JP6388783B2 - レーザ溶接に適した三稜の角隅を有する金属薄板構成部材、相応の金属薄板ブランク及び金属薄板構成部材を製造する方法 - Google Patents

レーザ溶接に適した三稜の角隅を有する金属薄板構成部材、相応の金属薄板ブランク及び金属薄板構成部材を製造する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6388783B2
JP6388783B2 JP2014080218A JP2014080218A JP6388783B2 JP 6388783 B2 JP6388783 B2 JP 6388783B2 JP 2014080218 A JP2014080218 A JP 2014080218A JP 2014080218 A JP2014080218 A JP 2014080218A JP 6388783 B2 JP6388783 B2 JP 6388783B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
sheet
blank
thin
edge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014080218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014200847A (ja
Inventor
ホイゼル イェアク
ホイゼル イェアク
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Trumpf Werkzeugmaschinen SE and Co KG
Original Assignee
Trumpf Werkzeugmaschinen SE and Co KG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Trumpf Werkzeugmaschinen SE and Co KG filed Critical Trumpf Werkzeugmaschinen SE and Co KG
Publication of JP2014200847A publication Critical patent/JP2014200847A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6388783B2 publication Critical patent/JP6388783B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/20Bonding
    • B23K26/21Bonding by welding
    • B23K26/24Seam welding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D5/00Bending sheet metal along straight lines, e.g. to form simple curves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D21/00Combined processes according to methods covered by groups B21D1/00 - B21D19/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/26Making hollow objects characterised by the use of the objects cans or tins; Closing same in a permanent manner
    • B21D51/2646Of particular non cylindrical shape, e.g. conical, rectangular, polygonal, bulged
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K26/00Working by laser beam, e.g. welding, cutting or boring
    • B23K26/36Removing material
    • B23K26/38Removing material by boring or cutting
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/12All metal or with adjacent metals
    • Y10T428/12354Nonplanar, uniform-thickness material having symmetrical channel shape or reverse fold [e.g., making acute angle, etc.]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Plasma & Fusion (AREA)
  • Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)

Description

本発明は、金属薄板ブランクを曲げることにより形成される金属薄板構成部材であって、少なくとも1つの三稜の角隅を備え、三稜の角隅の2つの稜は、金属薄板ブランクの、それぞれ金属薄板ブランクのベース部分から曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片により形成され、三稜の角隅の第3の稜は、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片の、互いに溶接可能な2つの外縁により形成されており、金属薄板ブランクは、両外縁の交点領域に、ベース部分内まで達する凹部を有する、金属薄板構成部材に関する。
さらに本発明は、金属薄板ブランクであって、金属薄板ブランクを曲げることで、少なくとも1つの三稜の角隅を有する金属薄板構成部材を形成するための金属薄板ブランクに関する。
さらに本発明は、金属薄板ブランクを曲げることで、金属薄板構成部材の三稜の角隅を形成する方法に関する。
このような金属薄板ブランク及びこのような曲げ加工された金属薄板構成部材は、例えば下記特許文献1において公知である。
ケース、キャップその他の金属薄板構造のレーザ溶接のために、構成部材は、続いての接合プロセスのための間隙公差が遵守されるように形成されていなければならない。十分なプロセス信頼性での良好な溶接結果のために、金属薄板構造の三稜の角隅は、一般に、最大0.1〜0.2mmの間隙しか有してはならない。加えて、金属薄板脚片は、所定の寸法でオーバラップするように形成されていることが望ましい。特に可視のシーム(Sichtnaht)の領域において、金属薄板厚さの少なくとも約70%のオーバラップが推奨される。相応に、構成部材の準備の段階から、構成部材の元となる金属薄板ブランクの2つの金属薄板脚片間で考慮すべき角隅の形成が要求される。
一般的には、すなわち、続いてのプロセスステップに関するその他の要求を有しない(自由)曲げの場合、曲げ線の交点において、例えば3/4円の形の凹部が、打抜きにより直径dを有して形成される。その際、直径は、金属薄板厚さtに基づいて選択される。
特許文献1において、金属薄板ブランクの、2つの金属薄板脚片間に存在する内角に、くさび形の凹部(「切込み」、「角隅切欠き」)を設けることが、既に公知である。凹部は、曲げの最中、この領域における圧潰と、曲げ部分の、圧潰に起因する膨出とを回避する。このくさび形の凹部により、曲げられた両金属薄板脚片間に存在する間隙幅を、両金属薄板脚片のレーザ溶接のために又は高い要求を伴う可視の稜において必要となるような、小さな間隙寸法に減じることができる。しかし、くさび形の凹部は、その細かい幾何学形状に基づいて、レーザ切断によってのみ形成可能である。しかし、金属薄板が薄かったり、個数が多かったりする場合には、打抜き切断の方がレーザ切断よりも経済的との理由から、壁厚さの薄い箱体は、これまで複数の個々の打抜き部材から組み立てられ、そして溶接されていた。
独国特許出願公開第102009004798号明細書
これに対して、本発明の課題は、冒頭で述べた形態のレーザ溶接可能な金属薄板構成部材において、金属薄板構成部材の元となる金属薄板ブランクの凹部のための打抜き可能な幾何学形状を提供し、かつ金属薄板ブランクを曲げることにより形成される三稜の角隅を形成する方法を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明に係る、金属薄板ブランクを曲げることにより形成される金属薄板構成部材では、金属薄板ブランクの凹部は、第1の金属薄板脚片の外縁に開口し、第1の金属薄板脚片及びベース部分内を凹状に延びる弧状及び/又は多角形状の第1の縁部と、第2の金属薄板脚片及びベース部分内を延び、第1の縁部に向かって凸設された弧状及び/又は多角形状の第2の縁部とにより鈎状に形成されており、第2の縁部は、凸部でもって、第1の金属薄板脚片の曲げ線により規定される直線を最大で金属薄板厚さの分だけ越えて延在し、凸部先端は、第1の縁部から少なくとも金属薄板厚さの分だけ間隔を置いており、かつ金属薄板脚片を曲げたとき、凸部は、第1の縁部により包囲され、凹部は、凸部により少なくとも大部分占められているようにした。
本願発明に係る金属薄板構成部材の好ましい態様は、従属請求項に係る発明である。
好ましい態様では、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片間に存在する間隙の間隙幅は、最大約0.2mmである。
好ましい態様では、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片のオーバラップは、金属薄板ブランクの金属薄板厚さの少なくとも約70%である。
好ましい態様では、金属薄板ブランクにおいて、凹部の第1の縁部は、円弧として形成されている。
好ましい態様では、金属薄板ブランクにおいて、凸部は、互いに鈍角をなして延びる2つの側面を有する。
好ましい態様では、金属薄板ブランクにおいて、凸部先端は、丸み付けられて形成されている。
好ましい態様では、金属薄板ブランクにおいて、第2の金属薄板脚片の曲げ線は、凸部を通る。
好ましい態様では、金属薄板ブランクにおいて、第2の金属薄板脚片の曲げ線により規定される直線は、第1の金属薄板脚片を通る。
好ましい態様では、金属薄板ブランクにおいて、第1の金属薄板脚片の曲げ線により規定される直線は、第2の金属薄板脚片の外を延びる。
好ましい態様では、第1の縁部と、第1の縁部により包囲される凸部とは、特に曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片の両外縁も、互いに溶接、特にレーザ溶接されている。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る金属薄板ブランクでは、金属薄板ブランクが、金属薄板ブランクを曲げることで、上記少なくとも1つの三稜の角隅を有する金属薄板構成部材を形成するための金属薄板ブランクであるようにした。
また、上記課題を解決するために、本発明に係る、金属薄板ブランクを曲げることで、金属薄板構成部材の三稜の角隅を形成する方法では、凹部を打ち抜くか、又はレーザ切断することで、上記金属薄板ブランクを準備するステップと、両金属薄板脚片を曲げ線で曲げることで、三稜の角隅を形成するステップと、を有するようにした。
本願発明に係る、金属薄板ブランクを曲げることで、金属薄板構成部材の三稜の角隅を形成する方法の好ましい態様は、従属請求項に係る発明である。
好ましい態様では、第1の縁部と、第1の縁部により包囲される凸部とを、特に曲げられた金属薄板脚片の両外縁も、互いに溶接、特にレーザ溶接するようにした。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係るコンピュータプログラム製品は、プログラムがレーザ加工機において実行されている際に、上記金属薄板ブランク内に凹部をレーザ切断するために調整されているコード手段を有するようにした。
本発明において、凹部は、打抜きパンチが横断面で見て金属薄板厚さよりそれほど小さくならないように寸法設定されている。凹部は、曲げ加工後、溶接によってはもはや閉鎖することのできないほどの穴となってしまうことがないように、凸部によって閉鎖されて、凸部と第1の縁部とが互いに溶接されることができるようにか、あるいは凸部と第1の縁部との間に場合によってはなおも存在する間隙が溶接によって閉鎖されるようにしている。好ましくは、このような間隙の間隙幅は、最大約0.2mmである。凸部先端が当初金属薄板構成部材から突出することが望ましい場合は、この突出分は、溶接時に溶かされ、間隙を閉鎖するために付加的に材料を提供する。
凹部の大きさは、金属薄板厚さ及び曲げパラメータに合わせて調整されている。その結果、金属薄板厚さ毎に特別な打抜きパンチ及びダイが準備されていなければならない。凹部は、レーザ切断によってか、又は打抜きによって形成可能である。本発明に係る金属薄板構成部材は、「レーザ溶接に適した」小さな間隙寸法、特に0.1〜0.2mmを可能にし、特に1〜2mmの金属薄板厚さ及びS235、X5CrNi18−10及びAlMg3のために好適である。本発明は、打ち抜かれた一体的な箱体もレーザによって溶接(熱伝導溶接)する可能性も実現する。このことは、個数が多い場合や、金属薄板が薄い場合、特に構成部材における切断稜が直線的である場合、レーザ切断より経済的である。
特に可視のシームの領域において、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片間に存在する間隙の間隙幅が、最大約0.2mmであり、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片の2つの外縁が、互いにオーバラップしていると、有利である。好ましくは、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片のオーバラップは、金属薄板ブランクの金属薄板厚さの少なくとも約70%である。
好ましくは、打抜き工具における単純な輪郭を可能にするために、金属薄板ブランクにおいて、凹部の第1の縁部は、円弧として形成されている。
特に好ましくは、金属薄板ブランクにおいて、凸部は、互いに鈍角をなして延びる2つの側面を有する。凸部は、第2の金属薄板脚片の曲げ線上にあってもよく、その結果、凸部の後側の側面は、少なくとも部分的にベース部分により形成され、凸部の前側の側面は、第2の金属薄板脚片により形成されている。
金属薄板ブランクにおいて、第2の金属薄板脚片の曲げ線により規定される直線は、好ましくは第1の金属薄板脚片も通るのに対し、第1の金属薄板脚片の曲げ線により規定される直線は、第2の金属薄板脚片の外を延びる。
特に好ましくは、閉鎖された角隅を形成するために、第1の縁部と、第1の縁部により包囲される凸部とは、そして、曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片の両外縁も、互いに溶接、特にレーザ溶接されている。
本発明は、上述の金属薄板構成部材の元となる金属薄板ブランクにも関する。
さらに本発明は、金属薄板ブランクを曲げることで、金属薄板構成部材の三稜の角隅を形成する方法であって、
凹部を打ち抜くか、又はレーザ切断することで、上記金属薄板ブランクを準備するステップと、
両金属薄板脚片を曲げ線で曲げることで、三稜の角隅を形成するステップと、
好ましくは付加的に、第1の縁部と、第1の縁部により包囲される凸部とを、そして、曲げられた金属薄板脚片の両外縁を、溶接、特にレーザ溶接するステップと、
を有する、金属薄板ブランクを曲げることで、金属薄板構成部材の三稜の角隅を形成する方法に関する。
最後に本発明は、コンピュータプログラム製品であって、プログラムがレーザ加工機において実行されている際に、金属薄板ブランク内に上記凹部をレーザ切断するために調整されているコード手段を有する、コンピュータプログラム製品にも関する。
本発明のその他の利点は、特許請求の範囲、明細書及び図面から看取可能である。また、前述した特徴及び後述する特徴は、それ自体単独で又は複数の特徴の任意の組み合わせで使用可能である。図示し、説明する実施の形態は、限定列挙と解すべきものではなく、むしろ本発明を説明するための例示的な性質を有するものである。
三稜の角隅を有する本発明に係る金属薄板構成部材を示す図である。 曲げることで図1に示した金属薄板構成部材を形成する金属薄板ブランクを示す図である。 図2にIIIで示した領域の金属薄板ブランクの凹部の詳細図である。 図3に示した凹部の幾何学的な設計を説明する図である。
図1は、三稜の角隅(dreikantige Ecke:三面角)2を有する金属薄板構成部材1を示している。三稜の角隅2が有する3つの稜のうち、2つの稜3,4は、金属薄板ブランク7(図2)の、それぞれ90°曲げられた第1あるいは第2の金属薄板脚片5,6により形成されており、第3の稜8は、互いにオーバラップするように曲げられた両金属薄板脚片5,6により形成されている。より正確に言えば、第3の稜8は、曲げられた両金属薄板脚片5,6の外縁9,10を事後的にレーザ溶接することにより形成されている。これらの外縁9,10の位置は、70%の設計オーバラップと、曲げ線に関する伸び補正値の半分とによって決まる。
両金属薄板脚片5,6は、金属薄板ブランク7のベース部分11から、等しい内側の曲げ半径Rでそれぞれ曲げ線AあるいはB周りに90°自由曲げにより曲げられている。曲げられた両金属薄板脚片5,6のオーバラップ12は、金属薄板ブランク7の金属薄板厚さtの少なくとも約70%である。三稜の角隅2の曲げられた両金属薄板脚片5,6間に間隙があっても、存在する間隙は最大約0.2mmである。
図2及び図3に示すように、平板の金属薄板ブランク7は、両外縁9,10の交点領域に、ベース部分11内まで達する凹部もしくは切欠き(Freisparung)13を有している。凹部13は、第1の金属薄板脚片5の外縁9に開口しており、第1の金属薄板脚片5及びベース部分11内を凹状に延びる円弧縁部14と、第2の金属薄板脚片6及びベース部分11内を延び、円弧縁部14に向かって突出した凸部縁部15とにより鈎状に形成されている。凸部縁部15は、三角形の凸部16でもって、曲げ線Aにより規定される直線を最大で金属薄板厚さtの分だけ越えて延在している。丸み付けられた凸部先端17は、円弧縁部14から少なくとも金属薄板厚さtの分だけ間隔を置いている。凸部16は、後側の側面18aと前側の側面18bとを有している。後側の側面18aと前側の側面18bとは、互いに鈍角をなして先端に向かって先細りするように延び、丸み付けられた凸部先端17で合流している。曲げ線Aにより規定される直線は、第2の金属薄板脚片6の外側を、第2の金属薄板脚片6の外縁10に対して平行に間隔を置いて延びている。曲げ線Bは、凸部16の後側の側面18aで終わっている。曲げ線Bにより規定される直線は、第1の金属薄板脚片5の内側を、第1の金属薄板脚片5の外縁9に対して平行に間隔を置いて延びている。
両金属薄板脚片5,6をそれぞれ90°曲げて、レーザ溶接される三稜の角隅2を形成するとき、凸部16も、曲げ線Bに沿って90°曲げられ、図1に示すように稜4の一端を形成する。金属薄板脚片5,6を曲げると、凸部16は、第1の縁部14により包囲され、凹部13は、凸部16により少なくとも大部分閉鎖されている。このとき、凸部先端17と第1の縁部14との間に存在する間隙19の間隙幅と、場合によっては両外縁9,10間に存在する間隙20の間隙幅とは、これらの間隙19,20をその後溶接(熱伝導溶接)により溶加材料で満たし、閉鎖するために、最大約0.2mmである。好ましいのは、一切間隙が存在しないか、又は最大0.1〜0.2mmの間隙幅を超えないことである。
図4を参照しながら、図3に示した凹部13の幾何学的な設計のステップ、具体的には、以下の周辺条件での幾何学的な設計のステップについて説明する:
‐曲げられた両金属薄板脚片5,6のオーバラップ12は、金属薄板厚さtの約70%である。
‐外縁9,10間の間隙20は、0.1mmより小さい。
‐最終的な溶接は、熱伝導溶接により行う。
‐これらの外縁9,10の位置は、70%の設計オーバラップと、曲げ線に関する伸び補正値の半分とによって決まる。外縁9は、寸法K′の分だけ曲げ線Bを越えたところを延在し、外縁10は、寸法K″の分だけ曲げ線Aから後退している。ここで、
K′:金属薄板厚さt−1/2曲げ時伸び補正分、
K″:70%のオーバラップ−K′、
である。K″は、オーバラップに依存しており、オーバラップが0%であれば、K′=K″である。説明上、それぞれ曲げ線を基準に増加方向を正として表しているため、正負の記号だけが逆になる。
1.交差する曲げ線A,Bにおいて正方形21を定める。ここで、正方形21は、両曲げ線A,Bに関して対称であり、辺の長さbを有する。この辺の長さbは、以下の公式によって決まる。
Figure 0006388783
ここで、r 金属薄板脚片5,6の内側の曲げ半径、
Blech 金属薄板厚さ
α 金属薄板脚片5,6の曲げ角度
ΔX 金属薄板ブランクが曲げ時に伸びる分の伸び補正係数
である。
2.正方形21で終わる曲げ線A,Bの終点を結ぶ(線分S1)。
3.線分S1に二等分垂線M1を引く。
4.二等分垂線M1を金属薄板脚片5に向かって金属薄板厚さtの分だけ平行移動させる(直線G1)。
5.線分S1と二等分垂線M1との交点P1と、第2の金属薄板脚片6の、正方形21に臨む出隅(外縁10の点P2)とを結ぶ(線分S2)。
6.線分S2の二等分垂線M2を引く。
7.二等分垂線M1と二等分垂線M2との交点P3と、点P2とを結ぶ(線分S3)。
8.交点P1と点P2とを通り、G1を接線とする円Kを引く。
9.第1の金属薄板脚片5の外縁9を円Kまで延長する(線分S4(交点P4))。
10.交点P4から交点P1にかけての円弧は、円弧縁部14を形成し、点P2,交点P3,交点P1を結んだ線は、凹部13の凸部縁部15を形成する。
11.凸部先端P3にアールを付ける。
1 金属薄板構成部材、 2 角隅、 3 稜、 4 稜、 5 第1の金属薄板脚片、 6 第2の金属薄板脚片、 7 金属薄板ブランク、 8 第3の稜、 9 外縁、 10 外縁、 11 ベース部分、 12 オーバラップ、 13 凹部、 14 円弧縁部、 15 凸部縁部、 16 凸部、 17 凸部先端、 18a 後側の側面、 18b 前側の側面、 19 間隙、 20 間隙、 21 正方形、 A 曲げ線、 B 曲げ線、b 辺の長さ、 G1 直線、 K 円、 K′ 寸法、 K″ 寸法、 M1 二等分垂線、 M2 二等分垂線、 P1 交点、 P2 点、 P3 交点、 P4 交点、 R 内側の曲げ半径、 S1 線分、 S2 線分、 S3 線分、 S4 線分、 t 金属薄板厚さ

Claims (14)

  1. 金属薄板ブランク(7)を曲げることにより形成される金属薄板構成部材(1)であって、
    少なくとも1つの三稜の角隅(2)を備え、
    該三稜の角隅(2)の2つの稜(3,4)は、前記金属薄板ブランク(7)の、それぞれ該金属薄板ブランク(7)のベース部分(11)から曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片(5,6)により形成され、前記三稜の角隅(2)の第3の稜(8)は、前記曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片(5,6)の、互いに溶接可能な2つの外縁(9,10)により形成されており、前記金属薄板ブランク(7)は、両外縁(9,10)の交点領域に、前記ベース部分(11)内まで達する凹部(13)を有する、
    金属薄板構成部材(1)において、
    前記金属薄板ブランク(7)の凹部(13)は、前記第1の金属薄板脚片(5)の外縁(9)に開口し、前記第1の金属薄板脚片(5)及び前記ベース部分(11)内を凹状に延びる弧状は多角形状の第1の縁部(14)と、前記第2の金属薄板脚片(6)及び前記ベース部分(11)内を延び、前記第1の縁部(14)に向かって凸設された弧状は多角形状の第2の縁部(15)とにより鈎状に形成されており、該第2の縁部(15)は、凸部(16)でもって、前記第1の金属薄板脚片(5)の曲げ線(A)により規定される直線を越えて延在し、凸部先端(17)は、前記第1の縁部(14)から少なくとも金属薄板厚さ(t)の分だけ間隔を置いており、かつ
    前記金属薄板脚片(5,6)を曲げたとき、前記凸部(16)は、前記第1の縁部(14)により包囲され、前記凹部(13)は、前記凸部(16)により少なくとも大部分占められている、
    ことを特徴とする、金属薄板ブランク(7)を曲げることにより形成される金属薄板構成部材。
  2. 前記曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片(5,6)間に存在する間隙(20)の間隙幅は、最大約0.2mmである、請求項1記載の金属薄板構成部材。
  3. 前記曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片(5,6)のオーバラップ(12)は、前記金属薄板ブランク(7)の金属薄板厚さ(t)の少なくとも約70%である、請求項1又は2記載の金属薄板構成部材。
  4. 前記金属薄板ブランク(7)において、前記凹部(13)の第1の縁部(14)は、円弧として形成されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  5. 前記金属薄板ブランク(7)において、前記凸部(16)は、互いに鈍角をなして延びる2つの側面を有する、請求項1から4までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  6. 前記金属薄板ブランク(7)において、前記凸部先端(17)は、丸み付けられて形成されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  7. 前記金属薄板ブランク(7)において、前記第2の金属薄板脚片(6)の曲げ線(B)は、前記凸部(16)を通る、請求項1から6までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  8. 前記金属薄板ブランク(7)において、前記第2の金属薄板脚片(6)の曲げ線(B)により規定される直線は、前記第1の金属薄板脚片(5)を通る、請求項1から7までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  9. 前記金属薄板ブランク(7)において、前記第1の金属薄板脚片(5)の曲げ線(A)により規定される直線は、前記第2の金属薄板脚片(6)の外を延びる、請求項1から8までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  10. 前記第1の縁部(14)と、該第1の縁部(14)により包囲される前記凸部(16)、並びに、前記曲げられた第1及び第2の金属薄板脚片(5,6)の両外縁(9,10)、互いに溶接れている、請求項1から9までのいずれか1項記載の金属薄板構成部材。
  11. 金属薄板ブランク(7)であって、該金属薄板ブランク(7)を曲げることで、請求項1から10までのいずれか1項記載の少なくとも1つの三稜の角隅(2)を有する金属薄板構成部材(1)を形成するための金属薄板ブランク。
  12. 金属薄板ブランク(7)を曲げることで、金属薄板構成部材(1)の三稜の角隅(2)を形成する方法であって、
    凹部(13)を打ち抜くか、又はレーザ切断することで、請求項11記載の金属薄板ブランク(11)を準備するステップと、
    両金属薄板脚片(5,6)を曲げ線(A,B)で曲げることで、前記三稜の角隅(2)を形成するステップと、
    を有することを特徴とする、金属薄板ブランク(7)を曲げることで、金属薄板構成部材(1)の三稜の角隅(2)を形成する方法。
  13. 第1の縁部(14)と、該第1の縁部(14)により包囲される凸部(16)、並びに、前記曲げられた金属薄板脚片(5,6)の両外縁(9,10)、互いに溶接る、請求項12記載の方法。
  14. コンピュータプログラム製品であって、プログラムがレーザ加工機において実行されている際に、請求項11記載の金属薄板ブランク(7)内に凹部(13)をレーザ切断するために調整されているコード手段を有することを特徴とする、コンピュータプログラム製品。
JP2014080218A 2013-04-09 2014-04-09 レーザ溶接に適した三稜の角隅を有する金属薄板構成部材、相応の金属薄板ブランク及び金属薄板構成部材を製造する方法 Expired - Fee Related JP6388783B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102013206183.8 2013-04-09
DE201310206183 DE102013206183B3 (de) 2013-04-09 2013-04-09 Blechbauteil mit einer laserschweißgerechten dreikantigen Ecke, zugehöriger Blechzuschnitt sowie Verfahren zum Herstellen des Blechbauteils

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014200847A JP2014200847A (ja) 2014-10-27
JP6388783B2 true JP6388783B2 (ja) 2018-09-12

Family

ID=50437273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014080218A Expired - Fee Related JP6388783B2 (ja) 2013-04-09 2014-04-09 レーザ溶接に適した三稜の角隅を有する金属薄板構成部材、相応の金属薄板ブランク及び金属薄板構成部材を製造する方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9586288B2 (ja)
JP (1) JP6388783B2 (ja)
AT (1) AT514192B1 (ja)
CZ (1) CZ2014219A3 (ja)
DE (1) DE102013206183B3 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107511617B (zh) * 2017-07-03 2019-07-05 湖北精工钢结构有限公司 多边曲面异形箱体的制作方法及其多边曲面异形箱体结构
JP6511507B2 (ja) * 2017-12-08 2019-05-15 株式会社アマダホールディングス 板状ワークの折曲げ加工方法及び金型並びに折曲げ加工品

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2463780A (en) * 1945-04-24 1949-03-08 Korrol Irving Blank base and the method of its manufacture
US3127862A (en) * 1958-03-12 1964-04-07 Michael C Presnick Box and method of making the same
DE1552082A1 (de) * 1966-11-02 1970-01-29 Siemens Elektrogeraete Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Blechwandteils
DE19531103B4 (de) * 1995-08-24 2004-07-08 Hartwig Wollert Verfahren zur Herstellung von hygienefreundlichen eckigen Behältern und Vorrichtung
JP2007229774A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Toyota Auto Body Co Ltd 金属箱体のプレス成形方法と金属箱体
ES2332849B1 (es) * 2008-02-07 2011-01-26 Proyectos Y Construcciones Metalicas Josman, S.L. Molde para pan.
DE102009004798B9 (de) * 2009-01-13 2013-01-31 Trumpf Laser- Und Systemtechnik Gmbh Blechbauteil mit einer laserschweißgerechten dreikantigen Ecke, zugehöriger Blechzuschnitt sowie Verfahren zum Herstellen und Optimieren des Blechzuschnitts

Also Published As

Publication number Publication date
US9586288B2 (en) 2017-03-07
US20140302340A1 (en) 2014-10-09
JP2014200847A (ja) 2014-10-27
DE102013206183B3 (de) 2014-04-24
AT514192A2 (de) 2014-10-15
AT514192B1 (de) 2015-08-15
AT514192A3 (de) 2015-05-15
CZ2014219A3 (cs) 2015-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101466660B1 (ko) 바인더 트림 구성요소를 구비한 금속 블랭크 및 제조 방법
JP6052479B1 (ja) プレス成形品の製造方法、プレス成形品及びプレス装置
CN102672011A (zh) 金属板的弯曲加工法、用于该加工法的加工工具、及利用该弯曲加工法形成的弯曲加工品及中间弯曲加工品
US20110008573A1 (en) Sheet of material with bend-controlling structures and method
JP5518095B2 (ja) レーザ溶接に適した3つの稜を有する角隅を備える金属薄板構成部材、対応する金属薄板ブランク並びに金属薄板ブランクを製造及び最適化する方法
CN105728970B (zh) 焊接结构体的制造方法
JP6388783B2 (ja) レーザ溶接に適した三稜の角隅を有する金属薄板構成部材、相応の金属薄板ブランク及び金属薄板構成部材を製造する方法
CN107856509B (zh) 车辆用门框
JP2011067834A (ja) 金属接合体、及び、金属接合装置
JP6523875B2 (ja) 折曲げ加工方法
JP5609042B2 (ja) クレーンのブーム及びクレーンのブームの製造方法
JP2016052855A (ja) ドアサッシュ
CN210294954U (zh) 显示终端外壳和显示终端
JP4202107B2 (ja) 溶接継手構造
JP5392811B2 (ja) L字型構造部材の製造方法
JP5607560B2 (ja) 金属部品の製造方法
JP4679301B2 (ja) ダンボールシートの切断および折り曲げ線形成装置
JP2020163398A (ja) 筒状部品およびその製造方法
US11597037B2 (en) Component produced by brazing and method of producing same
JP2015063897A5 (ja)
JP2009173302A (ja) 金属製容器及びその製造方法
JP2020203291A (ja) 曲げ加工品及びその製造方法
JP2015205286A (ja) 溶接構造体の製造方法及び溶接構造体
JP3114009U (ja) 抜型に用いる押し潰し具および押し潰し兼罫線形成具
US9687901B2 (en) Method of hydroforming of hollow structural component

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170314

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180305

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180529

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180806

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6388783

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees