JP6387140B2 - レジスタ - Google Patents
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Description
また、請求項2に係る発明は、空気吹出口が形成されたベゼルと、前記ベゼルの空気吹出口に連通すると共に前記ベゼルの空気吹出口に向かう方向を通風方向とする通風路が形成されたリテーナと、前記リテーナの通風路内に送り込まれた空気が前記ベゼルの空気吹出口から吹き出す吹出方向を偏向させる平板状の可動フィンと、前記可動フィンの両端において前記通風方向下流側に設けられ、前記可動フィンを回動可能に支持する一対の回動軸と、前記一対の回動軸を結んだ軸線に沿って前記ベゼルの空気吹出口に設けられた固定フィンと、を有し、前記通風方向下流側にある前記可動フィンの縁辺部が前記通風方向上流側にある前記固定フィンの縁辺部と近接した離間状態にあるレジスタであって、前記可動フィンの両面が前記通風方向に沿って漸次弓なりに曲がった凹曲面であり、前記通風方向の前記可動フィンの中央付近で前記可動フィンのフィン厚が最小であり、且つ、前記通風方向下流側にある前記可動フィンの前記縁辺部において前記可動フィンのフィン厚が最大となること、を特徴とするレジスタ。
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4の何れかに記載するレジスタであって、前記可動フィンのフィン厚は、前記通風方向の前記可動フィンの中央付近で最小となり、前記中央付近から、前記固定フィンの前記縁辺部に近接する前記可動フィンの前記縁辺部へ向かうのに従って徐々に厚くなること、を特徴とするレジスタ。
また、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5の何れかに記載するレジスタであって、前記可動フィンの前記縁辺部は、前記固定フィンの前記縁辺部に向かって凸設された曲面を形成され、前記固定フィンの前記縁辺部は、前記可動フィンの前記縁辺部の形状に合わせて凹設された曲面を形成されること、を特徴とするレジスタ。
また、請求項2に係る発明のレジスタでは、平板状の可動フィンと通風方向とが交差する場合には、リテーナの通風路内に送り込まれた空気の流れは、可動フィンの平面の一方に沿って、つまり、通風方向に沿って漸次弓なりに曲がった凹曲面であって、通風方向の可動フィンの中央付近で可動フィンのフィン厚が最小である凹曲面に沿って偏向され、ベゼルの空気吹出口から吹き出される。これにより、リテーナの通風路内に送り込まれた空気の流れに対しなされた可動フィンによる偏向が固定フィンによる影響を受け難くすることで、ベゼルの空気吹出口から吹き出される空気の吹出方向の指向性を向上可能にする。さらに、可動フィンのフィン厚が中央付近で最小となり、且つ固定フィン側の縁辺部において最大となるため凹曲面で偏向した空気をより固定フィンから離すことができる。
また、請求項5に係る発明のレジスタでは、可動フィンのフィン厚を中央付近から縁辺部へ向かうのに従って徐々に厚くすることで、可動フィンで偏向した空気を固定フィンからより確実に離すことができる。
また、請求項6に係る発明のレジスタでは、可動フィンの縁辺部を凸曲面とし、固定フィンの縁辺部を凹曲面とすることで、可動フィンと固定フィンをより近接させることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態に基づき、本発明に係るレジスタについて図面を参照しつつ説明する。図1乃至図7に基づき、本実施形態に係るレジスタの概略構成について説明する。
図8の正面側斜視図、図9の背面側斜視図、及び図10乃至図12の三面図に表されたように、ベゼル2には、空気吹出口21と4本の固定フィン22が形成される。空気吹出口21には、各固定フィン22が等間隔を保ちながら横方向にそれぞれ渡し設けられる。ベゼル2の背面には、一対の上側係合片23と一対の下側係合片24とが設けられる。
図13の正面側斜視図、図14の背面側斜視図、及び図15乃至図17の三面図に表されたように、前フィン41は、横方向に長い平板形状を有する。前フィン41の横方向の両端E1,E2では、正面側に片寄った位置に、一対の回動軸42が設けられる。前フィン41の横方向の一端E1では、切欠部43が形成される。切欠部43には、連結軸44が設けられる。
図22の正面側斜視図や図23乃至図25の三面図に表されたように、長方形状の前フィン枠71では、短辺側の両端上に、4個の凸状嵌合部72が等間隔でそれぞれ形成される。各凸状嵌合部72では、各軸孔73がそれぞれ形成される。短辺側の一端上にある4個の軸孔73は、短辺側の他端上にある4個の軸孔73にそれぞれ向かい合う。
この状態にあるベゼル2がリテーナ3に固定される。このときには、図35の断面図(つまり、本実施形態に係るレジスタ1が上記図2の線C−Cで切断された断面図)で表したように、ベゼル2の囲繞リブ25内の各凹状嵌合部26(上記図9参照)に、前フィン枠71の各凸状嵌合部72(上記図22等参照)がそれぞれ嵌め込まれている。従って、ベゼル2の囲繞リブ25内の各凹状嵌合部26(上記図9参照)には、前フィン41の回動軸42がそれぞれ位置する。
固定フィン22の断面については、上記図36の断面図に表されたように、固定フィン22と前フィン41とが近接する側では双方とも上下方向の厚みがほぼ同じであるが、前フィン41から離れるに連れて固定フィン22の上下方向の厚みは小さくなっていく形状である。
上記図36に表された前フィン41の断面は、前フィン41の奥行Dの方向に沿って切断した前フィン41の断面である。前フィン41の断面については、上記図36の断面図に表されたように、その断面を構成する上面41Aと下面41Bが、漸次弓なりに曲がっている凹曲面(所謂「えぐり形状」)である。さらに、前フィン41のフィン厚は、前フィン41の奥行Dの方向の中央付近Qで最小である。
上記図30の正面側斜視図、上記図31の背面側斜視図、及び上記図32乃至図34の三面図に表されたように、上側から2番目の固定フィン22には、上側から2番目の前フィン41とともに、操作ノブが差し込まれている。このとき、操作ノブに設けられた一対の連係片には、上記図3の背面図に表されたように、後フィン61の連係棒65が摺動可能な状態で挟装される。
本実施形態に係るレジスタ1では、上記図39(a)(b)(c)の断面図(つまり、本実施形態に係るレジスタ1が上記図2の線B−Bで切断された断面図)に表されたように、リテーナ3の通風路3A内に送り込まれた空気は、ベゼル2の空気吹出口21に向かう方向である通風方向Xに流れる。ベゼル2の空気吹出口21に向かって流れる空気は、ベゼル2の空気吹出口21から吹き出す。その吹出方向は、全ての前フィン41の状態に応じて、偏向する。
先ず、上記図1乃至上記図40を参照して説明された本実施形態に係るレジスタ1の構成について、図41の断面図(つまり、本実施形態に係るレジスタ1が上記図2の線A−Aで切断された断面図)を参照して改めて説明する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施形態に係るレジスタ1では、固定フィン22や前フィン41が横方向であり後フィン61が縦方向であるが、逆に、固定フィン22や前フィン41が縦方向であり後フィン61が横方向であってもよい。
2 ベゼル
3 リテーナ
3A 通風路
21 空気吹出口
22 固定フィン
22A 通風方向の上流側にある固定フィンの縁辺部
22B 通風方向の下流側にある固定フィンの縁辺部
41 前フィン
41A 前フィンの上面
41B 前フィンの下面
41C 通風方向の下流側にある前フィンの縁辺部
42 一対の回動軸
42A 軸線
E1,E2 前フィンの横方向の両端
X 通風方向
Y1,Y2,Y3 吹出方向
Claims (6)
- 空気吹出口が形成されたベゼルと、前記ベゼルの空気吹出口に連通すると共に前記ベゼルの空気吹出口に向かう方向を通風方向とする通風路が形成されたリテーナと、前記リテーナの通風路内に送り込まれた空気が前記ベゼルの空気吹出口から吹き出す吹出方向を偏向させる平板状の可動フィンと、前記可動フィンの両端において前記通風方向下流側に設けられ、前記可動フィンを回動可能に支持する一対の回動軸と、前記一対の回動軸を結んだ軸線に沿って前記ベゼルの空気吹出口に設けられた固定フィンと、を有し、前記通風方向下流側にある前記可動フィンの縁辺部が前記通風方向上流側にある前記固定フィンの縁辺部と近接した離間状態にあるレジスタであって、
前記可動フィンの両面が前記通風方向に沿って漸次弓なりに曲がった凹曲面であり、
前記通風方向の前記可動フィンの中央付近で前記可動フィンのフィン厚が最小であり、
前記可動フィンは、少なくとも3個以上設けられ、
3個以上の前記可動フィンは、一方向に順番に並んで配置され、間に挟まれた前記可動フィンのうち少なくとも1個の可動フィンにおける前記通風方向に沿った幅を、他の可動フィンの通風方向に沿った幅に比べて短く形成されること、を特徴とするレジスタ。 - 空気吹出口が形成されたベゼルと、前記ベゼルの空気吹出口に連通すると共に前記ベゼルの空気吹出口に向かう方向を通風方向とする通風路が形成されたリテーナと、前記リテーナの通風路内に送り込まれた空気が前記ベゼルの空気吹出口から吹き出す吹出方向を偏向させる平板状の可動フィンと、前記可動フィンの両端において前記通風方向下流側に設けられ、前記可動フィンを回動可能に支持する一対の回動軸と、前記一対の回動軸を結んだ軸線に沿って前記ベゼルの空気吹出口に設けられた固定フィンと、を有し、前記通風方向下流側にある前記可動フィンの縁辺部が前記通風方向上流側にある前記固定フィンの縁辺部と近接した離間状態にあるレジスタであって、
前記可動フィンの両面が前記通風方向に沿って漸次弓なりに曲がった凹曲面であり、
前記通風方向の前記可動フィンの中央付近で前記可動フィンのフィン厚が最小であり、且つ、前記通風方向下流側にある前記可動フィンの前記縁辺部において前記可動フィンのフィン厚が最大となること、を特徴とするレジスタ。 - 請求項1又は請求項2に記載するレジスタであって、
前記通風方向に沿って切断された前記固定フィンの断面形状は、前記通風方向上流側から前記通風方向下流側に向かって先細りした形状であること、を特徴とするレジスタ。 - 請求項1乃至請求項3の何れかに記載するレジスタであって、
前記通風方向下流側にある前記可動フィンの縁辺部と前記通風方向上流側にある前記固定フィンの縁辺部とは平行関係にあること、を特徴とするレジスタ。 - 請求項1乃至請求項4の何れかに記載するレジスタであって、
前記可動フィンのフィン厚は、前記通風方向の前記可動フィンの中央付近で最小となり、前記中央付近から、前記固定フィンの前記縁辺部に近接する前記可動フィンの前記縁辺部へ向かうのに従って徐々に厚くなること、を特徴とするレジスタ。 - 請求項1乃至請求項5の何れかに記載するレジスタであって、
前記可動フィンの前記縁辺部は、前記固定フィンの前記縁辺部に向かって凸設された曲面を形成され、
前記固定フィンの前記縁辺部は、前記可動フィンの前記縁辺部の形状に合わせて凹設された曲面を形成されること、を特徴とするレジスタ。
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