JP2016010831A - ナット締め付け機 - Google Patents

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和則 柘植
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    • B25B23/00Details of, or accessories for, spanners, wrenches, screwdrivers
    • B25B23/14Arrangement of torque limiters or torque indicators in wrenches or screwdrivers
    • B25B23/1415Break members; Arrangements specially adapted for break-bolts

Abstract

【課題】シャーボルトにナットを締め付ける締め付け工具であって、締め付け最終段階でチップ部を切断して反動トルクを吸収することにより使用者が締め付けの反動を受けにくくしたシャーレンチについて、アウターソケットの内周側にナットを嵌め込む際の操作性を高める。【解決手段】アウターソケット18の外周面に、ナットの角部が嵌め込まれる角嵌合部18c〜18cの位置を示す目印18d〜18dを設ける。使用者は、この目印18d〜18dをナットの角部に位置合わせすることにより、アウターソケット18内にナットを迅速に嵌め込むことができ、これにより締め付け作業の迅速化を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆるシャーレンチと称されるナット締め付け機及び例えばこのナット締め付け機に好適に用いることができるソケットに関する。
このナット締め付け機は、トルシャーボルトと称されるボルト(以下、単にシャーボルトと言う。)にナットを締め付けるための手持ち工具で、ナットを内周側に嵌め込んで締め付け方向に回転するアウターソケットと、シャーボルトのチップ部(ピンテール)を内周側に嵌め込んだ状態でアウターソケットとは逆方向に回転することによりシャーボルトのチップ部を剪断するインナーソケットとを備えている。
ナット締め付け当初(仮締めの段階)は、アウターソケットがナット締め付け方向に回転(右回転)する。仮締めの段階ではインナーソケットは回転しない。これにより、シャーボルトがナットと供回りしないよう固定される。締め付けの最終段階でアウターソケットに対して大きな外部トルクが付加されると、その締め付け反力によりインナーソケットがアウターソケットとは逆方向に回転(左回転)する。締め付け最終段階でインナーソケットが左回転することにより、シャーボルトのチップ部が剪断されて締め付け反力が受けられる。剪断されたチップ部は、チップ排出棒によりインナーソケットから押し出されて排出される。
シャーレンチと称されるナット締め付け機に関する技術が下記の特許文献に開示されている。特許文献1には、ナットの締め付けトルクが一定トルクに達した時点でスイッチレバーの引き操作に関係なくメインスイッチをオフしてアウターソケットの回転駆動を自動停止させる技術が開示されている。また、特許文献2には、衝撃吸収用のプロテクタに関する技術が開示されている。
特開平11−871号公報 特開2012−35382号公報
しかしながら、上記従来のナット締め付け機によれば、締め付け作業を始めるにあたってアウターソケットの内周側に設けた12角のナット嵌合部にナットを嵌め込む際に、アウターソケットに隠れてナットが見えなくなることから使用者はアウターソケットを手操作で回転させながらナット角部にナット嵌合部の角部を位置合わせして嵌め込む必要があり、この点で従来のナット締め付け機は手間が掛かって面倒な操作をする必要があった。本発明は、この種のナット締め付け機において、アウターソケットのナット嵌合部に対してナットを従来よりも迅速に嵌め込むことができるようにしてその操作性を高めることを目的とし、また、例えばナット締め付け機に好適に用いることができるソケットを提供することを目的とする。
上記した課題は、以下の各発明によって解決される。第1の発明は、回転部に保持可能で、ねじ部を有する留め具を回転させるためのソケットであって、前記留め具との位置合わせをするための目印を設けたソケットである。第1の発明によれば、留め具に対する当該ソケットの位置合わせを楽に行うことができ、これにより例えば当該ソケットをナット締め付け機等の回転部に装着して用いることにより当該ナット締め付け機の操作性を高めることができる。ソケットは、ナット締め付け機に限らず、手工具や電動ドライバドリル、電動インパクトドライバ等のその他の手持ち工具であって回転部を有する工具に保持して用いることができる。また、ねじ部を有する留め具としては、六角ナット、四角ナット、三角ナット、蝶ナットあるいは頭部を有するボルトについて適用することができる。
第2の発明は、モータにより回転される回転部に保持可能で、ねじ部を有し、外周に多角形部を有する留め具を回転させるためのソケットであって、前記多角形部と位置合わせをするための目印を設けたソケットである。第2の発明によれば、外周に多角形部を有する留め具に対する当該ソケットの位置合わせを楽に行うことができ、これにより例えば当該ソケットをナット締め付け機等の回転部に装着して用いることにより当該ナット締め付け機の操作性を高めることができる。ソケットは、ナット締め付け機に限らず、電動ドライバドリル、電動インパクトドライバ等のその他の電動工具であってモータにより回転する回転部を有する工具に保持して用いることができる。また、内周にねじ部を有し、外周に多角形部を有する留め具としては、六角ナット、四角ナット、三角ナット、蝶ナットについて適用することができる。
第3の発明は、電動モータを駆動源としてアウターソケットをナット締め付け方向に回転させてシャーボルトにナットを締め付ける締め付け機である。アウターソケットの内周面にナットを嵌め込むためのナット嵌合部が設けられている。第3の発明は、アウターソケットの外周面に、当該アウターソケットのナットに対するねじ軸回りの位置合わせ用の目印を表示したナット締め付け機である。
第3の発明によれば、アウターソケットの外周面に設けた目印により、当該アウターソケットのナットに対するねじ軸回りの位置を簡単に位置合わせすることができる。このため、従来のようにアウターソケットを手操作で回しながら嵌め込む操作をする必要はなく、アウターソケットのナット嵌合部にナットを迅速に嵌め込んで締め付け作業を開始することでき、これにより当該ナット締め付け機の操作性を高めることができる。アウターソケットの目印は、突条又は溝又は突部を外周面に一体に形成(成形)することができる。目印は、アウターソケットの外周面に描いたり、貼り付けて表示することができる。
第4の発明は、第3の発明において、ナット嵌合部の、ナットの角部が嵌め込まれる角嵌合部の位置に合わせて当該アウターソケットの外周面に目印を表示したナット締め付け機である。第4の発明によれば、ねじ軸回りの位置について、アウターソケットをナットに対して迅速に位置合わせすることができる。これにより、アウターソケットのナット嵌合部にナットを迅速に嵌め込んで締め付け作業を開始することができる。
第5の発明は、第4の発明において、角嵌合部は、ナット嵌合部の周方向12等分位置に設けられており、この12箇所に対応して目印をアウターソケットの外周面の12等分位置に表示したナット締め付け機である。第5の発明によれば、目印はアウターソケットの外周面に沿って30°間隔で表示される。このため、締め付ける対象が例えば六角ナットである場合には、最大で30°だけアウターソケットを回転させればナットに対してねじ軸回りの位置合わせを行うことができ、これによりナット嵌合部にナットを迅速に嵌め込むことができる。
第6の発明は、第3〜第5の何れか1つの発明において、目印として、ねじ軸方向に延びる突条を設けたナット締め付け機である。第6の発明によれば、アウターソケットの外周面のスペースを最大限に利用して見やすい目印を表示することができる。また、突条であるので、指先で触れることによりアウターソケットをナットに対してねじ軸回りに位置合わせをすることができる。
本発明の第1実施形態に係るナット締め付け機の全体斜視図である。 第1実施形態に係るナット締め付け機の縦断面図である。本図は、インナーソケットにシャーボルトのチップ部が完全に挿入されていない状態を示している。 第1実施形態に係るナット締め付け機の縦断面図である。本図は、インナーソケットにシャーボルトのチップ部が完全に挿入された状態を示している。 第1実施形態に係るアウターソケット単体の斜視図である。 異なる目印を表示したアウターソケット単体の斜視図である。 第2実施形態に係るナット締め付け機の工具本体部の縦断面図である。本図は、減速部が低速側に切り替えられた状態を示している。 第2実施形態に係るナット締め付け機の減速部の縦断面図である。本図は、減速部が高速側に切り替えられた状態を示している。 第3実施形態に係るナット締め付け機の全体斜視図である。 第3実施形態に係るナット締め付け機の全体側面図である。 図9中(X)矢視図であって、第3実施形態に係るナット締め付け機の後面図である。 図9中(XI)矢視図であって、第3実施形態に係るナット締め付け機の下面図である。 第3実施形態に係るナット締め付け機の全体側面図である。本図は、バッテリカバーを開放した状態を示している。 図10の(XIII)-(XIII)線断面矢視図であって、第3実施形態に係るナット締め付け機の全体の縦断面図である。 第3実施形態に係るナット締め付け機の下面図である。本図では、2個のバッテリパックを取り外した状態のバッテリ取り付け部の下面図が示されている。 バッテリパック単体の斜視図である。 バッテリパック単体を図15中矢印(XVI)方向から見た平面図である。 バッテリパック単体を図15中矢印(XVII)方向から見た後面図である。
次に、本発明の第1実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。図1〜図3は、第1実施形態に係るナット締め付け機1を示している。本実施形態では、ナット締め付け機1の一例としていわゆるシャーレンチを例示する。このナット締め付け機1を用いていわゆるシャーボルトSにナットN(本実施形態では、六角ナットを例示する)を締め付けるとともに、チップ部Saの切断(剪断)が行われる。第1実施形態のナット締め付け機1は、工具本体部10と、モータ部20と、使用者が把持するD形のハンドル部30を備えている。工具本体部10の側部から下方へ突き出す状態にモータ部20が設けられている。モータ部20の後方にハンドル部30が設けられている。ハンドル部30の下部に電源供給用の電源コード31が引き込まれている。この電源コード31により商用の交流電源が供給される。本実施形態では、交流電源仕用のナット締め付け機1を例示する。
モータ部20のモータケース2e内に電動モータ2が内装されている。この電動モータ2は、ハンドル部30の上部前面に設けたトリガ形式のスイッチレバー3のオン操作によりメインスイッチ4がオンすると起動する。この電動モータ2は、出力軸2bに固定された回転子2cと、回転子2cの周囲に配置された固定子2dを備えている。固定子2dは巻き線されたコイルを有している。出力軸2bの上部にはモータ冷却用のファン2hが取り付けられている。電動モータ2の回転は、その出力軸2bの先端に形成されたピニオンギヤ2a、中間ギヤ5、中間ギヤ6を経て中間軸7に伝達される。中間軸7の先端にはかさ歯車7aが形成されており、これはかさ歯車8に噛み合っている。かさ歯車8は、軸受け8a,8bを介して本体ケース9に回転自在に支持されている。かさ歯車8の回転軸線が工具本体部10の機軸Jに一致している。
かさ歯車8の回転出力は、第1〜第3段の遊星ギヤ列11〜13を経てインナースリーブ14とアウタースリーブ16に伝達される。第1段遊星ギヤ列11は、かさ歯車8に一体に設けた第1段サンギヤ8cと、第1段遊星ギヤ11bと、第1段キャリア11aと、第1段インターナルギヤ11cを有している。第2段遊星ギヤ列12は、第1段キャリア11aに一体に設けた第2段サンギヤ12cと、第2段遊星ギヤ12bと、第2段キャリア12dと、第2段インターナルギヤ12aを有している。第3段遊星ギヤ列13は、第2段キャリア12dに一体に設けた第3段サンギヤ13cと、第3段遊星ギヤ13dと、第3段キャリア13aと、第3段インターナルギヤ13bを有している。
インナースリーブ14は第3段遊星ギヤ列13の第3段キャリア13aに対して機軸J回りの回転について一体化されている。このため、第3段キャリア13aの回転によりインナースリーブ14が一体で回転する。アウタースリーブ16はフロントケース17に対して機軸J回りの回転について一体化されている。フロントケース17は、本体ケース9に対して機軸J回りに回転自在に支持されている。フロントケース17の内周面に第3段インターナルギヤ13bが固定されている。このため、第3段インターナルギヤ13bの回転によりフロントケース17及びアウタースリーブ16が一体で回転する。第3段キャリア13とインナースリーブ14は、軸受け15の内輪側を介して回転可能に支持され、第3段インターナルギヤ13とアウタースリーブ16とフロントケース17は軸受け15の外輪側を介して回転可能に支持されている。第3段キャリア13aの回転方向(遊星ギヤの公転方向)と、第3段インターナルギヤ13bの回転方向とは相互に逆方向であるから、インナースリーブ14とアウタースリーブ16は相互に逆方向に回転する。アウタースリーブ16の前端にアウターソケット18が結合されている。アウターソケット18の内周面には、ナットNを嵌め込み可能なナット嵌合部18aが設けられている。
アウターソケット18はアウタースリーブ16に対して軸方向変位可能かつ軸回りに相対回転不能に結合されている。アウターソケット18は、インナースリーブ14に対して同軸に配置されている。アウターソケット18は、アウタースリーブ16に対して前側へ変位させることにより取り外すことができる。アウタースリーブ16には、互換性のある別のアウターソケットを取り付けることができる。アウターソケット18の後部外周面には、4つの係合凹部18b〜18bが設けられている。これに対して、アウタースリーブ16の前部外周面には、4つの係合突部16a〜16aが設けられている。4つの係合凹部18b〜18bと4つの係合突部16a〜16aは、それぞれ周方向四等分位置に設けられている。アウターソケット18の後部側をアウタースリーブ16の内周側に挿入して、各係合凹部18b内に係合突部16aを挿入させた状態に取り付けることにより、当該アウターソケット18がアウタースリーブ16に対して回転について一体化された状態となる。
インナースリーブ14とアウターソケット18の内周側には、インナーソケット19が支持されている。インナーソケット19は圧縮ばね34によりインナースリーブ14に対して前側へ付勢されている。インナーソケット19の外周側は、インナースリーブ14の内周面に対してスプライン嵌合されている。これによりインナースリーブ14とインナーソケット19は機軸J回りの回転について一体化されている。
インナーソケット19の内周面にはチップ嵌合部19aが設けられている。チップ嵌合部19a内にはなめり防止ピン37が突き出されている。なめり防止ピン37は圧縮ばね32によりインナーソケット19に対して突き出し側に付勢されている。インナーソケット19のチップ嵌合部19a内にチップ部Saが完全に嵌合されて上記なめり防止ピン37がチップ嵌合部19a内から退避すると、インナーソケット19の周面に設けたストッパ33がインナーソケット19の内周側に退避してインナーソケット19がインナースリーブ14の奥側に移動可能となる。この構成によれば、チップ部Saをインナーソケット19のチップ嵌合部19aに完全に嵌合した状態でなければ、アウターソケット18のナット嵌合部18aにナットを嵌合することができず、これによりチップ部Saに対するなめりが防止されるようになっている。
このように構成された駆動力伝達経路および締め付け機構によれば、図2に示すようにナットNが仮締めされたシャーボルトSに対してまずチップ部Saをインナーソケット19のチップ嵌合部19aに挿入する。圧縮ばね32に抗してなめり防止ピン37及び押し出しピン36を後退させてチップ部Saをチップ嵌合部19a内に完全に挿入する。その後、インナーソケット19を圧縮ばね34に抗して後退させることにより、図3に示すようにナットNがアウターソケット18のナット嵌合部18aに嵌合される。この段階で、インナーソケット19はインナースリーブ14にスプライン嵌合されている。この状態で前記スイッチレバー3をオン操作して電動モータ2を起動させると、アウターソケット18が回転してナットNがシャーボルトSに締め付けられていく。
ナットの締め付けが最終段階に至って大きな反動トルクがアウターソケット18に付加されると、第3段インターナルギヤ13bの回転が規制されて第3段キャリア13aが逆方向に回転し、従ってインナーソケット19がナットの締め付け方向とは逆方向に回転する。こうして、インナーソケット19が回転することによりシャーボルトSのチップ部Saが剪断(切断)される。剪断されたチップ部Saは圧縮ばね32によりなめり防止ピン37が前側へ突き出されることによりチップ嵌合部19aから排出される。また、スイッチレバー3の上方には、排出レバー35が設けられている。この排出レバー35を引き操作すると、押し出しピン36が前側(図2において左側)へ強制的に移動され、これにより剪断されたチップ部Saがチップ嵌合部19aから強制的に排除される。
図4には、アウタースリーブ16から取り外した状態のアウターソケット18が単体で示されている。アウターソケット18の内周側には、締め付け対象であるナットNが嵌め込まれるナット嵌合部18aとなっている。ナット嵌合部18aには、ナットNの6つの角部n〜nが嵌め込まれる角嵌合部18cが合計12箇所に設けられている。12箇所の角嵌合部18c〜18cは、周方向12等分位置に配置されている。各角嵌合部18cに対応して当該アウターソケット18の外周面には、目印18d〜18dが設けられている。この目印18d〜18dは、当該アウターソケット18の製作過程において、その外周面に一体に成形されている。各目印18dは、機軸J方向に延びる突条を有している。この12箇所の目印18d〜18dは周方向12等分位置に設けられている。また、12箇所の目印18d〜18dは、周方向の位置についてそれぞれ角嵌合部18cに一致している。この目印18dによって、ナット嵌合部18aを覗き込むことなく、各角嵌合部18cの周方向の位置を外部から確認することができる。
以上説明した第1実施形態に係るナット締め付け機1によれば、アウターソケット18の外周面には、締め付け対象であるナットNの各角部nが嵌め込まれるナット嵌合部18aの各角嵌合部18cの位置を示す目印18dが表示されている。このため、使用者はこの目印18dに基づいてアウターソケット18の周方向位置を調整してナットNをナット嵌合部18aに迅速に嵌め込むことができる。これにより当該ナット締め付け機1によれば、シャーボルトSに対するナットNの締め付け作業の迅速化を図ることができる。
アウターソケット18の目印18d〜18dについては、種々変更を加えることができる。例えば、上記例示した実施形態では、ナット嵌合部18aの各角嵌合部18cに対応して機軸J方向に延びる突条を一体に成形して目印18d〜18dとする構成を例示したが、例えば図5に示すよう外周面の角部であって内周側の角嵌合部18cに対応した外周角部を欠落させた面取り部(いわゆるC面)を設けて目印18e〜18eとしてもよい。この目印18eも機軸J方向に延びる状態で設けられている。また、図示は省略したが目印としては、上記面取り部に加えて若しくは代えて、突部を設ける構成としてもよい。さらに、シールを貼り付けて目印とし、塗料で描いて目印としてもよい。これら種々形態の目印により、角嵌合部18cの周方向の位置を、わざわざ覗き込まなくとも周囲から容易に確認することができるので、使用者はナット嵌合部18a内に締め付け対象であるナットNを迅速に嵌め込むことができ、これにより締め付け作業の迅速化を図ることができる。
以上説明した実施形態には、種々変更を加えることができる。例えば、アウターソケット18の外周面に目印18d〜18dを設けた構成を例示したが、例えばその前端面等のその他の部位に設ける構成としてもよい。ソケットで締め付ける対象である留め具はナットNに限らず、三角ナット、四角ナット等外周に多角形部を有するナットあるいは非円形の外周面を有するその他のナットであってもよい。さらに、ねじ部を有する留め具は、ナットに限らず頭部を有するボルトについても例示した目印付きのソケットを用いることができる。例えば、六角ボルトの頭部に対してソケットをセットする場合に、当該ソケット内周側の角部を表示する位置合わせ用の目印により、当該ソケットの内周側に六角ボルトの頭部を迅速に嵌め込むことができる。
また、いわゆるシャーレンチと称されるナット締め付け機1のアウタースリーブ18に目印18d〜18dを設けた構成を例示したが、手工具、電動ドライバドリル、電動インパクトドライバ等であって手動、電動の各種締め付け工具に用いるソケットについても同様の目印を設けることができる。
次に、図6及び図7には、前記例示したナット締め付け機1に、変速機構を追加した第2実施形態が示されている。変更を要しない部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。図6及び図7に示すように、第2実施形態では、第2段遊星ギヤ列12の第2段インターナルギヤ12aが機軸J方向に変位可能に設けられている。また、第2実施形態では、第3段遊星ギヤ列13の第3段キャリア13aには、支持スリーブ13eが一体に設けられている。支持スリーブ13eの後端部と本体ケース9との間には、一定の回転抵抗を与えるためのブレーキ41が介装されている。この支持スリーブ13eを介して第3段キャリア13aは、本体ケース9に対して機軸J方向移動不能かつ機軸J回りに一定の回転抵抗が与えられた状態となっている。
図6に示すように第2段インターナルギヤ12aが前側に位置する状態では、第2段インターナルギヤ12aの前面に設けた噛み合い部12aaと、第3段キャリア13aの後面に設けた噛み合い部13aaが相互に噛み合うことにより、機軸J回りの回転について第2段インターナルギヤ12aが第3段キャリア13aに一体化されている。このため、第2段インターナルギヤ12aには機軸J回りに一定の回転抵抗が与えられた状態となっている。
これに対して、図7に示すように第2段インターナルギヤ12aが後ろ側に位置する状態では、噛み合い部12aaと噛み合い部13aaとの噛み合いが外れて第2段インターナルギヤ12aが回転について第3段キャリア13aから切り離された状態となる。このため、第2段インターナルギヤ12aが機軸J回りに回転可能な状態となる。また、第2実施形態の場合、第1段遊星ギヤ列11の第1段キャリア11aの周囲には噛み合い部11aaが設けられている。第2段インターナルギヤ12aが後ろ側に位置する状態では、その内周側に第1段キャリア11aの噛み合い部11aaが噛み合わされた状態となる。このため、この状態では、第1段キャリア11aと第2段インターナルギヤ12aが回転について一体化された状態となる。
第2段インターナルギヤ12aの外周面には、係合溝部12abが全周にわたって設けられている。係合溝部12abには、変速レバー40の係合縁部40aが挿入されている。係合縁部40aは、第2段インターナルギヤ12aの回転を阻害しない範囲で、係合溝部12ab内に進入している。変速レバー40は、本体ケース9の上面に前後に一定の範囲でスライド操作可能に支持されている。図6に示すように変速レバー40を前側へスライド操作すると、第1段〜第3段遊星ギヤ列11〜13による減速比が大きくなってアウターソケット18に対して低速高トルクが出力される状態となる。逆に、図7に示すように変速レバー40を後ろ側へスライド操作すると、第1段〜第3段遊星ギヤ列11〜13による減速比が小さくなってアウターソケット18に対して高速低トルクが出力される状態となる。
上記したように変速レバー40を前側へスライド操作して低速高トルク出力状態に切り替えると、第2段インターナルギヤ12aが前側へ変位してその噛み合い部12aaが第3段キャリア13aの噛み合い部13aaに噛み合うことにより当該第2段インターナルギヤ12aの回転がロックされた状態となる。この状態では、第2段遊星ギヤ12b〜12bが公転して第2段キャリア12dと一体で第3段サンギヤ13cが回転し、これにより第3段遊星ギヤ13d〜13dが自転しつつ公転することによりフロントケース17が機軸J回りに回転する。フロントケース17が機軸J回りに回転することにより、アウタースリーブ16が回転し、従ってアウターソケット18が比較的低速で回転する。アウターソケット18が低速で回転することにより、ナットNがシャーボルトSに対して高トルクで確実に本締めされる。
ナットNが高トルクで締め付けられると、その反動トルク(締め付け反力)により第3段キャリア13aが第3段インターナルギヤ13bとは逆方向に回転する。第3段キャリア13aの回転は、前記したブレーキ41の回転抵抗に抗してなされる。第3段キャリア13aが締め付け時の反動トルクで逆方向に回転することにより、インナースリーブ14を介してインナーソケット19が逆方向に回転し、これによりチップ部Saが剪断される。こうしてチップ部Saが剪断されて反動トルクが吸収されることにより、使用者がナット締め付け時に受ける反動は大幅に低減される。
図7に示すように変速レバー40を後ろ側へスライド操作して高速低トルク出力状態に切り替えると、第2段インターナルギヤ12aが第3段キャリア13aから切り離される一方、第1段キャリア11aの噛み合い部11aaに噛み合わされた状態となる。この状態では、第1段キャリア11aと第2段インターナルギヤ12aが一体で回転する状態となる。このため、第2段及び第3段遊星ギヤ列12,13の減速比が小さくなってアウターソケット18に高速低トルクが出力される。アウターソケット18に高速低トルクが出力されることにより、ナットNがシャーボルトSに対して比較的小さな締め付けトルクで迅速に仮締めされる。
以上説明したように第2実施形態のナット締め付け機1によれば、変速レバー40を前後にスライド操作することにより第1段〜第3段遊星ギヤ列11〜13で構成される減速ギヤ列の減速比を切り替えて、アウターソケット18に高速低トルクを出力する状態と低速高トルクを出力する状態に切り替えることができる。このことから、第2実施形態のナット締め付け機1によれば、シャーボルトSに対してナットNを締め付ける初期段階の仮締めと最終段階の本締めの双方を行うことができる(仮締め、本締め兼用機)。一台のナット締め付け機1を用いて仮締めと本締めの双方を行うことができるので、それぞれ専用の締め付け機を交換して用いる場合に比してナットNの締め付け作業を短時間で行うことができるようになる。
次に、図8以降には、電源としてバッテリパックBを取り付けた充電式のナット締め付け機50が示されている。この第3実施形態に係るナット締め付け機50は、電源として2個のバッテリパックB、Bを備える点及び電動モータとしてDCブラシレスモータを備える点について、第1実施形態のナット締め付け機1とは異なっている。変更を要しない部材及び構成については同位の符号を用いてその説明を省略する。
図8及び図9に示すようにモータ部20とハンドル部30の下部間に跨った状態でバッテリ取り付け部51が設けられている。図14に示すようにこのバッテリ取り付け部51の下面側に2個のバッテリパックB,Bを左右横並び状態で取り付けることができる。図12及び図13に示すように取り付けたバッテリパックB,Bは、バッテリカバー53で覆われる。バッテリ取り付け部51の前部には、ヒンジ部52を介してこのバッテリカバー53が上下に回動可能に支持されている。バッテリカバー53の後部には、バッテリ取り付け部51に対する閉じ状態をロックするためのロックレバー55が設けられている。図13に示すようにロックレバー55は、支軸55aを介してバッテリカバー53の後面に傾動可能に支持されている。
ロックレバー55の上部には、バッテリ取り付け部51の後端部に設けた爪係合部51aに係合するロック爪部55bが設けられている。図では省略されているが、支軸55a回りには捩りばねが介装されている。この捩りばねにより、ロックレバー55はロック爪部55bをバッテリ取り付け部51の爪係合部51aに係合させる方向(図13において時計回り方向)に付勢されている。支軸55aよりも下側であってロックレバー55の下部を捩りばねに抗して押し操作すると、ロック爪部55bの爪係合部51aに対する係合状態を解除して当該バッテリカバー53を下方へ開くことができる。このバッテリカバー53の底面側の角部に沿って弾性を有するエラストマゴム54が被覆されている。図11に示すようにエラストマゴム54は、バッテリーカバー53の底面の4辺全周に沿って被覆されている。当該ナット締め付け機50を誤って落下させてしまった場合、あるいはバッテリ取り付け部51周辺に他物品がぶつけられた場合等における当該ナット締め付け機50が受ける衝撃をこのエラストマゴム54によって緩和することができる。また、バッテリ取り付け部51の左右側部にも、衝撃吸収用のゴムバンパ51b,51bが取り付けられている。
図12に示すようにバッテリカバー53を下方へ開くと、2個のバッテリパックB、Bが露出される。バッテリパックBには、他の電動工具の電源としても流用できる汎用性の高いスライド取り付け形式で18V仕用のリチウムイオンバッテリが用いられている。図14には、バッテリパックB,Bを取り外した状態のバッテリ取り付け部51が示されている。また、図15〜図17には、バッテリ取り付け部51から取り外したバッテリパックBが単体で示されている。
図14に示すようにバッテリ取り付け部51には、定格電圧が18VのバッテリパックB,Bが2つ取り付けられる。バッテリ取り付け部51の下面には、2つのバッテリ結合部56,56が左右に横並び状態(並列)に設けられている。両バッテリ結合部56,56にそれぞれ1つのバッテリパックBが取り付けられる。また、バッテリパックB,Bは、バッテリ結合部56,56から取り外して、別途用意した充電器で充電することにより繰り返し電源として利用することができる。
図15〜図17に示すように直方体形状を有するバッテリパックBの上面には、左右一対のレール受け部Ba,Baが設けられている。両レール受け部Ba,Ba間には、端子受け部(正)Bbと端子受け部(負)Bcが配置されている。端子受け部(正)Bbと端子受け部(負)Bcとの間には、充電器で充電する際に当該充電器との間で制御信号を送受信するためのコネクタ部Bdを備えている。また、バッテリパックBの上面後部には、ロック爪Beが設けられている。このロック爪Beは上方へ突き出す方向にばね付勢されている。このロック爪Beは、後面に設けたアンロックボタンBfを指先で押し下げ操作することによりばね付勢に抗して下方のアンロック位置に移動させることができる。
図14に示すように2つのバッテリ結合部56,56は、相互に同様の構成を備えている。また、両バッテリ結合部56,56は、電気的に相互に直列に接続されている。一方のバッテリ結合部56について説明し、他方のバッテリ結合部56については同位の符号を付して重複する説明を省略する。このバッテリ結合部56には、左右一対のレール部56a,56aが設けられている。両レール部56a,56a間には、接続端子(負)56bと接続端子(正)56cが配置されている。バッテリ結合部56の後部には、バッテリパックBのロック爪Be(図15参照)が嵌り込む係合凹部56dが設けられている。
図14に示すようにバッテリ結合部56に対してバッテリパックBを前側(図示右方)へスライド(平行移動)させつつそのレール受け部Ba,Baをレール部56a,56aに係合させることにより当該バッテリパックBをバッテリ結合部56に対して機械的に結合することができる。バッテリパックBがバッテリ結合部56に機械的に結合されると、同時にバッテリ結合部56側の接続端子(負)56bがバッテリパックBの端子受け部(負)Bcに進入し、接続端子(正)56cがバッテリパックBの端子受け部(正)Bbに進入して電気的に接続される。また、バッテリパックBがバッテリ結合部56に対して機械的に結合されると、ロック爪Beが係合凹部56d内に弾性的に嵌り込んで当該バッテリパックBがスライド方向移動不能に固定された取り付け状態にロックされる。この明細書において、スライド取り付け形式のバッテリパックB,Bとは、その一面(上面)に設けた一対のレール受け部Ba,Baに、バッテリ結合部56側のレール部56a,56aを係合させつつ平行移動させて取り付ける形態のバッテリを指す。
取り付けたバッテリパックBをバッテリ結合部56から取り外す際には、アンロックボタンBfを押し下げ操作した状態でバッテリパックBを後方へ引き抜けばよい。これによりレール受け部Ba,Baがレール部56a,56aから外れ、また接続端子(負)56bが端子受け部(負)Bcから離脱し、接続端子(正)56cが端子受け部(正)Bbから離脱してバッテリパックBがバッテリ結合部56から取り外される。このようにバッテリパックB,Bの取り付け、取り外し方向を前後方向とすることにより使用者はバッテリB,Bのバッテリ結合部56,56に対する取り付け、取り外し操作を楽に行うことができる。また、バッテリB,Bを後方(使用者側)へスライドさせて取り外す構成であるので、当該バッテリパックB,Bの不用意な取り付け操作による落下を未然に防ぐことができる。
以上のように設けたバッテリ結合部56,56に2個のバッテリパックB,Bを取り付けると、両バッテリパックB,Bは電気的に直列に接続されてその合計電圧である定格電圧36Vを出力する電源となる。両バッテリパックB,Bで出力される定格電圧36Vの電源により電動モータ60が起動してナットの締め付けがなされる。
図13に示すようにモータ部20に定格電圧が36Vである電動モータ60が内装されている。この電動モータ60は、ハンドル部30の上部前面に設けたトリガ形式のスイッチレバー3のオン操作によりメインスイッチ4がオンすると起動する。第3実施形態の場合、この電動モータ60には、DCブラシレスモータが用いられている。この電動モータ60は、出力軸62に固定された回転子61と、回転子61の周囲に配置された固定子63を備えている。固定子63は巻き線されたコイルを有している。固定子63は電気絶縁部材(インシュレータ)64を介してモータケース65に固定されている。電気絶縁部材64の上部には、回転子61の回転を検知するための磁気センサを有するセンサ基板66が取り付けられている。出力軸62の上部にはモータ冷却用の冷却ファン67が取り付けられている。モータケース65の下部には、当該電動モータ60の回転制御を行うためのコントローラ68が収容されている。このコントローラ68には、冷却フィン68aやFET68b等の各種電子部材が搭載されている。
電動モータ60の回転は、その出力軸62の先端に形成されたピニオンギヤ62a、中間ギヤ5、中間ギヤ6を経て中間軸7に伝達される。中間軸7の先端にはかさ歯車7aが形成されており、これはかさ歯車8に噛み合わされている。かさ歯車8は、軸受け8a,8bを介して工具本体部10の機軸J回りに回転自在に支持されている。
かさ歯車8の回転出力は、第1〜第3段の遊星ギヤ列11〜13を経てインナースリーブ14とアウタースリーブ16に伝達される。インナースリーブ14は第3段遊星ギヤ列13のキャリアに結合され、アウタースリーブ16は第3段遊星ギヤ列13のインターナルギヤに結合されている。フロントケース17と第3段キャリア13aとの間には軸受け15が介在されている。この軸受け15を介して、フロントケース17及びアウタースリーブ16と、第3段キャリア13a及びインナースリーブ14が機軸J回りに回転可能に支持されている。第3段キャリア13aの回転方向(遊星ギヤの公転方向)と、第3段インターナルギヤ13bの回転方向とは相互に逆方向であるから、インナースリーブ14とアウタースリーブ16は相互に逆方向に回転する。アウタースリーブ16の前端にはアウターソケット18が結合されている。アウターソケット18の内周面には、ナットNを嵌め込み可能なナット嵌合部18aが設けられている。
インナースリーブ14とアウターソケット18の内周側には、インナーソケット19が支持されている。インナーソケット19は圧縮ばね34によりインナースリーブ14に対して前側へ付勢されている。インナーソケット19の外周側は、インナースリーブ14の内周面に対してスプライン嵌合されている。これによりインナースリーブ14とインナーソケット19は機軸J回りに一体で回転する。
インナーソケット19の内周面はチップ嵌合部19aとなっている。チップ嵌合部19a内にはなめり防止ピン37が突き出されている。なめり防止ピン37は圧縮ばね32によりインナーソケット19に対して突き出し側に付勢されている。インナーソケット19のチップ嵌合部19a内にチップ部Saが完全に嵌合されて上記なめり防止ピン37がチップ嵌合部19a内から退避すると、インナーソケット19の周面に設けたストッパ33がインナーソケット19の内周側に退避してインナーソケット19がインナースリーブ14の奥側に移動可能となる。この構成によれば、シャーボルトSのチップ部Saをインナーソケット19のチップ嵌合部19aに完全に嵌合した状態でなければ、アウターソケット18のナット嵌合部18aにナットNを嵌合することができず、これによりチップ部Saに対するインナーソケット19のなめりが防止されるようになっている。
以上のように構成した第3実施形態のナット締め付け機50によれば、2個のバッテリパックB,Bを電源とする構成であり、商用100Vの交流電源コンセントのない場所での締め付け作業を行うことができる点で当該ナット締め付け機1の作業範囲が大幅に拡大される。
また、第3実施形態のナット締め付け機50によれば、バッテリ結合部56,56に取り付けられた2つのバッテリパックB,Bが電気的に直列に接続されることにより、当該ナット締め付け機50を36V仕様の電動工具として使用することができる。このように、使用者が予備のバッテリパックBとして既に所持する複数個の18VバッテリB,Bを2つ用意することにより、36V仕様のナット締め付け機50を利用することができ、これにより予備の18VバッテリBの有効活用を図ってバッテリコストを低減でき、また36V仕様のナット締め付け機50の取り扱い性(汎用性)を高めることができる。
以上説明した第3実施形態には、さらに変更を加えることができる。例えば、ナット締め付け機としてシャーレンチ(シャーボルトSに対するナットNの締め付け機)を例示したが、充電式ドライバドリルや充電式切断機等のその他の充電式電動工具であって、少なくとも2つのバッテリパックを電源として取り付け可能な電動工具について、例示したバッテリカバー53を適用することができる。
S…トルシャーボルト(シャーボルト)
Sa…チップ部
N…ナット、n…角部
1…ナット締め付け機(シャーレンチ)
2…電動モータ
2a…ピニオンギヤ、2b…出力軸、2c…回転子、2d…固定子、2e…モータケース
3…スイッチレバー
4…メインスイッチ
5,6…中間ギヤ
7…中間軸、7a…かさ歯車
8…かさ歯車、8a,8b…軸受け、8c…第1段サンギヤ
9…本体ケース
10…工具本体部、J…機軸
11…第1段遊星ギヤ列
11a…第1段キャリア、11aa…噛み合い部、11b…第1段遊星ギヤ
11c…第1段インターナルギヤ
12…第2段遊星ギヤ列
12a…第2段インターナルギヤ、12aa…噛み合い部、12ab…係合溝部
12b…第2段遊星ギヤ、12c…第2段サンギヤ、12d…第2段キャリア
13…第3段遊星ギヤ列
13a…第3段キャリア、13aa…噛み合い部、13b…第3段インターナルギヤ
13c…第3段サンギヤ、13d…第3段遊星ギヤ
14…インナースリーブ
15…軸受け
16…アウタースリーブ、16a…係合突部
17…フロントケース
18…アウターソケット
18a…ナット嵌合部、18b…係合凹部、18c…角嵌合部、18d…目印
19…インナーソケット、19a…チップ嵌合部
20…モータ部
30…ハンドル部
31…電源コード
32…圧縮ばね
33…ストッパ
34…圧縮ばね
35…排出レバー
36…押し出しピン
37…なめり防止ピン
40…変速レバー、40a…係合縁部
41…ブレーキ
50…ナット締め付け機(第3実施形態)
51…バッテリ取り付け部、51a…爪系合部
52…ヒンジ部
53…バッテリカバー
54…エラストマゴム
55…ロックレバー、55a…支軸、55b…ロック爪
56…バッテリ結合部
56a…レール部、56b…接続端子(負)、56c…接続端子(正)
56d…係合凹部
60…電動モータ(DCブラシレスモータ)
61…回転子
62…出力軸、62a…ピニオンギヤ
63…固定子
64…電気絶縁部材(インシュレータ)
65…モータケース
66…センサ基板
67…冷却ファン
68…コントローラ、68a…冷却フィン、68b…FET
B…バッテリパック
Ba…レール受け部、Bb…端子受け部(正)、Bc…端子受け部(負)
Bd…コネクタ部、Be…ロック爪、Bf…アンロックボタン

Claims (6)

  1. 回転部に保持可能で、ねじ部を有する留め具を回転させるためのソケットであって、前記留め具との位置合わせをするための目印を設けたソケット。
  2. モータにより回転される回転部に保持可能で、ねじ部を有し、外周に多角形部を有する留め具を回転させるためのソケットであって、前記多角形部と位置合わせをするための目印を設けたソケット。
  3. 電動モータを駆動源としてアウターソケットをナット締め付け方向に回転させてトルシャーボルトにナットを締め付ける締め付け機であって、
    前記アウターソケットの内周面にナットを嵌め込むためのナット嵌合部を有しており、該アウターソケットの外周面に、当該アウターソケットの前記ナットに対するねじ軸回りの位置合わせ用の目印を表示したナット締め付け機。
  4. 請求項3記載のナット締め付け機であって、前記ナット嵌合部の、前記ナットの角部が嵌め込まれる角嵌合部の位置に合わせて当該アウターソケットの外周面に前記目印を表示したナット締め付け機。
  5. 請求項4記載のナット締め付け機であって、前記角嵌合部は、前記ナット嵌合部の周方向12等分位置に設けられており、該12箇所に対応して前記目印を前記アウターソケットの外周面の12等分位置に表示したナット締め付け機。
  6. 請求項3〜5の何れか1項に記載したナット締め付け機であって、前記目印として、ねじ軸方向に延びる突条を設けたナット締め付け機。
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