JP6416548B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、可動演出部材などの遊技演出実行手段に予め定めた初期動作を実行させる遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ機には、遊技演出効果を高めるために、可動体(可動演出部材)、ランプ及びスピーカなどの遊技演出実行手段が設けられている。これらの遊技演出実行手段の動作(例えば、可動体の動作、ランプの点灯(点滅)・消灯、スピーカからの音声の出力等)は、遊技演出の進行に合わせて出力される制御情報に基づいて制御されるようになっている。
ところで、開店時等にパチンコ機に電源が供給された際に、遊技演出実行手段が正常に動作するか否かを確認するためには、遊技演出実行手段に予め定めた初期動作を実行させることが考えられる。しかし、通常のパチンコ機では、電源が供給されたとしても初期動作が行われることがなかった。よって、初期動作を行うためには、遊技を行うなどして、上述した制御情報が出力される状況をわざわざ作り出す必要があるため、確認作業が面倒であるという問題がある。そこで、電源投入時に可動体等の遊技演出実行手段を所定期間駆動させることにより、容易な確認作業を可能にした遊技機が提案されている(例えば特許文献1参照)。具体的に言うと、特許文献1に記載の従来技術では、電源投入時に、可動体が所定の動作を行うように構成されている。よって、実際に遊技を行わなくても、電源投入後に、可動体の動作状況を確認することにより、可動体が正常に動作するか否かを容易に確認することができる。
特開平5−168761号公報([0045]〜[0049]、図8等)
ところで、特許文献1に記載の従来技術は、電源投入時に可動体の初期動作を行うものであり、初期動作自体が正常に行われているか否かの確認は、目視で行うことが可能である。しかしながら、目視での確認には限界がある。詳述すると、可動体は、初期位置にあるときにはセンター役物などの裏側に隠れるものが多いため、可動体が確実に初期位置に戻っているか否かを目視で確認することは困難である。さらに、遊技店には多数の遊技機が存在するため、全ての可動体の状態を目視で確認することも困難である。また、遊技店の店員が確認に慣れていない場合、目視で確認できたとしても、可動体の異常を見落とす可能性が高いという問題もある。これらの場合、可動体が故障したり、異物の混入に起因して可動体を駆動する複数のギヤが噛み込んだりするなどして、可動体が初期位置に戻れないなどの不良状態にあるにもかかわらず、異常に気付かないまま可動体の動作が開始されてしまうため、不良状態がさらに悪化する可能性がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、可動演出部材が不良状態にあることを確実に発見することにより、不良状態の悪化を防ぐことが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1(手段1)に記載の発明は、遊技機を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの指示に基づいて遊技演出を制御する遊技演出制御手段と、前記遊技演出制御手段の制御情報に基づいて遊技演出を実行する遊技演出実行手段とを備えた遊技機であって、前記遊技演出実行手段には、少なくとも初期位置から動作位置に変位可能に構成された可動演出部材が複数含まれており、前記可動演出部材は、前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かを検出可能な初期位置検出手段を備え、前記初期位置検出手段の検出状態に基づいて前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かを検出可能に構成されており、前記遊技演出制御手段は、電源投入時に、前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かを判定し、前記可動演出部材が前記初期位置にあると判定された場合に、予め定めた初期動作を前記遊技演出実行手段に実行させる制御を行う一方、複数の前記可動演出部材のうち1つでも前記初期位置にない前記可動演出部材があると判定された場合に、エラー報知を実行させる制御を行うとともに、前記初期位置にないと判定されて前記エラー報知が実行された前記可動演出部材の動作を停止させる制御を行い、前記初期動作中において、前記可動演出部材を前記初期位置から前記動作位置に向けて駆動させる制御を行い、前記可動演出部材が第1の規定時間内に前記初期位置から移動したか否かを判定し、前記初期動作中において、前記可動演出部材を前記動作位置側から前記初期位置に向けて駆動させる制御を行い、前記可動演出部材が第2の規定時間内に前記初期位置に戻ったか否かを判定し、前記可動演出部材が前記第1の規定時間内に前記初期位置から移動していないと判定された場合、及び、前記可動演出部材が前記第2の規定時間内に前記初期位置に戻っていないと判定された場合に、前記エラー報知を実行させる制御を行うことを特徴とする遊技機をその要旨とする。
従って、請求項1に記載の発明では、電源投入時に可動演出部材の初期動作を行うだけでなく、初期動作が実行される前の段階で、遊技演出制御手段によって可動演出部材が初期位置にあるか否かを判定している。そして、遊技演出制御手段による判定結果が否定である場合、即ち、可動演出部材が初期位置にないと判定された場合に、可動演出部材が不良状態にあることを報知するエラー報知が実行される。その結果、エラー報知に基づいて、可動演出部材が不良状態にあることを確実に発見できるとともに、不良状態にある可動演出部材の動作を停止させることができるため、可動演出部材が不良状態にあるにもかかわらず動作が開始されてしまい、不良状態がさらに悪化する、といった問題を未然に防ぐことができる。
なお、遊技演出実行手段には、少なくとも初期位置から動作位置に変位可能に構成された可動演出部材が1つまたは複数含まれている。ここで、可動演出部材としては、モータやソレノイドによって初期位置から他の位置に直線的に移動するものや、モータによって初期位置から他の位置に回動するものなどが挙げられる。また、可動演出部材とは別の遊技演出実行手段としては、遊技演出を表示する表示手段、光を発生するランプなどの発光手段、音声を発生するスピーカなどの音声出力手段などが挙げられる。
さらに、電源投入時において、可動演出部材が初期位置にあると判定された場合には、予め定めた初期動作が遊技演出実行手段において実行される。ここで、「電源投入時」とは、単に、“遊技機の電源が投入されるとき”のみを言うのではなく、“電源が遮断された後で電源が再投入される復電時”や、“RAMクリアスイッチの操作により、遊技制御手段のRAMに記憶されているデータを消去するRAMクリア時”も含むものとする。
また、遊技演出制御手段は、遊技演出制御手段による判定結果が否定である場合、即ち、可動演出部材が初期位置にはない場合に、エラー報知を実行させる制御を行う。ここで、エラー報知は、表示手段の表示によって実行されるものや、発光手段から発生した光によって実行されるものや、音声出力手段から出力される音声によって実行されるものなどが挙げられる。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記遊技演出制御手段は、エラーが生じるタイミングに応じて異なる前記エラー報知を実行させる制御を行うことをその要旨とする。
手段2に記載の発明は、上記手段1において、前記可動演出部材が前記初期位置にはないと判定された場合、前記遊技演出制御手段は、前記エラー報知が実行された前記可動演出部材の動作を停止させる制御を行う一方、前記エラー報知が実行された前記可動演出部材とは別の前記遊技演出実行手段には、前記エラー報知が実行中であるか否かにかかわらず、前記予め定めた初期動作を実行させる制御を行うことをその要旨とする。
従って、手段2に記載の発明によると、所定の可動演出部材に対するエラー報知が実行中であったとしても、エラー報知が実行された可動演出部材とは別の遊技演出実行手段では、初期動作が停止されることなくそのまま実行されるため、全ての初期動作を短期間で終了させることができる。
手段3に記載の発明は、上記手段1または2において、遊技機の電源が遮断された後で前記電源が再投入される復電時に、前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かの判定を再度行うことをその要旨とする。
従って、手段3に記載の発明によると、エラー報知が実行されて可動演出部材の動作が停止したとしても、復電時に、遊技演出制御手段による判定を再度行うことにより、可動演出部材を復帰させることができる。また、可動演出部材が初期位置になければ、復電したとしても、遊技演出制御手段による判定が再度否定判定されて、エラー報知が実行される。即ち、可動演出部材の動作不良を改善しない限り、エラー報知が中止されることはない。ゆえに、可動演出部材が不良状態にあることをより確実に発見できる。
手段4に記載の発明は、上記手段1乃至3のいずれか1において、前記遊技演出制御手段は、光を発生する発光手段、及び、音声を出力する音声出力手段の少なくとも一方に、前記エラー報知を実行させることをその要旨とする。
従って、手段4に記載の発明によると、発光手段や音声出力手段によってエラー報知が実行されるため、遊技店の店員や遊技者は、エラー報知に気付きやすくなる。よって、可動演出部材が不良状態にあることをより確実に発見できる。
手段5に記載の発明は、上記手段1乃至4のいずれか1において、遊技盤面上の所定位置に配設された始動入賞装置と、前記始動入賞装置に入賞した遊技球を検知する遊技球検知手段と、前記遊技球検知手段によって遊技球が検知された場合に、図柄を変動させる図柄変動ゲームを表示する図柄表示装置とを備え、前記遊技制御手段は、前記エラー報知の実行中に前記遊技球検知手段によって遊技球が検知された場合であっても、前記図柄変動ゲームを開始させる制御を実行可能であることをその要旨とする。
従って、手段5に記載の発明によると、エラー報知の実行中に遊技球検知手段による遊技球の検知が行われた場合であっても、図柄変動ゲームが開始されるようになっている。その結果、遊技者による遊技を、エラー報知に遮られることなく行うことができる。
以上詳述したように、請求項1,2に記載の発明によれば、可動演出部材が不良状態にあることを確実に発見することにより、不良状態の悪化を防ぐことが可能な遊技機を提供することができる
本発明におけるパチンコ機を示す概略正面図。 遊技盤を示す正面図。 第1可動体、第2可動体及び第3可動体の動きを示す概略説明図。 第1可動体が動作位置に変位した状態を示す正面図。 第2可動体が動作位置に変位した状態を示す正面図。 第3可動体が動作位置に変位した状態を示す正面図。 (a)は第1可動体が初期位置に変位した状態を示す正面図、(b)は第1可動体が初期位置に変位した状態を示す背面図。 (a)は第1可動体が動作位置に変位した状態を示す正面図、(b)は第1可動体が動作位置に変位した状態を示す背面図。 図8(a)の要部拡大斜視図。 (a)は第2可動体が初期位置に変位した状態を示す正面図、(b)は第2可動体が初期位置に変位した状態を示す背面図。 (a)は第2可動体が動作位置に変位した状態を示す正面図、(b)は第2可動体が動作位置に変位した状態を示す背面図。 図11(a)の要部拡大斜視図。 パチンコ機を示す概略背面図。 パチンコ機の制御構成を示すブロック図。 主制御基板のメインCPUにて行われるメイン処理を示すフローチャート。 統括制御基板の統括制御CPUにて行われるサブ統括処理を示すフローチャート。 表示制御基板の表示制御CPU、及び、音声・ランプ制御基板の音声・ランプ制御CPUにて行われるサブ処理を示すフローチャート。 表示制御基板の表示制御CPU、及び、音声・ランプ制御基板の音声・ランプ制御CPUにて行われるサブ処理を示すフローチャート。
以下、本発明の遊技機をパチンコ機10に具体化した一実施形態を図面に基づき説明する。
(1)パチンコ機10の機表側の概略構成
図1には、パチンコ機10の機表側が略示されている。このパチンコ機10は機体の外郭をなす縦長方形状の外枠11を備えている。外枠11には、機体を構成する縦長方形状の中枠12が、開閉及び着脱自在に組み付けられている。また、中枠12の前面側には、前枠14が横開き状態で開閉可能に組み付けられている。前枠14は、中央部に窓口14aを有するとともに、窓口14aの下方に上球皿15が一体的に組み付けられた構造を有している。前枠14の裏面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視保護するためのガラス(図示略)が組み付けられている。また、前枠14の前面には、『遊技演出実行手段』である上側枠ランプ16a、左側枠ランプ16b及び右側枠ランプ16cが設けられている。各枠ランプ16a〜16cは、図示しない発光体(本実施形態では発光ダイオード)を備えた発光手段であり、発光体にレンズ部材を覆い被せることによって構成されている。これらの枠ランプ16a〜16cでは、パチンコ機10の各種遊技の演出態様(大当り、リーチなど)に応じて、光を発生する発光演出が実行されるようになっている。
図1に示されるように、前枠14の左上部には、『遊技演出実行手段』である左スピーカ17aが配設され、前枠14の右上部には、同じく『遊技演出実行手段』である右スピーカ17bが配設されている。左スピーカ17a及び右スピーカ17bは、各種音声を出力して音声演出を行う音声出力手段である。左スピーカ17a及び右スピーカ17bは前枠14の裏面側に装着され、前枠14の前面側において左スピーカ17a及び右スピーカ17bと対応する箇所には複数の放音孔(図示略)が形成されている。
さらに、前枠14の下部には、下球皿18が一体的に組み付けられている。下球皿18の右方には、『遊技演出実行手段』である下スピーカ17cが配設されている。下スピーカ17cは、各種音声を出力して音声演出を行う音声出力手段である。さらに、下スピーカ17cの右方には、打球発射装置(図示略)を構成する操作ハンドル19が装着されている。そして、遊技者が操作ハンドル19を回動操作すると、上球皿15に貯留された遊技球は、打球発射装置によって発射されて遊技盤13の遊技盤面13a(図2参照)上に導かれるようになる。なお、本実施形態では、前枠14の下部に下スピーカ17c、下球皿18及び操作ハンドル19が一体的に組み付けられているが、下スピーカ17c、下球皿18及び操作ハンドル19を中枠12の前面側において前枠14の下方に組み付けるようにしてもよい。
(2)遊技盤13の構成
図2に示される遊技盤13は、ベニヤ板などの木製基板の表面に樹脂製のセルを貼付することによって略矩形板状に形成されている。なお、遊技盤13は、アクリル樹脂などの樹脂材料の射出成形によって略矩形板状に形成されたものであってもよい。遊技盤13の遊技盤面13aには、遊技球が流下可能な遊技領域を区画する内レール33a及び外レール33bが略円形状に敷設されている。内レール33aと外レール33bとの間に生じる発射経路には、操作ハンドル19を操作した際に発射された遊技球が通過するようになっている。そして、打球発射装置によって発射されて発射経路を通過した遊技球は、発射経路の終端部から遊技領域に進入し、遊技領域内を流下するようになっている。
また、遊技盤面13aの略中央部には、開口部50aを有する枠状のセンター役物50が装着されている。なお、遊技盤13の裏側には、『遊技演出実行手段』である演出図柄表示装置60が着脱自在に取り付けられている。演出図柄表示装置60の表示画面は、センター役物50の開口部50aを介して遊技盤13の前面側から視認可能となっている。なお、本実施形態の演出図柄表示装置60は液晶式であるが、ドットマトリクス式、エレクトロルミネッセンス素子式、7セグメント式、ドラム式の演出図柄表示装置であってもよい。また、演出図柄表示装置60では、変動画像(または画像表示)に基づく遊技演出(表示演出)が行われるようになっている。そして、演出図柄表示装置60では、表示演出に関連して、複数種類の演出図柄E1を3列で変動させる演出図柄変動ゲームが表示されるようになっている。なお、演出図柄E1は「0」〜「9」の10通りの数字を示す図柄である。
図2に示されるように、遊技盤面13a上におけるセンター役物50の下方位置には、始動入賞口51aが形成された始動入賞装置51が配設されている。また、始動入賞装置51の奥方には、始動入賞口51aに入賞した遊技球を検知する『遊技球検知手段』である始動口スイッチ(図示略)が設けられている。始動口スイッチは、始動入賞装置51に入賞した遊技球を検知したことを契機として、オン状態となり、入賞信号を出力するようになっている。一方、始動口スイッチは、遊技球を検知していないときにオフ状態となり、入賞信号を出力しなくなる。そして、入賞信号が出力された場合には、特別図柄表示装置61による特別図柄変動ゲームが行われるとともに、演出図柄表示装置60による演出図柄変動ゲームが行われ、所定数(本実施形態では3個)の賞球の払い出しが行われる。なお、本実施形態の始動入賞装置51は、一対の羽根部材からなる普通電動役物を有しない固定式のものであるが、普通電動役物が一体的に構成された電動式のものであってもよい。
また、特別図柄表示装置61では、始動入賞装置51への遊技球の入賞を契機として、複数種類の特別図柄(図示略)による特別図柄変動ゲームが実行され、特別図柄変動ゲームの結果として、大当り及びハズレの表示結果が表示される。例えば、特別図柄変動ゲームの結果が大当りとなる場合、特別図柄変動ゲームの終了時に、特別図柄として「0」〜「9」の10通りの数字を示す図柄が表示される。一方、特別図柄変動ゲームの結果がハズレとなる場合、特別図柄変動ゲームの終了時に、特別図柄としてハズレを示す「−」の図柄が表示される。
さらに、本実施形態では、特別図柄表示装置61での特別図柄変動ゲームに合わせて、演出図柄表示装置60による演出図柄変動ゲームが行われる。具体的には、特別図柄変動ゲームの開始とほぼ同時に演出図柄変動ゲームが開始され、特別図柄変動ゲームの終了(大当りまたはハズレの表示結果が表示)とほぼ同時に演出図柄変動ゲームの結果が表示される。本実施形態では、演出図柄表示装置60で行われる演出図柄変動ゲームと特別図柄表示装置61で行われる特別図柄変動ゲームとを「変動ゲーム」と称している。
図2に示されるように、遊技盤面13a上におけるセンター役物50の右側部には、遊技盤面13a上を流下する遊技球が入賞可能な大入賞装置53が配設されている。大入賞装置53の奥方には、入賞した遊技球を検知するカウントスイッチ(図示略)が設けられている。また、大入賞装置53の大入賞口扉は、大入賞口ソレノイド(図示略)の励磁作用により、遊技球を受け入れない閉鎖状態、及び、遊技球を受け入れやすい開放状態に切替可能になっている。本実施形態において、「閉鎖状態」とは大入賞口扉が完全に閉じている状態をいい、「開放状態」とは大入賞口扉が完全に開いた状態をいう。なお、カウントスイッチにて遊技球が検知された場合には、所定数(本実施形態では15個)の賞球の払い出しが行われるようになっている。
また、遊技盤面13a上における演出図柄表示装置60の周辺には、『遊技演出実行手段』である遊技盤ランプ20が設けられている。遊技盤ランプ20は、赤色発光ダイオード(図示略)と青色発光ダイオード(図示略)と緑色発光ダイオード(図示略)とからなる多色発光が可能な発光体を備えた発光手段であり、発光体にレンズ部材を覆い被せることによって構成されている。遊技盤ランプ20では、パチンコ機10の各種遊技の演出態様(大当り、リーチなど)に応じて、光を発生する発光演出が実行されるようになっている。
(3)第1可動体70の構成
図3,図4,図7,図8に示されるように、演出図柄表示装置60の表示画面の上部には、『遊技演出実行手段』及び『可動演出部材』である第1可動体70が出現しうるようになっている。第1可動体70は、可動体本体71と、可動体本体71を上下方向に往復運動させる第1駆動ユニット72(図14参照)とを備えている。第1駆動ユニット72は、可動体本体71の中央部裏側に配置される本体支持板73を備えている。本体支持板73の左右両側には、互いに反対方向に延びる突出片74が設けられ、各突出片74には、左右方向に延びる略長円形状のガイド孔75が設けられている。ガイド孔75には、アーム76の先端部に設けられたガイドピン77が係合するようになっている。そして、アーム76の基端部は、可動体本体71の両端部に設けられたアーム軸78に対してそれぞれ取り付けられており、両アーム76は、アーム軸78を中心として回動するようになっている。また、両アーム76は、第1駆動ユニット72が備える2個の第1可動体モータ79,80の回転に伴って回動するようになっている。具体的に言うと、第1可動体モータ79,80の回転軸にはピニオンギヤ81が取り付けられ、ピニオンギヤ81には、アーム76の基端部に一体形成されたアーム側ギヤ82が噛み合っている。アーム側ギヤ82は、外周部分の一部に複数の歯84を有し、全体として略扇形状をなしている。
よって、第1可動体モータ79側のピニオンギヤ81が第1可動体70の背面側から見て反時計回り方向(図7(b)の矢印F1方向)に回転するとともに、第1可動体モータ80側のピニオンギヤ81が第1可動体70の背面側から見て時計回り方向(図7(b)の矢印F2方向)に回転する場合、可動体本体71は下方に移動する。一方、第1可動体モータ79側のピニオンギヤ81が第1可動体70の背面側から見て時計回り方向に回転するとともに、第1可動体モータ80側のピニオンギヤ81が第1可動体70の背面側から見て反時計回り方向に回転する場合、可動体本体71は上方に移動する。即ち、第1可動体70は、第1可動体モータ79,80の駆動により、センター役物50の上側部の裏側に退避する初期位置(図3,図7参照)、及び、演出図柄表示装置60の表示画面の上部に出現する動作位置(図3,図4,図8参照)の間を直線的に移動(変位)するようになっている。
図7〜図9に示されるように、第1駆動ユニット72が備える一対のアーム側ギヤ82の近傍には、『初期位置検出手段』である第1フォトセンサ83(図3,図14参照)がそれぞれ配置されている。具体的に言うと、各第1フォトセンサ83は、パチンコ機10側の支持板(図示略)に固定されている。また、図9に示されるように、各第1フォトセンサ83は、いずれも略コ字状をなす対向型のセンサであり、発光部83a及び受光部83bをそれぞれ備えている。なお、本実施形態の発光部83aは、直流電源(5V)に接続されるアノード端子と、受光部83bのLED端子に接続されるカソード端子とを有する発光ダイオードである。また、本実施形態の受光部83bは、LED端子と、直流電源(5V)に接続される電源端子と、第1初期位置信号を出力する出力端子と、接地するグランド端子とを有し、発光素子(LED)及び増幅回路を備えたフォトICである。各第1フォトセンサ83は、発光部83aと受光部83bとの隙間を通過するアーム側ギヤ82の歯84を非接触状態で検知するようになっている。そして、各第1フォトセンサ83は、発光部83aからの光を受光部83bが受光可能となる場合に、歯84を検知せず(オフ状態となり)、受光部83bの出力端子から統括制御基板22の統括制御CPU22a(図14参照)に対して第1初期位置信号を出力する。一方、各第1フォトセンサ83は、発光部83aからの光を歯84が遮って受光部83bが受光不能となる場合に歯84を検知し(オン状態となり)、受光部83bの出力端子から第1初期位置信号を出力しなくなる。なお、本実施形態の第1フォトセンサ83は、アーム側ギヤ82の歯84を検知しているが、アーム側ギヤ82において歯84よりも中心軸寄りの部分を検知するようにしてもよい。また、各第1フォトセンサ83の発光部83a及び受光部83bは、歯84を挟んで本実施形態の場合とは逆に配置されていてもよい。さらに、本実施形態の第1可動体70は一対の第1フォトセンサ83を備えているが、いずれか一方の第1フォトセンサ83が省略されていてもよい。
(4)第2可動体90の構成
図3,図5,図10,図11に示されるように、演出図柄表示装置60の表示画面の左下部には、『遊技演出実行手段』及び『可動演出部材』である第2可動体90が出現しうるようになっている。第2可動体90は、腕部91と、腕部91を回動させる第2駆動ユニット92(図14参照)とを備えている。腕部91は、腕部91の基端部に設けられた軸93を中心として回動するようになっている。第2駆動ユニット92は、腕部91の基端部裏側に配置される腕部支持板94を備えている。腕部支持板94の基端部には、円弧状をなすガイド孔95が設けられている。ガイド孔95には、腕部91の基端部に設けられたガイドピン96が係合するようになっている。また、第2駆動ユニット92は、腕部91の回動を補助するための補助アーム97を備えている。補助アーム97は、略く字状をなし、パチンコ機10側の支持板(図示略)に設けられた支持軸97aに折曲部分が取り付けられている。補助アーム97の基端部は、腕部91の中央部に設けられたアーム軸98に取り付けられ、補助アーム97の先端部は、支持板(図示略)に設けられたアーム軸に取り付けられている。さらに、補助アーム97における支持軸97aとアーム軸との間の箇所には、舌片状の遮光片97cが突設されている。また、腕部91は、第2駆動ユニット92が備える第2可動体モータ99の回転に伴って回動するようになっている。具体的に言うと、第2可動体モータ99の回転軸にはピニオンギヤ100が取り付けられている。ピニオンギヤ100には、中継ギヤ101を介して、腕部支持板94の側面に設けられたラックギヤ102が噛み合っている。ラックギヤ102は、ピニオンギヤ100の回転に伴って上下動するようになっている。
よって、ピニオンギヤ100が、第2可動体90の背面側から見て反時計回り方向(図10(b)の矢印F3方向)に回転する場合、ラックギヤ102が上方に移動するのに伴い、腕部91は第2可動体90の背面側から見て反時計回り方向に回動する。一方、ピニオンギヤ100が、第2可動体90の背面側から見て時計回り方向に回転する場合、ラックギヤ102が下方に移動するのに伴い、腕部91は第2可動体90の背面側から見て時計回り方向に回動する。即ち、第2可動体90は、第2可動体モータ99の駆動により、センター役物50の左側部の裏側に退避する初期位置(図3,図10参照)、及び、演出図柄表示装置60の表示画面の左下部に出現する動作位置(図3,図5,図11参照)の間を回動(変位)するようになっている。
図10〜図12に示されるように、補助アーム97の支持軸97aの近傍には、『初期位置検出手段』である第2フォトセンサ103(図3,図14参照)が配置されている。具体的に言うと、第2フォトセンサ103は、パチンコ機10側の支持板(図示略)に固定されている。また、図14に示されるように、第2フォトセンサ103は、略コ字状をなす対向型のセンサであり、発光部103a及び受光部103bを備えている。なお、本実施形態の発光部103aは、直流電源(5V)に接続されるアノード端子と、受光部103bのLED端子に接続されるカソード端子とを有する発光ダイオードである。また、本実施形態の受光部103bは、LED端子と、直流電源(5V)に接続される電源端子と、第2初期位置信号を出力する出力端子と、接地するグランド端子とを有し、発光素子(LED)及び増幅回路を備えたフォトICである。第2フォトセンサ103は、発光部103aと受光部103bとの隙間を通過する補助アーム97の遮光片97cを非接触状態で検知するようになっている。そして、第2フォトセンサ103は、発光部103aからの光を受光部103bが受光可能となる場合に、遮光片97cを検知せず(オフ状態となり)、受光部103bの出力端子から統括制御基板22の統括制御CPU22a(図14参照)に対して第2初期位置信号を出力する。一方、第2フォトセンサ103は、発光部103aからの光を遮光片97cが遮って受光部103bが受光不能となる場合に遮光片97cを検知し(オン状態となり)、受光部103bの出力端子から第2初期位置信号を出力しなくなる。なお、第2フォトセンサ103の発光部103a及び受光部103bは、遮光片97cを挟んで本実施形態の場合とは逆に配置されていてもよい。
(5)第3可動体110の構成
図3,図6に示されるように、演出図柄表示装置60の表示画面の右下部には、『遊技演出実行手段』及び『可動演出部材』である第3可動体110が出現しうるようになっている。本実施形態の第3可動体110は、第2可動体90と略同様の構成を有しているため、共通する部分については説明を省略する。即ち、第3可動体110は、腕部111と、腕部111を回動させる第3駆動ユニット112(図14参照)とを備えている。腕部111は、第3駆動ユニット112が備える第3可動体モータ(図示略)の回転に伴って回動するようになっている。なお、第3可動体110は、第3可動体モータの駆動により、センター役物50の右側部の裏側に退避する初期位置(図3参照)、及び、演出図柄表示装置60の表示画面の右下部に出現する動作位置(図3,図6参照)の間を回動(変位)するようになっている。
また、補助アームの支持軸(第2可動体90の補助アーム97の支持軸97aと同様のもの)の近傍には、『初期位置検出手段』である第3フォトセンサ113(図3,図14参照)が配置されている。具体的に言うと、第3フォトセンサ113は、パチンコ機10の支持板(図示略)に固定されている。また、第3フォトセンサ113は、略コ字状をなす対向型のセンサであり、発光部及び受光部を備えている。なお、本実施形態の発光部は、直流電源(5V)に接続されるアノード端子と、受光部のLED端子に接続されるカソード端子とを有する発光ダイオードである。また、本実施形態の受光部は、LED端子と、直流電源(5V)に接続される電源端子と、第3初期位置信号を出力する出力端子と、接地するグランド端子とを有し、発光素子(LED)及び増幅回路を備えたフォトICである。第3フォトセンサ113は、発光部と受光部との隙間を通過する補助アームの遮光片(第2可動体90の補助アーム97の遮光片97cと同様のもの)を非接触状態で検知するようになっている。そして、第3フォトセンサ113は、発光部からの光を受光部が受光可能となる場合に、遮光片を検知せず(オフ状態となり)、受光部の出力端子から統括制御基板22の統括制御CPU22a(図14参照)に対して第3初期位置信号を出力する。一方、第3フォトセンサ113は、発光部からの光を遮光片が遮って受光部が受光不能となる場合に遮光片を検知し(オン状態となり)、受光部の出力端子から第3初期位置信号を出力しなくなる。
(6)パチンコ機10の機裏側の概略構成
図13には、パチンコ機10の機裏側が略示されている。中枠12の裏面側には、裏部品を組み付けるための機構セット盤3が配設されている。この機構セット盤3の裏面側における上部全体には、遊技球を貯留するための球タンク4が設けられている。球タンク4の内部には、流れ出る遊技球を整列させるタンクレール5が設けられている。斜め右下方向に延びるタンクレール5の下流端(右端)には球供給路6が接続され、球供給路6の下端部には球払出装置7が接続されている。また、球タンク4には、ホールコンピュータ(図示略)とパチンコ機10とを接続するための枠用外部端子板8が配設されている。枠用外部端子板8は、賞球情報、球貸し情報及び球切れ情報をホールコンピュータに対して送信するようになっている。
また、機構セット盤3の裏面側には、複数の制御基板(主制御基板21、統括制御基板22、表示制御基板23、音声・ランプ制御基板、払出制御基板、発射制御基板、電源制御基板41など)が取り付けられている。なお、払出制御基板は、主制御基板21に電気的に接続されており、主制御基板21からの払い出し指示に基づいて球払出装置7による遊技球の払い出しを制御する。また、発射制御基板は、払出制御基板に電気的に接続されており、打球発射装置を構成する操作ハンドル19の操作状態を検知し、それに基づいて遊技球の発射強度を制御する役割を果たしている。さらに、電源制御基板41は、各制御基板(主制御基板21、統括制御基板22、表示制御基板23、音声・ランプ制御基板、払出制御基板、発射制御基板)の動作に必要な複数の電源電圧(本実施形態では34Vまたは5Vの直流電圧)を生成する役割を果たしている。電源制御基板41は、統括制御基板22及び表示制御基板23に電気的に接続されており、生成した電源電圧を統括制御基板22及び表示制御基板23に供給するようになっている。
また、図13に示されるように、電源制御基板41上には電源スイッチ48が設けられている。この電源スイッチ48が遊技店の店員によってオン位置に操作されると、パチンコ機10への電源供給が開始されるようになっている。電源スイッチ48がオフ位置に操作されると、パチンコ機10への電源供給が遮断されるようになっている。さらに、電源制御基板41上の左下部には、RAMクリアスイッチ46が設けられている。RAMクリアスイッチ46は、主制御基板21にRAMクリア信号を出力するようになっている。
(7)パチンコ機10の電気的構成
図14に示されるように、パチンコ機10は、主制御基板21、統括制御基板22、表示制御基板23及び音声・ランプ制御基板24を備えている。主制御基板21には統括制御基板22が電気的に接続され、統括制御基板22には、表示制御基板23及び音声・ランプ制御基板24が電気的に接続されている。
(7−1)電源制御基板41の電気的構成
また、パチンコ機10は電源制御基板41を備えている。電源制御基板41は、遊技店の電源AC(AC24V)を電源電圧V1(例えばDC30V)に変換処理する電源回路42を備えている。この電源回路42は、主制御基板21、統括制御基板22、表示制御基板23及び音声・ランプ制御基板24に接続されている。そして、電源回路42は、電源電圧V1を各制御基板21〜24にそれぞれ対応する電源電圧V2〜V5に変換処理し、変換処理後の電源電圧V2〜V5を各制御基板21〜24に供給するようになっている。
図14に示されるように、電源回路42には、電源回路42から供給された電源電圧V1の電圧値を監視する電源断監視回路43が接続されている。詳述すると、電源断監視回路43は、電源電圧V1が予め定められた電圧V(例えばDC20V)に降下したか否かを判定するようになっている。電圧Vは、遊技に支障を来すことなくパチンコ機10を動作させるために必要な最低限の電圧である。なお、電源断(電源オフ)時や停電時においては、パチンコ機10に電源ACが供給されなくなるため、電源電圧V1は電圧Vに降下する。一方、電源投入(電源オン)時や復電(復旧電源)時においては、パチンコ機10に電源ACが供給されるため、電圧は電源電圧V1に上昇する。ここで、「復電時」とは、パチンコ機10の電源ACが遮断された後で電源ACが再投入されるときをいう。
また、電源断監視回路43にはリセット信号回路44が接続されている。電源断監視回路43は、電源電圧V1≦電源Vである場合に、電源電圧V1が電圧Vに降下したことを示す電源断信号Sを、主制御基板21及びリセット信号回路44に出力するようになっている。リセット信号回路44は、電源供給の開始時または電源断信号Sの入力時に、各制御基板21〜24に対してリセット信号Reを出力するようになっている。
図14に示されるように、電源制御基板41は、例えば電気二重層コンデンサからなるバックアップ用電源45を備えている。バックアップ用電源45には、電源回路42が接続されており、電源回路42からの電源電圧が供給されるようになっている。そして、電源ACが遮断された場合、バックアップ用電源45は、電源電圧VB(例えばDC5V)を主制御基板21のメインRAM21cに供給するようになっている。さらに、電源制御基板41は、メインRAM21cの初期化(メインRAM21cの記憶内容の消去)を指示するRAMクリアスイッチ46を備えている。RAMクリアスイッチ46は、遊技店の店員による操作のみを許容させるために機裏側に位置している。RAMクリアスイッチ46はRAMクリアスイッチ回路47に接続されており、RAMクリアスイッチ回路47は主制御基板21のメインCPU21aに接続されている。RAMクリアスイッチ回路47は、RAMクリアスイッチ46からの指示に基づいて、メインCPU21aによるメインRAM21cの初期化を実行するようになっている。
(7−2)主制御基板21の電気的構成
図14に示されるように、主制御基板21は、パチンコ機10を制御する『遊技制御手段』であるメインCPU21aを備えている。メインCPU21aには、始動口スイッチ及びカウントスイッチが接続されている。また、メインCPU21aには、特別図柄表示装置61及び大入賞口ソレノイドが接続されている。
さらに、メインCPU21aには、メインROM21b及びメインRAM21cが電気的に接続されている。メインROM21bには、パチンコ機10を制御するための各種制御プログラムが記憶されている。また、メインRAM21cのフラグ記憶領域には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種のフラグが記憶(設定)されるようになっている。さらに、メインRAM21cのタイマ記憶領域には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種のタイマが記憶(設定)されるようになっている。
図14に示されるように、メインRAM21cにはバックアップ用電源45が接続されており、メインRAM21cには、バックアップ用電源45から供給された電源電圧VBに基づく制御情報が記憶されている。また、メインRAM21cには、停電時における遊技状態や未払出賞球残数を示す情報が記憶されている。さらに、メインRAM21cには、可動体70,90,110のエラーを報知するエラー報知が実行中であるか否かを示すエラー情報が記憶されている。
また、メインCPU21aには、電源断監視回路43が接続されている。なお、電源スイッチ48をオフ位置に操作した際(電源ACを遮断した際)に、電源断監視回路43による判定結果が肯定(電源電圧V1≦電圧V)となるとき、メインCPU21aには電源断信号Sが入力される。この場合、メインCPU21aは、メインRAM21cに記憶されている情報を電源ACの遮断後に記憶させる処理(バックアップ処理)を開始させる。その結果、メインRAM21cの記憶内容(電源電圧VBに基づく制御情報、停電時における遊技状態や未払出賞球残数を示す情報、エラー情報)は、消去されることなく記憶され続ける。
また、メインCPU21aにはリセット入力回路21dが接続されている。リセット入力回路21dは、リセット信号回路44からリセット信号Reが入力された際に、そのリセット信号ReをメインCPU21aに所定時間(例えば、400ms〜1800ms)のあいだ出力し続けるようになっている。なお、メインCPU21aに入力されたリセット信号Reにより、メインCPU21aの起動が規制される。その後、電源回路42から電源電圧V2が安定して供給されるようになると、リセット信号回路44からリセット入力回路21dへのリセット信号Reの出力が停止され、リセット入力回路21dからメインCPU21aへのリセット信号Reの出力が停止される。この時点で、メインCPU21aは起動を開始する。
また、図14に示されるメインCPU21aは、電源スイッチ48をオン位置に操作した際(電源ACを投入した際)に、リセット入力回路21dからのリセット信号Reの入力が停止されたとき、各遊技演出実行手段に対して予め定めた初期動作の実行を指示する初期動作指示コマンドを、制御コマンドとして設定(メインRAM21cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは、次回以降のコマンド出力処理で出力される。
なお、電源スイッチ48をオン位置に操作した際にRAMクリアスイッチ46が操作されたとき、換言すると、RAMクリアスイッチ46を操作しながら電源ACを投入したとき、メインCPU21aは、RAMクリアスイッチ回路47から出力されたRAMクリア信号に基づいて、メインRAM21cに記憶されている情報を初期化させる処理を開始させる。その結果、メインRAM21cの記憶内容(電源電圧VBに基づく制御情報、停電時における遊技状態や未払出賞球残数を示す情報、エラー情報)が、全て消去されるようになる。
また、図14に示されるメインCPU21aは、変動ゲームに係る各種抽選に用いる大当り判定用乱数、大当り図柄用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン振分乱数などの各種乱数の値を所定の周期ごとに更新している。そして、メインCPU21aは、更新後の値をメインRAM21cの乱数記憶領域に設定して更新前の値を書き換えている。
なお、大当り判定用乱数は、変動ゲームが大当りか否かを判定する際(大当り判定時)に用いられる乱数である。大当り図柄用乱数は、変動ゲームの結果が大当りとなる場合に特別図柄を決定する際に用いられる乱数である。リーチ判定用乱数は、変動ゲームの結果がハズレとなる場合にリーチ演出を実行させるか否かを決定する際(リーチ判定時)に用いられる乱数である。変動パターン振分乱数は、変動ゲームにおける遊技演出の演出内容を特定するための変動パターンを決定する際に用いられる乱数である。
また、図14に示されるメインROM21bには、演出図柄変動ゲーム用の変動パターンが振り分けられた変動パターン振分テーブルが記憶されている。本実施形態の変動パターン振分テーブルには、ハズレ演出用の変動パターン、ハズレリーチ演出用の変動パターン、及び、大当り演出用の変動パターンが振り分けられている。なお、各変動パターンは、演出図柄表示装置60に表示される各列の図柄(演出図柄E1)が変動を開始(演出図柄変動ゲームを開始)してから全列の図柄が停止(演出図柄変動ゲームが終了)するまでの間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)の時間及び内容を特定するためのものである。また、各変動パターンには、変動パターン振分乱数の値(本実施形態では0〜99の100通りの整数)が振り分けられている。なお、ハズレ演出用の変動パターンは、ハズレの図柄組み合わせ(大当りまたはリーチとなる図柄組み合わせが導出されない図柄組み合わせ)を導出する演出のベースとなるパターンを示している。ハズレリーチ演出用の変動パターンは、リーチ演出を経てハズレの図柄組み合わせ(中図柄が、左図柄及び右図柄とは異なる図柄で停止する図柄組み合わせ)を表示させる演出のベースとなるパターンを示している。大当り演出用の変動パターンは、リーチ演出を経て大当りの図柄組み合わせ(中図柄が、左図柄及び右図柄と同一の図柄で停止する図柄組み合わせ)を表示させる演出のベースとなるパターンを示している。
次に、図14に示されるメインCPU21aが実行する変動ゲームに係る各種処理(大当り判定、リーチ判定、大当り図柄、ハズレ図柄、変動パターンの決定など)を説明する。
まず、メインCPU21aは、始動口スイッチからの入賞信号が入力されたか否かを判定する。入賞信号が入力されたと判定された場合、メインCPU21aは、特別図柄変動ゲームを開始させる制御を行う。なお、メインCPU21aは、後述するエラー報知が実行中であっても、入賞信号が入力されたと判定された場合(即ち、始動口スイッチによって遊技球が検知された場合)には、特別図柄変動ゲームを開始させる制御を行う。具体的に言うと、メインCPU21aは、乱数抽選によって抽出された所定の周期ごとに更新される大当り図柄用乱数の値をメインRAM21cから取得し、取得した値をメインRAM21cの乱数記憶領域に格納(記憶)する。また、メインCPU21aは、始動入賞条件の成立を契機として、乱数抽選によって抽出されて所定の周期ごとに更新される大当り判定用乱数の値をメインRAM21cから取得し、取得した値をメインRAM21cの乱数記憶領域に格納(記憶)する。
そして、図14に示されるメインCPU21aは、特別図柄変動ゲームの開始直前に、メインRAM21cの乱数記憶領域に格納されている大当り判定用乱数の値とメインROM21bに記憶されている大当り判定値とを比較して、特別図柄変動ゲームの当否を判定する大当り判定(大当り抽選)を行う。なお、本実施形態では、大当り判定用乱数のとりうる数値を0〜599(全600通りの整数)としている。そして、メインCPU21aは、大当り判定用乱数のとりうる数値の中から2個の大当り判定値を用いて、大当りの抽選確率を600分の2(=300分の1)として大当り判定を行う。
大当り判定の判定結果が否定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが不一致)の場合、メインCPU21aはハズレを決定する。そして、メインCPU21aはハズレを示す「−」の図柄を特別図柄として決定する。さらに、メインCPU21aは、決定した特別図柄に対応したデータを、次回の特別図柄変動ゲームに係る処理を行うまでの間、メインRAM21cに記憶する。
そして、図14に示されるメインCPU21aは、大当り判定による判定がハズレとなる場合に、メインRAM21cから読み出したリーチ判定用乱数の値とメインROM21bに記憶されているリーチ判定値とを比較してハズレリーチを実行するか否かのリーチ判定を行う。なお、本実施形態では、リーチ判定用乱数のとりうる数値を0〜180(全181通りの整数)としている。また、リーチ判定値は、リーチ判定用乱数のとりうる数値の中から予め定めた値である。そして、リーチ判定の判定結果が肯定(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値とが一致)の場合、メインCPU21aはハズレリーチを決定する。また、リーチ判定の判定結果が否定(リーチ判定用乱数の値とリーチ判定値とが不一致)の場合、メインCPU21aはハズレ(リーチを伴わないハズレ)を決定する。
一方、大当り判定の判定結果が肯定(大当り判定用乱数の値と大当り判定値とが一致)の場合、図14に示されるメインCPU21aは大当りを決定する。大当りの決定がなされると、メインCPU21aは、メインRAM21cの乱数記憶領域に記憶された大当り図柄用乱数の値に基づいて、「0」〜「9」のいずれか1つを示す特別図柄を決定する。そして、メインCPU21aは、決定した特別図柄に対応したデータを、次回の特別図柄変動ゲームに係る処理を行うまでの間、メインRAM21cに記憶する。
また、メインCPU21aは、大当り判定及びリーチ判定の判定結果に基づいて変動パターンを決定する。具体的に言うと、大当り判定において大当りが決定された場合、メインCPU21aは、メインRAM21cから変動パターン振分乱数の値を読み出し、該値に基づき、変動パターン振分テーブルに記憶されている大当り演出用の変動パターンを決定する。リーチ判定においてハズレリーチが決定された場合、メインCPU21aは、メインRAM21cから読み出した変動パターン振分乱数の値に基づき、変動パターン振分テーブルからハズレリーチ演出用の変動パターンを決定する。リーチ判定においてハズレが決定された場合、メインCPU21aは、メインRAM21cから読み出した変動パターン振分乱数の値に基づき、変動パターン振分テーブルからハズレ演出用の変動パターンを決定する。
さらに、図14に示されるメインCPU21aは、特別図柄表示装置61に特別図柄を表示させる制御を行う。詳述すると、メインCPU21aは、特別図柄及び変動パターンを決定すると、変動パターンごとに対応付けられた変動時間を特別図柄タイマとしてメインRAM21cのタイマ記憶領域に設定(記憶)し、特別図柄表示装置61に特別図柄の変動を開始させる。
また、メインCPU21aは、最初に、変動パターンを指定するとともに図柄の変動開始を指示する変動パターン指定コマンドを生成し、制御コマンドとして設定(メインRAM21cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは、次回以降のコマンド出力処理で出力される。次に、メインCPU21aは、特別図柄を指定する特別図柄指定コマンドを、制御コマンドとして設定(メインRAM21cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは、次回以降のコマンド出力処理で出力される。また、メインCPU21aは、変動開始時に設定した特別図柄タイマを割込み(4ms)ごとに減算する。そして、特別図柄タイマが0msになると、メインCPU21aは、特別図柄及び演出図柄E1の停止を指示する図柄停止コマンドを、制御コマンドとして設定(出力)する。
(7−3)統括制御基板22の電気的構成
図14に示されるように、統括制御基板22は、『遊技演出制御手段』である統括制御CPU22aを備えている。また、統括制御CPU22aには、統括ROM22b及び統括RAM22cが接続されている。さらに、統括制御CPU22aにはリセット入力回路22dが接続されている。リセット入力回路22dは、リセット信号回路44からリセット信号Reが入力された際に、そのリセット信号Reを統括制御CPU22aに所定時間(例えば、400ms〜1800ms)のあいだ出力し続けるようになっている。なお、統括制御CPU22aに入力されたリセット信号Reにより、統括制御CPU22aの起動が規制される。その後、電源回路42から電源電圧V3が安定して供給されるようになると、リセット信号回路44からリセット入力回路22dへのリセット信号Reの出力が停止され、リセット入力回路22dから統括制御CPU22aへのリセット信号Reの出力が停止される。この時点で、統括制御CPU22aは起動を開始する。
そして、図14に示される統括制御CPU22aは、電源投入後であって初期動作が実行される前の段階で、可動体70,90,110が初期位置(原位置)にあるか否かを判定する原位置チェックを行う。また、統括制御CPU22aは、復電時においても、可動体70,90,110が初期位置にあるか否かの判定を再度行う。具体的に言うと、統括制御CPU22aは、メインCPU21aから出力された初期動作指示コマンドが入力されたか否かを判定する。初期動作指示コマンドが入力されたと判定された場合、統括制御CPU22aは、入力された初期動作指示コマンドを、制御コマンドとして設定(統括RAM22cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは次回以降のコマンド出力処理で出力される。
さらに、初期動作指示コマンドが入力されたと判定された場合、統括制御CPU22aは、第1フォトセンサ83からの第1初期位置信号が入力されたか否か、即ち、第1可動体70が初期位置(図3,図7参照)にあるか否かを判定する。次に、統括制御CPU22aは、表示制御基板23の表示制御CPU23aを介して、第1可動体70の第1駆動ユニット72に対して第1駆動信号を出力し、第1可動体70を初期位置から他の位置(本実施形態では、図3,図4に示される動作位置)に向けて駆動させる制御を行う。そして、統括制御CPU22aは、第1駆動信号を出力してからの第1の規定時間(例えば5000ms)内に第1初期位置信号の入力が停止されたか否か、即ち、第1可動体70が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位したか否かを判定する。さらに、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23aを介して第1駆動ユニット72に対して第2駆動信号を出力し、第1可動体70を他の位置側から初期位置に向けて駆動させる制御を行う。そして、統括制御CPU22aは、第2駆動信号を出力してからの第2の規定時間(例えば5000ms)内に第1初期位置信号の入力が開始されたか否か、即ち、第1可動体70が第2の規定時間内に初期位置に戻ったか否かを判定する。
また、図14に示される統括制御CPU22aは、第2フォトセンサ103からの第2初期位置信号が入力されたか否か、即ち、第2可動体90が初期位置(図3,図10参照)にあるか否かを判定する。次に、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23aを介して、第2可動体90の第2駆動ユニット92に対して第1駆動信号を出力し、第2可動体90を初期位置から他の位置(本実施形態では、図3,図5に示される動作位置)に向けて駆動させる制御を行う。そして、統括制御CPU22aは、第1駆動信号を出力してからの第1の規定時間(例えば5000ms)内に第2初期位置信号の入力が停止されたか否か、即ち、第2可動体90が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位したか否かを判定する。さらに、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23aを介して第2駆動ユニット92に対して第2駆動信号を出力し、第2可動体90を他の位置側から初期位置に向けて駆動させる制御を行う。そして、統括制御CPU22aは、第2駆動信号を出力してからの第2の規定時間(例えば5000ms)内に第2初期位置信号の入力が開始されたか否か、即ち、第2可動体90が第2の規定時間内に初期位置に戻ったか否かを判定する。
また、図14に示される統括制御CPU22aは、第3フォトセンサ113からの第3初期位置信号が入力されたか否か、即ち、第3可動体110が初期位置(図3参照)にあるか否かを判定する。次に、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23aを介して、第3可動体110の第3駆動ユニット112に対して第1駆動信号を出力し、第3可動体110を初期位置から他の位置(本実施形態では、図3,図6に示される動作位置)に向けて駆動させる制御を行う。そして、統括制御CPU22aは、第1駆動信号を出力してからの第1の規定時間(例えば5000ms)内に第3初期位置信号の入力が停止されたか否か、即ち、第3可動体110が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位したか否かを判定する。さらに、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23aを介して第3駆動ユニット112に対して第2駆動信号を出力し、第3可動体110を他の位置側から初期位置に向けて駆動させる制御を行う。そして、統括制御CPU22aは、第2駆動信号を出力してからの第2の規定時間(例えば5000ms)内に第3初期位置信号の入力が開始されたか否か、即ち、第3可動体110が第2の規定時間内に初期位置に戻ったか否かを判定する。
そして、第1フォトセンサ83からの第1初期位置信号が入力されていないと判定された場合、即ち、第1可動体70が初期位置にはいないと判定された場合、図14に示される統括制御CPU22aは、第1可動体70のエラーを報知する第1エラー報知を実行させる制御を行う。また、統括制御CPU22aは、第1の規定時間内に第1初期位置信号の入力が停止されていないと判定された場合、即ち、第1可動体70が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位していないと判定された場合にも、第1エラー報知を実行させる制御を行う。さらに、統括制御CPU22aは、第2の規定時間内に第1初期位置信号の入力が開始されていないと判定された場合、即ち、第1可動体70が第2の規定時間内に初期位置に戻っていないと判定された場合にも、第1エラー報知を実行させる制御を行う。具体的に言うと、統括制御CPU22aは、第1エラー報知の実行を指示する第1エラーコマンドを、制御コマンドとして設定(統括RAM22cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは次回以降のコマンド出力処理で出力される。
また、第2フォトセンサ103からの第2初期位置信号から入力されていないと判定された場合、即ち、第2可動体90が初期位置にはいないと判定された場合、図14に示される統括制御CPU22aは、第2可動体90のエラーを報知する第2エラー報知を実行させる制御を行う。また、統括制御CPU22aは、第1の規定時間内に第2初期位置信号の入力が停止されていないと判定された場合、即ち、第2可動体90が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位していないと判定された場合にも、第2エラー報知を実行させる制御を行う。さらに、統括制御CPU22aは、第2の規定時間内に第2初期位置信号の入力が開始されていないと判定された場合、即ち、第2可動体90が第2の規定時間内に初期位置に戻っていないと判定された場合にも、第2エラー報知を実行させる制御を行う。具体的に言うと、統括制御CPU22aは、第2エラー報知の実行を指示する第2エラーコマンドを制御コマンドとして設定(統括RAM22cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは次回以降のコマンド出力処理で出力される。
さらに、第3フォトセンサ113からの第3初期位置信号が入力されていないと判定された場合、即ち、第3可動体110が初期位置にはいないと判定された場合、図14に示される統括制御CPU22aは、第3可動体110のエラーを報知する第3エラー報知を実行させる制御を行う。また、統括制御CPU22aは、第1の規定時間内に第3初期位置信号の入力が停止されていないと判定された場合、即ち、第3可動体110が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位していないと判定された場合にも、第3エラー報知を実行させる制御を行う。さらに、統括制御CPU22aは、第2の規定時間内に第3初期位置信号の入力が開始されていないと判定された場合、即ち、第3可動体110が第2の規定時間内に初期位置に戻っていないと判定された場合にも、第3エラー報知を実行させる制御を行う。具体的に言うと、統括制御CPU22aは、第3エラー報知の実行を指示する第3エラーコマンドを制御コマンドとして設定(統括RAM22cに記憶)する。そして、ここでセットされた制御コマンドは次回以降のコマンド出力処理で出力される。
また、図14に示される統括制御CPU22aは、遊技演出の決定のために用いる各種乱数の値を所定の周期ごとに更新している。そして、統括制御CPU22aは、更新後の値を統括RAM22cの乱数記憶領域に設定して更新前の値を書き換えている。例えば、統括RAM22cの乱数記憶領域には、ハズレ左図柄用乱数、ハズレ中図柄用乱数、ハズレ右図柄用乱数などが記憶されている。統括RAM22cのタイマ記憶領域には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種のタイマが記憶(設定)されるようになっている。統括RAM22cのフラグ記憶領域には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種のフラグが記憶(設定)されるようになっている。
ところで、変動パターン指定コマンドが入力されると、統括制御CPU22aは、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンを統括RAM22cに記憶するようになっている。また、特別図柄指定コマンドが入力されると、統括制御CPU22aは、特別図柄指定コマンドが指定する特別図柄を統括RAM22cに記憶するようになっている。
さらに、図14に示される統括制御CPU22aは、統括RAM22cに記憶されている特別図柄と変動パターンとに基づいて、演出図柄変動ゲームの終了時に演出図柄表示装置60に停止表示される演出図柄E1を生成するようになっている。例えば、統括RAM22cに記憶されている特別図柄が「0」〜「9」のいずれかであって、統括RAM22cに記憶されている変動パターンが大当り演出用の変動パターンである場合、統括制御CPU22aは大当りを認識する。この場合、統括制御CPU22aは、演出図柄表示装置60に最終的に停止させる演出図柄E1(演出図柄左、中、右)を、全列が同一種類の図柄となるように生成する。具体的に言うと、統括制御CPU22aは、特別図柄に基づいて、演出図柄左、演出図柄中及び演出図柄右(各演出図柄は同一種類)を生成する。例えば、特別図柄が「1」であれば演出図柄E1を「1」とし、特別図柄が「2」であれば演出図柄E1を「2」とする。この生成された演出図柄E1(演出図柄左、中、右が、演出図柄表示装置60に最終的な組み合わせとして導出される。そして、統括制御CPU22aは、生成した演出図柄左、演出図柄中、演出図柄右に対応したデータを統括RAM22cに記憶する。
統括RAM22cに記憶されている特別図柄が「−」であって、統括RAM22cに記憶されている変動パターンがハズレリーチ演出用の変動パターンである場合、図14に示される統括制御CPU22aはハズレリーチを認識する。この場合、統括制御CPU22aは、演出図柄左、中、右を、左列と右列とが同一種類の図柄で、中列が左右2列とは異なる種類の図柄となるように決定する。具体的には、ハズレ左図柄用乱数の値に基づいて演出図柄左及び演出図柄右(両演出図柄は同一種類)を生成する。そして、ハズレ中図柄用乱数の値に基づいて演出図柄中を生成する。さらに、統括制御CPU22aは、生成した演出図柄左、演出図柄中、演出図柄右に対応したデータを統括RAM22cに記憶する。本実施形態では、ハズレ左図柄用乱数、ハズレ右図柄用乱数及びハズレ中図柄用乱数の各乱数のとりうる数値を0〜9の10通りの整数とし、図柄の種類ごとに1つの数値が対応付けられている。
統括RAM22cに記憶されている特別図柄が「−」であって、統括RAM22cに記憶されている変動パターンがハズレ演出用の変動パターンである場合、図14に示される統括制御CPU22aはハズレを認識する。この場合、統括制御CPU22aは、演出図柄左、中、右を、全列が同一種類の図柄とならないように(即ち、大当りの図柄組み合わせとならないように)生成する。また、統括制御CPU22aは、演出図柄左、中、右を、リーチの図柄組み合わせとならないように生成する。そして、統括制御CPU22aは、生成した演出図柄左、演出図柄中、演出図柄右に対応したデータを統括RAM22cに記憶する。
なお、統括制御CPU22aは、統括RAM22cに記憶されている変動パターンを指定する変動パターン指定コマンドを、制御コマンドとして表示制御基板23の表示制御CPU23a、及び、音声・ランプ制御基板24の音声・ランプ制御CPU24aに出力する。これにより、表示制御基板23及び音声・ランプ制御基板24が実行する遊技演出の具体的な内容が、統括制御基板22によって統括的に制御される。
さらに、図14に示される統括制御CPU22aは、演出図柄E1の演出図柄左を指定する演出図柄左指定コマンドを、制御コマンドとして表示制御CPU23aに出力する。同様に、統括制御CPU22aは、演出図柄E1の演出図柄右を指定する演出図柄右指定コマンド、及び、演出図柄E1の演出図柄中を指定する演出図柄中指定コマンドを、制御コマンドとして表示制御CPU23aに出力する。その後、メインCPU21aから図柄停止コマンドが入力されると、統括制御CPU22aは、入力された図柄停止コマンドを、制御コマンドとして表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aに出力する。
(7−4)表示制御基板23の電気的構成
図14に示されるように、表示制御基板23は、『遊技演出制御手段』である表示制御CPU23aを備えている。表示制御CPU23aには、表示ROM23b及び表示RAM23cが接続されている。表示RAM23cには、統括制御CPU22aから出力され、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。表示RAM23cのフラグ記憶領域には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種のフラグが記憶(設定)されるようになっている。
さらに、表示制御CPU23aにはリセット入力回路23dが接続されている。リセット入力回路23dは、リセット信号回路44からリセット信号Reが入力された際に、そのリセット信号Reを表示制御CPU23aに所定時間(例えば、400ms〜1800ms)のあいだ出力し続けるようになっている。なお、表示制御CPU23aに入力されたリセット信号Reにより、表示制御CPU23aの起動が規制される。その後、電源回路42から電源電圧V4が安定して供給されるようになると、リセット信号回路44からリセット入力回路23dへのリセット信号Reの出力が停止され、リセット入力回路23dから表示制御CPU23aへのリセット信号Reの出力が停止される。この時点で、表示制御CPU23aは起動を開始する。
また、図14に示される表示ROM23bには、演出図柄表示装置60による初期動作が行われる際に用いられる演出図柄表示装置用初期動作データと、可動体70,90,110による初期動作が行われる際に用いられる複数種類の可動体用初期動作データとが記憶されている。各可動体用初期動作データは、可動体70,90,110の種類に対応付けて記憶されている。演出図柄表示装置用初期動作データ及び可動体用初期動作データとは、表示制御CPU23aが、遊技演出実行手段(演出図柄表示装置60、可動体70,90,110)に初期動作の実行を指示するための情報である。
さらに、表示ROM23bには、演出図柄変動ゲームが行われる際に用いられる複数種類の表示演出データと、エラー報知が行われる際に用いられる複数種類のエラー報知用表示演出データとが記憶されている。各表示演出データ及び各エラー報知用表示演出データは、変動パターンの種類ごとに対応付けて記憶されている。表示演出データ及びエラー報知用表示演出データとは、表示制御CPU23aが、演出図柄表示装置60の表示内容(図柄変動など)を制御するための情報、即ち、演出図柄表示装置60に表示演出の実行を指示するための情報である。
そして、図14に示される統括制御CPU22aから初期動作指示コマンドが入力されると、表示制御CPU23aは、表示ROM23bに記憶された演出図柄表示装置用初期動作データ及び可動体用初期動作データの全てを設定(生成)して、設定した各初期動作データを表示RAM23cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、表示制御CPU23aは、初期動作データに基づいて初期動作を行うようになる。より詳しくは、表示制御CPU23aは、表示RAM23cに記憶されている演出図柄表示装置用初期動作データを初期動作用図柄信号に変換し、演出図柄表示装置60に出力する。その結果、演出図柄表示装置60は、初期動作用図柄信号に基づき所定の表示(初期動作)を行うことができるようになる。
また、表示制御CPU23aは、表示RAM23cに記憶されている可動体用初期動作データを初期動作用駆動信号に変換し、可動体70,90,110に出力する。その結果、可動体70,90,110は、初期動作用駆動信号に基づき、確認時間T(例えば、15秒〜30秒程度)のあいだ、所定の初期動作を行うことができるようになる。具体的に言うと、音声・ランプ制御CPU24aは、第1可動体70を初期位置(図3,図7参照)から動作位置(図3,図4,図8参照)に直線的に移動させた後、第1可動体70を動作位置から初期位置に直線的に移動させる制御を行う。また、音声・ランプ制御CPU24aは、第2可動体90を初期位置(図3,図10参照)から動作位置(図3,図5,図11参照)に回動させた後、第2可動体90を動作位置から初期位置に回動させる制御を行う。さらに、音声・ランプ制御CPU24aは、第3可動体110を初期位置(図3参照)から動作位置(図3,図6参照)に回動させた後、第3可動体110を動作位置から初期位置に回動させる制御を行う。そして、可動体70,90,110の動作状態を確認することにより、遊技店の店員は、可動体70,90,110が正常に動作するか否かを判断することができる。
なお、図14に示される表示制御CPU23aは、可動体70,90,110のうち、エラー報知が実行される可動体の動作を停止させる制御を行う。即ち、統括制御CPU22aからエラーコマンド(第1エラーコマンド、第2エラーコマンド及び第3エラーコマンドの少なくとも1つ)が入力されると、表示制御CPU23aは、入力されたエラーコマンドに対応する可動体について、初期動作を実行させないようにする。例えば、第1エラーコマンドが入力された場合、表示制御CPU23aは、第1可動体70用の可動体用初期動作データの選択(設定)を中止する。同様に、表示制御CPU23aは、第2エラーコマンドが入力された場合に、第2可動体90用の可動体用初期動作データの選択を中止し、第3エラーコマンドが入力された場合に、第3可動体110用の可動体用初期動作データの選択を中止する。これにより、エラー報知が実行される可動体の動作が停止される。そして、エラー報知が実行中であるか否かにかかわらず、エラー報知が実行された可動体とは別の遊技演出実行手段により初期動作が実行される。
また、図14に示される統括制御CPU22aから変動パターン指定コマンドが入力されると、表示制御CPU23aは、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンを表示RAM23cに記憶するようになっている。また、表示制御CPU23aは、統括制御CPU22aから演出図柄左指定コマンドが入力されると、同コマンドが指定する演出図柄左を表示RAM23cに記憶する。同様に、表示制御CPU23aは、統括制御CPU22aから演出図柄右指定コマンドが入力されると、同コマンドが指定する演出図柄右を表示RAM23cに記憶し、演出図柄中指定コマンドが入力されると、同コマンドが指定する演出図柄中を表示RAM23cに記憶する。
その後、統括制御CPU22aから図柄停止コマンドが入力されると、表示制御CPU23aは、変動開始時に入力されて表示RAM23cに記憶された演出図柄左、右、中に基づいて、演出図柄表示装置60に演出図柄E1の停止を指示するようになっている。これにより、指定された演出図柄E1が停止して、演出図柄表示装置60に表示される。
また、変動パターン指定コマンドが入力されると、図14に示される表示制御CPU23aは、表示ROM23bに記憶された複数種類の表示演出データのうちいずれか1つを設定(生成)して、設定した表示演出データを表示RAM23cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、表示制御CPU23aは、変動パターン指定コマンドに対応する表示演出データに基づいて表示制御を行うようになる。より詳しくは、表示制御CPU23aは、表示RAM23cに記憶されている表示演出データを図柄信号に変換し、演出図柄表示装置60に出力する。その結果、演出図柄表示装置60は、図柄信号に基づき所定の表示(演出図柄変動ゲームなど)を行うことができるようになる。
さらに、統括制御CPU22aからエラーコマンドが入力された場合に、変動パターン指定コマンドが入力されると、表示制御CPU23aは、表示ROM23bに記憶された複数種類のエラー報知用表示演出データのうちいずれか1つを設定(生成)して、設定したエラー報知用表示演出データを表示RAM23cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、表示制御CPU23aは、変動パターン指定コマンドに対応するエラー報知用表示演出データに基づいて表示制御を行うようになる。より詳しくは、表示制御CPU23aは、表示RAM23cに記憶されているエラー報知用表示演出データをエラー報知用図柄信号に変換し、演出図柄表示装置60に出力する。その結果、演出図柄表示装置60は、エラー報知用図柄信号に基づき所定の表示(演出図柄変動ゲームなど)を行うことができるようになる。本実施形態では、演出図柄表示装置60に表示される演出図柄E1をエラー報知が行われていない場合よりも小さく表示したり、演出図柄表示装置60に「変動中」という文字を表示したりすることにより、演出図柄変動ゲームが行われる。
(7−5)音声・ランプ制御基板24の電気的構成
図14に示されるように、音声・ランプ制御基板24は、『遊技演出制御手段』である音声・ランプ制御CPU24aを備えている。音声・ランプ制御CPU24aには、音声・ランプROM24b及び音声・ランプRAM24cが接続されている。音声・ランプRAM24cには、統括制御CPU22aから出力され、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が一時的に記憶(設定)されるようになっている。音声・ランプRAM24cのフラグ記憶領域には、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種のフラグが記憶(設定)されるようになっている。
さらに、音声・ランプ制御CPU24aにはリセット入力回路24dが接続されている。リセット入力回路24dは、リセット信号回路44からリセット信号Reが入力された際に、そのリセット信号Reを音声・ランプ制御CPU24aに所定時間(例えば、400ms〜1800ms)のあいだ出力し続けるようになっている。なお、音声・ランプ制御CPU24aに入力されたリセット信号Reにより、音声・ランプ制御CPU24aの起動が規制される。その後、電源回路42から電源電圧V5が安定して供給されるようになると、リセット信号回路44からリセット入力回路24dへのリセット信号Reの出力が停止され、リセット入力回路24dから音声・ランプ制御CPU24aへのリセット信号Reの出力が停止される。この時点で、音声・ランプ制御CPU24aは起動を開始する。
また、図14に示される音声・ランプROM24bには、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20による初期動作が行われる際に用いられる複数種類の発光初期動作データと、スピーカ17a〜17cによる初期動作が行われる際に用いられる複数種類の音声初期動作データとが記憶されている。各発光初期動作データは、ランプ16a〜16c,20の種類に対応付けて記憶され、各音声初期動作データは、スピーカ17a〜17cの種類に対応付けて記憶されている。発光初期動作データ及び音声初期動作データとは、音声・ランプ制御CPU24aが、遊技演出実行手段(枠ランプ16a〜16c、スピーカ17a〜17c及び遊技盤ランプ20)に初期動作の実行を指示するための情報である。
さらに、音声・ランプROM24bには、演出図柄変動ゲームが行われる際に用いられる複数種類の発光演出データと、エラー報知が行われる際に用いられるエラー報知用発光演出データとが記憶されている。また、音声・ランプROM24bには、演出図柄変動ゲームが行われる際に用いられる複数種類の音声演出データが記憶されている。各発光演出データ及び各音声演出データは、変動パターンの種類ごとに対応付けて記憶されている。発光演出データ及びエラー報知用発光演出データとは、音声・ランプ制御CPU24aが、枠ランプ16a〜16cの発光出力態様を制御するための情報である。また、音声演出データとは、音声・ランプ制御CPU24aが、スピーカ17a〜17cの音声出力態様(効果音の種類、言語音声の種類、音声出力時間など)を制御するための情報である。
そして、図14に示される統括制御CPU22aから初期動作指示コマンドが入力されると、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプROM24bに記憶された発光初期動作データ及び音声初期動作データの全てを設定(生成)して、設定した各初期動作データを音声・ランプRAM24cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、音声・ランプ制御CPU24aは、初期動作データに基づいて初期動作を行うようになる。
より詳しくは、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプRAM24cに記憶されている発光初期動作データを初期動作用発光制御信号に変換し、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20に出力する。その結果、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20は、初期動作用発光制御信号に基づき、確認時間T(例えば、15秒〜30秒程度)のあいだ、所定の発光動作(初期動作)を行うことができるようになる。具体的には、音声・ランプ制御CPU24aは、枠ランプ16a〜16cを1個ずつ点灯・消灯させ、最後に全ての枠ランプ16a〜16cを一斉に点灯・消灯させる制御を行う。また、音声・ランプ制御CPU24aは、遊技盤ランプ20を1個ずつ点灯・消灯させ、最後に全ての遊技盤ランプ20を一斉に点灯・消灯させる制御を行う。そして、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20の発光状態を確認することにより、遊技店の店員は、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20が正常に動作するか否かを判断することができる。
また、図14に示される音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプRAM24cに記憶されている音声初期動作データを初期動作用音声信号に変換し、スピーカ17a〜17cに出力する。その結果、スピーカ17a〜17cは、初期動作用音声信号に基づき、確認時間T(例えば、15秒〜30秒程度)のあいだ、所定の出力動作(初期動作)を行うことができるようになる。具体的には、音声・ランプ制御CPU24aは、スピーカ17a〜17cから所定の音声(例えば、「RAMクリア」という音声)を出力させる制御を行う。そして、スピーカ17a〜17cから出力された音声を確認することにより、遊技店の店員は、スピーカ17a〜17cが正常に動作するか否かを判断することができる。
また、統括制御CPU22aから変動パターン指定コマンドが入力されると、音声・ランプ制御CPU24aは、変動パターン指定コマンドにて指定された変動パターンを音声・ランプRAM24cに記憶するようになっている。その後、統括制御CPU22aから図柄停止コマンドが入力されると、音声・ランプ制御CPU24aは、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20の発光停止を指示するとともに、スピーカ17a〜17cの音声出力停止を指示するようになっている。
また、変動パターン指定コマンドが入力されると、図14に示される音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプROM24bに記憶された複数種類の発光演出データのうちいずれか1つを設定(生成)して、設定した発光演出データを音声・ランプRAM24cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、音声・ランプ制御CPU24aは、変動パターン指定コマンドに対応する発光演出データに基づいて発光制御を行うようになる。より詳しくは、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプRAM24cに記憶されている発光演出データを発光制御信号に変換し、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20に出力する。その結果、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20は、発光制御信号に基づき所定の発光動作(点灯、点滅など)を行うことができるようになる。
また、変動パターン指定コマンドが入力されると、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプROM24bに記憶された複数種類の音声演出データのうちいずれか1つを設定(生成)して、設定した音声演出データを音声・ランプRAM24cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、音声・ランプ制御CPU24aは、変動パターン指定コマンドに対応する音声演出データに基づいて音声制御を行うようになる。より詳しくは、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプRAM24cに記憶されている音声演出データを音声信号に変換し、スピーカ17a〜17cに出力する。その結果、スピーカ17a〜17cは、音声信号に基づき所定の出力動作(音声の出力)を行うことができるようになる。
さらに、図14に示される統括制御CPU22aからエラーコマンド(第1エラーコマンド、第2エラーコマンド及び第3エラーコマンドの少なくとも1つ)が入力された場合に、変動パターン指定コマンドが入力されると、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプROM24bに記憶されたエラー報知用発光演出データを設定(生成)して、設定したエラー報知用発光演出データを音声・ランプRAM24cの記憶領域に記憶させるようになっている。これにより、音声・ランプ制御CPU24aは、変動パターン指定コマンドに対応するエラー報知用発光演出データに基づいて発光制御を行うようになる。より詳しくは、音声・ランプ制御CPU24aは、音声・ランプRAM24cに記憶されているエラー報知用発光演出データをエラー報知用発光制御信号に変換し、遊技盤ランプ20に出力する。その結果、遊技盤ランプ20は、エラー報知用発光制御信号に基づき所定の発光動作を行うことができるようになる。本実施形態では、遊技盤ランプ20全体を赤色に発光させることにより、可動体70,90,110の少なくとも1つのエラーを報知するようになっている。
次に、主制御基板21のメインCPU21aによって行われる処理(メイン処理)について説明する。なお、この処理を行うためのプログラムは、メインCPU21aが起動される度に実行される。
図15に示されるステップM1において、メインCPU21aは、遊技中において所定の割込み周期ごとに(4msごとに)実行される割込処理プログラムを“禁止”に設定し、割込処理プログラムを待機状態にして、ステップM2の処理へ移行する。ステップM2において、メインCPU21aは、レジスタやポート等の各種デバイスの初期設定を行い、ステップM3の処理へ移行する。
ステップM3において、メインCPU21aは、統括制御基板22の統括制御CPU22aに対して、各遊技演出実行手段(枠ランプ16a〜16c、スピーカ17a〜17c、遊技盤ランプ20、演出図柄表示装置60及び可動体70,90,110)に対して初期動作の実行を指示する初期動作指示コマンドを出力し、ステップM4の処理へ移行する。ステップM4において、メインCPU21aは、割込処理プログラムの割込み周期(4ms)を設定し、ステップM5の処理へ移行する。ステップM5において、メインCPU21aは、ステップM1の処理で禁止した割込処理プログラムを“許可”に設定し、ステップM6の処理へ移行する。ステップM6において、メインCPU21aは、大当り判定に直接関与しない乱数(例えば、変動パターン振分乱数など)の更新処理を実行し、再度ステップM5の処理へ移行する。なお、ステップM5,M6の処理は、割込処理プログラムが実行されるまでの間、繰り返し実行される。そして、割込処理プログラムが実行されると、メインCPU21aは、割込処理プログラムに基づいてパチンコ機10の遊技を制御する。この状態において、メインCPU21aは、割込処理プログラムによって演算処理された制御コマンド(表示制御用、発光制御用、音声制御用などのコマンド)を、統括制御CPU22aに対して制御信号として出力する。
次に、統括制御基板22の統括制御CPU22aによって行われる処理(サブ統括処理)について説明する。なお、この処理を行うためのプログラムは、統括制御CPU22aの起動開始後から所定の割込み周期ごと(4msごと)に実行される。
図16に示されるステップS1において、統括制御CPU22aは、主制御基板21のメインCPU21aから制御信号(具体的には、初期動作指示コマンド、変動パターン指定コマンド、特別図柄指定コマンド、図柄停止コマンド)が入力されたか否かを判定する。メインCPU21aから制御信号が入力されたと判定された場合(ステップS1:Y)、統括制御CPU22aはステップS2の処理へ移行する。ステップS2において、統括制御CPU22aは、入力された制御信号が初期動作指示コマンドであるか否かを判定する。入力された制御コマンドが初期動作指示コマンドであると判定された場合(ステップS2:Y)、統括制御CPU22aはステップS3の処理へ移行する。ステップS3において、統括制御CPU22aは、表示制御基板23の表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御基板24の音声・ランプ制御CPU24aに対して初期動作指示コマンドを出力し、ステップS4の処理へ移行する。
ステップS4において、統括制御CPU22aは、第1可動体70が正常であるか否かを判定する原位置チェックを行う。具体的に言うと、まず、統括制御CPU22aは、第1可動体70が初期位置(原位置)(図3,図7参照)にあるか否かを判定する。次に、統括制御CPU22aは、第1可動体70が第1の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置から他の位置(図3,図4に示される動作位置)に向けて変位したか否かを判定する。さらに、統括制御CPU22aは、第1可動体70が第2の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置に戻ったか否かを判定する。
第1可動体70が正常であると判定された場合(ステップS4:Y)、統括制御CPU22aは、ステップS5の処理を行わずに、ステップS6の処理へ移行する。一方、第1可動体70が正常ではないと判定された場合(ステップS4:N)、統括制御CPU22aはステップS5の処理へ移行する。ステップS5において、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aに対して、第1可動体70のエラーを報知する第1エラー報知の実行を指示する第1エラーコマンドを出力し、ステップS6の処理へ移行する。
ステップS6において、統括制御CPU22aは、第2可動体90が正常であるか否かを判定する原位置チェックを行う。具体的に言うと、まず、統括制御CPU22aは、第2可動体90が初期位置(原位置)(図3,図10参照)にあるか否かを判定する。次に、統括制御CPU22aは、第2可動体90が第1の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置から他の位置(図3,図5に示される動作位置)に向けて変位したか否かを判定する。さらに、統括制御CPU22aは、第2可動体90が第2の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置に戻ったか否かを判定する。
第2可動体90が正常であると判定された場合(ステップS6:Y)、統括制御CPU22aは、ステップS7の処理を行わずに、ステップS8の処理へ移行する。一方、第2可動体90が正常ではないと判定された場合(ステップS6:N)、統括制御CPU22aはステップS7の処理へ移行する。ステップS7において、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aに対して、第2可動体90のエラーを報知する第2エラー報知の実行を指示する第2エラーコマンドを出力し、ステップS8の処理へ移行する。
ステップS8において、統括制御CPU22aは、第3可動体110が正常であるか否かを判定する原位置チェックを行う。具体的に言うと、まず、統括制御CPU22aは、第3可動体110が初期位置(原位置)(図3参照)にあるか否かを判定する。次に、統括制御CPU22aは、第3可動体110が第1の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置から他の位置(図3,図6に示される動作位置)に向けて変位したか否かを判定する。さらに、統括制御CPU22aは、第3可動体110が第2の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置に戻ったか否かを判定する。
第3可動体110が正常であると判定された場合(ステップS8:Y)、統括制御CPU22aは、ステップS9の処理を行わずに、ここでの処理を終了する。一方、第3可動体110が正常ではないと判定された場合(ステップS8:N)、統括制御CPU22aはステップS9の処理へ移行する。ステップS9において、統括制御CPU22aは、表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aに対して、第3可動体110のエラーを報知する第3エラー報知の実行を指示する第3エラーコマンドを出力し、ここでの処理を終了する。
次に、表示制御基板23の表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御基板24の音声・ランプ制御CPU24aによって行われる処理(サブ処理)について説明する。なお、この処理を行うためのプログラムは、各CPU23a,24aの起動開始後から所定の割込み周期ごと(4msごと)に実行される。
図17に示されるステップS11において、各CPU23a,24aは、統括制御基板22の統括制御CPU22aから制御信号(具体的には、初期動作指示コマンド、第1エラーコマンド、第2エラーコマンド、第3エラーコマンド、変動パターン指定コマンド、演出図柄左指定コマンド、演出図柄右指定コマンド、演出図柄中指定コマンド、図柄停止コマンドなど)が入力されたか否かを判定する。統括制御CPU22aから制御信号が入力されたと判定された場合(ステップS11:Y)、各CPU23a,24aはステップS12の処理へ移行する。ステップS12において、各CPU23a,24aは、入力された制御信号が初期動作指示コマンドであるか否かを判定する。入力された制御コマンドが初期動作指示コマンドであると判定された場合(ステップS12:Y)、各CPU23a,24aはステップS13の処理へ移行する。ステップS13において、各CPU23a,24aは、初期動作が実行中であることを示す実行中フラグとして「1」を設定(表示RAM23c及び音声・ランプRAM24cにそれぞれ記憶)する。
そして、ステップS14において、各CPU23a,24aは、初期動作指示コマンドに基づき、初期動作を実行させる制御を開始させる。具体的に言うと、表示制御基板23の表示制御CPU23aは、演出図柄表示装置60による表示制御(初期動作)を実行させるとともに、可動体70,90,110による可動制御(初期動作)を実行させる。また、音声・ランプ制御基板24の音声・ランプ制御CPU24aは、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20による発光制御(初期動作)を実行させるとともに、スピーカ17a〜17cによる音声制御を実行させる。従って、遊技店の店員は、各初期動作の状態を確認することにより、遊技演出実行手段に故障箇所があるか否かを判断することができる。
そして、ステップS15において、各CPU23a,24aは、確認時間T(例えば、15秒〜30秒程度)の間だけ初期動作を実行させるためのタイマを設定(RAM23c,24cにそれぞれ記憶)し、ここでの処理を終了する。なお、タイマは、割込み(4ms)ごとに減算され、0msになると初期動作が終了する。
一方、上記したステップS12において、入力された制御信号が初期動作指示コマンドではないと判定された場合(ステップS12:N)、各CPU23a,24aはステップS16の処理へ移行する。ステップS16において、各CPU23a,24aは、実行中フラグとして「1」が設定(RAM23c,24cにそれぞれ記憶)されているか否かを判定する。
実行中フラグとして「1」が設定されていないと判定された場合(ステップS16:N)、各CPU23a,24aはステップS17の処理へ移行する。ステップS17において、各CPU23a,24aは、入力された制御信号に基づき、表示制御、可動制御、発光制御及び音声制御をそれぞれ実行させる処理を行う。その後、各CPU23a,24aは、ここでの処理を終了する。
一方、実行中フラグとして「1」が設定されていると判定された場合(ステップS16:Y)、各CPU23a,24aはステップS18の処理へ移行する。ステップS18において、各CPU23a,24aは、初期動作用の制御を行っているため、入力された他の制御信号を無効にする。即ち、各CPU23a,24aは、他の制御信号に基づく制御を実行しない。
そして、ステップS19において、各CPU23a,24aは、タイマを減算し、ステップS20の処理へ移行する。ステップS20において、各CPU23a,24aは、タイマが0msであるか否かを判定する。即ち、各CPU23a,24aは、初期動作を開始してから確認時間Tを経過したか否かを判定する。タイマが0msではないと判定された場合(ステップS20:N)、各CPU23a,24aはここでの処理を終了する。
一方、タイマが0msであると判定された場合、即ち、確認時間Tを経過したと判定された場合(ステップS20:Y)、各CPU23a,24aはステップS21の処理へ移行する。ステップS21において、各CPU23a,24aは、初期動作の実行を終了させる制御を行う。具体的に言うと、表示制御CPU23aは、演出図柄表示装置60の初期動作(表示)を中止させるとともに可動体70,90,110の初期動作を停止させる。また、各音声・ランプ制御CPU24aは、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20の初期動作(発光)を停止させる。また、音声・ランプ制御CPU24aは、スピーカ17a〜17cの初期動作(音声の出力)を停止させる。
そして、ステップS22において、各CPU23a,24aは、実行中フラグとして「0」を設定(RAM23c,24cにそれぞれ記憶)する。これにより、次の割込み処理以降で他の制御信号が入力されると、各CPU23a,24aは、その制御信号に基づいて制御を実行する。さらに、ステップS23において、各CPU23a,24aは、予め定められたデモンストレーション演出(以下「デモ演出」という)を実行させる制御を行う。具体的に言うと、表示制御CPU23aは、演出図柄表示装置60にデモ画像を表示させ、音声・ランプ制御CPU24aは、枠ランプ16a〜16c及び遊技盤ランプ20にデモ発光を行わせる。また、音声・ランプ制御CPU24aは、スピーカ17a〜17cにデモ音声を出力させる。そして、各CPU23a,24aは、デモ演出を実行させる制御を行った後、ここでの処理を終了する。
なお、上述したステップS11において、統括制御CPU22aから制御信号が入力されていないと判定された場合(ステップS11:N)、各CPU23a,24aは、図18に示されるステップS24の処理へ移行する。ステップS24において、各CPU23a,24aは、実行中フラグとして「1」が設定(RAM23c,24cにそれぞれ記憶)されているか否かを判定する。実行中フラグとして「1」が設定されていないと判定された場合(ステップS24:N)、各CPU23a,24aは、ステップS25〜S29の処理を行わずに、ここでの処理を終了する。一方、実行中フラグとして「1」が設定されていると判定された場合(ステップS24:Y)、各CPU23a,24aはステップS25の処理へ移行する。ステップS25において、各CPU23a,24aはタイマを減算する。その後、各CPU23a,24aは、ステップS26〜S29の処理を実行する。このステップS26〜S29の処理は、上述したステップS20〜S23と同様の処理であるため、ここでの説明を省略する。
次に、遊技店の開店時における遊技演出実行手段(枠ランプ16a〜16c、遊技盤ランプ20、スピーカ17a〜17c、演出図柄表示装置60及び可動体70,90,110)の動作態様を説明する。
まず、遊技店の開店時において、遊技店の店員は、電源スイッチ48をオン位置に操作することにより、パチンコ機10の電源投入を行う。この電源投入により、パチンコ機10の各制御基板21〜24が起動を開始する。
そして、電源投入後には、可動体70,90,110が初期位置(原位置)にあるか否かを判定する原位置チェックが行われる。具体的には、可動体70,90,110が初期位置にあるか否かが判定される。また、可動体70,90,110が第1の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置から他の位置に向けて変位したか否かが判定される。さらに、可動体70,90,110が第2の規定時間(例えば5000ms)内に初期位置に戻ったか否かが判定される。
ところで、可動体70,90,110を駆動する複数のギヤが噛み込むなどして、可動体70,90,110が不良状態になることがある。また、アーム側ギヤ82の歯84や補助アーム97の遮光片97cなどの破損により、フォトセンサ83,103,113によって可動体70,90,110の初期位置を認識できないこともある。これらの場合、可動体70,90,110が初期位置にはいないと判定されるおそれがある。また、可動体70,90,110が第1の規定時間内に初期位置から他の位置に向けて変位していないと判定されたり、可動体70,90,110が第2の規定時間内に初期位置に戻っていないと判定されたりするおそれもある。これらの場合、可動体70,90,110のエラーを報知するエラー報知が実行される。本実施形態では、遊技盤ランプ20全体が赤色に発光することにより、可動体70,90,110の少なくとも1つにエラーがある旨が報知される。
なお、エラー報知が実行中であって、エラーが発生した可動体が動かない場合であっても、始動入賞装置51に遊技球が入賞した場合には、演出図柄変動ゲームを開始させることができる。この場合、演出図柄表示装置60にエラーである旨の表示が小さく表示されたり、エラーである旨の表示が前枠14の一部分に表示されたりするため、演出図柄変動ゲームがエラー報知に遮られることなく行われる。また、演出図柄表示装置60に表示される演出図柄E1がエラー報知が行われていない場合よりも小さく表示されたり、演出図柄表示装置60に「変動中」という文字が表示されたりもするため、演出図柄変動ゲームがエラー報知に遮られることなく行われる。
そして、原位置チェックの終了後には、各遊技演出実行手段の動作確認が行われる。具体的に言うと、演出図柄表示装置60では、確認時間T(例えば、15秒〜30秒程度)のあいだ、予め定めた図柄組み合わせを表示する初期動作が行われる。よって、遊技店の店員は、演出図柄表示装置60の表示状態を確認することにより、演出図柄表示装置60が正常に動作するか否かを判断することができる。
また、第1可動体70では、確認時間Tのあいだ、初期位置(図3,図7参照)から動作位置(図3,図4,図8参照)に直線的に移動させた後、動作位置から初期位置に直線的に移動させる初期動作が行われる。さらに、第2可動体90では、確認時間Tのあいだ、初期位置(図3,図10参照)から動作位置(図3,図5,図11参照)に回動させた後、動作位置から初期位置に回動させる初期動作が行われる。また、第3可動体110では、確認時間Tのあいだ、初期位置(図3参照)から動作位置(図3,図6参照)に回動させた後、動作位置から初期位置に回動させる初期動作が行われる。よって、遊技店の店員は、可動体70,90,110の動作状態を確認することにより、可動体70,90,110が正常に動作するか否かを判断することができる。
また、枠ランプ16a〜16cでは、確認時間Tのあいだ、枠ランプ16a〜16cを1個ずつ点灯・消灯させ、最後に全ての枠ランプ16a〜16cを一斉に点灯・消灯させる初期動作が行われる。さらに、遊技盤ランプ20では、確認時間Tのあいだ、遊技盤ランプ20を1個ずつ点灯・消灯させ、最後に全ての遊技盤ランプ20を一斉に点灯・消灯させる制御を行う。なお、遊技店の店員は、ランプ16a〜16c,20の発光状態を確認することにより、ランプ16a〜16c,20が正常に動作するか否かを判断することができる。
また、スピーカ17a〜17cでは、確認時間Tのあいだ、スピーカ17a〜17cから所定の音声(例えば、「RAMクリア」という音声)を出力させる初期動作が行われる。なお、遊技店の店員は、スピーカ17a〜17cから出力された音声を確認することにより、スピーカ17a〜17cが正常に動作するか否かを判断することができる。
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のパチンコ機10では、電源ACの投入時に可動体70,90,110の初期動作を行うだけでなく、初期動作が実行される前の段階で、統括制御CPU22aによって可動体70,90,110が例えば初期位置にあるか否かを判定している。そして、統括制御CPU22aによる判定結果が否定である場合、即ち、可動体70,90,110が例えば初期位置にないと判定された場合に、可動体70,90,110が不良状態にあることを報知するエラー報知が実行される。その結果、エラー報知に基づいて、可動体70,90,110が不良状態にあることを確実に発見できるとともに、不良状態にある可動体70,90,110の動作を停止させることができるため、可動体70,90,110が不良状態にあるにもかかわらず動作が開始されてしまい、不良状態がさらに悪化する、といった問題を未然に防ぐことができる。
(2)本実施形態では、所定の可動体に対するエラー報知が実行中であったとしても、エラー報知が実行された可動体とは別の遊技演出実行手段では、初期動作が停止されることなくそのまま実行されるため、全ての初期動作を短期間で終了させることができる。
(3)本実施形態の第1可動体70では、一対の第1フォトセンサ83によって第1可動体70の位置を検出している。このため、一方の第1フォトセンサ83が破損したとしても、第1可動体70の位置を確実に検出することができる。ゆえに、第1フォトセンサ83の検知精度が向上する。
(4)本実施形態の第2可動体90及び第3可動体110では、補助アーム(補助アーム97)が、パチンコ機10側に設けられた支持軸(支持軸97a)に取り付けられ、遮光片(遮光片97c)が、補助アームにおける支持軸の近傍に配置されている。その結果、補助アームが支持軸を中心として回動する際に、遮光片がブレずに安定して移動するため、遮光片は、フォトセンサ103,113における発光部と受光部との隙間に確実に導かれるようになる。よって、フォトセンサ103,113の検知精度が向上する。
(5)本実施形態では、可動体70,90,110が初期位置にあるか否かを判定する機能を、表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aにではなく、統括制御CPU22aに持たせている。このため、表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aによって制御される初期動作の種類が多いにもかかわらず、表示制御CPU23a及び音声・ランプ制御CPU24aにかかる負担を低減することができる。
なお、本実施形態を以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、第1可動体70→第2可動体90→第3可動体110の順番で、可動体70,90,110が初期位置(原位置)にあるか否か等の判定(原位置チェック)を行っていた(図16のステップS4,S6,S8参照)。しかし、原位置チェックを行う順番を変更してもよい。また、第1可動体70の原位置チェックと、第2可動体90の原位置チェックと、第3可動体110の原位置チェックとを同時に行ってもよい。このようにすれば、全ての原位置チェックを短期間で終了させることができる。但し、各可動体70,90,110を同時に動かすと干渉する場合には、原位置チェックを順番に行うことがよい。
・上記実施形態では、電源ACの投入を契機として、無条件に、初期動作と、可動体70,90,110が初期位置(原位置)にあるか否か等の判定(原位置チェック)とを行っていた。しかし、電源ACの投入時に、RAMクリアスイッチ46の操作によってメインRAM21cの記憶内容が初期化された場合に限り、初期動作及び原位置チェックを行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、電源スイッチ48をオン位置に操作したことを契機として、パチンコ機10を起動させていたが、他の条件を契機としてパチンコ機10を起動させてもよい。例えば、所定のタイマを設定し、電源ACが遮断された状態が所定時間を経過した場合や、RTC(リアルタイムクロック)を設定し、特定の時刻になった場合に、パチンコ機10を起動させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、遊技盤ランプ20全体を赤色に発光させることにより、エラー報知が行われていた。しかし、遊技盤ランプ20の代わりに、枠ランプ16a〜16cを発光させることによってエラー報知を行ってもよい。また、スピーカ17a〜17cから音声を出力させたり、演出図柄表示装置60の表示画面に文字を表示させたりすることにより、エラー報知を行ってもよい。
・上記実施形態では、どのタイミングで可動体70,90,110にエラーが生じたとしても、同じエラー報知を行っていた。しかし、エラーが生じるタイミングに応じて異なるエラー報知を行ってもよい。例えば、電源ACの投入時の判定で、可動体70,90,110が初期位置にないと判定されることにより、エラーが生じた場合には、第1のエラー報知(例えば、遊技盤ランプ20全体を赤色に発光させるなどの報知)を行ってもよい。一方、電源ACの投入時の判定で、可動体70,90,110が初期位置にあると判定されたものの、その後のチェックプログラムのエラーが生じた場合には、第2のエラー報知(例えば、遊技盤ランプ20全体を黄色に発光させるなどの報知)を行ってもよい。詳述すると、駆動ユニット72,92,112に対して第1駆動信号を出力してからの第1の規定時間(例えば5000ms)内に、可動体70,90,110が初期位置から他の位置に向けて変位していないと判定されることにより、エラーが生じた場合や、駆動ユニット72,92,112に対して第2駆動信号を出力してからの第2の規定時間(例えば5000ms)内に、可動体70,90,110が初期位置に戻っていないと判定されることにより、エラーが生じた場合には、第2のエラー報知を行ってもよい。
・上記実施形態では、どの可動体70,90,110にエラーが生じたとしても、同じエラー報知を行っていた。しかし、可動体70,90,110の種類に応じて異なるエラー報知を行ってもよい。具体的には、エラーが生じた可動体の種類に応じて、遊技盤ランプ20の発光色や、演出図柄表示装置60に表示されるエラー報知用の数字や、スピーカ17a〜17cから出力される音声などを異ならせてもよい。例えば、第1可動体70のエラーを報知する第1エラー報知の実行を指示する第1エラーコマンドが入力された場合、音声・ランプ制御CPU24aは、遊技盤ランプ20全体を赤色に発光させる制御を行うことにより、第1可動体70のエラーを報知するようにしてもよい。また、第2可動体90のエラーを報知する第2エラー報知の実行を指示する第2エラーコマンドが入力された場合、音声・ランプ制御CPU24aは、遊技盤ランプ20全体を黄色に発光させる制御を行うことにより、第2可動体90のエラーを報知するようにしてもよい。さらに、第3可動体110のエラーを報知する第3エラー報知の実行を指示する第3エラーコマンドが入力された場合、音声・ランプ制御CPU24aは、遊技盤ランプ20全体を青色に発光させる制御を行うことにより、第3可動体110のエラーを報知するようにしてもよい。以上のようなエラー報知を行えば、どの可動体にエラーが生じているのかを特定しやすくなる。
・上記実施形態において、エラー報知の実行タイミングは、特に限定される訳ではない。例えば、エラー報知は、予め定めた初期動作の後に実行されてもよいし、初期動作と同時に実行されてもよい。なお、エラー報知を早いタイミングで実行すれば、可動体70,90,110の不良状態を早期に発見できるため、可動体70,90,110の動作不良を素早く改善することができる。
・上記実施形態では、始動入賞装置51がセンター役物50の下方位置に配設されるとともに、大入賞装置53がセンター役物50の右側部に配設されていた。しかし、始動入賞装置51は、センター役物50の右側部などの他の箇所に配設されていてもよい。また、大入賞装置53は、センター役物50の下方位置などの他の箇所に配設されてもよい。
・上記実施形態では、統括制御CPU22aによって可動体70,90,110が初期位置(原位置)にあるか否か等の判定(原位置チェック)を行っていたが、表示制御CPU23aによって原位置チェックを行うようにしてもよい。
・上記実施形態において、表示制御CPU23aや音声・ランプ制御CPU24aなどが、統括制御CPU22aの機能を兼ねていてもよい。また、統括制御基板22、表示制御基板23及び音声・ランプ制御基板24を1枚の基板に変更し、その基板のCPUが全ての機能を有するようにしてもよい。
・上記実施形態のパチンコ機10の構成を、スロットマシンなどの遊技機に適用してもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1)上記手段1において、前記遊技演出制御手段は、前記可動演出部材を前記初期位置から前記他の位置に向けて駆動させる制御を行い、前記可動演出部材が、第1の規定時間内に前記初期位置から前記他の位置に向けて変位するか否かを判定することを特徴とする遊技機。
(2)上記手段1において、前記遊技演出制御手段は、前記可動演出部材を前記他の位置側から前記初期位置に向けて駆動させる制御を行い、前記可動演出部材が、第2の規定時間内に前記初期位置に戻るか否かを判定することを特徴とする遊技機。
(3)上記手段5において、前記エラー報知が実行中である場合に前記図柄変動ゲームが実行されるとき、前記図柄表示装置に表示される前記図柄を小さく表示することを特徴とする遊技機。
10…遊技機としてのパチンコ機
13a…遊技盤面
16a…遊技演出実行手段及び発光手段としての上側枠ランプ
16b…遊技演出実行手段及び発光手段としての左側枠ランプ
16c…遊技演出実行手段及び発光手段としての右側枠ランプ
17a…遊技演出実行手段及び音声出力手段としての左スピーカ
17b…遊技演出実行手段及び音声出力手段としての右スピーカ
17c…遊技演出実行手段及び音声出力手段としての下スピーカ
20…遊技演出実行手段及び発光手段としての遊技盤ランプ
21a…遊技制御手段としてのメインCPU
22a…遊技演出制御手段としての統括制御CPU
23a…遊技演出制御手段としての表示制御CPU
24a…遊技演出制御手段としての音声・ランプ制御CPU
51…始動入賞装置
60…遊技演出実行手段及び図柄表示装置としての演出図柄表示装置
70…遊技演出実行手段及び可動演出部材としての第1可動体
83…初期位置検出手段としての第1フォトセンサ
90…遊技演出実行手段及び可動演出部材としての第2可動体
103…初期位置検出手段としての第2フォトセンサ
110…遊技演出実行手段及び可動演出部材としての第3可動体
113…初期位置検出手段としての第3フォトセンサ
AC…電源
E1…図柄としての演出図柄

Claims (2)

  1. 遊技機を制御する遊技制御手段と、前記遊技制御手段からの指示に基づいて遊技演出を制御する遊技演出制御手段と、前記遊技演出制御手段の制御情報に基づいて遊技演出を実行する遊技演出実行手段とを備えた遊技機であって、
    前記遊技演出実行手段には、少なくとも初期位置から動作位置に変位可能に構成された可動演出部材が複数含まれており、
    前記可動演出部材は、前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かを検出可能な初期位置検出手段を備え、前記初期位置検出手段の検出状態に基づいて前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かを検出可能に構成されており、
    前記遊技演出制御手段は、
    電源投入時に、前記可動演出部材が前記初期位置にあるか否かを判定し、
    前記可動演出部材が前記初期位置にあると判定された場合に、予め定めた初期動作を前記遊技演出実行手段に実行させる制御を行う一方、
    複数の前記可動演出部材のうち1つでも前記初期位置にない前記可動演出部材があると判定された場合に、エラー報知を実行させる制御を行うとともに、前記初期位置にないと判定されて前記エラー報知が実行された前記可動演出部材の動作を停止させる制御を行い、
    前記初期動作中において、前記可動演出部材を前記初期位置から前記動作位置に向けて駆動させる制御を行い、前記可動演出部材が第1の規定時間内に前記初期位置から移動したか否かを判定し、
    前記初期動作中において、前記可動演出部材を前記動作位置側から前記初期位置に向けて駆動させる制御を行い、前記可動演出部材が第2の規定時間内に前記初期位置に戻ったか否かを判定し、
    前記可動演出部材が前記第1の規定時間内に前記初期位置から移動していないと判定された場合、及び、前記可動演出部材が前記第2の規定時間内に前記初期位置に戻っていないと判定された場合に、前記エラー報知を実行させる制御を行う
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記遊技演出制御手段は、エラーが生じるタイミングに応じて異なる前記エラー報知を実行させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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