JP2008223306A - ハイブリッド式建設機械 - Google Patents

ハイブリッド式建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP2008223306A
JP2008223306A JP2007061812A JP2007061812A JP2008223306A JP 2008223306 A JP2008223306 A JP 2008223306A JP 2007061812 A JP2007061812 A JP 2007061812A JP 2007061812 A JP2007061812 A JP 2007061812A JP 2008223306 A JP2008223306 A JP 2008223306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
electric motor
power
hydraulic pump
rotating shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007061812A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4705927B2 (ja
Inventor
Shohei Ryu
小平 龍
Naoyuki Tanaka
直行 田中
Masami Ochiai
正己 落合
Mitsuo Sonoda
光夫 園田
Tokuji Tanaka
篤司 田中
Toshihiko Ishida
俊彦 石田
Takatoshi Oki
孝利 大木
Junji Tsumura
淳二 津村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2007061812A priority Critical patent/JP4705927B2/ja
Publication of JP2008223306A publication Critical patent/JP2008223306A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4705927B2 publication Critical patent/JP4705927B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Operation Control Of Excavators (AREA)

Abstract

【課題】エンジン、発電機、油圧ポンプのいずれかが、他の2者の駆動に際して不要な場合には、その不要となるものを停止させることができる。
【解決手段】回転軸1aを有するエンジン1と、回転軸14aを有する油圧ポンプ14と、回転軸13aを有し、発電機を兼ねた電動機13と、この電動機13の駆動によって生じた電力を蓄積可能であるとともに、電動機13を駆動する電力を供給可能なバッテリ11とを含む動力ユニットと、この動力ユニットによって駆動される電動機9及び油圧シリンダ6,7と、これらのアクチュエータを操作する操作レバー5a,5b,10aを含む操作機構とを有し、エンジン1の回転軸1aと、油圧ポンプ14の回転軸14aと、電動機13の回転軸13aの3つの回転軸を互いに独立して設けるとともに、3つの回転軸間の動力伝達を選択的に実施可能な動力配分手段、例えば遊星歯車機構を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、動力ユニットとしてエンジンと、油圧ポンプと、電動機と、蓄電装置を含むハイブリッド式油圧ショベル等のハイブリッド式建設機械に関する。
建設機械の作業負荷は、一般に大きく変化しやすく、また作業時間も一定ではない。このため良好なエンジン効率を確保することが難しい。このようなことから、従来、特許文献1、及び特許文献2に示されるように、エンジンと、蓄電装置すなわちバッテリとを並用させて、エンジン負荷の平均化を図るハイブリッド式建設機械が提案されている。
特許文献1に示される従来技術は、エンジンの回転軸を、電動機の回転軸と油圧ポンプの回転軸の双方に接続し、エンジンがこれらの電動機と油圧ポンプを同時に駆動する構成になっている。負荷が軽いときには、エンジンの動力で発電機を回し、エンジンの動力を電力として蓄電装置に蓄積し、負荷が重い場合には、蓄電装置から電力を引き出して、エンジンの駆動を支援するようになっている。また、特許文献2に示される従来技術では、エンジンと発電機とが接続され、エンジンの動力の全部を発電機に供給して発電させ、その電力によって電動機を回し、さらにその電動機によって油圧ポンプを回す構成になっている。そして、ポンプ負荷が軽いか、または無負荷のときには電力がバッテリに蓄電され、ポンプ負荷が重いときには、電力がバッテリから引き出されるようになっている。上述した従来技術では、このようにして負荷の平均化を図り、エンジンの効率を向上させるようにしている。
特開2001−16704公報 特開2000−283107公報
ところで上述した従来技術のうちの特許文献1に示される従来技術では、エンジンと発電機と油圧ポンプとが同じ回転軸に接続されていることから、エンジンと発電機と油圧ポンプとが常時一緒に駆動される。これによりエンジン、発電機、油圧ポンプの3者の互いの動力の配分と支援が可能な利点がある。しかしながら、例えば油圧操作が行われないときには本来油圧ポンプの存在は邪魔であり、エンジンは電動機だけを駆動すればよいところが、油圧ポンプも連れ回され、不要なポンプの引きずり損失が発生する。また、エンジンの燃費を向上させる有効な手段の一つとして、無操作時にエンジンを停止させることが考えられる。しかし、この従来技術にあっては、エンジンが停止している状態で、操作者が操作レバーを動かし、エンジンを再起動してアクチュエータを作動させようとすると、エンジンの慣性モーメントが大きいために、かなりの応答時間が必要になり、このハイブリッド式建設機械の操作性が低下してしまう。すなわち、この従来技術は、起動速度が速い電動機の利点を十分に発揮することができない問題もある。
なお、特許文献2に示される従来技術では、エンジンと発電機と油圧ポンプの3者が同じ回転軸で接続されていないので、特許文献1に示される従来技術におけるように、エンジン、発電機、油圧ポンプの3者を駆動可能にした状態にあって、これらの3者の動力を互いに有効に活用することが困難な問題がある。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、エンジン、発電機、油圧ポンプの3者を駆動可能にした状態にあっては、これらの3者の動力を互いに有効に活用させることができるとともに、エンジン、発電機、油圧ポンプのいずれかが、他の2者の駆動に際して不要な場合には、その不要となるものを停止させることができるハイブリッド式建設機械を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、回転軸を有するエンジンと、回転軸を有する油圧ポンプと、回転軸を有し、発電機を兼ねた電動機と、この電動機の駆動によって生じた電力を蓄積可能であるとともに、上記電動機を駆動する電力を供給可能な蓄電装置とを含む動力ユニットと、この動力ユニットによって駆動される電動アクチュエータ及び油圧アクチュエータと、これらのアクチュエータを操作する操作機構とを有するハイブリッド式建設機械において、上記エンジンの回転軸と、上記油圧ポンプの回転軸と、上記電動機の回転軸の3つの回転軸を互いに独立して設けるとともに、上記3つの回転軸間の動力伝達を選択的に実施可能な動力配分手段を備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、動力分配手段によってエンジン、発電機を兼ねた電動機、油圧ポンプの3者の回転軸間の動力伝達を可能な状態にすれば、これらの3者を駆動した際に、これらの3者の動力を互いに有効に活用させることができる。また例えば、電動機を停止させた状態において、動力配分手段を介してエンジンによって油圧ポンプだけを駆動させることができる。また、油圧システムの負荷が無いときには、油圧ポンプを停止させ、エンジンによって電動機だけを駆動して発電させることができる。これによって、ポンプの引きずり損失を無くすことができる。また、電動機で油圧ポンプを起動させる場合に、動力配分手段によってエンジンを停止させた状態において、電動機によって油圧ポンプだけを駆動することができる。これにより、エンジンの慣性と摩擦の影響を除いて、電動機による油圧ポンプの高速起動を実現させることができる。
また例えば、動力配分手段を介して、エンジンの動力と電動機の動力とを合わせて、油圧ポンプを駆動することができる。さらに例えば、動力配分手段を介して、エンジンの動力を、油圧ポンプの駆動として活用させるとともに、電動機の駆動として伝え、発生した電力を蓄電装置に蓄積させることができる。
このように本発明は、動力配分手段によってエンジン、電動機、油圧ポンプの3者の駆動を可能にした状態にあっては、これらの3者の間に互いの動力の配分と支援を実現できるとともに、エンジン、発電機、油圧ポンプのいずれかが、他の2者の駆動に際して不要な場合には、その不要となるものを停止させることができる。したがって、エンジンの動力を最大限に活用することができ、電動機の高速応答性能も十分に生かすことができる。これにより、作業性を向上させることができ、同時にエネルギ消費量を低減させることができる。
また、本発明は上記発明において、上記動力配分手段が、遊星歯車機構から成り、上記3つの回転軸のそれぞれを、上記遊星歯車機構に含まれる外輪ギヤ、遊星キャリア、太陽ギヤのいずれか該当するものに接続するとともに、上記3つの回転軸を個別に回転停止状態に保持可能な停止保持手段を備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記操作機構が非操作状態で、且つ上記蓄電装置に所定量より大きい電力が蓄積されている場合に上記エンジンを停止させる制御を行ない、上記操作機構が操作再開されたときに上記電動機によって上記油圧ポンプを駆動させ、上記蓄電装置に蓄積された電力が所定量より小さい場合に上記エンジンを再起動させる制御を行なうコントローラを備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記油圧ポンプの目標押しのけ容積をエンジントルクとポンプ要求圧力とから求め、求められた目標押しのけ容積とポンプ要求流量とからポンプ回転速度を求め、エンジン回転速度と上記求められたポンプ回転速度とから上記電動機の目標回転速度を求める演算を行なうコントローラを備えたことを特徴としている。
また、本発明は上記発明において、上記動力配分手段が、上記エンジンの回転軸に接続されるクラッチと、上記油圧ポンプの回転軸に接続されるクラッチと、上記電動機の回転軸に接続されるクラッチとを含むことを特徴としている。
本発明は、エンジンの回転軸と、油圧ポンプの回転軸と、電動機の回転軸の3つの回転軸を互いに独立して設けるとともに、3つの回転軸間の動力伝達を選択的に実施可能な動力配分手段を備えた構成にしてあることから、動力配分手段を介してエンジン、発電機を兼ねた電動機、油圧ポンプの3者を駆動可能にした状態にあっては、これらの3者の動力を互いに有効に活用させることができるとともに、エンジン、電動機、油圧ポンプのいずれかが、他の2者の駆動に際して不要な場合には、その不要となるものを停止させることができ、2軸間の動力伝達損失を低減させ、また電動機の高速応答性を生かすことができる。これにより、従来よりも燃料効率を向上させることができるとともに、優れた作業性を確保することができる。
以下,本発明に係るハイブリッド式建設機械を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態の構成]
図1は本発明に係るハイブリッド式建設機械の第1実施形態であるハイブリッド式油圧ショベルの要部を構成する回路図である。
この第1実施形態は、例えばハイブリッド式油圧ショベルであり、図1に示すように、回転軸1aを有するエンジン1と、回転軸14aを有する油圧ポンプ14と、回転軸13aを有し、発電機を兼ねた電動機13と、この電動機13の駆動によって生じた電力を蓄積可能であるとともに、電動機13を駆動する電力を供給可能な蓄電装置、すなわちバッテリ11とを含む動力ユニットを備えている。また、この動力ユニットによって駆動される電動アクチュエータ、例えば旋回体8を駆動する発電機を兼ねた電動機9、及び油圧アクチュエータ、例えばブームシリンダ、アームシリンダ等の油圧シリンダ6,7と、これらのアクチュエータを操作する操作レバー10a、操作レバー5a,5bを含む操作機構を備えている。
特に、この第1実施形態は同図1に示すように、エンジン1の回転軸1aと、油圧ポンプ14の回転軸14aと、電動機13の回転軸13aを互いに独立して設けてあり、これらの3つの回転軸を個別に回転停止状態に保持可能な停止保持手段、例えばブレーキング装置20,18,15を備えている。また、3つの回転軸1a,14a,13aの間の動力伝達を選択的に実施可能な動力配分手段、例えば遊星歯車機構を備えている。上述した3つの回転軸1a,14a,13aのそれぞれは、遊星歯車機構に含まれる外輪ギヤ3、遊星キャリア19、太陽ギヤ2のいずれか該当するものに接続されるようになっている。
例えば、エンジン1の回転軸1aは遊星歯車機構の外輪ギヤ3に接続してあり、電動機13の回転軸13aは遊星歯車機構の太陽ギヤ2に接続してあり、油圧ポンプ14の回転軸14aは、ギヤ16,17を介して遊星キャリア19に接続してある。上述したブレーキング装置20は、外輪ギヤ3を介してエンジン1の回転軸1aを回転停止可能に配置してあり、ブレーキング装置18は、遊星キャリア19及びギヤ17,16を介して油圧ポンプ14の回転軸14aを回転停止可能に配置してあり、ブレーキング装置15は、電動機13の回転軸13aを停止可能に配置してある。
油圧ポンプ14から吐出した圧油は、コントロールバルブ5を介して油圧シリンダ6,7に供給される。コントロールバルブ5は、上述した操作レバー5a,5bの操作信号y5a,y5bに応じて開口量が制御され、油圧シリンダ6,7の作動速度を制御する。
電動機13の回転軸13aが遊星歯車機構の太陽ギヤ2を介して回された場合には、この電動機13が発電機として働き、コンバータ・インバータ12の制御によってバッテリ11に蓄電するか、またはコンバータ・インバータ10を供電して旋回体8用の電動機9を駆動する。また逆に、電動機13が遊星歯車機構から動力を要求された場合には、バッテリ11から電力を吸収してモータとして働き、回転軸13aを回転させる。
なお、操作レバー10aの操作信号y10aがコンバータ・インバータ10に与えられることにより、電動機9の回転速度が制御され、旋回体8が駆動する。
エンジン回転速度センサ101の信号、ポンプ回転速度センサ102の信号、電動機回転速度センサ104の信号、油圧ポンプ14の吐出量を決める押し退け容積を計測する押しのけ容積計測センサ103の信号、油圧ポンプ14の吐出圧を検出する圧力センサ111の信号、電動機13を制御するコンバータ・インバータ12の電流信号105及び電圧信号106、バッテリ11の電圧信号107、コンバータ・インバータ10の電流信号108及び電圧信号109、操作レバー5a,5b,10a等の操作信号は、コントローラ4に送信されるようになっている。
コントローラ4は、例えば操作機構に含まれる操作レバー5a,5b,10a等が全て非操作状態で、且つバッテリ11に所定量Vhiより大きい電力が蓄積されている場合にエンジン1を停止させる制御を行ない、操作機構に含まれる操作レバー5a,5b,10a等が操作再開されたときに電動機13によって油圧ポンプ14を駆動させ、バッテリ11に蓄積された電力が所定量Vlowより小さい場合にエンジン1を再起動させる制御を行なう処理手段を含んでいる。
また、このコントローラ4は、例えば油圧ポンプ14の目標押しのけ容積qdispをエンジントルクTpとポンプ要求圧力psとから求め、求められた目標押しのけ容積qdispとポンプ要求流量Qsとからポンプ回転速度Npを求め、エンジン回転速度Neと上記求められたポンプ回転速度Npとから電動機13の目標回転速度Ngを求める演算を行なう処理手段も含んでいる。
[第1実施形態の動作]
(A) このように構成した第1実施形態では、操作レバー5a,5bが非操作の場合には、ブレーキ装置18によって、遊星キャリア19、ギヤ17,16を介して油圧ポンプ14の回転軸14aが停止保持され、エンジン1の出力を電動機13に与えて全て発電に用いることができる。それによって、油圧ポンプ14の引きずり損失を生じなくさせることができる。この場合、エンジン1の動力が回転軸1aを介して遊星歯車機構の外輪ギヤ3に与えられ、さらに太陽ギヤ2を介して回転軸13aに与えられ、電動機13が駆動する。このときの電動機13の回転速度Ngは、
Ng=(Go/Gs)×Ne (1)
となる。ここで、Ng:電動機13の回転速度、Ne:エンジン1の回転速度、Go:外輪ギヤ3の歯数、Gs:太陽ギヤ2の歯数を示す。
遊星歯車機構にあっては、外輪ギヤ3の歯数は、太陽ギヤ2の歯数より大きいので、式(1)による電動機13の回転速度Ngは、エンジン1の回転速度Neよりも大きくなる。電動機13は高回転速度の場合に効率が良くなり、エンジン1と電動機13との間に、変速機を要することはない。
(B) また、この第1実施形態では、エンジン1の回転軸1aをブレーキング装置20によって、遊星歯車機構の外輪ギヤ3を介して停止させた状態にして、電動機13で油圧ポンプ14を起動させることができる。このときの油圧ポンプ14の回転速度Npは、
Np={Gs/(Go+Gs)}×(G17/G16)×Ng (2)
となる。この機能によって第1実施形態は、当該ハイブリッド式油圧ショベルの作業の休止期間であっても、操作者に支障を与えることなくエンジン1を停止させることができ、燃費を低減できる。
この第1実施形態では、エンジン1の停止後に再操作が実施される際に、上述のように電動機13によって油圧ポンプ14を起動させることができるので、電動機13の速い応答性を生かして、操作者にエンジン1の停止を気付かせることなくスムースに作業を開始させることができる。
図2は図1に示す回路に備えられるコントローラ等で実施される処理手順の第1の例を示すフローチャートである。この図2には、エンジン1の停止から再起動までの手順を示してある。
手順s1に示すようにエンジン1を起動すると、手順s2に示すように操作レバー5a,5b,10aから操作信号が入力されているかどうか判断される。この判断がイエスであればエンジン1をそのまま駆動し、ノーであれば手順s3に移る。手順s3では、バッテリ11の電圧が所定量Vhiより大きいかどうか判断される。この判断がノーであればエンジン1の運転を続け、電動機13で発電してバッテリ11に電力を蓄積することが行われる。上述の判断がイエスであれば手順s4に移る。この手順s4では、エンジン1、電動機13、及び油圧ポンプ14を停止させる制御がなされる。これにより作業は休止する。
次に手順s5に移り、操作レバー5a,5b,10aから操作信号が入力されているかどうか、すなわち作業が再開されたかどうか判断される。この判断がノーであれば手順s6に移る。この手順s6では、バッテリ11の電圧が所定量Vlowよりも小さいかどうか判断される。イエスであれば手順s1に戻ってエンジン1が起動し、電動機13の発電によってバッテリ11への蓄電がなされる。手順s6の判断がノーならば、手順s5に戻り、バッテリ11の電圧の確認が繰り返される。また、上述した手順s5の判断がイエスであれば作業再開となり、手順s7に移り、電動機13による油圧ポンプ14の起動が実施される。
次に手順s8に移り、バッテリ11の電圧が所定量Vlowよりも小さいかどうか判断される。この判断がイエスならば手順s1に戻ってエンジン1の起動がなされる。この判断がノーならば手順s9に移り、操作レバー5a,5b,10aから操作信号が入力されているかどうか判断される。この判断がイエスならば、手順s8に戻り、バッテリ11の電圧の確認が繰り返される。手順s9の判断がノーならば、電動機13及び油圧ポンプ14の停止制御がなされる。
このように、この第1実施形態では、作業効率に悪影響を及ぼすことなく、エンジン1を短い作業停止期間であっても停止させることができる。
(C) また、この第1実施形態では、エンジン1の駆動が電動機13によって支援可能であることに伴ってエンジン1を比較的小さな形状にすることができ、しかもエンジン1を最適な燃料効率状態で駆動することができる。
一般的には、エンジン1が一定の回転速度とトルクが維持されている状態で駆動する場合に、燃焼効率が良いと言われている。しかし、当該ハイブリッド式油圧ショベルのような建設機械の場合、負荷が常に変動しているため、エンジン1を同じ状態で駆動することができない。この第1実施形態では、電動機13の速度制御を実施することにより、エンジン1を一定の負荷で駆動することが可能となる。
エンジン1と、電動機13と、油圧ポンプ14の3者の駆動を可能にした状態にあっては、エンジン1と、油圧ポンプ14と、電動機13それぞれの回転速度、トルクの関係は、以下の式で与えられる。すなわち、
Ng={(1+α)/α}×(G16/G17)×Npー(1/α)×Ne (3)
Np=[{α/(1+α)}×Ng+{1/(1+α)}×Ne]×(G17/G16) (4)
ここで、α=G2/G3
Tg={α/(1+α)}×(G16/G17)×Tp (5)
Te={1/(1+α)}×(G16/G17)×Tp (6)
ここで、Np:油圧ポンプ14の回転速度、Ne:エンジン1の回転速度、G17:ギヤ17の歯数、G16:ギヤ16の歯数、G2:太陽ギヤ2の歯数、G3:外輪ギヤ3の歯数、Tg:電動機13のトルク、Te:エンジン1のトルク、Tp:油圧ポンプ14のトルクを示す。
図3は図1に示す回路に備えられるコントローラ等で実施される処理手順の第2の例を示すフローチャートである。手順s20に示すように、エンジン1が最適な回転速度NeopとトルクTeopを維持し駆動されている状態において、手順s21に示すように、操作レバー5a,5b,10aの操作量に相応する信号y5a,y5b,y10aが検出されると、手順s22に示すように、信号y10aに応じて旋回体8の回転速度Nsが算出され、電動機9が回転速度Nsになるように、コンバータ・インバータ10に指令が出力される。そのとき同時に、手順s23に示すように、y5a,y5bの信号に応じて油圧ポンプ14の要求流量Qsが算出される。また、手順s24に示すように、押し退け容積計測センサ103からの信号qdispoが入力される。次に手順s25に示すように、油圧ポンプ14の要求流量Qsと、押し退け容積qdispoとから油圧ポンプ14の目標回転速度Npoが算出され、式(3)の電動機13の回転速度Ngと、エンジン1の回転速度Neと、油圧ポンプ14の回転速度Npの関係に基づいて電動機13の目標回転速度Ngoが算出され、その値がコンバータ・インバータ12に指令として出力される。また、手順s26に示すように、油圧ポンプ14の吐出油の圧力が圧力センサ111で検出され、手順s27に示すように、そのときの負荷に必要なパワー、すなわち動力Epが、
Ep=Qs×Ps (7)
によって求められる。
上述の式(6)から明らかなように、エンジン1のトルクTeと油圧ポンプ14のトルクTpは比例関係となっており、エンジン1のトルクTeを最適なトルクTeopにするための油圧ポンプ14のトルクTpは、
Tp=(1+α)×(G17/G16)×Teop (8)
から求められる(手順s28)。
次に手順s29に示すように、油圧ポンプ14から吐出された圧油の圧力Psと、油圧ポンプ14のトルクTpと、押し退け容積qdispとの関係
Ps=Tp/qdisp (9)
から、目標押し退け容積qdispが求められ、この目標押し退け容積qdispとなるように油圧ポンプ14が制御される。
次に、手順s30に示すように、油圧ポンプ14の目標押し退け容積qdispと、油圧ポンプ14の要求流量Qsと、油圧ポンプ14の回転速度Npとの関係
Np=Qs/qdisp (10)
から、油圧ポンプ14の回転速度Npが求められ、この回転速度Npと、式(3)とから、電動機13の回転速度Ngが求められ、この値に相応する信号がコンバータ・インバータ12に出力される。このような演算処理によって、エンジン1の最適燃費状態での駆動と、油圧ポンプ14の必要動力の提供の双方を同時に満足させることができる。
なお、電動機13の回転速度Ngが0のとき、または、電動機13の回転軸13aがブレーキング装置15で止められているときには、エンジン1の動力の全てを油圧ポンプ14の駆動のために活用させることができる。
図4は第1実施形態で得られる特性を示す図である。上述した(A)〜(C)で述べた動作、及び機能によって、この第1実施形態は、図4に示すエンジン1の特性を確保することができる。
図4の(a)図は、各操作レバー5a,5b,10aを選択的に最大操作量まで操作したときの経時的な特性を示している。作業に応じて不規則な特性が断続的に生じていることが示されている。
このような操作レバー5a,5b,10aの操作に伴って、図4の(b)図の破線で示すように、負荷が変化する。従来の建設機械では、このような状況において当該建設機械がいつ起動し、いつ休止するか予想できないために、エンジン1の運転を常時継続させる必要があった。同図4の(b)図の細線Bは、この従来のエンジンパワーを示している。
これに対して、この第1実施形態では、同図4の(b)図の太線Aで示すように、エンジン1をON−OFF的に駆動することが可能になる。エンジン1を最適な状態で駆動している状態がON状態であり、エンジン1を停止させている状態がOFF状態となる。ON状態において、エンジンパワーが負荷パワーよりも大きいときには、図4の(c)図のt1−t2、あるいはt3−t4に示すように、その超えた分のエネルギをバッテリ11に蓄積することができ、エンジンパワーが負荷パワーよりも小さいときには、図4の(c)図のt0−t1に示すように、バッテリ11からエネルギを引き出すことができる。エンジン1の一回のOFF時間をできるだけ長くするために、操作レバー5a,5b,10aによる操作が終了しても、図4の(c)図のt1−t2に示すように、エンジン1をしばらく停止させず、バッテリ11に蓄電させることが行われる。これにより、エンジン1のOFF時に多少の操作が行われても、必要なパワーをバッテリ11だけによって供給でき、その間、エンジン1を起動させなくて済む。
(D) また、この第1実施形態では、エンジン1が一定の回転速度で駆動されていても、電動機13の速度制御によって油圧ポンプ14の回転速度Np、及び油圧ポンプ14から吐出される流量を調整することができる。
油圧ポンプ14の流量Qsは、
Qs=Np×qdisp
(上述したように、qdispは油圧ポンプ14の押し退け容積)
で求められるが、一般に押し退け容積qdispの可変範囲は構造上制限を受ける。このために、油圧ポンプ14から吐出される流量Qsを速やかに、しかも大幅に変化させることは困難となっていた。
これに対し、第1実施形態では、油圧ポンプ14の回転速度Npは、上述した(4)式、すなわち
Np=[{α/(1+α)}×Ng+{1/(1+α)}×Ne]×(G17/G16)
から明らかなように、エンジン1の回転速度Neと、電動機13の回転速度Ngとによって決められるので、エンジン1の回転速度Neを変えなくても、電動機13の回転速度Ngを制御するだけで、油圧ポンプ14の回転速度Npを変えることができる。しかも、電動機13の応答速度は速いので、負荷の要求に速やかに対応でき、油圧ポンプ14から吐出される流量Qsを速やかに変化させることができる。
(E) また、この第1実施形態では、電動機13による油圧ポンプ14の駆動から、エンジン1による油圧ポンプ14の駆動への変化をスムースに行わせることができる。すなわち、上述の(4)式に示すように、油圧ポンプ14の回転速度Npは、エンジン1の回転速度Neと、電動機13の回転速度Ngの関数である。したがって、電動機13によって油圧ポンプ14が駆動されている状態から、エンジン1を起動させてこのエンジン1による油圧ポンプ14の駆動に移行させようとするとき、電動機13の回転速度Ngをエンジン1の回転速度Neの上昇に応じて下げるように制御することにより、油圧ポンプ14の回転速度Npをほとんど変化させずに、この油圧ポンプ14から吐出される流量Qsが変化しないように制御することができる。つまり、当該ハイブリット式油圧ショベルの性能を、動力源の変化に影響されることなく良好に保つことができる。
[第1実施形態の効果]
以上のように構成した第1実施形態によれば、ブレーキング装置15,18,20のそれぞれによる回転軸13a,14a,1aの回転停止保持を解除させることによって、エンジン1、電動機13、及び油圧ポンプ14の3者を駆動可能にした状態にあっては、これらの3者の互いの動力を有効に活用させることができる。また、ブレーキング装置15によって電動機13の回転軸13aを回転停止保持させた状態において、遊星歯車機構を介してエンジン1によって油圧ポンプ14を駆動させることができる。また、ブレーキング装置18によって油圧ポンプ14の回転軸14aを回転停止保持させた状態において、遊星歯車機構を介してエンジン1によって電動機13を駆動し、この電動機13で発生させた電力をバッテリ11に蓄積させることができる。また、ブレーキング装置20によってエンジン1の回転軸1aを回転停止保持させた状態において、遊星歯車機構を介してバッテリ11からの電力によって電動機13を駆動し、この電動機13によって油圧ポンプ14を駆動することができる。
また例えば遊星歯車機構を介して、エンジン1の動力すなわちエンジンパワーと、電動機13の動力とを合わせて油圧ポンプ14を駆動することができる。さらに例えば、遊星歯車機構を介して、エンジン1の動力を、油圧ポンプ14の駆動として活用させることができるとともに、電動機13の駆動として伝え、発生した電力をバッテリ11に蓄積することもできる。
このように、この第1実施形態は、エンジン1、電動機13、油圧ポンプ14の3者を駆動可能にした状態にあっては、これらの3者の互いの動力を有効に活用させることができるとともに、エンジン1、電動機13、油圧ポンプ14のいずれかが他の2者の駆動に際して不要なものである場合には、その不要なものを停止させることができ、2軸間の動力伝達損失を低減させることができる。また、電動機13の速い応答性を生かすことができ、当該ハイブリッド式油圧ショベルの操作性を低下させることなく、エンジン1を小刻みに停止させることができる。これらのことから、燃料効率を向上させることができるとともに、優れた操作性を確保することができる。
さらに、バッテリ11の蓄電機能を利用して、図4の(b)図の太線Aで示すようにエンジン1の負荷の集中化と均等化を実現でき、エンジン1の駆動に際して、最高効率状態で駆動でき、駆動させる必要のないときには直ちに停止させることができる。これによって、エンジン1の合計駆動時間を少なくすることができ、燃費を向上させることができる。
また、電動機13の広い範囲の速度調整特性によって、油圧ポンプ14から吐出される流量Qsの範囲を拡大させることが可能となり、これに伴って当該ハイブリッド式油圧ショベルにおける作業速度の調整範囲を広げることができ、機能を向上させることができる。また、電動機13の動力によってエンジン1を支援でき、エンジン1の最大パワーを超える負荷にも対応が可能である。
また、遊星歯車機構、及びブレーキング装置20,18,15等の機械的な動力伝達機構によって動力分配機能を実現させたことから、高い効率を確保できるとともに、安定した構造を実現できる。また、エンジン1の動力の大部分を油圧ポンプ14の駆動に活用させることができ、比較的少ない量の動力を電動機13を介して電気エネルギとして蓄えることができるので、効率の良いエネルギ配分を実現させることができる。
図5は油圧ポンプの回転軸を回転停止状態に保持可能な停止保持手段の別の例を示す油圧回路図である。上述した第1実施形態では、油圧ポンプ14の回転軸14aを回転停止保持可能な停止保持手段として、回転軸14aが接続される遊星歯車機構の遊星キャリア19を停止させるブレーキング装置18を設けた構成にしてあるが、この油圧ポンプ14の回転軸14aを回転停止保持可能な停止保持手段を、図5に示すような開閉弁302によって構成することもできる。
この図5に示すように、例えば操作レバー5aが非操作となって、コントロールバルブ301が中立位置に戻された際、開閉弁302を同時に閉じるように制御することによって、油圧ポンプ14の吐出口がブロックされ、これによって油圧ポンプ14は回転不能になり、上述した第1実施形態におけるブレーキング装置18と同等の状態を形成することができる。
[第2実施形態]
図6は本発明に係るハイブリッド式建設機械の第2実施形態であるハイブリッド式油圧ショベルの要部を示す回路図である。
この図6に示す第2実施形態も、例えばハイブリッド式油圧ショベルである。この第2実施形態は、第1実施形態における遊星歯車機構に代えて動力配分手段としてクラッチを含む構成にしてある。
すなわち、動力配分手段を、エンジン1の回転軸1aに接続されるクラッチ200と、油圧ポンプ14の回転軸14aに接続されるクラッチ204と、電動機13の回転軸13aに接続されるクラッチ202とを含む構成にしてある。エンジン1の回転軸1aに接続されるクラッチ200と、電動機13の回転軸13aに接続されるクラッチ202とは軸210で接続してあり、この軸210にギヤ201を設けてある。また、ギヤ201と噛み合うギヤ204を備え、このギヤ204を軸211を介して油圧ポンプ14の回転軸14aに接続されるクラッチ203に接続してある。その他の構成は、第1実施形態を示す図1から遊星歯車機構を除いた構成とほぼ同等である。
このように構成した第2実施形態も、クラッチ202を切断し、クラッチ200及びクラッチ203を接続させた状態とすると、エンジン1の動力を回転軸1a、軸210、クラッチ200、ギヤ201,204、軸211、及びクラッチ203を介して油圧ポンプ14の回転軸14aに伝え、この油圧ポンプ14を駆動させることができる。
また、クラッチ203を切断し、クラッチ200及びクラッチ202を接続させた状態とすると、エンジン1の動力を回転軸1a、軸210、クラッチ200、ギヤ201、及びクラッチ202を介して電動機13の回転軸13aに伝え、この電動機13を駆動させることができる。これにより、電動機13によって発生させた電力をバッテリ11に蓄積させることができる。また、クラッチ200を切断し、クラッチ202及びクラッチ203を接続させた状態とすると、バッテリ11からの電力によって駆動する電動機13の動力を回転軸13a、クラッチ202、軸210、ギヤ201,204、軸211、及びクラッチ203を介して油圧ポンプ14の回転軸14aに伝え、この油圧ポンプ14を駆動することができる。
また、クラッチ200,202,203の全てを接続させた状態にすると、エンジン1の動力と、電動機13の動力とを合わせて油圧ポンプ14を駆動することができる。また、エンジン1の動力を、油圧ポンプ14の駆動のために活用させることができるとともに、電動機13の駆動として伝え、発生した電力をバッテリ11に蓄積することもできる。
以上のように、この第2実施形態も、クラッチ200,202,203の全てを接続させて、エンジン1、発電機を兼ねた電動機13、油圧ポンプ14の3者を駆動可能にした状態にあっては、これらの3者の動力を互いに有効に活用させることができるとともに、クラッチ200,202,203を選択的に接続させることにより、エンジン1、電動機13、油圧ポンプ14のいずれかが、他の2者の駆動に際して不要な場合には、その不要となるものを停止させることができ、第1実施形態とほぼ同等の作用効果を得ることができる。
なお、この第2実施形態では、エンジン1の回転軸1a、油圧ショベル14の回転軸14a、電動機13の回転軸13aを個別に回転停止状態に保持可能な停止保持手段を備えていないが、この第2実施形態にあっても、上述した第1実施形態と同様に上述の停止保持手段を備えた構成にしてもよい。
本発明に係るハイブリッド式建設機械の第1実施形態であるハイブリッド式油圧ショベルの要部を構成する回路図である。 図1に示す回路に備えられるコントローラ等で実施される処理手順の第1の例を示すフローチャートである。 図1に示す回路に備えられるコントローラ等で実施される処理手順の第2の例を示すフローチャートである。 第1実施形態で得られる特性を示す図である。 油圧ポンプの回転軸を回転停止状態に保持可能な停止保持手段の別の例を示す油圧回路図である。 本発明に係るハイブリッド式建設機械の第2実施形態であるハイブリッド式油圧ショベルの要部を示す回路図である。
符号の説明
1 エンジン(動力ユニット)
1a 回転軸
2 太陽ギヤ(動力配分手段)
3 外輪ギヤ(動力配分手段)
4 コントローラ
5 コントロールバルブ
5a 操作レバー(操作機構)
5b 操作レバー(操作機構)
6 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
7 油圧シリンダ(油圧アクチュエータ)
8 旋回体
9 電動機(電動アクチュエータ)
10 コンバータ・インバータ
10a 操作レバー(操作機構)
11 バッテリ(蓄電装置)〔動力ユニット〕
12 コンバータ・インバータ
13 電動機(動力ユニット)
13a 回転軸
14 油圧ポンプ(動力ユニット)
14a 回転軸
15 ブレーキング装置(停止保持手段)
16 ギヤ(動力配分手段)
17 ギヤ(動力配分手段)
18 ブレーキング装置(停止保持手段)
19 遊星キャリア(動力配分手段)
20 ブレーキング装置(停止保持手段)
21 遊星ギヤ(動力配分手段)
200 クラッチ(動力配分手段)
201 ギヤ(動力配分手段)
202 クラッチ(動力配分手段)
203 クラッチ(動力配分手段)
204 ギヤ(動力配分手段)
301 コントロールバルブ
302 開閉弁(停止保持手段)

Claims (5)

  1. 回転軸を有するエンジンと、回転軸を有する油圧ポンプと、回転軸を有し、発電機を兼ねた電動機と、この電動機の駆動によって生じた電力を蓄積可能であるとともに、上記電動機を駆動する電力を供給可能な蓄電装置とを含む動力ユニットと、この動力ユニットによって駆動される電動アクチュエータ及び油圧アクチュエータと、これらのアクチュエータを操作する操作機構とを有するハイブリッド式建設機械において、
    上記エンジンの回転軸と、上記油圧ポンプの回転軸と、上記電動機の回転軸の3つの回転軸を互いに独立して設けるとともに、
    上記3つの回転軸間の動力伝達を選択的に実施可能な動力配分手段を備えたことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記動力配分手段が、遊星歯車機構から成り、
    上記3つの回転軸のそれぞれを、上記遊星歯車機構に含まれる外輪ギヤ、遊星キャリア、太陽ギヤのいずれか該当するものに接続するとともに、
    上記3つの回転軸を個別に回転停止状態に保持可能な停止保持手段を備えたことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  3. 上記請求項2記載の発明において、
    上記操作機構が非操作状態で、且つ上記蓄電装置に所定量より大きい電力が蓄積されている場合に上記エンジンを停止させる制御を行ない、上記操作機構が操作再開されたときに上記電動機によって上記油圧ポンプを駆動させ、上記蓄電装置に蓄積された電力が所定量より小さい場合に上記エンジンを再起動させる制御を行なうコントローラを備えたことを特徴とするハイブリット式建設機械。
  4. 上記請求項2または3記載の発明において、
    上記油圧ポンプの目標押しのけ容積をエンジントルクとポンプ要求圧力とから求め、求められた目標押しのけ容積とポンプ要求流量とからポンプ回転速度を求め、エンジン回転速度と上記求められたポンプ回転速度とから上記電動機の目標回転速度を求める演算を行なうコントローラを備えたことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
  5. 上記請求項1記載の発明において、
    上記動力配分手段が、上記エンジンの回転軸に接続されるクラッチと、上記油圧ポンプの回転軸に接続されるクラッチと、上記電動機の回転軸に接続されるクラッチとを含むことを特徴とするハイブリッド式建設機械。
JP2007061812A 2007-03-12 2007-03-12 ハイブリッド式建設機械 Expired - Fee Related JP4705927B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061812A JP4705927B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 ハイブリッド式建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007061812A JP4705927B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 ハイブリッド式建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008223306A true JP2008223306A (ja) 2008-09-25
JP4705927B2 JP4705927B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=39842237

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007061812A Expired - Fee Related JP4705927B2 (ja) 2007-03-12 2007-03-12 ハイブリッド式建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4705927B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173599A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd ハイブリッド式作業機械の制御方法、及びサーボ制御システムの制御方法
JP2010270588A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Joseph Voegele Ag 舗装機械およびその制御方法
JP2011075082A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kyb Co Ltd 流体圧制御装置
KR20130114871A (ko) * 2012-04-10 2013-10-21 현대중공업 주식회사 굴삭기 전기 동력시스템
JP2016047770A (ja) * 2015-11-11 2016-04-07 新明和工業株式会社 電動作業車両
JP2018171958A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社豊田自動織機 ハイブリッド式産業車両
KR20180134203A (ko) * 2017-06-08 2018-12-18 울산대학교 산학협력단 건설중장비용 전자제어 유압 연속 가변 파워트레인

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207482A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Sumitomo Constr Mach Co Ltd ハイブリッドショベル
JP2004084470A (ja) * 2002-07-31 2004-03-18 Komatsu Ltd 建設機械
JP2006335221A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd ハイブリッド式駆動装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001207482A (ja) * 2000-01-28 2001-08-03 Sumitomo Constr Mach Co Ltd ハイブリッドショベル
JP2004084470A (ja) * 2002-07-31 2004-03-18 Komatsu Ltd 建設機械
JP2006335221A (ja) * 2005-06-02 2006-12-14 Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd ハイブリッド式駆動装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010173599A (ja) * 2009-02-02 2010-08-12 Sumitomo Heavy Ind Ltd ハイブリッド式作業機械の制御方法、及びサーボ制御システムの制御方法
JP2010270588A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Joseph Voegele Ag 舗装機械およびその制御方法
JP2011075082A (ja) * 2009-10-01 2011-04-14 Kyb Co Ltd 流体圧制御装置
KR20130114871A (ko) * 2012-04-10 2013-10-21 현대중공업 주식회사 굴삭기 전기 동력시스템
KR101643023B1 (ko) * 2012-04-10 2016-07-26 현대중공업 주식회사 굴삭기 전기 동력시스템
JP2016047770A (ja) * 2015-11-11 2016-04-07 新明和工業株式会社 電動作業車両
JP2018171958A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社豊田自動織機 ハイブリッド式産業車両
KR20180134203A (ko) * 2017-06-08 2018-12-18 울산대학교 산학협력단 건설중장비용 전자제어 유압 연속 가변 파워트레인
KR102013250B1 (ko) * 2017-06-08 2019-08-23 울산대학교 산학협력단 건설중장비용 전자제어 유압 연속 가변 파워트레인

Also Published As

Publication number Publication date
JP4705927B2 (ja) 2011-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4705927B2 (ja) ハイブリッド式建設機械
JP5764310B2 (ja) 動力伝達装置
JP5657548B2 (ja) ハイブリッド型建設機械
JP6444301B2 (ja) 作業車両及び作業車両の制御方法
JP6327846B2 (ja) 作業車両及びその制御方法
JP4517703B2 (ja) 旋回式作業機械
JP2007055343A (ja) 車両の変速制御装置
JP5074571B2 (ja) 作業車両および作業車両の制御方法
JP6368712B2 (ja) 作業車両及びその制御方法
JP2005083242A (ja) ハイブリッド作業機械の駆動制御装置
KR101251512B1 (ko) 하이브리드 차량의 변속 제어방법
WO2006033401A1 (ja) ギア駆動制御装置、ギア駆動制御方法、旋回制御装置、および建設機械
WO2012057080A1 (ja) 動力伝達装置
JP2009241830A (ja) 走行作業車両
JP5056148B2 (ja) パラレルハイブリッド駆動装置及びそれを備えた建設機械
JP2008150965A (ja) 建設機械のエンジン制御装置
JP2011031855A (ja) ハイブリッド車両用制御装置
JP5123024B2 (ja) 走行作業車両
JP2012158890A (ja) 作業機械の駆動制御装置
JP6473083B2 (ja) 作業車両及びその制御方法
JP2005083457A (ja) ハイブリッド作業機械の駆動制御装置
JP5371210B2 (ja) 油圧式建設機械
JP2021138289A (ja) ハイブリッド車両の駆動装置
WO2020255893A1 (ja) 作業車両及び作業車両の制御方法
US20230166718A1 (en) Transmission assembly with electrical machine unit for improved shift quality

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4705927

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees