JP2007014645A - 遊技場管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】有利度合いが異なる複数の遊技機を設置した遊技場における遊技者の動向を把握し得る遊技場管理システムを提供しようとするものである。
【解決手段】遊技場管理システム1は、遊技機2における遊技者の有利度合いを表す設定データを、各遊技機2ごとに記憶する設定記憶手段34と、遊技者の台移動を表す台移動信号を出力する台移動信号出力手段33と、各遊技機2ごとに区別して個別遊技データを記憶する遊技データ記憶手段35と、遊技データ記憶手段35を参照して特定の個別遊技データを抽出するように構成したデータ抽出手段36と、データ抽出手段36が抽出した個別遊技データに基づく情報を外部に提示するように構成した情報提示手段37と、個別遊技データに対して台移動フラグをセットするデータ集計手段31とを含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークを介して電気的に接続した複数の遊技機を設置した遊技場を管理するための遊技場管理システムに関する。
従来より、スロットマシンやパチンコ機等の遊技機を設置した遊技場では、遊技者側の有利度合いを遊技機ごとに変更して設定する場合がある。遊技者の有利度合いが高い、いわゆる優良台は、顧客への利益還元サービスの目的のほか、他の遊技者の射幸心を煽ることなどを目的として設置される。一方、遊技者の有利度合いが十分に高くない遊技機は、遊技場の利益を確保すること等を目的として設置される場合がある。
上記のような遊技場を管理する上での有用な情報を得ることを目的として、例えば、上記有利度合いが近い遊技機をグルーピングすると共に、各遊技機の売上げデータ等をグループごとに把握するための遊技場管理システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上記従来の遊技場管理システムでは、次のような問題がある。すなわち、有利度合いが異なる複数の遊技機を設置した遊技場内における遊技者の台移動などの動向を把握することが難しいという問題がある。
特開2004−243012号公報
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、有利度合いが異なる複数の遊技機を設置した遊技場において、遊技者の動向を把握し得る遊技場管理システムを提供しようとするものである。
本発明は、通信ネットワークを介して電気的に接続した複数の遊技機を設置した遊技場を管理するための遊技場管理システムであって、
上記各遊技機について、他の上記遊技機への遊技者の移動による遊技の終了を表す台移動信号を出力するように構成した台移動信号出力手段と、
上記遊技機における遊技者の有利度合いを表す設定データを、上記各遊技機ごとに記憶する設定記憶手段と、
上記各遊技機が出力する遊技信号を集計することにより、上記各遊技機における上記遊技者ごとの個別遊技データを生成するように構成したデータ集計手段と、
上記各遊技機ごとに区別して上記個別遊技データを記憶する遊技データ記憶手段と、
上記個別遊技データに対して上記設定データを関連付けするように構成したデータリンク手段と、
上記遊技データ記憶手段を参照して特定の上記個別遊技データを抽出するように構成したデータ抽出手段と、
該データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データに基づく情報を外部に提示するように構成した情報提示手段とを有しており、
上記データ集計手段は、上記台移動信号出力手段から取り込んだ上記台移動信号に応じてデータ集計を終了し、データ内容を確定した上記個別遊技データに対して台移動フラグをセットするように構成してあることを特徴とする遊技場管理システムにある(請求項1)。
本発明の遊技場管理システムにおける上記個別遊技データは、上記台移動信号出力手段から取り込んだ上記台移動信号に対する時間的な前後によって、上記各遊技機が出力する上記遊技信号を区別して集計したものである。ここで、上記台移動信号は、対応する上記遊技機について、遊技者が他の遊技機へ移動して遊技を終了したことを表すものである。そのため、上記台移動信号の時間的な前後では、遊技者が入れ替わっている可能性が極めて高い。したがって、上記遊技場管理システムによれば、上記各遊技機について、遊技した上記遊技者の人数に対応して複数の上記個別遊技データを生成することができる。
上記遊技場管理システムにおける上記データ集計手段は、他の遊技機に台移動して遊技が終了された上記個別遊技データについて、上記台移動フラグをセットするように構成してある。それ故、上記遊技場管理システムによれば、上記個別遊技データのうち、他の遊技機に台移動して遊技が終了されたものを上記台移動フラグによって管理することができる。
さらに、上記遊技場管理システムは、上記設定データを上記個別遊技データに対して関連付ける上記データリンク手段を備えている。そのため、上記遊技場管理システムでは、上記設定データを関連付けて上記個別遊技データを管理することができる。
そして、上記のようなデータ集計手段及びデータリンク手段を有する上記遊技場管理システムによれば、上記遊技機間の台移動及び上記遊技機ごとの遊技状況を表す上記個別遊技データを、上記設定データに関連付けて管理することができる。
さらに、上記遊技場管理システムは、上記特定の個別遊技データを抽出するように構成した上記データ抽出手段と、当該特定の個別遊技データに基づく情報を外部に提示するように構成した上記情報提示手段とを備えている。
上記データ抽出手段によれば、上記のごとく上記設定データに関連付けて管理された上記個別遊技データの中から特定のものを抽出することができる。そして、上記情報提示手段によれば、上記データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データに基づいて、例えば、遊技者の台移動及び各遊技機での遊技状況と、上記有利度合いを表す上記設定データとの関連性を表す各種の情報を提示できる。
以上のように、本発明の遊技場管理システムは、有利度合いが異なる複数の遊技機を設置した遊技場において、遊技者の動向を把握し得る優れたシステムである。
本発明の遊技場管理システムは、上記遊技機として複数の機種が設置された遊技場を管理するうえで特に有効なシステムである。例えば、上記遊技機の機種ごとの上記設定データと台移動が生じる頻度との相関関係に着眼すれば、遊技者の動向を機種ごとに把握することが可能になる。そして、遊技者の動向を機種ごとに把握できれば、例えば、今後の機種入替の方針や、特定の機種について設定データを設定する指針など、管理上、極めて有用なデータを得ることができる。
本発明において、上記データ抽出手段の一部の機能として上記データリンク手段を含めることもできる。上記データ抽出手段と上記データリンク手段とを独立的に構成するか一体的に構成するかは、表現上の問題であって本質的なものではない。
また、上記データ抽出手段が抽出する上記特定の個別遊技データによれば、上記遊技場を管理する管理者にとって有用な情報だけでなく、上記遊技場で遊技する遊技者にとって有用な情報をも生成し得る。上記管理者が遊技場を管理する上で有用な情報の場合は、例えば、管理用に設置した管理装置等を上記情報提示手段として用いることができる。上記遊技者の遊技を支援する情報の場合は、例えば、上記遊技機ごとに配設した台毎端末や、上記遊技場内のフロアに設置した集中情報端末等を上記情報提示手段として用いることができる。
また、上記情報提示手段に提示する情報としては、上記特定の個別遊技データを直接的に一覧表示するものや、上記特定の個別遊技データについて何らかの処理を実施して得られる加工情報などがある。さらに、上記情報提示手段としては、例えば、表示ディスプレイ等に情報を表示するもののほか、プリント用紙等への印字により情報を提示する印字装置や、読み上げ音声により情報を提示するものなど、各種の形態がある。
また、例えば、スロットマシンよりなる上記遊技機の上記遊技信号としては、遊技者が遊技媒体を賭けたことを示すアウト信号や、入賞により遊技媒体を払い出したことを示すセーフ信号や、BIGボーナスなどの入賞役が発生したことを示す信号などがある。また、例えば、パチンコ機よりなる上記遊技機の上記遊技信号としては、遊技機がパチンコ玉を回収したことを示すアウト玉信号や、入賞によりパチンコ玉を払い出したことを示すセーフ玉信号や、大当たり役が発生したことを示す大当たり信号などがある。
また、上記台移動信号出力手段は、遊技者を特定する固有データを取得するように上記各遊技機ごとに設置した遊技者検出手段と、該遊技者検出手段が取得した上記固有データを検索キーデータとして設定し、上記検索キーデータと同じ固有データが関連付けされていると共に上記台移動フラグが未だセットされてない上記個別遊技データである検出遊技データを検出するように構成したデータサーチ手段とを有し、かつ、
上記台移動信号出力手段は、上記検索キーデータの遊技者が遊技する上記遊技機と、上記検出遊技データが属する上記遊技機とが異なっている場合に、当該検出遊技データが属する上記遊技機について上記台移動信号を出力するように構成してあり、
上記遊技データ記憶手段は、上記データサーチ手段によって上記検出遊技データが検出されない場合に、上記検索キーデータである固有データを関連付けした上記個別遊技データを新規レコードとして順次、記憶するように構成してあることが好ましい(請求項2)。
この場合には、遊技者の台移動を極めて精度良く検出することができる。遊技者の台移動の検出精度を向上できれば、上記情報提示手段を介して精度の高い各種の情報を提示することができる。そして、高精度の情報に基づけば、例えば、管理者は、一層、的確な判断が可能となる。あるいは、遊技者に対して、一層、正確な遊技者支援情報を提示することができる。
さらに、上記の場合には、遊技者を特定する上記固有データを関連付けしてあると共に上記遊技機ごとに区別した上記個別遊技データに基づいて、個々の遊技者について、上記遊技機ごとの遊技情報を把握することが可能となる。そのため、個々の遊技者の動向を一層、きめ細かく把握することができる。
上記遊技者検出手段は、上記固有データとして個人IDを記録した顧客特定媒体と、該顧客特定媒体から上記個人IDを読み取るように上記各遊技機ごとに配設したIDリーダユニットとを含むものであっても良い。
この場合には、上記遊技者検出手段により上記遊技者を確実性高く特定することができる。さらに、上記固有データとして上記個人IDを用いれば、上記通信ネットワークを介して送受信するデータ量を抑制でき、上記遊技場管理システム全体のパフォーマンスを高く維持することができる。相対的に、上記遊技場管理システムにおける上記通信ネットワークの規模を抑制してシステム構成を簡略化でき、システム全体のコストを抑制することができる。
さらに、上記遊技者検出手段としては、上記の構成のほか、遊技者が暗証番号を入力するテンキー入力パネルを含むものや、画像認識による遊技者の顔認識や、遊技者の指紋認識などの生体認識技術を応用したものなどであっても良い。なお、画像認識技術を応用して上記遊技者検出手段を構成する場合には、例えば、瞳孔間の距離や、鼻孔と口との距離や、瞳孔と鼻孔と口との相対位置データなどの特徴量データを、上記通信ネットワークを介して送信するように構成することが好ましい。この場合には、例えば、上記通信ネットワークを介して顔画像データそのものを送信する場合と比べて、上記通信ネットワークを介して送信するデータサイズを格段に抑制できる。
また、上記台移動信号出力手段としては、例えば、遊技場の従業員が上記各遊技機ごとに入力した遊技者の台移動などの情報を取り込み、当該情報に基づいて上記台移動信号を出力するものであっても良い。この場合には、遊技場内で発生した全ての台移動を完全に把握できないおそれがあるものの、ある程度のサンプル数があれば遊技者の動向を把握することが十分に可能である。
また、上記データ抽出手段は、上記台移動フラグがセットされた上記個別遊技データを抽出するように構成してあることが好ましい(請求項3)。
この場合には、上記台移動フラグがセットされた上記個別遊技データに基づく情報を、上記情報提示手段を介して外部に提示することができる。
例えば、上記有利度合いが高い、いわゆる優良台である上記遊技機に属する上記個別遊技データであって、かつ、上記台移動フラグがセットされたものに基づけば、優良台であるにも関わらず遊技者が見切って台移動する傾向等を把握し得る。一般に、遊技者は、遊技中の上記遊技機が優良台とわかれば、そのまま遊技を継続するのが普通であり、他の遊技機へ台移動することは極めて少ない。したがって、優良台である上記遊技機についての台移動の傾向等に基づけば、遊技場の管理者あるいは遊技者にとって有用な各種の情報を得ることができる。例えば、上記のように優良台について把握した台移動の傾向に基づけば、「優良台であるかも知れない。あきらめるのはまだ早い。」旨の情報を遊技者に向けて提示することができる。そして、優良台であるかも知れないと期待して遊技者が粘って遊技を継続すれば、遊技場全体の稼働率を高めることができる。
さらに、例えば、非優良台である上記遊技機に属する上記個別遊技データであって、かつ、上記台移動フラグがセットされたものに基づいて遊技者が早々に見切りをつけていると判断できる場合には、非優良台の設定が早い段階で見破られているという、遊技場の運営上、好ましくない状況が生じているおそれがある。一方、例えば、非優良台について遊技者が粘って遊技を継続する傾向にあると判断できる場合には、遊技者にとって優良台と非優良台との区別が難しいことを推測し得る。遊技者は、一般に、優良台で遊技したい、非優良台は避けたいという意識を持つ傾向にある。そのため、上記のように優良台と非優良台との区別が難しいという状況は、遊技場全体の稼働率を確保するという観点から、遊技場にとって好ましい状況にあると判断できる。
また、上記データ抽出手段は、遊技の収支を表す指標値に基づいて上記特定の個別遊技データを抽出するように構成してあることができる(請求項4)。
この場合には、上記指標値に基づいて抽出した上記特定の個別遊技データに基づく情報を、上記情報提示手段を介して外部に提示することができる。
なお、上記指標値としては、例えば、上記遊技機がスロットマシンである場合は、投入したメダル枚数であるアウト枚数と入賞により払い出されたメダル枚数であるセーフ枚数との差枚数や、貸出メダル数と差枚数との和である手持ち枚数や、BIGボーナスの入賞回数や、REGボーナスの入賞回数や、所定のゲーム数(例えば、100ゲーム)の間に発生したBIGあるいはREGボーナスの入賞回数(いわゆる連チャン回数)や、BIGあるいはREGボーナスの合間の平均ゲーム回数(いわゆるボーナス確率の逆数)等を採用することができる。
さらに、例えば、上記遊技機がパチンコ機である場合は、大当たり回数や、セーフ玉数とアウト玉数との差である差玉数や、貸出玉数と差玉数との和である持玉数や、確変突入回数や、確変中の大当たり回数や、確変継続期間中に発生した最高大当たり回数(いわゆる連チャン回数)や、大当たり確率等を上記指標値として採用することができる。
また、上記データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データを基にして統計的な計算処理を実施するように構成したデータ処理手段を有しており、上記情報提示手段は、上記データ処理手段の計算処理結果に基づいて遊技場の管理に役立つ管理情報を提示するように構成することもできる(請求項5)。
この場合には、抽出した上記個別遊技データを基にした加工情報としての上記管理情報を提示することで、管理者等が管理上の判断を的確に下せるようになる。
また、上記データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データを基にして統計的な計算処理を実施するように構成したデータ処理手段を有しており、上記情報提示手段は、上記データ処理手段の計算処理結果に基づいて遊技に役立つ遊技者支援情報を提示するように構成することもできる(請求項6)。
この場合には、抽出した上記個別遊技データを基にした加工情報としての上記遊技者支援情報を提示することで、遊技者に対して遊技に役立つ情報を分かりやすく提示することができる。そして、この遊技支援情報によって、遊技者の射幸心を煽って遊技を継続させることができれば、各遊技機の稼働率を高めることができる。
例えば、上記遊技者支援情報としては、優良台である上記遊技機に属する上記個別遊技データであって、かつ、上記台移動フラグがセットされた個別遊技データを基にしたもの等が考えられる。これらの個別遊技データは、優良台において生じ得る良好でない遊技状況のサンプルである。したがって、これらの個別遊技データに基づけば、あきらめるのはまだ早い旨の情報等を上記遊技支援情報として提示することができる。このような遊技支援情報は、優良台である遊技機の遊技者にとっては、真に有用なものとなる。一方、非優良台である遊技機の遊技者にとっては、真に有用とは言えない側面もある。しかし、優良台であるかもしれないという期待感をもって、射幸心を強く維持しながら遊技できることは、ほかの何物にも代え難い遊技者の喜びを生み出す。そして、遊技者が射幸心を持って遊技を継続することは、上記遊技場の利益に貢献する。
また、上記情報提示手段は、上記遊技者支援情報を提示するための個別インフォメーション端末を上記遊技機ごとに有しており、
上記各個別インフォメーション端末は、対応する上記遊技機に属するデータ集計中の上記個別遊技データに基づく所定のタイミングで、上記遊技者支援情報を提示するように構成してあることが好ましい(請求項7)。
この場合には、例えば、上記遊技者が上記遊技機に見切りをつけて台移動するおそれがあるタイミングに合わせて、遊技者の射幸心を煽るような上記遊技者支援情報を提示できる。そして、タイミング良く上記遊技者支援情報を提示すれば、その効果を最大に近づけることができる。
また、上記遊技機は、スロットマシンであって、上記設定データは上記遊技機ごとに予め設定された設定値であることも良い。
スロットマシンとしては、遊技者の有利度合いを上記設定値として段階的に設定可能なように構成されたものがある。このようなスロットマシンが上記遊技機である場合には、上記設定データと上記個別遊技データとの相関関係が一層、顕著に現れてくる。それ故、本発明の遊技場管理システムが一層、有用なものになる。
(実施例1)
本例は、遊技機2を設置した遊技場を管理するための遊技場管理システム1に関する例である。この内容について、図1〜図11を用いて説明する。
本例の遊技場管理システム1は、図1及び図2に示すごとく、通信ネットワーク10を介して電気的に接続した複数の遊技機2(本例では、スロットマシン。)を設置した遊技場を管理するためのシステムである。
この遊技場管理システム1は、各遊技機2について、他の遊技機2への遊技者の移動による遊技の終了を表す台移動信号を出力するように構成した台移動信号出力手段33と、遊技機2における遊技者の有利度合いを表す設定データを、各遊技機2ごとに記憶する設定記憶手段34と、各遊技機2が出力する遊技信号を集計することにより、各遊技機2における遊技者ごとの個別遊技データ5を生成するように構成したデータ集計手段31と、各遊技機2ごとに区別して個別遊技データ5を記憶する遊技データ記憶手段35と、個別遊技データ5に対して設定データを関連付けするように構成したデータリンク手段32と、遊技データ記憶手段35を参照して特定の個別遊技データ5を抽出するように構成したデータ抽出手段36と、このデータ抽出手段36が抽出した上記特定の個別遊技データに基づく情報を外部に提示するように構成した情報提示手段37とを有している。
上記データ集計手段31は、台移動信号出力手段33から取り込んだ台移動信号に応じてデータ集計を終了し、データ内容を確定した個別遊技データ5に対して台移動フラグをセットするように構成してある。
以下に、この内容について詳しく説明する。
本例の遊技場管理システム1の台移動信号出力手段33は、図1及び図2に示すごとく、遊技者を特定する固有データを取得するように各遊技機2ごとに設置した遊技者検出手段21と、該遊技者検出手段21が取得した固有データを検索キーデータとして設定し、検索キーデータと同じ固有データが関連付けされていると共に台移動フラグが未設定の個別遊技データ5である検出遊技データ50を検出するように構成したデータサーチ手段331とを有している。この台移動信号出力手段33は、検索キーデータの遊技者が遊技する遊技機2と、検出遊技データ50が属する遊技機2とが異なっている場合に、当該検出遊技データ50が属する遊技機2について、台移動信号を出力するように構成してある。
また、本例の遊技データ記憶手段35は、データサーチ手段331によって上記検出遊技データ50が検出されない場合に、上記検索キーデータである固有データを関連付けした個別遊技データ5を新規レコードとして順次、記憶するように構成してある。
本例の遊技場管理システム1は、図1、図3及び図4に示すごとく、上記遊技者検出手段21として、上記固有データである会員ID(個人ID)を記録した会員カード212(顧客特定媒体)と、会員IDを読み取るカードリーダユニット211(IDリーダユニット)とを有している。すなわち、本例の遊技場管理システム1は、会員登録された遊技者に対して会員カード212を発行し、その会員カード212の利用をもって種々のサービスを提供するカードシステムを構築した遊技場向けのものである。
遊技場管理システム1は、図3及び図4に示すごとく、スロットマシンである遊技機2と、BIGボーナス入賞回数などを表示する台ランプ20と、遊技場の管理者が操作する管理装置3と、遊技場内のフロアに設置した集中情報端末42と、景品交換等のためにメダル枚数をカウントするメダル計数機41とを有している。なお、図1では、メダル計数機41及び集中情報端末42は、省略して図示してある。
この遊技場管理システム1では、図3に示すごとく、通信ネットワーク10を介して、各遊技機2等と管理装置3等とを通信可能な状態で接続してある。管理装置3は、中継器12を介して通信ネットワーク10に接続してある。メダル計数機41及び集中情報端末42は、管理装置3を介して通信ネットワーク10に接続してある。また、遊技機2及び台ランプ20は、中継器11を介して通信ネットワーク10に接続してある。本例では、通信ネットワーク10としてCAN(Controller Area Network)を採用している。なお、本例のCANに代えて、MOSTやイーサネット(R)などのLAN規格等、様々な仕様の通信ネットワークを採用することができる。
遊技機2は、図1及び図3に示すごとく、図柄を変動させる回転リール(図示略)を備えたスロットマシンである。本例の各遊技機2は、通信ネットワーク10内において、相互に重複しないユニークなマシンIDを割り付けてある。各遊技機2は、ボーナス役の入賞確率の値、すなわち、遊技者の有利度合いを1〜6の設定値(設定データ)によって設定し得るものである。設定値6の遊技機2が最も入賞確率が高い、いわゆる優良台であり、設定値1の遊技機2が最も入賞確率を低く設定した台である。
遊技機2は、図3に示すごとく、遊技信号としてアウト信号及びセーフ信号を中継器11に向けて出力するように構成してある。アウト信号は、遊技媒体であるメダルが1枚投入されるごとに出力される信号である。セーフ信号は、入賞賞品としてのメダルを1枚払い出すごとに出力される信号である。
台ランプ20は、図3及び図4に示すごとく、各遊技機2の鉛直方向上方に隣接して配設してある。台ランプ20は、上記カードリーダユニット211を内蔵していると共に、各種情報をLED(発光ダイオード)表示するデータ表示部215を中央に配設してなる。台ランプ20では、遊技者から向かって右側の端部に、カードリーダユニット211のカード挿入口が開口している。
データ表示部215は、図3及び図4に示すごとく、本日のBB(Bigボーナス)入賞回数及びRB(Regボーナス)入賞回数や、前回BB入賞あるいはRB入賞から現在までの累積ゲーム数など、遊技の参考となる履歴情報を表示するように構成してある。
カードリーダユニット211は、カード挿入口に挿入された会員カード212から読み取った会員ID及び、会員カード212の抜き取りを表すカードアウト信号を中継器11に向けて出力するように構成してある。
中継器11は、遊技機2から取り込むアウト信号及びセーフ信号、台ランプ20から取り込む会員ID及びカードアウト信号を通信ネットワーク10上の通信データに変換するように構成してある。この中継機11は、各遊技機2のマシンIDを関連付けした状態で、上記各信号を通信ネットワーク10に送信するように構成してある。
メダル計数機41は、図3に示すごとく、メダルを流し込む投入皿410等のほか、会員カード212の会員IDを読み取るためのカードリーダユニット411を備えている。メダル計数機41は、投入皿410に投入されたメダルの枚数をカウントすると共に、枚数データに会員IDを関連付けて出力するように構成してある。
集中情報端末42は、遊技に役立つ各種の情報を液晶パネル420に表示するように構成してある。本例の集中情報端末42は、遊技者が液晶パネル420に指先を触れることで、様々な情報を切り換えて表示するというユーザインターフェースを備えている。
管理装置3は、図1及び図3に示すごとく、上記情報提示手段37を構成するPCディスプレイよりなる表示装置303と、CPU(図示略)を内蔵するPC本体301と、キーボード及びマウスを含む入力装置302とを備えている。PC本体301は、ソフトウェアプログラムの演算処理を実行するCPUのほか、記憶装置としてのハードディスクドライブ(図示略)を備えている。そして、本例の管理装置3は、通信ネットワーク10を介して各遊技機2のアウト信号、セーフ信号、会員ID及びカードアウト信号を受信するように構成してある。
記憶装置としてのハードディスクドライブは、図1に示すごとく、設定データを格納する設定記憶手段34及び、個別遊技データ5(図2参照。)を格納する遊技データ記憶手段35としての役割をなすように構成してある。
PC本体301のCPUは、ソフトウェアプログラムを実行することにより、個別遊技データを集計するデータ集計手段31、個別遊技データ5に設定データを関連付けするデータリンク手段32、特定の個別遊技データ5を抽出するデータ抽出手段36及び、特定の遊技者の個別遊技データ5を検索するデータサーチ手段331としての役割をなすように構成してある。
上記遊技データ記憶手段35は、図1及び図2に示すごとく、マシンID511と会員ID512とを関連付けた個別遊技データ5を記憶するように構成してある。特に、本例では、遊技機2を特定するマシンID511を個別遊技データ5に関連付けすることで、個別遊技データ5を各遊技機2ごとに区別して記憶し得る。
ここで、個別遊技データ5のデータ構造について説明する。個別遊技データ5は、図2に示すごとく、データID51、遊技を開始した時刻である開始時刻データ52、遊技機2に投入したメダル枚数であるアウト枚数データ53、遊技者が獲得したメダル枚数からアウト枚数を減算した値である差枚数データ54及び遊技者の状態を表すステータスデータ55、遊技収支の良否を示す収支フラグ56よりなる。
データID51は、同図に示すごとく、個々の個別遊技データ5を特定するためのタグである。データID51は、上位ビットのマシンID511と下位ビットの会員ID512とを組み合わせた所定ビット長のデータである。データID51のうち、上位ビットを選択すればマシンID511を読み取りでき、下位ビットを選択すれば会員ID512を読み取りできる。
ステータスデータ55は、図2に示すごとく、4ビットの有効データビットよりなる。ステータスデータ55の各ビットは、それぞれ、遊技中フラグ551、離席フラグ552、台移動フラグ553及び退場フラグ554に対応している。ステータスデータ55では、上記各ビットについて値1をセットすれば対応するフラグがオンにセット(フラグセット)され、値ゼロをセットすればそのフラグがオフ(フラグキャンセル)にされる。
遊技中フラグ551は、当該個別遊技データ5に係る遊技が継続中であることを示すフラグである。離席フラグ552は、当該遊技機2から遊技者が離れていることを示すフラグである。台移動フラグ553は、当該遊技者が台移動したことを示すフラグである。退場フラグ554は、当該個別遊技データ5に係る遊技を最後にして遊技者が退場したことを示すフラグである。
収支フラグ56は、図2に示すごとく、台移動フラグ553あるいは退場フラグ554がセットされ、遊技収支が確定した個別遊技データ5についてセットされるフラグである。本例では、遊技収支を表す指標値として、セーフ枚数とアウト枚数との差である差枚数を採用した。収支フラグ56は、上記指標値である差枚数がしきい値以下のときにオン(ビット値1)、しきい値を超えるときにオフ(ビット値0)されるように構成してある。
なお、このしきい値としては、予め設定しておくことも、管理者が任意に設定することもできる。本例では、しきい値として差枚数ゼロを予め設定してある。なお、遊技の収支を表す指標値としては、本例の差枚数に代えて、貸出メダル数と差枚数との和である手持ち枚数、BIGボーナスの入賞回数、REGボーナスの入賞回数、所定のゲーム数(例えば、100ゲーム)の間に発生したBIGあるいはREGボーナスの入賞回数(いわゆる連チャン回数)、BIGあるいはREGボーナスの合間の平均ゲーム回数(いわゆるボーナス確率の逆数)等を採用することもできる。
次に、PC本体301のCPUが実現するデータ集計手段31は、図1〜図3に示すごとく、遊技機2のマシンIDを関連付けたアウト信号あるいはセーフ信号を取り込むと共に、この遊技機2を遊技する遊技者の会員IDを台ランプ20から取り込むように構成してある。そして、データ集計手段31は、マシンID511と会員ID512とを組み合わせた上記データID51によって遊技信号(アウト信号、セーフ信号)を区別して集計するように構成してある。これにより、データ集計手段31は、各遊技機2ごとに、遊技者毎の個別遊技データ5を形成する。
さらに、データ集計手段31は、図1〜図3に示すごとく、台ランプ20のカードアウト信号を取り込んだとき、対応する個別遊技データ5に離席フラグ552をセットするように構成してある。また、データ集計手段31は、台移動信号出力手段33から台移動信号を取り込んだときに移動元の遊技機2に属する個別遊技データ5に台移動フラグ553をセットするように構成してある。さらに、遊技者が退場したときには、当該遊技者の個別遊技データ5であって、最後に遊技した遊技機2に属するものに退場フラグ554をセットするように構成してある。なお、本例では、メダル計数機41から会員IDを取り込んだ場合、あるいは、上記離席フラグ552が所定時間(本例では、3時間に設定した。)に渡って放置された場合、あるいは、遊技場の閉店時間になった場合に遊技者が退場したものと判断した。
設定記憶手段34は、図1及び図5に示すごとく、遊技者の有利度合いを表す設定値1〜6の設定データを、各遊技機2について記憶するように構成してある。この設定記憶手段34は、1〜6の設定値よりなる設定データをマシンIDに関連付けして記憶するように構成してある。さらに、本例では、機種を表す機種データを関連付けて記憶している。
なお、本例の設定記憶手段34は、図1に示すごとく、入力手段38としての上記入力装置302を用いて遊技場の管理者等が各遊技機2について入力した設定データを記憶している。これに代えて、通信ネットワーク10を介して各遊技機2から信号出力される設定データを取り込み、設定記憶手段34に格納するように遊技場管理システム1を構成することもできる。
データリンク手段32は、図1、図2及び図5に示すごとく、上記遊技データ記憶手段35に記憶した個別遊技データ5及び、上記設定記憶手段34に記憶した設定データに共通して関連付けされたマシンIDを利用して、両データを関係付け(リンク)するように構成してある。したがって、このデータリンク手段32を経由して遊技データ記憶手段35にアクセスすれば、設定データを関連付けた個別遊技データ5を参照することが可能になる。
データ抽出手段36は、図1及び図2に示すごとく、データリンク手段32を経由し遊技データ記憶手段35にアクセスして、特定の個別遊技データ5を抽出するように構成してある。本例のデータ抽出手段36は、データリンク手段32を経由することで、例えば、特定の設定値の遊技機2に属する個別遊技データ5を選択的に抽出することが可能である。さらに、本例のデータ抽出手段36は、離席フラグ552、遊技中フラグ551、台移動フラグ553、退場フラグ554、収支フラグ56等を適宜、利用し、目的に合致した特定の個別遊技データ5を抽出する機能を備えている。
なお、本例では、データリンク手段32とデータ抽出手段36とを独立して構成してある。これに代えて、データ抽出手段36の一部機能として、データリンク手段32の機能を組み込むこともできる。
データサーチ手段331は、図1、図2及び図4に示すごとく、特定の遊技者の個別遊技データ5をサーチするように構成してある。本例のデータサーチ手段331は、台ランプ20が新たに会員IDを取得したときに、当該会員IDを検索キーデータとして設定する。そして、データサーチ手段331は、全ての個別遊技データ5の中から、検索キーデータと同一の会員IDが関連付けされたものをサーチするように構成してある。すなわち、このデータサーチ手段331は、新たに取り込んだ会員IDの遊技者について、当該遊技者の既存の個別遊技データ5をサーチするものである。なお、本例では、個別遊技データ5のうち、上記離席フラグ552がセットされたものをサーチ対象に限定することにより、サーチ効率を向上している。
次に、以上のように構成した本例の遊技場管理システム1が個別遊技データを管理する手順について、図2及び図6を用いて説明する。
管理PC3は、ステップS101において通信ネットワーク10を介してカードリーダユニット211の出力データを取り込む。この出力データが会員IDである場合には、ステップS102に移行し、その送信元を判断する。また、上記出力データが、会員IDカード212の抜き取りを表すカードアウト信号である場合には、ステップS151〜S153を実施する。
送信元がメダル計数機41である場合には、ステップS114に移行する。ステップS114において、データサーチ手段331は、取り込んだ会員IDを上記検索キーデータとして設定して遊技データ記憶手段35をサーチし、検索キーデータと同じ会員IDを有する検出遊技データ50(個別遊技データ5)を検出する。
ステップS115においては、上記検出遊技データ50について、離席フラグ552をオフすると共に、退場フラグ554及び遊技中フラグ551をオンにセットした。また、検出遊技データ50中、差枚数データ54についてしきい値処理を実施し、差枚数がゼロ以下であれば収支フラグ56をオンにセットした。なお、景品交換せずに退場する遊技者の個別遊技データ5については、時間に基づく判断により、ステップS115と同様の処理を実施した。具体的には、離席フラグ552がオンの状態が所定の時間(本例では、3時間。)以上継続した場合あるいは遊技場の閉店時間となった場合に、離席フラグ552をオフし、退場フラグ554をオンにセットすると共に収支フラグ56を判断した。
一方、ステップS102において会員IDの送信元が遊技機2と判断できた場合には、ステップS103に移行して送信元である遊技機2のマシンIDを取得する。
続くステップS104においては、上記データサーチ手段331を用いて、上記会員IDの遊技者のものである個別遊技データ5をサーチする。具体的には、データサーチ手段331が、上記会員IDを検索キーデータとして設定し、上記遊技データ記憶手段35をサーチして上記検出遊技データ50を検出する。なお、本例では、離席フラグ552がセットされた個別遊技データ5をサーチ対象とすることで、サーチ効率を向上している。
ステップS105においては、まず、検出遊技データ50を検出できたか否かを判断する。検出遊技データ50が検出されない場合は、取得した会員IDが新規来場の遊技客のものであると判断できる。この場合には、ステップS106のごとく、遊技データ記憶手段35のメモリ領域に新規レコードである個別遊技データ5を記憶する。本例では、このように、来場して遊技を開始する遊技者の個別遊技データ5を順次、作成した。なお、本例では、新規に作成した個別遊技データ5について、遊技中フラグ551をオンにセットした。
ステップS105において、検出遊技データ50を検出した場合には、ステップS116に移行し、検出遊技データ50に関連付けされたマシンID511と、上記送信元の遊技機2のマシンIDとを比較する。2つのマシンIDが一致する場合には、ステップS117に移行し、検出遊技データ50について離席フラグ552をオフし、遊技中フラグ551をオンにする。このようなケースは、例えば、遊技客が食事やトイレ休憩などのために、会員カード212(図3)を引き抜いて離席し、その後、同じ遊技機2で遊技を再開したような場合のケースである。
一方、ステップS116において上記2つのマシンIDが不一致である場合には、ステップS127に移行し、検出遊技データ50の離席フラグ552をオフすると共に台移動フラグ553及び遊技中フラグ551をオンにセットする。さらに、検出遊技データ50中、差枚数データ54についてしきい値処理を実施し、差枚数がゼロ以下であれば収支フラグ56をオンにセットした。この場合には、さらに、ステップS128に移行し、当該会員ID512と上記送信元の遊技機2のマシンID511とを関連付けた個別遊技データ5を、遊技データ記憶手段35の新規レコードとして記憶した。なお、本例では、新規に作成した個別遊技データ5について、遊技中フラグ551をオンにセットした。
ステップS101において、上記のごとく、カードリーダユニット211の出力データとしてカードアウト信号を取り込んだ場合には、ステップS151に移行して送信元のマシンIDを取得する。そして、ステップS152において、対応する個別遊技データ5を参照する。ここで、参照される個別遊技データは、上記マシンIDに属する個別遊技データ5であって、かつ、遊技中フラグ551がオン、離席フラグ552がオフのものである。続くステップS153では、上記のごとく参照した個別遊技データ5について、遊技中フラグ551をオフし、離席フラグ552をオンにする。
本例では、以上のように遊技データ記憶手段35に格納した各個別遊技データ5を管理した。
なお、本例のステップS104では、上記のごとく、離席フラグ552がセットされた個別遊技データ5をサーチ対象とした。これに代えて、離席フラグ552あるいは退場フラグ554がセットされた個別遊技データ5をサーチ対象に設定するのも良い。この場合には、ステップS114〜S115を経由して退場フラグ554がセットされた個別遊技データ5について、退場フラグ554をキャンセルして台移動フラグ553をセットできる。このようなケースは、例えば、メダル計数機41で景品交換した後、遊技機2を変更して遊技を再開する遊技者について生じるケースである。
次に、管理PC3が個別遊技データ5を集計する手順について、図2及び図7を用いて説明する。
ステップS201において、遊技機2の遊技信号(アウト信号又はセーフ信号。)を取り込んだか否かを判断する。遊技信号を取り込んだ場合には、ステップS202において、この遊技信号に関連付けされたマシンIDを取得する。そして、ステップS203において、取得したマシンIDに基づいて、集計対象の個別遊技データ5を選択する。なお、本例では、上記遊技中フラグ551がセットされた個別遊技データ5に選択範囲を限定することで、集計対象の個別遊技データ5を効率良く選択した。
ステップS204では、遊技信号がアウト信号であるかセーフ信号であるかを判断する。セーフ信号であるときは、ステップS205に移行して差枚数データ54をインクリメント(1つ加算。)する。一方、アウト信号であるときは、ステップS215に移行してアウト枚数データ53をインクリメントすると共に、差枚数データ54をデクリメント(1つ減算。)する。
本例では、以上のような手順により各個別遊技データ5の集計処理を実施した。なお、上記の説明では省略したが、本例の遊技場管理システム1は、アウト信号、セーフ信号のほかにも、メダル貸出(売上げ)データや、BIG及びREGボーナスの発生回数データなどを集計する機能を備えている。
次に、本例の情報提示手段37が提示する各種情報の内容及び、各々の情報を生成するための手順を順番に説明する。
まず、情報提示手段37としての表示装置303が表示する各遊技機の台移動遊技者データ一覧62について説明する。図8に示すごとく、この各遊技機の台移動遊技者データ一覧62は、各遊技機2ごとの表示項目として、設定値621、全遊技データ622、台移動遊技者の遊技データ623、優良台判定624の各項目を有する。なお、本例では、設定記憶手段34を参照することで、特定の機種について(本例では、機種A。)上記各遊技機の台移動遊技者データ一覧62を表示している。
設定値621の項目には、マシンIDに基づいて設定記憶手段34を参照して得た1〜6の設定データ(図5)を表示した。
全遊技データ622の項目は、遊技者数の項目と平均差枚数の項目とよりなる。これらの項目に表示する数値を計算するに当たっては、まず、各遊技機2に属する全ての個別遊技データ5(図2参照。)のうち、台移動フラグ553あるいは退場フラグ554がオンであるもの、すなわち、遊技終了により確定した個別遊技データを抽出する。遊技者数の項目には、抽出した個別遊技データ5の数を表示した。平均差枚数の項目には、抽出した個別遊技データ5について、差枚数データ54の平均値を表示した。
なお、ここで、例えば、台移動フラグ553あるいは退場フラグ554がオンである個別遊技データ5について説明する。例えば、遊技場の営業時間中の当日の個別遊技データ5を対象とした場合には、当該個別遊技データ5としては、遊技データが確定したものと、集計中のものとがある。そして、台移動フラグ553あるいは退場フラグ554が確定した個別遊技データ5は、上記個別遊技データ5のうち、集計中のものを除いたものとなる。一方、遊技場の営業時間終了後の当日あるいは、前日の個別遊技データ5を対象とした場合には、当該個別遊技データ5は、全て確定済みのものとなる。それ故、台移動フラグ553あるいは退場フラグ554がオンである個別遊技データ5としては、全ての個別遊技データが該当することになる。
台移動遊技者の遊技データ623の項目としては、本例では、「差枚数「x」以下で台移動した遊技者の遊技データ」というタイトルを表示した。ここで、変数xとしては、収支フラグ56のしきい値である「0」を表示した。この台移動遊技者の遊技データ623の項目は、遊技者数、平均アウト、平均差枚数、最低差枚数の各項目よりなる。本例では、これらの項目に表示する数値データを計算するに当たって、まず、各遊技機2に属する全ての個別遊技データ5のうち、台移動フラグ553がオンであり、かつ、収支フラグ56がオンであるものを抽出した。
そして、台移動遊技者の遊技データ623における遊技者数の項目には、抽出した個別遊技データ5の数を表示する。平均アウトの項目には、抽出した個別遊技データ5について、アウト枚数データ53の平均値を表示した。平均差枚数の項目には、抽出した個別遊技データ5について、差枚数データ54の平均値を表示した。最低差枚数の項目には、抽出した個別遊技データ5のなかで最低の差枚数データ54を表示した。
さらに、優良台判定624の項目には、設定値6の遊技機2について「YES」と表示すると共に、当該遊技機2の表示項目全体を彩色して強調表示した。また、設定6以外の遊技機2については、「NO」を表示した。なお、本例では、設定6の遊技機2のみを優良台としたが、これに代えて、設定4〜6の遊技機2、あるいは、設定5又は6の遊技機2を優良台とするのも良い。
次に、情報提示手段37としての表示装置303が表示する設定毎の台移動遊技者データ一覧63について説明する。この設定毎の台移動遊技者データ一覧63は、図9に示すごとく、1〜6の設定値ごとに遊技機2をグループ化して、グループごとのデータを表示したものである。この設定毎の台移動遊技者データ一覧63は、その表示項目として、遊技台数631、全遊技データ632、台移動遊技者の遊技データ633、優良台判定634の項目を有する。全遊技データ632、台移動遊技者の遊技データ633、優良台判定634の各項目については、上記各遊技機の台移動遊技者データ一覧62(図8)と略同様である。遊技台数63は、各設定値の遊技機2の台数を表示する項目である。本例では、設定値を表す設定データに基づいて設定記憶手段34(図5)を参照することにより、各設定値の遊技機2を抽出し、その台数をカウントして遊技台数631の項目に表示した。
そして、本例では、1〜6の各設定値のグループに属する各遊技機2の個別遊技データ5を基にして、全遊技データ632及び台移動遊技者の遊技データ633を生成した。また、優良台判定634の項目については、各遊技機の台移動遊技者データ一覧62(図8)と同様、設定値6のグループについて「YES」と表示すると共に、設定値6の表示項目全体を彩色して強調表示した。また、設定値6以外については、「NO」を表示した。
さらに、本例の遊技場管理システム1では、図10及び図11に示すごとく、特定の遊技機2について遊技履歴一覧64を表示させることができる。特定の遊技機2の選択は、例えば、表示装置303に表示された選択画面61上で行うことができる。選択画面61は、設定タブ610に表示した設定値1〜6の各設定ごとに、該当する遊技機2の台番号を反転表示したものである。この選択画面61では、反転表示された遊技機2を選択することで、遊技履歴一覧を表示する遊技機2を指定できる。なお、反転表示の遊技機2を一括して選択する一括選択ボタン611あるいは、設置島内に限定して反転表示の遊技機2を一括して選択する島一括ボタン612によって複数の遊技機2の遊技履歴一覧64を一括して表示させることもできる。
そして、情報提示手段37としての表示装置303は、図11に示すごとく、上記のように選択した遊技機2の遊技履歴一覧64を表示する。遊技履歴一覧64は、管理者が指定した遊技機2(本例では、4番台。)について、その遊技機2を遊技した各遊技者の個別遊技データ5を表示するものである。本例では、開始時刻の早いものから順番にソートして各個別遊技データ5を表示している。本例の遊技履歴一覧64は、その表示項目として、開始時刻641、会員ID642、アウト枚数643、差枚数644、遊技者ステータス645、差枚数「x」以下646なる各項目を有する。
開始時刻641、会員ID642、アウト枚数643、差枚数644の各項目は、上記個別遊技データ5(図2)が有する情報をそのまま表示したものである。遊技者ステータス645は、個別遊技データ5中のステータスデータ55に基づいて表示したものである。台移動フラグ553がオンのときには「台移動」、退場フラグ554がオンのときには「退場」、離席フラグ552がオンのときには「離席中」、遊技中フラグ551がオンのときには「遊技中」の各表示を、遊技者ステータス645の項目に表示した。
差枚数「x」以下646の項目(xは、変数。)には、個別遊技データ5の収支フラグ56に基づいて「yes」あるいは「no」を表示する。収支フラグ56がオンの場合には「yes」を表示し、それ以外は「no」を表示する。また、変数「x」としては、収支フラグ56の判断(しきい値処理)に用いたしきい値を表示した。本例では、差枚数のしきい値としてゼロを設定してあるので、項目表示は、「差枚数「0」以下」となる。表示「yes」は、差枚数がゼロ以下で遊技を終了したデータを表し、表示「no」は、差枚数ゼロを超えて遊技を終了したデータを表している。
このように、本例の遊技場管理システム1では、個々の遊技者の台移動や遊技機2ごとの遊技収支などの遊技状況を、個別遊技データに基づいて把握することができる。特に、本例によれば、個々の遊技者の遊技状況を、設定データに関連して把握できる。それ故、本例の遊技場管理システム1によれば、遊技場を管理する上で極めて有用な情報を得ることができる。
以上のように、本発明の遊技場管理システムは、有利度合いが異なる複数の遊技機を設置した遊技場において、個々の遊技者の遊技状況を把握し得る優れたシステムである。
なお、本例の遊技場管理システム1では、管理装置3が、遊技信号を取り込み、差枚数データなどを集計した。これに代えて、中継器11あるいは台ランプ20が集計した差枚数データなどを管理装置3に向けて出力することも良い。この場合には、管理装置3の計算負荷を抑制して、その計算能力をさらに有効に利用できるようになる。
さらになお、本例では、ステップS115あるいはステップS127(図6参照。)のごとく、遊技終了した個別遊技データ5に収支フラグをセットしている。ステップS115あるいはステップS127において収支フラグのセットを省略すると共に、例えば、管理者が選択的に入力した差枚数を基準として、その都度、しきい値処理を実施して、各個別遊技データ5の収支フラグを確定させることもできる。この場合には、管理者等は、差枚数等の指標値の大きさを変更しながら、さらにきめ細かく遊技者の動向を把握し得る。
またさらに、本例では、図8(図9)に示すごとく、収支フラグがオン、すなわち、台移動遊技者の遊技データ623(633)として「差枚数「0」以下で台移動した遊技者の遊技データ」を提示した。これに代えて、収支フラグがオフ、すなわち、台移動遊技者の遊技データ623(633)として「差枚数「0」超で台移動した遊技者の遊技データ」を提示するのも良い。この場合には、優良台である遊技機について同データを参照すれば、優良台で遊技しており、しかも差枚数がゼロ超であるにも関わらず台移動する遊技者の動向を把握することができる。例えば、このように台移動する遊技者が多い場合には、遊技者の多くが優良台であることを看破できていないと推測できる。このような状況は、優良台と非優良台との間における遊技者の偏在を抑制して遊技場全体の稼働率を向上し得るので、管理上好ましい状況である。なお、この場合にも、上記指標値として、上記差枚数のほかBBボーナスの入賞回数などを適用することができる。
(実施例2)
本例は、実施例1の遊技場管理システムを基にして、台移動信号出力手段33及びデータ集計手段(図1参照。)の構成を変換した例である。この内容について、図12を用いて説明する。
本例の台移動信号出力手段33は、赤外線受光部335を設けた台ランプ20と、赤外線を発光するリモコン336とを組み合わせたものである。
本例のリモコン336は、フロア係の従業員が携帯するものである。リモコン336は、遊技者の台移動を表す第1の発光信号及び、遊技者の退場を表す第2の発光信号を出力するように構成してある。このリモコン336は、上記第1の発光信号を出力させるための台移動ボタン336aと、上記第2の発光信号を出力させるための退場ボタン336bとを備えている。
本例の台ランプ20は、リモコン336が出力する第1の発光信号を受信したときに遊技者の台移動を表す台移動信号を出力し、第2の発光信号を受信したときに遊技者の退場を表す退場信号を出力するように構成してある。
本例のデータ集計手段は、台ランプ20から台移動信号あるいは退場信号を取り込んだタイミングを基準時間として設定する。そして、データ集計手段は、この基準時間に対する時間的な前後によって、上記台ランプ20に対応する遊技機が出力する遊技信号(アウト信号、セーフ信号)を区別して集計する。これにより、本例のデータ集計手段は、各遊技機について遊技者ごとの個別遊技データを生成できる。さらに、本例のデータ集計手段は、上記台ランプ20に対応する遊技機に属する個別遊技データのうち、上記基準時間の直前までに集計した個別遊技データについて台移動フラグ又は退場フラグをセットするように構成してある。
次に、上記台移動信号出力手段33を用いて台移動信号あるいは退場信号を出力させる方法について説明する。
フロア係の従業員は、遊技者の台移動や退場を確認できたとき、当該遊技者が遊技していた遊技機の台ランプ20に対して上記リモコン336を向け、上記台移動ボタン336aあるいは上記退場ボタン336bを操作する。そうすると、台移動を表す上記第1の発光信号あるいは、退場を表す上記第2の発光信号がリモコン336から発光される。台ランプ20は、第1の発光信号を受光したとき上記台移動信号を出力し、第2の発光信号を受光したとき上記退場信号を出力する。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
さらに、本例では、赤外線受光部335を台ランプ20に設けたが、これに代えて、後述する実施例4の個別インフォメーション端末(図14参照。)に赤外線受光部を設けることも良い。
(実施例3)
本例は、実施例1の遊技場管理システムを基にして、遊技機をパチンコ機(図示略)に変更したものである。この内容について、図13を用いて説明する。
本例のパチンコ機は、大当たり抽選の結果が当たりとなった場合に出玉率を高める大当たり状態となる、いわゆるセブン機である。そして、本例の個別遊技データは、実施例1の個別遊技データ5(図2参照。)のアウト枚数データ53及び差枚数データ54を、それぞれ、大当たり抽選のスタート回数データ、大当たり回数データに置換してある。
さらに、本例の設定記憶手段は、各パチンコ機の有利度合いを表す設定データとして大当たり回数を10回ごとの設定クラスに区分したクラスデータを記憶している。具体的には、本例では、大当たり回数が10回以下の設定クラスと、11回以上20回以下の設定クラスと、21回以上30回以下の設定クラスと、31回以上の設定クラスとに区分してある。ここで、本例では、大当たり回数が31回以上の設定クラスに属するパチンコ機を優良台と判断した。さらに、大当たり「3」回以下の個別遊技データについて、遊技収支が良くないことを示す収支フラグをセットした。
本例の遊技場管理システムによれば、実施例1と同様、各種情報を提示することができる。例えば、図13に示すごとく、パチンコ機について、設定毎の台移動遊技者データ一覧65を提示できる。
この設定毎の台移動遊技者データ一覧65は、実施例1の設定毎の台移動遊技者データ一覧63(図9参照)に対して、全遊技データ632における平均差枚数を平均大当たり回数651に、台移動遊技者の遊技データ633における平均アウト、平均差枚数及び最低差枚数を、それぞれ、平均総スタート652(回数)、平均大当たり回数654及び最高総スタート655(回数)に変更したものである。
台移動遊技者の遊技データ653に表示するデータは、大当たり回数が3回以下で台移動した遊技者の個別遊技データを基礎とした。そして、台移動遊技者の遊技データ653のタイトルを「大当たり「3」以下で台移動した遊技者の遊技データ」としてある。
本例の設定毎の台移動遊技者データ一覧65によれば、管理者等は、例えば、優良台であるにも関わらず他の台へ台移動した遊技者など、遊技者の遊技状況の傾向を明確に把握することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については、実施例1と同様である。
さらに、本例では、遊技収支を表す指標値として大当たり回数を採用したが、これに代えて、セーフ玉数とアウト玉数との差である差玉数、貸出玉数と差玉数との和である持玉数、確変突入回数、確変中の大当たり回数、確変継続期間中に発生した最高大当たり回数(いわゆる連チャン回数)、大当たり確率等を採用することができる。
(実施例4)
本例は、実施例1の遊技場管理システムを基にして、遊技を支援する遊技者支援情報を提示する機能を追加した例である。この内容について、図3及び図14を用いて説明する。
本例の遊技者支援情報は、実施例1の図9に示す設定毎の台移動遊技者データ一覧63における優良台(優良台判定634が「yes」のもの。)のデータを基にしたものである。具体的には、この優良台のデータのうち、遊技台数631(3台)、全遊技データ632における遊技者数(14人)、台移動遊技者の遊技データ633における遊技者数(5人)、同平均差枚数(−570枚)、同最低差枚数(−1250枚)の各値を利用した。これら各値に基づけば、例えば、「昨日のA機種に優良台(設定6)が3台ありました。遊技者14人、そのうち5人は差枚数「0」以下で台移動しています。その平均差枚数は、マイナス570枚で、最低差枚数はマイナス1250枚です。このように最高設定でもすぐには当たりません。あなたの現在の差枚数は、現在**枚ですから、もう少しがんばってみると良いでしょう。」というテロップを上記遊技者支援情報として提示することができる。なお、上記「**枚」としては、対象である遊技者の個別遊技データ5の集計中の差枚数データ54を表示した。
そして、本例では、隣り合って設置された遊技機2の間隙に設置された個別インフォメーション端末7の表示画面70に上記のテロップを表示した。この場合には、上記テロップを表示するに当たって、対応する遊技機2の遊技状況に応じて上記のテロップを表示することができる。例えば、上記差枚数データ54に基づく所定のタイミングで上記のテロップを表示することで、その表示効果を最大に近づけることができる。
上記所定のタイミングとしては、例えば、台移動遊技者の遊技データ633(図9参照。)における平均アウトに関連して設定するのが良い。例えば、対象とする遊技機2の集計中のアウト枚数データ53(図2参照。)が、上記平均アウトの80%〜120%に達したタイミングを上記所定のタイミングとして設定することができる。この場合には、そろそろ台移動した方が良いかも...という気持ちが生じてきた遊技者に対して、上記テロップを表示することで射幸心を維持させることができる。遊技者にあっては、優良台であるかもしれないという期待感を持って、楽しみながら遊技を続行することができる。
なお、その他の構成及び作用効果については実施例1と同様である。
さらに、本例では、平均アウトに基づいて上記所定のタイミングを設定したが、これに代えて、平均スタート数や、平均セーフ枚数や、平均差枚数(パチンコ機の場合は差玉数。)などの各種の数値に基づいて、上記所定のタイミングを設定するのも良い。
さらになお、遊技場フロアに設置した集中情報端末42の液晶パネル420に、遊技者支援情報を表示することもできる。例えば、実施例1の設定毎の台移動遊技者データ一覧63(図9)における台移動遊技者の遊技データ633の各データは、遊技者が遊技するうえでも極めて有用な情報となり得るものである。
実施例1における、遊技場管理システムの構成ブロックを示すブロック図。 実施例1における、個別遊技データのデータ構造を示すデータ構造図。 実施例1における、遊技場管理システムのシステム構成を示すシステム図。 実施例1における、台ランプを示す正面図。 実施例1における、設定記憶手段が記憶する設定データを説明する説明図。 実施例1における、個別遊技データを管理する手順を示すフロー図。 実施例1における、個別遊技データの集計手順を示すフロー図。 実施例1における、遊技機ごとの台移動遊技者データ一覧を示す説明図。 実施例1における、設定毎の台移動遊技者データ一覧を示す説明図。 実施例1における、遊技機の選択画面を示す説明図。 実施例1における、遊技機ごとの遊技履歴一覧を示す説明図。 実施例2における、台移動信号出力手段の構成を示す説明図。 実施例3における、設定毎の台移動遊技者データ一覧を示す説明図。 実施例4における、個別インフォメーション端末を示す斜視図。
符号の説明
1 遊技場管理システム
2 遊技機
20 台ランプ
211 IDリーダユニット
212 顧客特定媒体(会員カード)
3 管理装置
31 データ集計手段
32 データリンク手段
33 台移動信号出力手段
331 データサーチ手段
34 設定記憶手段
35 遊技データ記憶手段
36 データ抽出手段
37 情報提示手段
5 個別遊技データ
50 検出遊技データ


Claims (7)

  1. 通信ネットワークを介して電気的に接続した複数の遊技機を設置した遊技場を管理するための遊技場管理システムであって、
    上記各遊技機について、他の上記遊技機への遊技者の移動による遊技の終了を表す台移動信号を出力するように構成した台移動信号出力手段と、
    上記遊技機における遊技者の有利度合いを表す設定データを、上記各遊技機ごとに記憶する設定記憶手段と、
    上記各遊技機が出力する遊技信号を集計することにより、上記各遊技機における上記遊技者ごとの個別遊技データを生成するように構成したデータ集計手段と、
    上記各遊技機ごとに区別して上記個別遊技データを記憶する遊技データ記憶手段と、
    上記個別遊技データに対して上記設定データを関連付けするように構成したデータリンク手段と、
    上記遊技データ記憶手段を参照して特定の上記個別遊技データを抽出するように構成したデータ抽出手段と、
    該データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データに基づく情報を外部に提示するように構成した情報提示手段とを有しており、
    上記データ集計手段は、上記台移動信号出力手段から取り込んだ上記台移動信号に応じてデータ集計を終了し、データ内容を確定した上記個別遊技データに対して台移動フラグをセットするように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。
  2. 請求項1において、上記台移動信号出力手段は、遊技者を特定する固有データを取得するように上記各遊技機ごとに設置した遊技者検出手段と、該遊技者検出手段が取得した上記固有データを検索キーデータとして設定し、上記検索キーデータと同じ固有データが関連付けされていると共に上記台移動フラグが未だセットされてない上記個別遊技データである検出遊技データを検出するように構成したデータサーチ手段とを有し、かつ、
    上記台移動信号出力手段は、上記検索キーデータの遊技者が遊技する上記遊技機と、上記検出遊技データが属する上記遊技機とが異なっている場合に、当該検出遊技データが属する上記遊技機について上記台移動信号を出力するように構成してあり、
    上記遊技データ記憶手段は、上記データサーチ手段によって上記検出遊技データが検出されない場合に、上記検索キーデータである固有データを関連付けした上記個別遊技データを新規レコードとして順次、記憶するように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。
  3. 請求項1又は2において、上記データ抽出手段は、上記台移動フラグがセットされた上記個別遊技データを抽出するように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記データ抽出手段は、遊技の収支を表す指標値に基づいて上記特定の個別遊技データを抽出するように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、上記データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データを基にして統計的な計算処理を実施するように構成したデータ処理手段を有しており、上記情報提示手段は、上記データ処理手段の計算処理結果に基づいて遊技場の管理に役立つ管理情報を提示するように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項において、上記データ抽出手段が抽出した上記特定の個別遊技データを基にして統計的な計算処理を実施するように構成したデータ処理手段を有しており、上記情報提示手段は、上記データ処理手段の計算処理結果に基づいて遊技に役立つ遊技者支援情報を提示するように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。
  7. 請求項6において、上記情報提示手段は、上記遊技者支援情報を提示するための個別インフォメーション端末を上記遊技機ごとに有しており、
    上記各個別インフォメーション端末は、対応する上記遊技機に属するデータ集計中の上記個別遊技データに基づく所定のタイミングで、上記遊技者支援情報を提示するように構成してあることを特徴とする遊技場管理システム。

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