JP5438662B2 - 冷却回路弁の故障判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関用の冷却回路の一部を開閉する冷却回路弁の故障を判定する冷却回路弁の故障判定装置に関する。
従来、冷却回路弁の故障判定装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この冷却回路弁は、サーモスタットと呼ばれる機械式弁タイプのものであり、冷却回路内の冷却水温度が所定の開弁温度を上回ったときに開弁し、それにより、冷却水をラジエータ側に循環させるように構成されている。また、この冷却回路には、ウォータポンプが設けられており、このウォータポンプは、内燃機関の動力で駆動されることによって、冷却水を冷却回路内に循環させる。
この故障判定装置は、冷却回路弁が開弁状態で固着する故障(以下「開弁固着故障」という)が発生しているか否かを判定するものであり、その具体的な処理は、同公報の図3に示すように実行される。すなわち、半暖機状態フラグが設定されており、冷却水温度が半暖機領域(40度以上で50度未満の領域)にあるときには、ラジエータの電動ファンを強制的に運転する(ステップb2,b3)。次いで、冷却水温度センサの検出信号に基づいて冷却水温度の検出値(以下「検出水温」という)を算出するとともに、内燃機関の運転状態に応じて、冷却水温度の推定値(以下「推定水温」という)を算出する(ステップb4)。次に、検出水温と推定水温との水温差が所定の故障判定値以上であるか否かを判別し、水温差が故障判定値以上であるときには、冷却回路弁の開固着故障が発生していると判定し、それ以外のときには、冷却回路弁が正常であると判定する(ステップb5〜b7)。
特許第4133446号公報
上記従来の故障判定装置によれば、故障判定手法として、検出水温と推定水温との水温差を故障判定値と比較する手法を用いている関係上、故障判定を精度よく実行するために、所定量以上の水温差を強制的に生じさせる必要がある。そのため、上述した半暖機領域のような、電動ファンの運転によって所定量以上の水温差を強制的に生じさせることが可能な冷却水温度の領域でしか、故障判定を実行することができず、故障判定の実行可能な領域が狭いという問題がある。同じ理由により、内燃機関が半暖機状態にあるにもかかわらず、本来運転する必要のない電動ファンを強制的に運転せざるを得ないので、開弁固着故障が発生している条件下では、冷却水温度の不要な低下を生じることによって、暖機時間が長くなってしまい、燃費の悪化などを招いてしまうおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、故障判定を実行可能な領域を拡げることができるとともに、冷却水温度の不要な低下を抑制しながら、故障判定を実行することができる冷却回路弁の故障判定装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、電動ウォータポンプ12によって冷却水を循環させる内燃機関3の冷却回路に設けられ、冷却水の温度に応じて、冷却回路の一部を開閉する冷却回路弁11の故障を判定する冷却回路弁11の故障判定装置1であって、冷却水の温度として冷却水温度TWを検出する冷却水温度検出手段(冷却水温度センサ21)と、電動ウォータポンプ12への供給電力が所定の一定値に保持される定電力運転が実行されている場合において、検出された冷却水温度TWが冷却回路弁11が閉弁状態となるべき所定の第1温度域(TW<TWclの温度域)にあるときの電動ウォータポンプ12の仕事量を表す仕事量パラメータとして、第1仕事量パラメータ(第1回転数NP1)を算出する第1仕事量パラメータ算出手段(ECU2、ステップ38)と、定電力運転が実行されている場合において、検出された冷却水温度TWが冷却回路弁11が開弁状態となるべき所定の第2温度域(TW>TWfoの温度域)にあるときの電動ウォータポンプ12の仕事量を表す仕事量パラメータとして、第2仕事量パラメータ(第2回転数NP2)を算出する第2仕事量パラメータ算出手段(ECU2、ステップ43)と、算出された第1仕事量パラメータ(第1回転数NP1)と算出された第2仕事量パラメータ(第2回転数NP2)との大小関係に基づき、冷却回路弁11の故障を判定する故障判定手段(ECU2、ステップ91〜96)と、を備えることを特徴とする。
この冷却回路弁の故障判定装置によれば、電動ウォータポンプへの供給電力が所定の一定値に保持される定電力運転が実行されている場合において、冷却水温度に基づいて、第1仕事量パラメータおよび第2仕事量パラメータがそれぞれ算出され、これらの第1仕事量パラメータと第2仕事量パラメータとの大小関係に基づき、冷却回路弁の故障が判定される。この内燃機関のように、冷却水が電動ウォータポンプによって冷却回路内を循環されるとともに、冷却水の温度に応じて、冷却回路の一部が冷却回路弁によって開閉される場合、冷却回路弁の開閉に伴って、冷却水の流路長さが変化し、圧力損失が変化することで、電動ウォータポンプの仕事量が変化する。したがって、冷却回路弁が閉弁状態にあるときの仕事量を表す第1仕事量パラメータと、冷却回路弁が開弁状態にあるときの仕事量を表す第2仕事量パラメータとの大小関係を参照することによって、冷却回路弁の故障を精度よく判定することができる。
また、第1仕事量パラメータは、冷却水温度が冷却回路弁が閉弁状態となるべき所定の第1温度域にあるときの電動ウォータポンプの仕事量を表す仕事量パラメータとして算出されるので、冷却回路弁が閉弁状態となるような冷却水の温度域内であれば算出可能となる。また、第2仕事量パラメータは、冷却水温度が冷却回路弁が開弁状態となるべき所定の第2温度域にあるときの電動ウォータポンプの仕事量を表す仕事量パラメータとして算出されるので、冷却回路弁が開弁状態となるような冷却水の温度域内であれば算出可能となる。したがって、半暖機領域のような狭い領域でしか故障判定を実行できない従来の故障判定装置と比べて、故障判定の実行可能領域を拡げることができ、その商品性および汎用性を高めることができる。これに加えて、故障判定に用いる2つの仕事量パラメータは、電動ウォータポンプの仕事量を表すものである関係上、電動ウォータポンプを運転するだけで故障判定を実行でき、従来のように電動ファンを強制的に運転する場合と比べて、冷却水温度の低下を抑制しながら、故障判定を実行することができる。その結果、開弁固着故障が発生している条件下でも、冷却水温度の不要な低下を抑制することができ、内燃機関が暖機中の場合には、その暖機時間を短縮することができる(なお、本明細書における「電動ウォータポンプの仕事量」は、電動ウォータポンプの仕事率(単位:W)または仕事(単位:J)を意味する)。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の冷却回路弁11の故障判定装置1において、第1仕事量パラメータ算出手段は、第1仕事量パラメータの基本値として、第1基本値(第1基本回転数NP1bs)を算出する第1基本値算出手段(ECU2、ステップ54)と、所定の第1温度域にあるときの冷却水温度TWに応じて、第1基本値(第1基本回転数NP1bs)を補正することにより、第1仕事量パラメータ(第1回転数NP1)を算出する第1補正手段(ECU2、ステップ55,59)と、を有し、第2仕事量パラメータ算出手段は、第2仕事量パラメータの基本値として、第2基本値(第2基本回転数NP2bs)を算出する第2基本値算出手段(ECU2、ステップ74)と、所定の第2温度域にあるときの冷却水温度TWに応じて、第2基本値(第2基本回転数NP2bs)を補正することにより、第2仕事量パラメータ(第2回転数NP2)を算出する第2補正手段(ECU2、ステップ75,79)と、を有することを特徴とする。
一般に、内燃機関の冷却回路に使用される冷却水の場合、その粘度が温度変化に伴って変化する特性を有しているので、冷却水温度が変化し、冷却水の粘度が変化した場合、それに起因して、電動ウォータポンプの仕事量も変化してしまう。これに対して、この冷却回路弁の故障判定装置によれば、所定の第1温度域にあるときの冷却水温度に応じて、第1基本値を補正することにより、第1仕事量パラメータが算出され、所定の第2温度域にあるときの冷却水温度に応じて、第2基本値を補正することにより、第2仕事量パラメータが算出されるので、冷却水の温度変化に伴う粘度変化を反映させながら、第1および第2仕事量パラメータを精度よく算出することができる。それにより、故障判定精度を向上させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に記載の冷却回路弁11の故障判定装置1において、所定の第1温度域は、冷却水の粘度が所定値以下になる領域(TWcc<TW<TWclの領域)に設定されていることを特徴とする。
一般に、内燃機関の冷却回路に使用される冷却水の場合、その粘度が温度変化に伴って変化するとともに、冷却水温度が高温であるほど、粘度がより小さくなる特性を有している。これに対して、この冷却回路弁の故障判定装置によれば、所定の第1温度域が、冷却水の粘度が所定値以下になる領域に設定されているので、この所定の第1温度域を、冷却回路弁が閉弁状態となるべき冷却水温度域の上限側に設定することによって、粘度の影響を抑制しながら、第1仕事量パラメータを精度よく算出することができる。それにより、故障判定精度を向上させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の冷却回路弁11の故障判定装置1において、内燃機関3は、冷却回路に接続されたヒータ用冷却回路と、ヒータ用冷却回路および冷却回路の間を開閉するヒータ用冷却回路弁(電磁三方弁14)と、をさらに備えており、第1仕事量パラメータ算出手段は、第1仕事量パラメータの基本値として、第1基本値(第1基本回転数NP1bs)を算出する第1基本値算出手段(ECU2、ステップ54)と、冷却水温度TWが所定の第1温度域にあるときのヒータ用冷却回路弁(電磁三方弁14)の開閉状態に応じて、第1基本値(第1基本回転数NP1bs)を補正することにより、第1仕事量パラメータを算出する第1補正手段(ECU2、ステップ56〜59)と、を有し、第2仕事量パラメータ算出手段は、第2仕事量パラメータの基本値として、第2基本値(第2基本回転数NP2bs)を算出する第2基本値算出手段(ECU2、ステップ74)と、冷却水温度TWが所定の第2温度域にあるときのヒータ用冷却回路弁(電磁三方弁14)の開閉状態に応じて、第2基本値(第2基本回転数NP2bs)を補正することにより、第2仕事量パラメータ(第2回転数NP2)を算出する第2補正手段(ECU2、ステップ76〜79)と、を有することを特徴とする。
このように、冷却回路に接続されたヒータ用冷却回路と、ヒータ用冷却回路および冷却回路の間を開閉するヒータ用冷却回路弁とを備えた内燃機関の場合、ヒータ用冷却回路弁の開閉に伴って、冷却水の流路長さが変化し、圧力損失が変化することで、電動ウォータポンプの仕事量が変化する。これに対して、この冷却回路弁の故障判定装置によれば、冷却水温度が所定の第1温度域にあるときのヒータ用冷却回路弁の開閉状態に応じて、第1基本値を補正することにより、第1仕事量パラメータが算出されるとともに、冷却水温度が所定の第2温度域にあるときのヒータ用冷却回路弁の開閉状態に応じて、第2基本値を補正することにより、第2仕事量パラメータが算出されるので、ヒータ用冷却回路弁の開閉状態の変化に伴う冷却水の流路長さおよび圧力損失の変化を反映させながら、第1および第2仕事量パラメータを精度よく算出することができる。それにより、故障判定精度を向上させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の冷却回路弁11の故障判定装置1において、電動ウォータポンプ12の動力源は、PWM制御方式の駆動信号で駆動されるDCモータ12bであり、定電力運転では、所定電圧Vrefかつ所定デューティ比(所定の判定用デューティ比Rduty_jud)の駆動信号がDCモータ12bに供給され、第1仕事量パラメータ算出手段および第2仕事量パラメータ算出手段はそれぞれ、定電力運転が実行されているときのDCモータ12bの誘起電圧信号に基づき、第1仕事量パラメータおよび第2仕事量パラメータとして、電動ウォータポンプ12の回転数NPを算出することを特徴とする。
この冷却回路弁の故障判定装置によれば、第1仕事量パラメータおよび第2仕事量パラメータとして、電動ウォータポンプの回転数が、定電力運転が実行されているとき、すなわち所定電圧かつ所定デューティ比の駆動信号で駆動されているときのDCモータの誘起電圧信号に基づいて算出されるので、格別のセンサを用いることなく、第1仕事量パラメータおよび第2仕事量パラメータを算出することができ、それにより、製造コストを削減
することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の冷却回路弁11の故障判定装置1において、故障判定手段は、冷却回路弁11が開弁状態に保持される開弁固着故障が発生しているかを判定し(ステップ94)、開弁固着故障が発生していると判定されかつ冷却水温度TWが所定温度(所定の開弁温度TWop)よりも低いときに、電動ウォータポンプ12を停止する(ステップ4,7)ように構成されていることを特徴とする。
この冷却回路弁の故障判定装置によれば、冷却回路弁が開弁状態に保持される開弁固着故障が発生していると判定されかつ冷却水温度が所定温度よりも低いときに、電動ウォータポンプを停止するように構成されているので、この所定温度を内燃機関の暖機終了温度に設定することによって、従来と異なり、暖機が終了していない状態での冷却水温度の不要な低下を回避することができる。それにより、従来の故障判定装置と比べて、暖機時間を短縮でき、燃費を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る冷却回路弁の故障判定装置およびこれを適用した内燃機関の冷却系の概略的な構成を示す図である。 電動ウォータポンプなどの運転制御処理を示すフローチャートである。 暖房制御処理を示すフローチャートである。 冷却回路弁の故障判定処理を示すフローチャートである。 第1回転数算出処理を示すフローチャートである。 粘度補正係数Kvisの算出に用いるマップの一例を示す図である。 第2回転数算出処理を示すフローチャートである。 フラグ設定処理を示すフローチャートである。 故障判定処理を実行したときの冷却水温度と電動ウォータポンプの回転数との関係を示す図である。 冷却回路弁の故障判定処理の変形例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る冷却回路弁の故障判定装置について説明する。図1に示す故障判定装置1は、内燃機関(以下「エンジン」という)3の冷却装置10における冷却回路弁11の故障の有無を判定するものであり、ECU2などを備えている。このECU2では、後述するように、冷却回路弁11の故障判定処理などの各種の制御処理が実行される。また、エンジン3は、動力源として図示しない車両に搭載されている。
図1に示すように、冷却装置10は、エンジン3のシリンダブロック3a、シリンダヘッド3b、およびスロットルボディ4などを冷却するものであり、冷却回路弁11、電動ウォータポンプ12、ラジエータ13および電磁三方弁14などを備えている。
この冷却回路弁11は、冷却水通路15aおよび電動ウォータポンプ12を介して、シリンダブロック3aのウォータジャケット(図示せず)に接続され、シリンダブロック3aのウォータジャケットは、冷却水通路15bを介してシリンダヘッド3bの冷却水通路(図示せず)に接続されているとともに、シリンダヘッド3bの冷却水通路は、冷却水通路15cを介して冷却回路弁11に接続されている。
また、シリンダヘッド3bの冷却水通路は、冷却水通路15dおよびラジエータ13を介して冷却回路弁11に接続され、冷却水通路15eおよびスロットルボディ4を介して冷却回路弁11に接続されている。2つの冷却水通路15c,15eは、冷却回路弁11内の連通路(図示せず)を介して、冷却水通路15aに常に連通しているとともに、冷却水通路15dは、冷却回路弁11が開弁しているときにのみ、冷却水通路15aに連通するようになっている。
以上の構成により、シリンダブロック3aおよびシリンダヘッド3bを冷却するための冷却回路と、スロットルボディ4の凍結を防止するための冷却水循環回路とが形成されている。この冷却回路および冷却水循環回路内には、冷却水が満たされており、電動ウォータポンプ12が運転されると、冷却水は、冷却水通路15a〜15eを介して、シリンダブロック3aのウォータジャケット内、シリンダヘッド3bの冷却水通路内およびスロットルボディ4の冷却水通路内を流れる。
冷却回路弁11は、サーモスタットと呼ばれる機械式弁タイプのものであり、冷却水温度TWが所定の開弁温度TWop(例えば80℃)以下の温度域にあるときに閉弁状態に保持され、冷却水温度TWが開弁温度TWopを超えたときに開弁し始めるとともに、冷却水温度TWが所定の全開温度TWfo(例えば90℃)以上の温度域にあるときに、全開状態に保持される。さらに、冷却回路弁11は、開弁温度TWopと全開温度TWfoとの間の温度域では、冷却水温度TWが高いほど、その開度がより大きくなるように構成されている。
電動ウォータポンプ12は、冷却水をシリンダブロック3a側に吐出するポンプユニット12aと、このポンプユニット12aを駆動するDCモータ12bを備えている。このDCモータ12bは、3相DCブラシレスモータで構成されており、ECU2に電気的に接続されている。
ECU2は、後述するように、PWM駆動方式の駆動信号をDCモータ12bに供給することによって、電動ウォータポンプ12を運転する。それにより、冷却水が冷却回路内を循環することで、シリンダブロック3aおよびシリンダヘッド3bが冷却される。その際、冷却水温度TWが開弁温度TWopを超えているときには、冷却回路弁11が開弁することで、シリンダヘッド3bから排出された冷却水の一部はラジエータ13に流れ込み、ラジエータ13との熱交換によって冷却された後、冷却回路弁11内に流れ込む。
さらに、シリンダヘッド3bの冷却水通路は、冷却水通路15fを介して電磁三方弁14の入口側通路に接続されている。この電磁三方弁14の2つの出口側通路のうちの1つは、バイパス通路15gを介して冷却回路弁11に接続されているとともに、残りの1つは、ヒータ用通路15h、ヒータ16およびヒータコア17を介して、バイパス通路15gの途中に接続されている。このバイパス通路15gは、冷却水通路15c,15eと同様に、冷却回路弁11内の連通路を介して、冷却水通路15aに常に連通している。これらのヒータ用通路15h、ヒータ16およびヒータコア17などによって、ヒータ用冷却回路が構成されている。
電磁三方弁14(ヒータ用冷却回路弁)は、冷却水通路15fと連通する通路を、バイパス通路15gまたはヒータ用通路15hに切り換えるものであり、ECU2に電気的に接続されている。この電磁三方弁14は、オフ状態(非励磁状態)にあるときには、冷却水通路15fをバイパス通路15g側に連通させる一方、ECU2からの駆動信号によってオンされている(励磁されている)ときには、冷却水通路15fをヒータ用通路15hに切り換える。
また、ヒータ16は、ECU2に電気的に接続されており、後述するように、ECU2によってオンされたときに、ヒータ16内を通過する冷却水を加熱する。ヒータコア17は、ヒータ16によって加熱された冷却水がその内部を通過するときの熱交換によって、周囲の空気を加熱する。
また、ECU2には、クランク角センサ20、冷却水温度センサ21およびアクセル開度センサ22が電気的に接続されている。このクランク角センサ20は、マグネットロータおよびMREピックアップで構成されており、図示しないクランクシャフトの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号をECU2に出力する。このCRK信号は、所定クランク角(例えば1゜)毎に1パルスが出力され、ECU2は、このCRK信号に基づき、エンジン3の回転数(以下「エンジン回転数」という)NEを算出する。
また、冷却水温度センサ21(冷却水温度検出手段)は、シリンダブロック3aのウォータジャケット内を循環する冷却水の温度である冷却水温度TWを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。さらに、アクセル開度センサ22は、図示しないアクセルペダルの操作量であるアクセル開度APを検出して、それを表す検出信号をECU2に出力する。ECU2は、これらのセンサ21,22の検出信号に基づき、冷却水温度TWおよびアクセル開度APをそれぞれ算出する。
一方、ECU2は、CPU、RAM、EEPROM、ROMおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などからなるマイクロコンピュータで構成されており、以上の各種のセンサ20〜22の検出信号などに基づいて、エンジン3の運転状態を判別するとともに、以下に述べるように、運転制御処理や故障判定処理などの各種の制御処理を実行する。
なお、本実施形態では、ECU2が、第1仕事量パラメータ算出手段、第2仕事量パラメータ算出手段、故障判定手段、第1基本値算出手段、第1補正手段、第2基本値算出手段、および第2補正手段に相当する。
次に、図2を参照しながら、運転制御処理について説明する。本処理は、電動ウォータポンプ12の運転などを制御するものであり、エンジン3のクランキング終了以降、所定の制御周期ΔT(例えば100msec)で実行される。なお、以下に述べる各種のフラグに関しては、判定結果フラグF_THRM_NGおよび開弁固着故障フラグF_OPEN_NGの値は、後述する故障判定処理で設定された値がEEPROM内に書き込まれた以降、故障判定処理が再度実行されるまでの間は、エンジン停止中でもEEPROM内の値がそのまま保持されるとともに、それ以外のフラグの値は、エンジン3のクランキング開始タイミングで「0」にリセットされるものとする。
図2に示すように、まず、ステップ1(図では「S1」と略す。以下同じ)で、判定結果フラグF_THRM_NGが「1」であるか否かを判別する。この判定結果フラグF_THRM_NGの値は、後述する故障判定処理において設定される。この判別結果がNOで、冷却回路弁11が正常であると判定されているときには、ステップ2に進み、故障判定運転フラグF_WP_JUDが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、故障判定運転処理の実行条件が成立しているときには、ステップ5に進み、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を実行する。この運転処理では、電動ウォータポンプ12の定電力運転が実行される。具体的には、所定の判定用デューティ比Rduty_jud(例えば50%)および所定電圧Vref(例えば12V)に設定された、PWM駆動方式の駆動信号が電動ウォータポンプ12に供給される。
一方、ステップ2の判別結果がNOのときには、ステップ6に進み、電動ウォータポンプ12の通常運転処理を実行する。この運転処理の場合、まず、アクセル開度APおよびエンジン回転数NEに応じて、図示しないマップを検索することにより、要求トルクPMCMDを算出するとともに、この要求トルクPMCMDおよび冷却水温度TWに応じて、図示しないマップを検索することにより、デューティ比Rdutyを算出する。さらに、要求トルクPMCMDおよび冷却水温度TWに応じて、図示しないマップを検索することにより、駆動電圧Vdrvを算出する。そして、算出されたデューティ比Rdutyおよび駆動電圧Vdrvに設定された、PWM駆動方式の駆動信号が電動ウォータポンプ12に供給される。
また、上述したステップ1の判別結果がYESで、冷却回路弁11が故障していると判定されているときには、ステップ3に進み、開弁固着故障フラグF_OPEN_NGが「1」であるか否かを判別する。この開弁固着故障フラグF_OPEN_NGの値は、後述する故障判定処理において設定される。
このステップ3の判別結果がYESで、冷却回路弁11の開弁固着故障が発生しているときには、ステップ4に進み、冷却水温度TWが前述した開弁温度TWop(所定温度)よりも高いか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、前述したように、ステップ6の通常運転処理を実行する。
一方、ステップ4の判別結果がNOのときには、冷却回路弁11の開弁固着故障が発生している条件下で、エンジン3の暖機が終了していない状態にあるので、電動ウォータポンプ12を運転すると、冷却水温度TWの不要な低下を招くおそれがあると判定して、それを回避するために、ステップ7に進み、電動ウォータポンプ12を停止する。
一方、ステップ3の判別結果がNOで、冷却回路弁11の閉弁固着故障が発生しているときには、ステップ8に進み、電動ウォータポンプ12の故障時運転処理を実行する。この運転処理では、所定の故障時用デューティ比Rduty_NG(例えば100%)および所定の故障時用電圧Vngに設定された、PWM駆動方式の駆動信号が電動ウォータポンプ12に供給される。
以上のステップ5〜8のいずれかに続くステップ9で、暖房制御処理を実行する。この制御処理は、ヒータ16および電磁三方弁14のオン/オフを制御することで、車両の室内暖房を制御するものであり、具体的には、図3に示すように実行される。
同図に示すように、まず、ステップ20で、暖房制御フラグF_HEAT_ONが「1」であるか否かを判別する。この暖房制御フラグF_HEAT_ONは、図示しない判定処理において、暖房制御の実行条件が成立しているときには「1」に設定され、それ以外のときには「0」に設定される。
ステップ20の判別結果がYESで、暖房制御の実行条件が成立しているときには、ステップ21に進み、電磁三方弁14をオンする。それにより、電動ウォータポンプ12の運転中、シリンダヘッド3bを通り抜けた冷却水は、電磁三方弁14を介してヒータ16側に流れ込んだ後、冷却回路弁11側に戻される。
次いで、ステップ22で、電磁三方弁14がオンされたことを表すために、電磁三方弁オンフラグF_SOL_ONを「1」に設定する。次に、ステップ23に進み、ヒータ16をオンした後、本処理を終了する。それにより、電動ウォータポンプ12の運転中、ヒータ16で加熱された冷却水は、ヒータコア17側に流れ込むことで、車室内の空気が暖められる。
一方、ステップ20の判別結果がNOのときには、ステップ24に進み、電磁三方弁14をオフし、次に、それを表すために、ステップ25で、電磁三方弁オンフラグF_SOL_ONを「0」に設定する。そして、ステップ26で、ヒータ16をオフした後、本処理を終了する。
図2に戻り、ステップ9の暖房制御処理を以上のように実行した後、運転制御処理を終了する。
次に、図4を参照しながら、故障判定処理について説明する。本処理は、冷却回路弁11の故障の有無を判定するものであり、エンジン3のクランキング終了以降、前述した所定の制御周期ΔTで実行される。同図に示すように、この処理では、まず、ステップ31で、判定結果フラグF_THRM_NGが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、冷却回路弁11が故障していることを判定済みであるときには、そのまま本処理を終了する。
一方、ステップ31の判別結果がNOのときには、ステップ32に進み、判定実行済みフラグF_JUD_DONEが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESのとき、すなわち、今回の運転サイクル(エンジン始動時点から停止時点までの間)において、冷却回路弁11の故障判定を実行済みであるときには、ステップ44に進み、故障判定運転フラグF_WP_JUDを「0」に設定した後、本処理を終了する。それにより、前述した運転制御処理において、ステップ2の判別結果がNOとなることで、電動ウォータポンプ12の通常運転処理が実行される。
一方、ステップ32の判別結果がNOで、今回の運転サイクルにおいて冷却回路弁11の故障判定を実行済みでないときには、ステップ33に進み、第1回転数算出済みフラグF_DONE1が「1」であるか否かを判別する。この判別結果がNOで、第1回転数NP1を算出済みでないときには、ステップ34に進み、冷却水温度TWが所定の閉弁温度TWclよりも低いか否かを判別する。この所定の閉弁温度TWclは、前述した所定の開弁温度TWopよりも低く、冷却回路弁11が確実に閉弁状態にある温度(例えば70℃)に設定されている。なお、本実施形態では、TW<TWclの温度域が第1温度域に相当する。
このステップ34の判別結果がYESで、冷却回路弁11が閉弁状態にあるときには、第1回転数算出処理の実行条件が成立していると判定して、ステップ35に進み、第1回転数算出中フラグF_CAL1が「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、第1回転数算出処理を実行中であるときには、後述するステップ38に進む。
一方、ステップ35の判別結果がNOのときには、第1回転数算出処理を実行中であることを表すために、ステップ36で、第1回転数算出中フラグF_CAL1を「1」に設定する。次いで、ステップ37に進み、第1カウンタの計数値の前回値CT1zを所定の判定用値CTJUDに設定する。
ステップ35または37に続くステップ38で、第1回転数算出処理を実行する。この第1回転数算出処理は、TW<TWclが成立し、冷却回路弁11が閉弁状態にあると推定される条件下での電動ウォータポンプ12の回転数として、第1回転数NP1を算出するものであり、具体的には図5に示すように実行される。まず、ステップ50で、第1カウンタの計数値CT1を、その前回値CT1zから値1を減算した値に設定する。すなわち、第1カウンタの計数値CT1を値1デクリメントする。
次いで、ステップ51に進み、第1カウンタの計数値CT1が値0以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を継続して実行すべきであると判定して、ステップ52に進み、第1カウンタの計数値の前回値CT1zを今回値CT1に設定する。次に、ステップ53に進み、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を継続して実行すべきであることを表すために、故障判定運転フラグF_WP_JUDを「1」に設定する。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ51の判別結果がYESのときには、電動ウォータポンプ12の故障判定運転の実行時間が値ΔT・(CTJUD−1)に達したことで、電動ウォータポンプ12の運転状態が安定した状態にあると判定して、ステップ54に進み、第1基本回転数NP1bsを算出する。この第1基本回転数NP1bsは、現時点での電動ウォータポンプ12の回転数であり、電動ウォータポンプ12のDCモータ12bのU,V,W相コイルのいずれかにおける誘起電圧信号に基づいて算出される。
次いで、ステップ55に進み、冷却水温度TWに応じて、図6に示すマップを検索することにより、粘度補正係数Kvisを算出する。この粘度補正係数Kvisは、冷却水温度TWの変化に伴う冷却水の粘度変化の影響を補償するためのものであり、同図に示すように、所定温度TWvisのときに値1.0に設定されているとともに、冷却水温度TWが高いほど、より小さい値に設定されている。これは、冷却水温度TWが高温域にある場合、冷却水の粘度が低温域にある場合よりも低下することに起因して、電動ウォータポンプ12の回転数が上昇するので、それを補償しながら故障判定を実行するためである。
ステップ55に続くステップ56で、前述した電磁三方弁オンフラグF_SOL_ONが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、電磁三方弁14がオン状態にあるときには、ステップ57に進み、第1圧力損失補正係数K1を所定値KONに設定する。この所定値KONは値1よりも大きい値(例えば値1.2)に設定されている。これは、本実施形態の冷却装置10の場合、電磁三方弁14をオフ状態からオン状態に切り換え、冷却水の通路をバイパス通路15gからヒータ用通路15hに切り換えた場合、冷却水の流路長さが増大し、圧力損失が低下することに起因して、電動ウォータポンプ12の回転数が低下するので、それを補償しながら故障判定を実行するためである。
一方、ステップ56の判別結果がNOで、電磁三方弁14がオフ状態にあるときには、ステップ58に進み、第1圧力損失補正係数K1を値1.0に設定する。以上のステップ57または58に続くステップ59で、第1回転数NP1を、第1圧力損失補正係数と粘度補正係数と第1基本回転数との積K1・Kvis・NP1bsに設定する。なお、本実施形態では、第1回転数NP1が第1仕事量パラメータに、第1基本回転数NP1bsが第1基本値にそれぞれ相当する。
次いで、ステップ60に進み、第1回転数NP1の算出が終了し、第1回転数算出処理が終了したことを表すために、第1回転数算出中フラグF_CAL1を「0」に設定するとともに、第1回転数NP1を算出済みであることを表すために、第1回転数算出済みフラグF_DONE1を「1」に設定する。
次に、ステップ61で、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を中止し、通常運転処理を実行すべきであることを表すために、故障判定運転フラグF_WP_JUDを「0」に設定する。その後、本処理を終了する。
図4に戻り、ステップ38で、第1回転数算出処理を以上のように実行した後、故障判定処理を終了する。
一方、前述したステップ33の判別結果がYESで、第1回転数NP1を算出済みであるとき、または、前述したステップ34の判別結果がNOで、TW≧TWclのときには、ステップ39に進み、冷却水温度TWが全開温度TWfoよりも高いか否かを判別する。なお、本実施形態では、TW>TWfoの温度域が第2温度域に相当する。この判別結果がNOのときには、前述したように、ステップ44を実行した後、本処理を終了する。
一方、ステップ39の判別結果がYESで、冷却回路弁11が全開状態にあると推定されるときには、ステップ40に進み、第2回転数算出中フラグF_CAL2が「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、第2回転数算出処理を実行中であるときには、後述するステップ43に進む。
一方、ステップ40の判別結果がNOのときには、第2回転数算出処理を実行中であることを表すために、ステップ41で、第2回転数算出中フラグF_CAL2を「1」に設定する。次いで、ステップ42に進み、第2カウンタの計数値の前回値CT2zを前述した所定の判定用値CTJUDに設定する。
ステップ40または42に続くステップ43で、第2回転数算出処理を実行する。この第2回転数算出処理は、TW>TWfoが成立し、冷却回路弁11が全開状態にあると推定される条件下での電動ウォータポンプ12の回転数として、第2回転数NP2を算出するものであり、具体的には図7に示すように実行される。まず、ステップ70で、第2カウンタの計数値CT2を、その前回値CT2zから値1を減算した値に設定する。すなわち、第2カウンタの計数値CT2を値1デクリメントする。
次いで、ステップ71に進み、第2カウンタの計数値CT2が値0以下であるか否かを判別する。この判別結果がNOのときには、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を継続して実行すべきであると判定して、ステップ72に進み、第2カウンタの計数値の前回値CT2zを今回値CT2に設定する。次いで、ステップ73で、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を継続して実行すべきであることを表すために、故障判定運転フラグF_WP_JUDを「1」に設定する。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ71の判別結果がYESのときには、電動ウォータポンプ12の故障判定運転の実行時間が値ΔT・(CTJUD−1)に達したことで、電動ウォータポンプ12の運転状態が安定したと判定して、ステップ74に進み、第2基本回転数NP2bsを算出する。この第2基本回転数NP2bsは、現時点での電動ウォータポンプ12の回転数であり、前述した第1基本回転数NP1bsと同様に、電動ウォータポンプ12のDCモータ12bのU,V,W相コイルのいずれかにおける誘起電圧信号に基づいて算出される。
次いで、ステップ75に進み、前述したステップ55と同じ手法により、粘度補正係数Kvisを算出する。ステップ75に続くステップ76で、前述した電磁三方弁オンフラグF_SOL_ONが「1」であるか否かを判別する。この判別結果がYESで、電磁三方弁14がオン状態にあるときには、ステップ77に進み、第2圧力損失補正係数K2を前述した所定値KONに設定する。
一方、ステップ76の判別結果がNOで、電磁三方弁14がオフ状態にあるときには、ステップ78に進み、第2圧力損失補正係数K2を値1.0に設定する。以上のステップ77または78に続くステップ79で、第2回転数NP2を、第2圧力損失補正係数と粘度補正係数と第2基本回転数との積K2・Kvis・NP2bsに設定する。なお、本実施形態では、第2回転数NP2が第2仕事量パラメータに、第2基本回転数NP2bsがに第2基本値にそれぞれ相当する。
次いで、ステップ80に進み、第2回転数NP2の算出が終了し、第2回転数算出処理が終了したことを表すために、第2回転数算出中フラグF_CAL2を「0」に設定する。次に、ステップ81で、電動ウォータポンプ12の故障判定運転処理を中止し、通常運転処理を実行すべきであることを表すために、故障判定運転フラグF_WP_JUDを「0」に設定する。
ステップ81に続くステップ82で、故障判定フラグ設定処理を実行する。この故障判定フラグ設定処理は、前述した判定結果フラグF_THRM_NGおよび開弁固着故障フラグF_OPEN_NGの値を設定するものであり、具体的には、図8に示すように実行される。
同図に示すように、まず、ステップ90で、回転偏差DNPを第1回転数NPと第2回転数NP2との偏差に設定する。
次に、ステップ91に進み、回転偏差DNPが所定の判定値DJUDよりも大きいか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、冷却回路弁11が正常に作動していると判定して、ステップ92に進み、それを表すために、判定結果フラグF_THRM_NGを「0」に設定する。
一方、ステップ91の判別結果がNOのときには、冷却回路弁11が故障していると判定して、ステップ93に進み、それを表すために、判定結果フラグF_THRM_NGを「1」に設定する。
次いで、ステップ94に進み、第2回転数NP2が所定の判定用回転数NPJUDよりも高いか否かを判別する。この判別結果がYESのときには、冷却回路弁11の閉弁固着故障が発生していると判定して、ステップ95に進み、それを表すために、開弁固着故障フラグF_OPEN_NGを「0」に設定する。この故障判定の原理については後述する。
一方、ステップ94の判別結果がNOのときには、冷却回路弁11の開弁固着故障が発生していると判定して、ステップ96に進み、それを表すために、開弁固着故障フラグF_OPEN_NGを「1」に設定する。
以上のステップ92,95,96のいずれかに続くステップ97で、冷却回路弁11の故障判定を実行済みであることを表すために、判定実行済みフラグF_JUD_DONEを「1」に設定する。その後、本処理を終了する。
図7に戻り、ステップ82で、フラグ設定処理を以上のように実行した後、第2回転数算出処理を終了する。図4に戻り、ステップ43で、第2回転数算出処理を以上のように実行した後、故障判定処理を終了する。
次に、図9を参照しながら、本実施形態の故障判定処理における冷却回路弁11の故障判定の原理について説明する。同図は、参考のために、冷却水温度TWの全領域において、電動ウォータポンプ12の故障判定運転(図2のステップ5)を継続して実行した場合の電動ウォータポンプ12の回転数(以下、「ポンプ回転数」という)NPの推移の一例を示している。この場合、図中の実線で示す曲線が冷却回路弁11が正常なときのポンプ回転数NPの推移を、破線で示す曲線が閉弁固着故障が発生しているときのポンプ回転数NPの推移を、2点鎖線で示す曲線が開弁固着故障が発生しているときのポンプ回転数NPの推移をそれぞれ示している。
同図に示すように、冷却回路弁11が正常である場合、ポンプ回転数NPは、冷却回路弁11の前述した動作特性に起因して、TW≦TWopの領域では、一定値NPH(=NP1)を示し、TWop<TW<TWfoの領域では、冷却水温度TWが高いほど、より低い値を示すとともに、TW≧TWfoの領域では、値NPHよりも低い一定値NPL(=NP2)を示すことになる。
一方、冷却回路弁11の閉弁固着故障が発生している場合には、冷却水温度TWにかかわらず、ポンプ回転数NPが一定値NPHを示し、冷却回路弁11の開弁固着故障が発生している場合には、冷却水温度TWにかかわらず、ポンプ回転数NPが一定値NPLを示すことになる。この場合、冷却回路弁11の開弁固着故障が発生しているときのポンプ回転数NPが、閉弁固着故障が発生しているときよりも低くなるのは、冷却回路弁11が全開状態にあるときには、閉弁状態のときよりも冷却水の流路長さが増大し、圧力損失が低下することによる。
以上のように、冷却回路弁11の正常・故障に伴ってポンプ回転数NPの推移状態が変化するので、冷却回路弁11が正常であれば、TW<TWclの領域でのポンプ回転数NPは、TW>TWfoの領域でのポンプ回転数NPよりも高くなり、判定値DJUDよりも大きい回転偏差DNPが生じることになる一方、冷却回路弁11が故障しているときには、回転偏差DNP≒0となるはずである。この原理に基づき、本実施形態では、前述したように、回転偏差DNPを判定値DJUDと比較することによって、冷却回路弁11の故障の有無を判定している。
また、TW<TWclの領域でのポンプ回転数NPは、冷却回路弁11の開弁固着故障のときには、閉弁固着故障のときよりも低い値を示すことになるので、本実施形態では、前述した判定用回転数NPJUDを、2つの一定値NPL,NPHの中間の値に設定するとともに、算出した第2回転数NP2をそのような判定用回転数NPJUDよりも高いか否かを判定することによって、開弁固着故障および閉弁固着故障のいずれが発生しているのかを判定している。
以上のように、本実施形態の故障判定装置1によれば、第1回転数NP1と第2回転数NP2との偏差である回転偏差DNPを所定の判定値DJUDと比較することによって、冷却回路弁11の故障の有無が判定される。本実施形態の冷却装置10のように、冷却水が電動ウォータポンプ12によって冷却回路内を循環されるとともに、冷却水温度TWに応じて、冷却回路の一部が冷却回路弁11によって開閉される場合、前述した定電力運転の実行中、冷却回路弁11の開閉に伴って、冷却水の流路長さが変化し、圧力損失が変化すると、電動ウォータポンプ12の仕事または仕事率が変化し、それによって、電動ウォータポンプ12の回転数が変化する。したがって、冷却回路弁11が閉弁状態にあると推定される第1温度域での第1回転数NP1と、冷却回路弁11が開弁状態にあると推定される第2温度域での第2回転数NP2との偏差である回転偏差DNPを、所定の判定値DJUDと比較することによって、冷却回路弁11の故障の有無を精度よく判定することができる。
また、第1回転数NP1は、冷却水温度TWが冷却回路弁11が確実に閉弁状態となる第1温度域(TW<TWclの温度域)にあるときに算出可能であり、第2回転数NP2は、冷却水温度TWが冷却回路弁11が確実に開弁状態となる温度域(TW>TWopの温度域)にあるときに算出可能であるので、半暖機領域のような狭い領域でしか故障判定を実行できない従来の故障判定装置と比べて、故障判定の実行可能領域を拡げることができ、その商品性および汎用性を高めることができる。さらに、第1回転数NP1および第2回転数NP2は、電動ウォータポンプ12の運転中の回転数であるので、電動ウォータポンプ12を運転するだけで故障判定を実行でき、従来のようにラジエータの電動ファンを強制的に運転する場合と比べて、冷却水温度TWの低下を抑制しながら、故障判定を実行することができる。その結果、開弁固着故障が発生している条件下でも、冷却水温度TWの不要な低下を抑制することができ、エンジン3が暖機中の場合には、その暖機時間を短縮することができる。
さらに、第1回転数NP1は、粘度補正係数Kvisおよび第1圧力損失補正係数K1を第1基本回転数NP1bsに乗算することにより算出され、第2回転数NP2は、粘度補正係数Kvisおよび第2圧力損失補正係数K2を第2基本回転数NP2bsに乗算することにより算出される。この場合、粘度補正係数Kvisは、冷却水温度TWに応じて算出されるので、冷却水温度TWの変化に伴う冷却水の粘度変化を反映させながら、第1回転数NP1および第2回転数NP2を算出することができる。また、2つの圧力損失補正係数K1,K2はいずれも、電磁三方弁14のオン/オフ状態に応じて算出されるので、電磁三方弁14の開閉状態の変化に伴う冷却水の流路長さおよび圧力損失の変化を反映させながら、第1回転数NP1および第2回転数NP2を算出することができる。それにより、故障判定精度を向上させることができる。
また、第1回転数NP1および第2回転数NP2は、定電力運転が実行されているとき、すなわち所定電圧Vrefかつ所定の判定用デューティ比Rduty_judの駆動信号で駆動されているときの、電動ウォータポンプ12のDCモータ12bの誘起電圧信号に基づいて算出されるので、格別のセンサを用いることなく、第1回転数NP1および第2回転数NP2を算出することができ、それにより、製造コストを削減することができる。
さらに、冷却回路弁11の開弁固着故障が発生していると判定されている場合において、冷却水温度TWが開弁温度TWopよりも低いとき、すなわち暖機が終了していないときに、電動ウォータポンプ12を停止するように構成されているので、従来と異なり、暖機が終了していない状態での冷却水温度TWの不要な低下を回避することができる。それにより、従来の故障判定装置と比べて、暖機時間を短縮でき、燃費を向上させることができる。
なお、実施形態は、冷却回路弁として、サーモスタットタイプの機械式弁を用いた例であるが、本発明の冷却回路弁はこれに限らず、冷却水温度に応じて、冷却回路の一部を開閉するものであればよい。例えば、冷却回路弁として電磁弁を用い、その開閉を冷却水温度に応じて制御するように構成してもよい。
また、実施形態は、仕事量パラメータとして、一定電圧かつ一定デューティ比で駆動されているときの電動ウォータポンプの回転数を用いた例であるが、本発明の仕事量パラメータはこれに限らず、電動ウォータポンプの仕事量を表すものであればよい。例えば、仕事量パラメータとして、電動ウォータポンプの仕事率(単位:W)または仕事(単位:J)を用いてもよい。
さらに、実施形態は、第1仕事量パラメータと第2仕事量パラメータの比較結果として、第1回転数NP1と第2回転数NP2との偏差である回転偏差DNPを用いて、冷却回路弁の故障判定を実行した例であるが、本実施形態の第1仕事量パラメータと第2仕事量パラメータの比較結果はこれに限らず、第1仕事量パラメータと第2仕事量パラメータとの比較結果に相当するものであればよい。例えば、第1仕事量パラメータと第2仕事量パラメータとの比較結果として、両者の比を用いてもよい。その場合には、図8のステップ90において、第1回転数NP1と第2回転数NP2との比NP1/NP2、またはその逆数NP2/NP1を、所定の判定値と比較するように構成すればよい。
一方、冷却装置10において、ヒータ用回路がエンジン3の冷却回路と別経路になっており、ヒータ16のON/OFFに伴う電動ウォータポンプ12の圧力損失の変化が発生しない場合や、冷却装置10がヒータ用回路を備えていない場合には、図5のステップ56〜58および図7のステップ76〜78を省略し、図5のステップ59および図7のステップ79において、K1=1,K2=1として、NP1,NP2をそれぞれ算出すればよい。
また、冷却回路弁11の故障判定処理を、前述した図4の処理に代えて、図10に示すように実行してもよい。この図10と図4を比較すると明らかなように、図10の故障判定処理は、図4の故障判定処理のステップ34,38,43に代えて、ステップ100〜102を実行している点のみが異なっているので、以下、これらの点を中心に説明する。
同図に示すように、ステップ33の判別結果がNOで、第1回転数NP1を算出済みでないときには、ステップ100に進み、冷却水温度TWが所定の下限温度TWccよりも高くかつ前述した所定の閉弁温度TWclよりも低い温度域(TWcc<TW<TWcl)内にあるか否かを判別する。この所定の下限温度TWccは、冷却水の粘度が所定値(例えば2mm2/s)以下になるような温度域の下限値に設定されている。
ステップ100の判別結果がYESで、冷却水温度TWがTWcc<TW<TWclの領域内にあるときには、前述したように、ステップ35以降を実行する。そして、ステップ35またはステップ37に続くステップ101で、第1回転数算出処理を実行する。この第1回転数算出処理の場合、前述した図5の算出処理と比較すると、ステップ55を省略し、ステップ59で、Kvis=1として第1回転数NP1を算出する点以外は、図5の算出処理と同一の算出手法で実行される。その後、本処理を終了する。
一方、ステップ100の判別結果がNOのときには、前述したように、ステップ39以降を実行する。そして、ステップ40またはステップ42に続くステップ102で、第2回転数算出処理を実行する。この第2回転数算出処理の場合、前述した図7の算出処理と比較すると、ステップ75を省略し、ステップ79で、Kvis=1として第2回転数NP2を算出する点以外は、図7の算出処理と同一の算出手法で実行される。その後、本処理を終了する。
ここで、冷却水は、冷却水温度TWが高いほど、冷却水の粘度が小さくなるという特性を有している。したがって、以上のように、冷却水の粘度が所定値以下になるような領域で、冷却回路弁11の故障判定を実行することによって、冷却水の粘度の影響を抑制しながら、冷却回路弁11の故障判定を実行することができる。なお、図4の故障判定処理の場合、前述したように、冷却水の粘度変化を反映させながら、冷却回路弁11の故障判定を実行することができるので、判定精度の観点からは、図4の故障判定処理の方が図10の故障判定処理よりも優れている。
また、実施形態は、本発明を、車両に搭載されたエンジンの冷却回路弁の故障判定に適用したものであるが、本発明は、これに限らず、車両用以外のエンジン、例えば、クランクシャフトを鉛直に配置した船外機などの船舶推進機用のエンジンの冷却回路弁にも適用できる。
1 故障判定装置
2 ECU(第1仕事量パラメータ算出手段、第2仕事量パラメータ算出手段、故障 判定手段、第1基本値算出手段、第1補正手段、第2基本値算出手段、第2補正 手段)
3 内燃機関
10 冷却装置
11 冷却回路弁
12 電動ウォータポンプ
12b DCモータ
14 電磁三方弁(ヒータ用冷却回路弁)
21 冷却水温度センサ(冷却水温度検出手段)
TW 冷却水温度
TWcl 所定の閉弁温度(第1温度域の上限値)
TWfo 所定の全開温度(第2温度域の下限値、所定温度)
TWcc 所定の下限温度(第1温度域の下限値)
NP 電動ウォータポンプの回転数
NP1 第1回転数(第1仕事量パラメータ)
NP1bs 第1基本回転数(第1基本値)
NP2 第2回転数(第2仕事量パラメータ)
NP2bs 第2基本回転数(第2基本値)
Vref 所定電圧
Rduty_jud 所定の判定用デューティ比(所定デューティ比)

Claims (6)

  1. 電動ウォータポンプによって冷却水を循環させる内燃機関の冷却回路に設けられ、当該冷却水の温度に応じて、当該冷却回路の一部を開閉する冷却回路弁の故障を判定する冷却回路弁の故障判定装置であって、
    前記冷却水の温度として冷却水温度を検出する冷却水温度検出手段と、
    前記電動ウォータポンプへの供給電力が所定の一定値に保持される定電力運転が実行されている場合において、前記検出された冷却水温度が前記冷却回路弁が閉弁状態となるべき所定の第1温度域にあるときの前記電動ウォータポンプの仕事量を表す仕事量パラメータとして、第1仕事量パラメータを算出する第1仕事量パラメータ算出手段と、
    前記定電力運転が実行されている場合において、前記検出された冷却水温度が前記冷却回路弁が開弁状態となるべき所定の第2温度域にあるときの前記電動ウォータポンプの仕事量を表す仕事量パラメータとして、第2仕事量パラメータを算出する第2仕事量パラメータ算出手段と、
    前記算出された第1仕事量パラメータと前記算出された第2仕事量パラメータとの大小関係に基づき、前記冷却回路弁の故障を判定する故障判定手段と、
    を備えることを特徴とする冷却回路弁の故障判定装置。
  2. 前記第1仕事量パラメータ算出手段は、
    前記第1仕事量パラメータの基本値として、第1基本値を算出する第1基本値算出手段と、
    前記所定の第1温度域にあるときの前記冷却水温度に応じて、前記第1基本値を補正することにより、前記第1仕事量パラメータを算出する第1補正手段と、
    を有し、
    前記第2仕事量パラメータ算出手段は、
    前記第2仕事量パラメータの基本値として、第2基本値を算出する第2基本値算出手段と、
    前記所定の第2温度域にあるときの前記冷却水温度に応じて、前記第2基本値を補正することにより、前記第2仕事量パラメータを算出する第2補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の冷却回路弁の故障判定装置。
  3. 前記所定の第1温度域は、前記冷却水の粘度が所定値以下になる領域であることを特徴とする請求項1に記載の冷却回路弁の故障判定装置。
  4. 前記内燃機関は、前記冷却回路に接続されたヒータ用冷却回路と、当該ヒータ用冷却回路および前記冷却回路の間を開閉するヒータ用冷却回路弁と、をさらに備えており、
    前記第1仕事量パラメータ算出手段は、
    前記第1仕事量パラメータの基本値として、第1基本値を算出する第1基本値算出手段と、
    前記冷却水温度が前記所定の第1温度域にあるときの前記ヒータ用冷却回路弁の開閉状態に応じて、前記第1基本値を補正することにより、前記第1仕事量パラメータを算出する第1補正手段と、
    を有し、
    前記第2仕事量パラメータ算出手段は、
    前記第2仕事量パラメータの基本値として、第2基本値を算出する第2基本値算出手段と、
    前記冷却水温度が前記所定の第2温度域にあるときの前記ヒータ用冷却回路弁の開閉状態に応じて、前記第2基本値を補正することにより、前記第2仕事量パラメータを算出する第2補正手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の冷却回路弁の故障判定装置。
  5. 前記電動ウォータポンプの動力源は、PWM駆動方式の駆動信号で駆動されるDCモータであり、
    前記定電力運転では、所定電圧かつ所定デューティ比の前記駆動信号が前記DCモータに供給され、
    前記第1仕事量パラメータ算出手段および前記第2仕事量パラメータ算出手段はそれぞれ、前記定電力運転が実行されているときの前記DCモータの誘起電圧信号に基づき、前記第1仕事量パラメータおよび前記第2仕事量パラメータとして、前記電動ウォータポンプの回転数を算出することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の冷却回路弁の故障判定装置。
  6. 前記故障判定手段は、前記冷却回路弁が開弁状態に保持される開弁固着故障が発生しているかを判定し、
    当該開弁固着故障が発生していると判定されかつ前記冷却水温度が所定温度よりも低いときに、前記電動ウォータポンプを停止するように構成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の冷却回路弁の故障判定装置。
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