JP6383960B2 - 歩行型管理機 - Google Patents

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本発明は、歩行型管理機に関し、とりわけ電動モータを駆動源として採用した歩行型管理機に関する。
従来、電動モータを駆動源として採用した歩行型管理機が公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。特許文献1に記載の歩行型管理機は、バッテリーと、電動モータと、ロータリ式耕耘装置と、を備える。そして、前記バッテリーは前記電動モータに電力を供給し、前記ロータリ式耕耘装置は前記電動モータによって駆動される。このような歩行型管理機は、例えば泥地でも砂地でも使用され得るが、泥地を耕耘する場合には耕耘時の負荷が高い一方、砂地を耕耘する場合には耕耘時の負荷が低いのであった。このように、前記ロータリ式耕耘装置での耕耘時の負荷は一般的に変動する。それにも関わらず、特許文献1に記載の歩行型管理機においては、耕耘時の負荷に応じて前記ロータリ式耕耘装置の作業軸に伝達されるトルクを制御するようなことは行っておらず、従って、耕耘時の負荷の変動に伴って、前記電動モータの出力トルクが大きく変動することがあった。このことは、前記バッテリーの消費を招き、ひいては前記バッテリーの連続使用可能時間が短くなっていた。
特開2012−223124号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、バッテリーの消費を抑え、バッテリーの連続使用可能時間を延ばすことを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、バッテリーから供給される電力で作動する電動モータの回転駆動力をロータリ式耕耘装置に伝達する歩行型管理機において、前記電動モータから前記ロータリ式耕耘装置への動力伝達経路の途中に、変速装置として連続可変トランスミッションを備え、前記ロータリ式耕耘装置の作業軸に伝達されるトルクの測定値と前記連続可変トランスミッションの変速比とから前記電動モータの出力トルクを算出し、前記電動モータの出力トルクが所定の範囲よりも大きいか小さいかを判定し、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲よりも大きい場合は、前記連続可変トランスミッションにおける変速比を大きくして、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲に収まるようにし、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲よりも小さい場合は、前記連続可変トランスミッションにおける変速比を小さくして、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲に収まるようにし、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲となるように、前記連続可変トランスミッションの変速比を制御し、前記ロータリ式耕耘装置の作業軸に伝達されるトルクを制御する構成としたものである。
本発明によれば、ロータリ式耕耘装置の作業軸に伝達されるトルクが制御されることにより、電動モータの出力トルクが所定の範囲に保たれるため、バッテリーの消費が抑えられ、バッテリーの連続使用可能時間が延びる。
第一実施形態に係る歩行型管理機の全体的な構成を示す左側面図である。 第一実施形態に係る歩行型管理機の構成を示すブロック図である。 第一実施形態に係る歩行型管理機において実行される制御フローを示す図である。 第二実施形態に係る歩行型管理機の構成を示すブロック図である。 第二実施形態に係る歩行型管理機に設けられた電気回路を示す図である。 第二実施形態に係る歩行型管理機において実行される制御フローを示す図である。 第三実施形態に係る歩行型管理機の構成を示すブロック図である。 第三実施形態に係る歩行型管理機に設けられた電気回路を示す図である。 第三実施形態に係る歩行型管理機において実行される制御フローを示す図である。
次に、発明の実施の形態を説明する。
<第一実施形態>
まず始めに、第一実施形態に係る歩行型管理機1の全体的な構成について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、歩行型管理機1は、車軸作業型の歩行型管理機であり、機体2の下部に、ロータリ式耕耘装置20が備えられ、当該ロータリ式耕耘装置20には作業軸4が回転可能に設けられる。作業軸4上には、圃場を耕耘するための複数の耕耘爪(不図示)が固定される。機体2の上面後部には、後ろ斜め上向きに延びる操向ハンドル5が備えられている。また、機体2の前部にはバッテリー10が着脱可能に装着される。
なお、操向ハンドル5の先端側(図1では後端側)に形成されたグリップ部12の周辺には手元スイッチ13(図5参照)が設けられている。手元スイッチ13を握ると、入り状態になって作業軸4を駆動させる一方、手を緩めて手元スイッチ13から離すと、切り状態になって作業軸4を停止させるように構成されている。
手元スイッチ13による作業軸4の駆動・停止操作は、機体2に設けられた主電源スイッチ14(図5参照)を入り状態にしておくことによって可能になっている。主電源スイッチ14が切り状態であれば、手元スイッチ13を操作しても作業軸4が駆動することはない。
機体2の後部には、動力源としての電動モータ17が搭載されている。バッテリー10と電動モータ17とは配線により繋がれている。そして、図2に示すように、バッテリー10から電動モータ17に電力を供給し、当該電動モータ17の回転駆動力を変速装置18を経由して適宜変速した上で作業軸4に伝達するようになっている。つまり、作業軸4が回転駆動し、当該作業軸4と共に耕耘爪群が回転することにより、圃場が耕される。
図2に示す変速装置18は、具体的には、連続可変トランスミッション(Continuously Variable Transmission:CVT)により構成することができ、あるいは遊星歯車機構で構成することができる。ただし、変速装置の構成はこれに限定されるものではなく、他の公知の変速機構を適用してもよい。
なお、後述するように、電動モータ17及び変速装置18は、制御装置19によって制御される。具体的には、制御装置19は、電動モータ17への電力供給を制御することができ、また、変速装置18における変速比を制御することができる。なお、本実施形態においては、変速比を大きくすればするほど作業軸4に伝達されるトルクを大きくすることができ、一方、変速比を小さくすればするほど作業軸4に伝達されるトルクを小さくすることができるものとする。
さらに、図2に示すように、制御装置19には荷重計15が電気的に接続される。本実施形態の荷重計15は、変速装置18の出力軸に取り付けられている。荷重計15の測定値から、作業軸4に伝達されるトルクを知ることができる。また、荷重計15の測定値と変速装置18の変速比とから、電動モータ17の出力トルクを算出することができる。
なお、荷重計15は、作業軸4に伝達されるトルクと、電動モータ17の出力トルクと、を測定・算出するために設けられているものであり、この目的を達成し得るのであれば、荷重計15に代えて他のセンサー等を具備する構成としてもよい。すなわち、例えば、荷重計15に代えて、電動モータ17の電流センサーや、バッテリー10の電圧の低下センサーや、電動モータ17の回転数センサー等を、具備するものとすることができる。
次に、第一実施形態に係る歩行型管理機1において制御装置19により実行される制御フロー100について、図3を参照して説明する。制御フロー100は、ステップS101〜ステップS105により構成される。
なお、制御フロー100は、電動モータ17の出力トルクMt がMa ≦Mt ≦Mb の範囲となるように制御するためのフローである。Ma 及びMb は、バッテリー10の消費が少ない出力トルクMt の限界値として、言い換えれば電動モータ17の効率がよい出力トルクMt の上限値及び下限値として、あらかじめ実験等により定められる。
始めに、ステップS101において、電動モータ17の出力トルクMt が測定される。具体的には、制御装置19は、荷重計15の測定値と変速装置18の変速比とから、電動モータ17の出力トルクMt を算出する。
次に、ステップS102において、制御装置19は、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲内(Ma ≦Mt ≦Mb )にあるか否かを判定する。電動モータ17の出力トルクが所定の範囲である場合(Ma ≦Mt ≦Mb )、制御装置19は、作業軸4に伝達されるトルクを特段制御する必要がないと判断し、STARTに戻って再度ステップS101の処理を行う。一方、電動モータ17の出力トルクが所定の範囲外である場合(Mt <Ma 、又はMt >Mb )、制御装置19は、作業軸4に伝達されるトルクを制御する必要があると判断し、ステップS103に移行する。
ステップS103において、制御装置19は、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲よりも大きいか否かを判定する。電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲よりも大きい場合(Mt >Mb )、続いてステップS104に移行する。一方、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲よりも小さい場合(Mt <Ma )、続いてステップS105に移行する。
ステップS104において、制御装置19は、変速装置18における変速比を適宜大きくして、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲(Ma ≦Mt ≦Mb )に収まるようにする。つまり、変速装置18における変速比を適宜大きくすることにより、作業軸4に伝達されるトルクを適宜大きくし、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲(Ma ≦Mt ≦Mb )に収まるようにする。
ステップS105において、制御装置19は、変速装置18における変速比を適宜小さくして、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲(Ma ≦Mt ≦Mb )に収まるようにする。つまり、変速装置18における変速比を適宜小さくすることにより、作業軸4に伝達されるトルクを適宜小さくし、電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲(Ma ≦Mt ≦Mb )に収まるようにする。
このように、制御装置19は、制御フロー100を実行することにより、電動モータ17の出力トルクMt を所定の範囲に保っている。こうすることにより、バッテリー10の無駄な消費が抑えられ、バッテリー10の使用時間が延びるのである。
<第二実施形態>
次に、第二実施形態に係る歩行型管理機30について、図4から図6を参照して説明する。
第二実施形態に係る歩行型管理機30は、(i)変速装置18を備えない点、及び(ii)電動モータ17を二つ備える点において、第一実施形態に係る歩行型管理機1とは相違する。以下では、第二実施形態に係る歩行型管理機30の構成のうち、第一実施形態に係る歩行型管理機1の構成と同様の部分については同一の符号を付すことにより説明を省略し、異なる点についてのみ詳細に説明する。
機体2の後部には、動力源としての二つの電動モータ17が配置されている。そして、作業軸4での耕耘時の負荷が低い場合には、バッテリー10から一つの電動モータ17(後述する一方の電動モータ17)に電力を供給し、当該電動モータ17の回転駆動力を作業軸4に伝達するようになっている。一方、作業軸4での耕耘時の負荷が高い場合には、バッテリー10から二つの電動モータ17に電力を供給し、当該二つの電動モータ17の回転駆動力を作業軸4に伝達するようになっている。一方の電動モータ17(以下、「一方の電動モータ17」と称する。)は、ワンウェイクラッチ等の継ぎ手を介さずに、作業軸4を直接駆動するように配置されており、他方の電動モータ17(以下、「他方の電動モータ17」と称する。)は、ワンウェイクラッチ31を介して、作業軸4を間接駆動するように配置されている。ワンウェイクラッチ31を備えることにより、一方の電動モータ17のみが作動する場合において他方の電動モータ17が連れ回りすることが防止されるのである。なお、ワンウェイクラッチ31の代わりに、ドグクラッチを用いる構成としてもよい。
なお、一方の電動モータ17及び他方の電動モータ17は、制御装置39に電気的に接続される。制御装置39は、一方の電動モータ17及び他方の電動モータ17への電力供給を制御することができる。
さらに、図4に示すように、バッテリー10と一方の電動モータ17とを繋ぐ配線の中途部には、電流センサー32が設けられる。電流センサー32は、制御装置39に電気的に接続される。電流センサー32の検出結果から、電動モータ17の出力トルクを算出することができ、また、作業軸4に伝達されるトルクを算出することができる。なお、電流センサー32は、電動モータ17の出力トルクと、作業軸4に伝達されるトルクと、を算出するために設けられているものであり、この目的を達成し得るものであれば、電流センサー32に代えて他のセンサーや荷重計等を具備する構成としてもよい。すなわち、例えば、電流センサー32に代えて、作業軸4の荷重計や、バッテリー10の電圧の低下センサーや、電動モータ17の回転数センサー等を、具備するものとすることができる。
次に、図5を参照して、歩行型管理機30に設けられた電気回路40の構造とその動作態様とについて説明する。
電気回路40は、バッテリー10と、電動モータ17とを接続して成るものである。バッテリー10の出力端子+には、モーメンタリ形の主電源スイッチ14と電動モータ17とが分岐して接続される。バッテリー10の入力端子−は接地される。主電源スイッチ14には、スイッチリレー42における常開形の第一スイッチ部43が並列に接続される。主電源スイッチ14及び第一スイッチ部43の出力側には、スイッチリレー42のコイル部45が直列に接続される。コイル部45の出力側は接地される。
バッテリー10の出力端子+から二つの電動モータ17に向かう経路中には、スイッチリレー42における常開形の第二スイッチ部44と手元スイッチ13とが直列に設けられる。二つの電動モータ17は分岐して並列に設けられる。電動モータ17の出力側はそれぞれ接地される。この分岐している回路のうちの他方の電動モータ17が配置されている方の回路には、常開形のスイッチ46が他方の電動モータ17と直列に設けられる。スイッチ46は制御装置39に電気的に接続される。
主電源スイッチ14を押し操作すると、当該主電源スイッチ14を介してスイッチリレー42のコイル部45にバッテリー10から電力が供給され、コイル部45が励磁される。そうすると、第一スイッチ部43及び第二スイッチ部44が閉じ状態となる。第一スイッチ部43が閉じ状態になることによって、主電源スイッチ14の押し操作を止めたとしても、バッテリー10からの通電は維持される。すなわち、電気回路30は自己保持されることになる。そして、操向ハンドル5の手元スイッチ13を握って入り操作をすることにより、バッテリー10から一方の電動モータ17に電力が供給され、一つの電動モータ17により作業軸22が回転駆動されることになる。また、制御装置39による制御によってスイッチ46が閉じ状態とされている場合には、バッテリー10から一方及び他方の電動モータ17に電力が供給され、二つの電動モータ17により作業軸22が回転駆動されることになる。
この状態で手元スイッチ13から手を離して切り操作をした場合は、バッテリー10から電動モータ17への電力供給が遮断され、電動モータ17が駆動停止する。その結果、作業軸22及び耕耘爪21群の回転駆動が停止することになる。
次に、第二実施形態に係る歩行型管理機30において制御装置39により実行される制御フロー200について、図6を参照して説明する。制御フロー200は、ステップS201〜ステップS206により構成される。
なお、制御フロー200は、電動モータ17の出力トルクMt がMt <R1 の範囲となるように制御するためのフローである。R1 は、バッテリー10の無駄な消費が少ない出力トルクMt の限界値として、言い換えれば電動モータ17の効率が所定の範囲内に収まる出力トルクMt の上限値として、あらかじめ実験等により定められる。また、作業軸4での負荷が0の時、一方の電動モータ17の出力トルクMt はR0 であるものとする(R0 <R1 )。
始めに、ステップS201において、一方の電動モータ17の出力トルクMt が測定される。具体的には、制御装置39は、電流センサー32の検出結果から、一方の電動モータ17の出力トルクMt を算出する。なお、二つの電動モータ17は同一のものであるため、一方の電動モータ17の出力トルクMt が所定の範囲にあることを確認することにより、他方の電動モータ17の出力トルクMt も所定の範囲にあることが確認できる。
次に、ステップS202において、制御装置39は、二つ(一方及び他方)の電動モータ17が駆動しているか否かを判定する。具体的には、スイッチ46が閉じ状態となっている場合は二つの電動モータ17が駆動していると判断し、続いてステップS203に移行する。一方、スイッチ46が開き状態となっている場合は一つの電動モータ17しか駆動していないと判断し、続いてステップS204に移行する。
ステップS203において、制御装置39は、電動モータ17の出力トルクMt が(R1 −R0 )/2よりも小さいか否かを判定する。ここで、(R1 −R0 )/2は、二つの電動モータ17の出力トルクの合計が、一つの電動モータ17の上限値R1 以下になる時点の出力トルクMt の値である。
電動モータ17の出力トルクMt が(R1 −R0 )/2と同じかそれよりも大きい場合、一つではなく二つの電動モータ17でロータリ耕耘装置4を作動させた方が、各電動モータ17の効率が高くなり、バッテリー10の消費が抑えられると判断し、二つの電動モータ17を駆動させたままの状態で、すなわちスイッチ46を閉じ状態とした状態で、一連の処理を終了し、STARTに戻る。一方、電動モータ17の出力トルクMt が(R1 −R2 )/2よりも小さい場合、二つではなく一つの電動モータ17でロータリ耕耘装置4を作動させた方がバッテリー10の消費が抑えられると判断し、続いてステップS205に移行する。そしてステップS205において、制御装置39は、他方の電動モータ17への電力の供給を停止する。具体的には、スイッチ46を開き状態とする。
ステップS204において、制御装置39は、電動モータ17の出力トルクMt がR1 以上か否かを判定する。電動モータ17の出力トルクがR1 以上の場合、一つではなく二つの電動モータ17でロータリ耕耘装置4を作動させた方が、各電動モータ17の効率が高くなり、バッテリー10の消費が抑えられると判断し、続いてステップS206に移行する。そしてステップS206において、制御装置39は、他方の電動モータ17に電力を供給できる状態とする。具体的には、スイッチ46を閉じ状態とする。一方、電動モータ17の出力トルクMt がR1 よりも小さい場合、二つではなく一つの電動モータ17でロータリ耕耘装置4を作動させた方がバッテリー10の消費が抑えられると判断し、一方の電動モータ17のみを駆動させた状態で、すなわちスイッチ46を開き状態とした状態で、一連の処理を終了し、STARTに戻る。
<第三実施形態>
次に、第三実施形態に係る歩行型管理機50について、図7から図9を参照して説明する。
第三実施形態に係る歩行型管理機50は、出力(容量)が異なる複数の電動モータ51・52を備える点において、第二実施形態に係る歩行型管理機30とは相違する。電動モータ52は、出力トルクMt が0≦Mt ≦M3 の範囲で高効率で(すなわち、バッテリー10を無駄に消費することなく)駆動させることができる、いわゆる低負荷用のモータ(以下、「低負荷用モータ52」と称する。)である。一方、電動モータ51は、出力トルクMt がM3 <Mt ≦M4 の範囲で高効率で(すなわち、バッテリー10を無駄に消費することなく)駆動させることができる、いわゆる高負荷用モータ(以下、「高負荷用モータ51」と称する。)である。なお、M3 、M4 は、あらかじめ実験等により定められる。
以下では、第三実施形態に係る歩行型管理機50の構成のうち、第一実施形態に係る歩行型管理機1又は第二実施形態に係る歩行型管理機30の構成と同様の部分については同一の符号を付すことにより説明を省略し、異なる点についてのみ詳細に説明する。
機体2の後部には、動力源としての高負荷用モータ51及び低負荷用モータ52が配置されている。この場合、バッテリー10と、高負荷用モータ51又は低負荷用モータ5と、は配線により接続される。そして、作業軸4での耕耘時の負荷が低い場合には、バッテリー10から低負荷用モータ52に電力を供給し、当該低負荷用モータ52の回転駆動力を作業軸4に伝達するようになっている。一方、作業軸4での耕耘時の負荷が高い場合には、バッテリー10から高負荷用モータ51に電力を供給し、当該高負荷用モータ51の回転駆動力を作業軸4に伝達するようになっている。低負荷用モータ52は、ワンウェイクラッチ56を介して、作業軸4を間接駆動するように配置されている。高負荷用モータ51も、ワンウェイクラッチ55を介して、作業軸4を間接駆動するように配置されている。ワンウェイクラッチ55・56が備えられているのは、モータの連れ回りを防止するためである。なお、ワンウェイクラッチ55・56の代わりに、ドグクラッチを用いる構成としてもよい。
また、図7に示すように、高負荷用モータ51には、当該高負荷用モータ51の焼損を防止するための過電流遮断器58が設けられている。当該過電流遮断器58は、制御装置59に電気的に接続されている。
なお、高負荷用モータ51及び低負荷用モータ52はそれぞれ、制御装置59に電気的に接続される。制御装置59は、高負荷用モータ51及び低負荷用モータ52への電力供給を制御することができる。
さらに、図7に示すように、バッテリー10と高負荷用モータ51とを繋ぐ配線の中途部には、電流センサー53が設けられる。また、バッテリー10と低負荷用モータ52とを繋ぐ配線の中途部には、電流センサー54が設けられる。電流センサー53・54は、制御装置59に電気的に接続される。電流センサー53又は電流センサー54の検出結果から、高負荷用モータ51又は低負荷用モータ52の出力トルクを算出することができ、また、作業軸4に伝達されるトルクを算出することができる。
なお、電流センサー53・54は、高負荷用モータ51又は低負荷用モータ52の出力トルクと、作業軸4に伝達されるトルクと、を算出するために設けられているものであり、この目的を達成し得るものであれば、電流センサー53・54に代えて、他のセンサー等を具備する構成としてもよい。すなわち、例えば、電流センサー53・54に代えて、高負荷用モータ51の回転数センサーと、低負荷用モータ52の回転数センサーと、を具備するものとすることができる。
次に、図8を参照して、歩行型管理機50に設けられた電気回路60の構造について説明する。
手元スイッチ13の下流には双投式のスイッチ61が配置され、当該スイッチ61の下流には高負荷用モータ51と低負荷用モータ52が分岐して配置され、スイッチ61を制御装置59による制御により切り替えることにより、(i)第二スイッチ部44、手元スイッチ13、及び高負荷用モータ51が直列に配置された状態、又は、(ii)第二スイッチ部44、手元スイッチ13、及び低負荷用モータ52が直列に配置された状態、のいずれかの状態とすることができる。
次に、第三実施形態に係る歩行型管理機50において制御装置59により実行される制御フロー300について、図9を参照して説明する。制御フロー300は、ステップS301〜ステップS308から構成される。
なお、制御フロー300は、耕耘時の負荷が高い場合には高負荷用モータ51により作業軸4を作動させるとともに高負荷用モータ51の出力トルクMt がM3 <Mt ≦M4 の範囲となるように制御し、又、耕耘時の負荷が低い場合には低負荷用モータ52により作業軸4の作業軸4を作動させるとともに低負荷用モータ52の出力トルクMt が0≦Mt ≦M3 の範囲となるように制御するためのフローである。
始めに、ステップS301において、高負荷用モータ51又は低負荷用モータ52(作動されている方の電動モータ)の出力トルクMt が測定される。具体的には、制御装置59は、電流センサー53又は電流センサー54の検出結果から、高負荷用モータ51又は低負荷用モータ52の出力トルクMt を算出する。
次に、ステップS302において、制御装置59は、高負荷用モータ51が作動しているか否かを判定する。具体的には、電流センサー53により高負荷用モータ51に電力が供給されていることが確認された場合、作動しているのは高負荷用モータ51の方であると判断し、続いてステップS303に移行する。一方、電流センサー54により低負荷用モータ52に電力が供給されていることが確認された場合、作動しているのは低負荷用モータ52の方であると判断し、続いてステップS304に移行する。
ステップS303において、制御装置59は、高負荷用モータ51の出力トルクMt がM3 以下であるか否かを判定する。そして、Mt ≦M3 の場合、高負荷用モータ51よりも低負荷用モータ52を作動させた方がバッテリー10の無駄な消費を抑えられると判断し、これに続くステップS305において、スイッチ61を切り替えることにより、作動させるモータを低負荷用モータ52に切り替える。一方、Mt >M3 の場合、続いてステップS306に移行する。
ステップS306において、制御装置59は、高負荷用モータ51の出力トルクMt がM4 よりも大きいか否かを判定する。そして、Mt >M4 の場合、バッテリー10の無駄な消費を抑えると共に高負荷用モータ51の焼損を防止するべく、ステップS307において過電流遮断器58を作動させる。一方、Mt ≦M4 の場合、作動させるモータを低負荷用モータ52に切り替えるよりも、高負荷用モータ51を作動し続ける方が、電動モータの効率がよく、バッテリー10の無駄な消費を抑えられると判断し、一連の処理を終了し、STARTに戻る。
ステップS304において、制御装置59は、低負荷用モータ52の出力トルクMt がM3 よりも大きいか否かを判定する。そして、Mt >M3 の場合、低負荷用モータ52よりも高負荷用モータ51を作動させた方がバッテリー10の無駄な消費を抑えられると判断し、これに続くステップS308において、スイッチ61を切り替えることにより、作動させるモータを高負荷用モータ51に切り替える。一方、Mt ≦M3 の場合、作動させるモータを高負荷用モータ51に切り替えるよりも、低負荷用モータ52を作動し続ける方がバッテリー10の無駄な消費を抑えられると判断し、一連の処理を終了し、STARTに戻る。
このように、制御装置59は、制御フロー300を実行することにより、耕耘時の負荷に応じて出力(容量)の異なる複数の電動モータを使い分けると共に、当該電動モータの出力トルクMt を所定の範囲に保っている。こうすることにより、バッテリー10の無駄な消費が抑えられ、バッテリー10の使用時間が延びるのである。
なお、本実施形態においては、異なる出力の電動モータとして、高負荷用モータ51と低負荷用モータ52との二つが設けられるものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。したがって、三つ以上の異なる出力の電動モータを耕耘時の負荷に応じて使い分ける構成としてもよい。
1 歩行型管理機
4 作業軸
10 バッテリー
15 荷重計
17 電動モータ
18 変速装置
51 高負荷用モータ
52 低負荷用モータ
t 電動モータの出力トルク

Claims (1)

  1. バッテリーから供給される電力で作動する電動モータの回転駆動力をロータリ式耕耘装置に伝達する歩行型管理機において、
    前記電動モータから前記ロータリ式耕耘装置への動力伝達経路の途中に、変速装置として連続可変トランスミッションを備え、
    前記ロータリ式耕耘装置の作業軸に伝達されるトルクの測定値と前記連続可変トランスミッションの変速比とから前記電動モータの出力トルクを算出し、
    前記電動モータの出力トルクが所定の範囲よりも大きいか小さいかを判定し、
    前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲よりも大きい場合は、前記連続可変トランスミッションにおける変速比を大きくして、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲に収まるようにし、
    前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲よりも小さい場合は、前記連続可変トランスミッションにおける変速比を小さくして、前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲に収まるようにし、
    前記電動モータの出力トルクが前記所定の範囲となるように、前記連続可変トランスミッションの変速比を制御し、前記ロータリ式耕耘装置の作業軸に伝達されるトルクを制御する構成とした
    ことを特徴とする歩行型管理機。
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