JP6375826B2 - 供給電力制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、供給電力制御装置に関し、特に、プリンタのサーマルヘッドに供給する電力とそれ以外のものに供給する電力とを制御する供給電力制御装置に用いて好適なものである。
従来、複数の発熱体(発熱抵抗素子)を含むサーマルヘッドを備え、当該複数の発熱体を印刷データに基づいて選択的に通電することにより、当該印刷データに基づく印字処理を行うようになされたサーマルプリンタが知られている。
サーマルヘッドで消費可能な消費電力量(以下、ヘッド消費電力量PHDとする)は、所定の電力供給が可能なAC電源アダプタの定格電力量(以下、AC定格電力量PACとする)と、サーマルヘッド以外のもの(内部基板やプリンタに接続された外部接続機器など)が常時消費可能な電力量の総和(以下、その他消費電力量POTとする)とによって決まる。すなわち、印字動作時にサーマルヘッドが使用できる最大の消費電力量PHDは、AC定格電力量PACからその他消費電力量POTを差し引いた電力量(PHD=PAC−POT)に相当する。
また、プリンタは常にPHD <PAC −POT の関係でサーマルヘッドを駆動する必要がある。この関係を維持するために、その他消費電力量POTが大きい場合には、印字速度を遅くするなどしてヘッド消費電力量PHDを調整することが一般的である。
ところで、近年はプリンタがUSB(Universal Serial Bus)デバイス接続用のUSBポートを持つことが求められるようになっている。これに伴い、その他消費電力量POTの内訳の1つとして、USBデバイスでの消費電力量を考慮する必要が生じている。ここで、USBデバイスはプリンタに常時接続されているとは限らない。また、消費電力の大きさも、プリンタに接続されるUSBデバイスによって異なる。そのため、USBデバイスの装着状態に応じて、その他消費電力量POTは変動する。よって、印字動作時にサーマルヘッドが使用できるヘッド消費電力量PHDも、USBデバイスの装着状態に応じて変動する。
しかしながら、従来のプリンタは、USBポートに接続されたUSBデバイスで消費される電力量を検出してヘッド消費電力量PHDを調整する機能を有していない。このため、AC電源アダプタの定格超過を防ぐために、いくつのUSBポートにどのようなUSBデバイスが接続されているかに関係なく、USB規格で定められた最大消費電力のUSBデバイスが全てのUSBポートに接続されていることを前提としてその他消費電力量POTを設定し、その上でヘッド消費電力量PHDを調整することが一般的であった。
ところが、この方式だと、実際にはUSBポートにUSBデバイスが接続されていないときでも、USBデバイスにおいて規格最大値分の消費電力が生じている前提で設定されたその他消費電力量POTを考慮してヘッド消費電力量PHDが設定される。このため、サーマルヘッドの駆動に充てられる余剰分の電力がプリンタ内部にあるにもかかわらず、ヘッド消費電力量PHDとして使える電力量が常に制限された状態となり、不要な印字速度の低下を引き起こしていた。
図8は、この問題を説明するための図である。なお、ここではプリンタが3つのUSBポートを備えているものとして説明する。図8に示すように、従来のプリンタでは、USBデバイスが実際に接続されているか否かに関係なく、1つのUSBデバイスで消費される最大の電力量としてUSB規格で定められた最大消費電力量(以下、USB最大消費電力量PUSBとする)の3ポート分と、内部基板等で消費される電力量PINとを足し算して、その他消費電力量POTを設定している。
このため、PHD =PAC−POT の関係で調整されるヘッド消費電力量PHDが無駄に小さくなってしまう。この場合、プリンタにUSBデバイスが実際には接続されていない場合、USB最大消費電力量PUSBとして設定された電力は本来サーマルヘッドの駆動に充てられる余剰電力となるが、これをヘッド消費電力量PHDとして活用することができず、印字速度を上げることができない。特に、3つのUSBポートの何れにもUSBデバイスが接続されていない場合は、余剰電力が大きくなるにもかかわらず、これをサーマルヘッドの駆動に有効に活用することができない。
一方、AC電源アダプタから電力が直接供給され、設定された動作モードで動作するプリンタと、プリンタを介して電力が供給され、設定された動作モードで動作する接続機器とを備えたシステムにおいて、接続機器の消費電力を監視し、消費電力が供給電力を超えた場合に、接続機器の動作モードもしくはプリンタの動作モードのどちらか一方を、より消費電力が少ないモードに切替えるようにしたシステムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4124873号公報
上述のとおり、特許文献1に記載の技術では、動作モードを適宜切り替えるために、接続機器の消費電力を監視する必要がある。これに対し、上述したように従来のプリンタは、USBポートに接続されたUSBデバイスで消費される電力量を検出してヘッド消費電力量PHDを調整する機能を有していない。このため、特許文献1に記載の技術を従来のプリンタにそのまま適用することはできない。
本発明は、このような問題を解決するために成されたものであり、USBデバイスで消費される電力量を検出する仕組みを導入することなく、プリンタ内部の余剰電力をサーマルヘッドの駆動に有効に活用できるようにすることで、印字速度の低下を最小限にとどめることができるようにすることを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明では、USBデバイス1つで消費され得る最大の電力量であるUSB最大消費電力量を含めて、プリンタのサーマルヘッド以外のものに供給可能な最大の電力量であるその他消費電力量を初期設定するとともに、AC電源アダプタからプリンタに供給可能な最大の電力量であるAC定格電力量からその他消費電力量を引いた電力量を、サーマルヘッドに供給可能な最大の電力量であるヘッド消費電力量として初期設定する。そして、プリンタが備えるUSBポートに対するUSBデバイスの接続数を検出し、接続数が1個以下の場合は初期設定を維持する一方、接続数が2個以上の場合は、その接続数に応じて、その他消費電力量を増やしてヘッド消費電力量を減らすようにしている。
上記のように構成した本発明によれば、USBポートに接続されたUSBデバイスでの消費電力ではなく、USBデバイスの接続数に応じて、プリンタのサーマルヘッドに供給する電力とそれ以外のものに供給する電力とが制御される。このため、USBデバイスで消費される電力量を検出する仕組みを導入することなく、USBデバイスの接続数に応じたプリンタ内部の余剰電力をサーマルヘッドの駆動に適切に充てることができる。これにより、プリンタでの消費電力量がAC電源アダプタの定格を超過することを回避する目的で調整を余儀なくされている印字速度の低下を最小限にとどめることができる。
また、本発明によれば、USBデバイス1つで消費され得る最大の電力量であるUSB最大消費電力量をその他消費電力量の一部として確保した状態でヘッド消費電力量が初期設定されている。そのため、例えば初期設定の際にはUSBデバイスが1つも接続されておらず、その後、印字中にUSBデバイスが1つ接続されて当該USBデバイスに電力供給が開始されたとしても、サーマルヘッドに供給する電力量の変更は行われない。これにより、印字中におけるサーマルヘッドでの消費電力変動による印字速度の低下などを確実に防ぐことができるというメリットも有する。
本実施形態による情報処理システムの構成例を示す図である。 本実施形態によるプリンタの構成例を示す図である。 本実施形態の電力量初期設定部により設定される各電力量の初期設定状態の一例を示す図である。 本実施形態の設定電力量変更部により設定される各電力量の設定状態の一例を示す図である。 本実施形態によるプリンタの動作例を示すフローチャートである。 本実施形態の電力量初期設定部により設定される各電力量の初期設定状態の変形例を示す図である。 本実施形態の設定電力量変更部により設定される各電力量の設定状態の変形例を示す図である。 従来の問題点を説明するための図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態による情報処理システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態による情報処理システムは、本発明の供給電力制御装置を備えたプリンタ100と、当該プリンタ100に電力を供給するAC電源アダプタ200と、プリンタ100に接続されるUSBデバイス301〜303(以下、まとめてUSBデバイス300と記す)とを備えて構成されている。
プリンタ100は、図1の例では3つのUSBポート21〜23を備え、最大で3つのUSBデバイス301〜303を接続することが可能となっている。図1の例ではプリンタ100に3つのUSBデバイス301〜303が接続された状態を示しているが、プリンタ100に接続するUSBデバイス300の数は、0個、1個、2個、3個の何れとすることも可能である。
図2は、プリンタ100の構成例を示す図である。図2に示すように、プリンタ100は、本発明の供給電力制御装置10、USBポート20、サーマルヘッド30および内部基板40を備えている。供給電力制御装置10は、その機能構成として、電力制御部11および接続数検出部12を備えている。電力制御部11は、より具体的な機能構成として、電力量初期設定部11aおよび設定電力量変更部11bを備えている。
なお、電力制御部11が備える各機能ブロック11a,11bは、例えば、CPU、RAM、ROMなどを備えたマイクロコンピュータ等により構成され、ROMに記憶されたプログラムが動作することによって実現される。ここで、プログラムを記憶する記憶媒体はROMに限らず、ハードディスクまたは半導体メモリ等の他の記憶媒体であってもよい。
供給電力制御装置10は、AC電源アダプタ200からプリンタ100に供給される電力を、サーマルヘッド30に供給するとともに、当該サーマルヘッド30以外のものに供給する。すなわち、供給電力制御装置10は、サーマルヘッド30に供給する電力と、サーマルヘッド30以外のものに供給する電力とを制御する。本実施形態において、サーマルヘッド30以外のものとは、プリンタ100のUSBポート20に接続されたUSBデバイス300、および、プリンタ100に内蔵された内部基板40である。
USBデバイス300への電力供給は、USBポート20を介して行う。上述したように、本実施形態では、プリンタ100は3つのUSBポート21〜23を有している。供給電力制御装置10は、この3つのUSBポート21〜23の何れかに接続されたUSBデバイス300に対して、当該USBポート21〜23を介して電力の供給を行う。
以下に、供給電力制御装置10の機能構成について詳しく説明する。
電力制御部11は、AC電源アダプタ200からプリンタ100に供給された電力を、USBポート20に接続されたUSBデバイス300、プリンタ100内のサーマルヘッド30および内部基板40に対して供給するよう制御する。特に、本実施形態では、電力制御部11は、サーマルヘッド30に供給可能な最大の電力量と、当該サーマルヘッド30以外のもの(USBデバイス300および内部基板40)に供給可能な最大の電力量との割り振りを制御する。この割り振りを制御するのが、電力量初期設定部11aおよび設定電力量変更部11bである。
電力量初期設定部11aは、プリンタ100の電源がオンとされたときに、サーマルヘッド30に供給可能な最大の電力量と、サーマルヘッド30以外のものに供給可能な最大の電力量との割り振りを初期設定する。ここでは、サーマルヘッド30以外のものに供給可能な最大の電力量(その他消費電力量POT)として必要量を確保しつつ、サーマルヘッド30に供給可能な最大の電力量(ヘッド消費電力量PHD)を初期設定する。
具体的には、電力量初期設定部11aは、まず、1つのUSBデバイスで消費され得る最大の電力量(USB最大消費電力量PUSB)と内部基板40で消費される電力量(内部消費電力量PIN)との合計電力量を、その他消費電力量POTとして初期設定する。ここでは、USBポート21〜23にいくつのUSBデバイス300が接続されているかにかかわらず、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBを含めてその他消費電力量POTを初期設定する。
次に、電力量初期設定部11aは、AC電源アダプタ200からプリンタ100に供給可能な定格電力量(AC定格電力量PAC)から、上述のように初期設定したその他消費電力量POTを引いた電力を、サーマルヘッド30のヘッド消費電力量PHDとして初期設定する。
図3は、電力量初期設定部11aにより設定される各電力量の初期設定状態の一例を示す図である。図3に示すように、電力量初期設定部11aは、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBと内部消費電力量PINとの合計電力量を、その他消費電力量POTとして初期設定する。また、電力量初期設定部11aは、AC定格電力量PACからその他消費電力量POTを引いた電力を、サーマルヘッド30のヘッド消費電力量PHDとして初期設定する。ここで、USB最大消費電力量PUSB、内部消費電力量PINおよびAC定格電力量PACは何れも既知であり、図示しない内部メモリに記憶されている。
なお、ここでいう電力量の「設定」とは、実際に電力を供給することを意味するものではなく、供給可能な電力量を確保することを意味する。すなわち、ヘッド消費電力量PHDを設定するというのは、電力制御部11がサーマルヘッド30に対してヘッド消費電力量PHD分の電力を常に供給するということではない。電力制御部11は、実際に印刷を実行する際に、サーマルヘッド30に対して、確保されたヘッド消費電力量PHDの範囲内で電力を供給する。印刷の実行が終了すれば、電力制御部11はサーマルヘッド30に対する電力の供給を停止する。
また、USB最大消費電力量PUSBを含めてその他消費電力量POTを設定するというのは、電力制御部11がUSBデバイス300に対してUSB最大消費電力量PUSB分の電力を常に供給するということではない。電力制御部11は、実際にUSBデバイス300がプリンタ100に接続されたときに、そのUSBデバイス300に対して電力を供給する。このとき、電力制御部11は、USB最大消費電力量PUSB分の電力をUSBデバイス300に供給するのではなくて、接続されたUSBデバイス300に固有の消費電力量分の電力を供給する。供給する電力量は、接続されるUSBデバイス300に応じて異なる。
接続数検出部12は、プリンタ100が備える3つのUSBポート21〜23に対するUSBデバイス300の接続数を検出する。具体的には、接続数検出部12は、3つのUSBポート21〜23のそれぞれ毎に、USBデバイス300が接続されているか否かを検出する。そして、USBデバイス300が接続されていることが検出されたUSBポート21〜23の数を数えることにより、USBポート21〜23に対するUSBデバイス300の接続数を検出する。
設定電力量変更部11bは、電力量初期設定部11aにより供給電力量の割り振りを初期設定した後、当該設定を必要に応じて変更する。具体的には、設定電力量変更部11bは、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が1個以下の場合は、電力量初期設定部11aにより初期設定されたヘッド消費電力量PHDおよびその他消費電力量POTを維持する。
初期設定の際に、内部消費電力量PINの他にUSBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBの供給枠がその他消費電力量POTの一部として既に確保されている。そのため、初期設定の後に1つのUSBデバイス300に電力供給を開始したとしても、実際にサーマルヘッド30、内部基板40およびUSBデバイス300に対して同時に供給される電力量の合計が、AC電源アダプタ200からプリンタ100に供給されるAC定格電力量PACを超過することはない。よって、USBデバイス300が1つ接続されただけでは、電力量初期設定部11aにより初期設定された供給電力量の割り振りを変える必要はない。
一方、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が2個以上の場合、設定電力量変更部11bは、その接続数に応じて、その他消費電力量POTを増やしてヘッド消費電力量PHDを減らすように供給電力量の設定を変更する。具体的には、USB最大消費電力量PUSBに接続数を乗じた電力量と内部消費電力量PINとの合計電力量をその他消費電力量POT’として設定する一方、AC定格電力量PACからその他消費電力量POT’を引いた電力量をヘッド消費電力量PHD’として設定する。
図4は、設定電力量変更部11bにより設定される各電力量の設定状態の一例を示す図である。図4(a)は、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が2個であった場合の例を示している。図4(a)に示すように、設定電力量変更部11bは、(USB最大消費電力量PUSB×2)と内部消費電力量PINとの合計電力量を、その他消費電力量POT’として設定する。また、設定電力量変更部11bは、AC定格電力量PACからその他消費電力量POT’を引いた電力量を、サーマルヘッド30のヘッド消費電力量PHD’として設定する。
プリンタ100に2つのUSBデバイス300が接続された場合、実際にその2つのUSBデバイス300に対して供給される電力の合計が、初期設定の際に確保しておいたUSBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBを超える可能性がある。そのため、プリンタ100にUSBデバイス300が2つ接続された場合、設定電力量変更部11bは、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBを上乗せしてその他消費電力量POT’を設定する。逆に、1つ分のUSB最大消費電力量PUSBを減らしてヘッド消費電力量PHD’を設定する。
図4(b)は、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が3個であった場合の例を示している。図4(b)に示すように、設定電力量変更部11bは、(USB最大消費電力量PUSB×3)と内部消費電力量PINとの合計電力量を、その他消費電力量POT’として設定する。また、設定電力量変更部11bは、AC定格電力量PACからその他消費電力量POT’を引いた電力量を、サーマルヘッド30のヘッド消費電力量PHD’として設定する。
プリンタ100に3つのUSBデバイス300が接続された場合、実際にその3つのUSBデバイス300に対して供給される電力の合計が、初期設定の際に確保しておいたUSBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBを超えるだけでなく、2つ分のUSB最大消費電力量PUSBを超える可能性がある。そのため、プリンタ100にUSBデバイス300が3つ接続された場合、設定電力量変更部11bは、USBデバイス2つ分のUSB最大消費電力量PUSBを上乗せしてその他消費電力量POT’を設定する。逆に、2つ分のUSB最大消費電力量PUSBを減らしてヘッド消費電力量PHD’を設定する。
図5は、上記のように構成したプリンタ100の動作例を示すフローチャートである。図5に示すフローチャートの処理は、プリンタ100の電源をオンとしたときに開始する。
プリンタ100の電源がオンにされると、電力量初期設定部11aは、まず、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBと内部消費電力量PINとの合計電力量を、その他消費電力量POTとして初期設定する(ステップS1)。次に、電力量初期設定部11aは、当該初期設定したその他消費電力量POTをAC定格電力量PACから引いた電力量を、ヘッド消費電力量PHDとして初期設定する(ステップS2)。
その後、接続数検出部12は、プリンタ100が備える3つのUSBポート21〜23に対するUSBデバイス300の接続数を検出する(ステップS3)。そして、設定電力量変更部11bは、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が2個以上か否かを判定する(ステップS4)。
ここで、USBデバイス300の接続数が2個以上の場合、設定電力量変更部11bは、USB最大消費電力量PUSBに接続数を乗じた電力量と内部消費電力量PINとの合計電力量を、その他消費電力量POT’として設定し直す(ステップS5)。また、設定電力量変更部11bは、再設定したその他消費電力量POT’をAC定格電力量PACから引いた電力量を、ヘッド消費電力量PHD’として設定し直す(ステップS6)。
一方、上記ステップS4において、USBデバイス300の接続数が2個以上ではない、つまり1個以下であると判定された場合、設定電力量変更部11bは、ステップS5,S6の処理は行わず、ステップS7にジャンプする。すなわち、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が1個以下の場合、設定電力量変更部11bは、電力量初期設定部11aにより初期設定されたヘッド消費電力量PHDおよびその他消費電力量POTを維持する。
その後、接続数検出部12は、USBデバイス300の接続数に変化が生じたか否かを判定する(ステップS7)。ここで、USBデバイス300の接続数に変化が生じた場合、設定電力量変更部11bは、接続数検出部12により検出された変化後の接続数が2個以上か否かを判定する(ステップS8)。接続数が2個以上の場合、処理はステップS5に戻る。一方、USBデバイス300の接続数が1個以下の場合、処理はステップS1に戻る。
上記ステップS7において、USBデバイス300の接続数に変化が生じていないと判定された場合、電力制御部11は、プリンタ100の電源がオフにされたか否かを判定する(ステップS9)。プリンタ100の電源がオフにされていない場合は、処理はステップS7に戻る。一方、プリンタ100の電源がオフにされた場合は、図5に示すフローチャートの処理は終了する。
以上詳しく説明したように、本実施形態によれば、USBポート21〜23に接続されたUSBデバイス300での消費電力ではなく、USBデバイス300の接続数に応じて、プリンタ100のサーマルヘッド30に供給する電力とそれ以外のものに供給する電力とが制御される。このため、USBデバイス300で消費される電力量を検出する仕組みを導入することなく、USBデバイス300の接続数に応じてプリンタ100内部の余剰電力をサーマルヘッド30の駆動に適切に充てることができる。これにより、プリンタ100での消費電力量がAC定格電力量PACを超過することを回避する目的で調整を余儀なくされている印字速度の低下を最小限にとどめることができる。
また、本実施形態によれば、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBをその他消費電力量POTの一部として確保した状態でヘッド消費電力量PHDが初期設定されている。そのため、例えば初期設定の際にはUSBデバイス300が1つも接続されておらず、その後、印字中にUSBデバイス300が1つ接続されて当該USBデバイス300に電力供給が開始されたとしても、サーマルヘッド30に供給する電力量の変更は行われない。これにより、印字中におけるサーマルヘッド30での消費電力変動による印字速度の低下などを確実に防ぐことができる。
なお、上記実施形態では、プリンタ100の電源がオンにされたときの初期設定として、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBを含めてその他消費電力量POTを設定する例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、電力量初期設定部11aは、USB最大消費電力量PUSBに代えて、USB最大消費電力量PUSBより所定量PΔだけ多い電力量を含めてその他消費電力量POTを初期設定するようにしてもよい。
図6は、電力量初期設定部11aにより設定される各電力量の初期設定状態の変形例を示す図である。図6に示すように、電力量初期設定部11aは、USBデバイス1つ分のUSB最大消費電力量PUSBより所定量PΔだけ多い電力量と内部消費電力量PINとの合計電力量を、その他消費電力量POTとして初期設定する。また、電力量初期設定部11aは、AC定格電力量PACからその他消費電力量POTを引いた電力量を、サーマルヘッド30のヘッド消費電力量PHDとして初期設定する。
ここで、所定量PΔは、USB最大消費電力量USBより小さい値に設定するのが好ましい。USB最大消費電力量PUSBより所定量PΔだけ多い電力量を確保する趣旨は、消費電力の大きなUSBデバイス300が1つプリンタ100に接続されたときに、当該USBデバイス300、サーマルヘッド30および内部基板40で実際に消費される電力の合計が絶対にAC定格電力量PACを超えることがないようにするためであり、所定量PΔはいわば余裕を持たせるためのマージンである。そのため、所定量PΔは大きな値に設定する必要はない。
図6のように初期設定を行った後、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が2個以上の場合、設定電力量変更部11bは、図4で説明したのと同様に、USB最大消費電力量PUSBに接続数を乗じた電力量と内部消費電力量PINとの合計電力量をその他消費電力量POT’として設定する一方、AC定格電力量PACからその他消費電力量POT’を引いた電力量をヘッド消費電力量PHD’として設定する。
あるいは、図7に示すように、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が2個以上の場合に、設定電力量変更部11bは、USB最大消費電力量PUSBに(接続数−1)を乗じた電力量を、電力量初期設定部11aにより設定された初期のその他消費電力量POTに加算して新たなその他消費電力量POT’を設定する一方、当該新たなその他消費電力量POT’をAC定格電力量PACから引いた電力量をヘッド消費電力量PHD’として設定するようにしてもよい。
なお、図7は、接続数検出部12により検出されたUSBデバイス300の接続数が2個の場合の例を示している。すなわち、設定電力量変更部11bは、USB最大消費電力量PUSB×(2−1)を乗じた電力量を、初期設定に係るその他消費電力量POT(=PUSB+PΔ)に加算して新たなその他消費電力量POT’を設定している。
また、上記実施形態では、その他消費電力量POTを確保する対象であるサーマルヘッド30以外のものの一例として、USBデバイス300および内部基板40を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、USBポート20以外のインタフェースによってプリンタに常時接続される外部接続機器をさらに含めてもよい。
その他、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
10 供給電力制御装置
11 電力制御部
11a 電力量初期設定部
11b 設定電力量変更部
12 接続数検出部
21〜23 USBポート
30 サーマルヘッド
40 内部基板
100 プリンタ
200 AC電源アダプタ
300 USBデバイス

Claims (5)

  1. AC電源アダプタからプリンタに供給される電力を、上記プリンタのサーマルヘッドに供給するとともに、上記プリンタに接続されたUSBデバイスを含めて上記サーマルヘッド以外のものに供給するようになされた供給電力制御装置であって、
    上記USBデバイス1つで消費され得る最大の電力であるUSB最大消費電力量を含めて、上記サーマルヘッド以外のものに供給可能な最大の電力量であるその他消費電力量を初期設定するとともに、上記AC電源アダプタから上記プリンタに供給可能な定格電力量であるAC定格電力量から上記その他消費電力量を引いた電力量を、上記サーマルヘッドに供給可能な最大の電力量であるヘッド消費電力量として初期設定する電力量初期設定部と、
    上記プリンタが備えるUSBポートに対する上記USBデバイスの接続数を検出する接続数検出部と、
    上記接続数検出部により検出された上記USBデバイスの接続数が1個以下の場合は、上記電力量初期設定部により設定された上記その他消費電力量および上記ヘッド消費電力量を維持する一方、上記USBデバイスの接続数が2個以上の場合は、その接続数に応じて、上記その他消費電力量を増やして上記ヘッド消費電力量を減らす設定電力量変更部とを備えたことを特徴とする供給電力制御装置。
  2. 上記設定電力量変更部は、上記接続数検出部により検出された上記USBデバイスの接続数が2個以上の場合、上記USB最大消費電力量に上記接続数を乗じた電力量を含めて上記その他消費電力量を設定する一方、上記AC定格電力量から上記その他消費電力量を引いた電力量を上記ヘッド消費電力量として設定することを特徴とする請求項1に記載の供給電力制御装置。
  3. 上記電力量初期設定部は、上記USB最大消費電力量に代えて、上記USB最大消費電力量より所定量だけ多い電力量を含めて上記その他消費電力量を初期設定し、
    上記所定量は、上記USB最大消費電力量より小さい値に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の供給電力制御装置。
  4. 上記設定電力量変更部は、上記接続数検出部により検出された上記USBデバイスの接続数が2個以上の場合、上記USB最大消費電力量に上記接続数を乗じた電力量を含めて上記その他消費電力量を設定する一方、上記AC定格電力量から上記その他消費電力量を引いた電力量を上記ヘッド消費電力量として設定することを特徴とする請求項3に記載の供給電力制御装置。
  5. 上記設定電力量変更部は、上記接続数検出部により検出された上記USBデバイスの接続数が2個以上の場合、上記USB最大消費電力量に上記接続数−1を乗じた電力量を、上記電力量初期設定部により設定された初期の上記その他消費電力量に加算して新たなその他消費電力量を設定する一方、上記AC定格電力量から上記新たなその他消費電力量を引いた電力量を上記ヘッド消費電力量として設定することを特徴とする請求項3に記載の供給電力制御装置。
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