JP6368153B2 - 圧延材の誘導システム、誘導方法及び管理方法 - Google Patents

圧延材の誘導システム、誘導方法及び管理方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧延ロールを備えた圧延スタンドに設置する圧延材誘導装置のガイドローラーの面間調整を遠隔操作で行う圧延材の誘導に関するものである。
本出願人は、圧延材を圧延ロールに誘導する圧延スタンドに備えてある圧延材誘導装置(以下、「ローラーガイド」ともいう。)のガイドローラーの面間を調整する技術について開示している。例えば圧延材誘導装置にガイドローラーの面間を調整する油圧シリンダを設け、この油圧シリンダに作動油を供給する機構である。
具体的には、油圧シリンダへ作動油を供給する経路には電磁切換弁が設けてあり、この電磁切換弁は制御装置にも接続されており遠隔制御を可能としている。また油圧シリンダ内には作動油を左右に流動させて内圧を調整する機構が設けてある。これは作動油を供給する左右の室内に通ずる流路を設け、この流路の左右の開口にばねの弾性力が働くようにボールを設置したものである(例えば特許文献1参照。)。
さらにガイドローラーの面間寸法に閾値を設定し、この閾値とガイドローラーの面間の実寸とを比較し、この実寸が閾値を超えていたら圧延材の倒れが発生したと判別する発想が提案されている(例えば特許文献2参照。)。
特開2000−317512号公報 特開2011−92987号公報
しかしながら上述したガイドローラーの面間を調整する技術では、狭小の連続圧延機におけるガイドローラーの面間調整は困難だった。すなわち油圧シリンダの構造が複雑で大きな取り付けスペースを必要とするため、圧延材誘導装置に設置して使用することができなかった。
従来から一般的に行われてきたガイドローラーの面間調整の遠隔制御では、誘導装置に設置したモーターの回転数を、回転検出センサーを使用して面間調整を行う場合が多かった。しかしながらこれでは大きなスペースが必要となり、狭小な連続圧延機に設置する圧延材誘導装置では設置が難しいため、手動で面間調整を行っていた。また多サイズの圧延を行うときロールのギャップ調整は遠隔制御可能であるが、狭小な連続圧延機の圧延材誘導装置ではガイドローラーの面間は手動で調整を行うため、ガイドローラーの面間調整のためのみに作業に時間がかかってしまった。手動でガイドローラーの面間を調整するときは、圧延スタンドをスタンド毎引き出さなければならず、効率が悪かった。さらに狭小な連続圧延機の圧延情報(例えば、圧延材寸法,抱合圧力,圧延状態の異常)は目視できず把握し切れなかったため、ローラーの割損等が発生していた。
そこで本発明の目的は、狭小な連続圧延機の圧延材誘導装置のガイドローラーの面間調整を遠隔制御する圧延材の誘導システム、誘導方法及び管理方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の特徴は、非圧縮性流体を使用する駆動シリンダを遠隔操作することにより、ガイドローラーの面間を所定寸法の位置で静止させ、その後に非圧縮性の流体を密閉した状態で圧延材の誘導を行うことにある。さらに圧延の過程で発生する各種情報を記録し、一元管理や追跡調査を可能にすることにある。
すなわち本発明による圧延材の誘導システムは、圧延材の誘導のためにローラーガイドに設けた一対のガイドローラーと、上記ガイドローラーの面間を調整する面間調整機構と、上記面間調整機構に非圧縮性流体を供給する圧力源と、上記面間調整機構と離れた位置から上記ガイドローラーの面間を制御する制御装置とを備え、上記面間調整機構は、少なくとも上記ガイドローラーを所定の面間寸法に設定するため、上記制御装置からの指令に連動して前進及び後退するピストン及び上記ピストンが摺動するシリンダスリーブ内に上記非圧縮性流体が流入して当該ピストンが前進及び後退する前進側加圧室及び後退側加圧室を有する駆動シリンダと、上記駆動シリンダと上記圧力源との間に接続され上記非圧縮性流体の管路を開閉する開閉弁と、上記駆動シリンダに接続されて上記ピストンの前後移動の変位量を検知する変位センサーと、上記駆動シリンダと上記開閉弁との間に接続されて上記後退側加圧室の内圧を検知する圧力センサーとを備え、上記制御装置が上記ピストンを中間停止させた位置で上記開閉弁を閉じ上記前進側加圧室及び上記後退側加圧室に上記非圧縮性流体を密閉した状態上記ガイドローラーに上記圧延材が誘導されたとき、上記ピストンの前後移動に伴って上記変位センサーが検知した変位量及び/又は上記圧力センサーが検知した内圧に関する情報を出力することを特徴とする。
上記面間調整機構はさらに上記駆動シリンダと上記開閉弁との間にアキュームレータを備え、上記アキュームレータは、上記圧力センサーが検知した内圧が設定値を超えたときに作動して上記後退側加圧室に密閉された上記非圧縮性流体を吸収することが望ましい。
上記制御装置は、入出力した前記変位センサーが検知した変位量及び/又は前記圧力センサーが検知した内圧に関する情報に基づいて前記開閉弁の開閉及び前記圧力源を制御し、前記前進側加圧室及び/又は前記後退側加圧室に前記非圧縮性流体を供給し、前記駆動シリンダを制御することが望ましい。
上記制御装置は、少なくとも上記変位センサーが検知した変位量及び上記圧力センサーが検知した内圧に関する情報から得られる上記ガイドローラーの面間の実寸法、上記後退側加圧室の内圧変化量、上記実寸法と上記内圧変化量のアナログ波形、上記実寸法時でのガイドローラーによる圧延材の抱合圧力及び抱合荷重を含む実績情報を記憶することが望ましい。
上記実績情報を含む圧延に関する全ての作業情報を管理する一元管理部をさらに備えることが望ましい。
上記実績情報又は上記圧延に関する全ての作業情報に基づいて、圧延済みの圧延材の異常を追跡調査する追跡調査部をさらに備えることが望ましい。
本発明による圧延材の誘導方法は、圧延材がガイドローラーを通過する前、圧延材の寸法に基づいて上記ガイドローラーの面間寸法を遠隔制御し、設定値の面間寸法位置で上記ガイドローラーの面間を調整するピストンを有する駆動シリンダと圧力源との間に接続されて非圧縮性流体の管路を開閉する開閉弁を閉じ、上記駆動シリンダ内の前進側加圧室及び後退側加圧室に非圧縮性流体を密閉し、上記圧延材が上記ガイドローラーを通過しているとき、上記駆動シリンダに接続された変位センサーが検知する上記ガイドローラーの面間寸法の変位量及び上記駆動シリンダと上記開閉弁との間に接続された圧力センサーが検知する上記後退側加圧室の内圧変化量の情報に基づいて圧延ロールの圧下調整の要否の判断を可能にすることを特徴とする。
少なくとも上記ガイドローラーの面間の実寸法、上記後退側加圧室の内圧変化量、上記実寸法と上記内圧変化量のアナログ波形、上記実寸法時でのガイドローラーによる圧延材の抱合圧力及び抱合荷重を含む実績情報を記憶することが望ましい。
本発明による圧延材の管理方法は、上記実績情報を含む圧延に関する全ての作業情報を一元管理することを特徴とする。
さらに上記実績情報又は上記圧延に関する全ての作業情報に基づいて、圧延済みの圧延材の異常を追跡調査することが望ましい。
本発明による圧延材の誘導システム及び誘導方法は、遠隔制御でピストンを所定の面間寸法位置で中間停止させて開閉弁を閉じ前進側加圧室及び後退側加圧室に非圧縮性流体を密閉した状態でガイドローラーの面間調整が完了する。この遠隔制御が可能になることにより、圧延スタンドを圧延ライン外に引いてガイドローラーの面間を調整する必要がなくなり、生産量の向上を図ることができる。また開閉弁を閉じることで密閉した状態で圧延材をガイドローラーに誘導できるため、圧力源を停止することも可能であり省エネにもなる。さらに圧延サイズ毎にガイドローラーの面間調整をするために圧延スタンドを引き出す作業も不要になったので、大きな作業時間の短縮になる。
また前進側加圧室及び/又は後退側加圧室の内圧変化量が設定範囲を超えるとアキュームレータが作動することにより、例えば圧延材の先端が太いために面間が急激に広がっても圧延材を所望の抱合状態で安定して通過させることができる。具体的には衝撃を緩和するために2〜3mmプラス抱合状態で面間寸法を設定する必要がなく、接触したゼロ抱合状態で可能となる。さらに後退側加圧室の内圧が急上昇することによる圧延材誘導装置機器の破損を回避することができる。
本発明における圧延材の誘導システムの全体と一部拡大した部分を示す図である。 本発明におけるローラーガイドと一部上面視したものを示す図である。 本発明における面間調整機構の概念を示す図である。
図1を参照しつつ、本発明による圧延材の誘導システムを説明する。図1(A)は圧延材の誘導システムの全体図、図1(B)はローラーガイド及び面間調整機構を部分的に拡大した図である。
図1に示すように、本発明による圧延材の誘導システムは、圧延ロールRを備えた圧延スタンドに圧延材が誘導される直前に設置されたもので、ローラーガイド1に設けた一対のガイドローラー11と、このガイドローラーの面間を調整する面間調整機構2と、この面間調整機構に非圧縮性流体を供給する圧力源3と、この面間調整機構と離れた位置からこのガイドローラーの面間を制御する制御装置4とを備えている。面間調整機構2は、少なくともガイドローラー11の面間の動きに連動して前後移動するピストン211及びこのピストンが摺動するシリンダスリーブ内に非圧縮性流体が流入する前進側加圧室212及び後退側加圧室213を有する駆動シリンダ21と、この駆動シリンダに接続された非圧縮性流体の管路Lh,Lrを開閉する開閉弁22と、このピストンの前後移動の変位量を検知する変位センサー23と、この後退側加圧室の内圧を検知する圧力センサー24とを備えている。制御装置4がピストン211を中間停止させた状態で開閉弁22を閉じ前進側加圧室212及び後退側加圧室213に非圧縮性流体を密閉してガイドローラー11に圧延材が誘導されたとき、このガイドローラーの面間の動きに伴って変位センサー23が検知した変位量及び/又は圧力センサー24が検知した内圧に関する情報を出力する。
面間調整機構2はさらにアキュームレータ25を備え、このアキュームレータは、内圧が設定値を超えたときに作動して後退側加圧室213に密閉された非圧縮性流体を吸収する。
制御装置4は、ガイドローラー11の面間の設定寸法と、変位センサー23が検知した変位量及び/又は圧力センサー24が検知した内圧に関する情報に基づくこのガイドローラーの面間の実寸法との差分から開閉弁22の開閉を制御してこの前進側加圧室又は後退側加圧室に非圧縮性流体を供給する。
制御装置4は、少なくとも変位センサー23が検知した変位量及び圧力センサー24が検知した内圧に関する情報を入出力し、油圧源及び駆動シリンダを制御し、後退側加圧室213の内圧変化量、実寸法と内圧変化量のアナログ波形、実寸法時でのガイドローラーによる圧延材の抱合圧力及び抱合荷重を含む実績情報を記憶する。
制御装置4が記憶する実績情報を含む圧延に関する全ての作業情報を管理する一元管理部5をさらに備える。
制御装置4が記憶する実績情報又は一元管理部5が管理する圧延に関する全ての作業情報に基づいて、圧延済みの圧延材の異常を追跡調査する追跡調査部(図示しない)をさらに備える。
なお圧力源3から面間調整機構2に非圧縮流体を供給する管路が敷設されており、図1では細い実線で示してある。また制御装置4から面間調整機構2,圧力源3及び一元管理部5には電気的な信号を伝達する配線が敷設されており、図1では破線で示してある。
以下、図2を参照しつつ、本発明による圧延材の誘導システムを構成する各機器及び機構について説明する。図2(A)は本圧延材の誘導システムを構成するローラーガイドとこのローラーガイドに関連する各機器及び機構であり、図2(B)は図2(A)のローラーガイド(点線枠内)を上面視したものである。
ローラーガイド1は、一対のガイドローラー11,11と、このガイドローラーが設けられたガイドボックス12と、このガイドボックスに設けられガイドローラーの回転の中心軸となるローラーピン13,13と、このガイドボックスかつローラーピンの上部に設けられたギアホイール14,14とを備える。互いのローラーピン13,13は所定の寸法分偏心している。ローラーピン13,13はガイドボックス12に設けられた上下端の軸受部(図示しない)で回転自在に嵌め込まれている。ギアホイール14,14の軸部(図示しない)はローラーピン13,13の軸受部(図示しない)と一体的に形成され、この軸部と軸受部とは同心である。
面間調整機構は、ガイドローラー11,11の面間の動きに応じて作動する駆動シリンダ21と、この駆動シリンダを作動させる非圧縮性流体の供給経路を開閉する開閉弁22と、この駆動シリンダのピストン211の変位量を検知する変位センサー23と、この駆動シリンダのシリンダスリーブ214の内圧を検知する圧力センサー24と、アキュームレータ25で構成されている。
開閉弁22、変位センサー23及び圧力センサー24からの信号は、制御装置4で処理される。また制御装置4は非圧縮性流体を供給する圧力源3を制御しており、この圧力源はこの制御装置で制御されている所定の電磁切換弁及び開閉弁22を介して駆動シリンダに非圧縮性流体を供給している。
駆動シリンダ21としては油圧シリンダが好ましく、この場合の非圧縮性流体は作動油となる(以下、非圧縮性流体を「作動油」という。)。駆動シリンダ21はガイドボックス12に設置されている。シリンダスリーブ214の内部は、作動油を供給するとピストン211が突出する前進側加圧室212と、このピストンが引っ込む後退側加圧室213とに分けられている。ピストン211の先端には、両側面にラックが形成されたラックギア211aが備えられている。ラックギア211aは、対のギアホイール14,14の間に設けられており、これらのギアホイールに対して、圧延材の進行方向と平行して前後移動可能にラックが噛み合っている。ラックギア211aが圧延材の進行方向と同方向に前進又は逆方向に後退すると、このラックギアの移動に伴ってギアホイール14,14も外向き又は内向きに回転する。このときギアホイールの回転に伴ってローラーピン13,13が偏心回転し、このローラーピンの移動に伴ってガイドローラー11,11の面間が広がったり狭まったりする。前進側加圧室212及び後退側加圧室213はそれぞれ管路Lh,Lrに接続されており、これら管路の他方が圧力源3に接続されている。
開閉弁22は、圧力源3からの作動油の供給を制御する電磁切換弁(図示しない)と駆動シリンダ21との間の管路に設けられている。開閉弁22は、励磁状態では弁が開放して作動油を流し、無励磁では弁がばねの力で閉鎖する。
変位センサー23は、駆動シリンダ21のピストン211に設けられており、このピストンの動作を検知する。詳細には、ピストン211の動作によってラックギア211aが前進又は後退し、このラックギアに噛み合っているギアホイール14,14が偏心回転する。ギアホイール14,14が偏心回転することによりガイドローラー11,11の面間の実寸法を設定値に調整する。
なお変位センサー23がピストン211の動作を検知する構造(図示しない)として、例えばこのピストンの後端からこのピストンの内側に設けられた筒状部に挿入されたプローブロッドと、このピストンの後端付近かつプローブロッドの両脇に位置するマグネットと、このプローブロッドとマグネットとの相対位置からピストンの移動による変化量を検知する変換部とで構成されたものがある。
圧力センサー24及びアキュームレータ25は、駆動シリンダ21と開閉弁22との間の管路Lrに設けられている。
圧力センサー24は、後退側加圧室213の内圧を検知し、この内圧に基づいて圧延材の抱合荷重情報が演算される。演算された抱合荷重情報に基づいて、ガイドローラー11,11による圧延材の抱合圧力(抱合荷重)が設定範囲内か否かの判断がされる。なお抱合圧力(抱合荷重)が最大設定圧力(例えば21Mpa)に達した場合、割損等の機器類の破壊を予想してガイドローラー11,11の面間が開く等の制御が行われる。
アキュームレータ25は、例えばプラダ形アキュームレータである。詳細な構造としては(図示しない)、本体と、この本体の一端で管路Lrに接続され作動油が出入りする給排油弁と、この本体の内側に配置され所定の気体を封入するプラダと、この本体の他端でプラダが封入する気体が供給される給気弁とで構成されている。管路Lrにつながる後端側加圧室213の内圧が所定の範囲内(例えば14Mpa未満)の場合、アキュームレータ25が作動することはない。なおアキュームレータ25が作動するのは、例えば、ガイドローラー11,11の面間の設定寸法より太い圧延材の先後端が通過する場合である。
制御装置4は、変位センサー23が検知したガイドローラー11,11の面間の変位量及び圧力センサー24が検知した後退側加圧室213の内圧の変化量に関する情報の入力,この入力された情報により面間の寸法の演算,及びこの演算結果の設定寸法を実現するため圧力源3へ伝達する情報の出力を実行する演算部(図示しない)、及びにこの演算部に入力された情報及び演算部から出力された情報を記憶する記憶部(図示しない)を有する。
制御装置4に接続されている一元管理部5には監視モニターが備えてある。この監視モニターには、例えば多種類の製品サイズに対応したガイドローラー11,11の面間を調整するための情報及び操作事項、このガイドローラーの面間寸法、このガイドローラーによる圧延材の抱合圧力、面間寸法及び抱合圧力の記録保持に関する情報が表示される。
ここで図3を参照しつつ、本発明によるガイドローラーの面間調整の制御構造を説明する。
圧延材の誘導前では、圧延予定の圧延材の寸法情報に基づき、制御部4でガイドローラーの面間の設定寸法及び駆動シリンダ21のピストン211の変位量を演算・記憶する。
圧延材の誘導時では、ガイドローラーの面間の実寸法を、面間調整機構が検知し制御装置4に伝達し、この制御装置が演算・記憶する。すなわち変位センサー23がガイドローラーの偏心回転に伴う駆動シリンダ21のピストン211の前後移動を検知し、制御装置4に伝達する。制御装置4は変位センサー23から受け取ったピストン211の前後移動の変位量に基づいてガイドローラーの面間の実寸法を演算し、記憶する。演算したガイドローラーの面間の実寸法と設定寸法との差分を演算・記憶する。
これら圧延前又は圧延時の演算結果を基に、制御部4は各制御機器(圧力源3、電磁切換弁31、開閉弁22、駆動シリンダ21)に対して情報を伝達し制御を行う。この制御により、作動油は圧力源3から電磁切換弁31及び開閉弁22を通過し管路Lh,Lrを介して駆動シリンダ21の前進側加圧室212及び/又は後退側加圧室213に供給され、制御が行われる。
圧力センサー24は後退側加圧室213の内圧変化を検知しており、この検知した圧力変化情報は制御装置4に伝達する。制御装置4は受け取った情報に基づいて、電磁切換弁31及び開閉弁22の制御を行う。たとえば弁開閉の切換を行って作動油の供給量を制御する。この作動油の油圧により、ピストン211は前進又は後退する。
次に図1及び図2を参照しつつ、一つの圧延スタンドに圧延材を誘導する流れの一例を説明する。なお誘導前に、圧延予定の圧延材の寸法情報に基づいて、ガイドローラー11,11の面間を設定寸法に調整してあり、前進側加圧室及び後退側加圧室は密閉された状態である。このとき開閉弁22、電磁切換弁31、及び圧力源3を停止した状態で使用することが可能であり、省エネ効果を得られる。
圧延材がガイドローラー11,11に誘導されると、圧延材の先端がこのガイドローラーの面間に衝突する。するとガイドローラー11,11の面間が広がろうとし、ローラーピン13,13及びギアホイール14,14が偏心回転する。そしてギアホイール14,14の動作に伴ってラックギア211a及びピストン211が後退し、後退側加圧室213が圧縮される。これにより後退側加圧室213内の圧力が上昇し、この管路に接続してある圧力センサー24が設定圧力以(例えば14Mpa)以上の圧力上昇を検知したとき、アキュームレータ25が作動する。
また圧力センサー24が設定した破壊圧力(例えば21Mpa以上)を検知したとき、制御装置4はガイドローラー11,11の面間を広げる制御を行う。具体的には、制御装置4は開閉弁22を励磁して開放すると共に、電磁切換弁31を制御して圧力源3から管路Lhを経由して作動油を駆動シリンダ21の前進側加圧室213に供給する。
圧延ライン上での制御方法としては、圧延材の先端がガイドローラー11,11を通過した後、このガイドローラーの面間の実寸法は、設定寸法より広がっている場合がある。そこで変位センサー23が検知したガイドローラー11,11の面間の実寸法と圧延材の寸法情報に基づいて調整した設定寸法との差分を制御装置4が演算し、この演算結果に基づいて電磁切換弁31又は開閉弁22を制御する。すると圧力源3から後退側加圧室213に作動油が供給され、ピストン211が後退してガイドローラー11,11の面間が狭くなる。
またこのとき圧力センサー24が検知した後退側加圧室213の内圧情報に基づいてガイドローラー11,11の面間を調整しても良い。すなわち後退側加圧室213の内圧と圧延材の抱合時の圧力との差分を制御装置4が演算し、この演算結果に基づいて電磁切換弁31又は開閉弁22を制御する。すると圧力源3から後退側加圧室213に作動油が供給され、ピストン211が前進してガイドローラー11,11の面間が狭くなる。
なおガイドローラー11,11の面間の実寸法が規定外に広がったときや前進側加圧室212及び後退側加圧室213の内圧が規定外に上がったとき、警報や警告ランプの点滅等の報知手段によって管理者に警告する。
また改削後、ガイドローラーの面間寸法の調整等は圧延ライン外(オフライン)で行い、このオフラインで入出力した情報はネットワークを経由して本発明の誘導システムと共有させてもよい。
1 ローラーガイド
11 ガイドローラー
2 面間調整機構
21 駆動シリンダ
211 ピストン
212 前進側加圧室
213 後退側加圧室
22 開閉弁
23 変位センサー
24 圧力センサー
25 アキュームレータ
3 圧力源
4 制御装置
5 一元管理部
R 圧延ロール

Claims (9)

  1. 圧延材の誘導のためにローラーガイドに設けた一対のガイドローラーと、当該ガイドローラーの面間を調整する面間調整機構と、当該面間調整機構に非圧縮性流体を供給する圧力源と、当該面間調整機構と離れた位置から当該ガイドローラーの面間を制御する制御装置とを備え、
    前記面間調整機構は、少なくとも前記ガイドローラーを所定の面間寸法に設定するため、
    前記制御装置からの指令に連動して前進及び後退するピストン及び当該ピストンが摺動するシリンダスリーブ内に前記非圧縮性流体が流入して当該ピストンが前進及び後退する前進側加圧室及び後退側加圧室を有する駆動シリンダと、
    当該駆動シリンダと前記圧力源との間に接続され当該非圧縮性流体の管路を開閉する開閉弁と、
    当該駆動シリンダに接続されて当該ピストンの前後移動の変位量を検知する変位センサーと、
    当該駆動シリンダと当該開閉弁との間に接続されて当該後退側加圧室の内圧を検知する圧力センサーとを備え、
    前記制御装置が前記開閉弁を閉じ前記前進側加圧室及び前記後退側加圧室に前記非圧縮性流体を密閉した状態で前記ガイドローラーに前記圧延材が誘導されたとき、当該ピストンの前後移動に伴って前記変位センサーが検知した変位量及び/又は前記圧力センサーが検知した内圧に関する情報を出力する
    ことを特徴とする圧延材の誘導システム。
  2. 前記面間調整機構はさらに前記駆動シリンダと前記開閉弁との間にアキュームレータを備え、
    前記アキュームレータは、前記圧力センサーが検知した内圧が設定値を超えたときに作動して前記後退側加圧室に密閉された前記非圧縮性流体を吸収する
    ことを特徴とする請求項に記載の圧延材の誘導システム。
  3. 前記制御装置は、少なくとも前記変位センサーが検知した変位量及び前記圧力センサーが検知した内圧に関する情報から得られる前記ガイドローラーの面間の実寸法、前記後退側加圧室の内圧変化量、当該実寸法と当該内圧変化量のアナログ波形、当該実寸法時でのガイドローラーによる圧延材の抱合圧力及び抱合荷重を含む実績情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧延材の誘導システム。
  4. 前記実績情報を含む圧延に関する全ての作業情報を管理する一元管理部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項に記載の圧延材の誘導システム。
  5. 前記実績情報又は前記圧延に関する全ての作業情報に基づいて、圧延済みの圧延材の異常を追跡調査する追跡調査部をさらに備える
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の圧延材の誘導システム。
  6. 圧延材がガイドローラーを通過する前、圧延材の寸法に基づいて当該ガイドローラーの面間寸法を遠隔制御し、設定値の面間寸法位置で当該ガイドローラーの面間を調整するピストンを有する駆動シリンダと圧力源との間に接続されて非圧縮性流体の管路を開閉する開閉弁を閉じ、当該駆動シリンダ内の前進側加圧室及び後退側加圧室に非圧縮性流体を密閉し、
    前記圧延材が前記ガイドローラーを通過しているとき、前記駆動シリンダに接続された変位センサーが検知する当該ガイドローラーの面間寸法の変位量及び当該駆動シリンダと前記開閉弁との間に接続された圧力センサーが検知する前記後退側加圧室の内圧変化量の情報に基づいて圧延ロールの圧下調整の要否の判断を可能にする
    ことを特徴とする圧延材の誘導方法。
  7. 少なくとも前記ガイドローラーの面間の実寸法、前記後退側加圧室の内圧変化量、当該実寸法と当該内圧変化量のアナログ波形、当該実寸法時でのガイドローラーによる圧延材の抱合圧力及び抱合荷重を含む実績情報を記憶する
    ことを特徴とする請求項に記載の圧延材の誘導方法。
  8. 請求項に記載の実績情報を含む圧延に関する全ての作業情報を一元管理する
    ことを特徴とする圧延材の管理方法。
  9. 請求項に記載の実績情報又は請求項に記載の圧延に関する全ての作業情報に基づいて、圧延済みの圧延材の異常を追跡調査する
    ことを特徴とする圧延材の管理方法。
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