JP2007122657A - 消費電流制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のCPUの消費電流を個別に監視することのできる省電力システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 システム100は主に複数のCPUボード101、マイコン106、電源ユニット112から構成される。CPUボード101は主にCPU102、CPU電源103、消費電流測定回路104、処理速度調整回路105により構成される。CPU102の消費電流の測定は、CPU電源103に備えられたフィードバック抵抗の両端電圧を測定することにより行う。そのため、電源ユニット112の電圧降下なしにCPU102の消費電流を測定することが可能である。消費電流測定回路104の測定結果に基づいて処理速度調整回路105はCPU102に対して消費電流を低減する制御信号を送る。各CPU102の消費電流を個別に監視し、CPU102毎に消費電流を制御することが可能である。
【選択図】 図1
【解決手段】 システム100は主に複数のCPUボード101、マイコン106、電源ユニット112から構成される。CPUボード101は主にCPU102、CPU電源103、消費電流測定回路104、処理速度調整回路105により構成される。CPU102の消費電流の測定は、CPU電源103に備えられたフィードバック抵抗の両端電圧を測定することにより行う。そのため、電源ユニット112の電圧降下なしにCPU102の消費電流を測定することが可能である。消費電流測定回路104の測定結果に基づいて処理速度調整回路105はCPU102に対して消費電流を低減する制御信号を送る。各CPU102の消費電流を個別に監視し、CPU102毎に消費電流を制御することが可能である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子機器の省電力技術に関する。
従来、電子機器の消費電力を抑えるために種々の方法が提案されている。バッテリで駆動される携帯型情報機器では、バッテリを交換せずに連続で動作できる時間を延長させるために、様々な省電力化が行われている。また、パーソナルコンピュータや複写機など据え付け型の情報機器においても、電力節減及び電源の小型化という目的から省電力化が行われている。電源を小型化するためには特に最大消費電力を低減する必要がある。
消費電力最大時における省電力化を図り、電源を小型化する情報機器が特許文献1に記載されている。電子機器内で消費されている電力を電源供給部に挿入された抵抗を用いて測定する。消費電力を測定し、消費電力が規定値を超えた場合は、CPUのクロックレートを低下させる、CPUをアイドル状態にする等の制御を行い、消費電力を低減させる。また、特許文献2には複数のコンピュータを含むシステムの電力を管理する方法が開示されている。各コンピュータにおけるサーバ基板回路は、CPUに接続された局部監視回路を備え、CPUの電力消費を監視する。局部監視回路から電力消費データを電力管理モジュールへ送り、いつどのコンピュータで電力削減モードを使用可能にするかを決定する。
特開2005−38425号公報
特開2005−38425号公報
消費電力最大時における省電力化を図り、電源を小型化する情報機器が特許文献1に記載されている。電子機器内で消費されている電力を電源供給部に挿入された抵抗を用いて測定する。消費電力を測定し、消費電力が規定値を超えた場合は、CPUのクロックレートを低下させる、CPUをアイドル状態にする等の制御を行い、消費電力を低減させる。また、特許文献2には複数のコンピュータを含むシステムの電力を管理する方法が開示されている。各コンピュータにおけるサーバ基板回路は、CPUに接続された局部監視回路を備え、CPUの電力消費を監視する。局部監視回路から電力消費データを電力管理モジュールへ送り、いつどのコンピュータで電力削減モードを使用可能にするかを決定する。
しかし、特許文献1に記載の方式の場合、昨今の低電圧、大電流の電源では、電圧降下が大きいためCPUで規定されるロードラインを守れない問題があり、CPUの消費電力を常時監視することは難しい。さらに、装置全体の消費電力が所定の値を越えた時に消費電力を下げる処理を行っているのみで、装置のどの部分の消費電力が大きいかまでは特定されていない。特許文献2に記載のソフトウェアを用いる方法では消費電力削減モードへの移行に多少時間がかかるという問題がある。また複数のコンピュータの消費電力が個別に監視されているものの、消費電力を監視する方法そのものは具体的には開示されていない。
そこで本発明は以上のような課題を解決するものであって、複数のCPUの消費電流を個別に監視することのできる省電力システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る消費電流監視システムはCPUの消費電流を監視するシステムにおいて、CPU電源に備えられた抵抗両端の電圧を測定する測定手段と、前記測定手段により測定された電圧の値から前記CPUの消費電流値を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記消費電流値とあらかじめ設定された規定値とに基づいて、前記CPUを制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、複数のCPUの消費電流を個別に監視することのできる省電力システム を提供することができる。
以下本発明に係る実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は本発明の第一の実施形態に係る消費電流制御システムの全体構成を示すブロック図である。システム100はCPUボード101、CPU102、CPU電源103、消費電流測定回路104、処理速度調整回路105により構成される。以下の記載ではシステム100にCPUボード101が三つ備えられているものとして説明しているが、CPUボード101の数に制限はない。マイコン106は、複数のCPUボード101を接続することが可能なバックプレーンボード111に実装される。電源ユニット112は、バックプレーンボード111、各CPUボード101に電源を供給する。
図1は本発明の第一の実施形態に係る消費電流制御システムの全体構成を示すブロック図である。システム100はCPUボード101、CPU102、CPU電源103、消費電流測定回路104、処理速度調整回路105により構成される。以下の記載ではシステム100にCPUボード101が三つ備えられているものとして説明しているが、CPUボード101の数に制限はない。マイコン106は、複数のCPUボード101を接続することが可能なバックプレーンボード111に実装される。電源ユニット112は、バックプレーンボード111、各CPUボード101に電源を供給する。
CPU102は電源ユニット112からCPU電源103を介して給電される電力で動作する。CPU電源103はCPU102で規定された負荷電流と電圧の特性を満たす電源回路により構成される。CPU電源103は後述するフィードバック抵抗を備える。
消費電流測定回路104は、CPU電源103に備えられたフィードバック抵抗の両端電圧を検知することで、CPU102の消費電流値を測定する。消費電流測定回路104により測定された消費電流値は後述する差動アンプにより増幅され、マイコン106に通知される。
マイコン106は、複数のCPUボード101を接続することが可能なバックプレーンボード111に実装される。マイコン106には各CPUボード101の消費電流測定回路104により測定された消費電流値が入力される。マイコン106は入力された各CPUボード101の消費電流値に基づいて閾値を設定し、各CPUボード101の処理速度調整回路105に閾値を出力する。
処理速度調整回路105は、消費電流測定回路104で測定した消費電流値と、マイコン106により設定された閾値との比較に基づいてCPU102の消費電流を抑える制御信号をCPU102に出力する。
図2は本発明の第一の実施形態に係るCPUボードとマイコンの構成を示すブロック図である。マイコン106は複数のCPUボード101と並列接続されているため、一つのCPUボード101を代表して説明する。CPUボード101は主にCPU102、CPU電源103、差動アンプ113及びコンパレータ114により構成される。CPU電源103にはCPU電源コントローラ115とフィードバック抵抗116とが備えられている。CPU電源コントローラ115は電源ユニット112からCPU102に供給する電源を生成する。図1に示した消費電流測定回路103は主に差動アンプ113から構成されている。消費電流の測定は、フィードバック抵抗116の両端電圧を測定することにより行う。フィードバック抵抗116に流れる電流が極微少である場合、測定されたフィードバック抵抗116の両端電圧を、差動アンプ113を使用することで増幅する。CPU102の消費電流値は、測定されたフィードバック抵抗116の両端電圧の値をフィードバック抵抗116の抵抗値で除することにより算出することができる。算出された消費電流値はマイコン106内に設けられたCPU消費電流監視回路120にアナログ値として出力される。マイコン106はCPU消費電流監視回路120、CPU制御閾値決定回路121とから構成されている。
消費電流監視回路120では、消費電流値を示すアナログ値をデジタル値に変換する。消費電流監視回路120でデジタル値に変換された消費電流値は、CPU制御閾値決定回路121に出力される。CPU制御閾値決定回路121は、デジタル値に変換された消費電流値と、システム消費電流規定値122とに基づいて閾値を決定する。システム消費電流規定値122は、CPU102が消費することを許容された最大消費電流値である。システム消費電流規定値122はレジスタ等の記憶領域に格納されている。システム消費電流規定値122は外部から入力手段を介して入力するようにしても良い。
CPU制御閾値決定回路121は決定された閾値をデジタル値からアナログ値に変換する。CPU制御閾値決定回路121はアナログ値に変換された閾値をCPUボード100の処理速度調整回路104に出力する。処理速度調整回路104は、主にコンパレータ114から構成されている。コンパレータ114はCPU制御閾値決定回路121から入力された閾値と消費電流量との比較に基づいて、消費電流量をどれだけ下げるかをCPU102に通知する。CPU102の消費電流量を下げるには、例えばCPU102の性能や機能を一時的に制限することが考えられる。
CPU102の消費電流量の具体的な制御方法は、消費電流量が設定された閾値を越えた時に消費電流量を下げる通知をするようにしても良い。消費電流量が閾値をどれだけ越えたかに応じて消費電流量をどれだけ下げるかを設定するようにしても良い。また、消費電流が閾値を越えていなくても、閾値に対してある一定の値に達した時に消費電流を下げるようにしても良い。 本発明ではCPU消費電流の監視をフィードバック抵抗116の両端電圧を検知することで行う。消費電流測定回路104の部分は、電源ユニット112からCPU電源103への給電レーンとは別に配線されている。そのため、電源ユニット112の電圧降下なしにCPU102の消費電流を監視することが可能である。使用する電源ユニット112の容量が小さく、各CPUボード100の総消費電流が許容値を越えるような場合には、マイコン106により消費電流を低減するべきCPUボード100を選択する。
図3は消費電流を低減するCPUを選択する動作を示すフローチャートである。CPU102の消費電流が変化するのを待ち(ステップ100)、消費電流値を測定するCPU102を選択する(ステップ101)。選択されたCPU102の消費電流値を測定し(ステップ102)、測定された消費電流値とCPU制御閾値決定回路121により決定された閾値との比較に基づき消費電流値をどれだけ下げるかを処理速度調整回路104に通知し、CPU102の動作を制御する(ステップ103)。CPU102の動作を制御した上で、システム100全体の総消費電流量が依然として規定値を越えている場合は(ステップ104のYes)、さらに消費電流量を制御するCPU102を選択し(ステップ105)、消費電流量を下げる。システムの総消費電流が規定値以下である場合は(ステップ104のNo)、処理を終了し待機する。
消費電流の低減を行うCPUボード100を選択する際の条件としては、消費電流の大きなCPU102を制御し消費電流の低減を行うという条件が挙げられる。その他に、あるCPU102は特定の消費電流に達するまで消費電流低減の動作を行わない、あるCPU102は性能の保証が必要であるため消費電流の低減を行わない等の条件が挙げられる。消費電流の低減を行うように指定されたCPU102には動作速度、動作電圧等を下げる制御信号が送られる。マイコン106により制御を行うことでシステム全体の消費電流の低減が可能となる。
大容量の電源ユニットを搭載できず、消費電流量が限られているシステムにおいても、各CPUの消費電流を個別に常時監視し、負荷電流が増大した場合に、CPUボードを特定し消費電流を低減することが可能である。
第一の実施形態を実施した場合、複数のCPUの消費電流を個別に監視し、消費電流を低減するCPUを特定することができる。
図4は本発明の第二の実施形態に係る消費電流制御システムの構成を示すブロック図である。第一の実施形態と同一部分は同一符号を付し説明を省略する。システム集合体200はバックプレーンボード112に接続された複数のシステム100から構成される。バックプレーンボード112に接続されるシステム100の数やシステム100内のCPU102の数には制限はない。システム100は、それぞれ複数のCPU102、CPU電源103から構成される。複数のCPU102にはそれぞれ個別に消費電流監視回路104、処理速度調整回路105が設けられ、個別に差動アンプ113、コンパレータ114、フィードバック抵抗116が備えられている。各CPU102の消費電流は第一の実施形態と同じ方法で測定される。第二の実施形態が第一の実施形態と異なる点は、システム100それぞれ個別に電源ユニット130が備えられている点である。第二の実施形態では各システム100に電源ユニット130が備えられているため、各電源ユニット130はそれぞれ最大容量まで発揮することができる。システム集合体200を使用する空間において、システム集合体200の総消費電流に制限がある場合は、各システム100の消費電流の総和が制限を越えないよう制御する必要がある。
測定された各CPU102の消費電流を合計したものを各システム100の消費電流とする。消費電流を低減するべきシステム100を選択する基準としては、消費電流の大きなシステム100を制御し消費電流の低減を行うという条件が挙げられる。その他に、あるシステム100は特定の消費電流に達するまで消費電流低減の動作を行わない、あるシステム100は性能の保証が必要であるため消費電流の低減を行わない等の条件が挙げられる。
また、システム100内のある特定のCPU102の消費電流は低減させないという前提条件を設けた上で、消費電流を低減するシステム100を選択しても良い。
また、システム100内のある特定のCPU102の消費電流は低減させないという前提条件を設けた上で、消費電流を低減するシステム100を選択しても良い。
消費電流の低減を行うように指定されたシステム100内のCPU102には動作速度、動作電圧等を下げる制御信号が送られる。マイコン106により制御を行うことでシステム100全体の消費電流の低減が可能となる。
複数システムでの全体消費電流量が限られている場合であっても、各システムのCPU消費電流を個別に常時監視する手段により、負荷電流が増大した場合に、システムを特定し消費電流を低減することができる。
第二の実施形態を実施した場合、複数のシステムの消費電流を個別に監視し、消費電流を低減するべきシステムを特定することができる。
本発明ではその主旨を逸脱しない範囲であれば、上記の実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。
100…システム、101…CPUボード、102…CPU、103…CPU電源、104…消費電流測定回路、105…処理速度調整回路、106…マイコン、111…バックプレーンボード、112…電源ユニット、113…差動アンプ、114…コンパレータ、115…CPU電源コントローラ、116…フィードバック抵抗、120…CPU消費電流監視回路、121…CPU制御閾値決定回路、200…システム集合体
Claims (5)
- CPUの消費電流を監視するシステムにおいて、
システムに電力を供給する給電部と、
前記給電部から電力を割り当てられ、CPUに電力を供給するCPU電源と、
前記CPU電源に備えられた抵抗両端の電圧を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された電圧の値から前記CPUの消費電流値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記消費電流値と設定された規定値とに基づいて、前記CPUを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする消費電流監視システム。 - CPUの消費電流を監視するシステムにおいて、
システムに電力を供給する給電部と、
前記給電部から電力を割り当てられ、CPUに電力を供給するCPU電源と、
前記CPU電源に備えられた抵抗両端の電圧を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定された電圧を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段により増幅された前記電圧の値から前記CPUの消費電流値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された前記消費電流値と設定された規定値とに基づいて、前記CPUを制御する制御手段と
を備えたことを特徴とする消費電流監視システム。 - CPUの消費電流を監視するシステムにおいて、
システムに電力を供給する給電部と、
前記給電部から電力を割り当てられ、複数のCPUそれぞれに電力を供給する複数のCPU電源と、
前記複数のCPU電源それぞれに備えられた抵抗両端の電圧を測定する測定手段と、
前記測定手段により測定されたそれぞれの抵抗両端の電圧を増幅する増幅手段と、
前記増幅手段により増幅されたそれぞれの電圧の値から前記複数のCPUそれぞれの消費電流値を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された複数の前記消費電流値と設定された規定値とに基づいて、前記複数のCPUの消費電流を制御する制御手段とを備え、
前記複数のCPUから消費電流を制御する対象となるCPUを選択する選択手段を具備することを特徴とする消費電流監視システム。 - 前記制御手段は、前記算出手段により算出された前記消費電流値に基づいて閾値を設定し、前記消費電流値と前記閾値との比較に基づいて、前記CPUを制御することを特徴とする請求項1乃至3記載の消費電流監視システム。
- 前記規定値は複数設けられ、前記複数のCPUそれぞれに対応して前記規定値が設定されることを特徴とする請求項3記載の消費電流制御システム。
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- 2005-10-31 JP JP2005317631A patent/JP2007122657A/ja active Pending
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