JPH0640852A - 毛髪用樹脂除去剤 - Google Patents
毛髪用樹脂除去剤Info
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- JPH0640852A JPH0640852A JP19709892A JP19709892A JPH0640852A JP H0640852 A JPH0640852 A JP H0640852A JP 19709892 A JP19709892 A JP 19709892A JP 19709892 A JP19709892 A JP 19709892A JP H0640852 A JPH0640852 A JP H0640852A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 毛髪に付着した樹脂の除去効果が高く、しか
も毛髪を損傷することなく、艶や仕上がりにも優れた樹
脂除去剤を提供する。 【構成】 アミテルＬＧＯＤ １．０重量％、プロピレ
ングリコール １．０重量％、トリエタノールアミン
０．５重量％、精製水 残部からなる毛髪用樹脂除去
剤。アミテルＬＧＯＤ（アミノ酸系ノニオン界面活性
剤）とプロピレングリコール（多価アルコール）との相
互作用により、毛髪の樹脂除去効果が高く、しかも毛髪
を損傷することなく、艶や仕上がりにも優れている。
も毛髪を損傷することなく、艶や仕上がりにも優れた樹
脂除去剤を提供する。 【構成】 アミテルＬＧＯＤ １．０重量％、プロピレ
ングリコール １．０重量％、トリエタノールアミン
０．５重量％、精製水 残部からなる毛髪用樹脂除去
剤。アミテルＬＧＯＤ（アミノ酸系ノニオン界面活性
剤）とプロピレングリコール（多価アルコール）との相
互作用により、毛髪の樹脂除去効果が高く、しかも毛髪
を損傷することなく、艶や仕上がりにも優れている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪に付着したセット
剤などの樹脂除去剤に関する。
剤などの樹脂除去剤に関する。
【０００２】
【従来の技術】毛髪に用いられるカラースプレーやセッ
ティングローション等には、セット樹脂が配合されてお
り、これを除去するには、シャンプー、アルカリ水溶液
またはエチルアルコール等が使用されていた。
ティングローション等には、セット樹脂が配合されてお
り、これを除去するには、シャンプー、アルカリ水溶液
またはエチルアルコール等が使用されていた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法では、除去効果が不十分で毛髪がゴワついたり、
また除去されたとしても、毛髪がパサついたり、髪に艶
がなくなったりするなど、毛髪が損傷するという問題が
あった。
の方法では、除去効果が不十分で毛髪がゴワついたり、
また除去されたとしても、毛髪がパサついたり、髪に艶
がなくなったりするなど、毛髪が損傷するという問題が
あった。
【０００４】従って、本発明は、樹脂除去効果が高く、
しかも毛髪を損傷することなく、艶や仕上がりにも優れ
た樹脂除去剤を提供することを目的とする。
しかも毛髪を損傷することなく、艶や仕上がりにも優れ
た樹脂除去剤を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の毛髪用樹脂除去
剤は、アミノ酸系ノニオン界面活性剤及び多価アルコー
ルを含有してなることを特徴とする。以下に本発明の構
成成分について詳述する。
剤は、アミノ酸系ノニオン界面活性剤及び多価アルコー
ルを含有してなることを特徴とする。以下に本発明の構
成成分について詳述する。
【０００６】（１）アミノ酸系ノニオン界面活性剤 本発明において用いることのできるアミノ酸系ノニオン
界面活性剤には、以下のような化合物が例として挙げら
れる。 ・Ｎ−アシルグルタミン酸エステル：例えば、ラウロイ
ルグルタミン酸ジオクチルドデシル，ステアロイルグル
タミン酸ジオクチルドデシル，ラウロイルグルタミン酸
ＰＯＥ（２）オクチルドデシルエーテルジエステル，ラ
ウロイルグルタミン酸ＰＯＥ（５）オクチルドデシルエ
ーテルジエステル，ラウロイルグルタミン酸ジ−ＰＯＥ
（２）ステアリルエーテルなど。市販品としては、日本
エマルジョン（株）製のＡＭＩＴＥＲ ＬＧ−ＯＤ，Ｓ
Ｇ−ＯＤ，ＬＧＯＤ−２，ＬＧＯＤ−５，ＬＧＳ−２，
ＬＧＳ−５など。
界面活性剤には、以下のような化合物が例として挙げら
れる。 ・Ｎ−アシルグルタミン酸エステル：例えば、ラウロイ
ルグルタミン酸ジオクチルドデシル，ステアロイルグル
タミン酸ジオクチルドデシル，ラウロイルグルタミン酸
ＰＯＥ（２）オクチルドデシルエーテルジエステル，ラ
ウロイルグルタミン酸ＰＯＥ（５）オクチルドデシルエ
ーテルジエステル，ラウロイルグルタミン酸ジ−ＰＯＥ
（２）ステアリルエーテルなど。市販品としては、日本
エマルジョン（株）製のＡＭＩＴＥＲ ＬＧ−ＯＤ，Ｓ
Ｇ−ＯＤ，ＬＧＯＤ−２，ＬＧＯＤ−５，ＬＧＳ−２，
ＬＧＳ−５など。
【０００７】・ピログルタミン酸エステル：例えば、Ｐ
ＯＥ（３０）硬化ヒマシ油ピログルタミン酸イソステア
リン酸ジエステル，ＰＯＥ（４０）硬化ヒマシ油ピログ
ルタミン酸イソステアリン酸ジエステル，ＰＯＥ（２
５）グリセリルピログルタミン酸イソステアリン酸ジエ
ステルなど。市販品としては、日本エマルジョン（株）
製のＰＹＲＯＴＥＲ ＣＰＩ−３０，ＣＰＩ−４０，Ｃ
ＰＩ−６０，ＣＰＩ−２５など。
ＯＥ（３０）硬化ヒマシ油ピログルタミン酸イソステア
リン酸ジエステル，ＰＯＥ（４０）硬化ヒマシ油ピログ
ルタミン酸イソステアリン酸ジエステル，ＰＯＥ（２
５）グリセリルピログルタミン酸イソステアリン酸ジエ
ステルなど。市販品としては、日本エマルジョン（株）
製のＰＹＲＯＴＥＲ ＣＰＩ−３０，ＣＰＩ−４０，Ｃ
ＰＩ−６０，ＣＰＩ−２５など。
【０００８】本発明においては、これら化合物に限定さ
れず、種々のアミノ酸系ノニオン界面活性剤を用いるこ
とができる。本発明において、アミノ酸系ノニオン界面
活性剤は、組成物の重量に対して、０．０１〜１０重量
％、好ましくは０．０５〜５重量％で配合される。アミ
ノ酸系ノニオン界面活性剤が０．０１重量％よりも少な
いと樹脂除去効果が充分に得られなく、また、１０重量
％より多くてもそれ以上の樹脂除去効果は得られないか
らである。
れず、種々のアミノ酸系ノニオン界面活性剤を用いるこ
とができる。本発明において、アミノ酸系ノニオン界面
活性剤は、組成物の重量に対して、０．０１〜１０重量
％、好ましくは０．０５〜５重量％で配合される。アミ
ノ酸系ノニオン界面活性剤が０．０１重量％よりも少な
いと樹脂除去効果が充分に得られなく、また、１０重量
％より多くてもそれ以上の樹脂除去効果は得られないか
らである。
【０００９】アミノ酸系ノニオン界面活性剤は、セット
剤等の樹脂を除去する作用が高い。しかもクリーム基剤
の乳化安定性を向上させ、毛髪への適用性を良好にす
る。 （２）多価アルコール 本発明において用いることのできる多価アルコールに
は、以下のような化合物が例として挙げられる。
剤等の樹脂を除去する作用が高い。しかもクリーム基剤
の乳化安定性を向上させ、毛髪への適用性を良好にす
る。 （２）多価アルコール 本発明において用いることのできる多価アルコールに
は、以下のような化合物が例として挙げられる。
【００１０】エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、グリセリン、１，３−ブチレングリコール、イソプ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリグリセリン、バチルアルコール、
キミルアルコール、ペンタエリスリトール、糖類。
ル、グリセリン、１，３−ブチレングリコール、イソプ
レングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリグリセリン、バチルアルコール、
キミルアルコール、ペンタエリスリトール、糖類。
【００１１】本発明においては、これら化合物に限定さ
れず、種々の多価アルコールを用いることができる。本
発明において、多価アルコールは、組成物の重量に対し
て、０．１〜１０重量％、好ましくは０．２〜５重量％
で配合される。多価アルコールが０．１重量％よりも少
ないと樹脂除去効果が充分に得られなく、また、１０重
量％より多くてもそれ以上の樹脂除去効果は得られない
からである。
れず、種々の多価アルコールを用いることができる。本
発明において、多価アルコールは、組成物の重量に対し
て、０．１〜１０重量％、好ましくは０．２〜５重量％
で配合される。多価アルコールが０．１重量％よりも少
ないと樹脂除去効果が充分に得られなく、また、１０重
量％より多くてもそれ以上の樹脂除去効果は得られない
からである。
【００１２】（３）アルカリ剤 本発明においては、さらに、所望のｐＨにするためにア
ルカリ剤を配合することが必須ではないが好ましい。本
発明において用いることのできるアルカリ剤には、以下
のような化合物が例として挙げられる。
ルカリ剤を配合することが必須ではないが好ましい。本
発明において用いることのできるアルカリ剤には、以下
のような化合物が例として挙げられる。
【００１３】・無機アルカリ剤：アンモニア水、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、リン酸三ナ
トリウム、リン酸水 素ナトリウム、リン酸水素カリウ
ム等。 ・有機アルカリ剤：モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパ
ノール、アミノメチルプロパンジオール、クエン酸ナト
リウム、コハク酸二ナトリウム、ジイソプロパノールア
ミン等。
ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、ピ
ロリン酸ナトリウム、ピロリン酸カリウム、リン酸三ナ
トリウム、リン酸水 素ナトリウム、リン酸水素カリウ
ム等。 ・有機アルカリ剤：モノエタノールアミン、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、アミノメチルプロパ
ノール、アミノメチルプロパンジオール、クエン酸ナト
リウム、コハク酸二ナトリウム、ジイソプロパノールア
ミン等。
【００１４】本発明においては、これら化合物に限定さ
れず、種々のアルカリ剤を用いることができる。配合量
は、ｐＨ７〜１０、好ましくはｐＨ７．５〜９にするた
めに必要な量である。
れず、種々のアルカリ剤を用いることができる。配合量
は、ｐＨ７〜１０、好ましくはｐＨ７．５〜９にするた
めに必要な量である。
【００１５】このｐＨになるまでアルカリ剤を配合させ
ることによって、本発明の作用を高めることができる。 （４）その他の添加剤 本発明の毛髪用樹脂除去剤には、さらに必要に応じて、
通常の毛髪化粧料に使用される添加剤を適宜配合するこ
とができる。例えば、界面活性剤、動物性又は植物性油
脂、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、
紫外線吸収剤、香料などが挙げられる。以下にこれらの
例としての化合物を示す。
ることによって、本発明の作用を高めることができる。 （４）その他の添加剤 本発明の毛髪用樹脂除去剤には、さらに必要に応じて、
通常の毛髪化粧料に使用される添加剤を適宜配合するこ
とができる。例えば、界面活性剤、動物性又は植物性油
脂、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、
紫外線吸収剤、香料などが挙げられる。以下にこれらの
例としての化合物を示す。
【００１６】・ノニオン界面活性剤…ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
誘導体、脂肪酸ジエタノールアミド等。
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステ
ル、多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリオキシエ
チレン多価アルコール脂肪酸部分エステル、ポリグリセ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
誘導体、脂肪酸ジエタノールアミド等。
【００１７】・両性界面活性剤…アミドアミン型、イミ
ダゾリニウムベタイン型、スルホベタイン型等。 ・カチオン界面活性剤…第三級脂肪族アミン塩、アルキ
ルトリメチルアンモニウムハライド、ジアルキルジメチ
ルアンモニウムハライド、アルキルジメチルベンジルア
ンモニウムハライド等。
ダゾリニウムベタイン型、スルホベタイン型等。 ・カチオン界面活性剤…第三級脂肪族アミン塩、アルキ
ルトリメチルアンモニウムハライド、ジアルキルジメチ
ルアンモニウムハライド、アルキルジメチルベンジルア
ンモニウムハライド等。
【００１８】・アニオン界面活性剤…アルキルベンゼン
スルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エス
テル塩、アルキル硫酸エステル塩、オレフィンスルホン
酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、脂肪酸塩等。
スルホン酸塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エス
テル塩、アルキル硫酸エステル塩、オレフィンスルホン
酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリ
オキシアルキレンアルキルエーテルリン酸塩、ジアルキ
ルスルホコハク酸塩、脂肪酸塩等。
【００１９】・油分…高級脂肪酸、固形パラフィン、流
動パラフィン、スクワラン、ワセリン、エステル油等。 ・増粘剤…メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、
デンプン質、海藻類、アルギン酸ナトリウム、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ソーダ、グアーガム等。
動パラフィン、スクワラン、ワセリン、エステル油等。 ・増粘剤…メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロース、キサンタンガム、
デンプン質、海藻類、アルギン酸ナトリウム、ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
ソーダ、グアーガム等。
【００２０】・ポリペプタイド…コラーゲン、ケラチ
ン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋
白、カゼイン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等をによ
り加水分解した加水分解物、及びこれらを４級化したカ
チオン変性蛋白質、ＤＮＡおよびそのナトリウム塩等。
ン、エラスチン、フィブロイン、コンキオリン、大豆蛋
白、カゼイン等の蛋白質を酸、アルカリ、酵素等をによ
り加水分解した加水分解物、及びこれらを４級化したカ
チオン変性蛋白質、ＤＮＡおよびそのナトリウム塩等。
【００２１】・カチオン性ポリマー…カチオン性セルロ
ース誘導体、カチオン化デンプン、カチオン化グアーガ
ム、ジアリル４級アンモニウム塩叉はジアリル４級アン
モニウム塩とアクリルアミドの共重合体、ポリグリコー
ル・ポリアミン縮合物、メタクリロキシエチルトリメチ
ルアンモニウム塩等。
ース誘導体、カチオン化デンプン、カチオン化グアーガ
ム、ジアリル４級アンモニウム塩叉はジアリル４級アン
モニウム塩とアクリルアミドの共重合体、ポリグリコー
ル・ポリアミン縮合物、メタクリロキシエチルトリメチ
ルアンモニウム塩等。
【００２２】・高級アルコール…炭素数８〜３０のアル
キル基を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、オレ
イルアルコール、ラノリンアルコール、イソステアリル
アルコール、セトステアリルアルコール、ミリスチルア
ルコール等。
キル基を有する脂肪アルコール、例えばセチルアルコー
ル、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、オレ
イルアルコール、ラノリンアルコール、イソステアリル
アルコール、セトステアリルアルコール、ミリスチルア
ルコール等。
【００２３】さらに、これら添加剤、化合物に限定され
ず、目的に応じて種々の添加剤を配合することができ
る。 （５）溶媒 本発明の毛髪用樹脂除去剤の溶媒としては、主に水が用
いられるが、本発明の効果を損なわず、害のない他の溶
媒も使用可能である。
ず、目的に応じて種々の添加剤を配合することができ
る。 （５）溶媒 本発明の毛髪用樹脂除去剤の溶媒としては、主に水が用
いられるが、本発明の効果を損なわず、害のない他の溶
媒も使用可能である。
【００２４】（６）本毛髪用樹脂除去剤の形態 本発明の毛髪用樹脂除去剤は、上記構成成分を含む製品
であればいずれの形態であってもよく、目的に応じて所
望の形態でもちいることができる。例えば、液状ローシ
ョン、ポンプ式又はエアゾール式スプレー、ゲルタイ
プ、チック式固形剤等が挙げられる。
であればいずれの形態であってもよく、目的に応じて所
望の形態でもちいることができる。例えば、液状ローシ
ョン、ポンプ式又はエアゾール式スプレー、ゲルタイ
プ、チック式固形剤等が挙げられる。
【００２５】（６）本毛髪用樹脂除去剤の施術方法 本発明の毛髪用樹脂除去剤は、以下のように毛髪に適用
させることによって毛髪に付着した樹脂を容易に除去す
ることができる。本毛髪用樹脂除去剤を毛髪に塗布し、
均一になじませる。３０秒〜５分間放置した後、水洗又
はシャンプーで洗い流す。
させることによって毛髪に付着した樹脂を容易に除去す
ることができる。本毛髪用樹脂除去剤を毛髪に塗布し、
均一になじませる。３０秒〜５分間放置した後、水洗又
はシャンプーで洗い流す。
【００２６】本発明の毛髪用樹脂除去剤は、以上の構成
をなすことにより、毛髪に付着した樹脂を除去する効果
が高く、しかも毛髪を損傷することなく、艶や仕上がり
にも優れている。この作用は、アミノ酸系ノニオン界面
活性剤と多価アルコールとが相互に作用し合って、かも
しだされるものと推測される。
をなすことにより、毛髪に付着した樹脂を除去する効果
が高く、しかも毛髪を損傷することなく、艶や仕上がり
にも優れている。この作用は、アミノ酸系ノニオン界面
活性剤と多価アルコールとが相互に作用し合って、かも
しだされるものと推測される。
【００２７】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下に本発明の好適な実施例について
説明する。 ［実施例１、２及び比較例１〜５］人毛束（約２０ｃ
ｍ）に市販のハードセットスプレー（ホーユー株式会社
製のシモーヌハイセット）を５秒間噴射した後、ドライ
ヤーで乾燥する。次に、以下に示す配合の実施例１及び
比較例１〜５の樹脂除去剤２ｇをそれぞれ毛束に塗布
し、１分間放置した後水洗する。自然乾燥した後、樹脂
除去効果、毛髪のごわつき及び毛髪の艶について下記の
基準で評価した。結果を表１に示す。 ★配合★ （実施例１） ・アミテルＬＧＯＤ １．０重量％ ・プロピレングリコール １．０重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （実施例２） ・アミテルＬＧＯＤ １．０重量％ ・プロピレングリコール １．０重量％ ・精製水 残部 （比較例１…シャンプー） ・ラウリル硫酸ナトリウム １０．０重量％ ・ラウリン酸ジエタノールアミド ５．０重量％ ・クエン酸 ０．１重量％ ・精製水 残部 （比較例２…アルカリ水溶液） ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （比較例３…アミノ酸系ノニオン界面活性剤を除いたも
の） ・プロピレングリコール １．０重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （比較例４…多価アルコールを除いたもの） ・アミテルＬＧＯＤ １．０重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （比較例５） ・精製水 １００重量％ 注）アミテルＬＧＯＤは日本エマルジョン（株）製のラ
ウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシルである。 ◆評価基準◆ （１）樹脂除去効果 ◎…樹脂除去効果が非常に高く、ごわつきが全くなく、
しなやかな仕上がり。
かにするために、以下に本発明の好適な実施例について
説明する。 ［実施例１、２及び比較例１〜５］人毛束（約２０ｃ
ｍ）に市販のハードセットスプレー（ホーユー株式会社
製のシモーヌハイセット）を５秒間噴射した後、ドライ
ヤーで乾燥する。次に、以下に示す配合の実施例１及び
比較例１〜５の樹脂除去剤２ｇをそれぞれ毛束に塗布
し、１分間放置した後水洗する。自然乾燥した後、樹脂
除去効果、毛髪のごわつき及び毛髪の艶について下記の
基準で評価した。結果を表１に示す。 ★配合★ （実施例１） ・アミテルＬＧＯＤ １．０重量％ ・プロピレングリコール １．０重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （実施例２） ・アミテルＬＧＯＤ １．０重量％ ・プロピレングリコール １．０重量％ ・精製水 残部 （比較例１…シャンプー） ・ラウリル硫酸ナトリウム １０．０重量％ ・ラウリン酸ジエタノールアミド ５．０重量％ ・クエン酸 ０．１重量％ ・精製水 残部 （比較例２…アルカリ水溶液） ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （比較例３…アミノ酸系ノニオン界面活性剤を除いたも
の） ・プロピレングリコール １．０重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （比較例４…多価アルコールを除いたもの） ・アミテルＬＧＯＤ １．０重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・精製水 残部 （比較例５） ・精製水 １００重量％ 注）アミテルＬＧＯＤは日本エマルジョン（株）製のラ
ウロイルグルタミン酸ジオクチルドデシルである。 ◆評価基準◆ （１）樹脂除去効果 ◎…樹脂除去効果が非常に高く、ごわつきが全くなく、
しなやかな仕上がり。
【００２８】○…樹脂除去効果が高く、ごわつきがほと
んどなく、しなやかな仕上がり。 △…樹脂除去効果がやや劣り、ややごわつく。 ×…樹脂除去効果がほとんどなく、ごわつく。 （２）毛髪の艶 ◎…非常に艶が良い。
んどなく、しなやかな仕上がり。 △…樹脂除去効果がやや劣り、ややごわつく。 ×…樹脂除去効果がほとんどなく、ごわつく。 （２）毛髪の艶 ◎…非常に艶が良い。
【００２９】○…艶が良い。 △…やや艶がない。 ×…艶がない。
【００３０】
【表１】
【００３１】上記表１から分かるように、本実施例の毛
髪用樹脂除去剤は、樹脂を取り除く効果とその後の髪の
感触、および艶の改善に極めて効果が高いことが分か
る。また、実施例１と実施例２とを比較してわかるよう
に、アルカリ剤を加えることによって効果がより高めら
れていることがわかる。比較例１のシャンプー、比較例
２のアルカリ水溶液については、いずれにおいても樹脂
除去効果とその後の髪の感触、および艶の改善ににほと
んど効果がみられなかった。さらに、比較例３のアミノ
酸系ノニオン界面活性剤を除いたもの、比較例４の多価
アルコールを除いたもののいずれにおいても、比較例１
のシャンプーや比較例２のアルカリ水溶液よりは効果が
あるものの、十分ではなく、良好な効果が得られなかっ
た。従って、アミノ酸系ノニオン界面活性剤と多価アル
コールとの両方が樹脂除去効果及び優れた毛髪の艶、感
触を得るために必要であることがわかる。また、毛髪に
付着した樹脂は、比較例５から明らかなように、精製水
では全く除去されなかった。 ［実施例３］さらに毛髪用樹脂除去剤を本発明の範囲内
の他の配合にて調製し、その効果を調べてみた。 ★配合★ ・ラウロイルグルタミン酸ＰＯＥ（２）オクチルドデシルエーテルジエステル １．５重量％ ・グリセリン ０．５重量％ ・水酸化ナトリウム ０．１重量％ ・精製水 残部 上記実施例はスプレータイプの原液である。これをポン
プ式スプレー、またはＤＭＥ等を噴射剤として用いるエ
アゾール式スプレーとして使用した。
髪用樹脂除去剤は、樹脂を取り除く効果とその後の髪の
感触、および艶の改善に極めて効果が高いことが分か
る。また、実施例１と実施例２とを比較してわかるよう
に、アルカリ剤を加えることによって効果がより高めら
れていることがわかる。比較例１のシャンプー、比較例
２のアルカリ水溶液については、いずれにおいても樹脂
除去効果とその後の髪の感触、および艶の改善ににほと
んど効果がみられなかった。さらに、比較例３のアミノ
酸系ノニオン界面活性剤を除いたもの、比較例４の多価
アルコールを除いたもののいずれにおいても、比較例１
のシャンプーや比較例２のアルカリ水溶液よりは効果が
あるものの、十分ではなく、良好な効果が得られなかっ
た。従って、アミノ酸系ノニオン界面活性剤と多価アル
コールとの両方が樹脂除去効果及び優れた毛髪の艶、感
触を得るために必要であることがわかる。また、毛髪に
付着した樹脂は、比較例５から明らかなように、精製水
では全く除去されなかった。 ［実施例３］さらに毛髪用樹脂除去剤を本発明の範囲内
の他の配合にて調製し、その効果を調べてみた。 ★配合★ ・ラウロイルグルタミン酸ＰＯＥ（２）オクチルドデシルエーテルジエステル １．５重量％ ・グリセリン ０．５重量％ ・水酸化ナトリウム ０．１重量％ ・精製水 残部 上記実施例はスプレータイプの原液である。これをポン
プ式スプレー、またはＤＭＥ等を噴射剤として用いるエ
アゾール式スプレーとして使用した。
【００３２】樹脂の付着した毛髪へ塗布し、３０秒間放
置後水洗する、又は市販シャンプーで洗い流すと、実施
例１と同様に樹脂除去効果が非常に高く毛髪がごわつく
ことも全くなく、しなやかで非常に艶のよい仕上がりが
得られた。本実施例においては、種々のセッティングロ
ーション、カラースプレーを用いて種々の樹脂が付着し
た毛髪について比較してみたが、いずれにおいても結果
は良好であった。 ［実施例４］さらに毛髪用樹脂除去剤を本発明の範囲内
の他の配合にて調製し、その効果を調べてみた。 ★配合★ ・ＰＯＥ（３０）硬化ヒマシ油ピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル １．０重量％ ・プロピレングリコール １．２重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・カルボキシビニルポリマー ０．５重量％ ・ＰＯＥ（１０）ノニルフェニルエーテル １．０重量％ ・精製水 残部 これは、ゲルタイプの樹脂除去剤である。
置後水洗する、又は市販シャンプーで洗い流すと、実施
例１と同様に樹脂除去効果が非常に高く毛髪がごわつく
ことも全くなく、しなやかで非常に艶のよい仕上がりが
得られた。本実施例においては、種々のセッティングロ
ーション、カラースプレーを用いて種々の樹脂が付着し
た毛髪について比較してみたが、いずれにおいても結果
は良好であった。 ［実施例４］さらに毛髪用樹脂除去剤を本発明の範囲内
の他の配合にて調製し、その効果を調べてみた。 ★配合★ ・ＰＯＥ（３０）硬化ヒマシ油ピログルタミン酸イソステアリン酸ジエステル １．０重量％ ・プロピレングリコール １．２重量％ ・トリエタノールアミン ０．５重量％ ・カルボキシビニルポリマー ０．５重量％ ・ＰＯＥ（１０）ノニルフェニルエーテル １．０重量％ ・精製水 残部 これは、ゲルタイプの樹脂除去剤である。
【００３３】樹脂の付着した毛髪へ塗布し、２分間放置
するか又は軽くもむかして後、水洗する、または市販の
シャンプーで洗い流すと、実施例１と同様に樹脂除去効
果が非常に高く毛髪がごわつくことも全くなく、しなや
かで非常に艶のよい仕上がりが得られた。
するか又は軽くもむかして後、水洗する、または市販の
シャンプーで洗い流すと、実施例１と同様に樹脂除去効
果が非常に高く毛髪がごわつくことも全くなく、しなや
かで非常に艶のよい仕上がりが得られた。
【００３４】上記各実施例によれば、アミノ酸系ノニオ
ン界面活性剤と多価アルコールとを含有する毛髪用樹脂
除去剤を用いることによって、容易に毛髪に付着した樹
脂をうまく除去することができた。樹脂は、実施例３に
示したように、いずれの種類のものに対しても効果があ
った。毛髪用樹脂除去剤は、実施例１〜４において明ら
かなように、いずれの形態においても同等に良好な結果
を示した。また、実施例２と他の実施例を比較して明ら
かなように、アルカリ剤をさらに加えることによって、
効果がより向上されている。
ン界面活性剤と多価アルコールとを含有する毛髪用樹脂
除去剤を用いることによって、容易に毛髪に付着した樹
脂をうまく除去することができた。樹脂は、実施例３に
示したように、いずれの種類のものに対しても効果があ
った。毛髪用樹脂除去剤は、実施例１〜４において明ら
かなように、いずれの形態においても同等に良好な結果
を示した。また、実施例２と他の実施例を比較して明ら
かなように、アルカリ剤をさらに加えることによって、
効果がより向上されている。
【００３５】さらに、実施例には示していないが、他の
種々のアミノ酸系ノニオン界面活性剤と多価アルコール
を適用することによっても同様な良好な効果が得られ
た。以上本発明の実施例について説明したが、本発明は
こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施
し得ることは勿論である。
種々のアミノ酸系ノニオン界面活性剤と多価アルコール
を適用することによっても同様な良好な効果が得られ
た。以上本発明の実施例について説明したが、本発明は
こうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施
し得ることは勿論である。
【００３６】
【発明の効果】上記説明したように、本発明の毛髪用樹
脂除去剤によれば、樹脂除去効果が高く毛髪がごわつか
ず、しかも毛髪を損傷することないので、艶や仕上がり
にも優れ、パサツキもなく櫛通りにも優れるという極め
て望ましい効果を奏する。
脂除去剤によれば、樹脂除去効果が高く毛髪がごわつか
ず、しかも毛髪を損傷することないので、艶や仕上がり
にも優れ、パサツキもなく櫛通りにも優れるという極め
て望ましい効果を奏する。
Claims (2)
- 【請求項１】 アミノ酸系ノニオン界面活性剤及び多価
アルコールを含有してなることを特徴とする毛髪用樹脂
除去剤。 - 【請求項２】 さらにアルカリ剤を含有してなることを
特徴とする請求項１記載の毛髪用樹脂除去剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19709892A JPH0640852A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 毛髪用樹脂除去剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19709892A JPH0640852A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 毛髪用樹脂除去剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0640852A true JPH0640852A (ja) | 1994-02-15 |
Family
ID=16368697
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19709892A Pending JPH0640852A (ja) | 1992-07-23 | 1992-07-23 | 毛髪用樹脂除去剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0640852A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5453715B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2014-03-26 | ライオン株式会社 | 養育毛剤及び経皮吸収促進剤 |
| JP2015059112A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | ホーユー株式会社 | 頭髪クレンジング組成物 |
| JP2015059111A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | ホーユー株式会社 | 頭髪化粧料洗浄・除去剤 |
| JP2016132635A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | サンスター株式会社 | 化粧料組成物 |
-
1992
- 1992-07-23 JP JP19709892A patent/JPH0640852A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5453715B2 (ja) * | 2005-12-26 | 2014-03-26 | ライオン株式会社 | 養育毛剤及び経皮吸収促進剤 |
| JP2015059112A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | ホーユー株式会社 | 頭髪クレンジング組成物 |
| JP2015059111A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | ホーユー株式会社 | 頭髪化粧料洗浄・除去剤 |
| JP2016132635A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | サンスター株式会社 | 化粧料組成物 |
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