JP4762325B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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本発明は、電動パワーステアリング装置を備える車両を駆動する内燃機関の制御装置に関する。
特許文献1には、電動パワーステアリング装置を備える車両において、ステアリング操作を補助するモータの使用電流が所定量を超えたときに、機関に供給する空気量を増量し、機関回転数を増加させる制御が示されている。この制御は、ステアリングの据え切り操作時のみ、供給空気量を増量することを目的として行われる。
特開平3−18635号公報
電動パワーステアリング用モータには、内燃機関により駆動される発電機から電力が供給されるが、電動パワーステアリング用モータだけでなく、車両に搭載された他の電気装置も発電機から電力が供給される。したがって、機関の出力トルクを増加させる補正は、発電機の電気負荷全体を監視しつつ、発電機の出力電流の増加に適切に対応させて実行する必要がある。特許文献1に示された装置では、他の電気装置の負荷電流が考慮されていないため、発電機負荷電流の急増により、機関回転の不安定化を招くおそれがある。
また電動パワーステアリング用モータとして、直流ブラシレスモータを使用する場合には、モータのトルク発生に寄与する電流成分であるトルク生成電流と、トルク生成電流を供給する際に発生する逆起電力を打ち消すための電流成分である磁束生成電流とを供給する必要がある。したがって、電動パワーステアリング用モータに供給される電流として、トルク生成電流だけでなく磁束生成電流も考慮する必要がある。
本発明はこの点を考慮してなされたものであり、電動パワーステアリング用モータを含む、発電機の電気負荷全体を監視して電気負荷の急変時に機関出力トルクの制御を適切に行い、アイドル時の機関回転を安定化することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため請求項1に記載の発明は、電動パワーステアリング装置を備える車両を駆動する内燃機関の制御装置において、前記電動パワーステアリング装置は、ステアリング操作補助トルクを生成するモータと、該モータの駆動制御を行う駆動制御部とを有する補助トルク生成部を備え、前記モータに供給されるトルク生成電流を検出する第1電流検出手段と、前記補助トルク生成部以外の電気負荷に供給される負荷電流を検出する第2電流検出手段と、前記トルク生成電流の変化量であるトルク生成電流変化量を算出する第1電流変化量算出手段と、前記負荷電流の変化量である負荷電流変化量を算出する第2電流変化量算出手段と、前記トルク生成電流変化量に応じて、前記補助トルク生成部に供給される電流の変化量である駆動制御電流変化量を算出する第3電流変化量算出手段と、前記駆動制御電流変化量と負荷電流変化量とを加算することにより、全負荷電流変化量を算出し、該全負荷電流変化量に応じて前記機関のトルク制御パラメータを補正する機関トルク補正手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、前記機関トルク補正手段は、前記全負荷電流変化量が所定閾値を超えたときに、前記機関に供給する空気量を所定期間に亘り所定量増加させる制御を行うことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、補助トルク生成部のモータに供給されるトルク生成電流の変化量であるトルク生成電流変化量、及び補助トルク生成部以外の電気負荷に供給される負荷電流の変化量である負荷電流変化量が算出され、トルク生成電流変化量に応じて、補助トルク生成部に供給される電流の変化量である駆動制御電流変化量が算出される。そして、駆動制御電流変化量と負荷電流変化量とを加算することにより、全負荷電流変化量が算出され、該全負荷電流変化量に応じて機関のトルク制御パラメータの補正が行われる。駆動制御電流変化量には、トルク生成電流変化量だけでなく磁束生成電流の変化量も反映され、さらに全負荷電流変化量には、他の電気装置に供給される電流の変化量が反映されるので、全負荷電流変化量に応じてトルク制御パラメータの補正を行うことにより、発電機の電気負荷の変化を的確に検出し、機関出力トルクをその変化に対応させて制御することができる。その結果、アイドル時の機関回転を安定化することができる。
請求項2に記載の発明によれば、全負荷電流変化量が所定閾値を超えたときに、機関に供給する空気量を所定期間に亘り所定量増加させる制御が行われるので、電気負荷の急激な増加に対応させて適切なトルク制御を行い、機関回転を安定化することができる。
本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を閉め図である。 モータ(22)の駆動回路の構成を示す図である。 モータ(22)に供給される三相電流の推移を示すタイムチャートである。 吸入空気量の電気負荷補正を行うか否かの判定を行う処理のフローチャートである。 図4の処理で参照されるテーブルを示す図である。 スロットル弁の目標開度(THCMD)を算出する処理のフローチャートである。 目標開度(THCMD)のエア補正項(IACG)を算出するためのテーブルを示す図である。 図4及び図6の処理を説明するためのタイムチャートである。 モータ(22)の駆動制御処理のフローチャートである。
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかる内燃機関及びその制御装置の構成を示す図である。内燃機関(以下単に「エンジン」という)1は、吸気管2を有し、吸気管2の途中にはスロットル弁3が配されている。スロットル弁3には、スロットル弁3の開度THを検出するスロットル弁開度センサ4が設けられており、その検出信号がエンジン制御用電子制御ユニット(以下「ENG−ECU」という)5に供給される。スロットル弁3には、スロットル弁3を駆動するアクチュエータ7が接続されており、アクチュエータ7は、ENG−ECU5によりその作動が制御される。
燃料噴射弁6は図示しない吸気弁の少し上流側に各気筒毎に設けられており、各噴射弁は図示しない燃料ポンプに接続されていると共にENG−ECU5に電気的に接続されて当該ENG−ECU5からの信号により燃料噴射弁6の開弁時間が制御される。エンジン1の各気筒には点火プラグ9が設けられており、点火プラグ9にはENG−ECU5から点火信号が供給される。
ENG−ECU5には、エンジン1のクランク軸(図示せず)の回転角度を検出するクランク角度位置センサ8が接続されており、クランク軸の回転角度に応じた信号がECU5に供給される。クランク角度位置センサ8は、エンジン1の特定の気筒の所定クランク角度位置でパルス(以下「CYLパルス」という)を出力する気筒判別センサ、各気筒の吸入行程開始時の上死点(TDC)に関し所定クランク角度前のクランク角度位置でTDCパルスを出力するTDCセンサ及びTDCパルスより短い一定クランク角周期(例えば6度周期)でCRKパルスを発生するCRKセンサから成り、CYLパルス、TDCパルス及びCRKパルスがENG−ECU5に供給される。これらの信号パルスは、燃料噴射時期、点火時期等の各種タイミング制御及びエンジン回転数(エンジン回転速度)NEの検出に使用される。
ENG−ECU5には、エンジン1により駆動される車両のアクセルペダルの踏み込み量(以下「アクセルペダル操作量」という)APを検出するアクセルセンサ10が接続されており、その検出信号がECU5に供給される。
ENG−ECU5は、各種センサからの入力信号波形を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換する等の機能を有する入力回路、中央演算処理回路(以下「CPU」という)、CPUで実行される各種演算プログラム及び演算結果等を記憶する記憶回路、燃料噴射弁6などに駆動信号を供給する出力回路等から構成される。ENG−ECU5は、上述したセンサの検出信号に基づいて、燃料噴射弁6の開弁時間の制御、及び点火プラグ9の点火時期制御を行うとともに、スロットル弁3の目標開度THCMDを算出し、検出したスロットル弁開度THが目標開度THCMDに一致するようにアクチュエータ7を駆動するスロットル弁開度制御を行う。
エンジン1により駆動される車両には、当該車両のステアリングの操作補助を行う電動パワーステアリング装置が設けられており、電動パワーステアリング装置は、補助トルク生成部20を備えている。補助トルク生成部20は、ステアリングの操作補助トルクを生成するモータ22、モータ22の駆動制御を行うパワーステアリング制御用電子制御ユニット(以下「EPS−ECU」という)21、及びモータ22に供給される電流を検出する電流検出ユニット23を備えている。EPS−ECU21は、ENG−ECU5と同様に、入力回路、CPU、記憶回路、及び出力回路を備えている。
EPS−ECU21は、ENG−ECU5に接続されており、EPS−ECU21は、電流検出ユニット23により検出される電流からモータ22に供給されるトルク生成電流Iqを算出し、算出したトルク生成電流Iqを示す制御データをENG−ECU5に供給する。
EPS−ECU21には、エンジン1により駆動される発電機31が接続されており、発電機31から電源電圧VSが供給される。発電機31には、バッテリ32が接続され、さらに補助トルク生成部20以外の電気負荷である車体電気負荷40が接続されている。ENG−ECU5、燃料噴射弁6、点火プラグ9などは、車体電気負荷40に含まれる。車体電気負荷40に供給される負荷電流ILを検出する負荷電流センサ33が設けられており、その検出信号は、ENG−ECU5に供給される。
EPS−ECU21は、図2に示すように、モータ22の駆動電流を制御する電流制御部24を備えている。図2に示すQ1〜Q6は、例えばトランジスタで構成されるスイッチング素子であり、スイッチング素子Q1〜Q6をオンオフ制御することにより、モータ22に供給する三相の電流Iu,Iv,及びIwを制御し、モータ22を回転駆動する。
図2に示す矢印は電流の向きを示しており、これは、スイッチング素子Q1,Q4,及びQ6がオンされ、スイッチング素子Q2,Q3,及びQ5がオフされている状態に相当する。
図3(a)は、モータ22がほぼ一定速度で回転している状態において電流検出ユニット23により検出される各電流Iu,Iv,及びIwの推移を示す。
モータ22に供給されるトルク生成電流Iq及び磁束生成電流Idは、電流Iu,Iv,及びIwを用いて、下記式(1)により表される。式(1)のθは、モータ22の回転角度であり、図示しない回転角度センサにより検出される。式(1)を用いて算出されたトルク生成電流IqがENG−ECU5に供給される。
Figure 0004762325
図3(b)は、ステアリング操作が行われ、操作角度が保持されたときのトルク生成電流Iq及び磁束生成電流Idの推移を示すタイムチャートである。トルク生成電流Iqの変化量ΔIqの絶対値が大きい場合、この図に示すように磁束生成電流Idは、トルク生成電流Iqとほぼ同程度の大きさ(電流値)となる。
図4は、発電機31の電気負荷の変化に応じた吸入空気量補正を行うか否かを判定する電気負荷補正判定処理のフローチャートである。この処理は、ENG−ECU5のCPUで所定時間T1(例えば40ミリ秒)毎に実行される。
ステップS11では、下記式(2)により負荷電流変化量DELBNを算出する。ここで「k」は、本処理の実行周期で離散化した離散化時刻である。
DELBN=IL(k)−IL(k-1) (2)
ステップS12では、下記式(3)によりトルク生成電流変化量DELEPSNを算出する。
DELEPSN=Iq(k)−Iq(k-1) (3)
ステップS13では、トルク生成電流変化量DELEPSNに応じて図5に示すDELBNEPSNテーブルを検索し、モータ22に供給されるモータ駆動電流IMOTを含む、補助トルク生成部20に供給される全電流(以下「駆動制御電流」という)IEPSの変化量で駆動制御電流変化量DELBNEPSNを算出する。DELBNEPSNテーブルは、予め実験結果に基づいて設定されたものであり、トルク生成電流変化量DELEPSNにほぼ比例するように駆動制御電流変化量DELBNEPSNが設定されている。
ステップS14では、下記式(4)に負荷電流変化量DELBN及び駆動制御電流変化量DELBNEPSNを適用し、全負荷電流変化量DELNを算出する。
DELN=DELBN+DELBNEPSN (4)
ステップS15では、全負荷電流変化量DELNが所定閾値DELTH(例えば10A)より大きいか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、電気負荷補正フラグFELAIRを「0」に設定する(ステップS18)。
ステップS15でDELN>DELTHであって、全負荷電流が大きく増加したときは、ステップS15の答が否定(NO)から肯定(YES)へ変化した時点から所定時間TELAIR(例えば200msec)が経過したか否を判別する(ステップS16)。最初はこの答は否定(NO)であるので、電気負荷補正フラグFELAIRを「1」に設定する(ステップS17)。その所定時間TELAIRが経過して、ステップS16の答が肯定(YES)となると、電気負荷補正フラグFELAIRが「0」に戻される(ステップS18)。
図4の処理によれば、トルク生成電流変化量DELEPSNに応じて、駆動制御電流変化量DELBNEPSNが算出され、駆動制御電流変化量DELBNEPSNと負荷電流変化量DELBNの和である全負荷電流変化量DELNが算出される。そして、全負荷電流変化量DELNが所定閾値DELTHを超えると、その時点から所定時間TELAIRの間、電気負荷補正フラグFELAIRが「1」に設定される。
図6は、エンジン1のアイドル状態においてスロットル弁3の目標開度THCMDを算出する処理のフローチャートである。この処理は、ENG−ECU5で所定時間T1毎に実行される。
ステップS21では、検出されるエンジン回転数NEが目標回転数NEOBJと一致するように、フィードバック制御項THCFBを算出する。
ステップS22では、電気負荷補正フラグFELAIRが「1」であるか否かを判別し、その答が否定(NO)であるときは、電気負荷補正項THELAIRを「0」に設定する(ステップS24)。一方、電気負荷補正フラグFELAIRが「1」であるときは、電気負荷補正項THELAIRを所定補正量THEA0に設定する(ステップS23)。
ステップS25では、下記式(11)により、目標開度THCMDを算出する。式(11)のIACGは発電機の発電効率ACGFに基づくエア補正項であり、図7に示すように発電効率ACGFが増加するほど増加するように設定される。
THCMD=THCFB+THELAIR+IACG (11)
図6の処理によれば、エンジン1のアイドル状態では、エンジン回転数NEが目標回転数NEOBJと一致するように、フィードバック制御項THCFBが算出され、電気負荷補正フラグFELAIRが「1」である期間中は、フィードバック制御項THCFBに所定補正量THEA0が加算され、スロットル弁開度THが所定補正量THEA0だけ増加するように制御される。したがって、発電機31の全負荷電流が急激に大きく増加したときに、エンジン1の吸入空気量が所定時間TELAIRの間、所定量増量される。これにより、電気負荷の急増時におけるエンジン回転数NEの変動を抑制することができる。
図8は、図4及び図6の処理を説明するためのタイムチャートである。エンジン1のアイドル状態で時刻t0にステアリング操作が開始され、時刻t1に全負荷電流変化量DELN(図8(a))が所定閾値DELTHを超えたときの動作例が示されている。同図(b)に示すように、時刻t1において所定補正量THEA0による目標開度THCMDの増加補正が開始され、所定時間TELAIR経過後の時刻t2に終了する。その結果、同図(c)に示すように、エンジン回転数NEは目標回転数NEOBJ近傍に維持される。
同図(d)及び(e)は、磁束生成電流Idを考慮しない場合の動作例を比較のために示す。この場合には、全負荷電流変化量DELNに磁束生成電流Idの変化量が含まれないために、全負荷電流変化量DELNが所定閾値DELTHを超えず、通常のフィードバック制御項THCFBのみによる目標開度THCMDの制御が行われる。その結果、フィードバック制御項THCFBの制御遅れによってエンジン回転数NEが目標回転数NEOBJからかなり低下する。
図9は、モータ22の駆動制御を行う処理のフローチャートであり、この処理はEPS−ECU21のCPUで所定時間毎に実行される。
ステップS31では、モータ要求トルクTRQMに応じて目標トルク生成電流IqCMDを算出する。ステップS32では、検出される3相電流Iu,Iv,Iwを前記式(1)に適用して、トルク生成電流Iq及び磁束生成電流Idを算出する。
ステップS33では、目標トルク生成電流IqCMD及びモータ22の目標回転数NMOBJに応じてIdCMDマップを検索し、目標磁束生成電流IdCMDを算出する。IdCMDマップは、予め実験的設定されるものであり、目標トルク生成電流IqCMDが増加するほど、また目標回転数NMOBJが増加するほど、目標磁束生成電流IdCMDが増加するように設定されている。
ステップS34では、実際のトルク生成電流Iq及び磁束生成電流Idがそれぞれ目標トルク生成電流IqCMD及び目標磁束生成電流IdCMDと一致するように、スイッチング素子Q1〜Q6の制御信号のオンオフデューティ比DUTY1〜DUTY6を算出する。
算出されたオンオフデューティ比DUTY1〜DUTY6に応じて、各スイッチング素子Q1〜Q6に供給する制御信号SCTL1〜SCTL6が生成され、必要とされるステアリング操作補助トルク(TRQM)が得られる。
補助トルク生成部20の供給される駆動制御電流IEPSは、下記式(12)で与えられる。すなわち、下記式(13)による得られるモータ駆動電流IMOTと、EPS−ECU21に供給される電流(以下「ECU電流」という)IECUとの和である。
Figure 0004762325
モータ駆動電流IMOTの変化量であるモータ駆動電流変化量ΔIMOTは、トルク生成電流変化量ΔIq(=DELEPSN)及び磁束生成電流変化量ΔIdを用いて下記式(14)により算出することができる。ここで、トルク生成電流変化量ΔIqが大きいときは、磁束生成電流変化量ΔIdは、トルク生成電流変化量ΔIqとほぼ等しいので、式(14)は式(15)で近似することができる。
Figure 0004762325
下記式(16)により、モータ駆動電流効率ηMを定義すると、駆動制御電流変化量DELBNEPSNは、下記式(17)により算出することができる。
ηM=IMOT/IEPS (16)
DELBNEPSN=1.4×ΔIq/ηM (17)
したがって、補助トルク生成部20のモータ駆動電流効率ηMを予め求めておくことにより、トルク生成電流変化量ΔIq(=DELEPSN)から駆動制御電流変化量DELBNEPSNを算出するときに、テーブル検索ではなく、式(17)を用いることができる。なお、図5に示すテーブルは、モータ駆動電流効率ηMが約「0.7」である場合に相当する設定となっている。
以上のように本実施形態では、補助トルク生成部20のモータ22に供給されるトルク生成電流Iqの変化量であるトルク生成電流変化量DELEPSN、及び補助トルク生成部20以外の電気負荷に供給される負荷電流ILの変化量である負荷電流変化量DELBNが算出され、トルク生成電流変化量DELEPSNに応じて、補助トルク生成部20に供給される駆動制御電流IEPSの変化量である駆動制御電流変化量DELBNEPSNが算出される。そして、駆動制御電流変化量DELBNEPSNと負荷電流変化量DELBNとを加算することにより、全負荷電流変化量DELNが算出され、該全負荷電流変化量DELNに応じてスロットル弁3の目標開度THCMDの補正が行われる。したがって、主としてモータ22に供給するモータ駆動電流IMOTの変化量ΔIMOTが反映される駆動制御電流変化量DELBNEPSN及び他の電気装置に供給される電流の変化量DELBNをともに監視することにより、発電機31の電気負荷の変化を的確に検出し、エンジン出力トルクをその変化に対応させて制御することができる。その結果、アイドル時のエンジン回転を安定化することができる。
具体的には、全負荷電流変化量DELNが所定閾値DELTHを超えたときに、スロットル弁3の目標開度THCMDを所定時間TELAIRに亘り所定補正量THEA0だけ増加させる制御が行われるので、電気負荷の急激な増加に対応させて適切なトルク制御を行い、エンジン回転を安定化することができる。
なお、発電機31の全負荷電流を1つの電流センサで検出し、その変化量を算出する構成を採用すれば、図4のステップS12〜S14の処理は不要となる。しかしながら、モータ22に供給する電流は他の電気負荷電流に比べて大きいため、1つの電流センサで検出する場合には、電流センサが大型化し、コストが高くなるというデメリットがある。そこで、本実施形態ではモータ22の制御に必要な電流検出ユニット23による検出値に基づいて、駆動制御電流IEPS(の変化量)を監視し、他の電気負荷の電流ILと分けて監視を行う構成を採用し、コストを低減している。
本実施形態では、EPS−ECU20が駆動制御部を構成し、電流検出ユニット23及びEPS−ECU20が第1電流検出手段を構成し、負荷電流センサ33が第2電流検出手段に相当する。またENG−ECU5が、第1電流変化量算出手段、第2電流変化量算出手段、第3電流変化量算出手段、及び機関トルク補正手段を構成する。具体的には、図9のステップS32が第1電流検出手段の一部に相当し、図4のステップS12が第1電流変化量算出手段に相当し、ステップS11が第2電流変化量算出手段に相当し、ステップS13が第3電流変化量算出手段に相当し、ステップS14〜S18及び図6のステップS22〜S25が機関トルク補正手段に相当する。
なお本発明は上述した実施形態に限るものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態では、トルク制御パラメータとしてDBW(Drive by Wire)型のスロットル弁の目標開度THCMDを用いたが、スロットル弁をバイパスするバイパス通路と、そのバイパス通路を介して供給される空気量を制御する吸気制御弁とを備える機関では、吸気制御弁の開度指令値をトルク制御パラメータとして用いることができる。また吸気弁のリフト量を連続的に変更可能な動弁機構を備える機関では、そのリフト量指令値をトルク制御パラメータとして用いることができる。
1 内燃機関
3 スロットル弁
7 アクチュエータ
5 エンジン制御用電子制御ユニット(第1電流変化量算出手段、第2電流変化量算出手段、第3電流変化量算出手段、機関トルク補正手段)
20 補助トルク生成部
21 パワーステアリング制御用電子制御ユニット(駆動制御部、第1電流検出手段)
22 モータ
23 電流検出ユニット(第1電流検出手段)
31 発電機
33 負荷電流センサ(第2電流検出手段)
40 車体電気負荷

Claims (2)

  1. 電動パワーステアリング装置を備える車両を駆動する内燃機関の制御装置において、
    前記電動パワーステアリング装置は、ステアリング操作補助トルクを生成するモータと、該モータの駆動制御を行う駆動制御部とを有する補助トルク生成部を備え、
    前記モータに供給されるトルク生成電流を検出する第1電流検出手段と、
    前記補助トルク生成部以外の電気負荷に供給される負荷電流を検出する第2電流検出手段と、
    前記トルク生成電流の変化量であるトルク生成電流変化量を算出する第1電流変化量算出手段と、
    前記負荷電流の変化量である負荷電流変化量を算出する第2電流変化量算出手段と、
    前記トルク生成電流変化量に応じて、前記補助トルク生成部に供給される電流の変化量である駆動制御電流変化量を算出する第3電流変化量算出手段と、
    前記駆動制御電流変化量と負荷電流変化量とを加算することにより、全負荷電流変化量を算出し、該全負荷電流変化量に応じて前記機関のトルク制御パラメータを補正する機関トルク補正手段とを備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記機関トルク補正手段は、前記全負荷電流変化量が所定閾値を超えたときに、前記機関に供給する空気量を所定期間に亘り所定量増加させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
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