JP2016030307A - 電動工具 - Google Patents

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岳志 西宮
和則 柘植
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和則 柘植
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Takuya Kusakawa
卓也 草川
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Abstract

【課題】複数種類の充電式バッテリを電源として利用することができつつ、装着された充電式バッテリにより具体的に作業することが可能な可能作業量をユーザに把握できるようにする。【解決手段】定格容量が相違する複数種類の充電式バッテリB,Bが着脱可能に装着されるバッテリ装着部を有する。このバッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリB,Bに関する情報を制御処理装置71は認識する。制御処理装置71は、認識した前記充電式バッテリB,Bに関する情報に基づいて、行う作業に対応する可能作業量を算出する。この算出された可能作業量は、表示部83により外部に表示出力する。制御処理装置71は、バッテリ装着部に装着された充電式バッテリB,Bのマイコン部91,91と通信することにより充電式バッテリB,Bに関する情報を受け取っている。【選択図】図4

Description

本発明は、電源として充電式バッテリが装着される電動工具に関する。
近年の電動工具のなかには、例えばボルトにナットを締め付けるナット締付け機が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなナット締付け機には、電源として充電式バッテリを使用するものがある。このように電源が充電式バッテリで確保されていると、コードレス電気機器のメリットを享受することができる。また、このような電動工具には、充電式バッテリの満充電状態に対しての残容量を分かるようにしたものがある。具体的には、装着された充電式バッテリの電圧を検出し、この検出した電圧に基づいて残りの充電式バッテリ内の電力量をインジケータにより表示するものがある。このような電動工具によれば、ユーザは、充電式バッテリの満充電状態に対しての相対的な残容量が分かることができて、電動工具の使用において便利となっている。
特開2009−297858号公報
ところが、上記したインジケータによる表示では、具体的に電動工具があとどれくらい使用できるかを把握することができない。例えば、上記したナット締付け機にあっては、あと何本のボルトに対してナットを締め付けていくことができるかを把握することができない。このため、ユーザとしては、このようなナットを締め付けることができる具体的な本数について把握できるようにし欲しい、との要請がある。
他方、電動工具には、定格電圧や定格容量が相違する各種の充電式バッテリが装着される。すなわち、定格電圧にあっては、14.4V、18V、36Vなど、各種の定格電圧がある。また、定格容量にあっても、2.0Ah、3.0Ah、4.0Ah、5.0Ahなど、各種の定格容量がある。このため、このような各種の充電式バッテリのいずれかをナット締付け機に装着した場合でも、ユーザとしてはナットを締め付けることができる具体的な本数について把握できるようにして欲しい、との要請がある。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、複数種類の充電式バッテリを電源として利用することができつつ、装着された充電式バッテリにより具体的に作業することが可能な可能作業量をユーザに把握できるようにすることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る電動工具は次の手段をとる。すなわち、本発明の第1の発明に係る電動工具は、電池セルを内蔵する充電式バッテリを電源として工具本体に装着される電動工具であって、前記工具本体は、定格電圧または定格容量が相違する複数種類の前記充電式バッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリに関する情報を認識する情報認識部と、前記情報認識部が認識した前記充電式バッテリに関する情報に基づいて、当該電動工具が行う作業に対応する可能作業量を算出する作業量算出部と、前記作業量算出部により算出された前記可能作業量を外部に出力する出力部と、を有する、という構成である。
この第1の発明に係る電動工具によれば、定格容量が相違する複数種類の充電式バッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部を有し、出力部は作業量算出部により算出された可能作業量を外部に出力する。ここで可能作業量は、情報認識部が認識した充電式バッテリに関する情報に基づいて電動工具が行う作業に対応して算出されたものである。これによって、この第1の発明に係る電動工具によれば、複数種類の充電式バッテリを電源として利用することができつつ、装着された充電式バッテリにより具体的に作業することが可能な可能作業量をユーザに把握させることができる。
第2の発明に係る電動工具は、前記第1の発明に係る電動工具において、前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの内部コントローラと通信することにより該充電式バッテリに関する情報を受け取るコントローラ通信部を有し、前記作業量算出部は、前記コントローラ通信部により受け取った前記充電式バッテリに関する情報に基づいて、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記可能作業量を算出する、という構成である。この第2の発明に係る電動工具によれば、作業量算出部は、コントローラ通信部により受け取った充電式バッテリに関する情報に基づいてバッテリ装着部に装着された充電式バッテリの可能作業量を算出するので、構成の簡単化を図ることができて、充電式バッテリとしての製造コストを抑えることができる。
第3の発明に係る電動工具は、前記第2の発明に係る電動工具において、前記コントローラ通信部が受け取る前記充電式バッテリに関する情報は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの残容量であり、前記作業量算出部により算出される前記可能作業量は、前記充電式バッテリの残容量を作業単位あたりの消費電力量で除算することによる、という構成である。この第3の発明に係る電動工具によれば、可能作業量は充電式バッテリの残容量を作業単位あたりの消費電力量で除算することによるので、可能作業量を作業単位に基づいたものとすることができる。これによって、ユーザは可能作業量をより具体的に把握することができる。
第4の発明に係る電動工具は、前記第1の発明に係る電動工具において、前記工具本体は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの電圧を検出する電圧検出部を有し、前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの定格容量を検出する定格容量検出部を有し、前記作業量算出部は、前記電圧検出部による電圧検出と前記定格容量検出部による定格容量検出とに基づいて、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記可能作業量を算出する、という構成である。なお、この「充電式バッテリの電圧」とは、内蔵される電池セルの電圧の総和である。この第4の発明に係る電動工具によれば、作業量算出部は、電圧検出部による電圧検出と定格容量検出部による定格容量検出とに基づいてバッテリ装着部に装着された充電式バッテリの可能作業量を算出するので、構成の簡単化を図ることができて、電動工具としての製造コストを抑えることができる。
第5の発明に係る電動工具は、前記第1の発明に係る電動工具において、前記工具本体は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記電池セルの電圧を検出する電圧検出部を有し、前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの定格容量を検出する定格容量検出部を有し、前記作業量算出部は、前記電圧検出部による電圧検出と前記定格容量検出部による定格容量検出とに基づいて、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記可能作業量を算出する、という構成である。この第5の発明に係る電動工具によれば、作業量算出部は、電圧検出部による電圧検出と定格容量検出部による定格容量検出とに基づいてバッテリ装着部に装着された充電式バッテリの可能作業量を算出するので、構成の簡単化を図ることができて、電動工具としての製造コストを抑えることができる。
第6の発明に係る電動工具は、前記第4または前記第5の発明に係る電動工具において、前記定格容量検出部は、前記定格容量ごとに設定される前記充電式バッテリの内部の識別用抵抗部品を識別することにより該充電式バッテリの定格容量を検出する、という構成である。この第6の発明に係る電動工具によれば、定格容量検出部は充電式バッテリの内部の識別用抵抗部品を識別することにより充電式バッテリの定格容量を検出するので、構成の簡単化を図ることができて、充電式バッテリとしての製造コストを抑えることができる。
第7の発明に係る電動工具は、前記第4または前記第5の発明に係る電動工具において、前記定格容量検出部は、前記バッテリ装着部に装着される前記充電式バッテリの装着構造により該充電式バッテリの定格容量を検出する、という構成である。この第7の発明に係る電動工具によれば、定格容量検出部は充電式バッテリの装着構造により充電式バッテリの定格容量を検出するので、ユーザが特別な作業をする(定格容量設定手段を操作する)ことなく、異なる複数のバッテリに対する可能作業量を算出することができる。
第8の発明に係る電動工具は、前記第4から前記第7のいずれかの発明に係る電動工具において、前記工具本体には、ユーザの任意の入力により前記充電式バッテリの定格容量に関する情報が入力される定格容量入力部が設けられており、前記定格容量検出部は、前記定格容量入力部から入力された情報に基づいて該充電式バッテリの定格容量を検出する、という構成である。この第8の発明に係る電動工具によれば、定格容量検出部はユーザの任意の入力により定格容量入力部から入力された情報に基づいて充電式バッテリの定格容量を検出する。これによって、バッテリ側から定格容量を得なくても可能作業量の算出ができるようになる。
第9の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第8のいずれかの発明に係る電動工具において、前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの内部抵抗を認識し、前記作業量算出部は、認識された前記充電式バッテリの前記内部抵抗に基づいて前記可能作業量を補正する、という構成である。この第9の発明に係る電動工具によれば、作業量算出部は認識された充電式バッテリの内部抵抗に基づいて可能作業量を補正するので、算出される可能作業量の確からしさを高めることができる。これによって、ユーザにより確からしい可能作業量を把握させることができる。
第10の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第9のいずれかの発明に係る電動工具において、前記工具本体には、電源として複数個の前記充電式バッテリが着脱可能となるように前記バッテリ装着部が複数個設けられており、前記作業量算出部は、複数個の前記バッテリ装着部に装着された複数個の前記充電式バッテリに関する情報に基づいて前記可能作業量を算出する、という構成である。この第10の発明に係る電動工具によれば、作業量算出部は、複数個の前記バッテリ装着部に装着された複数個の充電式バッテリに関する情報に基づいて可能作業量を算出するので、複数のバッテリを電源として駆動する電動工具でも可能作業量を算出することができる。
第11の発明に係る電動工具は、前記第10の発明に係る電動工具において、前記情報認識部が認識する前記充電式バッテリに関する情報は、複数個の前記バッテリ装着部に装着される複数個の前記充電式バッテリのうち、残容量が最も低いと検出された前記充電式バッテリに関する情報である、という構成である。この第11の発明に係る電動工具によれば、情報認識部が認識する充電式バッテリに関する情報を複数個の充電式バッテリのうち残容量が最も低い充電式バッテリに対応させるので、作業量算出部が算出する可能作業量は、残容量が最も低い充電式バッテリに対応したものとなる。これによって、複数個の充電式バッテリを残容量が最も低い充電式バッテリに合わせて使用することができるので、最後まで複数個の充電式バッテリを使用することができる。
第12の発明に係る電動工具は、前記第10の発明に係る電動工具において、前記情報認識部が認識する前記充電式バッテリに関する情報は、複数個の前記バッテリ装着部に装着される複数個の前記充電式バッテリのうち、電圧が最も低いと検出された前記充電式バッテリに関する情報である、という構成である。この第12の発明に係る電動工具によれば、情報認識部が認識する充電式バッテリに関する情報を複数個の充電式バッテリのうち電圧が最も低いと充電式バッテリに対応させるので、作業量算出部が算出する可能作業量は、電圧が最も低いと充電式バッテリに対応したものとなる。これによって、複数個の充電式バッテリを電圧が最も低いと充電式バッテリに合わせて使用することができるので、最後まで複数個の充電式バッテリを使用することができる。
第13の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第12のいずれかの発明に係る電動工具において、前記工具本体には、ユーザの任意の入力により前記出力部で出力される出力態様を設定する出力態様設定部が設けられている、という構成である。この第13の発明に係る電動工具によれば、出力態様設定部が設けられているので、ユーザの任意の入力により出力部で出力される出力態様を設定することができる。これによって、ユーザの好みに応じた情報を把握することができる。
第14の発明に係る電動工具は、前記第13の発明に係る電動工具において、前記出力部は、表示出力する表示出力部にて構成され、前記出力態様設定部は、前記表示出力部で表示出力される表示出力態様を設定する表示出力態様設定部にて構成される、という構成である。この第14の発明に係る電動工具によれば、表示出力態様設定部にて設定された表示出力態様を、表示出力部で表示出力することができる。これによって、ユーザは視覚により好みに応じた情報を把握することができる。
第15の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第14のいずれかの発明に係る電動工具において、該電動工具は、ボルトにナットを締め付けるナット締付け機として構成されており、作業単位あたりの消費電力量が、1回のナットの締付けに用いられる消費電力量を近似して設定されている、という構成である。この第15の発明に係る電動工具によれば、作業単位あたりの消費電力量が1回のナットの締付けに用いられる消費電力量を近似して設定されている。これによって、ユーザが把握する可能作業量を具体的に締め付けることが可能なナットの数で把握することができる。したがって、ナット締付け機の利用予定を組み立て易くしてユーザにとって便利となる。
第16の発明に係る電動工具は、前記第15の発明に係る電動工具において、作業単位あたりの消費電力量が、前回の作業で消費した消費電力量に基づいて設定される、という構成である。この第16の発明に係る電動工具によれば、作業単位あたりの消費電力量が前回の作業で消費した消費電力量に基づいて設定される。これによって、ユーザが把握する可能作業量を具体的な現場作業状況に対応させることができる。したがって、ユーザがナット締付け機の利用予定を組み立てるにあたって、ユーザはより確かな利用予定を組み立てることができる。
第17の発明に係る電動工具は、前記第1から前記第16のいずれかの発明に係る電動工具において、前記出力部からの出力は、前記可能作業量が予め定められた作業量よりも下回ったことを条件に出力する設定である、という構成である。この第17の発明に係る電動工具によれば、出力部からの出力は、可能作業量が予め定められた作業量よりも下回ったことを条件に出力する設定であるので、ユーザは充電式バッテリの可能作業量が予め定められた作業量よりも下回ったことを認識することができる。これによって、充電式バッテリの可能作業量が少ないことを把握することができて、ナット締付け機の利用予定を組み易くすることができる。
ナット締付け機の全体外観を斜視にて示す外観斜視図である。 ナット締付け機の内部構造を示す内部構造図である。本図は、シャーボルトのチップ部がインナーソケットに挿入される前の状態を示している。 ナット締付け機の内部構造を示す左右割り内部構造図である。本図は、シャーボルトのチップ部がインナーソケットに挿入された状態を示している。 ブラシレスDCモータの第1駆動システムを模式的に示すブロック図である。 ブラシレスDCモータの第2駆動システムを模式的に示すブロック図である。 ブラシレスDCモータの第3駆動システムを模式的に示すブロック図である。 ブラシレスDCモータの第4駆動システムを模式的に示すブロック図である。 メイン処理ループを示すフローチャートである。 通信処理のフローを示すフローチャートである。 可能作業量算出処理のフローを示すフローチャートである。 表示設定処理のフローを示すフローチャートである。 出力制御処理のフローを示すフローチャートである。 可能作業量算出処理の他のフローを示すフローチャートである。
以下、本発明に係るナット締付け機を実施するための実施の形態について説明する。図1の斜視図は、ナット締付け機10の全体外観を斜視にて示している。図2および図3の断面図は、ナット締付け機10の内部構造を示している。なお、図2は、シャーボルトSのチップ部Saがインナーソケット57に挿入される前の状態を示しており、図3は、シャーボルトSのチップ部Saがインナーソケット57に挿入された状態を示している。なお、以下にナット締付け機10を説明するにあたっては、図面記載の前後上下左右の方向に基づいて説明する。図示されるナット締付け機10は、シャーレンチとも称される工具である。このナット締付け機10は、シャーボルトSに六角ナットNを螺子締結する用途に用いられる。つまり、このナット締付け機10は、シャーボルトSに六角ナットNを締め付ける機能と、シャーボルトSの端部に設けられるチップ部Saを剪断(切断)する機能とを有する。
ナット締付け機10は、図1等に示すように、概略、工具本体11と、モータ部20と、ハンドル部30とを有する。工具本体11は、大まかに、モータ部20からの回転駆動を受けて、上記した締付け機能および剪断機能を発揮する。なお、この工具本体11は、シャーボルトSに六角ナットNを締め付ける本発明に係るレンチ部に相当する。モータ部20およびハンドル部30は、工具本体11の下側に配置される。モータ部20は、ブラシレスDCモータ22を有して回転駆動力を発生させる。ハンドル部30は、使用者が把持可能な側面視D形をなしている。
モータ部20は、図2および図3に示すように、モータハウジング21にブラシレスDCモータ22を内装して構成される。ブラシレスDCモータ22は、本発明に係るモータに相当する。ブラシレスDCモータ22は、モータ軸23と、回転子24と、巻線25と、インシュレータ26と、センサ基板27とを有する。モータ軸23は、回転子24の軸であり上下に延びるように配置されている。モータ軸23は、上下に配置されるベアリング231,232により回転可能に支持されている。これらのベアリング231,232は、モータハウジング21にて支持されている。なお。このブラシレスDCモータ22は、広く利用される3相モータとして構成される。このため、巻線25は、U相、V相、W相の各相間を形成するように設けられている。
回転子24は、モータ軸23に支持されている。巻線25とインシュレータ26は、回転子24の周囲に配置され、モータハウジング21に支持されている。センサ基板27は、回転子24の上側に配置されており、後に説明するコントローラ70に電気的に接続されている。このセンサ基板27は、ホール素子を利用して構成され、回転子24の回転に関する検出を行う。つまり、このセンサ基板27は、本発明に係るモータ位置検出部に相当する。このセンサ基板27は、回転子24の回転に基づいてコントローラ70の制御処理装置71に位置信号を送信する。また、モータ軸23には、主に巻線25を冷却する冷却ファン28が取り付けられている。
ハンドル部30は、ユーザに手で握られる部分である。ハンドル部30は、六角ナットNを締め付ける回転軸線となる機軸Jと交差する方向に延びている。ハンドル部30は、ハンドルハウジング31の外形形状により設定される。このハンドルハウジング31は、手で握り易いグリップ形状が選択されている。このハンドルハウジング31の内部には、操作スイッチ33が設けられている。この操作スイッチ33は、本発明に係る操作入力部に相当する。この操作スイッチ33は、ユーザの手によりオンオフ入力切替されるものとなっている。具体的には、操作スイッチ33は、前面に設けられる操作レバー34の引き操作によりスイッチオンとなり、引き操作を止めると自動的にスイッチオフとなる。ここでスイッチオンとなっている場合には、操作スイッチ33は、コントローラ70(制御処理装置71)にスイッチオンである旨のスイッチオン信号を送信する。逆に、スイッチオフとなっている場合には、操作スイッチ33は、このスイッチオンである旨のスイッチオン信号をコントローラ70(制御処理装置71)に送信しない。
モータ軸23の回転駆動は、工具本体11に向けて伝達される。具体的には、モータ軸23の先端には、ピニオンギヤ41が設けられている。このピニオンギヤ41は、第1中間ギヤ42に噛合している。また、第1中間ギヤ42は、第2中間ギヤ43に噛合している。このため、モータ軸23の回転駆動は、2つの中間ギヤ42,43を経て中間軸44に伝達される。中間軸44の先端には、ベベルギヤ45が設けられている。このベベルギヤ45は、工具本体11の入力ベベルギヤ51と噛合している。このため、中間軸44の回転駆動は、入力ベベルギヤ51と一体にされる入力軸50に伝達される。入力軸50は、ベアリング521,522により回転可能に支持されている。ベアリング521,522は、本体ハウジング12にて支持されている。なお、この入力軸50の回転軸線が工具本体11の機軸Jと一致している。
入力軸50の先端には、第1段サンギヤ52が設けられている。この第1段サンギヤ52は、第1段遊星ギヤ列13に噛合して回転駆動が伝達されている。なお、第1段遊星ギヤ列13は、第2段遊星ギヤ列14に回転駆動が伝達されている。また、第2段遊星ギヤ列14は、第3段遊星ギヤ列15に回転駆動が伝達されている。この第3段遊星ギヤ列15の回転駆動は、インナースリーブ16とアウタースリーブ17に伝達されている。インナースリーブ16およびアウタースリーブ17は、機軸J回りで回転可能となっている。アウタースリーブ17は、フロントハウジング18に対して機軸J回りの回転について一体化されている。フロントハウジング18は、本体ハウジング12に対して機軸J回りに回転可能に支持されている。
フロントハウジング18とアウタースリーブ17とは一体で回転する。インナースリーブ16は、ベアリング19の内輪側で回転可能に支持されている。アウタースリーブ17とフロントハウジング18とは、ベアリング19の外輪側で回転可能に支持されている。アウタースリーブ17の前端には、アウターソケット55が結合されている。アウターソケット55の内周面には、上記した六角ナットNを嵌込み可能にされるナット嵌合部56が設けられている。このナット嵌合部56は、六角ナットNを締め付けるにあたって六角ナットNを嵌合させる部分である。
アウターソケット55は、アウタースリーブ17に対して軸方向変位可能かつ軸回りに相対回転不能に結合されている。アウターソケット55は、インナースリーブ16に対して同軸に配置されている。アウターソケット55は、アウタースリーブ17に対して前側へ変位させることにより取り外すことができる。インナースリーブ16とアウターソケット55の内周側には、インナーソケット57が支持されている。インナーソケット57は圧縮ばね59によりインナースリーブ16に対して前側へ付勢されている。
ちなみに、アウターソケット55は、アウタースリーブ17に対して相対的に近づけられるように、圧縮ばね59の付勢力に抗して後側に変位させることができる。この際、図1に示すように、アウターソケット55の雌ガイド部551は、アウタースリーブ17の雄ガイド部171によりガイドされる。なお、インナーソケット57の外周は、インナースリーブ16の内周に対してスプライン嵌合されている。これによりインナースリーブ16とインナーソケット57は機軸J回りで一体に回転する。
インナーソケット57の内周面にはチップ嵌合部58が設けられている。チップ嵌合部58内にはなめり防止ピン60が突き出されている。なめり防止ピン60は、圧縮ばね61によりインナーソケット57に対して突き出す方向で付勢されている。インナーソケット57のチップ嵌合部58内にチップ部Saが完全に嵌合されると、なめり防止ピン60はチップ嵌合部58内から退避する。そうすると、インナーソケット57の周面に設けたストッパ62がインナーソケット57の内周側に退避し、インナーソケット57はインナースリーブ16の後側に移動可能となる。この構成によれば、インナーソケット57のチップ嵌合部58にチップ部Saを完全に嵌合しなければ、アウターソケット55のナット嵌合部56に六角ナットNを嵌合させることはできず、これによりチップ部Saに対してのなめりが防止されるようになっている。
また、なめり防止ピン60は、チップロッド63と連動可能に一体にされている。つまり、チップ部Saがインナーソケット57のチップ嵌合部58に挿入されると、圧縮ばね61に抗して、なめり防止ピン60およびチップロッド63を後退させる。次いで、チップ部Saがチップ嵌合部58内に完全に挿入されると、圧縮ばね61に抗してインナーソケット57を後退させることとなる。ここで六角ナットNは、図3に示すようにアウターソケット55のナット嵌合部56に嵌合される。インナーソケット57は、インナースリーブ16にスプライン嵌合されているので、ブラシレスDCモータ22の回転駆動により、アウターソケット55を回転させて六角ナットNをシャーボルトSに締め付けていく。
六角ナットNは、アウターソケット55の回転により締め付けられていくこととなる。そうすると、六角ナットNの締付けは、締付け完了とされる最終段階に至ることとなる。ここで、アウターソケット55の回転が停止することとなると、この回転停止の反動トルクはアウターソケット55に付加される。そうすると、この反動トルクは第3段遊星ギヤ列15に向けて伝達されることとなり、六角ナットNの締付け方向とは逆方向にインナーソケット57を回転させることとなる。このようなインナーソケット57の回転は、シャーボルトSのチップ部Saに剪断するように作用する。
つまり、シャーボルトSのチップ部Saには剪断力が働くこととなり、チップ部Saは剪断(切断)される。剪断されたチップ部Saは、なめり防止ピン60の前側への突出力によりチップ嵌合部58から排出される。なお、操作レバー34の上方には、排出レバー37が設けられている。この排出レバー37は引き操作されると、チップロッド63を前側に強制的に移動させる。前側に強制的に移動されたチップロッド63は、剪断されたチップ部Saをチップ嵌合部58から強制的に排出する。
このナット締付け機10は、電源として着脱可能にされる充電式バッテリBが利用されている。ハンドル部30の下部には、2個の充電式バッテリB,Bを装着可能とするバッテリ装着構造80が設けられている。このバッテリ装着構造80は、モータ部20の下部78とハンドル部30の下部79との両者に連接して設けられている。バッテリ装着構造80の下面には、2個の充電式バッテリBを着脱可能に装着する2つのバッテリ装着部77(図2参照)が並列して設けられている。これら2つのバッテリ装着部77,77は、充電式バッテリB,Bを同じ前後方向でスライドさせることにより着脱させることができる構成を有する。充電式バッテリBは、スライドさせることによりバッテリ装着部77に着脱される充電式バッテリとなっている。
これら並列配置される2つのバッテリ装着部77,77は、同時に複数個となる2個の充電式バッテリB,Bが装着可能に設定されている。これら複数となる2つのバッテリ装着部77,77は、定格電圧および定格容量が相違する複数種類の充電式バッテリBが着脱可能に装着される。具体的には、バッテリ装着部77には、14.4V、18V、36Vなどの各種の定格電圧の充電式バッテリBが着脱可能に装着される。また、このバッテリ装着部77には、2.0Ah、3.0Ah、4.0Ah、5.0Ahなどの各種の定格容量の充電式バッテリBが着脱可能に装着される。このようにバッテリ装着部77,77のそれぞれに装着された充電式バッテリB,Bは後に説明するコントローラ70に電気的に接続され、その電力は上記したブラシレスDCモータ22の巻線25に供給される。
なお、並列される2つのバッテリ装着部77,77のそれぞれには、同じ種類の充電式バッテリB,Bを装着することが望ましい。例えば、2つのバッテリ装着部77,77のそれぞれには、定格電圧18Vで定格容量3.0Ahの同種類の充電式バッテリB,Bを2個装着することが望ましい。すなわち、このように同種類の充電式バッテリB,Bをバッテリ装着部77,77に装着した場合には、2個の充電式バッテリB,Bを直列に接続するように配線して定格電圧36Vとして利用することができる。また反対に、2個の充電式バッテリB,Bを並列に接続するように配線して定格電圧18Vとして利用することもできる。
また、図2と図3を比較して分かるように、インナーソケット57のチップ嵌合部58にシャーボルトSのチップ部Saが挿入されているか否かで、チップロッド63の配置箇所は相違する。具体的には、チップ部Saがチップ嵌合部58に挿入されていない場合には、チップ部Saによりチップロッド63は移動しておらず、チップロッド63は図2に示すように配置されている。つまり、チップロッド63は、圧縮ばね61の付勢力を受けて図2に示す前側箇所に配置される。これに対して、圧縮ばね32の付勢力に抗してチップ部Saがチップ嵌合部58に挿入されている場合には、チップ部Saを受けてチップロッド63は移動される。つまり、チップロッド63は、図3に示す後側箇所に配置される。つまり、このチップロッド63は、ナット嵌合部56に六角ナットNが嵌合したことで変位される部材であり、本発明に係る変位部材に相当する。
この際のレンチ部としての工具本体11は、六角ナットNを嵌め込む方向の反対圧力を受けているものとなっている。つまり、工具本体11は、ナット嵌合部56に六角ナットNが嵌め込まれることにより受圧されているものとなっている。つまり、工具本体11は、チップロッド63が図3に示す後側に配置されていることにより、六角ナットNが嵌め込まれて受圧されていることを検出する。すなわち、工具本体11は、チップロッド63が図3に示す後側に配置されていることを検出できるように構成される。具体的には、工具本体11の内部には、図3に示す後側配置のチップロッド63の後端部65を検出する磁気センサ67が設けられている。磁気センサ67は、チップロッド63が図3に示す後側に配置される場合に、チップロッド63の後端部65が図3に示す位置で存することを検出する。逆に言えば、磁気センサ67は、図2に示す位置のチップロッド63の後端部65について検出することはなく、図3に示す位置のチップロッド63の後端部65のみを検出する。
つまり、この磁気センサ67が、チップロッド63の後端部65を検出した場合には、コントローラ70(制御処理装置71)にセンサ信号を送信する。つまり、このセンサ信号は、本発明に係る変位検出および嵌合検出に相当する。この磁気センサ67は、本発明に係る受圧検出部および嵌合検出部に相当する。また、この磁気センサ67は、本発明に係る変位検出部に相当する。つまり、磁気センサ67は、変位部材としてのチップロッド63の後側への変位に基づいてセンサ信号(変位検出)を制御処理装置71に送る。また、この際の磁気センサ67から送信されるセンサ信号は、本発明に係る受圧信号および嵌合信号に相当する。つまり、磁気センサ67が、図3に示すようにチップロッド63の後端部65を検出した場合には、工具本体11が六角ナットNを嵌め込む方向の反対圧力を受けているものとしてコントローラ70(制御処理装置71)にセンサ信号を送信する。また同じように、磁気センサ67が、図3に示すようにチップロッド63の後端部65を検出した場合には、アウターソケット55に六角ナットNが嵌合しているものとしてコントローラ70(制御処理装置71)にセンサ信号を送信する。
図1に示すように、バッテリ装着構造80の上面には、表示装置81と、ボルト設定ノブ86と、定格容量設定ノブ88とが設けられている。表示装置81は、表示部83と表示スイッチ84とを有して構成される。表示部83は、本発明に係る出力部、表示出力部および報知部に相当する。この表示部83は、具体的には、数値を表示可能とする液晶パネルで構成されている。なお、この表示部83は、7セグメントのLED(light-emitting diodes)表示器で構成されるものであってもよい。この表示部83には、後に説明する出力制御処理(S61)に基づいて外部に表示出力(報知出力)する。この表示部83の右隣には、押込み式の表示スイッチ84が設けられている。この表示スイッチ84は、本発明に係る出力態様設定部および表示出力態様設定部に相当する。この表示スイッチ84は、ユーザの任意の押し操作(入力)に基づいて、制御処理装置71に押し信号を送る。つまり、制御処理装置71は、表示スイッチ84から送られる押し信号に基づいて後に説明する表示設定処理(S46)を処理する。
表示装置81の前側にはボルト設定ノブ86が設けられている。ボルト設定ノブ86は、六角ナットNが締め付けられるボルトの径をユーザが入力する部分であり、ダイヤル式ノブにて構成されている。このボルト設定ノブ86は、回して適宜の位置を選択することにより、六角ナットNが締め付けられるボルトの径を入力することができるようになっている。なお、六角ナットNが締め付けられるボルトの径としては、規格として例えばM16、M20、M22、M24などがある。このため、このボルト設定ノブ86から入力されるボルトの径は、これらM16、M20、M22、M24の4種類を選択することができるほか、M16の径に満たない径とM24の径を超える径との2種類も選択することができる。つまり、このボルト設定ノブ86は、6種類の入力粋からボルトの径を選択して入力することができる。なお、6種類の入力粋からボルトの径が選択されたボルト設定ノブ86は、制御処理装置71に選択されるボルトの径に関するボルト径信号を送るものとなっている。
ボルト設定ノブ86の前側には、定格容量設定ノブ88が設けられている。定格容量設定ノブ88は、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリBの定格容量に関する情報をユーザが入力する部分であり、ダイヤル式ノブにて構成されている。この定格容量設定ノブ88は、本発明に係る定格容量入力部に相当する。定格容量設定ノブ88は、回して適宜の位置を選択することにより、充電式バッテリBの定格容量を入力することができるようになっている。充電式バッテリBの定格容量としては、上記したとおりの2.0Ah、3.0Ah、4.0Ah、5.0Ahなどがある。このため、この定格容量設定ノブ88から入力される定格容量は、これら2.0Ah、3.0Ah、4.0Ah、5.0Ahの4種類を選択することができる。つまり、この定格容量設定ノブ88は、4種類の入力粋から充電式バッテリBの定格容量を選択して入力することができる。なお、4種類の入力粋から定格容量が選択された定格容量設定ノブ88は、制御処理装置71に選択される定格容量に関する定格容量信号を送るものとなっている。
ところで、上記したモータ部20には、コントローラ70が設けられている。このコントローラ70は、ブラシレスDCモータ22の回転駆動に関する電力供給の制御を行っている。このコントローラ70は、ブラシレスDCモータ22の下側となるモータハウジング21の下部に内装されている。このコントローラ70は、本発明に係る制御部に相当する。図4〜図7のブロック図については、後に詳述するが、ブラシレスDCモータ22の駆動システム101〜104を模式的に示している。コントローラ70は、図4〜図7に示すように制御処理装置71とブリッジ回路装置72とを有する。制御処理装置71は、CPU(Central Processing Unit)および適宜の記憶媒体を有して構成される。また、ブリッジ回路装置72は、上記したブラシレスDCモータ22を駆動させるためのスイッチング回路として構成される。このため、ブリッジ回路装置72は、スイッチング素子としてのFET(Field effect transistor)を有し、制御処理装置71からの駆動制御を受ける。つまり、制御処理装置71は、ブリッジ回路装置72の駆動制御を行う。なお、ブリッジ回路装置72は、バッテリ装着部77,77に装着された充電式バッテリB,Bから電力供給が直接されており、ブラシレスDCモータ22の巻線25に電力を供給可能に結線されている。
なお、上記した制御処理装置71は、本発明に係る情報認識部に相当し、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリBに関する情報を認識するようになっている。また、上記した制御処理装置71は、制御処理装置71が認識した充電式バッテリBに関する情報に基づいて、ナット締付け機10が行う作業に対応する可能作業量を算出する。なお、この可能作業量は、ナット締付け機10によるナット締付け作業1回単位あたりの可能な回数(作業単位あたりの可能な作業回数)として制御処理装置71は算出している。つまり、この制御処理装置71は、本発明に係る作業量算出部に相当する。
次に、ブラシレスDCモータ22を回転駆動するにあたっての各種の駆動システム101〜104について説明する。図4のブロック図は、第1駆動システム101を模式的に示している。図5のブロック図は、第2駆動システム102を模式的に示している。図6のブロック図は、第3駆動システム103を模式的に示している。図7のブロック図は、第4駆動システム104を模式的に示している。これら4つの駆動システム101〜104のそれぞれは、本発明を実施するにあたっての各種の形態である。すなわち、4つの駆動システム101〜104のそれぞれは、本発明の課題を解決するにあたっての略同一の作用効果を奏することができる。以下、これら第1駆動システム101〜第4駆動システム104について説明する。なお、図4〜図7に示す第1駆動システム101〜第4駆動システム104では、後の説明に関係あるものだけを図示している。
[第1駆動システム101]
第1駆動システム101では、2つのバッテリ装着部77,77のそれぞれに、定格電圧18Vで定格容量3.0Ahの2つの充電式バッテリB1,B1が装着されている。また、バッテリ装着部77,77に装着される2個の充電式バッテリB1,B1は直列に接続されて、合計の定格電圧は36Vとなっている。これら2個の充電式バッテリB1,B1からの電力は、ブラシレスDCモータ22を駆動させるブリッジ回路装置72に供給されている。これら2個の充電式バッテリB1,B1とブリッジ回路装置72とを接続する間には、2つの電圧検出部74,74と1つの電流検出部75とが設けられている。2つの電圧検出部74,74は、2つのバッテリ装着部77,77のそれぞれに装着される2個の充電式バッテリB1,B1のそれぞれの電圧を検出する。なお、これら2つの電圧検出部74,74は、2個の充電式バッテリB1,B1のそれぞれに内蔵される電池セルの電圧を検出するものであってもよい。2個の充電式バッテリB1,B1のそれぞれの電圧を検出した2つの電圧検出部74,74は、検出した電圧の値を制御処理装置71に送っている。
また、1つの電流検出部75は、ブラシレスDCモータ22を駆動させるブリッジ回路装置72に流れる電流を検出する。このブリッジ回路装置72に流れる電流を検出した電流検出部75は、検出した電流の値を制御処理装置71に送っている。なお、2個の充電式バッテリB1,B1からの電力は、制御処理装置71は動かすように、レギュレータ部73を介して制御処理装置71に供給されている。また、制御処理装置71は、スイッチオン信号を受信可能に操作スイッチ33と接続されている。また、制御処理装置71は、回転検出信号を受信可能にセンサ基板27と接続されている。また、制御処理装置71は、ボルト設定信号を受信可能にボルト設定ノブ86と接続されている。
また、制御処理装置71は、表示出力可能に表示装置81の表示部83と接続されている。また、制御処理装置71は、押し信号を受信可能に表示装置81の表示スイッチ84と接続されている。また、制御処理装置71は、回路温度信号を受信可能に温度検出部76と接続されている。この温度検出部76は、適宜のサーミスタで構成される。この温度検出部76は、検出した回路温度を回路温度信号として制御処理装置71に送る。
この第1駆動システム101のバッテリ装着部77,77に装着される充電式バッテリB1,B1は、制御処理装置71と通信可能に構成されている。この充電式バッテリB1,B1のそれぞれは、不図示の電池セルを内蔵すると共に、マイコン部91および表示部92を有する。このマイコン部91は、本発明に係る内部コントローラに相当する。マイコン部91は、適宜の制御処理を行うCPUおよび適宜の記憶媒体を有して構成される。このマイコン部91は、当該充電式バッテリB1の情報および内蔵される電池セルの情報を把握している。具体的には、当該充電式バッテリB1の情報としては、当該充電式バッテリB1の定格電圧、当該充電式バッテリB1の定格容量、当該充電式バッテリB1の残容量、当該充電式バッテリB1の充電回数を含む使用履歴、などがある。また、内蔵される電池セルの情報としては、電池セルの定格電圧、電池セルの定格容量、電池セルの残容量、電池セルの充電回数を含む使用履歴、電池セルの温度、などがある。また、表示部92は、このように把握されたマイコン部91の情報を表示出力するほか、制御処理装置71からの制御により制御処理装置71からの情報も表示出力する。
このため、ナット締付け機10の制御処理装置71は、バッテリ装着部77,77に装着された充電式バッテリB1,B1のマイコン部91,91と通信可能に接続される。具体的には、充電式バッテリB1,B1がバッテリ装着部77,77に装着されると同時に、充電式バッテリB1,B1に設けられた通信端子は、バッテリ装着部77,77に設けられた通信端子と接続される。互いの通信端子が接続されると、これら充電式バッテリB1,B1のマイコン部91,91と制御処理装置71とは、通信して互いの情報を共有することができる。つまり、このバッテリ装着部77,77に設けられた通信端子は、本発明に係るコントローラ通信部に相当する。また、このバッテリ装着部77,77に設けられた通信端子を介して制御処理装置71は、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリBのマイコン部91と通信することにより充電式バッテリBに関する情報を受け取る。つまり、この際の制御処理装置71は、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリBの定格容量を検出する定格容量検出部に相当することとなる。なお、この充電式バッテリB1の通信端子は、当該充電式バッテリB1を充電する際に装着する充電器(不図示)の通信端子とも接続可能に構成されている。
[制御処理]
上記した第1駆動システム101の制御処理装置71は、以下の制御処理を行う。図8のフローチャートは、制御処理装置71が行うメイン処理ループ(S10)を示している。メイン処理ループ(S10)では、制御処理装置71は、先ず制御周期が経過しているか否かを判断する(S11)。制御周期が経過していると制御処理装置71が判断した場合には、次に制御処理装置71はWDT(watchdog timer)クリア処理を行う(S16)。なお、制御処理装置71による制御周期が経過しているか否かを判断は、制御周期が経過するまで繰り返される(S11)。WDTクリア処理(S16)の後には、スイッチ信号確認処理(S21)に移る。このスイッチ信号確認処理(S21)では、制御処理装置71は、全てのスイッチの状態を検出する処理をする。具体的には、制御処理装置71は、表示スイッチ84から押し信号を受信している場合に、この押し信号の受信に対応する処理を行う。また、制御処理装置71は、ボルト設定ノブ86および定格容量設定ノブ88から設定信号を受信している場合に、この設定信号の受信に対応する処理を行う。
スイッチ信号確認処理(S21)の後には、A/D変換処理(S26)に移る。このA/D変換処理(S26)では、制御処理装置71は、受信したアナログ信号をデジタル信号に変換する。具体的には、電圧検出部74,74から送られるアナログ信号、電流検出部75から送られるアナログ信号、温度検出部76から送られるアナログ信号、をデジタル信号に変換する。また、ボルト設定ノブ86および定格容量設定ノブ88からの設定信号についても、アナログ信号からデジタル信号に変換する。このA/D変換処理(S26)の後には、ボルト設定処理(S31)に移る。このボルト設定処理(S31)では、制御処理装置71は、上記したボルト設定ノブ86からの設定信号に基づいたデータを取得する処理をする。
ボルト設定処理(S31)の後には、通信処理(S36)に移る。図9のフローチャートは通信処理(S36)のフローを示している。この通信処理(S36)では、先ず、制御処理装置71は、スイッチオン信号を受信しているか否かの判断をする(S361)。なお、このスイッチオン信号は、ユーザによる操作レバー34の引き操作により、操作スイッチ33から制御処理装置71に送信されるものとなっている。このS361で制御処理装置71がスイッチオン信号を受信していないと判断した場合には、次いで制御処理装置71は充電式バッテリBのマイコン部91と通信して充電式バッテリBの情報を読み込む(S363)。つまり、制御処理装置71は、充電式バッテリBの情報を取得する処理をする。この充電式バッテリBの情報としては、上記のとおり、充電式バッテリBに関する、定格電圧、定格容量、残容量、充電回数を含む使用履歴などがある。なお、このS361で制御処理装置71がスイッチオン信号を受信していると判断した場合には、制御処理装置71は充電式バッテリBのマイコン部91と通信することなく、S36の処理を終了する。
通信処理(S36)の後には、メイン処理ループ(S10)の可能作業算出処理(S41)に移る。図10のフローチャートは可能作業算出処理(S41)のフローを示している。この可能作業算出処理(S41)では、先ず、制御処理装置71は、スイッチオン信号を受信しているか否かの判断をする(S411)。なお、このスイッチオン信号は、ユーザが操作レバー34を引き操作することにより、操作スイッチ33から制御処理装置71に送信されるものとなっている。このS411で制御処理装置71がスイッチオン信号を受信していないと判断した場合には、次いで制御処理装置71は2個の充電式バッテリB,Bのうち、いずれの充電式バッテリB,Bの残容量が少ないかを判断する(S413)。つまり、S413では、2個の充電式バッテリB,Bのうち、一方の充電式バッテリ(Batt1)か、他方の充電式バッテリ(Batt2)かのいずれであるかを判断する。なお、この2個の充電式バッテリB,Bの各残容量について多いか少ないかの判断(S413)は、充電式バッテリ(Batt1,Batt2)の各電圧についての高低により判断している。
このS413で制御処理装置71は、一方の充電式バッテリ(Batt1)の残容量の方が他方の充電式バッテリ(Batt2)の残容量よりも少ないと判断した場合には、この一方の充電式バッテリ(Batt1)についての情報を取得する(S415)。また逆に、制御処理装置71は、他方の充電式バッテリ(Batt2)の残容量の方が一方の充電式バッテリ(Batt1)の残容量よりも少ないと判断した場合には、この他方の充電式バッテリ(Batt2)についての情報を取得する(S417)。なお、この情報としては、上記したとおりで、充電式バッテリBに関する、定格電圧、定格容量、残容量、充電回数を含む使用履歴などである。つまり、制御処理装置71が認識する充電式バッテリ(Batt1,Batt2)に関する情報は、バッテリ装着部77,77に装着される2個の充電式バッテリ(Batt1,Batt2)のうち、電圧が最も低いと検出された充電式バッテリ(Batt1,Batt2)に関する情報となっている。
この情報の取得(S415,S417)の後に、制御処理装置71は、ボルト径を判断して(S421,S422)、1作業判定回転数を設定する(S423,S425,S427)。なお、1作業判定回転数は、1作業が完了した場合の回転子24の回転数である。この回転子24の回転数は、ナットNの締付けが完了する際の回転子24の回転数であり、締付けトルクを換算して設定されている。このS423,S425,S427で設定された1作業判定回転数は、後に説明するS445で利用する閾値となる。
具体的には、S421およびS422では、制御処理装置71に送られたボルト径信号に基づいて、ボルト設定ノブ86で選択されたボルトの径を判断している。すなわち、ボルトの径がM16より小さいと判断した場合にはS421からS423に移る。S423では、制御処理装置71は内部の記憶媒体から読み出して1作業判定回転数を例えば23000(rpm)で設定している。また、ボルトの径がM16〜M24の間であると判断した場合にはS422からS425に移る。S425では、制御処理装置71は内部の記憶媒体から読み出して1作業判定回転数を例えば21000(rpm)で設定している。また、ボルトの径がM24より大きいと判断した場合にはS422からS427に移る。S423では、制御処理装置71は内部の記憶媒体から読み出して1作業判定回転数を例えば18000(rpm)で設定している。
上記したS423,S425,S427の後には、制御処理装置71は作業完了Flagがセットされているか否かを判断する(S431)。このS431で、制御処理装置71が作業完了Flagがセットされていると判断した場合には、可能作業量を算出する(S433)。この可能作業量は、「1作業を行うことが可能な残り回数」で算出されている。
つまり、制御処理装置71により算出される可能作業量は、充電式バッテリBの残容量を作業単位あたりの消費電力量で除算することにより算出されている。なお、この際の作業単位あたりの消費電力量は、S443における作業放電容量の加算の合計値となっている。つまり、1作業となる単位あたりの消費電力量が、前回の作業で消費した消費電力量に基づいて設定されている。なお、この1作業となる単位あたりの消費電力量は、1回のナットの締付けに用いられる平滑的となる消費電力量を近似して設定されるものであってもよい。このように算出された可能作業量(可能作業回数)は、制御処理装置71の記憶媒体に記憶されるものとなっている。
なお、制御処理装置71により算出される可能作業量は、バッテリ装着部77,77に装着された充電式バッテリB,Bの内部抵抗(内部インピーダンス)を認識して、この認識された充電式バッテリB,Bの内部抵抗に基づいて可能作業量を補正するようになっている。具体的に言えば、充電式バッテリB,Bの内部抵抗が適宜の閾値を超えることに応じて、算出された可能作業量を0.9で乗算して補正可能作業量としたり、算出された可能作業量を0.8で乗算して補正可能作業量としたりしている。なお、充電式バッテリB,Bの内部抵抗が適宜の閾値を超えていない場合は、特に補正するような乗算をすることなく、算出されたままの可能作業量となる。なお、以下に説明では、特に補正されていない可能作業量となっている。
加えて、制御処理装置71は、S433における算出と同時に作業完了Flagをクリアする(S435)。また、これと共に、制御処理装置71は作業放電容量もクリアする(S437)。なお、S431で制御処理装置71が、作業完了Flagがセットされていないと判断した場合にはRETURNへと進むこととなる。なお、このS431で判断され且つS435でクリアされる作業完了Flagは、次に説明するS447でセットされるものである。また、S437でクリアされる作業放電容量は、次に説明するS443で加算されてセットされるものである。
つまり、制御処理装置71がS411でスイッチオン信号を受信していないと判断した場合には、次いで制御処理装置71はS441の作業完了Flagがセットされているか否かを判断する。このS441で、制御処理装置71が作業完了Flagがセットされていないと判断した場合には、作業放電容量が加算される(S443)。このS443で作業放電容量が加算された後には、次いで1作業判定回転数以下であるかを判断する(S445)。すなわち、このS445では、センサ基板27により検出されるブラシレスDCモータ22の回転数が、S423,S425,S427にて設定される1作業判定回転数を下回っているか否かを判断する。ここで、ブラシレスDCモータ22の回転数が、S423,S425,S427にて設定される1作業判定回転数を下回っていると制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は1作業が完了されたと判断して(S445)、作業完了Flagをセットする(S447)。
なお、S441で制御処理装置71が作業完了Flagがセットされていると判断した場合には、RETURNへと進むこととなる(S441)。また、S445で、センサ基板27により検出されるブラシレスDCモータ22の回転数が、S423,S425,S427にて設定される1作業判定回転数を下回っているか否かを判断する。ここで、ブラシレスDCモータ22の回転数が、S423,S425,S427にて設定される1作業判定回転数を上回っていると制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は1作業が完了していない判断してRETURNへと進むこととなる(S445)。つまり、S443における作業放電容量の加算は、1作業が終わるまで続けられるものとなっている(S441)。この作業放電容量の加算の合計値は、上記したとおりの作業単位あたりの消費電力量となるものである。
上記した可能作業量算出処理(S41)の後には、メイン処理ループ(S10)の表示設定処理(S46)に移る。図11のフローチャートは表示設定処理(S46)のフローを示している。この表示設定処理(S46)では、先ず、制御処理装置71は、押し信号を受信しているか否かの判断をする(S461)。なお、この押し信号は、ユーザによる表示スイッチ84の押し操作により、表示スイッチ84から制御処理装置71に送信されるものとなっている。このS461で制御処理装置71が押し信号を受信していると判断した場合には、次いで制御処理装置71は表示切替Flagをセットする(S463)。この表示切替Flagは、後に説明するS473の判断に用いられる。このS463で表示切替Flagをセットした後には、制御処理装置71は、押し信号が長く受信しているか否かの判断をする(S465)。すなわち、ユーザによる表示スイッチ84の押し操作が、表示スイッチ84をユーザが長く押している操作か否かを判断する(S465)。このS465で、制御処理装置71が押し信号を長く受信していると判断した場合には、表示設定modeFlagを反転させる。すなわち、制御処理装置71が表示スイッチ84をユーザが長く押していると判断した場合には、表示設定modeFlagを0→1(セット)或いは1→0(セット解消)に反転させる。なお、このS465で、制御処理装置71が押し信号を長く受信していないと判断した場合にはRETURNへと進むこととなる。
ところで、S461で制御処理装置71が押し信号を受信していないと判断した場合には、次いで制御処理装置71は表示設定modeFlagがセットされているか否かを判断する(S471)。このS471で、表示設定modeFlagがセットされていると制御処理装置71が判断した場合には、次いで制御処理装置71は表示切替Flagがセットされているか否かを判断する(S473)。このS473で、表示切替Flagがセットされていると制御処理装置71が判断した場合には、3種類の表示態様のうちのいずれかを選択する(S475,S481,S485)。すなわち、ユーザが操作レバー連動表示modeを選択した場合(S481)には、制御処理装置71は「操作レバー連動表示mode」という表示態様に設定する(S485)。また、ユーザが可能作業20回表示modeを選択した場合(S482)には、制御処理装置71は「可能作業20回表示mode」という表示態様に設定する(S486)。また、ユーザが操作レバー連動表示modeおよび可能作業20回表示modeのいずれも選択していない場合(S481,S482)には、制御処理装置71は「PUSH表示mode」という表示態様に設定する(S487)。つまり、制御処理装置71は、ユーザの表示スイッチ84への任意の入力により表示部83で表示出力される表示出力態様を設定している。
ここで、「操作レバー連動表示mode」は、操作レバー34を引き操作した際に、この操作レバー34の引き操作に連動して表示部83に出力させるモードである。また、「可能作業20回表示mode」は、上記したS433で算出された可能作業回数が20回以下となっている場合に限り、表示部83に出力させるモードである。また、「PUSH表示mode」は、上記した表示スイッチ84を押した場合に限り、表示部83に出力させるモードである。これらのmodeにて表示部83に出力させる内容は、上記したS433で算出された可能作業回数(1作業を行うことが可能な残り回数)となっている。なお、S471で表示設定modeFlagがセットされていないと制御処理装置71が判断した場合や、S473で表示切替Flagがセットされていないと制御処理装置71が判断した場合には、表示切替Flagはクリア(S489)されてRETURNへと進むこととなる。また、S485,S486,S487で、制御処理装置71が表示態様を設定した場合にも、表示切替Flagはクリア(S489)されてRETURNへと進むこととなる。
上記した表示設定処理(S46)の後には、メイン処理ループ(S10)の異常確認処理(S51)に移る。この異常確認処理(S51)では、制御処理装置71は、充電式バッテリBを含むナット締付け機10において異常が無いかを確認する。この異常確認処理(S51)の後には、モータ制御処理(S56)に移る。このモータ制御処理(S56)では、制御処理装置71は、ブラシレスDCモータ22を回転駆動させたり或いは回転停止させたりするための適宜の制御を行う。このモータ制御処理(S56)の後には、出力制御処理(S61)に移る。図12のフローチャートは出力制御処理(S61)のフローを示している。
この出力制御処理(S61)では、先ず、制御処理装置71は、上記した表示設定処理(S46)において設定された3種類の表示態様のうち、いずれの表示態様であるかを判断する(S611,S621)。すなわち、S611で表示態様が「操作レバー連動表示mode」であると制御処理装置71が判断した場合には、次いでS613に移る。このS613では、操作レバー34が放されて5秒以内か否かを制御処理装置71は判断する。このS613で、操作レバー34が放されて5秒以内と制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをセットする(S615)。これに対して、このS613で、操作レバー34が放されて5秒以内でないと判断した場合、つまり操作レバー34が放されて5秒を超えた時間が経過していると判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをクリアする(S617)。なお、このS613では、操作レバー34が引かれたままの状態であっても制御処理装置71は可能作業表示Flagをセットする(S615)。
また、S611とS621とで表示態様が「可能作業20回表示mode」であると制御処理装置71が判断した場合には、次いでS623に移る。このS623では、可能作業回数(1作業を行うことが可能な残り回数)が20回以下か否かを制御処理装置71は判断している。このS623で、可能作業回数が20回以下と制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをセットする(S625)。つまり、表示部83にて表示する出力は、可能作業量が予め定められた作業量となる20回よりも下回ったことを条件に出力する設定となっている。これに対して、このS623で、可能作業回数が20回以下でないと制御処理装置71が判断した場合、つまり可能作業回数が20回を超えていると制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをクリアする(S627)。
また、S611とS621とで表示態様が「PUSH表示mode」であると制御処理装置71が判断した場合には、そのまま制御処理装置71は、表示スイッチ84を押しているか否かを判断する(S631)。このS631で、表示スイッチ84を押していると制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをセットする(S633)。これに対して、このS631で、表示スイッチ84を押していないと制御処理装置71が判断した場合には、次いで表示スイッチ84が放されて5秒以内か否かを制御処理装置71は判断する(S635)。つまり、このS635で、表示スイッチ84が放されて5秒以内でないと判断した場合、つまり表示スイッチ84が放されて5秒を超えた時間が経過していると判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをクリアする(S637)。なお、このS635で、表示スイッチ84が放されて5秒以内と制御処理装置71が判断した場合には、制御処理装置71は可能作業表示Flagをセットしたままとなる(S633)。
上記した出力制御処理(S61)では、上記した可能作業表示Flagをセットに基づいて、S641で可能作業量を出力する。すなわち、上記したS615,S625,S633において可能作業表示Flagがセットされた場合には、上記したS433で算出された可能作業回数(1作業を行うことが可能な残り回数(可能作業量))を表示部83により外部に表示出力する(S641)。これに対して、上記したS617,S627,S637において可能作業表示Flagがクリアされている場合には、上記したS433で算出された可能作業回数(1作業を行うことが可能な残り回数)を表示部83に表示出力することなく、RETURNへと進むこととなる(S641)。
上記したナット締付け機10によれば、次のような作用効果を奏することができる。すなわち、上記したナット締付け機10によれば、定格容量が相違する複数種類の充電式バッテリB,Bが着脱可能に装着されるバッテリ装着部77,77を有する。ここで、表示部83は制御処理装置71により算出された可能作業回数となる可能作業量を外部に出力する。ここで可能作業量は、制御処理装置71が認識した充電式バッテリB,Bに関する情報に基づいてナット締付け機10が行う作業に対応して算出されたものである。これによって、ナット締付け機10によれば、複数種類の充電式バッテリB,Bを電源として利用することができつつ、装着された充電式バッテリB,Bにより具体的に作業することが可能な可能作業量をユーザに把握させることができる。また、上記したナット締付け機10によれば、制御処理装置71は、バッテリ装着部77,77に設けられた通信端子を介して受け取った充電式バッテリB,Bに関する情報に基づいてバッテリ装着部77,77に装着された充電式バッテリB,Bの可能作業量を算出するので、算出される可能作業量の確からしさを高めることができる。これによって、ユーザに確からしい可能作業量を把握させることができる。
また、上記したナット締付け機10によれば、可能作業量は充電式バッテリB,Bの残容量を1作業の単位あたりの消費電力量で除算することによるので、可能作業量を1作業の単位に基づいたものとすることができる。これによって、ユーザは可能作業量をより具体的に把握することができる。また、上記したナット締付け機10によれば、制御処理装置71は、電圧検出部74による電圧検出と制御処理装置71による定格容量検出とに基づいてバッテリ装着部77,77に装着された充電式バッテリB,Bの可能作業量を算出するので、構成の簡単化を図ることができて、ナット締付け機10としての製造コストを抑えることができる。
また、上記したナット締付け機10によれば、制御処理装置71は認識された充電式バッテリB,Bの内部抵抗(内部インピーダンス)に基づいて可能作業量を補正して補正するので、算出される可能作業量の確からしさを高めることができる。これによって、ユーザにより確からしい可能作業量を把握させることができる。また、上記したナット締付け機10によれば、制御処理装置71が認識する充電式バッテリB,Bに関する情報は、2つのバッテリ装着部77,77に装着される2個の充電式バッテリB,Bのうち、電圧が最も低いと検出された充電式バッテリB,Bに関する情報である。これによって、充電式バッテリB,Bの可能作業量を算出するにあたって、電力が最も早く無くなる充電式バッテリBを基準に充電式バッテリB,Bの情報を集約することができる。したがって、複数個の充電式バッテリB,Bを利用するにあたって2個の全てを同時に利用する状態を維持することができる。
また、上記したナット締付け機10によれば、表示スイッチ84が設けられているので、ユーザの任意の入力により表示部83で表示出力される表示出力態様を設定することができる。これによって、ユーザの好みに応じた情報を把握することができる。また、上記したナット締付け機10において1作業の単位あたりの消費電力量が1回の六角ナットNの締付けに用いられる消費電力量を近似して設定されている場合には、ユーザが把握する可能作業量をより具体的に締め付けることが可能な六角ナットNの数で把握することができる。したがって、ナット締付け機の利用予定を組み立て易くしてユーザにとって便利となる。また、上記したナット締付け機10によれば、1作業の単位あたりの消費電力量が前回の作業で消費した消費電力量に基づいて設定される。これによって、ユーザが把握する可能作業量を具体的な現場作業状況に対応させることができる。したがって、ユーザがナット締付け機10の利用予定を組み立てるにあたって、ユーザはより確かな利用予定を組み立てることができる。
[第2駆動システム102]
なお、上記したナット締付け機10にあっては、上記した第1駆動システム101を次の第2駆動システム102に置き換えるものであってもよい。すなわち、図5に示す第2駆動システム102は、図4に示す第1駆動システム101と比較して、制御処理装置71による充電式バッテリB2の定格容量を検出する構成のみが相違する。すなわち、2つのバッテリ装着部77,77のそれぞれに装着される2個の充電式バッテリB2,B2のそれぞれには、充電式バッテリB2,B2の定格容量を識別するための定格容量識別抵抗93,93が内蔵されている。この定格容量識別抵抗93,93は、本発明に係る識別用抵抗部品に相当し、充電式バッテリB2の定格容量ごとに相違する抵抗値が設定されている。これにより、定格容量検出部をなす制御処理装置71は、この定格容量識別抵抗93,93の抵抗値を測定することにより充電式バッテリB2,B2の定格容量を検出することができる。ここで、制御処理装置71は、電圧検出部74により検出した電圧と検出した定格容量とに基づいて、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリB,Bの可能作業量を算出している。
なお、図5に示す第2駆動システム102のうち、この定格容量を検出する構成以外の構成については、図4に示す第1駆動システム101と略同様であり、図4に示す第1駆動システム101と同一の符号を付して説明を省略する。このように第2駆動システム102に置き換えた場合でも、上記した第1駆動システム101と同様の作用効果を奏することができる。また、制御処理装置71は充電式バッテリB,Bの内部の定格容量識別抵抗93,93を識別することにより充電式バッテリB,Bの定格容量を検出するので、構成の簡単化を図ることができて、充電式バッテリB,Bとしての製造コストを抑えることができる。
[第3駆動システム103]
なお、上記したナット締付け機10にあっては、上記した第1駆動システム101を次の第3駆動システム103に置き換えるものであってもよい。図6に示す第3駆動システム103も、図4に示す第1駆動システム101と比較して、制御処理装置71による充電式バッテリB3の定格容量を検出する構成のみが相違する。すなわち、2つのバッテリ装着部77,77のそれぞれに装着される2個の充電式バッテリB3,B3のそれぞれには、充電式バッテリB3,B3の定格容量を識別するための定格容量識別凸部94,94が設けられている。定格容量識別凸部94,94は、本発明に係る充電式バッテリの装着構造に相当し、充電式バッテリB3の定格容量ごとに相違する凸形状が設定されている。また、バッテリ装着部77,77のそれぞれには、定格容量識別凸部94,94の凸形状を受けてスイッチオン状態となる接点スイッチ90,90が設けられている。接点スイッチ90,90は、バッテリ装着部77,77に装着された充電式バッテリB3,B3の定格容量識別凸部94,94の凸形状を受けてスイッチオン状態となった場合に、オン信号を制御処理装置71に送る。つまり、定格容量検出部をなす制御処理装置71は、接点スイッチ90,90からオン信号を受けることにより充電式バッテリB3,B3の定格容量を検出することができる。ここで、制御処理装置71は、電圧検出部74により検出した電圧と検出した定格容量とに基づいて、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリB,Bの可能作業量を算出している。なお、この接点スイッチ90,90に代えてホールセンサや、磁気読取センサが用いられるものであってもよい。ここで磁気センサが用いられる場合には、定格容量識別凸部94,94を、単純な磁気素子で構成されるのではなく、適宜の情報が記憶される磁気媒体で構成されることが望ましい。
なお、図6に示す第3駆動システム103のうち、この定格容量を検出する構成以外の構成は、図4に示す第1駆動システム101と略同様であり、図4に示す第1駆動システム101と同一の符号を付して説明を省略する。このように第3駆動システム103に置き換えた場合でも、上記した第1駆動システム101と同様の作用効果を奏することができる。また、制御処理装置71は充電式バッテリB,Bの装着構造により充電式バッテリB,Bの定格容量を検出するので、制御処理の負担を減らすことができて制御処理の電力消費を抑えることができる。
[第4駆動システム104]
なお、上記したナット締付け機10にあっては、上記した第1駆動システム101を次の第4駆動システム104に置き換えるものであってもよい。図7に示す第4駆動システム104も、図4に示す第1駆動システム101と比較して、制御処理装置71による充電式バッテリB4の定格容量を検出する構成のみが相違する。すなわち、この第4駆動システム104では、制御処理装置71による充電式バッテリB4の定格容量を検出する構成が、上記した定格容量設定ノブ88のみとなっている。すなわち、制御処理装置71は、ユーザの操作によって定格容量設定ノブ88から設定信号を受信している場合に、定格容量検出部をなす制御処理装置71は、充電式バッテリB,Bの定格容量を検出することができる。ここで、制御処理装置71は、電圧検出部74により検出した電圧と検出した定格容量とに基づいて、バッテリ装着部77に装着された充電式バッテリB,Bの可能作業量を算出している。
なお、図7に示す第4駆動システム104のうち、この定格容量を検出する構成以外の構成については、図4に示す第1駆動システム101と略同様に構成されており、図4に示す第1駆動システム101と同一の符号を付して説明を省略する。このように第4駆動システム104に置き換えた場合でも、上記した第1駆動システム101と同様の作用効果を奏することができる。また、制御処理装置71は、ユーザの任意の定格容量設定ノブ88から入力された情報に基づいて充電式バッテリB,Bの定格容量を検出する。これによって、ユーザ自身も任意の入力時に入力内容を確認することができて、ユーザは作業内容が把握し易くなってユーザの作業効率を高めることができる。
[可能作業量算出処理(S41)の他のフロー(S71)]
上記した可能作業量算出処理(S41)は、次のように処理されるものであってもよい。すなわち、図13のフローチャートは、図10の可能作業算出処理(S41)の他のフロー(S71)として例示している。すなわち、図13に示す可能作業算出処理(S71)は、作業単位あたりの消費電力量を予め設定することにより可能作業量を算出するフローとなっている。なお、図13の可能作業算出処理(S71)は、この作業単位あたりの消費電力量を予め設定する点を除いては、図10の可能作業算出処理(S41)と同じフローとなっている。このため、上記した図10の可能作業算出処理(S41)と同じフローとなる部分については、S41で説明したステップ番号と同じステップ番号を図13の可能作業算出処理(S71)に付して説明を省略する。
図13に示す可能作業算出処理(S71)は、上記した図10に示す可能作業算出処理(S41)と比較して、作業放電容量加算(S443)が省かれている。また、図13に示す可能作業算出処理(S71)では、この作業放電容量加算(S443)が省かれていることに呼応して、作業放電容量もクリアすること(S437)も省かれている。このため、図13に示す可能作業算出処理(S71)における作業単位あたりの消費電力量は、上記した制御処理装置71の内部の記憶媒体に記憶されている作業放電容量に基づいて設定されるものとなっている。なお、このように可能作業算出処理(S71)を行う場合でも、上記した可能作業算出処理(S41)と同等の作用効果を奏することができる。
すなわち、図13に示す可能作業算出処理(S71)では、S423,S425,S427で1作業判定回転数を設定すると同時に、作業放電容量も設定している(S724,S726,S728)。具体的に言えば、S423と同時に設定されるS724では、制御処理装置71は作業放電容量1を設定する。この作業放電容量1は、S433で可能作業量を算出するにあたっての消費電力量にあたるものであり、例えば0.010Ahに設定される。また、S425と同時に設定されるS726では、制御処理装置71は作業放電容量2を設定する。この作業放電容量2は、S433で可能作業量を算出するにあたっての消費電力量にあたるものであり、例えば0.015Ahに設定される。また、S427と同時に設定されるS728では、制御処理装置71は作業放電容量3を設定する。この作業放電容量3は、S433で可能作業量を算出するにあたっての消費電力量にあたるものであり、例えば0.020Ahに設定される。なお、このような作業放電容量1〜3は、作業単位あたりの放電容量(消費電力量)として1回のナットの締付けに用いられる放電容量(消費電力量)を近似して設定されていることが好ましい。
なお、本発明に係る電動工具にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。例えば、上記した実施の形態にあっては、装着される充電式バッテリの個数は2個となっていた。しかしながら、本発明に係る装着される充電式バッテリの個数としては1個や3個や4個であってもよく、これに対応するように1つや3つや4つのバッテリ装着部が設けられればよい。また、上記した実施の形態にあっては、電動工具の一例としてナット締付け機10を挙げるものであった。しかしながら、本発明に係る電動工具としては、これに限定されることなく、適宜の電動工具で構成されるものであってよい。なお、この電動工具としては、作業単位あたりの消費電力量が平滑的である電動工具が可能作業量の算出には好ましいものとなる。
また、例えば、上記した制御処理装置71による制御処理のうち、例えば可能作業量算出処理(S41)の一部もしくは全部を、上記した充電式バッテリBのマイコン部91により行うものであってもよい。このような場合には、上記した制御処理装置71による制御処理の負担を軽くすることができる。また、例えば、可能作業量については、工具本体11の表示部83に表示出力させるのではなく、充電式バッテリBの表示部92に表示出力させるものであってもよい。
10 ナット締付け機(電動工具)
11 工具本体(レンチ部)
12 本体ハウジング
13 第1段遊星ギヤ列
14 第2段遊星ギヤ列
15 第3段遊星ギヤ列
16 インナースリーブ
17 アウタースリーブ
171 雄ガイド部
18 フロントハウジング
19 ベアリング
20 モータ部
21 モータハウジング
22 ブラシレスDCモータ(モータ)
23 モータ軸
231,232 ベアリング
24 回転子
25 巻線
26 インシュレータ
27 センサ基板(モータ位置検出部)
28 冷却ファン
30 ハンドル部
31 ハンドルハウジング
33 操作スイッチ(操作入力部)
34 操作レバー
37 排出レバー
41 ピニオンギヤ
42,43 中間ギヤ
44 中間軸
45 ベベルギヤ
50 入力軸
51 入力ベベルギヤ
52 第1段サンギヤ
521,522 ベアリング
55 アウターソケット
551 雌ガイド部
56 ナット嵌合部
57 インナーソケット
58 チップ嵌合部
60 防止ピン
62 ストッパ
63 チップロッド(変位部材)
65 チップロッドの後端部
67 磁気センサ(変位検出部)
70 コントローラ(制御部)
71 制御処理装置(情報認識部、定格容量検出部、作業量算出部)
72 ブリッジ回路装置
73 レギュレータ部
74 電圧検出部
75 電流検出部
76 温度検出部
77 バッテリ装着部(コントローラ通信部)
78 モータ部の下部
79 ハンドル部の下部
80 バッテリ装着構造
81 表示装置
83 表示部(出力部および報知部)
84 表示スイッチ(出力態様設定部および表示態様設定部)
86 ボルト設定ノブ
88 定格容量設定ノブ(定格容量入力部)
91 マイコン部(内部コントローラ)
92 表示部
93 定格容量識別抵抗(識別用抵抗部品)
94 定格容量識別凸部(充電式バッテリの装着構造)
101 第1駆動システム
B 充電式バッテリ
J 機軸
N 六角ナット
S シャーボルト
Sa チップ部

Claims (17)

  1. 電池セルを内蔵する充電式バッテリを電源として工具本体に装着される電動工具であって、
    前記工具本体は、
    定格電圧または定格容量が相違する複数種類の前記充電式バッテリが着脱可能に装着されるバッテリ装着部と、
    前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリに関する情報を認識する情報認識部と、
    前記情報認識部が認識した前記充電式バッテリに関する情報に基づいて、当該電動工具が行う作業に対応する可能作業量を算出する作業量算出部と、
    前記作業量算出部により算出された前記可能作業量を外部に出力する出力部と、を有する、電動工具。
  2. 請求項1に記載の電動工具において、
    前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの内部コントローラと通信することにより該充電式バッテリに関する情報を受け取るコントローラ通信部を有し、
    前記作業量算出部は、前記コントローラ通信部により受け取った前記充電式バッテリに関する情報に基づいて、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記可能作業量を算出する、電動工具。
  3. 請求項2に記載の電動工具において、
    前記コントローラ通信部が受け取る前記充電式バッテリに関する情報は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの残容量であり、
    前記作業量算出部により算出される前記可能作業量は、前記充電式バッテリの残容量を作業単位あたりの消費電力量で除算することによる、電動工具。
  4. 請求項1に記載の電動工具において、
    前記工具本体は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの電圧を検出する電圧検出部を有し、
    前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの定格容量を検出する定格容量検出部を有し、
    前記作業量算出部は、前記電圧検出部による電圧検出と前記定格容量検出部による定格容量検出とに基づいて、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記可能作業量を算出する、電動工具。
  5. 請求項1に記載の電動工具において、
    前記工具本体は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記電池セルの電圧を検出する電圧検出部を有し、
    前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの定格容量を検出する定格容量検出部を有し、
    前記作業量算出部は、前記電圧検出部による電圧検出と前記定格容量検出部による定格容量検出とに基づいて、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの前記可能作業量を算出する、電動工具。
  6. 請求項4または請求項5に記載の電動工具において、
    前記定格容量検出部は、前記定格容量ごとに設定される前記充電式バッテリの内部の識別用抵抗部品を識別することにより該充電式バッテリの定格容量を検出する、電動工具。
  7. 請求項4または請求項5に記載の電動工具において、
    前記定格容量検出部は、前記バッテリ装着部に装着される前記充電式バッテリの装着構造により該充電式バッテリの定格容量を検出する、電動工具。
  8. 請求項4から請求項7のいずれかに記載の電動工具において、
    前記工具本体には、ユーザの任意の入力により前記充電式バッテリの定格容量に関する情報が入力される定格容量入力部が設けられており、
    前記定格容量検出部は、前記定格容量入力部から入力された情報に基づいて該充電式バッテリの定格容量を検出する、電動工具。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の電動工具において、
    前記情報認識部は、前記バッテリ装着部に装着された前記充電式バッテリの内部抵抗を認識し、
    前記作業量算出部は、認識された前記充電式バッテリの前記内部抵抗に基づいて前記可能作業量を補正する、電動工具。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の電動工具において、
    前記工具本体には、電源として複数個の前記充電式バッテリが着脱可能となるように前記バッテリ装着部が複数個設けられており、
    前記作業量算出部は、複数個の前記バッテリ装着部に装着された複数個の前記充電式バッテリに関する情報に基づいて前記可能作業量を算出する、電動工具。
  11. 請求項10に記載の電動工具において、
    前記情報認識部が認識する前記充電式バッテリに関する情報は、複数個の前記バッテリ装着部に装着される複数個の前記充電式バッテリのうち、残容量が最も低いと検出された前記充電式バッテリに関する情報である、電動工具。
  12. 請求項10に記載の電動工具において、
    前記情報認識部が認識する前記充電式バッテリに関する情報は、複数個の前記バッテリ装着部に装着される複数個の前記充電式バッテリのうち、電圧が最も低いと検出された前記充電式バッテリに関する情報である、電動工具。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載の電動工具において、
    前記工具本体には、ユーザの任意の入力により前記出力部で出力される出力態様を設定する出力態様設定部が設けられている、電動工具。
  14. 請求項13に記載の電動工具において、
    前記出力部は、表示出力する表示出力部にて構成され、
    前記出力態様設定部は、前記表示出力部で表示出力される表示出力態様を設定する表示出力態様設定部にて構成される、電動工具。
  15. 請求項1から請求項14のいずれかに記載の電動工具において、
    該電動工具は、ボルトにナットを締め付けるナット締付け機として構成されており、
    作業単位あたりの消費電力量が、1回のナットの締付けに用いられる消費電力量を近似して設定されている、電動工具。
  16. 請求項15に記載の電動工具において、
    作業単位あたりの消費電力量が、前回の作業で消費した消費電力量に基づいて設定される、電動工具。
  17. 請求項1から請求項16のいずれかに記載の電動工具において、
    前記出力部からの出力は、前記作業量算出部により算出された前記可能作業量が、予め定めた作業量よりも小さくなったことを条件に出力するように設定されている、電動工具。
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