JP6205956B2 - 電源装置、電子機器およびシステム - Google Patents

電源装置、電子機器およびシステム Download PDF

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Description

本発明は、電源装置、電子機器およびシステムに関する。
例えば電子写真方式の画像形成装置は、プリンタ、コピー、FAX等の様々な機能を有し、大きな電力を消費する。そのため、定電圧直流電源である蓄電池とACラインからの電源により動作する定電流直流電源の出力を合流させ、最大出力可能な電力を増加させる方式が従来から知られている。
例えば特許文献1には、最大出力可能な電力を増加させる目的で、定電圧直流電源である蓄電池からの出力と定電流直流電源からの出力とを合流させる技術が開示されている。
しかしながら、電源の効率は使用率によって大きく異なるため、特許文献1に開示された技術では、軽負荷での消費電力が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、電源の効率を向上させることが可能な電源装置、電子機器およびシステムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、負荷に供給する電流を制御する電源装置であって、定電圧の第1電流の出力を行う定電圧電源と、定電流電源であって、当該定電流電源の効率が前記定電圧電源の効率を上回る定電流である第2電流の出力を行う1以上の定電流電源と、少なくとも前記定電圧電源から出力される第1電流を検出する電流検出部と、前記電流検出部で検出された電流に応じて、前記負荷に対する前記第2電流の供給および停止を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明は、上述の電源装置を備えた電子機器である。さらに、本発明は、少なくとも電子機器を備えたシステムであって、前記電子機器は、定電圧の第1電流の出力を行う定電圧電源と、定電流電源であって、当該定電流電源の効率が前記定電圧電源の効率を上回る定電流である第2電流の出力を行う1以上の定電流電源と、少なくとも前記定電圧電源から出力される第1電流を検出する電流検出部と、を備え、前記システムは、前記電流検出部で検出された電流に応じて、負荷に対する前記第2電流の供給および停止を制御する制御部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、電源の効率を向上させることができるという有利な効果を奏する。
図1は、実施形態に係る画像形成システムの構成例を示す図である。 図2は、実施形態に係る画像形成システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図3は、実施形態の電源制御部の構成例を示す図である。 図4は、実施形態で使用される定電圧電源および定電流電源の各々について、電流の使用率に対する電源の効率の一例を示す図である。 図5は、合計電流と、各電源から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。 図6は、電源制御部の制御部による処理動作の一例を示すフローチャートである。 図7は、定電圧電源と定電流電源を組み合わせた場合の効率と、単一の電源のみを使用する場合の効率との比較例を示す図である。 図8は、合計電流と、各電源から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。 図9は、合計電流の経時的変化の一例を示す図である。 図10は、合計電流と、各電源から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。 図11は、定電流電源から出力される電流を固定した場合の効率と、定電流電源から出力される電流を可変に設定する場合の効率との比較例を示す図である。 図12は、変形例の電源制御部の構成例を示す図である。 図13は、定電流電源間の効率が異なる様子を示す図である。 図14は、変形例の電源制御部の構成例を示す図である。 図15は、変形例における、合計電流と、各電源から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。 図16は、効率テーブルの一例を示す図である。 図17は、変形例の制御部の動作フローを示す図である。 図18は、使用条件に応じて、定電流電源の効率が変化した様子を示す図である。 図19は、効率テーブルの一例を示す図である。 図20は、変形例における、合計電流と、各電源から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。 図21は、変形例の電源制御部の構成例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る電源装置、電子機器およびシステムの実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の各実施形態では、電子機器として、記録媒体上に画像を形成する機能を有する画像形成装置を例に挙げて説明するが、これに限定されるものではなく、電子機器の種類は任意である。例えば電子機器として、デジタルカメラ、携帯電話機、PCなどを採用することもできる。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の画像形成システム100の一例を示す外観図である。画像形成システム100は、プロダクションプリンティング機であり、外部コントローラ200(以下、「DFE200」と呼ぶ)を備える。画像形成システム100は、画像形成装置110に、給紙を行う大容量給紙ユニット102、表紙等の利用に使われるインサータ103、折りを行う折りユニット104、ステープルやパンチなどを行うフィニッシャー105、及び裁断を行う断裁機106などの周辺機が用途に合わせて組み合わされる。
図2は、画像形成システム100のハードウェア構成例を示す図である。図2に示すように、DFE200は、通信I/F部210と、画像処理部220と、CPU230と、記憶部240(HDD242、ROM244、RAM246)と、I/F部250とを備え、それぞれがバスB1で相互に接続されている。通信I/F部210は、インターネットなどのネットワーク(通信網)を介して、PCなどのホスト装置と通信可能である。例えば通信I/F部210は、ホスト装置から送信される画像データ(ページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述された画像データ)を受信可能である。
画像処理部220は、通信I/F部210を介してホスト装置から受信した画像データを言語解釈し、画像形成装置110で印刷可能な形式の画像データに変換する。また、画像処理部220は、変換後の画像データに対して所定の処理(ガンマ補正等)を施す。CPU230は、ROM244等に格納されたプログラムをRAM246上に展開して実行することにより、画像形成システム100の動作を統括的に制御する。
I/F部250は、DFE200を画像形成装置110に接続するための手段であり、I/F部250には専用線30が接続される。図2の例では、通信速度を担保するために、DFE200は、専用線30を介して画像形成装置110と接続される構成を例示しているが、通信速度を担保できるのであれば、ネットワークを介して、DFE200と画像形成装置110とが接続される構成であってもよい。
図2に示すように、画像形成装置110は、I/F部120と、印刷部130と、その他I/F部140と、操作表示部150と、電源制御部160とを備え、それぞれがバスB2で接続されている。I/F部120は、画像形成装置110をDFE200に接続するための手段であり、I/F部120には専用線30が接続される。印刷部130は、転写紙などの記録媒体上に画像を形成する手段である。印刷部130は、DFE200のCPU230の制御の下、印刷ジョブを実行する。その他I/F部140は、例えば外部装置等を接続可能なインタフェースである。操作表示部150は、画像形成装置110の動作状況や状態を表示し、ユーザからの操作入力を受け付ける手段である。
図3は、画像形成装置110が備える電源制御部160の構成例を示す図である。電源制御部160は、例えば商用電源などの交流電源300から供給される交流電力を直流電力に変換し、画像形成装置110内の負荷400に供給する直流電力を制御する手段である。負荷400の例としては、半導体やモータ、ファンなどが挙げられるが、これに限られるものではない。図3に示すように、電源制御部160は、定電圧電源161と、第1の定電流電源162と、第2の定電流電源163と、電流検出部164と、制御部165とを備える。本実施形態の電源制御部160は、請求項の「電源装置」に対応する。なお、これに限らず、例えば電源制御部160と交流電源300とを含む部分を、請求項の「電源装置」として捉えることもできる。
この例では、1個の定電圧電源に対して、2個の定電流電源が組み合わされているが、これに限られるものではなく、定電圧電源と組み合わされる定電流電源の数は任意であり、少なくとも1以上の定電流電源が組み合わされる構成であればよい。図4は、本実施形態で使用される定電圧電源および定電流電源の各々について、電流の使用率に対する電源の効率の一例を示す図である。ここで、電源の効率は、定格電圧や負荷条件、どのような条件で効率を高くしたいかという要求により決まる。全ての条件において完全なものを作ることは難しく、上記の条件のトレードオフとなる。本実施形態では、定電圧電源は負荷0〜100%まで全ての条件で使用するため、効率のピーク値は低くても全体的に均一な効率の電源を使用する。定電流電源は、基本的に効率の一番良い条件で使用するため、使用率が低い場合には効率は低く、使用率が高く非常に狭い条件でのみ効率が高い電源を使用する。図4の例では、定電圧電源の効率は、電流使用率の全域に渡って70〜80%であり、定電流電源の効率は、40〜90%まで変化するが、電流使用率90%の場合において効率90%という非常に高い効率を示す。
再び図3に戻って説明を続ける。定電圧電源161は、交流電源300からの交流電力を直流電力に変換し、出力電圧を一定に保持して、変換した直流電力を出力する(定電圧出力を行う)。この例では、定電圧電源161は、0A〜7Aまで出力可能である。
第1の定電流電源162および第2の定電流電源163は、交流電源300からの交流電力を直流電力に変換し、出力電流を一定に保持して、変換した直流電力を出力する(定電流出力を行う)。この例では、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163は、出力電流が5Aのときに最も効率が高くなり、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163各々の出力電流は、基本的に5Aに固定される。なお、これは一例であり、定電流電源の出力電流(第2電流)は、定電流電源の効率が定電圧電源の効率を上回る値に設定されるものであればよく、その値は任意に設定可能である。
定電圧電源161、第1の定電流電源162、および、第2の定電流電源163の各々からの出力電流は、合流点Zで合流し、合流した電流が負荷400に供給される。以下の説明では、定電圧電源161から出力される電流を第1電流と呼び、第1の定電流電源162、および、第2の定電流電源163の各々から出力される電流を第2電流と呼ぶ場合がある。
図3では、電流検出部164は、合流点Zの後段に設けられる。より具体的には、電流検出部164は、合流点Zから負荷400に至る電流経路上に設けられる。電流検出部164は、負荷400に供給される電流を検出する手段である。電流検出部164の構成は、公知の様々な電流検出手段の構成を取り得るが、例えば抵抗と電流検出アンプを用いて電流を検出する構成であってもよい。
制御部165は、電流検出部164で検出された電流に応じて、負荷400に対する第2電流の供給および停止を制御する。より具体的には以下のとおりである。図3に示すように、第1の定電流電源162の入力側と交流電源300との間には、制御部165による制御に従って、第1の定電流電源162に対する交流電力の供給の可否を切り替える第1スイッチSW1が設けられている。また、第2の定電流電源163の入力側と交流電源300との間には、制御部165による制御に従って、第2の定電流電源163に対する交流電力の供給の可否を切り替える第2スイッチSW2が設けられている。制御部165は、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の切り替えによって、負荷400に対する第2電流の供給および停止を制御する。ここでは、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、請求項の「切替部」に対応する。なお、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2は、リレー、FET等の電流のオンオフを切り替えられる素子であれば特に種類を問わない。制御部165は、電流検出部164で検出された電流に応じて、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2のオンオフを個別に制御する。以下、詳細な内容を説明する。
図5は、合流点Zで合流する電流(以下、「合計電流」と呼ぶ場合がある)と、各電源(定電圧電源161、第1の定電流電源162、第2の定電流電源163)から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。図5に示す領域P1は、定電圧電源161からの第1電流が出力される領域を示し、図5に示す領域P2は、第1の定電流電源162からの第2電流(5Aで固定)が出力される領域を示し、図5に示す領域P3は、第2の定電流電源163からの第2電流(5Aで固定)が出力される領域を示す。
図5に示すように、電流検出部164で検出された電流(合計電流)が6A以下の場合、制御部165は、定電圧電源161のみを動作させ、第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2の各々をオフに制御する。
また、電流検出部164で検出された合計電流が6Aを超え、かつ、11A以下の場合は、制御部165は、第1のスイッチSW1をオンに制御し、第2のスイッチSW2をオフに制御する。これにより、第1の定電流電源162から出力される第2電流(5A)が合流点Zへ流れ込む。合計電流が6A〜11Aの場合、第1の定電流電源162から出力される第2電流は5Aに固定される一方、定電圧電源161から出力される第1電流は1A〜6Aに変化して変動分を吸収する。
さらに、電流検出部164で検出された合計電流が11Aを超える場合、制御部165は、第1のスイッチSW1および第2のスイッチSW2の各々をオンに制御する。これにより、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の各々から出力される第2電流(5A)が合流点Zへ流れ込む。つまり、定電流電源から合流点Zへ供給される第2電流の合計は10Aとなる。合計電流が11Aを超える場合、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の各々から出力される第2電流は5Aに固定される一方、定電圧電源161から出力される第1電流は、合計電流から10Aを差し引いた値になるよう変化して変動分を吸収する。
図5の例で、第1のスイッチSW1のオンオフの切り替え条件を6A、第2のスイッチSW2のオンオフの切り替え条件を11Aに設定した理由は、7Aまで出力可能な定電圧電源161の供給能力に1Aのマージンを持たせることにより、突発的な電流増加に対応するためである。なお、例えば定電圧電源161のみ動作する場合は、0〜7Aまでの合計電流を負荷400へ供給することが可能であり、定電圧電源161と第1の定電流電源162が動作している場合は、6A〜12Aまでの合計電流を負荷400へ供給することが可能である。
次に、図6を参照しながら、制御部165による処理動作の一例を説明する。図6は、制御部165による処理動作の一例を示すフローチャートである。なお、画像形成装置110本体の起動時は、要求される電流(負荷400で必要になる電流)の正確な値が不明なため、制御部165は、定電圧電源161のみを起動させる制御を行う一方、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2のオンオフを切り替える制御を行わない。このとき、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の各々はオフ状態に制御される。また、本体の起動後、電流の測定が行われるまでは全ての負荷400を立ち上げず、定電圧電源161から出力される第1電流で賄える範囲で負荷400を立ち上げていく。
図6に示すように、まず制御部165は、電流検出部164で検出された電流(合計電流)を取得する(ステップS1)。次に、制御部165は、ステップS1で取得した電流が、第1のスイッチSW1のオンオフの切り替え条件である6Aより小さいか否かを判断する(ステップS2)。ステップS1で取得した電流が6Aより小さいと判断した場合(ステップS2の結果:YESの場合)、制御部165は、定電圧電源161のみを動作させる(ステップS3)。より具体的には、制御部165は、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2をオフに制御し、電流検出部164で検出された電流が得られるよう定電圧電源161のみを動作させる制御を行う。
一方、ステップS1で取得した電流が6A以上であると判断した場合(ステップS2の結果:NOの場合)、制御部165は、ステップS1で取得した電流が11Aより小さいか否かを判断する(ステップS4)。ステップS1で取得した電流が11Aより小さいと判断した場合(ステップS4の結果:YESの場合)、制御部165は、定電圧電源161を動作させるとともに、第1スイッチSW1をオン、第2スイッチSW2をオフに制御する(ステップS5)。また、上述のステップS4において、ステップS1で取得した電流が11A以上であると判断した場合(ステップS4の結果:NOの場合)、制御部165は、定電圧電源161を動作させるとともに、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の各々をオンに制御する(ステップS6)。制御部165は、以上の動作を所定の周期で繰り返し実行する。
以上に説明したように、本実施形態では、制御部165は、電流検出部164で検出された電流に応じて、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の各々から出力される第2電流のオンオフ(負荷400に対する第2電流の供給および停止)を制御する。そして、定電流電源(第1の定電流電源162、第2の定電流電源163)から出力される第2電流は、最も効率が高い値(この例では5A)に固定されるので、図7に示すように、単一の電源(例えば定電圧電源)のみを動作させる構成に比べて、電流(負荷400に供給する電流)の全域にわたって効率を向上させることができるという有利な効果を奏する。特に、負荷400に供給する電流の範囲が6A〜11Aの場合、本実施形態の構成(定電圧電源と定電流電源とを組み合わせた構成)では、定電圧電源よりも効率が高い定電流電源を動作させるので、全体の効率も高くなる。また、図7からも理解されるように、負荷400に供給する電流のうち定電流電源から出力された電流が占める割合が高い場合(負荷400に供給する電流が6A、11A付近)、特に、効率が高くなることが分かる。
なお、図3では、電流検出部164は、合流点Zの後段に設けられているが、電流検出部164は、合流点Zよりも前段に複数の電流検出手段として設けられて、定電圧電源161の出力電流、定電流電源162の出力電流、及び定電流電源163の出力電流をそれぞれ検出しても良い。この場合、定電圧電源161の出力電流と、定電流電源162の出力電流と、定電流電源163の出力電流とを加算することで、負荷400に供給される電流を検出することが出来る。他の方法としては、定電流電源は定電流を出力するため、電流検出部164を合流点Zよりも前段の定電圧電源161の出力を検出する位置に設け、定電圧電源161の出力する電流のみを検出しても良い。この場合、電流検出部164が検出した定電圧電源161の出力電流と、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2のON状態に基づく定電流電源162および定電流電源163の各々の出力電流を加算して、負荷400に供給される電流を検出することが出来る。
また、図3では、定電流電源162への電流の入力を切替える第1スイッチSW1、定電流電源163への電流の入力を切替える第2スイッチSW2をオンオフすることで定電流電源162、定電流電源163の出力のオンオフを行っているが、定電流電源そのものの動作を停止しても良い。例えば定電流電源がスイッチング電源の場合にはスイッチングを停止する等の方法が考えられる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態では、定電流電源から出力される第2電流のオンオフの条件を、オンに遷移する場合(負荷400に対して、第2電流の供給が開始される場合)と、オフに遷移する場合(負荷400に対して、第2電流の供給が停止される場合)とで異ならせる点で、上述の第1実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。なお、上述の第1実施形態と共通する部分については、同一の符号を付して適宜に説明を省略する。
図8は、本実施形態における、合流点Zで合流する電流(合計電流)と、各電源(定電圧電源161、第1の定電流電源162、第2の定電流電源163)から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。図8に示す領域P11は、定電圧電源161からの第1電流が出力される領域を示し、図8に示す領域P22は、第1の定電流電源162からの第2電流(5Aで固定)が出力される領域を示し、図8に示す領域P33は、第2の定電流電源163からの第2電流(5Aで固定)が出力される領域を示す。
図8に示すように、制御部165は、電流検出部164で検出された電流(合計電流)が6.25Aを越える場合に、第1スイッチSW1をオンに遷移させる。つまり、図8の例では、第1スイッチSW1がオンに遷移する条件(負荷400に対して、第1の定電流電源162からの第2電流の供給が開始される条件)は、電流検出部164で検出された電流が6.25Aを超えることである。
一方、制御部165は、電流検出部164で検出された電流(合計電流)が5.75Aを下回る場合に、第1スイッチSW1をオフに遷移させる。つまり、図8の例では、第1スイッチSW1がオフに遷移する条件(負荷400に対して、第1の定電流電源162からの第2電流の供給が停止される条件)は、電流検出部164で検出された電流が5.75Aを下回ることである。
また、図8に示すように、制御部165は、電流検出部164で検出された電流(合計電流)が11.25Aを越える場合に、第2スイッチSW2をオンに遷移させる。つまり、図8の例では、第2スイッチSW2がオンに遷移する条件(負荷400に対して、第2の定電流電源163からの第2電流の供給が開始される条件)は、電流検出部164で検出された電流が11.25Aを超えることである。
一方、制御部165は、電流検出部164で検出された電流(合計電流)が10.75Aを下回る場合に、第2スイッチSW2をオフに遷移させる。つまり、図8の例では、第2スイッチSW2がオフに遷移する条件(負荷400に対して、第2の定電流電源163からの第2電流の供給が停止される条件)は、電流検出部164で検出された電流が10.75Aを下回ることである。
以上に説明したように、本実施形態では、第1スイッチSW1をオンに遷移させる条件として設定される合計電流(6.25A)と、オフに遷移させる条件として設定される合計電流(5.75A)との間に0.5Aのヒステリシスが設けられる。また、第2スイッチSW2をオンに遷移させる条件として設定される合計電流(11.25A)と、オフに遷移させる条件として設定される合計電流(10.75A)との間に0.5Aのヒステリシスが設けられる。
例えば上述の第1実施形態のように、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の各々について、オンに遷移させる条件として設定される合計電流と、オフに遷移させる条件として設定される合計電流とを同一(6A、11A)にすると、合計電流が6Aまたは11A付近の電流が負荷400に供給され続けた場合に、第1スイッチSW1または第2スイッチSW2のオンオフが頻繁に発生する。定電流電源の立ち上げに必要な電力や、スイッチ(リレー)の寿命等を考えるとあまり頻繁にオンオフを行うことは好ましくない。そこで、第2実施形態では、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の各々について、オンに遷移させる条件として設定される合計電流と、オフに遷移させる条件として設定される合計電流との間に0.5Aのヒステリシスを持たせることで、切り替えの頻度を抑えることができる。
なお、上記ヒステリシスの値は0.5Aに限られるものではなく、任意に設定可能である。すなわち、第2電流がオンに遷移する条件(負荷400に対して、定電流電源から出力される第2電流の供給を開始する条件)として設定される合計電流と、オフに遷移する条件(負荷400に対して、定電流電源から出力される第2電流の供給を停止する条件)として設定される合計電流の値とが相違するものであればよい。要するに、制御部165は、電流検出部164で検出された電流(合計電流)が第1閾値以上の場合は、負荷400に対する第2電流の供給を開始する制御を行う一方、電流検出部164で検出された電流が第1閾値とは異なる第2閾値以下の場合は、負荷400に対する第2電流の供給を停止する制御を行う機能を有するものであればよい。第2実施形態では、第1閾値が第2閾値よりも大きい値に設定される場合を例示しているが、これに限らず、例えば第1閾値が第2閾値よりも小さい値に設定されてもよい。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態では、制御部165は、画像形成装置110の動作状態ごとに、負荷400に対する第2電流の供給の可否を決定する点で、上述の各実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。なお、上述の各実施形態と共通する部分については、同一の符号を付して適宜に説明を省略する。
例えば上述の第1実施形態では、印刷時において、負荷400が動作しないタイミングで瞬間的に電流(合計電流)が減少することにより、定電流電源から出力される第2電流がオフに遷移する場合も想定される。この場合、直後に負荷400の動作が開始されると、直ちに第2電流をオンに遷移させることは困難であるため、負荷400に必要な電流を供給することが困難になる。
図9の例では、定電圧電源161のみで負荷400に対する電流供給が行われる状態をP1、定電圧電源161と第1の定電流電源162との組み合わせで電流供給が行われる状態をP1+P2、定電圧電源161と第1の定電流電源162と第2の定電流電源163との組み合わせで電流供給が行われる状態をP1+P2+P3とそれぞれ表記する。図9の例では、合計電流が一時的に6Aを下回るまでの間は、定電圧電源161と第1の定電流電源162との組み合わせで電流供給が行われているが、合計電流が一時的に6Aを下回ると、上述したように第1スイッチSW1はオフ状態に遷移し、第1の定電流電源162から出力される第2電流はオフに遷移する。したがって、定電圧電源161のみが動作して電流供給が行われる。しかしながら、その直後に合計電流が増加し、6Aを上回る電流が要求されても、第1の定電流電源162が立ち上がるまでにはある程度時間が必要であるので、それまでの間、負荷400は所望の動作を行うことができない。
そこで、本実施形態では、電流検出部164で検出された現在の電流値のみでなく、画像形成装置110の動作状態(モード)を加味し、動作モードごとに、第2電流のオンオフを切り替える。本実施形態では、モードに基づく第2電流のオンオフの判断が、合計電流に基づく第2電流のオンオフの判断よりも優先される。例えばモードと、電源の組み合わせとを対応付けたテーブルが不図示のメモリに記憶され、制御部165は、現在のモードに対応する電源の組み合わせをメモリから読み出し、読み出した電源の組み合わせで電流供給を行うように制御することもできる。
例えば通常の印刷モードに対応する電源の組み合わせが、定電圧電源161と第1の定電流電源162との組み合わせである場合、制御部165は、その組み合わせで電流供給を行うように、定電圧電源161を動作させるとともに、第1スイッチSW1をオン、第2スイッチSW2をオフに制御する。したがって、通常の印刷モードである限り、定電圧電源161と第1の定電流電源162との組み合わせによる電流供給が行われるので、図9のように、合計電流が一時的に6Aを下回っても、第1の定電流電源162から出力される第2電流がオフに遷移することはないので、負荷400が一時的に所望の動作を行うことができなくなる事態を回避できる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態を説明する。第4実施形態では、上述の第2電流の値は可変に設定可能である点で上述の各実施形態と相違する。以下、具体的に説明する。なお、上述の各実施形態と共通する部分については、同一の符号を付して適宜に説明を省略する。
上述の第1実施形態では、定電流電源から出力される第2電流を、最も効率の高い5Aで固定しているが、例えば4A付近でも、定電流電源の方が定電圧電源よりも効率が高いので、第4実施形態では、図10に示すように、制御部165は、電流検出部164で検出された合計電流が5Aの場合に、第1スイッチSW1をオンに遷移させ(第1の定電流電源162を立ち上げ)、合計電流5Aの内訳として、第1の定電流電源162から出力される第2電流を4A、定電圧電源161から出力される第1電流を1Aに制御する。その後、合計電流が5Aから6Aまでの範囲で、制御部165は、第1の定電流電源162から出力される第2電流を線形に増加させる。
同様に、電流検出部164で検出された合計電流が10Aの場合に、第2スイッチSW2をオンに遷移させ(第2の定電流電源163を立ち上げ)、合計電流10Aの内訳として、第1の定電流電源162から出力される第2電流を5A、第2の定電流電源163から出力される第2電流を4A、定電圧電源161から出力される第1電流を1Aに制御する。その後、合計電流が10Aから11Aの範囲で、制御部165は、第2の定電流電源163から出力される第2電流を線形に増加させる。
以上のように、少なくとも定電流電源の効率が定電圧電源の効率を上回る領域で定電流電源を利用することにより、省エネ効果が得られる。図11は、定電流電源から出力される第2電流を固定した場合の効率と、定電流電源から出力される第2電流を可変に設定する場合の効率(図10の場合の効率)との比較例を示す図である。前述したように、第4実施形態では、合計電流が5Aの場合に第1の定電流電源162を立ち上げ、合計電流が10Aの場合に第2の定電流電源163を立ち上げている。つまり、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の各々を、第1実施形態に比べて1Aだけ早い段階で立ち上げているため、その付近の効率が、第1実施形態の場合と比較して改善されている。この例では、定電流電源から出力される電流の4〜5Aまでの領域を使用したが、これに限らず、4A以下でも定電流電源を立ち上げた方が効率を向上させることができる領域や、5A以上の領域を使用することも可能である。
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
(1)変形例1
上述の各実施形態では電源構成は固定(定電圧電源161、第1の定電流電源162、第2の定電流電源163)であるが、これに限らず、例えば電源構成を可変とする形態であってもよい。例えばオプションの取り付けなどにより、画像形成装置110本体に必要となる電流が増大する場合も想定されるからである。ここでは、合流点Zから負荷400に至るまでの電流経路は1つであるため、電源の拡張や追加が容易である。例えば追加する定電流電源に対する交流電源300からの交流電力の供給の可否を切り替えるスイッチ(リレー)等を予め用意しておくことにより、定電流電源の個数を増減させることが可能になる(図12参照)。そのため、電源構成を常に最適にすることが出来、省エネや機能拡張が行いやすい構成となっている。また、機械の納入後、数年経った際、より高効率の電源が開発されたときに現在の電源と置き換えることも容易である。
また、図12に示すように、環境温度を検出可能な温度検出部166をさらに備えることにより、制御部165は、温度による効率変化を加味して、第2電流のオンオフを切り替えることも可能である。温度によりトランスやコンデンサ等の特性が変化するため、効率カーブが変化するためである。その他、電源のイネーブル/ディセーブルを制御できるようにしている。上述の各実施形態では、交流電源300と定電流電源の入力側との間にスイッチSWが設けられるが、リレーの寿命や電源のオン時間などを考えると、切り替えの頻度を抑えたい。そこで、定電流電源の出力側を制御し、出力させないようにすることも可能とする。例えばFETやトライアック等の半導体素子などを使用し、負荷400と切り離すことが可能な構成とすることもできる。電源の固定損失があるため、定電流電源の入力側を遮断する場合よりも効率は悪くなるが、切り替えの頻度が多い場合には、定電流電源の出力側を負荷400と切り離す形態の方が好ましい。また、例えば一定時間の経過や、モードにより、入力側を遮断する状態に切り替えることもできる。
(2)変形例2
上述の各実施形態では、電源制御部160が画像形成装置110に搭載された例を挙げて説明したが、これに限らず、例えば電源制御部160を構成する要素の1つである制御部165がDFE200に搭載される構成であってもよい。要するに、本発明が適用されるシステム(例えば画像形成システム)は、少なくとも電子機器(例えば画像形成装置)を備え、電子機器は、定電圧電源と、1以上の定電流電源と、定電圧電源から出力される第1電流と定電流電源から出力される第2電流とが合流する合流点よりも後段に設けられ、負荷に供給される電流を検出する電流検出部と、を備え、当該システムは、電流検出部で検出された電流に応じて、負荷に対する第2電流の供給および停止を制御する制御部を備えるものであればよい。
(3)変形例3
上述の各実施形態とは異なり、例えば外付けサーバとしてのDFE200が設けられずに、上述のDFE200の機能が画像形成装置110に搭載される形態であってもよい。
(4)変形例4
上述の各実施形態では、電源制御部160が搭載される電子機器の一例として画像形成装置を挙げて説明したが、これに限らず、電源制御部160が搭載され得る電子機器の種類は任意である。例えば、デジタルカメラ、携帯電話機、PCなどの電子機器に、上述の電源制御部160が搭載される形態であってもよい。
(5)変形例5
本発明では、定電流電源を複数利用するが、温度変化や経時劣化、定電流電源の性能のばらつきにより、図13のように何れかの定電流電源の効率がほぼ全ての領域で良くなる場合が考えられる。定電流電源間で、環境温度や自己発熱による温度条件が異なり、トランスやコンデンサの特性の変化から、電源の効率が異なってくる場合などである。また、定電流電源の使用がどちらか片方に偏って長時間使用された場合は、効率に差がつくことが考えられる。その場合には効率の良い(高い)定電流電源を優先して動作させた方が全体としての効率が良くなる。図12の例では温度検出部166を用いていたが、効率を算出して利用する場合は特別に温度検出手段を設けなくても、温度による効率を考慮した動作が可能である。
例えば制御部165は、各定電流電源の効率を算出し、算出した効率に基づいて、第2電流の出力を行う定電流電源を切り替えることができる。図14は、本変形例の電源制御部160の構成例を示す図である。図14の例は、電源制御部160は、第1検出部171と、第2検出部172と、第3検出部173と、第4検出部174と、第5検出部175とを有する。
第1検出部171は、定電圧電源161の出力側に設けられる。第1検出部171は、出力電圧V_Out、および、定電圧電源161から出力される出力電流I_Out1を検出する。第2検出部172は、第1の定電流電源162の入力側に設けられる。第2検出部172は、入力電圧V_In、および、第1の定電流電源162に入力される入力電流I_In1を検出する。この例では、第2検出部172は、請求項の「入力電圧検出部」に対応していると考えることができるが、これに限られるものではない。第3検出部173は、第1の定電流電源162の出力側に設けられる。第3検出部173は、第1の定電流電源162から出力される出力電流I_Out1を検出する。第4検出部174は、第2の定電流電源163の入力側に設けられる。第4検出部174は、第2の定電流電源163に入力される入力電流I_In2を検出する。第5検出部175は、第2の定電流電源163の出力側に設けられる。第5検出部175は、第2の定電流電源163から出力される出力電流I_Out2を検出する。
なお、出力電圧V_Outを定電圧電源161の設定値とし、出力電圧V_Outを検出する機能を設けていない構成にしても良い。電圧値の変動がある場合には測定の精度が落ちるが、そうでない場合には問題ない。入力電圧V_Inに関しても、大きな変動がなければ、測定せずとも分かっている場合が多いため、入力電圧V_Inを検出する機能を設けずに固定値で換算してもよい。
電源の効率は、(出力電圧V_Out×出力電流I_Out)/(入力電圧V_In×入力電流I_In)により求められる。制御部165は、第1検出部171により検出された出力電圧V_Out、第2検出部172により検出された入力電圧V_Inおよび入力電流I_In1、第3検出部173により検出された出力電流I_Out1を用いて、第1の定電流電源162の効率を算出することができる。また、制御部165は、第1検出部171により検出された出力電圧V_Out、第2検出部172により検出された入力電圧V_In、第4検出部174により検出された入力電流I_In2、第5検出部175により検出された出力電流I_Out2を用いて、第2の定電流電源163の効率を算出することができる。
本変形例における制御部165は、合流点Zで合流する電流(合計電流)が6A以下の場合は、定電圧電源161のみを起動させ、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の各々をオフに制御する。また、合計電流が6Aを超え、かつ、11A以下の場合は、制御部165は、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163のうち効率の良い(高い)方を起動させ、起動させた定電流電源から5Aの電流を出力させる。合計電流が6A〜11Aの場合、第1の定電流電源162または第2の定電流電源163から出力される電流(第2電流)は5Aに固定される一方、定電圧電源161から出力される電流(第1電流)は1A〜6Aに変化して変動分を吸収する。
さらに合計電流が11Aを超える場合、制御部165は、残りの定電流電源(第1の定電流電源162および第2の定電流電源163のうち効率の低い方)を起動させる。合計電流が11Aを超える場合、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の各々から出力される第2電流は5Aに固定される一方、定電圧電源161から出力される第1電流は1A〜6Aに変化して変動分を吸収する。
図15は、本変形例における、合計電流と、各電源(定電圧電源161、第1の定電流電源162、第2の定電流電源163)から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。図15に示す領域P1は、定電圧電源161からの第1電流が出力される領域を示し、図15に示す領域P22は、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163のうち効率が高い方からの第2電流(5Aで固定)が出力される領域を示し、図15に示す領域P33は、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163のうち効率が低い方からの第2電流(5Aで固定)が出力される領域を示す。
切り替え条件を6A、11Aとした理由は上述の第1実施形態と同様である。なお、上述の第2実施形態のように、切り替えにヒステリシスを持たせる制御を行うこともできるし、上述の第4実施形態のように、第2電流の値を可変に設定する制御を行うこともできる。
制御部165は、算出した効率を、SRAM、フラッシュメモリ等の記憶手段(不図示)に書き込んでおくことができる。図16は、記憶手段に保持された効率テーブルの一例を示す図である。制御部165は、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の各々の効率を算出するたびに、効率テーブルを更新し、これを参照して効率の高い方の定電流電源を優先して起動させる。この例では、定電流電源を固定の電流値で使用するため、効率テーブルは、一行二列のテーブルとなる。記憶手段が設けられる場所は任意であり、例えば制御部165の内部に記憶手段が設けられる形態であってもよいし、制御部165の外部に記憶手段が設けられる形態であってもよい。
図17は、制御部165の動作フローを示す図である。図17に示すように、制御部165は、第1検出部171、第2検出部172、第3検出部173、第4検出部174、および、第5検出部175から、入力電圧V_In、入力電流(I_In1〜2)、出力電圧V_Out、出力電流(I_Out1〜3)を取得する(ステップS10)。次に、制御部165は、ステップS1で取得した値を用いて、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の効率を算出し、記憶手段に保持されている効率テーブルの値を更新する(ステップS11)。
そして、制御部165は、合計電流が6A以下であるか否かを判断する(ステップS12)。合計電流が6A以下であると判断した場合(ステップS12:YES)、制御部165は、定電圧電源161のみを起動する(ステップS13)。一方、合計電流が6Aを越える場合(ステップS12:NO)、制御部165は、合計電流が11A以下であるか否かを判断する(ステップS14)。合計電流が11A以下であると判断した場合(ステップS14:YES)、制御部165は、効率テーブルを参照して、第1の定電流電源162の効率が第2の定電流電源163の効率よりも高いか否かを判断する(ステップS15)。
上述のステップS15において、第1の定電流電源162の効率が第2の定電流電源163の効率よりも高いと判断した場合(ステップS15:YES)、制御部165は、定電圧電源161を起動させ、第1スイッチSW1をオンに制御し、第2スイッチSW2をオフに制御する(ステップS16)。つまり、第1の定電流電源162を起動させ、第2の定電流電源163を起動させない。一方、上述のステップS15において、第1の定電流電源162の効率が第2の定電流電源163の効率よりも低いと判断した場合(ステップS15:NO)、制御部165は、定電圧電源161を起動させ、第1スイッチSW1をオフに制御し、第2スイッチSW2をオンに制御する(ステップS17)。つまり、第2の定電流電源163を起動させ、第1の定電流電源162を起動させない。すなわち、制御部165は、第2電流の出力を行う定電流電源として、効率の高い定電流電源を優先的に選択するという具合である。
また、上述のステップS14において、合計電流が11Aを越えていると判断した場合(ステップS14:NO)、制御部165は、定電圧電源161を起動させ、第1スイッチSW1および第2スイッチSW2の各々をオンに制御する(ステップS18)。つまり、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163の両方を起動させるという具合である。以上が制御部165の動作フローの内容であり、制御部165は、以上の動作フローを繰り返す。
なお、図13で説明したように、条件によって効率が変化することがあり得るため、効率が変化した場合に最も効率が良い点が変化することも考えられる。図18は、もともとは5Aで効率のピークを示していたものが、使用条件によって5.5Aで効率のピークを示すように変化した場合を例示した図である。定電流電源は最も効率が良い電流で使用することが望ましいため、図18の場合は、定電流電源の電流を5Aから5.5Aに変えた方が全体の効率は良くなる。
例えば上述の記憶手段は、出力可能な第2電流の値ごとに、定電流電源の効率を対応付けた効率テーブルを記憶する形態であってもよい。制御部165は、記憶手段に記憶された効率テーブルを参照して、最も高い効率を示す第2電流の値で定電流電源を動作させることもできる。この例では、効率テーブルは、請求項の「対応情報」に対応していると捉えることができる。図19は、効率テーブルの一例を示す図である。この例では、制御部165は、4A〜5.5Aの効率を随時更新する機能を有する。図19の例では、初期のテーブルでは、5Aのときの効率92%が最も効率が良いが、条件が変化した後の効率は5.5Aのときの効率90%が最も効率が良い。そのため、制御部165は、このテーブルで最も効率の良い5.5Aを定電流電源の動作電流とする。なお、図19の例において、効率テーブルの範囲を4A〜5.5Aとしたのは最も効率のよい点が5Aより高い側にも低い側にも変化する可能性があるためである。あまり低い電流範囲まで定電流電源を使用すると定電圧電源よりも効率が悪くなるため、この例では4Aを下限としているが、これに限らず、例えば4Aよりも低い値を使用範囲とし、そのときの効率を効率テーブルに保持しておくこともできる。
いま、例えば第1の定電流電源162の動作電流(第2電流)の値が5.5Aのときの効率が最も高い場合を想定する。図20は、この場合における、合計電流と、各電源(定電圧電源161、第1の定電流電源162、第2の定電流電源163)から出力される電流の内訳との関係の一例を模式的に示す図である。図20の例では、制御部165は、合計電流が6Aの場合に第1の定電流電源162を立ち上げ(第1スイッチSW1をオンに制御し)、合計電流が6.5Aを超えたら、第1の定電流電源162から出力される第2電流を5.5Aに制御する。また、図20の例では、合計電流が11Aの場合に、第2の定電流電源163を立ち上げる(第2スイッチSW2をオンに制御する)。例えば制御部165は、定電圧電源161から出力される第1電流を1A、第1の定電流電源162から出力される第2電流を5.5A、第2の定電流電源163から出力される第2電流を4.5Aに制御する。
なお、ここでは、第1の定電流電源162のみを初期設定の5Aから変化させて使用した場合を例に挙げて説明したが、例えば第2の定電流電源163の動作電流(第2電流)の値が初期設定の5Aとは異なる値のときの効率が最も高い場合についても上記と同様に考えることができる。詳細な図示は省略しているが、ここでは、第1の定電流電源162および第2の定電流電源163ごとに、対応する効率テーブル(図19参照)が設けられている。
また、例えば画像形成装置では、モータや定着装置など大きな電力を使用する場合に、交流電源(AC)の電源コードを二本にする構成が知られている。典型的には、電源コードや供給ラインの定格以上の電流を上回る電流を使用する場合に、このような構成が採用される。例えば図21に示すように、第2の定電流電源163のみ二本目の電源コードに接続される構成にしても良い。
以上の各実施形態および各変形例は任意に組み合わせることも可能である。
なお、上述の各実施形態の制御部165は、CPU、ROM、RAM等を備えた通常のコンピュータ装置で構成され得る。そして、CPUがROM等に格納されたプログラムをRAM上に展開して実行することで、上述の制御部165の機能が実現される。制御部165のCPUが実行するプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、制御部165のCPUが実行するプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、制御部165のCPUが実行するプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
100 画像形成システム
102 大容量給紙ユニット
103 インサータ
104 折りユニット
105 フィニッシャー
106 断裁機
110 画像形成装置
120 I/F部
130 印刷部
140 その他I/F部
150 操作表示部
160 電源制御部
161 定電圧電源
162 第1の定電流電源
163 第2の定電流電源
164 電流検出部
165 制御部
166 温度検出部
200 外部コントローラ
210 通信I/F部
220 画像処理部
240 記憶部
250 I/F部
300 交流電源
400 負荷
特開2010−204427号公報

Claims (14)

  1. 負荷に供給する電流を制御する電源装置であって、
    定電圧の第1電流の出力を行う定電圧電源と、
    定電流電源であって、当該定電流電源の効率が前記定電圧電源の効率を上回る定電流である第2電流の出力を行う1以上の定電流電源と、
    少なくとも前記定電圧電源から出力される第1電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部で検出された電流に応じて、前記負荷に対する前記第2電流の供給および停止を制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする電源装置。
  2. 前記制御部は、前記電流検出部で検出された電流が第1閾値以上の場合は、前記負荷に対する前記第2電流の供給を開始する制御を行う一方、前記電流検出部で検出された電流が前記第1閾値とは異なる第2閾値以下の場合は、前記負荷に対する前記第2電流の供給を停止する制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第1閾値は前記第2閾値よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記制御部による制御に従って、前記定電流電源に対する電流の入力の可否を切り替える切替部をさらに備え、
    前記制御部は、前記切替部の切り替えによって、前記負荷に対する前記第2電流の供給および停止を制御する、
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電源装置。
  5. 前記制御部は、前記電源装置を備える電子機器の動作状態ごとに、前記負荷に対する前記第2電流の供給の可否を決定する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電源装置。
  6. 前記第2電流の値は可変に設定可能である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の電源装置。
  7. 負荷に供給する電流を制御する電源装置であって、
    定電圧の第1電流の出力を行う定電圧電源と、
    定電流の第2電流の出力を行う1以上の定電流電源と、
    少なくとも前記定電圧電源から出力される第1電流を検出する電流検出部と、
    温度を検出する温度検出部と、
    前記電流検出部で検出された電流と、前記温度検出部で検出された温度とに応じて、前記負荷に対する前記第2電流の供給および停止を制御する制御部と、を備える、
    ことを特徴とする電源装置。
  8. 負荷に供給する電流を制御する電源装置であって、
    定電圧の第1電流の出力を行う定電圧電源と、
    定電流の第2電流の出力を行う複数の定電流電源と、
    少なくとも前記定電圧電源から出力される第1電流を検出する電流検出部と、
    各前記定電流源の効率と、前記電流検出部で検出された電流に応じて、前記負荷に対する前記第2電流の停止又は何れの前記定電流電源から前記第2電流を出力するかの制御を行う制御部と、を備える、
    ことを特徴とする電源装置。
  9. 前記制御部は、前記第2電流の出力を行う前記定電流電源として、前記効率の高い前記定電流電源を優先的に選択する、
    請求項に記載の電源装置。
  10. 各前記定電流電源の入力側の電圧を検出する入力電圧検出部をさらに備える、
    請求項8又は9に記載の電源装置。
  11. 前記制御部は、前記各定電流電源の効率を算出する、
    ことを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の電源装置。
  12. 出力可能な前記第2電流の値ごとに、前記定電流電源の前記効率を対応付けた対応情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記対応情報を参照して、最も高い前記効率を示す前記第2電流の値で前記定電流電源を動作させる、
    請求項8乃至10の何れか1項に記載の電源装置。
  13. 請求項1乃至12のうちの何れかに記載の電源装置を備えた電子機器。
  14. 少なくとも電子機器を備えたシステムであって、
    前記電子機器は、
    定電圧の第1電流の出力を行う定電圧電源と、
    定電流電源であって、当該定電流電源の効率が前記定電圧電源の効率を上回る定電流である第2電流の出力を行う1以上の定電流電源と、
    少なくとも前記定電圧電源から出力される第1電流を検出する電流検出部と、を備え、
    前記システムは、
    前記電流検出部で検出された電流に応じて、負荷に対する前記第2電流の供給および停止を制御する制御部を備える、
    ことを特徴とするシステム。
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