JP6360381B2 - 電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Description

本発明は、電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
電子写真感光体(以下、単に感光体とも記載する)の表面には、帯電やクリーニングなどの電気的外力や機械的外力が加えられるため、これらの外力に対する耐久性(耐摩耗性など)が求められている。
この要求に対して、従来から、感光体の表面層に耐摩耗性の高い樹脂(硬化性樹脂など)を用いる技術が知られている。
一方、感光体の表面の耐摩耗性を高めることによって生じる課題として、クリーニング性能への影響が挙げられる。近年では高画質化に伴うトナーの球形化や小径化に伴い、飛躍的なクリーニング性能の向上が求められている。特に、今後更なる高速化や電子写真感光体本体の小型化および省エネ化が要求されることに対して、安定的なクリーニング性能が求められる。この課題を克服する方法として、感光体の周面を疎面化することにより、感光体表面とクリーニングブレードとの接触面積を減少させ、摩擦力を低減する方法が提案されてきた。
特許文献1には、電子写真感光体の周面に所定の平坦部および溝部からなる形状を形成することによって、疎面化されていてもドットの再現性が良好な電子写真感光体が記載されている。
国際公開第2011/067853号
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、高温多湿環境で電子写真感光体の周面に対するクリーニングブレードの接触圧力を大きくした際に、クリーニングブレードのびびりが発生し、トナーのすり抜けが発生しやすい傾向にあることがわかった。特許文献1に記載の技術により形成された電子写真感光体表面に形成された平坦部は、電子写真感光体の回転方向に途切れることがない。それにより電子写真感光体と当接するクリーニングブレードの領域にのみ接触圧がかかり続けることでトナーのすり抜けが発生していると本発明者らは推測している。表面層に硬化性樹脂を用いた際には、電子写真感光体とクリーニングブレードとの間に発生する摩擦力が長時間の使用に伴って上昇していきやすい。特に高温多湿環境のようにクリーニングブレードの硬度が低くなり、感光体との接触面積が大きくなるような状況においては、その影響が大きくなりやすい。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。
本発明者らは従来技術で電子写真感光体の回転方向に途切れない平坦部を改良することによって、前述の課題を解決することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明は、高温多湿環境においてもクリーニング性能に優れた電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、円筒状支持体および該円筒状支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面が、下記(i)〜(iv)を満たす独立した複数の凸部を有し、
(i)凸部の高さH(μm)が0.5≦H≦3.0である、
(ii)凸部の長軸径A(μm)がA≧500である、
(iii)凸部の短軸径B(μm)が20≦B≦200である、
(iv)該長軸径Aと該短軸径Bの比がA/B≧5である、
(v)該凸部の長軸が該電子写真感光体の軸方向に対して70°以上110°以下の角度をなすように該複数の凸部が形成されており、
該電子写真感光体の任意の位置において、
(vi)該(i)〜(iv)を満たす1つの凸部と、該1つの凸部の長軸の延長上にある隣り合う凸部との長軸上の最短距離D(μm)が、下記式(1)を満たし、
20≦D≦2000 (1)
該電子写真感光体の表面に、該電子写真感光体の軸に平行な一辺の長さが1000μmかつ軸に直交する一辺の長さが2010μmである長方形を任意の位置に設定したとき、該長方形の中で、該電子写真感光体の軸に平行な直線と交わる、該(i)〜(vi)を満たす凸部が存在する幅の合計値の最大値Wsum(μm)が下記式(2)を満たす、
50≦Wsum≦950 (2)
ことを特徴とする電子写真感光体を提供する。
また、本発明は、円筒状支持体および該円筒状支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、
該電子写真感光体の表面のうち、少なくともクリーニング部材との接触領域が、下記(i)〜(iv)を満たす独立した複数の凸部を有し、
(i)凸部の高さH(μm)が0.5≦H≦3.0である、
(ii)凸部の長軸径A(μm)がA≧500である、
(iii)凸部の短軸径B(μm)が20≦B≦200である、
(iv)該長軸径Aと該短軸径Bの比がA/B≧5である、
(v)該凸部の長軸が該電子写真感光体の軸方向に対して70°以上110°以下の角度をなすように該複数の凸部が形成されており、
該電子写真感光体の表面のうち、該電子写真感光体とクリーニング部材との接触領域の任意の位置において、
(vi)該(i)〜(iv)を満たす1つの凸部と、該1つの凸部の長軸の延長上にある隣り合う凸部との長軸上の最短距離D(μm)が、下記式(1)を満たし、
20≦D≦2000 (1)
該電子写真感光体の表面のうちの該電子写真感光体とクリーニング部材との接触領域に、該電子写真感光体の軸に平行な一辺の長さが1000μmかつ軸に直交する一辺の長さが2010μmである長方形を任意の位置に設定したとき、該長方形の中で、該電子写真感光体の軸に平行な任意の直線と交わる、該(i)〜(vi)を満たす凸部が存在する幅の合計値の最大値Wsum(μm)が下記式(2)を満たす、
50≦Wsum≦950 (2)
ことを特徴とする電子写真感光体を提供する。
また、本発明は上記電子写真感光体と該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジを提供する。
また、本発明は上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、および該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有することを特徴とする電子写真装置を提供する。
本発明によれば、高温多湿環境においてもクリーニング性能に優れた電子写真感光体、ならびに、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置を提供することができる。
(A)〜(C)は、本発明の電子写真感光体周面の凸部の形状の測定方法の一例を説明する図である。 本発明の電子写真感光体周面の凸部の表面および断面の形状の一例を示す図である。 本発明の電子写真感光体周面の加工装置の一例を示す図である。 (A)〜(D)は、本発明で用いる、凸部形成用型部材(モールド)の一例を示す図である。 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。 本発明の電子写真感光体とクリーニングブレードとの位置関係の一例を示す図である。
これより、本発明の電子写真感光体について、図面を参照しながら詳細に説明する。
特許文献1に記載されているように電子写真感光体の周面上に平坦部と溝部を規則的に形成した場合、クリーニングブレードと電子写真感光体との摩擦力を低減させることが可能である。しかし、電子写真感光体の周面上に形成された平坦部は周方向に途切れることがないため、平坦部と接するクリーニングブレードの領域ばかりに接触圧がかかり続けることとなる。クリーニングブレードは電子写真感光体に対してカウンター当接していることが一般的であり、回転によりクリーニングブレードが電子写真感光体に引き込まれるように接触圧を受ける。本発明では、クリーニングブレードが引き込まれる現象を抑制することでトナーのすり抜けを減少させることが可能である。
クリーニングブレードの引き込まれ現象を抑制するためには、電子写真感光体の回転方向にクリーニングブレードへかかる接触圧が解放される箇所を設ければよい。すなわち、特許文献1に記載の電子写真感光体周面上の平坦部に代わって、電子写真感光体の周方向に細長い凸形状を形成することで本発明の効果を得ることが可能である。
本発明の電子写真感光体は、円筒状支持体および該円筒状支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体である。電子写真感光体は、その表面に、または、その表面のうち、少なくともクリーニング部材との接触領域に、以下に説明する独立した複数の凸部(以下、凸形状部ということもある)を有する。
本発明に関し、独立した複数の凸部とは、個々の凸部が他の凸部と明確に区別されている状態を示す。
図1は、本発明の電子写真感光体周面の凸部の形状の測定方法の一例を説明する図である。凸部の形状を測定するには、顕微鏡を用いて電子写真感光体の表面を拡大観察する。例えば、電子写真感光体が円筒状である場合のように電子写真感光体の表面(周面)が周方向に曲がった曲面となっている場合は、その曲面の断面プロファイルを抽出し、曲線(電子写真感光体が円筒状であれば円弧)を校正またはフィッティングする。図1に、フィッティングの例を示す。図1に示す例は、電子写真感光体が円筒状である場合の例である。図1中、実線の1−1は電子写真感光体の表面(曲面)の断面プロファイルの例であり、破線の1−2は断面プロファイル1−1にフィッティングした曲線である。その破線の曲線1−2が直線になるように断面プロファイル1−1の補正を行い、得られた直線を電子写真感光体の長手方向、すなわち軸方向(回転方向に直交する方向)に拡張した面を基準面1−3とする。電子写真感光体が円筒状でない場合も、円筒状である場合と同様にして基準面を得る。
図1に示すように得られた基準面1−3の0.1μm上方に位置し、基準面に平行な面を第二基準面1−4とし、第二基準面よりも上に位置する部分を独立した凸部1−5として判定する。また、第二基準面よりも下に位置する部分を低部と呼称する。独立した凸部と第二基準面が交わる面を凸部の底面部と定義する。
図2に、本発明の電子写真感光体が有する各凸形状部の具体的な表面および断面の形状を示す。各々の凸形状部は、上方から観察した底面の形状としては、図2(A)に示すように、楕円、三角形・四角形・六角形などの多角形、多角形のエッジまたは辺の一部あるいは全部に曲線を複合させた形状など、種々の形状が形成可能である。また、その断面形状も、図2(B)に示すように、三角形、四角形、多角形などのエッジを有するもの、連続した曲線からなる波型、前記三角形、四角形、多角形のエッジの一部あるいは全部に曲線を複合させたもの等の種々の形状が形成可能である。図2(C)には、その底面の形状が四角形の凸形状部が複数形成された場合を示し、凸形状部の長軸径Aが電子写真感光体の軸方向に対して角度θをなすように凸形状部が配置されている。また、電子写真感光体表面に形成される複数の凸形状部は、すべてが同一の形状、大きさ、高さ、角度θを有するものが好ましい。特には、複数の凸部が電子写真感光体の軸方向に対して同じ角度θをなす(複数の凸部の長軸の方向が同じである)ことがより好ましい。
次に、独立した凸部の要件(i)〜(vi)について説明する。まず、独立した凸形状部の高さH、長軸径A、短軸径Bについて図2(A)、(B)および(C)を用いて説明する。個々の凸形状部の高さHは上記凸形状部の底面部から垂直方向へのプロファイルの最長距離である。本発明において凸形状部の高さHは0.5μm以上3.0μm以下であり(0.5≦H≦3.0)、1.0μm以上2.5μmであること(1.0≦H≦2.5)が好ましい(要件(i))。高さHが3.0μmより大きい場合には、凸形状部が画像不良として現れる傾向にある。一方、高さHが0.5より小さい場合には、クリーニングブレードと電子写真感光体の周面との接触部分が大きくなり、摩擦力の低減効果が小さくなるため、クリーニングブレードの挙動が不安定になる傾向がある。
次に、個々の凸形状部の長軸径A、短軸径Bについて説明する。まず、短軸径Bは上記方法によって判定された凸形状部を表面層の表面に対して水平な方向に投影して得られる投影図の凸形状部の底辺(直線)のうち最小となる直線の長さと定義する。例えば、表面層を垂直方向(表面層の深さ方向)に見た底面部が楕円の場合は短径、長方形の場合は短辺を採用する。次に、長軸径Aは、各凸形状部を凸形状部の底面にある短軸径Bの長さ方向に投影して得られる底辺(直線)の長さと定義する。例えば、底面部が楕円の場合は長径、長方形の場合は長辺を採用する。長方形の例を見て分かる通り、本発明における長軸径Aは、各凸形状部の底面部を水平方向に投影して得られる直線のうち最大となる直線の長さ(長方形の場合は対角線)とは必ずしも一致しない。
本発明において凸形状部の長軸径Aは500μm以上である(A≧500)(要件(ii))。500μm以上の場合、クリーニングブレードと電子写真感光体の接触姿勢が凸形状部の高さ方向で安定する。より好ましくは、500μm以上94000μm以下である(500≦A≦94000)。
本発明において凸形状部の短軸径Bは20μm以上200μm以下である(20≦B≦200)(要件(iii))。短軸Bが20μmよりも小さい場合は、クリーニングブレードと電子写真感光体の周面との接触部分が大きくなり、摩擦力の低減効果が小さくなるため、クリーニングブレードの挙動が不安定になる傾向がある。一方短軸径Bが200μmよりも大きい場合には電子写真感光体の軸方向において、クリーニングブレードと電子写真感光体の周面との接触部分が大きくなり、摩擦力の低減効果が低下する傾向にある。
本発明においては、凸形状部の長軸径Aと短軸径Bの比A/Bは5以上である(A/B≧5)(要件(iv))。A/Bが5以上の場合、クリーニングブレードと電子写真感光体の接触姿勢が凸形状の高さ方向で安定する。
本発明において独立した凸形状部は、凸形状部の長軸が電子写真感光体の軸方向に対して70°以上110°以下の角度をなすように形成されている(要件(v))。この角度は、独立した凸形状部が電子写真感光体の軸方向に対して略直交するように配置されていることを示している。好ましくは、電子写真感光体の軸方向に対して直交するように配置されることである。この範囲を逸脱した場合には、独立した凸形状部とクリーニングブレードとの当接部が電子写真感光体の回転に従って大きく変化することとなり、クリーニングブレードの挙動が不安定になる傾向にある。
本発明において(i)〜(iv)を満たす一つの凸部と、当該一つの凸部の長軸の延長上にある隣り合う凸部との長軸上の最短距離D(例えば、図2(C)のD)は20μm以上2000μm以下である(20≦D≦2000)(要件(vi))。より好ましくは50μm以上500μm以下であり(50≦D≦500)である。最短距離Dが20μm以上である場合、感光体表面の低部とクリーニングブレードが接触し、引き込まれ現象が一時的に見られなくなる。最短距離Dが2000μmを超える場合には、低部とクリーニングブレードの接触が長く起こりすぎるために、凸形状部がクリーニングブレードと電子写真感光体との摩擦力を低下させる効果が低減する傾向にある。
本発明において電子写真感光体の表面に、該電子写真感光体の軸に平行な一辺の長さが1000μmかつ軸に直交する一辺の長さが2010μmである長方形を任意の位置に設定したとき、該長方形の中で、該電子写真感光体の軸に平行な任意の直線と交わる(i)〜(vi)を満たす凸部が存在する幅の合計値の最大値Wsum(μm)は50μm以上950μm以下である(50≦Wsum≦950)。Wsumが950μmを超えると、クリーニングブレードと電子写真感光体との摩擦力が大きくなり、トナーのすり抜けが発生しやすい傾向にある。一方、クリーニングブレードと電子写真感光体との摩擦力の低減の観点から、凸形状部が存在する幅の合計値の最大値Wsumは小さいことが好ましい。しかしながら、Wsumが50μmを下回り、クリーニングブレードと凸形状部の接触面積が小さくなるにしたがって、凸形状部を形成させる効果が低減するため、凸形状部が存在する幅の合計値の最大値Wsumは50μm以上である必要がある。好ましくは100μm以上600μm以下である(100≦Wsum≦600)。
本発明の一態様では、電子写真感光体の表面が上記(i)〜(iv)を満たす独立した複数の凸部を有し、別の態様では、電子写真感光体の表面のうち、少なくともクリーニング部材との接触領域が上記(i)〜(iv)を満たす独立した複数の凸部を有する。
次に、本発明の電子写真感光体の表面形状の形成方法について説明する。
本発明の表面形状の形成方法としては、例えば、電子写真感光体の表面に形成すべき所定の凸形状部に対応する凹部を有するモールドを電子写真感光体の表面に圧接させ、形状転写を行う方法が挙げられる。
図3は、本発明に用いる、モールドによる圧接形状転写加工装置例の概略を示す図である。
この装置を使用して、所定の凸形状部を形成することが可能である。図3に示すように、まず、加圧装置1に電子写真感光体2の全周長程度の長さを有する所定のモールド3を取り付け、その後、電子写真感光体2に対して所定の圧力をかけながら、電子写真感光体2を回転、移動させる。これにより、電子写真感光体全周にわたって凸形状部を形成することが可能である。
他の例として、シート状のモールドをロール状の加圧装置と電子写真感光体の間に挟み、モールドシートを送りながら表面加工することなども可能である。
なお、形状転写を効率的に行う目的で、モールドや電子写真感光体を加熱してもよい。
モールド自体の材質や大きさ、形状は適宜選択することができる。材質としては、微細表面加工された金属や樹脂フィルム、シリコンウエハーなどの表面にレジストによってパターンニングをしたもの、微粒子が分散された樹脂フィルム、所定の微細表面形状を有する樹脂フィルムに金属コーティングを施したものなどがある。
モールドの表面形状の一例を、図4に示す。図4(A)にあるように、各モールドは、その表面に形成された凹部41の向きを規定するための基準辺4を有する。図4(B)、(C)および(D)にあるようにMhはモールドの凹部の深さ(μm)、Maは凹部の長軸径(μm)、Mbは凹部の短軸径(μm)、Mwは基準辺4と平行な方向に隣り合う2つの凹部の間の距離(μm)を示す。さらに、Mdは凹部の長軸の延長上に隣り合う2つの凹部の間の距離(μm)を示す。
また、電子写真感光体2に対して圧力の均一性を付与する目的で、モールド3と加圧装置1との間に弾性体を設置することも可能である。
次に、本発明の電子写真感光体の表面形状測定方法について説明する。
本発明による電子写真感光体表面の凸形状部の測定は、市販のレーザー顕微鏡により可能で、例えば、次の機器や機器に付属した解析プログラムが利用可能である。(株)キーエンス製の超深度形状測定顕微鏡VK−8700、VK−9500。(株)菱化システム製の表面形状測定システムSurface Explorer SX−520DR。オリンパス(株)製の走査型共焦点レーザー顕微鏡OLS3000。レーザーテック(株)製のリアルカラーコンフォーカル顕微鏡オプリテクスC130。
これらのレーザー顕微鏡を用いて、所定の倍率によりある視野における凸形状部各々の長軸径A、短軸径B、高さHを計測することができる。なお、光学顕微鏡、電子顕微鏡、原子間力顕微鏡、走査プローブ顕微鏡などによる観察および測定の利用も可能である。
次に、本発明の電子写真感光体の構成について説明する。
本発明の電子写真感光体は、支持体と、該支持体上に設けられた感光層とを有する。
感光層は、電荷輸送物質と電荷発生物質とを同一の層に含有する単層型感光層であっても、電荷発生物質を含有する電荷発生層と電荷輸送物質を含有する電荷輸送層とに分離した積層型(機能分離型)感光層であってもよい。本発明による電子写真感光体は、電子写真特性の観点から積層型感光層が好ましい。また、積層型感光層は、支持体側から電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した順層型感光層であっても、支持体側から電荷輸送層、電荷発生層の順に積層した逆層型感光層であってもよい。本発明による電子写真感光体において、積層型感光層を採用する場合、電荷発生層を積層構造としてもよく、また、電荷輸送層を積層構成としてもよい。さらに、耐久性能向上等を目的とし、感光層上に保護層を設けることも可能である。
支持体の材料としては、導電性を示すもの(導電性支持体)であればよい。例えば、鉄、銅、金、銀、アルミニウム、亜鉛、チタン、鉛、ニッケル、スズ、アンチモン、インジウム、クロム、アルミニウム合金、ステンレスなどの金属製(合金製)などが挙げられる。また、アルミニウム、アルミニウム合金、酸化インジウム−酸化スズ合金などを真空蒸着によって被膜形成した層を有する上記金属製支持体やプラスチック製支持体を用いることもできる。また、カーボンブラック、酸化スズ粒子、酸化チタン粒子、銀粒子などの導電性粒子を適当な結着樹脂と共にプラスチックや紙に含浸した支持体や、導電性結着樹脂を有するプラスチック製の支持体などを用いることもできる。
支持体の表面は、レーザー光などの散乱による干渉縞の防止などを目的として、切削処理、粗面化処理、アルマイト処理などを施してもよい。
支持体と、後述の下引き層または感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、レーザー光などの散乱による干渉縞の防止や、支持体の傷の被覆を目的とした導電層を設けてもよい。
導電層は、カーボンブラック、導電性顔料や抵抗調節顔料を結着樹脂に分散および/または溶解させた導電層用塗布液を用いて形成されてもよい。導電層用塗布液には、加熱または放射線照射により硬化重合する化合物を添加してもよい。導電性顔料や抵抗調節顔料を分散させた導電層は、その表面が粗面化される傾向にある。
導電層に用いられる結着樹脂としては、例えば、ビニル化合物の重合体/共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂およびエポキシ樹脂などが挙げられる。
導電性顔料および抵抗調節顔料としては、例えば、アルミニウム、亜鉛、銅、クロム、ニッケル、銀、ステンレスなどの金属(合金)の粒子や、これらをプラスチックの粒子の表面に蒸着したものなどが挙げられる。また、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸化スズなどの金属酸化物の粒子でもよい。
支持体または導電層と感光層(電荷発生層、電荷輸送層)との間には、バリア機能や接着機能を有する下引き層を設けてもよい。
下引き層の材料としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロースなどが挙げられる。また、エチレン−アクリル酸共重合体、カゼイン、ポリアミド、N−メトキシメチル化6ナイロン、共重合ナイロンなどが挙げられる。下引き層は、これらの材料を溶剤に溶解させることによって得られる下引き層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。
感光層についてより詳細に説明する。
本発明において感光層に用いられる電荷発生物質としては、例えば、各種の中心金属および各種の結晶系(α、β、γ、ε、X型など)を有するフタロシアニン顔料が挙げられる。また、アントアントロン顔料や、ジベンズピレンキノン顔料や、ピラントロン顔料や、モノアゾ、ジスアゾ、トリスアゾなどのアゾ顔料や、インジゴ顔料や、キナクリドン顔料や、非対称キノシアニン顔料や、キノシアニン顔料などが挙げられる。これら電荷発生物質は1種のみ用いてもよく、2種以上用いてもよい。
本発明の電子写真感光体に用いられる電荷輸送物質としては、例えば、ピレン化合物、N−アルキルカルバゾール化合物、ヒドラゾン化合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニルアミン化合物、トリフェニルアミン化合物などが挙げられる。また、トリフェニルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物、スチルベン化合物などが挙げられる。
感光層を電荷発生層と電荷輸送層とに機能分離する場合、電荷発生層は、以下の方法で形成することができる。つまり、まず、電荷発生物質を0.3〜4倍量(質量比)の結着樹脂および溶剤とともに、ホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトライターまたはロールミルなどを用いる方法で分散する。分散して得た電荷発生層用塗布液を塗布する。これを乾燥させることによって、電荷発生層を形成することができる。また、電荷発生層は、電荷発生物質の蒸着膜としてもよい。
電荷輸送層は、電荷輸送物質と結着樹脂とを溶剤に溶解させることによって得られる電荷輸送層用塗布液を塗布し、これを乾燥させることによって形成することができる。また、上記電荷輸送物質のうち単独で成膜性を有するものは、結着樹脂を用いずにそれ単独で成膜し、電荷輸送層とすることもできる。
電荷発生層および電荷輸送層に用いる結着樹脂としては、例えば、スチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、フッ化ビニリデン、トリフルオロエチレンなどのビニル化合物の重合体および共重合体などが挙げられる。また、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリスルホン、ポリフェニレンオキサイド、ポリウレタン、セルロース樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ケイ素樹脂およびエポキシ樹脂などが挙げられる。
本発明において、電子写真感光体の表面層は、硬化系樹脂を含有することが好ましい。
本発明においては、電荷輸送層自体を硬化系樹脂で構成することが可能である。また、上述の電荷輸送層上に第二の電荷輸送層あるいは保護層として硬化系樹脂層を形成することが可能である。硬化系樹脂層に要求される特性は、膜の強度と電荷輸送能力の両立であり、電荷輸送材料および重合あるいは架橋性のモノマーやオリゴマーから構成されるのが一般的である。
電荷輸送材料としては、公知の正孔輸送性化合物および電子輸送性化合物を用いることができる。重合あるいは架橋性のモノマーやオリゴマーとしては、アクリロイルオキシ基やスチレン基を有する連鎖重合系の材料、水酸基やアルコキシシリル基、イソシアネート基などを有する逐次重合系の材料が挙げられる。得られる電子写真特性、汎用性や材料設計、製造安定性などの観点から正孔輸送性化合物と連鎖重合系材料の組み合わせが好ましく、さらには正孔輸送性基およびアクリロイルオキシ基の両者を分子内に有する化合物を硬化させる系が特に好ましい。硬化手段としては、熱、光、放射線など公知の手段が利用できる。
本発明においては上述の方法により作製された表面層または保護層を有する電子写真感光体に対して、モールドによる圧接形状転写加工を行うことにより、所望の凸形状部を形成することが可能である。
本発明による電子写真感光体は、上述の通り、特定の凸形状部をその表面に有する。この凸形状部による本発明の効果は、表面が摩耗しにくい電子写真感光体へ適用したときに最も効果的かつ持続的に作用する。
表面が磨耗しにくい電子写真感光体においては、電子写真感光体の表面層の弾性変形率が40%以上であることが好ましく、45%以上であることがより好ましく、50%以上であることがより一層好ましい。
また、電子写真感光体の表面層のユニバーサル硬さ値(HU)は、150N/mm以上であることが好ましい。
なお、電子写真感光体の表面のユニバーサル硬さ値(HU)および弾性変形率は、例えば25℃/50%RH環境下、微小硬さ測定装置フィッシャースコープH100V(Fischer社製)を用いて測定することができる。
本発明の電子写真感光体の各層には各種添加剤を添加することができる。添加剤としては、酸化防止剤や紫外線吸収剤などの劣化防止剤や、フッ素原子含有樹脂粒子などの潤滑剤などが挙げられる。
次に、本発明のプロセスカートリッジおよび電子写真装置について説明する。プロセスカートリッジは、上記電子写真感光体と該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。また、電子写真装置は、上記電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、および該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有することを特徴とする。
図5は、本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。そこにおいて、円筒状の電子写真感光体2は、軸5を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。回転駆動される電子写真感光体2の周面は、帯電手段(一次帯電手段:帯電ローラーなど)6により、正または負の所定電位に均一に帯電される。次いで、スリット露光やレーザービーム走査露光などの露光手段(図示せず)から出力される露光光(画像露光光)7を受ける。こうして電子写真感光体2の周面に、目的の画像に対応した静電潜像が順次形成されていく。なお、帯電手段6は、図5に示すような帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段に限られず、コロナ帯電器を用いたコロナ帯電手段であってもよいし、その他の方式の帯電手段であってもよい。
電子写真感光体2の周面に形成された静電潜像は、現像手段8の現像剤に含まれるトナーにより現像されてトナー像となる。次いで、電子写真感光体2の周面に形成担持されているトナー像が、転写手段(転写ローラーなど)9からの転写バイアスによって、転写材(紙など)Pに順次転写されていく。なお、転写材Pは、転写材供給手段(図示せず)から電子写真感光体2と転写手段9との間(当接部)に電子写真感光体2の回転と同期して給送されてもよい。また、転写材の代わりに、一旦中間転写体や中間転写ベルトにトナー像を転写した後、さらに転写材(紙など)に転写するシステムも可能である。
トナー像の転写を受けた転写材Pは、電子写真感光体2の周面から分離されて定着手段11へ導入されて像定着を受けることにより画像形成物(プリント、コピー)として装置外へプリントアウトされる。
トナー像転写後の電子写真感光体2の周面は、クリーニング手段(例えば弾性部材、本例ではクリーニングブレード14を用いている)10によって転写残トナーの除去を受けて清浄面化される。その後さらに前露光手段(図示せず)からの前露光光(図示せず)により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用される。
クリーニング手段10で回収された転写残トナーは回収トナーとして、クリーニング枠体15内の回収トナー容器(図示せず)に送られる。クリーニング枠体15には、クリーニングブレード14により掻き落とした転写残トナーを掬い取るためにクリーニングブレード14の電子写真感光体移動方向上流側に位置し、かつ電子写真感光体2の表面に弱く接触したシート部材16が組みつけられている。また、クリーニング手段の長手方向端部においては、電子写真感光体2、クリーニング手段10、シート部材16、およびクリーニング枠体15との間に隙間が生じる。そのため、その隙間から回収トナーが容器外に漏れ出すことを防ぐためのシール部材(図示せず)が組みつけられている。なお、本発明による電子写真感光体は、クリーニング手段を用いないクリーニングレスシステムに対して用いることも可能である。
前露光については、図5に示すように帯電手段6が帯電ローラーなどを用いた接触帯電手段である場合、必ずしも必要ではない。
また、上述の電子写真感光体2と、帯電手段6、現像手段8およびクリーニング手段10からなる群より選ばれる少なくとも1つの手段とが、容器に納められプロセスカートリッジとして一体に結合された構成でもよい。このプロセスカートリッジは、複写機やレーザービームプリンターなどの電子写真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。図5では、電子写真感光体2と、帯電手段6、現像手段8およびクリーニング手段10とを一体に支持してカートリッジ化している。そのようなプロセスカートリッジ12として、電子写真装置本体のレールなどの案内手段13を用いて電子写真装置本体に搭載されている。
以下に、具体的な実施例を挙げて本発明をより詳細に説明する。なお、実施例中の「部」は「質量部」を意味する。
(実施例1)
<円筒状電子写真感光体の作製>
支持体(導電性支持体)として、直径30mm、長さ357.5mmのアルミニウムシリンダーを用いた。
次に、金属酸化物として酸化亜鉛粒子(比表面積:19m2/g、粉体抵抗:4.7×106Ω・cm)100部をトルエン500部と撹拌混合した。これにシランカップリング剤(化合物名:N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、商品名:KBM602、信越化学工業(株)製)0.8部を添加し、6時間攪拌した。その後、トルエンを減圧留去して、140℃で6時間加熱乾燥し、表面処理された酸化亜鉛粒子を得た。
次に、ポリオール樹脂としてブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部およびブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住友バイエルンウレタン社製)15部を混合溶液に溶解させた。混合溶液はメチルエチルケトン73.5部と1−ブタノール73.5部の混合物である。
この溶液に前記表面処理された酸化亜鉛粒子80.8部、2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン0.4部(東京化成工業(株)社製)を加え、これを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散した。分散後、下記の2つ物質を加えて攪拌し、下引き層用塗布液を調製した。分散後、シリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)製)0.01部、有機樹脂粒子として架橋性ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)粒子(商品名:TECHPOLYMER SSX−102、積水化成品工業(株)社製、平均一次粒径2.5μm)を5.6部加えて攪拌し、下引き層用塗布液を調製した。この下引き層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、得られた塗膜を40分間160℃で乾燥させて、膜厚が18μmの下引き層を形成した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.1°にピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)4部、および下記式(A)で示される化合物0.04部を、シクロヘキサノン100部にポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)2部を溶解させた液に加えた。これを、直径1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃の雰囲気下で1時間分散した。分散後、酢酸エチル100部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。この電荷発生層用塗布液を上記下引き層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を10分間90℃で乾燥させることによって、膜厚が0.20μmの電荷発生層を形成した。
Figure 0006360381
次に、下記式(B)で示される化合物30部(電荷輸送物質)、下記式(C)で示される化合物60部(電荷輸送物質)、下記式(D)で示される化合物10部、ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部、下記式(E)で示されるポリカーボネート(粘度平均分子量Mv:20000)0.02部を、混合キシレン600部およびジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。この電荷輸送層用塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 0006360381
次に、下記式(F)で示される化合物(連鎖重合性官能基であるアクリル基を有する電荷輸送物質)36部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末(ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)4部をn−プロピルアルコール60部に混合した。その後に超高圧分散機にて分散混合することによって、保護層用塗布液(第二電荷輸送層用塗布液)を調製した。
この保護層用塗布液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を5分間50℃で乾燥させた。乾燥後、窒素雰囲気下にて、加速電圧70kV、吸収線量8000Gyの条件で1.6秒間、シリンダーを回転させながら電子線を塗膜に照射し、塗膜を硬化させた。その後、窒素雰囲気下にて、塗膜が130℃になる条件で3分間加熱処理を行った。なお、電子線の照射から3分間の加熱処理までの酸素濃度は20ppmであった。次に、大気中において、塗膜が100℃になる条件で30分加熱処理を行い、膜厚が5μmである保護層(第2電荷輸送層)を形成した。
Figure 0006360381
このようにして、支持体上に、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層および保護層を有する電子写真感光体を製造した。
<凸形状部の形成>
このようにして得られた電子写真感光体に対して、図3に示す構成の装置において、表1に示すような凹形状部(短軸径となる短辺:50μm、長軸径となる長辺:1000μmの長方形の断面を持ち、深さが6.0μm、モールドの基準辺4と凹形状部の長辺がなす角度θ=90°、縦間隔:50μm、横間隔:200μm)を有する形状転写用のモールドNo.1を設置し、電子写真感光体の表面加工を行った。モールドは、厚さが50μmのニッケル板からなり、表面形状加工装置の加圧部材上に、モールドの基準辺と電子写真感光体の軸が水平となるように固定して使用した。また、加工を行う際、支持体の内部には、支持体の内径とほぼ同じ直径を有する円柱状のSUS製の保持部材を挿入した。このとき保持部材の温度制御は行わなかった。表面加工時は、電子写真感光体表面の温度が145℃になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御し、7.84N/mmの圧力で加圧しながら、感光体を周方向に10mm/secの速度で回転させて形状転写を行った。なお、この表面加工を施したのは、電子写真感光体の一端から測定して5mm以上、電子写真感光体の他端から測定して5mm以上の範囲における、電子写真感光体の周方向に一周分の領域である。
上記のようにして電子写真感光体の周面に表面加工を施し、実施例1の電子写真感光体を得た。
表1に、準備したモールドがもつ凹形状部の詳細を示す。
<形成した凸形状部の観察>
上記のようにして得た電子写真感光体の表面形状を(株)菱化システム製の表面形状測定システムSurface Explorer SX−520DRで観察した。まず、測定対象のサンプルをワーク置き台に設置し、チルト調整して水平を合わせ、ウエーブモードで電子写真感光体の周面の3次元形状データを取り込んだ。その際、対物レンズの倍率を5倍とし、1000μm×1000μm(1mm)の視野観察とした。得られた断面プロファイルを上述したようにフィッティングを行い、基準面、第二基準面を得た。第二基準面より、独立した凸部と判定されたものの形状を測定した。この測定を、電子写真感光体表面の軸方向と平行をなす方向に10等分、周方向に4等分して得られる40箇所の領域それぞれの中に設けられた一辺1mmの正方形の領域において実施した。それぞれの領域から測定された各パラメータの平均値を求めた。その結果を表2に示す。平均値を算出するにあたっては、上述した(i)〜(vi)に該当する凸形状部のみを計測した。
表2に、各実施例および各比較例で作製した電子写真感光体の表面形状の各パラメータの値を示す。
<電子写真感光体の評価>
上述のようにして得た電子写真感光体を、キヤノン(株)製の電子写真複写機iR−ADV C5255改造機に装着して評価を行った。電子写真感光体はiR−ADV C5255用ドラムカートリッジ(トナーすり抜け評価のために帯電ローラー清掃ブラシをはずしたもの)に、電子写真感光体上端側が電子写真複写機iR−ADV C5255改造機の奥側になるようにして装着した。
クリーニングブレード14は、電子写真複写機iR−ADV C5255用ドラムカートリッジに装着されていたもの(硬度:JIS−A80°、25℃における反発弾性:35%)をそのまま使用した。さらに、図6に示すように、クリーニングブレード14と電子写真感光体2との当接角17を25°、クリーニングブレード14の電子写真感光体への当接圧を40gf/cmに設定した。
評価用のトナーは、重量平均粒径が5.0μmのものを使用した。
評価は30℃/80%RH環境下で行った。画像比率1%の連続画像形成を1万枚行った。その後、帯電ローラー上に残存したトナーを白紙上にテーピングし、濃度計(商品名:504分光濃度計;エックスライト株式会社製)を用いて白紙との濃度差を測定し、下記基準で評価した。評価ランクはAが最も優れており、Dが最も劣っている。
A:帯電ローラー上に残存したトナー濃度と白紙との濃度差が0.02未満のもの。
B:帯電ローラー上に残存したトナー濃度と白紙との濃度差が0.02以上0.06未満のもの。
C:帯電ローラー上に残存したトナー濃度と白紙との濃度差が0.06以上0.10未満のもの。
D:帯電ローラー上に残存したトナー濃度と白紙との濃度差が0.10以上のもの。
結果、表2に示すように帯電ローラー上に残存したトナー濃度と白紙との濃度差が0.01であり、優れたクリーニング性能を示した。
表2に、各実施例および各比較例で作製した電子写真感光体の評価結果を示す。
Figure 0006360381
Figure 0006360381
(実施例2〜45、50〜67)
形状転写用モールドを表2に示すように変化させたこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング性評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例46)
形状転写用モールドNo.14を用い、表面形状加工装置の加圧部材上に、モールドの基準辺を電子写真感光体の軸に対して20°の角度をなすように固定した。それ以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例47)
形状転写用モールドNo.44を用いたこと以外は実施例46と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング性評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例48)
形状転写用モールドNo.14を用い、表面形状加工装置の加圧部材上に、モールドの基準辺を電子写真感光体の軸に対して200°の角度をなすように固定した。それ以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例49)
形状転写用モールドNo.44を用いたこと以外は実施例48と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング性評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例68)
実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、クリーニングブレードを、硬度:JIS−A60°、25℃における反発弾性:35%のものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例69)
実施例14と同様にして電子写真感光体を作製したこと以外は、実施例68と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例70)
実施例44と同様にして電子写真感光体を作製したこと以外は、実施例68と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例71)
実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、クリーニングブレードを、硬度:JIS−A80°、25℃における反発弾性:50%のものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例72)
実施例14と同様にして電子写真感光体を作製したこと以外は、実施例71と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例73)
実施例44と同様にして電子写真感光体を作製したこと以外は、実施例71と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例74)
実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、クリーニングブレードを、硬度:JIS‐A80°、25℃における反発弾性:25%のものを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例75)
実施例14と同様にして電子写真感光体を作製したこと以外は、実施例74と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例76)
実施例44と同様にして電子写真感光体を作製したこと以外は、実施例74と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。実施例71〜76の結果より、異なる材質のクリーニングブレードを用いた際にも本発明の効果が得られることがわかった。
(実施例77)
凸形状部の形状範囲をクリーニングブレードの当接範囲内のみに変更したこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング性評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例78)
形状転写用モールドNo.14を用いたこと以外は実施例77と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例79)
形状転写用モールドNo.44を用いたこと以外は実施例77と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。実施例77〜79の結果より、本発明の表面形状は、少なくともクリーニングブレードが当接する範囲に形成されていればよいことがわかる。
(比較例1)
形状転写用モールドNo.64を用いたこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。得られた電子写真感光体の周面には周方向で繋がった凸形状部が形成されており、本発明の効果を得られなかった。
(比較例2〜7、10〜13)
形状転写用モールドを表2に示すように変化させたこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング性評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例8)
表面形状加工装置の加圧部材上に、モールドNo.1の基準辺を電子写真感光体の軸に対して30°の角度をなすように固定したこと以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例9)
表面形状加工装置の加圧部材上に、モールドNo.1の基準辺を電子写真感光体の軸に対して210°の角度をなすように固定した。それ以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作製し、実施例1と同様にして、感光体表面の観察とクリーニング評価を行った。結果を表2に示す。
1 加圧装置
2 電子写真感光体
3 形状形成用モールド
4 基準辺
5 軸
6 帯電手段
7 露光光
8 現像手段
9 転写手段
10 クリーニング手段
11 定着手段
12 プロセスカートリッジ
13 案内手段
14 クリーニングブレード
15 クリーニング枠体
16 シート部材
17 当接角

Claims (8)

  1. 円筒状支持体および該円筒状支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、
    該電子写真感光体の表面が、下記(i)〜(iv)を満たす独立した複数の凸部を有し、
    (i)凸部の高さH(μm)が0.5≦H≦3.0である、
    (ii)凸部の長軸径A(μm)がA≧500である、
    (iii)凸部の短軸径B(μm)が20≦B≦200である、
    (iv)該長軸径Aと該短軸径Bの比がA/B≧5である、
    (v)該凸部の長軸が該電子写真感光体の軸方向に対して70°以上110°以下の角度をなすように該複数の凸部が形成されており、
    該電子写真感光体の任意の位置において、
    (vi)該(i)〜(iv)を満たす1つの凸部と、該1つの凸部の長軸の延長上にある隣り合う凸部との長軸上の最短距離D(μm)が、下記式(1)を満たし、
    20≦D≦2000 (1)
    該電子写真感光体の表面に、該電子写真感光体の軸に平行な一辺の長さが1000μmかつ軸に直交する一辺の長さが2010μmである長方形を任意の位置に設定したとき、該長方形の中で、該電子写真感光体の軸に平行な直線と交わる、該(i)〜(vi)を満たす凸部が存在する幅の合計値の最大値Wsum(μm)が下記式(2)を満たす、
    50≦Wsum≦950 (2)
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  2. 円筒状支持体および該円筒状支持体上に設けられた感光層を有する電子写真感光体において、
    該電子写真感光体の表面のうち、少なくともクリーニング部材との接触領域が、下記(i)〜(iv)を満たす独立した複数の凸部を有し、
    (i)凸部の高さH(μm)が0.5≦H≦3.0である、
    (ii)凸部の長軸径A(μm)がA≧500である、
    (iii)凸部の短軸径B(μm)が20≦B≦200である、
    (iv)該長軸径Aと該短軸径Bの比がA/B≧5である、
    (v)該凸部の長軸が該電子写真感光体の軸方向に対して70°以上110°以下の角度をなすように該複数の凸部が形成されており、
    該電子写真感光体の表面のうち、該電子写真感光体とクリーニング部材との接触領域の任意の位置において、
    (vi)該(i)〜(iv)を満たす1つの凸部と、該1つの凸部の長軸の延長上にある隣り合う凸部との長軸上の最短距離D(μm)が、下記式(1)を満たし、
    20≦D≦2000 (1)
    該電子写真感光体の表面のうちの該電子写真感光体とクリーニング部材との接触領域において、該電子写真感光体の軸に平行な一辺の長さが1000μmかつ軸に直交する一辺の長さが2010μmである長方形を任意の位置に設定したとき、該長方形の中で、該電子写真感光体の軸に平行な直線と交わる、該(i)〜(vi)を満たす凸部が存在する幅の合計値の最大値Wsum(μm)が下記式(2)を満たす、
    50≦Wsum≦950 (2)
    ことを特徴とする電子写真感光体。
  3. 前記凸部の高さが1.0≦H≦2.5である請求項1または2に記載の電子写真感光体。
  4. 前記Dが下記式(3)を満たす請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
    50≦D≦500 (3)
  5. 前記Wsumが下記式(4)を満たす請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
    100≦Wsum≦600 (4)
  6. 前記凸部の長軸が前記電子写真感光体の軸方向に対して直交するように前記複数の凸部が形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体と該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有するクリーニング手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子写真感光体、ならびに、帯電手段、露光手段、現像手段、転写手段、およびと該電子写真感光体に接触配置されたクリーニング部材を有することを特徴とする電子写真装置。
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