JP6362460B2 - 入れ子部材、及び成形金型 - Google Patents

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Description

本発明は、入れ子部材、及び成形金型に関する。
成形金型には、入れ子部材が組み立てられた入れ子構造の成形金型がある。この入れ子部材は、複雑な形状を有する製品を成形する場合に利用されている。しかし、歯車のような、より複雑な形状を有する製品を成形する場合、その製品の入れ子部材及び成形金型は、三次元の曲面を有する形状に加工する必要があり、製造が難しい。このような事情から、製造が容易な成形金型の開発が望まれている。
例えば、特許文献1には、プラスチック製ウォーム用のウォーム製造金型が開示されている。このウォーム製造金型は、通常のウォームを軸垂直平面で切断した基本ウォーム部と、その切断面から所定の厚さまで引き延ばして形成した平板部と、をそれぞれ成形する金型入子(入れ子部材)から構成されている。このウォーム製造金型で成形されるウォームには、肉薄部が存在せず、金型のパーティングラインが単純なラインであるため、金型加工が容易である。このウォーム製造金型は、例えば、放電加工、電鋳加工、熟練工による加工等により製造されている。
特開2009−97683号公報
特許文献1に記載されたウォーム製造金型は、基本ウォーム部を成形する入れ子部材を製造する際に、螺旋状の三次元の曲面を円筒内面に形成する必要があり、その製造は未だ容易ではない。例えば、寸法精度や面精度の要求を満たすことが難しく、そのような要求を満たすには専用の工具での加工が必要である。その結果、ウォームの製造コストが上昇する。このため、より容易に製造できるウォーム製造金型が望まれている。
本発明は、上述の改良を意図するもので、製造が容易で、精度が高いウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材及び成形金型を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る入れ子部材は、
軸芯に対して外歯を螺旋状に形成したウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材であって、
前記外歯を形成するための内歯を有するキャビティを形成するとともに、前記軸芯を中心として放射状に分割された複数の分割体を有しており、該複数の分割体が組み付けられることにより構成される環状の入れ子部材本体と、
前記入れ子部材本体が圧入されるベース部材と、
を備え
前記分割体を放射状に分割する分割面は、前記内歯の歯筋と交わることを特徴とする。
本発明の第2の観点に係る入れ子部材は、
軸芯に対して外歯を螺旋状に形成したウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材であって、
前記外歯を形成するための内歯を有するキャビティを形成するとともに、前記軸芯を中心として放射状に分割された複数の分割体を有しており、該複数の分割体が組み付けられることにより構成される環状の入れ子部材本体と、
ベース部材本体である第1ベース部材と、ラジアルベアリングから構成される第2ベース部材と、を有し、前記入れ子部材本体が圧入されるベース部材と、
を備え、
前記第1ベース部材は、前記第2ベース部材の内輪に配置されていることを特徴とする。
前記分割体を放射状に分割する分割面は、前記内歯の歯筋と交わってもよい。
前記分割体には、前記分割体同士を係合するために係合部が形成されていてもよい。
前記係合部は、前記分割体同士の接触面に形成された凹部と凸部とから構成され、
前記凸部が、前記凹部に嵌め込まれることで、前記分割体同士が係合されていてもよい。
前記入れ子部材本体の外周面には、前記入れ子部材本体を前記ベース部材に圧入して取り付けるための取付面が形成され、
前記取付面と前記ベース部材の内周面との間には隙間が形成されていてもよい。
前記取付面は、前記軸芯に平行な複数の平行面から構成され、
前記隙間は、前記平行面と前記ベース部材の内周面とに囲まれることにより形成されていてもよい。
前記取付面は、前記軸芯に沿って形成された複数の溝の内壁面から構成され、
前記隙間は、前記溝の内壁面と前記ベース部材の内周面とに囲まれることにより形成されていてもよい。
前記分割体を放射状に分割する分割面には、前記分割体それぞれを挟持しつつ、前記入れ子部材本体を前記ベース部材に圧入するための挟持面が形成されていてもよい。
前記挟持面は、互いに平行な2つの平行面から構成されていてもよい。
本発明の第の観点に係る成形金型は、
本発明の第1又は第2の観点に係る入れ子部材と、
前記入れ子部材が取り付けられる第1金型と、
前記第1金型に対して相対的に移動可能に設けられた第2金型と、
を有することを特徴とする。
前記第1金型は、前記入れ子部材を嵌め込むための嵌合穴を有する形状に形成され、かつ前記嵌合穴に嵌め込まれた前記入れ子部材を押える押え部材を有していてもよい。
本発明の第4の観点に係る成形金型は、
軸芯に対して外歯を螺旋状に形成したウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材であって、前記外歯を形成するための内歯を有するキャビティを形成するとともに、前記軸芯を中心として放射状に分割された複数の分割体を有しており、該複数の分割体が組み付けられることにより構成される環状の入れ子部材本体と、前記入れ子部材本体が圧入されるベース部材と、を備える入れ子部材と、
前記入れ子部材を嵌め込むための嵌合穴を有する形状に形成され、かつ前記嵌合穴に嵌め込まれた前記入れ子部材を押える押え部材を有し、前記入れ子部材が取り付けられる第1金型と、
前記第1金型に対して相対的に移動可能に設けられた第2金型と、
を有し、
前記第1金型には、取り付けられた前記入れ子部材よりも前記軸芯を中心として外側に樹脂成形穴が形成され、
前記第1金型及び前記第2金型のいずれか一方には、前記キャビティと前記樹脂成形穴とをつなぐ溝部が形成されていることを特徴とする
前記押え部材は、前記入れ子部材及び前記樹脂成形穴を覆うと共に、前記樹脂成形穴と連結する貫通孔が形成されてもよい。
前記第1金型は、スラストベアリングを有し、
前記入れ子部材は、前記スラストベアリングによって、前記第1金型に回転可能に支持されていてもよい。
本発明によれば、精度が高いウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材及び成形金型を提供できる。
本発明の実施形態に係る成形金型の斜視図である。 成形対象のウォームの側面図である。 成形金型の断面図である。 可動金型の一部を分解した断面図である。 入れ子部材の斜視図である。 入れ子部材の正面図である。 入れ子部材の分解斜視図である。 入れ子部材本体を分解した斜視図である。 入れ子部材本体の分割体の斜視図である。 閉じた状態の成形金型の断面図である。 ウォームの成形方法を説明するために簡略して示した断面図(その1)である。 ウォームの成形方法を説明するために簡略して示した断面図(その2)である。 ウォームの成形方法を説明するために簡略して示した断面図(その3)である。 ウォームの成形方法を説明するために簡略して示した断面図(その4)である。 変形例1に係る入れ子部材の正面図である。 変形例2に係る入れ子部材の正面図である。 変形例3に係る入れ子部材の正面図である。 変形例4に係る入れ子部材の正面図である。
以下、本発明の実施形態に係る成形金型10及び入れ子部材50について図1〜図14を用いて説明する。なお、理解を容易にするために、XYZ座標を設定し、適宜参照する。
(ウォームの成形金型)
本実施形態に係る成形金型10は、図1に示すように、固定金型30と、固定金型30の−Y側に配置された可動金型20と、可動金型20のY軸方向への進退移動を案内する4本のガイドポスト40とを備えている。成形金型10は、いわゆる3プレート構造金型である。成形金型10は、図2に示すウォーム100を成形するための成形金型である。ウォーム100は、例えば、Y軸に対して外歯101が螺旋状に形成されたウォーム(例えば歯数は2条)である。このウォーム100は、溶融された樹脂材料(成形材料)が成形金型10に射出されて成形される。
成形金型10は、図3に示すように、上記各部材(可動金型20、固定金型30、ガイドポスト40)に加えて、入れ子部材50を有する。
固定金型30は、樹脂注入部200と接続され、樹脂注入部200から樹脂材料が注入されてウォーム100の成形が行われるための部材である。固定金型30は、図3に示すように、ロケートリング35と、スプルーブッシュ34と、ロケートリング35及びスプルーブッシュ34が取り付けられる固定側取付板33と、ランナーストリッパープレート32と、固定側型板31と、を有している。
ロケートリング35は、複数のねじによって固定側取付板33に突出して固定されており、ロケートリング35は、樹脂注入部200に嵌合される。ロケートリング35は、位置決めのために設けられている。
スプルーブッシュ34には、溶解した樹脂材料を受け入れるための開口部が形成されている部材である。この開口部から延びるように、スプルー34aが形成され、スプルー34aは、溶解した樹脂材料が流れる流路として機能する。スプルーブッシュ34は、固定側取付板33及びランナーストリッパープレート32のそれぞれに形成された貫通孔に嵌め込まれている。その先端は固定側型板31まで延び、固定側型板31に樹脂材料を供給する。
固定側取付板33は、図示しない成形装置の固定盤に取り付けられる部材である。固定側取付板33の+Y側の面にはロケートリング35が設けられ、−Y側の面にはランナーストリッパープレート32が設けられている。
ランナーストリッパープレート32は、スプルー34aから、スプルー34a内で硬化された樹脂材料を取り出すための部材である。ランナーストリッパープレート32は、Y方向に移動可能である。ランナーストリッパープレート32が固定側取付板33に対して−Y方向に移動することにより、スプルー34a内で硬化された樹脂材料が取り出される。
固定側型板31は、樹脂材料を所定の形状に成形するための型部が形成された部材である。固定側型板31は、後述する可動側型板21とともに、ウォーム100の形状を成形するための金型を構成する。
より詳細には、固定側型板31の−Y側の面には、ウォーム100の+Y側の第1の端部100aを成形するための型部31aと、後述する押え部材29が嵌まり込む嵌合穴31bと、溝部31dとが形成されている。溝部31dは、可動金型20を固定金型30の固定側型板31に移動させて成形金型10を閉じた状態で、型部31aと後述する穴部21dとをつなぐように形成されている。
また、固定側型板31には、溶解した樹脂材料を流す流路として機能するランナー31cが形成されている。ランナー31cは、固定側型板31をY軸方向に貫通し、型部31aや後述する入れ子部材50のキャビティに樹脂材料を供給する。
ガイドポスト40は、固定金型30と可動金型20との間に配置されて、成形金型10の開閉時に固定金型30と可動金型20との位置関係を保つ部材である。可動金型20が+Y側に移動し、ガイドポスト40によって可動金型20が固定金型30に合わせられると、成形金型10は成形可能となる。
可動金型20は、ランナー31cから供給された樹脂材料が充填されて、固定金型30とともにウォーム100を成形する部材である。可動金型20は、可動側型板21と、スペーサーブロック24と、エジェクタピン25と、エジェクタプレート26A、26Bと、可動側取付板27と、スラストベアリング28と、押え部材29とを有する。
可動側型板21は、キャビティの一部が形成された入れ子部材50が嵌め込まれる部材である。入れ子部材50は、固定側型板31とともに、ウォーム100の形状を成形するための金型を構成する。可動側型板21の+Y側の面には、図4に示すように、入れ子部材50を嵌め込むための嵌合穴21aが形成されている。嵌合穴21aの底部には、中心近傍に配置された型部21bと、型部21bを囲う溝21cが形成されている。型部21bは、ウォーム100の−Y側の第2の端部100bを成形するための凹部である。溝21cは、円環状に形成されて、スラストベアリング28が嵌め込み可能である。嵌合穴21aの底部には、エジェクタピン用貫通孔が形成されている。また、可動側型板21の+Y側の面には、嵌合穴21aとは別個の穴部21dが形成されている。穴部21dは、型部21bの外周の外側に形成されている。穴部21dは、成形されたウォーム100が入れ子部材50とともに回転することを防止するピン状樹脂部を成形するための穴である。穴部21dは、成形されたピン状樹脂部が抜き取り可能であるように、穴の奥になるに従い、その断面が小さくなる形状(例えば、円錐状)に形成される。
スペーサーブロック24は、エジェクタプレート26A、26BがY軸方向に移動するための空間Aを形成するための部材である。スペーサーブロック24は、可動側型板21の−Y側の面にボルト11によって固定されている。
エジェクタピン25は、樹脂材料が硬化して、成形が完了したウォーム100を可動側型板21から離型するための部材である。エジェクタピン25は、可動側型板21のエジェクタピン用貫通孔に、Y軸方向に進退移動可能に挿入されている。
エジェクタプレート26A、26Bは、エジェクタピン25の−Y側の端部を固定する部材である。エジェクタプレート26A、26Bは、空間A内をY軸方向に移動可能に配置されている。エジェクタプレート26A、26Bは、ボルト13によって、相互に固定されている。
可動側取付板27は、図示しない成形装置の可動盤に取り付けられる部材である。可動側取付板27は、スペーサーブロック24の−Y側の面に、ボルト11によって固定されている。
スラストベアリング28は、入れ子部材50をY軸回りに回転可能に支持する部材である。スラストベアリング28は、図3及び図4に示すように、可動側型板21の溝21cに嵌め込まれ、後述する入れ子部材50の入れ子部材本体60をY軸回りに回転可能に支持する。スラストベアリング28は、例えば、複数のボールを有する玉軸受である。スラストベアリング28には、玉軸受のほか、すべり軸受が使用可能である。
押え部材29は、可動側型板21の嵌合穴21aに嵌め込まれた入れ子部材50を押える部材である。押え部材29は、例えば、孔が形成された金属板である。押え部材29は、複数のねじによって可動側型板21に取り付けられ、入れ子部材50の一部(例えば、外周近傍)を覆っている。押え部材29には、可動側型板21の穴部21dと連結する貫通孔29dが形成されている。貫通孔29dは、可動側型板21の穴部21dと共にピン状樹脂部を形成するための孔である。貫通孔29dは、ピン状樹脂部が抜き取り可能となるように、可動側型板21の穴部21dと同等かそれ以上の断面形状に形成され、穴部21dとXZ平面上で重畳する位置に形成される。
入れ子部材50は、図5及び図6に示すように、入れ子部材本体60と、ベース部材70とを有する。
入れ子部材本体60は、図7に示すように、略円筒状に形成されている。入れ子部材本体60の円筒の軸近傍にキャビティ68が形成されている。
キャビティ68は、図8及び図9に示すように、ウォーム100の螺旋状の外歯101を形成するための内歯68aを有している。
図7に戻って、入れ子部材本体60は、円筒の軸(Y軸方向)周りに環状に分割された分割体61、62、63、64、65、66を備えている。例えば、分割体61〜66は、断面扇状に分割された形状である。図8に示すように、分割体61〜66は、キャビティ68が形成された面に、内歯68aが形成され、内歯68aは、後述する接触面67により分割されている。内歯68aは、隣合う分割体61〜66の間で互いに連続するように形成され、内歯68a全体は螺旋状の構造体を形成する。
分割体61〜66は、内歯68aが形成されたキャビティ68を除いて、その外形は同じである。分割体61〜66は、図9に示すように、接触面67を有している。接触面67は内歯68aの歯筋と交わるように形成されている。接触面67は平らである。接触面67が互いに合わせられて、分割体61〜66が組み付けられ、入れ子部材本体60が構成される。分割体61〜66は、例えば、3Dモデリングを行い、直彫により作製する。
図7に戻って、ベース部材70は、入れ子部材本体60が圧入される部材であり、第1ベース部材71と第2ベース部材72とから構成されている。
第1ベース部材71は、入れ子部材本体60を保持する部材である。第1ベース部材71は、略円筒状に形成され、その内側の面に入れ子部材本体60が圧入される。第1ベース部材71の円筒の両端には、凹部が形成され、この凹部に第2ベース部材72が嵌め込まれる。
第2ベース部材72は、入れ子部材50が可動側型板21に嵌め込まれた場合に、可動側型板21の型部21aと当接して、第1ベース部材71を支持する部材である。第2ベース部材72には、圧入部73が形成されている。圧入部73はY軸方向に貫通する貫通孔である。圧入部73には、第1ベース部材71が例えば、+Y側から圧入されることにより、入れ子部材50が組み立てられる。
第2ベース部材72は、ラジアルベアリングから構成されている。第2ベース部材72は、例えば、複数のボールを有する玉軸受である。第2ベース部材72には、玉軸受のほか、すべり軸受が使用可能である。ラジアルベアリングは内輪と外輪とを有し、内輪に圧入部73が配置される。
第2ベース部材72は、Y軸方向の長さが第1ベース部材71のそれの半分以下の長さに形成されている。第1ベース部材71が可動側型板21の型部21aに対して傾かないように、入れ子部材50には、複数の第2ベース部材72が用いられる。例えば、その数は2つである。2つの第2ベース部材72は、図5及び図7に示すように、略円筒状の第1ベース部材71の円筒軸方向両端に配置される。
(ウォームの成形方法)
次に、成形金型10を用いたウォーム100の成形方法について、図10〜図14を参照して説明する。なお、図11〜図14における成形金型10等は、理解を容易にするため簡略化している。
先ず、作業者は、図10に示すように、可動金型20を+Y方向に移動させて成形金型10を閉じた状態にする。この状態で、固定側取付板33に設けたロケートリング35を、樹脂注入部200に接続し(嵌合し)、後述するように、固定側取付板33のスプルーブッシュ34より溶解した樹脂材料Rを注入する。
続いて、図11に示すように、樹脂注入部200から注入された樹脂材料Rは、スプルーブッシュ34のスプルー34a、及び固定側型板31のランナー31cを通過する。樹脂材料Rは、入れ子部材50の入れ子部材本体60に形成されたキャビティ68まで流入する。キャビティ68は樹脂材料Rによって充填される。また、樹脂材料Rは、固定側型板31の溝部31dを通過して押え部材29の貫通孔29d、可動側型板21の穴部21dまで流入し、貫通孔29d、穴部21dは樹脂材料Rによって充填される。この状態で、所定時間経過すると、樹脂材料Rは冷却されて固化する。これにより、キャビティ68内で固化された樹脂材料からなるウォーム100と、ランナー31c、溝部31d、貫通孔29d、穴部21d内でそれぞれ固化されたランナー樹脂部110A、接続樹脂部110B及びピン状樹脂部110Cとから構成される樹脂成形体が形成される。
続いて、作業者は、図12に示すように、可動金型20と、固定金型30の固定側型板31とを−Y方向に移動させる。また、ランナーストリッパープレート32を−Y方向に移動させて、固定側取付板33と隔離する。これにより、スプルー34aから、スプルー34a内で硬化された樹脂材料を取り出すことが可能である。
続いて、作業者は、図13に示すように、エジェクタピン25を+Y方向に移動させて、ウォーム100をキャビティ68から押し出す。ウォーム100には、外歯101が螺旋状に形成されているので、ウォーム100にY軸を中心とした回転力が生じ、ウォーム100と接触する入れ子部材60にもその回転力が伝わる。しかし、ウォーム100は、接続樹脂部110Bを介してピン状樹脂部110Cと接続されているので、ウォーム100は回転できず、上記の回転力は、入れ子部材本体60に加わる。入れ子部材本体60は、第1ベース部材71を介して第2ベース部材72に保持されているとともに、入れ子部材本体60を回転可能に支持するスラストベアリング28に支持されている。このため、入れ子部材本体60は、第2ベース部材72とスラストベアリング28とともに、ウォーム100に対して回転する(詳細には入れ子部材本体60は、各ベアリングの内輪とともに自動的に回転する)。入れ子部材本体60が回転することにより、ウォーム100は、ピン状樹脂部110Cとともに、+Y側に押し出される。これにより、図14に示すように、ウォーム100が可動金型20の可動側型板21から取り外される。
取り外されたウォーム100は、ランナー樹脂部110A、接続樹脂部110B及びピン状樹脂部110Cと一体である。作業者は、ウォーム100と、ランナー樹脂部110A、接続樹脂部110B及びピン状樹脂部110Cとを切り離す。
以上により、ウォーム100の成形が完了する。
以上、説明したように、本実施形態に係る入れ子部材50では、複数の分割体61〜66を有し、これらの分割体61〜66が組み付けられることにより、入れ子部材本体60が構成されている。また、入れ子部材本体60は、第1ベース部材71に圧入されている。入れ子部材本体60を分割体61〜66に分割しているので、各分割体61〜66毎に製造が可能である。このため、精度の高い加工が可能である。例えば、3Dモデリングを行って、直彫することにより、寸法精度、面精度に優れた分割体61〜66を製造可能である。本実施形態によれば、精度が高いウォーム100用の入れ子部材50が提供可能である。
また、分割体毎に製造されるため、分割体に分割されない従来の入れ子部材50と比較して、製造にかかる時間を短縮することが可能である。このため、製造コストが低いウォームを提供可能である。
また、分割体61〜66に分割されていない入れ子部材50の製造で必要とされていた専用の工具(刃具)を用いる必要がない。専用の工具を用いないので、製造コストを下げることが可能である。
また、本実施形態に係る入れ子部材では、分割体61〜66の接触面67(分割面)は、内歯68aの歯筋と交わるように形成されている。例えば、接触面67は、ほぼ平らであり、内歯68aの歯筋と斜めに交わる面である。接触面67が内歯68aの歯筋に沿うような複雑な3次元形状とならないので、分割体61〜66の加工が容易である。また、より精度の高い加工が可能である。
また、本実施形態に係る入れ子部材50は、入れ子部材本体60を第1ベース部材71に圧入することにより組み立てられる。このため、例えば、各分割体61〜66を第1ベース部材71にそれぞれネジ止めするような固定作業が不要である。本実施形態によれば、入れ子部材50の組み立ての作業が容易である。
また、本実施形態に係る成形金型10では、入れ子部材50を嵌め込むための嵌合穴21aが可動側型板21に形成されている。入れ子部材50を嵌合穴21aに嵌め込んで、押え部材29を可動側型板21に固定することにより、入れ子部材50の組み付けが可能である。本実施形態によれば、成形金型10の組み立ての作業が容易である。また、成形するウォーム100の機種、形式を変更する場合など、別の入れ子部材50との取り替え作業も容易である。
また、本実施形態に係る入れ子部材50では、第2ベース部材72がラジアルベアリングから構成されている。エジェクタピン25を移動させることによって、キャビティ68からウォーム100を取り外す場合、本実施形態では、ラジアルベアリングに圧入された入れ子部材本体60を、成形されたウォーム100に対して回転させることより、ウォーム100の取り外しを容易に行うことができる。
本実施形態では、可動側型板21に、嵌合穴21aのほか、穴部21dが形成され、押え部材29に、貫通孔29dが形成されている。また、固定側型板31には、可動金型20が+Y側に移動して成形金型10が閉じられた状態(固定金型30の−Y面と可動金型20の+Y面が接触した状態)で、キャビティ68と連続する型部31aと貫通孔29d、穴部21dとをつなぐ溝部31dが形成されている。このため、成形されたウォーム100は、貫通孔29d及び穴部21dで成形されたピン状樹脂部110Cと、型部31aで成形された接続樹脂部110Bと一体である。一方、ピン状樹脂部110Cは、嵌合穴21aの外側の、貫通孔29d及び穴部21dで成形され、ウォーム100は、嵌合穴21aの内側の、入れ子部材50のキャビティ68で成形される。その結果、ウォーム100は、ピン状樹脂部110Cによって入れ子部材50の外側から支持される。このため、エジェクタピン25を移動させてウォーム100を押すと、嵌合穴21a内側で、入れ子部材50(ベース部材70)がウォーム100を中心に回転する。これにより、ウォーム100の取り外しが可能である。本実施形態によれば、エジェクタピン25でウォーム100を押すことにより、ウォーム100の取り出しを容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る可動金型20は、貫通孔29dが形成された押え部材29を有している。押え部材29が入れ子部材50を覆って、可動側型板21から外れないように押さえると共に、押え部材29には、可動側型板21の穴部21dと連結する貫通孔29dが形成されている。押え部材29に貫通孔29dを形成するだけで、接続樹脂部110Bと一体化したピン状樹脂部110Cを成形することが可能である。本実施形態によれば、簡単な加工で、上記のウォーム100の取り出しが可能である。
また、本実施形態に係る可動金型20は、スラストベアリング28を有しているので、入れ子部材本体60の回転がより円滑になる。上記のウォーム100の取り外し作業がより容易である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態等によって限定されるものではない。
例えば、本実施形態において、入れ子部材本体60が第1ベース部材71に圧入され、第1ベース部材71は第2ベース部材72によって支持されていたが、入れ子部材本体60が第2ベース部材72に直接圧入されて、入れ子部材本体60が第2ベース部材72によって支持されてもよい。すなわち、図7に示す圧入部73に分割体61〜66が圧入されて、入れ子部材50が形成されてもよい。
入れ子部材本体60が第2ベース部材72に直接圧入される場合で、第2ベース部材72がラジアルベアリングから構成されている場合、入れ子部材本体60の形状は、ラジアルベアリングの内輪に圧入可能な形状であればよい。例えば、入れ子部材本体60の断面が4角形、6角形、12角形のような多角形であってもよい。また、図15に示すように、入れ子部材本体60の断面が円弧部分を有する形状に形成されてもよい。図15に示す分割体61〜66の断面は、平行面61a〜66aと円弧状面61b〜66bと有するように形成されている。円弧状面61b〜66bが圧入部73と接して圧入可能である。
平行面61a〜66aと圧入部73との間には、隙間61c〜66cが形成されている。本実施形態では、分割体61〜66は、金型交換装置を用いて圧入部73に圧入される。入れ子部材本体60の外周面に形成されている平行面61a〜66aは、分割体61〜66を圧入部73に圧入して取り付けるための取付面として利用される。金型交換装置は、分割体61〜66を一体として狭持するための6本のチャック爪301を備えている。
隙間61c〜66cの大きさは、チャック爪301が入り込むことができる大きさである。これにより、チャック爪301は、第2ベース部材72に干渉することなく、分割体61〜66からなる入れ子部材本体60を第2ベース部材72に圧入することができる。また、平行面61a、64aと、平行面62a、65aと、平行面63a、66aは、それぞれが互いに平行である。これにより、チャック爪301は、分割体61〜66を一体として安定した状態で狭持することができる。なお、金型交換装置は、分割体61〜66を一体として矜持するにあたって、6本のチャック爪ではなく、3本のチャック爪を備えていてもよい。
図16に示すように、圧入部73のXZ断面は、円形ではなく、12角形であってもよい。さらに、入れ子部材本体60の外周面には、平行面61a〜66aの代わりに、入れ子部材本体60の軸芯に沿った溝61d〜66dが形成されていてもよい。溝61d〜66dの内壁面と圧入部73との間には、チャック爪301が入り込むことができる大きさの隙間61e〜66eが形成されている。これにより、チャック爪301は、第2ベース部材72に干渉することなく、分割体61〜66からなる入れ子部材本体60を第2ベース部材72に圧入することができる。
また、溝61d、64dの底面と、溝62d、65dの底面と、溝63c、66cの底面は、それぞれが互いに平行である。これにより、チャック爪301は、溝61d〜66dを掴むことにより、分割体61〜66を一体として安定した状態で狭持することができる。
図17に示すように、分割体61〜66には、平面61g〜66g、61h〜66hが形成されていてもよい。より詳細には、分割体61の平面61gと、分割体61に隣接する分割体66の平面66hと、圧入部73との間には、隙間66fが形成されている。分割体61の平面61hと、分割体62に隣接する分割体62の平面62gと、圧入部73との間には、隙間61fが形成されている。ここでは、2本のチャック爪302を備える金型交換装置が用いられるものとする。平面61g〜66g、61h〜66hは、チャック爪302が分割体61〜66のそれぞれを矜持するための矜持面として利用される。隙間61f、66fは、チャック爪302が入り込むことができる大きさである。これにより、チャック爪302は、第2ベース部材72及び分割体62〜66に干渉することなく、分割体61を第2ベース部材72に圧入することができる。
また、平面61g、61hは、互いに平行である。これにより、チャック爪302は、分割体61を安定した状態で狭持することができる。なお、分割体62〜66のそれぞれの表面にも、分割体61の平面61g、61hと同様に、平面62g〜66g、62h〜66hが形成されている。平面61g〜66g、61h〜66hと、圧入部73との間には、隙間61f〜66fが形成されている。これにより、チャック爪302は、分割体62〜66のそれぞれを安定した状態で狭持し、第2ベース部材72に圧入することができる。なお、12本のチャック爪を備える金型交換装置を用いることにより、分割体61〜66を一体として第2ベース部材72に圧入してもよい。
なお、隙間61c〜66c、61e〜66e、61f〜66fは、分割体61〜66に形成された面及び溝と、第2ベース部材72の圧入部73との間に形成されていた。しかしながら、分割体61〜66に形成された面及び溝と、第1ベース部材71の内側の面との間に形成されていてもよい。これにより、分割体61〜66は、金型交換装置を用いて第1ベース部材71の内側の面に圧入される。
また、入れ子部材本体60の断面は、図18に示すように、円形に形成されてもよい。上記の円弧状面61b〜66bと同様に、圧入部73と接して圧入可能である。
また、本実施形態において、入れ子部材本体60は、6つの分割体61〜66から構成され、いわゆる6分割の構造であったが、分割体が作製可能かつ入れ子部材本体の組み付けが可能であれば、入れ子部材本体60の分割数は問わない。例えば、入れ子部材本体60は、図18に示すように、8つの分割体から構成されてもよい。そのほか、入れ子部材本体60は、9、10、11または12分割された分割体から構成されてもよい。また、各分割体はほぼ同じ大きさに分割されていなくてもよい。
また、本実施形態において、入れ子部材本体60の分割体61〜66は、平らな接触面67を有する形状に形成されていたが、分割体61〜66同士が接触する面は、分割体61〜66が組み付け可能な形状であればその形状は特に問わない。例えば、分割体61〜66同士を係合するための係合部が形成されてもよい。
より詳細には、分割体61は、図18に示すように、係合部69を有する形状に形成されている。係合部69は、分割体61に形成された凹部69aと、分割体61と隣り合う分割体62に形成された凸部69bとで構成されている。分割体61と分割体62は、凹部69aと凸部69bが係合することにより、組み付け可能である。入れ子部材本体60の各分割体が係合部69を有する形状に形成され、各分割体が係合部69によって係合することにより、入れ子部材本体60の組み立て作業が容易となる。このように、分割体61が係合部69を有してもよい。
本実施形態では、入れ子部材本体60の回転にモータ等の回転力を加える装置は採用していないが、成形金型10の重量が比較的大きい場合や、内歯角度が大きい場合等には、モータを設け、このモータの出力軸の回転を利用して、入れ子部材本体60を回転させて、ウォーム100の取り外しを行ってもよい。
本実施形態では、可動金型20はスラストベアリング28を有しているが、本発明は、これに限られない。ウォーム100が取り外し可能な程度に回転可能であれば、可動金型20は、スラストベアリング28を有さなくてもよい。
本実施形態では、固定金型30の固定側型板31に溝部31dが形成されているが、溝部31dは、可動金型20の可動側型板21側に形成されてもよい。例えば、溝部31dは、押え部材29の+Y側の面に形成されて、入れ子部材50のキャビティ68と、貫通孔29d及び穴部21dをつないでもよい。
なお、本実施形態では、成形金型10の可動金型20が受け板や中子を有しない形態を説明した。この形態は、発明の理解を容易にするためのものであり、本発明は受け板や中子を有する成形金型10にも適用できるものである。
当然ながら、成形されるウォーム100の形状は限定されない。例えば、本実施形態で説明した2条のウォーム100のほか、本発明は、1条や3条等のウォーム100の成形にも適用可能である。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。
10 成形金型
11、13 ボルト
20 可動金型(第1金型)
21 可動側型板
21a 嵌合穴
21b 型部
21c 溝
21d 穴部
24 スペーサーブロック
25 エジェクタピン
26A、26B エジェクタプレート
27 可動側取付板
28 スラストベアリング
29 押え部材
29d 貫通孔
30 固定金型(第2金型)
31 固定側型板
31a 型部
31b 嵌合穴
31c ランナー
31d 溝部
32 ランナーストリッパープレート
33 固定側取付板
34 スプルーブッシュ
34a スプルー
35 ロケートリング
40 ガイドポスト
50 入れ子部材
60 入れ子部材本体
61、62、63、64、65、66 分割体
61a〜66a 平行面
61b〜66b 円弧状面
61c〜66c 隙間
61d〜66d 溝
61e〜66e、61f〜66f 隙間
61g〜66g、61h〜66h 平面
67 接触面
68 キャビティ
68a 内歯
69 係合部
69a 凹部
69b 凸部
70 ベース部材
71 第1ベース部材
72 第2ベース部材
73 圧入部
100 ウォーム
100a 第1の端部
100b 第2の端部
101 外歯
110A ランナー樹脂部
110B 接続樹脂部
110C ピン状樹脂部
200 樹脂注入部
301、302 チャック爪
A 空間
R 樹脂材料

Claims (15)

  1. 軸芯に対して外歯を螺旋状に形成したウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材であって、
    前記外歯を形成するための内歯を有するキャビティを形成するとともに、前記軸芯を中心として放射状に分割された複数の分割体を有しており、該複数の分割体が組み付けられることにより構成される環状の入れ子部材本体と、
    前記入れ子部材本体が圧入されるベース部材と、
    を備え
    前記分割体を放射状に分割する分割面は、前記内歯の歯筋と交わることを特徴とする入れ子部材。
  2. 軸芯に対して外歯を螺旋状に形成したウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材であって、
    前記外歯を形成するための内歯を有するキャビティを形成するとともに、前記軸芯を中心として放射状に分割された複数の分割体を有しており、該複数の分割体が組み付けられることにより構成される環状の入れ子部材本体と、
    ベース部材本体である第1ベース部材と、ラジアルベアリングから構成される第2ベース部材と、を有し、前記入れ子部材本体が圧入されるベース部材と、
    を備え
    前記第1ベース部材は、前記第2ベース部材の内輪に配置されていることを特徴とする入れ子部材。
  3. 前記分割体を放射状に分割する分割面は、前記内歯の歯筋と交わることを特徴とする請求項に記載の入れ子部材。
  4. 前記分割体には、前記分割体同士を係合するために係合部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の入れ子部材。
  5. 前記係合部は、前記分割体同士の接触面に形成された凹部と凸部とから構成され、
    前記凸部が、前記凹部に嵌め込まれることで、前記分割体同士が係合されることを特徴とする請求項4に記載の入れ子部材。
  6. 前記入れ子部材本体の外周面には、前記入れ子部材本体を前記ベース部材に圧入して取り付けるための取付面が形成され、
    前記取付面と前記ベース部材の内周面との間には隙間が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の入れ子部材。
  7. 前記取付面は、前記軸芯に平行な複数の平行面から構成され、
    前記隙間は、前記平行面と前記ベース部材の内周面とに囲まれることにより形成されていることを特徴とする請求項6に記載の入れ子部材。
  8. 前記取付面は、前記軸芯に沿って形成された複数の溝の内壁面から構成され、
    前記隙間は、前記溝の内壁面と前記ベース部材の内周面とに囲まれることにより形成されていることを特徴とする請求項6に記載の入れ子部材。
  9. 前記分割体を放射状に分割する分割面には、前記分割体それぞれを挟持しつつ、前記入れ子部材本体を前記ベース部材に圧入するための挟持面が形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の入れ子部材。
  10. 前記挟持面は、互いに平行な2つの平行面から構成されていることを特徴とする請求項9に記載の入れ子部材。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の入れ子部材と、
    前記入れ子部材が取り付けられる第1金型と、
    前記第1金型に対して相対的に移動可能に設けられた第2金型と、
    を有することを特徴とする成形金型。
  12. 前記第1金型は、前記入れ子部材を嵌め込むための嵌合穴を有する形状に形成され、かつ前記嵌合穴に嵌め込まれた前記入れ子部材を押える押え部材を有することを特徴とする請求項11に記載の成形金型。
  13. 軸芯に対して外歯を螺旋状に形成したウォームを成形する成形金型に用いられる入れ子部材であって、前記外歯を形成するための内歯を有するキャビティを形成するとともに、前記軸芯を中心として放射状に分割された複数の分割体を有しており、該複数の分割体が組み付けられることにより構成される環状の入れ子部材本体と、前記入れ子部材本体が圧入されるベース部材と、を備える入れ子部材と、
    前記入れ子部材を嵌め込むための嵌合穴を有する形状に形成され、かつ前記嵌合穴に嵌め込まれた前記入れ子部材を押える押え部材を有し、前記入れ子部材が取り付けられる第1金型と、
    前記第1金型に対して相対的に移動可能に設けられた第2金型と、
    を有し、
    前記第1金型には、取り付けられた前記入れ子部材よりも前記軸芯を中心として外側に樹脂成形穴が形成され、
    前記第1金型及び前記第2金型のいずれか一方には、前記キャビティと前記樹脂成形穴とをつなぐ溝部が形成されていることを特徴とする成形金型。
  14. 前記押え部材は、前記入れ子部材及び前記樹脂成形穴を覆うと共に、前記樹脂成形穴と連結する貫通孔が形成されていることを特徴とする請求項13に記載の成形金型。
  15. 前記第1金型は、スラストベアリングを有し、
    前記入れ子部材は、前記スラストベアリングによって、前記第1金型に回転可能に支持されることを特徴とする請求項11乃至14のいずれか一項に記載の成形金型。
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