JP6436839B2 - 遊技場用景品交換システム - Google Patents

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Description

本発明は遊技場用景品交換システムに関する。
従来、遊技に使用する遊技価値に対して複数の異なる単価を設定している遊技場においては、例えば特許文献1に記載されているように、単価毎に区別して景品交換を行うのが一般的であった。これは、遊技場側の単価毎に利益計算を行いたいという要望や、単価毎に専用の景品を提供したいという要望に起因している。
特開2009−95383号公報
しかしながら、最近では遊技者側の要望を考慮し、複数の異なる単価の遊技価値を合算して景品交換を行うことも提案されている。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技価値に対して複数の異なる単価を設定している場合に、遊技者側の都合に合わせた適切な景品交換を行うことにより、遊技者側の利便性を高めることができる遊技場用景品交換システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明によれば、3以上の異なる単価毎の遊技者が獲得した遊技価値と交換可能な特定景品の数、3以上の異なる単価の一部であって、少なくとも2以上の単価の遊技価値を所定のお薦め合算処理により合算した遊技価値と交換可能な特定景品の数、及び3以上の異なる単価全ての遊技価値を全部合算処理により合算した遊技価値と交換可能な特定景品の数を一緒に又は別々に表示可能とした。単価毎の交換可能な特定景品の数が表示されるだけでなく、お薦め合算処理により合算した場合に交換可能な特定景品の数、全部合算処理により合算した場合に交換可能な特定景品の数も表示されることで、遊技者は自分が欲しい数の特定景品を交換するためにはどの単価の遊技価値を合算すれば良いのかを容易に把握することができる。遊技者側の都合に合わせた適切な景品交換を行うことにより、遊技者側の利便性を高めることができる。

本発明の一実施形態を示す全体構成図 遊技機及び計数貸出ユニットの正面図 計数貸出ユニットの機能ブロック図 POSの斜視図 カード処理機の斜視図 POSの機能ブロック図 フローチャート 景品交換画面を示す図(その1) 景品交換画面を示す図(その2)
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用景品交換システムの全体構成を概略的に示している。遊技場内には複数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して計数貸出ユニット2が設置されている。これら遊技機1及び計数貸出ユニット2は、複数台ずつ中継装置3と接続されている。中継装置3は、LAN4を介して管理装置5と接続されている。管理装置5は、遊技機側(遊技機1、計数貸出ユニット2等)から送信される遊技信号を受信して遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員遊技者毎の個人データ等を管理する。遊技場内には遊技媒体の貸出単価(遊技価値の単価)が異なる複数の遊技機島が形成されている。図1では、玉(遊技媒体)の貸出単価が4円の遊技機島(4円遊技機島)、2円の遊技機島(2円遊技機島)及び1円の遊技機島(1円遊技機島)を例示している。
遊技場内にはPOS6(景品交換装置に相当)も設置されており、POS6もLAN4を介して管理装置5と接続されている。POS6は、遊技場内の景品交換コーナー(景品交換カウンタ)に設置されており、景品交換を行う従業員(景品交換担当者)により操作される。POS6は、カード処理機7を接続しており、一般カード8(図3参照)又は会員カード9(図3参照)がカード処理機7により受け付けられ、その受け付けられた一般カード8又は会員カード9に記録されている持玉数(遊技価値)がカード処理機7により読み取られると、その読み取られた持玉数に基づいて景品交換処理を実行する。尚、POS6は、一般カード8又は会員カード9に記録されている遊技価値を取り扱うときは、管理装置5が一般カード8又は会員カード9に対応して予め記憶している遊技価値と照合し、真であると判定したことを条件として遊技価値の取り扱いを有効とする。
管理装置5は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード10、モニタ11、プリンタ(図示せず)等が接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置5の管理対象となっている。管理装置5は、遊技場内に設置された遊技機1、計数貸出ユニット2、POS6等の稼動状況を管理すると共に、遊技機1側から受信する各種の信号に基づいて遊技者毎の持玉数や貯玉数や入金残高等を記憶管理する。持玉とは当日中に計数した玉であり、貯玉とは前日以前に計数した玉である。
図2は、遊技機1及び計数貸出ユニット2の構成を概略的に示している。遊技機1は、CRパチンコ機であり、盤面12に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル13、上部受皿14、下部受皿15を有すると共に、盤面12に、液晶表示部16、始動口17、大入賞口18を有する。遊技者が操作ハンドル13を操作すると、玉(遊技媒体)が盤面12に発射され、そのパチンコ玉が始動口17に入賞すると、その入賞に応じた玉数のパチンコ玉を払出したり大当たり抽選を行ったりする。大当たり抽選では、液晶表示部16において所謂特別図柄(特図)による図柄変動を実行し、停止表示された図柄が大当たり図柄の場合に大当たりが発生する。大当たりが発生すると、例えば15ラウンド分だけ大入賞口18を開放する。
遊技機1は、遊技者による遊技が進行することに応じて、遊技機1に投入された(盤面12に打ち込まれて消費された)遊技媒体の数を示すアウト玉数(消費媒体数)を特定可能なアウト信号、遊技機1から入賞により払い出された遊技媒体の数を示すセーフ玉数(払出媒体数)を特定可能なセーフ信号、遊技機1で発生したスタート(大当たりの抽選の実行)を特定可能なスタート信号、遊技機1で発生した大当たり状態を特定可能な大当たり信号等の各種の遊技信号を送信する。
計数貸出ユニット2は、現在の運用状態(正常状態、エラー状態等)を示す状態表示部19、紙幣が投入される紙幣投入口20、遊技者からの操作入力を受け付けると共に、入金残高、持玉数及び貯玉数の情報や、遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部21、1単位分(500円相当)の玉を払い出すための払出ボタン22、払い出された玉が通過する払出ノズル23、従業員が携帯する従業員リモコン(図示せず)からの光信号を受信するリモコン受光部24、一般カード8又は会員カード9が挿入されるカード挿入口25、遊技機1の下部受皿15の下方に位置する着脱可能な計数受皿26等を有する。又、計数貸出ユニット2は、遊技機1に設けられている貸出ボタン27及び返却ボタン28の操作を検知可能となっている。
図3は、計数貸出ユニット2の機能ブロック図を示している。計数貸出ユニット2は、CPU29a、ROM29b、RAM29c、I/O29dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部29、当該制御部29と接続された周辺部を備えて構成されている。周辺部としては、管理装置5及び遊技機1との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部30、紙幣投入口20に投入された紙幣の真贋を判定する紙幣処理部31、液晶表示部21、当該液晶表示部21上に設けられたタッチパネル32、カード挿入口25に挿入された一般カード8又は会員カード9に記録されている各種の情報を読み取ったり書き込んだりするカードリーダライタ33、最大10枚の一般カード8をストック可能なカードストック部34、リモコン受光部24、払出ボタン22、当該払出ボタン22が操作されたときに1単位分(例えば500円分)の玉を払出ノズル23から払い出す払出部35、計数受皿26から流入する玉を計数する計数部36等である。
一般カード8は、当日限り有効なカードであり、ICチップ8aが内蔵されている。ICチップ8aには、カードを特定可能な一般IDが記録されていると共に、計数貸出ユニット2に入金された入金残高や単価毎の持玉数が記録される。会員カード9は、予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効なカードであり、ICチップ9aが内蔵されている。ICチップ9aには、カード(カードの会員)を特定可能な会員IDが記録されていると共に、一般カード8のICチップ8aと同様に入金残高や単価毎の持玉数が記録される。又、会員カード9に対応する貯玉数は管理装置5の会員口座に記憶される。
計数貸出ユニット2は、以下に示す機能を備えている。
(1)紙幣が紙幣投入口20に投入されると、その投入された紙幣の金額(1000円単位)を記憶すると共に、投入金額(入金残高)を液晶表示部21に表示する。
(2)遊技機1の貸出ボタン27が操作されると、その貸出ボタン27の操作に応じて入金残高の範囲内で1度数(500円)に相当する玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から貸し出す(遊技媒体の貸出処理を行う)。4円遊技機島に設置されている計数貸出ユニット2であれば125玉を払い出し、2円遊技機島に設置されている計数貸出ユニット2であれば250玉を払い出し、1円遊技機島に設置されている計数貸出ユニット2であれば500玉を払い出す。このとき、遊技機1から計数貸出ユニット2に1度数分の玉を払い出したことを示す信号が送信されるので、液晶表示部21に表示されている入金残高から1度数(500円)を減額すると共に、貸し出した遊技媒体の数を示す貸出玉数(貸出媒体数)を特定可能な売上信号を送信する。この売上信号は1度数分の玉を払い出す毎に1パルスが送信されるので、1パルスを500円分の売上額として特定する。
(3)遊技機1の下部受皿15から落下した玉が計数受皿26で受けられると、その計数受皿26で受けられた玉が計数部36に流入することで玉を計数し、その計数した玉数である計数玉数を液晶表示部21に表示する(遊技媒体の計数処理を行う)。
(4)払出ボタン22が操作されると、その払出ボタン22の操作に応じて計数玉数(持玉数)又は貯玉数(会員遊技者の場合)の範囲内で1度数(500円)に相当する玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から払い出す(遊技媒体の払出処理を行う)。
(5)遊技機1の返却ボタン28が操作されると、その返却ボタン28の操作に応じて入金残高や持玉数を一般カード8又は会員カード9に記録して発行する(遊技媒体の返却処理を行う)。一般カード8及び会員カード9の何れもカード挿入口25に挿入されていない場合は、カードストック部34にストックしている一般カード8を図示しない記録媒体移動手段によりカードリーダライタ33に繰り出して(セットして)入金残高及び持玉数を記録して発行する。尚、一般カード8はカードストック部34に最大10枚までストック可能である。会員カード9がカード挿入口25に挿入されている場合は、入金残高を会員カード9に記録し、暗証番号の入力を条件として持玉数を会員カード9に記録して発行する。そして、このように一般カード8又は会員カード9を発行すると、カードを特定可能な一般IDや会員IDと共に一般カード8又は会員カード9に記録した入金残高や持玉数を特定可能な発行信号を管理装置5に送信することで、一般カード8又は会員カード9に記録した入金残高や持玉数を管理装置5側にも記憶する。尚、このように持玉数を一般カード8又は会員カード9に記録して発行したときには、計数玉数をゼロリセットする(初期化する)。
(6)一般カード8がカード挿入口25に挿入されると(受け付けられると)、一般カード8に記録されている入金残高及び持玉数をカードリーダライタ33により読み出して液晶表示部21に表示する。一般カード8が受け付けられたときは、その一般カード8に記録されている入金残高及び持玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。尚、一般カード8に記録されている持玉数が1度数に相当する玉数に満たないときに払出処理を行うときは、その1度数に相当する玉数に満たない持玉数を全て払い出す。
(7)会員カード9がカード挿入口25に挿入されると(受け付けられると)、会員カード9に記録されている入金残高及び持玉数をカードリーダライタ33により読み出して液晶表示部21に表示すると共に、暗証番号の入力を条件として管理装置5の会員口座に記憶されている貯玉数も表示する。会員カード9が受け付けられたときは、会員カード9に記録されている入金残高及び持玉数、その会員カード9に対応して管理装置5が記憶している貯玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。
(8)一般カード8がカード挿入口25に挿入されている状態では、一般カード8に記録されている記録情報(入金残高及び持玉数)を会員カード9の記録情報に合算して記録することができる。具体的には、液晶表示部21に対して所定の合算操作が行われると、その時点の記録情報をRAM29cに退避してから一般カード8の記録情報をゼロリセットし(初期化し)、その記録情報を初期化した一般カード8を記録媒体移動手段によりカードストック部34に回収する。そして、会員カード9がカード挿入口25に挿入されると、RAM29cに退避しておいた記録情報を会員カード9の記録情報に合算する。尚、会員カード9がカード挿入口25に挿入されている状態では上記した合算操作が禁止されるので、会員カード9に記録されている記録情報を一般カード8の記録情報に合算して記録することはできない。即ち、一般カード8の入金残高及び持玉数を会員カード9の入金残高及び持玉数に合算する行為は許可されるが、会員カード9の入金残高及び持玉数を一般カード8の入金残高及び持玉数に合算する行為は禁止される。
(9)液晶表示部21に対する操作入力に応じて対応する遊技機1又は指定された他の遊技機1の遊技データを表示したり、遊技場からのメッセージを表示したり、遊技者が会員遊技者であることが特定された場合は遊技機1の遊技データを表示したりする。
図4は、POS6の構成を概略的に示し、図5は、カード処理機7の構成を概略的に示している
POS6は、タッチパネル式の液晶表示部37(表示手段に相当)、景品の入庫操作等を行うための入庫釦38、各種の操作釦39、特殊景品への交換操作を行うための交換釦40、景品交換表示を終了させるための終了釦41、景品の種類を選択するためのPLU釦42、各操作を取り消すためのキャンセル釦43、各景品の数量を入力するためのテンキー44、スキャナ45、プリンタ46等を有する。カード処理機7は、POS6と通信可能に設けられており、タッチパネル式の液晶表示部47、一般カード8を非接触により(取り込まずに)受付可能な一般カード受付部48、会員カード9を取り込んで受付可能な会員カード受付部49等を有する。
図6は、POS6の機能ブロック図を示している。POS6は、CPU50a、ROM50b、RAM50c、I/O50dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部50(第1算出手段、第2算出手段、第3算出手段に相当)、当該制御部50と接続された周辺部を備えて構成されている。周辺部としては、管理装置5及びカード処理機7との間で各種の信号や各種の情報を送受信するI/F部51、液晶表示部37、液晶表示部37に表示されるタッチ釦や各種の釦38〜44を含む操作部52、スキャナ45、プリンタ46等である。POS6は、一般カード8又は会員カード9がカード処理機7に受け付けられると、その受け付けられ一般カード8又は会員カード9に記録されている(特定される)遊技価値に基づいて景品交換処理を実行可能となっている。
管理装置5は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データ(アウト玉数、セーフ玉数、遊技機1で発生した大当たりの回数を示す大当たり回数、遊技機1で実行されたゲームの回数を示すスタート回数、遊技機1が稼動している時間を示す稼動時間等)を管理して表示する遊技情報表示サービス、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄して当日又は後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービス等を行う。尚、管理装置5が管理する遊技データは例示したものに限定されない。
次に、上記した構成の作用について、図7から図9も参照して説明する。POS6は、本発明に関連し、以下に示す景品交換処理を所定周期で行う。POS6は、メイン処理を実行中では景品交換処理の開始タイミングになったか否かを判定しており、景品交換処理の開始タイミングになったと判定すると、メイン処理から景品交換処理に移行し、景品交換処理を開始する。
POS6は、景品交換処理を開始すると、一般カード8又は会員カード9がカード処理機7に受け付けられたか否かを判定する(S1、S2)。POS6は、一般カード8及び会員カード9の何れもカード処理機7に受け付けられていないと判定すると(S1:NO、S2:NO)、景品交換処理を終了してメイン処理にリターンし、次の景品交換処理の開始タイミングを待機する。
POS6は、例えば景品交換担当者が遊技者から一般カード8が手渡されたことで、一般カード8が一般カード受付部48に近付けられ(置かれ)、一般カード8がカード処理機7に受け付けられたと判定すると(S1:YES)、その受け付けられた一般カード8に記録されている一般ID及び単価毎の持玉数を読み取り、その読み取った単価毎の持玉数を液晶表示部37に表示する(S3)。次いで、POS6は、その読み取った一般ID及び単価毎の持玉数を特定可能な照合依頼信号を管理装置5に送信し(S4)、管理装置5からの照合結果信号の受信を待機する(S5)。管理装置5は、POS6から照合依頼信号を受信すると、その受信した照合依頼信号により特定される一般IDに対応する単価毎の持玉数と、自身が記憶している一般IDに対応する単価毎の持玉数とを照合し、照合結果が正であれば照合結果が正である旨を示す照合結果信号をPOS6に送信し、照合結果が否であれば照合結果が否である旨を示す照合結果信号をPOS6に送信する。
POS6は、管理装置5から照合結果信号を受信したと判定すると(S5:YES)、その照合結果の正否を判定し、管理装置5における照合結果が正である旨を判定すると(S6:YES)、その読み取った単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数(特定景品の数)を算出して液晶表示部37に表示する(S7)。次いで、POS6は、全ての単価の持玉数を合算した全部合算持玉数で交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37表示する(S8)。更に、POS6は、全ての単価のうち所定条件に合致する2以上の単価の持玉数を合算したお薦め合算持玉数で交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37に表示する(S9)。
次いで、POS6は、景品交換担当者が交換釦40を押下する等して特殊景品数を確定したと判定すると(S10:YES)、単価毎に景品交換分の玉数を持玉数から減算し(S11)、残り持玉数があると判定すると(S12:YES)、残り持玉数がある旨を報知するメッセージを液晶表示部37に表示する(S13)。そして、POS6は、一般カード8に記録されている単価毎の持玉数のうち該当する持玉数を景品交換分の減算に応じて更新する(S14)。この場合、景品交換担当者は、一般カード8に記録されている単価毎の持玉数のうち該当する持玉数が更新された旨を確認すると、その一般カード8を遊技者に手渡して返却する。尚、POS6は、管理装置5における照合結果が否であると判定すると(S6:NO)、エラー処理を行い、その受け付けられた一般カード8の真偽の確認を促すメッセージを液晶表示部37に表示し(S15)、景品交換処理を終了してメイン処理にリターンする。
一方、POS6は、例えば景品交換担当者が遊技者から会員カード9を手渡されたことで、会員カード9が会員カード受付部49に挿入され、会員カード9がカード処理機7に受け付けられたと判定すると(S2:YES)、その受け付けられた会員カード9に記録されている会員ID及び単価毎の持玉数を読み取り、その読み取った単価毎の持玉数を液晶表示部37に表示する(S16)。次いで、POS6は、その読み取った会員ID及び単価毎の持玉数を特定可能な照合依頼信号を管理装置5に送信し(S17)、管理装置5からの照合結果信号の受信を待機する(S18)。管理装置5は、POS6から照合依頼信号を受信すると、その受信した照合依頼信号により特定される会員IDに対応する単価毎の持玉数と、自身が記憶している会員IDに対応する単価毎の持玉数とを照合し、照合結果が正であれば、照合結果が正である旨を示す照合結果信号をPOS6に送信し、照合結果が否であれば、照合結果が否である旨を示す照合結果信号をPOS6に送信する。
POS6は、管理装置5から照合結果信号を受信したと判定すると(S18:YES)、その照合結果の正否を判定し、管理装置5における照合結果が正であると判定すると(S19:YES)、遊技者からの暗証番号の入力を待機する。POS6は、遊技者からの暗証番号が入力されたと判定すると(S20:YES)、会員ID及び暗証番号を特定可能な貯玉数要求信号を管理装置5に送信し(S21)、管理装置5からの貯玉数応答信号の受信を待機する(S22)。管理装置5は、POS6から貯玉数要求信号を受信すると、その受信した貯玉数応答信号により特定される会員IDに対応する会員口座に記憶している貯玉数を特定可能な貯玉数応答信号をPOS6に送信する。
POS6は、管理装置5から貯玉数応答信号を受信したと判定すると(S22:YES)、その受信した貯玉数応答信号により特定される単価毎の貯玉数を会員カード9から読み取った単価毎の持玉数に合算する(S23)。次いで、POS6は、単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37に表示する(S24)。即ち、POS6は、遊技者が暗証番号を入力しない(貯玉を使用しない)ときであれば、会員カード9から読み取った単価毎の持玉数のみで交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37に表示し、一方、遊技者が暗証番号を入力する(貯玉を使用する)ときであれば、管理装置5の会員口座に記憶されている単価毎の貯玉数を合算した単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37に表示する。次いで、POS6は、全ての単価の持玉数を合算した全部合算持玉数で交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37に表示する(S25)。更に、POS6は、全ての単価のうち所定条件に合致する2以上の単価の持玉数を合算したお薦め合算持玉数で交換可能な特殊景品数を算出して液晶表示部37に表示する(S26)。
次いで、POS6は、景品交換担当者が交換釦40を押下する等して特殊景品数を確定したと判定すると(S27:YES)、単価毎に景品交換分の玉数を持玉数から減算し(S28)、残り持玉数があると判定すると(S29:YES)、残り持玉数がある旨を報知するメッセージを液晶表示部37に表示する(S30)。そして、POS6は、会員カード9に記録されている単価毎の持玉数のうち該当する持玉数を景品交換分の減算に応じて更新し(S31)、会員カード受付部49に挿入されている会員カード9を会員カード受付部49から排出する(S32)。この場合、景品交換担当者は、会員カード9に記録されている単価毎の持玉数のうち該当する持玉数が更新された旨を確認すると、その会員カード9を遊技者に手渡して返却する。尚、POS6は、管理装置5における照合結果が正であると判定すると(S19:NO)、エラー処理を行い、その受け付けられた会員カード9の真偽の確認を促すメッセージを液晶表示部37に表示し(S33)、景品交換処理を終了してメイン処理にリターンする。
上記した一連の処理について具体的に説明すると、POS6は、例えば特殊景品大(大景品)の単価が5000円、特殊景品中(中景品)の単価が1000円、特殊景品小(小景品)の単価が200円に設定されている状態で、一般カード8又は会員カード9から読み取った単価毎の持玉数が、単価4円の持玉数が900玉、単価2円の持玉数が700玉、単価1円の持玉数が800玉である場合であれば、図8に示すように、単価4円の持玉数については、900玉が3600円に相当し、その3600円を3個の中景品と3個の小景品と交換可能であり、単価2円の持玉数については、700玉が1400円に相当し、その1400円を1個の中景品と2個の小景品と交換可能であり、単価1円の持玉数については、800玉が800円に相当し、その800円を4個の小景品と交換可能である旨を表示する。
これと同時に、POS6は、全ての単価の持玉数を合算した全部合算持玉数に相当する金額が5800(3600+1400+800)円であり、その5800円を1個の大景品と4個の小景品と交換可能である旨を表示する。更に、POS6は、全ての単価のうち所定条件に合致する2以上の単価の持玉数を合算したお薦め合算持玉数に相当する金額が5000(3600+1400)円であり、その5000円を1個の大景品と交換可能である旨を表示する。この場合、POS6は、全ての合算パターン(単価4円+単価2円、単価4円+単価1円、単価2円+単価1円、単価4円+単価2円+単価1円の4通り)を演算し、金額の一、十、百のそれぞれの位が「0」になる条件(千円単位の条件)を所定条件とすることで、単価4円+単価2円の合算パターンをお薦め合算持玉数として採用している。尚、POS6は、所定条件に合致するお薦め合算パターンが複数存在するときには、それら複数のお薦め合算パターンの全てを表示する。この場合、合算金額から高い順に表示しても良いし低い順に表示しても良い。又、POS6は、所定条件に合致するお薦め合算パターンが存在しないときには、お薦め合算持玉数を表示しなくても良いし、所定条件の変更を促すメッセージを表示しても良い。
単価毎の持玉数に対応する特殊景品数が表示されることで、遊技者は単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数を把握することができることに加え、全部合算持玉数に対応する特殊景品数が表示されることで、遊技者は全ての持玉数を合算して交換可能な特殊景品数を把握することができる。更に、お薦め合算持玉数に対応する特殊景品数が表示されることで、遊技者は所定条件を満たす2以上の持玉数を合算して交換可能な特殊景品数を把握することができる。金額の一、十、百のそれぞれの位が「0」になる条件を所定条件とすることで、1000円単位での景品交換を希望する遊技者に対して有効となる。尚、POS6は、図9に示すように、単価4円及び単価2円のそれぞれの持玉数に相当する金額を単価1円の玉数に換算して特殊景品数を算出して表示しても良い。
以上に説明したように本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
遊技媒体の単価として複数の異なる単価(例えば4円、2円、1円)を設定している遊技場において、POS6は、単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数、全ての単価の持玉数を合算した全部合算持玉数で交換可能な特殊景品数、所定条件(例えば金額の一、十、百のそれぞれの位が「0」になる条件)に合致する2以上の単価の持玉数を合算したお薦め合算持玉数で交換可能な特殊景品数を一緒に表示する。これにより、遊技者は自分が欲しい数の特定景品を交換するためにはどの単価の遊技価値を合算すれば良いのかを容易に把握することができる。遊技者側の都合に合わせた適切な景品交換を行うことにより、遊技者側の利便性を高めることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張したり、各変形例を上記した実施形態と組み合せたり、各変形例を組み合わせたりしても良い。
特定景品として売り渡しを前提とした特殊景品を例示したが、食料品や日用品等の一般景品を特定景品としても良い。
遊技価値の合計金額を特定景品の単価で除算して交換可能な特定景品の数を算出するようにしたが、特定景品1個当たりの交換遊技価値数(交換玉数)を設定し、遊技価値の合計数を交換遊技価値数で除算して特定景品の数を算出しても良い。
特定景品の数は景品交換担当者側の表示部のみに表示し、交換可能な特定景品の数を景品交換担当者が口頭で遊技者に伝えるようにしても良い。
単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数を表示する場合に、それぞれの単価に対応する全ての特殊景品数を一画面で同時に表示する構成を例示したが、それらを別画面で切り替えて1つずつ表示しても良い。又、これらの単価毎の持玉数で交換可能な特殊景品数と、全部合算持玉数で交換可能な特殊景品数やお薦め合算持玉数で交換可能な特殊景品数とを一画面で同時に表示する構成を例示したが、それらを別画面で切り替えて1つずつ表示しても良い。
お薦め合算持玉数を算出する所定条件として、金額の一、十、百、千のそれぞれの位が「0」になる条件(万円単位の条件)を所定条件としても良く、そのように構成すれば、10000円単位での景品交換を希望する遊技者に対して有効となる。又、遊技者が所定条件を選択可能としても良い。又、お薦め合算持玉数を算出する際に、単価の高い持玉数を優先して交換するか単価の低い持玉数を優先して交換するかを選択可能としても良い。例えば単価4円の持玉数が900玉、単価2円の持玉数が700玉、単価1円の持玉数が1600玉であり、金額の一、十、百のそれぞれの位が「0」になる条件を所定条件としている場合に、単価の高い持玉数を交換玉数として優先して交換する設定であるときには、本実施形態で説明したように単価4円+単価2円の合算パターン(お薦め合算持玉数に相当する金額が5000円)をお薦め合算持玉数として採用する一方、単価の低い持玉数を交換玉数として優先して交換する設定であるときには、単価2円+単価1円の合算パターン(お薦め合算持玉数に相当する金額が3000円)をお薦め合算持玉数として採用しても良い。
各遊技機1に計数貸出ユニット2が付設されている構成に限らず、複数の遊技機1に対して1台の計数機が設置されている構成でも良く、各遊技機島に対して1台の計数機(島毎計数機)が設置されている構成でも良い。この場合、遊技者が異なる遊技機島の計数機で不正に計数しないように従業員が監視する必要がある。
遊技価値を貸し出すときの単価(貸出単価)と、景品交換するときの単価(交換単価)とを等価にしたが、等価でなくても良い。例えば貸出単価を「4円」とし、交換単価を「3円」としても良い。
遊技価値の単価は、規則で定められた範囲内で遊技場側が適宜設定する値であればどのような値であっても良い。又、単価の種類は2種類以上であれば何種類であっても良い。
遊技媒体として玉を用いるパチンコ機を例示したが、遊技媒体としてメダルを用いるスロットマシンを遊技機として設置しても良い。その場合、メダルの単価として一般に20円、10円、5円等を例示することができる。
遊技機1は、遊技媒体を払い出さずに電子データとして加算記憶する封入式の遊技機であっても良い。
一般カード8及び会員カード9に持玉数を記録するようにしたが、一般カード8及び会員カード9に識別情報のみを記録すると共に、管理装置5が持玉数を記憶し、識別情報に基づいて管理装置5が記憶している持玉数を特定するようにしても良い。
一般カード8は原則として当日限り有効であるが、当日中に入金残高の精算をしなかった場合には例外的に翌日以降でも精算可能としても良い。
POS6が行う情報処理の一部を管理装置6や中継装置3や計数貸出ユニット2にて行っても良い。
図面中、6はPOS(景品交換装置)、37は液晶表示部(表示手段)、50は制御部(第1算出手段、第2算出手段、第3算出手段)である。

Claims (1)

  1. 遊技に使用する遊技価値の単価として3以上の異なる単価を設定している遊技場において、遊技者が遊技により獲得した遊技価値と景品とを交換するための景品交換処理を実行する景品交換装置を備えた遊技場用景品交換システムにおいて、
    前記景品交換装置は、
    前記3以上の異なる単価毎の遊技者が獲得した遊技価値と交換可能な特定景品の数をそれぞれ算出する第1算出手段と、
    前記3以上の異なる単価の一部であって、少なくとも2以上の単価の遊技価値を所定のお薦め合算処理により合算した遊技価値と交換可能な特定景品の数を算出する第2算出手段と、
    前記3以上の異なる単価全ての遊技価値を全部合算処理により合算した遊技価値と交換可能な特定景品の数を算出する第3算出手段と、
    前記第1算出手段により算出された特定景品の数、前記第2算出手段により算出された特定景品の数、及び前記第3算出手段により算出された特定景品の数を一緒に又は別々に表示可能な表示手段と、を備え
    前記お薦め合算処理は、前記交換可能な特定景品の金額の少なくとも一、十、百それぞれの位がゼロとなる条件に合致するように前記遊技価値を合算することを特徴とする遊技場用景品交換システム。
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