JP6359949B2 - 車両用灯具システム - Google Patents

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本発明は、車両用灯具システムに関し、特に自動車などの車両に用いられる車両用灯具システムに関する。
従来、車両前方の先行車や対向車(以下、これらを適宜「前方車両」と称する)の存否に基づいて配光パターンを変化させる構成とした車両用灯具システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このような、前方車両の存否に応じて自動で配光を変化させる制御は、ADB(Adaptive Driving Beam)モードと称される。
特開2008−37240号公報
本発明者は、上述したADBモードを実行する車両用灯具システムについて鋭意研究を重ねた結果、従来のシステムではADBモードへの移行時やイグニッション電源のオンオフの切り替え時等に、瞬間的に灯具が点灯あるいは消灯する現象が発生することを確認した。このような意図しない瞬間的な点消灯は、運転者に視覚的な違和感を与えるおそれがある。このため、従来のADBモードを実行する車両用灯具システムには、運転者の視認性を向上させる上で改善の余地があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、ADBモードを実行する車両用灯具システムにおいて運転者の視認性をより向上させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は車両用灯具システムである。当該車両用灯具システムは、互いに異なる非照射領域を有する複数の配光パターンを形成可能な灯具ユニットと、自車又は前方車両の状況に応じて、配光パターンの形成又は非形成を選択し、また配光パターンを形成する場合は複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択する自動配光制御モードを実行する第1制御部及び第2制御部と、電力供給部から受ける電力を前記灯具ユニットに供給する灯具駆動部と、を備える。第1制御部は、灯具ユニットの点灯指示があると給電を指示する信号を電力供給部に送り、灯具ユニットの消灯指示があると給電の停止を指示する信号を電力供給部に送り、灯具ユニットの点灯指示があり、且つ自動配光制御モードの実行指示があると自動配光制御モードを実行し、自動配光制御モードにおいて、配光パターンの形成判断に必要な情報を第2制御部に送る。第2制御部は、自動配光制御モードにおいて、前記情報に基づいて配光パターンの形成又は非形成を選択し、配光パターンを形成する場合は複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択して、当該選択の結果に基づいて灯具駆動部から灯具ユニットへの給電を制御する。また、第2制御部は、電力供給部からの給電状態が停止と給電との間で切り替わった場合に、第1制御部から前記情報を受けるべく、灯具ユニットへの給電状態の切り替えを所定時間待機する。この態様によれば、自動配光制御モードを実行する車両用灯具システムにおいて運転者の視認性をより向上させることができる。
上記態様において、第1制御部は、灯具ユニットの点灯用電力を供給する電力供給部の電源とは独立した電源からの電力で駆動し、第2制御部は、第1制御部の電源のスイッチの切り替えにより第1制御部が駆動し、これにより電力供給部からの給電が停止から給電に切り替わった場合に、前記情報を受けるべく所定時間待機してもよい。これによっても、運転者の視認性をより向上させることができる。
本発明の他の態様もまた、車両用灯具システムである。当該車両用灯具システムは、互いに異なる非照射領域を有する複数の配光パターンを形成可能な灯具ユニットと、自車又は前方車両の状況に応じて、配光パターンの形成又は非形成を選択し、また配光パターンを形成する場合は前記複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択する自動配光制御モードを実行する第1制御部及び第2制御部と、電力供給部から受ける電力を前記灯具ユニットに供給する灯具駆動部と、を備える。第1制御部及び第2制御部は、灯具ユニットの点灯用電力を供給する電力供給部の電源とは独立した電源からの電力で駆動する。第1制御部は、灯具ユニットの点灯指示があると給電を指示する信号を電力供給部に送り、灯具ユニットの消灯指示があると給電の停止を指示する信号を電力供給部に送り、灯具ユニットの点灯指示があり、且つ自動配光制御モードの実行指示があると自動配光制御モードを実行し、自動配光制御モードにおいて、配光パターンの形成判断に必要な情報を第2制御部に送り、自車又は前方車両の状況によらず灯具ユニットの点灯スイッチの切り替えにより配光パターンの形成及び非形成が切り替えられる手動配光制御モードにおいて、灯具ユニットの点灯指示があると、灯具駆動部から灯具ユニットへの給電を指示する信号を第2制御部に送る。第2制御部は、自動配光制御モードにおいて、前記情報に基づいて配光パターンの形成又は非形成を選択し、配光パターンを形成する場合は複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択して、当該選択の結果に基づいて灯具駆動部から灯具ユニットへの給電を制御する。また、第2制御部は、第1制御部及び第2制御部の電源のスイッチがオフからオンに切り替わった場合に、第1制御部からの指示を受けるべく、灯具ユニットへの給電状態の切換を所定時間待機する。この態様によっても、自動配光制御モードを実行する車両用灯具システムにおいて運転者の視認性をより向上させることができる。
上記いずれかの態様において、第1制御部からの信号は、自車又は前方車両の状況を検知する検知部を介して電力供給部に送られてもよい。これによれば、既存の車両に対して簡単に車両用灯具システムを搭載することができる。
本発明によれば、ADBモードを実行する車両用灯具システムにおいて運転者の視認性をより向上させる技術を提供することができる。
車両用灯具の概略構造を示す水平断面図である。 光源ユニットの概略構造を示す斜視図である。 車両用灯具によって形成される配光パターンを模式的に示す図である。 実施の形態に係る車両用灯具システムの構成を説明するための機能ブロック図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、本実施の形態に係る車両用灯具システムに用いられる灯具ユニットを含む車両用灯具の概略構造を示す水平断面図である。車両用灯具10は、ランプボディ12と、ランプボディ12の前端開口部に取り付けられる透光カバー14とを有する。ランプボディ12と透光カバー14とで形成される灯室内には、ロービーム用灯具ユニット20L及びハイビーム用灯具ユニット20Hとが収容される。ロービーム用灯具ユニット20L及びハイビーム用灯具ユニット20Hは、それぞれ図示しない支持部材によってランプボディ12に取り付けられる。また、これらの灯具ユニットの存在領域に開口部を有するエクステンション部材16が、ランプボディ12又は透光カバー14に固定され、ランプボディ12の前面開口部と灯具ユニットとの間の領域が覆われる。
ロービーム用灯具ユニット20Lは、いわゆる反射型の灯具であり、光源バルブ21とリフレクタ23とを有する。ロービーム用灯具ユニット20Lは、光源バルブ21から出射した光をリフレクタ23により灯具前方に反射させ、反射した光の一部を図示しない遮光板でカットして、ロービーム用の配光パターンを形成する。光源バルブ21の先端には光源バルブ21から直接前方に出射する光をカットするシェード25が設けられる。なお、ロービーム用灯具ユニット20Lの構造は特にこれに限定されず、後述するハイビーム用灯具ユニット20Hと同様にプロジェクタ型の灯具であってもよい。
ハイビーム用灯具ユニット20Hは、いわゆるプロジェクタ型の灯具であり、投影レンズ22と、ハイビーム照射用の光源26を備えた光源ユニット24と、投影レンズ22及び光源ユニット24を保持するホルダ28とを有する。投影レンズ22は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであり、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置される。投影レンズ22は、その周縁部がホルダ28の前端側に保持される。
光源ユニット24は、光源26が光軸Ax方向前方を向くように配置されて、ホルダ28の後端側に保持される。後述するように、本実施の形態の光源ユニット24は、LEDアレイで構成される。ホルダ28は、図示しない支持部材を介してランプボディ12に取り付けられる。なお、ハイビーム用灯具ユニット20Hの構造は特にこれに限定されず、ロービーム用灯具ユニット20Lと同様に反射型の灯具であってもよい。
図2は、光源ユニットの概略構造を示す斜視図である。光源ユニット24は、光源26と、支持プレート30と、ヒートシンク32とを有する。光源26は、例えば発光ダイオード(LED)などの発光素子で構成される複数の個別光源26a〜26eを有する。個別光源26a〜26eは、水平一列に互いに隣接するように配置され、支持プレート30の前方側表面に固定される。個別光源26a〜26eは、後述するADBモードにおいて、第1制御部100及び第2制御部104により互いに独立に光の照射が制御される。なお、個別光源の数や配置は特に限定されない。また、複数の発光素子によって、1つの個別光源が形成されてもよい。
ヒートシンク32は、光源26から発せられる熱を放散させるための部材であり、支持プレート30の車両後方側表面に保持される。光源ユニット24は、支持プレート30を介してホルダ28に固定される。
図3は、車両用灯具によって形成される配光パターンを模式的に示す図である。図3では、灯具前方の所定位置、例えば灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを示している。
車両用灯具10では、ロービーム用灯具ユニット20Lの照射光により、ロービーム用配光パターンPLが形成される。ロービーム用配光パターンPLは、V−V線よりも右側に、H−H線と平行に延びる対向車線側カットオフラインCL1を、V−V線よりも左側に、対向車線側カットオフラインCL1よりも高い位置でH−H線と平行に延びる自車線側カットオフラインCL2を、そして対向車線側カットオフラインCL1と自車線側カットオフラインCL2との間に、両者をつなぐ斜めカットオフラインCL3をそれぞれ有する。なお、ロービーム用灯具ユニット20Lは、右側通行時に前走車や歩行者にグレアを与えないように配慮された配光パターンである、ドーバーロービーム用配光パターンを形成してもよい。
また、車両用灯具10では、ハイビーム用灯具ユニット20Hの照射光により、ハイビーム用配光パターンPHが形成される。ハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLに対して付加的に形成される配光パターンである。ハイビーム用配光パターンPHは、ロービーム用配光パターンPLのカットオフラインよりも上方に照射領域が形成されるように、ロービーム用配光パターンPLに対して付加される。ハイビーム用配光パターンPHは、個別光源26a〜26eのそれぞれによって形成される部分パターンPHa〜PHeが合成されてなる配光パターンである。また、ハイビーム用灯具ユニット20Hは、ADBモードにおいて各部分パターンPHa〜PHeの形成と非形成との組み合わせにより、自車又は前方車両の状況に応じて形状の異なる複数の付加配光パターンを形成することができる。
続いて、本実施の形態に係る車両用灯具システムにより実行されるADBモードについて詳細に説明する。図4は、実施の形態に係る車両用灯具システムの構成を説明するための機能ブロック図である。なお、第1制御部100や第2制御部104、車両制御部108等は、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現されるが、図4では適宜、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
本実施の形態に係る車両用灯具システム1は、ハイビーム用灯具ユニット20Hと、自動配光制御モードとしてのADBモードを実行する第1制御部100及び第2制御部104と、ハイビーム用灯具ユニット20Hに電力を供給する灯具駆動部102と、を備える。ハイビーム用灯具ユニット20Hは、各個別光源26a〜26eの点消灯の切り替えにより部分パターンPHa〜PHeの形成と非形成とを切り替えることで、互いに異なる非照射領域を有する複数の配光パターンを形成可能な灯具ユニットである。ハイビーム用灯具ユニット20Hは、各個別光源26a〜26eの点消灯の切り替えに加えて、各個別光源26a〜26eの輝度調整により部分パターンPHa〜PHeの照度を調整することで、複数の配光パターンを切り替えてもよい。上記の部分パターンの「非形成」には、前方車両の運転者にグレアを与えない程度に低照度の部分パターンを形成することが含まれてもよい。また、「非照射領域」には、同様に低照度の領域が含まれてもよい。
第1制御部100は、配光制御ECUであり、例えば車両200内に配置される。第1制御部100は、車両200に設けられる点灯スイッチ106からハイビーム用灯具ユニット20Hの点灯指示があると、給電を指示する信号を電力供給部としての車両制御部108に送る。また、点灯スイッチ106からハイビーム用灯具ユニット20Hの消灯指示があると、給電の停止を指示する信号を車両制御部108に送る。
車両制御部108は、例えばボディーコントロールモジュール(BCM)で構成される。車両制御部108は、車両200に搭載されるバッテリ110から電力が供給され駆動する。また、車両制御部108は、第1制御部100から給電指示信号を受信すると、バッテリ110から供給される電力を灯具駆動部102に供給し、第1制御部100から給電停止指示信号を受信すると、バッテリ110から供給される電力の灯具駆動部102への供給を停止する。
第1制御部100及び第2制御部104は、点灯スイッチ106からハイビーム用灯具ユニット20Hの点灯指示があり、且つADBモードの実行指示がなされた場合に、ADBモードを実行する。例えば、第1制御部100は、点灯スイッチ106からの信号を受信してADBモードを開始し、第2制御部104は、第1制御部100からADBモードの開始を示す信号を受信するとADBモードを開始する。この開始を示す信号は、点灯スイッチ106からの信号であってもよい。ADBモードでは、自車又は前方車両の状況に応じて、配光パターンの形成又は非形成が選択され、また配光パターンを形成する場合は複数の配光パターンから形成する配光パターンが選択される自動配光制御が実施される。
第1制御部100は、例えば車両200に搭載される検知部としてのカメラ112が取得する情報に基づいて、前方車両の存否及び存在位置を含む前方車両の状況を検知することができる。カメラ112は、撮像した画像データの画像解析を行い、撮像範囲内の前方車両を検知する。そして、この結果を第1制御部100に送る。なお、前方車両を検知する検知部としては、カメラ112に代えて例えばミリ波レーダや赤外線レーダなど他の検知装置が用いられてもよく、またそれらが組み合わされてもよい。また、第1制御部100は、例えば車両200に搭載される検知部としての車速センサ114が取得する情報に基づいて、自車の走行と停止とを含む、自車の状況を検知することができる。カメラ112及び車速センサ114から第1制御部100への信号の送信は、例えばCAN(Controller Area Network)通信で行われる。
第1制御部100は、カメラ112及び/又は車速センサ114の情報を取得すると、これらの外部から入力される情報を、配光パターンの形成判断に必要な情報(以下では適宜、「必要情報」と称する)として第2制御部104に送る。あるいは、第1制御部100は、外部から入力される情報を加工して、必要情報として第2制御部104に送る。例えば、第1制御部100は、必要情報として、カメラ112の検知結果から得られる前方車両の位置を車幅方向の角度で表した情報、あるいは当該角度に所定のマージンを付した角度の情報を送信する。前記「配光パターンの形成判断」には、配光パターンの形成と非形成の選択、及び形成すべき配光パターンの選択が含まれる。第1制御部100から第2制御部104への信号の送信は、例えばLIN(Local Interconnect Network)通信で行われる。
車速センサ114の情報に基づいて自車が停車中であることが検知された場合、第2制御部104は、ハイビーム用灯具ユニット20Hによる配光パターンの非形成を選択する。第2制御部104は、配光パターンの非形成を選択すると、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電を停止するよう灯具駆動部102を制御する。
また、車速センサ114の情報に基づいて自車が走行中であることが検知されると、第2制御部104は、第1制御部100から得られる必要情報に基づいて、前方車両の存在する領域に遮光領域を有する配光パターンを選択する。そして、第2制御部104は、当該選択の結果に基づいて、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電を制御する。具体的には、第2制御部104は、選択の結果に基づいて、第1制御部100から受領する角度情報に対応する遮光領域を形成する上で点灯すべき個別光源と消灯すべき個別光源とを判断する。そして、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hの各個別光源26a〜26eへの給電と非給電とを決定する。
これにより、第2制御部104が配光パターンの非形成を選択した場合(前方車両の存在状況から、全個別光源26a〜26eへの非給電が選択された場合を含む)は、灯具駆動部102がハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電を停止し、ハイビーム用灯具ユニット20Hによる配光パターンの形成が回避される。また、第2制御部104が配光パターンの形成を選択した場合には、形成すべき配光パターンに応じて灯具駆動部102が電力をハイビーム用灯具ユニット20Hに供給し、選択した配光パターンがハイビーム用灯具ユニット20Hにより形成される。なお、第2制御部104は、例えば灯具駆動部102の内部に組み込まれるマイクロコントローラで構成され、車両用灯具10内に配置される。
車両用灯具システム1は、点灯スイッチ106によりADBモードの実行指示がなされていない場合、自車又は前方車両の状況によらず点灯スイッチ106のオンとオフの切り替えにより、ハイビーム用配光パターンPHの形成及び非形成が切り替えられる手動配光制御モードを実行する。手動配光制御モードにおいて、第1制御部100は、ハイビーム用灯具ユニット20Hの点灯指示があると、灯具駆動部102から全ての個別光源26a〜26eへの給電を指示する信号を第2制御部104に送信する。なお、手動配光制御モードにおいて第1制御部100から第2制御部104へ送信される給電指示信号は、点灯スイッチ106の状態を示す信号で構成されてもよい。この場合、第2制御部104は、点灯スイッチ106の状態から手動配光制御モードが実行されていることと、ハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電が指示されていることとを検知して、ハイビーム用灯具ユニット20Hへ給電するよう灯具駆動部102を制御する。
第1制御部100及び第2制御部104は、車両200に搭載されるイグニッションスイッチ116を介してバッテリ110に接続される。イグニッションスイッチ116のオンとオフの切り替えにより、バッテリ110から第1制御部100及び第2制御部104への電力の供給と非供給とが切り替えられる。したがって、第1制御部100及び第2制御部104は、ハイビーム用灯具ユニット20Hの点灯用電力を供給する車両制御部108の電源(いわゆるバッテリ電源)とは独立した電源(いわゆるイグニッション電源)からの電力で駆動する。
ここで、ADBモードの実行、終了の切り替わり時に、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に点灯あるいは消灯してしまうことがある。この瞬間的な点灯あるいは消灯は、例えば、車両用灯具システム1を構成する各部間の通信遅延や、各部の演算処理に時間を要すること等によって引き起こされる。特に、イグニッション電源とバッテリ電源という異なる電源系統によって構成される車両用灯具システム1では、各部の立ち上がり時間に差が生じ、通信遅延等が起こりやすい。
例えば、この通信遅延等により、ADBモードが開始される際に第2制御部104が必要情報を第1制御部100から受信していない状況が発生し得る。この場合、第2制御部104はデフォルトとして設定された制御を実行し、その後、第1制御部100から必要情報を受信して、必要情報に応じた制御を実行する。このとき、デフォルトで設定された制御と必要情報に応じた制御とが、一方が点灯制御で他方が消灯制御であった場合、ハイビーム用灯具ユニット20Hは瞬間的に点灯あるいは消灯してしまう。
より具体的には、例えば、イグニッションスイッチ116がオンの状態、すなわちイグニッション電源がオンの状態で、点灯スイッチ106からハイビーム用灯具ユニット20Hの点灯指示信号とADBモードの実行指示信号とが送信されると、ADBモードが開始される。ADBモードが開始されると、第1制御部100は、車両制御部108に対して給電指示信号を送信するとともに、第2制御部104に対して必要情報を送信する。第1制御部100は、点灯スイッチ106から点灯指示信号を受信すると、直ちに給電指示信号を車両制御部108に送信することができる。車両制御部108は、給電指示信号を受信すると、灯具駆動部102への給電を停止から給電に切り替える。
しかしながら、必要情報は、第1制御部100がカメラ112や車速センサ114から自車又は前方車両の情報を受領し、必要に応じて受領した情報を加工した後に、初めて第2制御部104に送ることができる。このため、車両制御部108から灯具駆動部102への給電状態が停止から給電に切り替わったが第2制御部104は必要情報を受信していない、という状態が発生する。第2制御部104は、第1制御部100から必要情報を受けていない場合、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hの給電制御についてデフォルト設定されている制御を実行するように設計されることが一般的である。
デフォルト設定されている制御が灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hの全個別光源26a〜26eへの給電である場合、ハイビーム用灯具ユニット20Hが点灯してハイビーム用配光パターンPHが形成される。その後、第2制御部104は、第1制御部100から必要情報を受けて、必要情報に基づいた制御を実行する。この必要情報に基づく制御がハイビーム用灯具ユニット20Hの消灯であった場合、第2制御部104は、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電を停止させる。この結果、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に点灯する状態が発生する。また、必要情報に基づく制御が一部の個別光源の消灯であった場合は、瞬間的に配光パターンが変化することになり、これも運転者に違和感を与える要因となり得る。
また、瞬間的な点灯が起こる他の具体例として、例えば、点灯スイッチ106が点灯指示信号を送信する状態、且つADBモードの実行指示信号を送信する状態で、イグニッションスイッチ116がオフからオンに切り替わったとする。点灯スイッチ106が点灯指示信号及びADBモードの実行指示信号を送信する状態にある場合、イグニッションスイッチ116がオフの状態でハイビーム用灯具ユニット20Hは消灯している。イグニッションスイッチ116がオンになると、第1制御部100及び第2制御部104は駆動を開始する。また、点灯スイッチ106が点灯指示状態且つADBモードの実行指示状態にあるため、ADBモードを開始する。ADBモードが開始されると、上述した具体例と同様に、第1制御部100は、車両制御部108に対して給電指示信号を送信するとともに、第2制御部104に対して必要情報を送る。
第1制御部100は、点灯スイッチ106から点灯指示信号を受信すると、直ちに給電指示信号を車両制御部108に送信することができる。これにより、車両制御部108は、灯具駆動部102への給電を停止から給電に切り替える。一方で、第1制御部100から第2制御部104への必要情報の送信は、車両制御部108への給電指示信号の送信に対して遅延する。このため、第2制御部104は、第1制御部100から必要情報を受けるまでの間、デフォルト設定として全個別光源26a〜26eに給電する制御を実行する。その後、第2制御部104は、第1制御部100から送られた必要情報に基づいた制御を実行する。
ここで、イグニッション電源がオンにされた直後は、車両200は停車中である。このため、第2制御部104は、必要情報から車両200が停車中であることを検知すると、配光パターンの非形成、すなわちハイビーム用灯具ユニット20Hの消灯を選択し、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電を停止させる。この結果、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に点灯する状態が発生する。
これに対し、本実施の形態に係る車両用灯具システム1では、ADBモードの実行、終了の切り替わり時における、第2制御部104による灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電状態の切り替え制御に、所定のディレイを設けている。すなわち、第2制御部104は、車両制御部108からの給電状態が停止と給電との間で切り替わった場合に、第1制御部100から必要情報を受けるべく、ハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電状態の切り替えを所定時間待機する。待機時間が経過するまでの間、第2制御部104は、灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電状態を現状のまま維持する。
第2制御部104は、車両制御部108の給電状態の切り替わり時に一律に待機してもよいし、点灯スイッチ106の信号を受信可能に構成されて点灯スイッチ106の信号からADBモードの実行を検知し、検知後の最初の給電状態の切り替わり時に、所定時間待機してもよい。例えば、第2制御部104は、車両制御部108からの給電状態の切り替わりを検知する検知部と、検知部が給電状態の切り替わりを検知してからの時間を計測する計測部と、計測部が所定時間の経過を検知した後に必要情報に基づいて灯具駆動部102の給電を制御する給電制御部とを備える。
特に第2制御部104は、第1制御部100の電源のスイッチ、すなわちイグニッションスイッチ116の切り替えにより第1制御部100が駆動し、これにより車両制御部108からの給電が停止から給電に切り替わった場合に、第1制御部100から必要情報を受けるべく所定時間待機する。第2制御部104の電源は、第1制御部100と共通のイグニッション電源である。このため、第2制御部104は例えば、自身が駆動を開始した後、最初の車両制御部108からの給電の切り替わりに対して所定時間待機する。
これにより、ADBモードの実行、終了の切り替わり時に、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に点灯あるいは消灯することを抑制することができる。待機時間は、設計者による実験やシミュレーションに基づき適宜設定することが可能であるが、例えば100msec程度の固定された時間としたり、第2制御部104が第1制御部100から必要情報を受けるまでの間としたりすることができる。
また、イグニッションスイッチ116のスイッチの切り替え時、ADBモードの実行、終了の切り替わりを伴わない場合であっても、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に点灯あるいは消灯してしまうことがある。具体的には、例えば点灯スイッチ106が点灯指示信号を送信する状態、且つADBモードの実行指示信号を送信しない状態で、イグニッションスイッチ116がオフからオンに切り替わったとする。
イグニッションスイッチ116が点灯指示信号を送信する状態で、且つADBモードの実行指示信号を送信しない状態にある場合、イグニッションスイッチ116がオフの状態でもハイビーム用灯具ユニット20Hは点灯している。すなわち、イグニッションスイッチ116がオフの状態で、車両制御部108から灯具駆動部102への給電が維持される。また、第2制御部104は駆動を停止しているため、灯具駆動部102は、第2制御部104の制御を受けることなくハイビーム用灯具ユニット20Hに給電する。
イグニッションスイッチ116がオンになると、第1制御部100及び第2制御部104は駆動を開始する。第1制御部100は、点灯スイッチ106から点灯指示信号を受信し、車両制御部108に対して給電指示信号を送信する。車両制御部108は、点灯指示信号を受信すると、灯具駆動部102への給電を継続する。また、第1制御部100は、全ての個別光源26a〜26eに給電してハイビーム用配光パターンPHを形成するよう指示する給電指示信号を第2制御部104に送信する。
しかしながら、第1制御部100から第2制御部104への給電指示信号の送信は、第2制御部104の駆動の開始に対して遅延する。このため、車両制御部108から灯具駆動部102へ給電されているが第2制御部104は第1制御部100からの指示を受領していない、という状態が発生する。この場合、第2制御部104は、第1制御部100からの指示を受領するまでの間、デフォルト設定されている制御を実行する。
デフォルト設定されている制御が灯具駆動部102からハイビーム用灯具ユニット20Hの給電の停止である場合、ハイビーム用灯具ユニット20Hが消灯する。その後、第2制御部104は、第1制御部100からの給電指示信号を受信して個別光源26a〜26eが全て点灯するように灯具駆動部102を制御する。この結果、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に消灯する状態が発生する。
これに対し、本実施の形態に係る車両用灯具システム1では、イグニッションスイッチ116のオン、オフの切り替わり時における、第2制御部104による灯具駆動部102の給電状態の切り替え制御に、所定のディレイを設けている。すなわち、第2制御部104は、第1制御部100及び第2制御部104の電源のスイッチ、すなわちイグニッションスイッチ116がオフからオンに切り替わった場合に、第1制御部100からの指示を受けるべく、ハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電状態の切換を所定時間待機する。これにより、イグニッションスイッチ116のオン、オフの切り替わり時に、ハイビーム用灯具ユニット20Hが瞬間的に点灯あるいは消灯することを抑制することができる。
なお、本実施の形態の車両用灯具システム1では、第1制御部100から車両制御部108へ送信される信号は、自車又は前方車両の状況を検知する検知部としてのカメラ112あるいは車速センサ114を介して車両制御部108に送られる。カメラ112や車速センサ114は、一般に車両に搭載されており、車両制御部108はカメラ112や車速センサ114から信号を受信できるように設計されている。このため、第1制御部100からの信号をカメラ112あるいは車速センサ114を介して車両制御部108に送信するように構成することで、第1制御部100の搭載による車両制御部108の設計変更を回避することができる。このため、既存の車両に対して簡単に車両用灯具システム1を搭載することができる。
また、点灯スイッチ106によりロービーム用灯具ユニット20Lの点灯指示がなされると、第1制御部100は、灯具駆動部102からロービーム用灯具駆動部118へ給電するよう第2制御部104へ指示する。ロービーム用灯具駆動部118へ供給される電力は、ロービーム用灯具駆動部118からロービーム用灯具ユニット20Lに供給される。これにより、ロービーム用灯具ユニット20Lが点灯してロービーム用配光パターンPLが形成される。
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用灯具システム1においては、第2制御部104は、車両制御部108からの給電状態が停止と給電との間で切り替わった場合に、第1制御部100から必要情報を受けるべく、ハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電状態の切り替えを所定時間待機する。または、第2制御部104は、イグニッションスイッチ116がオフからオンに切り替わった場合に、第1制御部100からの指示を受けるべく、ハイビーム用灯具ユニット20Hへの給電状態の切換を所定時間待機する。
これにより、ADBモードの開始、終了の切り替わり時や、イグニッション電源のオンオフの切り替え時等に、瞬間的にハイビーム用灯具ユニット20Hが点灯あるいは消灯することを抑制することができる。このため、運転者に視覚的な違和感を与えるおそれを回避することができ、ADBモードを実行する車両用灯具システムにおいて運転者の視認性をより向上させることができる。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更などのさらなる変形を加えることも可能であり、そのようなさらなる変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。上述した実施の形態と変形との組合せによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
上述した実施の形態では、ハイビーム用灯具ユニット20Hは複数の個別光源26a〜26eを用いて複数の配光パターンを形成しているが、特にこの構成に限定されず、例えば互いに形状が異なる複数のシェードを用いて複数の配光パターンを形成する構成であってもよい。また、ハイビーム用灯具ユニット20Hが形成する配光パターンはハイビーム用配光パターンPHのみであってもよい。この場合、互いに異なる非照射領域を有する複数の配光パターンとは、ハイビーム用配光パターンPHとロービーム用配光パターンPLとを意味し、ADBモードでは自車又は前方車両の状況に応じて、ハイビーム用配光パターンPHとロービーム用配光パターンPLとが切り替えられる。
(ピッチングロスト処理)
車両200が路面の段差を乗り越えた際に上下方向に振動する場合等、車両200が大きくピッチングすると、カメラ112が前方車両を見失う場合がある。一般にカメラ112は、撮像した画像内の所定位置に所定の標識、例えば前方車両の前照灯やリアランプ等が存在する場合に、車両の存在を認識する。また、カメラ112は、画像内の標識が通常の車両とは異なる動きをする場合、当該標識を車両として認識しない。
このため、車両200が大きくピッチングすると、ピッチング前に車両として認識されていた標識が、車両として認識されなくなってしまう場合がある。この場合、実際には前方車両が存在しているにもかかわらず、第1制御部100が前方車両の存在する領域に部分パターンを形成してしまうおそれがある。
これに対し、第1制御部100は、車両200のピッチングが検出された場合、個別光源26a〜26eの点灯を所定時間待機する。具体的には、第1制御部100は、カメラ112の情報から前方車両の消失が確認されても、消失が確認された画像の撮像タイミングとその直前に撮像された画像の撮像タイミングとの間に車両200のピッチングが検出された場合には、消灯から点灯に切り替える個別光源を、所定時間経過した後に点灯させる。あるいは、元々設定されている待機時間を延長してもよい。これにより、前方車両の運転者にグレアを与えるおそれを抑制することができる。
車両200のピッチングを検出する方法としては、車高センサを用いる方法が考えられる。この場合、例えば車高センサの出力値の変化量が所定値以上である場合に、ピッチングが発生したと判断される。しかしながら、車両は、その構造や部品の特性等によって、車高センサの値が大きく変化しても、車体があまり傾かず、車両のピッチ角が大きく変化しないものがある。また、車高センサの値の変化量が小さくても、車両のピッチ角が大きく変化するものがある。
そこで、車高センサの値の変化量ではなく、車両200のピッチ角の変化量に基づいて、車両200のピッチングを検出する。これにより、より正確に車両のピッチングを検出することができる。
1 車両用灯具システム、 10 車両用灯具、 20H ハイビーム用灯具ユニット、 100 第1制御部、 102 灯具駆動部、 104 第2制御部、 106 点灯スイッチ、 108 車両制御部、 112 カメラ、 114 車速センサ。

Claims (4)

  1. 互いに異なる非照射領域を有する複数の配光パターンを形成可能な灯具ユニットと、
    自車又は前方車両の状況に応じて、配光パターンの形成又は非形成を選択し、また配光パターンを形成する場合は前記複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択する自動配光制御モードを実行する第1制御部及び第2制御部と、
    電力供給部から受ける電力を前記灯具ユニットに供給する灯具駆動部と、を備え、
    前記第1制御部は、前記灯具ユニットの点灯指示があると給電を指示する信号を電力供給部に送り、前記灯具ユニットの消灯指示があると給電の停止を指示する信号を電力供給部に送り、前記灯具ユニットの点灯指示があり、且つ前記自動配光制御モードの実行指示があると前記自動配光制御モードを実行し、前記自動配光制御モードにおいて、配光パターンの形成判断に必要な情報を前記第2制御部に送り、
    前記第2制御部は、前記自動配光制御モードにおいて、前記情報に基づいて配光パターンの形成又は非形成を選択し、配光パターンを形成する場合は前記複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択して、当該選択の結果に基づいて前記灯具駆動部から前記灯具ユニットへの給電を制御し、
    また、前記第2制御部は、電力供給部からの給電状態が停止と給電との間で切り替わった場合に、前記第1制御部から前記情報を受けるべく、前記灯具ユニットへの給電状態の切り替えを所定時間待機することを特徴とする車両用灯具システム。
  2. 前記第1制御部は、前記灯具ユニットの点灯用電力を供給する電力供給部の電源とは独立した電源からの電力で駆動し、
    前記第2制御部は、前記第1制御部の電源のスイッチの切り替えにより前記第1制御部が駆動し、これにより電力供給部からの給電が停止から給電に切り替わった場合に、前記情報を受けるべく所定時間待機する請求項1に記載の車両用灯具システム。
  3. 互いに異なる非照射領域を有する複数の配光パターンを形成可能な灯具ユニットと、
    自車又は前方車両の状況に応じて、配光パターンの形成又は非形成を選択し、また配光パターンを形成する場合は前記複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択する自動配光制御モードを実行する第1制御部及び第2制御部と、
    電力供給部から受ける電力を前記灯具ユニットに供給する灯具駆動部と、を備え、
    前記第1制御部及び前記第2制御部は、前記灯具ユニットの点灯用電力を供給する電力供給部の電源とは独立した電源からの電力で駆動し、
    前記第1制御部は、前記灯具ユニットの点灯指示があると給電を指示する信号を電力供給部に送り、前記灯具ユニットの消灯指示があると給電の停止を指示する信号を電力供給部に送り、前記灯具ユニットの点灯指示があり、且つ前記自動配光制御モードの実行指示があると前記自動配光制御モードを実行し、前記自動配光制御モードにおいて、配光パターンの形成判断に必要な情報を前記第2制御部に送り、自車又は前方車両の状況によらず前記灯具ユニットの点灯スイッチの切り替えにより配光パターンの形成及び非形成が切り替えられる手動配光制御モードにおいて、前記灯具ユニットの点灯指示があると、前記灯具駆動部から前記灯具ユニットへの給電を指示する信号を前記第2制御部に送り、
    前記第2制御部は、前記自動配光制御モードにおいて、前記情報に基づいて配光パターンの形成又は非形成を選択し、配光パターンを形成する場合は前記複数の配光パターンから形成する配光パターンを選択して、当該選択の結果に基づいて前記灯具駆動部から前記灯具ユニットへの給電を制御し、
    また、前記第2制御部は、前記第1制御部及び前記第2制御部の電源のスイッチがオフからオンに切り替わった場合に、前記第1制御部からの指示を受けるべく、前記灯具ユニットへの給電状態の切換を所定時間待機することを特徴とする車両用灯具システム。
  4. 前記第1制御部からの信号は、自車又は前方車両の状況を検知する検知部を介して電力供給部に送られる請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用灯具システム。
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