JP2012110569A - 遊技場用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技により獲得された出玉が台移動後の遊技機で利用されることを考慮した上で、当該遊技機の出玉率調整等を行うための指標を提供し得る遊技場用システムを提供する。
【解決手段】各台計数機3にて発行される持玉券を利用して、持玉を最初に得た遊技機グループ(機種)にて遊技を行っているか、他のグループに台移動しているのかを特定し、台移動後の遊技情報の増減を含めた遊技情報を管理するようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、所謂台移動を許可した遊技場に好適な遊技場用システムに関する。
遊技場の中には遊技者が遊技対象とする遊技機を変更する所謂台移動後においても獲得した遊技媒体(出玉)を利用することを認めている遊技場が多数ある。そして、特許文献1では、台移動元の出玉の内、台移動先での遊技に利用するため払出した出玉を集計し、その払出した出玉を貸出した場合に生じる売上額を使用持玉数相当額として管理することを提案している。
特開2009−125074号公報
さて、遊技機には多種多様な仕様の遊技機があるが、その内には大当たりの発生後に大当たりが連続して発生する所謂連荘大当たりの発生率や1回当たりの出玉等を低く抑え、多くの出玉は期待出来ないものの大当たり確率を高くした遊技機(第1遊技機)と、連荘大当たりの発生率等を高めに設定し、大当たりの発生後に多くの出玉が期待出来る遊技機(第2遊技機)とがある。
第2遊技機は大当たりとなれば多くの出玉が期待出来るため出玉感をアピールするには最適ではあるが、大当たり確率が低く設定されており投資金額が嵩むため、遊技者にとっては敷居が高く遊技を敬遠する傾向もある。
しかしながら、上記事情により遊技場は第2遊技機の稼動を堅持したいと考えているが、稼動を高めるため第2遊技機自体の出玉率を高めに調整すると遊技場の利益が確保出来ない。そこで、遊技場では第1遊技機の出玉率を高めに調整し、その出玉を台移動により第2遊技機にて使用することを遊技者に推奨することで、第2遊技機の稼動を高めることを狙った運用を行っている。
この場合、第1遊技機の出玉率調整は第2遊技機への台移動を考慮させない程度に高めても問題があるが、第2遊技機にて利用出来る程度の出玉を獲得出来ないような調整では意味が無い。また、台移動を前提として第1遊技機の出玉率調整を行っているが、従来の管理装置では第1遊技機の出玉率を高めることによる遊技場の損失と、その後の台移動により第2遊技機が遊技されることによる遊技場の利益とが相殺された第1遊技機の遊技情報を管理することが出来ず、上記事情を考慮して、どの程度の出玉率調整が第1遊技機にとって最適であるのかが把握出来なかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、遊技により獲得された出玉が台移動後の遊技機で利用されることを考慮した上で、当該遊技機の出玉率調整等を行うための指標を提供し得る遊技場用システムを提供することにある。
本発明は、遊技者が獲得した獲得玉を計数する計数処理を行う計数手段と、前記計数手段にて計数された獲得玉を遊技者へと払戻す払戻処理を行う払戻手段と、遊技者が支払った有価価値を対価として遊技者へと玉を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、前記計数手段にて計数された獲得玉の内、前記払戻手段により払戻された獲得玉を除いた残りの獲得玉であり、任意の景品との交換対象となり得る持玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、前記記録媒体を受付ける受付処理を行い、当該受付けた記録媒体により特定される持玉数を前記払戻手段による払戻対象に加える受付手段と、が1の遊技機に対応して設けられる遊技場用システムであって、
遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、その受付処理以降に前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報を移動後遊技情報として、当該判定対象となった記録媒体に対応付けて特定する移動後情報特定手段と、前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報により遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で演算遊技情報を演算する演算手段と、前記演算手段による演算が行われる場合に、対象となる遊技機について前記遊技情報特定手段が特定した遊技情報である当該遊技機の遊技情報に、当該遊技機を前記発行元遊技機として対応付けられた記録媒体に対応付けて移動後情報特定手段が特定した移動後遊技情報を加えた追跡遊技情報を、前記演算手段による演算対象となる遊技情報として演算させる演算補助手段と、を備えたものである(請求項1)。
請求項1記載の遊技場用システムにおいて、
前記入力手段は、前記遊技信号として前記持玉数を特定可能な持玉信号を入力し、前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報として前記持玉数を特定可能な持玉情報を特定する一方、前記貸出処理結果により遊技者へと貸出された玉数を示す貸出玉数を特定可能な貸出情報を特定し、前記移動後情報特定手段は、前記移動後情報として前記受付処理以降に前記遊技情報特定手段により特定される前記持玉情報を特定し、前記演算手段は、前記演算遊技情報として前記貸出玉数に対する前記持玉数の割合を示す営業割数、及び前記貸出処理の対価となった有価価値額を示す売上額から前記持玉数が示す持玉の交換対象となる景品の対価額を示す交換額を差し引いた粗利益の内、少なくとも一方を演算し、前記演算補助手段は、対象となる遊技機について遊技情報特定手段が特定した前記持玉情報により特定される持玉数である当該遊技機の持玉数に、当該遊技機を前記発行元遊技機とする記録媒体に対応付けて移動後情報特定手段が特定した移動後持玉情報により特定される持玉数の増減値を示す増減持玉数を加えた追跡持玉数を、前記持玉数として前記演算手段に前記演算遊技情報を演算させることで、前記追跡遊技情報を演算手段による演算対象となる遊技情報として演算させるようにしても良い(請求項2)。
請求項2記載の遊技場用システムにおいて、
前記入力手段は、前記遊技信号として、遊技機での使用玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、遊技により遊技機から払出された払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、遊技機での大当たり回数を特定可能な大当たり信号、及び遊技機にて大当たりを発生させるために行われる単位遊技の実行回数を示すスタートを特定可能なスタート信号の内、少なくとも1つの遊技信号を入力し、前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報としてアウト、セーフ、大当たり回数、及びスタートの少なくとも1つを特定するようにしても良い(請求項3)。
請求項1ないし3の何れかに記載の遊技場用システムにおいて、
設定手段を備え、グループ手段は、前記グループを前記追跡遊技情報の演算対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、前記設定手段は、前記発行元特定手段が前記発行元特定処理を行う条件として前記発行手段に対応する遊技機が前記第1グループに属する遊技機であること、前記判定手段が判定を行う条件として前記発行元遊技機が前記第1グループに属する遊技機であること、前記移動後情報特定手段が移動後遊技情報の特定を行う条件として前記判定対象となった記録媒体に対応する発行元遊技機が前記第1グループに属する遊技機であること、及び前記演算補助手段が追跡遊技情報に移動後遊技情報を加えることの条件として追跡遊技情報に対応する発行元遊技機が前記第1グループに属する遊技機であることの少なくとも1つを設定するようにしても良い(請求項4)。
請求項1ないし4の何れかに記載の遊技機用システムにおいて、
設定手段を備え、前記グループ手段は、前記グループを前記追跡遊技情報の演算対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、前記設定手段は、前記移動後情報特定手段が移動後遊技情報の特定を行う条件として前記受付手段に対応する遊技機が前記第2グループに属する遊技機であること、及び前記演算補助手段が追跡遊技情報に移動後遊技情報を加えることの条件として、当該移動後遊技情報の特定対象となった遊技機が前記第2グループに属する遊技機であることの少なくとも1つを設定するようにしても良い(請求項5)。
請求項1の発明によれば、遊技者が発行元遊技機にて獲得した持玉を、台移動して他の遊技機にて払戻処理にて利用するべく受付処理した場合に、その受付処理後の台移動後の遊技機の遊技情報を発行元遊技機の遊技情報と看做して管理出来るようになり、遊技場が想定する発行元遊技機(第1遊技機)にて獲得した持玉を利用して他の遊技機(第2遊技機)にて遊技する遊技者の遊技に即した遊技情報を把握出来、台移動後の遊技情報を考慮した上で遊技機の調整や遊技機の評価等を行うことが可能となる。この場合、同一グループでないことを移動後遊技情報を特定する等の条件としたため、同一グループ内での台移動後の遊技情報について、移動後遊技情報の集計対象とすることを排除出来、上記ニーズに即した遊技情報を特定し得る。
請求項2の発明によれば、遊技に応じた利益を把握出来る所謂営業割数や粗利益を台移動を考慮した上で把握出来るので、発行元遊技機の遊技機調整が適正であるのか否かや、遊技機の評価等を、台移動後の遊技情報を考慮した上で特定し得るようになる。
請求項3の発明によれば、台移動後の稼動状況を示すアウト等の遊技情報を台移動遊技情報としても特定し得るようになり、その遊技機がどの程度の支持を遊技者から受けているのかを、台移動後の遊技情報を考慮した上で把握可能となる。
請求項4の発明によれば、台移動後の遊技情報を包含して管理したい遊技機は、遊技の敷居が低い、大当たり確率の甘い所謂甘デジ等の持玉を獲得し易い遊技機であるので、その遊技機を第1グループにて設定出来るようになり、対象となる遊技機を絞って遊技情報を把握出来たり、処理を行うようになり得る。
請求項5の発明によれば、包含したい台移動後の遊技情報を管理したい遊技機は、遊技の敷居が高い、大当たり確率の辛い所謂フルスペック等の持玉を獲得し難い遊技機であるので、その遊技機を第2グループにて設定出来るようになり、所謂甘デジ間の台移動を排除した上で、台移動後の遊技情報を包含した遊技情報を管理し得るようになる。
本発明の一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図 各台計数機の正面図 各台計数機の記憶領域を示す図 管理装置の記憶領域を示す図 管理装置による機種Aの管理データを示す図 管理装置による機種毎の管理データを示す図 各台計数機の処理を示すフローチャート 管理装置の処理を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技機1に対応して貸出機2(貸出手段に相当)及び各台計数機3(計数手段、払戻手段、発行手段、受付手段、入力手段、遊技情報特定手段、判定手段、移動後情報特定手段に相当)が設置されており、2台の遊技機1、貸出機2及び各台計数機3に対応して中継装置4が接続されている。管理室には管理装置5(入力手段、遊技情報特定手段、グループ手段、発行元特定手段、演算手段、演算補助手段、設定手段に相当)が設置されている。管理装置5は、モニタ6及びキーボード7を備えており、LAN8を介して遊技機側の各装置との間で互いに情報及び信号を送受信可能に接続されている。尚、実際には遊技場には数百台の遊技機1、貸出機2及び各台計数機3が設置されている。
遊技機1は、発射装置を構成する操作ハンドル9に対する操作により盤面10に発射された玉(遊技媒体に相当)が始動口11又は電動チューリップ式の始動口12に入賞(始動入賞)するのに応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部(役物)13において行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりを発生させる。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド(15R)分だけ大入賞口14を開放する。入賞により払出された玉は上部受皿15にて受けられ、この上部受皿15が満杯状態となって溢れた玉は下部受皿16で受けられる。1Rの上限入賞数は10個で、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
貸出機2は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROMからなる記憶部、信号を送受信するためのインターフェースからなる送受信部等を備えた所謂CRユニットとして構成されており、以下の機能を備えている。
1)固有のIDが記録されたICカードからなる残高券を残高券挿入口17にて受付け可能であり、残高券を受付けた状態で貨幣投入口18に貨幣が投入された場合に、そのIDに対応付けてその価値(有価価値)を記録する。
2)ICカードを所定数(5枚程度)ストック可能であり、残高券を受付けていない状態で貨幣を受付けると、ストックしているICカードに貨幣の有価価値を記録して、そのICカードを残高券として受付状態にする。
3)有価価値が特定可能な状態で遊技機1に設けられた図示しない貸出釦が押下されると、その有価価値に基づき貸玉を遊技機1の図示しない払出口から払出す貸出処理を実行すると共に、売上信号を送信する。
4)残高券を受付けた状態で返却釦19の押下を受付けると、受付中の残高券を排出する。
遊技機1や貸出機2等の遊技機側の装置からは、次のような遊技信号が出力される。
アウト信号=使用玉を回収するアウトBOXから出力される使用媒体数(アウト)を特定可能な信号(持玉信号に相当)。回収(使用、打込)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号であっても良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される払出媒体数(セーフ)を特定可能な信号(持玉信号に相当)。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から出力される補給信号をセーフ信号としても良い。
スタート信号=遊技機1から出力される図柄変動数(役物作動数、スタート)を特定可能な信号。始動口11又は始動口12への入賞により変動(作動)する液晶表示部13における図柄変動(役物作動、スタート処理)1回につき1パルスが出力されるので、「スタート信号数×1」をスタートとして特定する。尚、始動口11又は始動口12への入賞に応じて出力される始動入賞信号をスタート信号としても良い。
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たりを特定可能な信号。大当たり中にレベル出力される状態信号なので大当たり信号受信中を大当たり中として特定する。
特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態を特定可能な信号。大当たり確率が向上する確変中等の大当たりを通常状態よりも発生させ易い状態である特別状態中にレベル出力される状態信号(確変信号)なので、特別状態信号受信中を特別状態中として特定する。尚、始動口12への入賞率が向上する時短中にレベル出力される状態信号(時短信号)であっても良い。また、大当たり信号、及び特別状態信号を受信していない期間を通常状態として特定する。
売上信号=貸出機2から出力される売上情報(売上玉数、売上額)を特定可能な信号(持玉信号に相当)。遊技者に対する有価価値を対価とした貸出玉25玉毎に1パルスが出力されるので、「売上信号数×25」を売上玉数として特定し、売上玉数×貸単価を売上額として特定。
管理装置5は、遊技機側から送信される遊技信号に基づいて各遊技機1の遊技情報を管理する。
図2は各台計数機3の正面図である。各台計数機3には、状態表示LED20、タッチパネル式の情報表示部21、払出ノズル22、払戻釦23、発行釦24、カード挿入口25、受皿部26が設けられており、遊技機1の下部受皿16から落下した玉を受皿部26で受けて内部の計数部を通過させることにより計数するようになっている。
各台計数機3は、CPUからなる制御部、CF(コンパクトフラッシュ(登録商標))、RAM、ROMからなる記憶部、信号を送受信するためのインターフェースからなる送受信部等を備え、中継装置4を介して管理装置5、及び貸出機2と接続されて各種情報の送受信が可能である。カード挿入口25の奥には、持玉券(記録媒体に相当)となるICカードを所定数(10枚程度)まで予めストック可能としており、ICカード非受付中に計数処理を行った場合には管理IDを発行し、ストックしているICカードを内部的に受付状態として持玉に対応付ける。
情報表示部21では貸出或いは貯玉関連情報を表示可能であり、会員カードを受付ける等の所定条件が成立すれば各種の対応する遊技機1に関する遊技情報等も表示可能となる。また、会員カードを受付けていれば、貯玉を対価とした再プレイによる払出し(再プレイ処理)も可能である。尚、貸出機2、或いは各台計数機3に対応する管理装置としては、図1における管理装置5だけでなく図示しない残高券の製造元となるカード会社の管理装置にも対応し、会員ID毎の貯玉は管理装置5が管理する一方、有価価値に対応する残高はカード会社の管理装置にて管理する。
各台計数機3及び管理装置5には本発明に関連した記憶領域が設けられている。
図3は各台計数機3の記憶領域を示し、図4は管理装置5の記憶領域を示しており、次の各項目が設定されている。
持玉券ID=受付中の持玉券(記録媒体に相当)のID。持玉券に不変的に記録される。
管理ID=管理ID発行条件が成立した場合に発行される持玉券に対するID。上3桁が発行台番を示し、下3桁が営業開始時から発行された連番を示す。
使用台番=現在、持玉券が受付けられている(使用中の)台番。
現持玉=遊技者の現在の持玉数。受付遊技券の持玉、及び各台計数機3における計数処理により加算され、払戻処理により減算される。
発行台番=有効な持玉券を最初に発行した遊技機1の台番(遊技機ID、発行元遊技機に相当)。管理IDの上3桁と同一となるので、管理IDにより特定出来る場合には省略可能。
元持玉=発行台番の遊技機1が属する遊技機種(発行機種)における持玉の増減値(計数玉−払戻玉)。尚、遊技者が台移動しない場合又は同一機種内でのみ台移動する場合には現持玉と一致する。
増減持玉=発行機種に属しない遊技機(非発行機種)における持玉の増減値(持玉増減数に相当)。尚、非発行機種における持玉の増減値(計数玉−払戻玉)の合計値としても良いが、実施形態上は「現持玉−元持玉」とした。
追跡アウト=非発行機種におけるアウト(使用された玉数)。
管理装置5は台番が所属する機種(グループに相当)を記憶しており、後述するように各台計数機3から発行台番を問合せられた場合は、発行台番が所属する機種を各台計数機3に通知するようになっている。
次に上記構成の作用について説明する。
遊技者が遊技を行うために貸出機2の貨幣投入口18に貨幣を投入すると、貸出機2は、貨幣受付部にて貨幣を受付け、その受付額を残高に加算する。遊技機1の上部受皿15には図示しない貸出釦及び返却釦が設けられており、遊技者が貸出釦を押下すると、遊技機1から貸出要求信号が貸出機2に送信される。貸出要求信号を受信した貸出機2は残高を参照し、残高の範囲内で貸出1単位(125玉)を上限として貸出玉を払出すよう遊技機1に貸出指令信号を送信する。貸出指令信号を受信した遊技機1は、指令された数の貸出玉を払出すと共に貸出完了信号を貸出機2へと送信する。貸出完了信号を受信した貸出機2は、対価分の残高(貸出玉×貸単価(4円))を減算して売上信号を管理装置5へと送信する。尚、貸出1単位分の貸出を行う際に貸出指令信号と貸出完了信号の送受信を複数回行っても良い。
貸出機2は、残高がある状態で遊技機1の返却釦19が押下られると、残高を特定可能な残高券を残高券受付口17から遊技者に返却する。尚、この残高券は、他の貸出機2も含め、残高券挿入口17に挿入することで再度受付が可能であり、貸出機2が残高券を受付た場合は対応する残高を使用可能とする。また、島端に設けられる精算機にて残高券に記録された残高を精算することも可能である。
遊技者は、以上のようにして有価価値を対価として貸出された玉でもって遊技を実行することができる。
一方、遊技機1から獲得した獲得玉を各台計数機3で計数した場合は、持玉の範囲内での払出が可能であると共に、持玉が記録された持玉券の発行、或いは会員カードによる貯玉が可能となる。持玉券或いは会員カードを利用することにより台移動して遊技を再開したり、景品交換を行ったりすることができる。尚、以後においては、持玉券を用いた台移動について説明する。
図7は各台計数機3の処理の内、本発明に関連した処理を示すフローチャートである。各台計数機3は、玉計数か(A1)、持玉券受付中か(A5)、持玉券を受付けたか(A13)、追跡フラグが1かを判定している(A17)。遊技者の操作により遊技機1の下部受皿16から玉が落下すると、その玉を受皿部26にて受け、受皿部26から内部に流入した玉を計数する計数処理を行う(A2)。このとき持玉券の受付中でない場合(A3:NO)、つまり遊技者が持玉券を挿入することなく遊技を開始している場合は、ストック受付処理を実行する(A4)。即ち、カード挿入口25内部には、予め持玉券となるICカードを所定数(10枚程度)までストック可能となっており、カード非受付中に計数処理を行った場合には、内部にストックしているICカードを受付状態とする。尚、このストック受付処理は、持玉券受付中に実行されることはない(A3:YES)。
持玉券の受付中においては(A5:YES)、払戻釦23が押下られたか(A6)、発行釦24が押下られたか(A10)を判定するようになる。払戻釦23が押下されれば(A6:YES)、計数玉(持玉)を払戻し単位(125玉)で払出ノズル22から払戻す払戻処理を実行する(A7)。この払戻処理の結果、現持玉が0となった場合は(A8:YES)、持玉券をストックする回収処理を実行する(A9)。また、発行釦24が押下されれば(A10:YES)、現在の持玉を持玉券に記録して発行する発行処理を実行する(A11)。これにより、図3の記憶領域における持玉券ID、管理ID,現持玉が記録された持玉券が発行される。
一方、上述したようにして発行された持玉券が再び挿入された場合、或いは台移動先の各台計数機3に挿入された場合は(A13:YES)、持玉券受付処理を実行する(A14)。この持玉券受付処理では、受付けた持玉券に記録されている持玉券ID、管理ID、現持玉を図3の記憶領域に記憶する。
次に、発行台番が他機種かを判定して(A15)、追跡フラグを管理する。即ち、持玉券にとってストック受付処理後の最初の発行処理は発行元となる各台計数機3からの発行となるので、その発行時には発行台番を特定可能である持玉券情報が管理装置5に送信され、図4の記憶領域が最新の持玉券情報に更新(発行元特定処理に相当)される。これにより、台移動後の各台計数機3は、この発行台番に基づき追跡フラグを管理することができる。具体的には、持玉券の受付けに応じた持玉券受付処理により、受付持玉券の発行台番を管理装置5へと問い合わせ、発行台番が持玉券を受付けた自台と同一機種の場合は(A15:NO)、追跡フラグを0に維持し、発行台番が他機種の場合は(A15:YES)、追跡フラグを1とする(A16)。つまり、追跡フラグは、その発行台番の属する機種が、自台の属する機種と異なる場合に1となるフラグで、持玉券の発行処理後や回収処理後に0に設定される(A12)。この追跡フラグが1の状態では(A17:YES)、アウトを特定する毎に(A18:YES)、アウトを加算することにより移動後遊技情報を求める追跡アウト更新処理を実行する(A19)。
各台計数機3は、上述したような計数処理、発行処理、持玉券受付処理、ストック受付処理、払戻処理、回収処理、追跡アウト更新処理を行った場合、フローチャートには示していないが、図3の記憶領域を更新すると共に、持玉券ID(又は管理ID)に対応付けて、その更新内容を特定可能な持玉券情報を管理装置5に送信する。管理装置5は、図4の記憶領域を持玉券単位で管理しており、各台計数機3から受信した持玉券情報に基づいて図4の記憶領域を現在の情報へと更新する。尚、持玉券情報により特定可能な情報には送信起因となった処理や追跡フラグが含まれており、管理装置5は、持玉券情報に基づいて送信起因となった処理や各台計数機3が管理する追跡フラグを特定可能となっている。
図8は、管理装置5の処理の内、本発明に関連した処理を示すフローチャートである。管理装置5は、持玉券情報を受信したかを判定しており(B1)、各台計数機3から持玉券情報を受信した場合は(B1:YES)、当該持玉券情報がストック処理又は持玉券受付処理による送信かを判定し(B2)、ストック処理又は持玉券受付処理による送信の場合は(B2:YES)、持玉券が使用されている使用台番を更新し(B3)、それ以外の場合は(B2:NO)、使用台番を更新することなく次のステップに移行する。即ち、ストック処理又は持玉券受付処理に応じた持玉券情報の受信時には、使用台番が更新されている可能性があるので、使用台番を更新するのである。
また、持玉券情報により追跡フラグが0であれば(B4:YES)、元持玉を更新する(B5)。つまり、追跡フラグが0ということは、同一機種への台移動であることを意味していることから、同一機種の台毎に遊技情報を区分せず、台移動先の遊技情報を持玉券発行台(発行機種)の遊技情報として管理するのである。一方、追跡フラグが1ならば(B4:NO)、追跡アウト及び増減持玉を更新する(B6)。つまり、追跡フラグが1ということは、他機種への台移動であることを意味していることから、異なる機種の台毎に遊技情報を区分し、台移動先の遊技情報と持玉券発行台の遊技情報とを区分するのである。そして、追跡フラグに関わらず現持玉の更新に応じて現持玉を更新する(B7)。つまり、各台計数機3が払戻処理又は計数処理を行った場合には、持玉、即ち現持玉を更新するのである。
尚、持玉券情報が発行処理による送信(B8:YES)、つまり持玉券の発行処理時に、発行台番が未特定の状態(B9:YES)、即ち、最初の発行処理時のみ、発行台番を更新する(B10)。
以上のようにして図3及び図4の各記憶領域が更新される。図3及び図4に示す例では遊技者が001番台で12000玉の持玉券を発行後、非発行機種(持玉券を発行した機種に属しない遊技機)の125番台へと台移動して5000玉を払戻し、持玉が7000玉となり、更に6200玉を使用した状態を示している。
尚、125番台等の非発行機種にて払戻処理や計数処理があった場合は、現持玉、及び増減持玉が更新対象となる一方、元持玉は更新対象とはならない。つまり、非発行機種では、遊技情報を発行機種の遊技情報と区別して管理する。一方、遊技者が1番台等の発行機種に戻る台移動を行い、発行機種にて払戻処理や計数処理があった場合には、現持玉及び元持玉が更新対象となる。つまり、発行機種では、遊技情報を発行機種の遊技情報として一元管理する。
管理装置5は、機種毎の遊技情報(演算遊技情報、追跡遊技情報に相当)を遊技機単位で管理する。
図5は、管理装置5による機種Aの管理データであり、次の各項目が設定されている。
アウト=アウト信号に基づく遊技機1にて使用された玉数(持玉情報に相当)。尚、図示しないが遊技状態(通常状態、甘中(特別状態)、大当たり状態)に応じて通常合計アウト、甘中合計アウト、大当たり中合計アウトを区分けして管理している。
セーフ=セーフ信号に基づいた遊技に応じて遊技機1から払出された玉数(持玉情報に相当)。尚、アウト同様に通常合計セーフ、甘中合計セーフ、大当たり中合計セーフを区分けして管理。
ベース=「通常(通常状態)」における出玉率(通常合計セーフ÷通常合計アウト)
スタート=「通常」におけるスタート信号に基づいた遊技機1における役物作動数の単位アウト(100)当たりの平均であり、通常合計スタート÷通常合計アウト×単位アウト。尚、合計スタートも遊技状態に応じて通常合計スタート、甘中合計スタートを区分けして管理している。
売上額=売上信号に基づいた貸出機2から貸出された玉数の対価金額(持玉情報及び貸出情報に相当)
増減持玉=図4にて発行台番が特定される管理IDに対応する増減持玉の合計
追跡アウト=図4にて発行台番が特定される管理IDに対応する追跡アウトの合計
営業割数=売上玉(売上額)に対する持玉(貸単価基準の交換額)の割合、実割数は従来の対象となる遊技機1のみの営業割数で、持玉÷売上玉、即ち(売上玉+セーフ−アウト)÷売上玉により求める。
追跡割数=対象となる遊技機1からの台移動後の遊技情報も含めて対象とした営業割数、即ち該当遊技機の持玉数に増減持玉数を加えた追跡持玉数を持玉として求めた営業割数で、(売上玉+セーフ−アウト+増減持玉)÷売上玉により求める。
粗利益=遊技機1の遊技に応じた遊技場の利益額(売上額から持玉により交換対象となる景品の対価額を差し引いた値)で、実粗利は従来の対象となる遊技機1のみの粗利益であり、売上額−持玉×交換単価、即ち売上額−(売上玉+セーフ−アウト)×交換単価により求める。
追跡粗利=対象となる遊技機1からの台移動後の遊技情報も含めて対象とした粗利益、即ち該当遊技機の持玉数に増減持玉数を加えた追跡持玉数を持玉として求めた粗利益であり、売上額−(売上玉+セーフ−アウト+増減持玉)×交換単価により求める。
但し、売上玉は売上金額÷貸単価で、貸単価=4円、交換単価=3円にて演算。また、いずれも1営業日単位の遊技情報なので、営業開始時からの累計を示している。
尚、営業割数や粗利益を演算する場合に、対象となる遊技機1の持玉数を売上玉+セーフ−アウトにて間接的に特定する演算式を例示したが、直接的に演算すべく各台計数機3にて計数した計数玉から払戻処理にて払戻した払戻玉を差し引いたり、その遊技機1において更新された現持玉の更新値の合計値を演算式にて採用しても良い。
同様に、増減持玉についても、追跡アウト、同様に追跡セーフを集計し、その差引(追跡セーフ−追跡アウト)にて特定しても良い。
管理装置5は、図4の記憶領域における発行台番により増減持玉と追跡アウトの合計値(追跡持玉数に相当)を特定し、発行台番である遊技機(台番)に対応付けて管理する。また、営業割数と、粗利益について、増減持玉を含めない実情報(実割数、実粗利)と、含めた追跡情報(追跡割数、追跡粗利)とを管理し、それらを機種別に集計して管理する。
尚、周知の通り、いずれの台番がいずれの機種に属するのかを特定可能な機種設定を別途設定可能としており、その設定情報により台番と機種とを対応付ける。
図6は、管理装置5による機種毎の管理データを示している。管理装置5は、図5を営業日単位で複数日(例えば1年)分管理し、その管理された遊技情報に対して期間を指定することで(例えば直近の1週間)管理データを抽出して演算する。この場合、管理データは、指定された期間における遊技機1台当たりの平均値(営業日単位なので、全合計÷台数÷日数)の機種単位の一覧となる。勿論、営業割数等は日数や台数を考慮せずとも全合計をそのまま演算すれば自ずと平均値になる。尚、これらの遊技情報は表示、或いは印字等の出力(出力手段に相当)が可能である。
図6に示される機種A〜Cは、他の機種に移動するための獲得玉を得るような運用をしている機種を想定している。そして、機種AとBとを比較すると、実割数及び実粗利はほぼ同一であるが、追跡割数や追跡粗利が相違している。即ち、機種Aは機種Aのみでは粗利等が確保出来ていないが、その出玉を遊技者が台移動により他の機種にて利用する運用を考慮すれば、粗利が確保出来ており、追跡アウトも多いことから、遊技場が意図する運用となっており、遊技機1の調整を変更しなくとも良いことの把握や、機種Aだけの粗利益での遊技場への貢献度は低いが、台移動後の遊技情報を考慮すれば、十分に遊技場に貢献しているとの評価が可能となる。
一方、機種Bは機種Bのみでは粗利等が確保出来ていないのに加えて、その出玉を遊技者が台移動にて他の機種にて利用することによっても粗利等が確保出来ておらず、追跡アウトも少ないことから、遊技場が意図する運用に適した機種とは言えず台移動後の遊技情報を考慮しても貢献度が低いので、機種Bのみで粗利を確保すべく遊技機1の調整を遊技者にとって不利な調整へと変更する必要や、不利な調整をした結果、アウトが落ち込む等して粗利を確保出来なければ入替対象とする必要があることを把握出来る。
更に機種Cでは、実粗利等が確保出来ているのに加えて、その出玉を遊技者が台移動にて他の機種にて利用することによっても粗利等が確保出来ていることが把握出来るが、追跡粗利が他の機種に比べて多くなっていることから遊技者に不満の残る傾向があるため、遊技者にとって有利な調整に変更する必要があることが把握出来る。
機種Aと機種Bとの実粗利と追跡粗利との差異は増減持玉によるものだが、この増減持玉の絶対値が機種Aのように多い場合には、台移動後の遊技が頻繁に行われていることや台移動後の遊技機1の調整が、出玉率=100%の調整から乖離していることが想定出来る。勿論、追跡アウトによりその遊技機1を起点とした台移動により、どの程度、遊技が行われているのかも把握出来る。
即ち、実粗利と追跡粗利との差異が大きい機種については、その機種が他の機種に利用するための出玉を確保するために遊技されている、又は台移動後の機種として出玉率=100%の調整から乖離している遊技機1を選択する傾向があることが想定出来る。
このような実施形態によれば、次の効果を得ることが出来る。
各台計数機3にて発行される持玉券を利用して、持玉を最初に得た遊技機グループ(機種)にて遊技を行っているか、他のグループに台移動しているのかを特定し、台移動後の遊技情報の増減を含めた遊技情報を管理するようにしたので、遊技者が発行元遊技機にて獲得した持玉を、台移動して他の遊技機1にて払戻処理にて利用するべく受付処理した場合に、その受付処理後の台移動後の遊技機1の遊技情報を発行元遊技機の遊技情報と看做して管理出来るようになり、遊技場が想定する発行元遊技機(第1遊技機)にて獲得した持玉を利用して他の遊技機(第2遊技機)にて遊技する遊技者の遊技に即した遊技情報を把握出来るようになる。この場合、同一グループでないことを移動後遊技情報を特定する等の条件としたため、同一グループ内での台移動後の遊技情報について、移動後遊技情報の集計対象とすることを排除出来る。
台移動後の持玉の増減を含めた追跡割数又は追跡粗利を管理するようにしたので、遊技に応じた利益を把握出来る所謂営業割数や粗利益を台移動を考慮した上で把握出来、発行元遊技機の遊技機調整が適正であるのか否かや、遊技機の遊技場における貢献度、即ち評価を、台移動後の遊技情報を考慮した上で特定し得るようになる。
台移動後の演算対象となる遊技情報としてアウトを管理するようにしたので、台移動後の稼動状況を示すアウト等の遊技情報を特定し得るようになり、その遊技機1がどの程度の支持を遊技者から受けているのかを、台移動後の遊技情報を考慮した上で把握可能となる。
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
増減持玉や追跡アウト等の更新条件を発行台番が属する機種以外の機種にて遊技した場合としたが、その更新条件を、例えば遊技機(機種)を台移動元(第1グループに相当)と台移動先(第2グループに相当)とにグループ分けし(設定手段に相当)、台移動元グループの遊技機が発行台番となって他の機種に台移動すること(=発行台番が台移動先グループの遊技機であれば他機種を遊技しても更新しない)としたり、台移動先グループの遊技機へと台移動すること(=台移動元グループの遊技機での遊技は他機種であっても更新しない)としたり、更にそれらを複合させたりしても良い。このような構成を採用することにより、遊技の敷居が低い、大当たり確率の甘い所謂甘デジ等の持玉を獲得し易い遊技機を第1グループにて設定することで、対象となる遊技機を絞って遊技情報を把握出来たり、処理を行うようになり得る。また、遊技の敷居が高い、大当たり確率の辛い所謂フルスペック等の持玉を獲得し難い遊技機を第2グループにて設定することで、所謂甘デジ間の台移動を排除した上で、台移動後の遊技情報を包含した遊技情報を管理し得るようになる。
上記他の実施形態を実施する場合、前者は、発行台番が台移動元グループに属するのか否かにより発行台番の特定を行ったり、発行台番が台移動元グループに属する記録媒体であることを条件として、台移動後の持玉券受付処理時に追跡フラグを1としたり、増減持玉等の遊技情報を特定したり加えたりすることで可能となり、後者は持玉券受付処理時に追跡フラグを1とする処理を対応する遊技機が台移動先グループに属することを条件として行ったり、記録媒体に増減持玉等の遊技情報を対応付ける際に、いずれの遊技機の遊技情報であるのかを特定可能に対応付け、更に台移動先グループに属する遊技機に対応する遊技情報のみを追跡割数等の演算対象とすれば良い。
上記他の実施形態の台移動先(元)グループ等も含め、遊技機のグループ分けは機種に限定されず、例えば製造元メーカやスペックが近似する等の他の条件にてグループ分けしても良い。
台移動後の遊技情報として増減持玉と追跡アウトとを例示したが、セーフやスタート、或いは出玉率等の他の遊技情報を対象としても良い。更に、増減持玉を包含した営業割数と同様にアウトと追跡アウトを合計した合計追跡アウトのような遊技情報を管理しても良い。この場合、出玉率として合計追跡アウトに対する合計追跡セーフの割合を採用したりすることも出来る。
規則等により持玉券等に持玉等を記録させられないこともあるので、管理装置5にて管理する図4の記憶領域にて持玉券IDにより持玉や残高を特定しても良い。即ち、持玉等を特定可能であれば必ずしも持玉券に直接持玉等を記録しなくとも良い。
持玉券はカード状の記録媒体だけでなく、例えばコイン型の記録媒体等であっても良い。
現持玉や元持玉の更新を直接行ったが、増減持玉のように演算式にて間接的に更新し、特定しても良いし、増減持玉を直接的に更新しても良い。勿論、他の遊技情報等についても同様である。また、例示した全ての数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
貸出媒体としては現金を対価とした売上玉だけでなく、貯玉等の有価価値を対価として貸出された再プレイ玉等を含めても良い。
対象なる遊技機としては例示した以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用し得る。即ち、玉とはメダル等の遊技媒体をも含む概念とする。
各台計数機が行う処理の一部を中継装置や、貸出機や、管理装置等にて行う構成としても良い。同様に管理装置が行う情報処理の一部を中継装置等にて行っても良い。
図面中、1は遊技機、2は貸出機(貸出手段)、3は各台計数機(計数手段、払戻手段、発行手段、受付手段、入力手段、遊技情報特定手段、判定手段、移動後情報特定手段)、5は管理装置(入力手段、遊技情報特定手段、グループ手段、発行元特定手段、演算手段、演算補助手段、設定手段)である。

Claims (5)

  1. 遊技者が獲得した獲得玉を計数する計数処理を行う計数手段と、
    前記計数手段にて計数された獲得玉を遊技者へと払戻す払戻処理を行う払戻手段と、
    遊技者が支払った有価価値を対価として遊技者へと玉を貸出す貸出処理を行う貸出手段と、
    前記計数手段にて計数された獲得玉の内、前記払戻手段により払戻された獲得玉を除いた残りの獲得玉であり、任意の景品との交換対象となり得る持玉数を特定可能な記録媒体を発行する発行処理を行う発行手段と、
    前記記録媒体を受付ける受付処理を行い、当該受付けた記録媒体により特定される持玉数を前記払戻手段による払戻対象に加える受付手段と、が1の遊技機に対応して設けられる遊技場用システムであって、
    遊技機側から出力される遊技機の遊技情報を特定可能な遊技信号を入力する入力手段と、
    前記計数処理結果と前記払戻処理結果との双方の処理結果、及び前記入力手段により入力された遊技信号の少なくとも一方により遊技機単位で遊技情報を特定する遊技情報特定手段と、
    複数の遊技機をグループ分けするグループ手段と、
    前記記録媒体が前記発行手段により発行された場合に、その発行手段に対応する遊技機を発行元遊技機として、当該記録媒体に対応付けて特定する発行元特定処理を行う発行元特定手段と、
    前記記録媒体が前記受付手段により受付けられた場合に、その受付手段に対応する遊技機と、前記発行元特定手段により特定される発行元遊技機とが属するグループが同一であるのか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果が同一のグループではない旨の判定結果であった場合に、その受付処理以降に前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報を移動後遊技情報として、当該判定対象となった記録媒体に対応付けて特定する移動後情報特定手段と、
    前記遊技情報特定手段により特定される遊技情報により遊技機単位、及びグループ単位の内、少なくとも一方の単位で演算遊技情報を演算する演算手段と、
    前記演算手段による演算が行われる場合に、対象となる遊技機について前記遊技情報特定手段が特定した遊技情報である当該遊技機の遊技情報に、当該遊技機を前記発行元遊技機として対応付けられた記録媒体に対応付けて移動後情報特定手段が特定した移動後遊技情報を加えた追跡遊技情報を、前記演算手段による演算対象となる遊技情報として演算させる演算補助手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記入力手段は、前記遊技信号として前記持玉数を特定可能な持玉信号を入力し、
    前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報として前記持玉数を特定可能な持玉情報を特定する一方、前記貸出処理結果により遊技者へと貸出された玉数を示す貸出玉数を特定可能な貸出情報を特定し、
    前記移動後情報特定手段は、前記移動後情報として前記受付処理以降に前記遊技情報特定手段により特定される前記持玉情報を特定し、
    前記演算手段は、前記演算遊技情報として前記貸出玉数に対する前記持玉数の割合を示す営業割数、及び前記貸出処理の対価となった有価価値額を示す売上額から前記持玉数が示す持玉の交換対象となる景品の対価額を示す交換額を差し引いた粗利益の内、少なくとも一方を演算し、
    前記演算補助手段は、対象となる遊技機について遊技情報特定手段が特定した前記持玉情報により特定される持玉数である当該遊技機の持玉数に、当該遊技機を前記発行元遊技機とする記録媒体に対応付けて移動後情報特定手段が特定した移動後持玉情報により特定される持玉数の増減値を示す増減持玉数を加えた追跡持玉数を、前記持玉数として前記演算手段に前記演算遊技情報を演算させることで、前記追跡遊技情報を演算手段による演算対象となる遊技情報として演算させることを特徴とする請求項1記載の遊技場用システム。
  3. 前記入力手段は、前記遊技信号として、遊技機での使用玉数を示すアウトを特定可能なアウト信号、遊技により遊技機から払出された払出玉数を示すセーフを特定可能なセーフ信号、遊技機での大当たり回数を特定可能な大当たり信号、及び遊技機にて大当たりを発生させるために行われる単位遊技の実行回数を示すスタートを特定可能なスタート信号の内、少なくとも1つの遊技信号を入力し、
    前記遊技情報特定手段は、前記遊技情報としてアウト、セーフ、大当たり回数、及びスタートの少なくとも1つを特定する請求項2記載の遊技場用システム。
  4. 設定手段を備え、
    グループ手段は、前記グループを前記追跡遊技情報の演算対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、
    前記設定手段は、
    前記発行元特定手段が前記発行元特定処理を行う条件として前記発行手段に対応する遊技機が前記第1グループに属する遊技機であること、前記判定手段が判定を行う条件として前記発行元遊技機が前記第1グループに属する遊技機であること、前記移動後情報特定手段が移動後遊技情報の特定を行う条件として前記判定対象となった記録媒体に対応する発行元遊技機が前記第1グループに属する遊技機であること、及び前記演算補助手段が追跡遊技情報に移動後遊技情報を加えることの条件として追跡遊技情報に対応する発行元遊技機が前記第1グループに属する遊技機であることの少なくとも1つを設定することを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の遊技場用システム。
  5. 設定手段を備え、
    前記グループ手段は、前記グループを前記追跡遊技情報の演算対象となる第1グループと、演算対象としない第2グループとにグループ分けし、
    前記設定手段は、前記移動後情報特定手段が移動後遊技情報の特定を行う条件として前記受付手段に対応する遊技機が前記第2グループに属する遊技機であること、及び前記演算補助手段が追跡遊技情報に移動後遊技情報を加えることの条件として、当該移動後遊技情報の特定対象となった遊技機が前記第2グループに属する遊技機であることの少なくとも1つを設定することを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載の遊技機用システム。
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