JP2015063897A5 - - Google Patents

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本発明の消音器は、基板の周端から周壁が立設する金属製の第1の加工品と基板の周端から周壁が立設する金属製の第2の加工品とが開口端縁で相互に突合され、前記突合部分に全周に亘る溶接部が形成されてシェルが構成されている消音器であって、前記第1の加工品の前記開口端縁と前記第2の加工品の前記開口端縁とに外方へ湾曲する小アール部が各々形成され、前記第1の加工品の前記小アール部と前記第2の加工品の前記小アール部が溶接されている状態で、前記第1の加工品及び前記第2の加工品の近傍外面と略面一な前記溶接部が形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、目視可能な第1の加工品と第2の加工品の開口端縁の突合部分に溶接部が形成されることから、金属製の加工品を溶接してシェルを形成する際に、レーザー溶接で確実に接合されたことを容易に判断することができると共に、レーザー溶接による接合に不具合が生じた場合にも製造ラインの調整作業を容易に行うことが可能となる。また、開口端部の重ね合わせ部を設ける必要がないことから、重ね合わせ部の領域に用いる余分な材料が不要となり、材料コストの低減、重量の低減を図ることができる。また、既存技術と全く異なる新規な構成で、第1の加工品と第2の加工品をレーザー溶接してシェルを形成することができ、技術の多様化を図ることができる。また、溶接のために突合される開口端縁を小アール部とすることにより、寸法にバラツキが生じた場合にも寸法誤差を吸収して突合することが可能となる。また、小アール部により、開口端縁を突合した際に、開口端縁近傍が一部撓んで突合しない箇所が生ずることを防止することができ、安定した突合を行うことができる。また、溶接部を第1、第2の加工品の近傍外面と略面一にすることにより、溶接部が張り出して設けられる場合に必要となる設置スペースを不要にすることができる、消音器の重量を一層低減することができる、床下の空気抵抗を低減することができるという有利性も得られる。
本発明の消音器は、前記第1の加工品の開口端部と前記第2の加工品の開口端部に口拡げ部が各々形成され、各々の前記口拡げ部の先端縁が前記開口端縁になっていることを特徴とする。
この構成によれば、第1、第2の加工品の双方にプレス成形等によって口拡げ部を形成することにより、突合される開口端縁の寸法精度を向上することができる。

Claims (6)

  1. 基板の周端から周壁が立設する金属製の第1の加工品と基板の周端から周壁が立設する金属製の第2の加工品とが開口端縁で相互に突合され、前記突合部分に全周に亘る溶接部が形成されてシェルが構成されている消音器であって、
    前記第1の加工品の前記開口端縁と前記第2の加工品の前記開口端縁とに外方へ湾曲する小アール部が各々形成され、
    前記第1の加工品の前記小アール部と前記第2の加工品の前記小アール部が溶接されている状態で、前記第1の加工品及び前記第2の加工品の近傍外面と略面一な前記溶接部が形成されていることを特徴とする消音器。
  2. 前記第1の加工品の開口端部と前記第2の加工品の開口端部に口拡げ部が各々形成され、各々の前記口拡げ部の先端縁が前記開口端縁になっていることを特徴とする請求項1記載の消音器。
  3. 少なくとも金属板にプレス成形を施すことにより、基板の周端から周壁が立設し且つ開口端縁に外方へ湾曲する小アール部を有する第1の加工品と、基板の周端から周壁が立設し且つ開口端縁に外方へ湾曲する小アール部を有する第2の加工品とを形成する第1の工程と、
    前記第1の加工品の開口端縁の小アール部と前記第2の加工品の開口端縁の小アール部とを相互に突合する第2の工程と、
    前記突合部分に外周から全周に亘ってレーザー溶接を施し、前記小アール部をレーザー溶接で溶かすことにより、前記第1の加工品及び前記第2の加工品の近傍外面と略面一な溶接部を形成することによりシェルを形成する第3の工程と、
    を備えることを特徴とする消音器の製造方法。
  4. 前記第1の工程において、開口端部に口拡げ部を形成し、前記口拡げ部の先端縁に前記小アール部が形成されるようにして、前記第1の加工品及び前記第2の加工品を形成し、
    前記第2の工程において、前記第1の加工品の前記口拡げ部の根元と前記第2の加工品の前記口拡げ部の根元を保持するようにして前記小アール部を相互に突合し、
    前記第3の工程において、前記根元保持による前記小アール部を突合状態で前記レーザー溶接を施して前記溶接部を形成する
    ことを特徴とする請求項記載の消音器の製造方法。
  5. 前記第1の工程において、外方へ突出する張出部と前記張出部から略直角に屈曲して突合方向に延びる周壁とから前記口拡げ部を形成し、
    前記第2の工程において、前記張出部を突合方向に押圧するようにして前記小アール部を相互に突合する
    ことを特徴とする請求項記載の消音器の製造方法。
  6. 前記第2の工程において、前記第1の加工品の小アール部と前記第2の加工品の小アール部の半径が小さくなるように突合方向に押圧して突合し、
    前記第3の工程において、前記第1の加工品の小アール部と前記第2の加工品の小アール部の半径が小さい突合状態で前記突合部分にレーザー溶接を施す
    ことを特徴とする請求項3〜5の何れかに記載の消音器の製造方法。
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