JP6396728B2 - 電動モータ制御装置 - Google Patents
電動モータ制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6396728B2 JP6396728B2 JP2014190089A JP2014190089A JP6396728B2 JP 6396728 B2 JP6396728 B2 JP 6396728B2 JP 2014190089 A JP2014190089 A JP 2014190089A JP 2014190089 A JP2014190089 A JP 2014190089A JP 6396728 B2 JP6396728 B2 JP 6396728B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- electric motor
- actual
- target
- value
- field weakening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Description
また、本発明に係る電動モータ制御装置の別態様では、圧縮比を可変とする圧縮比可変機構において内燃機関のピストンの上死点位置を制御する電動モータの電動モータ制御装置であって、圧縮比を低下させるときに電動モータを回転させる方向で、電動モータの界磁磁束を弱める弱め界磁制御を行い、弱め界磁制御において、界磁磁束を弱める磁束の大きさは、ピストンの実際の上死点位置が目標位置に近づくに従って小さくなり、かつ、電動モータの実際の回転速度に応じた値が所定回転速度から高くなるに従って大きくなる。
図1は、本発明に係る電動モータ制御装置を適用可能なエンジンの一例を示す図である。
圧縮比可変機構(VCR:Variable Compression Ratio system)100は、クランクシャフト14とピストン12とを、ロアリンク16及びアッパリンク18で連結すると共に、コントロールリンク20でロアリンク16の移動を規制し、ピストン12の上死点位置を変更することで圧縮比を変更する機構である。ピストン12の上死点位置が高くなる、すなわち、ピストン12の上死点位置がシリンダヘッド21に近づく変化を高圧縮比化といい、ピストン12の上死点位置が低くなる、すなわち、ピストン12の上死点位置がシリンダヘッド21から離れる変化を低圧縮比化という。
アッパリンク18の下端は、連結ピン26を介してロアリンク16の一端に連結し、アッパリンク18の上端は、ピストンピン30を介してピストン12に連結する。
ピストン12は、燃焼圧力を受け、シリンダブロック22のシリンダ22a内を往復動する。
VCRコントローラ110はインバータ200を含み、電動モータ112に対してインバータ200から電力を供給している。
目標電流値演算部206は、q軸電流指令値Iq *を設定するための位置フィードバック制御部300を備えている。また、目標電流値演算部206は、d軸電流指令値Id *を設定するために、減算器302、乗算器304、弱め界磁量設定部306、弱め界磁量上限値演算部308、低値演算部310、反転器312及び出力選択部314を備えている。
回転角度偏差=目標回転角度−実回転角度
q軸電流指令値Iq *=回転角度偏差*比例ゲイン+回転角度偏差積分値*積分ゲイン
なお、目標回転角度に実回転角度を近づけるためのq軸電流指令値Iq *の演算処理を、比例積分制御に限定するものではなく、比例積分微分制御(PID制御)など公知の演算処理方法を適宜採用できる。
本実施形態では、減算器302により演算された偏差Dが0又は正の値である場合には、ピストン12の実上死点位置が目標上死点位置と同じ又は目標上死点位置よりも低いことを意味し、コントロールシャフト36の目標回転角度と実回転角度との偏差Dが負の値である場合には、ピストン12の実上死点位置が目標上死点位置よりも高いこと意味している。したがって、偏差Dが0又は正値であれば、高圧縮比化の方向に電動アクチュエータ102を駆動し、偏差Dが負値であれば、低圧縮比化の方向に電動アクチュエータ102を駆動することが判断できる。
なお、減算器302で演算された偏差Dは位置フィードバック制御部300において演算される回転角度偏差として直接用いられてもよい。
例えば、偏差Dの絶対値が大きくなるに従って目標回転角度と実回転角度との乖離も大きくなり、実回転角度を迅速に目標回転角度に近づけるべくモータ回転速度の上昇率を高くする必要性が相対的に高まるので、目標弱め界磁量Id +も相対的に大きく設定される。一方、偏差Dの絶対値が小さくなるに従って目標回転角度と実回転角度との乖離も小さくなり、モータ回転速度の上昇率を高くする必要性が相対的に低くなるので、目標弱め界磁量Id +も相対的に小さく設定される。
このように、偏差Dに応じて目標弱め界磁量Id +を設定することで、電動アクチュエータ102の応答要求性能に対して必要十分とされるモータ回転速度で電動モータ112を回転できるように適切に弱め界磁制御を実施し、これにより、過剰な弱め界磁制御を抑制して、電動モータ112やVCRコントローラ110における消費電力を低減している。
Idmax *=(Imax 2−Iq 2)1/2
図6は、弱め界磁量設定部306において目標弱め界磁量Id +を設定する設定処理を示すフローチャートである。
具体的には、偏差Dが負値であるか否かを判定して、偏差Dが負値と判定された場合には低圧縮比化を行っていると判断してステップ1002へ進む(Yes)。一方、偏差Dが0以上であると判定された場合には、高圧縮比化を行っている、あるいは、圧縮比の変更制御を行っていないと判断して、ステップ1005へ進んで目標弱め界磁量Id +を0に設定する(No)。
なお、VCRコントローラ110の処理負担を軽減すべく、ステップ1001で低圧縮比化を行っているか否かの判定を省略して、ステップ1002から開始してもよい。
ステップ1003では、乗算器304で演算された目標モータ回転速度Nの絶対値が所定回転速度N0以上であるか否かを判定する。
ステップ2001では、故障診断フラグの値が電動モータ112の制御が不可能な故障が発生していないことを示す0であるか否かを判定する。
一方、故障診断フラグの値が1であると判定された場合には、電動モータ112の制御が不可能であり、弱め界磁制御の実施が不可能であると判断して、ステップ2005へ進み、目標電流値演算部206から出力するd軸電流指令値Id *として0を選択する。
一方、d軸電流指令値Id *の上限値Idmax *が目標弱め界磁量Id +未満であると判定された場合には、ステップ2004へ進み、目標電流値演算部206から出力するd軸電流指令値Id *として上限値Idmax *を選択する(No)。
(イ)前記所定回転速度は、定格電圧(例えば、直流12ボルト)が印加され、かつ、負荷トルクが与えられていない状態の前記電動モータの回転速度である定格最大回転速度であることを特徴とする請求項3に記載の電動モータ制御装置。
このような構成によれば、弱め界磁制御を実施しない場合の最大回転速度である定格最大回転速度までは弱め界磁制御を実施しないので、電動モータ始動時における回転速度の立ち上がり遅れの抑制をより確実にすることができる。
このような構成によれば、弱め界磁制御により徐々にモータ実回転速度を上昇させていくことが可能になるので、モータ実回転速度にかかわらず固定の目標モータ回転速度を設定して、この固定の目標モータ回転速度に応じて界磁磁束を一度に弱める構成と比較すると、エンジンの負荷状態によりモータ実回転速が固定の目標モータ回転速度に到達せず大きく乖離した回転速度に制限されるという状態になりにくく、電力の無駄な消費を抑制できる。
前記d軸の電流指令値は、q軸の電流指令値と前記電動モータの通電系統における許容電流とに基づいて演算される上限値以下に制限されることを特徴とする請求項2に記載の電動モータ制御装置。
このような構成によれば、弱め界磁制御を実施しても、電動モータの通電系統における過熱故障の発生を抑制することができる。
前記弱め界磁制御は、故障診断機能による診断結果に基づいて制限されることを特徴とする請求項2に記載の電動モータ制御装置。
このような構成によれば、電動モータの制御が不可能な故障が発生していると診断された場合には、安全を優先して弱め界磁制御の実施を制限する一方、電動モータの制御が不可能な故障が発生していないと診断された場合には、圧縮比可変機構100の機能を優先して、弱め界磁制御を実施することができる。
このような構成によれば、偏差の正負に応じて、弱め界磁制御を実施するか否かを設定することができる。本実施形態を例に説明すれば、コントロールシャフトの目標角度と実回転角度との偏差Dが負値であれば、低圧縮比化の方向に電動モータ112を駆動することを判断できるので、弱め界磁制御を実施する。一方、偏差Dが0又は正値であれば、高圧縮比化の方向に電動モータ112を駆動することを判断できるので、弱め界磁制御を実施しない。
このような構成によれば、車載機器の実際の動作位置が目標動作位置に到達したとき、電動モータの回転を停止させるが、弱め界磁制御を実施していなければ実施時よりもモータ実回転速度は低下しているので、その分、モータシャフトへの負荷を低減させることができる。
このような構成によれば、電動モータの実際の回転速度に応じて徐々に回転速度を上昇させることができる。
Claims (3)
- 電動モータを制御して、該電動モータで駆動される車載機器の動作位置を制御する電動モータ制御装置であって、
前記車載機器の実際の動作位置が目標動作位置に近づくように前記電動モータを一方向に回転させるときに、前記目標動作位置では前記車載機器の実際の動作位置よりも前記車載機器に対する負荷が低い場合に、前記電動モータの界磁磁束を弱める弱め界磁制御を行い、
前記弱め界磁制御において、前記界磁磁束を弱める磁束の大きさは、前記車載機器の実際の動作位置が前記目標動作位置に近づくに従って小さくなり、かつ、前記電動モータの実際の回転速度に応じた値が所定回転速度から高くなるに従って大きくなり、
前記電動モータの実際の回転速度に応じた値は、前記電動モータの実際の回転速度に1より大きい所定のゲインを乗算して得られた乗算値であり、かつ、前記電動モータの実際の回転速度に近い値であることを特徴とする電動モータ制御装置。 - 前記弱め界磁制御は、故障診断によって前記電動モータの制御が可能であると診断された場合に実施されることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ制御装置。
- 圧縮比を可変とする圧縮比可変機構において内燃機関のピストンの上死点位置を制御する電動モータの電動モータ制御装置であって、
前記圧縮比を低下させるときに前記電動モータを回転させる方向で、前記電動モータの界磁磁束を弱める弱め界磁制御を行い、
前記弱め界磁制御において、前記界磁磁束を弱める磁束の大きさは、前記ピストンの実際の上死点位置が目標位置に近づくに従って小さくなり、かつ、前記電動モータの実際の回転速度に応じた値が所定回転速度から高くなるに従って大きくなることを特徴とする電動モータ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014190089A JP6396728B2 (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 電動モータ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014190089A JP6396728B2 (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 電動モータ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016063642A JP2016063642A (ja) | 2016-04-25 |
JP6396728B2 true JP6396728B2 (ja) | 2018-09-26 |
Family
ID=55796262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014190089A Active JP6396728B2 (ja) | 2014-09-18 | 2014-09-18 | 電動モータ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6396728B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6709141B2 (ja) * | 2016-10-04 | 2020-06-10 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法 |
JP6986464B2 (ja) * | 2018-02-13 | 2021-12-22 | 日立Astemo株式会社 | モータ制御装置及びモータ制御方法 |
CN113348620B (zh) * | 2019-02-15 | 2023-06-02 | 深圳配天智能技术研究院有限公司 | 电机控制方法及电机的控制装置 |
CN113783496B (zh) * | 2021-09-15 | 2024-04-02 | 中山亿泰克电动车有限公司 | 一种电动高尔夫球车自动增加动力的算法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004156542A (ja) * | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Nippon Soken Inc | 可変圧縮比機構を有する内燃機関 |
JP4902373B2 (ja) * | 2007-01-30 | 2012-03-21 | 本田技研工業株式会社 | ブレーキ装置およびブレーキ装置の制御方法 |
JP5070867B2 (ja) * | 2007-02-05 | 2012-11-14 | 株式会社ジェイテクト | モータ制御装置及び電動パワーステアリング装置 |
JP5367683B2 (ja) * | 2010-12-20 | 2013-12-11 | 本田技研工業株式会社 | 車両用ブレーキ装置 |
-
2014
- 2014-09-18 JP JP2014190089A patent/JP6396728B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016063642A (ja) | 2016-04-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6951538B2 (ja) | モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法 | |
JP6396728B2 (ja) | 電動モータ制御装置 | |
JP2007159353A (ja) | 界磁巻線式同期発電電動機 | |
JP6272077B2 (ja) | 過給機及び船舶 | |
JP5438662B2 (ja) | 冷却回路弁の故障判定装置 | |
JPWO2018142952A1 (ja) | モータ制御装置 | |
JP4522273B2 (ja) | モータ制御装置及びこれを有するモータ駆動システム | |
JP2010035281A (ja) | 電動オイルポンプ用モータ制御装置 | |
JP2021118583A (ja) | モータ制御装置、電動アクチュエータ製品及び電動パワーステアリング装置 | |
JP4775145B2 (ja) | 同期モータ制御装置 | |
WO2018066564A1 (ja) | ブラシレスモータの駆動装置及び駆動方法 | |
JP7465065B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP7342717B2 (ja) | モータ制御装置、電動アクチュエータ製品及び電動パワーステアリング装置 | |
JP5480115B2 (ja) | パワーステアリング装置 | |
JP7073799B2 (ja) | モータ制御方法、及び、モータ制御装置 | |
JP6986464B2 (ja) | モータ制御装置及びモータ制御方法 | |
JP7149398B2 (ja) | モータ駆動装置及びモータ駆動装置の制御方法 | |
WO2022137650A1 (ja) | モータ制御装置およびモータ制御方法 | |
JP5533928B2 (ja) | 交流電動機の制御装置 | |
JP5595437B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP5538657B2 (ja) | モータ制御装置 | |
JP6930250B2 (ja) | エンジン制御装置及びエンジン制御方法 | |
US20150249410A1 (en) | Control Device and Control Method for Brushless Motor | |
JP4762325B2 (ja) | 内燃機関の制御装置 | |
JP6401662B2 (ja) | 電動モータ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170315 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20171227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180109 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180308 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180807 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180830 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6396728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |