JPH1052874A - 配向積層板の製造方法及び製造装置並びに糊付装置 - Google Patents

配向積層板の製造方法及び製造装置並びに糊付装置

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JPH1052874A
JPH1052874A JP21080296A JP21080296A JPH1052874A JP H1052874 A JPH1052874 A JP H1052874A JP 21080296 A JP21080296 A JP 21080296A JP 21080296 A JP21080296 A JP 21080296A JP H1052874 A JPH1052874 A JP H1052874A
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cut
stepped
roll
forming
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JP21080296A
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English (en)
Inventor
Norio Matsumoto
訓男 松本
Keizo Nakagawa
敬三 中川
Mamoru Okamoto
護 岡本
Masahiro Nakagawa
雅裕 中川
Kenji Sasaki
健治 佐々木
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Machines For Manufacturing Corrugated Board In Mechanical Paper-Making Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一層毎に各段付カット紙の段の向きが直交す
るよう配向されている配向積層板を自動的に製造する。 【解決手段】 原紙ロール1はカット紙供給装置Aによ
りカットされてカット紙2aとなる。このカット紙2a
は、カット紙成形装置Bにより段成形されて段付カット
紙2bとなり、この段付カット紙2bは、段付カット紙
搬送装置Cにより配向積層接着装置Gに搬送される。こ
の配向積層接着装置Gには、ライナ紙搬送装置Fにより
ライナ紙供給装置Eからライナ紙も搬送される。配向積
層接着装置Gは、ライナ紙の上に、段付カット紙2bを
順次積層していく。この場合、一層の積層をするごと
に、旋回動作をして、一層毎に各段付カット紙2bの段
の向きが直交するよう配向する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配向積層板の製造方
法及び製造装置に関し、段成形時の段割れが発生するこ
となく、自動的に配向積層板を製造することができるよ
うにしたものである。
【0002】また本発明は、糊付装置に関し、用紙に対
して糊付をする際に、用紙の外周縁部への糊の塗布を行
なわないように糊付範囲を調整することができるように
したものである。
【0003】
【従来の技術】段ボールの強度を向上させるために、各
種の工夫がされている。その中で、強度向上のため、幅
方向に対して斜めの段を有する段ボールを形成すること
が行なわれている。
【0004】ここで、幅方向に対して斜めの段を有する
段ボールを形成する従来技術の一例として、特願平5−
517298号『段ボールの製造方法及び段ボールの製
造装置』に記載されている技術について、図21及び図
22を参照して説明する。
【0005】図21及び図22に示すように、段成形機
01は、段ロール02と成形台03とで構成されてい
る。段ロール02の表面には軸方向に伸びる段成形歯0
2aが形成されており、成形台03の下面にはラック状
の多数の段成形歯03aが形成されている。段成形歯0
2aと段成形歯03aは噛み合うことができるようにな
っている。しかも、成形台03は、その下面側でカット
紙04を吸着・保持した状態で、段ロール02に噛合し
つつ直線移動することができるようになっている。
【0006】このような段成形機01により段ボールを
作製するには、まず、一定幅の中芯原紙を一定間隔にカ
ットすることにより、平行四辺形の一定サイズのカット
紙04を供給する。このカット紙04の一辺が、段成形
機01の段成形歯02a,03aに対して側方へ15〜
84°の挿入角を形成する状態で、カット紙04を段ロ
ール02と成形台03との間にかみ込ませていく。つま
り、上記角度状態を保持しつつ、カット紙04を成形台
03の下面に吸着・保持した状態で、成形台03を直線
移動していく。このようにすることにより、カット紙0
4の幅方向に対して傾斜した段を有する段付カット紙0
4aを製造することができる。
【0007】このようにして製造した段付カット紙04
aとライナ紙05とを貼り合わせることにより、図23
に示すような片面段ボール06を製造している。
【0008】また一般に、段ボールを作製する際には、
糊付装置により段付カット紙の段頂部に糊を塗布し、糊
付された複数の段付カット紙を積層接着している。
【0009】ここで、従来の糊付装置の一例を、図24
及び図25を参照して説明する。両図に示すように、搬
送パレット101は、走行フレーム102の走行レール
103に沿い移動することができる。この搬送パレット
101は、その底面側にて段付カット紙104をバキュ
ーム吸引して吸着する。このため、搬送パレット101
の移動に伴い、段付カット紙104も移動していく。
【0010】段付カット紙104の移動経路の途中に
は、搬送移動されていく段付カット紙104の段頂部
に、ロール周面が接触する状態で糊付ロール105が配
置されている。この糊付ロール105の周面には糊が連
続的に付着されている。
【0011】このため、段付カット紙104は、搬送パ
レット101に吸着されて走行フレーム102に沿い移
動していくと、糊付ロール105の上側のロール周面に
接触して通過していき、段付カット紙104の段頂部に
糊の付着がおこなわれる。この場合、段付カット紙10
4への糊付範囲は、図26に示すように、紙面の全面で
ある。
【0012】段付カット紙104への糊付をしたら、搬
送パレット101は、バキューム吸引をやめて、糊付さ
れた段付カット紙104を離し、次段の積層接着工程に
渡す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図21〜図
23に示した従来技術には次のような問題があった。
【0014】(1)平行四辺形のカット紙04を、段成
形歯02a,03aに対して側方へ15〜84°の挿入
角を形成する状態でかみ込ませて段成形した場合には、
カット紙04の先端部の紙幅の小さい部分に対して、段
成形時に高い張力が発生して、カット紙04の先端部に
段割れが発生することがあった。
【0015】(2)上記従来技術では、一枚の段付カッ
ト紙04aに、一枚のライナ紙05を貼り合わせた片面
段ボール06のみしか製造することができず、使用用途
が限定されている。つまり、配向積層板(これは後述す
るように、本発明によって、始めて製造することができ
る紙板である)のような、高強度な紙板を作製すること
ができなかった。
【0016】(3)従来技術は段形成をする技術だけで
あり、段形成の前段の技術や、段形成の後段の技術は何
ら開発されていない。つまり、原紙のカットから配向積
層板の完成までを自動的に実行することができなかっ
た。
【0017】また図24〜図26に示した従来技術には
次のような問題があった。
【0018】(4)段付カット紙104同志を積層接着
装置で積層接着する場合、段付カット紙104及び積層
接着装置の位置決め誤差により、段付カット紙104相
互の外周縁部に、はみ出しが発生することがある。この
ような場合、はみ出し部にも糊が塗布されているため、
この糊が積層接着装置に付着してしまう。このため、以
降の積層接着時に、段付カット紙が積層接着装置に付着
している糊に触れて積層接着装置の方に接着してしま
い、良好な積層接着ができなくなってしまう恐れがあ
る。
【0019】本発明は、上記従来技術に鑑み、段成形時
の段割れが発生することなく、自動的に配向積層板を製
造することのできる配向積層板の製造方法及び製造装置
を提供することを目的とする。
【0020】また本発明は、上記従来技術に鑑み、糊付
の際に用紙の外周縁部への糊の付着を行なわないように
糊付範囲を調整することのできる糊付装置を提供するこ
とを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き出
した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイズ
のカット紙を製造するカット紙供給工程と、互いに平行
で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えられている段
成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が備えられて
前記段成形ロールに噛合する段成形ラックとの間に、前
記カット紙を平行に噛み込ませることにより、カット紙
の幅方向に対して直角の段を成形して段付カット紙とす
るカット紙成形工程と、段頂部に糊付された前記段付カ
ット紙を積層・接着するとともに、一層の段付カット紙
を積層・接着する毎に、すでに積層・接着している段付
カット紙を一定角度だけ旋回させてから次段の段付カッ
ト紙を積層・接着していくことにより、一層毎に各段付
カット紙の段の向きが交差するよう配向する配向積層接
着工程と、を有することを特徴とする。
【0022】また本発明の構成は、ロール状に巻いた原
紙を引き出し、引き出した原紙を一定間隔でカットする
ことにより一定サイズのカット紙を製造するカット紙供
給工程と、互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形
歯が備えられている段成形ロールと、ラック状の多段の
段成形歯が備えられて前記段成形ロールに噛合する段成
形ラックとの間に、前記カット紙を平行に噛み込ませる
ことにより、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形
して段付カット紙とするカット紙成形工程と、段付カッ
ト紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送ラックにより
前記段付カット紙を吸着・保持して搬送する段付カット
紙搬送工程と、搬送されている段付カット紙の段頂部に
接触することにより、段頂部に糊を塗布する糊付工程
と、段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着
するとともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎
に、すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度
だけ旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着し
ていくことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向き
が交差するよう配向する配向積層接着工程と、を有する
ことを特徴とする。
【0023】また本発明の構成は、ロール状に巻いた原
紙を引き出し、引き出した原紙を一定間隔でカットする
ことにより一定サイズのカット紙を製造するカット紙供
給工程と、互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形
歯が備えられている段成形ロールと、ラック状の多段の
段成形歯が備えられて前記段成形ロールに噛合する段成
形ラックとの間に、前記カット紙を平行に噛み込ませる
ことにより、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形
して段付カット紙とするカット紙成形工程と、段付カッ
ト紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送ラックにより
前記段付カット紙を吸着・保持して搬送する段付カット
紙搬送工程と、搬送されている段付カット紙の段頂部に
接触することにより、段頂部に糊を塗布する糊付工程
と、予め定尺にカットされてフラット形状となって蓄え
られているライナ紙を、搬送するライナ紙搬送工程と、
搬送されてきたライナ紙の上に、段頂部に糊付された前
記段付カット紙を順次積層・接着するとともに、一層の
段付カット紙を積層・接着する毎に、すでに積層・接着
しているライナ紙及び段付カット紙を一定角度だけ旋回
させてから次段の段付カット紙を積層・接着していくこ
とにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交差す
るよう配向する配向積層接着工程と、を有することを特
徴とする。
【0024】また本発明の構成は、ロール状に巻いた原
紙を引き出し、引き出した原紙を一定間隔でカットする
ことにより一定サイズのカット紙を製造するカット紙供
給装置(A)と、互いに平行で軸方向に伸びる複数本の
段成形歯が備えられている段成形ロールと、ラック状の
多段の段成形歯が備えられて前記段成形ロールに噛合す
る段成形ラックとの間に、前記カット紙を平行に噛み込
ませることにより、カット紙の幅方向に対して直角の段
を成形して段付カット紙とするカット紙成形装置(B)
と、段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着
するとともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎
に、すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度
だけ旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着し
ていくことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向き
が交差するよう配向する配向積層接着装置(G)と、を
有することを特徴とする。
【0025】また本発明の構成は、ロール状に巻いた原
紙を引き出し、引き出した原紙を一定間隔でカットする
ことにより一定サイズのカット紙を製造するカット紙供
給装置(A)と、互いに平行で軸方向に伸びる複数本の
段成形歯が備えられている段成形ロールと、ラック状の
多段の段成形歯が備えられて前記段成形ロールに噛合す
る段成形ラックとの間に、前記カット紙を平行に噛み込
ませることにより、カット紙の幅方向に対して直角の段
を成形して段付カット紙とするカット紙成形装置(B)
と、段付カット紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送
ラックにより前記段付カット紙を吸着・保持して搬送す
る段付カット紙搬送装置(C)と、段付カット紙搬送装
置(C)で搬送されている段付カット紙の段頂部に接触
することにより、段頂部に糊を塗布する糊付装置(D)
と、段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着
するとともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎
に、すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度
だけ旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着し
ていくことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向き
が交差するよう配向する配向積層接着装置(G)と、を
有することを特徴とする。
【0026】また本発明の構成は、ロール状に巻いた原
紙を引き出し、引き出した原紙を一定間隔でカットする
ことにより一定サイズのカット紙を製造するカット紙供
給装置(A)と、互いに平行で軸方向に伸びる複数本の
段成形歯が備えられている段成形ロールと、ラック状の
多段の段成形歯が備えられて前記段成形ロールに噛合す
る段成形ラックとの間に、前記カット紙を平行に噛み込
ませることにより、カット紙の幅方向に対して直角の段
を成形して段付カット紙とするカット紙成形装置(B)
と、段付カット紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送
ラックにより前記段付カット紙を吸着・保持して搬送す
る段付カット紙搬送装置(C)と、段付カット紙搬送装
置(C)で搬送されている段付カット紙の段頂部に接触
することにより、段頂部に糊を塗布する糊付装置(D)
と、予め定尺にカットされてフラット形状となっている
ライナ紙を蓄えているライナ紙供給装置(E)と、前記
ライナ紙供給装置(E)からライナ紙を搬送するライナ
紙搬送装置(F)と、搬送されてきたライナ紙の上に、
段頂部に糊付された前記段付カット紙を順次積層・接着
するとともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎
に、すでに積層・接着しているライナ紙及び段付カット
紙を一定角度だけ旋回させてから次段の段付カット紙を
積層・接着していくことにより、一層毎に各段付カット
紙の段の向きが交差するよう配向する配向積層接着装置
(G)と、を有することを特徴とする。
【0027】また本発明の構成は、前記カット紙供給装
置(A)は、ロール上に巻いた原紙を引き出す紙送りロ
ールと、引き出された原紙の弛みを吸収するダンサロー
ルと、周面にカッター刃を有しており原紙を間にしてア
ンビルシリンダに転接することにより原紙を一定間隔で
カットするナイフシリンダと、ナイフシリンダとアンビ
ルシリンダとの間に原紙を送り込む第1のピンチローラ
と、ナイフシリンダとアンビルシリンダによりカットさ
れたカット紙をナイフシリンダとアンビルシリンダから
排出する第2のピンチローラと、カット紙を吸着・保持
して搬送するバキューム搬送レバーと、を備えているこ
とを特徴とする。
【0028】また本発明の構成は、前記カット紙成形装
置(B)は、互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成
形歯が備えられている段成形ロールと、ラック状の多段
の段成形歯が備えられるとともにカット紙を間にして前
記段成形ロールに噛合しつつ直線移動し、且つ、カット
紙を吸着・保持するためのバキュームユニット並びにカ
ット紙に熱を加える加熱ヒータを内蔵している段成形ラ
ックと、カット紙に段を成形するためのニップ圧を付与
するよう前記段成形ロールを段成形ラック側に押し付け
るロール押付シリンダと、前記段成形ラックを直線移動
させるよう駆動する駆動機構と、を備えていることを特
徴とする。
【0029】また本発明の構成は、前記段付カット紙搬
送装置(C)は、表面には段付カット紙の段形状と同様
な段形状が備えられるとともに、カット紙を吸着・保持
するためのバキュームユニット並びにカット紙に熱を加
える加熱ヒータを内蔵しており、前記カット紙成形装置
(B)から受け取った段付カット紙を前記糊付装置
(D)を経由して前記配向積層接着装置(G)にまで搬
送する搬送ラックと、搬送ラックを上下方向に移動させ
るラック上下動シリンダと、搬送ラックを前記カット紙
成形装置(B)から前記糊付装置(D)を経由して前記
配向積層接着装置(G)にまで往復移動させるよう駆動
する駆動機構と、を備えていることを特徴とする。
【0030】また本発明の構成は、前記糊付装置(D)
は、糊を備えた糊トレイと、この糊トレイに備えた糊が
付着するとともに前記段付カット紙搬送装置(C)で搬
送されている段付カット紙の段頂部に接触する糊付ロー
ルと、糊付ロールに付着した糊の量を調整するドクタブ
レードと、を備えていることを特徴とする。
【0031】また本発明の構成は、前記ライナ紙供給装
置(E)は、 予め定尺にカットされてフラット形状と
なっているライナ紙を蓄えているライナ紙供給台と、蓄
えているライナ紙の最上部の高さ位置が常に一定となる
ようにライナ紙供給台を昇降させる供給台昇降装置と、
を備えていることを特徴とする。
【0032】また本発明の構成は、前記ライナ紙搬送装
置(F)は、バキュームユニットを内蔵しており前記ラ
イナ供給装置(E)からライナ紙を吸着するバキューム
搬送フレームと、ライナ紙を吸着したバキューム搬送フ
レームを前記ライナ紙供給装置(E)から前記配向積層
接着テーブル(G)にまで往復移動させるよう駆動する
駆動装置と、を備えていることを特徴とする。
【0033】また本発明の構成は、前記配向積層接着装
置(G)は、バキュームユニット及び昇降・旋回機構を
内蔵した配向積層接着テーブルを備えていることを特徴
とする。
【0034】また本発明の構成は、走行レールを備えた
走行フレームと、用紙を保持した状態で走行レールに沿
い走行していく搬送パレットと、搬送パレットの走行に
より搬送されていく前記用紙の搬送経路の途中の位置に
配置されておりロール周面が前記用紙に接触することに
より糊を用紙に塗布する糊付ロールとを備えた糊付装置
において、前記走行レールに沿うとともに、前記糊付ロ
ールに対向する部分には、糊付ロール側に向かって突出
しかつ走行方向の長さが用紙の走行方向の長さよりも短
くなっている突出部が形成されているガイドレールを、
前記走行フレームを備え、前記搬送パレットは、前記走
行レールに沿い走行するパレット本体と、用紙を保持す
るとともに前記パレット本体に対して昇降自在に配置さ
れ且つ前記ガイドレールに沿い昇降移動する用紙保持部
とを具備しており、前記糊付ロールは、前記用紙保持部
がガイドレールの突出部に達して糊付ロール側に位置シ
フトした状態のときに、ロール周面が用紙に接触する位
置に配置されており、更に、前記糊付ロールの周面のう
ち軸端部近傍の両側位置の糊をかき取るスクレーパを備
えたことを特徴とする。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づき詳細に説明する。
【0036】図1は本発明の第1の実施の形態にかかる
配向積層板の製造装置の全体構成を示す平面図、図2は
その側面図、図3は図1のA−A矢視図である。この製
造装置は、2台のカット紙供給装置Aと、1台のカット
紙成形装置Bと、2台の段付カット紙搬送装置Cと、2
台の糊付装置Dと、1台のライナ紙供給装置Eと、1台
のライナ紙搬送装置Fと、1台の配向積層接着装置Gを
主要構成としており、7工程の作業を実行することによ
り、配向積層板を自動的に製造するものである。
【0037】カット紙供給装置Aは、原紙ロール1と、
ダンサロール3と、紙送りロール4と、第1のピンチロ
ール5と、ナイフシリンダ6と、アンビルシリンダ7
と、第2のピンチロール8と、バキューム搬送レバー9
を主要部材として構成されている。
【0038】このカット紙供給装置Aでは、原紙ロール
1から紙送りロール4により供給紙2が引き出される。
引き出された供給紙2は、供給原紙の弛みを吸収するダ
ンサロール3を経由して第1のピンチロール5へと導か
れる。ナイフシリンダ6は、円筒外周にカッター刃を埋
め込んであり、このナイフシリンダ6に転接するアンビ
ルシリンダ7は周面にステンレス板を巻き付けている。
前記第1のピンチローラ5により、供給紙2を、ナイフ
シリンダ6とアンビルシリンダ7との間に送り込むと、
供給紙2は所定の形状・寸法にカッティングされて長方
形の一定サイズのカット紙(中芯紙)2aとなる。
【0039】供給紙2を、ナイフシリンダ6とアンビル
シリンダ7とによりカットしてなるカット紙2aは、第
2のピンチローラ8によりシリンダ6,7から排出され
て外部に送り出される。
【0040】バキューム搬送レバー9は、第2のピンチ
ローラ8により排出されたカット紙2aを、真空引きし
て吸着・保持するとともに、吸着・保持したカット紙2
aを、次段のカット紙成形装置Bの段成形ラック10上
の所定の位置まで搬送する。バキューム搬送レバー9
は、段成形ラック10上の所定の位置に達したら、真空
吸着をやめて、カット紙2aを段成形ラック10に渡
す。その後、バキューム搬送レバー9は、次のカット紙
2aを吸着・保持するため、第2のピンチローラ8に向
かって戻っていく。
【0041】このカット紙供給装置Aでは、ナイフシリ
ンダ6とアンビルシリンダ7とによりカットしたカット
紙2aを、第2のピンチローラ8により排出し、排出し
たカット紙2aを、バキューム搬送レバー9により吸着
・保持して搬送するようにしたので、切断後のカット紙
2aがめくれることなく、搬送することができる。
【0042】また、このカット紙供給装置Aでは、原紙
ロール1をカットしてカット紙2aを得る機構としてい
る。このようにしているため、紙詰まりが発生しにくく
なっている。このような機構を採用した理由は次の通り
である。即ち、一般の中芯紙は、紙の剛性が低く予めス
トックしたカット紙を枚葉的に一枚づつ送ることが困難
であり、仮に、カット紙を一枚づつ供給するような機構
とした場合には、紙詰まり等が発生し易いことを考慮し
て、本装置では枚葉紙を送る機構を採用しなかったので
ある。
【0043】カット紙成形装置Bは、段成形ラック10
と、直動式軸受11と、成形ラック駆動装置12と、段
成形ロール14と、ロール押付シリンダ15とを主要部
材として構成されている。
【0044】段成形ラック10には、カット紙2aを吸
着・保持するためのバキュームユニットと、加熱ヒータ
が内蔵されており、また、段成形ラック10の表面に
は、ラック状の多段の段成形歯が備えられている。この
段成形ラック10は、直動式軸受11により、レール上
を走行(往復直線移動)することができる。
【0045】成形ラック駆動装置12は、例えば直動式
シリンダ(油圧シリンダ)を採用しており、この成形ラ
ック駆動装置12の駆動により、段成形ラック10が往
復直線移動をすることができる。
【0046】段成形ロール14の表面には、互いに平行
で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えられている。
ちょうど、段成形ラック10の段成形歯と、段成形ロー
ル14の段成形歯とが噛合するようになっている。
【0047】ロール押付シリンダ15は、段成形ロール
14を段成形ラック10に向けて押し付けるような押付
力を発生する。
【0048】このカット紙成形装置Bでは、カット紙供
給装置Aのバキューム搬送レバー9により搬送されてき
たカット紙2aは、段成形ラック10のバキュームユニ
ットで吸引されて段成形ラック10にて受け取られる。
この段成形ラック10は、一般の段ロールと異なり、平
面となっており広い面積でカット紙2aの全面を保持で
きる。このためカット紙2aの蛇行を防止することがで
きる。
【0049】また、段成形ラック10は、加熱ヒータを
内蔵しているため、保持したカット紙2aの紙面全域に
対して同時加熱が行なえるため、加熱の均一化および加
熱時間の短縮化を図ることができる。
【0050】結局、段成形ラック10によれば、段成形
ロール同志の段成形に比べて、より確実なカット紙の保
持および効率的な加熱を行なうことができる。
【0051】このようなカット紙成形装置Bにおいて、
カット紙2aを吸着・保持しつつ加熱している段成形ラ
ック10を、成形ラック駆動装置12により直線往復移
動させていくと、段成形ラック10の段成形歯と段成形
ロール14の段成形歯との間にカット紙2aが挟まれる
状態となる。このとき、ロール押付シリンダ15によ
り、段成形ロール14に対して、段成形のためのニップ
圧が与えられる。このため、カット紙2aを間に挟ん
で、段成形ラック10の段成形歯と段成形ロール14の
段成形歯とが噛合し、段成形ラック10の移動に応じ
て、段成形ロール14が回転し、カット紙2aには段成
形が行なわれる。
【0052】このように、ロール押付シリンダ15によ
りニップ圧を付与しているため、段成形が容易に実行で
きる。また、カット紙2aを、段成形ラック10と段成
形ロール14との間に平行に噛み込ませることにより、
当該カット紙2aの幅方向に対して直角の段を有する段
付カット紙2bを製造するようにしているので、カット
紙の先端部に段割れが発生することはない。
【0053】段成形ロール14を通過して段成形がされ
た段付カット紙2bは、次段の段付カット紙搬送装置C
の搬送ラック16の下の位置にまで搬送される。
【0054】段付カット紙搬送装置Cは、搬送ラック1
6と、ラック上下動シリンダ17と、搬送ラック駆動装
置18と、搬送ラック16の移動をガイドするための直
動式軸受と、レールとを主要部材として構成されてい
る。
【0055】搬送ラック16はバキュームユニット及び
ヒータを内蔵しており、また、表面は段成形ラック10
と同様な段形状となっている。このため、搬送ラック1
6のバキュームユニットにより段付カット紙2bを吸着
しつつ、表面の段形状にて保持するため、段付カット紙
2aの形保持ができる。また、ヒータにより段付カット
紙2aの紙面全域に対して同時加熱が行なえるため、加
熱の均一化と加熱時間の短縮化を図ることができる。
【0056】この段付カット紙搬送装置Cでは、ラック
上下動シリンダ17により、搬送ラック16を段成形ラ
ック10の上にまで下降させる。この状態で搬送ラック
16のバキュームユニットにより段付カット紙2aを搬
送ラック16に吸着させる。このようにして段付カット
紙2aを吸着した搬送ラック16を、ラック上下動シリ
ンダ17により、こんどは上昇させる。
【0057】その後、搬送ラック駆動装置18を駆動さ
せ、搬送ラック16を、直動式軸受とレールに沿い移動
させることにより、糊付装置Dの糊付ロール19上を経
由して配向積層接着装置Gの配向積層接着テーブル22
上の位置にまで搬送する。
【0058】搬送ラック16は、図4に示すように、そ
の表面形状は段成形ラック10の段成形歯と同じ形状と
なっており、段成形ラック10から段付カット紙2bを
取り出すときに、段の底部に設けたバキューム穴から、
段付カット紙2bの段底部を吸い付けて保持し、段付カ
ット紙2bの段形状を確保する。
【0059】糊付装置Dは、糊付ロール19と、ドクタ
ブレード20と、糊を備えた糊トレイ21を主要部材と
して構成されている。図4に示すように、糊付ロール1
9とドクタブレード20との隙間を調整することによ
り、糊付ロール19に付着する糊膜30の糊厚を適量に
調整することができる。そして、搬送ラック16により
搬送されてきた段付カット紙2bが、糊付ロール19の
上部周面に接触して通過する際に、段付カット紙2bの
段頂部のみに、適正量の糊が塗布される。
【0060】ライナ紙供給装置Eは、ライナ紙供給台2
4と、供給台昇降装置25と、ライナ紙トレイ26を主
要部材として構成されている。
【0061】このライナ紙供給装置Eでは、予め定尺に
カットされてフラット形状となっているライナ紙23
を、カット紙供給台24に積み重ねてセットしている。
そして、最上部にあるライナ紙23が、次段のライナ紙
搬送装置Fのバキューム搬送フレーム27にて常に搬出
可能な高さ位置となるように、供給台昇降装置25によ
りライナ紙23を順次上昇させていって、ライナ紙23
の紙取出し位置を一定化させるようにしている。
【0062】上述した構成となっているため、ライナ紙
23を新たに供給する際には、ライナ紙トレイ26を単
位として、ライナ紙23が無くなったライナ紙トレイ2
6と、ライナ紙23をセットしているライナ紙トレイ2
6とを交換して供給をすることができる。このため、ラ
イナ紙23の供給・交換が簡単にできる。
【0063】ライナ紙搬送装置Fは、バキューム搬送フ
レーム27と、直動式シリンダでなる搬送フレーム用駆
動装置28と、上下動シリンダ33と、バキュームパッ
ト34を主要部材として構成されている。
【0064】このライナ紙搬送装置Fでは、ライナ紙2
3の上方に位置させたバキュームパット34を上下動シ
リンダ33により下降させ、カット紙供給台24上のラ
イナ紙23をバキュームパット34で吸いつけて保持す
る。その後、ライナ紙23を保持したバキュームパット
34を上昇させる。次に、搬送フレーム用駆動装置28
によりバキューム搬送フレーム27を、次段の配向積層
接着装置Gの配向積層接着テーブル22の位置にまで移
動させる。そして、バキューム搬送フレーム27から配
向積層接着テーブル22にライナ紙23をセットする。
【0065】なお、ライナ紙搬送装置Fによるライナ紙
23の搬出タイミングは、段付カット紙搬送装置Cによ
る段付カット紙2bの搬送タイミングと連携させて、任
意に設定できるようにしている。
【0066】配向積層接着装置Gは、バキュームユニッ
ト及び昇降旋回機構を有する配向積層接着テーブル22
を主要部材として構成されている。この配向積層接着装
置Gでは、ライナ紙23と段付カット紙2b、若しく
は、段付カット紙2b同志を、配向させながら積層・接
着を行なうものである。
【0067】即ち、ライナ紙搬送装置Fのバキューム搬
送フレーム27により配向積層接着テーブル22上に搬
送されてきたライナ紙23を、この配向積層接着テーブ
ル22に内蔵したバキュームユニットにより吸いつけて
配向積層接着テーブル22上にセットする。
【0068】次に、段付カット紙搬送装置Cの搬送ラッ
ク16により搬送されて配向積層接着テーブル22の上
方に位置するとともに、搬送途中で糊付装置Cにより糊
が付着した段付カット紙2bに向けて、配向積層接着テ
ーブル22が上昇していく。このため、搬送ラック16
に吸着された糊付の段付カット紙2bと、配向積層接着
テーブル22上のライナ紙23とが押し付けられて接着
する。このようにして押付圧力を一定とした押し付け状
態を、一定時間保持することにより、確実な接着をす
る。その後、搬送ラック16側のバキュームユニットを
切ることにより、配向積層接着テーブル22上に1段目
の段付カット紙2b(♯1)を積層・接着することがで
きる。
【0069】次に、配向積層接着テーブル22を下降さ
せ、一定角度(90°)旋回させて、糊付の2段目の段
付カット紙2b(♯2)が搬送ラック16により搬送さ
れてくるのを待つ。
【0070】配向積層接着テーブル22の上方に、糊付
きの2段目の段付カット紙2b(♯2)を吸着した搬送
ラック16が位置したら、配向積層接着テーブル22
は、搬送ラック16に向かって上昇していく。そして、
1段目の段付カット紙2bと2段目の段付カット紙2b
とを一定時間押し付けて接着した後、搬送ラック16側
のバキュームユニットを切ることにより、配向積層接着
テーブル22上に、第2段目の段付カット紙2bの積層
・接着ができる。その後、配向積層接着テーブル22は
下方位置に下降して元の位置にまで旋回して、糊付きの
3段目の段付カット紙2b(♯3)が搬送ラック16に
より搬送されてくるのを待つ。
【0071】以降は同様に、「配向積層接着テーブル2
2の搬送ラック16への押し付け→押付圧力を一定にし
たまま一定時間保持→テーブル下降→テーブル旋回」と
いう動作を繰り返すことにより、順次配向積層接着がで
き、一層ごとに段付カット紙2bの段の向きが直交した
配向積層板を形成することができる。
【0072】配向積層板は、段付カット紙2bを多数積
層しており、しかも、一層毎に各段付カット紙2bの段
の向きが直交するよう配向されているため高強度であ
り、多くの用途があり、例えば段ボール製板紙や紙製緩
衝材として用いることができる。
【0073】次に、図5〜図12を参照して、第1の実
施の形態にかかる配向積層板の製造装置により配向積層
板を製造する手順(特に配向積層して接着する手順)を
説明する。なお、各図において(a)は平面状態を示
し、(b)は側面状態を示している。
【0074】図5において、右側の搬送ラック16
(R)は配向積層接着テーブル22上にあり、1段目の
段付カット紙2b(♯1)と2段目の段付カット紙2b
(♯2)とを接着している。一方、左側の搬送ラック1
6(L)は、段成形ラック10から、段成形された3段
目の段付カット紙2b(♯3)を受け取っている。この
ような、積層接着作業及び段付カット紙2b(♯3)の
受け取りが完了したら、図6に示す動作に移行する。な
お、図5において、19(R)は右側の糊付ロール、1
9(L)は左側の糊付ロール、23はライナ紙である。
【0075】図6において、搬送ラック16(R),1
6(L)は左回りに旋回する。この旋回の際には、搬送
ラック16(L)により搬送される段付カット紙2b
(♯3)の段頂部は、糊付ロール19(L)に接触する
ことにより糊が塗布される。一方、搬送ラック16
(L)が旋回したためスペースができた段成形ラック1
0上には、左側のカット紙供給装置Aにより、4段目の
カット紙2a(♯4)が供給される。
【0076】図7に示すように、搬送ラック16
(R),16(L)は更に左回りの旋回を続ける。一
方、段成形ラック10は右方向に移動し、カット紙2a
(♯4)は、段成形ロール14と段成形ラック10との
間に挾持されて段が成形されて、段付カット紙2b(♯
4)となる。また、配向積層接着テーブル22は、右回
りに旋回する。
【0077】図8に示すように、搬送ラック16
(R),16(L)は更に左回りの旋回を続ける。一
方、段成形ラック10は右方向への移動を完了し、段成
形ロール14と段成形ラック10とによる、カット紙2
a(♯4)からの段付カット紙2b(♯4)への成形が
完了する。
【0078】図9に示すように、搬送ラック16
(R),16(L)は左回りの旋回を完了し、搬送ラッ
ク16(L)は配向積層接着テーブル22上にあり、段
付カット紙2b(♯2)と段付カット紙2b(♯3)と
を接着している。一方、搬送ラック16(R)は、段成
形ラック10から、段成形された4段目の段付カット紙
2b(♯4)を受け取っている。このような、積層接着
作業及び段付カット紙2b(♯4)の受け取りが完了し
たら、図10に示す動作に移行する。
【0079】図10に示すように、搬送ラック16
(R),16(L)は、今度は右回りに旋回する。この
旋回の際には、搬送ラック16(R)により搬送される
段付カット紙2b(♯4)の段頂部は、糊付ロール19
(R)に接触することにより糊が塗布される。一方、搬
送ラック16(R)が旋回したためスペースができた段
成形ラック10上には、右側のカット紙供給装置Aによ
り、5段目のカット紙2a(♯5)が供給される。
【0080】図11に示すように、搬送ラック16
(R),16(L)は更に右回りの旋回を続ける。一
方、段成形ラック10は左方向に移動し、カット紙2a
(♯5)は、段成形ロール14と段成形ラック10との
間に挾持されて段が成形されて、段付カット紙2b(♯
5)となる。また、配向積層接着テーブル22は、今度
は左回りに旋回する。
【0081】図12に示すように、搬送ラック16
(R),16(L)は更に右回りの旋回を続ける。一
方、段成形ラック10は左方向への移動を完了し、段成
形ロール14と段成形ラック10とによる、カット紙2
a(♯5)からの段付カット紙2b(♯5)への成形が
完了する。
【0082】搬送ラック16(R),16(L)の右回
りの旋回が完了すると、図5に示す初期状態に戻り一巡
の製造を完了する。そして、図5〜図12の動作を繰り
返すことにより、多段の配向した積層を行なうことがで
きる。
【0083】次に、本発明の第2の実施の形態にかかる
配向積層板の製造装置を、平面図である図13及び側面
図である図14に示す。
【0084】第2の実施の形態にかかる製造装置は、1
台のカット紙供給装置Aと、1台のカット紙成形装置B
と、1台の段付カット紙搬送装置Cと、1台の糊付装置
Dと、1台のライナ紙供給装置Eと、1台のライナ紙搬
送装置Fと、1台の配向積層接着装置Gを主要構成とし
ており、7工程の作業を実行することにより、配向積層
板を自動的に製造するものである。
【0085】各装置A〜Gの機構・動作は第1の実施の
形態と同じであり、各装置A〜Gを直線状に配置してい
る。
【0086】次に、本発明の第3の実施の形態にかかる
配向積層板の製造装置を、平面図である図15、図15
のB−B矢視図である図16、図15のC−C矢視図で
ある図17に示す。
【0087】第3の実施の形態にかかる製造装置は、2
台のカット紙供給装置Aと、1台のカット紙成形装置B
と、2台の段付カット紙搬送装置Cと、2台の糊付装置
Dと、1台のライナ紙供給装置Eと、2台のライナ紙搬
送装置Fと、2台の配向積層接着装置Gを主要構成とし
ており、7工程の作業を実行することにより、配向積層
板を自動的に製造するものである。
【0088】各装置A〜Gの機構・動作は第1の実施の
形態と同じである。この第3の実施の形態では、装置
A,Bを直線状に配置し、装置C,D,Gを装置A,B
に対して直角方向に配置している。
【0089】次に、段付カット紙などの用紙に糊付をす
る際に、用紙の外周縁部への糊付を行なわないように糊
付範囲を調整することのできる本発明の実施の形態にか
かる糊付装置を図18〜図20を参照して説明する。
【0090】図18に示すように、走行フレーム200
には、直線状の走行レール201と、中央部で下方に突
出する突出部202aを有するガイドレール202が配
置されている。
【0091】伸縮式搬送パレット203は、パレット本
体203aと、カット紙保持部203bと、カット紙保
持部203bの上面に固定されて上方に伸びるロッド2
03cと、ロッド203cの頂部に備えたローラ203
dと、バネ機構203eとを有している。
【0092】伸縮式搬送パレット203のパレット本体
203aは、走行レール201に沿って水平に走行す
る。カット紙保持部203bは、ロッド203cを介し
て、パレット本体203aに対して昇降自在に配置され
ており、さらに、バネ機構203により上方に付勢され
ている。バネ機構203eにより上方に付勢されている
ロッド203cの頂部に備えたローラ203dは、ガイ
ドレール202に押し付けられている。また、カット紙
保持部203bは、その下面にて段付カット紙104を
吸着している。
【0093】糊付ロール204は、ガイドレール202
の突出部202aの真下に位置するよう配置されてい
る。この糊付ロール204の周面のうち軸端近傍部分に
は、図18及び図19に示すように、一対のスクレーパ
205が接触しており、糊付ロール204の周面のうち
軸端近傍部分の糊はスクレーパ205により、かき落と
されるようになっている。従って、糊付ロール204の
軸方向に関しては、長さLfに亙って糊が塗布されるよ
うになっている。なお、図20に示すように、段付カッ
ト紙104の左右方向の長さLdは、長さLfよりも長
くなっている。
【0094】段付カット紙104を吸着した伸縮式搬送
パレット203のパレット本体203aが走行レール2
01に沿い移動していくと、ローラ203dはガイドレ
ール202に押し付けられつつ回転する。そして、ガイ
ドレール202の突出部202aの部分を走行するとき
には、ローラ203dが突出部202aに乗り上げて走
行するため、ローラ203dおよびカット紙保持部20
3bが下方に(糊付ロール204に向かって)、位置シ
フトして走行する。
【0095】このように、カット紙保持部203bの位
置が下方にシフトすることによって、段付カット紙10
4の段頂部が糊付ロール204の周面に接触して通過す
ることができるようになっている。つまり、ローラ20
3dが突出部202aに乗り上げて、カット紙保持部2
03bが下方に位置シフトすることによって、段付カッ
ト紙104の段頂部が糊付ロール204の周面に接触す
るように、突出部202aの突出長や糊付ロール204
の高さ位置を設定しているのである。しかも、突出部2
02aの走行方向に沿う長さLcは、段付カット紙10
4の前後方向の長さLaよりも短くしている(図20参
照)。
【0096】このため、図20に示すように、段付カッ
ト紙104の前後方向の糊付範囲に関しては、前後方向
長さLaのうち、長さLcの部分だけに糊を付け、長さ
Lbの部分には糊を付けないように調整することができ
る。また、段付カット紙104の左右方向の糊付範囲に
関しては、スクレーパ205の作用により、左右方向長
さLdのうち、長さLfの部分だけに糊を付け、長さL
eの部分には糊を付けないように調整することができ
る。
【0097】結局、La,Ldの2辺を有する長方形の
段付カット紙104のうち、外周縁部を除く部分、即
ち、Lc,Lfの2辺を有する長方形領域にのみ糊を塗
布し、長さLb,Leの部分の外周縁部には糊の塗布を
行なわないように糊付範囲を調整することができるので
ある。
【0098】なお、図18〜図20を基に説明した糊付
装置によれば、段付カット紙のみならず、平らなカット
紙(枚葉紙)や、紙以外の平面的な物質に糊を付けるの
にも適用することができる。
【0099】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように、本発明によれば、次のような効果を奏する。
【0100】本発明の配向積層板の製造方法及び製造装
置によれば、一層毎に各段付カット紙の段の向きが直交
するよう配向されている配向積層板を、段割れを生ずる
ことなく自動的に製造することができる。
【0101】カット紙(中芯紙)への段繰りは、段成形
ラックと段成形ロールとの間にカット紙を平行に噛み込
んでいって段成形して行なうため、紙の送り方向に対し
て、段成形後の段付カット紙の曲がりが発生しない。ま
た、段成形時にカット紙に段割れが発生することがなく
なる。
【0102】バキュームを使用して段成形ラックの平面
上の広い面積で紙保持ができるため、段成形時の紙の蛇
行を防止できると共に、段成形ラックに内蔵した加熱ヒ
ータによりカット紙全域に対して同時加熱が行なえるた
め、加熱の均一化及び成形前加熱時間の短縮化を図るこ
とができ、エネルギの省力化ができる。
【0103】カット紙(中芯紙)は、原紙ロールから切
断して使用するため、カット紙供給時の紙詰まりを防止
できると共に、バキューム搬送レバーによりカット紙を
吸着して搬送するようになっているため、紙の搬送工程
に対する信頼性が高く、間欠的な動作に適している。
【0104】また、ピンチロールから出た紙を、バキュ
ーム搬送レバーで吸着し、このバキューム搬送レバー
と、ナイフシリンダ・アンビルシリンダとを同期して駆
動しながら切断をするので、カット紙がめくれることな
く搬送することができ、次工程へのカット紙の受け渡し
も、段成形ラックとの間で平面的に行なうことができ、
信頼性が高い。
【0105】段付カット紙搬送装置においては、搬送ラ
ックは、段成形された段付カット紙の形状を保持するた
め、段成形ラックと同様な段形状となっており、カット
紙成形装置から配向積層接着装置まで搬送する間、段付
カット紙に成形された段形状を保持することができる。
【0106】糊付装置においては、糊付ロール上の糊厚
を、糊付ロールとドクタブレードとの隙間量を調整する
ことにより、調整することができ、最適な接着ができ
る。
【0107】ライナ紙供給装置においては、ライナ紙は
比較的剛性があるため、予め定尺にカットしたものをス
トックしておいて、一枚づづ順次、バキューム搬送フレ
ームで吸い上げて配向積層接着テーブル上に搬送する機
構となっているため、コンパクトであり、また、ライナ
紙トレイごと交換すれば、ライナ紙供給に要する時間を
短縮できる。
【0108】ライナ紙搬送装置においては、バキューム
ユニットを内蔵したバキューム搬送フレームによりライ
ナ紙供給台上のライナ紙を吸い上げて配向積層接着テー
ブル上に搬送して配向積層接着テーブル上にセットする
ようになっているため、ライナ紙の搬出タイミングを、
段付カット紙搬送装置と連携して、任意に設定すること
ができる。これにより、ライナ紙と段付カット紙との良
好な積層ができる。
【0109】配向積層接着装置においては、一台の配向
積層接着テーブル上で一層の段付カット紙を積層するご
とに、配向積層接着テーブルを旋回させることにより、
配向積層接着を行なうため、積層段数を容易に変更する
ことができる。
【0110】糊付範囲を調整することのできる本発明の
糊付装置によれば、用紙の外周縁部への糊の塗布を行な
わないように糊付範囲を調整することができる。したが
って、この糊付装置により、段付カット紙に糊付をすれ
ば、段付カット紙及び積層接着装置の位置決め誤差によ
る段付カット紙相互の外周縁部のはみ出しが発生したと
しても、段付カット紙の外周縁部への糊の塗布を行なわ
ないよう糊付範囲を調整しているため、積層接着装置に
糊が付くのを防止でき、以後の積層接着時に段付カット
紙が積層接着装置に接着するという不具合が発生するこ
とがなく、良好な積層接着作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置を示す平面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置を示す側面図。
【図3】図1のA−A矢視図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置の糊付部分を示す構成図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置による配向接着動作を示す説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置による配向接着動作を示す説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置による配向接着動作を示す説明図。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置による配向接着動作を示す説明図。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接着
装置による配向接着動作を示す説明図。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接
着装置による配向接着動作を示す説明図。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接
着装置による配向接着動作を示す説明図。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る配向積層接
着装置による配向接着動作を示す説明図。
【図13】本発明の第2の実施の形態に係る配向積層接
着装置を示す平面図。
【図14】本発明の第2の実施の形態に係る配向積層接
着装置を示す側面図。
【図15】本発明の第3の実施の形態に係る配向積層接
着装置を示す平面図。
【図16】図15のB−B矢視図。
【図17】図15のC−C矢視図。
【図18】本発明による糊付装置を示す構成図。
【図19】本発明による糊付装置の糊付ロールを示す斜
視図。
【図20】本発明による糊付装置の糊付範囲を示す説明
図。
【図21】従来の段成形機を示す平面図。
【図22】従来の段成形機を示す側面図。
【図23】片面段ボールを示す斜視図。
【図24】従来の糊付装置を示す構成図。
【図25】従来の糊付装置の糊付ロールを示す斜視図。
【図26】従来の糊付装置の糊付範囲を示す説明図。
【符号の説明】
A カット紙供給装置 B カット紙成形装置 C 段付カット紙搬送装置 D 糊付装置 E ライナ紙供給装置 F ライナ紙搬送装置 G 配向積層接着装置 1 原紙ロール 2 供給紙 2a カット紙(中芯紙) 2b 段付カット紙 3 ダンサロール 4 紙送りロール 5 ピンチロール 6 ナイフシリンダ 7 アンビルシリンダ 8 ピンチロール 9 バキューム搬送レバー 10 段成形ラック 11 直動式軸受 12 成形ラック駆動装置 14 段成形ロール 15 ロール押付シリンダ 16 搬送ラック 17 ラック上下動シリンダ 18 搬送ラック駆動装置 19 糊付ロール 20 ドクタブレード 21 糊トレイ 22 配向積層接着テーブル 23 ライナ紙 24 ライナ紙供給台 25 供給台昇降装置 26 ライナ紙トレイ 27 バキューム搬送フレーム 28 搬送フレーム用駆動装置 30 糊膜 33 上下動シリンダ 34 バキュームパット 104 段付カット紙 200 走行フレーム 201 走行レール 202 ガイドレール 202a 突出部 203 伸縮式搬送パレット 203a パレット本体 203b カット紙保持部 203c ロッド 203d ローラ 203e バネ機構 204 糊付ロール 205 スクレーパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 雅裕 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)発明者 佐々木 健治 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き
    出した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイ
    ズのカット紙を製造するカット紙供給工程と、 互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えら
    れている段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が
    備えられて前記段成形ロールに噛合する段成形ラックと
    の間に、前記カット紙を平行に噛み込ませることによ
    り、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形して段付
    カット紙とするカット紙成形工程と、 段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着する
    とともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎に、
    すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度だけ
    旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着してい
    くことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交
    差するよう配向する配向積層接着工程と、 を有することを特徴とする配向積層板の製造方法。
  2. 【請求項2】 ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き
    出した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイ
    ズのカット紙を製造するカット紙供給工程と、 互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えら
    れている段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が
    備えられて前記段成形ロールに噛合する段成形ラックと
    の間に、前記カット紙を平行に噛み込ませることによ
    り、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形して段付
    カット紙とするカット紙成形工程と、 段付カット紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送ラッ
    クにより前記段付カット紙を吸着・保持して搬送する段
    付カット紙搬送工程と、 搬送されている段付カット紙の段頂部に接触することに
    より、段頂部に糊を塗布する糊付工程と、 段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着する
    とともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎に、
    すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度だけ
    旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着してい
    くことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交
    差するよう配向する配向積層接着工程と、 を有することを特徴とする配向積層板の製造方法。
  3. 【請求項3】 ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き
    出した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイ
    ズのカット紙を製造するカット紙供給工程と、 互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えら
    れている段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が
    備えられて前記段成形ロールに噛合する段成形ラックと
    の間に、前記カット紙を平行に噛み込ませることによ
    り、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形して段付
    カット紙とするカット紙成形工程と、 段付カット紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送ラッ
    クにより前記段付カット紙を吸着・保持して搬送する段
    付カット紙搬送工程と、 搬送されている段付カット紙の段頂部に接触することに
    より、段頂部に糊を塗布する糊付工程と、 予め定尺にカットされてフラット形状となって蓄えられ
    ているライナ紙を、搬送するライナ紙搬送工程と、 搬送されてきたライナ紙の上に、段頂部に糊付された前
    記段付カット紙を順次積層・接着するとともに、一層の
    段付カット紙を積層・接着する毎に、すでに積層・接着
    しているライナ紙及び段付カット紙を一定角度だけ旋回
    させてから次段の段付カット紙を積層・接着していくこ
    とにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交差す
    るよう配向する配向積層接着工程と、 を有することを特徴とする配向積層板の製造方法。
  4. 【請求項4】 ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き
    出した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイ
    ズのカット紙を製造するカット紙供給装置(A)と、 互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えら
    れている段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が
    備えられて前記段成形ロールに噛合する段成形ラックと
    の間に、前記カット紙を平行に噛み込ませることによ
    り、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形して段付
    カット紙とするカット紙成形装置(B)と、 段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着する
    とともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎に、
    すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度だけ
    旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着してい
    くことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交
    差するよう配向する配向積層接着装置(G)と、 を有することを特徴とする配向積層板の製造装置。
  5. 【請求項5】 ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き
    出した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイ
    ズのカット紙を製造するカット紙供給装置(A)と、 互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えら
    れている段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が
    備えられて前記段成形ロールに噛合する段成形ラックと
    の間に、前記カット紙を平行に噛み込ませることによ
    り、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形して段付
    カット紙とするカット紙成形装置(B)と、 段付カット紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送ラッ
    クにより前記段付カット紙を吸着・保持して搬送する段
    付カット紙搬送装置(C)と、 段付カット紙搬送装置(C)で搬送されている段付カッ
    ト紙の段頂部に接触することにより、段頂部に糊を塗布
    する糊付装置(D)と、 段頂部に糊付された前記段付カット紙を積層・接着する
    とともに、一層の段付カット紙を積層・接着する毎に、
    すでに積層・接着している段付カット紙を一定角度だけ
    旋回させてから次段の段付カット紙を積層・接着してい
    くことにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交
    差するよう配向する配向積層接着装置(G)と、 を有することを特徴とする配向積層板の製造装置。
  6. 【請求項6】 ロール状に巻いた原紙を引き出し、引き
    出した原紙を一定間隔でカットすることにより一定サイ
    ズのカット紙を製造するカット紙供給装置(A)と、 互いに平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えら
    れている段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が
    備えられて前記段成形ロールに噛合する段成形ラックと
    の間に、前記カット紙を平行に噛み込ませることによ
    り、カット紙の幅方向に対して直角の段を成形して段付
    カット紙とするカット紙成形装置(B)と、 段付カット紙の段形状と同様な段形状を備えた搬送ラッ
    クにより前記段付カット紙を吸着・保持して搬送する段
    付カット紙搬送装置(C)と、 段付カット紙搬送装置(C)で搬送されている段付カッ
    ト紙の段頂部に接触することにより、段頂部に糊を塗布
    する糊付装置(D)と、 予め定尺にカットされてフラット形状となっているライ
    ナ紙を蓄えているライナ紙供給装置(E)と、 前記ライナ紙供給装置(E)からライナ紙を搬送するラ
    イナ紙搬送装置(F)と、 搬送されてきたライナ紙の上に、段頂部に糊付された前
    記段付カット紙を順次積層・接着するとともに、一層の
    段付カット紙を積層・接着する毎に、すでに積層・接着
    しているライナ紙及び段付カット紙を一定角度だけ旋回
    させてから次段の段付カット紙を積層・接着していくこ
    とにより、一層毎に各段付カット紙の段の向きが交差す
    るよう配向する配向積層接着装置(G)と、 を有することを特徴とする配向積層板の製造装置。
  7. 【請求項7】 前記カット紙供給装置(A)は、ロール
    上に巻いた原紙を引き出す紙送りロールと、引き出され
    た原紙の弛みを吸収するダンサロールと、周面にカッタ
    ー刃を有しており原紙を間にしてアンビルシリンダに転
    接することにより原紙を一定間隔でカットするナイフシ
    リンダと、ナイフシリンダとアンビルシリンダとの間に
    原紙を送り込む第1のピンチローラと、ナイフシリンダ
    とアンビルシリンダによりカットされたカット紙をナイ
    フシリンダとアンビルシリンダから排出する第2のピン
    チローラと、カット紙を吸着・保持して搬送するバキュ
    ーム搬送レバーと、を備えていることを特徴とする請求
    項4または請求項5または請求項6の配向積層板の製造
    装置。
  8. 【請求項8】 前記カット紙成形装置(B)は、互いに
    平行で軸方向に伸びる複数本の段成形歯が備えられてい
    る段成形ロールと、ラック状の多段の段成形歯が備えら
    れるとともにカット紙を間にして前記段成形ロールに噛
    合しつつ直線移動し、且つ、カット紙を吸着・保持する
    ためのバキュームユニット並びにカット紙に熱を加える
    加熱ヒータを内蔵している段成形ラックと、カット紙に
    段を成形するためのニップ圧を付与するよう前記段成形
    ロールを段成形ラック側に押し付けるロール押付シリン
    ダと、前記段成形ラックを直線移動させるよう駆動する
    駆動機構と、を備えていることを特徴とする請求項4ま
    たは請求項5または請求項6の配向積層板の製造装置。
  9. 【請求項9】 前記段付カット紙搬送装置(C)は、表
    面には段付カット紙の段形状と同様な段形状が備えられ
    るとともに、カット紙を吸着・保持するためのバキュー
    ムユニット並びにカット紙に熱を加える加熱ヒータを内
    蔵しており、前記カット紙成形装置(B)から受け取っ
    た段付カット紙を前記糊付装置(D)を経由して前記配
    向積層接着装置(G)にまで搬送する搬送ラックと、搬
    送ラックを上下方向に移動させるラック上下動シリンダ
    と、搬送ラックを前記カット紙成形装置(B)から前記
    糊付装置(D)を経由して前記配向積層接着装置(G)
    にまで往復移動させるよう駆動する駆動機構と、を備え
    ていることを特徴とする請求項5または請求項6の配向
    積層板の製造装置。
  10. 【請求項10】 前記糊付装置(D)は、糊を備えた糊
    トレイと、この糊トレイに備えた糊が付着するとともに
    前記段付カット紙搬送装置(C)で搬送されている段付
    カット紙の段頂部に接触する糊付ロールと、糊付ロール
    に付着した糊の量を調整するドクタブレードと、を備え
    ていることを特徴とする請求項5または請求項6の配向
    積層板の製造装置。
  11. 【請求項11】 前記ライナ紙供給装置(E)は、 予
    め定尺にカットされてフラット形状となっているライナ
    紙を蓄えているライナ紙供給台と、蓄えているライナ紙
    の最上部の高さ位置が常に一定となるようにライナ紙供
    給台を昇降させる供給台昇降装置と、を備えていること
    を特徴とする請求項6の配向積層板の製造装置。
  12. 【請求項12】 前記ライナ紙搬送装置(F)は、バキ
    ュームユニットを内蔵しており前記ライナ供給装置
    (E)からライナ紙を吸着するバキューム搬送フレーム
    と、ライナ紙を吸着したバキューム搬送フレームを前記
    ライナ紙供給装置(E)から前記配向積層接着テーブル
    (G)にまで往復移動させるよう駆動する駆動装置と、
    を備えていることを特徴とする請求項6の配向積層板の
    製造装置。
  13. 【請求項13】 前記配向積層接着装置(G)は、バキ
    ュームユニット及び昇降・旋回機構を内蔵した配向積層
    接着テーブルを備えていることを特徴とする請求項4ま
    たは請求項5または請求項6の配向積層板の製造装置。
  14. 【請求項14】 走行レールを備えた走行フレームと、
    用紙を保持した状態で走行レールに沿い走行していく搬
    送パレットと、搬送パレットの走行により搬送されてい
    く前記用紙の搬送経路の途中の位置に配置されておりロ
    ール周面が前記用紙に接触することにより糊を用紙に塗
    布する糊付ロールとを備えた糊付装置において、 前記走行レールに沿うとともに、前記糊付ロールに対向
    する部分には、糊付ロール側に向かって突出しかつ走行
    方向の長さが用紙の走行方向の長さよりも短くなってい
    る突出部が形成されているガイドレールを、前記走行フ
    レームを備え、 前記搬送パレットは、前記走行レールに沿い走行するパ
    レット本体と、用紙を保持するとともに前記パレット本
    体に対して昇降自在に配置され且つ前記ガイドレールに
    沿い昇降移動する用紙保持部とを具備しており、 前記糊付ロールは、前記用紙保持部がガイドレールの突
    出部に達して糊付ロール側に位置シフトした状態のとき
    に、ロール周面が用紙に接触する位置に配置されてお
    り、 更に、前記糊付ロールの周面のうち軸端部近傍の両側位
    置の糊をかき取るスクレーパを備えたことを特徴とする
    糊付装置。
JP21080296A 1996-08-09 1996-08-09 配向積層板の製造方法及び製造装置並びに糊付装置 Withdrawn JPH1052874A (ja)

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