JP6379464B2 - 接合構造 - Google Patents

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本発明は、接合構造に関する。
下部鉛直構造部材と、上部鉛直構造部材と、鉛直方向において前記下部鉛直構造部材と前記上部鉛直構造部材との間に設けられ、水平構造部材を備えた中間部構造部材と、を有する接合構造は既によく知られている。
特開平4−185841号公報
従来、このような接合構造を構築する際には、上部鉛直構造部材と中間部構造部材とを現場で溶接し、中間部構造部材と下部鉛直構造部材とを現場で溶接することにより実現していた。
しかしながら、かかる実現方法は、現場溶接によるため雨天時等には行えず、工期遅延を生じさせる場合があった。
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みなされたものであって、その主な目的は、現場での工期遅延が生じにくい接合構造を実現することにある。
主たる本発明は、中空の下部鉛直構造部材と、
中空の上部鉛直構造部材と、
鉛直方向において前記下部鉛直構造部材と前記上部鉛直構造部材との間に設けられ、中空部分を備えた中央部から水平構造部材が延び出た中間部構造部材と、
前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、前記中間部構造部材のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれた継手部材と、
を有し、
前記水平構造部材は、前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直部材あるいは前記継手部材のいずれともボルト接合されていないことを特徴とする接合構造である。
また、主たる本発明は、中空の下部鉛直構造部材と、
中空の上部鉛直構造部材と、
鉛直方向において前記下部鉛直構造部材と前記上部鉛直構造部材との間に設けられ、中空部分を備えた中央部から水平構造部材が延び出た中間部構造部材と、
前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、及び、前記中間部構造部材の各々の中空部分に差し込まれた継手部材と、
を有し、
前記継手部材は、外径が前記中間部構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
前記鍔部は、前記上部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記上部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置することを特徴とする接合構造である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、現場での工期遅延が生じにくい接合構造を実現することが可能となる。
本実施の形態に係る接合構造の概略分解斜視図である。 本実施の形態に係る接合構造の概略断面図である。 第二実施形態に係る接合構造の概略分解斜視図である。 第三実施形態に係る接合構造の概略分解斜視図である。 充填用穴部の位置の一例を示した概略分解斜視図である。 第一変形例に係る接合構造の概略分解斜視図である。 第二変形例に係る接合構造の概略分解斜視図である。 第三変形例に係る接合構造の概略分解斜視図である。 第四変形例に係る接合構造の概略分解斜視図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも次のことが明らかにされる。
中空の下部鉛直構造部材と、
中空の上部鉛直構造部材と、
鉛直方向において前記下部鉛直構造部材と前記上部鉛直構造部材との間に設けられ、水平構造部材を備えた中空の中間部構造部材と、
前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、前記中間部構造部材のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれた継手部材と、
を有することを特徴とする接合構造。
かかる場合には、現場での工期遅延が生じにくい接合構造を実現することが可能となる。
また、前記継手部材は、CFT部材であるとしてもよい。
かかる場合には、継手部材による接合機能をより一層適切に発揮させることが可能となる。
また、前記少なくとも一つと継手部材との隙間には、コンクリート又はエポキシ接着剤が充填されていることとしてもよい。
かかる場合には、継手部材による接合機能をより一層適切に発揮させることが可能となる。
また、前記少なくとも一つと継手部材との隙間には、制振材が充填されていることとしてもよい。
かかる場合には、接合構造に制振機能も持たせることが可能となる。
また、前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、及び、前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれており、
前記継手部材は、外径が前記下部鉛直構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
前記鍔部は、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置することとしてもよい。
かかる場合には、部材の現場への運搬や現場での取り扱いが楽になる。
また、前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材と一体化されており、
前記下部鉛直構造部材と一体化された前記継手部材が、前記上部鉛直構造部材及び前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれていることとしてもよい。
かかる場合には、現場での差し込み工程が簡略化される。
また、前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、及び、前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれており、
前記継手部材は、外径が前記中間部構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
前記鍔部は、前記上部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記上部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置することとしてもよい。
かかる場合には、部材の現場への運搬や現場での取り扱いが楽になる。
また、前記継手部材は、前記上部鉛直構造部材と一体化されており、
前記上部鉛直構造部材と一体化された前記継手部材が、前記下部鉛直構造部材及び前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれていることとしてもよい。
かかる場合には、現場での差し込み工程が簡略化される。
また、前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材及び前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれており、
前記継手部材は、外径が前記下部鉛直構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
前記鍔部は、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置しており、
前記中間部構造部材の上方には、免震装置が設けられ、さらに、前記免震装置の上方に前記上部鉛直構造部材が設けられていることとしてもよい。
かかる場合には、部材の現場への運搬や現場での取り扱いが楽になる。
また、前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材と一体化されており、
前記下部鉛直構造部材と一体化された前記継手部材が、前記中間部構造部材の前記中空部分に差し込まれており、
前記中間部構造部材の上方には、免震装置が設けられ、さらに、前記免震装置の上方に前記上部鉛直構造部材が設けられていることとしてもよい。
かかる場合には、現場での差し込み工程が簡略化される。
また、前記継手部材は、前記中間部構造部材と一体化されており、
前記中間部構造部材と一体化された前記継手部材が、前記上部鉛直構造部材及び前記下部鉛直構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれていることとしてもよい。
かかる場合には、現場での差し込み工程が簡略化される。
===本実施の形態に係る接合構造について===
先ず、本実施の形態に係る接合構造について、図1及び図2を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る接合構造の概略分解斜視図である。図2は、本実施の形態に係る接合構造の概略断面図である。
この接合構造(構造物1)は、下部鉛直構造部材の一例としての下柱10と、上部鉛直構造部材の一例としての上柱20と、中間部構造部材の一例としての仕口ブロック30と、継手部材40と、により構成されている。
下柱10は、中空(下柱中空部分10aと呼ぶ)の鋼管柱である。この下柱10は、図1及び図2に示すように、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、円形状の断面を備えている。なお、下柱中空部分10aの断面も円形状となっている。
上柱20も、中空(上柱中空部分20aと呼ぶ)の鋼管柱である。この上柱20も、図1及び図2に示すように、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、円形状の断面を備えている。なお、上柱中空部分20aの断面も円形状となっている。また、上柱20は、下柱10よりも上方に位置している。
仕口ブロック30は、中空のブロックである。この仕口ブロック30は、鉛直方向において下柱10と上柱20との間に設けられている。
また、仕口ブロック30は、中空部分(仕口ブロック中空部分30aと呼ぶ)を備えた中央部32と、中央部32から水平方向に放射状に延び出た4つの水平構造部材の一例としての大梁34と、を有している。
中央部32は、図1に示すように、円形状の断面を備えており、また、中央部32に設けられた仕口ブロック中空部分30aの断面も円形状となっている。
継手部材40は、下柱10、上柱20、仕口ブロック30のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれる部材である(本実施の形態においては、下柱10、上柱20、仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれている。つまり、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aの全てに差し込まれている)。すなわち、本実施の形態に係る継手部材40は、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aの各々に嵌入されることにより、下柱10、上柱20、仕口ブロック30を接合する役割を果たしている。
また、継手部材40は、CFT部材(高強度CFT部材)である。つまり、継手部材40は、鋼管40aにコンクリート40bが充填されたコンクリート充填鋼管構造を備えている。したがって、継手部材40は中実の部材である。
また、継手部材40は、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、断面が円形状の本体部分41と、当該本体部分41から外側へ(水平方向に)鍔状に(円形状に)延出した鍔部42と、を備えている。鍔部42は、鉛直方向において継手部材40の上端や下端ではなく中間部分に設けられているので、本体部分41は、鍔部42よりも上方に位置する上方本体部分41aと鍔部42よりも下方に位置する下方本体部分41bとに分かれている。
本体部分41は、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aに差し込まれる部分である。本実施の形態においては、上方本体部分41aが、上柱中空部分20a及び仕口ブロック中空部分30aに差し込まれ(嵌入され)、下方本体部分41bが、下柱中空部分10aに差し込まれている(嵌入されている)。そのため、本体部分41(上方本体部分41a及び下方本体部分41b)の外径は、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aの内径よりも小さくなっている。なお、本実施の形態においては、上方本体部分41aの外径と下方本体部分41bの外径は、同じである。
鍔部42は、継手部材40が下柱10に差し込まれた際に、下柱10に引っ掛かることにより、継手部材40が下柱10をすり抜けてしまうのを防止する役割を果たす。すなわち、図1から容易に理解されるように、継手部材40が下柱10に差し込まれた際には、下柱10の最上部に鍔部42が当接(接触)して引っ掛かるようになっている。そのため、鍔部42の外径は、下柱中空部分10aの内径よりも大きくなっている。そして、本実施の形態において、鍔部42は、下柱10と仕口ブロック30に挟まれた状態で、下柱10と仕口ブロック30との間に位置している。
そして、上記において説明した接合構造は、以下の方法により接合される。
先ず、作業者は、継手部材40を下柱10に差し込む。すなわち、継手部材40の下方本体部分41bを、下柱10の下柱中空部分10aに、鍔部42が下柱10の最上部に当接するまで差し込む。
次に、作業者は、仕口ブロック30を継手部材40に差し込む。すなわち、仕口ブロック30の仕口ブロック中空部分30aを、継手部材40の上方本体部分41aに、仕口ブロック30の最下部が鍔部42に当接するまで差し込む。
次に、作業者は、上柱20を継手部材40に差し込む。すなわち、上柱20の上柱中空部分20aを、継手部材40の上方本体部分41aに、上柱20の最下部が仕口ブロック30の最上部に当接するまで差し込む。
このような方法で接合された接合構造においては、鉛直方向において上から順に、上柱20、仕口ブロック30、継手部材40の鍔部42、下柱10が、上柱20と仕口ブロック30が接触し、仕口ブロック30と鍔部42が接触し、鍔部42と下柱10が接触した状態で、並ぶこととなる。そして、上柱20、仕口ブロック30、下柱10には、それらの内側(内部)において継手部材40の本体部分41が差し込まれた状態となり、下柱10、上柱20、仕口ブロック30が適切に接合されることとなる。
===第二実施形態及び第三実施形態に係る接合構造について===
次に、第二実施形態及び第三実施形態(以下では、既に説明した実施形態を第一実施形態と呼ぶ)に係る接合構造について、図3及び図4を用いて説明する。図3は、第二実施形態に係る接合構造の概略分解斜視図である。図4は、第三実施形態に係る接合構造の概略断面図である。
第二実施形態に係る接合構造(構造物1)も、第一実施形態と同様、下柱10と、上柱20と、仕口ブロック30と、継手部材40と、により構成されている。しかしながら、第一実施形態においては、鉛直方向において上から順に、上柱20、仕口ブロック30、鍔部42、下柱10が並んでいるのに対し、第二実施形態においては、上柱20、鍔部42、仕口ブロック30、下柱10の順に並んでいる点で、第二実施形態は第一実施形態とは異なっている。
具体的に説明する。下柱10の構造は、第一実施形態に係る下柱10の構造と同様である。すなわち、下柱10は、中空の鋼管柱であり、図3に示すように、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、円形状の断面を備えている。なお、下柱中空部分10aの断面も円形状となっている。
上柱20の構造も、第一実施形態に係る上柱20の構造と同様である。すなわち、上柱20も、中空の鋼管柱であり、図3に示すように、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、円形状の断面を備えている。なお、上柱中空部分20aの断面も円形状となっている。また、上柱20は、下柱10よりも上方に位置している。
仕口ブロック30の構造も、第一実施形態に係る仕口ブロック30の構造と同様である。すなわち、仕口ブロック30は、中空のブロックであり、鉛直方向において下柱10と上柱20との間に設けられている。
また、仕口ブロック30は、仕口ブロック中空部分30aを備えた中央部32と、中央部32から水平方向に放射状に延び出た4つの大梁34と、を有している。
中央部32は、図3に示すように、円形状の断面を備えており、また、中央部32に設けられた仕口ブロック中空部分30aの断面も円形状となっている。
継手部材40は、第一実施形態と同様、下柱10、上柱20、仕口ブロック30のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれる部材である(本実施の形態においては、下柱10、上柱20、仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれている。つまり、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aの全てに差し込まれている)。すなわち、本実施の形態に係る継手部材40は、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aの各々に嵌入されることにより、下柱10、上柱20、仕口ブロック30を接合する役割を果たしている。
また、継手部材40は、第一実施形態と同様、CFT部材(高強度CFT部材)である。つまり、継手部材40は、鋼管40aにコンクリート40bが充填されたコンクリート充填鋼管構造を備えている。したがって、継手部材40は中実の部材である。
また、継手部材40は、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、断面が円形状の本体部分41と、当該本体部分41から外側へ(水平方向に)鍔状に(円形状に)延出した鍔部42と、を備えている。鍔部42は、鉛直方向において継手部材40の上端や下端ではなく中間部分に設けられているので、本体部分41は、鍔部42よりも上方に位置する上方本体部分41aと鍔部42よりも下方に位置する下方本体部分41bとに分かれている。
本体部分41は、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aに差し込まれる部分である。第二実施形態においては、第一実施形態とは異なり、上方本体部分41aが、上柱中空部分20aに差し込まれ(嵌入され)、下方本体部分41bが、仕口ブロック中空部分30a及び下柱中空部分10aに差し込まれている(嵌入されている)。そのため、本体部分41(上方本体部分41a及び下方本体部分41b)の外径は、下柱中空部分10a、上柱中空部分20a、及び、仕口ブロック中空部分30aの内径よりも小さくなっている。なお、本実施の形態においても、上方本体部分41aの外径と下方本体部分41bの外径は、同じである。
鍔部42は、継手部材40が仕口ブロック30に差し込まれた際に、仕口ブロック30に引っ掛かることにより、継手部材40が仕口ブロック30をすり抜けてしまうのを防止する役割を果たす。すなわち、図3から容易に理解されるように、継手部材40が仕口ブロック30に差し込まれた際には、仕口ブロック30の最上部に鍔部42が当接(接触)して引っ掛かるようになっている。そのため、鍔部42の外径は、仕口ブロック中空部分30aの内径よりも大きくなっている。そして、本実施の形態において、鍔部42は、上柱20と仕口ブロック30に挟まれた状態で、上柱20と仕口ブロック30との間に位置している。
そして、上記において説明した接合構造は、以下の方法により接合される。
先ず、作業者は、下柱10の上に仕口ブロック30を設置する。
次に、作業者は、継手部材40を下柱10及び仕口ブロック30に差し込む。すなわち、継手部材40の下方本体部分41bを、下柱10の下柱中空部分10a及び仕口ブロック30の仕口ブロック中空部分30aに、鍔部42が仕口ブロック30の最上部に当接するまで差し込む。
次に、作業者は、上柱20を継手部材40に差し込む。すなわち、上柱20の上柱中空部分20aを、継手部材40の上方本体部分41aに、上柱20の最下部が鍔部42に当接するまで差し込む。
このような方法で接合された接合構造においては、鉛直方向において上から順に、上柱20、継手部材40の鍔部42、仕口ブロック30、下柱10が、上柱20と鍔部42が接触し、鍔部42と仕口ブロック30が接触し、仕口ブロック30と下柱10が接触した状態で、並ぶこととなる。そして、上柱20、仕口ブロック30、下柱10には、それらの内側(内部)において継手部材40の本体部分41が差し込まれた状態となり、下柱10、上柱20、仕口ブロック30が適切に接合されることとなる。
次に、第三実施形態について説明する。
第三実施形態に係る接合構造(構造物1)も、第一実施形態と同様、下柱10と、上柱20と、仕口ブロック30と、継手部材40と、を有しているが、これに加えて、免震装置110(本実施の形態において免震ゴム)を備えている。
具体的に説明する。下柱10の構造は、第一実施形態に係る下柱10の構造と同様である。すなわち、下柱10は、中空の鋼管柱であり、図4に示すように、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、円形状の断面を備えている。なお、下柱中空部分10aの断面も円形状となっている。
上柱20の構造も、第一実施形態に係る上柱20の構造と同様である。すなわち、上柱20も、中空の鋼管柱であり、図4に示すように、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、円形状の断面を備えている。なお、上柱中空部分20aの断面も円形状となっている。また、上柱20は、下柱10よりも上方に位置している。
仕口ブロック30の構造も、第一実施形態に係る仕口ブロック30の構造と同様である。すなわち、仕口ブロック30は、中空のブロックであり、鉛直方向において下柱10と上柱20との間に設けられている。
また、仕口ブロック30は、仕口ブロック中空部分30aを備えた中央部32と、中央部32から水平方向に放射状に延び出た4つの大梁34と、を有している。
中央部32は、図4に示すように、円形状の断面を備えており、また、中央部32に設けられた仕口ブロック中空部分30aの断面も円形状となっている。
継手部材40は、第一実施形態と同様、下柱10、上柱20、仕口ブロック30のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれる部材である。しかしながら、第三実施形態においては、第一実施形態とは異なり、継手部材40が、下柱10及び仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれるものの、上柱20の中空部分には差し込まれない。すなわち、第三実施形態に係る継手部材40は、下柱中空部分10a及び仕口ブロック中空部分30aの各々に嵌入されることにより、下柱10及び仕口ブロック30を接合する役割を果たしている。
また、継手部材40は、第一実施形態と同様、CFT部材(高強度CFT部材)である。つまり、継手部材40は、鋼管40aにコンクリート40bが充填されたコンクリート充填鋼管構造を備えている。したがって、継手部材40は中実の部材である。
また、継手部材40は、鉛直方向に延び(換言すれば、長手方向が鉛直方向に沿い)、かつ、断面が円形状の本体部分41と、当該本体部分41から外側へ(水平方向に)鍔状に(円形状に)延出した鍔部42と、を備えている。鍔部42は、鉛直方向において継手部材40の上端や下端ではなく中間部分に設けられているので、本体部分41は、鍔部42よりも上方に位置する上方本体部分41aと鍔部42よりも下方に位置する下方本体部分41bとに分かれている。
本体部分41は、下柱中空部分10a及び仕口ブロック中空部分30aに差し込まれる部分である。第三実施形態においては、第一実施形態とは異なり、上方本体部分41aが、仕口ブロック中空部分30aに差し込まれ(嵌入され)、下方本体部分41bが下柱中空部分10aに差し込まれている(嵌入されている)。そのため、本体部分41(上方本体部分41a及び下方本体部分41b)の外径は、下柱中空部分10a及び仕口ブロック中空部分30aの内径よりも小さくなっている。なお、本実施の形態においても、上方本体部分41aの外径と下方本体部分41bの外径は、同じである。
鍔部42は、第一実施形態と同様、継手部材40が下柱10に差し込まれた際に、下柱10に引っ掛かることにより、継手部材40が下柱10をすり抜けてしまうのを防止する役割を果たす。すなわち、図4から容易に理解されるように、継手部材40が下柱10に差し込まれた際には、下柱10の最上部に鍔部42が当接(接触)して引っ掛かるようになっている。そのため、鍔部42の外径は、下柱中空部分10aの内径よりも大きくなっている。そして、本実施の形態において、鍔部42は、下柱10と仕口ブロック30に挟まれた状態で、下柱10と仕口ブロック30との間に位置している。
免震装置110は、仕口ブロック30の上方に設けられ、当該免震装置110の上方に上柱20が設けられている。すなわち、免震装置110は、鉛直方向において仕口ブロック30と上柱20との間に位置している。なお、本実施の形態において、免震装置110は、仕口ブロック30と上柱20の各々に対し、ボルト接合により接合されている。
そして、上記において説明した接合構造は、以下の方法により接合される。
先ず、作業者は、継手部材40を下柱10に差し込む。すなわち、継手部材40の下方本体部分41bを、下柱10の下柱中空部分10aに、鍔部42が下柱10の最上部に当接するまで差し込む。
次に、作業者は、仕口ブロック30を継手部材40に差し込む。すなわち、仕口ブロック30の仕口ブロック中空部分30aを、継手部材40の上方本体部分41aに、仕口ブロック30の最下部が鍔部42に当接するまで差し込む。
次に、作業者は、仕口ブロック30の上に免震装置110をボルト接合により設置し、免震装置110の上に上柱20をボルト接合により設置する。
このような方法で接合された接合構造においては、鉛直方向において上から順に、上柱20、免震装置110、仕口ブロック30、継手部材40の鍔部42、下柱10が、上柱20と免震装置110が接触し、免震装置110と仕口ブロック30が接触し、仕口ブロック30と鍔部42が接触し、鍔部42と下柱10が接触した状態で、並ぶこととなる。そして、仕口ブロック30、下柱10には、それらの内側(内部)において継手部材40の本体部分41が差し込まれた状態となり、下柱10、仕口ブロック30が適切に接合されることとなる。
===上記実施形態に係る接合構造の有効性について===
上述したとおり、上記実施の形態(第一乃至第三実施形態)に係る接合構造は、中空の下柱10と、中空の上柱20と、鉛直方向において下柱10と上柱20との間に設けられ、大梁34を備えた中空の仕口ブロック30と、下柱10、上柱20、仕口ブロック30のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれた継手部材40と、を有することとした。そのため、現場での工期遅延が生じにくい接合構造を実現することが可能となる。
すなわち、上述したとおり、下柱と、上柱と、鉛直方向において下柱と上柱との間に設けられ、大梁を備えた仕口ブロックと、を有する接合構造は既によく知られている。
そして、従来、このような接合構造を構築する際には、上柱と仕口ブロックとを現場で溶接し、仕口ブロックと下柱とを現場で溶接することにより実現していた。
しかしながら、かかる実現方法は、現場溶接によるため雨天時等には行えず、工期遅延を生じさせる場合があった。
これに対して、本実施の形態においては、上述した継手部材40を導入することにより、差し込み形式による接合構造を実現した。そのため、現場での溶接作業を大幅に減らすことが可能となり、現場での工期遅延が生じにくい接合構造を実現することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、継手部材40が、CFT部材であることとした。
継手部材40は上柱20や下柱10や仕口ブロック30の内側に差し込まれるため、継手部材40の外径を小さくする必要がある。そのため、継手部材40の構成や材質によっては、継手部材40の強度が弱くなり、上柱20や下柱10や仕口ブロック30を接合する接合機能が適切に発揮されない恐れがある。
これに対し、本実施の形態においては、継手部材40を、単なる鋼管ではなく、コンクリートが鋼管に充填されたCFT部材とした。そのため、継手部材40の強度を強くすることが可能となり、継手部材40による接合機能がより一層適切に発揮されることとなる。
===その他の実施の形態===
上記の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。特に、以下に述べる実施形態であっても、本発明に含まれるものである。
上記実施の形態に係る接合構造は、継手部材40による差し込み形式となっているため、継手部材40による十分な接合機能が発揮されるが、当該接合機能をより一層適切(強固)なものとするために、継手部材40と、上柱20や下柱10や仕口ブロック30と、の間に、コンクリート又はエポキシ接着剤を充填するようにしてもよい。
すなわち、上記実施の形態に係る接合構造においては、下柱10、上柱20、仕口ブロック30のうちの少なくとも一つの中空部分に継手部材40が差し込まれているが、当該少なくとも一つと継手部材40との隙間に、コンクリート又はエポキシ接着剤が充填されていることとしてもよい。
このようにすれば、継手部材40による接合機能がより一層適切に発揮されることとなる。
なお、コンクリート又はエポキシ接着剤の充填は、例えば、以下の方法で行える(第一実施形態に係る接合構造に対して充填を行う場合を例に挙げて説明するが、他の実施の形態についても同様である)。
上述したとおり、作業者は、継手部材40を下柱10に差し込み、仕口ブロック30を継手部材40に差し込み、上柱20を継手部材40に差し込むことにより、接合構造を完成させる。そして、作業者は、接合構造を完成させた後に、下柱10、上柱20、仕口ブロックに予め開けておいた充填用穴部から、コンクリート又はエポキシ接着剤を流し込むことにより、当該充填を行う。
なお、図5は、充填用穴部の位置の一例を示した概略分解斜視図である。すなわち、図5は、図1に示した概略分解斜視図に、充填用穴部の位置を符号Hで加えたものである。
また、コンクリート又はエポキシ接着剤に代えて、粘性体や粘弾性体等の制振材を充填することとしてもよい。
すなわち、上記実施の形態に係る接合構造においては、下柱10、上柱20、仕口ブロック30のうちの少なくとも一つの中空部分に継手部材40が差し込まれているが、当該少なくとも一つと継手部材40との隙間に、制振材が充填されていることとしてもよい。
このようにすれば、地震により当該接合構造に水平力が加わった場合に、当該制振材のエネルギー吸収機能が発揮されて、制振効果が当該接合構造に生ずることとなる。すなわち、このようにすれば、接合構造に制振機能も持たせることが可能となる。
また、第一実施形態においては、継手部材40が、下柱10、上柱20、及び、仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれており、継手部材40は、外径が下柱10の中空部分の内径よりも大きい鍔部42を備え、鍔部42は、下柱10と仕口ブロック30に挟まれた状態で、下柱10と仕口ブロック30との間に位置することとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、第一実施形態の変形例(第一変形例と呼ぶ)として、図6に示す例であってもよい。
第一変形例と第一実施形態の相違点は、第一実施形態においては、継手部材40が、上柱20及び仕口ブロック30と同様、下柱10にも差し込まれているのに対し、第一変形例においては、継手部材40が、上柱20及び仕口ブロック30に差し込まれている一方で、下柱10には差し込まれていない点である。すなわち、第一変形例においては、下柱10は継手部材40に工場にて溶接又はボルト接合され、双方の部材は一体化されている。すなわち、第一変形例においては、継手部材40が下柱10と溶接又はボルト接合により一体化されており、下柱10と一体化された継手部材40が、上柱20及び仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれている。
そして、第一実施形態は、継手部材40と下柱10とが一体化されていない(分割されている)ため、部材の現場への運搬や現場での取り扱いが楽になる(重くない部材を運搬したり取り扱ったりすることができる)点で優位性を有する。
一方、第一変形例は、継手部材40と下柱10とが予め一体化されているため、現場での差し込み工程が簡略化される点で優位性を有する。
同様に、第二実施形態においては、継手部材40が、下柱10、上柱20、及び、仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれており、継手部材40は、外径が仕口ブロック30の中空部分の内径よりも大きい鍔部42を備え、鍔部42は、上柱20と仕口ブロック30に挟まれた状態で、上柱20と仕口ブロック30との間に位置することとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、第二実施形態の変形例(第二変形例と呼ぶ)として、図7に示す例であってもよい。
第二変形例と第二実施形態の相違点は、第二実施形態においては、継手部材40が、下柱10及び仕口ブロック30と同様、上柱20にも差し込まれているのに対し、第一変形例においては、継手部材40が、下柱10及び仕口ブロック30に差し込まれている一方で、上柱20には差し込まれていない点である。すなわち、第二変形例においては、上柱20は継手部材40に工場にて溶接又はボルト接合され、双方の部材は一体化されている。すなわち、第二変形例においては、継手部材40が上柱20と溶接又はボルト接合により一体化されており、上柱20と一体化された継手部材40が、下柱10及び仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれている。
そして、第二実施形態は、継手部材40と上柱20とが一体化されていない(分割されている)ため、部材の現場への運搬や現場での取り扱いが楽になる(重くない部材を運搬したり取り扱ったりすることができる)点で優位性を有する。
一方、第二変形例は、継手部材40と上柱20とが予め一体化されているため、現場での差し込み工程が簡略化される点で優位性を有する。
同様に、第三実施形態においては、継手部材40が、下柱10及び仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれており、継手部材40は、外径が下柱10の中空部分の内径よりも大きい鍔部42を備え、鍔部42は、下柱10と仕口ブロック30に挟まれた状態で、下柱10と仕口ブロック30との間に位置しており、仕口ブロック30の上方には免震装置110が設けられ、さらに、免震装置110の上方に上柱20が設けられていることとした。しかしながら、これに限定されるものではなく、第三実施形態の変形例(第三変形例と呼ぶ)として、図8に示す例であってもよい。
第三変形例と第三実施形態の相違点は、第三実施形態においては、継手部材40が、仕口ブロック30と同様、下柱10にも差し込まれているのに対し、第三変形例においては、継手部材40が、仕口ブロック30に差し込まれている一方で、下柱10には差し込まれていない点である。すなわち、第三変形例においては、下柱10は継手部材40に工場にて溶接又はボルト接合され、双方の部材は一体化されている。すなわち、第三変形例においては、継手部材40が下柱10と溶接又はボルト接合により一体化されており、下柱10と一体化された継手部材40が、上柱20及び仕口ブロック30の各々の中空部分に差し込まれており、仕口ブロック30の上方には免震装置110が設けられ、さらに、免震装置110の上方に上柱20が設けられている。
そして、第三実施形態は、継手部材40と下柱10とが一体化されていない(分割されている)ため、部材の現場への運搬や現場での取り扱いが楽になる(重くない部材を運搬したり取り扱ったりすることができる)点で優位性を有する。
一方、第三変形例は、継手部材40と下柱10とが予め一体化されているため、現場での差し込み工程が簡略化される点で優位性を有する。
また、第一変形例においては、下柱10と継手部材40とが一体化され、第二変形例においては、上柱20と継手部材40とが一体化されていることとしたが、図9に示すように、仕口ブロック30と継手部材40とが一体化されていることとしてもよい(かかる例を第四変形例と呼ぶ)。すなわち、第四変形例においては、継手部材40が仕口ブロック30と溶接又はボルト接合により一体化されており、仕口ブロック30と一体化された継手部材40が、上柱20及び下柱10の各々の中空部分に差し込まれている。
そして、第四変形例は、上記第一変形例乃至第三変形例と同様の点、すなわち、継手部材40と仕口ブロック30とが予め一体化されているため、現場での差し込み工程が簡略化される点で優位性を有する。
1 構造物
10 下柱
10a 下柱中空部分
20 上柱
20a 上柱中空部分
30 仕口ブロック
30a 仕口ブロック中空部分
32 中央部
34 大梁
40 継手部材
40a 鋼管
40b コンクリート
41 本体部分
41a 上方本体部分
41b 下方本体部分
42 鍔部
110 免震装置

Claims (11)

  1. 中空の下部鉛直構造部材と、
    中空の上部鉛直構造部材と、
    鉛直方向において前記下部鉛直構造部材と前記上部鉛直構造部材との間に設けられ、中空部分を備えた中央部から水平構造部材が延び出た中間部構造部材と、
    前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、前記中間部構造部材のうちの少なくとも一つの中空部分に差し込まれた継手部材と、
    を有し、
    前記水平構造部材は、前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直部材あるいは前記継手部材のいずれともボルト接合されていないことを特徴とする接合構造。
  2. 請求項1に記載の接合構造において、
    前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、及び、前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれており、
    前記継手部材は、外径が前記下部鉛直構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
    前記鍔部は、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置することを特徴とする接合構造。
  3. 請求項1に記載の接合構造において、
    前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材と一体化されており、
    前記下部鉛直構造部材と一体化された前記継手部材が、前記上部鉛直構造部材及び前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれていることを特徴とする接合構造。
  4. 請求項1に記載の接合構造において、
    前記継手部材は、前記上部鉛直構造部材と一体化されており、
    前記上部鉛直構造部材と一体化された前記継手部材が、前記下部鉛直構造部材及び前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれていることを特徴とする接合構造。
  5. 請求項1に記載の接合構造において、
    前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材及び前記中間部構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれており、
    前記継手部材は、外径が前記下部鉛直構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
    前記鍔部は、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記下部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置しており、
    前記中間部構造部材の上方には、免震装置が設けられ、さらに、前記免震装置の上方に前記上部鉛直構造部材が設けられていることを特徴とする接合構造。
  6. 請求項1に記載の接合構造において、
    前記継手部材は、前記下部鉛直構造部材と一体化されており、
    前記下部鉛直構造部材と一体化された前記継手部材が、前記中間部構造部材の前記中空部分に差し込まれており、
    前記中間部構造部材の上方には、免震装置が設けられ、さらに、前記免震装置の上方に前記上部鉛直構造部材が設けられていることを特徴とする接合構造。
  7. 請求項1に記載の接合構造において、
    前記継手部材は、前記中間部構造部材と一体化されており、
    前記中間部構造部材と一体化された前記継手部材が、前記上部鉛直構造部材及び前記下部鉛直構造部材の各々の前記中空部分に差し込まれていることを特徴とする接合構造。
  8. 中空の下部鉛直構造部材と、
    中空の上部鉛直構造部材と、
    鉛直方向において前記下部鉛直構造部材と前記上部鉛直構造部材との間に設けられ、中空部分を備えた中央部から水平構造部材が延び出た中間部構造部材と、
    前記下部鉛直構造部材、前記上部鉛直構造部材、及び、前記中間部構造部材の各々の中空部分に差し込まれた継手部材と、
    を有し、
    前記継手部材は、外径が前記中間部構造部材の前記中空部分の内径よりも大きい鍔部を備え、
    前記鍔部は、前記上部鉛直構造部材と前記中間部構造部材に挟まれた状態で、前記上部鉛直構造部材と前記中間部構造部材との間に位置することを特徴とする接合構造。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の接合構造において、
    前記継手部材は、CFT部材であることを特徴とする接合構造。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の接合構造において、
    前記少なくとも一つと継手部材との隙間には、コンクリート又はエポキシ接着剤が充填されていることを特徴とする接合構造。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の接合構造において、
    前記少なくとも一つと継手部材との隙間には、制振材が充填されていることを特徴とする接合構造。
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