JP6360668B2 - 頭髪クレンジング組成物 - Google Patents

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本願が開示する発明は、頭髪クレンジング組成物に関する。
近年、ヘアスタイルの多様化がますます進んでいる。合成高分子等を含むハードセット剤やロウ類等を含むワックスといった頭髪セット剤で頭髪をセットしておしゃれを楽しむ人が多い。
頭髪セット剤は、手軽に頭髪をセットできるが、一方でシャンプー組成物の洗浄力のみでは頭髪から洗浄しきれないものが多く存在する。特にハードセット剤はこの傾向が強い。そこで、頭髪セット剤をヒトの頭髪から除去するために、頭髪クレンジング組成物が使用されている。
下記特許文献1は、特定のポリエーテル変性シリコーン(特にアミノ変性シリコーン)及びノニオン性界面活性剤を含有するパーソナル洗浄・除去剤を開示する。
特開2013−71937号公報
その種類によって効果の強弱はあるものの、頭髪を特定の形にセットするために頭髪セット剤は使用される。よって、頭髪どうしが束になって固まらず容易にほぐれると、頭髪セット剤が除去されたことを実感できると本願発明者は考えた。
逆に、頭髪セット剤を頭髪から洗浄しきれないと、頭髪の洗浄後のみならず、クレンジング中やその後のプレンリンス時にも指通りが悪く絡まりを感じることがある。
一方、頭髪セット剤を頭髪から十分に除去するためにシャンプー組成物や頭髪クレンジング組成物で頭髪の洗浄を繰り返すと、頭髪からの過剰な脱脂が起こってしまう。当該過剰な脱脂により、頭髪の洗浄後のみならず、クレンジング中やその後のプレンリンス時にも指通りが悪く絡まりを感じることがある。
以上のように、従前は、頭髪セット剤を十分に除去しても頭髪のほぐれやすさを良好にできていなかった。よって、良好な頭髪セット剤除去力と良好な頭髪のほぐれやすさとを両立したいという課題があった。
また、頭髪クレンジング組成物の保存安定性を向上させたいという要望があった。剤型を乳化物とした場合において頭髪クレンジング組成物の保存安定性を向上させたいという要望が特に強かった。
本願発明者は鋭意研究を重ねた結果、特定の溶剤を比較的多めに含有し、かつ、特定のシリコーンを併用することで上記問題を解決できることを見出し、本願が開示する発明を完成した。
下記(A)成分である溶剤を比較的多めに含有した上で、下記(B)成分を相溶させて製剤の保存安定性を確保することは、従前は困難であった。しかし、下記(C)成分を更に含有することで、良好な製剤の保存安定性をも実現できた。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明は、
下記(A)成分〜(C)成分を含有する頭髪クレンジング組成物である。
(A)溶剤 20〜80質量%。
なお、当該(A)成分である溶剤は、25℃で流動性を示す成分であり、かつ、水、芳香族アルコール、1価アルコール、及び重合数が3以上のポリグリセリンは含まれない。
(B)下記化1の一般式であらわされるジメチコーンの1種又は2種以上。
(上記化1の一般式において、aは650〜10,000である。)
(C)下記化2の一般式であらわされるジメチコーン及び下記化3の一般式であらわされる環状シリコーンから選ばれる1種又は2種以上。
(上記化2の一般式において、bは1〜300である。)
(上記化3の一般式において、cは3〜8である。)
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明は、
前記(A)成分である溶剤が、2〜3価の水酸基を有するものである第1発明に記載の頭髪クレンジング組成物である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明は、
更に下記(D)成分を含有する第1発明又は第2発明に記載の頭髪クレンジング組成物である。
(D)植物油
本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、クレンジング力及び製剤の保存安定性が良好である。
頭髪洗浄中における頭髪のほぐれやすさをより向上させるため、トリートメント、コンディショナー又はリンスの基剤に上記(A)成分〜(C)成分又は上記(A)成分〜(D)成分を含有させることが好ましい。
以下、本願が開示する発明の実施形態を、その最良の形態を含めて説明する。
本願は、下記(A)成分〜(C)成分を含有する頭髪クレンジング組成物を開示する。
(A)溶剤 20〜80質量%。
上述のとおり、当該(A)成分である溶剤は、25℃で流動性を示す成分であり、かつ、水、芳香族アルコール、1価アルコール、及び重合数が3以上のポリグリセリンは含まれない。
(B)上記化1の一般式であらわされるジメチコーンの1種又は2種以上。
(C)上記化2の一般式であらわされるジメチコーン及び上記化3の一般式であらわされる環状シリコーンから選ばれる1種又は2種以上。
本願発明者は、上記(A)成分〜(C)成分を併用することで、本願が開示する発明の効果が奏されると推測している。
頭髪クレンジング組成物は、アクリル系、メタクリル系、ウレタン系樹脂等の合成高分子(時としてセット樹脂とも呼ばれている。)等を含むハードセット剤やロウ類等を含むワックスといった頭髪セット剤をヒトの頭髪から除去するために使用する。頭髪セット剤として、例えば、スプレータイプ、パウダースプレータイプ、ワックスタイプ、パウダーワックスタイプ、ジェルタイプ、ミストタイプ、フォーム(ムース)タイプ、クリームタイプ、オイルタイプ、リキッドタイプ等が知られている。本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、好ましくは、上記ハードセット剤の除去に用いられる。
〔(A)成分〕
(A)成分である溶剤は、25℃で流動性を示す成分であり、かつ、水、芳香族アルコール、1価アルコール、及び重合数が3以上のポリグリセリンは含まれない。水、芳香族アルコール、1価アルコール、及び重合数が3以上のポリグリセリンは任意成分である。
(A)成分である溶剤として、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、数平均分子量が630以下のポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、数平均分子量が3000以下のポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、イソプロピレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール等がある。
(A)成分である溶剤は、クレンジング力向上の観点から、好ましくは2〜3価の水酸基を有するものである。より好ましくは、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、数平均分子量が630以下、好ましくは420以下のポリエチレングリコール、及びグリセリンから選ばれる1種又は2種以上である。
本願が開示する頭髪クレンジング組成物における(A)成分の含有量は20〜80質量%である。当該含有量の下限値は30質量%として良い。一方、製剤の保存安定性向上の観点から、当該含有量の上限値は、60質量%として良く、50質量%としてよく、40質量%としてもよい。(A)成分の含有量が20質量%未満となると、クレンジング力及び製剤の保存安定性が不十分となる。(A)成分の含有量が80質量%を超えても本願が開示する発明の効果の上積みは期待できず、場合によっては本願が開示する発明の効果を維持できなくなるおそれがある。
〔(B)成分〕
(B)成分は、上記化1の一般式であらわされるジメチコーンの1種又は2種以上である。以下の説明において、当該(B)成分を「高重合ジメチコーン」と称する場合がある。
上記化1の一般式において、aは1,000〜8,000としてよく、1,500〜5,000としてよい。
本願が開示する頭髪クレンジング組成物における(B)成分の含有量は特に限定されない。当該含有量は0.01〜5質量%として良く、0.1〜3質量%としてもよい。
〔(C)成分〕
(C)成分は、上記化2の一般式であらわされるジメチコーン及び上記化3の一般式であらわされる環状シリコーンから選ばれる1種又は2種以上である。以下の説明において、上記化2の一般式であらわされるジメチコーンを「低重合ジメチコーン」と称する場合があり、上記化3の一般式であらわされる環状シリコーンを単に「環状シリコーン」と称する場合がある。
(C)成分として低重合ジメチコーン及び環状シリコーンを併用しても良いし、低重合ジメチコーンのみ又は環状シリコーンのみを使用しても良い。
上記化2の一般式において、bは1〜200としてよく、1〜50としてもよい。
本願が開示する頭髪クレンジング組成物における(C)成分の含有量は特に限定されない。当該含有量は0.1〜7質量%として良く、0.4〜5質量%としてもよい。
なお、本願が開示する頭髪クレンジング組成物において、ジメチコーンの平均重合度は発明の効果の発現に影響する。本願が開示する発明は、(B)成分たる高重合ジメチコーンと(C)成分とを併用する必要がある。
〔(D)成分〕
本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、上記(A)成分〜(C)成分に加えて、更に(D)植物油を含有することが好ましい。植物油は、頭髪洗浄中における頭髪のほぐれやすさ、使用後の保湿感の向上にも寄与すると考えられる。
上記植物油として、例えば、25℃で固形又はペースト状の植物油、25℃で液状の植物油等がある。
25℃で固形又はペースト状の植物油として、例えば、シアバター、アストロカリウムムルムル脂、硬化パーム油、カカオ脂、及びテオブロマグランジフロルム種子脂等がある。
25℃で液状の植物油として、ローズヒップ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、アボカド油、ツバキ油、液状シア脂、アーモンド油、茶実油、サザンカ油、サフラワー油、ヒマワリ油、大豆油、綿実油、ゴマ油、トウモロコシ油、落花生油、ナタネ油、コメヌカ油、コメ胚芽油、小麦胚芽油、ハトムギ油、ブドウ種子油、カロット油、ヒマシ油、アマニ油、ヤシ油、アルガニアスピノサ核油、アンズ油等がある。
本願が開示する頭髪クレンジング組成物における(D)成分の含有量は特に限定されない。当該含有量は0.01〜10質量%としてよく、0.01〜6質量%としてよく、0.01〜1質量%としてもよい。
〔任意の成分〕
本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、上記(A)成分〜(D)成分の他に、頭髪セット剤をヒトの頭髪から除去するために使用するクレンジング組成物において使用可能な成分を適宜含有してよい。
頭髪洗浄中における頭髪のほぐれやすさをより向上させるため、トリートメント、コンディショナー又はリンス(以下、これらを「ヘアケア組成物」と総称することがある。)の基剤に上記(A)成分〜(C)成分又は上記(A)成分〜(D)成分を含有させて頭髪クレンジング組成物を構成してもよい。
当該基剤に使用される成分として、例えば、水道水、精製水、脱イオン水、蒸留水等の水、炭素数12〜22の高級アルコールやエタノール等の1価アルコール、フェノキシエタノール等の芳香族アルコール、重合数が3以上のポリグリセリン、上記(A)成分に該当しないポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコール、アルキルトリメチルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム及びそれらの塩等のカチオン性界面活性剤、ジメチコノール、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等上記(B)成分及び(C)成分に該当しないシリコーン類、炭化水素、ポリペプチド、蛋白質加水分解物、ビタミン類、EDTA−2Na等のキレート剤、香料、脂肪酸、アミノ酸、カチオン性ポリマー、アニオン性ポリマー、両性ポリマー、着色剤、抗菌剤等がある。
過剰な頭髪の脱脂を避ける観点から、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤は頭髪クレンジング組成物に含有しないか、含有しても0.1質量%以下とすることが好ましい。
また、頭髪洗浄中における頭髪のほぐれやすさを良好に維持する観点から、非イオン性界面活性剤は頭髪クレンジング組成物に含有しないか、含有しても0.1質量%以下とすることが好ましい。
製剤の保存安定性を向上する観点から、カチオン性界面活性剤の含有量は、1〜5質量%とすることが好ましい。当該カチオン性界面活性剤として、好ましくは、アルキルトリメチルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム及びそれらの塩から選ばれる1種又は2種以上である。アルキルトリメチルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム及びそれらの塩の具体例として、例えば、ベヘントリモニウムクロリド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、セトリモニウムクロリド、ステアルトリモニウムクロリド、ジステアリルジモニウムクロリド、塩化ジココイルジメチルアンモニウム等がある。
〔剤型〕
本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、好ましくは、液状、ゲル状、乳液状、乳化物であるクリーム状、泡状として調製される。頭髪洗浄中における頭髪のほぐれやすさを向上する観点から、より好ましくは、乳化物であるクリーム状である。
本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、常法により製造可能である。また、公知の種々の容器に封入して保管可能である。
〔使用方法〕
本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、調製時の剤型のまま頭髪に適用することが好ましい。より好ましくは、乳化物であるクリーム状で頭髪に適用する。スプレーして頭髪に適用するよりは、調製時の剤型のまま頭髪に適用するほうが、発明の効果が良好となる。なお、本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、使用後は頭髪から洗い流す。当該洗い流しの際は、通常、水又は湯が用いられる。
頭髪セット剤をヒトの頭髪から除去するために使用するクレンジング組成物の従来から知られている使用方法を参考にして、本願が開示する頭髪クレンジング組成物は適宜の方法で使用可能である。
頭髪セット剤の洗浄では、頭髪クレンジング組成物、シャンプー組成物、並びに、ヘアケア組成物を組み合わせて使用されることが多い。通常は、これらのいずれかを頭髪に適用して使用する前後にプレンリンスが行われ、その後に他の組成物が頭髪に適用される。しかし、本願が開示する頭髪クレンジング組成物は、頭髪セット剤が付着した状態の頭髪に適用しその後洗い流すだけでも一定の良好な効果を得ることができる。
よって、(1)頭髪セット剤が付着した状態の頭髪に頭髪クレンジング組成物を適用する工程、(2)頭髪セット剤をプレンリンスした後の頭髪に頭髪クレンジング組成物を適用する工程、(3)シャンプー後の頭髪に頭髪クレンジング組成物を適用する工程、及び(4)ヘアケア処理後の頭髪に頭髪クレンジング組成物を適用する工程から選ばれる1つの工程を含む頭髪セット剤の洗浄方法は有用である。
なお、頭髪クレンジング組成物が適用される頭髪は、濡れていてもよいし乾燥した状態であってもよい。頭髪へ頭髪クレンジング組成物を塗布する操作性が行いやすいので、頭髪は濡れている方が好ましい。
より好ましくは、プレンリンス、頭髪クレンジング組成物の使用、プレンリンス、シャンプー組成物の使用、プレンリンス、ヘアケア組成物の使用、プレンリンスの順序で各工程を含む頭髪セット剤の洗浄方法である。
以上のとおり、本願は、本願が開示する頭髪クレンジング組成物の使用方法をも開示する。
以下に、本願が開示する発明の実施例を記載する。本願が開示する発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されない。
まず、後に示す表の説明をする。上記(A)成分〜(D)成分に該当する成分には、成分名の横に該当するアルファベットを符号した。「(C)比」とした成分は、上記(C)成分に対する比較用の成分である。
「ポリエチレングリコール400」は、数平均分子量が400のポリエチレングリコールである。
上記(B)成分〜(C)成分に該当する成分は、上記一般式化1〜化3におけるa,b又はcの平均値も記載した。
各成分の含有量を示す数値の単位は質量%である。
〔頭髪クレンジング組成物の調製〕
実施例1〜21及び比較例1〜11に係る各頭髪クレンジング組成物を、乳化物であるクリーム状として常法により調製した。
〔クレンジング力試験〕
−試験手順−
(1)頭髪セット剤(ホーユー株式会社製、ミニーレ スプリール スタイリングスプレー メガフィックス)を、長さ15cmのヒト黒色毛束(以下、単に毛束とも称する。)に適量噴霧した。なお、当該頭髪セット剤は上記ハードセット剤に該当する。
(2)次に、40℃の湯を用いて当該毛束をプレンリンスした。プレンリンス後、毛束に付着している湯を手で軽く絞り落とした。
(3)次に、実施例1〜21及び比較例1〜11に係る各頭髪クレンジング組成物1gを、毛束全体にいきわたるように塗布した。
(4)次に、40℃の湯を用いて当該毛束をプレンリンスし、頭髪クレンジング組成物を洗い流した。
−評価−
上記(3)及び(4)の手順における、頭髪の絡まりのなさ及び指通りの良さを指標として、下記の基準でクレンジング力の官能評価を行った。
○ :非常にほぐれやすい
○〜△:ほぐれやすい
△ :ややほぐれやすい
△〜×:ややほぐれにくい
× :ほぐれにくい
なお、各例についてパネラー20名が評価を行い、最も多くのパネラーが採用した評価結果を各例の評価結果とした。なお、いずれの実施例及び比較例においても、最も多くのパネラーが採用した評価結果は1つとなり、2つの評価結果が同数の最多パネラー数で並んだ例はなかった。当該評価結果を表中の「クレンジング力(ほぐれやすさ)」欄に記載した。
〔製剤の保存安定性試験〕
−試験手順−
各実施例及び各比較例に係る頭髪クレンジング組成物を調製した後、4号規格ビンに封入して60℃の条件下で1週間保存した。
上記保存期間後に、乳化物の分離の有無、微小な析出物の発生の有無、及び外観色の変化の程度の観点から、目視により保存安定性を評価した。
20名の品質管理専門パネラーに「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点5、16〜13名である場合が評価点4、12〜9名である場合が評価点3、8〜5名である場合が評価点2、4名以下である場合が評価点1とした。
各例の評価結果を表中の「製剤安定性」欄に記載した。
〔表1〕
〔表2〕
〔表3〕
実施例1〜21に係る頭髪クレンジング組成物は、クレンジング力及び製剤安定性がバランス良く優れていた。
一方、(A)成分〜(C)成分のいずれかを有しない、又は、(A)成分の含有量が不足している、比較例1〜11に係る頭髪クレンジング組成物は、いずれもクレンジング力及び製剤安定性の両評価が不十分であった。
比較例9〜11の結果から、上記(C)成分である低重合ジメチコーン及び環状シリコーンにかえて、アミノ変性シリコーンやジメチコノール等(C)成分に該当しないシリコーン類を使用しても、実施例のような優れた効果は得られないと考えられた。
各実施例及び各比較例の評価結果の対比から、本願(A)成分〜(C)成分が併用されることによって、実施例で示した優れた効果が得られると考えられた。仮に、(C)成分にかえて(B)成分を2種以上含有しても、また、(B)成分にかえて(C)成分を2種以上含有しても、これらは結果的に(A)成分〜(C)成分を併用するものではないので、実施例で示した優れた効果は得られないと考えられた。
上記各実施例のクレンジング力については、頭髪セット剤の除去力が優れるだけでなく、頭髪洗浄中における頭髪のほぐれやすさについても優れた結果を得た。また、頭髪セット剤としてハードセット剤を使用した場合であっても、クレンジング力が優れていた。実施例21の評価結果より、(A)成分〜(C)成分の他、更に(D)成分を含有するとよりクレンジング力が向上すると考えられた。
実施例1〜実施例4の評価結果より、製剤安定性の観点から、好ましい(A)成分の含有量は20〜60質量%と考えられた。また、実施例6の評価結果より、製剤安定性の観点から、カチオン性界面活性剤を1質量%以上含有することが好ましいと考えられた。また、実施例8の評価結果より、クレンジング力向上の観点から、(A)成分として2〜3価の水酸基を有する溶剤が好ましいと考えられた。
本願により、クレンジング力及び製剤の保存安定性が良好な頭髪クレンジング組成物が提供される。

Claims (3)

  1. 下記(A)成分〜(C)成分を含有する頭髪クレンジング組成物(アクリル酸と他種モノマーとの共重合体及び両性界面活性剤を含有するものを除く)
    (A)溶剤 20〜80質量%。
    (B)下記化1の一般式であらわされるジメチコーンの1種又は2種以上。
    (上記化1の一般式において、aは650〜10,000である。)
    (C)下記化2の一般式であらわされるジメチコーン及び下記化3の一般式であらわされる環状シリコーンから選ばれる1種又は2種以上。
    (上記化2の一般式において、bは1〜300である。)
    (上記化3の一般式において、cは3〜8である。)
  2. 前記(A)成分である溶剤が、2〜3価の水酸基を有するものである請求項1に記載の頭髪クレンジング組成物。
  3. 更に下記(D)成分を含有する請求項1又は請求項2に記載の頭髪クレンジング組成物。
    (D)植物油
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