JP2016068451A - 冷却ファン制御装置、印刷装置及び冷却ファン制御方法 - Google Patents

冷却ファン制御装置、印刷装置及び冷却ファン制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】装置動作停止後、冷却ファンの動作を継続していなければならず、そのため騒音が生じている。
【解決手段】プリンタ100の動作に従って発熱する駆動部017と、駆動部017の温度を検知するサーミスタ018と、駆動部017を冷却する冷却ファン010と、駆動部017に駆動命令を送出する駆動制御部015と、駆動部017の駆動停止の際、駆動命令の全駆動量54と、サーミスタ018が検知する検知温度Tsとから冷却ファン010の停止を判断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、印刷装置の発熱部である駆動部を冷却する冷却ファンを制御する冷却ファン制御装置に関するものである。
従来、シリアルプリンタ等の印刷装置は、駆動部の駆動時に、装置内部の電子部品の素子温度が危険温度に達すると素子が正常に動作しなくなったり破損したりする。そのため、電子部品の素子温度を推測し、その推測した温度が危険温度からマージンを差引いた温度へ収束するように冷却ファンを動作し、電子部品の素子温度が危険温度に達しないように制御を行っていた。特開2003−76251号公報(特許文献1)には、所定個所の温度を推定し、その推定結果に応じて冷却ファンの動作を制御する冷却ファン制御装置が記載されている。
特開2003−76251号公報
しかしながら、従来の冷却ファン制御装置によれば、駆動部の駆動時に電子部品の素子温度が上昇し危険温度に達しないようにマージンを差引いた温度へ収束するように冷却ファンの動作を開始していた。ところが、装置動作停止と共に冷却ファンを停止してしまうと、電力損失による発熱によって素子温度が上昇してしまう。そのため、装置動作停止後も冷却ファンの動作を継続していなければならず、その結果、装置動作停止中も騒音が生じているといった問題点があった。
本発明が解決しようとする課題は、装置動作停止後の冷却ファンの動作時間を短縮し、装置動作停止中の低騒音と消費電力の低減を可能とした冷却ファン制御装置を得ることにある。
上記課題を解決するために本発明に関する冷却ファン制御装置は、装置の動作に従って発熱する駆動部と、前記駆動部の温度を検知する温度検知手段と、前記駆動部を冷却する冷却ファンと、前記駆動部に駆動命令を送出する駆動制御部と、前記駆動部の駆動停止の際、前記駆動命令の全駆動量と、前記温度検知手段が検知する検知温度とから前記冷却ファンの停止を判断する制御部を有することを特徴とするものである。
上記構成を有する本発明によれば、駆動部の駆動停止の際、駆動命令の全駆動量と、温度検知手段が検知する検知温度とから冷却ファンの停止を判断する制御部を有することとしたので、装置動作停止後の冷却ファンの動作時間を短縮し、装置動作停止中の低騒音と消費電力の低減を可能とした冷却ファン制御装置を提供することが可能になる。
第1の実施の形態に関する印刷装置のハードブロック図である。 第1の実施の形態に関する印刷装置の機能ブロック図である。 第1の実施の形態に関する冷却ファン制御の説明図である。 第1の実施の形態に関する冷却ファン制御の説明図である。 第1の実施の形態に関する冷却ファン制御の説明図である。 第1の実施の形態における冷却ファンの動作開始制御を示すフローチャートである。 第1の実施の形態における冷却ファン停止制御を示すフローチャートである。 第1の実施の形態に関する駆動制御部の駆動命令の種類、命令量及び全駆動量を示す説明図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態について説明する。図1は第1の実施の形態に関する印刷装置のハードブロック図である。図1により、印刷装置100(以下プリンタ100という)の構成について説明する。
I/F部001は、印刷データを受信するために図示しないパソコン等の外部端末機器と接続する。操作板002は、オペレータがプリンタ100に対して各種の動作設定を行うための情報入力を受付ける。SOC(System on Chip)003は、マイクロプロセッサ及びROM、RAM等のメモリを統合して単一の半導体チップとしたものであり、プリンタ100の各部と接続され、プリンタ100の全体の動作をコントロールする。
LFドライバ004は、SOC003から媒体搬送の命令を受け、LFモータ005を駆動する駆動回路である。LFモータ005は、LFドライバ004から駆動線を介して制御されるモータである。LFモータ005は、図示しないプラテン及び搬送ローラを駆動して媒体を搬送する。SPドライバ006は、SOC003からキャリッジ走行の命令を受け、SPモータ007を駆動する駆動回路である。
SPモータ007は、SPドライバ006から駆動線を介して制御されるモータである。SPモータ007は、印字ヘッド009を搭載した図示しないキャリッジをプラテンに沿って媒体幅方向に走行させる。ヘッドドライバ008は、SOC003から印字制御の命令を受け、印字ヘッド009を駆動する駆動回路である。印字ヘッド009は、ヘッドドライバ008からの情報を基に媒体に対して印字を行う。
駆動回路としてのLFドライバ004、SPドライバ006及びヘッドドライバ008は、プリンタ100の動作に従って発熱する発熱部となる。またこれらの駆動回路によって駆動される電子部品であるLFモータ005、SPモータ007及び印字ヘッド009は、同じくプリンタ100の動作に従って発熱する発熱部となる。
本実施の形態に関する冷却ファン010は、駆動部017に含まれるLFドライバ004、LFモータ005、SPドライバ006、SPモータ007、ヘッドドライバ008及び印字ヘッド009の発熱部としての各駆動回路及び各電子部品を冷却する。以下の説明では説明の簡略化のために、冷却ファン010は、複数の発熱部に対して単数で説明するが、複数であってもよい。なお、電源011は、プリンタ100に必要な電源をコントロールする。
図2は第1の実施の形態に関する印刷装置の機能ブロック図である。図2は、図1に示したSOC003及び駆動部017の詳細を示す。駆動部017を構成する発熱部は、前述のようにLFドライバ004、LFモータ005、SPドライバ006、SPモータ007、ヘッドドライバ008及び印字ヘッド009である。更に、駆動部017は、これらの複数の発熱部004〜009、発熱部を冷却する冷却ファン010及び駆動部017の温度を検知するサーミスタ018から構成される。SOC003は、制御部012、温度検出部013、駆動部監視部014、駆動制御部015、ファン制御部016及び記憶部019を含んで構成される。
SOC003の制御部012はプリンタ100全体の制御を行う。温度検出部013は、後述する温度検知手段であるサーミスタ018が検知した温度データをサーミスタ温度Tsとして受信する。駆動部監視部014は、駆動制御部015が送出する駆動命令によって駆動部017が駆動した状況を監視する。更に、駆動部監視部014は、後述するように駆動制御部015が送出する駆動命令について、駆動部017の駆動開始から停止までの駆動量の総データを格納する。駆動量の総データは、駆動制御部015が駆動部017へ送出する駆動命令の種類と命令量を監視することによって得ることができる。なお、駆動量の総データについては、後述する。
駆動制御部015は、駆動部017を構成する発熱部のうちの各駆動回路に対し、駆動開始及び停止を制御するため駆動命令及び停止命令を送出する。各駆動回路は、駆動制御部015から駆動命令及び停止命令を受信すると各電子部品を駆動する。即ち、LFドライバ004は駆動制御部015からの駆動命令を受信すると、LFモータ005を駆動する。これによりLFドライバ004とLFモータ005は発熱することになる。SPドライバ006は駆動制御部015からの駆動命令を受信すると、SPモータ007を駆動する。これにより、SPドライバ006とSPモータ007は発熱することになる。ヘッドドライバ008は駆動制御部015からの駆動命令を受信すると、印字ヘッド009を駆動する。これによりヘッドドライバ008と印字ヘッド009は発熱することになる。
ファン制御部016は、冷却ファン010に対し動作開始及び停止の制御を行う。冷却ファン010は駆動部017の各発熱部、即ち、LFドライバ004、LFモータ005、SPドライバ006、SPモータ007、ヘッドドライバ008及び印字ヘッド009を冷却する。
温度検知手段としてのサーミスタ018は、駆動部017の温度を検知し、検知したサーミスタ温度Tsを温度検出部013へ送信する。なお、説明の簡略化のために、サーミスタ018は単数で説明するが、複数であってもよい。更に、記憶部019は制御部012が動作するための制御プログラムと、各種データを記憶する。本実施の形態に関して、記憶部019は後述する第1の閾値温度Th1及び第2の閾値温度Th2の値を記憶する。
図3は第1の実施の形態に関する冷却ファン制御の説明図である。図3により、第1の実施の形態における冷却ファン010の動作開始と停止のための閾値温度設定について説明する。縦軸はサーミスタ018の検知温度であるサーミスタ温度Tsを示す。図3は順に、冷却ファン010を動作開始するための第1の閾値温度Th1、冷却ファン010を停止するための第2の閾値温度Th2、冷却ファン010の動作開始を高めに設定した第1の閾値温度Th1´及び危険温度Tjを示す。横軸は時刻tを示す。
また図中、最上側は駆動部017の駆動又は停止状態を示し、時刻t1において駆動し、時刻t3において停止することを示す。最下側は温度曲線Aと温度曲線Bの場合の冷却ファン010の動作中又は停止状態を示す。温度曲線Aの場合は時刻t1において動作開始となり、時刻t3において停止することを示し、温度曲線Bの場合は時刻t2において動作開始となり、時刻t4において停止することを示す。
実線で示す温度曲線Aは、第1の閾値温度Th1を駆動部017の停止状態、即ち時刻t1以前におけるサーミスタ温度Tsの値に設定した場合である。破線で示す温度曲線Bは、第1の閾値温度を危険温度Tjに対して所定のマージンを持った値に設定した場合、即ち冷却ファン010の動作開始のための閾値温度を高めに設定した場合であり、これを第1の閾値温度Th1´とする。
まず、冷却ファン010の動作開始時に関する差について説明する。実線で示す温度曲線Aの場合は、駆動部017が駆動するとすぐに第1の閾値温度Th1を超えたことで、時刻t1にて冷却ファン010の動作を開始する。これにより、サーミスタ温度Tsは早めに飽和し、温度の変化率を小さく抑えることが可能である。破線で示す温度曲線Bの場合は、できるだけ冷却ファン010の動作の開始を遅らせるために第1の閾値温度Th1´を高めに設定したことによって、冷却ファン010の動作開始は時刻t2というタイミングで遅らせることができる。しかしながら、温度曲線にオーバーシュートが表れてしまい、温度の変化率が大きくなっている。
続いて、冷却ファン010の停止時に関する差について説明する。実線で示す温度曲線Aの場合は、駆動部017の停止の時刻t3において、サーミスタ温度Tsは、冷却ファン010を停止するための第2の閾値温度Th2を下回っているために、駆動部017の停止と同時の時刻t3にて、冷却ファン010の停止が可能となる。
しかし、破線で示す温度曲線Bの場合は、冷却ファン010の動作開始を遅らせることとしたため、駆動部017の停止の時刻t3ではサーミスタ温度Tsが十分下がり切っていない。そのため駆動部017の停止の時刻t3に冷却ファン010の停止を早めるとすると、その後温度上昇によって危険温度Tjを超えてしまうおそれが出てくる。そのために、安全温度を加味した第2の閾値温度Th2に到達する時刻t4までは冷却ファン010の動作を継続する必要がある。
以上のことから、冷却ファン010を動作開始するための第1の閾値温度Th1は、駆動部017の駆動時の温度曲線にオーバーシュートが表れないように、駆動部017の駆動中の温度変化が小さくするように設定する必要がある。本例では、駆動部017の駆動と同時に時刻T1において冷却ファン010の動作が開始されるように、前述のように第1の閾値温度Th1は、駆動部の駆動開始以前の駆動部内の温度と同じ温度に設定している。
冷却ファン010を停止するための第2の閾値Th2は、電子部品の最高使用温度、即ち危険温度Tjを超えないように設定する必要があり、第2の閾値Th2は、最高使用温度、即ち危険温度Tjに対してマージン温度Tmを減じた温度としている。マージン温度Tmは実験値によって決定している。
図4は同じく第1の実施の形態に関する冷却ファン制御の説明図である。図4により、第1の実施の形態における冷却ファン010の動作開始後の飽和温度について説明する。Tjは駆動部017内の素子の最高使用温度、即ち危険温度であり、Tsはサーミスタ018が検知するサーミスタ温度である。図4は順に、冷却ファン010を動作開始するための第1の閾値温度Th1、飽和温度T1及びT2、危険温度Tjを示す。横軸は時刻tを示す。また図中、最上側は駆動部017の停止から動作状態への変化を示し、時刻t5において動作開始することを示す。最下側は冷却ファン010の停止から動作状態への変化を示す。
駆動部017が駆動開始するとサーミスタ温度Tsは上昇する。サーミスタ温度Tsが第1の閾値温度Th1を超えた時刻t5において、冷却ファン010は動作開始となる。駆動部017が駆動し続ける間、サーミスタ温度Tsは上昇するが、ある一定の温度に達すると飽和し、それ以上の温度上昇はない。飽和温度T1及びT2は駆動部017の駆動量によって異なる。駆動量が小さいときは温度曲線Cに示すように飽和温度T1で飽和し、駆動量が大きいときは温度曲線Dに示すように飽和温度T1より高い飽和温度T2で飽和する。これは駆動量によって発熱量が異なるためである。駆動量が大きければ発熱量も多くなり、飽和温度T2が高くなる。逆に駆動量が小さい場合は発熱量も少なくなり、飽和温度T1が低くなる。
図5は同じく第1の実施の形態に関する冷却ファン制御の説明図である。図5により、第1の実施の形態における冷却ファン010のマージン温度Tmについて説明する。図5は順に、飽和温度T1、冷却ファン010を停止するための第2の閾値温度Th2、危険温度Tjを示す。横軸は時刻tを示す。また図中、最上側は駆動部017の駆動から停止状態への変化を示し、時刻t6において停止することを示す。
最下側は冷却ファン010の動作中から停止状態への変化を示す。Tmは、最高使用温度、即ち危険温度Tjに対して設定するマージン温度である。冷却ファン010を停止するための第2の閾値温度Th2は、危険温度Tjよりマージン温度Tmだけ低く設定してある。即ち、
Tj−Tm=Th2 (1)式
の関係である。
マージン温度Tmを設定するのは、駆動部017の駆動から停止後すぐに冷却ファン010の動作を停止すると、ある期間は温度が上昇してしまう。これは駆動部017内の素子の発熱が解消されないためであり、その上昇温度分に安全温度を加味したマージン温度Tmが必要となる。また、駆動部の駆動が停止した時刻t6のとき、サーミスタ温度Tsが冷却ファン010の停止のための第2の閾値温度Th2より下回っていれば、時刻t6において冷却ファン010は停止する。なお、駆動部の駆動が停止した時刻t6のとき、サーミスタ温度Tsが第2の閾値温度Th2を超えているときは、時刻t6において冷却ファン010は停止することはなく、その後サーミスタ温度Tsが第2の閾値温度Th2を下回ったときに冷却ファン010は停止する。
図6は第1の実施の形態における冷却ファンの動作開始制御を示すフローチャートである。図6において、冷却ファン010の動作開始のための第1の閾値温度Th1の設定から冷却ファン010の動作開始までの制御フローを示す。
S101:プリンタ100のSOC003は電源011がオンされるかどうか監視する。オペレータが電源をONすると、プリンタ100のSOC003は電源011に対しオンするよう指示する。
S102:SOC003の制御部012はSOC003内の各部に対しイニシャル動作を行うよう指示する。制御部012は各部がイニシャル動作を完了したかどうか監視する。
S103:イニシャル動作が完了すると、制御部012は、温度検出部013に対し、駆動部017のサーミスタ018から検知したサーミスタ温度Tsを読み出すよう指示し、記憶部019に対して、当該サーミスタ温度Tsを閾値温度Th1として設定するよう指示する。
S104:その後、制御部012は、駆動部監視部014に対し、駆動制御部015の命令によって駆動部017が駆動開始したかどうか監視するよう指示する。駆動部017が駆動開始したときは、次のステップへ移行する。
S105:駆動部017が駆動開始したときは、制御部012は、温度検出部013に対し、駆動部017のサーミスタ018から検知したサーミスタ温度Tsを読み出すよう指示する。同時に、制御部012は、記憶部019に対し、格納した第1の閾値温度Th1を読み出すよう指示する。更に、その後、制御部012は、サーミスタ018にて検知したサーミスタ温度Tsが第1の閾値温度Th1を超えたかどうか監視する。サーミスタ温度Tsが第1の閾値温度Th1を超えたとき、次のステップへ移行する。サーミスタ温度Tsが第1の閾値温度Th1を超えていないときは、温度検出部013に対し、サーミスタ018が検知したサーミスタ温度Tsを継続して読み出すよう指示する。
S106:温度Tsが第1の閾値温度Th1を超えたとき、制御部012は、冷却ファン010の動作開始と判断し、ファン制御部016に対し冷却ファン010へ動作開始命令を出すよう指示する。
図7は第1の実施の形態における冷却ファン停止制御を示すフローチャートである。図7は、冷却ファン010の停止のための第2の閾値温度Th2の設定から冷却ファン010の停止までの制御フローを示す。
S201:制御部012は駆動部監視部014に対し、駆動部017の駆動が停止したかどうか監視するよう指示する。駆動部017の駆動が停止すると、次へ移行する。
S202:制御部012は駆動部監視部014から、駆動制御部015の駆動命令による駆動開始から停止までの駆動量の総データを受信する。駆動量とはSOC003から駆動部017内の駆動回路としてのLFドライバ004、SPドライバ006及びヘッドドライバ008に送信される駆動命令の種類や命令量のことである。
図8は第1の実施の形態に関する駆動制御部の駆動命令の種類、命令量及び全駆動量を示す説明図である。図8において、駆動回路51のLFドライバ004への駆動命令の種類52は、媒体の通常送り及び媒体の早送りがある。そして、この駆動命令の命令量53はプラテン及び搬送ローラによる媒体の搬送のためのLFモータ005のステップ数である。また、SPドライバ006への駆動命令の種類52は、印字中のキャリッジの通常送り及びキャリッジの高速送りがある。
そして、この駆動命令の命令量53は、キャリッジの送りのためのSPモータ007のステップ数である。更に、ヘッドドライバ008への駆動命令の種類52は、低速印字及び高速印字がある。そして、この駆動命令の命令量53は、印字文字数である。なお、図8に示す駆動命令の種類52は例示に過ぎず、他の種類でもかまわない。駆動部監視部014は監視の結果、得られた駆動命令の種類52及び命令量53を制御部012へ送る。
S203:制御部012は、駆動量の総データに基づいて、駆動部017の駆動開始から停止までの全駆動量を算出する。駆動量は駆動命令の種類によって温度上昇が異なるため、各駆動命令に重み付けを行う。全駆動量は、駆動量のトータル量を算出した値である。図8において、LFドライバ004の全駆動量54は、駆動部017の駆動開始から停止までのLFモータ005の総ステップ数である。
SPドライバ006の全駆動数54は、同じく駆動部017の駆動開始から停止までのSPモータ007の総ステップ数である。更に、ヘッドドライバ008の全駆動数54は、同じく駆動部017の駆動開始から停止までの総印字文字数である。なお、ヘッドドライバ008の高速印字の重み付けが1.5倍であることを示す。全駆動量54を算出する際、高速印字の印字文字数は1.5倍して総印字文字数に合計される。
S204:制御部012は、温度検出部013から駆動部017内のサーミスタ温度Tsを受信する。そして、ステップ203で算出した駆動部017への全駆動量54及びサーミスタ温度Tsから安全温度、即ちマージン温度Tmを算出する。
ここで、全駆動量54及びサーミスタ温度Tsからマージン温度Tmを算出する方法について説明する。駆動部017への全駆動量54は、高温となるためのいわゆる「原因」である。一方、サーミスタ温度Tsは高温となったことのいわゆる「結果」である。そこで、全駆動量54とサーミスタ温度Tsは、それぞれ実験的に求めた基準値と比較する。そして、マージン温度Tmは可変とする。即ち、全駆動量54とサーミスタ温度Tsをそれぞれあらかじめ定めた基準値と比較して、それに基づいて、可変としたマージン温度Tmの大小を決定することとする。
比較の結果、「原因」である全駆動量54があらかじめ定めた駆動量基準値より高く、それにもかかわらず、「結果」であるサーミスタ温度Tsがあらかじめ定めた温度基準値より低いときは、安全のためマージン温度Tmは多く採った方がよい。従って、前述の(1)式から、危険温度Tjが一定なので、第2の閾値温度Th2はあらかじめ定めた基準より低くなり、冷却ファン010はあらかじめ定めた基準より長く動作していることになる。
しかしながら、「原因」である全駆動量54があらかじめ定めた駆動量基準値より低く、それにもかかわらず、「結果」であるサーミスタ温度Tsがあらかじめ定めた温度基準値より高いときは、マージン温度Tmは少なく採ってよい。従って、前述の(1)式から第2の閾値温度Th2はあらかじめ定めた基準より高くなり、冷却ファン010はあらかじめ定めた基準より早く停止することができる。この場合は、駆動部017の動作停止後の冷却ファン010の動作時間を短縮することができる。
S205:制御部012は、危険温度Tjから安全温度、即ちマージン温度Tmを差引いた温度を第2の閾値温度Th2として算出し、温度検出部013へ送信する。制御部012は、温度検出部013に対し、第2の閾値温度Th2をセットするよう指示する。
S206:制御部012は、温度検出部013に対し、サーミスタ018にて検知したサーミスタ温度Tsが第2の閾値温度Th2を下回ったかどうか監視するよう指示する。サーミスタ温度Tsが第2の閾値温度Th2を下回ったとき、次のステップに移行する。サーミスタ温度Tsが第2の閾値温度Th2を下回っていないときは、そのまま冷却ファン010を動作し続け、サーミスタ温度Tsが下がるのを待つことになる。
S207:サーミスタ温度Tsが第2の閾値温度Th2を下回ったとき、制御部012は冷却ファン010の停止と判断し、ファン制御部016に対し、冷却ファン010へ停止命令を出すよう指示する。
以上のように、第1の実施の形態によれば、冷却ファン010に動作開始のための閾値温度を、駆動部017の駆動時における第1の閾値温度Th1と停止時における第2の閾値温度Th2とで分けて設定することによって、駆動部017の駆動中の温度曲線のオーバーシュートを防ぐことができる。更に、冷却ファン010の停止時における温度上昇があっても、危険温度Tjに対して設けた所定のマージン温度Tmを可変とすることで、駆動部017停止中における冷却ファン010の動作時間を短縮できる。そのため、消費電力の低減と駆動部停止中の冷却ファン010の騒音を低減するという効果が得られる。
第1の実施の形態では、プリンタ100に適用した例を説明したが、駆動部の駆動源は発熱源に、駆動量は発熱量に相当する。第1の実施の形態では、SOCを用いて説明したが、CPUとLSIの構成にも適用可能である。
003 SOC
004 LFドライバ
005 LFモータ
006 SPドライバ
007 SPモータ
008 ヘッドドライバ
009 印字ヘッド
010 冷却ファン
012 制御部
013 温度検出部
014 駆動部監視部
015 駆動部制御部
016 ファン制御部
017 駆動部
018 サーミスタ
019 記憶部
51 駆動回路
52 駆動命令の種類
53 命令量
54 全駆動量
100 プリンタ
Th1 第1の閾値温度
Th2 第2の閾値温度
Tj 危険温度
Tm マージン温度

Claims (13)

  1. 装置の動作に従って発熱する駆動部と、
    前記駆動部の温度を検知する温度検知手段と、
    前記駆動部を冷却する冷却ファンと、
    前記駆動部に駆動命令を送出する駆動制御部と、
    前記駆動部の駆動停止の際、前記駆動命令の全駆動量と、前記温度検知手段が検知する検知温度とから前記冷却ファンの停止を判断する制御部を有することを特徴とする冷却ファン制御装置。
  2. 前記駆動制御部が送出する駆動命令の種類と命令量を監視する駆動部監視部を有し、
    前記制御部は、前記駆動部監視部の有する前記駆動命令の種類と前記命令量から、前記駆動部の駆動開始から停止までの全駆動量を算出することを特徴とする請求項1記載の冷却ファン制御装置。
  3. 前記全駆動量が基準値と比較して少なく、前記検知温度が基準値と比較して高い場合、前記冷却ファンを停止するための第2の閾値温度を高く設定することを特徴とする請求項2記載の冷却ファン制御装置。
  4. 前記冷却ファンを動作開始するための第1の閾値温度と、前記冷却ファンを停止するための第2の閾値温度を格納する記憶部を有し、
    前記第1の閾値温度と前記第2の閾値温度に従って前記冷却ファンを動作開始又は停止する制御部を有することを特徴とする請求項1記載の冷却ファン制御装置。
  5. 前記第1の閾値温度は、前記装置の動作前における前記駆動部の温度であることを特徴とする請求項4記載の冷却ファン制御装置。
  6. 前記第2の閾値温度は、前記駆動部の危険温度からマージン温度だけ下回った温度であることを特徴とする請求項4記載の冷却ファン制御装置。
  7. 前記駆動命令の全駆動量と、前記温度検知手段が検知する検知温度とから前記マージン温度を算出し、前記マージン温度を可変としたことを特徴とする請求項6記載の冷却ファン制御装置。
  8. 前記請求項1乃至7いずれか一記載の冷却ファン制御装置を有することを特徴とする印刷装置。
  9. 装置の動作に従って駆動部内の発熱素子が発熱する動作工程と、
    前記駆動部内の温度を温度検知手段が検知する温度検知工程と、
    駆動部内を冷却ファンで冷却する冷却工程と、
    前記駆動部に駆動制御部が駆動命令を送出する駆動命令送出工程と、
    前記駆動部の駆動停止の際、前記駆動命令の全駆動量と、前記温度検知手段が検知する検知温度とから前記冷却ファンの停止を判断する冷却ファン停止工程を含むことを特徴とする冷却ファン制御方法。
  10. 前記駆動制御部が送出する駆動命令の種類と命令量を駆動部監視部が監視する駆動命令監視工程を更に含み、
    前記冷却ファン停止工程は、前記駆動部監視部が監視した前記駆動命令の種類と前記命令量から、前記駆動部の駆動開始から停止までの全駆動量を算出する全駆動量算出工程を含むことを特徴とする請求項9記載の冷却ファン制御方法。
  11. 前記冷却ファン停止工程は、前記全駆動量があらかじめ定めた駆動量基準値と比較して少なく、前記検知温度があらかじめ定めた温度基準値と比較して高い場合、前記冷却ファンを停止するための第2の閾値温度を高く設定することを特徴とする請求項10記載の冷却ファン制御方法。
  12. 更に、前記冷却ファンを動作開始するための第1の閾値温度を設定する第1の閾値温度設定工程と、
    前記冷却ファンを停止するための第2の閾値温度を設定する第2の閾値温度設定工程と、
    前記第1の閾値温度に従って前記冷却ファンを動作開始させる冷却ファン動作工程と、
    前記第2の閾値温度に従って前記冷却ファンを停止させる冷却ファン停止工程を含むことを特徴とする請求項9記載の冷却ファン制御方法。
  13. 前記冷却ファン動作工程は、前記駆動部内の温度が前記第1の閾値温度を超えたことによって前記冷却ファンを動作させ、
    前記冷却ファン停止工程は、前記駆動部内の温度が前記第2の閾値温度を下回ったことによって前記冷却ファンを停止させることを特徴とする請求項12記載の冷却ファン制御方法。
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