JP6360705B2 - ダンパ装置 - Google Patents
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Description
本発明では、前記切り欠きの内面は、前記中心軸線方向の一方側へ向かうに従って径方向外側へ向かう方向へ傾斜したテーパ面を有しているため、結露水を切り欠きを通って流出させやすい。
(全体構成)
図1は本発明の実施の形態1に係るダンパ装置1の斜視図であり、図1(a)はカバー2が閉位置にある状態の斜視図、図1(b)はカバー2が開位置にある状態の斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1に係るダンパ装置1の分解斜視図であり、図2(a)はカバー2を支持体6から取り外した状態の分解斜視図、図2(a)はファンユニット101を支持体6から取り外した状態の分解斜視図であり、図2(c)はカバー2およびファンユニット101を支持体6から取り外した状態の分解斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1に係るダンパ装置1の回転駆動部5等の説明図であり、図3(a)は回転体3を回転駆動部5から取り外した状態の分解斜視図であり、図3(b)は回転駆動部5の分解斜視図である。
本形態のダンパ装置1は、支持体6に対してファンユニット101が一体に取り付けられている。ファンユニット101は、冷気通路100の端部に取り付けられる枠体102と、枠体102に回転可能に支持された軸流羽根103と、軸流羽根103を回転させるファンモータユニット107とを備えている。ファンモータユニット107は、円筒形のモータケース108と、その内部に収納されたファンモータ(図示せず)とを備えている。枠体102には、円形の開口104が形成されており、かかる開口104は、冷気通路100の内部に連通した状態にある。枠体102は、円形の開口104が形成された外枠105と、外枠105から開口104の中心に向けて放射状に延びる4本の支持フレーム106とを備えており、支持フレーム106によって、開口104の中央に対して中心軸線L方向で重なる位置でファンモータユニット107が支持されている。各支持フレーム106は、外枠105から中心軸線Lの一方側L1に向かってに延在する縦フレーム106aと、縦フレーム106aの先端端部から径方向内側に延びる横フレーム106bとを備えており、横フレーム106bは、ファンモータユニット107の外周面に接続されている。ファンモータユニット107の中心軸線L方向の他方側L2側の端部には、軸流羽根103が回転可能に取り付けられており、軸流羽根103は、ファンモータユニット107内に収納されたファンモータの出力回転に基づき、中心軸線L周りに回転する。
図2および図3に示すように、支持体6は、枠体102の外枠105と中心軸線L方向に重なる形状を有する外枠61と、外枠61から中心軸線Lの一方側L1に向かってに延在した後、径方向の内側に屈曲した4本の支持フレーム62とを有している。
図3に示すように、回転駆動部5は、支持体6のモータ保持部64の内側に保持されたモータ59と、減速輪列50とを有している。モータ保持部64には、モータ59に対して中心軸線Lの一方側L1に円盤状の支持プレート67が保持されているとともに、支持プレート67を中心軸線Lの一方側L1で覆うように、有底筒状のホルダ68が被せられており、ホルダ68はモータ保持部64にねじ680によって固定されている。このように構成した支持プレート67とホルダ68との間には減速輪列50に用いた歯車が回転可能に支持されている。
図1、図2および図3に示すように、回転体3は、円筒状の胴部31と、中心軸線Lの一方側L1で胴部31の開口を塞ぐ底板部32とを有している。胴部31は、底板部32から中心軸線Lの一方側L1に突出している。このため、回転体3には、中心軸線Lの一方側L1に突出する回転体側突条部311が底板部32の外周縁に沿って円環状に延在している。
3を被せる際、筒部33の内側に4番車54の筒部542を挿入し、セレーション543、330を結合させた後、中心軸線Lの一方側L1から筒部542の内側にワッシャ付きのねじ56を止めれば、回転体3は、4番車54と一体に回転可能な状態となる。
図4は、本発明の実施の形態1に係るダンパ装置1のカバー2等の説明図であり、図4(a)はダンパ装置1を中心軸線Lの一方側L1からみた正面図であり、図4(b)はダンパ装置1の中央部をY1−Y1′線に沿って切断した断面図、図4(c)はカバー2を中心軸線Lの一方側L1からみた正面図、図4(d)はカバー2の中央部をY2−Y2′線に沿って切断した断面図である。なお、図4(b)では、回転駆動部5のうち、4番車54のみを図示してある。
円筒部23の内側は、回転体3が内側に配置される回転体配置穴20になっている。回転体3の外周面310と回転体配置穴20の内周面200との間には、送りねじ機構70が構成されており、送りねじ機構70は、ガイド軸65およびガイド穴210からなる空周り防止部とともに、回転体3の回転動作をカバー2の中心軸線L方向の直動動作に変換する回転直動変換機構7を構成している。
図5は、本発明の実施の形態1に係るダンパ装置1のストッパ等の説明図であり、図5(a)はストッパを中心軸線Lの一方側L1からみた斜視図であり、図5(b)はストッパに設けた氷逃がし部の説明図である。
ら当接可能な回転体側凸部39とによって、ストッパ4が構成されている。かかるストッパ4は、カバー側凸部29に対して回転体側凸部39が当接することにより、これ以上の回転体3の回転を阻止し、カバー2の中心軸線Lの一方側L1への可動範囲を規定する。本形態において、ストッパ4は周方向の2個所に構成されている。
本形態のダンパ装置1では、図1(a)に示すように、カバー2が中心軸線L方向の他方側L2にあって、カバー2の側板部22が支持体6の外枠61に接している状態で冷気通路が閉状態にある。このため、冷気通路100から供給された冷気が遮断される。
図4(c)に矢印Hで示すように、本形態のダンパ装置1では、ダンパ装置1および支持体6を冷気通路に設置した際に回転体3の外周面310等で結露した水を回転体配置穴20内から下方に流出させる水抜き経路8が構成されている。
図5(a)を参照して説明したように、本形態では、カバー2のカバー側凸部29と、回転体3の回転体側凸部39とによってストッパ4が構成されている。このため、カバー側凸部29と回転体側凸部39とが接近した際、回転体3の外周面で結露した水が氷結することによって発生した氷が、溝27および突条部37によって運ばれ、図5(b)に示すように、カバー側凸部29と回転体側凸部39との間に氷Pが挟まれることになる。
る部分程、面299aから離間する方向に傾いた傾斜面になっている。このため、カバー側氷逃がし口299は、周方向の寸法が径方向内側より径方向外側で大である。
以上説明したように、本形態のダンパ装置1においては、回転駆動部5の回転出力を、送りねじ機構70を備えた回転直動変換機構7を介してカバー2に伝達し、カバー2を支持体6に対して直線移動させ、カバー2によって、冷気通路の開度を切り換える。その際、結露した水が回転体3の外周面310と回転体配置穴20の内周面200との間に侵入しても、結露水は、水抜き経路8を通って回転体配置穴20内から下方に流出する。このため、回転体配置穴20の内周面200と回転体3との間で結露水が氷結することを抑制することができるので、氷結に起因するカバー2と回転体3との固着を抑制することができる。それ故、冷気通路の開度を切り換えるカバー2を送りねじ機構70によって直動させる方式を採用した場合でも、結露水の氷結に起因する動作不良の発生を抑制することができる。
ー側氷逃がし部9a(氷逃がし部9)を介して径方向外側に排出される。従って、カバー側凸部29と回転体側凸部39とが氷Pによって固着することに起因してカバー2が移動不能となることを抑制することができる。
図6は、本発明の実施の形態2に係るダンパ装置1の氷逃がし部9の説明図であり、図6(a)はストッパ4を中心軸線Lの一方側L1からみた斜視図であり、図6(b)はストッパ4に設けた氷逃がし部の説明図である。
て、周方向で対向する面399a、399bのうち、中心軸線L周りの反時計周りCCW側(中心軸線L周りの他方側)に位置する面299aは、径方向内側に位置する部分程、面299bから離間する方向に傾いた傾斜面になっている。このため、回転体側氷逃がし口399は、周方向の寸法が径方向外側より径方向内側で大である。
図7は、本発明の実施の形態3に係るダンパ装置1の氷逃がし部9の説明図であり、図7(a)はストッパ4を中心軸線Lの一方側L1からみた斜視図であり、図7(b)はストッパ4に設けた氷逃がし部の説明図である。
上記実施の形態では、水抜き経路8や氷逃がし部9によってカバー2と回転体3とが氷によって固着することを防止したが、カバー2の内面等にフィルムヒータが設けてもよい。かかる構成によれば、フィルムヒータによって、カバー2を所定のタイミングで加熱することにより、カバー2と回転体3とが氷によって固着することを防止することができる。また、カバー2と回転体3とが氷によって固着した場合でも、フィルムヒータによって、カバー2を加熱することにより、カバー2と回転体3とを固着している氷を融解することができる。
上記実施の形態では、支持体6にファンユニット101が連結された構成であったが、支持体6とファンユニット101とが分離して配置されるダンパ装置1に本発明を適用してもよい。
2 カバー
3 回転体
4 ストッパ
5 回転駆動部
6 支持体
7 回転直動変換機構
8 水抜き経路
9 氷逃がし部
9a カバー側氷逃がし部
9b 回転体側氷逃がし部
20 回転体配置穴
27 溝
28 切り欠き
29 カバー側凸部
37 突条部
39 回転体側凸部
63 シール板
70 送りねじ機構
100 冷気通路
101 ファンユニット
200 回転体配置穴の内周面
231 カバー側突条部
280 テーパ面
292 カバー側当接部
293 カバー側傾斜面
295 傾斜面
299 カバー側氷逃がし口
310 回転体の外周面
311 回転体側突条部
399 回転体側氷逃がし口
Claims (9)
- 支持体と、
該支持体に支持された回転駆動部と、
該回転駆動部によって回転駆動される回転体と、
該回転体が内側に配置された回転体配置穴を備え、冷気通路の開度を切り換えるためのカバーと、
前記回転体の外周面と前記回転体配置穴の内周面との間に構成された送りねじ機構を備え、前記回転体の回転動作を前記カバーの前記回転体の中心軸線方向の直動動作に変換する回転直動変換機構と、
前記支持体を前記冷気通路に設置した際に結露した水を前記回転体配置穴内から下方に流出させる水抜き経路と、
を有しており、
前記回転体配置穴の開口縁の周方向の一部には、径方向外側に広がった切り欠きが形成され、前記切り欠きの内面は、前記中心軸線方向の一方側へ向かうに従って径方向外側へ向かう方向へ傾斜したテーパ面を有し、
前記水抜き経路は、前記回転体配置穴の内周面と、前記切り欠きと、を含むことを特徴とするダンパ装置。 - 前記回転体配置穴の内周面には、径方向内側に張り出した肉厚部が周方向の一部に設けられ、
前記送りねじ機構は、前記回転体の外周面で螺旋状に延在する突条部と、前記肉厚部の内周面で螺旋状に延在し、前記突条部が内側に嵌った溝と、を有し、
前記切り欠きは、前記回転体配置穴の内周面において、前記溝および前記肉厚部に周方向で挟まれた全域に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のダンパ装置。 - 前記回転体配置穴の内周面は、周方向の各部位が、前記溝の形成領域、および、前記切り欠きの形成領域の何れかになっていることを特徴とする請求項2に記載の特徴とするダンパ装置。
- 前記切り欠きは、前記回転体配置穴の前記中心軸線方向の一方側の縁から他方側の縁まで形成されていることを特徴とする請求項3に記載のダンパ装置。
- 前記切り欠きは、前記中心軸線方向からみて円弧状に形成されていることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のダンパ装置。
- 前記支持体は、前記中心軸線方向で前記回転体と隣り合う位置に前記中心軸線方向からみて前記回転体の外周面と前記回転体配置穴の内周面と重なるシール板を備えていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のダンパ装置。
- 前記カバーは、前記中心軸線方向で前記シール板側に移動した際、当該シール板と接触することを特徴とする請求項6に記載のダンパ装置。
- 前記カバーには、フィルムヒータが設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のダンパ装置。
- 前記支持体には、ファンユニットが連結されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のダンパ装置。
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