JP2016189857A - 遊技機 - Google Patents

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小倉 敏男
Toshio Ogura
敏男 小倉
倫行 高岸
Tomoyuki Takagishi
倫行 高岸
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Abstract

【課題】複数の発光体を用いた演出表示における演出効果を高める。【解決手段】パチンコ遊技機の演出可動機構50では、上側機構の可動部材51、52と下側機構の可動部材53、54とのそれぞれに、複数の発光体がマトリクス状に設けられる。そして、上側機構の可動部材51、52と下側機構の可動部材53、54とのそれぞれが離間した状態(第1状態)では、各可動部材51〜54の複数の発光体の配列方向が一致しない一方、上側機構の可動部材51、52と下側機構の可動部材53、54とのそれぞれが近接した状態(第2状態)では、各可動部材51〜54の複数の発光体の配列方向が一致する。さらに、第2状態では、各可動部材51〜54の複数の発光体が有する複数の発光素子の配置態様も一致する。【選択図】図16

Description

本発明は、パチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関する。
遊技機の一例として、遊技球などの遊技媒体を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞したことに基づいて、所定の遊技価値を付与可能としたパチンコ遊技機がある。また、遊技機の他の一例として、メダルやコイン、あるいは、パチンコ遊技機と同様の遊技球といった遊技媒体を用いて1ゲームに対する所定数の賭数を設定した後、遊技者がスタートレバーを操作することにより可変表示装置による表示図柄の可変表示を開始し、導出された表示結果に基づいて所定の遊技価値を付与可能としたスロットマシンがある。
こうした遊技機では、遊技者をより楽しませるために、例えば盤面に演出用の表示手段が設けられるものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の遊技機では、液晶などで構成される画像表示装置が備えられるとともに、複数の発光体をマトリクス状に配列してなるドットマトリクス表示器が備えられている。
特開2002−35268号公報
特許文献1に記載の遊技機では、ドットマトリクス表示器を用いることで各種の情報を遊技者に伝達することができるものの、単にドットマトリクス表示器をを用いて報知をするだけでは演出効果を高めることが困難な場合があった。
この発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、複数の発光体を用いた演出表示における演出効果を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
(1) 上記目的を達成するため、本発明に係る遊技機は、複数の発光素子(例えば図18(a)参照)が配置された第1発光体及び第2発光体(例えば発光体62)と、複数列に配置された複数の前記第1発光体(例えばマトリクス状に配置された複数の発光体62)を有し、遊技に関連した表示演出を実行する第1表示手段(例えば上側機構50Tの可動部材51や可動部材52)と、複数列に配置された複数の前記第2発光体(例えばマトリクス状に配置された複数の発光体62)を有し、遊技に関連した表示演出を実行する第2表示手段(例えば下側機構50Tの可動部材53や可動部材54)と、前記第1表示手段または前記第2表示手段の少なくとも一方を駆動することにより、前記第1表示手段と前記第2表示手段とが離間する第1状態(例えば図16(a)参照)と、前記第1表示手段と前記第2表示手段とが前記第1状態よりも近接する第2状態(例えば図16(b)参照)とに変化させる駆動手段と(例えばモータ60A〜60C、駆動ギヤ515、525、563、リンク機構64)、を備え、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体は、前記第1状態であるときには配列方向が一致しない一方(例えば図16(a)参照)、前記第2状態であるときには配列方向が一致し(例えば図16(b)参照)、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体に配置された前記複数の発光素子は、前記第1状態であるときには配置態様が一致しない一方、前記第2状態であるときには配置態様が一致する(例えば発光体ユニット71〜74に実装された複数の発光体62はそれぞれ同じ向きに実装されており、第2状態において発光素子150R、150G、150Bの配置が一致するように構成されている)ことを特徴とする。
このような構成によれば、第1表示手段と第2表示手段とが離間する第1状態と、第1表示手段と第2表示手段とが近接する第2状態との間で移動させることができ、演出効果を向上させることができる。また、第2状態であるときには、第1及び第2表示手段の発光体の配列方向が同一となるとともに、複数の発光素子の配置態様が同一となるので、第1表示手段と第2表示手段とに一体感を生じさせて演出を実行することができる。
(2) 上記(1)の遊技機において、前記第1表示手段及び前記第2表示手段は、前記第2状態であるときに、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体を用いて一体した演出を実行してもよい(例えば上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが近接した状態で、文字、図形、記号などのシンボル、キャラクタやそのシルエットなどの一体した表示演出を実行するなど)。
このような構成によれば、第1表示手段と第2表示手段とを互いに近接させて一体した演出を実行することができる。このときには、第1及び第2表示手段の発光体の配列方向が同一となるので、一体した演出を効果的に実行することができる。
(3) 上記(1)又は(2)の遊技機において、前記第1表示手段及び前記第2表示手段とは異なる表示手段であって、遊技に関連した表示演出を実行する演出表示手段(例えば画像表示装置5など)を備え、前記第1表示手段及び前記第2表示手段は、前記第1状態であるときには前記演出表示手段の表示領域に重ならず(例えば図16(a)参照)、前記第2状態であるときには該表示領域に重なってもよい(例えば図16(b)参照)。
このような構成によれば、第1表示手段及び第2表示手段の移動によって演出表示手段の視認性が変化するので、演出が単調とならず遊技の興趣を向上させることができる。
(4) 上記(1)〜(3)の何れか1つの遊技機において、前記第1表示手段及び前記第2表示手段のそれぞれは、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体の前方に設けられて光を透過する透光体(例えば前面板511〜541と区画体510〜540)を備え、前記透光体には、該透光体の後方に位置する複数の前記第1発光体のそれぞれ及び複数の前記第2発光体のそれぞれを区画するように、透光性の低い又は透光性を有しない格子状の装飾(例えば区画体510〜540)が施されてもよい。
このような構成によれば、簡易な構成によって第1及び第2表示手段の複数の発光体を区画することができる。また、透光体によって第1及び第2表示手段の輝度を調整して低減することができる。
(5) 上記(1)〜(4)の何れか1つの遊技機において、前記第1表示手段及び前記第2表示手段のそれぞれは、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体の前方に設けられ、前方からの光を反射させるとともに複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体からの光を透過させる透光体を備えてもよい(例えば表面に金属薄膜層が形成された前面板511〜541)。
このような構成によれば、発光体を消灯しているときの第1及び第2表示手段の外観を向上させることができる。
(6) 上記(1)〜(5)の何れか1つの遊技機において、前記第1表示手段及び前記第2表示手段とは異なる他の表示手段(例えば遊技効果ランプ9)をさらに備え、前記他の表示手段に供給する電力(例えば第1の5VであるVCC)と、前記第1表示手段及び前記第2表示手段に供給する電力(例えば第2の5VであるVCL)とが異なるようにしてもよい。
このような構成によれば、第1表示手段及び第2表示手段の消費電力が大きい場合であっても、他の表示手段に安定した電力を供給し、他の表示手段の動作に影響を及ぼすことを防ぐことができる。
(7) 上記(1)〜(6)の何れか1つの遊技機において、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体の発光を制御する発光制御手段(例えばLED制御部162)が搭載された発光制御基板(例えば可動機構制御基板16)をさらに備え、前記発光制御基板は、前記発光制御手段を含む電子部品が実装された部品層(例えば図19(b)の第1層と第4層)と、接地ラインが配線された接地層(例えば図19(b)の第2層)と、電源ラインが配線された電源層(例えば図19(b)の第3層)とを含み、前記接地層及び前記電源層は、前記部品層よりも内層に配置してもよい。
このような構成によれば、電源ラインやGNDラインの面積を広くすることが可能となり、電力供給の安定化とGND電位の安定化を図ることができる。
(8) 上記(1)〜(7)の何れか1つの遊技機において、前記第1表示手段は複数の前記第1発光体が搭載された第1発光基板(例えば発光体ユニット71、72)を含み、前記第2表示手段は複数の前記第2発光体が搭載された第2発光基板(発光体ユニット73、74)を含み、前記第1発光基板及び前記第2発光基板の表面は黒色(例えば黒色のレジスト)であってもよい。
このような構成によれば、発光体からの光が必要以上に反射(拡散)することを防ぎ、周囲の発光体の光と混ざらないようになっていることで、演出効果を向上させることができる。
(9) 上記(1)〜(8)の何れか1つの遊技機において、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体のアノード端子と電源ラインとの接続を切り替え可能な第1スイッチ回路(例えばシリアルパラレルIC711aとソースドライバ711b)と、複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体のカソード端子と接地ラインとの接続を切り替え可能な第2スイッチ回路(例えばシリアルパラレルIC711c)とをさらに備え、前記アノード端子は抵抗を介して前記接地ラインに接続され、前記カソード端子は抵抗を介して前記電源ラインに接続されていてもよい(例えば図21参照)。
このような構成によれば、第1スイッチ回路と第2スイッチ回路とがOFFとなった場合に、発光体の両端は直ちに逆バイアス状態となることで発光体には電流が流れず、発光体が誤って発光してしまうことを防ぐことができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 演出可動機構の複数の可動部材が進出状態にあるときのパチンコ遊技機の正面図である。 可動部材周辺を示す正面図である。 上側機構の可動部材と装飾部材と上側支持ユニットとを分解して示す図である。 上側機構の可動部材を分解して前方から示す図である。 上側機構の可動部材を分解して後方から示す図である。 上側機構における可動部材を構成要素ごとに分解して示す図である。 上側機構における前方の可動部材の動作を説明するための模式図である。 上側機構における後方の可動部材の動作を説明するための図である。 上側機構の動作を前方から示す図である。 下側機構の可動部材と下側支持ユニットとを分解して前方から示す図である。 下側機構の可動部材と下側支持ユニットとを分解して後方から示す図である。 下側機構における前方可動部材と後方可動部材とのそれぞれを分解して示す図である。 下側機構のリンク機構の動作を説明する図である。 下側機構の可動部材の動作を説明する図である。 演出可動機構の動作を説明する模式図である。 主基板と各種制御基板や電気部品との接続例を示すブロック図である。 複数の発光素子の配置が異なるLEDの構成を説明するための図である。 可動機構制御基板の周辺の各種構成を示すブロック図である。 発光体ユニット及び可動機構制御基板の層構成を説明する模式図である。 発光体の制御回路を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。なお、図1では、後述する演出可動機構50を破線で示している。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレールによって囲まれた、外縁をほぼ円形状とする遊技領域が形成されている。この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右下側)には、第1特別図柄表示装置4Aと、第2特別図柄表示装置4Bとが設けられている。第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、例えば7セグメントやドットマトリクスのLED(発光ダイオード)等から構成され、可変表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(可変表示)される。例えば、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bはそれぞれ、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成される複数種類の特別図柄を可変表示する。なお、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて表示される特別図柄は、「0」〜「9」を示す数字や「−」を示す記号等から構成されるものに限定されず、例えば7セグメントのLEDにおいて点灯させるものと消灯させるものとの組合せを異ならせた複数種類の点灯パターンが、複数種類の特別図柄として予め設定されていればよい。以下では、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には、画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。画像表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図の可変表示や第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図の可変表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の可変表示部となる飾り図柄表示エリアにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である飾り図柄が可変表示される。この飾り図柄の可変表示も、可変表示ゲームに含まれる。
一例として、画像表示装置5の表示領域には、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rが配置されている。そして、特図ゲームにおいて第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図の変動と第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図の変動のうち、いずれかが開始されることに対応して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄の変動(例えば上下方向のスクロール表示)が開始される。その後、特図ゲームにおける可変表示結果として確定特別図柄が停止表示されるときに、画像表示装置5における「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて、飾り図柄の可変表示結果となる確定飾り図柄(最終停止図柄)が停止表示される。
このように、画像表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の飾り図柄の可変表示を行い、可変表示結果となる確定飾り図柄を導出表示(あるいは単に「導出」ともいう)する。なお、例えば特別図柄や飾り図柄といった、各種の表示図柄を導出表示するとは、飾り図柄等の識別情報を停止表示(完全停止表示や最終停止表示ともいう)して可変表示を終了させることである。これに対して、飾り図柄の可変表示を開始してから可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでの可変表示中には、飾り図柄の変動速度が「0」となって、飾り図柄が停留して表示され、例えば微少な揺れや伸縮などを生じさせる表示状態となることがある。このような表示状態は、仮停止表示ともいい、可変表示における表示結果が確定的に表示されていないものの、スクロール表示や更新表示による飾り図柄の変動が進行していないことを遊技者が認識可能となる。なお、仮停止表示には、微少な揺れや伸縮なども生じさせず、所定時間(例えば1秒間)よりも短い時間だけ、飾り図柄を完全停止表示することなどが含まれてもよい。
「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにて可変表示される飾り図柄には、例えば8種類の図柄(英数字「1」〜「8」あるいは漢数字や、英文字、所定のモチーフに関連する8個のキャラクタ画像、数字や文字あるいは記号とキャラクタ画像との組合せなどであればよく、キャラクタ画像は、例えば人物や動物、これら以外の物体、もしくは、文字などの記号、あるいは、その他の任意の図形を示す飾り画像であればよい)で構成される。飾り図柄のそれぞれには、対応する図柄番号が付されている。例えば、「1」〜「8」を示す英数字それぞれに対して、「1」〜「8」の図柄番号が付されている。なお、飾り図柄は8種類に限定されず、大当り組合せやハズレとなる組合せなど適当な数の組合せを構成可能であれば、何種類であってもよい(例えば7種類や9種類など)。
飾り図柄の可変表示が開始された後、可変表示結果となる確定飾り図柄が導出表示されるまでには、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて、例えば図柄番号が小さいものから大きいものへと順次に上方から下方へと流れるようなスクロール表示が行われ、図柄番号が最大(例えば「8」)である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最小(例えば「1」)である飾り図柄が表示される。あるいは、飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rのうち少なくともいずれか1つ(例えば「左」の飾り図柄表示エリア5Lなど)において、図柄番号が大きいものから小さいものへとスクロール表示を行って、図柄番号が最小である飾り図柄が表示されると、続いて図柄番号が最大である飾り図柄が表示されるようにしてもよい。
画像表示装置5の表示領域には、始動入賞記憶表示エリア5Hが配置されている。始動入賞記憶表示エリア5Hでは、特図ゲームに対応した可変表示の保留数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。ここで、特図ゲームに対応した可変表示の保留は、普通入賞球装置6Aが形成する第1始動入賞口や、普通可変入賞球装置6Bが形成する第2始動入賞口を、遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや飾り図柄の可変表示といった可変表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく可変表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、可変表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する可変表示の保留が行われる。
例えば、第1始動入賞口を遊技球が通過(進入)する第1始動入賞の発生により、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図を用いた特図ゲームの始動条件(第1始動条件)が成立したときに、当該第1始動条件の成立に基づく第1特図を用いた特図ゲームを開始するための第1開始条件が成立しなければ、第1特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第1特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。また、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)する第2始動入賞の発生により、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図を用いた特図ゲームの始動条件(第2始動条件)が成立したときに、当該第2始動条件の成立に基づく第2特図を用いた特図ゲームを開始するための第2開始条件が成立しなければ、第2特図保留記憶数が1加算(インクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が保留される。これに対して、第1特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第1特図保留記憶数が1減算(デクリメント)され、第2特図を用いた特図ゲームの実行が開始されるときには、第2特図保留記憶数が1減算(デクリメント)される。
第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数とを加算した可変表示の保留記憶数は、特に、合計保留記憶数ともいう。単に「特図保留記憶数」というときには、通常、第1特図保留記憶数、第2特図保留記憶数及び合計保留記憶数のいずれも含む概念を指すが、特に、これらの一部(例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数を含む一方で合計保留記憶数は除く概念)を指すこともあるものとする。
始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、あるいは始動入賞記憶表示5Hエリアに代えて、特図保留記憶数を表示する表示器を設けるようにしてもよい。図1に示す例では、始動入賞記憶表示エリア5Hとともに、第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bの上部に、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示する。第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bはそれぞれ、例えば第1特図保留記憶数と第2特図保留記憶数のそれぞれにおける上限値(例えば「4」)に対応した個数(例えば4個)のLEDを含んで構成されている。
画像表示装置5の下方には、普通入賞球装置6Aと、普通可変入賞球装置6Bとが設けられている。普通入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口を形成する。普通可変入賞球装置6Bは、図17に示す普通電動役物用となるソレノイド27によって、垂直位置となる通常開放状態と傾動位置となる拡大開放状態とに変化する一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物(普通電動役物)を備え、始動領域(第2始動領域)第2始動入賞口を形成する。
一例として、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド27がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しない閉鎖状態にする。その一方で、普通可変入賞球装置6Bでは、普通電動役物用のソレノイド27がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)できる開放状態にする。なお、普通可変入賞球装置6Bは、ソレノイド27がオフ状態であるときに通常開放状態となり、第2始動入賞口を遊技球が進入(通過)できる一方、ソレノイド27がオン状態であるときの拡大開放状態よりも遊技球が進入(通過)しにくいように構成してもよい。このように、普通可変入賞球装置6Bは、第2始動入賞口を遊技球が通過(進入)しやすい開放状態または拡大開放状態といった第1可変状態と、遊技球が通過(進入)不可能な閉鎖状態または通過(進入)困難な通常開放状態といった第2可変状態とに、変化できるように構成されている。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図17に示す第1始動口スイッチ22Aによって検出される。普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図17に示す第2始動口スイッチ22Bによって検出される。第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。
なお、第1始動口スイッチ22Aによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数と、第2始動口スイッチ22Bによって遊技球が検出されたことに基づいて払い出される賞球の個数は、互いに同一の個数であってもよいし、異なる個数であってもよい。パチンコ遊技機1は、賞球となる遊技球を直接に払い出すものであってもよいし、賞球となる遊技球の個数に対応した得点を付与するものであってもよい。
普通入賞球装置6Aと普通可変入賞球装置6Bの下方には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図17に示す大入賞口扉用となるソレノイド28によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド28がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド28がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口を通過(進入)しやすくなる。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)できず遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。なお、遊技球が大入賞口を通過(進入)できない閉鎖状態に代えて、あるいは閉鎖状態の他に、遊技球が大入賞口を通過(進入)しにくい一部開放状態を設けてもよい。
大入賞口を通過(進入)した遊技球は、例えば図17に示すカウントスイッチ23によって検出される。カウントスイッチ23によって遊技球が検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。こうして、特別可変入賞球装置7において開放状態となった大入賞口を遊技球が通過(進入)したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口といった、他の入賞口を遊技球が通過(進入)したときよりも多くの賞球が払い出される。したがって、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な第1状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な第2状態となる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bと同様に7セグメントやドットマトリクスのLED等から構成され、特別図柄とは異なる複数種類の識別情報である普通図柄(「普図」あるいは「普通図」ともいう)を変動可能に表示(可変表示)する。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲーム(「普通図ゲーム」ともいう)と称される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート26を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。また、第1始動入賞口、第2始動入賞口及び大入賞口とは異なる入賞口として、例えば所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる単一または複数の一般入賞口が設けられてもよい。この場合には、一般入賞口のいずれかに進入した遊技球が所定の一般入賞球スイッチによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出されればよい。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
さらに、遊技盤2には、複数(例えば4つ)の可動部材を有する演出可動機構50が設けられている。この実施の形態では、演出可動機構50は、図1に示すように複数の可動部材を画像表示装置5の上下に分かれて位置する退避状態にしたり、図2に示すように複数の可動部材を画像表示装置5の前面に位置する進出状態にしたりすることができる。図3は、演出可動機構50を示す図である。演出可動機構50は、退避状態において画像表示装置5の上側に位置する2つの可動部材51、52を備えた上側機構50Tと、退避状態において画像表示装置5の下側に位置する2つの可動部材53、54を備えた下側機構50Bとから構成される。なお、この実施の形態では、例えば樹脂などで構成される図示しない透明板によって遊技盤2の遊技領域が構成されており、演出可動機構50は、この透明板の後方に配置されて、遊技球は演出可動機構50の前方を流化する。ただし、こうした例に限定されず、演出可動機構50の複数の可動部材51〜54の少なくとも1つが、遊技領域を形成する透明板の前方に配置されてもよい。以下の説明においては、パチンコ遊技機1の正面に対峙した状態を基準として上下左右前後方向を説明する。
図4は、上側機構50Tの可動部材51、52と装飾部材57と上側支持ユニット55とを分解して示す図あり、図5、図6は、上側機構50Tの可動部材51、52を分解して前方、後方から示す図であり、図7は、上側機構50Tにおける可動部材51の前方部51Aと可動部材52とのそれぞれを分解して示す図である。上側機構50Tは、遊技盤2本体に取り付けられる上側支持ユニット55と、2つの可動部材51、52と、装飾部材57とを備える。
上側支持ユニット55は、画像表示装置5の上側に位置し、フレーム550と、動作用モータ60Aと、モータギヤ513と、駆動ギヤ514と、位置検出センサ515とを備える。フレーム550は、画像表示装置5の上側を覆うようにコの字型に構成されており、遊技盤2本体に固定されて上側機構50Tの各構成部材を支持する。フレーム550には、動作用モータ60A、モータギヤ513、駆動ギヤ514、位置検出センサ515を支持するためのビス孔や、遊技盤2本体との取り付けのためのビス孔が形成されている。また、フレーム550には、可動部材51を回動可能に軸支する回動支軸550a、可動部材51の回動動作をガイドするガイド孔550bが形成されるとともに、装飾部材57の移動を補助する上下方向に沿ったガイドスリット550cが形成されている。動作用モータ60Aは、後方からフレーム550に例えばビス止めなどで取り付けられており、回転軸に外歯歯車のモータギヤ513が取り付けられている。駆動ギヤ514は、フレーム550の前面に軸支され、モータギヤ513と噛み合う。駆動ギヤ514は、駆動ギヤ514の回転中心から離心して前方に突出する動力伝達部514aを有し、この動力伝達部514aが可動部材51に係合して、動作用モータ60Aからの動力を可動部材51に伝達する。位置検出センサ515は、駆動ギヤ514の回転位置を検出し、これにより、可動部材51の位置を把握することができる。なお、位置検出センサ515は、直接的に又は間接的に可動部材51の位置を把握することができればよく、動作用モータ60Aの回転位置を検出してもよいし、直接に可動部材51の位置を検出してもよい。また、この実施の形態では、位置検出センサ515として、フォトインタラプタを用いたが、これに限定されるものではなく、ロータリエンコーダなどの種々のセンサを用いることができる。さらに、位置検出センサは、2つ以上備えてもよいし、こうした検出センサを備えないものとしてもよい。
装飾部材57は、ガイドスリット550cにガイドされて上下に移動可能にフレーム550の左側に支持される。装飾部材57は、2つの可動部材51、52の左端を軸支し、可動部材51、52は、装飾部材57に対して回動する。装飾部材57は、フレーム550に取り付けられたモータ60Aから動力が出力されることにより、可動部材51の動作に伴って上下に移動する。
可動部材51、52のそれぞれは、図7に示すように、マトリクス状に配置された複数の発光体62を備える。各発光体62は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)に発光可能な複数のフルカラーLEDが用いられ、各種の色を単色にて点灯表示することが可能であるばかりか、複数の色を異なる領域に区別表示することで虹色表示が可能である。そして、可動部材51、52の複数の発光体62の前方には、複数の発光体62のそれぞれを区画するように格子状に形成された区画体510、520が設けられている。区画体510、520は、透光性が低い又は透光性を有しない材料(例えば樹脂など)で形成されており、こうした区画体510、520によって、複数の発光体62のそれぞれを容易に区画することができる。また、区画体510、520の材料や各発光体62を区画する部分の厚さなどを変更することによって、発光体62からの光量を低減させたり(調整したり)、発光体62からの光を乱反射させることができる。ここで、区画体510、520は、例えば樹脂などの板材に対して格子状に複数の孔を形成することで作成したり、型枠に対して樹脂材などを射出成形することで作成することができる。なお、複数の発光体62としては、フルカラーLEDを用いるものに限定されるものではなく、例えば単色または複数色のLEDを用いてもよいし、LED以外の発光体を用いてもよい。また、区画体510、520としては、立体的に格子状に形成された部材に限定されるものではなく、例えば格子状の模様が印刷や切込みなどで透明または半透明な板材に形成されることで構成されてもよい。また、区画体510、520は、複数の発光体62を1つずつ区画するように構成されるものに限定されず、複数の発光体62を所定数ずつに区画するように構成されてもよいし、所定方向(例えば縦、横)に沿って区画するように構成されてもよい。さらに、こうした区画体510、520を備えなくてもよい。
前述のように各発光体62は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)に発光可能、すなわち複数の発光素子を含んでいる。発光体62の例として、フルカラーLED150t及びフルカラーLED150aについて説明する。
フルカラーLED150tは、図18(a)に示すように発光面において正三角の各頂点の位置にR(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの光を発する発光素子150R、150G、150Bを配置してある。つまり、フルカラーLED150tでは、発光素子150R、150G、150Bのそれぞれが等距離になるように配置され、略正方形のパッケージに収められている。
フルカラーLED150aは、図18(b)に示すように発光面において直線の位置にR(赤)、G(緑)、B(青)のそれぞれの光を発する発光素子150R、150G、150Bを一列に配置してある。フルカラーLED150aでは、発光素子150Rと発光素子150Gとの距離に比べて、発光素子150Gと発光素子150Bとの距離が長くなるように配置され、長方形のパッケージに収められている。さらに、フルカラーLED150aでは、発光素子150Rおよび発光素子150Gの素子の大きさに比べて、発光素子150Bの素子の大きさが小さくなっている。
発光素子150R、150G、150Bの配置が正三角であるフルカラーLED150tは混色性が良いこと、また区画体510、520の格子形状は略正方形となっていることから、可動部材51、52の複数の発光体62には図18(a)に示すフルカラーLED150tを使用している。
可動部材51、52の複数の発光体62は、発光体ユニット71、72の基板に実装されている。尚、発光体ユニット71に実装された複数の発光体62は、全て同じ向きに実装されている。すなわち、発光素子150R、150G、150Bの配置が同じとなっている。同様に、発光体ユニット72に実装された複数の発光体62は、全て同じ向きに実装されている。すなわち、発光素子150R、150G、150Bの配置が同じとなっている。
発光体ユニット71、72の基板も含め、基板の表面にはレジストが塗布されており絶縁処理が施されている。レジストは透明ではなく着色されたものが一般的であり、目的や用途によって使い分けることができる。例えば、主基板11や演出制御基板12など、パチンコ遊技機1の背面に配置され、遊技者側から見えない基板は、最も一般的である緑色のレジストが塗布されている。また、遊技効果ランプ9などLEDが実装された基板は、白色のレジストが塗布されたものを用いることで、LEDから照射された光を基板表面でも反射(拡散)させ、パチンコ遊技機1の装飾効果を高めている。一方、発光体ユニット71、72の基板においては、黒色のレジストが塗布されたものを用いることで、LEDから照射された光が反射(拡散)しすぎるのを防いでいる。
可動部材51、52の区画体510、520の前面には、可動部材51、52を装飾する前面板511、521が設けられている。前面板511、521は、この実施の形態では、アルミニウムなどによって表面に金属薄膜層が形成されており、外側からの光を反射させるとともに内側からの光を透過させる半透明状に構成されている。これにより、複数の発光体62が発光しないときにも、可動部材51、52の見栄え(外観)を向上させることができる。なお、この実施の形態では、上側機構50Tにおける区画体510、520と前面板511、521とが「透光体」に相当する。また、装飾体57についても、このような金属薄膜層が形成されるとともに内側に発光体が設けられてもよい。さらに、可動部材51、52は、表面に金属薄膜層が形成されて構成されるものに限定されず、透明または半透明の装飾が施されて構成されるなどとしてもよい。
可動部材51は、フレーム550に対して回動支軸550a回りに回動可能に軸支される。可動部材51は、図5及び図6に示すように、複数の発光体62が設けられた前面部51Aの後方にベース体51Bが配置されて構成されており、前面部51Aとベース体51Bとの間に可動部材52を保持する。可動部材51の前面部51Aには、フレーム550の回動支軸550aが挿通される軸支孔516や、装飾体57と係合するガイド孔517が形成されている。また、可動部材51のベース体51Bには、フレーム550のガイド孔550bに挿通する突起518や、駆動ギヤ514の動力伝達部514aが送通されるガイド孔519が形成されている。図8は、可動部材51の動作を説明するための図である。なお、図8では、フレーム550を省略して上側機構50Tを後方から示している。図8に示すように、動力伝達部514aが上方に位置するときには、可動部材51は長手方向が略水平方向に沿った状態で上側に位置し(図8(a)参照)、動作用モータ60Aから動力が出力されて動力伝達部514aが下方に回動すると、装飾部材57の下方への移動を伴って可動部材51は回動支軸550a回りに下方に回動する(図8(b)参照)。また、反対に、動力伝達部514aが下方に位置するときに(図8(b)参照)、動作用モータ60Aから動力が出力されて動力伝達部514aが上方に回動すると、装飾部材57の上方への移動を伴って可動部材51は回動支持区550a回りに上方に回動する(図8(a)参照)。なお、この実施の形態では、装飾部材57が上方に移動する方向に(図8(a)に示す状態となる方向に)、可動部材51とフレーム550とを付勢するスプリング61が設けられている。これは、装飾部材57が上方に移動する方向に可動部材51を可動させるときには重力の影響により、大きい力が必要となることに基づく。こうしたスプリング61aにより、可動部材51を何れの方向に回動させるときにもスムースに動作させることができる。なお、スプリング61aは、板バネや磁石を用いるなど他の付勢手段を用いてもよく、また、こうした付勢手段を設けなくてもよい。
可動部材51のベース体51B前面には、図5及び図6に示すように、可動部材52を回動させるための動作用モータ60Bと、動作用モータ60Bを覆うモータケース522と、動作用モータ60Bの回転軸に取り付けられたモータギヤ523と、モータギヤ523と噛み合う駆動ギヤ524と、可動部材52の回動位置を検出するための位置検出センサ525とが取り付けられている。これら動作用モータ60B、モータギヤ523、駆動ギヤ524、位置検出センサ525のそれぞれは、可動部材51が回動することによってベース体51Bと一体に回動する。動作用モータ60Bは、前方からベース体51Bに例えばビス止めなどで取り付けられており、回転軸に外歯歯車のモータギヤ523が取り付けられている。駆動ギヤ524は、ベース体51Bの前面に軸支され、モータギヤ523と噛み合う。駆動ギヤ524は、駆動ギヤ524の回転中心から離心して前方に突出する動力伝達部524aを有し、この動力伝達部524aが可動部材52に係合して、動作用モータ60Bからの動力を可動部材52に伝達する。位置検出センサ525は、可動部材51のための位置検出センサ515と同様にものを用いることができ、駆動ギヤ524の回転位置を検出し、これにより、可動部材51の位置を把握することができる。
可動部材52は、可動部材51の前面部51Aとベース体51Bとの間に保持される。可動部材52には、装飾体57と係合するガイド孔526や、駆動ギヤ524の動力伝達部524aが送通されるガイド孔527が形成されている。これにより、図9の背面図に示すように、動力伝達部524aが上方に位置するときには、可動部材52は可動部材51の裏側に重なって位置して(図9(a)参照)、動作用モータ60Bから動力が出力されて動力伝達部524aが下方に回動すると、可動部材52は可動部材51に対してガイド孔526回りに下方に回動し、遊技者が視認可能な状態となる(図9(b)、(c)参照)。また、反対に、動力伝達部524aが下方に位置するときに(図9(c)参照)、動作用モータ60Bから動力が出力されて動力伝達部524aが上方に回動すると、可動部材52はガイド孔526回りに上方に回動して、可動部材51の裏側に隠れる(図9(b)、(a)参照)。なお、この実施の形態では、可動部材52が可動部材51の裏側に位置する方向に(図9(a)に示す状態となる方向に)、可動部材52とベース体51Bとを付勢するスプリング61bが設けられている。これは、可動部材52を上方に回動させるときには重力の影響により、大きい力が必要となることに基づく。こうしたスプリング61bにより、可動部材52を何れの方向に回動させるときにもスムースに動作させることができる。なお、スプリング61bは、スプリング61aと同様に、板バネや磁石を用いるなど他の付勢手段を用いてもよく、また、こうした付勢手段を設けなくてもよい。
図10は、上側機構51の動作を前方から示す図である。なお、図10では、可動部材51、52の前面の装飾部材511、521を省略して発光体62の配置を示している。上側機構50Tは、可動部材51がフレーム550に対して回動可能であるとともに、可動部材52が可動部材51に対して回動可能に構成されている。この実施の形態では、上側機構50Tは、可動部材51、52のそれぞれが上側に位置する状態では(図10(a)参照)、画像表示装置5(破線参照)の視認を妨げず、遊技者は画像表示装置5と可動部材51とを視認することができる。上側機構50Tは、この状態から可動部材51をフレーム550に対して回動させたり(図10(b)参照)、可動部材52を可動部材51に対して回動させることができる(図10(c)参照)。また、可動部材51、52のそれぞれを下方に回動させることもできる(図10(d)参照)。可動部材51、52を下方に回動させると、可動部材51、52は画像表示装置5の表示領域と重なり、その視認を妨げる(図10(b)〜(d)参照)。これにより、遊技者に可動部材51、52を注目させることができ、可動部材51、52に設けられた複数の発光体62を用いて表示制御を実行することによって効果的な演出を実行することができる。また、図10(b)、(d)に示すように、可動部材51、52は、可動部材52が可動部材51から最も離れるように回動したときに、複数の発光体62の配列方向が揃うように構成されている。このように可動部材51、52のそれぞれに設けられた複数の発光体62の配列方向を揃えることにより、可動部材51、52のそれぞれの表示演出に一体感をもたせることができ、演出効果を向上させることができる。
また、図10(b)、(d)に示す状態において、複数の発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置が揃うように構成されている。このように可動部材51、52のそれぞれに設けられた複数の発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置を揃えることで、発光素子の配置が違うことにより色味が異なってしまうのを防ぎ、演出効果を向上させることができる。
また、発光体ユニット71、72の基板は黒色のレジストが塗布されていることで、必要以上に光が反射(拡散)することを防いでいる。すなわち、区画体510、520を回り込んで周囲の発光体62の照射する光と混ざらないようになっていることで、演出効果を向上させることができる。
図11、図12は、下側機構50Bの可動部材53、54と下側フレーム56とを分解して前方、後方から示す図であり、図13は、下側機構50Bにおける前方可動部材53と後方可動部材54とのそれぞれを分解して示す図である。下側機構50Bは、遊技盤2本体に取り付けられる下側支持ユニット56と、2つの可動部材53、54とを備える。
下側支持ユニット56は、画像表示装置5の下側に位置し、フレーム560と、動作用モータ60Cと、モータギヤ561と、伝達ギヤ562と、駆動ギヤ563と、位置検出センサ564と、リンク機構64とを備える。フレーム560は、フレーム550と共に画像表示装置5を覆う形状に構成されており、遊技盤2本体に固定されて下側機構50Bの各構成部品を支持する。フレーム560には、動作用モータ60C、モータギヤ561、伝達ギヤ562、駆動ギヤ563、位置検出センサ564を支持するためのビス孔や、リンク機構64を支持するための突起、ガイド孔、遊技盤2本体との取り付けのためのビス孔が形成されている。動作用モータ60Cは、前方からフレーム560に例えばビス止めなどで取り付けられており、回転軸に外歯歯車のモータギヤ561が取り付けられている。伝達ギヤ562および駆動ギヤ563は、フレーム560の前面に軸支され、伝達ギヤ562を介して駆動ギヤ563とモータギヤ561とが噛み合う。駆動ギヤ563は、駆動ギヤ563の回転中心から離心して前方に突出する動力伝達部563a(図14中破線参照)を有し、この動力伝達部563aがリンク機構64に係合して動作用モータ60Cからの動力をリンク機構64に伝達する。位置検出センサ564は、駆動ギヤ563の回転位置を検出し、これにより、リンク機構64の動作位置を把握することができる。位置検出センサ564は、位置検出センサ515、525と同様のものを用いることができる。
リンク機構64は、動作用モータ60Cからの動力を可動部材53、54に伝達して、可動部材53、54を可動させる。リンク機構64は、駆動ギヤ563の動力伝達部563aと係合する動力リンク部材641と、動力リンク部材641にそれぞれ係合する第1、第2リンク部材642a、642bと、第1、第2リンク部材642a、642bと可動部材53とを連結する第3、第4リンク部材643a、643bと、第2、第4リンク部材642b、643bとフレーム560とに係合する第5リンク部材644と、可動部材54とフレーム560とに係合する第6、第7リンク部材645a、645bとを有する。
動力リンク部材641は、一端(図11、図14中の右端)がフレーム560に軸支されるとともに、他端(図11、図14中の左端)が第1、第2リンク部材642a、642bに係合する。動力リンク部材641は、中央付近の背面に形成されたガイド孔に駆動ギヤ563の動力伝達部563aが挿通され、駆動ギヤ563が回転することにより、フレーム560に支持された一端を中心に回動する。第1リンク部材642aは、一端(図11、図14中の左下端)がフレーム560のガイド孔に係合するとともに、他端(図11、図14中の右上端)が第3リンク部材643aに係合する。第1リンク部材642aは、略中央部において動力リンク部材641に係合され、動力リンク部材641の回動に伴って、フレーム560との係合による制約に従って移動する。第2リンク部材642bは、一端(図11、図14中右下端)がフレーム560に軸支されるとともに、他端(図11、図14中左上端)が第4リンク部材643bに係合する。第2リンク部材642bは、略中央部において動力リンク部材641に係合され、動力リンク部材641の回動に伴って、フレーム560に支持された一端を中心に回動する。第3リンク部材643aは、一端が第1リンク部材642aに軸支されるとともに、他端が可動部材53の上端付近に軸支される。また、第4リンク部材643bは、一端が第2リンク部材642bに軸支されるとともに、他端が可動部材53の上端付近に軸支される。第5リンク部材644は、一端がフレーム560に軸支されて、第2リンク部材642bと第4リンク部材643bとが係合した部分と係合して、第2、第4リンク部材642b、643bの移動をガイドする。さらに、第6、第7リンク部材645a、645bは、一端がフレーム560に軸支されるとともに、他端が可動部材54の下端付近に軸支され、可動部材54の移動をガイドする。
下側機構50Bの可動部材53、54のそれぞれは、上側機構50Tの可動部材51、52のそれぞれと同様に、図13に示すように、マトリクス状に配置された複数の発光体62を備える。各発光体62は、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)に発光可能な複数のフルカラーLEDが用いられ、各種の色を単色にて点灯表示することが可能であるばかりか、複数の色を異なる領域に区別表示することで虹色表示が可能である。そして、可動部材53、54の複数の発光体62の前方には、可動部材51、52と同様に、複数の発光体62のそれぞれを区画するように格子状に形成された区画体530、540が設けられている。また、可動部材53、54の区画体530、540の前面には、可動部材53、54を装飾する前面板531、541が設けられている。前面板531、541は、この実施の形態では、上側機構50Tの前面板511、521と同様に、アルミニウムなどによって表面に金属薄膜層が形成されており、外側からの光を反射させるとともに内側からの光を透過させる半透明状に構成されている。これにより、複数の発光体62が発光しないときにも、可動部材53、54の見栄え(外観)を向上させることができる。なお、この実施の形態では、下側機構50Bにおける区画体530、540と前面板531、541とが「透光体」に相当する。
上側機構51における可動部材51、52と同様、下側機構50Bにおける可動部材53、54の複数の発光体62には図18(a)に示すフルカラーLED150tを使用している。さらに、発光体ユニット73、74の基板に実装された複数の発光体62は全て同じ向きに実装されている(発光素子150R、150G、150Bの配置が同じ)。
また、発光体ユニット73、74の基板においては、黒色のレジストが塗布されたものを用いることで、LEDから照射された光が反射(拡散)しすぎるのを防いでいる。
可動部材53は、可動部材54の後方に位置する。可動部材53の背面の上端付近には、リンク機構64の第3、第4リンク部材643a、643bと係合する突起532a、532bが設けられている。また、可動部材53の前面の下端付近には、前方に突出する突起533a、533bが設けられている。一方、可動部材54の背面には、上下方向に沿った2つのガイド孔542a、542bが形成されており、それぞれに可動部材53の突起533a、533bが挿通される。また、可動部材54の背面の下端付近には、第6、第7リンク部材645a、645bと係合する突起543a、543bが設けられている。
図14は、下側機構50Bのリンク機構の動作を説明する図であり、図15は、下側機構50Bの可動部材53、54の動作を説明する図である。なお、図15では、可動部材53、54の前面の装飾部材531、541を省略して発光体62の配置を示している。下側機構50Bでは、動力リンク部材641の先端が下方に位置するときには(図14(a)参照)、可動部材53、54のそれぞれが下方に位置し、可動部材53は可動部材54の後方に位置して遊技者は可動部材53をほとんど視認することができない(図15(a)参照)。この状態で、動作用モータ60Cから動力が出力されて動力リンク部材641の先端が上方に移動すると、第1〜第4リンク部材642a〜643bが上方に移動し(図14(b)参照)、これにより、第3、第4リンク部材643a、643bに係合した可動部材53は、可動部材54の裏側から若干の回動を伴って上方に移動する(図15(b)参照)。そして、さらに動作用モータ60Cから動力が出力されて動作リンク部材641の先端が上方に移動すると(図14(c)参照)、可動部材53の前方の突起533a、533bが可動部材54のガイド孔542a、542bの上端に接触し、可動部材54が可動部材53の移動に伴って上方に移動する(図15(c)参照)。また、反対に、可動部材53、54が上方に位置する状態で(図14(c)、図15(c)参照)、動作用モータ60Cから動力を出力して動作リンク部材641の先端が下方に移動すると(図14(b)、(a)参照)、可動部材53、54のそれぞれが下方に移動してから(図15(b)参照)、可動部材53が可動部材54の裏側に移動する(図15(c)。なお、この実施の形態では、可動部材53、54が上方に向けて移動する方向に(図15(c)に示す状態となる方向に)、リンク機構64を付勢するスプリング62a、62bが設けられている(図14参照)。これは、可動部材53、54を上方に可動させるときには重力の影響により、大きい力が必要となることに基づく。こうしたスプリング62a、62bにより、可動部材52、53を何れの方向に回動させるときにもスムースに動作させることができる。なお、スプリング62a、62bは、板バネや磁石を用いるなど他の付勢手段を用いてもよく、また、こうした付勢手段を設けなくてもよい。
また、下側機構50Bでは、図15(c)に示すように、可動部材53、54が最も上方に移動したときに、可動部材53、54のそれぞれに設けられた複数の発光体62の配列方向が揃うように構成されている。このように可動部材53、54のそれぞれに設けられた複数の発光体62の配列方向を揃えることにより、可動部材53、54のそれぞれの表示演出に一体感をもたせることができ、表示演出の演出効果を向上させることができる。
また、図15(c)に示す状態において、複数の発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置が揃うように構成されている。このように可動部材53、54のそれぞれに設けられた複数の発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置を揃えることで、発光素子の配置が違うことにより色味が異なってしまうのを防ぎ、演出効果を向上させることができる。
また、発光体ユニット73、74の基板は黒色のレジストが塗布されていることで、必要以上に光が反射(拡散)することを防いでいる。すなわち、区画体530、540を回り込んで周囲の発光体62の照射する光と混ざらないようになっていることで、演出効果を向上させることができる。
図16は、演出可動機構50の動作を説明する模式図である。なお、図16では、可動部材51〜54に設けられた複数の発光体62の配列方向を実線で示している。演出可動機構50は、上側機構50Tにおける可動部材51、52のそれぞれを上方に位置させるとともに下側機構50Bにおける可動部材53、54のそれぞれを下方に位置させることによって、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが離れた状態(第1状態)となり、画像表示装置5が視認可能となる(図16(a)参照)。一方、演出可動機構50は、上側機構50Tにおける可動部材51、52のそれぞれを下方に位置させるとともに下側機構50Bにおける可動部材53、54のそれぞれを上方に位置させることによって、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが近接した状態(第2状態)となり、前面に可動部材51〜54が位置して画像表示装置5の視認が不可能となる(図16(b)参照)。そして、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが離れた状態(第1状態)では、可動部材51〜54のそれぞれに設けられた発光体62の配列方向は一致しない一方(図16(a)参照)、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが近接した状態(第2状態)では、可動部材51〜54のそれぞれに設けられた発光体62の配列方向が一致するように構成されている(図16(b)参照)。このように第2状態において可動部材51〜54のそれぞれに設けられた複数の発光体62の配列方向が揃うことにより、可動部材51〜54のそれぞれの表示演出に一体感をもたせることができ、表示演出の演出効果を向上させることができる。特に、第2状態にあるときに、複数の可動部材51〜54で一体の表示演出を実行することによって効果的な表示演出を実行することができる。また、可動部材51〜54の位置によって画像表示装置5の視認性が変化するので、演出が単調とならず遊技の興趣を向上させることができる。
また、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54
とが離れた状態(第1状態)では、可動部材51〜54のそれぞれに設けられた発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置は一致しない一方、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが近接した状態(第2状態)では、可動部材51〜54のそれぞれに設けられた発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置が一致するように構成されている。このように第2状態において可動部材51〜54のそれぞれに設けられた複数の発光体62の発光素子150R、150G、150Bの配置が揃うことにより、可動部材51〜54のそれぞれの表示演出に一体感をもたせることができ、表示演出の演出効果を向上させることができる。特に、第2状態にあるときに、複数の可動部材51〜54で一体の表示演出を実行することによって効果的な表示演出を実行することができる。
なお、この実施の形態では、演出可動機構50における複数の可動部材51〜54を、複数種類の移動速度や移動角度にて移動させることができるようにするために、可動用モータ60A〜60Cとしてパルスモータを使用している。これにより、可動用モータ60A〜60Cの動作角度制御や動作速度制御を、可動用モータ60A〜60Cに出力する駆動パルスの出力状態を制御することで容易に実施できるようにしている。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、これら複数の可動部材51〜54を移動させる駆動機構には、ソレノイド等を用いても良いし、パルスモータ以外のモータを使用してもよい。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果ランプ9が設けられている。パチンコ遊技機1の遊技領域における各構造物(例えば普通入賞球装置6A、普通可変入賞球装置6B、特別可変入賞球装置7、内側フレーム40等)の周囲には、装飾用LEDが配置されていてもよい。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。例えば、打球操作ハンドルは、遊技者等による操作量(回転量)に応じて遊技球の弾発力を調整する。打球操作ハンドルには、打球発射装置が備える発射モータの駆動を停止させるための単発発射スイッチや、タッチリング(タッチセンサ)が設けられていればよい。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する上皿(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿が設けられている。
下皿を形成する部材には、例えば下皿本体の上面における手前側の所定位置(例えば下皿の中央部分)などに、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aは、遊技者が把持する操作桿を含み、操作桿の所定位置(例えば遊技者が操作桿を把持したときに操作手の人差し指が掛かる位置など)には、トリガボタンが設けられている。トリガボタンは、遊技者がスティックコントローラ31Aの操作桿を操作手(例えば左手など)で把持した状態において、所定の操作指(例えば人差し指など)で押引操作することなどにより所定の指示操作ができるように構成されていればよい。操作桿の内部には、トリガボタンに対する押引操作などによる所定の指示操作を検知するトリガセンサが内蔵されていればよい。
スティックコントローラ31Aの下部における下皿の本体内部などには、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニットを含むコントローラセンサユニットが設けられていればよい。例えば、傾倒方向センサユニットは、パチンコ遊技機1と正対する遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも左側で遊技盤2の盤面と平行に配置された2つの透過形フォトセンサ(平行センサ対)と、この遊技者の側からみて操作桿の中心位置よりも右側で遊技盤2の盤面と垂直に配置された2つの透過形フォトセンサ(垂直センサ対)とを組み合わせた4つの透過形フォトセンサを含んで構成されていればよい。
上皿を形成する部材には、例えば上皿本体の上面における手前側の所定位置(例えばスティックコントローラ31Aの上方)などに、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bは、遊技者からの押下操作などによる所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン31Bの設置位置における上皿の本体内部などには、プッシュボタン31Bに対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサが設けられていればよい。なお、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bは、遊技者による操作が検出された場合、図17に示す演出制御基板12によって表示装置5における表示演出が変更されたり、演出可動機構50における動作やスピーカ8L、8Rからの音声出力や遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)などが行われる演出(例えば予告演出やリーチ演出)などにおいて使用されればよい。
パチンコ遊技機1には、例えば図17に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、可動機構制御基板16といった、各種の制御基板が搭載されている。また、パチンコ遊技機1には、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15なども搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1における遊技盤2などの背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示装置4Aと第2特別図柄表示装置4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の可変表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の可変表示を制御することといった、所定の表示図柄の可変表示を制御する機能も備えている。
主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、遊技球検出用の各種スイッチからの検出信号を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送するスイッチ回路110、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号をソレノイド27、28に伝送するソレノイド回路111などが搭載されている。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、画像表示装置5、スピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9及び演出可動機構50といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。すなわち、演出制御基板12は、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作の全部または一部、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯動作の全部または一部、演出可動機構50の動作の全部または一部といった、演出用の電気部品に所定の演出動作を実行させるための制御内容を決定する機能を備えている。
音声制御基板13は、演出制御基板12とは別個に設けられた音声出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、スピーカ8L、8Rから音声を出力させるための音声信号処理を実行する処理回路などが搭載されている。ランプ制御基板14は、演出制御基板12とは別個に設けられたランプ出力制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの指令や制御データなどに基づき、遊技効果ランプ9などにおける点灯/消灯駆動を行うランプドライバ回路などが搭載されている。
可動機構制御基板16は、演出制御基板12とは別個に設けられた演出可動機構制御用の制御基板であり、演出制御基板12からの司令や制御データなどに基づき、可動部材51〜54の移動動作制御を行うためのモータドライバ回路や、可動部材51〜54ごとの複数の発光体62(発光体ユニット71〜74)の発光制御を行うためのLEDドライバ回路などが搭載されている。可動機構制御基板16は、位置検出センサ515、525、564から可動部材51〜54の回転位置を検出信号を受信したり(図17中には図示せず)、可動用モータ52への駆動制御信号、上側機構50Tの前方可動部材51に設けられた第1発光体ユニット71、上側機構50Tの後方可動部材52に設けられた第2発光体ユニット72、下側機構50Bの前方可動部材53に設けられた第3発光体ユニット73、下側機構50Bの後方可動部材54に設けられた第4発光体ユニット74への駆動制御信号を送信したりする。
可動機構制御基板16は、演出制御基板12から受信した司令や制御データに基づいて、司令内容などに応じた可動部材51〜54の動作パターン及び発光体ユニット71〜74の表示パターンを予め記憶されたデータに基づいて抽出し、抽出した動作パターンに応じて可動部材51〜54の動作駆動を行うとともに表示パターンに応じて発光体ユニット71〜74の各発光体62の駆動を行う。なお、この実施の形態では、演出制御基板12から可動機構制御基板16に伝送される司令や制御データは、画像表示装置5に伝送される司令や制御データと同一に決定されて伝送されるようになっている。これにより、画像表示装置5による表示と連動して演出可動機構50による可動部材51〜54の動作制御や発光体ユニット71〜74の表示制御が行われるようになっている。
図19は、可動機構制御基板16の周辺の各種構成を示すブロック図である。演出制御基板12には、演出制御用CPU120、表示制御部123が設けられている。表示制御部123は、VDP123a(Video Display Processor)と、変換器123bを有している。演出制御用CPU120からの指令に基づいて、VDP123aは、ROM121、RAM122に記憶している画像情報を使用し、画像表示装置5用の映像信号(LVDS信号)と、発光体ユニット71〜74用の映像信号(RGB信号)を形成する。画像表示装置5用の映像信号(LVDS信号)は、画像表示装置5に出力され、表示される。一方、発光体ユニット71〜74用の映像信号(RGB信号)は、変換器123bにて信号変換が施され、差動映像信号(V−by−One信号)に変換される。発光体ユニット71〜74用の差動映像信号は、可動機構制御基板16上の変換器161に入力される。変換器161では、V−by−One形態の差動映像信号を、映像信号(RGB信号)に変換(復元)する。LED制御部162は、入力された映像信号(RGB信号)をLEDドライバに対応したシリアル信号に変換し、発光体ユニット71〜74に対応する4つのLEDドライバ回路711、721、731、741に振り分ける。LEDドライバ回路711、721、731、741は、発光体ユニット71〜74に配列されている複数の発光体62の点灯状態を制御して映像を表示させる。尚、発光体ユニットとLEDドライバ回路は1対1の関係に限らず、例えば、1つの発光体ユニット内の発光体62の数が多い場合は、発光体ユニットとLEDドライバ回路は1対2(複数)などとなるように構成してもよい。
可動機構制御基板16には、動作用モータ60A〜60Cを駆動するための駆動制御手段が設けられている。駆動制御手段は、シリアルパラレルIC164、モータドライバ回路165〜167を有して構成されている。シリアルパラレルIC164は、演出制御基板12から出力されるシリアル形態の制御情報DATが入力される。シリアルパラレルIC164は、シリアル形態の制御情報DATをパラレル形態の信号に変換し、モータドライバ回路165〜167に分配出力する。モータドライバ回路165〜167は、分配されたパラレル形態の信号を使用して、動作用モータ60A〜60Cを駆動制御する。なお、図示していないが、シリアルパラレルIC164には、この制御情報DATの他、同期を取るためのクロック信号も入力される。また、シリアルパラレルIC164、モータドライバ回路165〜167には電源基板(図示せず)で生成された電力であるVCC(第1の5V)が供給される。
モータドライバ回路165は、シリアルパラレルIC164から受信した制御情報DATと、供給されるVCC(第1の5V)に基づき、動作用モータ60Aを駆動する駆動信号を出力する。また、モータドライバ回路166は、シリアルパラレルIC164から受信した制御情報DATと、供給されるVCC(第1の5V)に基づき、動作用モータ60Bを駆動する駆動信号を出力する。また、モータドライバ回路167は、シリアルパラレルIC531から受信した制御情報DATと、供給されるVCC(第1の5V)に基づき、動作用モータ60Cを駆動する駆動信号を出力する。
このように、本実施形態の可動機構制御基板16は、差動映像信号(V−by−One信号)を映像信号(RGB信号)変換する変換器161と、映像信号(RGB信号)をLEDドライバに対応したシリアル信号に変換し、対応する4つのLEDドライバ回路711、721、731、741に振り分けるLED制御部162と、動作用モータ60A〜60Cを駆動する駆動制御手段としてのシリアルパラレルIC164、モータドライバ回路165〜167が配置されている。変換器161、LED制御部162、シリアルパラレルIC164、モータドライバ回路165〜167は全て、発光体ユニット71〜74に関連する構成であるため、このように1つの可動機構制御基板16で取り扱うことで、配線を短くする、簡潔にするなど、配線の取り回し上の自由度向上を図ることが可能となっている。また、差動映像信号(V−by−One信号)は、クロック信号を別途伝送する必要のない高帯域の差動信号である。基板間を接続する場合は、外来ノイズに対する耐性やインピーダンスを考慮し、2本の電線を撚り合わせたツイストペアのケーブルを用いている。また、ツイストペアの配線とその他信号の配線とを視覚的に区別するために、ツイストペアの配線の色をその他信号の配線の色と異ならせている。
また、LEDドライバ回路711、721、731、741や複数の発光体62を動作させるための電力は、遊技効果ランプ9、シリアルパラレルIC164、モータドライバ回路165〜167などに電力を供給するために設けられた電源基板(図示せず)で生成されたVCC(第1の5V)を直接使用しておらず、可動機構制御基板16に搭載した電源IC163によって別途生成(32Vを5Vに変換)したVCL(第2の5V)使用している。これにより、発光体ユニット71〜74に配列されている複数の発光体62の数が多い場合であっても、遊技効果ランプ9、シリアルパラレルIC164、モータドライバ回路165〜167などに供給しているVCC(第1の5V)に影響を及ぼすことなく、LEDドライバ回路711、721、731、741や複数の発光体62に充分な電力を供給することができる。
図20(a)は、発光体ユニット71〜74の基板の層構成示す模式図である。第1層(表側)には複数の発光体62が実装されており、第2層にはGNDラインが配線されており、第3層には電源ラインが配線されており、第4層にはGNDラインが配線されており、第5層には信号ラインが配線されており、第6層(裏側)にはLEDドライバなどのICやその他電子部品が実装されている。このように、電源ラインやGNDラインが配線された層を、内層(第2〜4層)に配置することにより、電源ラインやGNDラインの面積を広くすることが可能となり、電力供給の安定化とGND電位の安定化を図ることができる。
図20(b)は、可動機構制御基板16の基板の層構成を示す図である。第1層(表側)には変換器161やLED制御部162などのICやその他電子部品が実装されており、第2層にはGNDラインが配線されており、第3層には電源ラインが配線されており、第4層(裏側)には電子部品が実装されている。このように、電源ラインやGNDラインが配線された層を、内層(第2〜3層)に配置することにより、電源ラインやGNDラインの面積を広くすることが可能となり、電力供給の安定化とGND電位の安定化を図ることができる。
図21は、LEDドライバを用いて複数の発光体62を制御する回路構成を示した図である。以下、発光体ユニット71を例にあげて説明するが、発光体ユニット72〜74に関しては同様のため説明を省略する。
LED制御部162より出力されたシリアル信号は、LEDドライバ回路711内のシリアルパラレルIC711a及びシリアルパラレルIC711cに入力される。シリアルパラレルIC711a及びシリアルパラレルIC711cは、入力されたシリアル信号に基づき、パラレル形式に変換された信号を出力端子から出力する。シリアルパラレルIC711aの出力端子は、ソースドライバ711bを介して発光体62のアノード端子に接続されている。尚、シリアルパラレルIC711aの出力端子は、抵抗を介してVCL(第2の5V)に接続(プルアップ)されている。一方、シリアルパラレルIC711cの出力端子は、発光体62のカソード端子に接続されている。すなわち、シリアルパラレルIC711aとソースドライバ711bは発光体62に電流を供給する側(ソース側)のスイッチとして動作し、シリアルパラレルIC711cは発光体62から流出する電流をGNDに流す側(シンク側)のスイッチとして動作することになる。同様な回路構成を、複数の発光体62に対してマトリックス状に構成することで、発光体ユニット71のダイナミック制御が可能となる。複数の発光体62の数が多い場合、ソース側のスイッチと、シンク側のスイッチを高速に切り替える(ON−OFF)する必要がある。この際、発光体62の両端に正方向の電位差(バイアス)が残ってしまうことで、発光体62に微量な電流が流れて発光してしまい、結果として発光体ユニット71の表示が正常に行われない虞がある。
この実施の形態では、図21に示すように、発光体62のアノード端子は抵抗を介してGNDに接続(プルダウン)し、発光体62のカソード端子は抵抗を介してVCL(第2の5V)に接続(プルアップ)している。このような回路構成とすることで、ソース側のスイッチがOFFした場合は、発光体62のアノード端子の電位は直ちにGNDに吸収され(電流が抵抗を介してGNDに流れ)、一方、シンク側のスイッチがOFFした場合は、発光体62のカソード端子の電位は直ちにVCL(第2の5V)によって上昇する。ゆえに、発光体62の両端は直ちに逆バイアス状態となり、正方向の電位差が残ることはなくなり、結果として発光体ユニット71の表示を正常に行うことができる。
図17に示すように、主基板11には、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23からの検出信号を伝送する配線が接続されている。なお、ゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23は、例えばセンサと称されるものなどのように、遊技媒体としての遊技球を検出できる任意の構成を有するものであればよい。また、主基板11には、第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、中継基板15によって中継される。中継基板15を介して主基板11から演出制御基板12に対して伝送される制御コマンドは、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば画像表示装置5における画像表示動作を制御するために用いられる表示制御コマンドや、スピーカ8L、8Rからの音声出力を制御するために用いられる音声制御コマンド、遊技効果ランプ9や装飾用LEDの点灯動作などを制御するために用いられるランプ制御コマンド、演出可動機構50の動作などを制御するために用いられる可動機構制御コマンドなどが含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM(Read Only Memory)101と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM(Random Access Memory)102と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU(Central Processing Unit)103と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備えて構成される。
一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。このときには、CPU103がROM101から固定データを読み出す固定データ読出動作や、CPU103がRAM102に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、CPU103がRAM102に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、CPU103がI/O105を介して遊技制御用マイクロコンピュータ100の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。乱数回路104は、遊技の進行を制御するために用いられる各種の乱数値の一部または全部を示す数値データをカウントするものであればよい。
遊技制御用マイクロコンピュータ100が備えるROM101には、ゲーム制御用のプログラムの他にも、遊技の進行を制御するために用いられる各種の選択用データ、テーブルデータなどが格納されている。例えば、ROM101には、CPU103が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブル、設定テーブルなどを構成するデータが記憶されている。また、ROM101には、CPU103が主基板11から各種の制御コマンドとなる制御信号を送信するために用いられる複数のコマンドテーブルを構成するテーブルデータや、変動パターンを複数種類格納する変動パターンテーブルを構成するテーブルデータなどが、記憶されている。
この実施の形態では、可変表示結果が「ハズレ」となる場合のうち、飾り図柄の可変表示態様が「非リーチ」である場合と「リーチ」である場合のそれぞれに対応して、また、可変表示結果が「大当り」となる場合などに対応して、複数の変動パターンが予め用意されている。大当り変動パターンやリーチ変動パターンには、ノーマルリーチのリーチ演出が実行されるノーマルリーチ変動パターンと、スーパーリーチのリーチ演出が実行されるスーパーリーチ変動パターンとがある。可変表示結果が「小当り」である場合に対応した変動パターンは、小当り変動パターンと称される。大当り変動パターンと小当り変動パターンは、可変表示結果が「大当り」または「小当り」となる場合に対応した当り変動パターンに含まれる。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、画像表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。このときには、演出制御用CPU120がROM121から固定データを読み出す固定データ読出動作や、演出制御用CPU120がRAM122に各種の変動データを書き込んで一時記憶させる変動データ書込動作、演出制御用CPU120がRAM122に一時記憶されている各種の変動データを読み出す変動データ読出動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部から各種信号の入力を受け付ける受信動作、演出制御用CPU120がI/O125を介して演出制御基板12の外部へと各種信号を出力する送信動作なども行われる。
演出制御用CPU120、ROM121、RAM122は、演出制御基板12に搭載された1チップの演出制御用マイクロコンピュータに含まれてもよい。
演出制御基板12には、画像表示装置5に対して映像信号を伝送するための配線や、音声制御基板13に対して音番号データを示す情報信号としての効果音信号を伝送するための配線、ランプ制御基板14に対してランプデータを示す情報信号としての電飾信号を伝送するための配線、可動機構制御基板16に対して可動部材51〜54を可動させた発光体ユニット71〜74の表示制御を行うための司令や制御データを示す情報信号を伝送するための配線などが接続されている。さらに、演出制御基板12には、スティックコントローラ31Aに対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を受信するための配線や、プッシュボタン31Bに対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を受信するための配線も接続されている。
図17に示す演出制御基板12に搭載されたROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。例えば、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の判定や決定、設定を行うために用意された複数の判定テーブルや決定テーブルを構成するテーブルデータ、各種の演出制御パターンを構成するパターンデータなどが記憶されている。
一例として、ROM121には、演出制御用CPU120が各種の演出装置(例えば画像表示装置5やスピーカ8L、8R、遊技効果ランプ9、演出可動機構50及び装飾用LED、演出用模型など)による演出動作を制御するために使用する演出制御パターンを複数種類格納した演出制御パターンテーブルが記憶されている。演出制御パターンは、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて実行される各種の演出動作に対応して、その制御内容を示すデータなどから構成されている。演出制御パターンテーブルには、例えば特図変動時演出制御パターンが格納されていてもよい。
特図変動時演出制御パターンは、複数種類の変動パターンに対応して、特図ゲームにおいて特別図柄の変動が開始されてから特図表示結果となる確定特別図柄が導出表示されるまでの期間における、飾り図柄の可変表示動作やリーチ演出などにおける演出表示動作、あるいは、飾り図柄の可変表示を伴わない各種の演出表示動作といった、様々な演出動作の制御内容を示すデータなどから構成されている。特図変動時演出制御パターンのうちには、例えばリーチ演出を実行する変動パターンごとに、それぞれのリーチ演出における演出態様を異ならせた複数種類のリーチ演出制御パターンが含まれてもよい。
演出制御用CPU120は、例えば飾り図柄の可変表示を開始するときなどに、変動パターン指定コマンドに示された変動パターンなどに基づいて演出制御パターン(特図変動時演出制御パターン)をセットする。こうしてセットした演出制御パターンに従った指令が、演出制御用CPU120から表示制御部123や音声制御基板13、可動部材制御基板16などに対して出力される。その後、演出制御プロセスタイマ値が更新されるごとに、演出制御プロセスタイマ判定値のいずれかと合致したか否かの判定を行い、合致した場合には、対応する各種の制御データに応じた演出動作の制御を行う。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。
パチンコ遊技機1では、遊技領域に設けられた通過ゲート26を通過した遊技球が図示しないゲートスイッチによって検出されたことといった、普通図柄表示器20にて普通図柄の可変表示を実行するための普図始動条件が成立した後に、例えば前回の普図ゲームが終了したことといった、普通図柄の可変表示を開始するための普図開始条件が成立したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。
この普図ゲームでは、普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過すると、普通図柄の可変表示結果となる確定普通図柄を停止表示(導出表示)する。このとき、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字といった、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、例えば「7」を示す数字以外の数字や記号といった、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の可変表示結果が「普図ハズレ」となる。普通図柄の可変表示結果が「普図当り」となったことに対応して、普通可変入賞球装置6Bを構成する電動チューリップの可動翼片が傾動位置となる拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
普通入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図示しない第1始動口スイッチによって検出されたことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示装置4Aによる特図ゲームが開始される。また、普通可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口を通過(進入)した遊技球が図示しない第2始動口スイッチによって検出されたことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームが開始される。
第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bによる特図ゲームでは、特別図柄の可変表示を開始させた後、特図ゲームが行われるごとに設定される特図変動時間としての可変表示時間が経過すると、特別図柄の可変表示結果となる確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄)が停止表示されれば、所定表示結果としての「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄が確定特別図柄として停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの可変表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの可変表示結果が「小当り」になった後には、大当り遊技状態とは異なる特殊遊技状態としての小当り遊技状態に制御される。
画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特別図柄表示装置4Aにおける第1特図を用いた特図ゲームと、第2特別図柄表示装置4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームとのうち、いずれかの特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。そして、飾り図柄の可変表示が開始されてから「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける確定飾り図柄の停止表示により可変表示が終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示状態が所定のリーチ状態となったり、このリーチ状態となったことに対応して、画像表示装置5における表示動作や、スピーカ8L、8Rによる音声出力動作、遊技効果ランプ9などの発光体における点灯動作(点滅動作)により、リーチ状態となる以前とは異なる演出動作が実行される。
この実施の形態では、例えばリーチ演出が行われるときに、特図変動時演出制御パターンに従って演出可動機構50による演出制御が行われる。演出可動機構50による演出動作としては、モータ60A〜60Cを駆動制御することによって可動部材51〜54を回動させたり、可動部材51〜54に設けられた複数の発光体62を駆動制御することによって演出表示を実行する。
具体的な演出可動機構50による演出制御の一例として、上側機構50Tの可動部材51、52が上方に位置するとともに下側機構50Bの可動部材53、54が下方に位置して画像表示装置5が視認可能な状態(第1状態)では、遊技者が視認可能な可動部材51〜54の発光体62を用いて画像表示装置5による表示演出に連動させて表示演出を実行する。このように可動部材51〜54が回動動作していないときには(停止しているときには)、複数の発光体62のうち遊技機前方から視認可能な発光体62のみを点灯制御することによって、電力消費を低減することができる。このときには、例えば、可動部材51〜54に文字やシンボルを表示させたり、複数の発光体62における点滅や色を順々に移動させて画像表示装置5による可変表示に合わせて可変表示演出を実行したりする。また、リーチ演出が行われるときには、可動部材51〜54の少なくとも1つを可動させたり、複数の発光体62を用いて「リーチ」などの文字やシンボルを表示する。ここで、可動部材51〜54が回動しているときには、遊技機前方から視認可能か否かにかかわらず複数の発光体62の全てを点灯させて表示演出を実行する。このように可動部材51〜54が回動しているときには全ての発光体62を点灯させて表示演出を実行することによって、可動部材51〜54の回動動作の演出効果を大きくすることができる。また、このときには遊技機前方から視認可能か否かにかかわらず複数の発光体62の全てを点灯させることにより、簡易な制御によって、点灯制御を行っていない発光体が遊技者に視認されてしまうのを抑制できる。そして、可動部材51〜54のそれぞれが近接した状態(第2状態)では、画像表示装置5が視認不可能な状態となる。このときには、可動部材51〜54のそれぞれで複数の発光体62の配列方向が同一となるので、可動部材51〜54で一体の表示演出を実行するときに、滑らかな表示形式によって表示演出を実行することができる。可動部材51〜54の一体の表示演出としては、可動部材51〜54の表示領域全てを用いて、例えば文字、図形、記号などのシンボル、キャラクタやそのシルエットなどの表示をすることができる。ここで、第2状態での可動部材51〜54の一体の表示演出は、第2状態となるように可動部材51〜54が移動する前または移動している最中に表示演出を開始してもよい。こうすれば、可動部材51〜54の回動に伴って徐々に表示が一体となっていく演出を実行することができる。また、画像表示装置5は、可動部材51〜54が回動するときに予め定めたタイミングで表示を終了(中断)させるものとしたり、可動部材51〜54の移動が終了するまでは表示をして、可動部材51〜54の移動が終了したときに表示を終了(中断)させてもよい。
また、演出可動部材50による表示演出としては、可動部材51〜54の回動を途中で停止させて元に戻したり、可動部材51〜54の少なくとも1つを回動の途中位置で振動させたりしてもよい。このように可動部材51〜54を回動の途中位置で停止させる場合には、可動部材51〜54が停止しているものとして遊技機前方から視認可能な発光体62のみを用いて表示演出を実行してもよいし、可動部材51〜54の動作過程の一部として遊技機前方から視認可能か否かにかかわらず全ての発光体62を点灯させて表示演出を実行してもよい。
リーチ演出における演出可動機構50を用いた演出動作では、大当り期待度が高いリーチ演出のときほど、演出効果の高い演出動作が行われるように予め演出パターンを定めておいてもよい。例えば、ノーマルリーチ演出が行われるときには、可動部材51〜54の1つ〜3つだけを回動させ、スーパーリーチ演出が行われるときには、可動部材51〜54を第2状態となるように動作させてもよい。
なお、演出可動機構50を用いた演出動作については、これらの例に限定されるものではなく、演出可動機構50のモータ60A〜60Cや複数の発光体62を駆動することによって実現できる種々の演出動作が採用されればよい。また、リーチ演出以外の演出において、演出可動機構50を用いた演出動作が行われてもよい。例えば、リーチ演出とは異なり、飾り図柄の可変表示状態がリーチ状態となる可能性があることや、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることなどを、飾り図柄の可変表示態様などにより遊技者に報知するための可変表示演出において、演出可動機構50を用いた演出動作が行われてもよいし、飾り図柄の可変表示状態がノーマルリーチによるリーチ状態となる可能性があることや、スーパーリーチによるリーチ演出が実行される可能性があること、可変表示結果が「大当り」となる可能性があることなどを、遊技者に予め報知するための予告演出において、演出可動機構50を用いた演出動作が行われてもよいし、大当り演出において、演出可動機構50を用いた演出動作が行われてもよい。また、演出可動機構50を用いた演出動作では、モータ60A〜60Bの回転速度が演出動作ごとに変更されてもよい。
また、この実施の形態では、客待ちデモを実行するときには、演出可動機構50の複数の可動部材51〜54を近接させた状態(第2状態)にして表示演出を実行する。これにより、画像表示装置5の前面に可動部材51〜54が位置して演出可動機構50による表示演出を目立たせることができ、客待ちデモの演出効果を向上させることができる。
以上説明したこの実施の形態のパチンコ遊技機1では、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とのそれぞれに、複数の発光体62がマトリクス状に設けられ、上側機構50の可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とのそれぞれが離間した状態(第1状態)では、各可動部材51〜54の複数の発光体62の配列方向が一致しない一方、上側機構50の可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とのそれぞれが近接した状態(第2状態)では、各可動部材51〜54の複数の発光体62の配列方向が一致するので、複数の発光体62が設けられた可動部材51〜54を可動させることにより演出可動機構50の演出効果を向上させることができるとともに、可動部材51〜54のそれぞれが近接した状態で各可動部材51〜54における演出に一体感をもたせることができる。
また、この実施の形態のパチンコ遊技機1では、可動部材51〜54に設けられた複数の発光体62の点灯制御を行う場合において、可動部材51〜54を回動させていないときには、複数の発光体62のうち遊技機前方から視認可能な発光体62のみを点灯制御し、可動部材51〜54を回動させているときには、遊技機前方から視認可能か否かにかかわらず複数の発光体62の全てを点灯制御するので、簡易な制御によって、点灯制御を行っていない発光体が遊技者に視認されてしまうのを抑制できる。
また、この実施の形態のパチンコ遊技機1では、上側機構50Tの可動部材51、52が最も下方に位置するとともに下側機構50Bの可動部材53、54が最も上方に位置するときには、上側機構50Tの可動部材52と下側機構50Bの可動部材53とが近接し、可動部材51〜54の複数の発光体62を用いて一体した表示演出を実行するので、効果的な演出を実行することができる。
また、この実施の形態のパチンコ遊技機1では、可動部材51〜54の位置によって画像表示装置5の視認性が変化するので、可動部材51〜54と画像表示装置5とを用いた演出が単調とならず遊技の興趣を向上させることができる。
また、この実施の形態のパチンコ遊技機1では、可動部材51〜54の複数の発光体62の前方には、複数の発光体62のそれぞれを区画するように格子状に形成された区画体510〜540が設けられているので、複数の発光体62のそれぞれを容易に区画することができるとともに、区画体510、520の材料や各発光体62を区画する部分の厚さなどを変更することによって、発光体62の輝度を低減させたり、発光体62からの光を乱反射させることもできる。
また、この実施の形態のパチンコ遊技機1では、可動部材51〜54の区画体510〜540の前面には、可動部材51〜54を装飾する前面板511〜541が設けられており、前面板511〜541は、アルミニウムなどによって表面に金属薄膜層が形成されて、外側からの光を反射させるとともに内側からの光を透過させる半透明状に構成されているので、複数の発光体62が発光しないときにも、可動部材51、52の見栄え(外観)を向上させることができる。
この発明は、上記実施の形態に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。例えば、パチンコ遊技機1では、上記実施の形態で示した全ての技術的特徴を備えるものでなくてもよく、従来技術における少なくとも1つの課題を解決できるように、上記実施の形態で説明した一部の構成を備えたものであってもよい。例えば、上述した実施の形態では、演出可動機構50は、可動部材51〜54が第2状態にあるときに可動部材51〜54が画像表示装置5の前方に位置して画像表示装置5が視認不可能となるものとしたが、可動部材51〜54が第2状態にあるときにも画像表示装置5の一部が視認可能であったり、可動部材51〜54が画像表示装置5の視認を妨げないものでもよい。
上記した実施の形態では、演出可動機構50は、4つの可動部材51〜54を備えるものとしたが、2つ又は3つの可動部材を備えてもよいし、5つ以上の可動部材を備えてもよい。また、上記した演出可動機構50のように、少なくとも2つの可動部材が重なる位置となるとともに少なくとも2つの可動部材が離間した位置と近接した位置とに動作するものに限定されず、全ての可動部材が重ならない位置で動作するものや、2つの可動部材が重なる位置と重ならない位置とに変化するよう動作するものでもよい。
上記した実施の形態では、演出可動機構50の可動部材51〜54には、複数の発光体62がマトリクス状に配置されるものとしたが、複数の発光体62は、複数列に配置されていればよく、千鳥状に配置されるものなど、マトリクス状以外に配置されてもよい。
上記した実施の形態の演出可動機構50では、複数の可動部材51〜54が略上下方向に沿って移動することによって、上側機構50Tの可動部材51、52と下側機構50Bの可動部材53、54とが離間した状態になったり近接した状態になったり、可動部材51(53)と可動部材52(54)とが互いに重なったり離れたりするものとしたが、こうした例に限定されず、複数の可動部材51〜54が略左右方向に沿って移動したり斜め方向に沿って移動することによって、複数の可動部材51〜54が離間した状態になったり近接した状態になったり、互いに重なったり離れたりしてもよい。また、複数の可動部材51〜54のそれぞれが略同一の方向に沿って移動するものに限定されず、複数の可動部材51〜54のそれぞれが別々の方向に移動することによって、複数の可動部材51〜54が離間した状態になったり近接した状態になったり、互いに重なったり離れたりしてもよい。
上記した実施の形態では、演出可動機構50は、遊技盤2に取り付けられてパチンコ遊技機1に搭載されるものとしたが、遊技機用枠3の所定位置に取り付けられてパチンコ遊技機1に搭載されてもよい。
上記した実施の形態では、遊技機として、パチンコ遊技機1に、本発明を適用して説明したが、例えば、スロットマシンやゲーム機などに上記の演出可動機構50が搭載されるなど、他の遊技機に本発明を適用してもよい。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 表示装置
6A … 普通入賞球装置
6B … 普通可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
26 … 通過ゲート
50 … 演出可動機構
50A … 上側機構
50B … 下側機構
51〜54 … 可動部材
51A … 前面部
51B … ベース体
55 … 上側支持ユニット
56 … 下側支持ユニット
60A〜60C … 動作用モータ
62 発光体
61a、61b、62a、62b … スプリング
64 リンク機構
71〜74 … 発光体ユニット
510、520、530、540 … 区画体
511、521、531、541 … 前面板

Claims (1)

  1. 複数の発光素子が配置された第1発光体及び第2発光体と、
    複数列に配置された複数の前記第1発光体を有し、遊技に関連した表示演出を実行する第1表示手段と、
    複数列に配置された複数の前記第2発光体を有し、遊技に関連した表示演出を実行する第2表示手段と、
    前記第1表示手段または前記第2表示手段の少なくとも一方を駆動することにより、前記第1表示手段と前記第2表示手段とが離間する第1状態と、前記第1表示手段と前記第2表示手段とが前記第1状態よりも近接する第2状態とに変化させる駆動手段と、
    を備え、
    複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体は、前記第1状態であるときには配列方向が一致しない一方、前記第2状態であるときには配列方向が一致し、
    複数の前記第1発光体及び複数の前記第2発光体に配置された前記複数の発光素子は、前記第1状態であるときには配置態様が一致しない一方、前記第2状態であるときには配置態様が一致する
    ことを特徴とする遊技機。
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