JP2018034758A - 車両用灯具システム - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば悪天候下の視認性向上に役立ちうる車両用灯具システムを提供する。
【解決手段】車両用灯具システム10は、車両前部の右側及び左側に搭載される一対のハイビーム用灯具ユニット20であって、ハイビーム配光パターンとして、通常天候時に形成される第1配光パターンおよび悪天候時に形成される第2配光パターンを形成可能な一対のハイビーム用灯具ユニット20と、車両周囲の天候状態に基づき、第2配光パターンが形成されるよう一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御する制御装置22と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】車両用灯具システム10は、車両前部の右側及び左側に搭載される一対のハイビーム用灯具ユニット20であって、ハイビーム配光パターンとして、通常天候時に形成される第1配光パターンおよび悪天候時に形成される第2配光パターンを形成可能な一対のハイビーム用灯具ユニット20と、車両周囲の天候状態に基づき、第2配光パターンが形成されるよう一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御する制御装置22と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用灯具システムに関する。
車両前方路面の視認性は降雨時、降雪時、または霧発生時のような悪天候下で種々の要因により低くなる。例えば、降雨時には、自車からの照明光の多くが路面上の水膜によって鏡面反射されるので、路面で拡散反射または再帰反射されて自車に戻る光は少なくなる。そのため路面が見にくくなる。その一方で、対向車からの照明光は水膜で反射され、そうした反射光はグレアを発生させうる。街路灯や標識など様々な周囲の光や構造物の水膜への映り込みも路面視認性に影響しうる。また、降雪時には、積雪により路面と路面以外の場所とを識別しにくくなる。さらに、降雨時および降雪時のみならず、霧発生時に顕著な問題となりうるのは、いわゆる光幕グレアである。雨粒、雪粒、または霧粒によって照明光が乱反射され、反射した光の一部または大半が運転者のほうに戻るため、車両正面に視界不良が生じうる。こうして、歩行者および道路線形の把握が難しくなる。
そこで、従来より、雨天走行時における車両前方路面の視認性を向上するよう構成された車両用灯具システムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
上記の提案においては視認性向上のためにフォグランプが利用されている。そのため、フォグランプを搭載しない車両には、当然のことながら、適用することができない。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、例えば悪天候下の視認性向上に役立ちうる車両用灯具システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車両用灯具システムは、車両前部の右側及び左側に搭載される一対の灯具ユニットであって、ハイビーム配光パターンとして、通常天候時に形成される第1配光パターンおよび悪天候時に形成される第2配光パターンを形成可能な一対の灯具ユニットと、車両周囲の天候状態に基づき、第2配光パターンが形成されるよう一対の灯具ユニットを制御する制御部と、を備える。
第2配光パターンの中央領域は、第2配光パターンの側方領域に比べて低減された照度を有してもよい。
第2配光パターンの中央領域は、第1配光パターンの中央領域に比べて低減された照度を有してもよい。
第2配光パターンの側方領域は、第1配光パターンの側方領域に比べて増加された照度および/または拡張された照射面積を有してもよい。
一対の灯具ユニットの各々は、その光軸を左右方向に調整可能に構成され、制御部は、低減された照度を有する第2配光パターンの中央領域を一対の灯具ユニットの光軸間に形成するために、各灯具ユニットの光軸を車両の進行方向に対し外側へと向けるよう一対の灯具ユニットを制御してもよい。
制御部は、第2配光パターンの中央領域を車両の進行方向に追従させるように一対の灯具ユニットを制御してもよい。
制御部は、第2配光パターンを形成するために、一対の灯具ユニットのうち一方の灯具ユニットからの出射光と一対の灯具ユニットのうち他方の灯具ユニットからの出射光とが車両前方で互いに分離されるよう一対の灯具ユニットを制御してもよい。
第2配光パターンは、空間的に規則的な明暗の反復を有してもよい。
本発明によれば、例えば悪天候下の視認性向上に役立ちうる車両用灯具システムを提供することができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。
図1は、実施の形態に係る車両用灯具システム10の全体構成を概略的に示す図である。車両用灯具システム10は、車両12に搭載されている。車両用灯具システム10は、車載撮像装置14と、天候検知部16と、左前照灯18Lおよび右前照灯18R(以下適宜、車両用前照灯18と総称する)と、を備える。
前方情報取得装置の一例である車載撮像装置14は、車両前方を監視するための前方監視カメラとして車両12に搭載されている。車載撮像装置14は、車両前方情報S1、例えば、撮像した車両前方画像を出力するよう構成されている。車載撮像装置14に代えて、または車載撮像装置14とともに、車両用灯具システム10は、車両前方情報S1を出力するレーダ装置またはその他の前方情報取得装置を備えてもよい。
天候検知部16は、車両周囲の現在の天候を表す天候情報S2を生成し、天候情報S2を表す信号を出力するよう構成されている。天候検知部16は、車両12に搭載されている。
天候情報S2は、車両周囲の現在の天候が通常の天候(例えば晴れまたは曇り)であるか、または車両周囲の現在の天候が悪天候(例えば雨、雪、または霧)であるかのいずれかを少なくとも表す。天候情報S2は、悪天候種別情報及び/または悪天候程度情報を含んでもよい。悪天候種別情報は、車両周囲の現在の天候の種別が雨、雪、または霧のいずれかであることを表してもよい。悪天候程度情報は、悪天候の程度が複数の段階(例えば弱、中、強)のいずれかであることを表してもよい。
例えば、天候検知部16は、車両周囲の天候を検知する天候センサ(例えば雨滴センサまたは霧センサ)を備え、天候センサの検知結果から天候情報S2を生成してもよい。天候検知部16は、車両周囲の天候に応じて手動または自動で操作される機器(例えばワイパ)を備え、当該機器の操作状態(例えばワイパのオンオフ)またはそれを表す信号が天候情報S2とみなされてもよい。例えば、ワイパがオフである場合に天候情報S2は車両周囲の現在の天候が通常の天候であることを表し、ワイパがオンである場合に天候情報S2は車両周囲の現在の天候が悪天候であることを表してもよい。あるいは、天候検知部16は、車両周囲の天候を表す情報を外部から受信するよう構成され、受信した外部からの情報から天候情報S2を生成してもよい。前方情報取得装置(例えば車載撮像装置14)が天候検知部16の一部であってもよく、天候検知部16は、車両前方情報S1の解析(例えば車両前方画像の画像解析)を行うことにより車両周囲の天候を特定し、天候情報S2を生成してもよい。また、天候検知部16は、天候センサの検知結果、機器の操作状態、外部情報、および車両前方情報のうち少なくとも2つの組合せに基づいて天候情報S2を生成してもよい。
左前照灯18Lおよび右前照灯18Rは、車両12の前部の左右に設けられている。左前照灯18Lおよび右前照灯18Rは、左右対称の構造を有する点以外は実質的に同一の構成である。左前照灯18Lおよび右前照灯18Rはそれぞれ、少なくとも1つの灯具ユニット、具体的には例えば、ハイビーム用灯具ユニット20およびロービーム用灯具ユニット21を備える。車両用前照灯18は、その他の灯具ユニットをさらに備えてもよい。
ハイビーム用灯具ユニット20は、複数のハイビーム配光パターンを形成可能に構成されている。ハイビーム用灯具ユニット20は、複数のハイビーム配光パターンのうちいずれかを、ハイビーム用灯具ユニット20を制御するための配光制御信号S3に従って形成することができる。よって、配光制御信号S3は、ハイビーム用灯具ユニット20により形成可能な複数のハイビーム配光パターンから選択された一のハイビーム配光パターンを表す配光パターン情報を少なくとも含んでもよい。
ハイビーム用灯具ユニット20により形成可能な複数のハイビーム配光パターンのうち少なくとも1つの配光パターンは、通常天候時に形成される第1配光パターン(以下では、通常天候用配光パターンともいう)であってもよい。通常天候用配光パターンは、車両周囲の現在の天候が通常の天候であることを天候情報S2が表す場合に使用される。また、ハイビーム用灯具ユニット20により形成可能な複数の配光パターンのうち他の少なくとも1つの配光パターンは、悪天候時に形成される第2配光パターン(以下では、悪天候用配光パターンともいう)であってもよい。悪天候用配光パターンは、車両周囲の現在の天候が悪天候であることを天候情報S2が表す場合に使用される。
ハイビーム用灯具ユニット20は、複数の配光パターンのうち一の配光パターンから他の配光パターンへの切り替えるための当業者に利用可能な任意の構成を備えてもよい。例えば、ハイビーム用灯具ユニット20は、複数の個別に制御可能な発光素子を有する発光素子アレイを備えてもよい。ハイビーム用灯具ユニット20は、光源から出射される光を少なくとも部分的に遮光する遮光部材であって、遮光される領域及び/または程度を制御可能な遮光部材を備えてもよい。ハイビーム用灯具ユニット20は、車両前方への照明光の照射方向を制御可能に構成されていてもよい。例えば、ハイビーム用灯具ユニット20は、その光軸を左右に旋回可能に構成されたスイブルアクチュエータを備えてもよい。また、ハイビーム用灯具ユニット20は、発光素子アレイ、遮光部材、照射方向制御、およびその他の任意の構成のうち少なくとも2つを組み合わせて配光パターンを制御してもよい。
また、車両用灯具システム10は、車両12に搭載され車両用前照灯18を制御する制御装置22を備える。制御装置22は、車載撮像装置14から車両前方情報S1を受信するよう車載撮像装置14と接続されている。制御装置22は、天候検知部16から天候情報S2を受信するよう天候検知部16と接続されている。制御装置22は、車両前方情報S1及び/または天候情報S2に基づいて配光制御信号S3を生成し出力するよう構成されている。この場合、制御装置22は、車両前方情報S1及び/または天候情報S2に加えて、その他の必要な情報を参照して配光制御信号S3を生成してもよい。車両用前照灯18は、制御装置22から配光制御信号S3を受信するよう制御装置22と接続されている。
詳細は後述するが、制御装置22は、車両周囲の天候状態に基づき悪天候用配光パターンが形成されるよう車両用前照灯18を制御するよう構成されている。制御装置22は、車両周囲の天候が悪天候である場合に、形成可能な複数のハイビーム配光パターンから悪天候用ハイビーム配光パターンを選択する。制御装置22は、選択された悪天候用ハイビーム配光パターンが形成されるよう左右の一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御する。一方、制御装置22は、車両周囲の天候が通常の天候である場合に、形成可能な複数のハイビーム配光パターンから通常天候用ハイビーム配光パターンを選択する。制御装置22は、選択された通常天候用ハイビーム配光パターンが形成されるよう左右の一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御する。
ところで、近年、車両の周囲の状態をカメラ、センサなどの検知手段で検知し、その検知結果にもとづいて灯具の配光を調整する種々の自動配光可変制御が提案されている。そうした自動配光可変制御には、例えば、車両の周囲の状態にもとづいてハイビーム配光パターンを動的、適応的に制御するADB(Adaptive Driving Beam)制御が含まれる。ADB制御によれば、車両12の前方の先行車、対向車や歩行者の有無を検出し、車両あるいは歩行者に対応する領域を減光するなどして、車両あるいは歩行者に与えるグレアを低減したり、右カーブや左カーブ時に進行方向を明るく照射したりすることが可能となる。
車両用灯具システム10は、ADB制御を実行するよう構成されていてもよい。制御装置22は、車両12の前方の他の車両(即ち先行車または対向車)または歩行者にハイビーム配光パターンの非照射領域または減光領域を適応させるよう車両前方情報S1に基づいてハイビーム配光パターンを動的に制御するよう構成されていてもよい。
制御装置22は、車両周囲の天候状態に基づく配光制御をADB制御と組み合わせて実行するよう構成されていてもよい。制御装置22は、悪天候用ADBモードおよび通常天候用ADBモードを含む複数のADBモードを有してもよい。制御装置22は、車両周囲の天候状態に基づき悪天候用ADBモードを実行するよう構成されていてもよい。制御装置22は、車両周囲の天候状態に基づき悪天候用ADBモードと通常天候用ADBモードを切り替えるよう構成されていてもよい。
制御装置22は、車両周囲の天候が悪天候である場合に、悪天候用ADBモードを選択し、これを実行してもよい。悪天候用ADBモードにおいては、複数の悪天候用配光パターンから一の悪天候用配光パターンが車両前方情報S1に基づいて適応的に選択され、選択された悪天候用配光パターンが左右の一対のハイビーム用灯具ユニット20により形成される。一方、制御装置22は、車両周囲の天候が通常の天候である場合に、通常天候用ADBモードを選択し、これを実行してもよい。通常天候用ADBモードにおいては、複数の通常天候用配光パターンから一の通常天候用配光パターンが車両前方情報S1に基づいて適応的に選択され、選択された通常天候用配光パターンが左右の一対のハイビーム用灯具ユニット20により形成される。
また、天候に応じた配光の変更は自動制御には限られず、運転者の手動によるものであってもよい。車両用灯具システム10は、ライトスイッチなどの運転者によって操作される操作部23を備えてもよい。制御装置22は、操作部23の操作状態に従って悪天候用配光パターンと通常天候用配光パターンを切り替えるよう構成されていてもよい。また、制御装置22は、操作部23の操作状態に従って悪天候用ADBモードと通常天候用ADBモードを切り替えるよう構成されていてもよい。制御装置22は、操作部23の操作状態に従ってADB制御を開始しまたは終了するよう構成されていてもよい。
図2は、実施の形態に係る第1配光パターンP1および第2配光パターンP2を説明するための光度分布グラフである。図2には、第1配光パターンP1の一例が形成されるときのハイビーム用灯具ユニット20の第1光度分布D1と対比して、第2配光パターンP2の一例が形成されるときのハイビーム用灯具ユニット20の第2光度分布D2を示す。図2の縦軸は光度を示し、横軸は水平線(H−H線ともいう)を示す。グラフ中央の一点鎖線は、鉛直線(V−V線ともいう)の位置を示す。光源からの出射光は車両前方に投影されるから、光源の光度分布の形状は配光パターンの照度分布の形状に対応する。言うまでもないが、第1配光パターンP1および第2配光パターンP2は図示される特定の分布形状には限定されない。
図示されるように、第1光度分布D1は、光度極大値M1をV−V線上にもつ単峰形の分布である。また、第2光度分布D2は、光度極小値M2をV−V線上にもち、V−V線から外れた位置に2つの光度極大値M3をもつ双峰形の分布である。一方の光度極大値M3はV−V線に対し一方側にあり、他方の光度極大値M3はV−V線に対し他方側にある。第1光度分布D1および第2光度分布D2は、V−V線に対し線対称の形状をとる。第2光度分布D2の光度極小値M2および光度極大値M3はともに、第1光度分布D1の光度極大値M1より小さい。ただし、第2光度分布D2の光度極大値M3は、同じ水平方向位置における第1光度分布D1の光度値M4より大きい。
よって、V−V線を含む中央領域A1では第1光度分布D1は第2光度分布D2より大きく、V−V線から離れた側方領域A2では逆に第1光度分布D1は第2光度分布D2より小さい。対応して、中央領域A1では第1配光パターンP1は第2配光パターンP2より照度が大きく、側方領域A2では逆に第1配光パターンP1は第2配光パターンP2より照度が小さい。側方領域A2は中央領域A1の両側に隣接している。
図3は、車両用灯具システム10によって悪天候時に形成される配光パターンの一例を模式的に示す図である。図3では、灯具前方の所定位置、例えば灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを示している。図示されるのは、ロービーム用灯具ユニット21により形成されるロービーム配光パターンに第2配光パターンP2が付加された配光パターンである。第2配光パターンP2は、図3において、H−H線の近傍およびそれより上方の部分に概ね相当する。
第2配光パターンP2の中央領域A1は、第2配光パターンP2の側方領域A2に比べて低減された照度を有する。具体的には図示されるように、第2配光パターンP2の側方領域A2が照射領域であるのに対し、第2配光パターンP2の中央領域A1は、非照射領域である。
上述のように霧発生時などの悪天候下では光幕グレアによる視界不良が生じやすい。しかし、図3に示す第2配光パターンP2を採用することにより、悪天候時には車両の正面を遮光または減光することができる。これにより、光幕グレアを低減することができるので、悪天候下の車両前方の視認性を向上することができる。
加えて、第2配光パターンP2は中央領域A1が暗くかつ側方領域A2が明るいので、車両の正面と側方との間に明暗差が生じる。こうした明暗差もまた、車両前方の視認性の向上に寄与する。
第2配光パターンP2の中央領域A1は、第1配光パターンP1の中央領域A1’に比べて低減された照度を有してもよい。比較のために図3において、第1配光パターンP1の中央領域A1’を一点鎖線で示す。このようにすれば、通常天候時には車両の正面を明るく照らすことができるとともに、悪天候時にも上述のように車両前方の視認性を向上することができる。
また、第2配光パターンP2の側方領域A2は、第1配光パターンP1の側方領域A2’に比べて拡張された照射面積を有してもよい。それとともに、またはそれに代えて、第2配光パターンP2の側方領域A2は、第1配光パターンP1の側方領域A2’に比べて増加された照度を有してもよい。比較のために図3において、第1配光パターンP1の側方領域A2’を破線で示す。このようにすれば、悪天候時において通常天候時よりも、側方の照射範囲および/または明るさを増加させることができる。これは、歩行者および道路線形の把握に役立つ。
図4は、図1に示す車両用前照灯18の概略構造を示す水平断面図である。図4においては右前照灯18Rを例示する。なお上述のように、左前照灯18Lおよび右前照灯18Rは左右対称の構造を有する点以外は実質的に同一の構成であるので、重複を避けるため左前照灯18Lについての説明は省略する。
図4に示されるように、車両用前照灯18は、ランプボディ24と、ランプボディ24の前端開口部に取り付けられる透光カバー25とを有する。ランプボディ24と透光カバー25とで形成される灯室内には、ハイビーム用灯具ユニット20及びロービーム用灯具ユニット21が収容されている。ハイビーム用灯具ユニット20及びロービーム用灯具ユニット21は、それぞれ図示しない支持部材によってランプボディ24に取り付けられる。また、これらの灯具ユニットの存在領域に開口部を有するエクステンション部材26が、ランプボディ24又は透光カバー25に固定され、ランプボディ24の前面開口部と灯具ユニットとの間の領域が覆われる。
ハイビーム用灯具ユニット20は、いわゆるプロジェクタ型の灯具であり、投影レンズ27と、ハイビーム照射用の光源28を備えた光源ユニット29と、投影レンズ27及び光源ユニット29を保持するホルダ30とを有する。投影レンズ27は、前方側表面が凸面で後方側表面が平面の平凸非球面レンズであり、車両前後方向に延びる光軸Ax上に配置される。投影レンズ27は、その周縁部がホルダ30の前端側に保持される。光源ユニット29は、光源28が光軸Ax方向前方を向くように配置されて、ホルダ30の後端側に保持される。ホルダ30は、図示しない支持部材を介してランプボディ24に取り付けられる。なお、ハイビーム用灯具ユニット20の構造は特にこれに限定されず、ロービーム用灯具ユニット21と同様に反射型の灯具であってもよい。
ロービーム用灯具ユニット21は、いわゆる反射型の灯具であり、光源バルブ31とリフレクタ32とを有する。ロービーム用灯具ユニット21は、光源バルブ31から出射した光をリフレクタ32により灯具前方に反射させ、反射した光の一部を図示しない遮光板でカットして、ロービーム用の配光パターンを形成する。光源バルブ31の先端には光源バルブ31から直接前方に出射する光をカットするシェード33が設けられる。なお、ロービーム用灯具ユニット21の構造は特にこれに限定されず、ハイビーム用灯具ユニット20と同様にプロジェクタ型の灯具であってもよい。
図5は、図4に示す光源ユニット29の概略構造を示す斜視図である。光源28に加えて、光源ユニット29は、支持プレート34とヒートシンク35を有する。光源28は、例えば発光ダイオード(LED)などの発光素子で構成される複数(図においては5つ)の個別光源28a〜28eを有する。個別光源28a〜28eは、水平一列に互いに隣接するように配置され、支持プレート34の前方側表面に固定される。ヒートシンク35は、光源28から発せられる熱を放散させるための部材であり、支持プレート34の車両後方側表面に保持される。光源ユニット29は、支持プレート34を介してホルダ30に固定される。このようにして、光源ユニット29は、LEDアレイとして構成される。
個別光源28a〜28eは、制御装置22によって、互いに独立に制御されることができる。よって、ある個別光源の輝度を他の個別光源の輝度と異ならせることが可能であり、または、ある個別光源を点灯させるとともに他の個別光源を消灯させることが可能である。
なお、個別光源の数、形状、配置は特に限定されない。例えば、個別光源の数は図示のものより多くてもよく、例えば11個の個別光源が設けられていてもよい。図示の例においては、個別光源の列のうち中央の個別光源は発光領域が比較的狭く、端に向かうほど個別光源の発光領域が水平方向に細長くなっている。しかし、個別光源は、すべて同じ形状をもち、同じ面積の発光領域を有してもよい。また、個別光源は、複数列(例えば二列)をなすよう配列されていてもよい。これらの列は例えば鉛直方向に互いに隣接し、各々が水平方向に沿っていてもよい。1つの個別光源が1つの発光素子で形成されることは必須ではなく、1つの個別光源が複数の発光素子で形成されていてもよい。
図6は、車両用灯具システム10によって形成される配光パターンを模式的に示す図である。図6では、灯具前方の所定位置、例えば灯具前方25mの位置に配置された仮想鉛直スクリーン上に形成される配光パターンを示している。
図示されるように、ロービーム用灯具ユニット21の照射光により、ロービーム配光パターンPLが形成される。ロービーム配光パターンPLは、V−V線よりも右側に、H−H線と平行に延びる対向車線側カットオフラインCL1を、V−V線よりも左側に、対向車線側カットオフラインCL1よりも高い位置でH−H線と平行に延びる自車線側カットオフラインCL2を、そして対向車線側カットオフラインCL1と自車線側カットオフラインCL2との間に、両者をつなぐ斜めカットオフラインCL3をそれぞれ有する。なお、ロービーム用灯具ユニット21は、右側通行時に前走車や歩行者にグレアを与えないように配慮された配光パターンである、ドーバーロービーム用配光パターンを形成してもよい。
また、ハイビーム用灯具ユニット20の照射光により、ハイビーム配光パターンPHが形成される。ハイビーム配光パターンPHは、ロービーム配光パターンPLに対して付加的に形成される配光パターンである。ハイビーム配光パターンPHは、ロービーム配光パターンPLのカットオフラインよりも上方に照射領域が形成されるように、ロービーム配光パターンPLに対して付加される。
ハイビーム配光パターンPHは、個別光源28a〜28eのそれぞれによって形成される部分パターンPHa〜PHeが合成されてなる配光パターンである。ハイビーム用灯具ユニット20は、各個別光源28a〜28eの点消灯の切替および輝度調整を通じて、互いに異なる複数のハイビーム配光パターンPHを形成することができる。これら複数のハイビーム配光パターンPHはそれぞれ異なる位置に、非照射領域、隣接する領域よりも低照度の領域、隣接する領域よりも高照度の領域、またはこれらの任意の組合せを有することができる。
例えば、中央の個別光源28cを消灯し、他の個別光源28a、28b、28d、28eを点灯することによって、図2および図3を参照して説明した悪天候用の第2配光パターンP2を形成することができる。中央のいくつかの個別光源が消灯され(または側方の個別光源よりも輝度が低下され)ることによって、第2配光パターンP2が形成されてもよい。また、ADB制御においては、ハイビーム用灯具ユニット20は、個別光源28a〜28eを制御することによって、自車又は前方車両の状況に応じて形状の異なる複数の付加配光パターンを形成することができる。
図7は、実施の形態に係る車両用灯具システム10の構成を説明するための機能ブロック図である。車両12の制御装置22は、配光制御部40と、道路線形検出部44および天候状態検出部46を含む情報処理部42とを備える。制御装置22は、相互に通信可能に接続された複数のECUを備えてもよい。例えば、配光制御部40および情報処理部42はそれぞれ配光制御ECUおよび車両ECUであってもよく、例えばCAN(Controller Area Network)通信により相互に通信可能であってもよい。制御装置22には上述のように、車載撮像装置14および天候検知部16が接続されている。
なお、制御装置22や配光制御部40、情報処理部42等は、ハードウェア構成としてはコンピュータのCPUやメモリをはじめとする素子や回路で実現され、ソフトウェア構成としてはコンピュータプログラム等によって実現されるが、図7では適宜、それらの連携によって実現される機能ブロックとして描いている。これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
車両用前照灯18は、ハイビーム用灯具ユニット20およびロービーム用灯具ユニット21にバッテリ(図示せず)から電力を供給する灯具駆動部48を備える。灯具駆動部48は、灯具駆動部48からの給電を制御する駆動制御部50を備える。駆動制御部50は、例えば灯具駆動部48の内部に組み込まれるマイクロコントローラで構成され、車両用前照灯18内に配置される。配光制御部40と駆動制御部50との通信は、例えばLIN(Local Interconnect Network)通信で行われる。
なお駆動制御部50は、車両用灯具システム10における制御機能の一部を担う点で、制御装置22の一部を構成するとみなされてもよい。また、灯具駆動部48および駆動制御部50は、ハイビーム用灯具ユニット20およびロービーム用灯具ユニット21に共通に設けられる必要はなく、それら2つの灯具ユニットに対応して個別に設けられていてもよい。
情報処理部42は、車両前方情報S1および天候情報S2に所定の処理を施し、その結果得られた情報を配光制御部40に出力するよう構成されている。
道路線形検出部44は、車両前方情報S1例えば車載撮像装置14により撮像された車両前方画像に基づき道路線形を検出するよう構成されている。道路線形検出部44は、車両前方画像の画像解析を行い、白線部などのレーンマークまたはそのほか道路の側縁部の特徴物を認識し、車両前方の道路線形を表す道路線形情報S4を生成する。道路線形検出部44は、道路線形情報S4を配光制御部40に送信する。
天候状態検出部46は、天候情報S2に基づいて、車両周囲の天候状態を表す天候状態信号S5を生成するよう構成されている。天候状態検出部46は、天候状態信号S5を配光制御部40に送信する。
配光制御部40は、車両周囲の天候状態に基づき悪天候用配光パターンが形成されるよう一対の左右の一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御する。配光制御部40は、車両周囲の現在の天候が悪天候であることを天候状態信号S5が表す場合に、ハイビーム用灯具ユニット20により形成されるべき配光パターンとして1つ又は複数の悪天候用配光パターンからいずれかを選択してもよい。また、配光制御部40は、車両周囲の現在の天候が通常の天候であることを天候状態信号S5が表す場合に、ハイビーム用灯具ユニット20により形成されるべき配光パターンとして1つ又は複数の通常天候用配光パターンからいずれかを選択してもよい。
配光制御部40は、悪天候種別情報及び/または悪天候程度情報に基づいて、ハイビーム用灯具ユニット20により形成すべき配光パターンを選択してもよい。例えば、悪天候(例えば霧)の程度が強いほど道路の中央部を照射する光量が減少されてもよい。また、悪天候の程度が強いほど道路の側縁部を照射する光量が増加されてもよい。
また、配光制御部40は、道路線形情報S4に基づいて第2配光パターン(即ち悪天候用配光パターン)の中央領域を車両の進行方向に追従させるように一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御してもよい。このようにすれば、低減された照度を有する第2配光パターンの中央領域を車両の進行方向に追従させることができるので、車両前方の視認性を向上することができる。
このように、配光制御部40は、天候状態信号S5および道路線形情報S4に基づいて、ハイビーム用灯具ユニット20により形成すべき配光パターンの選択を行い、配光制御信号S3を生成する。この場合、配光制御部40は、天候状態信号S5および道路線形情報S4に加えて、そのほか配光パターンの形成判断に必要な情報を参照して、配光制御信号S3を生成してもよい。
配光制御部40は、配光制御信号S3を駆動制御部50に出力する。配光制御信号S3は、選択された配光パターンの形成を指示する形成指示信号を含む。駆動制御部50は、配光制御信号S3に従ってハイビーム用灯具ユニット20およびロービーム用灯具ユニット21に電力を供給するよう灯具駆動部48を制御する。こうして、ハイビーム用灯具ユニット20においては、選択された配光パターンが形成されるように、個別光源28a〜28eの点消灯および輝度が制御される。
なお、配光制御部40が車両側から天候状態信号S5を受信する代わりに、配光制御部40が天候状態信号S5を生成するよう天候状態検出部46が配光制御部40に設けられていてもよい。すなわち、配光制御部40は、天候検知部16からの天候情報S2から天候状態信号S5を生成し、この天候状態信号S5に基づいて配光制御信号S3を生成してもよい。あるいは、配光制御部40は、天候検知部16から天候情報S2を受信し、これに基づき配光制御信号S3を生成してもよい。
図8は、実施の形態に係る車両用灯具システム10において実行される制御方法の一例を示すフローチャートである。図示される制御ルーチンは例えば、ハイビーム用灯具ユニット20が点灯されるべき期間において所定のタイミングで繰り返し実行される。
図8に示されるように、まず車両前方情報S1が取得される(S10)。例えば、車載撮像装置14は、車両前方を撮像する。撮像された車両前方画像は、制御装置22に送信され、道路線形検出部44に入力される。
車両前方情報S1から道路線形が検出される(S12)。道路線形検出部44は、車両前方情報S1に基づき道路線形情報S4を生成する。道路線形情報S4は、配光制御部40に入力される。
また、車両周囲の現在の天候が検知される(S14)。天候検知部16は、天候情報S2を生成する。天候情報S2は、制御装置22に送信され、天候状態検出部46に入力される。天候状態検出部46は、天候情報S2から天候状態信号S5を生成する。天候状態信号S5は、配光制御部40に入力される。
車両周囲が現在悪天候であるか否かが判定される(S16)。配光制御部40は、天候状態信号S5を参照し、車両周囲の現在の天候が通常の天候であるか、または車両周囲の現在の天候が悪天候であるかを判定する。悪天候である場合には、配光制御部40は、悪天候の種別及び/または程度を判定してもよい。例えば、配光制御部40は、車両周囲の現在の天候が雨(または霧)であるか否かを判定し、必要とされる場合には、さらに雨(または霧)の程度を判定してもよい。
車両周囲の現在の天候が通常の天候である場合には(S16のN)、配光制御部40は、ハイビーム用灯具ユニット20により形成されるべき配光パターンとして1つ又は複数の通常天候用配光パターンからいずれかを選択する(S18)。一方、車両周囲の現在の天候が悪天候である場合には(S16のY)、配光制御部40は、ハイビーム用灯具ユニット20により形成されるべき配光パターンとして1つ又は複数の悪天候用配光パターンからいずれかを選択する(S20)。この場合、配光制御部40は、悪天候の種別及び/または程度に基づいて1つ又は複数の悪天候用配光パターンからいずれかを選択してもよい。
配光制御部40は、選択された配光パターンを表すよう配光制御信号S3を生成する。配光制御部40は、配光制御信号S3を駆動制御部50に送信し、それによりハイビーム用灯具ユニット20に配光パターンの形成を指示する。こうして、選択された配光パターンが形成され(S22)、本ルーチンは終了する。
ADB制御が実行されている場合には、配光制御部40は、車両周囲の天候状態に基づき悪天候用ADBモードと通常天候用ADBモードを切り替えるよう構成されていてもよい。この場合、車両周囲の現在の天候が通常の天候である場合には(S16のN)、配光制御部40は、通常天候用ADBモードを実行し、複数の通常天候用配光パターンから一の通常天候用配光パターンを車両前方情報S1に基づいて選択する(S18)。一方、車両周囲の現在の天候が悪天候である場合には(S16のY)、配光制御部40は、悪天候用ADBモードを実行し、複数の悪天候用配光パターンから一の悪天候用配光パターンを車両前方情報S1に基づいて選択する(S20)。
悪天候用ADBモードにおいては、配光制御部40は、配光パターンの中央領域に対応する個別光源の点灯を禁止するようハイビーム用灯具ユニット20を制御してもよい。あるいは、配光制御部40は、配光パターンの中央領域に対応する個別光源の輝度上限値を配光パターンの側方領域に対応する個別光源の輝度上限値より小さい値に設定してもよく、それら輝度上限値のもとでハイビーム用灯具ユニット20を制御してもよい。こうして、悪天候用配光パターンの中央領域が遮光または減光された状態でADB制御が実行されてもよい。
図9(a)、図9(b)、および図9(c)は、左ハイビーム用灯具ユニット20Lおよび右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの照明光の様子を模式的に示す図である。図9(a)は比較のために、一般的なハイビーム(すなわち、非ADBのハイビーム)を示す。図9(a)には、実施の形態に係る第1配光パターンP1が例示されているとも言える。図9(b)は、実施の形態に係る第2配光パターンP2を示し、図9(c)は、他の実施の形態に係る第2配光パターンP2を示す。図9(a)、図9(b)、および図9(c)においてロービームの図示は省略されている。
図9(a)に示されるように、左右一対のハイビーム用灯具ユニット20L、20Rによって第1配光パターンP1が形成される場合には、左ハイビーム用灯具ユニット20Lからの出射光60Lと右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの出射光60Rは大半が車両前方で重なり合っている。こうして、中央領域A1および側方領域A2にわたり光が照射され、とくに中央領域A1を明るく照明することができ、通常天候時の視界を良好に確保することができる。その反面、上述のように、悪天候環境で用いられた場合には、光幕グレアが生じやすい。
図9(b)に示されるように、第2配光パターンP2が形成される場合には、左ハイビーム用灯具ユニット20Lからの出射光62Lと右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの出射光62Rのそれぞれにおいて、中央領域A1が遮光され側方領域A2が照明される。このようにして、悪天候時には車両の正面が遮光され、光幕グレアが低減される。
しかし、中央領域A1を避けて照明するために、左ハイビーム用灯具ユニット20Lからの出射光62Lは、右側の側方領域A2に向けて照射される分割ビーム64Lを含む。同様に、右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの出射光62Rは、左側の側方領域A2に向けて照射される分割ビーム64Rを含む。これら2つの分割ビーム64L、64Rは車両前方で交差し、分割ビーム合成領域63が形成される。図9(a)との比較から理解されるように、第1配光パターンP1ほどではないとしても、分割ビーム合成領域63は、悪天候の程度によっては光幕グレアを生じさせるかもしれない。
そこで、配光制御部40は、図9(c)に示されるように、第2配光パターンP2を形成するために、左ハイビーム用灯具ユニット20Lからの出射光66Lと右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの出射光66Rとが車両前方で互いに分離されるよう一対のハイビーム用灯具ユニット20L、20Rを制御してもよい。このような分離照射によれば、左右の出射光66L、66Rが車両前方で交差しないので、光幕グレアはより良好に抑制される。
この場合、左側の側方領域A2は、左ハイビーム用灯具ユニット20Lからの出射光66Lによって照明されるが、右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの出射光66Rによっては照明されない。右側の側方領域A2は、右ハイビーム用灯具ユニット20Rからの出射光66Rよって照明されるが、左ハイビーム用灯具ユニット20Lからの出射光66Lによっては照明されない。中央領域A1は、ハイビーム用灯具ユニット20L、20Rのどちらによっても照明されない。
例えば、配光制御部40は、ハイビーム用灯具ユニット20L、20Rの複数の個別光源のうち左右方向に関し外側に位置する個別光源(例えば、個別光源28a、28b)の点灯を許可してもよい。その一方、配光制御部40は、ハイビーム用灯具ユニット20L、20Rの複数の個別光源のうち左右方向に関し中央および内側に位置する個別光源(例えば、個別光源28c〜28e)の点灯を禁止してもよい。このようにして、第2配光パターンP2が図9(c)に示されるような分離照射によって実現されてもよい。
図10は、ハイビーム用灯具ユニット20として使用されうる灯具ユニットの一例を示す概略斜視図である。図示されるハイビーム用灯具ユニット20は、第1サブユニット60、第2サブユニット62、およびスイブルアクチュエータ64を備える。第1サブユニット60は、複数の個別光源をもつLED光源ユニット66を備える。図示されるように、LED光源ユニット66には、7行2列に配列された14個の個別光源が設けられている。第2サブユニット62は、光源としてのレーザダイオードをもつレーザ光源ユニット68を備える。
スイブルアクチュエータ64は、第1サブユニット60および第2サブユニット62に共通に設けられている。スイブルアクチュエータ64によって、ハイビーム用灯具ユニット20は、その光軸を車両の左右方向に調整可能に構成されている。スイブルアクチュエータ64の回転軸70はハイビーム用灯具ユニット20が車両に搭載されるとき鉛直方向に平行である。スイブルアクチュエータ64は、第1サブユニット60と第2サブユニット62の相対位置を保持した状態でこれら2つのサブユニットを回転軸70まわりに旋回させることができる。スイブルアクチュエータ64は、例えば、上述の配光制御部40によって制御されてもよい。
図11は、図10に示すハイビーム用灯具ユニット20によって形成される第2配光パターンP2の一例を模式的に示す図である。第2配光パターンP2は、左側のハイビーム用灯具ユニット20によって形成される左側配光パターン72Lと、右側のハイビーム用灯具ユニット20によって形成される右側配光パターン72Rとから成る。
左側配光パターン72Lおよび右側配光パターン72Rはそれぞれ、第1サブユニット60によって形成される第1サブ配光パターン74と、第2サブユニット62によって形成される第2サブ配光パターン76とを含む。第1サブ配光パターン74は、いわゆる片側ハイビーム用の配光パターンであり、第2サブ配光パターン76は、第1サブ配光パターン74より狭いスポット状の配光パターンである。第2サブ配光パターン76は、少なくとも部分的に第1サブ配光パターン74と重なり合う。図においては、第2サブ配光パターン76は、第1サブ配光パターン74に完全に包含されている。また、図11には、第1サブユニット60の光軸78および第2サブユニット62の光軸80が示されている。
配光制御部40は、低減された照度を有する第2配光パターンP2の中央領域A1を一対のハイビーム用灯具ユニット20の光軸間に形成するために、各灯具ユニットの光軸を車両の進行方向に対し外側へと向けるよう一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御する。より具体的には、配光制御部40は、各灯具ユニットの光軸を車両の進行方向に対し外側へと向けるよう各ハイビーム用灯具ユニット20のスイブルアクチュエータ64を制御する。
上述のように、スイブルアクチュエータ64は、第1サブユニット60と第2サブユニット62の相対位置を保持した状態でこれら2つのサブユニットを左右方向に旋回させることができる。よって、矢印82で図示されるように、左側のハイビーム用灯具ユニット20については左側配光パターン72Lおよびその光軸78(および光軸80)を左側に移動させ、右側のハイビーム用灯具ユニット20については右側配光パターン72Rおよびその光軸78(および光軸80)を右側に移動させることによって、第2配光パターンP2の中央領域A1を非照射領域とすることができる。左側配光パターン72Lによって第2配光パターンP2の左側の側方領域A2が照明され、右側配光パターン72Rによって第2配光パターンP2の右側の側方領域A2が照明される。
このようにして、左側配光パターン72Lと右側配光パターン72Rが少なくとも部分的に重なり合う第1配光パターンから、第2配光パターンP2へと、ハイビーム用灯具ユニット20のスイブル制御を使用して切り替えることができる。第2配光パターンP2においては、図9(c)に示す実施の形態と同様に、左右の出射光が車両前方で交差しない分離照射が実現されるので、光幕グレアを良好に抑制することができる。
矢印84で図示されるように、左側のハイビーム用灯具ユニット20については左側配光パターン72Lおよびその光軸78(および光軸80)を右側に移動させ、右側のハイビーム用灯具ユニット20については右側配光パターン72Rおよびその光軸78(および光軸80)を左側に移動させることによって、第2配光パターンP2から第1配光パターンに戻すことができる。
また、配光制御部40は、第2配光パターンP2の中央領域A1を車両の進行方向に追従させるように一対のハイビーム用灯具ユニット20を制御してもよい。配光制御部40は、道路線形情報S4に基づいて車両の進行方向を特定してもよい。配光制御部40は、左側配光パターン72Lと右側配光パターン72Rとの隙間を保持した状態で、その隙間を特定された車両の進行方向に追従させるように、左右の各スイブルアクチュエータ64を制御してもよい。このようにすれば、低減された照度を有する第2配光パターンP2の中央領域A1を車両の進行方向に追従させることができるので、車両前方の視認性を向上することができる。
なお、ここでは、悪天候時の左右分離照射のためにスイブル制御を利用する実施の形態を、第1サブユニット60と第2サブユニット62の組合せを備えるハイビーム用灯具ユニット20を例として説明したが、これに限定されない。スイブル制御による分離照射は、1つの光源ユニットをもちスイブル制御が可能であるハイビーム用灯具ユニットに適用可能であるし、3つ以上の光源ユニットをもちスイブル制御が可能であるハイビーム用灯具ユニットにも適用可能である。
図12は、他の実施の形態に係る第2配光パターンP2を模式的に示す図である。図示されるように、第2配光パターンP2は、空間的に規則的な明暗の反復、例えば縦ストライプを有してもよい。ロービーム配光パターンPLに付加される第2配光パターンP2の全体が縦ストライプで構成されている。しかし、空間的に規則的な明暗の反復は、少なくとも一部、例えば第2配光パターンP2の側方領域に形成されていてもよい。なお、空間的に規則的な明暗の反復は、横ストライプまたはその他の縞状パターン、または、格子状、市松模様などの二次元パターンであってもよい。空間的に規則的な明暗の反復は、例えば、点灯する個別光源と消灯する個別光源とを交互に配列することによって形成されてもよい。
このようにして、車両が走行するとき車両前方(例えば歩道や車道の歩道側など)を明暗差で走査することができる。これは、歩行者90や自転車など安全上注意を払うべき対象の早期発見に役立つ。
図13は、ハイビーム用灯具ユニット20として使用されうる灯具ユニットの一例を示す概略図である。図13に示されるハイビーム用灯具ユニット20は、図12に示す第2配光パターンP2を形成するために使用されることができる。
ハイビーム用灯具ユニット20は、光源ユニット92、マスク94、および投影レンズ96を備える。光源ユニット92は、例えば、複数の波長を含む光を出射する光源(例えば、白色光を発する白色LED光源)を備える。マスク94は、光源ユニット92と投影レンズ96との間、例えば光源ユニット92の直後に配置されている。マスク94は、第2配光パターンP2がもつべき空間的に規則的な明暗の反復(例えば縦ストライプ)に対応するマスクパターン(例えば縦ストライプのマスクパターン)を有する。投影レンズ96は、マスク94を通過した光を車両前方に投影して第2配光パターンP2を形成する。
ハイビーム用灯具ユニット20は、光の色収差のために、光源ユニット92を出る光(例えば白色光)と異なる色を個々の明暗線に沿って発生させることができる。このようにして、色のコントラストが形成されるので、歩行者90や自転車など発見すべき対象の視認性をより向上することができる。
ハイビーム用灯具ユニット20は、第2配光パターンP2を形成する専用の灯具ユニットとして構成されていてもよい。例えば、マスク94は、固定的に設けられていてもよい。あるいは、ハイビーム用灯具ユニット20は、第1配光パターンP1と第2配光パターンを切替可能であるよう構成されていてもよい。例えば、マスク94は、第1配光パターンP1を形成するとき光線から退避し、第2配光パターンP2を形成するとき光線に進入するよう可動式に構成されていてもよい。あるいは、マスク94は、第1配光パターンP1に対応する第1マスクパターンと第2配光パターンP2に対応する第2マスクパターンとを切替可能であるよう構成されていてもよい。
以上説明したように、車両周囲の天候状態に基づき悪天候用配光パターンが形成されるよう車両用前照灯18を制御することにより、悪天候下の視認性向上に役立ちうる車両用灯具システム10を提供することができる。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることが可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。
10 車両用灯具システム、 12 車両、 14 車載撮像装置、 16 天候検知部、 18 車両用前照灯、 20 ハイビーム用灯具ユニット、 22 制御装置、 40 配光制御部、 42 情報処理部、 44 道路線形検出部、 46 天候状態検出部、 P1 第1配光パターン、 P2 第2配光パターン。
Claims (8)
- 車両前部の右側及び左側に搭載される一対の灯具ユニットであって、ハイビーム配光パターンとして、通常天候時に形成される第1配光パターンおよび悪天候時に形成される第2配光パターンを形成可能な一対の灯具ユニットと、
車両周囲の天候状態に基づき、前記第2配光パターンが形成されるよう前記一対の灯具ユニットを制御する制御部と、を備えることを特徴とする車両用灯具システム。 - 前記第2配光パターンの中央領域は、前記第2配光パターンの側方領域に比べて低減された照度を有することを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具システム。
- 前記第2配光パターンの中央領域は、前記第1配光パターンの中央領域に比べて低減された照度を有することを特徴とする請求項1または2に記載の車両用灯具システム。
- 前記第2配光パターンの側方領域は、前記第1配光パターンの側方領域に比べて増加された照度および/または拡張された照射面積を有することを特徴とする請求項3に記載の車両用灯具システム。
- 前記一対の灯具ユニットの各々は、その光軸を左右方向に調整可能に構成され、
前記制御部は、前記低減された照度を有する前記第2配光パターンの中央領域を前記一対の灯具ユニットの光軸間に形成するために、各灯具ユニットの光軸を車両の進行方向に対し外側へと向けるよう前記一対の灯具ユニットを制御することを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の車両用灯具システム。 - 前記制御部は、前記第2配光パターンの中央領域を車両の進行方向に追従させるように前記一対の灯具ユニットを制御することを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具システム。
- 前記制御部は、前記第2配光パターンを形成するために、前記一対の灯具ユニットのうち一方の灯具ユニットからの出射光と前記一対の灯具ユニットのうち他方の灯具ユニットからの出射光とが車両前方で互いに分離されるよう前記一対の灯具ユニットを制御することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の車両用灯具システム。
- 前記第2配光パターンは、空間的に規則的な明暗の反復を有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の車両用灯具システム。
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