JP6309369B2 - ナット締付け機 - Google Patents

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Description

本発明は、ボルトにナットを締め付けるナット締付け機に関する。
近年、鉄骨建築物における螺子締結には、トルシャーボルト(以下『シャーボルト』)と称されるボルトが利用されている。このシャーボルトは、ナットにより螺子締結がなされる。このナットによる螺子締結は、一次締めと本締めとの二度締めによるものとなっている。このようなナットの締付けには、ナット締付け機が利用されている(例えば特許文献1参照)。なお、上記したナット締付け機のオン操作は、工具本体に設けられる操作トリガの引き操作によってなされる。
特開2009−297858号公報
ところで、建築現場では、複数のシャーボルトにナットを連続して締め付けていくことがある。このような場合には、上記したナット締付け機を、いちいちオフ操作するのが面倒だ、という声がある。すなわち、ナットを順次連続して締め付けていくような場合には、この締め付けていく間ずっと操作トリガを引き操作したままにしておきたい。
しかしながら、このように操作トリガを引き続けたままでは、一(一つ目)のナットを締め付けた後に別の他(二つ目)のナットを締め付けるまでの間、締付けに関係が無い無駄な電力を消費してしまう。加えて、上記したようなナット締付け機にあっては、電源として充電式バッテリを利用するものもある。この充電式バッテリを電源とするナット締付け機では、充電式バッテリから供給される電力量に限りがある。このため、上記した締付けに関係が無い無駄な電力は、限りがある充電式バッテリの電力量を無駄に減らしてしまうものであり、このような無駄な電力消費を抑えたい、という要請が強まってきている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、ナット締付け機において、たとえユーザの手によるオン入力がされたままであっても、不要な電力消費を抑えて電力消費の効率性を高めることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係るナット締付け機は次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係るナット締付け機は、モータと、該モータの駆動を制御する制御部と、該モータの駆動を受けてボルトにナットを締め付けるレンチ部と、を有するナット締付け機であって、前記レンチ部は、締め付けられる前記ナットを嵌合するナット嵌合部と、前記ナット嵌合部に前記ナットが嵌合したことで変位される変位部材と、前記変位部材が変位した場合に該変位した旨の変位検出を前記制御部に送る変位検出部と、を有し、前記制御部は、前記変位検出が送られていない場合に前記モータを第1のモードで制御し、前記変位検出が送られている場合に前記モータを第2のモードで制御し、前記第1のモードによる前記モータの制御の出力が、前記第2のモードによる前記モータの制御の出力よりも低い出力になるように設定されている、という構成である。
第1の発明に係るナット締付け機によれば、変位検出が送られていない場合にモータを第1のモードで制御する。ここで、第1のモードによるモータの制御の出力が、第2のモードによるモータの制御の出力よりも低い出力になるように設定されているので、ナット嵌合部にナットが嵌合するまでは、低い出力でモータを制御することとなる。これによって、ナットの締付けには関係ない場合にはモータに供給される電力の省電力化を図ることができ、無駄な電力消費を抑えて電力消費の効率性を高めることができる。
本発明の第2の発明に係るナット締付け機は、モータと、該モータの駆動を制御する制御部と、該モータの駆動を受けてボルトにナットを締め付けるレンチ部と、を有するナット締付け機であって、前記レンチ部は、締め付けられる前記ナットを嵌合するナット嵌合部と、前記ナット嵌合部に前記ナットが嵌合した旨の嵌合検出を前記制御部に送る嵌合検出部と、を有し、前記制御部は、前記嵌合検出が送られていない場合に前記モータを第1のモードで制御し、前記嵌合検出が送られている場合に前記モータを第2のモードで制御し、前記第1のモードによる前記モータの制御の出力が、前記第2のモードによる前記モータの制御の出力よりも低い出力になるように設定されている、という構成である。
第2の発明に係るナット締付け機によれば、嵌合検出が送られていない場合にモータを第1のモードで制御する。ここで、第1のモードによるモータの制御の出力が、第2のモードによるモータの制御の出力よりも低い出力になるように設定されているので、ナット嵌合部にナットが嵌合するまでは、低い出力でモータを制御することとなる。これによって、ナットの締付けには関係ない場合にはモータに供給される電力の省電力化を図ることができ、無駄な電力消費を抑えて電力消費の効率性を高めることができる。
本発明の第3の発明に係るナット締付け機は、前記第1または前記第2の発明に係るナット締付け機において、前記第2のモードによる前記モータの制御は、前記ナット嵌合部に嵌合される前記ナットを締め付けるための制御である、という構成である。第3の発明に係るナット締付け機によれば、第2のモードによるモータの制御は、ナット嵌合部に嵌合されるナットを締め付けるための制御であるので、ナット嵌合部にナットが嵌合した場合にナットを締め付けることができる。
本発明の第4の発明に係るナット締付け機は、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係るナット締付け機において、ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が静止するように該モータを駆動させない制御である、という構成である。第4の発明に係るナット締付け機によれば、第1のモードによるモータの制御はナット嵌合部が静止するようにモータを駆動させない制御であるので、ナットの締付けには関係ない場合にはモータには電力が供給されないこととなる。これによって、さらなる電力の省電力化を図ることができ、さらなる電力消費の効率性を高めることができる。
第5の発明に係るナット締付け機は、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係るナット締付け機において、ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が揺れ動くように該モータの回転を正方向と逆方向に交互に切り替える制御である、という構成である。第5の発明に係るナット締付け機によれば、第1のモードによるモータの制御は、ユーザによるオン入力によりナット嵌合部を揺れ動かすことができる。これによって、ナット嵌合部に対してナットを嵌合させ易くすることができて、ナット締付け機による作業性を高めることができる。
第6の発明に係るナット締付け機は、前記第1から前記第3のいずれかの発明に係るナット締付け機において、ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部がゆっくり回転するように該モータの回転を前記第2のモードよりもゆっくり回転させる制御である、という構成である。第6の発明に係るナット締付け機によれば、第1のモードによるモータの制御は、ユーザによるオン入力によりナット嵌合部をゆっくり回転させることができる。これによって、ナット嵌合部に対してナットを嵌合させ易くすることができて、ナット締付け機による作業性を高めることができる。
ナット締付け機の全体外観を斜視にて示す外観斜視図である。 ナット締付け機の内部構造を示す内部構造図である。本図は、シャーボルトのチップ部がインナーソケットに挿入される前の状態を示している。 ナット締付け機の内部構造を示す左右割り内部構造図である。本図は、シャーボルトのチップ部がインナーソケットに挿入された状態を示している。 ブラシレスDCモータの駆動システムを模式的に示すブロック図である。 省電力制御のフローを示すフローチャートである。 嵌合アシスト付き省電力制御のフローを示すフローチャートである。
以下、本発明に係るナット締付け機を実施するための実施の形態について説明する。図1の斜視図は、ナット締付け機10の全体外観を斜視にて示している。図2および図3の断面図は、ナット締付け機10の内部構造を示している。なお、図2は、シャーボルトSのチップ部Saがインナーソケット57に挿入される前の状態を示しており、図3は、シャーボルトSのチップ部Saがインナーソケット57に挿入された状態を示している。なお、以下にナット締付け機10を説明するにあたっては、図面記載の前後上下左右の方向に基づいて説明する。図示されるナット締付け機10は、シャーレンチとも称される工具である。このナット締付け機10は、シャーボルトSに六角ナットNを螺子締結する用途に用いられる。つまり、このナット締付け機10は、シャーボルトSに六角ナットNを締め付ける機能と、シャーボルトSの端部に設けられるチップ部Saを剪断(切断)する機能とを有する。
ナット締付け機10は、図1等に示すように、概略、工具本体11と、モータ部20と、ハンドル部30とを有する。工具本体11は、大まかに、モータ部20からの回転駆動を受けて、上記した締付け機能および剪断機能を発揮する。なお、この工具本体11は、シャーボルトSに六角ナットNを締め付ける本発明に係るレンチ部に相当する。モータ部20およびハンドル部30は、工具本体11の下側に配置される。モータ部20は、ブラシレスDCモータ22を有して回転駆動力を発生させる。ハンドル部30は、使用者が把持可能な側面視D形をなしている。
モータ部20は、モータハウジング21にブラシレスDCモータ22を内装して構成される。ブラシレスDCモータ22は、本発明に係るモータに相当する。ブラシレスDCモータ22は、モータ軸23と、回転子24と、コイル25と、インシュレータ26と、センサ基板27とを有する。モータ軸23は、回転子24の軸であり上下に延びるように配置されている。モータ軸23は、上下に配置されるベアリング231,232により回転可能に支持されている。これらのベアリング231,232は、モータハウジング21にて支持されている。
回転子24は、モータ軸23に支持されている。コイル25とインシュレータ26は、回転子24の周囲に配置され、モータハウジング21に支持されている。センサ基板27は、回転子24の上側に配置されており、後に説明するコントローラ70に電気的に接続されている。このセンサ基板27は、ホール素子を利用して構成され、回転子24の回転に関する検出を行う。つまり、このセンサ基板27は、本発明に係るモータ位置検出部に相当する。このセンサ基板27は、回転子24の回転に基づいてコントローラ70の制御処理装置71に位置信号を送信する。また、モータ軸23には、主にコイル25を冷却する冷却ファン28が取り付けられている。
ハンドル部30は、ユーザに手で握られる部分である。ハンドル部30は、六角ナットNを締め付ける回転軸線となる機軸Jと交差する方向に延びている。ハンドル部30は、ハンドルハウジング31の外形形状により設定される。このハンドルハウジング31は、手で握り易いグリップ形状が選択されている。このハンドルハウジング31の内部には、操作スイッチ33が設けられている。この操作スイッチ33は、本発明に係る操作入力部に相当する。この操作スイッチ33は、ユーザの手によりオンオフ入力切替されるものとなっている。具体的には、操作スイッチ33は、前面に設けられるスイッチレバー34の引き操作によりスイッチオンとなり、引き操作を止めると自動的にスイッチオフとなる。ここでスイッチオンとなっている場合には、操作スイッチ33は、コントローラ70(制御処理装置71)にスイッチオンである旨のオン信号を送信する。逆に、スイッチオフとなっている場合には、操作スイッチ33は、このスイッチオンである旨のオン信号をコントローラ70(制御処理装置71)に送信しない。
モータ軸23の回転駆動は、工具本体11に向けて伝達される。具体的には、モータ軸23の先端には、ピニオンギヤ41が設けられている。このピニオンギヤ41は、第1中間ギヤ42に噛合している。また、第1中間ギヤ42は、第2中間ギヤ43に噛合している。このため、モータ軸23の回転駆動は、2つの中間ギヤ42,43を経て中間軸44に伝達される。中間軸44の先端には、ベベルギヤ45が設けられている。このベベルギヤ45は、工具本体11の入力ベベルギヤ51と噛合している。このため、中間軸44の回転駆動は、入力ベベルギヤ51と一体にされる入力軸50に伝達される。入力軸50は、ベアリング521,522により回転可能に支持されている。ベアリング521,522は、本体ハウジング12にて支持されている。なお、この入力軸50の回転軸線が工具本体11の機軸Jと一致している。
入力軸50の先端には、第1段サンギヤ52が設けられている。この第1段サンギヤ52は、第1段遊星ギヤ列13に噛合して回転駆動が伝達されている。なお、第1段遊星ギヤ列13は、第2段遊星ギヤ列14に回転駆動が伝達されている。また、第2段遊星ギヤ列14は、第3段遊星ギヤ列15に回転駆動が伝達されている。この第3段遊星ギヤ列15の回転駆動は、インナースリーブ16とアウタースリーブ17に伝達されている。インナースリーブ16およびアウタースリーブ17は、機軸J回りで回転可能となっている。アウタースリーブ17は、フロントハウジング18に対して機軸J回りの回転について一体化されている。フロントハウジング18は、本体ハウジング12に対して機軸J回りに回転可能に支持されている。
フロントハウジング18とアウタースリーブ17とは一体で回転する。インナースリーブ16は、ベアリング19の内輪側で回転可能に支持されている。アウタースリーブ17とフロントハウジング18とは、ベアリング19の外輪側で回転可能に支持されている。アウタースリーブ17の前端には、アウターソケット55が結合されている。アウターソケット55の内周面には、上記した六角ナットNを嵌込み可能にされるナット嵌合部56が設けられている。このナット嵌合部56は、六角ナットNを締め付けるにあたって六角ナットNを嵌合させる部分である。
アウターソケット55は、アウタースリーブ17に対して軸方向変位可能かつ軸回りに相対回転不能に結合されている。アウターソケット55は、インナースリーブ16に対して同軸に配置されている。アウターソケット55は、アウタースリーブ17に対して前側へ変位させることにより取り外すことができる。インナースリーブ16とアウターソケット55の内周側には、インナーソケット57が支持されている。インナーソケット57は圧縮ばね59によりインナースリーブ16に対して前側へ付勢されている。
ちなみに、アウターソケット55は、アウタースリーブ17に対して相対的に近づけられるように、圧縮ばね59の付勢力に抗して後側に変位させることができる。この際、図1に示すように、アウターソケット55の雌ガイド部551は、アウタースリーブ17の雄ガイド部171によりガイドされる。なお、インナーソケット57の外周は、インナースリーブ16の内周に対してスプライン嵌合されている。これによりインナースリーブ16とインナーソケット57は機軸J回りで一体に回転する。
インナーソケット57の内周面にはチップ嵌合部58が設けられている。チップ嵌合部58内にはなめり防止ピン60が突き出されている。なめり防止ピン60は、圧縮ばね61によりインナーソケット57に対して突き出す方向で付勢されている。インナーソケット57のチップ嵌合部58内にチップ部Saが完全に嵌合されると、なめり防止ピン60はチップ嵌合部58内から退避する。そうすると、インナーソケット57の周面に設けたストッパ62がインナーソケット57の内周側に退避し、インナーソケット57はインナースリーブ16の後側に移動可能となる。この構成によれば、インナーソケット57のチップ嵌合部58にチップ部Saを完全に嵌合しなければ、アウターソケット55のナット嵌合部56に六角ナットNを嵌合させることはできず、これによりチップ部Saに対してのなめりが防止されるようになっている。
また、なめり防止ピン60は、チップロッド63と連動可能に一体にされている。つまり、チップ部Saがインナーソケット57のチップ嵌合部58に挿入されると、圧縮ばね61に抗して、なめり防止ピン60およびチップロッド63を後退させる。次いで、チップ部Saがチップ嵌合部58内に完全に挿入されると、圧縮ばね61に抗してインナーソケット57を後退させることとなる。ここで六角ナットNは、図3に示すようにアウターソケット55のナット嵌合部56に嵌合される。インナーソケット57は、インナースリーブ16にスプライン嵌合されているので、ブラシレスDCモータ22の回転駆動により、アウターソケット55を回転させて六角ナットNをシャーボルトSに締め付けていく。
六角ナットNは、アウターソケット55の回転により締め付けられていくこととなる。そうすると、六角ナットNの締付けは、締付け完了とされる最終段階に至ることとなる。ここで、アウターソケット55の回転が停止することとなると、この回転停止の反動トルクはアウターソケット55に付加される。そうすると、この反動トルクは第3段遊星ギヤ列15に向けて伝達されることとなり、六角ナットNの締付け方向とは逆方向にインナーソケット57を回転させることとなる。このようなインナーソケット57の回転は、シャーボルトSのチップ部Saに剪断するように作用する。
つまり、シャーボルトSのチップ部Saには剪断力が働くこととなり、チップ部Saは剪断(切断)される。剪断されたチップ部Saは、なめり防止ピン60の前側への突出力によりチップ嵌合部58から排出される。なお、スイッチレバー34の上方には、排出レバー37が設けられている。この排出レバー37は引き操作されると、チップロッド63を前側に強制的に移動させる。前側に強制的に移動されたチップロッド63は、剪断されたチップ部Saをチップ嵌合部58から強制的に排出する。
このナット締付け機10は、電源として着脱可能にされる充電式バッテリBが利用されている。すなわち、ハンドル部30の下部には、2つの充電式バッテリB,Bを装着可能とするバッテリ装着構造80が設けられている。このバッテリ装着構造80は、モータ部20の下部78とハンドル部30の下部79との両者に連接して設けられている。バッテリ装着構造80の下面には、2つの充電式バッテリBを着脱可能に装着する2組のバッテリ装着部77(図2参照)が並列して設けられている。このバッテリ装着部77は、充電式バッテリB,Bを同じ前後方向でスライドさせることにより着脱させることができる構成を有する。充電式バッテリBは、スライドさせることによりバッテリ装着部77に着脱される充電式バッテリとなっている。
なお、並列配置されるバッテリ装着部77は、電気的には直列に接続されている。つまり、電圧が18Vに設定される充電式バッテリBが2個で取り付けられるので、合計電圧である36Vで定格電圧を模して利用することができる。バッテリ装着部77のそれぞれに装着された充電式バッテリB,Bは、後に説明するコントローラ70に電気的に接続される。また、充電式バッテリBに充電された電力は、上記したブラシレスDCモータ22のコイル25に供給される。このように、ナット締付け機10は、充電式バッテリBから電力供給される直流電源仕用となっている。
ところで、上記したモータ部20には、コントローラ70が設けられている。このコントローラ70は、ブラシレスDCモータ22の回転駆動に関する電力供給の制御を行っている。このコントローラ70は、ブラシレスDCモータ22の下側となるモータハウジング21の下部に内装されている。このコントローラ70は、本発明に係る制御部に相当する。図4のブロック図はブラシレスDCモータ22の駆動システム100を模式的に示している。すなわち、図4に示すようにコントローラ70は、制御処理装置71とブリッジ回路装置72とを有する。
なお、このコントローラ70の下側には、不図示のボルト径入力ダイヤルが設けられている。このボルト径入力ダイヤルは、六角ナットNが締め付けられるボルトの径をユーザが入力する部分である。すなわち、六角ナットNが締め付けられるボルトの径には、その規格としてM16、M20、M22、M24がある。ユーザは、このボルト径入力ダイヤルより、六角ナットNが締め付けられるボルトの径が、M16、M20、M22、M24のいずれであるかを入力することができる。なお、このボルト径入力ダイヤルは、後に説明するコントローラ70の制御処理装置71に電気的に接続される。このボルト径入力ダイヤルは、図4のブロック図の駆動システム100では符号39が付されて図示されている。このボルト径入力ダイヤル39は、選択されるボルトの径に基づいて制御処理装置71にボルト径信号を送るものとなっている。
制御処理装置71は、CPU(Central Processing Unit)および適宜の記憶媒体を有して構成される。ブリッジ回路装置72は、上記したブラシレスDCモータ22を駆動させるためのスイッチング回路として構成される。このため、ブリッジ回路装置72は、スイッチング素子としてのFET(Field effect transistor)を有し、制御処理装置71からの駆動制御を受ける。つまり、制御処理装置71は、ブリッジ回路装置72の駆動制御を行う。また、制御処理装置71は、バッテリ装着部77に装着される充電式バッテリBの定格電圧を不図示の入力より検出する。なお、ブリッジ回路装置72は、充電式バッテリBから直接電力供給されており、ブラシレスDCモータ22のコイル25に電力を供給可能に結線されている。
ところで、図2と図3を比較して分かるように、インナーソケット57のチップ嵌合部58にシャーボルトSのチップ部Saが挿入されているか否かで、チップロッド63の配置箇所は相違する。具体的には、チップ嵌合部58にチップ部Saが挿入されていない場合、チップロッド63は、チップ部Saにより移動しておらず図2に示すように配置される。つまり、チップロッド63は、圧縮ばね61の付勢力を受けて図2に示す前側箇所に配置される。これに対して、チップ嵌合部58にチップ部Saが挿入されている場合、圧縮ばね32の付勢力に抗して挿入されたチップ部Saにより、チップロッド63は移動される。つまり、チップロッド63は、図3に示す後側箇所に配置される。つまり、このチップロッド63は、ナット嵌合部56に六角ナットNが嵌合したことで変位される部材であり、本発明に係る変位部材に相当する。
この際のレンチ部としての工具本体11は、六角ナットNを嵌め込む方向の反対圧力を受けているものとなっている。つまり、工具本体11は、ナット嵌合部56に六角ナットNが嵌め込まれることにより受圧されているものとなっている。つまり、チップロッド63が図3に示す後側に配置されていることにより、この工具本体11は六角ナットNが嵌め込まれて受圧されていることが検出されるように構成される。すなわち、工具本体11は、チップロッド63が図3に示す後側に配置されていることを検出できるように構成される。具体的には、工具本体11の内部には、図3に示す後側配置のチップロッド63の後端部65を検出する磁気センサ67が設けられている。
磁気センサ67は、チップロッド63が図3に示す後側に配置される場合に、チップロッド63の後端部65が図3に示す位置で存することを検出する。逆に言えば、この磁気センサ67は、図2に示す前側配置のチップロッド63の後端部65を検出することはない。つまり、磁気センサ67は、図3に示す後側にチップロッド63が配置される場合に限ってチップロッド63の後端部65を検出するものであり、図2に示す前側にチップロッド63が配置される場合にはチップロッド63の後端部65を検出しないものとなっている。なお、この磁気センサ67が、チップロッド63の後端部65を検出した場合には、コントローラ70(制御処理装置71)にセンサ信号を送信する。つまり、このセンサ信号は、本発明に係る変位検出および嵌合検出に相当する。
すなわち、この磁気センサ67は、本発明に係る受圧検出部および嵌合検出部に相当する。また、この磁気センサ67は、本発明に係る変位検出部に相当する。つまり、磁気センサ67は、変位部材としてのチップロッド63の後側への変位に基づいてセンサ信号(変位検出)を制御処理装置71に送る。また、この際の磁気センサ67から送信されるセンサ信号は、本発明に係る受圧信号および嵌合信号に相当する。つまり、磁気センサ67が、図3に示すようにチップロッド63の後端部65を検出した場合には、工具本体11が六角ナットNを嵌め込む方向の反対圧力を受けているものとしてコントローラ70(制御処理装置71)にセンサ信号を送信する。また同じように、磁気センサ67が、図3に示すようにチップロッド63の後端部65を検出した場合には、アウターソケット55に六角ナットNが嵌合しているものとしてコントローラ70(制御処理装置71)にセンサ信号を送信する。
上記した各種の構成は、図4のブロック図に示すとおりの駆動システム100を構成する。この駆動システム100により、図5および図6に示す省電力制御を行う。すなわち、図5のフローチャートは、省電力制御のフローを示している。図6のフローチャートは、嵌合アシスト付き省電力制御のフローを示している。すなわち、上記した制御処理装置71は、ブラシレスDCモータ22に電力を供給するにあたって、例えば図5に示す省電力制御を行っている。省電力制御(S10)では、先ず、制御処理装置71が操作スイッチ33からオン信号を受信したかを判断する(S111)。このS111で、制御処理装置71が操作スイッチ33からオン信号を受信したと判断した場合には、締付け完了トルク閾値設定処理(S115)に移る。なお、このS111で、制御処理装置71が操作スイッチ33からオン信号を受信していないと判断した場合には、オン信号を受信するまで判断が繰り返される(S111)。
このS115では、制御処理装置71は、上記したボルト径入力ダイヤル39から送られるボルト径信号に基づいて、締付け完了となるブラシレスDCモータ22のトルク閾値を設定する。なお、このブラシレスDCモータ22のトルク閾値は、ブラシレスDCモータ22の回転数の閾値、ブラシレスDCモータ22に送られる電力の電流値の閾値などを含むものとなっている。このようにS115にて設定されたトルク閾値は、後のS14における締付け完了のトルク閾値の判定に用いられる。この締付け完了のトルク閾値の設定処理(S115)の後は、制御処理装置71が磁気センサ67からセンサ信号を受信したかの判断(S12)に移るものとなっている。
このS12で、制御処理装置71が磁気センサ67からセンサ信号を受信したと判断した場合には、制御処理装置71はブラシレスDCモータ22に電力を供給する(S13)。なお、このS12で、制御処理装置71が磁気センサ67からセンサ信号を受信していないと判断した場合には、再びS111からの判断が始まり、センサ信号を受信するまで判断が繰り返される(S12)。つまり、制御処理装置71は、オン信号とセンサ信号との両方を受信している場合に、第2のモードとなるナット嵌合部56に嵌合される六角ナットNを締め付けるように、ブラシレスDCモータ22を駆動させるように電力を供給する。ここで、制御処理装置71は、センサ信号が送られていない場合には、第1のモードとなるナット嵌合部56が静止するようにブラシレスDCモータ22を駆動させない制御を行う。なお、第1のモードによるブラシレスDCモータ22の制御の出力は、第2のモードによるブラシレスDCモータ22の制御の出力よりも、当然低い出力となっている。S13で、ブラシレスDCモータ22に供給される電力は、アウターソケット55に嵌合される六角ナットNを締め付けるようにブラシレスDCモータ22を回転駆動させる電力である。
その後、制御処理装置71は、ブラシレスDCモータ22から検出されるトルクがS115で設定したトルク閾値を越えたか、を判断する(S14)。具体的には、制御処理装置71は、センサ基板27から送られる位置信号に基づいてブラシレスDCモータ22のトルクを算出して検出する。次いで、制御処理装置71は、この検出されたトルクが、S115で設定したトルク閾値を越えたかを判断する。S14で、検出するブラシレスDCモータ22のトルクがS115で設定したトルク閾値を越えたと制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71はブラシレスDCモータ22への電力供給を停止する(S15)。なお、S14で、検出するブラシレスDCモータ22のトルクがS115で設定したトルク閾値を越えていないと制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は再びS111からの判断が始めてS14まで同様に判断する(S111,S12)。つまり、制御処理装置71は、ブラシレスDCモータ22への電力供給を続けるものとなっている(S13)。なお、上記したように制御処理装置71が検出するトルクは、センサ基板27から送られる位置信号に基づいて制御処理装置71が算出するブラシレスDCモータ22の回転数であったり、ブラシレスDCモータ22に送られている電力を検出して制御処理装置71が算出するブラシレスDCモータ22の電流値であったりする。
また、上記した制御処理装置71は、上記した省電力制御に代えて図6に示す嵌合アシスト付き省電力制御を行うものであってもよい。図6のフローチャートは、嵌合アシスト付き省電力制御(S20)のフローを示している。嵌合アシスト付き省電力制御(S20)でも、上記した省電力制御(S10)にて行う判断制御(S111〜S15)と略同様の判断制御(S211〜S25)を行う。ただ、S22において、磁気センサ67からセンサ信号を受信していないと判断した場合には、S26の嵌合アシスト制御を行う。このS26の嵌合アシスト制御は、アウターソケット55に対して六角ナットNを嵌合させるようにブラシレスDCモータ22に電力を供給する制御である。つまり、S26で行う制御は、S23(S13)で行う制御とは相違する制御を行っている。この嵌合アシスト制御(S26)は、アウターソケット55に対して六角ナットNが嵌合するまで繰り返される(S22,S26)。
この嵌合アシスト制御(S26)では、制御処理装置71がオン信号のみを受信しているものとして、ナット嵌合部56に対して六角ナットNを嵌合させるようにブラシレスDCモータ22に電力を供給する。つまり、制御処理装置71は、オン信号とセンサ信号との両方を受信している場合に、第2のモードとなるナット嵌合部56に嵌合される六角ナットNを締め付けるように、ブラシレスDCモータ22を駆動させるように電力を供給するが、センサ信号が送られていない場合には嵌合アシスト制御を行う。この嵌合アシスト制御(S26)は、本発明に係る第2のモードとなる制御であり、ナット嵌合部56に六角ナットNを嵌合させるように、ブラシレスDCモータ22を駆動させるように電力を供給する。
このS26の嵌合アシスト制御の具体的な制御としては各種の制御を選択することが可能である。例えば、この嵌合アシスト制御(S26)の制御処理装置71の制御の1つとしては、ナット嵌合部56が揺れ動くようにブラシレスDCモータ22の回転を正方向と逆方向に交互に切り替える制御がある。具体的には、細分化した時間区切りでブラシレスDCモータ22に正回転と逆回転とを複数回繰り返すようにする制御がある。この際、制御処理装置71は、ブラシレスDCモータ22に電力を供給するにあたり、正方向と逆方向とに交互に流す電流切替えを複数回行う。そうすると、ナット嵌合部56(アウターソケット55)は、正逆の細かい回転が複数回行われることとなり、ナット嵌合部56に対して六角ナットNを嵌合させ易くすることができる。
また、この嵌合アシスト制御(S26)の制御処理装置71の制御の1つとしては、ナット嵌合部56がゆっくり回転するようにブラシレスDCモータ22の回転を第2のモード(S23)よりもゆっくり回転させる制御である。具体的には、なお、この回転には、正回転または逆回転のいずれであってもよい。この際、制御処理装置71は、ブラシレスDCモータ22に小さい電圧の電力をブラシレスDCモータ22に供給する。そうすると、ナット嵌合部56(アウターソケット55)は、ゆっくりとした速度で正回転あるいは逆回転することとなり、ナット嵌合部56に対して六角ナットNを嵌合させ易くすることができる。
上記したナット締付け機10によれば、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、上記したナット締付け機10によれば、ナット嵌合部56に六角ナットNが嵌合するまでは、低い出力でブラシレスDCモータ22を制御することとなる。これによって、六角ナットNの締付けには関係ない場合にはブラシレスDCモータ22に供給される電力の省電力化を図ることができ、無駄な電力消費を抑えて電力消費の効率性を高めることができる。また、第1のモードによる制御がナット嵌合部56が静止するように駆動させない制御の場合には、六角ナットNの締付けには関係ない場合にはブラシレスDCモータ22には電力が供給されないこととなる。これによって、さらなる電力の省電力化を図ることができ、さらなる電力消費の効率性を高めることができる。また、第1のモードによる制御がナット嵌合部56を揺れ動かすような制御の場合には、ナット嵌合部56に対して六角ナットNを嵌合させ易くすることができて、ナット締付け機による作業性を高めることができる。また、第1のモードによる制御がナット嵌合部56をゆっくり回転させる制御の場合にも、ナット嵌合部56に対して六角ナットNを嵌合させ易くすることができて、ナット締付け機による作業性を高めることができる。
なお、本発明に係るナット締付け機にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。たとえば、上記した実施の形態にあっては電源として充電式バッテリBを利用するものであったが、これに代えて家庭用電源(AC)接続して電源を確保する構成であってもよい。また、上記した実施の形態にあっては駆動源としてブラシレスDCモータ22を利用するものであったが、これに代えてブラシモータを駆動源とするものであってもよい。また、上記した実施の形態にあっては、本発明に係る変位部材としてチップロッド63を用いていた。しかしながら、本発明に係る変位部材としては、これに限定されることなく、例えばアウターソケット55で構成されるものであってもよい。すなわち、本発明に係る変位部材としては、ナット嵌合部56に六角ナットNが嵌合したことで変位される部材であればよいものである。
また、上記した実施の形態にあっては、本発明に係る変位検出部および嵌合検出部として磁気センサ67を用いていた。しかしながら、本発明に係る変位検出部および嵌合検出部としては、これに限定されることなく、例えば接点スイッチやフォトセンサ(光学式センサ)で構成されるものであってもよい。すなわち、本発明に係る変位検出部としては、変位部材が変位した場合に変位した旨の変位検出を制御部に送ることが可能であれば、多様な構成を採用することができる。また、本発明に係る嵌合検出部としては、ナット嵌合部に六角ナットが嵌合した旨の嵌合検出を制御部に送ることが可能であれば、多様な構成を採用することができる。また、本発明に係る第1のモードとしては、上記したような嵌合アシスト制御(S26)に限定されることなく、適宜の制御が可能である。すなわち、本発明に係る第1のモードは、モータの制御の出力が第2のモードによるモータの制御の出力よりも低い出力であればよいものである。
10 ナット締付け機
11 工具本体(レンチ部)
12 本体ハウジング
13 第1段遊星ギヤ列
14 第2段遊星ギヤ列
15 第3段遊星ギヤ列
16 インナースリーブ
17 アウタースリーブ
171 雄ガイド部
18 フロントハウジング
19 ベアリング
20 モータ部
21 モータハウジング
22 ブラシレスDCモータ(モータ)
23 モータ軸
231,232 ベアリング
24 回転子
25 コイル
26 インシュレータ
27 センサ基板(モータ位置検出部)
28 冷却ファン
30 ハンドル部
31 ハンドルハウジング
33 操作スイッチ(操作入力部)
34 スイッチレバー
37 排出レバー
41 ピニオンギヤ
42 第1中間ギヤ
43 第2中間ギヤ
44 中間軸
45 ベベルギヤ
50 入力軸
51 入力ベベルギヤ
52 第1段サンギヤ
521,522 ベアリング
55 アウターソケット
551 雌ガイド部
56 ナット嵌合部
57 インナーソケット
58 チップ嵌合部
60 なめり防止ピン
62 ストッパ
63 チップロッド(変位部材)
65 チップロッドの後端部
67 磁気センサ(変位検出部、嵌合検出部)
70 コントローラ(制御部)
71 制御処理装置
72 ブリッジ回路装置
77 バッテリ装着部
78 モータ部の下部
79 ハンドル部の下部
80 バッテリ装着構造
100 駆動システム
J 機軸
N 六角ナット
S シャーボルト(トルシャーボルト)
Sa チップ部

Claims (7)

  1. モータと、該モータの駆動を制御する制御部と、該モータの駆動を受けてボルトにナットを締め付けるレンチ部と、を有するナット締付け機であって、
    前記レンチ部は、
    締め付けられる前記ナットを嵌合するナット嵌合部と、
    前記ナット嵌合部に前記ナットが嵌合したことで変位される変位部材と、
    前記変位部材が変位した場合に該変位した旨の変位検出を前記制御部に送る変位検出部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記変位検出が送られていない場合に前記モータを第1のモードで制御し、
    前記変位検出が送られている場合に前記モータを第2のモードで制御し、
    前記第1のモードによる前記モータの制御の出力が、前記第2のモードによる前記モータの制御の出力よりも低い出力になるように設定されており、
    ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、
    前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が揺れ動くように該モータの回転を正方向と逆方向に交互に切り替える制御である、ナット締付け機。
  2. モータと、該モータの駆動を制御する制御部と、該モータの駆動を受けてボルトにナットを締め付けるレンチ部と、を有するナット締付け機であって、
    前記レンチ部は、
    締め付けられる前記ナットを嵌合するナット嵌合部と、
    前記ナット嵌合部に前記ナットが嵌合した旨の嵌合検出を前記制御部に送る嵌合検出部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記嵌合検出が送られていない場合に前記モータを第1のモードで制御し、
    前記嵌合検出が送られている場合に前記モータを第2のモードで制御し、
    前記第1のモードによる前記モータの制御の出力が、前記第2のモードによる前記モータの制御の出力よりも低い出力になるように設定されており、
    ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、
    前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が揺れ動くように該モータの回転を正方向と逆方向に交互に切り替える制御である、ナット締付け機。
  3. モータと、該モータの駆動を制御する制御部と、該モータの駆動を受けてボルトにナットを締め付けるレンチ部と、を有するナット締付け機であって、
    前記レンチ部は、
    締め付けられる前記ナットを嵌合するナット嵌合部と、
    前記ナット嵌合部に前記ナットが嵌合したことで変位される変位部材と、
    前記変位部材が変位した場合に該変位した旨の変位検出を前記制御部に送る変位検出部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記変位検出が送られていない場合に前記モータを第1のモードで制御し、
    前記変位検出が送られている場合に前記モータを第2のモードで制御し、
    ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、
    前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が揺れ動くように該モータの回転を正方向と逆方向に交互に切り替える制御であり、かつ前記ナット嵌合部がゆっくり回転するように該モータの回転を前記第2のモードよりもゆっくり回転させる制御である、ナット締付け機。
  4. モータと、該モータの駆動を制御する制御部と、該モータの駆動を受けてボルトにナットを締め付けるレンチ部と、を有するナット締付け機であって、
    前記レンチ部は、
    締め付けられる前記ナットを嵌合するナット嵌合部と、
    前記ナット嵌合部に前記ナットが嵌合した旨の嵌合検出を前記制御部に送る嵌合検出部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記嵌合検出が送られていない場合に前記モータを第1のモードで制御し、
    前記嵌合検出が送られている場合に前記モータを第2のモードで制御し、
    ユーザによりオン入力した場合に該オン入力した旨のオン信号を前記制御部に送信する操作入力部を有し、
    前記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が揺れ動くように該モータの回転を正方向と逆方向に交互に切り替える制御であり、かつ前記ナット嵌合部がゆっくり回転するように該モータの回転を前記第2のモードよりもゆっくり回転させる制御である、ナット締付け機。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のナット締付け機において、
    前記第2のモードによる前記モータの制御は、前記ナット嵌合部に嵌合される前記ナットを締め付けるための制御である、ナット締付け機。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載のナット締付け機において
    記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部が静止するように該モータを駆動させない制御である、ナット締付け機。
  7. 請求項1または請求項2に記載のナット締付け機において
    記第1のモードによる前記モータの制御は、前記制御部が前記オン信号を受信している場合に、前記ナット嵌合部がゆっくり回転するように該モータの回転を前記第2のモードよりもゆっくり回転させる制御である、ナット締付け機。
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