JP6385590B2 - 手乾燥装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄後の濡れた手を風により乾燥することができる手乾燥装置に関するものである。
濡れた手を風によって乾燥させる手乾燥装置では、手から吹き飛ばした水滴を付着させる水受けと、水受けの下部に設けられて水受けに付着した水滴を回収するタンクが設けられている。近年、狭小トイレおよび設置スペースの制約のあるトイレなどへ種々の形態のトイレへの手乾燥装置の設置の拡大により、手乾燥装置の小型化が求められている。手乾燥装置を小型化するためには、水受けおよびタンクの小型化も必要となる。
水受けに付着した水滴は、ノズルから噴射されるノズル噴流により押し出され、水受けの外縁部へ流れる。このとき、水受けにおけるノズル噴流の衝突点から水受けの外周部への距離が十分にある場合には、水受けの外周部へ流れた水滴は水受けに留まり、水受けの周囲へと飛び散ることはない。また、上記の距離が短い場合でも、水受けの外周部に設けられた土手状の凸部の高さがノズル噴流の風圧に対して十分に高い場合は、水受けの外周部へ流れた水滴は、水受けの外周部に設けられた土手状の凸部で止まり、水受けの周囲へと飛び散ることはない。
また、水受けに衝突したノズル噴流の一部は、水受けの表面に沿って流れてタンク内に流入する。このため、タンク内にはノズル噴流に起因して不規則な圧力変動が生じる。そして、この圧力変動により、タンク内に貯水されたドレン水の水面に波打ちが生じる。このとき、ドレン水の水面と水受けとの距離が十分にある場合には、タンクに貯水されているドレン水は、水面が波打っても周囲へと飛び散ることはない。
しかしながら、水受けおよびタンクを小型化した場合は、スペースの制約が厳しくなるため上記のような水滴の飛散防止は行えず、周囲への水滴の飛び散りが生じる。特に、タンクを小型化した場合でもノズル噴流の風速および風量は低減することができないため、タンク容量に対する、タンク内に流入するノズル噴流の量が相対的に増加する。このため、タンク内の圧力変動が大きくなり、ドレン水の周囲への飛び散りはさらに増加する。
周囲への水滴の飛散を防止する手法として、特許文献1には、水受け皿の前部および左右側部に突起帯を設けることを特徴とする手乾燥装置が開示されている。特許文献1の手乾燥装置では、水受け皿に付着した水滴は、ノズル噴流により押し出されるが、突起帯で留まる。これにより、水受け皿に付着した水滴が周囲へと飛散することが防止される。
特許第3808950号公報
しかしながら、上記従来の手乾燥装置において水受け皿を小型化した場合には、水受け皿におけるノズル噴流の衝突点から突起帯までの距離が短くなる。このため、突起帯で水滴を止めるためには、突起帯の高さを高くしなければならない。そして、突起帯の高さを高くした場合には、外観が悪化する、という問題があった。また、突起帯の高さを高くした場合には、清掃がしづらくなり、清掃性が悪化する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、周囲への水滴の飛散を防止でき、小型化に対応可能な手乾燥装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明にかかる手乾燥装置は、外殻の一部を構成し手を挿抜可能な処理空間からなる手挿入部を備えたケーシングと、ケーシングに内蔵されて空気流を発生させる空気流発生部と、手挿入部の上部から下方に向って空気流を噴出させるノズルと、ノズルの下方においてノズルと対向して配置された水受けと、水受けの下方に配置されたタンクと、を備える。水受けは、ノズルから噴射される空気流が水受けに衝突する衝突点よりも前方に配置された前側排水口と、衝突点よりも後方に配置された後側排水口と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる手乾燥装置は、周囲への水滴の飛散を防止でき、小型化に対応可能な手乾燥装置が得られる、という効果を奏する。
本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置の上面斜視図 本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置の断面図であり、図1中のII−II線に沿った断面を示す図 本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置の上面斜視図であり、タンクおよび水受けを取り外した状態の手乾燥装置を示す図 本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置におけるノズルの配列の一例を示す張り出し部の底面の部分拡大図 本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置におけるノズルの配列の他の一例を示す張り出し部の底面の部分拡大図 本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置におけるタンクとタンク保持部との構成を示す上面図 本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置における高速気流の流れを示す断面図 本発明の実施の形態にかかる他の手乾燥装置の断面図 本発明の実施の形態にかかる他の手乾燥装置の上面斜視図
以下に、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態
図1は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置の上面斜視図である。図2は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置の断面図であり、図1中のII−II線に沿った断面を示す図である。図3は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置の上面斜視図であり、タンクおよび水受けを取り外した状態の手乾燥装置を示す図である。図4は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置におけるノズルの配列の一例を示す張り出し部の底面の部分拡大図である。図5は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置におけるノズルの配列の他の一例を示す張り出し部の底面の部分拡大図である。図6は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置におけるタンクとタンク保持部との構成を示す上面図である。図7は、本発明の実施の形態にかかる手乾燥装置における高速気流の流れを示す断面図である。図1および図3では、一部を透過して見た状態を示している。
図1から図3に示すように、実施の形態1にかかる手乾燥装置30は、高圧気流を発生させる空気流発生部である高圧気流発生装置4と、前面上部から前方に延在する張り出し部1aを有し、高圧気流発生装置4を内蔵する本体であるケーシング1と、を有する。また、手乾燥装置30は、ケーシング1内に設置され、張り出し部1aの下方の処理空間である乾燥処理空間2に向けて空気流を噴射するノズル3と、ケーシング1の後部に設けられた吸気口9と、吸気口9と高圧気流発生装置4とを連通させる吸気風路10と、高圧気流発生装置4とノズル3とを連通させる排気風路11とを有する。
乾燥処理空間2は、ケーシング1の正面に開口し、使用者が手乾燥装置30により手の乾燥処理を行う際に手を配置可能な空間である。すなわち、ケーシング1において、乾燥処理空間2は、外殻の一部を構成し手を挿抜可能な処理空間からなる手挿入部を構成している。図1および図2に示すように、乾燥処理空間2の前面、および乾燥処理空間2の幅方向、すなわち左右方向における両側面は、開放されている。これにより、乾燥処理空間2は、前面方向または左右方向から使用者の手を自由に挿抜可能である。なお、少なくとも乾燥処理空間2の前面が開放されていれば、乾燥処理空間2に手を配置可能である。
ノズル3は、図2に示すように張り出し部1aの底面に配置されている。すなわち、ノズル3は、ケーシング1の上部前方に配置されている。ノズル3は、図4に示すように左右方向に伸長したスリット形状の複数のノズル孔3aが、左右方向において間隔を空けて1列に並べられて構成されている。なお、ノズル孔3aは、スリット形状のノズル孔に限定されるものではなく、開口形状が円形とされた円孔であってもよい。また、ノズル孔3aの配列は、1列に限定されず、図5に示すように2列に配置されてもよく、さらに多くの複数列に配置されてもよい。
張り出し部1aの下面におけるノズル3の近傍には、非接触式のセンサ5が配置されている。センサ5の具体例としては、反射式赤外線センサまたは測距センサが挙げられる。
また、手乾燥装置30は、乾燥処理空間2を挟んでノズル3と対向して配置され、乾燥処理空間2に配置された手から空気流によって吹き飛ばされた水滴を受け止める水受け7と、水受け7の下方に設けられて水受け7が受け止めた水滴を収容するタンク6とを有する。水受け7は、タンク6に対して着脱可能とされている。
水受け7は、穴状に開口した排水口を有する。水受け7は、水受け7の上面7aに付着した水滴を排水する。これにより、水受け7の上面7a上に付着した水滴は、排水口から排水されてタンク6に収容される。水受け7およびタンク6は、ケーシング1が下部に有するタンク保持部17に保持される。水受け7およびタンク6は、タンク保持部17から前方に引き抜いて外すことができる。これにより、タンク6内に溜まったドレン水を捨てることができる。
水受け7は、排水口として前側排水口12と後側排水口13とを有する。前側排水口12は、前後方向において、ノズル3から噴射されるノズル噴流が水受け7の上面7aに衝突する衝突点7bよりも前方に配置されている。後側排水口13は、前後方向において、衝突点7bよりも後方に配置されている。また、後側排水口13は、乾燥処理空間2よりも後方のケーシング1の下方に配置されている。そして、水受け7の上面7a上において、衝突点7bから前側排水口12までの距離よりも、衝突点7bから後側排水口13までの距離の方が長くされている。
したがって、ノズル3が垂直方向にノズル噴流を噴射する構成の場合は、前側排水口12は、前後方向において、ノズル3よりも前方に配置される。そして、ノズル3が垂直方向にノズル噴流を噴射する構成の場合は、後側排水口13は、前後方向において、ノズル3よりも後方に配置される。
本実施の形態では、手乾燥装置30は、ノズル3がノズル噴流を斜め後ろ方向に噴射する構成とされている。この場合は、前側排水口12は、前後方向において、ノズル3から噴射されるノズル噴流の水受け7における衝突点7bよりも前方に配置される。そして、後側排水口13は、前後方向において、ノズル3から噴射されるノズル噴流の水受け7における衝突点7bよりも後方に配置される。
また、図5に示すようにノズル孔3aが複数列に配置されている場合、または、複数のノズル孔3aが前後方向にずれた状態で左右方向に並んで配置されている場合など、複数のノズル孔3aが前後方向において異なる位置に配置されている場合には、前側排水口12は、衝突点7bのうち最も前方側に位置する衝突点7bよりも前方に配置されている。また、後側排水口13は、衝突点7bのうち最も後方側に位置する衝突点7bよりも後方に配置されている。
図1から図2および図6に示すように、水受け7には、水受け7を前面側から側面側にわたって囲む土手状の凸部14が設けられている。凸部14は、外周部から上方へ壁状に突出している。凸部14は、乾燥処理空間2において手から除去されて水受け7の上面7aに付着した水滴が水受け7の外に流出することを防止し、使用者、床または壁へ水滴が飛散することを防止する。
前側排水口12は、図2および図6に示すように、前上面7afにおける前方側の外縁領域において、凸部14の根本に隣り合う領域に、左右方向に伸長して設けられている。前上面7afは、上面7aにおけるノズル噴流の衝突点7bよりも前方の領域である。また、前側排水口12の上方には庇状の止水板14aが凸部14の後面から後方に向かって突出して設けられている。
後側排水口13は、図1から図3および図6に示すように、後上面7arにおける後方側の外縁領域において3箇所に設けられている。後上面7arは、上面7aにおけるノズル噴流の衝突点7bよりも後方の領域である。ここでは、後側排水口13は、図1から図3および図6に示すように、後上面7arにおける後方側の外縁領域における右端、中央領域、および左端の3箇所に設けられている。なお、後側排水口13の数量は3つに限定されない。後側排水口13は、後上面7arにおける後方側の外縁領域における右端および左端の2箇所に設けられてもよい。
また、水受け7の上面7aは、上面7aにおけるノズル噴流の衝突点7bを境にして、前方および後方に向かって低くなるように傾斜していてもよい。これにより、前上面7afに付着した水滴が、前側排水口12に流れ易くなる。また、後上面7arに付着した水滴が、後側排水口13に流れ易くなる。
ケーシング1の下面と水受け7との間には、乾燥処理空間2と連通する通気路19が形成されている。通気路19は、乾燥処理空間2に噴射された高速気流を該乾燥処理空間2から外部へと排気可能な排気通路である。通気路19は、左右方向において水受け7の全幅に設けられている。なお、通気路19は、左右方向において部分的に設けられていてもよい。
通気路19の入口には、乾燥処理空間2と連通する手乾燥空間排気口15が設けられている。手乾燥空間排気口15は、左右方向において水受け7の全幅に設けられている。なお、手乾燥空間排気口15は、左右方向において部分的に設けることも可能である。
通気路19の出口には、手乾燥装置30の外部へと連通する本体排気口16が設けられている。本体排気口16は、図2および図6に示すように、タンク保持部17の後方下面、すなわち手乾燥装置30の後方下面に設けられている。また、本体排気口16は、タンク保持部17の後方下面において、左右方向において2つに分割して設けられている。すなわち、通気路19は、ケーシング1の底面において外部と連通している。なお、本体排気口16の大きさ、形状および数量は、通気路19に流れ込んだ高速気流を手乾燥装置30の外部へ排気できれば、特に限定されない。
そして、通気路19には、手乾燥空間排気口15を介して乾燥処理空間2から高速気流が吹き込む。そして、乾燥処理空間2から吹き込んだ高速気流は、通気路19を通って後方に流れ、本体排気口16から手乾燥装置30の外部へと排気される。
ケーシング1、タンク6及び水受け7は、同色、同材質及び一体感のあるデザインとされている。
つぎに、本実施の形態にかかる手乾燥装置30の動作について説明する。使用者が乾燥処理空間2に手を入れると、センサ5が手を検知して高圧気流発生装置4が起動し、手乾燥装置30の周囲の空気が吸気口9から手乾燥装置30の内部へ吸い込まれる。手乾燥装置30の内部へ吸い込まれた空気は、吸気風路10から高圧気流発生装置4へ流入する。吸気風路10にはフィルタ8が設けられている。フィルタ8により、埃または水滴が手乾燥装置30の内部へ浸入することが防止される。
吸気風路10から高圧気流発生装置4へと流入した空気は、高圧気流発生装置4により高圧気流とされる。高圧気流は、排気風路11を通ってノズル3まで流れた後、図7において矢印20で示すようにノズル3から高速気流とされて吹き出される。図7における矢印20は、ノズル3から噴射された高速気流の流れを示している。
ノズル3から吹き出された高速気流は、使用者の手に衝突し、濡れた手に付着していた水滴を吹き飛ばす。そして、高速気流によって使用者の手から吹き飛ばされた水滴は、水受け7の上面7aに付着する。
使用者が乾燥処理空間2から手を抜いた後、高圧気流発生装置4は惰性運転を行う。このため、惰性運転が終わって高圧気流発生装置4が停止するまでの数秒間は、ノズル3から高速気流が噴出され続ける。そして、乾燥処理空間2から手が抜かれているため、高速気流は水受け7の上面7aに直接当たる。
ノズル3から吹き出された高速気流は、水受け7に衝突した後、各方位に跳ね返される。ノズル3は、左右方向に伸びたスリット形状の複数のノズル孔3aを左右方向において並べられた形状を有するため、左右方向においてライン状に延びた高速気流が水受け7に衝突する。このため、水受け7の上面7aに衝突した後の高速気流は、図7に示すように主として前後方向に跳ね返される。
水受け7に衝突した後に前方に跳ね飛ばされて流れる高速気流の一部は、水受け7の上面7aに付着した水滴を押し流す。高速気流により前方に押し流された水滴は、水受け7の前方の外周部に設けられた凸部14に向かって前上面7af上を流れ、凸部14の根本にある前側排水口12を通ってタンク6に排水され、ドレン水21となって溜まる。また、凸部14の傾斜した内面を上ってくる一部の水滴は、庇状の止水板14aにより止水される。そして、止水板14aにより止水された水滴は、高速気流が停止した後、重力により落下し、前側排水口12を通ってタンク6に排水され、ドレン水21となって溜まる。
前側排水口12が設けられていない場合、凸部14へと流されてきた水滴は、凸部14の内面を上る。このとき、凸部14の高さが高速気流の風圧に対して十分に高ければ、すなわち凸部14の高さが高速気流の風圧により凸部14の内面を上がってくる水滴の高さに対して十分に高ければ、水滴は凸部14を上りきれずに途中で止まり、高速気流の停止後に重力により落下して、凸部14の根本に溜まる。また、凸部14の高さが風圧に対して不十分であれば、すなわち凸部14の高さが高速気流の風圧により凸部14の内面を上がってくる水滴の高さに対して低ければ、凸部14の内面を上がってきた水滴は、凸部14を乗り越えて周囲へと飛散する。
しかしながら、手乾燥装置を小型化するために水受け7を小型化する場合は、凸部14の必要な高さはより高くなり、外観が悪化する。また、凸部14の高さがより高くなることにより、使用時および清掃時に乾燥処理空間2に手を入れづらくなり、使い勝手および清掃性が悪化する。また、凸部14の根本に溜まる水滴の量が増加するため、不衛生となるおそれがある。
一方、手乾燥装置30は、前側排水口12を備えるため、高速気流により前上面7af上を前方に押し出された水滴は、凸部14の根本にある前側排水口12を通って速やかにタンク6に排水され、ドレン水21となって溜まる。これにより、高速気流により前上面7af上を前方に押し出された水滴が前面側から周囲に飛散することを防止することができる。これにより、手乾燥装置30は、水受け7を小型化する場合においても、凸部14の高さを高くしなくても、前面側から周囲への水滴の飛散を防止することができる。
また、手乾燥装置30は、水受け7を小型化する場合に、凸部14の高さを高くしなくてもよいため、凸部14の高さを高くすることに起因した外観、使い勝手、清掃性および衛生面の悪化を防止することができ、小型化しない場合と同じ品質を保ちつつ小型化を図ることが可能である。したがって、前側排水口12は、手乾燥装置30の小型化を図る際に、外観、使い勝手、清掃性および衛生面の悪化の防止に寄与する。また、凸部14の高さを高くしなくてもよいため、凸部14による材料の増加および重量の増加を抑えられる。
前側排水口12の開口形状における前方の形状は、凸部14の内側面に沿ったスリット状の形状、または凸部14の内側面に沿った形状に近い形状とされていることが好ましい。これにより、上述したように凸部14の内側面を上った後に落下してきた水滴が、前側排水口12を通して速やかにタンク6に排水される。なお、前側排水口12の開口形状における前方の形状は、この形状に限定されない。
また、手乾燥装置30は、止水板14aを備えるため、凸部14の内面を上ってきて凸部14の上部まで到達した一部の水滴は、最終的に前側排水口12を通ってタンク6に排水され、ドレン水21となって溜まる。これにより、手乾燥装置30は、凸部14の内面を上ってきて落下しない水滴の一部が凸部14を乗り越えて周囲へと飛散することを防止することができる。これにより、周囲への水滴の飛散により使用者に不快感を与えることを防止でき、使用時の快適性の低下を防止することができる。
また、止水板14aは、少なくとも前側排水口12の領域の上部の一部を覆うように配置される。これにより、手乾燥装置30の正面に居る使用者から前側排水口12を介してタンク6内に貯水されたドレン水21が見えることを防止することができる。これにより、使用者に不快感を与えることを防止でき、使用時の快適性の低下を防止することができる。なお、止水板14aが配置される領域は、凸部14の高さ、前側排水口12の位置、形状、寸法等の諸条件により、手乾燥装置30の正面に居る使用者からタンク6内のドレン水21が見えないように適宜設定されればよい。
水受け7に衝突した後に後方に跳ね飛ばされて流れる高速気流の一部は、水受け7の上面7aに付着した水滴を押し流す。高速気流により後方に押し流された水滴は、後上面7ar上を後方に流れ、後側排水口13を通ってタンク6に排水され、ドレン水21となって溜まる。
また、水受け7に衝突した後に後方に流れた高速気流の一部は、図7に示すように乾燥処理空間2と連通する手乾燥空間排気口15から通気路19を通って後方に流れ、タンク保持部17に設けられた本体排気口16から手乾燥装置30の外部へと排気される。すなわち、手乾燥装置30は、手乾燥空間排気口15および本体排気口16を備えるため、ノズル3から乾燥処理空間2に吹き出される高速気流を乾燥処理空間2に留まらせることなく、乾燥処理空間2から外部へ効率的に排気することができる。
手乾燥装置30においては、高速気流の水受け7への衝突点7bから前側排水口12までの距離を短くして、衝突点7bから後側排水口13までの距離長く確保しているため、後側排水口13の近傍まで到達する高速気流の風圧は乾燥処理空間2内よりも小さくなる。また、手乾燥空間排気口15および本体排気口16の開口面積は、乾燥処理空間2の前方開口面積よりも小さくされている。これにより、衝突点7bから後方に流れる高速気流は、衝突点7bから前方に流れる高速気流よりも風量が少なくなる。
以上の理由により、水受け7の上面7aの外周部を前面側から側面側にわたって囲む凸部14のうち、前後方向において衝突点7bから後方に位置する凸部14の高さを、衝突点7bから前方に位置する凸部14の高さよりも低くすることが可能である。この場合も、衝突点7bから後方に流される水滴を凸部14により十分に止水することができ、水滴が凸部14を乗り越えて周囲へと飛散することを防止することができる。そして、衝突点7bから後方に位置する凸部14の高さを低くすることにより、材料の削減および軽量化が図れる。
また、ノズル3から吹き出すノズル噴流の風速および風量は常に一定ではなく、変動している。また、使用者は手乾燥装置30の使用時に乾燥処理空間2内において手を動かして手の乾燥を行う。このため、ノズル3から吹き出すノズル噴流が手に衝突して跳ね返る方向は一定ではなく、乾燥処理空間2内の気流は変動する。さらに、乾燥処理空間2から手を引き抜いた後は、高圧気流発生装置4が停止動作へと移行する。すなわち、ノズル3から吹き出すノズル噴流の風速および風量は、急速に変動する。このため、乾燥処理空間2およびタンク6内の圧力も変動することとなる。空気および水滴は、周囲の圧力が高い方から低い方へと引き寄せられ、周囲の圧力の変動により振動する。
タンク6内にドレン水21が貯水されている場合は、上記の圧力の変動により、ドレン水21の水面は波打つこととなる。このとき、ドレン水21の水面から水受け7までの距離が十分にある場合は、ドレン水21の水面が波打っても周囲に飛散することはない。しかしながら、タンク6を小型化または薄型化する場合は、ドレン水21の水面から水受け7までの距離を、ドレン水21の水面が波打っても周囲に飛散しない程度に十分に長く確保することができない。
したがって、タンク6を小型化または薄型化するためには、タンク6内に貯留されたドレン水21の水面の波打ちを抑える必要がある。タンク6内のドレン水21の水面の波打ちを抑えるためには、タンク6内の圧力変動を低減する必要がある。
手乾燥装置30は、手乾燥空間排気口15、通気路19および本体排気口16を備えるため、ノズル3から乾燥処理空間2に吹き出される高速気流を乾燥処理空間2に留まらせることなく、効率的に排気することができる。これにより、乾燥処理空間2内の圧力を低減することができ、水受け7に衝突して後方に流れる高速気流の逃げ場がないために高速気流が乾燥処理空間2に滞留することに起因した、乾燥処理空間2内の圧力の上昇を防止することができる。
また、タンク6は、前側排水口12および後側排水口13により乾燥処理空間2と連通しているため、乾燥処理空間2内の圧力が高まる場合にはタンク6内の圧力も高まる。したがって、手乾燥装置30は、乾燥処理空間2内の圧力の上昇を防止することにより、乾燥処理空間2内の圧力の上昇に起因したタンク6内の圧力の上昇を防止することができる。これにより、乾燥処理空間2内の圧力の上昇に起因したタンク6内のドレン水21の水面の波打ちを低減することができ、ドレン水21が周囲へ飛散することを防止できる。
また、手乾燥装置30は、乾燥処理空間2内の高速気流を効率的に排気することができるため、上述した乾燥処理空間2の高速気流の気流、風速および風量の変動による乾燥処理空間2の圧力変動を防止することができる。これにより、上述した乾燥処理空間2の高速気流の気流、風速および風量の変動に起因したタンク6内のドレン水21の水面の波打ちを低減することができ、ドレン水21が周囲へ飛散することを防止できる。
したがって、手乾燥装置30は、手乾燥空間排気口15、通気路19および本体排気口16を備えることにより、タンク6内の圧力の増加または変動に起因したタンク6内のドレン水21の水面の波打ちを低減することができる。これにより、手乾燥装置30は、タンク6内の圧力の増加または変動に起因してドレン水21が周囲へ飛散することを防止できるため、タンク6の薄型化および小型化に対応することができ、手乾燥装置30全体を薄型化および小型化することができる。
また、タンク6は、前側排水口12の直下の領域に、既定のドレン水21の水面位置より高い位置に段差部18が設けられている。段差部18は、タンク6の前面における内面から後方へ突出して設けられている。ノズル3の高速気流の吹き出し方向が前側排水口12に近い場合には、使用者の手に当たった高速気流が直接タンク6内に流入するおそれがある。
手乾燥装置30は、タンク6における前側排水口12の直下の領域に段差部18を備えることにより、高速気流が前側排水口12からタンク6内に流入した場合でもタンク6内のドレン水21の水面に高速気流が直接当たることがない。これにより、手乾燥装置30は、高速気流がドレン水21の水面に直接当たることに起因した、ドレン水21の水面の波打ちを防止することができる。これにより、手乾燥装置30は、高速気流がドレン水21の水面に直接当たることに起因してドレン水21が周囲へ飛散することを防止できる。
また、上記においては、タンク保持部17の後方下面に本体排気口16が設けられている手乾燥装置30の構成について説明したが、本体排気口16の配置位置はタンク保持部17の後方下面に限定されない。図8は、本発明の実施の形態にかかる他の手乾燥装置の断面図である。図9は、本発明の実施の形態にかかる他の手乾燥装置の上面斜視図である。本体排気口16は、図8に示すように、タンク保持部17の後方の背面、すなわち手乾燥装置30の後方の背面に設けられてもよい。すなわち、通気路19は、ケーシング1の背面において外部と連通してもよい。また、本体排気口16は、図9に示すように、タンク保持部17の後方の側面、すなわち手乾燥装置30の後方の側面に設けられてもよい。すなわち、通気路19は、ケーシング1の側面において外部と連通してもよい。
上述したように、本実施の形態にかかる手乾燥装置30は、周囲へ水滴を飛散させることなく、タンク6の薄型化および小型化に対応することが可能であり、手乾燥装置30全体を薄型化および小型化することが可能である。
また、上述した実施の形態は、高圧気流発生装置4がケーシング1において乾燥処理空間の後方に配置された構成の手乾燥装置30について示したが、高圧気流発生装置4がケーシング1においてノズル3の上方、すなわち乾燥処理空間2の上方に配置された構成の手乾燥装置に本実施の形態を適用することが可能であり、この場合も上記と同様の効果を得ることができる。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 ケーシング、1a 張り出し部、2 乾燥処理空間、3 ノズル、3a ノズル孔、4 高圧気流発生装置、5 センサ、6 タンク、7 水受け、7a 上面、7af 前上面、7ar 後上面、7b 衝突点、8 フィルタ、9 吸気口、10 吸気風路、11 排気風路、12 前側排水口、13 後側排水口、14 凸部、14a 止水板、15 手乾燥空間排気口、16 本体排気口、17 タンク保持部、18 段差部、19 通気路、20 矢印、21 ドレン水、30 手乾燥装置。

Claims (9)

  1. 外殻の一部を構成し手を挿抜可能な処理空間からなる手挿入部を備えたケーシングと、
    前記ケーシングに内蔵されて空気流を発生させる空気流発生部と、
    前記手挿入部の上部から下方に向って空気流を噴出させるノズルと、
    前記ノズルの下方において前記ノズルと対向して配置された水受けと、
    前記水受けの下方に配置されたタンクと、
    を備え、
    前記水受けは、
    前記ノズルから噴射される前記空気流が前記水受けに衝突する衝突点よりも前方に配置された前側排水口と、
    前記衝突点よりも後方に配置された後側排水口と、
    を備えることを特徴とする手乾燥装置。
  2. 前記ノズルは、斜め後ろ方向に前記空気流を噴射すること、
    を特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  3. 前記ノズルは、垂直方向に前記空気流を噴射し、
    前記前側排水口は、前後方向において前記ノズルよりも前方に配置されており、
    前記後側排水口は、前後方向において前記ノズルよりも後方に配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載の手乾燥装置。
  4. 前記空気流は、左右方向に伸長したライン状に噴射されること、
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  5. 前記ノズルは、左右方向に伸長したスリット形状、または円状の複数のノズル孔が、左右方向において間隔を空けて並べられていること、
    を特徴とする請求項4に記載の手乾燥装置。
  6. 前記水受けは、前記水受けの外周部から上方に突出して前記水受けを前面側から側面側にわたって囲む凸部を備え、
    前記前側排水口は、前記凸部の根本に隣り合う領域に配置されていること、
    を特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  7. 前方側において前記前側排水口と隣り合う前記凸部の上部から前記前側排水口の上方に突出した止水板を有すること、
    を特徴とする請求項6に記載の手乾燥装置。
  8. 前記ケーシングの下面と前記水受けとの間の空間に前記ノズルから噴射される前記空気流を前記空間から排可能な排気通路を有すること、
    を特徴とする請求項1から7のいずれか1つに記載の手乾燥装置。
  9. 前記排気通路は、前記ケーシングの底面、背面または側面のいずれかにおいて外部と連通していること、
    を特徴とする請求項8に記載の手乾燥装置。
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