JP4798315B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
例えば、図柄表示装置全体をマジシャンをイメージしたキャラクター表示体として、可変表示部の上部にシルクハットを模した可動物と可変表示部の左右両側に手袋をした手を模した可動物を配設している。そして、シルクハットを模した可動物を傾動させたり、手袋をした手を模した可動物を動かしたりして、前記可変表示部の表示態様と対応させて、該表示態様に関連づけて相応しい動作を行うように構成した遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
図1及び図2に示すように、パチンコ機1は、正面視矩形に形成される木製の外枠2に対して合成樹脂製の内枠3が、内枠取付用ヒンジを構成する上ヒンジ3A及び下ヒンジ3Bを介して、外枠2に対して該外枠2の開口を開閉自在に取り付けられている。そして、この内枠3のほぼ上半分の前側には、合成樹脂製の前面カバー部材4が左端縁部の上下を軸支されて開閉自在に取り付けられている。また、この前面カバー部材4のほぼ中央部には略円形の窓部5が開設され、この窓部5の外周縁部に形成されるガラス保持枠に装着された2枚のガラスを通して遊技盤41(図3参照)上の遊技領域42(図3参照)を見ることができるように構成されている。また、前面カバー部材4の窓部5の左上端縁部には、フルカラーの発光ダイオードが内蔵され、遊技中のエラーを表示するエラー表示電飾ランプ6を構成している。また、前面カバー部材4の正面視四隅には、スピーカ7が配置されている。また、前面カバー部材4の前面部分は、窓部5の周囲が不透明な合成樹脂製の前面部材4Aで覆われており、不図示のフルカラーの発光ダイオードが窓部5の外周部に沿って内蔵され、遊技中に光演出が行われる。
また、この前面カバー部材4の下側には、賞球払出装置22を介して払い出される賞球を受ける上皿8が配設されている。また、この上皿8は、左端縁部の上下を軸支されて、前面カバー部材4を開放後、内側に設けられた不図示のレバーを下げることにより開放できるように取り付けられている。また、この上皿8の中央前面部には、不図示のカード式球貸機を操作する球貸操作部8Bが設けられ、各操作ボタン8C、8Dが配置されている。そして、その上皿8の下には、下皿9が配設される。また、この下皿9の上端面左方には演出表示等に使用可能な各スイッチボタン9A、9Bが配置されている。
また、外枠2の内枠3より下側部分の前面部を左右方向及び上下方向の各全幅に渡って覆うようにスピーカ筐体11が設けられている。
また、内枠3を閉じた場合には、該内枠3の下端部は、その自重によってスピーカ筐体11の上端面部に当接している。また、このスピーカ筐体11の底面前端縁部には、左右方向全幅に渡って外枠2の下端面に対向する位置まで下方に突設されるリブ部(不図示)が設けられている。
また、パチンコ機1の裏側最上段には、上方に開口した賞球タンク21が機構セット盤20に固定されている。賞球タンク21は、傾斜した底面に連通孔が形成され、その連通孔の下方にはパチンコ球を2列に整列流出し、賞球払出装置22にパチンコ球を送る通路を形成するタンクレール23が取り付けられている。また、賞球払出装置22内には、賞球案内部24内の賞球通路を通過するパチンコ球を確認する球有り検出スイッチ(不図示)やパチンコ球の払い出しを調節する払い出しステッピングモータ(不図示)が内装されている。そして、これら賞球タンク21、タンクレール23、賞球案内部24、賞球払出装置22等により賞球の払い出しシステムが構成されている。
図3に示すように、この遊技領域42は、所定厚さの板材をなした遊技盤41上に入賞口などの各構造物が配設され、それを囲むように環状のレール43が立設されて構成されている。このレール43は、発射されたパチンコ球を遊技領域42内に案内する重複して形成した案内路44を構成し、右肩部にはレール43に沿って打ち込まれるパチンコ球の進行を制限するための段差部45を有する。
遊技領域42のほぼ中央には、開口部が開設され、この開口部の前面側に図柄表示装置としての特別図柄表示装置48が配設されている。この特別図柄表示装置48は、遊技盤41の前面側に装着される前面側装飾部材46(図4乃至図6参照)と、遊技盤41の裏面側に装着されて、前面側装飾部材46の背面側に配置される裏側装飾部材47(図4乃至図6参照)と、裏側装飾部材47の背面部に取り付けられる液晶表示器(LCD)52等から構成されている。この液晶表示器52には、左、中、右に上下方向に変動する3列の識別図柄が変動表示され、左下角部には、左右に2分割された普通図柄を表示する普通図柄表示部50が構成されている。
また、特別図柄表示装置48の直下には、始動口57が配設されている。この始動口57には、パチンコ球の入賞を検出する始動口スイッチ57A(図10参照)が設けられ、パチンコ球の入賞を検出することで液晶表示器52に表示されている3列の識別図柄の変動が開始する。そして、識別図柄が変動中に始動口57に入賞した場合には、後述のように入賞個数が4個まで主制御基板290(図10参照)に設けられるRAMに記憶されて変動図柄の変動確定回数として保留される。
また、この大入賞口60の左右両側には上方に開口する各下入賞口62、63が配設されて遊技盤41裏面の不図示の賞球樋に連通され、この各下入賞口62、63への入賞を検出する各入賞口スイッチ(不図示)が設けられている。また、各下入賞口62、63の内側には、各電飾ランプ62A、63Aが内蔵されている。
また、下入賞口62の斜め左上には、各入賞口64、65が配設されて遊技盤41裏面の不図示の賞球樋に連通され、この各入賞口64、65への入賞を検出する各入賞口スイッチ(不図示)が設けられている。また、各入賞口64、65の内側には、各電飾ランプ64A、65Aが内蔵されている。
また、特別入賞装置61の直下にはレール43に沿ってアウト口66が開設されている。更に、レール43に囲まれたこのような遊技領域42には、前記各構成物とともに複数の釘が打設されてパチンコ球の複雑な流路を構成している。
図4乃至図7に示すように、特別図柄表示装置48を構成する前側装飾部材46は、遊技盤41の中央部に開設される開口部の周囲に前面側から各取付穴101を介してビス止め等によって取り付けられ、この開口部の周囲を閉塞すると共に装飾している。
また、特別図柄表示装置48を構成する裏側装飾部材47は、遊技盤41の中央部に開設される開口部に裏側から嵌入されて、前面側周縁部から直角外側方向に延出された各フランジ部102〜107の各取付孔109を介して遊技盤41の背面部にビス止め等によって取り付けられている。また、裏側装飾部材47の中央部には、液晶表示器(LCD)52の表示画面にほぼ等しい大きさの略横長四角形の開口部111が開設され、背面側から液晶表示器52が取り付けられている。
また、開口部111の右下角部の外側には、原点位置に位置する可動物112の下側に回路基板113が設けられている。この回路基板113には、フルカラーの発光ダイオードで構成される8個の各可動物LED68が、開口部111の対角線上に沿って2列に4個ずつ配設されている。これにより、各可動物LED68が所定の色に発光した場合には、可動物112は、その色で発光することとなる。尚、可動物LED68は、回路基板113に4個ずつ2列で8個配設したが、もっと多く配設するようにしてもよい。
図7及び図9に示すように、可動物112の基端部には、背面側方向(図7中、下側方向である。)に支軸115が垂設されている。また、この支軸115は、裏側装飾部材47の上端面に、開口部111の対角線上に沿って切り欠かれた細長い案内溝114内に嵌挿されている。また、この支軸115には、背面側から(図7中、下側から)、この案内溝114の背面側(図7中、下側)周辺部に当接して摺動する略四角形の摺動板116が嵌挿されて取り付けられている。これにより、該可動物112は、支軸115と摺動板116とによって開口部111の対角線上を移動するように案内される。
また、可動物用モータ69のモータ軸には駆動ギヤ118が取り付けられている。また、揺動杆117の下側には、略扇形のカムギヤ119が枢支されて中心点119Aを中心に回転可能に設けられている。また、カムギヤ119の円弧部には、駆動ギヤ118に歯合するギヤ部119Bが形成されている。
また、揺動杆117の長手方向中央部には長孔117Bが形成され、カムギヤ119の円弧部の一端に立設されたボス部119Cが挿通されて摺動するようにしている。
一方、図9(B)に示すように、ステッピングモータで構成される可動物用モータ69を所定ステップ数だけ駆動して、駆動ギヤ118を反時計方向(矢印120B方向)に回転(以下、「正回転」という。)させた場合には、カムギヤ119が時計方向に回転して、可動物112が先端側、即ち、液晶表示器52の前面側方向に移動する。尚、本実施例では、後述のように可動物112は、液晶表示器52に表示される左、中、右の3列の停止した各特別図柄のうちの右列の停止図柄に先端部分が重なる位置まで移動可能に設けられている。
図10に示すように、パチンコ機1の駆動制御に係る制御システムは、主制御基板290、サブ統合制御基板280及び演出表示基板260等から構成されている。
主制御基板290は、CPU291、ROM292、RAM293、及び入出力回路(I/O)294等から構成され、このCPU291、ROM292、RAM293、及び入出力回路294は、バス線により相互に接続されている。また、CPU291にはクロック回路295が接続されて所定のクロック信号が入力される。また、入出力回路294には、ゲートスイッチ54A、始動口スイッチ57A、大入賞口スイッチ60A、Vスイッチ60B等が接続されている。また、この入出力回路294には、開閉扉59を開閉する開閉ソレノイド59A、及びチューリップ式役物57Bを開閉するソレノイド57Cが接続されている。
尚、大当たりが抽選された場合には、液晶表示器52の表示画面内で左、中、右の3列の変動図柄が変動後、各特別図柄「1」、「2」、「3」、・・・、「7」、「8」のうちのいずれかが「111」、「222」、「333」、・・・、「777」、「888」と揃って確定停止して表示され、その後、後述のように大入賞口60が所定回数(例えば、15回である。)連続して開放可能となり、毎回29.5秒間又は29.5秒以内に該大入賞口60への入賞個数の合計が10個に達するまで開放され、遊技者に多くの賞球が払い出される(換言すれば遊技者に有利な状態である)いわゆる大当たり遊技を行うことができる(図26参照)。
また、RAM293には、クロック回路295から出力されるクロック信号に基づいて0から143まで繰り返し1ずつ加算した数値(最大値143の次には最小値0に戻る)が格納されるリーチハズレ図柄選択カウンタ293Jが設けられている。かかるリーチハズレ図柄選択カウンタ293Jのカウント値は、始動口スイッチ57Aからスイッチ信号が入力されるタイミングで読み取られる。
尚、各カウンタ293A〜293Jの各カウント値及びパラメータ記憶エリア293Kは、起動時に「0」に初期化される。また、第1保留カウンタ293Cは、特別図柄が変動を開始する毎に1減算される。また、第2保留カウンタ293Dは、普通図柄が変動を開始する毎に1減算される。
尚、起動時又はリセット時には、演出パターン選択カウンタ283Aに「0」が代入されて記憶され、初期化される。
尚、この映像可動物121は、可動物112とほぼ同じ大きさで該可動物112を遊技者側から見た状態の映像である。そして、後述のように映像可動物121の動作画像データは、例えば、可動物112が液晶表示器52に前面部に移動する動作タイミングになったときに、この映像可動物121が可動物112の下側に重なるように移動表示され、左、中、右の3列の停止した特別図柄のうちの右列の停止図柄に衝突する画像データである。
また、ROM262には、後述の各演出パターンコマンド1A、11A、・・・、22B(図19参照)に対応する演出表示パターンに基づいて液晶表示器52の表示制御を行う為の後述の制御プログラム(図29等参照)が格納されている。
図16に示すように、変動パターン決定テーブル73は、大きく3つのパターン群により構成され、完全ハズレ変動パターン群(変動パターンコマンド1)と、リーチハズレ変動パターン群(変動パターンコマンド11、変動パターンコマンド12)と、大当り変動パターン群(変動パターンコマンド21、変動パターンコマンド22)とから構成されている。そして、先ず、大当たりカウンタ293Aのカウント値によって「ハズレ」、「大当たり」(通常大当りか確変大当りかは不問)が判断される。次に、「ハズレ」の場合には、変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値に基づいて各変動パターンコマンド1、11、12のうちのいずれかが決定される。また、「大当たり」の場合には、変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値に基づいて、各変動パターンコマンド21、22のうちのいずれかが決定される。尚、各変動パターンコマンド1〜22を決定する具体的な制御等に関しては後に説明する(図20参照)。
また、リーチハズレの変動パターンコマンド11は、大当りカウンタ293Aのカウント値より「ハズレ」と判断され、且つ変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「90〜95」の場合に決定される。また、リーチハズレの変動パターンコマンド12は、大当りカウンタ293Aのカウント値より「ハズレ」と判断され、且つ変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「96〜99」の場合に決定される。
また、主制御基板290から入力された「変動パターンコマンド」が「11」で、取得した演出パターン選択カウンタ283Aのカウント値が「11〜13」であった場合には、演出パターンコマンド11Bが選択される。演出パターンコマンド11Bは、リーチ演出の種類は「リーチB1」で、後述のように3列の変動図柄の変動開始後、時間T4秒(図18参照)において可動物112が移動開始すると共に映像可動物121が移動表示された後、3列の変動図柄の変動開始から20秒後に、主制御基板290から指示されたリーチハズレを報知する特別図柄の組合せ(例えば、「332」等)を液晶表示器52に停止表示すると共に、これに対応するゲーム音楽と電飾ランプ6等の点灯駆動パターンを行う演出パターンを特定するコマンドである。
また、主制御基板290から入力された「変動パターンコマンド」が「22」で、取得した演出パターン選択カウンタ283Aのカウント値が「4〜13」であった場合には、演出パターンコマンド22Bが選択される。演出パターンコマンド22Bは、リーチ演出の種類は「リーチB2」で、後述のように3列の変動図柄の変動開始後、時間T14秒(図18参照)において可動物112が移動開始すると共に映像可動物121が移動表示された後、3列の変動図柄の変動開始から32秒後に、主制御基板290から指示された大当たりを報知する特別図柄の組合せ(例えば、「777」)を液晶表示器52に停止表示すると共に、これに対応するゲーム音楽と電飾ランプ6等の点灯駆動パターンを行う演出パターンを特定するコマンドである。
従って、後述のように、CPU281は、各演出パターンコマンド11B、21Bのうちのいずれかを演出表示基板260のCPU261に出力した場合には、液晶表示器52の3列の識別図柄の変動開始後、時間T4秒経過時に、可動物用モータ69を駆動して可動物112を往復移動させる(図34(E1)、図35(F)参照)。
この可動物作動タイムチャート77は、3列の識別図柄の変動開始から左列の第1図柄が停止表示されるタイミングである時間T11秒、次に、中列の第2図柄が停止表示されるタイミングであるT12秒、その次に、右列の第3図柄が仮停止表示されるタイミングであるT13秒、更に次に、可動物112の往復移動を開始するタイミングであるT14秒、そして、右列の第3図柄が停止される時間T15秒から構成されている。尚、時間T12秒から時間T15秒まで液晶表示器52にリーチB2の演出表示が行われる。
従って、後述のように、CPU281は、各演出パターンコマンド12B、22Bのうちのいずれかを演出表示基板260のCPU261に出力した場合には、液晶表示器52の3列の識別図柄の変動開始後、時間T14秒経過時に、可動物用モータ69を駆動して可動物112を往復移動させる(図34(E1)、図35(F)参照)。
また、演出表示パターンテーブル76の「演出パターンコマンド」には、「1A」、「11A」、「11B」、「12A」、「12B」、「21A」、「21B」、「22A」、「22B」が予め格納されている。
また、「演出パターンコマンド」の「11B」に対応して、上記可動物作動タイムチャート76の時間T4秒に映像可動物121を移動表示するリーチハズレの演出表示パターンであることを表す「変動開始→第1図柄停止→第2図柄停止→リーチB1演出(可動物の動作画像表示)→第3図柄停止→リーチハズレ表示(20秒)」が予め格納されている。
また、「演出パターンコマンド」の「22B」に対応して、上記可動物作動タイムチャート77の時間T14秒に映像可動物121を移動表示する大当たりの演出表示パターンであることを表す「変動開始→第1図柄停止→第2図柄停止→リーチB2演出(可動物の動作画像表示)→第3図柄停止→当たり表示(32秒)」が予め格納されている。
図21に示すように、先ず、S11において、CPU291は、始動口57のパチンコ球の入賞、即ち始動口スイッチ57Aからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路(I/O)294を介して入力されたか否か判定する判定処理を実行する。
そして、始動口スイッチ57Aからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路294を介して入力されていない場合には(S11:NO)、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図22に示すように、先ず、S21において、CPU291は、始動口57のパチンコ球の入賞、即ち始動口スイッチ57Aからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路(I/O)294を介して入力されたか否か判定する判定処理を実行する。
そして、始動口スイッチ57Aからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路294を介して入力されていない場合には(S21:NO)、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、始動口スイッチ57Aからのパチンコ球の検出信号が、入出力回路294を介して入力された場合には(S21:YES)、S22において、CPU291は、RAM293から変動処理中フラグを読み出し、該変動処理中フラグがONか否か、即ち「1」か否かを判定する判定処理を実行する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、変動処理中フラグには「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
そして、S22でRAM293から読み出した変動処理中フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S22:YES)、CPU291は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
この大当たり数値取得処理は、先ず、CPU291は、RAM293に記憶されている確変フラグ(電源投入時に、確変フラグには「0」が代入されている。)を読み出す。そして、RAM293から読み出した確変フラグがONの場合、即ち「1」の場合には、確変モードであると判定して、予めROM292に記憶されている「確変大当たり数値」(実施例1の場合には、「1」、「3」、「5」、「7」である。)を読み出し、この「確変大当たり数値」を「大当たり数値」としてパラメータ記憶エリア293Kに記憶する。一方、RAM293から読み出した確変フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には、通常モードであると判定して、予めROM292に記憶されている「通常大当たり数値」(実施例1の場合には、「7」である。)を読み出し、この「通常大当たり数値」を「大当たり数値」としてパラメータ記憶エリア293Kに記憶する。
この「大当たり」か否かの判定処理は、先ず、パラメータ記憶エリア293Kから「大当たりカウント値」としての代数Vを読み出す。そして、この代数Vが、パラメータ記憶エリア293Kに記憶されている「大当たり数値」のいずれかと一致するかどうか判定する。そして、一致すれば、大当たり代数Q(電源投入時に、大当たり代数Qには「0」が代入されている。)に「1」を代入してパラメータ記憶エリア293Kに記憶し、一致しない場合には、大当たり代数Qに「0」を代入してパラメータ記憶エリア293Kに記憶する。
従って、通常モードの遊技状態の場合には、「大当たり」の抽選確率は、1/360である。また、確変モードの遊技状態の場合には、「大当たり」の抽選確率は、4/360である。これにより、確変モードの場合には、「大当たり」になる確率が、通常モードの遊技状態の場合の約4倍になる。
この大当たり代数Qが「1」の場合には、「大当たり」が発生したと判定されて(S24:YES)、S25において、CPU291は、RAM293から大当たりフラグ1を読み出し、該大当たりフラグ1をONにする、即ち、この大当たりフラグ1に「1」を代入して再度、RAM293に記憶する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、この大当たりフラグ1はOFFにセットされている、即ち、この大当たりフラグ1には「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
そして、S26において、CPU291は、大当たり特別図柄選択カウント値としての代数Yをパラメータ記憶エリア293Kから読みだし、ROM292に記憶される該代数Yに対応する「大当たり図柄」(例えば、「111」、「333」、「777」等である。)を選択して、大当たり報知の最終停止図柄の図柄データとして、RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
そして、S28において、CPU291は、この時の変動図柄の表示が、変動図柄の3つの図柄のうち、2つの図柄が揃ったリーチ状態(例えば「11↓」や「77↓」等、但し「↓」は図柄が回転中であることを意味する)を表示した後にリーチハズレ(例えば「113」や「773」等)を表示するか否かを判定する。
この判定は、パラメータ記憶エリア293Kに記憶される変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値としての代数Hを読み出し、この変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「90〜99」の場合には、リーチ状態後ハズレを表示すると判定し(S28:YES)、S29において、CPU291は、リーチハズレ図柄(例えば、「113」や「773」等である。)を選択する。このリーチハズレ図柄の選択は、パラメータ記憶エリア293Kからリーチハズレ図柄選択カウンタ293Jのカウント値としての代数Fを読み出し、このカウント値に対応するリーチハズレ図柄をROM292から読み出し、リーチハズレ報知の最終停止図柄の図柄データとして、RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図23に示すように、先ず、S31において、CPU291は、RAM293から変動処理中フラグを読み出し、該変動処理中フラグがONか否か、即ち「1」か否かを判定する判定処理を実行する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、変動処理中フラグには「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
そして、S31でRAM293から読み出した変動処理中フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S31:YES)、CPU291は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
例えば、パラメータ記憶エリア293Kから読み出した変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「0〜39」のうちのいずれかである場合には、CPU291は、変動パターンコマンド21を選択して、サブ統合制御基板280のCPU281に出力する指示情報としてRAM293に記憶する。
また、パラメータ記憶エリア293Kから読み出した変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「40〜99」のうちのいずれかである場合には、CPU291は、変動パターンコマンド22を選択して、サブ統合制御基板280のCPU281に出力する指示情報としてRAM293に記憶する。
そして、S34において、CPU291は、パラメータ記憶エリア293Kから変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値としての代数Hを読み出し、各カウント値に基づいて変動パターン決定テーブル73の完全ハズレ変動パターン群とリーチハズレ変動パターン群とからサブ統合制御基板280のCPU281に指示情報として出力する変動パターンコマンドを選択して、RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
また、CPU291は、パラメータ記憶エリア293Kから読み出した変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「90〜95」のうちのいずれかである場合には、変動パターンコマンド11を選択して、サブ統合制御基板280のCPU281に出力する指示情報としてRAM293に記憶する。
また、CPU291は、パラメータ記憶エリア293Kから読み出した変動パターン選択カウンタ293Hのカウント値が「96〜99」のうちのいずれかである場合には、変動パターンコマンド12を選択して、サブ統合制御基板280のCPU281に出力する指示情報としてRAM293に記憶する。
図24に示すように、先ず、S41において、CPU291は、RAM293から変動処理中フラグを読み出し、該変動処理中フラグがONか否か、即ち「1」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、S41でRAM293から読み出した変動処理中フラグがONの場合、即ち「1」の場合には(S41:YES)、CPU291は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
続いて、S43において、CPU291は、CPU281に出力した変動パターンコマンドに対応する演出表示時間、即ち液晶表示器52に表示される3列の識別図柄の変動時間の計測を開始する。
そしてまた、S44において、CPU291は、RAM293から変動処理中フラグを読み出して該変動処理中フラグをONして、即ち、該変動処理中フラグに「1」を代入して再度RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図25に示すように、先ず、S51において、CPU291は、RAM293から変動処理中フラグを読み出し、該変動処理中フラグがONか否か、即ち「1」か否かを判定する判定処理を実行する。
そして、S51でRAM293から読み出した変動処理中フラグがOFFの場合、即ち「0」の場合には(S51:NO)、CPU291は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
続いて、S52において、CPU291は、ROM292からCPU281に指示情報として出力した変動パターンコマンドに対応する演出時間を読み出し、上記S43の処理で計測を開始した計測時間がこの演出時間以上になったか否か、即ち、液晶表示器52に表示されている3列の識別図柄が停止表示されたか否かを判定する判定処理を実行する。 例えば、CPU281に指示情報として変動パターンコマンド1を出力した場合には、CPU291は、上記S43の処理で計測を開始した計測時間が5秒以上になったか否かを判定する。また、CPU281に指示情報として変動パターンコマンド11を出力した場合には、CPU291は、上記S43の処理で計測を開始した計測時間が20秒以上になったか否かを判定する。また、CPU281に指示情報として変動パターンコマンド12を出力した場合には、CPU291は、上記S43の処理で計測を開始した計測時間が30秒以上になったか否かを判定する。また、CPU281に指示情報として変動パターンコマンド21を出力した場合には、CPU291は、上記S43の処理で計測を開始した計測時間が22秒以上になったか否かを判定する。また、CPU281に指示情報として変動パターンコマンド22を出力した場合には、CPU291は、上記S43の処理で計測を開始した計測時間が32秒以上になったか否かを判定する。
一方、上記S43の処理で計測を開始した計測時間がこのROM292から読み出した演出時間以上になった場合には(S52:YES)、S53において、CPU291は、CPU281に対して液晶表示器52に停止表示されている各識別図柄を確定表示するように指示する確定信号を出力する。
そしてまた、S54において、CPU291は、RAM293から変動処理中フラグを読み出して該変動処理中フラグをOFFして、即ち該変動処理中フラグに「0」を代入して再度RAM293に記憶する。
S56において、CPU291は、RAM293から大当たりフラグ2を読み出し、該大当たりフラグ2をONにする、即ち、この大当たりフラグ2に「1」を代入して再度、RAM293に記憶する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、この大当たりフラグ2はOFFにセットされている、即ち、この大当たりフラグ2には「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
また、S57において、CPU291は、RAM293から大当たりフラグ1を読み出し、該大当たりフラグ1をOFFにする、即ち、この大当たりフラグ1に「0」を代入して再度、RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
S58において、CPU291は、RAM293から大当たりフラグ2を読み出し、該大当たりフラグ2をOFFにする、即ち、この大当たりフラグ2に「0」を代入して再度、RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図26に示すように、先ず、S61において、CPU291は、RAM293から大当たりフラグ2を読み出し、この大当たりフラグ2がONか否か、即ち「1」か否かを判定する判定処理を実行する。そして、RAM293から読み出した大当たりフラグ2がOFFの場合には(S61:NO)、CPU291は、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
一方、RAM293から読み出した大当たりフラグ2がONの場合には(S61:YES)、S62において、CPU291は、開閉扉ソレノイド59Aを介して開閉扉59を上方に開口して大入賞口60を開放する。
そしてまた、S63において、CPU291は、RAM293から大入賞口60の連続開放回数を表す代数Rを読み出し、該代数Rに「1」加算後、再度RAM293に記憶する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、この大入賞口60の連続開放回数を表す代数Rには「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
そして、Vスイッチ60Bから入賞検出信号が入出力回路294を介して入力された場合には(S64:YES)、S65において、CPU291は、RAM293からVフラグを読み出し、このVフラグをONにする、即ち、該Vフラグに「1」を代入して再度RAM293に記憶する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、このVフラグはOFFにセットされている、即ち、このVフラグには「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
その後、S66において、CPU291は、RAM293から大入賞口60への入賞個数の合計個数を表す代数V1を読み出し、この代数V1に「1」加算後、再度RAM293に記憶後、S68の処理に移行する。尚、パチンコ機1の起動時又はリセット時には、この大入賞口60への入賞個数の合計個数を表す代数V1には「0」が代入されてRAM293に記憶されている。
そして、大入賞口スイッチ60Aから入賞検出信号が入出力回路294を介して入力された場合には(S67:YES)、CPU291は、上記S66の処理を実行後、S68の処理に移行する。
他方、大入賞口スイッチ60Aから入賞検出信号が入出力回路294を介して入力されていない場合には(S67:NO)、CPU291は、S68の処理に移行する。
そしてまた、RAM293から読み出した代数V1が10未満の場合には(S68:NO)、S69において、CPU291は、大入賞口60を開放してから29.5秒以上経過したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、大入賞口60を開放してから29.5秒以上経過していない場合には(S69:NO)、CPU291は、再度S64以降の処理を実行する。
一方、大入賞口60を開放してから29.5秒以上経過した場合には(S69:YES)、CPU291は、S70の処理に移行する。
他方、S69でRAM293から読み出した代数V1が10以上の場合には(S68:YES)、CPU291は、S70の処理に移行する。
また、S71において、CPU291は、RAM293から大入賞口60への入賞個数の合計個数を表す代数V1を読み出し、この代数V1に「0」を代入して、再度RAM293に記憶する。
その後、S72において、CPU291は、RAM293からVフラグを読み出し、このVフラグがONか否か、即ち大入賞口60の開放中にV口に入賞したか否かを判定する判定処理を実行する。そして、RAM293から読み出したVフラグがONの場合には、即ち、Vフラグが「1」の場合には(S72:YES)、CPU291は、S73の処理に移行する。
S73において、CPU291は、RAM293から大入賞口60の連続開放回数を表す代数Rを読み出し、該代数Rが「14」より大きいか否か、即ち、大入賞口60が連続して15回開放されたか否かを判定する判定処理を実行する。そして、RAM293から読み出した代数Rが「14」以下の場合には(S73:NO)、CPU291は、再度、S61以降の処理を実行する。
一方、RAM293から読み出した代数Rが「14」より大きい場合には(S73:YES)、CPU291は、S74の処理に移行する。
他方、S72でRAM293から読み出したVフラグがOFFの場合には、即ち、Vフラグが「0」の場合には(S72:NO)、CPU291は、S74の処理に移行する。
そしてまた、S75において、CPU291は、RAM293から大入賞口60の連続開放回数を表す代数Rを読み出し、該代数Rに「0」を代入して、再度RAM293に記憶する。即ち、代数Rを初期化する。
更に、S76において、CPU291は、RAM293から大当たりフラグ2を読み出し、この大当たりフラグ2をOFFにし、即ち、該大当たりフラグ2に「0」を代入して、再度RAM293に記憶後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
そして、CPU291から「変動パターンコマンド」、「最終停止図柄指示」、「確定信号」等の指示情報が入力された場合には(S201:YES)、CPU281は、S202の処理に移行する。
S202において、CPU281は、主制御基板290のCPU291から入力された「変動パターンコマンド」、「最終停止図柄指示」、「確定信号」等の指示情報をRAM283に記憶する。また、CPU281は、CPU291から変動パターンコマンドが入力された際の演出パターン選択カウンタ283Aのカウント値を読み出し、このカウント値をRAM283に記憶する。
続いて、S203において、CPU281は、RAM283から再度指示情報を読み出し、該指示情報が「確定信号」か否かを判定する判定処理を実行する。
一方、この指示情報が「確定信号」でない場合には(S203:NO)、S205において、CPU281は、上記S202でRAM283に記憶した演出パターン選択カウンタ283Aのカウント値を再度RAM283から読み出し、このカウント値を演出パターン代数Eに代入してパラメータ記憶エリア283Bに記憶する。
例えば、CPU281は、RAM283から「演出パターンコマンド」として「1A」を読み出した場合には、演出パターンコマンド「1A」と「最終停止図柄情報」を表示指示情報としてCPU261に出力する。また、RAM283から「演出パターンコマンド」として「11B」を読み出した場合には、演出パターンコマンド「11B」と「最終停止図柄情報」を表示指示情報としてCPU261に出力する。
S209において、CPU281は、RAM283から「可動フラグ」を読み出し、この「可動フラグ」に「1」を代入して、再度RAM283に記憶する、即ち、「可動フラグ」をONに設定する。尚、パチンコ機1の起動時及びリセット時には、「可動フラグ」には「0」が代入されてRAM283に記憶されている。即ち、「可動フラグ」はOFFに設定されている。
例えば、RAM283から読み出した演出パターンコマンドが、各演出パターンコマンド11B、21Bのうちのいずれかの場合には、CPU281は、ROM282から可動物作動タイムチャート76を読み出し、時間T4(秒)を可動物112を作動させる動作タイミングとしてRAM283に記憶する。また、RAM283から読み出した演出パターンコマンドが、各演出パターンコマンド12B、22Bのうちのいずれかの場合には、CPU281は、ROM282から可動物作動タイムチャート77を読み出し、時間T14(秒)を可動物112を作動させる動作タイミングとしてRAM283に記憶する。
例えば、CPU281は、CPU261に出力した演出パターンコマンドが「11B」又は「21B」の場合には、3列の識別図柄の変動表示が開始されてから時間T4秒まで時間の計測を開始する。また、CPU281は、CPU261に出力した演出パターンコマンドが「12B」又は「22B」の場合には、3列の識別図柄の変動表示が開始されてから時間T14秒まで時間の計測を開始する。
そして、S212において、CPU281は、後述の「可動物作動処理」のサブ処理(図28参照)を実行後、当該処理を終了する。
S213において、CPU281は、RAM283から「可動フラグ」を読み出し、該「可動フラグ」がONか否か、即ち「1」か否かを判定する判定処理を実行する。そして、RAM283から読み出した「可動フラグ」が「1」の場合には(S213:YES)、CPU281は、S212以降の処理を実行する。
一方、RAM283から読み出した「可動フラグ」が「0」の場合には(S213:NO)、CPU281は、当該処理を終了する。
図28に示すように、S221において、CPU281は、CPU261に出力した演出パターンコマンドに対応する可動物112の動作タイミングの時間になったか否かを判定する判定処理を実行する。例えば、CPU281は、CPU261に出力した演出パターンコマンドが「11B」又は「21B」の場合には、3列の識別図柄の変動表示が開始されてから時間T4秒経過したか否かを判定する。また、CPU281は、CPU261に出力した演出パターンコマンドが「12B」又は「22B」の場合には、3列の識別図柄の変動表示が開始されてから時間T14秒経過したか否かを判定する。
一方、CPU261に出力した演出パターンコマンドに対応する可動物112の動作タイミングの時間になった場合には(S221:YES)、S222において、CPU281は、駆動回路72を介してフルカラーの発光ダイオードで構成される各可動物LED68を所定の色(例えば、赤色や青色等である。)で発光させる。これにより、原点位置に位置する透明な合成樹脂製でほぼ左手の握り拳に形成された可動物112が、所定の色(例えば、赤色や青色等である。)で発光する(図4参照)。
そしてまた、S223において、CPU281は、駆動回路70を介してステッピングモータで構成される可動物用モータ69を所定ステップ数正回転駆動して、可動物112の先端部分が、液晶表示器52に表示される左、中、右の3列の停止した各特別図柄のうちの右列の停止図柄に重なる位置まで移動させる(図8、図9(B)参照)。尚、各可動物LED68は所定の色で発光しているため、透明な合成樹脂製でほぼ左手の握り拳に形成された可動物112も所定の色で発光する。
その後、S225において、CPU281は、駆動回路72を介して各可動物LED68を消灯する。
また、S226において、CPU281は、RAM283から「可動フラグ」を読み出し、該「可動フラグ」に「0」を代入して、再度RAM283に記憶する、即ち、「可動フラグ」をOFFに設定後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図29に示すように、S301において、CPU261は、サブ統合制御基板280のCPU281から表示指示情報が入力されると、該表示指示情報を構成する演出パターンコマンドと最終停止図柄の図柄データとをRAM263に記憶する。
そして、S302において、CPU261は、演出パターンコマンドをRAM263から読み出し、該演出パターンコマンドが完全ハズレの演出パターンコマンドか否かを判定する判定処理を実行する。即ち、CPU261は、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「1A」であるか否かを判定する判定処理を実行する。そして、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「1A」の場合には(S302:YES)、S303において、CPU261は、「完全ハズレ表示処理」のサブ処理を実行する。
一方、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「1A」でない場合には(S302:NO)、CPU261は、S304の処理に移行する。
一方、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「11A、11B、12A、12B」のうちのいずれでもない場合には(S304:NO)、CPU261は、S306の処理に移行する。
一方、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「21A、21B、22A、22B」のうちのいずれでもない場合には(S306:NO)、CPU261は、S307のサブ処理を実行しないで、当該処理を終了する。
図30に示すように、S311において、CPU261は、演出パターンコマンドをRAM263から再度、読み出し、該演出パターンコマンドをROM262の演出表示パターンテーブル記憶エリア262Aに格納される演出表示パターンテーブル78の「演出パターンコマンド」として、この演出表示パターンテーブル78の「演出パターンコマンド」に対応する「演出表示パターン」を読み出して、RAM263に記憶する。
例えば、CPU261は、演出表示パターンテーブル78の「演出パターンコマンド1A」に対応する「演出表示パターン」として約5秒間の完全ハズレの動画データをRAM263に記憶する。
そして、S312において、CPU261は、液晶表示器52に、左側、中央、右側に上下方向に変動する3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始する。
続いて、S313において、CPU261は、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからROM262に予め記憶する第1所定時間(例えば、約1.5秒である。)が経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する最終停止図柄の図柄データを読み出し、該図柄データの第1番目の図柄を液晶表示器52の左列の第1図柄として停止表示する。また、CPU261は、各第2・第3図柄の変動表示を継続する。
例えば、RAM263から読み出した表示指示情報を構成する最終停止図柄の図柄データが「687」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の左列の第1図柄として「6」の図柄を停止表示する。
例えば、RAM263から読み出した演出指示情報を構成する図柄データが「687」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の中列の第2図柄として「8」の図柄を停止表示する。
また、S315において、CPU261は、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからROM262に予め記憶する第3所定時間(例えば、約5秒である。)が経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する最終停止図柄の図柄データを読み出し、該図柄データの第3番目の図柄を液晶表示器52の右列の第3図柄として停止表示する。これにより、各第1・第2・第3図柄が完全ハズレの図柄で停止表示される。
例えば、RAM263から読み出した演出指示情報を構成する図柄データが「687」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の右列の第3図柄として「7」の図柄を停止表示する。
そして、CPU281から確定信号が入力されていない場合には(S316:NO)、S317において、CPU261は、動画表示を継続する。一方、CPU281から確定信号が入力された場合には(S316:YES)、S318において、液晶表示器52に停止表示されるハズレを報知する各第1・第2・第3図柄の確定停止表示を行い、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図31に示すように、S321において、CPU261は、演出パターンコマンドをRAM263から再度、読み出し、該演出パターンコマンドをROM262の演出表示パターンテーブル記憶エリア262Aに格納される演出表示パターンテーブル78(図19参照)の「演出パターンコマンド」として、この演出表示パターンテーブル78の「演出パターンコマンド」に対応する「演出表示パターン」を読み出して、RAM263に記憶する。
また、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「11B」の場合には、CPU261は、演出表示パターンテーブル78の「演出表示パターン」として約20秒間のリーチハズレの動画データ「変動開始→第1図柄停止→第2図柄停止→リーチB1演出(可動物の動作画像表示)→第3図柄停止→リーチハズレ表示(20秒)」をRAM263に記憶する。
続いて、S323において、CPU261は、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからROM262に予め記憶する第4所定時間(例えば、演出パターンコマンドが「11B」の場合には、図18(A)に示すようにT1秒である。)が経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の図柄データを読み出し、該「最終停止図柄」のリーチ図柄を液晶表示器52の左列の第1図柄として停止表示する。また、CPU261は、各第2・第3図柄の変動表示を継続する。
例えば、RAM263から読み出した表示指示情報を構成する「最終停止図柄」が「112」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の左列の第1図柄として「1」の図柄を停止表示する。
例えば、RAM263から読み出した表示指示情報を構成する「最終停止図柄」が「112」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の中列の第2図柄として「1」の図柄を停止表示する。
例えば、図18(A)に示すように、表示指示情報を構成する演出パターンコマンドが「11B」の場合には、CPU261は、「リーチB1」の演出表示を実行する。即ち、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからT3秒経過時に、リーチ図柄以外の図柄を選択して右列の第3図柄として仮停止する。そして、CPU261は、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからT4秒経過時に、可動物112に重なるように映像可動物121(図34参照)を移動表示し、該映像可動物121の先端部分が右列の第3停止図柄に重なる位置まで移動してパンチを打った表示をした後、右列の第3図柄を再変動表示する。
例えば、RAM263から読み出した演出指示情報を構成する最終停止図柄の図柄データが「112」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の右列の第3図柄として「2」の図柄を停止表示する。従って、この場合には、液晶表示器52にリーチハズレ「112」が表示される。
一方、CPU281から確定信号が入力された場合には(S329:YES)、S331において、液晶表示器52に停止表示されるリーチハズレを報知する各第1・第2・第3図柄の確定停止表示を行い、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
図32に示すように、S341において、CPU261は、演出パターンコマンドをRAM263から再度、読み出し、該演出パターンコマンドをROM262の演出表示パターンテーブル記憶エリア262Aに格納される演出表示パターンテーブル78(図19参照)の「演出パターンコマンド」として、この演出表示パターンテーブル78の「演出パターンコマンド」に対応する「演出表示パターン」を読み出して、RAM263に記憶する。
例えば、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「21A」の場合には、CPU261は、演出表示パターンテーブル78の「演出表示パターン」として約22秒間の当たりリーチの動画データ「変動開始→第1図柄停止→第2図柄停止→リーチA1演出→第3図柄停止→当たり表示(22秒)」をRAM263に記憶する。
また、RAM263から読み出した演出パターンコマンドが「22B」の場合には、CPU261は、演出表示パターンテーブル78の「演出表示パターン」として約32秒間の当たりリーチの動画データ「変動開始→第1図柄停止→第2図柄停止→リーチB2演出(可動物の動作画像表示)→第3図柄停止→当たり表示(32秒)」をRAM263に記憶する。
続いて、S343において、CPU261は、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからROM262に予め記憶する第6所定時間(例えば、演出パターンコマンドが「21B」の場合には、図18(A)に示すようにT1秒である。)が経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の図柄データを読み出し、該「最終停止図柄」の第1番目の図柄を液晶表示器52の左列の第1図柄として停止表示する。また、CPU261は、各第2・第3図柄の変動表示を継続する。
例えば、RAM263から読み出した表示指示情報を構成する「最終停止図柄」が「777」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の左列の第1図柄として「7」の図柄を停止表示する。
例えば、RAM263から読み出した表示指示情報を構成する「最終停止図柄」が「777」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の中列の第2図柄として「7」の図柄を停止表示する。
例えば、図18(A)に示すように、表示指示情報を構成する演出パターンコマンドが「21B」の場合には、CPU261は、「リーチB1」の演出表示を実行する。即ち、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからT3秒経過時に、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の図柄データを読み出し、該「最終停止図柄」の第3番目の図柄以外の図柄を液晶表示器52の右列の第3図柄として仮停止する。そして、各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してからT4秒経過時に、可動物112に重なるように映像可動物121(図34参照)を移動表示し、該映像可動物121の先端部分が右列の第3停止図柄に重なる位置まで移動してパンチを打った表示をした後、右列の第3図柄を再変動表示する。
例えば、RAM263から読み出した演出指示情報を構成する最終停止図柄の図柄データが「777」の場合には、CPU261は、液晶表示器52の右列の第3図柄として「7」の図柄を停止表示する。従って、この場合には、液晶表示器52に大当たり「777」が表示される。
そして、S349〜S351において、CPU261は、上記S329〜S331の処理を実行する。
その後、S352において、CPU261は、大入賞口60の連続開放回数を表示する等の所定大当たり遊技演出を表示後、当該サブ処理を終了してメインフローチャートに戻る。
そして、図33(B)に示すように、CPU261は、3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してから時間T1秒経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の「777」を読み出し、該第1番目の図柄「7」を液晶表示器52の左列の第1図柄として停止表示する。尚、可動物112は、原点位置に停止している。
そして、図34(D)に示すように、CPU261は、3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してから時間T3秒経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の「777」を読み出し、該第3番目の図柄「7」以外の「1〜6、8」の図柄から一の図柄をランダムに選択して、「6」の図柄が選択された場合には、液晶表示器52の右列の第3図柄として仮停止表示する。尚、可動物112は、原点位置に停止している。
また、可動物112を作動させる駆動機構が故障していない場合には、CPU281は、駆動回路70を介して可動物用モータ69を所定ステップ数正回転駆動して、該可動物112の先端部分が、液晶表示器52に表示される右列の仮停止図柄「6」に重なる位置まで移動させる。また、演出表示基板260のCPU261は、所定の色に発光した可動物112を表す映像可動物121を、遊技者側から見て移動する可動物112に重なるように液晶表示器52に表示する。そして、この映像可動物121の先端部分が、液晶表示器52に表示される右列の仮停止図柄「6」に重なる位置まで移動表示された場合には、該仮停止図柄「6」がパンチを受けて破壊される状態を表示する。
これにより、透明な可動物112の各可動物LED68から離れて発光しなくなった部分が、液晶表示器52に表示される映像可動物121に重なって移動するため、透明な可動物112は全体として、所定の色に発光した状態で、該可動物112の先端部分が、液晶表示器52に表示される右列の仮停止図柄「6」に重なる位置まで移動して、仮停止図柄「6」を破壊するように見せることが可能となる。
これにより、可動物112を作動させる駆動機構が故障した場合でも、映像可動物121が仮停止図柄「6」をパンチで破壊するように見せることが可能となる。
その後、図35(G)に示すように、3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してから時間T5秒経過した場合には、CPU261は、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の「777」を読み出し、該第3番目の図柄「7」を右列の第3図柄として停止表示して大当たりを報知する。
そして、図34(D)に示すように、3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してから時間T3秒経過した場合には、RAM263から表示指示情報を構成する「最終停止図柄」の「773」を読み出し、該第3番目の図柄「3」以外の「1〜2、4〜8」の図柄から一の図柄をランダムに選択して、「6」の図柄が選択された場合には、液晶表示器52の右列の第3図柄として仮停止表示する。尚、可動物112は、原点位置に停止している。
また、CPU261は、上記の通り、液晶表示器52に、映像可動物121によって仮停止図柄「6」がパンチを受けて破壊される状態を表示後、右列の第3図柄を再変動表示する。
また、可動物112の駆動機構が故障して該可動物112が動かない場合にも、所定の動作タイミング(3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してから時間T4秒又はT14秒経過時)において、可動物112によって覆われる表示画面の部分に該可動物112に対応する映像可動物121が、可動物112が作動するように移動表示されるため、液晶表示器52に表示される表示態様のつじつまが合うように表示制御することが可能となり、可動物112を修理するまでの間でも遊技者の興趣を維持することが可能となる。
また、3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始後、最終停止図柄が停止するまでの間に所定の動作タイミング(例えば、3列の各第1・第2・第3図柄の変動表示を開始してから時間T4秒経過した時点)において、可動物112に対応する映像可動物121が移動表示される動画データを作成するため、可動物112の動きと各第1・第2・第3図柄の表示位置等との位置合わせを容易に行うことが可能となり、液晶表示器52に表示する映像プログラムの開発期間の短縮化を図ることが可能となる。
(D)上記実施例では、可動物用モータ69をサブ統合制御基板280のCPU281が駆動制御したが、主制御基板290のCPU291が駆動制御するように構成してもよい。
(E)上記実施例では、CPU281は、回路基板113に配設された各可動物LED68を、可動物112の移動中は、全て発光させたが、可動物112が液晶表示器52側に移動する場合には、該可動物112と重ならなくなった各可動物LED68を順次消灯し、また、可動物112が原点位置側に移動する場合には、該可動物112の基端部と重なった各可動物LED68を順次発光させるように発光制御してもよい。これにより、移動する可動物112のみが発光されるため、この可動物112の移動を明確に認識させることが可能となり、可動物112の動きをリアルに表現することが可能となる。
Claims (1)
- 遊技領域に設けられて複数の識別図柄を表示する図柄表示装置と、前記各識別図柄が変動後、所定の態様を構成する特定図柄で停止した後、遊技者に有利な特別遊技状態が発生する遊技機において、
透明又は半透明に形成され、前記図柄表示装置の周辺部に配設されて該図柄表示装置の表示画面の一部を覆うように作動可能な可動物と、
前記可動物が作動していない場合に、該可動物によって覆われるように前記図柄表示装置の周辺部に固設されて所定の色を発光可能な発光手段と、
前記発光手段が所定の色を発光するように駆動制御する発光制御手段と、
前記複数の識別図柄の変動開始後、最終停止図柄が停止するまでの間に前記可動物が表示画面の一部を覆うように作動する所定の動作タイミングを予め記憶する動作タイミング記憶手段と、
前記複数の識別図柄の変動開始後、最終停止図柄が停止するまでの間に前記所定の動作タイミングにおいて前記可動物によって覆われる表示画面の部分に、該可動物と同様の大きさで該可動物に合わせた動作を表す所定の色の映像可動物を含む演出表示をするように制御する表示制御手段と、
前記複数の識別図柄の変動開始後、前記所定の動作タイミングになったか否かを判定するタイミング判定手段と、
前記所定の動作タイミングになったと判定された場合には、前記可動物を作動させて該可動物が表示画面の一部を覆うように駆動制御する駆動制御手段と、
を備え、
前記表示制御手段は、映像可動物が表示画面の一部を覆うように作動する可動物と重なって移動するように表示制御し、
前記可動物が表示画面の一部を覆った場合には、透明又は半透明に形成されたこの可動物を介して、表示画面に表示された前記映像可動物の所定の色が透過するようになっており、
前記発光制御手段は、前記所定の動作タイミングになったと判定された場合には、該発光手段が表示画面に表示される該映像可動物の色と同じ色を発光するように駆動制御することを特徴とする遊技機。
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