JP4876202B2 - 可変ウォータポンプの制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの冷却水を圧送する可変ウォータポンプを制御するための可変ウォータポンプの制御装置に関する。
従来、エンジンでは一般に冷却水の圧送および循環に機械式ウォータポンプが用いられている。機械式ウォータポンプはエンジンの出力で駆動し、その流量(吐出量)がエンジン回転数に依存する。これに対してエンジンでは、エンジン暖機性を改善すべく、圧送する冷却水の流量を変更可能な可変ウォータポンプ(例えば電動ウォータポンプ)を適用できることも知られている。
かかる可変ウォータポンプに関連し、例えば特許文献1では冷却水温が予め設定した値以下である場合に、冷却水を間欠的に流通させる技術が開示されている。
また例えば特許文献2では、エンジン冷間始動後、冷却水温度が所定値未満である場合に、電動ウォータポンプを停止し、冷却水温度が所定値以上である場合に、電動ウォータポンプを所定時間ずつ断続的に駆動する技術が開示されている。
また例えば特許文献3では、エンジン始動時に電動ウォータポンプを所定時間駆動させるとともに、電動ウォータポンプ駆動中の冷却水温が所定値以下である場合に、電動ウォータポンプの停止制御を行う技術が開示されている。電動ウォータポンプの停止制御を終了させるにあたり、特許文献3の開示技術では、冷却水の温度、電動ウォータポンプ停止中の積算吸入空気量、または電動ウォータポンプの停止時間のうち、少なくとも1つに基づき停止制御を終了させている。
さらに特許文献3の開示技術では、電動ウォータポンプの停止時間が所定時間よりも長い場合に、電動ウォータポンプを所定時間駆動させるとともに、電動ウォータポンプ駆動中の冷却水温が所定値以下である場合に、電動ウォータポンプの停止制御を継続して行う技術が開示されている。
特開2006−214281号公報 特開2004−316472号公報 特開2008−169750号公報
ところで、ハイブリッド車両やエコラン制御を行う車両では、エンジン運転を間欠的に行ったり、比較的短時間の間、エンジン運転を停止したりすることがある。そしてかかる場合には、エンジンの停止時間が短く、冷却水温が外気温まで低下しないため、その後のエンジン始動時に冷却水温が不均一になる。そしてこの結果、特にエンジンのうち、熱負荷の大きい部分では、冷却水温が他の部分と比較して局所的に高まることがある。
この点、上述した特許文献1または2の開示技術は、水温センサの出力から得られた冷却水温に基づき、冷却水を間欠的に流通させるか、或いは電動ウォータポンプを停止させている。しかしながら、水温センサは一般にエンジンの冷却水出口部に設けられている。すなわち、水温センサの出力に基づき検出される冷却水温は通常、熱負荷の大きい部分の冷却水温とはなっていない。このためこれらの開示技術では、短時間のエンジン停止に続くエンジン始動時に冷却水を間欠的に流通させるか、或いは電動ウォータポンプを停止した場合に、熱負荷の大きい部分で冷却水に部分沸騰が発生する虞があると考えられる。
なお、これに対しては、例えば熱負荷の大きい部分の冷却水の状態を検知する水温センサや圧力センサをさらに設けることも考えられる。しかしながらこの場合には、少なくとも増設したセンサの分だけ確実にコストの増大を招くことになるため、対策として必ずしも好ましいとは言えない。
一方、特許文献3の開示技術では、エンジン始動時に所定時間電動ウォータポンプを駆動させるとともに、駆動中に検出した冷却水温に基づき電動ウォータポンプの停止制御を行っている。すなわち、特許文献3の開示技術では、所定時間の駆動で冷却水を一巡させることで、部分的に高温になっている冷却水の温度を水温センサで検知することを可能とし、その検出結果に基づき電動ウォータポンプの停止制御を行っている。このため特許文献3の開示技術によれば、エンジン始動時に冷却水の部分沸騰の発生を防止できると考えられる。
しかしながら、特許文献3の開示技術ではエンジン始動時に必ず所定時間電動ウォータポンプを駆動することになる。すなわち当該開示技術では、部分沸騰が発生する虞がない場合にまで電動ウォータポンプの駆動が行われることになる。そしてこの結果、当該開示技術ではエンジンの暖機促進が必要以上に制限される虞がある。この点、かかる制限に基づく燃費や排気エミッションの悪化は、1回あたりの度合いやその発生頻度に関して言えば比較的小さいものとも考えられる。しかしながら、かかる制限は昨今の環境問題の重要性に鑑み、長年にわたる使用を考慮した場合に、累積的には無視し難い程度の燃費や排気エミッションの悪化を招く虞があると考えられる点で問題があった。
また特許文献3の開示技術では、電動ウォータポンプの停止時間が所定時間よりも長い場合に、電動ウォータポンプを所定時間駆動させるとともに、電動ウォータポンプ駆動中の冷却水温が所定値以下である場合に、電動ウォータポンプの停止制御を継続して行うこととしている。すなわち当該開示技術では、これによりエンジン暖機中に部分沸騰が発生することを防止している。
しかしながら、当該開示技術では、電動ウォータポンプの停止時間が所定時間よりも長く、且つ電動ウォータポンプ駆動中の冷却水温が所定値以下であった場合には、エンジン暖機中に電動ウォータポンプを所定時間駆動させる動作を再び行う必要性が生じる。このため当該開示技術では、電動ウォータポンプの停止制御を継続したとしても、その実行時間は電動ウォータポンプを所定時間駆動させる分、制限されることになる。すなわち当該開示技術では、かかる制御構造上、エンジンの暖機促進が必然的に多少なりとも制限されてしまうと考えられる点で問題があった。
そこで本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、エンジン始動時に暖機促進の制限を必要以上に招くことなく、冷却水の部分沸騰の発生を防止でき、さらにはエンジン暖機中に冷却水の部分沸騰の発生を防止しつつ、暖機促進を好適に図ることが可能な可変ウォータポンプの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明は、冷却水を圧送する可変ウォータポンプが設けられたエンジンの暖機時に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止するための制御を行う停止制御手段と、前記エンジン始動時の冷却水温が第1の所定値以上の場合に、少なくとも前記停止制御手段が制御を行う前に、前記可変ウォータポンプを所定期間駆動するための制御を行う第1の駆動制御手段と、を備えた可変ウォータポンプの制御装置である。
また本発明は前記エンジンの暖機時に、前記エンジンのうち、所定部分の冷却水温を推定する推定手段と、前記推定手段が推定する冷却水温が第2の所定値以上の場合に、前記可変ウォータポンプを駆動するための制御を行う第2の駆動制御手段と、をさらに備えた構成とすることができる。
また本発明は前記停止制御手段が、冷却水温が前記第1の所定値よりも小さい第3の所定値以下である場合に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止させるための制御を行う構成とすることができる。
また本発明は前記停止制御手段が、前記推定手段が推定する冷却水温が前記第2の所定値よりも小さい第4の所定値以下である場合に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止させるための制御を行う構成とすることができる。
また本発明は前記推定手段が、前記エンジンの回転数と、前記エンジンの軸出力および瞬時吸入空気量のうち、いずれか一方とに基づき、冷却水の受熱量を算出し、前記受熱量に基づき、前記所定部分と前記エンジンの冷却水出口部との冷却水温差を算出し、前記冷却水温差と、前記冷却水出口部の冷却水温とを足し合わせることで、前記所定部分の冷却水温を算出する構成とすることができる。
また本発明は前記推定手段が、冷却水温と積算吸入空気量とに基づいて、前記所定部分の冷却水温を推定する構成とすることができる。
また本発明は前記可変ウォータポンプの作動状態を前記停止制御手段の制御に基づく停止状態から駆動状態に移行させる場合に、第1の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する前に、該第1の流量よりも流量が小さい第2の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する第3の駆動制御手段をさらに備えた構成とすることができる。
また本発明は、冷却水を圧送する可変ウォータポンプが設けられたエンジンの暖機時に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止するための制御を行う停止制御手段と、前記エンジン始動時の冷却水温が第1の所定値以上の場合に、少なくとも前記停止制御手段が制御を行う前に、前記可変ウォータポンプを所定期間駆動するための制御を行う第1の駆動制御手段と、前記エンジンの暖機時に、前記エンジンのうち、所定部分の冷却水温を推定する推定手段と、前記推定手段が推定する冷却水温が第2の所定値以上の場合に、前記可変ウォータポンプを駆動するための制御を行う第2の駆動制御手段と、前記第2の駆動制御手段が前記可変ウォータポンプの作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合に、第1の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する前に、該第1の流量よりも流量が小さい第2の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御するとともに、前記第2の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプを駆動する制御を開始してから所定時間が経過した場合に、前記第1の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する第3の駆動制御手段とを備えた可変ウォータポンプの制御装置である。
本発明によれば、エンジン始動時に暖機促進の制限を必要以上に招くことなく、冷却水の部分沸騰の発生を防止でき、さらにはエンジン暖機中に冷却水の部分沸騰の発生を防止しつつ、暖機促進を好適に図ることができる。
エンジン冷却システム100をECU1Aで実現されている実施例1にかかる可変ウォータポンプの制御装置とともに模式的に示す図である。 ECU1Aにかかる推定手段の制御を模式的に示す図である。 ECU1Aの動作をフローチャートで示す図である。 ECU1Bの動作をフローチャートで示す図である。 ECU1Cの動作をフローチャートで示す図である。 ECU1Cが制御を行った場合の冷却水温thwの変化の様子を示す図である。なお、図6ではW/P10の停止を行わなかった場合(ケース1)と、ECU1A、1Bが制御を行った場合(ケース2)に相当する冷却水温thwの変化の様子それぞれも参考のために同時に示している。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。
エンジン冷却システム100およびECU1Aについて図1を用いて説明する。エンジン冷却システム100およびECU1Aは図示しないハイブリッド車両に搭載されている。エンジン冷却システム100は、電動ウォータポンプ(以下、単にW/Pと称す)10と、エンジン20と、電子制御スロットル30と、ヒータ40と、ラジエータ50と、サーモスタット60と、エアフロメータ70とを備えている。W/P10は冷却水の圧送および循環を行う。W/P10は冷却水の流量を変更することが可能な(少なくとも冷却水の流量をゼロに変更することが可能な)可変ウォータポンプに相当している。
エンジン20は、シリンダブロック21とシリンダヘッド22とを備えている。シリンダブロック21およびシリンダヘッド22には、ウォータジャケットJが設けられている。W/P10から吐出された冷却水は、シリンダブロック21、シリンダヘッド22の順でそれぞれのウォータジャケットJを流通する。エンジン20の冷却水出口部はシリンダヘッド22に設けられており、当該冷却水出口部には水温センサ71が設置されている。このほかエンジン20にはクランク角センサ72が設けられている。
シリンダヘッド22からは、冷却水が3つの流通経路に分岐して排出される。
そのうちの1つの経路はその後、電子制御スロットル30が設けられた経路と、ヒータ40が設けられた経路の2つの経路に分岐している。そしてこれらの経路は電子制御スロットル30およびヒータ40をそれぞれ経由した後、下流側で再び合流し、W/P10に到達するようになっている。電子制御スロットル30はエンジン20の吸入空気量を調節する。電子制御スロットル30にはスロットル開度センサ73が内蔵されている。ヒータ40は冷却水と空気との間で熱交換を行い、空気を暖める。暖められた空気は車室内の暖房に利用できる。吸気系のうち、電子制御スロットル30の上流側の部分にはエンジン20の吸入空気量を計測するためのエアフロメータ70が設けられている。
他の1つの経路は、ラジエータ50およびサーモスタット60を介してW/P10に到達するラジエータ経路となっている。ラジエータ50は熱交換器であり、図示しないファンによる送風或いは走行風によって流通する冷却水を冷却する。
残りの1つの経路は、ラジエータ50を介することなく、サーモスタット60を介してW/P10に到達するバイパス経路となっている。
サーモスタット60は、冷却水温に応じてラジエータ経路とバイパス経路とを切り替える。具体的にはサーモスタット60は、冷却水温が所定値(例えば75℃)未満の場合にはラジエータ経路を閉じるとともにバイパス経路を開き、冷却水温が所定値以上の場合にはラジエータ経路を開くとともにバイパス経路を閉じる。
ECU1Aは図示しないCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータと入出力回路とを備えている。ECU1Aには制御対象としてW/P10が電気的に接続されている。またECU1Aにはエアフロメータ70や、水温センサ71や、クランク角センサ72や、スロットル開度センサ73などの各種のセンサが電気的に接続されている。この点、ECU1Aはエアフロメータ70の出力に基づき吸入空気量を、水温センサ71の出力に基づき、エンジン20の冷却水出口部の冷却水温である冷却水温thwを、クランク角センサ72の出力に基づきエンジン回転数NEを、スロットル開度センサ73の出力に基づきスロットル開度をそれぞれ検出する。またECU1Aはエアフロメータ70やスロットル開度センサ73の出力に基づき、エンジン20の軸出力PEを検出する。
ROMはCPUが実行する種々の処理が記述されたプログラムやマップデータなどを格納するための構成である。CPUがROMに格納されたプログラムに基づき、必要に応じてRAMの一時記憶領域を利用しつつ処理を実行することで、ECU1Aでは各種の制御手段や判定手段や検出手段や算出手段などが機能的に実現される。
この点、ECU1Aでは具体的には例えば以下に示す停止制御手段や、駆動制御手段や、推定手段が機能的に実現される。
停止制御手段は、エンジン20の暖機時に、W/P10の駆動を停止するための制御を行うように実現される。
駆動制御手段は、エンジン20始動時の冷却水温thwが第1の所定値α以上の場合に、少なくとも停止制御手段が制御を行う前にW/P10を所定期間駆動するための制御を行うように実現される。そして駆動制御手段のうち、このように実現される部分が第1の駆動制御手段に相当している。
推定手段は、停止制御手段の制御に基づきW/P10の駆動が停止している場合(エンジン20の暖機促進時)を含むエンジン20の暖機時に、エンジン20のうち、所定部分の冷却水温(ここではヘッド内推定水温Tmax)を推定するように実現される。この所定部分はエンジン20のうち、最も熱負荷が大きい部分であり、具体的にはシリンダヘッド22内に存在している。
推定手段は具体的には、図2に示すようにして所定部分の冷却水温を推定するように実現される。すなわち、まず推定手段はエンジン回転数NEとエンジン軸出力PEとに基づき、近似式を用いて冷却水の受熱量である冷却損失Qwを算出する。または、推定手段はエンジン回転数NEとエアフロメータ70から検出される瞬時吸入空気量gaとに基づき、近似式を用いて冷却水の受熱量である冷却損失Qwを算出してもよい。続いて推定手段は、算出した冷却損失Qwに基づき、一次遅れフィルタを用いてエンジン20の所定部分と冷却水出口部との冷却水温差dthwを算出する。そして推定手段は、算出した水温差dthwと、水温センサ71の出力に基づく冷却水温thwとを足し合わせることで、ヘッド内推定水温Tmaxを算出する。かかるヘッド内推定水温Tmaxの推定は、推定開始時の冷却水の温度が概ね均一になっていることを前提としたものとなっている。
このように推定手段が実現されるのに対して、停止制御手段はさらに具体的には、冷却水温が所定値(ここでは閾値a)未満であり、且つヘッド内推定水温Tmaxが第2の所定値(ここでは閾値b)未満の場合にW/P10の駆動を停止するための制御を行うように実現される。
一方、駆動制御手段はヘッド内推定水温Tmaxが第2の所定値(ここでは閾値b)以上である場合にも、W/P10を駆動するための制御を行うように実現される。そして駆動制御手段のうち、このように実現される部分が第2の駆動制御手段に相当している。また、駆動制御手段はさらに冷却水温が所定値(ここでは閾値a)以上である場合にも、W/P10を駆動するための制御を行うように実現される。そしてこれらの場合、駆動制御手段はW/P10を駆動するにあたり、所定期間駆動するための制御ではなく、所定の通常の制御を行うように実現される。
なお、冷却水温が所定値(ここでは閾値a)以上である場合に、駆動制御手段がW/P10を駆動するための制御を行うのに対し、停止制御手段は、冷却水温が所定値(ここでは閾値a)以下となった場合に、ただちにW/P10を停止させるのではなく、当該所定値よりも小さい所定値(ここではa−x)以下でW/P10を停止させると好適である。これは次に示す理由による。すなわち、冷却水温が所定値(ここでは閾値a)以上となった場合にW/P10の駆動制御を実行すると、直後に冷却水温が低下し、冷却水温が所定値(ここでは閾値a)未満となる場合がある。そしてこのような場合、W/P10は駆動・停止を繰り返すことになるところ、駆動制御手段に係る所定値を閾値aとし、停止制御手段に係る所定値を閾値a−xとすることにより、W/P10が駆動・停止を繰り返すことを回避できる。これはヘッド内推定水温Tmaxについても同様である。
したがって、駆動制御手段のうち、第1の駆動制御手段に相当する部分に関しては、冷却水温thwが第1の所定値α以上の場合に、駆動制御手段がW/P10を所定期間駆動するための制御を行うのに対し、停止制御手段は、冷却水温が第1の所定値αよりも小さい第3の所定値以下である場合に、W/P10の駆動を停止するための制御を行うことができる。
また、駆動制御手段のうち、第2の駆動制御手段に相当する部分に関しては、ヘッド内推定水温Tmaxが第2の所定値以上である場合に、駆動制御手段がW/P10を駆動するための制御を行うのに対し、停止制御手段は、ヘッド内推定水温Tmaxが第2の所定値よりも小さい第4の所定値以下である場合に、W/P10の駆動を停止するための制御を行うことができる。
次にECU1Aの動作を図3に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはエンジン20の始動時に開始される。ECU1Aは冷却水温thwが第1の所定値α以上であるか否かを判定する(ステップS1)。第1の所定値αは、エンジン20始動時の冷却水の温度が概ね均一であるか否かを判定するための判定値となっている。第1の所定値αは例えば外気温程度の温度(例えば20℃から40℃程度)に設定することができる。ステップS1で肯定判定であれば、冷却水の温度が概ね均一になっていないと判断される。このときECU1Aは、W/P10を所定期間駆動するための制御を行う(ステップS2)。この所定期間は、冷却水の温度を概ね均一にすることが可能な時間に予め設定されており、この所定期間には具体的には例えば冷却水が一巡するのに要する時間を設定することができる。そして、本ステップで冷却水の温度の均一化が図られる。
一方、ステップS1で否定判定であれば、冷却水の温度が概ね均一になっていると判断される。そしてステップS1の否定判定、またはステップS2に続いて、ECU1Aは冷却水温thwが閾値a以上であるか否かを判定する(ステップS3)。この閾値aは、エンジン20の暖機が完了したか否かを判定するための判定値となっている。そして、閾値aには具体的には例えばエンジン20の暖機完了を示す温度(ここでは75℃)を設定することができる。ステップS3で肯定判定であれば、ECU1AはW/P10を通常の制御に基づき駆動する(ステップS4)。
一方、ステップS3で否定判定であれば、ECU1Aはヘッド内推定水温Tmaxを推定する(ステップS5a)。続いてECU1Aは推定したヘッド内推定水温Tmaxが閾値b以上であるか否かを判定する(ステップS6a)。この閾値bは、エンジン20暖機中に部分沸騰が発生し得るか否かを判定するための判定値となっている。そして閾値bには、具体的には例えば冷却水の沸点を示す温度(例えば108℃)を設定することができる。また、これに対してはさらに例えば応答性や推定誤差等を考慮した温度を設定することもできる。
ステップS6aで否定判定であれば、部分沸騰が発生する虞がないと判断される。このときECU1AはW/P10の駆動を停止する(ステップS8)。これによりエンジン20の暖機を促進することができる。一方、ステップS6aで肯定判定であれば、部分沸騰が発生し得ると判断される。このときECU1AはW/P10を通常の制御に基づき駆動する(ステップS7)。これにより、エンジン20始動時に冷却水の部分沸騰の発生を防止することができる。またこれに先立ちECU1Aでは、必要に応じてエンジン20始動時にステップS2でW/P10を所定期間駆動することにしている。そしてこれにより、エンジン20始動時に暖機促進の制限を必要以上に招くことも防止できる。
ステップS7またはステップS8の後にはステップS3に戻り、ステップS3で肯定判定されるまでの間、ステップS5aおよびS6aでヘッド内推定水温Tmaxの推定および判定を行うとともに、ステップS7またはステップS8に進む。すなわちこれによりエンジン20の暖機中にも、冷却水の部分沸騰の発生を防止しつつ、エンジン20の暖機を促進することができる。
さらにこの間、ECU1AではステップS5aで推定開始時の冷却水の温度が概ね均一になっていることを前提として、ヘッド内推定水温Tmaxの推定を行っている。そしてこれに先立ち、ECU1Aでは、エンジン20始動時の冷却水の温度が概ね均一になっていない場合には、ステップS2で冷却水の温度の均一化を図っている。そしてこれにより、ヘッド内推定水温Tmaxを推定するにあたり、初期値に誤差が生じることを防止でき、以ってかかる誤差に起因する推定誤差の発生を抑制できる。そしてこのようにしてヘッド内推定水温Tmaxを適切に推定するとともに部分沸騰の判定に用いることで、ECU1Aではエンジン20始動時に冷却水の部分沸騰の発生を防止できるとともに、エンジン20暖機中に冷却水の部分沸騰の発生を防止しつつ、暖機促進を好適に図ることができる。
なお、部分沸騰の発生を防止することで、より具体的には例えば冷却水の流通経路の内圧上昇による部品の劣化を抑制することができ、これにより部品保護を図ることができる。したがってECU1Aによれば、より具体的には暖機促進による燃費向上と部品保護を高い次元で両立させることができるといえる。
また、前述した第1の駆動制御手段に相当する部分の駆動制御手段が、「少なくとも」停止制御手段が制御を行う前にW/P10を所定期間駆動するための制御を行う、とは、停止制御手段が制御を行わない場合(例えばエンジン20始動時の冷却水温thwが所定値α以上で、且つ閾値a以上の場合)も可能性としてはあり得ることを考慮し、かかる場合も含むことを示したものである。
本実施例にかかるECU1Bは、推定手段が以下に示すように機能的に実現される点と、これに伴い停止制御手段と第2の駆動制御手段とが以下に示すように機能的に実現される点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。このためECU1Bについては図示省略する。なお、ECU1Bは、例えばECU1Aの代わりにエンジン冷却システム100に適用することができる。
ECU1Bでは、推定手段が、冷却水温thwと積算吸入空気量とに基づいて、ヘッド内推定水温Tmaxを推定するように実現される。
推定手段は具体的には、現在の冷却水温thwと、直前の所定時間(ここでは10秒)の積算吸入空気量である積算吸入空気量Gaとに基づいて、ヘッド内推定水温Tmaxを推定するように実現される。この積算吸入空気量Gaは、燃焼ガスからシリンダヘッド22へ供給される供給熱量に相当する。
またヘッド内推定水温Tmaxの推定にあたり、ECU1Bでは具体的には、冷却水沸騰時のヘッド内推定水温Tmaxに対応する積算吸入空気量Gaの判定値(ここでは閾値c)が、冷却水温thwに応じて予め設定されたマップデータをROMに格納している。
一方、これに対して推定手段はさらに具体的には、現在の冷却水温thwを検出するとともに、マップデータを参照して対応する判定値(ここでは閾値c)を読み込むように実現される。そして推定手段は積算吸入空気量Gaを算出し、算出した積算吸入空気量Gaが、現在の冷却水温thwに対応する判定値(ここでは閾値c)以上であるか否かを判定するように実現される。
この点、現在の冷却水温thwおよび積算吸入空気量Gaはヘッド内推定水温Tmaxを指標することができ、閾値cは冷却水沸騰時のヘッド内推定水温Tmaxを指標することができる。このため、このようなマップデータの参照および判定を行うことで、推定手段は冷却水温thwと積算吸入空気量Gaとに基づいて、実質的にヘッド内推定水温Tmaxを推定するように実現されている。
一方、このように推定手段が実現されることに伴い、本実施例では停止制御手段は、冷却水温が所定値(ここでは閾値a)未満であり、且つ「ヘッド内推定水温Tmaxが第2の所定値(ここでは閾値b)未満の場合」ではなく、「算出した積算吸入空気量Gaが判定値(ここでは閾値c)未満の場合」に、W/P10の駆動を停止するための制御を行うように実現される。なお、停止制御手段はこの点以外、ECU1Aの場合と実質的に同一である。
また、第2の駆動制御手段に相当する部分の駆動制御手段は「ヘッド内推定水温Tmaxが第2の所定値(ここでは閾値b)以上である場合」ではなく、「算出した積算吸入空気量Gaが判定値(ここでは閾値c)以上の場合」に、W/P10を駆動するための制御を行うように実現される。
次にECU1Bの動作を図4に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはステップS5aがステップS5bに、ステップS6aがステップS6bに変更されている点以外、図3に示すフローチャートと実質的に同一のものとなっている。このため本実施例では特にステップS5bおよびステップS6bについて説明する。ステップS3の否定判定に続き、ECU1Bは現在の冷却水温thwを検出するとともに、マップデータを参照して対応する閾値cを算出する(ステップS5b)。続いてECU1Bは積算吸入空気量Gaを算出するとともに、積算吸入空気量Gaが閾値c以上であるか否かを判定する(ステップS6b)。そしてこの結果、肯定判定であればステップS7に進み、否定判定であればステップS8に進む。
かかる動作を行うECU1Bでは、必要に応じてエンジン20始動時にステップS2で冷却水の温度の均一化を図ることで、現在の冷却水温thwの初期値が適切に検出される。このためかかる動作を行うECU1Bでも、ECU1Aと同様にエンジン20始動時に暖機促進の制限を必要以上に招くことなく、冷却水の部分沸騰の発生を防止でき、さらにはエンジン20暖機中に冷却水の部分沸騰の発生を防止しつつ、エンジン20の暖機の促進を好適に図ることができる。
本実施例にかかるECU1Cは、駆動制御手段がさらに以下に示すように実現されている点以外、ECU1Aと実質的に同一のものとなっている。なお、ECU1Bに対して駆動制御手段をさらに以下に示すように実現することもできる。
本実施例では、駆動制御手段がW/P10の作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合に、第1の流量で冷却水を圧送するようにW/P10の駆動を制御する前に、第1の流量よりも流量が小さい第2の流量で冷却水を圧送するようにW/P10の駆動を制御するようさらに実現されている。
この点、駆動制御手段は具体的には、第2の流量で冷却水を圧送するようにW/P10を駆動する制御を開始してから所定時間が経過した場合に、第1の流量で冷却水を圧送するようにW/P10の駆動を制御するように実現されている。
また駆動制御手段は、W/P10の作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合として、具体的にはW/P10の作動状態を停止制御手段の制御に基づく停止状態から駆動状態に移行させる場合に、上述のようにW/P10の駆動を制御するように実現されている。
さらに駆動制御手段は、W/P10の作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合として、具体的には第2の駆動制御手段に相当する部分がW/P10の作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合に、上述のようにW/P10の駆動を制御するように実現されている。したがって、第2の駆動制御手段に相当する部分がW/P10の駆動を制御する際の冷却水の流量が第1の流量に相当している。そして駆動制御手段のうち、上述のように実現される部分が第3の駆動制御手段に相当しており、また第3の駆動制御手段に相当する部分がW/P10の駆動を制御する際の冷却水の流量が第2の流量に相当している。
次にECU1Cの動作について図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、本フローチャートはステップS6aの肯定判定に続いて、ステップS65、S66が追加されている点と、ステップS9が追加されている点以外、図3に示すフローチャートと実質的に同一のものとなっている。このためここでは特にステップS65、S66およびS9について説明する。
ここで、第2の駆動制御手段に相当する部分がW/P10の作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合は、ステップS6aで肯定判定される場合に対応している。このためステップS6aで肯定判定であった場合、ECU1Cはまずエンジン20始動後、ステップS8に基づくW/P10の駆動停止があったか否かを判定する(ステップS65)。
この点、仮にエンジン20始動後、最初にステップS3で否定判定されて本ステップに到達した場合には、ステップS8には未だ進んでいない状態であるため、ステップS65で否定判定される。そしてこの場合にはステップS7に進む。これにより、エンジン20始動時の冷却水の冷却を必要に応じて的確に行うことができる。一方、ステップS65で肯定判定であった場合には、W/P10の作動状態を停止制御手段の制御に基づく停止状態から駆動状態に移行させる場合に該当することになる(但しW/P10が停止状態である場合)。そしてこの場合、ECU1Cは第2の流量でW/P10を駆動する制御を開始してから所定時間が経過したか否かを判定する(ステップS66)。この点、所定時間が経過していない場合(W/P10が停止状態である場合も含む)には、ステップS66で否定判定される。このときにはステップS9に進み、ECU1Cは第2の流量でW/P10を駆動する(W/P10極低流量制御)。
そしてその後は、ステップS3で肯定判定されることなく、且つステップS6aで否定判定されない限りステップS66に進み、さらに所定時間が経過するまでの間は、ステップS66で否定判定されることになる。そして、所定時間が経過した場合にステップS66で肯定判定され、冷却水が第1の流量で圧送されることになる(ステップS7)。これにより、W/P10の作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合に、所定時間の間、第2の流量で冷却水を圧送することができる。
次にかかる制御を行った場合の冷却水温thwの変化の様子について、図6を用いて説明する。まず一般的な従来技術相当の場合として、W/P10を停止する制御を行わなかった場合(ケース1の場合)には、冷却水温thwの上昇に時間がかかることがわかる。一方、ECU1A、1Bが制御を行った場合(ケース2の場合)には、W/P10の作動状態が停止状態から作動状態に移行する場合に、水温センサ71の出力がアンダーシュートしていることがわかる。これは冷却水の流量が急激に増大するためであり、エンジン20にとっては環境変化が厳しい条件下に置かれることを意味するとともに、制御にとっても急激な出力変化によって制御破綻など制御性低下が発生する虞があることを意味する。
これに対してECU1Cの場合(ケース3の場合)には、W/P10の作動状態が停止状態から作動状態に移行する場合に、移行処理として第2の流量による極低流量制御を行うこととしている。このためECU1Cの場合には、水温センサ71の出力がアンダーシュートすることを抑制できる。そしてこれにより、ECU1CはECU1AやECU1Bと比較して、さらにW/P10の作動状態が停止状態から作動状態に移行する際の部品保護と制御性低下の防止或いは抑制を図ることができる。
上述した実施例は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
例えば上述した実施例では、可変ウォータポンプがW/P10である場合について説明した。しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、可変ウォータポンプは例えば少なくとも冷却水の流量をゼロにすることが可能なクラッチ機構付きのウォータポンプであってもよい。
また例えば上述した実施例では、エンジン20始動時の冷却水温thwが第1の所定値α以上の場合に、少なくとも停止制御手段が制御を行う前に、W/P10を所定期間駆動するための制御を行う場合について説明した。これは、エンジン20始動時の冷却水の温度が概ね均一であるか否かを判断するにあたっては、冷却水温thwをパラメータとすることが好適であると考えられたためである。
しかしながら本発明においては必ずしもこれに限られず、第1の駆動制御手段はエンジン始動時の冷却水温が第1の所定値以上の場合とする代わりに、例えばエンジン停止時間が所定値以上の場合に、少なくとも停止制御手段が制御を行う前に可変ウォータポンプを所定期間駆動するための制御を行うように構成されてもよい。
また例えば第1の駆動制御手段はエンジン始動時の冷却水温が第1の所定値以上の場合とする代わりに、例えばエンジン停止時とその後のエンジン始動時との冷却水温それぞれに基づき、少なくとも停止制御手段が制御を行う前に可変ウォータポンプを所定期間駆動するための制御を行うように構成されてもよい。
すなわち、第1の駆動制御手段はエンジン始動時の冷却水の温度が概ね均一であるか否かを判定可能なパラメータに基づき制御を行うように構成されてもよい。
また、停止制御手段や第1から第3までの駆動制御手段を含む駆動制御手段や推定手段などの各種手段は主にエンジン20を制御するECUで実現することが合理的であるが、例えばその他の電子制御装置や専用の電子回路などのハードウェアやこれらの組み合わせによって実現されてもよい。この点、停止制御手段や駆動制御手段や推定手段などの各種手段は、例えば複数の電子制御装置や複数の電子回路等のハードウェアや電子制御装置と電子回路等のハードウェアとの組み合わせによって分散制御的に実現されてもよい。さらに第1から第3までの駆動制御手段はそれぞれ個別の制御手段として実現されてもよい。
ECU 1A、1B、1C
W/P 10
エンジン 20
シリンダブロック 21
シリンダヘッド 22
電子制御スロットル 30
ヒータ 40
ラジエータ 50
サーモスタット 60
エアフロメータ 70
エンジン冷却システム 100

Claims (8)

  1. 冷却水を圧送する可変ウォータポンプが設けられたエンジンの暖機時に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止するための制御を行う停止制御手段と、
    前記エンジン始動時の冷却水温が第1の所定値以上の場合に、少なくとも前記停止制御手段が制御を行う前に、前記可変ウォータポンプを所定期間駆動するための制御を行う第1の駆動制御手段と、を備えた可変ウォータポンプの制御装置。
  2. 請求項1記載の可変ウォータポンプの制御装置であって、
    前記エンジンの暖機時に、前記エンジンのうち、所定部分の冷却水温を推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定する冷却水温が第2の所定値以上の場合に、前記可変ウォータポンプを駆動するための制御を行う第2の駆動制御手段と、をさらに備えた可変ウォータポンプの制御装置。
  3. 請求項1記載の可変ウォータポンプの制御装置であって、
    前記停止制御手段が、冷却水温が前記第1の所定値よりも小さい第3の所定値以下である場合に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止させるための制御を行う可変ウォータポンプの制御装置。
  4. 請求項2記載の可変ウォータポンプの制御装置であって、
    前記停止制御手段が、前記推定手段が推定する冷却水温が前記第2の所定値よりも小さい第4の所定値以下である場合に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止させるための制御を行う可変ウォータポンプの制御装置。
  5. 請求項2記載の可変ウォータポンプの制御装置であって、
    前記推定手段が、前記エンジンの回転数と、前記エンジンの軸出力および瞬時吸入空気量のうち、いずれか一方とに基づき、冷却水の受熱量を算出し、
    前記受熱量に基づき、前記所定部分と前記エンジンの冷却水出口部との冷却水温差を算出し、
    前記冷却水温差と、前記冷却水出口部の冷却水温とを足し合わせることで、前記所定部分の冷却水温を算出する可変ウォータポンプの制御装置。
  6. 請求項2記載の可変ウォータポンプの制御装置であって、
    前記推定手段が、冷却水温と積算吸入空気量とに基づいて、前記所定部分の冷却水温を推定する可変ウォータポンプの制御装置。
  7. 請求項1から6いずれか1項に記載の可変ウォータポンプの制御装置であって、
    前記可変ウォータポンプの作動状態を前記停止制御手段の制御に基づく停止状態から駆動状態に移行させる場合に、
    第1の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する前に、該第1の流量よりも流量が小さい第2の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する第3の駆動制御手段をさらに備えた可変ウォータポンプの制御装置。
  8. 冷却水を圧送する可変ウォータポンプが設けられたエンジンの暖機時に、前記可変ウォータポンプの駆動を停止するための制御を行う停止制御手段と、
    前記エンジン始動時の冷却水温が第1の所定値以上の場合に、少なくとも前記停止制御手段が制御を行う前に、前記可変ウォータポンプを所定期間駆動するための制御を行う第1の駆動制御手段と、
    前記エンジンの暖機時に、前記エンジンのうち、所定部分の冷却水温を推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定する冷却水温が第2の所定値以上の場合に、前記可変ウォータポンプを駆動するための制御を行う第2の駆動制御手段と、
    前記第2の駆動制御手段が前記可変ウォータポンプの作動状態を停止状態から駆動状態に移行させる場合に、第1の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する前に、該第1の流量よりも流量が小さい第2の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御するとともに、前記第2の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプを駆動する制御を開始してから所定時間が経過した場合に、前記第1の流量で冷却水を圧送するように前記可変ウォータポンプの駆動を制御する第3の駆動制御手段と、を備えた可変ウォータポンプの制御装置。
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