JP6418112B2 - 診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に備えられる診断装置に関する。
車両には、車両の運転状態を診断するための診断装置が備えられる。診断装置によって診断される項目としては、例えば、A/Fセンサで検知される空燃比や、可変バルブシステムの位置決め精度等が挙げられる。車両において何らかの異常が生じていると診断された場合には、診断装置は、フロントパネルの警告灯を点灯させるなどして、異常が生じている旨を運転者に報知する。
下記特許文献1に記載された車両では、冷却水の循環経路に設けられたサーモスタットの動作が正常であるか否かの診断が行われる。具体的には、ラジエータとエンジンとの間を循環する冷却水の温度に基づいて、サーモスタットに開故障が生じているか否かの診断が行われる。また、下記特許文献1には、冷却水の温度が低下傾向を示している場合には誤診断が生じるおそれがあるため、サーモスタットの開故障についての上記診断を禁止することが記載されている。
特開2015−78657号公報
診断装置によって診断される項目の中には、冷却水の温度が所定温度以上であるときにのみ診断が許可されるものがある。従って、例えばサーモスタットの開故障等によって冷却水の温度が低下しているときには、一部の診断が行われないままとなってしまう。
上記特許文献1に記載されている車両のように、冷却水の温度が低下傾向を示しているときにサーモスタットの診断が禁止されると、サーモスタットに異常が生じたとの判定がなされないまま運転が継続されることとなる。その結果、何ら異常が検知されないまま、冷却水の温度が上記の所定温度に達するタイミングが遅れてしまう可能性がある。この場合、故障診断がしばらくの間は行われないこととなるので、車両において生じている故障の検知タイミングが遅れてしまうおそれがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷却水の温度が低下した場合であっても、故障診断の機会を適切に確保することのできる診断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る診断装置は、車両(10)に備えられる診断装置(100)であって、車両の内燃機関(20)から排出される冷却水の温度を取得する水温取得部(110)と、水温取得部で取得された温度を所定の判定閾値と比較することにより、冷却水の温度を調整するものとして車両に設けられている温度調整弁(560)、の異常を判定する異常判定部(120)と、水温取得部で取得された温度が所定の許可閾値以上となっているときに、車両の運転状態を診断する車両診断部(130)と、を備える。車両診断部は、水温取得部で取得された温度が判定閾値を下回ったときには、許可閾値をそれまでよりも小さくなるように変更する。
このような診断装置では、冷却水の温度が低下して判定閾値を下回ったときに、許可閾値がそれまでよりも小さくなるように変更される。つまり、温度調整弁(例えばサーモスタット)で生じた開故障やその他の原因により、冷却水の温度が低下した場合には、故障診断が実施されるための条件が緩和されることとなる。これにより、故障診断の機会が適切に確保されるので、車両において生じている故障の検知タイミングが遅れてしまうことが防止される。
本発明によれば、冷却水の温度が低下した場合であっても、故障診断の機会を適切に確保することのできる診断装置が提供される。
本発明の実施形態に係る診断装置、及び当該診断装置が搭載された車両の構成を示す図である。 可変バルブシステムの構成を示す図である。 可変バルブシステムの動作状態を診断する方法について説明するためのグラフである。 空燃比を診断する方法について説明するためのグラフである。 診断装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 診断装置において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 内燃機関の運転状態と、冷却水が受ける受熱量と、の関係を示す図である。 温度調整弁の診断が保留される条件について説明するための図である。 許可閾値の変更について説明するための図である。 電動の温度調整弁が用いられた場合における、温度調整弁の動作を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る診断装置100は、車両10の運転状態を診断するための装置である。先ず、図1を参照しながら車両10の構成について説明する。車両10は、内燃機関20とモーターMとを備えた所謂ハイブリッド車両として構成されている。
内燃機関20は、ガソリンを燃料として駆動される4サイクルレシプロエンジンである。内燃機関20は、シリンダヘッド21とシリンダブロック22とを有している。これらの内部には不図示の気筒が複数形成されている。各気筒において吸気行程、圧縮行程、燃焼行程、排気行程の各行程が繰り返し行われ、これにより車両10の走行に必要な駆動力が生じる。
モーターMは三相交流モーターである。車両10には、バッテリーと電力変換器が搭載されている(いずれも不図示)。バッテリーから出力された直流電力は、電力変換器によって三相交流電力に変換され、モーターMに供給される。モーターMに三相交流電力が供給されると、車両10の走行に必要な駆動力が生じる。当該駆動力の大きさは、電力変換器のスイッチング動作によって調整される。
車両10は、内燃機関20の駆動力、及びモーターMの駆動力の両方により走行することができる。また、内燃機関20の駆動力のみによって走行したり、モーターMの駆動力のみによって走行したりすることもできる。
車両10には、以上に説明した内燃機関20やモーターMのほか、可変バルブタイミング機構40と、冷却装置50と、A/Fセンサ60と、報知装置70と、を備えている。
可変バルブタイミング機構40は、内燃機関20の各気筒に設けられた吸気バルブや排気バルブ(いずれも不図示)の開閉タイミングを、運転状況に応じて調整するものである。図2を参照しながら、可変バルブタイミング機構40の構成について説明する。
可変バルブタイミング機構40は、カムシャフト41と、タイミングスプロケット42と、を有している。カムシャフト41は円柱形状に形成されたシャフトである。カムシャフト41は、後述のタイミングスプロケット42から力を受けて、その中心軸周りに回転する。カムシャフト41には複数のカム410が固定されている。これら複数のカム410は、カムシャフト41の長手方向(図2では紙面奥行方向)に沿って並ぶように配置されているのであるが、図2においては1つのカム410のみが示されている。
カムシャフト41と共にカム410が回転すると、各気筒の吸気バルブや排気バルブがカム410によって開閉される。
タイミングスプロケット42は、不図示のクランクシャフトからの力を受けて回転し、これによりカムシャフト41を回転させるものである。タイミングスプロケット42は、通常時においてはカムシャフト41に固定されており、カムシャフト41と一体となって回転する。
タイミングスプロケット42は円柱形状に形成されており、その外周面には複数の歯420が形成されている。クランクシャフトからの力は、不図示のタイミングチェーンによってタイミングスプロケット42に伝達される。歯420は、当該タイミングチェーンと噛み合うためのものである。
クランクシャフトが回転すると、その回転力がタイミングチェーンによってタイミングスプロケット42に伝達される。これにより、タイミングスプロケット42は、カムシャフト41やカム410と共に回転する。その結果、吸気バルブ等は、クランクシャフトの回転位相が所定の位相となったタイミングで開閉することとなる。
可変バルブタイミング機構40は、タイミングスプロケット42に対してカムシャフト41を相対的に回転させ、これにより吸気バルブ等の開閉タイミングを変化させる。油圧装置43からタイミングスプロケット42に油が供給されると、タイミングスプロケット42に対してカムシャフト41及びカム410が相対的に回転する。
このように、油圧装置43及びタイミングスプロケット42によって油圧アクチュエータが構成されている。また、カム410は、当該油圧アクチュエータによってその位置を変化させる可動部材となっている。可変バルブタイミング機構40は、油圧アクチュエータによって可動部材の位置を変化させる油圧機器、ということができる。
図2では、相対的に回転した後におけるカム410の形状が点線で示されており、当該形状に符号410aが付されている。回転前におけるカム410の位置を基準とすると、図2の例では、油圧装置43により、カム410の角度が基準から角度CAだけ回転している。このような、特定位置を基準とした角度の変化量のことを、以下では「調整角度」とも表記する。
調整角度は角度センサ44で常に計測されており、その計測値は診断装置100に入力されている。また、車両10の全体を制御するECU(不図示)にも入力されている。車両10の走行中において、ECUは、角度センサ44で測定された調整角度の値が目標値と一致するように油圧装置43の動作を制御する。
図1に戻って説明を続ける。冷却装置50は、運転中において多量の熱を発生させる内燃機関20を冷却し、適温に維持するための装置である。冷却装置50は、循環流路510と、ウォーターポンプ520と、ラジエータ530と、バイパス流路540と、温度調整弁560と、を有している。
循環流路510は、内燃機関20と、後述のラジエータ530との間で冷却水を循環させるための流路である。以下では、循環流路510のうち、冷却水が内燃機関20からラジエータ530に向かって流れる流路を「第1流路511」とも表記する。また、循環流路510のうち、冷却水がラジエータ530から内燃機関20に向かって流れる流路を「第2流路512」とも表記する。
内燃機関20の内部には、内部流路210が形成されている。第2流路512を通って内燃機関20に供給された冷却水は、内部流路210を通りながら内燃機関20から熱を奪う。これにより高温となった冷却水は、内部流路210から第1流路511へと排出される。
第1流路511の途中には、冷却水の温度を測定するための水温センサ570が設けられている。水温センサ570で測定された水温に基づく信号は、診断装置100に入力されている。
ウォーターポンプ520は、冷却水が循環流路510を循環するように、冷却水を圧送する装置である。ウォーターポンプ520は、第2流路512のうち内燃機関20寄りとなる位置に配置されている。ウォーターポンプ520の動作は車両10のECTによって制御される。
ラジエータ530は、循環流路510を流れる冷却水と、車両10の外部から導入された空気とを熱交換させることにより、冷却水の温度を低下させる熱交換器である。ラジエータ530の近傍にはラジエータファン531が設けられている。ラジエータファン531は、ラジエータ530における熱交換が効率的に行われるよう、ラジエータ530に空気を送り込むためのものである。
バイパス流路540は、第1流路511と第2流路512とを繋ぐように形成された流路である。後述の温度調整弁560の動作によって、ラジエータ530を通ることなくバイパス流路540のみを冷却水が流れる状態とすることができる。また、ラジエータ530及びバイパス流路540の両方を冷却水が流れる状態とすることもできる。
バイパス流路540の途中には、ヒータコア550が設けられている。ヒータコア550は、車両10に備えられた暖房装置の一部を構成するものである。ヒータコア550は、内部を流れる高温の冷却水と、ヒータコア550を通過する空気とを熱交換させることにより、当該空気の温度を上昇させる熱交換器である。ヒータコア550の近傍にはブロア551が設けられている。ブロア551は、ヒータコア550における熱交換が効率的に行われるよう、ヒータコア550に空気を送り込むためのものである。ヒータコア550を通過してその温度を上昇させた空気は、不図示のダクトを通って車両10の車室内に供給される。冷却水は、ヒータコア550を通過する際、空気との熱交換によってその温度を低下させる。
温度調整弁560は、第1流路511とバイパス流路540とが分岐する部分に設けられている。温度調整弁560は、冷却水の温度に応じて開閉が切り替えられるサーモスタットである。温度調整弁560は、その内部に不図示の弁体を有している。冷却水の温度が所定温度よりも低くなると、当該弁体が移動して、温度調整弁560からラジエータ530に向かう流路が閉塞される。これにより、内燃機関20から排出された冷却水は、その全てがバイパス流路540を流れ、ラジエータ530を通ることなく内燃機関20へと戻るようになる。ラジエータ530において冷却水の熱が奪われないので、始動直後における内燃機関20の暖機が速められる。
冷却水の温度が上昇し、上記所定温度以上となると、温度調整弁560の内部では弁体が移動する。これにより、温度調整弁560からラジエータ530に向かう流路が開放される。内燃機関20から排出された冷却水は、その一部がバイパス流路540を流れ、その残部がラジエータ530を流れるようになる。ラジエータ530において冷却水の熱が奪われるようになるので、冷却水の温度が過度に上昇してしまうことが防止される。このように、温度調整弁560により、冷却水の温度が適温となるように調整される。
以下では、温度調整弁560からラジエータ530に向かう流路が開放されている状態のことを、「開状態」とも表記する。また、温度調整弁560からラジエータ530に向かう流路が閉塞されている状態のことを、「閉状態」とも表記する。
A/Fセンサ60は、内燃機関20で生じた排出ガスの酸素濃度に基づき、所謂空燃比を検知するためのセンサである。A/Fセンサ60は、排出ガスの車外に排出するための流路(不図示)に設けられている。A/Fセンサ60で測定された空燃比に基づく信号は、A/Fセンサ60から車両のECUに入力される他、診断装置100にも入力される。
報知装置70は、診断装置100により行われた車両10の診断結果を運転者に報知するための装置である。車両10において何らかの異常が生じていることが診断装置100により診断されると、報知装置70は、フロントパネルに設けられた警告灯を点灯させることによって運転者への報知を行う。
診断装置100は、CPU、ROM、RAM等を備えたコンピュータシステムとして構成されている。診断装置100は、車両10の全体の制御を行うECUとは別の装置として構成されていてもよいのであるが、ECUと一体の装置として構成されていてもよい。つまり、以下に説明する診断装置100の機能の一部又は全てが、車両10のECUに備えられていてもよい。
診断装置100は、機能的な制御ブロックとして、水温取得部110と、異常判定部120と、車両診断部130とを備えている。
水温取得部110は、水温センサ570から受信される信号に基づいて、内燃機関20から排出される冷却水の温度を算出し取得する部分である。
異常判定部120は、水温取得部110で取得された冷却水の温度に基づいて、温度調整弁560に異常が生じたか否かを判定する部分である。例えば、冷却水の温度が低温となっている状態が長時間に亘り継続されている場合には、温度調整弁560が開状態のまま動かなくなってしまっているものと推測される。つまり、温度調整弁560が閉状態とはならないため、冷却水がラジエータ530を通って冷却され続けているものと推測される。以下、温度調整弁560が上記のように開状態のまま動かなくなってしまっている状態のことを「開故障」とも表記する。異常判定部120で行われる判定の具体的な態様については、後に説明する。
車両診断部130は、車両10の運転状態に関する各種の診断を行う部分である。車両診断部130によって診断される項目は多岐にわたっている。その中の一つとして、可変バルブタイミング機構40の動作状態を診断する方法について説明する。
図3に示されるのは、調整角度の目標値を変化させた場合における、調整角度の実測値の変化を示すグラフである。図3に示される例では、時刻t0において、調整角度の目標値が値CA0から値CA10に変更されている。実際の調整角度の値は、時刻t0以降において値CAから値CA10に近づくように変化して行き、最終的には概ね値CA10に一致する。
車両診断部130は、調整角度の偏差、すなわち、実際の調整角度と目標値CA10との乖離量が、所定の許容範囲AW10内に収束するか否かを監視している。許容範囲AW10は、下限値CA11から上限値CA12までの範囲であり、その中心が目標値CA10となっている。
目標値が変更された時刻t0以降、所定期間TM10が経過するまでの間に、調整角度の偏差が許容範囲AW10内となるように収束すれば、可変バルブタイミング機構40が正常に動作していると判定される。図3の例では、所定期間TM10が経過するよりも前の時刻t10において、調整角度の偏差が許容範囲AW10内に収束している。従って、車両診断部130は、可変バルブタイミング機構40が正常に動作していると判定する。
一方、調整角度の偏差が許容範囲AW10内に収束しなかった場合や、所定期間TM10よりも長い期間をかけて収束した場合には、車両診断部130は、可変バルブタイミング機構40の動作に異常が生じたと判定する。
車両診断部130によって診断される項目のもう一つの例として、空燃比の診断について説明する。図4に示されるのは、A/Fセンサ60により計測される空燃比の変化の一例を示すグラフである。図4のグラフは、上方側に行くほどリーンとなり、下方側に行くほどリッチとなるように描かれている。
車両10では、空燃比が理論空燃比D10に概ね一致するように、内燃機関20における燃料の噴射量が制御されている。当該制御は、A/Fセンサ60をフィードバックすることにより、車両10のECUにより行われている。
車両診断部130は、A/Fセンサ60で計測された空燃比が所定の正常範囲DW10に収まるか否かを監視している。正常範囲DW10は、下限値D11から上限値D12までの範囲であり、その中心が理論空燃比D10となっている。
車両診断部130は、計測された空燃比が正常範囲DW10内に収まっているか否かを監視している。空燃比が上限値D12を超えたり、下限値D11を下回ったりした場合には、車両診断部130は、空燃比に異常が生じたと判定する。
以上に例示したような診断は、車両10の走行中において車両診断部130により実施される。図5を参照しながら、診断が行われるための条件について説明する。図5に示される一連の処理は、所定の周期が経過する毎に、車両診断部130によって繰り返し実行される。
最初のステップS01では、水温取得部110で取得された冷却水の温度が、所定の許可閾値以上であるか否かが判定される。許可閾値は、当該診断を行える程度に車両10の状態が安定したことを示す水温として、診断項目ごとに個別に設定された閾値となっている。冷却水の温度が許可閾値未満である場合には、図5に示される一連の処理を終了する。この場合、車両診断部130による診断は行われない。
冷却水の温度が許可閾値以上である場合には、ステップS02に移行する。ステップS02では、診断条件が成立しているか否かが判定される。
診断項目の中には、車両10が特定の走行モード(例えばLA#4モード、JC08モード、NEDCモード等)で走行している間に、診断を完了させることが求められるような項目が存在する。診断条件とは、現時点において車両10が特定の走行モードで走行している、という条件であって、診断項目ごとに個別に設定されている。尚、診断項目によっては、車両10の走行状態に拘らず常に診断が求められるものもある。そのような診断項目については、ステップS02の判定を行うことなくステップS03に移行する。
診断条件が成立していない場合には、図5に示される一連の処理を終了する。この場合、車両診断部130による診断は行われない。診断条件が成立していれば、ステップS03に移行する。ステップS03では診断が実施される。
本実施形態に係る診断装置100では、冷却水の水温に応じて、許可閾値や診断の方法が変更される。そのために行われる処理の具体的な内容について、図6を参照しながら説明する。図6に示される一連の処理は、所定の周期が経過する毎に、診断装置100によって繰り返し実行される。また、図6に示される一連の処理は、図5に示される一連の処理と並行して実行される。
最初のステップS11では、水温取得部110で取得された冷却水の温度が、所定の判定閾値を下回っているか否かが判定される。判定閾値とは、暖機完了後において温度調整弁560が正常に動作しているのであれば、冷却水の温度がこれを下回るはずのない値、として予め設定された閾値である。従って、冷却水の温度が判定閾値以上であれば、ステップS12に移行し、温度調整弁560は正常であると判定される。かかる判定は、診断装置100の異常判定部120により行われる。
尚、本実施形態における判定閾値は、診断項目ごとに設定されている許可閾値のうち最も高い値、に等しい値として設定されている。
ステップS12に続くステップS13では、許可閾値が値TA20とされる。後に説明するように、許可閾値は、通常の値TA20から、これよりも低い値TA10に変更される場合がある。ステップS13では、許可閾値が通常の値である値TA20に戻される。尚、既に許可閾値が値TA20であった場合には、ステップS13において許可閾値は変更されない。
ステップS13に続くステップS14では、診断方法が元に戻される。後に説明するように、図3や図4を参照しながら説明した診断方法(例えば、図4の上限値D12の大きさ等)が一時的に変更される場合がある。ステップS14では、変更されていた診断方法が元の態様に戻される。尚、診断方法の変更が行われていなかった場合には、ステップS14において診断方法は変更されない。
ステップS11において、冷却水の温度が判定閾値を下回っていると判定された場合には、ステップS15に移行する。ステップS15で行われる判定の説明に先立ち、内燃機関20から単位時間あたりに冷却水に伝達される熱量(以下、「受熱量」とも表記する)の変化について、図7を参照しながら説明する。
図7に示されるのは、内燃機関20の運転状態と、冷却水の受熱量との関係を示すマップである。冷却水の受熱量とは、循環経路510を循環する冷却水に対して単位時間あたりに加えられる熱量のことである。マップの横軸には内燃機関20の回転数が示されており、縦軸には、内燃機関20に取り込まれる空気量が示されている。図7では、横軸の回転数及び縦軸の空気量で定まる運転状態毎に、当該状態における受熱量が等高線で描かれている。図7のマップは予め作成され、診断装置100が有するROMに記憶されている。
太線WOTで示されるのは、それぞれの回転数において内燃機関20に取り込まれる空気量の上限値、すなわち、スロットルバルブが全開の状態で内燃機関20に取り込まれる空気の流量である。
図7の線Q0に沿うような運転状態のときには、冷却水の受熱量は、単位時間あたりに冷却水から外部に放出される熱量(以下、「放熱量」とも表記する)と概ね一致する。一方、図7の線Q1に沿うような運転状態のときには、冷却水の受熱量は放熱量よりも大きくなる。このため、ラジエータ530を冷却水が通らない場合には、冷却水の温度は上昇傾向となる。
また、図7の線Q2に沿うような運転状態のときには、冷却水の受熱量は更に大きくなる。このため、ラジエータ530を冷却水が通らない場合には、冷却水の温度は更に上昇傾向となる。
図7の線Q3に沿うような運転状態のときには、冷却水の受熱量は放熱量よりも小さくなる。このため、ラジエータ530を冷却水が通らない場合であっても、冷却水の温度は低下傾向となる可能性がある。
このように、図7に示されるマップでは、内燃機関20の運転領域が右上にあるほど、冷却水の受熱量は大きな値となる。逆に、内燃機関20の運転領域が左下にあるほど、冷却水の受熱量は小さな値となる。尚、内燃機関20で生じるトルクをマップの縦軸としてもよい。その場合でも、概ね図7と同様のマップが描かれることとなる。
以下では、線Q0よりも上方側となる運転領域、すなわち、図7において符号Aが付されている運転領域のことを「A領域」と称する。また、線Q0よりも下方側となる運転領域、すなわち、図7において符号Bが付されている運転領域のことを「B領域」と称する。A領域は、冷却水の受熱量が放熱量よりも大きくなるような運転領域である。また、B領域は、冷却水の受熱量が放熱量よりも小さくなるような運転領域である。
既に述べたように、冷却水が低温となっているときには、温度調整弁560に開故障が生じている可能性がある。しかしながら、温度調整弁560に開故障が生じておらず、温度調整弁が閉状態となっているときであっても、B領域で運転が行われているのであれば冷却水の温度は上昇しにくい。
つまり、B領域の運転頻度が高いときには、冷却水の温度が判定閾値を下回っていたとしても、その原因が温度調整弁560の開故障であるとは限らない。そこで、本実施形態では、B領域の運転頻度が高いときには、温度調整弁560に異常が生じたか否かの判定を行わず、当該判定を保留することとしている。これにより、温度調整弁560の状態についての誤判定が生じることが防止される。
図8を参照しながら、異常判定部120で行われる判定が保留される場合の例について説明する。図8(A)には、内燃機関20で発生するトルクの変化が示されている。図8(A)の例では、時刻t0から時刻t10までの期間において、閾値NTよりも高い値N10のトルクが発生している。このとき、内燃機関20の運転領域は、受熱量の大きなA領域となっている。
時刻t10以降においては、内燃機関20が停止し、車両10はモーターMの駆動力のみによって走行する。内燃機関20のトルクは0となり、閾値NTよりも小さくなる。これ以降、内燃機関20の運転領域は、受熱量の小さなB領域となる。
図8(B)には、時刻t0以降における運転時間の積算値を示す線G1と、B領域での運転が行われている時間の積算値を示す線G2とが示されている。また、図8(C)には、運転時間の積算値に対する、B領域での運転が行われている時間の積算値、の比率の変化が示されている。つまり、線G1で示される値に対する、線G2で示される値の比率の変化が示されている。時刻t10以降は、B領域で運転されることにより当該比率が次第に大きくなって行く。
B領域で運転される比率が所定の閾値STを超えると、異常判定部120は、温度調整弁560に異常が生じたか否かの判定を保留する。図8(D)は、当該判定が許可されている状態から、保留されている状態に切り替わる様子を示すグラフである。図8の例では、時刻t20においてB領域の比率が閾値STを超えており、同時刻以降においては異常判定部120による判定が保留される。尚、本実施形態では、閾値STとして50%が設定されている。
以上のような、B領域で運転されている時間の積算や、当該積算値の比率の算出は、冷却水の温度の測定値によることなく、診断装置100においては継続的に行われている。
尚、以上の説明においては、A領域とB領域との境界を示す線Q0(図7を参照)が固定されているものとして説明したが、当該境界が、現時点における放熱量の推定値に基づいてリアルタイムに変更されるような態様であってもよい。
例えば、冷却水の温度と外気温度、及び内燃機関20の回転数に基づいて、現時点における放熱量を推定することができる。図7のマップで求められる受熱量と、推定される放熱量とを比較して、受熱量の方が大きいときには、現在はA領域での運転が行われていると判断することができる。逆に、放熱量の方が大きいときには、現在はB領域での運転が行われていると判断することができる。
図6に戻って説明を続ける。ステップS15では、冷却水の温度が低下しやすいB領域で運転される頻度が高いか否かが判定される。具体的には、図8(C)に示されるB領域の積算値の比率が、閾値STを超えたか否かが判定される。B領域の積算値の比率が閾値STを超えている場合には、ステップS16に移行する。ステップS16に移行すると、異常判定部120で行われる判定が保留される。
ステップS15において、B領域の積算値の比率が閾値STを超えていない場合には、ステップS17に移行する。ステップS17に移行したということは、冷却水の受熱量が比較的大きく、冷却水の温度が上昇しやすい状況であるにもかかわらず、冷却水の温度が判定閾値を下回ったということである。この場合は、温度調整弁560で開故障が生じたことにより、冷却水がラジエータ530に供給されてしまっている可能性が高い。このため、ステップS17では、温度調整弁560で異常が生じたとの判定が異常判定部120によりなされる。
ステップS16、又はステップS17の処理が行われた後は、ステップS18に移行する。ステップS18では、許可閾値が、当初の値TA20から値TA10へと変更される。値TA10は、当初の値TA20よりも小さな値であり、且つ、判定閾値よりも小さな値として予め設定されている。
図9には、許可閾値の値が変更される様子の一例が示されている。図9(A)に示されるのは、水温取得部110で取得された冷却水の温度の変化である。図9(B)に示されるのは、許可閾値の値の変化である。図9に示されるように、時刻t100において冷却水の温度が判定閾値TTを下回ると、許可閾値は値TA20から値TA10へと変更される。
このように、許可閾値が当初よりも小さくなるように変更されるので、冷却水の温度が判定閾値や値TA20を下回っていても、車両診断部130による診断が許可されるようになる。つまり、故障診断が実施されるための条件が緩和され、故障診断の機会が適切に確保される。これにより、車両10において生じている故障の検知タイミングが遅れてしまうようなことが防止される。
ただし、冷却水の温度が値TA20を下回っているときには、車両10の各部における動作状態が、通常時、すなわち冷却水の温度が値TA20以上であるときとは異なっている可能性がある。従って、ステップS18の後に、通常時と同じ方法で車両診断部130による診断が行われると、診断が正確に行わない可能性が懸念される。例えば、実際には故障が生じていないにもかかわらず異常と判定されてしまうことが懸念される。
そこで、ステップS18に続くステップS19では、車両診断部130による診断の方法が変更される。変更の具体的な態様の一例を、図3を再び参照しながら説明する。
この例では、許可閾値が値TA20から値TA10に変更された際には、調整角度の偏差についての許容範囲が、許容範囲AW10から許容範囲AW20へと変更される。許容範囲AW20の上限値CA22は、許容範囲AW10の上限値CA12よりも大きな値である。また、許容範囲AW20の下限値CA21は、許容範囲AW10の下限値CA11よりも小さな値である。許容範囲AW20は、許容範囲AW10よりも広い範囲であって、許容範囲AW10の全体を内部に包含する範囲となっている。
更に、調整角度の偏差が許容範囲AW20内に収束する際の目標時間、として設定される所定期間が、所定期間TM10から所定期間TM20へと変更される。所定期間TM20は、所定期間TM10よりも長い期間である。
冷却水の温度が低下しているときには、可変バルブタイミング機構40の可動部分における油の粘度が高い。このため、調整角度を変更するような制御が開始されても、可動部分であるカム410の応答が遅れてしまったり、多少の位置偏差が残ってしまったりする可能性がある。その結果、可変バルブタイミング機構40には何ら故障が生じていないにもかかわらず、可変バルブタイミング機構40に異常が生じていると判定されてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、上記のように許容範囲AW10がそれまでよりも広くなるように変更されるとともに、所定期間TM10がそれまでよりも長くなるように変更される。つまり、水温取得部110で取得された冷却水の温度が判定閾値を下回ると、油圧アクチュエータによって位置を変化させる可動部材の動作、に関する診断の基準が緩和される。このため、可変バルブタイミング機構40には何ら故障が生じていないにもかかわらず、可変バルブタイミング機構40に異常が生じていると判定されてしまうようなことが防止される。
尚、許容範囲AW10の変更、及び所定期間TM10の変更は、本実施形態のように両方が行われもよいのであるが、いずれか一方のみが行われてもよい。
診断の方法が変更される態様の他の例を、図4を再び参照しながら説明する。この例では、許可閾値が値TA20から値TA10に変更された際には、空燃比についての正常範囲が、正常範囲DW10から正常範囲DW20へと変更される。正常範囲DW20の上限値D22は、正常範囲DW10の上限値D12よりもリーン側の値である。また、正常範囲DW20の下限値D21は、正常範囲DW10の下限値D11よりもリーン側の値である。このように、正常範囲DW20は、正常範囲DW10の全体をリーン側にシフトさせたような範囲となっている。
冷却水の温度が低下しているときには、内燃機関20の温度も低くなっている。このため、燃料の揮発性が悪くなっており、A/Fセンサ60で測定される空燃比の値がリーン側にずれる傾向がある。その結果、内燃機関20における燃料噴射等は正常に行われているにもかかわらず、空燃比が異常であると判定されてしまう可能性がある。
そこで、本実施形態では、上記のように正常範囲DW10の上限値D12及び下限値D11の両方が、リーン側にシフトするように変更される。このため、燃料噴射等は正常に行われているにもかかわらず、空燃比が異常であると判定されてしまうようなことが防止される。
尚、上限値D12の変更、及び下限値D11の変更は、本実施形態のように両方が行われもよいのであるが、いずれか一方のみが行われてもよい。また、正常範囲DW10の幅と正常範囲DW20の幅とは、互いに同一であってもよく、互いに異なっていてもよい。
ところで、誤診断を防止するという点のみを考慮すれば、冷却水の温度にかかわらず、正常と判定される基準を常に緩和しておくことも考えられる。例えば、図3の例において、常に長めの許容範囲AW20を用いて判定することも考えられる。しかしながら、その場合には、車両10の走行中に行われる診断に要する時間が長くなってしまう。
診断項目の中には、車両10が特定の走行モード(例えばLA#4モード、JC08モード、NEDCモード等)で走行している期間のうちに、診断を完了することが求められる項目もある。従って、正常と判定される基準を上記のように常に緩和してしまうと、特定の走行モードで走行している期間のうちには診断が完了され難くなる。その結果、一部の項目の診断頻度が低下してしまうという問題が生じ得る。従って、診断頻度を確保するためには、車両診断部130による診断方法を、冷却水温に合わせて適宜変更する方が望ましい。
本実施形態においては、温度調整弁560として、冷却水の温度に応じて開閉が切り替えられるサーモスタットが用いられている。つまり、外部からの電気的な制御によって開閉が切り替えられるのではなく、内部の機構が冷却水の温度に感応することにより開閉が切り替えられるものとなっている。
しかしながら、本発明を実施するに当たっては、温度調整弁560の種類は特に限定されない。温度調整弁560として、電動式のものが用いられてもよい。以下では、図1の温度調整弁560を、電動式の温度調整弁に置き換えた場合について説明する。尚、電動式の温度調整弁についても、これまでと同様に「温度調整弁560」と表記する。
図10に示されるのは、電動式の温度調整弁560の動作特性を示すグラフである。グラフの横軸は、温度調整弁560の内部に設けられた弁体の回転角度である。グラフの縦軸は開口率、すなわち温度調整弁560の開度である。線G10で示されるのは、温度調整弁560からヒータコア550に向かう流路の開度の変化である。線G20で示されるのは、温度調整弁560からラジエータ530に向かう流路の開度の変化である。
電動式の温度調整弁560は、外部からの制御信号に基づいてその弁体を回転させる。弁体の回転角度がd10よりも小さいときには、ヒータコア550に向かう流路、及びラジエータ530に向かう流路のいずれもが閉じられている。
回転角度がd10よりも大きくなると、回転角度の変化に伴ってヒータコア550に向かう流路の開度のみが大きくなって行く。回転角度がd20になると、ヒータコア550に向かう流路のみが全開となる。
その後、回転角度がd30よりも大きくなると、回転角度の変化に伴ってラジエータ530に向かう流路の開度が大きくなって行く。このとき、ヒータコア550に向かう流路は全開のままである。回転角度がd40になると、ラジエータ530に向かう流路、及びヒータコア550に向かう流路、の両方が全開となる。
このような電動式の温度調整弁560が用いられても、これまでに説明したものと同様の効果が得られる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10:車両
20:内燃機関
40:可変バルブタイミング機構
100:診断装置
110:水温取得部
120:異常判定部
130:車両診断部
560:温度調整弁

Claims (9)

  1. 車両(10)に備えられる診断装置(100)であって、
    前記車両の内燃機関(20)から排出される冷却水の温度を取得する水温取得部(110)と、
    前記水温取得部で取得された温度を所定の判定閾値と比較することにより、前記冷却水の温度を調整するものとして前記車両に設けられている温度調整弁(560)、の異常を判定する異常判定部(120)と、
    前記水温取得部で取得された温度が所定の許可閾値以上となっているときに、前記車両の運転状態を診断する車両診断部(130)と、を備え、
    前記車両診断部は、
    前記水温取得部で取得された温度が前記判定閾値を下回ったときには、前記許可閾値をそれまでよりも小さくなるように変更する診断装置。
  2. 前記車両診断部は、
    前記水温取得部で取得された温度が前記判定閾値を下回ったときには、前記運転状態の診断方法を変更する、請求項1に記載の診断装置。
  3. 前記車両には、油圧アクチュエータ(42、43)によって位置を変化させる可動部材(410)、を有する油圧機器(40)が備えられており、
    前記運転状態には、前記油圧機器の動作状態が含まれる、請求項2に記載の診断装置。
  4. 前記車両診断部は、
    前記可動部材の位置偏差が許容範囲内であるか否かを診断するものであって、
    前記水温取得部で取得された温度が前記判定閾値を下回ったときには、前記許容範囲をそれまでよりも広くなるように変更する、請求項3に記載の診断装置。
  5. 前記車両診断部は、
    前記可動部材の位置偏差が所定期間内に収束するか否かを診断するものであって、
    前記水温取得部で取得された温度が前記判定閾値を下回ったときには、前記所定期間をそれまでよりも長くなるように変更する、請求項3に記載の診断装置。
  6. 前記運転状態には、前記内燃機関から排出される排出ガスの空燃比が含まれる、請求項2に記載の診断装置。
  7. 前記車両診断部は、
    前記空燃比が正常範囲内であるか否かを診断するものであって、
    前記水温取得部で取得された温度が前記判定閾値を下回ったときには、前記正常範囲を規定する閾値のうちリッチ側の閾値を、それまでよりもリーン側にずらすように変更する、請求項6に記載の診断装置。
  8. 前記車両診断部は、
    前記空燃比が正常範囲内であるか否かを診断するものであって、
    前記水温取得部で取得された温度が前記判定閾値を下回ったときには、前記正常範囲を規定する閾値のうちリーン側の閾値を、それまでよりもリーン側にずらすように変更する、請求項6に記載の診断装置。
  9. 前記温度調整弁が正常であっても、前記冷却水の温度が前記判定閾値よりも低くなると推定されるような状況においては、前記異常判定部による判定を保留する、請求項1に記載の診断装置。
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