JP6371132B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技者が獲得したメダルや玉等の獲得数の管理に適用する遊技場用システムに関する。
近年、計数機能を備えた各台計数機を遊技台毎に個別に設ける遊技場が増えている。各台計数機の中には、遊技機と連動するように構成され、計数した玉等の遊技媒体(以下、玉という。)を遊技機から払戻す機能を備えるものもある。このような各台計数機は、遊技機の払出単位(例えば25玉等)で払戻し可能な分は遊技機から払出す一方、その残りの端数については、返却口や所謂ノズル等、各台計数機に設けた返却手段により払戻すようにしている(例えば特許文献1参照。)。
遊技者の中には自身がどの程度の払戻しを行ったのかや、景品交換した場合の交換対価を容易に把握するため、計数値を切りの良い数値とした上で払戻しを行いたいと考える遊技者もいる。すなわち、例えば5117玉等、半端な計数値となり、数回の払戻操作を行って3617玉となった場合には、どの程度の玉数を払戻したのかや交換対価がどの程度なのかを計算することは難しいが、5117玉から117玉を一旦払戻し、5000玉とする等、計数値を切りの良い数値としておけば、その後、同様の払戻操作を行って3500玉となった場合に、どの程度の玉数を払戻したのかや、交換対価がどの程度なのかを計算することが前者よりも容易になる。また、何より計数値を切りの良い気持ちの良い数値とした上で遊技を行いたいと考える遊技者も少なくないという実情がある。
特開2011−206112号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されているような従来の構成では、次のような問題がある。すなわち、計数値を使用し尽くす直前でしか余り玉を払戻すような計数値の調整を行っていなかったため、遊技中ではこのような調整が出来ず、遊技者が少数の計数や払戻しを繰返して計数値を切りの良い数値となるように調整する必要があり、その点で使い勝手が悪いと感じる遊技者が多いという問題がある。
本発明は、前記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、遊技中に遊技者が獲得した遊技媒体数を切りの良い数値とする遊技場用システムを提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける価値受付手段と、
遊技者からの付与操作、及び整理操作を受付ける操作受付手段と、
前記付与操作の受付に応じて、前記価値受付手段により受付けられた獲得価値と引換えに、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理を所定の付与単位にて行う価値付与手段と、
少なくとも前記整理操作時、或いは当該整理操作以前に、前記獲得価値を整理するための整理単位を前記付与単位とは異なる値にて設定可能な設定手段と、
前記整理操作の受付に応じて、当該整理操作の受付時における前記獲得価値を示す整理前獲得価値前記所定の付与単位にて行われる付与処理を経由することで前記整理単位の整数倍を示す整理後獲得価値とするための処理である整理処理を行う整理処理手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項1)。
本発明の遊技場用システムによれば、整理処理により整理前獲得価値が、整理後獲得価値へと整理されることで、獲得価値を整理した状態、すなわち獲得価値の値を切りの良い数値とした上で遊技を続行できるようになる。
また、この遊技場用システムは、整理操作の受付に応じて整理処理を行うので、獲得価値を整理したい遊技者のみが整理処理を行うことが可能となる。切りの良い数値に拘りが全く無く、却って整理処理を煩わしいと考える遊技者等であれば、整理操作を行わなければ良く、これにより無用な整理処理を未然に回避できる。
以上のように本発明の遊技場用システムは、遊技中に遊技者が獲得した獲得価値の数値を切りの良い数値にできるシステムである。
本発明の遊技機としては、遊技媒体(遊技価値)である玉を使用(発射)して遊技されるパチンコ遊技機や、所定の入賞図柄が停止表示されたときに入賞を発生させるスロットマシン等がある。パチンコ遊技機としては、入賞に応じて玉を払い出すタイプであっても良い。また、ポイントを使用して玉を発射し入賞に応じてポイントが付与される、いわゆる封入式のパチンコ遊技機であっても良い。封入式のパチンコ遊技機においては、ポイントが遊技価値として機能し、玉が遊技媒体として機能する。スロットマシンとしては、メダルやコイン等を遊技媒体(遊技価値)として利用して遊技されるタイプであっても良いが、メダル等を使用せず遊技価値としてのポイントを使用して(賭けて)遊技でき、入賞したときにポイントが付与される、いわゆる完全クレジット式のスロットマシンであっても良い。遊技媒体として玉を使用するパロット(R)であっても良い。
本発明の第2の態様は、遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける価値受付手段と、
遊技者からの付与操作、及び整理操作を受付ける操作受付手段と、
前記付与操作の受付に応じて、前記価値受付手段により受付けられた獲得価値と引換えに、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理を所定の付与単位にて行う価値付与手段と、
少なくとも前記整理操作時、或いは当該整理操作以前に、前記獲得価値を整理するための整理単位を前記付与単位とは異なる値にて設定可能な設定手段と、
前記整理操作の受付に応じて、当該整理操作の受付時における前記獲得価値を示す整理前獲得価値を、前記整理単位の整数倍を示す整理後獲得価値とするための処理であって、当該整理前獲得価値を前記整理単位にて除した余りである第1余りを更に前記付与単位にて除した余りである第2余り、若しくは前記第1余りを更に前記付与単位に対応した前記獲得価値の引換単位である第2整理単位にて除した余りである第3余りを示す整理価値分の前記付与処理である整理処理を行う整理処理手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項2)。
この場合には、前記遊技価値を前記付与単位に関わりなく付与する付与処理と、遊技価値を所定の付与単位にて付与する付与処理とを組み合わせることで、獲得価値を整理可能となり付与処理により必要以上に獲得価値を払戻すおそれを軽減できる。
本発明の第3の態様は、遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける価値受付手段と、
遊技者からの付与操作、及び整理操作を受付ける操作受付手段と、
前記付与操作の受付に応じて、前記価値受付手段により受付けられた獲得価値と引換えに、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理を所定の付与単位にて行う価値付与手段と、
少なくとも前記整理操作時、或いは当該整理操作以前に、前記獲得価値を整理するための整理単位を前記付与単位とは異なる値にて設定可能な設定手段と、
前記整理操作の受付に応じて、当該整理操作の受付時における前記獲得価値を示す整理前獲得価値を、前記整理単位の整数倍を示す整理後獲得価値とするための処理であって、当該整理前獲得価値を前記整理単位にて除した余りである第1余りを当該整理単位から差引いた値、前記第1余りを更に前記付与単位にて除した余りである第2余りを当該付与単位から差引いた値、或いは前記第1余りを更に前記付与単位に対応した前記獲得価値の引換単位である第2整理単位にて除した余りである第3余りを当該第2整理単位から差引いた値を示す不足価値を表示することで、遊技者に獲得価値の受付を促すための獲得価値要求表示を行う整理処理手段と、を備えた遊技場用システムにある(請求項3)。
この場合には、獲得価値要求表示により不足価値が示されるので、その不足価値を把握した遊技者が、その不足分を補充すれば切りの良い数値になると考えるようになる。遊技者が不足分の補充を行うべく獲得価値の受付を行うことで、獲得価値を整理できるようになる。
前記第3の態様の遊技場用システムにおける前記整理処理手段は、前記不足価値と、当該不足価値に対して予め設定される不足価値基準値と、を比較する処理、
あるいは前記第2余りまたは前記第3余りを示す整理価値と、当該整理価値に対して予め設定される基準値である整理価値基準値と、を比較する処理である比較処理を行い、該比較処理の結果に応じて、前記獲得価値要求表示を行うことも良い。(請求項4)。
上記のように比較処理の結果に応じて獲得価値要求表示を行う場合であれば、的外れな要求が行われるおそれを軽減しつつ適切に獲得価値要求表示を行えるようになる。
さらに当該遊技場用システムにおける前記整理処理手段は、前記比較処理の結果として前記獲得価値要求表示を行わない旨の結果を得た場合に、前記第2余りまたは前記第3余りを示す整理価値を特定し、当該整理価値分の前記付与処理を行う一方、
前記第1余りを当該整理単位から差引いた値を示す差引値と、前記不足価値基準値よりも大きい値あるいは前記整理価値基準値よりも小さい値が予め設定される特別基準値と、を比較する処理である特別比較処理を行い、当該特別比較処理の結果に応じて、前記比較処理の結果として前記獲得価値要求表示を行わない旨の結果が得られる場合であっても前記獲得価値要求表示を行うことも良い(請求項5)。
上記のように、整理処理後に、その後の付与処理と組合わせて獲得価値の整理を行う必要がある場合には、あまり多くの獲得価値の補充を促さずに獲得価値の整理を行う一方、その後の付与処理に拠らず整理処理だけで獲得価値の整理を行える場合には、多少、多くの獲得価値を補充したとしても付与処理を伴わずに獲得価値の補充により獲得価値の整理を行うことが可能になる。このような構成を採用すれば、状況に応じた適切な獲得価値の整理が可能となる。
実施例1における、遊技場用システムの構成を示す説明図。 実施例1における、遊技機と遊技装置との組合せを示す正面図。 実施例1における、持玉整理設定の説明図。 実施例1における、整理単位設定の説明図。 実施例1における、遊技装置による整理操作画面の説明図。 実施例1における、遊技装置処理の流れを示すフロー図。
本発明の実施の形態につき、以下の実施例を用いて具体的に説明する。
(実施例1)
本例は、遊技機2が設置された遊技場向けの遊技場用システム1に関する。この内容について、図1〜図6を参照して説明する。
遊技場では、パチンコ遊技機やスロットマシン(図示略)等の遊技機2が複数、設置されている。各遊技機2には、遊技媒体の付与機能(貸出機能、払出機能、払戻機能)及び計数機能を備える遊技装置3や、呼出装置を兼用する情報表示装置4等が個別に設置されている。なお、図1では省略しているが数百台程度の遊技機、数十種類の遊技機種(遊技機グループ)を管理対象となる遊技機2として例示できる。
遊技場内に設けられた景品カウンタには、景品交換に用いられるPOS端末5が設置されている。遊技場の管理者が詰める管理スペースには、遊技場内の各種機器の稼動状況を管理する管理装置10等が設置されている。遊技島の島端には、図示しない残高精算装置が設置されている。
本例の遊技場用システム1は、図1に示すごとく、POS端末5、管理装置10、パチンコ遊技機等の遊技機2、遊技機2毎の遊技装置3及び情報表示装置4、図示しない残高精算装置等が、場内ネットワーク11を介して通信可能な状態で接続されたシステムである。POS端末5は、一般カードなどの遊技カード100に記録された持玉(獲得価値)等を利用した景品交換をサポートする端末である。図示しない残高精算装置は、遊技カード100に記録された残高分の貨幣を遊技者に払い戻す装置である。
遊技機2は、対応する遊技装置3及び情報表示装置4と共に中継装置111を介して場内ネットワーク11に接続され、遊技機2や遊技装置3等はこの中継装置111を介して管理装置10等に接続されている。遊技機2と遊技装置3とは、中継装置111を介して相互に通信可能である。
(遊技機)
図1及び図2に例示する遊技機2は、図柄表示部(役物)21や始動口22等が配置された遊技領域23に玉を打ち込んで遊技するパチンコ遊技機である。この遊技機2では、遊技媒体である玉が遊技価値として利用される。遊技領域23の下側には、内部の発射装置に玉を供給する上皿27と、上皿27から溢れた玉を貯える下皿28と、が設けられている。下皿28の手前側の縁には、スライドレバー285が設けられ、このスライドレバー285の操作に応じて下皿28の底が抜けるようになっている。
上皿27の縁部の上面には、表示部213、貸出釦214、返却釦215が配設されている。表示部213は、遊技装置3に投入された貨幣の入金残高の度数を表示する7セグメントディスプレイを含む表示部である。貸出釦214は、入金残高の金額を対価として遊技用の貸玉を上皿27に払出させる操作釦である。返却釦215は、入金残高がある状態で遊技を終了するとき等に、その残高が記録された一般カードなどの遊技カードを発行させる操作釦である。
遊技機2は、セブン機と呼ばれるパチンコ遊技機であり、始動口22に玉が入賞(始動入賞)すると大当り抽選が実行される。始動口22としては、入賞率が変動しないへそタイプの第1始動口22Aと、入賞率が変動する電動チューリップタイプの第2始動口22Bと、がある。電動チューリップが開くと玉の受け皿のように機能して高入賞率が実現される。
電動チューリップの動作による第2始動口22Bの開放条件は、普図抽選の当選(普図当選)である。普図入賞口である通過ゲート24を玉が通過したとき、抽選乱数が抽出されて普図抽選が実行され、図示しない普図表示部により対応する図柄変動が実行される。普図変動時間は、通常状態では30秒、時短状態(時短)では3秒となっている。また、普図当選時の第2始動口22Bの開放時間は、通常状態では0.3秒、時短状態では5秒となっている。時短状態では、通常状態と比較して普図変動時間が短くなると共に、第2始動口22Bの開放時間が長くなることで始動入賞率が高くなる。
始動口22に玉が入賞して始動条件が成立すると、内部で大当り判定用の抽選乱数が抽出されて大当り抽選が実行されると共に、図柄表示部21で図柄変動が開始される。大当り当選が発生した場合には、図柄表示部21に「777」等の揃いの図柄が停止表示されて大当り当選が報知される。大当り当選の報知後、アタッカーと呼ばれる大入賞口25が開口するラウンド遊技が15ラウンド(R)繰り返される大当り状態(大当り)が開始される。1ラウンドの上限入賞数は10玉、上限開放時間は30秒に設定され、上限入賞数に達するか、あるいは上限開放時間が経過したときに1回のラウンドが終了する。
大当り抽選・普図抽選の図柄変動中に始動入賞が発生した場合には、抽出された抽選乱数に対応する図柄変動が累積的に保留される。保留された図柄変動は、図柄変動が終了した後、古いものから順番に開始される。なお、図柄変動の保留数には所定の保留上限値(例えば各4つ)が設定され、保留上限値に到達した状態で始動入賞が発生した場合、抽選乱数の抽出が行われないか、或いは抽出された抽選乱数が図柄変動として保留されずにそのままキャンセルされる。
大当りとしては、大当り抽選の当選確率(大当り抽選確率)が高くなる確変状態が後続して発生する確変大当りと、確変状態が後続しない通常大当りと、がある。大当り当選のうち確変大当りの割合である確変率は、通常状態であるか確変状態であるかに関わらず66.6%となっている。つまり、大当り抽選の当選確率通りであれば、大当り当選3回のうちの2回が確変大当り、残りの1回が通常大当りということになる。
通常状態下の大当り抽選の当選確率(大当り確率)が1/360に設定されている一方、確変状態では大当り確率が1/31に向上する。さらに、確変状態では、上記のように第2始動口22Bの入賞率が高くなる時短状態になる。確変状態の終了条件は、大当りの発生であり、その大当りが確変大当りであれば、大当り後に再び確変状態が継続的に発生する。確変状態は、大当り状態の終了後に通常大当りが発生するまで継続し、通常大当りに対応する大当り状態が終了した後、所定回数(例えば100回)の図柄変動を消化するまで時短状態となり通常状態に戻る。
(情報表示装置)
図1の情報表示装置4は、大型の液晶ディスプレイによる表示画面を備える装置である。表示画面の下側には、データ切替釦やメニュー釦や呼出釦や消去釦などの各種の操作ボタンが配置されている。情報表示装置4の外周のうち下部を除く部分には、表示画面を取り囲むようにランプ部が配設されている。情報表示装置4の表示画面には、大当り回数や連荘回数やスタート回数等の遊技情報のほか、大当り間ゲーム数の履歴を示す棒グラフ等が表示される。
(遊技装置)
遊技装置3は、図1及び図2に示すごとく、各遊技機2に個別に対応するよう、隣り合う遊技機2との台間スペースに設置されている。遊技装置3は、遊技媒体である玉の付与(払出、払戻)機能と、獲得された玉の計数機能と、一般カード等の遊技カード100を発行する記録媒体発行機能と、を備えている。
遊技装置3の前面には、図2のごとく、装置エラー等の作動状態を表示する状態表示灯31、貸玉代金となる貨幣を投入する貨幣投入口32、液晶表示パネルの表示画面にタッチスクリーンシートが積層されたタッチパネル33、持玉(獲得価値)を対価した玉の払戻のために操作する払出釦34、遊技機2の上皿27に玉を供給する払出ノズル37、遊技カード100を挿入あるいは排出するカードスリット36が設けられている。カードスリット36の横には、遊技カード100を排出あるいは発行させるためのカード返却釦360が配設されている。前面最下部には、遊技機2の下皿28から流下した玉を受け止める計数受け皿372が先端側に延設された中空ダクト371が取り付けられている。
タッチパネル33は、持玉(獲得価値)を切りの良い値とするための遊技者の整理操作を受け付ける操作受付手段としての機能を備えている。なお、付与操作や整理操作の内容については、図5に例示する操作画面を参照しながら後で詳しく説明する。
カードスリット36には、カードID(識別情報)、入金残高、持玉等を記録するICチップが実装された一般カード等の遊技カード100を挿入可能である。ここで、入金残高は、貨幣投入口32を介して投入された貨幣などの貨幣価値のうちの残りであって、貸出処理の対価として使用可能な貨幣価値である。持玉は、遊技者が獲得した計数済みの玉であり、遊技用の玉の払戻処理の対価として使用可能な遊技価値である。なお、遊技価値となる玉とメダルとを共通の表現とするため持玉としている。
なお、残高(入金残高)や持玉などの有価価値を管理装置10にてカードIDに対応付けて管理し、カードIDの受付に応じて管理装置10に問合せて有価価値を特定する構成であればカードIDを遊技カード100に記録する構成だけであっても有価価値を特定可能である。上記のように、遊技カード100自体に有価価値を示す情報を記録する構成としても有価価値を特定可能であり、有価価値を特定可能な構成として、どのような構成を採用しても良い。
遊技装置3は、貨幣を受付ける貨幣受付処理の実行に応じて、タッチパネル33に表示する残高に入金額を加算する。なお、残高の度数は、遊技機2の表示部213にも表示される。残高がある状態で、貸出釦214(遊技機2)の押下操作(貸出操作、付与操作)が特定されたときには、例えば500円分など貸出1単位分の貸出玉(対価付与価値)を払出する対価付与処理を遊技機2に実行させると共に、その対価分を残高から引落とす。
遊技装置3は、例えば1万円等を上限として、複数回分の対価付与処理に対応する貨幣を受付可能である。残高あるいは持玉が残っている状態で、カード返却釦360を押下げる発行操作を受付けたとき、あるいは返却釦215(遊技機2)の押下操作(発行操作)が特定されたときには、残高等を特定可能な一般カードなどの遊技カード100を発行する。なお、残高、或いは持玉の一部を一般カードの発行対象とする分割発行を可能としても良い。
遊技装置3及び遊技機2は、中継装置111を介したシリアル通信により、貨幣受付処理や対価付与処理、残高や貸出玉数、入金額や貸出玉の対価となる売上額、及び一般カード等の遊技カードの受付や発行処理等を特定可能である。例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等のパルス信号によって、上記の各情報や処理等を特定しても良い。なお、上記のような貸出処理上の通信については、中継装置111を介さず、遊技機2と遊技装置3とで直接、通信を行っても良い。
遊技装置3を含む遊技機2側から中継装置111経由で出力される遊技信号(稼動信号)としては、以下の各信号がある。中継装置111は、遊技機2側から遊技信号を受信すると、これら受信した遊技信号により遊技情報を特定して、その特定した遊技情報を管理装置10に転送する。
(1)アウト信号:消費価値(アウト)を特定可能な稼動信号。消費(使用、打込、回収)玉を回収するアウトBOX(図示略)から出力される。消費玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定できる。なお、遊技機2本体からアウト信号が出力される構成に変更しても良い。
(2)セーフ信号:入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号。遊技機2から出力される。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定できる。なお、遊技機2に玉を補給する補給装置(図示略)から出力される補給信号をセーフ信号として利用することも良い。
(3)始動信号:始動入賞を契機とした図柄表示部21によるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。遊技機2から出力される。図柄変動確定時に出力されるので、受信側では信号入力に応じてスタート処理を特定でき、「始動信号数×1」をスタート回数として特定できる。なお、始動口22に入賞したことを示す信号をスタート信号として利用することもできる。
(4)大当り信号:大当り期間を特定可能な信号。遊技機2から出力される。大当り中にレベル出力される状態信号なので、受信側では大当り信号入力中を大当り中として特定できる。
(5)特別状態信号:特別状態(甘中)を特定可能な信号。遊技機2から出力される。第2始動口22Bの入賞率が向上する特別状態(確変状態、時短状態)中にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定できる。また、大当り信号及び特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定できる。
上記の遊技装置3は、CPU、ROM、RAM等が実装された図示しない制御基板を中心として電気的に構成されている。制御基板に対しては、投入紙幣の種別等を検知する紙幣処理部、挿入された遊技カード100のカード情報を読み書きするカードリーダライタ、遊技用の玉を払出ノズル37から払い出す払出部、計数受け皿372に流し込まれた玉を計数する計数部等が制御可能に接続されている。
計数部は、遊技者が遊技により獲得した遊技価値である玉を受付ける価値受付手段としての機能を有する。計数部は、計数受け皿372に流し込まれた玉を計数する。
払出部は、持玉(獲得価値)を対価として遊技用の玉を付与する付与処理(払戻処理)を実行する価値付与手段としての機能を有する。払出部は、操作受付手段である払出釦34を押下げる払戻操作(付与操作)に応じて、所定の付与単位にて玉の払出(付与、払戻)を実行する。なお、投入された現金を対価とした遊技用の玉の貸出については、遊技機2側の玉の払出機能を利用して実行される。
記憶手段をなすRAM等の記憶領域には、入金済みの残高や計数済みの持玉のほか、さまざまな設定値等が格納されている。
遊技装置3は、ROMから読み出された制御プログラムをCPUが実行することにより、各手段としての機能を実現する。特に、本例の遊技場用システム1を構成する遊技装置3は、整理処理手段としての機能を実現する。
整理処理手段は、遊技者による整理操作(具体的な操作手順は後述する)の受付に応じて、整理操作の受付時における持玉(整理前獲得価値)を、設定された整理単位の整数倍の持玉(整理後獲得価値)にする持玉整理処理(整理処理)を実行する手段である。
持玉整理処理としては、持玉(整理前獲得価値)を整理単位にて除した余り(第1余り)を、更に付与単位(操作払出単位)で除した余り(第2余り)を示す整理持玉(整理価値)を特定し、その整理価値分の持玉と引換えに遊技用の玉を付与単位に関わりなく付与する付与処理である整理付与処理が行われる持玉整理処理や、持玉(整理前獲得価値)を整理単位にて除した余りである第1余りを整理単位から差引いた値、あるいは第1余りを更に付与単位にて除した余りである第2余りを付与単位から差し引いた値を示す不足玉(不足価値)を特定し、その不足玉分の計数を促す計数要求表示(獲得価値要求表示)を行う持玉整理処理等がある。
(管理装置)
管理装置10(図1)は、遊技機2、遊技装置3、情報表示装置4、POS端末5、残高精算装置等、遊技場に設置された各機器の稼動状況を管理する装置である。
管理装置10は、液晶ディスプレイ等のPCモニタや図示しないプリンタ等を含む出力部と、各種の演算処理を実行する装置本体と、キーボード及び図示しないマウスを含む入力部と、を備えている。装置本体は、演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を中心とした制御機能、ハードディスクドライブ、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を利用する記憶機能、及び各種信号あるいは情報を送受信する通信機能等を有している。
管理装置10は、例えばハードディスクドライブから読み出したソフトウェアプログラムをCPUが実行等することにより、さまざまな機能を実現する。本例の遊技場用システム1を構成する管理装置10は、特に、設定手段としての機能を実現する。
設定手段は、少なくとも遊技者による整理操作前に、持玉(獲得価値)を整理するための整理単位を、付与単位とは異なる値にて設定可能とする手段である。整理単位の具体的な設定内容や方法については、図3、図4を参照して後述する。
以上のような構成の遊技場用システム1では、中継装置111を介して通信可能に接続された遊技機2と遊技装置3等とが各種情報の送受信を行う。遊技装置3は、残高や計数した持玉を特定可能な一般カード等の遊技カード100を発行可能であり、情報表示装置4は、遊技信号により特定される遊技情報を遊技者向けに表示可能である。このように遊技場用システム1の機器構成については、従来のシステムとほぼ同様の構成となっている。
管理装置10は、図3及び図4に例示する持玉整理処理に関する設定画面を表示可能である。遊技場の管理者等は、この設定画面上の入力操作によって、持玉整理処理に関する各種設定を入力可能である。図3に例示の持玉整理設定や図4に例示の整理単位設定など管理装置10側で設定された持玉整理処理に関する設定値等は、遊技機2側に向けて送信され、各遊技機2に対応する遊技装置3にて設定される。
ここで、図3及び図4に例示する各設定項目は、以下の通りである。
(1)種別:貸単価や交換単価等のレートにより区分される遊技機グループ名。持玉整理設定は、このグループ単位にて実行可能である。なお、グループとしては、例えば遊技機種や遊技島等によるグループを採用することも良い。また、グループには、対応する台番範囲が、別途、周知の通り設定される。
(2)整理単位1〜3:遊技者の持玉を整理する単位。図4にて設定される整理単位候補の中から複数または単数の整理単位を選択的に設定可能である。管理装置10は、設定された整理単位を遊技者が選択できるように提示し(図5の(C)持玉整理画面を参照して後述する)、その選択操作が行われたとき、選択された整理単位による持玉整理処理を実行する。
(3)払出単位:遊技機2にて持玉や貸出玉等を払出す場合の最低数の払出単位。
(4)操作払出単位(付与単位):1回の払戻操作により持玉を払戻す玉数の単位。前記払出単位の倍数とするのが望ましいが、必ずしも倍数とする必要はない。なお、払出単位に関わらず、払出ノズル37より全ての払戻を行っても良いが、払出単位以上の未払戻玉がある場合には遊技機2から払戻を行い、払出単位以上の未払戻玉がない場合は払出ノズル37から払戻しても良い。なお、持玉が操作払出単位以上の場合は操作に応じて操作払出単位分の持玉が払戻され、持玉が操作払出単位よりも少ない場合は残りの持玉全てが払戻される。
(5)不足玉基準値(不足価値基準値):持玉整理処理時に追加で持玉を計数するか否かを判定するための不足玉に関する基準値。不足玉の特定方法は後述するが、この不足玉が不足玉基準値未満の場合、遊技者に計数を促し、計数に応じて持玉の整理が行われる。
(6)整理単位候補:整理単位の設定候補。いずれの玉数を整理単位とするかを図4にて予め設定しておき、図3にて選択的に設定する。なお、数値については、他と同様に任意の値に変更可能で、次の「払出」を対応付けて設定可能とする。
(7)払出:「複合」と「単独」とを設定可能で、持玉の整理方法を示している。「複合」は、持玉整理処理時に払戻対象となる整理持玉を操作払出単位未満として、持玉整理処理による払戻し後に、別途操作払出単位分の払戻を行って持玉の整理を行う持玉の整理方法である。「単独」は、操作払出単位に関わらず持玉が整理持玉単位の倍数となるように整理持玉を一時に払戻す持玉の整理方法である。なお、各整理方法の詳細については、図5を参照して後で詳しく説明する。
遊技装置3は、貨幣や遊技者の操作等に応じて従来同様の玉の貸出処理や遊技カード100の発行処理等を実行可能である。本例の管理装置10は、持玉がある状態で整理操作(図5を参照して後述する)を受付けた際は、選択された整理単位により持玉(整理前獲得価値)を除し、その余り(第1余り)を更に操作払出単位等により除した余り(第2余り)を整理持玉(整理価値)と特定して持玉整理処理を実行する。
持玉整理処理では、(操作払出単位−整理持玉)により示される不足玉を特定し、その不足玉と不足玉基準値とを比較する比較処理を行う。遊技装置3は、その比較結果に応じて、整理持玉を払戻す持玉整理処理を実行する場合と、持玉を追加計数することで整理可能となることを提示する計数要求表示を行うことで持玉整理処理を行う場合と、がある。計数要求表示を行った場合、要求分の持玉を追加で計数できればそれで持玉整理処理が終了するが、遊技者側の中止操作に応じて整理持玉の払戻も可能となっている。
遊技装置3による持玉整理処理後は、持玉が整理されて直ちに整理単位の倍数となるか、あるいは数回の払戻処理を経由して持玉が整理単位の倍数となる。
次に、図5を参照して、遊技者による整理操作、及び持玉整理処理による持玉の整理方法について説明する。同図は、整理操作を受付ける際、遊技装置3のタッチパネル33に表示される操作受付画面の遷移を例示している。(A)待機画面が遊技者によってタッチ操作されたとき、遊技装置3は、(B)メニュー画面をタッチパネル33に表示する。(B)メニュー画面にて持玉整理釦331がタッチ操作されると、(C)持玉整理画面を表示する。
(C)持玉整理画面には、図3の設定に基づき例えば図5のように、500玉釦、100玉釦など複数の整理単位釦332が表示される。いずれかの整理単位釦332がタッチ操作されたとき、遊技装置3は、対応する整理単位により持玉を整理するために、以下に説明する持玉整理処理を実行する。
持玉整理処理では、まず、タッチ操作された整理単位釦332に対応する整理単位により持玉(整理前獲得価値)を除算する。例えば、図5に例示の持玉5482玉で、500玉釦332Aの選択により500玉が選択された場合、5482玉÷500玉=10、余り(第1余り)482玉となる。
遊技装置3は、例えば125玉などの図3の操作払出単位を用い、例えば482玉÷125玉=3、余り(第2余り)107玉というように上記の余り482玉を除算する。
遊技装置3は、この余り107玉を整理持玉として特定する。そして、(操作払出単位−整理持玉)なる計算式により、例えば125玉−107玉=18玉というように不足玉を特定し、図3に例示の不足玉基準値(例えば10玉)と比較する。
不足玉の方が不足玉基準値よりも多い場合、遊技装置3は、図5に例示する(D)払戻画面を表示する。この(D)払戻画面には、整理持玉として払戻す玉数、及び整理単位釦332により遊技者が選択した整理単位が可能になるまでに要する払戻回数が表示される。例えば図5では、最初の持玉が5482玉で整理単位500玉が選択されたとき、整理持玉として107玉を払戻すれば持玉が5375玉となり、その後、持玉を500玉(整理単位)単位にするのに必要な払戻回数(操作払出単位125玉による払戻)が3回となっている。
遊技装置3は(D)払戻画面を表示すると共に上記のように特定した整理持玉を払戻し、その払戻の完了や、例えば5秒間など所定期間の経過により(E)終了画面の表示に切替えて持玉整理処理を終了する。
一方、例えば最初の持玉が5368玉の場合について上記と同様の計算を行うと、5368玉÷500玉=10、余り368玉 → 368玉÷125玉=2、余り118玉 → 125玉−118玉=7玉(不足玉)と特定でき、不足玉の方が不足玉基準値(10玉)よりも少なくなる。この場合、遊技装置3は、タッチパネル33に(F)計数要求画面を表示する計数要求表示を実行し、不足玉である7玉を持玉に追加させるための計数要求を行う。なお、この(F)計数要求画面においては、玉の投入(計数)に応じて残り玉数を減算更新すると良い。
遊技装置3は、(F)計数要求画面の表示による計数要求後、不足玉分の計数があれば(G)の画面とほぼ同様の計数完了画面を表示する。その後、例えば5秒など所定期間の経過により(E)終了画面に切替える。一方、(F)計数要求画面を表示中に、中止釦333がタッチ操作された場合には、図示しない払戻画面(上記のDの払戻画面と共通仕様ながら表示値が異なっている)を表示し、整理持玉である118玉を払戻す。このとき、最初の持玉5368玉を500玉で除したときの余りが368玉であり、整理持玉118玉払戻し後の余りが250玉になることから、図示しない払戻画面には払戻回数2回が表示され、その後、持玉5250玉を表示する図示しない終了画面に切り替わることになる。
以上のような持玉整理処理によれば、例えば107玉など払戻した整理持玉と、(D)払戻画面に表示された「あと3回」等の払戻回数分の払戻(例えば125玉×3回=375玉)と、により、最初の持玉を整理単位で除したときの余り(例えば5482玉÷500玉=10、余り482玉)を除外等して持玉を整理単位の整数倍にでき、これにより持玉の整理を完了できる。
なお、上記は図3の持玉整理設定及び図4の整理単位設定にて「複合」が選択された場合の例である。一方、「単独」が選択された場合には、遊技装置3は、最初の持玉を整理単位で除したときの余りを整理持玉とし、その整理持玉と整理単位とを比較(整理単位−整理持玉)して不足玉を特定する。このように不足玉を特定する場合、持玉整理処理後の持玉が整理単位の倍数となって直ちに持玉の整理が完了する。また、図3にて整理単位が1種類のみ設定された場合には、図5中の(C)持玉整理画面を経由することなく、(D)払戻画面あるいは(F)計数要求画面を表示し、その後の処理を実行する。
次に、本例の遊技場用システム1における遊技装置3による処理(遊技装置処理)の流れについて、図6を参照して説明する。遊技装置3は、整理持玉がある場合、整理持玉の払戻、あるいは計数要求に応じた不足玉分の計数により持玉整理処理を実行する。
入金済みの残高や計数済みの持玉がないときの遊技装置3は、貨幣受付なし(S101:NO)→残高なし(S102:NO)→計数玉受付なし(S104:NO)→持玉なし(S105:NO)→残高及び持玉いずれもなし(S116:NO)→カード受付なし(S141:NO)の待機フローを繰返し実行しながら、貨幣受付(S101)や計数玉受付(S104)を待機する。
貨幣受付があった(S101:YES)、あるいは計数玉受付があった場合には(S104:YES)、貨幣受付処理や計数処理等の対応処理P01を実行し、入金分の残高あるいは計数分の持玉を対象として記憶領域のデータ更新を実行する(S115)。
入金済みの残高があるときには、残高あり(S102:YES)→貸出操作受付なし(S103:NO)の待機フローとなり、計数済みの持玉があるときには、持玉あり(S105:YES)→払戻操作受付なし(S106:NO)→整理操作受付なし(S107:NO)の待機フローとなり、貸出操作の受付(S103)、払戻操作の受付(S106)、或いは整理操作受付(S107)も含めて待機するようになる。遊技装置3は、貸出操作受付あり(S103:YES)なら貸出処理、払戻操作受付あり(S106:YES)なら払戻処理のように対応処理P01を実行し、記憶領域の残高や持玉のデータを更新する(S115)。
残高及び持玉の少なくともいずれか一方がある状態では、残高又は持玉あり(S116:YES)→発行操作受付なし(S117:NO)の待機フローとなり、発行操作の受付(S117)も含めて待機するようになる。発行操作の受付があったときには(S117:YES)、一般カードなどの遊技カード100を対象とした発行処理P03を行い、管理装置10へと発行情報を送信して(S118)、記憶領域のデータを更新する(S119)。
遊技カード100の発行処理後は、最初に説明した貨幣受付なし(S101:NO)→残高なし(S102:NO)→計数玉受付なし(S104:NO)→持玉なし(S105:NO)→残高及び持玉いずれもなし(S116:NO)→カード受付なし(S141:NO)の待機フローへと戻り、遊技カード100が挿入されたときには(S141:YES)、自身の台番、遊技カード100の残高、及び持玉を特定可能な問合せ情報を管理装置10へ送信(問合)し(S142)、管理装置10から受信できたカード情報により認証された残高や持玉を記憶領域のデータに代入、或いは加算して更新する(S143)。
また、持玉がある状態にて整理操作を受付けた場合には(S107:YES)、持玉整理処理として整理持玉と不足玉とを特定する(S108)。整理持玉がない場合には(S109:NO)、持玉整理処理を終了する。一方、整理持玉がある場合には(S109:YES)、不足玉と不足玉基準値との比較を実行する(S110)。不足玉が不足玉基準値以上であれば(S110:NO)、整理持玉を払戻して持玉整理処理を終了し、不足玉が不足玉基準値未満であれば(S110:YES)、計数要求画面(図5中のF)をタッチパネル33に表示する(S111)。その後は、計数玉受付なし(S112:NO)→中止釦333押下操作なし(S113:NO)の待機フローとなり、計数玉の受付、あるいは計数要求画面の中止釦333の受付を待機する(S112、S113)。
計数要求画面(図5中のF)の中止釦333の受付があった場合は(S113:YES)、整理持玉を払戻して持玉整理処理を終了する一方、計数玉の受付があった場合には(S112:YES)、計数処理P02を行い計数分の持玉を対象として記憶領域のデータを更新し(S131)、整理持玉等を特定する(S108)。ここで、他も含め計数処理P02としては、計数玉の受付(検知)に応じて予め設定される計数タイマ(約2秒)を毎回作動させ、その計数タイマの作動中は一連の計数処理とし、その計数タイマのタイムアップに応じて、その後の整理持玉の特定等の次の処理を行う。
このような再度の整理持玉の特定によって整理持玉が無くなれば(S109:NO)、持玉整理処理を終了する一方、整理持玉があれば(残っていれば、S109:YES)、不足玉と不足玉基準値の比較などS110以降の処理を再度、実行する。この場合、計数要求に応じて計数した持玉が不足玉を上回った場合には、整理持玉が発生するが(S109:YES)、不足玉が不足玉基準値以上となることから(S110:NO)、そのまま上回った分の整理持玉を払戻する(S114)。一方、計数した持玉が不足玉に達しておらず、不足玉が依然として不足玉基準値よりも少ない場合には(S110:YES)、再度、計数要求画面(図5中のF)の表示による計数要求等を実行する(S111等)。
なお、不足玉基準値として特別不足玉基準値(特別基準値、例えば50玉)を別途設定し、特別不足玉基準値よりも少ない玉数を追加計数するだけで払戻処理を伴わずに持玉を整理可能(整理単位の倍数)となる場合、すなわち(持玉数÷整理単位)の余りを整理単位から差引いた差引値と特別不足玉基準値とを比較する処理(特別比較処理)を実行し、差引値の方が少ない場合、不足玉と不足玉基準値との比較結果に関わらず、この差引値を不足玉として計数要求表示を行うことも良い。この場合、特別不足玉基準値として操作払出単位を採用しても良い。
以上のような構成の遊技場用システム1によれば、持玉整理処理により、持玉を整理した状態、すなわち持玉の値を切りの良い数値とした上で遊技を続行できる。遊技場用システム1では、遊技者による整理操作の受付に応じて持玉整理処理が行われるので、持玉を整理したい遊技者のみが持玉整理処理の恩恵を受けることができる。切りの良い持玉の数値に拘りが全く無く、却って持玉整理処理を煩わしいと考える遊技者等であれば、整理操作を行わなければ良く、これにより無用な持玉整理処理の実行を未然に回避できる。
持玉整理処理としては、例えば、持玉(整理前獲得価値)を整理単位で除した第1余りを更に操作払出単位(付与単位)で除した第2余りを示す整理持玉(整理価値)等を特定し、整理持玉分の玉を持玉から引き落として払戻す整理付与処理が行われる持玉整理処理がある。また、例えば、上記の第2余りを操作払出単位から差引いて不足玉(不足価値)を特定し、その不足玉分の計数を要求する計数要求表示を行って投入された玉を計数する持玉整理処理もある。この持玉整理処理では、遊技者が不足分を補充する計数を行うことで、持玉を切りの良い値に設定できる。
本例の遊技場用システム1では、整理持玉を払戻す持玉整理処理を実行するか、不足玉の計数要求表示を行う持玉整理処理を実行するかが、予め設定された不足玉基準値(不足価値基準値)と不足玉との比較により選択される。不足玉が不足玉基準値よりも多い場合には、計数を必要とする玉数が多くなり過ぎることから、計数要求表示ではなく整理持玉の払戻を実行する。一方、不足玉が不足玉基準値よりも少ない場合には、不足玉の計数を要求する計数要求表示を実行する。
以上のように遊技場用システム1によれば、持玉整理処理の実行により持玉が切りの良い値に設定できるので、遊技者側の持玉の管理が容易になる。
本例の構成に代えて、あるいは加えて以下のような構成を採用することも良い。また、以下の各構成を適宜組み合わせた構成を採用することも良い。
遊技場用システム1は、不足玉を不足玉基準値と比較した上で計数要求画面(図5中のFの画面)の表示による計数要求を行っている。これに代えて、不足玉と不足玉基準値との比較を行わずに計数要求を行っても良く、不足玉の特定は必ずしも行う必要はない。また、計数要求を必ずしも行う必要もない。さらに、不足玉と不足玉基準値とを比較した結果に応じて計数要求を行ったが、整理持玉と整理持玉の基準値(整理価値基準値)とを比較した結果に応じて計数要求を行っても良い。
整理単位として予め設定された整理単位の中から遊技者が選択する構成としたが、例えば整理操作時に遊技者により整理単位の数値を入力させて整理単位を設定することもできる。
本例では、図3の持玉整理設定のように種別により区分して図4のような整理単位設定を行っているが、図3のように種別により区分することなく図4のような整理単位設定を種別に関わりなく設定することで、種別により区分せずに整理単位を設定することも良い。また、図4の整理単位設定を設定せずにそのまま図3の持玉整理設定にて整理単位の数値入力等を可能としても良い。
持玉の払戻を行う場合に払戻した持玉と同数の持玉を対価として徴収する構成を例示したが、これに代えて、例えば25玉当り1玉の手数料玉を徴収し、25玉の払戻に対して26玉の持玉を徴収する構成としても良い。すなわち、整理持玉を特定する場合に、操作払出単位(付与単位)だけでなく、操作払出単位に対応する持玉の徴収単位(引換単位)である操作徴収単位(第2整理単位)により整理持玉を特定しても良い。例えば、整理単位により持玉(整理前獲得価値)を除し、その余り(第1余り)を更に操作徴収単位により除した余り(第3余り)を整理持玉として特定可能である。
また、整理対象を持玉とすることを例示したが、遊技者の前日以前の獲得価値を含めた所謂貯玉を対象として持玉整理処理を行っても良い。
例示した設定値については予め設定されれば良く、遊技場の管理者等が任意に設定しても良く、管理装置10の製造メーカにて設定しても良く、例えばチェーン店本部など外部の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
本例では、一般カード等の遊技カード100を記録媒体として例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。
遊技装置として、貨幣受付処理や、その貨幣による対価付与処理(貸出処理)の所謂貸出機の機能を備えた遊技装置3を例示したが、持玉の計数や払戻しが可能であれば、必ずしも貸出機の機能を備える必要はない。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。多いとの判定等を行う場合に以上か超過のいずれかの判定等を採用しても良いし、少ないとの判定等を行う場合に以下か未満のいずれの判定等を採用しても良い。
図3等でも示したが、対象となる遊技機2は遊技媒体をデータのみで管理するいわゆる封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。なお、いわゆる封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現している。また、封入式等の場合、有価価値を遊技に消費できる状態とすることが遊技に使用可能な遊技価値を付与する対価付与処理となる。
持玉整理処理など例示した各処理は遊技装置3だけでなく、中継装置111や管理装置10等、どのような機器で行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組合わせても良いし、適宜採用しなくとも良い。
以上、実施例のごとく本発明の具体例を詳細に説明したが、これらの具体例は、特許請求の範囲に包含される技術の一例を開示しているにすぎない。言うまでもなく、具体例の構成や数値等によって、特許請求の範囲が限定的に解釈されるべきではない。特許請求の範囲は、公知技術や当業者の知識等を利用して前記具体例を多様に変形、変更あるいは適宜組み合わせた技術を包含している。
1 遊技場用システム
10 管理装置(設定手段)
111 中継装置
2 遊技機
214 貸出釦
215 返却釦
3 遊技装置(操作受付手段、価値受付手段、価値付与手段、整理処理手段)
32 貨幣投入口
33 タッチパネル(操作受付手段)
34 払出釦(操作受付手段)
36 カードスリット
360 カード返却釦
37 払出ノズル
372 計数受け皿
4 情報表示装置
5 POS端末

Claims (5)

  1. 遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける価値受付手段と、
    遊技者からの付与操作、及び整理操作を受付ける操作受付手段と、
    前記付与操作の受付に応じて、前記価値受付手段により受付けられた獲得価値と引換えに、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理を所定の付与単位にて行う価値付与手段と、
    少なくとも前記整理操作時、或いは当該整理操作以前に、前記獲得価値を整理するための整理単位を前記付与単位とは異なる値にて設定可能な設定手段と、
    前記整理操作の受付に応じて、当該整理操作の受付時における前記獲得価値を示す整理前獲得価値前記所定の付与単位にて行われる付与処理を経由することで前記整理単位の整数倍を示す整理後獲得価値とするための処理である整理処理を行う整理処理手段と、を備えた遊技場用システム。
  2. 遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける価値受付手段と、
    遊技者からの付与操作、及び整理操作を受付ける操作受付手段と、
    前記付与操作の受付に応じて、前記価値受付手段により受付けられた獲得価値と引換えに、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理を所定の付与単位にて行う価値付与手段と、
    少なくとも前記整理操作時、或いは当該整理操作以前に、前記獲得価値を整理するための整理単位を前記付与単位とは異なる値にて設定可能な設定手段と、
    前記整理操作の受付に応じて、当該整理操作の受付時における前記獲得価値を示す整理前獲得価値を、前記整理単位の整数倍を示す整理後獲得価値とするための処理であって、当該整理前獲得価値を前記整理単位にて除した余りである第1余りを更に前記付与単位にて除した余りである第2余り、若しくは前記第1余りを更に前記付与単位に対応した前記獲得価値の引換単位である第2整理単位にて除した余りである第3余りを示す整理価値分の前記付与処理である整理処理を行う整理処理手段と、を備えた遊技場用システム。
  3. 遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値を受付ける価値受付手段と、
    遊技者からの付与操作、及び整理操作を受付ける操作受付手段と、
    前記付与操作の受付に応じて、前記価値受付手段により受付けられた獲得価値と引換えに、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理を所定の付与単位にて行う価値付与手段と、
    少なくとも前記整理操作時、或いは当該整理操作以前に、前記獲得価値を整理するための整理単位を前記付与単位とは異なる値にて設定可能な設定手段と、
    前記整理操作の受付に応じて、当該整理操作の受付時における前記獲得価値を示す整理前獲得価値を、前記整理単位の整数倍を示す整理後獲得価値とするための処理であって、当該整理前獲得価値を前記整理単位にて除した余りである第1余りを当該整理単位から差引いた値、前記第1余りを更に前記付与単位にて除した余りである第2余りを当該付与単位から差引いた値、或いは前記第1余りを更に前記付与単位に対応した前記獲得価値の引換単位である第2整理単位にて除した余りである第3余りを当該第2整理単位から差引いた値を示す不足価値を表示することで、遊技者に獲得価値の受付を促すための獲得価値要求表示を行う整理処理手段と、を備えた遊技場用システム。
  4. 前記整理処理手段は、前記不足価値と、当該不足価値に対して予め設定される不足価値基準値と、を比較する処理、
    あるいは前記第2余りまたは前記第3余りを示す整理価値と、当該整理価値に対して予め設定される基準値である整理価値基準値と、を比較する処理である比較処理を行い、該比較処理の結果に応じて、前記獲得価値要求表示を行う請求項3に記載の遊技場用システム。
  5. 前記整理処理手段は、前記比較処理の結果として前記獲得価値要求表示を行わない旨の結果を得た場合に、前記第2余りまたは前記第3余りを示す整理価値を特定し、当該整理価値分の前記付与処理を行う一方、
    前記第1余りを当該整理単位から差引いた値を示す差引値と、前記不足価値基準値よりも大きい値あるいは前記整理価値基準値よりも小さい値が予め設定される特別基準値と、を比較する処理である特別比較処理を行い、当該特別比較処理の結果に応じて、前記比較処理の結果として前記獲得価値要求表示を行わない旨の結果が得られる場合であっても前記獲得価値要求表示を行う請求項4に記載の遊技場用システム。
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