JP2013066946A - 電動工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速回転と高トルク回転とを適切に得ると同時にモータの正逆回転にも対応する。
【解決手段】駆動源として高速回転低トルク用のモータ1aと、低速回転高トルク用のモータ1bを備えるとともに、両モータ1a,1b出力がフリー型の逆入力遮断クラッチ8a,8bを介して合成される出力部を備える。
【選択図】図1
【解決手段】駆動源として高速回転低トルク用のモータ1aと、低速回転高トルク用のモータ1bを備えるとともに、両モータ1a,1b出力がフリー型の逆入力遮断クラッチ8a,8bを介して合成される出力部を備える。
【選択図】図1
Description
本発明はモータを動力源としている電動工具に関するものである。
電動工具は、一般に動力源としてのモータ、モータ出力を減速する減速機、出力軸に取り付けられて各種ビットを保持するチャック、そしてトリガースイッチの入力に応じて上記モータのオンオフ及び回転数を制御する制御回路とからなり、充電式のものでは上記に加えて二次電池を備えたものとなる。そしてモータとしては、その作業内容と使用する減速機とに応じて最適回転数及び最適トルクが得られるものを一つ使用する。
しかし、作業内容は多岐にわたるのが通常で、1台の電動工具で高速な作業と高トルクが必要な作業とを行うことが多く、このために、モータとしてはどうしても大型のものを用いることになる。
もちろん、減速機として減速比の切り替え(変速)ができるものを使用することで、高速低トルク回転が望ましい作業と、低速高トルク回転が望ましい作業とをさほど大型でないモータで得られるようにすることができるが、減速比の切り替えは、一般にモータを一旦停止させた状態で行うことから、作業性がよくない。
ここにおいて、特許文献1には低トルク用のモータと高トルク用のモータの2台のモータを内蔵し、低トルク用モータで駆動される出力軸に、高トルク用のモータの出力をワンウェイクラッチを介して伝達するものが提案されている。低トルク用モータで高速回転している出力軸は、ワンウェイクラッチのために高トルク用のモータによる低速回転出力に対して自由に回転するが、負荷トルクが大きくなって低トルク用モータの回転数が低下して高トルク用モータの回転数と同じとなれば、高トルク用モータの回転が出力軸に伝達される。
2台のモータの出力を合成することになる上記従来例は、低トルク高速回転と、高トルク低速回転とを出力軸にスムーズに伝達することができるが、ワンウェイクラッチを高トルク用モータ側に用いているために、モータを逆転させる作業、例えばねじを緩める作業については、その恩恵を受けることができない。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、高速回転と高トルク回転とを適切に得ることができる上にモータの正逆回転にも対応することができる電動工具を提供することを課題とする。
本発明は、駆動源として高速回転低トルク用のモータと、低速回転高トルク用のモータを備えるとともに、両モータ出力がフリー型の逆入力遮断クラッチを介して合成される出力部を備えていることに特徴を有している。
また、高速回転低トルク用のモータと、低速回転高トルク用のモータの両出力が同時に出力部に伝達される時の各モータ回転数を同じに保つ制御回路を備えていることが好ましい。
高速回転低トルク用のモータがブラシレスモータであり、低速回転高トルク用のモータがブラシモータであることも好ましい。
本発明においては、高速回転低トルク用のモータ出力と低速回転高トルク用のモータ出力とを適切に合成することができて、高速回転と高トルク回転とを得ることができる上にモータの正逆回転にも対応することができる。
本発明を実施の形態の一例に基づいて詳述すると、図2は本発明に係る電動工具の概略ブロック図であり、2台のモータ1a,1bと減速機2、その出力軸3に設けられたチャック4、電源としての二次電池5,トリガースイッチ6,トリガースイッチ6の出力に応じて上記モータ1a,1bの駆動制御を行う制御回路7からなる。図中8はチャック4に装着されるビットである。
上記減速機2は、例えば図1に示すように、サンギア21とインターナルギア(リングギア)22,この両ギア21,22に噛み合う遊星ギア23からなる遊星減速機を好適に用いることができ、前記出力軸3は遊星ギア23を支持するキャリア24に連結されている。
そして上記減速機はインターナルギア22が固定されていることから、サンギア21が入力部、キャリア24が上述のように出力部として機能するものであり、前記2つのモータ1a,1bは、それらの回転軸に装着されている出力ギア8a,8bが上記サンギア21と一体、もしくはサンギア21に連結されたギア20に噛み合っている。
ここで、両モータ1a,1bのうち、モータ1aには高速低トルク回転に適した特性を有するものを用いており、モータ1bは低速高トルク回転に適した特性を有するものを用いている。図3中のMaがモータ1aの回転数−トルク特性を、Mbがモータ1bの回転数−トルク特性を示している。
また、特性の異なるモータ1a,1bの両出力でギア20を駆動するために、2上記出力ギア8a,8bとして、共にフリー型の逆入力遮断クラッチを内蔵したものを用いている。フリー型の逆入力遮断クラッチは、入力側からの回転トルクは出力側に伝達されるが、出力側からの回転トルクは入力側に回転されず、この時、出力側は空転するものであるために、ギア20がモータ1aの出力によって高速回転している時は、モータ1bが停止していてもモータ1aの負荷になることはなく、またモータ1bが低速回転していても、ギア20にモータ1bのトルクが伝達されることはない。
そして、ここでは図4にも示すように、各モータ1a,1bには周波数ジェネレータのようなモータ速度検出手段9a,9bを設けて各モータ1a,1bの回転数を上記制御回路7に入力しており、モータ速度測定部60a,60b及びモータ制御部61a,61bを備える制御回路7は、作業開始時にはモータ1aのみを回転させるものの、負荷トルクが大きくなってモータ1aの回転数が前記回転数−トルク曲線Ma,Mbが交叉する点(回転数N1,トルクT1)の回転数N1になれば、モータ1bも駆動してその出力を逆入力遮断クラッチを内蔵する出力ギア8bを介してギア20に伝達する。図5はこの点を示しているフローチャートである。
モータ1bも起動させた時、両モータ1a,1bが共に回転数N1で回転することから、ギア20には2倍のトルク2T1が伝達されることになる。さらに負荷トルクが大きくなれば、両モータ1a,1bの回転数も低下するが、制御回路7は両モータ1a,1bの回転数を同じに保つために、ギア20に伝達されるトルクは、常にモータ1aの出力トルクと、モータ1bの出力トルクとを合成したものとなり、モータ1aの最大トルクTsaとモータ1bの最大トルクTsbとを合成したTsa+Tsbの最大トルクを得ることができる。つまり、モータ1b単独で得られる最大トルクTsbよりも大きい出力トルクを得ることができる。両モータ1a,1bの合成特性を図3中にMcで示している。
なお、回転数N1(トルクT1)の時点でモータ1bを駆動すると、ギア20に伝達されるトルクが急に増加することから、トルクが急変しない制御をしておくことが望ましい。また、フリー型の逆入力遮断クラッチは、モータ1a,1bを逆回転させる時にも正回転させる時と同じ動きを行うために、ねじを緩める作業などを行う際も同様の合成出力を得ることができる。
モータ1bの駆動を開始するタイミングは、回転数N1ではなく、図6に示すようにモータ1aの出力トルクを測定して、該トルクがT1以下になった時点でモータ1bの駆動を開始するようにしてもよい。
なお、図7に示すようにモータ1aの回転数がN1まで低下(もしくはトルクがT1まで上昇)した時点でモータ1bを駆動を開始するとともにモータ1aを停止させてもよいが、この場合、得られる最大トルクはモータ1bで得られるものと同じとなる。
高トルク用のモータ1bは高速回転用のモータ1aと同時に駆動するようにしておいてもよい。モータ1bの回転がモータ1aの負荷になることはないためである。ただし、モータ1aの回転数がN1を超えている時には、両モータ1a,1bの回転数を同じにする制御は行わない。
上記実施例では、フリー型の逆入力遮断クラッチを出力ギア8a,8bの双方に内蔵させることで、両モータ1a,1bの出力を的確に合成できるようにしているが、低速回転高トルク用のモータ1b側の出力ギア8bのみに逆入力遮断クラッチを内蔵させたものであってもよい。
また、モータ1bとしての特性がモータ1aの特性と同じものであってもよい。この場合、図8に示すように、モータ1bとギア20との間に減速ギア8cを介在させることで、モータ1bを低速回転高トルク用モータとして機能させることができる。
2台のモータ1a,1bを電動工具内に配置するにあたっては、図9に示すように、横に並べたり縦に並べたりするとよい。モータを一つだけ用いる場合に比して、各モータ1a,1bに夫々小型のものを用いることができるために、2台のモータ1a,1bを内蔵するものの、全体としての形状が1台のモータ1だけのもの(図9(c)参照)よりも大型化することはない。
このほか、本発明は減速機2として変速機能を備えたものを用いることを排除するものではない。また、モータ1a,1bと出力ギア8a,8bとの間に変速機能付きの減速機を配することでさらに広範囲な作業を行えるようにすることも妨げない。
そして、高速回転低トルク用のモータ1aには、高速回転に適したブラシレスモータを好適に用いることができ、流れる電流が大きい低速回転高トルク用のモータには半導体素子を使用して電流を制御するブラシレスモータよりもブラシモータを好適に用いることができる。
1a モータ
1b モータ
2 減速機
3 出力軸
8a ギア(逆入力遮断クラッチ)
8b ギア(逆入力遮断クラッチ)
20 ギア
1b モータ
2 減速機
3 出力軸
8a ギア(逆入力遮断クラッチ)
8b ギア(逆入力遮断クラッチ)
20 ギア
Claims (3)
- 駆動源として高速回転低トルク用のモータと、低速回転高トルク用のモータを備えるとともに、両モータ出力がフリー型の逆入力遮断クラッチを介して合成される出力部を備えていることを特徴とする電動工具。
- 高速回転低トルク用のモータと、低速回転高トルク用のモータの両出力が同時に出力部に伝達される時の各モータ回転数を同じに保つ制御回路を備えていることを特徴とする請求項1記載の電動工具。
- 高速回転低トルク用のモータがブラシレスモータであり、低速回転高トルク用のモータがブラシモータであることを特徴とする請求項1または2記載の電動工具。
Priority Applications (1)
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JP2011204999A JP2013066946A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 電動工具 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011204999A JP2013066946A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 電動工具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013066946A true JP2013066946A (ja) | 2013-04-18 |
Family
ID=48473298
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011204999A Withdrawn JP2013066946A (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | 電動工具 |
Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015104316A (ja) * | 2013-11-28 | 2015-06-08 | ニューデルタ工業株式会社 | 歩行型管理機 |
WO2019064724A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動工具 |
JP2019509104A (ja) * | 2016-03-04 | 2019-04-04 | コヴィディエン リミテッド パートナーシップ | 電気機械式外科用システム及びそのロボット外科用器具 |
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2011
- 2011-09-20 JP JP2011204999A patent/JP2013066946A/ja not_active Withdrawn
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WO2019064724A1 (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-04 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動工具 |
JP2019058970A (ja) * | 2017-09-26 | 2019-04-18 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 電動工具 |
US11569725B2 (en) | 2017-09-26 | 2023-01-31 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Power tool with clutch and magnetic torque transmission mechanism |
JP7496048B1 (ja) | 2023-04-30 | 2024-06-06 | 有限会社ケンテックシステムズ | 登高器 |
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