JP6369884B1 - カバーレイフィルム片の貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期に渡って歪みのないカバーレイフィルム片を形成し、当該カバーレイフィルム片を被貼付部材に貼り付けることを可能とする。
【解決手段】複数の開口部CoFoを有する長尺状のカバーレイフィルムCoF、長尺状のリリースフィルムReF及び長尺状のキャリアフィルムCyFが積層された3層フィルム3Fを供給する3層フィルム供給装置100と、カバーレイフィルムCoFにおける所定個所に切れ目を入れて開口部CoFoを含む所定形状のカバーレイフィルム片CoFPを形成するカバーレイフィルム片形成装置200と、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離するカバーレイフィルム片分離装置300と、カバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbに搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置400とを備えるカバーレイフィルム片の貼付装置1。
【選択図】図1
【解決手段】複数の開口部CoFoを有する長尺状のカバーレイフィルムCoF、長尺状のリリースフィルムReF及び長尺状のキャリアフィルムCyFが積層された3層フィルム3Fを供給する3層フィルム供給装置100と、カバーレイフィルムCoFにおける所定個所に切れ目を入れて開口部CoFoを含む所定形状のカバーレイフィルム片CoFPを形成するカバーレイフィルム片形成装置200と、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離するカバーレイフィルム片分離装置300と、カバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbに搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置400とを備えるカバーレイフィルム片の貼付装置1。
【選択図】図1
Description
本発明は、カバーレイフィルム片の貼付装置に関する。
一般に、フレキシブル基板などからなる配線基板には、その表面に銅箔などの電子回路が貼着され、その電子回路を被覆するようにカバーレイフィルム片が配置される。この配線基板の電子回路にカバーレイフィルム片を被覆するためには、カバーレイフィルムにリリースフィルムが積層した2層フィルムを用い、貼り付けたいカバーレイフィルム片を形成して、この形成されたカバーレイフィルム片を所望する電子回路に貼り付けして行われる。
従来の2層フィルムを用いたこの種の貼付装置は、上側連続フィルムと下側連続フィルムが貼着されてなる2層連続フィルム(二重連続フィルム)を用い、その上側連続フィルムをその長手方向に沿って一定長さに切断し、その切断片を下側連続フィルムから剥離し、被貼付対象の所定個所に搬送し貼付ける貼付装置として知られている(例えば特許文献1参照)。
図15は、特許文献1に記載された上側連続フィルム切断片の貼付装置1000の主要部断面図である。
図15において、上側連続フィルム切断片の貼付装置1000は、上側連続フィルムFu及び下側連続フィルムFlが厚さ方向に沿って積層し、上側連続フィルムFu及び下側連続フィルムFlの積層間に粘着層Adが配置された2層連続フィルム(二重連続フィルム)F(図15に添えて示す拡大図を参照。)を用いる。上側連続フィルム切断片の貼付装置1000は、この2層連続フィルムFを繰り出す繰り出しロール1001、2層連続フィルムF又は下側連続フィルムFlを走行路に沿って案内する案内ロール1002、1003、1004、1008、1009及び1010、上側連続フィルムFuを厚さ方向に沿って切断して切断片FuPを形成する切断刃1005、2層連続フィルムF又は下側連続フィルムFlを表面側と裏面側の走行路に沿って案内しつつ、左右搖動運動し、下側連続フィルムFlから切断片FuPの剥離動作を助長する剥離台1006、剥離台1006の左右搖動運動と協働して下側連続フィルムから切断片FuPを剥離し、かつ、被貼付対象の所定個所に搬送し貼付ける吸着搬送装置1007及び下側連続フィルムFlの巻取りロール1011とを備えている。
図15において、上側連続フィルム切断片の貼付装置1000は、上側連続フィルムFu及び下側連続フィルムFlが厚さ方向に沿って積層し、上側連続フィルムFu及び下側連続フィルムFlの積層間に粘着層Adが配置された2層連続フィルム(二重連続フィルム)F(図15に添えて示す拡大図を参照。)を用いる。上側連続フィルム切断片の貼付装置1000は、この2層連続フィルムFを繰り出す繰り出しロール1001、2層連続フィルムF又は下側連続フィルムFlを走行路に沿って案内する案内ロール1002、1003、1004、1008、1009及び1010、上側連続フィルムFuを厚さ方向に沿って切断して切断片FuPを形成する切断刃1005、2層連続フィルムF又は下側連続フィルムFlを表面側と裏面側の走行路に沿って案内しつつ、左右搖動運動し、下側連続フィルムFlから切断片FuPの剥離動作を助長する剥離台1006、剥離台1006の左右搖動運動と協働して下側連続フィルムから切断片FuPを剥離し、かつ、被貼付対象の所定個所に搬送し貼付ける吸着搬送装置1007及び下側連続フィルムFlの巻取りロール1011とを備えている。
従来の上側連続フィルム切断片の貼付装置1000では、下側連続フィルムFlには、巻取りロール1011による巻き取り力により長手方向に沿う引張力が働く。加えて、下側連続フィルムFlには、切断片FuPを下側連続フィルムFlから剥離する際、剥離台1006の左右搖動運動及び吸着搬送装置1007の切断片FuPの吸引動作により、長手方向に沿う引張力が働く。このような引張力により、下側連続フィルムFlは、長手方向に沿って伸び、同時に機械的内部応力が蓄積することがあり得る。その場合は、下側連続フィルムFlに積層される上側連続フィルムFuも長手方向に沿って伸び、機械的内部応力が蓄積する。このため、この上側連続フィルムFuから形成される切断片FuPは、外形形状及び厚さにおいて所望通りには形成され難く、また、時間経過と共に外形形状及び厚さに変化が生じ、所望通りの切断片FuPを被貼付対象に貼り付けることが困難となる可能性を有する。
特に、繰り出しロール1001から繰り出される2層連続フィルムFの上側連続フィルムFuに予め開口部が形成されている場合には、上側連続フィルムFuの機械的強度はより低下する。このため、下側連続フィルムFlの長手方向に沿う伸び及び機械的内部応力の蓄積の影響を受けて、機械的強度が低下した上側連続フィルムFuから形成される切断片FuPは、外形形状及び厚さにおいてより所望通りには形成され難く、時間経過と共により外形形状及び厚さが変化し、所望通りの切断片FuPを被貼付対象に貼り付けることがより困難となる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、長尺状のリリースフィルムに積層される長尺状のカバーレイフィルムから、不要な機械的内部応力の蓄積がなく、初期だけではなく長期に渡って歪みのない安定した外形形状及び厚さを有するカバーレイフィルム片を形成し、このように形成されたカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けることを可能とするカバーレイフィルム片の貼付装置を提供することを目的とする。
[1]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置は、複数の開口部を有する長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記開口部を含む前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置によれば、3層フィルム等の各フィルムをその走行路に沿って走行(搬送)することに伴い、3層フィルム等の各フィルムに走行路前方側及び走行路後方側から長手方向に沿う引張力が働いても、キャリアフィルムが当該引張力に対し抵抗することが可能となる。このため、長尺状のリリースフィルムに積層される長尺状のカバーレイフィルムから、不要な機械的内部応力の蓄積がなく、初期だけではなく長期に渡って歪みのない安定した外形形状及び厚さを有するカバーレイフィルム片を形成し、このように形成されたカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けることが可能となる。
また、本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置によれば、3層フィルム供給装置により供給される3層フィルムのカバーレイフィルムには予め複数の開口部が形成されている。この開口部の存在により、カバーレイフィルムは、長手方向に沿う引張力に対し弱体となる。しかし、キャリアフィルムが当該引張力に対し抵抗することが可能なため、カバーレイフィルム片形成装置により開口部を含む所定形状に形成され、カバーレイフィルム片分離装置により分離されるカバーレイフィルム片の外形形状及び厚さを所定範囲内に留めることが可能となる。しかも、カバーレイフィルム片に形成されている開口部の外形形状及び配置位置の経時変化を防止することができる。
また、本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置によれば、3層フィルムは、カバーレイフィルム、リリースフィルム及びキャリアフィルムがこの順に積層されている。このため、キャリアフィルム及びリリースフィルムに妨げられることなく、カバーレイフィルム片形成装置によりカバーレイフィルムの表面側から切れ目を入れて所定形状のカバーレイフィルム片を形成することが可能となる。また、キャリアフィルム及びリリースフィルムに妨げられることなく、カバーレイフィルム片分離装置によりカバーレイフィルムの表面側からカバーレイフィルム片を分離することも可能となる。さらに、カバーレイフィルム及びリリースフィルムが積層した従来の2層フィルムの裏面にキャリアフィルムを積層することもでき、その場合には、3層フィルムの形成が容易となるため、低コスト化も可能となる。
[2]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記カバーレイフィルム片分離装置により前記カバーレイフィルム片が分離された後における前記リリースフィルムを前記キャリアフィルムから分離するリリースフィルム分離装置と、前記リリースフィルム分離装置により前記キャリアフィルムから分離されたリリースフィルムを所定方向に沿って移送するリリースフィルム移送装置と、前記リリースフィルム分離装置により前記リリースフィルムから分離されたキャリアフィルムを所定方向に沿って移送するキャリアフィルム移送装置とをさらに備えることが好ましい。
このように構成することにより、リリースフィルム分離装置によりリリースフィルムをキャリアフィルムから容易に分離することが可能となる。このため、リリースフィルム及びキャリアフィルムは各々に定められた所定方向に沿って移送され、移送先において各フィルムを最適に処理することが可能となる。例えば、リリースフィルム移送装置がリリースフィルムを巻き取るリリースフィルム巻取りロールを備えている場合、リリースフィルムは、リリースフィルム巻取りロールに巻き取られ、再利用又は資源再生に用いることが可能となる。また、キャリアフィルム移送装置がキャリアフィルムを巻き取るキャリアフィルム巻取りロールを備えている場合、キャリアフィルムは、キャリアフィルム巻取りロールに巻き取られて、再利用又は資源再生に用いることが可能となる。
[3]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記3層フィルム供給装置は、前記開口部を有するカバーレイフィルム及び前記リリースフィルムがこの順に積層された第1の2層フィルムを所定方向に沿って供給する2層フィルム供給装置と、前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、前記2層フィルム供給装置から供給された前記第1の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して前記3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置とを有することが好ましい。
このように構成することにより、3層フィルム供給装置は、開口部を有するカバーレイフィルム及びリリースフィルムがこの順で積層された2層フィルム(第1の2層フィルム)及びキャリアフィルムを用いて3層フィルムを供給する。この2層フィルムは従来から使用されている2層フィルムと同様な構造及び製法を採用することが可能となる。このため、当該2層フィルムは安価となり、キャリアフィルムが積層される3層フィルムも安価となる。
[4]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記3層フィルム供給装置は、前記開口部を有しないカバーレイフィルム及び前記リリースフィルムがこの順に積層された第2の2層フィルムを所定方向に沿って供給する2層フィルム供給装置と、前記2層フィルム供給装置から供給された前記第2の2層フィルムのうち少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部を形成する開口部形成装置と、前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、前記開口部形成装置により少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部が形成された前記第2の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して前記3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置とを有することが好ましい。
このような構成とすることにより、3層フィルム供給装置は、開口部を有しないカバーレイフィルム及びリリースフィルムがこの順に積層された2層フィルム(第2の2層フィルム)を用い、当該2層フィルムの少なくともカバーレイフィルムに開口部形成装置により複数の開口部を形成することが可能となる。このため、少なくともカバーレイフィルムには、任意の内形形状で、任意の個所に、任意の数の開口部を形成することが容易となる。また、開口部が形成されたカバーレイフィルムを有する2層フィルムをキャリアフィルムが補強するため、カバーレイフィルムに形成された開口部の内形形状及びその配置位置を所定通りに維持することが可能となる。
[5]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記3層フィルム供給装置は、前記開口部を有しないカバーレイフィルム、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層する第1の開口部未形成3層フィルムを所定方向に沿って供給する前段3層フィルム供給装置と、前記前段3層フィルム供給装置により供給された前記第1の開口部未形成3層フィルムのうち少なくともカバーレイフィルムに前記開口部を形成することにより前記3層フィルムを形成する開口部形成装置とを有することが好ましい。
このような構成とすることにより、キャリアフィルムがカバーレイフィルム及びリリースフィルムを補強した状態の3層フィルム(第1の開口部未形成3層フィルム)を用いて、少なくともカバーレイフィルムに開口部を形成することが可能となる。このため、カバーレイフィルムには長手方向に沿った引張力がほとんど作用しない状態において、カバーレイフィルムに開口部を形成することが可能となる。従って、カバーレイフィルムには、正確な内形形状で、正確な位置に開口部を形成することができる。
[6]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記3層フィルム供給装置は、前記開口部を有するカバーレイフィルム、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層する前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する前段3層フィルム供給装置を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、すでに開口部が形成されたカバーレイフィルムはキャリアフィルムにより補強されるので、開口部の内形形状及びカバーレイフィルムの厚さの変化を阻止することが可能となる。このため、開口部の正確な内形形状と厚さを有するカバーレイフィルム片を形成することができる。
[7]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記3層フィルム供給装置は、前記開口部を有しないカバーレイフィルムを所定方向に沿って供給するカバーレイフィルム供給装置と、前記リリースフィルムを所定方向に沿って供給するリリースフィルム供給装置と、前記カバーレイフィルム供給装置から供給された前記カバーレイフィルム及び前記リリースフィルム供給装置から供給された前記リリースフィルムをこの順に積層して第3の2層フィルムを形成する2層フィルム形成装置と、前記2層フィルム形成装置により形成された前記第3の2層フィルムのうち少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部を形成する開口部形成装置と、前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、前記開口部形成装置により少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部が形成された前記第3の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して前記3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置とを有することが好ましい。
本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、カバーレイフィルム供給装置により供給されるカバーレイフィルム及びリリースフィルム供給装置により供給されるリリースフィルムを任意の材質、厚さ及び幅に選定して2層フィルム(第3の2層フィルム)を形成することが容易となる。
さらに、開口部が形成されたカバーレイフィルムを有する2層フィルム(第3の2層フィルム)をキャリアフィルムが補強するため、カバーレイフィルムに形成された開口部の内形形状及びその配置位置を所定通りに維持することが可能となる。
[8]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記3層フィルム供給装置は、前記開口部を有しないカバーレイフィルムを所定方向に沿って供給するカバーレイフィルム供給装置と、前記リリースフィルムを所定方向に沿って供給するリリースフィルム供給装置と、前記カバーレイフィルム供給装置から供給された前記カバーレイフィルム及び前記リリースフィルム供給装置から供給された前記リリースフィルムをこの順に積層して第4の2層フィルムを形成する2層フィルム形成装置と、前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、前記2層フィルム形成装置で形成された前記第4の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して第2の開口部未形成3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置と、前記3層フィルム形成装置により形成された前記第2の開口部未形成3層フィルムのうち少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部を形成することにより前記3層フィルムを形成する開口部形成装置とを有することが好ましい。
このような構成とすることにより、カバーレイフィルム供給装置により供給されるカバーレイフィルム、リリースフィルム供給装置により供給されるリリースフィルム及びキャリアフィルム供給装置により供給されるキャリアフィルムの各々を任意の材質、厚さ及び幅に選定して3層フィルム(第2の開口部未形成3層フィルム)を形成することが容易となる。
さらに、キャリアフィルムがリリースフィルム及びカバーレイフィルムを補強した状態の3層フィルム(第2の開口部未形成3層フィルム)を用いて、少なくともカバーレイフィルムに開口部を形成することが可能となる。このため、カバーレイフィルムには長手方向に沿った引張力が作用しない状態で、カバーレイフィルムに開口部を形成することが可能となる。従って、カバーレイフィルムに、正確な内形形状で、正確な位置に開口部を形成することができる。
[9]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記カバーレイフィルム片形成装置は、先端に切刃が形成されたカッタと、前記カッタを前記カバーレイフィルムの上方から当該カバーレイフィルムの厚さ相当の深さ位置まで下降させ、前記上方まで上昇させるカッタ移動装置とを有することが好ましい。
このような構成とすることにより、3層フィルムにおけるカバーレイフィルムの上方からカバーレイフィルムの厚さ相当分の深さ位置までカッタを下降させることにより、カバーレイフィルム片を確実に形成することが可能となる。
[10]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記カバーレイフィルム片分離装置は、前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を吸引するカバーレイフィルム片吸引装置と、前記カバーレイフィルム片積層フィルムを鋭角に折り曲げる鋭角折曲部を備えた剥離台とを有し、前記カバーレイフィルム片吸引装置が前記カバーレイフィルム片を吸着する吸着動作と前記鋭角折曲部が前記カバーレイフィルム片積層フィルムを鋭角に折り曲げる折り曲げ動作とを連動させることにより前記カバーレイフィルム片を前記カバーレイフィルム片積層フィルムから分離することが好ましい。
このような構成とすることにより、カバーレイフィルム片分離装置は、カバーレイフィルム片吸引装置による前記吸引動作と剥離台の鋭角折曲部による前記折り曲げ動作とを連動させることにより、カバーレイフィルム片をカバーレイフィルム片積層フィルムから容易に分離することが可能となる。
[11]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記リリースフィルム移送装置は、前記カバーレイフィルム片形成装置により前記カバーレイフィルム片が形成され、かつ、カバーレイフィルム片分離装置によりカバーレイフィルム片が分離された後に残存するカバーレイフィルムの残余部を前記リリースフィルムと共に前記所定方向に沿って移送することが好ましい。
このような構成とすることにより、カバーレイフィルム片形成装置により形成されるカバーレイフィルム片の大きさ及び形状により、カバーレイフィルムに残余部が残存する。その場合、カバーレイフィルム片分離装置によりカバーレイフィルム片が分離された後の残余部は、リリースフィルムに積層されたまま所定方向に沿って移送される。このため、当該残余部を確実に後処理することが可能となる。従って、当該残余部が周囲に不要に飛散して、被貼付部材に貼り付き、あるいは、当該残余部が貼付装置の貼付動作を妨げることを防止することが可能となる。また、当該残余部はリリースフィルムに積層された状態で移送先に移送されるので、資源再利用などの後処理をリリースフィルムと一括して行うこともできる。
[12]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記キャリアフィルムは、前記キャリアフィルム移送装置により移送されたキャリアフィルムが前記キャリアフィルム供給装置に移送され、当該移送されたキャリアフィルムが前記キャリアフィルム供給装置により再供給されるエンドレスフィルムであることが好ましい。
このような構成とすることにより、キャリアフィルムはエンドレスフィルムであるので、新たなキャリアフィルムをキャリアフィルム供給装置からその都度供給する場合に比べ、キャリアフィルムの低コスト化が可能となる。また、新たなキャリアフィルムをキャリアフィルム供給装置に装填する必要がないため、キャリアフィルム装填作業の効率化も可能となる。さらに、各フィルムの供給装置から、新たなカバーレイフィルム、リリースフィルム及び2層フィルムが供給されても、常に同一のキャリアフィルムを用いて3層フィルムを構成する。このため、同一のキャリアフィルムに補強された3層フィルムにおいては、走行路に沿った長手方向に沿う引張力に伴う微小の伸びが生じたとしても、当該伸び量(率)は一定となる。従って、カバーレイフィルム片形成装置により形成され、かつ、カバーレイフィルム片分離装置により分離される各カバーレイフィルム片の外形形状及び厚さを、均一化することが可能となる。
[13]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、リリースフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積<キャリアフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積、の関係を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、3層フィルム、並びに、カバーレイフィルム片分離後のリリースフィルム及びキャリアフィルム等の各フィルムに、当該各フィルムの走行路の前方側(搬送方向の前方側)及び走行路の後方側(搬送方向の後方側)から前記走行(搬送)に伴う引張力が作用しても、当該引張力に対するキャリアフィルムの抵抗能力はリリースフィルムの抵抗能力より大きい。このため、キャリアフィルムは、前記引張力に伴うリリースフィルム及びリリースフィルムに積層するカバーレイフィルムの伸び又は変形を防止することが可能となる。従って、カバーレイフィルムから形成され、前述のように、分離されるカバーレイフィルム片の歪み又は変形を防止することが可能となる。
なお、当該フィルムの引張力に対する抵抗能力とは、「当該フィルムの引張弾性率×(当該フィルムの)走行路に沿う方向の直交方向に沿って当該フィルムを切断した場合の当該フィルムの断面積」を指す。
なお、当該フィルムの引張力に対する抵抗能力とは、「当該フィルムの引張弾性率×(当該フィルムの)走行路に沿う方向の直交方向に沿って当該フィルムを切断した場合の当該フィルムの断面積」を指す。
また、引張弾性率に関しては、当該部材に働く引張応力(単位断面積あたりの引張力)とひずみ(元の長さに対する伸び量の割合)の関係において、引張弾性率=引張応力/ひずみ、の関係を有する。従って、比較対象の2つの部材において、一方の部材の引張弾性率が他方の部材の引張弾性率より大きいとは、一方の部材と他方の部材に単位断面積あたり同じ引張力が作用した場合、一方の部材のひずみ、すなわち伸び量は他方の部材のひずみ、すなわち伸び量より小さくなる。
また、前記断面積に関しては、一方の部材と他方の部材を同材質で構成し、一方の部材の断面積を他方の部材の断面積よりも大きく構成し、一方の部材と他方の部材に同じ引張力が作用した場合、当該引張力に対する抵抗能力は、各部材の断面積に比例する。従って、一方の部材の断面積を他方の部材の断面積より大きく構成すると、同じ引張力が作用した場合、一方の部材の伸び量は他方の部材の伸び量より小さくなる。
以上から、「一方の部材の引張弾性率×前記断面積」(一方の部材の引張力に対する抵抗能力)と、「他方の部材の引張弾性率×前記断面積」(他方の部材の引張力に対する抵抗能力)の関係において、抵抗能力が大きい部材は、抵抗能力が小さい部材に比べ、同じ引張力が作用しても長手方向に沿う伸びる伸び量は小さくなる。
また、前記断面積に関しては、一方の部材と他方の部材を同材質で構成し、一方の部材の断面積を他方の部材の断面積よりも大きく構成し、一方の部材と他方の部材に同じ引張力が作用した場合、当該引張力に対する抵抗能力は、各部材の断面積に比例する。従って、一方の部材の断面積を他方の部材の断面積より大きく構成すると、同じ引張力が作用した場合、一方の部材の伸び量は他方の部材の伸び量より小さくなる。
以上から、「一方の部材の引張弾性率×前記断面積」(一方の部材の引張力に対する抵抗能力)と、「他方の部材の引張弾性率×前記断面積」(他方の部材の引張力に対する抵抗能力)の関係において、抵抗能力が大きい部材は、抵抗能力が小さい部材に比べ、同じ引張力が作用しても長手方向に沿う伸びる伸び量は小さくなる。
また、「走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積」とは、走行路に沿う方向の直交方向に沿う当該フィルムの長さ(幅)に当該フィルムの厚さを乗じた値に相当する。また、「走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積」とは、走行路に沿う方向の直交方向に沿う当該フィルムの長さ(幅)に当該フィルムの厚さを乗じた値に相当する。
なお、リリースフィルム及び/又はキャリアフィルムに前記の開口部が形成されている場合には、各フィルムの上記断面積とは、走行路に沿う方向の直交方向に沿って前記開口部を通るように各フィルムを切断した際の当該開口部を除いた当該フィルムの実断面積を指す。なお、当該フィルムの長手方向の位置によっては実断面積に大小が存在する場合(例えば、長手方向の位置によって形成される開口部の数や形状が異なる場合)には、最小の実断面積を当該フィルムの断面積と見なし、この最小実断面積を用いて抵抗能力を計算することとする。なぜなら、当該フィルムに引張力が作用した場合に、当該フィルムの最小実断面積を呈する個所が長手方向に沿って最も伸びるからである。
[14]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置においては、前記カバーレイフィルム、リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、カバーレイフィルムの硬度<リリースフィルムの硬度≦キャリアフィルムの硬度、の関係を有することが好ましい。
このような構成とすることにより、カバーレイフィルム片を形成する際に、カバーレイフィルム片形成装置がカバーレイフィルムの厚さ方向に沿って下降しすぎた場合、カバーレイフィルムの硬度よりリリースフィルムの硬度が大きい(硬い)ため、リリースフィルムの切り抜きを防止することが可能となる。このため、カバーレイフィルム片分離装置によりカバーレイフィルム片をカバーレイフィルム片積層フィルムから分離する際に、分離されたカバーレイフィルム片の裏面にリリースフィルム片が付着することを防止することができる。従って、カバーレイフィルム片搬送貼付装置により当該リリースフィルム片がカバーレイフィルム片と共に被貼付部材に貼り付くことを防止することが可能となる。
また、キャリアフィルムの硬度はリリースフィルムの硬度と同じ又はリリースフィルムの硬度より大きい(硬い)ため、キャリアフィルムの硬い表面がリリースフィルムの裏面を安定的にサポートすることが可能となる。このため、リリースフィルムに積層されたカバーレイフィルムに歪みが生じていたとしても、カバーレイフィルム片形成装置が下降する際に、硬度の大きいキャリアフィルムによりリリースフィルムを介してカバーレイフィルムの歪みを矯正することが可能となる。従って、カバーレイフィルム片を確実に、かつ、歪みを矯正させた状態で形成することができる。
[15]本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置は、長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備えることを特徴とする。
このため、本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置によれば、3層フィルム等の各フィルムをその走行路に沿って走行(搬送)することに伴い、3層フィルム等の各フィルムに走行路前方側及び走行路後方側から長手方向に沿う引張力が働いても、キャリアフィルムが当該引張力に対し抵抗することが可能となる。このため、長尺状のリリースフィルムに積層される長尺状のカバーレイフィルムから、不要な機械的内部応力の蓄積がなく、初期だけではなく長期に渡って歪みのない安定した外形形状及び厚さを有するカバーレイフィルム片を形成し、このように形成されたカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けることが可能となる。
また、本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置によれば、3層フィルムは、カバーレイフィルム、リリースフィルム及びキャリアフィルムがこの順に積層されている。このため、キャリアフィルム及びリリースフィルムに妨げられることなく、カバーレイフィルム片形成装置によりカバーレイフィルムの表面側から切れ目を入れて所定形状のカバーレイフィルム片を形成することが可能となる。また、キャリアフィルム及びリリースフィルムに妨げられることなく、カバーレイフィルム片分離装置によりカバーレイフィルムの表面側からカバーレイフィルム片を分離することも可能となる。さらに、カバーレイフィルム及びリリースフィルムが積層した従来の2層フィルムの裏面にキャリアフィルムを積層することもでき、その場合には、3層フィルムの形成が容易となるため、低コスト化も可能となる。
以下、本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置について、図に示す実施形態に基づいて説明する。
[実施形態1]
1.実施形態1におけるカバーレイフィルム片の貼付装置の構成
図1は実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1を示す図である。図1(a)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1の平面図であり、図1(b)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1の断面図である。図2は実施形態1に係る第1の2層フィルム2Faを示す図である。図2(a)は実施形態1に係る第1の2層フィルム2Faの平面図であり、図2(b)は実施形態1に係る第1の2層フィルム2Faの断面図である。図3は実施形態1に係る3層フィルム3Fを示す図である。図3(a)は実施形態1に係る3層フィルム3Fの平面図であり、図3(b)は実施形態1に係る3層フィルム3Fの断面図である。図4は実施形態1に係る3層フィルム3Fからカバーレイフィルム片CoFPを形成する状態を示す図である。図4(a)は実施形態1に係る3層フィルム3Fからカバーレイフィルム片CoFPを形成する状態を示す平面図である。図4(b)は実施形態1に係る3層フィルム3Fからカバーレイフィルム片CoFPを形成する状態を示す断面図である。図5は実施形態1に係るカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcからカバーレイフィルム片CoFPを分離する状態を示す図である。図5(a)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片吸引装置310が分離対象のカバーレイフィルム片CoFPの上方に待機している状態を示す図である。図5(b)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片吸引装置310が下降してカバーレイフィルム片CoFPを吸着してから矢印x方向に移動し、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcからカバーレイフィルム片CoFPを分離する状態を示す図である。図6は実施形態1に係るカバーレイフィルム片搬送貼付装置400がカバーレイフィルム片CoFPを搬送し被貼付部材Sbの所定位置に貼付ける状態を示す図である。図7は実施形態1に係るカバーレイフィルム片搬送貼付装置400が被貼付部材Sbの所定位置から次のカバーレイフィルム片CoFPの分離位置に戻る状態を示す図である。
1.実施形態1におけるカバーレイフィルム片の貼付装置の構成
図1は実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1を示す図である。図1(a)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1の平面図であり、図1(b)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1の断面図である。図2は実施形態1に係る第1の2層フィルム2Faを示す図である。図2(a)は実施形態1に係る第1の2層フィルム2Faの平面図であり、図2(b)は実施形態1に係る第1の2層フィルム2Faの断面図である。図3は実施形態1に係る3層フィルム3Fを示す図である。図3(a)は実施形態1に係る3層フィルム3Fの平面図であり、図3(b)は実施形態1に係る3層フィルム3Fの断面図である。図4は実施形態1に係る3層フィルム3Fからカバーレイフィルム片CoFPを形成する状態を示す図である。図4(a)は実施形態1に係る3層フィルム3Fからカバーレイフィルム片CoFPを形成する状態を示す平面図である。図4(b)は実施形態1に係る3層フィルム3Fからカバーレイフィルム片CoFPを形成する状態を示す断面図である。図5は実施形態1に係るカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcからカバーレイフィルム片CoFPを分離する状態を示す図である。図5(a)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片吸引装置310が分離対象のカバーレイフィルム片CoFPの上方に待機している状態を示す図である。図5(b)は実施形態1に係るカバーレイフィルム片吸引装置310が下降してカバーレイフィルム片CoFPを吸着してから矢印x方向に移動し、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcからカバーレイフィルム片CoFPを分離する状態を示す図である。図6は実施形態1に係るカバーレイフィルム片搬送貼付装置400がカバーレイフィルム片CoFPを搬送し被貼付部材Sbの所定位置に貼付ける状態を示す図である。図7は実施形態1に係るカバーレイフィルム片搬送貼付装置400が被貼付部材Sbの所定位置から次のカバーレイフィルム片CoFPの分離位置に戻る状態を示す図である。
実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1は、図1に示すように、複数の開口部CoFoを有する長尺状のカバーレイフィルムCoF、長尺状のリリースフィルムReF及び長尺状のキャリアフィルムCyFがこの順に積層された3層フィルム3Fを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置1であって、前記3層フィルム3Fを所定方向(矢印x方向)に沿って供給する3層フィルム供給装置100と、前記3層フィルム供給装置100により供給された前記3層フィルム3Fのうち前記カバーレイフィルムCoFにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記開口部CoFoを含む前記所定形状のカバーレイフィルム片CoFPを形成するカバーレイフィルム片形成装置200と、前記カバーレイフィルム片形成装置200により形成された前記カバーレイフィルム片CoFPを、当該カバーレイフィルム片CoFP、前記リリースフィルムReF及び前記キャリアフィルムCyFがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離するカバーレイフィルム片分離装置300と、前記カバーレイフィルム片分離装置300により分離された前記カバーレイフィルム片CoFPを前記被貼付部材Sbの所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置400とを備える。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1は、図1に示すように、前記カバーレイフィルム片分離装置300により前記カバーレイフィルム片CoFPが分離された後における前記リリースフィルムReFを前記キャリアフィルムCyFから分離するリリースフィルム分離装置500と、前記リリースフィルム分離装置500により前記キャリアフィルムCyFから分離されたリリースフィルムReFを所定方向(略矢印x方向)に沿って移送するリリースフィルム移送装置600と、前記リリースフィルム分離装置500により前記リリースフィルムReFから分離されたキャリアフィルムCyFを所定方向(略矢印x方向)に沿って移送するキャリアフィルム移送装置700とをさらに備える。
3層フィルム供給装置100は、図1及び図2に示すように、開口部CoFoを有するカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に(図1(b)及び図2(b)の上方から下方に向けて)積層された2層フィルム2F(第1の2層フィルム2Fa)を所定方向(矢印x方向)に沿って供給する2層フィルム供給装置105と、前記キャリアフィルムCyFを所定方向(略矢印x方向)に沿って供給するキャリアフィルム供給装置110と、前記2層フィルム供給装置105から供給された前記第1の2層フィルム2Fa及び前記キャリアフィルム供給装置110から供給された前記キャリアフィルムCyFをこの順に上方から下方に向けて積層して前記3層フィルム3Fを形成する3層フィルム形成装置115とを有する。
2層フィルム供給装置105は、第1の2層フィルム2Faを巻き込んでおり、当該第1の2層フィルム2Faを所定方向(矢印x方向)に沿って供給することが可能な2層フィルム巻出しロールである。
キャリアフィルム供給装置110は、キャリアフィルムCyFを巻き込んでおり、当該キャリアフィルムCyFを所定方向(略矢印x方向)に沿って供給することが可能なキャリアフィルム巻出しロールである。
3層フィルム形成装置115は、2層フィルム供給装置105から供給された第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFをこの順に上方から下方に向けて積層させて3層フィルム3Fを形成する。3層フィルム形成装置115は、一対のロールを備えている。当該一対のロールは、第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルムCyFを上下から圧接することにより、3層フィルム3Fを形成する。一対のロールは、加熱されていてもよく、その場合は各フィルムの密着度が高まる。3層フィルム形成装置115により形成された3層フィルム3Fは、図1のカバーレイフィルム片形成装置200に向けて供給される。
2層フィルム供給装置105によって供給される第1の2層フィルム2Faは、図2に示すように、予め複数の開口部CoFoが形成されたカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に図2(b)の上方から下方に向けて積層されている。カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFの積層状態において、両フィルムの対向面は、剥離可能な仮接合状態となっている。この剥離可能な仮接合状態は、たとえば、両フィルムの対向面の間に配設された接着剤により各対向面が互いに弱く接合している状態である。又は、前記剥離可能な仮接合状態は、接着剤を用いずに、両フィルムが重なり合った状態において、カバーレイフィルムCoFの上側及びリリースフィルムReFの下側から一対のロールにより加圧されることに伴う仮接合状態(仮圧着状態)であってもよい。あるいは、前記剥離可能な仮接合状態は、両フィルムの各対向面が静電気による仮接着状態又は加熱による仮接合状態であってもよい。
3層フィルム形成装置115によって形成された3層フィルム3Fは、図3に示すように、複数の開口部CoFoが形成されたカバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFが、この順に図3(b)の上方から下方に向けて積層されている。第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルムCyFの積層状態において、第1の2層フィルム2FaのリリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFの各対向面は、剥離可能な仮接合状態となっている。この剥離可能な仮接合状態は、たとえば、前記各対向面の間に配設された接着剤により各対向面が互いに弱く接合している状態である。又は、前記剥離可能な仮接合状態は、接着剤を用いずに、3枚のフィルムが重なり合った状態において、カバーレイフィルムCoFの上側及びキャリアフィルムCyFの下側から一対のロールにより加圧されることに伴う仮接合状態(仮圧着状態)であってもよい。あるいは、前記剥離可能な接合状態は、リリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFの各対向面が静電気による接着状態又は加熱による仮接合状態であってもよい。
カバーレイフィルムCoFの材質は、プラスチックが好適であり、例えば、ポリイミド樹脂、ポリエチレン樹脂又はポリエステル樹脂が好ましい。カバーレイフィルムCoFの厚さt1は、好ましくは10〜60μm、より好ましくは30〜40μmであり、その幅bは、好ましくは10〜100cm、より好ましくは20〜60cmである。カバーレイフィルムCoFからは、後述するように、カバーレイフィルム片CoFPが形成され、当該カバーレイフィルム片CoFPが被貼付部材Sb(回路基板など)の所定個所に貼り付けられる。従って、カバーレイフィルムCoFの材質、厚さ、長さ、幅及び外形形状は、その用途によって適宜選択すればよい。
リリースフィルムReFの材質は、プラスチック又は紙が好適であり、例えば、ポリエチレン樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂、ポリエステル樹脂、マイラーフィルム又はシリコンコーティング処理などの剥離容易処理が施された紙が好ましい。リリースフィルムReFの厚さt2は、好ましくは50〜100μm、より好ましくは70〜80μmであり、その幅bは、好ましくはカバーレイフィルムCoFの幅と同等、より好ましくはカバーレイフィルムCoFの幅より若干広くする。
キャリアフィルムCyFの材質は、プラスチック又は金属が好適であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリイミド樹脂又は金属、特に、ステンレススチールが好ましい。キャリアフィルムCyFの厚さt3は、好ましくは50〜200μm、より好ましくは70〜120μmであり、その幅bは、好ましくはリリースフィルムReFの幅と同等、より好ましくはリリースフィルムReFの幅より若干広くする。
また、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFは、次の式1の関係を満たすことが好ましい。
リリースフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積(リリースフィルムの抵抗能力)<キャリアフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積(キャリアフィルムの抵抗能力)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式1
リリースフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積(リリースフィルムの抵抗能力)<キャリアフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積(キャリアフィルムの抵抗能力)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式1
上記式1を満たすようリリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFの引張弾性率及び断面積を選定すると、3層フィルム3F、カバーレイフィルム片CoFPの分離後のリリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyF等の各フィルムの走行(搬送)に伴って走行路Aの前方側(矢印x方向側)及び走行路Aの後方側(矢印x’方向側)から前記各フィルムに引張力が作用しても、当該引張力に対するキャリアフィルムCyFの抵抗能力CyRはリリースフィルムReFの抵抗能力ReRより大きい。このため、キャリアフィルムCyFは、前記引張力に伴うリリースフィルムReF及びリリースフィルムReFに積層するカバーレイフィルムCoFの歪み又は変形を防止することが可能となる。従って、このカバーレイフィルムCoFから形成されるカバーレイフィルム片CoFPの歪み又は変形も防止することが可能となる。
また、カバーレイフィルム、リリースフィルム及びキャリアフィルムは、次の式2の関係を満たすことが好ましい。
カバーレイフィルムの硬度<リリースフィルムの硬度≦キャリアフィルムの硬度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式2
カバーレイフィルムの硬度<リリースフィルムの硬度≦キャリアフィルムの硬度・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・式2
上記式2を満たすことにより、カバーレイフィルム片CoFPを形成する際に、カバーレイフィルム片形成装置200のカッタ210、210が下降しすぎたとしても、カバーレイフィルムCoFより硬度が大きい(硬い)リリースフィルムReFを切り抜くことを防止することが可能となる。このため、リリースフィルムReFが切りぬかれた場合に形成されるリリースフィルム片(図示せず。)がカバーレイフィルム片搬送貼付装置400によりカバーレイフィルム片CoFPと共に被貼付部材Sbに貼り付くことを防止することが可能となる。
また、キャリアフィルムCyFの硬度がリリースフィルムReFの硬度と同じ又はリリースフィルムReFの硬度より大きい(硬い)と、キャリアフィルムCyFの硬い表面がリリースフィルムReFの裏面をサポートすることが可能となる。このため、カバーレイフィルム片形成装置200が下降する際に、硬度の大きいキャリアフィルムCyFによりリリースフィルムReFを介してカバーレイフィルムCoFの歪みを矯正することが可能となる。従って、カバーレイフィルム片CoFPを確実に、かつ、歪みを矯正した状態で形成することができる。
表1は、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに用いることが可能な材質と仕様についての具体例を示した表である。
式1に関して、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFを、表1から次のように設定する。
リリースフィルムReFには、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を用いる。エチレン酢酸ビニル共重合樹脂の引張弾性率Yは5kgf/mm2である。走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いリリースフィルムReFを切断した場合のリリースフィルムの断面積S(厚さ×幅)は21.0mm2である。このため、リリースフィルムReFの抵抗能力ReR(引張弾性率Y×断面積S)は105.0kgfとなる。
キャリアフィルムCyFには、ステンレススチール(SUS304)を用いる。ステンレススチール(SUS304)の引張弾性率Yは19000kgf/mm2、走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いキャリアフィルムCyFを切断した場合のキャリアフィルムCyFの断面積S(厚さ×幅)は21.0mm2となる。このため、キャリアフィルムCyFの抵抗能力CyR(引張弾性率Y×断面積S)は、399000.0kgfとなる。
リリースフィルムReFには、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を用いる。エチレン酢酸ビニル共重合樹脂の引張弾性率Yは5kgf/mm2である。走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いリリースフィルムReFを切断した場合のリリースフィルムの断面積S(厚さ×幅)は21.0mm2である。このため、リリースフィルムReFの抵抗能力ReR(引張弾性率Y×断面積S)は105.0kgfとなる。
キャリアフィルムCyFには、ステンレススチール(SUS304)を用いる。ステンレススチール(SUS304)の引張弾性率Yは19000kgf/mm2、走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いキャリアフィルムCyFを切断した場合のキャリアフィルムCyFの断面積S(厚さ×幅)は21.0mm2となる。このため、キャリアフィルムCyFの抵抗能力CyR(引張弾性率Y×断面積S)は、399000.0kgfとなる。
従って、「リリースフィルムReFの引張弾性率Y」×「走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いリリースフィルムReFを切断した場合のリリースフィルムReFの断面積S」に基づくリリースフィルムReFの抵抗能力ReR(105.0kgf)<「キャリアフィルムCyFの引張弾性率Y」×「走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いキャリアフィルムCyFを切断した場合のキャリアフィルムCyFの断面積S」に基づくキャリアフィルムCyFの抵抗能力CyR(399000.0kgf)となる。このため、前記式1を満たす。
なお、キャリアフィルムCyFには、ステンレススチール(SUS304)を用いたが、ステンレススチール(SUS304)の代わりに、表1のポリイミド樹脂(縮重合)を用いてもよい。ポリイミド樹脂(縮重合)の引張弾性率Yは250kgf/mm2、走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いキャリアフィルムCyFを切断した場合のキャリアフィルムCyFの断面積S(厚さ×幅)は10.5mm2となる。このため、キャリアフィルムCyFの抵抗能力CyR(引張弾性率Y×断面積S)は、2625kgfとなる。
従って、「リリースフィルムReFの引張弾性率Y」×「走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いリリースフィルムReFを切断した場合のリリースフィルムReFの断面積S」に基づくリリースフィルムReFの抵抗能力ReR(105.0kgf)<「キャリアフィルムCyFの引張弾性率Y」×「走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いキャリアフィルムCyFを切断した場合のキャリアフィルムCyFの断面積S」に基づくキャリアフィルムCyFの抵抗能力CyR(2625.0kgf)となる。このため、前記式1を満たす。
従って、「リリースフィルムReFの引張弾性率Y」×「走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いリリースフィルムReFを切断した場合のリリースフィルムReFの断面積S」に基づくリリースフィルムReFの抵抗能力ReR(105.0kgf)<「キャリアフィルムCyFの引張弾性率Y」×「走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(y−y’)に沿いキャリアフィルムCyFを切断した場合のキャリアフィルムCyFの断面積S」に基づくキャリアフィルムCyFの抵抗能力CyR(2625.0kgf)となる。このため、前記式1を満たす。
以上の具体例は、リリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFを異なる材質から選択したが、リリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFを同一の材質としてもよい。その場合、キャリアフィルムCyFの断面積SをリリースフィルムReFの断面積Sより大きく(広く)形成することにより、キャリアフィルムCyFの抵抗能力CyRをリリースフィルムReFの抵抗能力ReRより大きくし、式1を満たすことが可能となる。また、リリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFは、上記の各具体例以外であっても式1を満たすならば、材質及び断面積をどの様に設定してもよい。
また、式2に関しては、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFを、表1から次のように設定する。カバーレイフィルムCoFには、ポリイミド樹脂(縮重合)を用いる。ポリイミド樹脂(縮重合)の硬度(ロックウェルHRB)は35である。リリースフィルムReFには、エチレン酢酸ビニル共重合樹脂を用いる。エチレン酢酸ビニル共重合樹脂の硬度(ロックウェルHRB)は60である。キャリアフィルムCyFには、ステンレススチール(SUS304)を用いる。ステンレススチール(SUS304)の硬度(ロックウェルHRB)は90である。このため、カバーレイフィルムCoFの硬度(ロックウェルHRBで35)<リリースフィルムReFの硬度(ロックウェルHRBで60)<キャリアフィルムCyFの硬度(ロックウェルHRBで90)となり、前記式2を満たす。
なお、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFは、式2を満たすならば、上記具体例以外の材質を用いてもよい。
なお、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFは、式2を満たすならば、上記具体例以外の材質を用いてもよい。
カバーレイフィルム片形成装置200は、図1のように、先端に切刃が形成された一対のカッタ210、210と、カッタ210、210をカバーレイフィルムCoFの上方から当該カバーレイフィルムCoFの厚さ相当の深さ位置まで下降させ、また上昇させるカッタ移動装置(図示せず。)とを有する。カッタ210、210は、直線状の切刃を有し、当該切刃が走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(矢印y−y’方向、幅方向)に沿って配置されている。一対のカッタ210、210は、3層フィルム3Fの走行が停止した停止状態において、カバーレイフィルムCoFにおける開口部CoFoと隣接の開口部CoFoとの間の所定位置の上方に待機している。また、一対のカッタ210、210は、幅方向(走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)の直交方向(矢印y−y’方向))の長さがカバーレイフィルムCoFの幅方向の長さより長く形成されている。このため、カッタ210,210の幅方向の両端は、カバーレイフィルムCoFの幅方向の両端より外側まで突出している。
カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFからカバーレイフィルム片CoFPを形成する際、カバーレイフィルム片形成装置200は、図1(b)のように、3層フィルム3Fの上方位置から、カッタ移動装置により下方位置に下降する。この下降により、図4のように、カッタ210、210が、開口部CoFoと隣接の開口部CoFoの間の所定位置のカバーレイフィルムCoFにその厚さ方向に沿って切れ目を入れ、カバーレイフィルム片CoFPを形成する。なお、カッタ210、210は、先端の切刃がカバーレイフィルムCoFの厚さ位置以上に深く下降し、切刃がリリースフィルムReFの上部に多少の切れ目を入れてもよい。この後、カバーレイフィルム片形成装置200が上方に上昇する。当該カッタ210、210がカバーレイフィルムCoFの上方に移動しても、形成されたカバーレイフィルム片CoFPは、リリースフィルムReF上に積層された状態を維持している。
カバーレイフィルム片分離装置300は、カバーレイフィルム片形成装置200により形成されたカバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する。カバーレイフィルム片分離装置300は、図1のように、カバーレイフィルム片吸引装置310,剥離台320(特に、鋭角折曲部322)及び剥離用案内ロール350を有する。
カバーレイフィルム片吸引装置310は、下面に、カバーレイフィルム片CoFPを吸着する吸着部として真空吸引部(図示せず。)を備え、真空吸引部を所定方向に沿って移動させる移動装置(図示せず。)を備えている。この真空吸引部は外部の真空吸引源に接続している。なお、吸着部としては、カバーレイフィルム片CoFPを静電吸着する吸着部、又は、カバーレイフィルム片CoFPを粘着剤で粘着する吸着部を用いてもよい。
なお、カバーレイフィルム片吸引装置310は、後述するように、カバーレイフィルム片分離装置300によりカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所まで搬送し、当該所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置400を兼用する。
このため、カバーレイフィルム片吸引装置310の移動装置は、図1のように、カバーレイフィルム片吸引装置310(吸着部を含む。)を、カバーレイフィルムCoFの上下方向(矢印z―z’方向)、長手方向(矢印x―x’方向)、走行路Aに沿う方向の直交方向(矢印y―y’方向)及びz−z’軸を中心とした回転方向に自在に駆動する。
剥離台320は、キャリアフィルムCyFの下面を走行路Aに沿う方向(矢印x―x’方向)に沿って支持しながら3層フィルム3F及びカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcを案内するフィルム案内面321及び走行路Aの前方側(矢印x方向側)の先端に形成された鋭角折曲部322を有する。鋭角折曲部322は、フィルム案内面321とフィルム案内面321に対し鋭角の所定角度α1を有して形成された鋭角形成面323との交点に形成されている。その鋭角形成面323の断面形状は、円弧状である。
ここで、3層フィルム3F及びカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcが剥離台320のフィルム案内面321に沿って走行中に、カバーレイフィルム片形成装置200によりカバーレイフィルム片CoFPが形成される。当該形成されたカバーレイフィルム片CoFP、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層する積層フィルムは、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcである。
ここで、3層フィルム3F及びカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcが剥離台320のフィルム案内面321に沿って走行中に、カバーレイフィルム片形成装置200によりカバーレイフィルム片CoFPが形成される。当該形成されたカバーレイフィルム片CoFP、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層する積層フィルムは、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcである。
剥離用案内ロール350は、剥離台320のフィルム案内面321に沿って走行する前述のカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcを剥離台320の鋭角折曲部322で鋭角に折り曲げることが可能な位置に配置されている。
カバーレイフィルム片分離装置300は、鋭角折曲部322及び剥離用案内ロール350により行われる搬送中のカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcの折り曲げ動作、並びに、カバーレイフィルム片吸引装置310によるカバーレイフィルム片CoFPの吸引動作及び当該吸引されたカバーレイフィルム片CoFPの所定方向(矢印x方向)への移動動作とを同時進行(協働)させる。カバーレイフィルム片分離装置300は、この協働により、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する。なお、鋭角折曲部322により折り曲げられた後の2層フィルムは、カバーレイフィルム片CoFPが存在しないため、カバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feと称する。
カバーレイフィルム片分離装置300は、鋭角折曲部322及び剥離用案内ロール350により行われる搬送中のカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcの折り曲げ動作、並びに、カバーレイフィルム片吸引装置310によるカバーレイフィルム片CoFPの吸引動作及び当該吸引されたカバーレイフィルム片CoFPの所定方向(矢印x方向)への移動動作とを同時進行(協働)させる。カバーレイフィルム片分離装置300は、この協働により、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する。なお、鋭角折曲部322により折り曲げられた後の2層フィルムは、カバーレイフィルム片CoFPが存在しないため、カバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feと称する。
なお、フィルム案内面321に案内され走行するカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcに対し、鋭角折曲部322で鋭角に折り曲げられ剥離用案内ロール350で案内されるカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feがなす角度(他の角度)α2は、前記角度α1より大きい角度に設定されている。前記角度α1及び前記他の角度α2は、共に鋭角である。
カバーレイフィルム片搬送貼付装置400は、カバーレイフィルム片分離装置300により分離されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所に搬送して貼り付ける。
カバーレイフィルム片搬送貼付装置400は、前述したようにカバーレイフィルム片吸引装置310を兼用する。従って、カバーレイフィルム片搬送貼付装置400は、カバーレイフィルム片分離装置300によりカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離されたカバーレイフィルム片CoFPを吸着したまま、内蔵する移動装置により被貼付部材である回路基板Sbの所定個所まで搬送し貼り付ける。
リリースフィルム分離装置500は、剥離用案内ロール350で案内されたカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feを、リリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFとに分離する分離ロール510を有する。
分離ロール510の走行先には、リリースフィルム移送装置600及びキャリアフィルム移送装置700が配置されている。リリースフィルム移送装置600は、リリースフィルム巻取りロール610及び当該リリースフィルム巻取りロール610を間欠的に回転駆動するリリースフィルム用回転駆動装置(図示せず。)を有している。キャリアフィルム移送装置700は、キャリアフィルム巻取りロール710及びキャリアフィルム巻取りロール710を間欠的に回転駆動するキャリアフィルム用回転駆動装置(図示せず。)を有している。
なお、2層フィルム供給装置105から送り出される第1の2層フィルム2Fa、キャリアフィルム供給装置110から送り出されるキャリアフィルムCyF、3層フィルム供給装置115により形成される3層フィルム3F、カバーレイフィルム片形成装置200によりバーレイフィルム片CoFPが形成された後のカバーレイフィルム片積層フィルム3Fc及びカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Fe、並びに、リリースフィルム分離装置500により分離されたリリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyF等の各フィルムは、次の様に間欠走行する。
カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成している間は、各フィルムの走行路Aに沿う走行は停止される。カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成し終わると、各フィルムの走行路Aに沿う走行は開始(再開)される。各フィルムの走行路Aに沿う走行を確実に停止させるためには、各フィルム、特に3層フィルム3Fを間欠的にクランプするクランパを配置することが好ましい。
カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成している間は、各フィルムの走行路Aに沿う走行は停止される。カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成し終わると、各フィルムの走行路Aに沿う走行は開始(再開)される。各フィルムの走行路Aに沿う走行を確実に停止させるためには、各フィルム、特に3層フィルム3Fを間欠的にクランプするクランパを配置することが好ましい。
ここで、リリースフィルム移送装置600のリリースフィルム巻取りロール610は、リリースフィルム分離装置500によりキャリアフィルムCyFから分離されたリリースフィルムReFを巻き取る。キャリアフィルム巻取りロール710は、リリースフィルム分離装置500によりリリースフィルムReFから分離されたキャリアフィルムCyFを巻き取る。この際、リリースフィルム分離装置500により分離されたリリースフィルムReFの移送方向とキャリアフィルムCyFの移送方向とは、角度βを有している。このため、リリースフィルム巻取りロール610及びキャリアフィルム巻取りロール710は、リリースフィルム分離装置500によるリリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFの分離作業を助長する。
2.実施形態1におけるカバーレイフィルム片の貼付装置の動作
実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1の動作について、説明する。
カバーレイフィルム片の貼付装置1の動作は、「3層フィルム供給工程」、「カバーレイフィルム片形成工程」、「カバーレイフィルム片分離工程」、「カバーレイフィルム片搬送貼付工程」、及び、「フィルム後処理工程」とを含む。以下、各工程を詳細に説明する。
実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1の動作について、説明する。
カバーレイフィルム片の貼付装置1の動作は、「3層フィルム供給工程」、「カバーレイフィルム片形成工程」、「カバーレイフィルム片分離工程」、「カバーレイフィルム片搬送貼付工程」、及び、「フィルム後処理工程」とを含む。以下、各工程を詳細に説明する。
(1)3層フィルム供給工程
3層フィルム供給工程は、3層フィルム供給装置100が3層フィルム3Fを供給する工程である。3層フィルム供給工程は、2層フィルム供給装置105から第1の2層フィルム2Faを供給する2層フィルム供給工程、キャリアフィルム供給装置110からキャリアフィルムCyFを供給するキャリアフィルム供給工程、並びに、2層フィルム供給工程で供給された第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルム供給工程で供給されたキャリアフィルムCyFを積層する3層フィルム形成工程を含む。
3層フィルム供給工程は、3層フィルム供給装置100が3層フィルム3Fを供給する工程である。3層フィルム供給工程は、2層フィルム供給装置105から第1の2層フィルム2Faを供給する2層フィルム供給工程、キャリアフィルム供給装置110からキャリアフィルムCyFを供給するキャリアフィルム供給工程、並びに、2層フィルム供給工程で供給された第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルム供給工程で供給されたキャリアフィルムCyFを積層する3層フィルム形成工程を含む。
2層フィルム供給工程において、第1の2層フィルム2Faが巻き込まれた2層フィルム供給装置(2層フィルム巻出しロール)105から第1の2層フィルム2Faが巻き出される。当該第1の2層フィルム2Faは、図1(a)及び図2(a)のように、カバーレイフィルムCoFに多数の開口部CoFoが形成されている。
キャリアフィルム供給工程において、キャリアフィルムCyFが巻き込まれたキャリアフィルム供給装置(キャリアフィルム巻出しロール)110からキャリアフィルムCyFが巻き出される。
2層フィルム供給工程において、2層フィルム供給装置105から第1の2層フィルム2Faが巻き出されるのは、図1のように、リリースフィルム移送装置600のリリースフィルム用回転駆動装置(図示せず。)がリリースフィルムReFを走行路Aの前方(矢印x方向)に走行(搬送)する走行力(搬送力)によって行われる。同様に、キャリアフィルム供給工程において、キャリアフィルム供給装置110からキャリアフィルムCyFが巻き出されるのは、図1のように、キャリアフィルム移送装置700のキャリアフィルム用回転駆動装置(図示せず。)がキャリアフィルムCyFを走行路Aの前方(矢印x方向)に走行(搬送)する走行力(搬送力)によって行われる。なお、前記リリースフィルム用回転駆動装置がリリースフィルムReFを走行路Aの前方(矢印x方向)に走行させる走行タイミングと、キャリアフィルム用回転駆動装置がキャリアフィルムCyFを走行路Aの前方(略矢印x方向)に走行させる走行タイミングは、互いに同期するよう制御部(図示せず。)により制御される。
3層フィルム形成工程において、3層フィルム形成装置115の一対のローラは、2層フィルム供給工程で供給された第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルム供給工程で供給されたキャリアフィルムCyFを上下から加圧して、3層フィルム3Fを形成する。この一対のローラは、上ローラが第1の2層フィルム2FaのカバーレイフィルムCoFの上面に接触し、下ローラがキャリアフィルムCyFの下面に接触するように配置される。このため、前記一対のローラを通過することにより第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルムCyFが上方から下方に向けてこの順に積層された3層フィルム3Fが形成される。
なお、第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルムCyFは、前述のように、一対のローラにより加圧され、前述のように各対向面が剥離可能な仮接合状態となっている。
なお、第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルムCyFは、前述のように、一対のローラにより加圧され、前述のように各対向面が剥離可能な仮接合状態となっている。
(2)カバーレイフィルム片形成工程
カバーレイフィルム片形成工程は、3層フィルム供給工程によって供給された3層フィルム3Fを用い、カバーレイフィルム片CoFPを形成する工程である。
カバーレイフィルム片形成工程は、3層フィルム供給工程によって供給された3層フィルム3Fを用い、カバーレイフィルム片CoFPを形成する工程である。
カバーレイフィルム片形成工程において、カバーレイフィルム片形成装置200は、3層フィルム供給工程によって供給された3層フィルム3Fに向けて下降する。この際の下降量は、カバーレイフィルム片形成装置200の一対のカッタ210、210が3層フィルム3FのうちカバーレイフィルムCoFに厚さ方向の切れ目を入れることが可能な移動量に相当する。カッタ210、210が前記切れ目を入れるカバーレイフィルムCoFの平面視位置は、カバーレイフィルムCoFにおいて所定の開口部CoFoと走行路Aの前方(矢印x方向)に隣接する開口部CoFoとの中間位置とする。カッタ210、210がカバーレイフィルムCoFの厚さ方向に切れ目を入れると、カッタ210、210の幅が3層フィルム3F、特にカバーレイフィルムCoFの幅より長いため、カバーレイフィルムCoFを幅方向に切断し、カバーレイフィルム片CoFPを形成する。つまり、このカバーレイフィルムCoFは、走行路Aの前方(矢印x方向)において分断されることになる。しかる後、カバーレイフィルム片形成装置200は、カッタ210、210と共に、上方に移動し図1(b)の図示された位置に戻ることになる。
なお、カバーレイフィルム片形成装置200によりカバーレイフィルムCoFから形成されたカバーレイフィルム片CoFP、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順で積層された積層フィルムは、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcとなる。
なお、カバーレイフィルム片形成装置200によりカバーレイフィルムCoFから形成されたカバーレイフィルム片CoFP、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順で積層された積層フィルムは、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcとなる。
また、カバーレイフィルム片形成工程で用いられる3層フィルム3Fは、剥離台320のフィルム案内面321に接触状態で案内される。従って、カバーレイフィルム片形成装置200が下降し、一対のカッタ210、210がカバーレイフィルムCoFの厚さ方向に切れ目を入れる際に、上記フィルム案内面321が、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFを介してカバーレイフィルムCoFを下方で支えることとなる。このため、一対のカッタ210、210がカバーレイフィルムCoFに対し、厚さ方向の切れ目を確実に入れることが可能となる。
また、カバーレイフィルム片形成工程においては、3層フィルム3F及び/又はカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcをクランパ(図示せず。)で保持するようにしてもよい。このクランパは、カバーレイフィルム片形成装置200の平面視位置に近い所定位置に配置されることが好ましい。例えば、上記クランパは、カバーレイフィルム片形成装置200に対し、走行路Aの前方(矢印x方向)の所定位置、及び/又は、走行路Aの後方(矢印x’方向)の所定位置に配置される。当該クランパは、3層フィルム3F及び/又はカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcを剥離台320のフィルム案内面321に接触させるようにクランプすることが好ましい。
(3)カバーレイフィルム片分離工程
カバーレイフィルム片分離工程は、カバーレイフィルム片形成工程によって形成されたカバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する工程である。カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する工程は、カバーレイフィルム片分離装置300を用いて行われる。カバーレイフィルム片分離工程は、次のように行われる。
カバーレイフィルム片分離工程は、カバーレイフィルム片形成工程によって形成されたカバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する工程である。カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する工程は、カバーレイフィルム片分離装置300を用いて行われる。カバーレイフィルム片分離工程は、次のように行われる。
カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcが走行路Aの前方(矢印x方向)に走行し、当該カバーレイフィルム片CoFPが剥離台320の鋭角折曲部322に近接する(図5(a)参照。)。すると、鋭角折曲部322は、走行中のカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcを鋭角に折り曲げ、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから浮き立つ状態にする。
他方、カバーレイフィルム片吸引装置310は、カバーレイフィルム片CoFPが鋭角折曲部322に近接すると、図5(a)の上方位置から図5(b)の実線表示の下方位置まで降下し、当該カバーレイフィルム片CoFPを吸引する。次に、カバーレイフィルム片吸引装置310は、カバーレイフィルム片CoFPを吸引した状態で、鋭角折曲部322より前方の所定位置(図5(b)の二点鎖線の表示位置)まで移送する。この移送速度は、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcの走行速度とほぼ同じである。
他方、カバーレイフィルム片吸引装置310は、カバーレイフィルム片CoFPが鋭角折曲部322に近接すると、図5(a)の上方位置から図5(b)の実線表示の下方位置まで降下し、当該カバーレイフィルム片CoFPを吸引する。次に、カバーレイフィルム片吸引装置310は、カバーレイフィルム片CoFPを吸引した状態で、鋭角折曲部322より前方の所定位置(図5(b)の二点鎖線の表示位置)まで移送する。この移送速度は、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcの走行速度とほぼ同じである。
従って、カバーレイフィルム片吸引装置310は、鋭角折曲部322の折り曲げ動作によってカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから浮き立つ状態となったカバーレイフィルム片CoFPを吸引し、前記所定位置(図5(b)の二点鎖線の表示位置)まで移送することにより、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離することとなる。
なお、剥離用案内ロール350は、カバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feを案内し、鋭角折曲部322がカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcを鋭角に折り曲げることが可能であり、かつ、フィルム案内面321とカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feとのなす角度α2が鋭角となる位置に配置されている。また、剥離台320のフィルム案内面321と鋭角形成面323とのなす角度α1は、角度α2より小さい。このため、カバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feは、鋭角形成面323に接触することがなく、鋭角折曲部322においてスムースに鋭角に折り曲げられる。
(4)カバーレイフィルム片搬送貼付工程
カバーレイフィルム片搬送貼付工程は、カバーレイフィルム片分離工程によりカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所まで搬送し、当該所定箇所に貼り付ける工程である。カバーレイフィルム片搬送貼付工程は、カバーレイフィルム片搬送貼付装置400により行われる。
カバーレイフィルム片搬送貼付工程は、カバーレイフィルム片分離工程によりカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所まで搬送し、当該所定箇所に貼り付ける工程である。カバーレイフィルム片搬送貼付工程は、カバーレイフィルム片搬送貼付装置400により行われる。
カバーレイフィルム片搬送貼付装置400は、図6に示すように、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所まで搬送し、当該所定箇所に貼り付ける。被貼付部材Sbは、例えば、回路基板である。カバーレイフィルム片搬送貼付装置400は、前述したように、カバーレイフィルム片吸引装置310を兼用している。カバーレイフィルム片搬送貼付装置400は、図6のように、剥離されたカバーレイフィルム片CoFPを下端の真空吸引部で吸引保持し、被貼付部材Sbの所定個所まで搬送し、当該所定箇所に貼り付ける。搬送貼り付けが終了すると、図7のように、再びもとの所定位置まで移動する。もとの所定位置とは、剥離台320の鋭角折曲部322付近の上方位置であり、図1(b)の図示位置となる。
(5)フィルム後処理工程
フィルム後処理工程は、カバーレイフィルム片分離工程によりカバーレイフィルム片CoFPが分離された後におけるカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feの後処理工程である。フィルム後処理工程は、カバーレイフィルム片分離後2層フィルム2FeからリリースフィルムReFを分離するリリースフィルム分離工程、リリースフィルム分離工程によりカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feから分離されたリリースフィルムReFを所定方向に移送するリリースフィルム移送工程(リリースフィルム巻取り工程)、及び、リリースフィルム分離工程によりカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feから分離されたキャリアフィルムCyFを所定方向に移送するキャリアフィルム移送工程(キャリアフィルム巻取り工程)を含む。
フィルム後処理工程は、カバーレイフィルム片分離工程によりカバーレイフィルム片CoFPが分離された後におけるカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feの後処理工程である。フィルム後処理工程は、カバーレイフィルム片分離後2層フィルム2FeからリリースフィルムReFを分離するリリースフィルム分離工程、リリースフィルム分離工程によりカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feから分離されたリリースフィルムReFを所定方向に移送するリリースフィルム移送工程(リリースフィルム巻取り工程)、及び、リリースフィルム分離工程によりカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feから分離されたキャリアフィルムCyFを所定方向に移送するキャリアフィルム移送工程(キャリアフィルム巻取り工程)を含む。
リリースフィルム分離工程は、リリースフィルム分離装置500により行われる。リリースフィルム分離装置500は、リリースフィルム分離ロール510を備えている。
リリースフィルム分離工程において、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcからカバーレイフィルム片CoFPが分離された後のカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feは、剥離用案内ロール350に案内されて走行路Aの前方(矢印x方向)に走行される。当該走行したカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feは、リリースフィルム分離ロール510を通過後、リリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFとに分離される。当該分離されたリリースフィルムReFは、リリースフィルム巻取りロール610に巻き取られ(リリースフィルム巻取り工程)、当該分離されたキャリアフィルムCyFは、キャリアフィルム巻取りロール710に巻き取られる(キャリアフィルム巻取り工程)。リリースフィルム分離ロール510に対しリリースフィルム巻取りロール610及びキャリアフィルム巻取りロール710の配置関係は、次に述べる交差角度βを有する配置関係とする。リリースフィルム分離ロール510を通過しリリースフィルム巻取りロール610に巻き取られるリリースフィルムReFに対し、リリースフィルム分離ロール510を通過しキャリアフィルム巻取りロール710に巻き取られるキャリアフィルムCyFが交差する交差角度βは、ゼロより大きい。この交差角度βは、好ましくは20度〜90度とする。リリースフィルム巻取りロール610はリリースフィルムReFを巻き取り、キャリアフィルム巻取りロール710はキャリアフィルムCyFを巻き取る。この2つの巻き取り力がリリースフィルム分離ロール510に案内されているカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feに作用する。このため、リリースフィルム分離ロール510に案内されているカバーレイフィルム片分離後2層フィルム2Feから、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに分離する分離動作が促進する。
3.実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置の効果
実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム3A等の各フィルムをその走行路Aに沿って走行(搬送)することに伴い、3層フィルム3A等の各フィルムに走行路前方側及び走行路後方側から長手方向に沿う引張力が働いても、キャリアフィルムCyFが当該引張力に対し抵抗することが可能となる。このため、長尺状のリリースフィルムReFに積層される長尺状のカバーレイフィルムCoFから、不要な機械的内部応力の蓄積がなく、初期だけではなく長期に渡って歪みのない安定した外形形状及び厚さを有するカバーレイフィルム片CoFPを形成し、このように形成されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所に貼り付けることが可能となる。
実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム3A等の各フィルムをその走行路Aに沿って走行(搬送)することに伴い、3層フィルム3A等の各フィルムに走行路前方側及び走行路後方側から長手方向に沿う引張力が働いても、キャリアフィルムCyFが当該引張力に対し抵抗することが可能となる。このため、長尺状のリリースフィルムReFに積層される長尺状のカバーレイフィルムCoFから、不要な機械的内部応力の蓄積がなく、初期だけではなく長期に渡って歪みのない安定した外形形状及び厚さを有するカバーレイフィルム片CoFPを形成し、このように形成されたカバーレイフィルム片CoFPを被貼付部材Sbの所定個所に貼り付けることが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム供給装置100により供給される3層フィルム3FのカバーレイフィルムCoFには予め複数の開口部CoFoが形成されている。この開口部CoFoの存在により、カバーレイフィルムCoFは、長手方向に沿う引張力に対し弱体となる。しかし、キャリアフィルムCyFが当該引張力に対し抵抗することが可能なため、カバーレイフィルム片形成装置200により開口部CoFoを含む所定形状に形成され、カバーレイフィルム片分離装置300により分離されるカバーレイフィルム片CoFPの外形形状及び厚さを所定範囲内に留めることが可能となる。しかも、カバーレイフィルム片CoFPに形成されている開口部CoFoの外形形状及び配置位置の経時変化を防止することができる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム3Fは、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層されている。このため、キャリアフィルムCyF及びリリースフィルムReFに妨げられることなく、カバーレイフィルム片形成装置200によりカバーレイフィルムCoFの表面側から切れ目を入れて所定形状のカバーレイフィルム片CoFPを形成することが可能となる。また、キャリアフィルムCyF及びリリースフィルムReFに妨げられることなく、カバーレイフィルム片分離装置300によりカバーレイフィルムCoFの表面側からカバーレイフィルム片CoFPを分離することも可能となる。さらに、カバーレイフィルム及びリリースフィルムReFが積層した従来の2層フィルムの裏面にキャリアフィルムCyFを積層することもでき、その場合には、3層フィルム3Fの形成が容易となるため、低コスト化も可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、リリースフィルム分離装置500によりリリースフィルムReFをキャリアフィルムCyFから容易に分離することが可能となる。このため、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFは各々に定められた所定方向に沿って移送され、移送先において各フィルムReF、CyFを最適に処理することが可能となる。具体的には、リリースフィルム移送装置600は、リリースフィルムReFを巻き取るリリースフィルム巻取りロール610を備えているため、リリースフィルムReFは、リリースフィルム巻取りロール610に巻き取られ、再利用又は資源再生に用いることが可能となる。また、キャリアフィルム移送装置700は、キャリアフィルムCyFを巻き取るキャリアフィルム巻取りロール710を備えているため、キャリアフィルムCyFは、キャリアフィルム巻取りロール710に巻き取られて、再利用又は資源再生に用いられることが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム供給装置100は、複数の開口部CoFoを有するカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順で積層された第1の2層フィルム2Fa及びキャリアフィルムCyFを用いて3層フィルム3Fを供給している。この第1の2層フィルム2Faは従来から使用されている2層フィルムと同様な構造及び製法を採用することが可能となる。このため、当該2層フィルムは安価となり、キャリアフィルムCyFが積層される3層フィルム3Fも安価となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム3FにおけるカバーレイフィルムCoFの上方からカバーレイフィルムCoFの厚さ相当分の深さ位置までカッタ210、210を下降させることにより、カバーレイフィルム片CoFPを確実に形成することが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、カバーレイフィルム片分離装置300は、カバーレイフィルム片吸引装置310による吸引動作と剥離台320の鋭角折曲部322による折り曲げ動作とを連動させることにより、カバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから容易に分離することが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、3層フィルム3F、並びに、カバーレイフィルム片CoFP分離後のリリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyF等の各フィルムに、当該各フィルムの走行路Aの前方側(搬送方向の前方側)及び走行路Aの後方側(搬送方向の後方側)から走行(搬送)に伴う引張力が作用しても、当該引張力に対するキャリアフィルムCyFの抵抗能力CyRはリリースフィルムReFの抵抗能力ReRより大きい。このため、キャリアフィルムCyFは、前記引張力に伴うリリースフィルムReF及びリリースフィルムReFに積層するカバーレイフィルムCoFの伸び又は変形を防止することが可能となる。従って、カバーレイフィルムCoFから形成され、前述のように、分離されるカバーレイフィルム片CoFPの歪み又は変形を防止することが可能となる。
また、実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1によれば、カバーレイフィルム片CoFPを形成する際に、カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFの厚さ方向に沿って下降しすぎた場合、カバーレイフィルムCoFの硬度よりリリースフィルムReFの硬度が大きい(硬い)ため、リリースフィルムReFの切り抜きを防止することが可能となる。このため、カバーレイフィルム片分離装置300によりカバーレイフィルム片CoFPをカバーレイフィルム片積層フィルム3Fcから分離する際に、分離されたカバーレイフィルム片CoFPの裏面にリリースフィルム片(図示せず。)が付着することを防止することができる。従って、カバーレイフィルム片搬送貼付装置400により当該リリースフィルム片がカバーレイフィルム片CoFPと共に被貼付部材Sbに貼り付くことを防止することが可能となる。
また、キャリアフィルムCyFの硬度はリリースフィルムReFの硬度と同じ又はリリースフィルムReFの硬度より大きい(硬い)ため、キャリアフィルムCyFの硬い表面がリリースフィルムReFの裏面を安定的にサポートすることが可能となる。このため、リリースフィルムReFに積層されたカバーレイフィルムCoFに歪みが生じていたとしても、カバーレイフィルム片形成装置200が下降する際に、硬度の大きいキャリアフィルムCyFによりリリースフィルムReFを介してカバーレイフィルムCoFの歪みを矯正することが可能となる。従って、カバーレイフィルム片CoFPを確実に、かつ、歪みを矯正させた状態で形成することができる。
[実施形態2]
図8は実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aのうち3層フィルム供給装置100aを示す図である。図8(a)は実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aのうち3層フィルム供給装置100aの平面図であり、図8(b)は実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aのうち3層フィルム供給装置100aの断面図である。
図8は実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aのうち3層フィルム供給装置100aを示す図である。図8(a)は実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aのうち3層フィルム供給装置100aの平面図であり、図8(b)は実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aのうち3層フィルム供給装置100aの断面図である。
実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、3層フィルム供給装置100aの構造が異なる。
実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aの3層フィルム供給装置100aは、図8に示すように、開口部CoFoを有しないカバーレイフィルムCoF及び前記リリースフィルムReFがこの順に積層された第2の2層フィルム2Fbを所定方向(矢印x方向)に沿って供給する2層フィルム供給装置105と、2層フィルム供給装置105から供給された第2の2層フィルム2Fbのうち少なくとも前記カバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する開口部形成装置120と、キャリアフィルムCyFを所定方向(略矢印x方向)に沿って供給するキャリアフィルム供給装置110と、開口部形成装置120により少なくともカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoが形成された第2の2層フィルム2Fb及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFをこの順に積層して3層フィルム3Fを形成する3層フィルム形成装置115とを有する。
2層フィルム供給装置105は、第2の2層フィルム2Fbを巻き込んであり、当該第2の2層フィルム2Fbを走行路Aに沿って供給することが可能な2層フィルム巻出しロールである。
2層フィルム供給装置105によって供給される第2の2層フィルム2Fbは、予め複数の開口部CoFoが形成されていないカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に上方から下方に向けて積層されている。カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFの積層状態において、両フィルムの対向面は、実施形態1の第1の2層フィルム2Faと同様に剥離可能な仮接合状態となっている。
開口部形成装置120は、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125とを有する。切れ目形成装置121は、図8のように、先端に刃が形成された切刃122と、切刃122をカバーレイフィルムCoFの上方から当該カバーレイフィルムCoFの厚さ相当の深さ位置まで下降させ、また元の高さ位置まで上昇させる切刃移動装置(図示せず。)とを有する。切刃122は、カバーレイフィルムCoFの開口部CoFoの平面視外形形状に対応した平面視外形形状を有し、任意の複数個所に形成されている。
切れ目形成装置121が、第2の2層フィルム2FbのうちカバーレイフィルムCoFにおける開口部CoFoの外縁に相当する部分に厚さ方向に沿う切れ目を入れる動作は、次のように行われる。切れ目形成装置121は、図8(b)のように、第2の2層フィルム2Fbの上方位置から、切刃移動装置により下方に移動する。この下降により、切刃122は、カバーレイフィルムCoFの所定位置においてその厚さ方向に沿って切れ目を入れ、切れ目を入れた前記外縁の内側に開口該当部CoFqを形成する。なお、切刃122の先端は、カバーレイフィルムCoFの厚さ以上に深く下降し、切刃122がリリースフィルムReFの上部に多少の切れ目を入れてもよい。この後、切れ目形成装置121は、切刃移動装置により上方に上昇し、図8(b)に図示された元の高さ位置に戻る。
開口該当部除去装置125は、切れ目形成装置121により形成された開口該当部CoFqを真空吸引する吸引口をその下面に有する吸引部、及び、当該吸引部を所定方向に沿って移動させる移動装置(図示せず。)を備えている。また、開口該当部除去装置125の吸引口は外部の真空吸引源に接続している。なお、開口該当部除去装置125は、前述のような真空吸引する吸引部以外の他の手段を用いて構成されてもよい。例えば、開口該当部CoFqを静電吸着する静電吸着部でもよく、開口該当部CoFqを粘着剤で粘着する粘着部でもよく、圧縮空気を噴射して開口該当部CoFqを吹き飛ばす圧縮空気噴射装置でもよい。
開口該当部除去装置125が、切れ目形成装置121により切れ目を入れられた外縁の内側に形成された開口該当部CoFqを、当該開口該当部CoFqがリリースフィルムReFに積層された開口該当部積層フィルム2Ffから除去し、カバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する。開口該当部除去装置125がカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する動作は、次の通りである。開口該当部除去装置125は、図8(b)のように、第2の2層フィルム2Fbの上方位置から、移動装置により下方に移動する。この移動後に、開口該当部除去装置125は、開口該当部CoFqを吸引する。この吸引により開口該当部CoFqは、開口該当部積層フィルム2Ffから除去する。開口該当部CoFqが開口該当部積層フィルム2Ffから除去されると、カバーレイフィルムCoFには複数の開口部CoFoが形成される。
なお、切れ目形成装置121によるカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れる動作及び開口該当部除去装置125によるカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する動作は、第2の2層フィルム2Fbをフィルム案内テーブル800のフィルム案内サーフィス810に載置した状態で行われる。フィルム案内テーブル800は、剥離台320と一体に形成されてもよい。また、フィルム案内サーフィス810は、剥離台320のフィルム案内面321を伸張して形成されてもよい。フィルム案内サーフィス810とフィルム案内面321は、同一高さとすることが好ましい。
キャリアフィルム供給装置110は、キャリアフィルムCyFを巻き込んであり、当該キャリアフィルムCyFを走行路Aの前方(略矢印x方向)に向かって供給することが可能なキャリアフィルム巻き出しロールである。
3層フィルム形成装置115は、2層フィルム供給装置105から供給され、開口該当部除去装置125によりカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoが形成された第2の2層フィルム2Fb及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFをこの順に上方から下方に向けて積層した3層フィルム3Fを形成する。3層フィルム形成装置115は、一対のロールを備えている。当該一対のロールは、第2の2層フィルム2Fb及びキャリアフィルムCyFを上下から圧接することにより、3層フィルム3Fを形成する。一対のロールは、加熱されていてもよく、その場合は各フィルムの密着度が高まる。3層フィルム形成装置115により形成された3層フィルム3Fは、図1のカバーレイフィルム片形成装置200に向けて走行する。
3層フィルム形成装置115によって供給される3層フィルム3Fは、実施形態1の3層フィルム3Fと同様の積層状態である。すなわち、開口該当部除去装置125によりカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoが形成された第2の2層フィルム2Fb及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFの積層状態において、第2の2層フィルム2FbのリリースフィルムReFとキャリアフィルムCyFの各対向面は、前述のように剥離可能な仮接合状態となっている。
また、各フィルムは、実施形態1と同様に間欠的に走行する。各フィルムの当該走行の停止中に、切れ目形成装置121は第2の2層フィルム2FbのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ、開口該当部除去装置125はカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する。切れ目形成装置121が第2の2層フィルム2FbのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ終わり、開口該当部除去装置125がカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成し終わると、各フィルムの走行は開始(再開)する。
なお、各フィルムの走行の停止中に、前述の通り、カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成する。カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成し終わると、各フィルムの走行は開始(再開)する。
なお、各フィルムの走行の停止中に、前述の通り、カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成する。カバーレイフィルム片形成装置200がカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPを形成し終わると、各フィルムの走行は開始(再開)する。
実施形態2に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1aによれば、3層フィルム供給装置100aは、開口部CoFoを有しないカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に積層された第2の2層フィルム2Fbを用い、当該第2の2層フィルム2Fbの少なくともカバーレイフィルムCoFに開口該当部除去装置125により複数の開口部CoFoを形成する。このため、少なくともカバーレイフィルムCoFには、任意の内形形状で、任意の個所に、任意の数の開口部CoFoを形成することが容易となる。また、開口部CoFoが形成されたカバーレイフィルムCoFを有する第2の2層フィルム2FbをキャリアフィルムCyFが補強するため、カバーレイフィルムCoFに形成された開口部CoFoの内形形状及びその配置位置を所定通りに維持することが可能となる。
[実施形態3]
図9は実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bのうち3層フィルム供給装置100bを示す図である。図9(a)は実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bのうち3層フィルム供給装置100bの平面図であり、図9(b)は実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bのうち3層フィルム供給装置100bの断面図である。
図9は実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bのうち3層フィルム供給装置100bを示す図である。図9(a)は実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bのうち3層フィルム供給装置100bの平面図であり、図9(b)は実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bのうち3層フィルム供給装置100bの断面図である。
実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、3層フィルム供給装置100bの構造が異なる。
実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bの3層フィルム供給装置100bは、図9に示すように、開口部CoFoを有しないカバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層する第1の開口部未形成3層フィルム3Faを所定方向である走行路Aの前方(矢印x方向)に沿って供給する前段3層フィルム供給装置130と、前段3層フィルム供給装置130により供給された第1の開口部未形成3層フィルム3Faのうち少なくともカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成することにより3層フィルム3Fを形成する開口部形成装置120とを有する。
なお、開口部形成装置120は、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を有する。
また、開口該当部積層フィルム3Fgは、開口該当部CoFq、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層されたフィルムである。
また、開口該当部積層フィルム3Fgは、開口該当部CoFq、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層されたフィルムである。
前段3層フィルム供給装置130は、第1の開口部未形成3層フィルム3Faを巻き込んであり、当該第1の開口部未形成3層フィルム3Faを走行路Aに沿って供給することが可能な第1の開口部未形成3層フィルム巻出しロールである。
前段3層フィルム供給装置130によって供給される第1の開口部未形成3層フィルム3Faは、図9(a)に示すように、予め開口部CoFoが形成されていないカバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に上方から下方に向けて積層されている。前段3層フィルム供給装置130によって供給される第1の開口部未形成3層フィルム3Faは、実施形態1の3層フィルム3Fと同様の積層状態である。すなわち、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReF、並びに、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFの各対向面は、剥離可能な仮接合状態となっている。
切れ目形成装置121は、実施形態2と同様に、先端に刃が形成された切刃122と、切刃122をカバーレイフィルムCoFの上方位置から当該カバーレイフィルムCoFの厚さ相当の深さ位置まで下降させ、また上昇させる切刃移動装置(図示せず。)とを有する。切刃122は、カバーレイフィルムCoFの開口部CoFoの平面視外形形状に対応した平面視外形形状を有し、任意の複数個所に形成されている。
切れ目形成装置121が、第1の開口部未形成3層フィルム3FaのうちカバーレイフィルムCoFにおける開口部CoFoの外縁に相当する部分に厚さ方向に沿う切れ目を入れる動作は、実施形態2と同様に行われる。
開口該当部除去装置125は、実施形態2と同様に、切れ目形成装置121により形成された開口該当部CoFqを真空吸引する吸引口をその下面に有する吸引部を備え、内部に、開口該当部除去装置125を所定方向に沿って移動させる移動装置(図示せず。)を備えている。また、開口該当部除去装置125の吸引口は外部の真空吸引源に接続している。なお、前記吸引部は、前述のような真空吸引する吸引口ではなく開口該当部CoFqを静電吸着する静電吸着部であってもよく、開口該当部CoFqを粘着剤で粘着する粘着部であってもよい。
開口該当部除去装置125が、切れ目形成装置121により切れ目を入れられた前記外縁の内側にあたる開口該当部CoFqを開口該当部積層フィルム3Fgから除去してカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する動作は、実施形態2と同様である。開口該当部除去装置125によりカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoが形成された3層フィルム3Fは、図1のカバーレイフィルム片形成装置200に向けて走行する。
なお、切れ目形成装置121によるカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れる動作及び開口該当部除去装置125によるカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する動作は、実施形態2と同様に、フィルム案内テーブル800のフィルム案内サーフィス810に第1の開口部未形成3層フィルム3Faが載置された状態で行われる。
また、各フィルムは、実施形態1と同様に間欠的に走行する。各フィルムの当該走行の停止中に、切れ目形成装置121は第1の開口部未形成3層フィルム3FaのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ、開口該当部除去装置125はカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する。切れ目形成装置121が第1の開口部未形成3層フィルム3FaのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ終わり、開口該当部除去装置125がカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成し終わると、各フィルムの走行は開始(再開)する。
実施形態3に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1bによれば、キャリアフィルムCyFがカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFを補強した状態の3層フィルム(第1の開口部未形成3層フィルム3Fa)を用いて、少なくともカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成することが可能となる。このため、カバーレイフィルムCoFには長手方向に沿った引張力がほとんど作用しない状態において、カバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成することが可能となる。従って、カバーレイフィルムCoFには、正確な内形形状で、正確な位置に開口部CoFoを形成することができる。
[実施形態4]
図10は実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cのうち3層フィルム供給装置100cを示す図である。図10(a)は実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cのうち3層フィルム供給装置100cの平面図であり、図10(b)は実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cのうち3層フィルム供給装置100cの断面図である。
図10は実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cのうち3層フィルム供給装置100cを示す図である。図10(a)は実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cのうち3層フィルム供給装置100cの平面図であり、図10(b)は実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cのうち3層フィルム供給装置100cの断面図である。
実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、3層フィルム供給装置100cの構造が異なる。
実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cの3層フィルム供給装置100cは、図10に示すように、開口部CoFoを有するカバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層する3層フィルム3Fを所定方向である走行路Aに沿って供給する前段3層フィルム供給装置130を有する。
前段3層フィルム供給装置130は、3層フィルム3Fを巻き込んであり、当該3層フィルム3Fを走行路Aに沿って供給することが可能な3層フィルム巻出しロールである。当該3層フィルム3Fは、実施形態1の3層フィルム供給装置100から走行路Aの前方(矢印x方向)に供給される3層フィルム3Fと同様の3層フィルムである。
前段3層フィルム供給装置130によって供給される3層フィルム3Fは、図10(a)に示すように、予め複数の開口部CoFoが形成されているカバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に上方から下方に向けて積層されている。カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReF、並びに、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFの各対向面は、実施形態1の3層フィルム3Fの積層状態と同様に、剥離可能な仮接合状態である。
実施形態4に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1cによれば、すでに開口部CoFoが形成されたカバーレイフィルムCoFはキャリアフィルムCyFにより補強されるので、開口部CoFoの内形形状及びカバーレイフィルムCoFの厚さの変化を阻止することが可能となる。このため、開口部CoFoの正確な内形形状と厚さを有するカバーレイフィルム片CoFPを形成することができる。
[実施形態5]
図11は実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dのうち3層フィルム供給装置100dを示す図である。図11(a)は実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dのうち3層フィルム供給装置100dの平面図であり、図11(b)は実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dのうち3層フィルム供給装置100dの断面図である。
図11は実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dのうち3層フィルム供給装置100dを示す図である。図11(a)は実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dのうち3層フィルム供給装置100dの平面図であり、図11(b)は実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dのうち3層フィルム供給装置100dの断面図である。
実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、3層フィルム供給装置100dの構造が異なる。
実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dの3層フィルム供給装置100dは、開口部CoFoを有しないカバーレイフィルムCoFを所定方向(走行路Aに沿う方向)に沿って供給するカバーレイフィルム供給装置135と、リリースフィルムReFを所定方向(走行路Aに沿う方向)に沿って供給するリリースフィルム供給装置140と、カバーレイフィルム供給装置135から供給されたカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルム供給装置140から供給されたリリースフィルムReFをこの順に積層して第3の2層フィルム2Fcを形成する2層フィルム形成装置145と、2層フィルム形成装置145により形成された第3の2層フィルム2Fcのうち少なくともカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する開口部形成装置120と、キャリアフィルムCyFを所定方向(走行路Aに沿う方向)に沿って供給するキャリアフィルム供給装置110と、開口部形成装置120により少なくともカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoが形成された第3の2層フィルム2Fc及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFをこの順に積層して3層フィルム3Fを形成する3層フィルム形成装置115とを有する。
なお、開口該当部積層フィルム2Ffは、開口該当部CoFq及びリリースフィルムReFをこの順に積層したフィルムである。
なお、開口該当部積層フィルム2Ffは、開口該当部CoFq及びリリースフィルムReFをこの順に積層したフィルムである。
カバーレイフィルム供給装置135は、開口部CoFoが形成されていないカバーレイフィルムCoFを巻き込んであり、当該カバーレイフィルムCoFを走行路Aに沿って供給することが可能なカバーレイフィルム巻出しロールである。
リリースフィルム供給装置140は、リリースフィルムReFを巻き込んであり、当該リリースフィルムReFを走行路Aに沿って供給することが可能なリリースフィルム巻出しロールである。
2層フィルム形成装置145は、一対のロールである。2層フィルム形成装置145は、一対のロール間に、カバーレイフィルム供給装置135から巻き出されたカバーレイフィルムCoFとリリースフィルム供給装置140から巻き出されたリリースフィルムReFとを通過させて、両フィルムを積層し、第3の2層フィルム2Fcを形成する。この第3の2層フィルム2FcにおけるカバーレイフィルムCoFとリリースフィルムReFの積層状態において、両フィルムの対向面は、実施形態1の第1の2層フィルム2Faと同様である。すなわち、両フィルムの対向面は、剥離可能な仮接合状態となっている。
開口部形成装置120は、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を有する。
切れ目形成装置121は、実施形態2の切れ目形成装置121(図8)と同様の構造を有し、実施形態2の切れ目形成装置121(図8)と同様の動作を行う。このため、切れ目形成装置121は、第3の2層フィルム2FcのうちカバーレイフィルムCoFにおける開口部CoFoの外縁に相当する部分に厚さ方向に沿う切れ目を入れる。
開口該当部除去装置125は、実施形態2の開口該当部除去装置125(図8)と同様の構造を有し、実施形態2の開口該当部除去装置125(図8)と同様の動作を行う。このため、開口該当部除去装置125は、切れ目形成装置121により切れ目を入れられた開口部CoFoの外縁の内側にあたる開口該当部CoFqを開口該当部積層フィルム2Ffから除去してカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する。
キャリアフィルム供給装置110は、実施形態2のキャリアフィルム供給装置110(図8)と同様に、キャリアフィルムCyFを巻き込んであり、当該キャリアフィルムCyFを走行路Aに沿って供給することが可能なキャリアフィルム巻出しロールである。
3層フィルム形成装置115は、実施形態2の3層フィルム形成装置115(図8)と同様の構造を有し、実施形態2の3層フィルム形成装置115(図8)と同様の動作を行う。すなわち、3層フィルム形成装置115は、一対のロールを備えている。当該一対のロールは、開口該当部除去装置125によりカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoが形成された第3の2層フィルム2Fc及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFを上下から圧接する。この圧接により、3層フィルム3Fを形成する。一対のロールは、加熱されていてもよく、その場合は各フィルムの密着度が高まる。3層フィルム形成装置115により形成された3層フィルム3Fは、図1のカバーレイフィルム片形成装置200に向けて走行する。
3層フィルム形成装置115により形成された3層フィルム3Fの各フィルムの積層状態において、各フィルムの対向面は、実施形態1の3層フィルム3Fと同様である。すなわち、各フィルムの対向面は、剥離可能な仮接合状態となっている。
また、各フィルムは、実施形態1と同様に間欠的に走行する。各フィルムの当該走行の停止中に、切れ目形成装置121は第3の2層フィルム2FcのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ、開口該当部除去装置125はカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する。切れ目形成装置121が第3の2層フィルム2FcのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ終わり、開口該当部除去装置125がカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成し終わると、各フィルムの走行は開始(再開)する。
実施形態5に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1dによれば、カバーレイフィルム供給装置135により供給されるカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルム供給装置140により供給されるリリースフィルムReFを任意の材質、厚さ及び幅に選定して2層フィルム(第3の2層フィルム2Fc)を形成することが容易となる。
さらに、開口部CoFoが形成されたカバーレイフィルムCoFを有する2層フィルム(第3の2層フィルム2Fc)をキャリアフィルムCyFが補強するため、カバーレイフィルムCoFに形成された開口部CoFoの内形形状及びその配置位置を所定通りに維持することが可能となる。
[実施形態6]
図12は実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eのうち3層フィルム供給装置100eを示す図である。図12(a)は実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eのうち3層フィルム供給装置100eの平面図であり、図12(b)は実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eのうち3層フィルム供給装置100eの断面図である。
図12は実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eのうち3層フィルム供給装置100eを示す図である。図12(a)は実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eのうち3層フィルム供給装置100eの平面図であり、図12(b)は実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eのうち3層フィルム供給装置100eの断面図である。
実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、3層フィルム供給装置100eの構造が異なる。
実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eの3層フィルム供給装置100eは、開口部CoFoを有しないカバーレイフィルムCoFを所定方向(走行路Aに沿う方向)に沿って供給するカバーレイフィルム供給装置135と、リリースフィルムReFを所定方向(略矢印x方向)に沿って供給するリリースフィルム供給装置140と、カバーレイフィルム供給装置135から供給されたカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルム供給装置140から供給されたリリースフィルムReFをこの順に積層して第4の2層フィルム2Fdを形成する2層フィルム形成装置145と、キャリアフィルムCyFを所定方向(略矢印x方向)に沿って供給するキャリアフィルム供給装置110と、2層フィルム形成装置145で形成された第4の2層フィルム2Fd及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFをこの順に積層して第2の開口部未形成3層フィルム3Fbを形成する3層フィルム形成装置115と、3層フィルム形成装置115により形成された第2の開口部未形成3層フィルム3Fbのうち少なくともカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成することにより3層フィルム3Fを形成する開口部形成装置120とを有する。
開口部形成装置120は、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を有する。
なお、開口該当部積層フィルム3Fgは、開口該当部CoFq、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFをこの順に積層したフィルムである。
なお、開口該当部積層フィルム3Fgは、開口該当部CoFq、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFをこの順に積層したフィルムである。
カバーレイフィルム供給装置135は、開口部CoFoを有しないカバーレイフィルムCoFを走行路Aに沿って供給するカバーレイフィルムCoFの巻出しロールである。
リリースフィルム供給装置140は、リリースフィルムReFを走行路Aに沿って供給するリリースフィルムReFの巻出しロールである。
2層フィルム形成装置145は、一対のロールを有する。2層フィルム形成装置145は、カバーレイフィルム供給装置135から供給されたカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルム供給装置140から供給されたリリースフィルムReFを一対のロール間を通過させて、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に積層した第4の2層フィルム2Fdを形成する。第4の2層フィルム2FdのカバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFの積層状態において、両フィルムの対向面は、実施形態1の第1の2層フィルム2Faと同様の剥離可能な仮接合状態となっている。
キャリアフィルム供給装置110は、キャリアフィルムCyFを走行路Aに沿って供給するキャリアフィルムCyFの巻出しロールである。
3層フィルム形成装置115は、一対のロールを有する。3層フィルム形成装置115は、2層フィルム形成装置145で形成された第4の2層フィルム2Fd及びキャリアフィルム供給装置110から供給されたキャリアフィルムCyFを一対のロール間を通過させて、第4の2層フィルム2Fd及びキャリアフィルムCyFをこの順に積層して第2の開口部未形成3層フィルム3Fbを形成する。第4の2層フィルム2Fd及びキャリアフィルムCyFの積層状態において、第4の2層フィルム2Fd及びキャリアフィルムCyFの対向面は、実施形態1の3層フィルム3Fと同様の剥離可能な仮接合状態となっている。
切れ目形成装置121は、実施形態2の切れ目形成装置121と同様に、切刃122及び当該切刃122を上下動する切刃移動装置(図示せず。)とを有し、実施形態2の切れ目形成装置121と同様の動作を行う。このため、切れ目形成装置121は、切刃移動装置により上下動する切刃122により、3層フィルム形成装置115により形成された第2の開口部未形成3層フィルム3FbのカバーレイフィルムCoFにおける開口部CoFoの外縁に相当する部分に厚さ方向に沿う切れ目を入れることが可能となる。
開口該当部除去装置125は、実施形態2の開口該当部除去装置125と同様に、吸引部、及び、開口該当部除去装置125を所定方向に沿って移動させる移動装置(図示せず。)を備える。このため、開口該当部除去装置125は、切れ目形成装置121により切れ目を入れられた開口部CoFoの外縁の内側にあたる開口該当部CoFqを開口該当部積層フィルム3Fgから除去してカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成することにより3層フィルム3Fを形成する。3層フィルム3Fは、カバーレイフィルム片形成装置200(図1参照。)に向けて走行する。
なお、切れ目形成装置121によるカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れる動作及び開口該当部除去装置125によるカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する動作は、フィルム案内テーブル800のフィルム案内サーフィス810に第2の開口部未形成3層フィルム3Fbが載置している状態で行われる。
また、各フィルムは、実施形態1と同様に間欠的に走行する。各フィルムの当該走行の停止中に、切れ目形成装置121は第2の開口部未形成3層フィルム3FbのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ、開口該当部除去装置125はカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する。切れ目形成装置121が第2の開口部未形成3層フィルム3FbのカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れ終わり、開口該当部除去装置125がカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成し終わると、各フィルムの走行は開始(再開)する。
実施形態6に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1eによれば、カバーレイフィルム供給装置135により供給されるカバーレイフィルムCoF、リリースフィルム供給装置140により供給されるリリースフィルムReF及びキャリアフィルム供給装置110により供給されるキャリアフィルムCyFの各々を任意の材質、厚さ及び幅に選定して3層フィルム(第2の開口部未形成3層フィルム3Fb)を形成することが容易となる。
さらに、キャリアフィルムCyFがリリースフィルムReF及びカバーレイフィルムCoFを補強した状態の3層フィルム(第2の開口部未形成3層フィルム3Fb)を用いて、切れ目形成装置121がカバーレイフィルムCoFに厚さ方向に沿う切れ目を入れ、開口該当部除去装置125が開口該当部積層フィルム3Fgから開口該当部CoFqを除去する。このため、カバーレイフィルムCoFには長手方向に沿った引張力が作用しない状態で、カバーレイフィルムCoFの厚さ方向に沿う切れ目を入れ、開口該当部CoFqをカバーレイフィルムCoFから除去することが可能となる。従って、カバーレイフィルムCoFに、正確な内形形状で、正確な位置に開口部CoFoを形成することができる。
[実施形態7]
図13は実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1f示す図である。図13(a)は実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1fの平面図であり、図13(b)は実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1fの断面図である。
図13は実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1f示す図である。図13(a)は実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1fの平面図であり、図13(b)は実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1fの断面図である。
実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1fは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、リリースフィルム移送装置600fは、カバーレイフィルム片形成装置200fによりカバーレイフィルム片CoFPfが形成され、かつ、カバーレイフィルム片分離装置300fによりカバーレイフィルム片CoFPfが分離された後に残存するカバーレイフィルムCoFの残余部CoFzをリリースフィルムReFと共に所定方向(矢印x方向)に移送する点が異なる。このため、実施形態7のカバーレイフィルム片形成装置200f、カバーレイフィルム片分離装置300f及びカバーレイフィルム片搬送貼付装置400fは、実施形態1のカバーレイフィルム片形成装置200、カバーレイフィルム片分離装置300及びカバーレイフィルム片搬送貼付装置400に対し異なる。
カバーレイフィルム片形成装置200fは、カッタ210fを有する。当該カッタ210fの平面視形状は、カバーレイフィルム片CoFPfと同一の平面視形状に形成されている。しかし、カッタ210fの幅寸法は、カバーレイフィルムCoFの幅より狭く形成されている。
このカッタ210fがカバーレイフィルムCoFの厚さ方向に下降することによりカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPfを形成する。この際、カバーレイフィルム片CoFPfの幅寸法がカバーレイフィルムCoFの幅寸法より狭いので、カバーレイフィルムCoFの幅方向(y−y’方向)に沿った両端に残余部CoFz、CoFzが形成される。
カバーレイフィルム片形成装置200fが3層フィルム3Aの走行に伴ってカバーレイフィルムCoFにカバーレイフィルム片CoFPfを連続して形成してゆくと、カバーレイフィルムCoFの幅方向の両端に残余部CoFz、CoFzが連続的に形成される。この連続して形成される残余部CoFz、CoFzは、走行路Aに沿って帯状となる。
カバーレイフィルム片分離装置300fは、カバーレイフィルム片吸引装置310f、実施形態1と同一の剥離台320の鋭角折曲部322及び剥離用案内ロール350を有する。
カバーレイフィルム片吸引装置310fは、カバーレイフィルム片形成装置200fにより形成されたカバーレイフィルム片CoFPfを吸着する。カバーレイフィルム片吸引装置310fの下面に形成された吸着口(図示せず。)の幅寸法は、カバーレイフィルム片CoFPfの幅寸法より若干狭い。このため、カバーレイフィルム片吸引装置310fは、カバーレイフィルム片CoFPfを吸着するが、残余部CoFzを吸着しない。
カバーレイフィルム片吸引装置310fは、鋭角折曲部322及び剥離用案内ロール350と協働して、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcfからカバーレイフィルム片CoFPfを分離する。
カバーレイフィルム片搬送貼付装置400fは、カバーレイフィルム片吸引装置310fを兼用しており、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcfから分離されたカバーレイフィルム片CoFPfを被貼付部材Sbの所定個所に搬送し貼り付ける。
一方、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fcfからカバーレイフィルム片CoFPfが分離された後のカバーレイフィルムCoFの残余部CoFz、CoFzは、リリースフィルムReFに積層されたままである。この残余部CoFz、CoFz、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層された残余部積層フィルム3Ffは、リリースフィルム分離ロール510により、残余部積層リリースフィルムReFfとキャリアフィルムCyFに分離される。分離された残余部積層リリースフィルムReFfは、リリースフィルム移送装置600fのリリースフィルム巻取りロール610fに巻き取られ、分離されたキャリアフィルムCyFはキャリアフィルム移送装置700のキャリアフィルム巻取りロール710に巻き取られる。
実施形態7に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1fによれば、カバーレイフィルム片形成装置200fにより形成されるカバーレイフィルム片CoFPfの大きさ及び形状により、カバーレイフィルムCoFに残余部CoFzが残存する。その場合、カバーレイフィルム片分離装置300fによりカバーレイフィルム片CoFPfが分離された後の残余部CoFzは、リリースフィルムReFに積層されたまま所定方向に移送される。このため、当該残余部CoFzを確実に後処理することが可能となる。従って、当該残余部CoFzが周囲に不要に飛散して、被貼付部材Sbに貼り付き、あるいは、当該残余部CoFzが貼付装置1fの貼付動作を妨げることを防止することが可能となる。また、当該残余部CoFzはリリースフィルムReFに積層された状態で移送先に移送されるので、資源再利用などの後処理をリリースフィルムReFと一括して行うこともできる。
[実施形態8]
図14は実施形態8に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1gを示す図であり、特に、カバーレイフィルム片の貼付装置1gの断面図である。
図14は実施形態8に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1gを示す図であり、特に、カバーレイフィルム片の貼付装置1gの断面図である。
実施形態8に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1gは、基本的には実施形態1に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1と同様の構造を有するが、キャリアフィルムCyFg及びキャリアフィルムCyFgを走行させるための装置が異なる。
実施形態8に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1gにおいて、キャリアフィルムCyFgは、キャリアフィルム移送装置700g(ロール)により移送されたキャリアフィルムCyFgが3層フィルム供給装置100gのキャリアフィルム供給装置110g(ロール)に移送され、当該移送されたキャリアフィルムCyFgがキャリアフィルム供給装置110gにより再供給されるエンドレスフィルムである。
このキャリアフィルムCyFgは、リリースフィルム分離装置500、キャリアフィルム移送装置700g、キャリアフィルム供給装置110g、3層フィルム形成装置115、カバーレイフィルム片形成装置200、及び、カバーレイフィルム片分離装置300をこの順に経由して、再びリリースフィルム分離装置500に戻るエンドレスフィルムである。このキャリアフィルムCyFgは、エンドレスフィルムとして連続使用されるため、引張弾性率がより大きい(引張力に対して延び難い)材質、例えば、ステンレススチールなどの金属、又は、ポリイミド樹脂等のエンジニアリング樹脂を用いることが好ましい。
キャリアフィルムCyFgは、エンドレスフィルムとして、リリースフィルム分離装置500によりリリースフィルムReFと分離されてから、キャリアフィルム移送装置700g及びキャリアフィルム供給装置110gを経由し、3層フィルム形成装置115で第1の2層フィルム2Faと積層する。この第1の2層フィルム2FaとキャリアフィルムCyFgの積層状態は、実施形態1の第1の2層フィルム2FaとキャリアフィルムCyFの積層状態と同様である。このため、第1の2層フィルム2FaとキャリアフィルムCyFg両対向面は、実施形態1の第1の2層フィルム2FaとキャリアフィルムCyFの両対向面と同様に剥離可能な仮接合状態である。
実施形態8に係るカバーレイフィルム片の貼付装置1gによれば、キャリアフィルムCyFgはエンドレスフィルムであるので、新たなキャリアフィルムCyFgをキャリアフィルム供給装置110gからその都度供給する場合に比べ、キャリアフィルムCyFgの低コスト化が可能となる。また、新たなキャリアフィルムCyFgをキャリアフィルム供給装置110gに装填する必要がないため、キャリアフィルム装填作業の効率化も可能となる。さらに、各フィルムの供給装置から、新たなカバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及び2層フィルム2Fが供給されても、常に同一のキャリアフィルムCyFgを用いて3層フィルム3Fを構成する。このため、同一のキャリアフィルムCyFgに補強された3層フィルム3Fにおいては、走行路Aに沿った長手方向に沿う引張力に伴う微小の伸びが生じたとしても、当該伸び量(率)は一定となる。従って、カバーレイフィルム片形成装置200により形成され、かつ、カバーレイフィルム片分離装置300により分離される各カバーレイフィルム片CoFPの外形形状及び厚さを、均一化することが可能となる。
以上、本発明を上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は各実施形態に限定されるものではない。その趣旨を逸脱しない範囲において種々の様態において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
(1)各実施形態においては、カバーレイフィルム片形成装置200、200fは、カバーレイフィルムCoFに向けて下降するカッタ210、210fによりカバーレイフィルム片CoFPを形成していたが、カッタ210、210fを用いる以外の他のカバーレイフィルム片形成装置を用いてもよい。例えば、他のカバーレイフィルム片形成装置は、レーザー光を照射するレーザー光照射装置でもよい。レーザー光照射装置は、レーザー光をカバーレイフィルムCoFに照射してカバーレイフィルム片CoFPを形成することができる。また、他のカバーレイフィルム片形成装置は、発熱装置であってもよい。発熱装置は、カバーレイフィルムCoFを部分的に加熱してカバーレイフィルム片CoFPを形成することができる。
(2)各実施形態においては、カバーレイフィルム片分離装置300、300fは、カバーレイフィルム片吸引装置310、310f、剥離台320の鋭角折曲部322及び剥離用案内ロール350を備え、カバーレイフィルム片積層フィルム3Fc、3Fcfからカバーレイフィルム片CoFP、CoFPfを分離していたが、他のカバーレイフィルム片分離装置を用いてもよい。例えば、実施形態1のカバーレイフィルム片分離装置300に、剥離台320を走行路Aに沿う方向(当該フィルムの長手方向)に沿って往復運動させる往復運動駆動装置を付加してもよい。また、カバーレイフィルム片分離装置は、カバーレイフィルム片吸引装置だけを備えたものでもよい。その場合、カバーレイフィルム片吸引装置は、下降してカバーレイフィルム片CoFP、CoFPfを吸着してから上昇してカバーレイフィルム片積層フィルム3Fc、3Fcfからカバーレイフィルム片CoFP、CoFPfを剥離する。
(3)各実施形態においては、各フィルムの搬送は、リリースフィルム移送装置600、600fの回転駆動装置(図示せず。)及びキャリアフィルム移送装置700、700gの回転駆動装置(図示せず。)の回転駆動力により行われたが、各フィルムを搬送するフィルム搬送装置を用いて搬送してもよい。例えば、各フィルムの搬送ロール(当該フィルムの上下に配置された一対のロール)を、カバーレイフィルム片形成装置200、200fとカバーレイフィルム片分離装置300、300fの間に配置してもよい。
(4)実施形態2、実施形態3、実施形態5及び実施形態6においては、切れ目形成装置121は、切刃122及び切刃122を上下動する切刃移動装置(図示せず。)を有していたが、他の切れ目形成装置を用いてもよい。例えば、他の切れ目形成装置は、レーザー光を照射するレーザー光照射装置でもよい。レーザー光照射装置は、レーザー光をカバーレイフィルムCoFに照射してカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れることができる。また、他の切れ目形成装置は、発熱装置であってもよい。発熱装置は、カバーレイフィルムCoFを部分的に加熱して切れ目を入れることができる。
(5)実施形態2及び実施形態5においては、開口部形成装置120はカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成するものであったが、リリースフィルムReFにも開口部を形成してもよい。
例えば、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を用いて、リリースフィルムReFに開口部を形成してもよい。また、開口部CoFoの内形形状に相当するポンチとダイ孔を有するダイ(図示せず。)の間に、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に積層された2層フィルムを挿入し、ポンチをダイ孔に挿入することにより、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFに各々開口部を形成してもよい。この場合は、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFに同一内形形状の開口部を容易に形成することが可能となる。その他、レーザー光により、或いは加熱装置により、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFに各々開口部を形成してもよい。
例えば、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を用いて、リリースフィルムReFに開口部を形成してもよい。また、開口部CoFoの内形形状に相当するポンチとダイ孔を有するダイ(図示せず。)の間に、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFがこの順に積層された2層フィルムを挿入し、ポンチをダイ孔に挿入することにより、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFに各々開口部を形成してもよい。この場合は、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFに同一内形形状の開口部を容易に形成することが可能となる。その他、レーザー光により、或いは加熱装置により、カバーレイフィルムCoF及びリリースフィルムReFに各々開口部を形成してもよい。
(6)実施形態3及び実施形態6においては、開口部形成装置120はカバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成するものであったが、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFにも各々開口部を形成してもよい。
例えば、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を用いて、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに各々開口部を形成してもよい。また、開口部CoFoの内形形状に相当するポンチとダイ孔を有するダイ(図示せず。)の間に、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層された3層フィルムを挿入し、ポンチをダイ孔に挿入することにより、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに各々開口部を形成してもよい。この場合は、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに同一内形形状の開口部を容易に形成することが可能となる。その他、レーザー光により、或いは加熱装置により、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに各々開口部を形成してもよい。
例えば、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を用いて、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに各々開口部を形成してもよい。また、開口部CoFoの内形形状に相当するポンチとダイ孔を有するダイ(図示せず。)の間に、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFがこの順に積層された3層フィルムを挿入し、ポンチをダイ孔に挿入することにより、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに各々開口部を形成してもよい。この場合は、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに同一内形形状の開口部を容易に形成することが可能となる。その他、レーザー光により、或いは加熱装置により、カバーレイフィルムCoF、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFに各々開口部を形成してもよい。
(7)実施形態1においては、リリースフィルムReF及びキャリアフィルムCyFにはカバーレイフィルムCoFに形成された開口部CoFoのような開口部は形成されていなかったが、リリースフィルムReF又は/及びキャリアフィルムCyFに開口部が形成される場合にも、式1の関係を適用することができる。
この場合、式1において、リリースフィルムReF又は/及びキャリアフィルムCyFの断面積とは、走行路Aに沿う方向の直交方向に沿って開口部を通るように各フィルムを切断した際の当該開口部を除いた当該フィルムの実断面積を指す。なお、当該フィルムの長手方向の位置によっては実断面積に大小が存在する場合(例えば、長手方向の位置によって形成される開口部の数や形状が異なる場合)には、最小の実断面積を当該フィルムの断面積と見なし、この最小実断面積を用いて式1の抵抗能力を計算することとする。なぜなら、当該フィルムに引張力が作用した場合に、当該フィルムの最小実断面積を呈する個所が長手方向に沿って最も伸びるからである。
この場合、式1において、リリースフィルムReF又は/及びキャリアフィルムCyFの断面積とは、走行路Aに沿う方向の直交方向に沿って開口部を通るように各フィルムを切断した際の当該開口部を除いた当該フィルムの実断面積を指す。なお、当該フィルムの長手方向の位置によっては実断面積に大小が存在する場合(例えば、長手方向の位置によって形成される開口部の数や形状が異なる場合)には、最小の実断面積を当該フィルムの断面積と見なし、この最小実断面積を用いて式1の抵抗能力を計算することとする。なぜなら、当該フィルムに引張力が作用した場合に、当該フィルムの最小実断面積を呈する個所が長手方向に沿って最も伸びるからである。
(8)実施形態1においては、分離ロール510の走行路Aの前方側(矢印x方向側)において、リリースフィルム移送装置600のリリースフィルム巻取りロール610がリリースフィルムReFを巻き取り、キャリアフィルム移送装置700のキャリアフィルム巻取りロール710がキャリアフィルムCyFを巻き取るものであった。しかし、リリースフィルム移送装置600は、リリースフィルムReFを巻き取らずに、移送するだけであってもよい。この場合、リリースフィルム移送装置600により移送されたリリースフィルムReFは、堆積し、再利用又は廃棄されることとなる。また、キャリアフィルム移送装置700は、キャリアフィルムCyFを巻き取らずに、移送するだけであってもよい。この場合、キャリアフィルム移送装置700により移送されたキャリアフィルムCyFは、堆積し、再利用又は廃棄されることとなる。
(9)実施形態2、実施形態3、実施形態5及び実施形態6においては、切れ目形成装置121又は開口該当部除去装置125の近傍に、各フィルムを保持するクランパ装置を配置してもよい。このクランパ装置は、非走行時に各フィルムをフィルム案内テーブル800のフィルム案内サーフィス810に密着させるようにクランプし、走行時に各フィルムを開放する。このため、切れ目形成装置121は、カバーレイフィルムCoFの開口部CoFoの外縁に相当する所定位置に切り込みを確実に入れることができ、しかも、カバーレイフィルムCoFに上下方向に歪み与えることを防止することができる。また、開口該当部除去装置125は、開口該当部積層フィルム2Ff、3Fgから開口該当部CoFqを確実に除去することができ、カバーレイフィルムCoFに所望の外形形状を有する開口部CoFoを形成することが可能となる。しかも、カバーレイフィルムCoFは、上下方向に歪みのない状態を維持することができる。
(10)実施形態5においては、3層フィルム供給装置100dにおいては、開口部CoFoが設けられていないカバーレイフィルムCoFを供給するカバーレイフィルム供給装置135、このカバーレイフィルムCoFに切れ目を入れる切れ目形成装置121、及び、カバーレイフィルムCoFに開口部CoFoを形成する開口該当部除去装置125を有するものであった。しかし、カバーレイフィルム供給装置135は既に開口部CoFoが設けられたカバーレイフィルムCoFを供給してもよく、その場合は、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125を不要とする。
(11)本発明のカバーレイフィルム片の貼付装置は、長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備えるようにしてもよい。
各実施形態の3層フィルム供給装置から供給される3層フィルムのカバーレイフィルムCoFには開口部CoFoが形成されていたが、上記(11)に記載の変形例では、3層フィルム供給装置から供給される3層フィルムのカバーレイフィルムには上記開口部が形成されていない。このため、(11)に記載の変形例における3層フィルム供給装置には、切れ目形成装置121及び開口該当部除去装置125は不要となる。それ以外の各実施形態で述べた事項は、(11)に記載された変形例のカバーレイフィルム片の貼付装置に適用可能である。
1、1a、1b、1c、1d、1e、1f、1g…カバーレイフィルム片の貼付装置、100、100a、100b、100c、100d、100e、100g…3層フィルム供給装置、105…2層フィルム供給装置、110、110g…キャリアフィルム供給装置、115…3層フィルム形成装置、120…開口部形成装置、121…切れ目形成装置、125…開口該当部除去装置、130…前段3層フィルム供給装置、135…カバーレイフィルム供給装置、140…リリースフィルム供給装置、145…2層フィルム形成装置、200、200f…カバーレイフィルム片形成装置、300、300f…カバーレイフィルム片分離装置、310、310f…カバーレイフィルム片吸引装置、320…剥離台、322…鋭角折曲部、350…剥離用案内ロール、400、400f…カバーレイフィルム片搬送貼付装置、500…リリースフィルム分離装置、600、600f…リリースフィルム移送装置、700…キャリアフィルム移送装置、A…走行路、2F…2層フィルム、2Fa…第1の2層フィルム、2Fb…第2の2層フィルム、2Fc…第3の2層フィルム、2Fd…第4の2層フィルム、2Fe…カバーレイフィルム片分離後2層フィルム、2Ff、3Fg…開口該当部積層フィルム、3F…3層フィルム、3Fa…第1の開口部未形成3層フィルム、3Fb…第2の開口部未形成3層フィルム、3Fc、3Fcf…カバーレイフィルム片積層フィルム、3Ff…残余部積層フィルム、CoF…カバーレイフィルム、CoFo…開口部、CoFP、CoFPf…カバーレイフィルム片、CoFg…開口該当部、CoFz…残余部、ReF…リリースフィルム、ReFf…残余部積層リリースフィルム、CyF、CyFg…キャリアフィルム、Sb…被貼付部材(回路基板)
Claims (18)
- 複数の開口部を有する長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、
前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記開口部を含む前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、
前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、
前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備え、
前記カバーレイフィルム片分離装置により前記カバーレイフィルム片が分離された後における前記リリースフィルムを前記キャリアフィルムから分離するリリースフィルム分離装置と、
前記リリースフィルム分離装置により前記キャリアフィルムから分離されたリリースフィルムを所定方向に沿って移送するリリースフィルム移送装置と、
前記リリースフィルム分離装置により前記リリースフィルムから分離されたキャリアフィルムを所定方向に沿って移送するキャリアフィルム移送装置とをさらに備えることを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルム供給装置は、
前記開口部を有するカバーレイフィルム及び前記リリースフィルムがこの順に積層された第1の2層フィルムを所定方向に沿って供給する2層フィルム供給装置と、
前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、
前記2層フィルム供給装置から供給された前記第1の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して前記3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置とを有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルム供給装置は、
前記開口部を有しないカバーレイフィルム及び前記リリースフィルムがこの順に積層された第2の2層フィルムを所定方向に沿って供給する2層フィルム供給装置と、
前記2層フィルム供給装置から供給された前記第2の2層フィルムのうち少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部を形成する開口部形成装置と、
前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、
前記開口部形成装置により少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部が形成された前記第2の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して前記3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置とを有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルム供給装置は、
前記開口部を有しないカバーレイフィルム、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層する第1の開口部未形成3層フィルムを所定方向に沿って供給する前段3層フィルム供給装置と、
前記前段3層フィルム供給装置により供給された前記第1の開口部未形成3層フィルムのうち少なくともカバーレイフィルムに前記開口部を形成することにより前記3層フィルムを形成する開口部形成装置とを有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルム供給装置は、
前記開口部を有するカバーレイフィルム、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層する前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する前段3層フィルム供給装置を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルム供給装置は、
前記開口部を有しないカバーレイフィルムを所定方向に沿って供給するカバーレイフィルム供給装置と、
前記リリースフィルムを所定方向に沿って供給するリリースフィルム供給装置と、
前記カバーレイフィルム供給装置から供給された前記カバーレイフィルム及び前記リリースフィルム供給装置から供給された前記リリースフィルムをこの順に積層して第3の2層フィルムを形成する2層フィルム形成装置と、
前記2層フィルム形成装置により形成された前記第3の2層フィルムのうち少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部を形成する開口部形成装置と、
前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、
前記開口部形成装置により少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部が形成された前記第3の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して前記3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置とを有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルム供給装置は、
前記開口部を有しないカバーレイフィルムを所定方向に沿って供給するカバーレイフィルム供給装置と、
前記リリースフィルムを所定方向に沿って供給するリリースフィルム供給装置と、
前記カバーレイフィルム供給装置から供給された前記カバーレイフィルム及び前記リリースフィルム供給装置から供給された前記リリースフィルムをこの順に積層して第4の2層フィルムを形成する2層フィルム形成装置と、
前記キャリアフィルムを所定方向に沿って供給するキャリアフィルム供給装置と、
前記2層フィルム形成装置で形成された前記第4の2層フィルム及び前記キャリアフィルム供給装置から供給された前記キャリアフィルムをこの順に積層して第2の開口部未形成3層フィルムを形成する3層フィルム形成装置と、
前記3層フィルム形成装置により形成された前記第2の開口部未形成3層フィルムのうち少なくとも前記カバーレイフィルムに前記開口部を形成することにより前記3層フィルムを形成する開口部形成装置とを有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1〜7のいずれかに記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記カバーレイフィルム片形成装置は、先端に切刃が形成されたカッタと、前記カッタを前記カバーレイフィルムの上方から当該カバーレイフィルムの厚さ相当の深さ位置まで下降させ、前記上方まで上昇させるカッタ移動装置とを有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1〜8のいずれかに記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記カバーレイフィルム片分離装置は、前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を吸引するカバーレイフィルム片吸引装置と、前記カバーレイフィルム片積層フィルムを鋭角に折り曲げる鋭角折曲部を備えた剥離台とを有し、前記カバーレイフィルム片吸引装置が前記カバーレイフィルム片を吸着する吸着動作と前記鋭角折曲部が前記カバーレイフィルム片積層フィルムを鋭角に折り曲げる折り曲げ動作とを連動させることにより前記カバーレイフィルム片を前記カバーレイフィルム片積層フィルムから分離することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1〜9のいずれかに記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記リリースフィルム移送装置は、前記カバーレイフィルム片形成装置により前記カバーレイフィルム片が形成され、かつ、カバーレイフィルム片分離装置によりカバーレイフィルム片が分離された後に残存するカバーレイフィルムの残余部を前記リリースフィルムと共に前記所定方向に沿って移送することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項2、3、6または7に記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記キャリアフィルムは、前記キャリアフィルム移送装置により移送されたキャリアフィルムが前記キャリアフィルム供給装置に移送され、当該移送されたキャリアフィルムが前記キャリアフィルム供給装置により再供給されるエンドレスフィルムであることを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1〜11のいずれかに記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、
リリースフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積<キャリアフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積
の関係を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 請求項1〜12のいずれかに記載のカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記カバーレイフィルム、リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、
カバーレイフィルムの硬度<リリースフィルムの硬度≦キャリアフィルムの硬度
の関係を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、
前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、
前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、
前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備え、
前記カバーレイフィルム片分離装置により前記カバーレイフィルム片が分離された後における前記リリースフィルムを前記キャリアフィルムから分離するリリースフィルム分離装置と、
前記リリースフィルム分離装置により前記キャリアフィルムから分離されたリリースフィルムを所定方向に沿って移送するリリースフィルム移送装置と、
前記リリースフィルム分離装置により前記リリースフィルムから分離されたキャリアフィルムを所定方向に沿って移送するキャリアフィルム移送装置とをさらに備えることを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 複数の開口部を有する長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、
前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記開口部を含む前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、
前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、
前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備え、
前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、
リリースフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積<キャリアフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積
の関係を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 複数の開口部を有する長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、
前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記開口部を含む前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、
前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、
前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備え、
前記カバーレイフィルム、リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、
カバーレイフィルムの硬度<リリースフィルムの硬度≦キャリアフィルムの硬度
の関係を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、
前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、
前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、
前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備え、
前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、
リリースフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いリリースフィルムを切断した場合のリリースフィルムの断面積<キャリアフィルムの引張弾性率×走行路に沿う方向の直交方向に沿いキャリアフィルムを切断した場合のキャリアフィルムの断面積
の関係を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。 - 長尺状のカバーレイフィルム、長尺状のリリースフィルム及び長尺状のキャリアフィルムがこの順に積層された3層フィルムを用いて所定形状に形成したカバーレイフィルム片を被貼付部材の所定個所に貼り付けるカバーレイフィルム片の貼付装置であって、
前記3層フィルムを所定方向に沿って供給する3層フィルム供給装置と、
前記3層フィルム供給装置により供給された前記3層フィルムのうち前記カバーレイフィルムにおける所定個所に厚さ方向に沿う切れ目を入れて前記所定形状のカバーレイフィルム片を形成するカバーレイフィルム片形成装置と、
前記カバーレイフィルム片形成装置により形成された前記カバーレイフィルム片を、当該カバーレイフィルム片、前記リリースフィルム及び前記キャリアフィルムがこの順に積層されたカバーレイフィルム片積層フィルムから分離するカバーレイフィルム片分離装置と、
前記カバーレイフィルム片分離装置により分離された前記カバーレイフィルム片を前記被貼付部材の所定個所に搬送して貼り付けるカバーレイフィルム片搬送貼付装置とを備え、
前記カバーレイフィルム、リリースフィルム及び前記キャリアフィルムは、
カバーレイフィルムの硬度<リリースフィルムの硬度≦キャリアフィルムの硬度
の関係を有することを特徴とするカバーレイフィルム片の貼付装置。
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---|---|---|---|---|
JP2007227559A (ja) * | 2006-02-22 | 2007-09-06 | Fujikura Ltd | カバーレイ及びフレキシブルプリント配線板の製造方法 |
WO2011108332A1 (ja) * | 2010-03-03 | 2011-09-09 | 株式会社 ベアック | プラスチックフィルムの剥離装置 |
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2017
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