JP2020120465A - 電力変換システム - Google Patents

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忠利 馬場▲崎▼
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Abstract

【課題】複数の電源から供給される電力量が変動しても、負荷に供給される電圧の安定性を確保できる。【解決手段】電力変換システムは、制御により第1電力を第1直流電力に変換し、定電流制御された前記第1直流電力を出力端子から出力する第1電力変換器と、制御により第2電力を第2直流電力に変換し、定電流制御された前記第2直流電力を出力端子から出力する第2電力変換器と、第3電力を第3直流電力に変換し、定電圧制御された第3直流電力を出力端子から出力する第3電力変換器と、前記第1電力変換器の出力端子と、前記第2電力変換器の出力端子と、前記第3電力変換器の出力端子と、負荷とが直流母線によって互いに並列に接続され、前記直流母線から前記負荷に流れる電流の合計値が、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器と前記第3電力変換器が出力可能な電流値の合計値を超えないように、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、電力変換システムに関する。
従来、複数の電源から電力の供給を受ける並列運転型の電力変換システムとして、燃料電池等を電源に用いる直流並列運転システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。燃料電池は出力変動が起きるとセルが劣化しやすいという特徴がある。このため、燃料電池等を電源に用いる直流並列運転システムは、負荷の電力消費量の変動にかかわらず、燃料電池の出力電流を一定にするように形成されることがある。
近年、電気自動車(EV)を電源として利用し、EVから電力を受けて、EVの外部の負荷に電力を供給する電力変換システムがある。上記の場合、EVのバッテリーの蓄電量により、或いは電力を供給するEVの台数により、電力変換システムに供給される電力量が変動することがある。また、負荷の電力消費量は変動する。
特開平4−87521号公報
しかしながら、2つの電源から電力の供給を受けても、供給される電力量が負荷の消費電力量に満たないことがある。供給量の変動、複数の電源から供給される電力量が変動することがある。このような場合に、負荷に供給される電圧の安定性が低下することがあったる。
本発明が解決しようとする課題は、複数の電源から供給される電力量が変動しても、負荷に供給される電圧の安定性を確保できる電力変換システムを提供することにある。
(1)本発明の一態様の電力変換システムは、第1の制御により第1電力を第1直流電力に変換し、定電流制御された前記第1直流電力を出力端子から出力する第1電力変換器と、第2の制御により第2電力を第2直流電力に変換し、定電流制御された前記第2直流電力を出力端子から出力する第2電力変換器と、第3電力を第3直流電力に変換し、定電圧制御された第3直流電力を出力端子から出力する第3電力変換器と、前記第1電力変換器の出力端子と、前記第2電力変換器の出力端子と、前記第3電力変換器の出力端子と、負荷とが直流母線によって互いに並列に接続され、前記直流母線から前記負荷に流れる電流の合計値が、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器と前記第3電力変換器が出力可能な電流値の合計値を超えないように、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器を制御する制御部とを備える電力変換システムである。
(2)上記の電力変換システムは、前記直流母線から前記負荷に流れる電流を検出する電流検出器を備え、前記制御部は、検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて前記第1電力変換器と前記第2電力変換器から出力させる電流の指令値を生成し、前記生成された指令値を前記第1電力変換器と前記第2電力変換器の少なくとも何れかに供給する。
(3)上記の電力変換システムにおいて、前記制御部は、検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器の何れかに電流を出力させるように予め定められた規則に従って前記指令値を生成する。
(4)上記の電力変換システムにおいて、前記制御部は、検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器に対して、前記第1電力変換器の定電流制御の制御目標値を前記指令値として生成して、前記第2電力変換器に対して、前記第2電力変換器の定電流制御の制御目標値を前記指令値として生成する。
(5)上記の電力変換システムにおいて、前記制御部は、検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器にそれぞれ出力させる電流が等しくなるような前記指令値を生成する。
(6)上記の電力変換システムにおいて、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器が出力する電圧の上限値は、前記負荷の入力電圧の上限値より低い。
(7)上記の電力変換システムにおいて、前記第3電力変換器が出力する電圧の変動範囲は、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器が定電流出力可能な電圧の範囲に含まれる。
(8)上記の電力変換システムは、前記直流母線に並列に接続され前記負荷に供給可能な電圧を出力可能な蓄電池を備える。
本発明によれば、複数の電源から供給される電力量が変動しても、負荷に供給される電圧の安定性を確保できる。
本発明の第1の実施形態の電力変換システムの構成図である。 実施形態の整流装置とEV充放電器との電流の配分について説明するための図である。 第2の実施形態の電力変換システムの構成図である。 実施形態の放電電流指令値生成処理に関するフローチャートである。 実施形態の整流装置とEV充放電器との電流の配分について説明するための図である。 第3の実施形態の電力変換システムの構成図である。 実施形態の整流装置とEV充放電器との電流の配分について説明するための図である。
以下、本発明の実施形態の植物栽培システム、植物栽培方法、及びプログラムについて、添付図面を参照して説明する。
なお、実施形態における「定電流制御」には、電流を垂下制御することを含む。「接続する」には、電気的に接続することを含む。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態の電力変換システム1の構成図である。
電力変換システム1は、商用電源系統2(商用電源)から供給される交流電力を変換して、負荷3に供給する。電力変換システム1は、図示されない1又は複数の電気自動車(例えば、EV1、EV2、EV3という。)から電力の供給を受け、負荷3に電力を供給する。上記の場合、電力変換システム1は、電気自動車(EV)から電力の供給を受けることにより、商用電源系統2からの交流電力の供給量を削減する。さらに、電力変換システム1は、商用電源系統2(商用電源)から供給される交流電力を変換して、電気自動車(EV)に電力を供給して、EVに搭載されたバッテリー(不図示)を充電させてもよい。
電力変換システム1は、例えば、EV充放電器41、42、43と、整流装置50と、制御装置6とを備える。
EV充放電器41にはEV1が接続され、EV充放電器42にはEV2が接続され、EV充放電器43にはEV3が接続されると仮定する。以下の説明で、EV充放電器41、42、43を纏めて、EV充放電器40と呼ぶことがある。
EV充放電器41(第1電力変換器)は、例えば、定電流制御可能な第1の変換器を含む。EV充放電器41は、後述する第1の制御により、少なくともEV1から供給される第1の電力(第1電力)を第1直流電力に変換し、定電流制御された第1直流電力を出力端子から出力する。第1の電力は、例えば直流電力である。EV充放電器41は、他の制御により、EV1に電力を供給してもよい。
EV充放電器42(第2電力変換器)は、例えば、定電流制御可能な第2の双方向DC/DC変換器を含む。EV充放電器42は、後述する第2の制御により、少なくともEV2から供給される第2の電力(第2電力)を第2直流電力に変換し、定電流制御された第2直流電力を出力端子から出力する。第2の電力は、例えば直流電力である。EV充放電器42は、他の制御により、EV2に電力を供給してもよい。
EV充放電器43は、例えば、定電流制御可能な第3の双方向DC/DC変換器を含む。EV充放電器43は、後述する第3の制御により、少なくともEV3から供給される第3の電力を直流電力に変換し、定電流制御された直流電力を出力端子から出力する。第3の電力は、例えば直流電力である。EV充放電器43は、他の制御により、EV3に電力を供給してもよい。
整流装置50(第3電力変換器)は、例えば、直流電力を定電圧制御可能なACDC変換器を含む。整流装置50は、商用電源系統2から供給される交流電力(第3電力)を第3直流電力に変換し、定電圧制御された第3直流電力を出力端子から出力する。整流装置50が出力する電圧の変動範囲は、EV充放電器40が定電流出力可能な電圧の範囲に含まれる。この詳細については後述する。
図に示すようにEV充放電器41の出力端子と、EV充放電器42の出力端子と、EV充放電器43の出力端子と、整流装置50の出力端子と、負荷3とが直流母線9によって互いに並列に接続されている。なお、この図は単線結線図である。上記の各装置の出力端子とは、負荷3に供給する直流電力を出力する端子のことである。
制御装置6(制御部)は、放電電流値指令に基づいて、EV充放電器41と、EV充放電器42と、EV充放電器43とをそれぞれ制御する。制御装置6は、第1の制御のための指令を、EV充放電器41に供給し、第2の制御のための指令をEV充放電器42に供給し、第3の制御のための指令をEV充放電器43に供給する。第1の放電電流値指令は第1の制御のための指令の一例である。第2の放電電流値指令は第2の制御のための指令の一例である。第3の放電電流値指令は、第3の制御のための指令の一例である。
上記の放電電流値指令によって、EV充放電器40が各EVのバッテリーを放電させる際の電流値が規定される。
例えば、制御装置6(制御部)は、上記の制御の際に、直流母線9から負荷3に流れる電流の合計値が、EV充放電器41とEV充放電器42とEV充放電器43と整流装置50がそれぞれ出力可能な電流値の合計を超えないように、EV充放電器41とEV充放電器42とEV充放電器43とを制御する。
上記のように構成された電力変換システム1において、複数台のEV充放電器40は、並列に稼働可能である。商用電源系統2からの交流電力に基づいて整流装置50によるAC/DC変換によって生成された直流電流と、EV充放電器40によるDC/DC変換によって生成された直流電流とが連系点Pで直流連系される。
各EV充放電器40が出力を電流制御し、整流装置50が出力を電圧制御することにより、各EV充放電器40と整流装置50から出力される電流の配分が決定され、決定された電流量をそれぞれ分担する。
図2を参照して、整流装置50とEV充放電器40との電流の配分について説明する。図2は、実施形態の整流装置50とEV充放電器40との電流の配分について説明するための図である。図に示すグラフにおいて、負荷に流す電流を横軸に、直流母線9の電圧を縦軸にとる。図の直線LCVは、定電圧制御されている整流装置50の出力電圧を示す。図の直線LCI1、LCI2、LCI3は、定電流制御されているEV充放電器41、42、43の出力電流の範囲を示す。直線LCI1、LCI2、LCI3の上端が図の右方向に屈曲しているが、この範囲では、EV充放電器40は、所定の電圧に定電圧制御する。
上記の通り、整流装置50は、定電圧制御により出力電圧を一定に保つように制御する。しかしながら、出力インピーダンスなどにより出力電流が多くになるにつれて、少しずつ電圧が下がる特性がある。その結果、この図に示すように直線LCVが右下がりになる。
一方、EV充放電器40は、それぞれが定電流制御により出力電流を一定に保つように制御する。定電流制御が成立している範囲では、直線LCI1、LCI2、LCI3は、縦軸に略平行になる、直線LCI1、LCI2、LCI3の間隔は、EV充放電器40の定電流制御の目標値になる。例えば、図の右端と直線LCI1との間隔をI41とし、直線LCI1と直線LCI2との間隔をI42とし、直線LCI2と直線LCI3との間隔をI43で示す。
整流装置50とEV充放電器40が直流母線9により出力が接続されていることにより、直流母線9の電圧が整流装置50によって調整され、その電圧が直流母線9上の連系点Pの電圧になる。EV充放電器40の出力電圧も連系点Pの電圧になる。
図2のグラフから、直流母線9上の連系点Pの電圧は、整流装置50の出力特性を示す直線LCVとEV充放電器40の出力特性を示す直線LCI1、LCI2、LCI3の何れかの直線との交点の電圧になる。この交点を動作点(OP)と呼ぶ。例えば、稼働するEV充放電器40が1台の場合には、最も右側のEV充放電器40の出力特性を示す直線LCI1が有効になり、点OP1の位置に動作点が定まる。
負荷3に流れる負荷電流の大きさをI3とし、EV充放電器40の定電流制御の目標値をI40とし、整流装置50の出力電流をI50とすると、次の式(1)が成立する。
I3=I40+I50 ・・・(1)
例えば、EV充放電器41における定電流制御の目標値を、上記のI41で示す。EV充放電器41における定電流制御の目標値の大きさを変えることにより、この整流装置50の出力特性を示す直線上にある点OP1の位置が、定電流制御の目標値と同じ値の位置まで移動する。
例えば、EV充放電器42、43における定電流制御の目標値を、上記のI42、I43で示す。EV充放電器41を1台稼働させた状態から、稼働するEV充放電器40の台数を2台、3台と増やす場合には、動作点が点OP2、点OP3にそれぞれ移動する。換言すれば、稼働するEV充放電器40の台数を調整することにより、上記の動作点の位置を、稼働するEV充放電器40の定電流制御の目標値の合計値の値まで移動させることができる。点OP2は、EV充放電器41、42の両方を稼働させた場合の動作点の一例であり、その際にEV充放電器40が出力する電流はI41とI42とを加算した大きさになる。点OP3は、EV充放電器41、42、43の全てを稼働させた場合の動作点の一例であり、その際にEV充放電器40が出力する電流はI41とI42とI43とを加算した大きさになる。上記のように動作点が移動すると、動作点の位置に応じて、上記の式(1)におけるI40とI50の配分が変化する。
上記のように配分されたEV充放電器40の出力電流と整流装置50の出力電流とが負荷3に供給される。
EVが接続された各EV充放電器40は、自律して、定電流制御の目標値に基づいて出力電流を制御する。電力変換システム1において、複数のEVから電力の供給を受ける場合にも、EVが接続された各EV充放電器40が自律して上記の定電流制御を行うことに変わりはない。
なお、この図のなかで動作点の位置が右にあるほど、EV充放電器40に対する出力電流の配分が少なくなり、整流装置50の出力電流の配分が多くなる。動作点の位置が左にあるほど、上記と逆の傾向になる。
上記の実施形態によれば、電力変換システム1は、上記の構成を備え、制御装置6によって、少なくとも直流母線9から負荷3に流れる電流の合計値が、EV充放電器41とEV充放電器42と整流装置50が出力可能な電流値の合計を超えないように、EV充放電器41とEV充放電器42を制御することにより、複数のEV(電源)から供給される電力量が変動しても、負荷3に供給される電圧の安定性を確保できる。
(第2の実施形態)
図3から図5を参照して、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態の電力変換システムは、負荷3に流れる電流の実測値に基づいて制御する点が、第1の実施形態とは異なる。
図3は、実施形態の電力変換システム1Aの構成図である。
電力変換システム1Aは、電力変換システム1に比べて、電流検出器7をさらに備え、制御装置6に代えて制御装置6Aを備える。
電流検出器7は、例えば、直流母線9の連系点Pより負荷3側に設けられている。電流検出器7は、設けられた位置で直流母線9に流れる電流を検出する。実施形態の場合、電流検出器7が検出する電流は、負荷3に流れる電流に等しい。
制御装置6Aは、合計放電電流基準値生成部61と、比較器62と、放電電流指令値生成部63とを備える。
合計放電電流基準値生成部61は、各EV充放電器40に対する定電流制御の目標値の合計を、各放電電流指令値を合計することにより算出して、合計放電電流値として出力する。
比較器62は、合計放電電流基準値生成部61から合計放電電流値を取得し、電流検出器7から電流の計測値を取得する。比較器62は、合計放電電流値と、電流検出器7から取得した電流の計測値とを比較する。
放電電流指令値生成部63は、比較器62による比較の結果に基づいて、各EV充放電器40に対する定電流制御の目標値を決定し、これを各EV充放電器40に対する各放電電流指令値として出力する。
図4は、実施形態の放電電流指令値生成処理に関するフローチャートである。
まず、比較器62は、合計放電電流値と、電流検出器7から取得した電流の計測値とを取得して、比較する(ステップS10)。
ステップS10における比較器62による比較の結果、各放電電流指令値を合計(合計放電電流値)が、少なくとも負荷電流よりも多い場合には、各EV充放電器40に対する定電流制御の目標値が過大であると判定する(ステップS20)。
次に、放電電流指令値生成部63は、比較器62による比較の結果に基づいて、各EV充放電器40に対する定電流制御の目標値を低減させるため、EV充放電器40の夫々に許容される放電電流値以下であり、かつ合計放電電流値が負荷電流よりも少なくなるような値に決定し、これを各EV充放電器40に対する各放電電流指令値として出力する(ステップS25)。これにより、上記の処理を終える。
ステップS10における比較器62比較の結果、各放電電流指令値を合計(合計放電電流値)が、負荷電流以下である場合には、各EV充放電器40に対する定電流制御の目標値が適当であると判定する(ステップS30)。
次に、放電電流指令値生成部63は、比較器62による比較の結果に基づいて、各EV充放電器40に対する定電流制御の目標値を増加させるため、EV充放電器40の夫々に許容される放電電流値以下であり、かつ各EV充放電器40の放電電流の許容値に近づけるように所定量増加させた値に決定し、これを各EV充放電器40に対する各放電電流指令値として出力する(ステップS35)。これにより、上記の処理を終える。なお、ステップS35において、放電電流指令値生成部63は、各EV充放電器40の一部又は全部に対して、上記に代えて、上記の目標値を現在の値に維持させてもよい。
これを受け、各EV充放電器40は、各放電電流指令値に基づいて、定電流制御の目標値を改めて、これを更新する。
放電電流指令値生成部63は、各EV充放電器40の放電電流の大きさが等しくなるように均等に配分する方法と、優先順位(優先度)の高い順に放電電流値を決定する方法の何れかに基づいて、放電電流指令値を生成するとよい。
例えば、均等に配分する場合には、各EV充放電器40の放電電流の大きさを等しくすることで、EV充放電器40で生じる損失を各装置に分散することができ、特定のEV充放電器40に、損失による温度上昇が生じることを抑制できる。EVについても同様である。
例えば、優先順位を用いる場合には、その優先順位を、EV充放電器40の変換効率が高い順、放電電流の大きい順、EVの充電率が高い順、予め定められた順序などの基準に基づいて、上記の放電電流指令値を生成してよい。
次に、EV充放電器40の出力電圧について説明する。
図5を参照して、EV充放電器40の出力電圧について説明する。図5は、実施形態の整流装置50とEV充放電器40との電流の配分について説明するための図である。グラフの軸は、前述の図2と同じである。
EV充放電器40の出力電圧は、負荷3の入力電圧上限値以下に設定される。これにより、EEVがEV充放電器40に接続又は解列することによって、EV充放電器40の放電電流が変動しても、直流母線9の電圧が負荷3の入力電圧範囲を超えることがない。
例えば、EV充放電器40の稼働台数が、EVの接続又は解列によって、0台から複数谷変化すると仮定する。この場合、商用電源系統2の交流電力に基づいた電流とEV充放電器40が出力する電流がと合わさったり、商用電源系統2の交流電力に基づいた電流だけになったりする。
整流装置50の出力電圧とEV充放電器40の出力電圧は、連系点Pの電圧に相当する。その連系点Pの電圧は、EV充放電器40の放電電流の合計値が多くなるほど上昇する。連系点Pの電圧が上昇すれば負荷3の入力電圧が上昇する。負荷3の入力電圧は、設計上の上限値が決められている。その上限値を超えないように、EV充放電器40の出力電圧の上限値を設定する。例えば、負荷3の入力電圧の許容変動範囲の上限値と、負荷3の入力電圧の許容変動範囲を条件にして決定されている整流装置50の出力電圧の上限値の両方を超えないようにEV充放電器40の出力電圧の上限値を決定してよい。これによりEV充放電器40が複数台接続され、かつその台数が変動しても、負荷3の入力電圧の許容変動範囲の上限を超えないため、稼働するEV充放電器40の台数を任意の数に変更できる。
なお、整流装置50が平時に出力する電圧の下限値は、負荷3の入力電圧の許容変動範囲の下限値より高くするとよい。
上記の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することのほか、負荷3に流れる電流の実測値に基づいて制御することで、負荷3に流れる電流の大きさに適した電流を各EV充放電器40から得ることが可能になり、所望の配分による電流を負荷3に供給することができる。
なお、制御装置6は、検出された負荷3に流れる電流の合計値に基づいて、複数のEV充放電器40から出力させる電流の指令値(放電電流指令値)を生成し、生成された指令値を複数のEV充放電器40の少なくとも何れかに供給してもよい。これにより、出力する電流を変更するEV充放電器40を特定することができ、上記に係る処理が煩雑になることを抑制できる。
なお、制御装置6は、検出された負荷3に流れる電流の合計値に基づいて、複数のEV充放電器40の何れかに電流を出力させるように予め定められた規則に従って放電電流指令値を生成してもよい。これにより、指令値を生成するための処理を簡素化できる。
なお、制御装置6は、検出された負荷3に流れる電流の合計値に基づいて、例えば、EV充放電器41に対して、EV充放電器41の定電流制御の制御目標値を、放電電流指令値として生成して、EV充放電器42に対して、EV充放電器42の定電流制御の制御目標値を、放電電流指令値として生成してもよい。これにより、EV充放電器40のそれぞれの指令値を生成できる。
(第3の実施形態)
図6と図7を参照して、第3の実施形態について説明する。
第3の実施形態の電力変換システムは、さらに蓄電池を用いて、商用電源系統2の停電が発生した際にも電力を継続して供給するように安定化を図っている点が、前述の実施形態とは異なる。
図6は、実施形態の電力変換システム1Bの構成図である。
電力変換システム1Bは、電力変換システム1に比べて、蓄電池8をさらに備える。
蓄電池8は、例えば、鉛電池、リチウムイオン電池などの2次電池を含む。蓄電池8は、少なくとも商用電源系統2の停電時に、所望の電圧を出力するように形成されている。
例えば、蓄電池8は、直流母線9に並列に接続され負荷3に供給可能な電圧を出力する。蓄電池8は、負荷3に供給可能な電力量を蓄電する容量を備えていてもよい。
前述の第1の実施形態の電力変換システム1では、整流装置50が電圧制御をして、各EV充放電器40が電流制御をすることにより、整流装置50と各EV充放電器40とが直流連系されている。この電力変換システム1の整流装置50は、商用電源系統2の停電時には所望の電圧を出力できないため、整流装置50の出力電圧に基づいた直流連系ができなくなる。
そこで、本実施形態では、直流母線に接続された蓄電池8は、整流装置50に代わり所望の電圧を出力することで、停電時の直流連系を可能にする。ここで、EV充放電器40の出力電圧について説明する。
図7を参照して、EV充放電器40の出力電圧について説明する。図7は、実施形態の整流装置50とEV充放電器40との電流の配分について説明するための図である。グラフの軸は、前述の図2と同じである。
整流装置50の出力電圧を示す直性に並んで、蓄電池8の出力電圧を示す直性が描かれている。例えば、蓄電池8の出力電圧は、図に示すように整流装置50の出力電圧より低く設定される。
停電が生じていない平時には、直流母線9の電圧は、より電圧が高い整流装置50の出力電圧になる。
ここで、停電が生じると、整流装置50の出力電圧が低下する。これに応じて、直流母線9の電圧は、次に高かい電圧を出力可能であった蓄電池8の電圧に切り替わる。これにより、動作点の点OB1、点OB2、点OB3のそれぞれが、点OB1B、点OB2B、点OB3Bに移る。
上記のように蓄電池8の出力電圧に切り替わった場合であっても、EV充放電器40の出力電流の値を変化させる制御を実施することなく、蓄電池8とEV充放電器40との直流連系により負荷3に所望の電圧で給電することができる。
上記の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏することのほか、蓄電池8を備えることにより、商用電源系統2の停電が発生した際にも継続して電力を供給することができる。
少なくとも上記の何れかの実施形態の電力変換システムは、複数のEV充放電器40と、整流装置50と、制御装置6とを備える。これにより、制御装置6は、少なくとも直流母線9から負荷3に流れる電流の合計値が、EV充放電器41とEV充放電器42と整流装置50が出力可能な電流値の合計値を超えないように、EV充放電器41とEV充放電器42を制御することにより、複数のEVから供給される電力量が変動しても、負荷3に供給される電圧の安定性を確保できる。
なお、電力変換システム1は、プログラムを実行するコンピュータシステム(プロセッサ)を備えていてもよい。電力変換システム1を実現するためのプログラムを、コンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより制御装置6が所定の処理動作を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、或いは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
例えば、EV充放電器40について双方向DC/DC変換器を備えるものとして説明したが、これに制限されることはなく、少なくとも外部から供給される電力を変換して、定電流制御されて直流電力を出力するものであればよい。
EV充放電器40の用途として、EVから供給される直流電力を変換するためのものとして説明したが、これに制限されることなく、他の発電装置、バッテリーなどの他の装置から電力の供給を受け、これを直流電力に変換してもよい。
1、1A、1B…電力変換システム、2…商用電源系統、3…負荷、41、42、43…EV充放電器、50…整流装置、6、6A…制御装置(制御部)、7…電流検出器、8…蓄電池、9…直流母線

Claims (8)

  1. 第1の制御により第1電力を第1直流電力に変換し、定電流制御された前記第1直流電力を出力端子から出力する第1電力変換器と、
    第2の制御により第2電力を第2直流電力に変換し、定電流制御された前記第2直流電力を出力端子から出力する第2電力変換器と、
    第3電力を第3直流電力に変換し、定電圧制御された第3直流電力を出力端子から出力する第3電力変換器と、
    前記第1電力変換器の出力端子と、前記第2電力変換器の出力端子と、前記第3電力変換器の出力端子と、負荷とが直流母線によって互いに並列に接続され、前記直流母線から前記負荷に流れる電流の合計値が、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器と前記第3電力変換器が出力可能な電流値の合計値を超えないように、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器を制御する制御部と
    を備える電力変換システム。
  2. 前記直流母線から前記負荷に流れる電流を検出する電流検出器
    を備え、
    前記制御部は、
    検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器から出力させる電流の指令値を生成し、前記生成された指令値を前記第1電力変換器と前記第2電力変換器の少なくとも何れかに供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力変換システム。
  3. 前記制御部は、
    検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器の何れかに電流を出力させるように予め定められた規則に従って前記指令値を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換システム。
  4. 前記制御部は、
    検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器に対して、前記第1電力変換器の定電流制御の制御目標値を前記指令値として生成して、前記第2電力変換器に対して、前記第2電力変換器の定電流制御の制御目標値を前記指令値として生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換システム。
  5. 前記制御部は、
    検出された前記負荷に流れる電流の合計値に基づいて、前記第1電力変換器と前記第2電力変換器にそれぞれ出力させる電流が等しくなるような前記指令値を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換システム。
  6. 前記第1電力変換器と前記第2電力変換器が出力する電圧の上限値は、
    前記負荷の入力電圧の上限値より低い
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の電力変換システム。
  7. 前記第3電力変換器が出力する電圧の変動範囲は、
    前記第1電力変換器と前記第2電力変換器が定電流出力可能な電圧の範囲に含まれる
    ことを特徴とする請求項1から請求項6の何れか1項に記載の電力変換システム。
  8. 前記直流母線に並列に接続され前記負荷に供給可能な電圧を出力可能な蓄電池
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電力変換システム。
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