JP2015063187A - レジスタ - Google Patents
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Abstract
【課題】送風時の圧力損失の低減と指向性の改善を図り、バレル内部のデザイン性を向上させることができるレジスタを提供する。【解決手段】空気吹出口11を設けたバレル1がリテーナ2の内側に、バレル軸14,15により回動可能に枢支される。バレル1の内側に固定フィン12がバレル軸14,15と平行に並設される。バレル1の内側に複数の可動フィン4がバレル軸14,15と直交する支軸4b,10aにより軸支される。バレル1の内側に可動フィン4と平行に補強リブ18が設けられ、可動フィン4の支軸4b,10aは、補強リブ18の略真後ろに位置する。【選択図】図2
Description
本発明は、自動車の車内等の換気や空調の空気吹出口に使用されるバレル型のレジスタに関し、特にバレルの見栄えを向上させ、デザイン性を向上させることができるレジスタに関する。
車内等の換気や空調の空気吹き出し口に使用するレジスタとして、従来、下記特許文献1などにおいて、リテーナ内にバレルを回動可能に有したバレル型のレジスタが知られている。このレジスタは、リテーナの内側にバレルを回動可能に枢支し、バレル内の可動フィンを配設し、可動フィンの前部に設けた操作ノブを操作して、バレルを回動させ或いは可動フィンを回動させて、風向を変える構造である。
レジスタのダクト状のリテーナ内或いはリテーナ及びベゼル内に、バレルを回動可能に枢支し、そのバレル内に固定フィンを設けるとともに、固定フィンと直交する方向に複数の可動フィンがバレル内の後部に回動可能に並設され、1つの可動フィンから前方に突き出すように操作ノブが設けられる。
この種のバレル型レジスタは、通常、バレルのバレル軸が水平横方向に配設され、バレル内の可動フィンの回動軸がバレル軸と直交する縦方向に配設される。レジスタの風向を上下に変える場合は、操作ノブを持ってバレルを上下に回動させ、バレル自体と固定フィンの向きを上下に変えて風向を上下方向に変え、風向を左右に変える場合は、操作ノブを持って可動フィンの向きを左右に変えて、風向を左右に変える。
近年、自動車の室内に配設されるレジスタは、デザイン性が非常に重要視され、レジスタ内部のデザインにおいても、搭乗者が視認できる部分では、高いデザイン性が要求される。
バレル型のレジスタでは、バレルの正面を搭乗者が見た場合、バレルの内部を視認することができるため、バレル内部においても、良好なデザイン性が要求される傾向にある。そのため、レジスタの設計を行う場合、バレル内部のデザイン性も重要であり、バレル内部に多数の乱雑な線や複雑な形状の部分が見えると、見栄えが悪化するため、そのようなデザインは避ける必要がある。
しかし、レジスタのバレル内のデザイン性を優先した場合、風の指向性や圧力損失の悪化が問題となる場合があり、レジスタとしての本来の機能、つまり送風時の風の良好な指向性や圧力損失の低減を維持しつつ、バレル内のデザイン性の改善が要望されている。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、送風時の圧力損失の低減と指向性の改善を図り、バレル内部のデザイン性を向上させることができるレジスタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレジスタは、空気吹出口を設けたバレルがリテーナの内側に、バレル軸により回動可能に枢支され、該バレルの内側に固定フィンが該バレル軸と平行に並設され、該バレルの内側に複数の可動フィンが該バレル軸と直交する支軸により軸支されるレジスタにおいて、該バレルの内側に該可動フィンと平行に補強リブが設けられ、該可動フィンの該支軸は、フィン本体の前縁部に位置し且つ該補強リブの略真後ろに位置することを特徴とする。なお、この明細書で使用する前後は、レジスタ内の流路において下流側が前、流路の上流側が後を意味する。
この発明によれば、可動フィンの支軸が、フィン本体の前縁部に位置し、且つバレルの内側に可動フィンと平行に配設した補強リブの略真後ろに位置するので、可動フィンを振った際、その振り角に関わらず可動フィンの前縁部が常に補強リブの背後に隠れる。このため、レジスタのバレル内を前面から見たとき、可動フィンの前縁部の輪郭線が補強リブの影に隠れて見えにくく、すっきりした外観となってデザイン性を高め、見栄えを良くすることができる。また、送風時、補強リブによる空気抵抗が少なくなり、送風時の圧力損失を低減することができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記可動フィンのフィン本体は略長方形状に形成され、該フィン本体の前縁部の一方の角部近傍に支軸が突設され、該支軸と略平行位置の他方の角部近傍に連結軸が突設され、該各可動フィンの連結軸が1本のリンクバーにより連結され、該リンクバーはバレル前面の空気吹出口の下縁部より下側に位置する構成とすることが好ましい。
これによれば、可動フィンの連結軸やリンクバーがバレル前面の空気吹出口の下縁部より下側に位置するので、バレル内を正面から見たとき、連結軸やリンクバーが視認されず、見栄えの悪化を防止して、レジスタのデザイン性を向上させることができる。
また、リンクバーの位置がレジスタ内の流路の壁面寄りとなり、送風時、中央を流れる主空気流の位置から外れるため、バレル内を通過する空気流の空気抵抗を低減し、送風時の圧力損失を低減することができる。さらに、可動フィンのフィン本体の形状を、長方形状として大形化することができ、可動フィンを振った際の風の指向性を改善することができる。
ここで、上記レジスタにおいて、上記可動フィンの1つに操作ノブが取り付けられ、該操作ノブの後部に、上記可動フィンに取り付けるための1対の取付アーム部が、該可動フィンの両側面を挟持する形態で設けられ、該1対の取付アーム部の先端部には、該可動フィンの後端部に係止される係止爪が設けられ、該取付アーム部は、その両側が元部から先端にかけて直線状の平坦面で形成されることが好ましい。
従来のバレル型のレジスタは、バレル内の可動フィンの略中央部に係合凸部を突設し、係合爪を外側に設けた取付アーム部を、この係合凸部に係合させて操作ノブを取り付けているため、バレル内部を見ると、係合凸部やそこに係合する操作ノブの取付アーム部が目立つこととなり、バレル内の見栄えを悪くしていた。しかし、本発明のレジスタは、可動フィンに何ら突出部などは設けず、直線状の平坦面を両側に設けた取付アーム部を介して操作ノブを可動フィンに取り付けることができるので、バレル内の見栄えを良くし、バレル内のデザイン性を向上させることができる。また、さらにバレル内を通過する空気流の空気抵抗を低減し、送風時の圧力損失を低減することができる。
さらに、上記レジスタにおいて、上記可動フィンを軸支する一方の支軸はバレル本体内側に突設し、該支軸を嵌入する軸受孔はフィン本体の一方の端部に設けることが好ましい。
従来のバレル型のレジスタのように、可動フィンを軸支する一方の支軸を、フィン本体の一方の端部に突設した場合、バレル本体側に軸受孔を設けて支軸を軸受孔に嵌入することとなり、バレル本体の肉厚は支軸の長さより厚くできない。このため、従来のレジスタでは、バレル本体の外側面に可動フィンの支軸が突出し、バレルを回動操作したとき、支軸の突出したバレル本体の外側面がレジスタの正面に露出し見栄えが悪化する。
しかし、上記のように、可動フィンの一方の支軸をバレル本体内側に突設し、支軸を嵌入する軸受孔をフィン本体の一方の端部に設けることによって、バレル本体の外側面から突出する支軸を消すことができ、これにより、バレル回動時のバレルの見栄えを良くし、デザイン性を向上させることができる。
本発明のレジスタによれば、バレルの見栄えを良くするとともに、送風時の風の指向性を向上させ、バレル内を通過する空気流の空気抵抗を低減して、送風時の圧力損失を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。このレジスタは、バレル型のレジスタであり、図1〜図4に示すように、ダクト状に形成されたリテーナ2内の前部に、空気吹出口11を設けたバレル1が、その両側の突設したバレル軸14,15により、上下に回動可能に軸支される。リテーナ2の前縁部には、図2,3において仮想線で示すベゼル3が嵌着される。リテーナ2は背面側と前面側が開口し、内部には流路21が形成され、流路21はバレル1内へと連通している。ここで、レジスタの前後は、流路21の下流側が前、上流側が後である。
バレル1は、リテーナ2内の前部に、左右端部に設けたバレル軸14,15を介して回動可能(上下に傾動可能)に軸支され、バレル1のバレル軸14,15を回動可能に支持するために、リテーナ2内の前部の両側に、図6に示すように、軸受部が形成される。軸受部には、バレル1の回動操作時に適度な操作荷重を付与するために、ゴム状弾性体などからなる荷重付与部材を嵌め込むことができる。リテーナ2の前面には、図2,6の如く、意匠面を形成するベゼル3が嵌着される。ベゼル3は、図1、2に示すように、バレル1の前周縁部を包むように、前方絞り形状に形成され、バレル1前面の空気吹出口11はベゼル3の前開口部から正面に露出し、送風口を形成する。
バレル1の外殻を形成するバレル本体10は、図3,7に示すように、正面視で横長の長円枠状に形成され、バレル本体10内前部には、2枚の固定フィン12が長手方向(横方向)に沿って平行に取り付けられる。固定フィン12の右端部はU字状部とされ、2枚の固定フィン12はU字状部を介して横方向に連続する。図2、5に示すように、バレル本体10の下部にはその下縁部に沿ってバレル下縁部13が嵌着され、バレル下縁部13には、支軸4b用の軸受孔が所定の間隔で形成され、各フィン本体4aの下側の支軸4bが各軸受孔に回動可能に嵌入され、軸支される。
図3,7に示す如く、バレル1の前部の内側には、バレル本体10及び2枚の固定フィン12を補強するように、3本の補強リブ18が縦方向につまり固定フィン12と直交し且つ一体化して設けられる。3本の補強リブ18は、バレル1の前面の空気吹出口11を横に略4分割する位置に、間隔をおいて縦方向に配置される。また、補強リブ18の位置は、可動フィン4の直ぐ前部つまり、補強リブ18の略真後ろに可動フィン4が位置するように配置される。
バレル1は、概略的には、横長の長方形状に形成されたバレル本体10の内側に、2本の固定フィン12と直交するように、複数(7枚)の可動フィン4を左右に回動可能に設けて構成される。2枚の固定フィン12は、バレル本体10内の前部に、水平横方向につまりバレル軸14,15と平行に設けられる。可動フィン4は、7枚のフィン本体4aを、固定フィン12の後方でバレル軸14,15と直交する方向つまり縦方向に向けて、左右横方向に間隔をおいて並設して構成される。可動フィン4の各フィン本体4aは、その上部をバレル本体10側の支軸10aにより、その下部を支軸4bにより左右方向に回動可能に軸支される。なお、可動フィン4のフィン本体4aは、7枚のほか、5枚、9枚と任意の複数本数だけ設けることができる。
上記のように、可動フィン4は、図3,8,9に示す如く、7枚のフィン本体4aを横方向に所定の間隔をおいて並設される。各フィン本体4aは、図2,7に示す如く、略長方形の板状に形成され、フィン本体4aの前縁部の上部と下部が、上部のバレル本体10側の支軸10aと下部の支軸4bにより、回動可能に軸支される。つまり、可動フィン4の軸支部は、図2に示す如く、各フィン本体4aの最前部に位置し、フィン本体4aの軸支される前縁部が補強リブ18の真後ろに位置している。
このように、可動フィン4をその前縁部で軸支するために、フィン本体4aの前縁部の上部に、軸受孔4cが形成され、フィン本体4aの前縁部の下部に、支軸4bが突設される。そして、図2,7の如く、バレル本体10の上部の内側に、支軸10aが下向きに突設され、バレル本体10の下部に嵌着されるバレル下縁部13に設けた軸受孔に、各フィン本体4aの支軸4bが嵌入する。可動フィン4の各フィン本体4aはその前縁部の支軸10aと支軸4bを軸に左右に回動する構造となっている。これにより、可動フィン4を左右に振ったときにおいても、可動フィン4の前縁部が補強リブ18の後ろに隠れ、バレル1内を正面から見た場合、複雑な線が現れず、デザイン的にすっきりとした外観となり、レジスタの見栄えを向上させている。
また、フィン本体4aの上部を支持する支軸10aは、バレル本体10の内側に突設されるため、図6に示すように、バレル本体10の上面に、支軸10aは現れない。このため、図12(b)のように、バレル1を下側に回動させたとき、バレル本体10の上面に支軸10aが現れず、すっきりした曲面形状のバレル本体10が正面に露出する。このため、バレル1の見栄えを良くし、そのデザイン性を向上させることができる。
なお、製造時、各フィン本体4aがバレル1のバレル本体10内に組み付けられる際、その上部の軸受孔4cがバレル本体10の支軸10aに嵌合され、バレル本体10のバレル下縁部13に設けた軸受孔13aに、フィン本体4aの下部の支軸4bが嵌合されて組み付けられるが、このような組付け作業は、可動フィン4、バレル本体10、リンクバー9を型成形する成形装置内で自動的に行うことができる。
図2,7、9に示すように、可動フィン4の各フィン本体4aは、略長方形の板状に形成され、その長方形板状のフィン本体4aの下部に、レバー部が右側に突き出すように設けられ、そのレバー部の先端に連結軸4dが支軸と偏移する位置に、下向きに突設される。各フィン本体4aの連結軸4dは1本のリンクバー9により連結され、可動フィン4の全てのフィン本体4aが連動して回動するようになっている。
また、フィン本体4aの形状が略長方形状に形成され、フィン本体4aの下辺部に各フィン本体4aの連結軸4d及びリンクバー9の位置が位置するため、その位置は、図2に示すように、バレル1の空気吹出口11の下側縁部の水平位置より、下方に位置する。これにより、バレル1内をその正面から見た場合、各フィン本体4aの連結軸4d及びリンクバー9がバレル1の内側に隠れることとなり、すっきりしたデザイン性を感じさせ、バレル1の見栄えが良好となる。また、可動フィン4が補強リブ18の真後ろに位置するため、可動フィン4に向きに関わらず、送風時の空気抵抗を少なくし、圧力損失を低減させることができる。
このように、バレル本体10内の可動フィン4は、固定フィン12の後方(上流側)に、固定フィン12と直交する方向の縦方向に向けて、補強リブ18と平行状態で、可動フィン4の前縁部が補強リブ18の真後ろに位置するように配置され、可動フィン4の支軸位置が、フィン本体4aの前縁部に位置し、可動フィン4の前縁部が常に補強リブ18の真後ろに位置する。このため、可動フィン4を左右に振ったとき、常に可動フィン4の前縁部が補強リブ18の後方に隠れる。これにより、バレル1を正面から見たとき、すっきりしたデザイン性を感じさせ、バレル1の見栄えを向上させることができる。また、送風時の空気抵抗を少なくし、圧力損失を低減させることができる。
また、図2に示すように、フィン本体4aが略長方形状に形成され、リンクバー9を連結する連結軸4dが下側の支軸4bと略同じ水平位置に設けられるので、バレル1内を正面から見たとき、リンクバー9や連結軸4dは視認にくい。このため、バレル1内を正面から見たとき、すっきりしたデザイン性を感じさせ、バレル1の見栄えを向上させることができる。また、連結軸4dやリンクバー9が下壁部近傍に位置するため、送風時の空気抵抗を少なくし、圧力損失を低減させることができる。
可動フィン4の中央のフィン本体4aには、図9のように、操作ノブ7が組み付けられる。操作ノブ7は、図8〜図10に示すように、正面の把持部の両側後方に、1対の取付アーム部7aを突設し、取付アーム部7aの間で、フィン本体4aを挟持するようにしてフィン本体4aに取り付けられる。1対の取付アーム部7aの先端には、内側に向けて係止爪7bが設けられ、取付アーム部7aの外側面は直線状の平坦面として形成される。
このように、1対の取付アーム部7aの先端に係止爪が、フィン本体4aの後端部を両側から抱き込むように係止する形態で設けられ、1対の取付アーム部7aの両側は、元部から先端にかけて直線状の平坦面7cで形成されるため、フィン本体4a側には溝を設けておけば、何ら突出する部分を設ける必要がない。このため、バレル1内を正面から見たときに、操作ノブ7のシンプルな取付アーム部7aが見えるのみで、複雑な形状線が見えず、バレル1内の見栄えを良好にし、レジスタのデザイン性を向上させることができる。フィン本体4aの略中央位置の前面と後面に、取付アーム部7aを嵌め込むための溝が形成される。したがって、操作ノブ7は、その取付アーム部7aをフィン本体4aの両側から、その溝に合わせて嵌め込み、フィン本体4aの背面に、係止爪7bを係止させて、中央のフィン本体4aに対し容易に且つ確実に取り付けることができる。
図3のように、操作ノブ7が、バレル1の空気吹出口11の中央に位置するフィン本体4aに取り付けられるので、操作ノブ7を持って可動フィン4を左または右に動かすと、各フィン本体4aがその支軸10a、4bを軸に左または右に回動し、風向を左または右に振ることができ、操作ノブ7或いはバレル1の前部を持って、バレル1を上または下に回動操作すると、バレル1はその両側のバレル軸14,15を軸に、上下に回動し、風向を上または下に調整することができる。
上記構成のレジスタは、自動車の車内のインストルメントパネルの正面などに配設された通風ダクトの開口部に、そのリテーナ2の後部を嵌め込み、そのベゼル3を水平横方向に配置して取り付けられる。
通風ダクト内を空気が送風されると、レジスタに達した空気は、流路21内を通過してバレル1内に入り、バレル1内の可動フィン4にガイドされ、バレル1の空気吹出口11から、バレル1及び可動フィン4の向く方向に空気が吹き出される。バレル1及び可動フィン4が、図1のように、正面に向けた状態では、空気流は正面に向けて送風される。
このとき、図1に示すように、可動フィン4のフィン本体4aがバレル1の前部にある補強リブ18の真後ろに位置するため、送風時の補強リブ18による空気抵抗は低減される。また、バレル1内の可動フィン4においては、各フィン本体4aの下辺部に位置する連結軸4d及びリンクバー9が、流路21の主流部から外れた下壁面近傍に位置するため、連結軸4d及びリンクバー9による空気抵抗が最小となり、操作ノブ7の取付アーム部7aによる空気抵抗も平坦面7cによって最小となるため、送風時の圧力損失を低減することができる。
空気の吹出し方向を左または右方向に変える場合、操作ノブ7を持って可動フィン4を左または右に動かすように操作する。このとき、図8に示すように、各可動フィン4は、連動して、その上下の支軸10a,4bを軸に左右に回動し、空気の吹出し方向を右方向、左方向、或は正面方向など、任意の方向に、風向を変えることができる。
例えば操作ノブ7を左に操作した場合、図11に示すように、可動フィン4が左に向けられ、送風が左に振られるが、この状態で、バレル1内を見た場合、補強リブ18の真後ろに位置するフィン本体4aでは、その前縁部が補強リブ18の後ろに隠れることとなる。また、補強リブ18が前にないフィン本体4aでは、フィン本体4aの前縁部の位置は変わらず、単にフィン本体4aの後縁部が右側に振られるのみである。
このため、バレル1の正面に、フィン本体4aの前縁部や後縁部の輪郭線が複雑に現れることはなく、操作ノブ7を左右に操作して可動フィン4を左右に振った状態においても、バレル1内部の外観は、図1のような正面を向けた状態と変わらず、バレル1の良好な外観を保持して見栄えを向上させ、レジスタのデザイン性の向上を図ることができる。
一方、空気の吹出し方向を上下方向に変える場合、操作ノブ7を持ってバレル1を例えば上に回動させると、バレル1は、図12(a)に示すように、その両側のバレル軸14,15を軸に上方向に回動し、バレル1内の空気吹出口11の向きが斜め上に向き、風向が上方向に調整される。また、操作ノブ7を持ってバレル1を下に回動させると、バレル1は、図12(b)に示すように、その両側のバレル軸14,15を軸に下方向に回動し、バレル1内の空気吹出口11の向きが斜め下に向き、風向が下方向に調整される。このとき、可動フィン4の各フィン本体4aの上の支軸10aが、バレル本体10の内側に突設され、バレル本体10の上面に支軸や軸受部が現れないため、支軸や軸受部によってバレル1の外観が悪化することなく、バレル1の見栄えを向上させ、レジスタのデザイン性を向上させることできる。
なお、上記実施形態では、1連のレジスタを例にして説明したが、上記レジスタを2連形状として左右に隣接する構造とすることもできる。また、上記レジスタは、上下幅を薄くした薄型のリテーナ内に薄型のバレルを配して横長薄型のレジスタとしたが、上下幅を長く左右幅を短くした縦長構造のレジスタとすることもできる。その場合、上記水平横方向の固定フィンは、縦方向に配置することとなる。また、上記レジスタでは、バレル1のバレル軸14,15の方向を水平横方向として横長のバレル1としたが、縦型のレジスタのリテーナ内に縦長のバレルを配設し、バレルのバレル軸を縦方向とし、バレル内の可動フィンの支軸を水平横方向とすることもできる。
1 バレル
2 リテーナ
3 ベゼル
4 可動フィン
4a フィン本体
4b 支軸
4c 軸受孔
4d 連結軸
7 操作ノブ
7a 取付アーム部
7b 係止爪
7c 平坦面
9 リンクバー
10 バレル本体
10a 支軸
11 空気吹出口
12 固定フィン
13 バレル下縁部
13a 軸受孔
14 バレル軸
15 バレル軸
18 補強リブ
21 流路
2 リテーナ
3 ベゼル
4 可動フィン
4a フィン本体
4b 支軸
4c 軸受孔
4d 連結軸
7 操作ノブ
7a 取付アーム部
7b 係止爪
7c 平坦面
9 リンクバー
10 バレル本体
10a 支軸
11 空気吹出口
12 固定フィン
13 バレル下縁部
13a 軸受孔
14 バレル軸
15 バレル軸
18 補強リブ
21 流路
Claims (4)
- 空気吹出口を設けたバレルがリテーナの内側に、バレル軸により回動可能に枢支され、該バレルの内側に固定フィンが該バレル軸と平行に並設され、該バレルの内側に複数の可動フィンが該バレル軸と直交する支軸により軸支されるレジスタにおいて、
該バレルの内側に該可動フィンと平行に補強リブが設けられ、該可動フィンの該支軸は、フィン本体の前縁部に位置し且つ該補強リブの略真後ろに位置することを特徴とするレジスタ。 - 前記可動フィンのフィン本体は略長方形状に形成され、該フィン本体の前縁部の一方の角部近傍に支軸が突設され、該支軸と略平行位置の他方の角部近傍に連結軸が突設され、該各可動フィンの連結軸が1本のリンクバーにより連結され、該リンクバーはバレル前面の空気吹出口の下縁部より下側に位置することを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記可動フィンの1つに操作ノブが取り付けられ、該操作ノブの後部に、上記可動フィンに取り付けるための1対の取付アーム部が、該可動フィンの両側面を挟持する形態で設けられ、該1対の取付アーム部の先端部には、該可動フィンの後端部に係止される係止爪が設けられ、該取付アーム部は、その両側が元部から先端にかけて直線状の平坦面で形成されることを特徴とする請求項1記載のレジスタ。
- 前記可動フィンの一方の支軸が前記バレル本体内側に突設され、該可動フィンのフィン本体の一方の端部に該支軸を嵌入する軸受孔が設けられたことを特徴とする請求項2記載のレジスタ。
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