JP6354654B2 - 室温硬化性シリコーンゲル組成物 - Google Patents

室温硬化性シリコーンゲル組成物 Download PDF

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Description

本発明は、深部硬化性に優れた室温硬化性シリコーンゲル組成物に関するものである。特には、硬化後は低硬度のシリコーンゲル硬化物となり、建築、土木用途の防水、防錆、防振などの機能をもつ封止材として好適に用いられ、特にコンクリート構造物の振動減衰用の保護材として好適に使用できる室温硬化性シリコーンゲル組成物及び該組成物を硬化してなるシリコーンゲルで封止された物品に関する。
なお、本発明において、シリコーンゲル(又はシリコーンゲル硬化物)とは、オルガノポリシロキサンを主成分とする非常に架橋密度の低い硬化物であって、JIS K 2220(1/4コーン)による針入度測定値が10〜200のものを意味する。これはJIS K 6249によるゴム硬度測定では測定値(ゴム硬度値)が0となり、有効なゴム硬度値を示さないほど低硬度(即ち、架橋密度が低く、柔らかくて、低反発性)であるものに相当し、この点において、いわゆるシリコーンゴム硬化物(ゴム状弾性体)とは別異のものである。
室温で硬化してゲル状弾性体となる室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物(シリコーンゲル組成物)は、その硬化物が耐熱性、耐候性、耐寒性、電気絶縁性等の諸性質に優れ、低弾性率且つ低応力であることにより、車載電子部品、民生用電子部品等の電子部品の保護材として利用されている。
シリコーンゲル組成物は縮合硬化型と付加反応硬化型に大別されるが、従来、多くの場合は付加反応硬化型シリコーンゲル組成物が用いられてきた。付加反応硬化型シリコーンゲル組成物はケイ素原子に結合した水素原子(即ち、Si−H基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、ケイ素原子に結合したビニル基などのアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン、及び白金系触媒を含有し、前記Si−H基のビニル基などのアルケニル基への付加反応により硬化物を得る付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物である。
近年、建築、土木用途で、地震の揺れからコンクリート構造物などの物品を有機弾性体により保護する工法が多く検討されるようになってきており、メンテナンスフリーでの長期間の使用を想定して、耐候性の高いシリコーンゲル組成物に期待が高まっている。しかし、付加反応硬化型シリコーンゲル組成物では、厳しい土木施工環境において、施工箇所に水分や汚れなどが存在するとオルガノハイドロジェンポリシロキサンの加水分解や硬化触媒である白金化合物の被毒、失活が起こり、封止後の組成物が硬化しなくなる硬化不良の問題が生じた。また、加熱硬化ができないため、冬季低温下など、環境によっては所望の硬さのゲル硬化物を安定して得ることが困難であった。
一方の縮合硬化型は、硬化不良の問題が生じにくいタイプのシリコーンゲル組成物である。縮合硬化型のシリコーンゲル組成物で深部の硬化性が速いものについては、従来、架橋剤を極限まで減量して加水分解による架橋速度を向上させた一液タイプのもの、架橋剤を別梱包とした二液タイプのものが知られている。しかし、一液タイプの前記組成物は、表面からの硬化速度が速いというだけであり、深部硬化には数日単位の時間が必要であり、速硬化性とは言い難く、また10cmを超える深さまで硬化するには数か月単位の時間が必要である。二液タイプの前記組成物においては、深部硬化性は比較的優れているものの、二液の混合比を厳密に規定しなければならず、且つ10cmを超える深部まで完全に硬化させるには水を加えることが必要である。水は極性が高く、極性の低いシリコーンに非相溶であるために均一な組成物を得ることが困難であった。更に、建築、土木用途での大きな構造物の周囲に充填して保護する用途においては10cmを超える、時には1mを超える深部の硬化性が必要であり、そのような用途では深部硬化性が不十分であったり、一度硬化したシリコーンゲル硬化物の解重合による軟化、液状化などの不具合が生じるため使用できなかった。
これら深部硬化性が不足する課題には、組成物の系内で水を発生させることである程度解決できる。特許第2811134号公報(特許文献1)では、1分子中に少なくとも1個のC=O基を有する有機化合物と1分子中に少なくとも1個のNH2基を有する有機化合物のケチミン化反応で副生する水を深部硬化剤として使用することが提案されている。特許第2841155号公報(特許文献2)では、アルケノキシシランから発生するケトン化合物と第一級アミン化合物のケチミン化反応で副生する水を深部硬化剤として使用することが提案されている。特許第3122288号公報(特許文献3)では、βケトエステル化合物と1分子中に少なくとも1個のNH2基を有する有機化合物のマイケル付加反応炭酸カルシウム及び/又は他の充填剤を併用することで深部硬化性を向上させる試みがなされてきた。また、特開2002−12767号公報(特許文献4)では、水分含有湿式シリカの配合により組成物に湿式シリカに吸着させた形で水分を供給し、深部硬化剤として使用することが提案されている。しかし、水分の直接供給を行ったり、系内で水を発生させる方法では、深部硬化は確かに良好となるものの、硬化時に縮合反応により発生する副生成物が硬化後に系内に残存してしまい、常温で数か月後、高温ではただちに液状化したり、逆に硬化時に反応が十分に進行せず、経時で硬くなってしまったりという現象が起こってしまう耐久性不足が課題であった。
また、これらの組成物では、流し込み、硬化することはできるが、流し込みを可能にするには低粘度のシリコーンポリマーを原料に用いることが必要であり、そのような場合、硬いゴム硬化物を得ることはできても、軟らかいゲル硬化物を得ることは不可能であった。このように従来の縮合硬化型のシリコーンゲル組成物には土木・建築用途に使用するには種々の制限があり、これまで実用に供されることは少なく、適用範囲の狭い材料であった。
特許第2811134号公報 特許第2841155号公報 特許第3122288号公報 特開2002−12767号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、低粘度で流れ込み性が良く、深部硬化性が非常に優れ、硬化後は耐久性に優れた硬化物を与える室温硬化性シリコーンゲル組成物及び該組成物を硬化してなるシリコーンゲルで封止された物品等を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、(A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン、(B)窒素原子含有有機ケイ素化合物、及び(C)塩化アルミニウム化合物を必須成分とする下記に示す特定の室温硬化性シリコーンゲル組成物が、流し込みが可能なほど低粘度で、且つ深部まで速やかに硬化することができることを知見し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記の室温硬化性オルガノポリシロキサンゲル組成物及び該組成物を硬化してなるシリコーンゲルで封止された物品を提供する。
〔1〕
(A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン100質量部、
(B)ケイ素原子に結合した下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される置換アミノキシ基から選ばれる1種又は2種以上の基を1分子あたり平均2.01個以上有する窒素原子含有有機ケイ素化合物0.1〜30質量部、
Figure 0006354654
(式中、R1及びR2は互いに同一又は異種の1価炭化水素基である。R3は2価の有機基である。)
(C)塩化アルミニウム化合物0.1〜10質量部
を含有し、硬化してJIS K 6249によるゴム硬度値が0であり、かつJIS K 2220で規定される1/4コーン針入度が10以上200以下であるシリコーンゲルを与えるものであることを特徴とする室温硬化性シリコーンゲル組成物。
〔2〕
(B)成分が、下記式(3)〜(6)で示される有機ケイ素化合物から選ばれる1種又は2種以上である〔1〕記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
Figure 0006354654
(式中、R4は同一又は異種の置換又は非置換1価炭化水素基、OYは上記一般式(1)又は(2)で示される基、aは0、1又は2、bは0〜10の整数である。m、nは
それぞれ独立に1〜20の整数であり、且つm+nは3以上の整数である。R'はR4又はOYであり、qが0の場合はOYである。p、qはそれぞれ独立に0〜100の整数である。Qは炭素数1〜20の2価炭化水素基である。)
〔3〕
3の2価の有機基が、下記式(i)〜(iv)から選ばれるものである〔1〕又は〔2〕記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
Figure 0006354654
〔4〕
塩化アルミニウム化合物が無水塩化アルミニウム(塩化アルミニウム(III))及び/又は塩化アルミニウム六水和物であることを特徴とする〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
〔5〕
使用前の包装形態が少なくとも(A)成分を含んでなる液状のA剤、(B)成分を含んでなる液状のB剤、及び(C)成分を含んでなる液状のC剤の組合せを包含してなる3液タイプであることを特徴とする〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
〔6〕
25℃における粘度が100mPa・s〜10,000mPa・sの液体であることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。

室温で大気中に暴露した際に表面から深さ10cm以上の深部まで24時間以内に硬化するものであることを特徴とする〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。

23℃で7日間養生した硬化物と23℃で7日間養生した後、更に70℃で7日間静置した硬化物のJIS K 2220で規定される1/4コーン針入度の差が±10以下であるシリコーンゲルを与えるものであることを特徴とする〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。

防振性及び/又は免震性付与用封止剤である〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
10
〔1〕〜〔〕のいずれかに記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物を硬化してなるシリコーンゲルによって周囲の空隙を封止された物品。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、低粘度であるため大きな構造物の周囲に作製された狭い隙間などにも容易に流し込みが可能であり、深部まで硬化して低応力のシリコーンゲルとなるため、建築、土木用途の防水材、封止材として好適に用いられ、特にコンクリート構造物の振動減衰用の保護材として好適に使用できる。
以下、本発明について更に詳しく説明する。
本発明の室温硬化性オルガノポリシロキサン組成物は、上述したように、(A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン、(B)窒素原子含有有機ケイ素化合物、及び(C)塩化アルミニウム化合物を必須成分とするものである。
ここで、(A)成分の分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサンは本発明組成物の主剤(ベースポリマー)となる成分である。具体的には、下記平均式で示される分子鎖両末端がケイ素原子に結合した水酸基(シラノール基)で封鎖された直鎖状のジオルガノポリシロキサンが例示される。
Figure 0006354654
(但し、式中Rは同一又は異種の置換又は非置換の1価炭化水素基、nは2以上の整数である。)
この式中、Rの置換又は非置換の1価炭化水素基としては、例えばメチル基,エチル基,プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、ビニル基,アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等のアルケニル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、シクロヘキセニル基等のシクロアルケニル基、フェニル基、トリル基等のアリール基、ベンジル基,フェニルエチル基等のアラルキル基、クロロメチル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基等のハロゲン化炭化水素基、シアノエチル基等のシアノ炭化水素基などの炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜8のものが挙げられ、これらの中でメチル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基が好ましく、特にメチル基が好ましい。
なお、本発明の組成物から得られる硬化物が良好な低硬度特性を示し、構造物の保護効果の高いゲル状態となるためには、この(A)成分は25℃において100mPa・s以上、より好ましくは500mPa・s以上の粘度を有するものであることが望ましい。粘度の上限については本発明組成物に良好な流動性を付与するために25℃において10,000mPa・s以下、特に5,000mPa・s以下の粘度のものであることが望ましい。これらの粘度は、上記式中において分子中のシロキサン単位数(又は重合度)を示すnの値が、通常、30〜800、好ましくは50〜600、より好ましくは約100〜500程度の整数に相当するものである。また、ジオルガノポリシロキサンは分子量分布の分散比(重量平均分子量/数平均分子量)が1.2〜2.0程度であることが好ましい。なお、粘度は、回転粘度計(例えば、Bl型、BH型、BS型、コーンプレート型、レオメータ等)により測定することができる。また、重合度(又は分子量)は、例えば、トルエン等を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度(又は数平均分子量)等として求めることができる。
次に、(B)成分の窒素原子含有有機ケイ素化合物は、主成分としての(A)成分に作用し、ヒドロキシアミノ化合物を遊離して硬化反応を起こさせる架橋剤であり、1分子あたりケイ素原子に結合した下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される置換アミノキシ基から選ばれる1種又は2種以上の基を平均2.01個以上有するものである。
Figure 0006354654
(式中、R1及びR2は互いに同一又は異種の1価炭化水素基である。R3は2価の有機基である。)
上記一般式(1)中、R1,R2の1価炭化水素基としては、メチル基,エチル基,プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル基、フェニル基等のアリール基、ベンジル基等のアラルキル基などの、炭素数1〜10のもの、特には脂肪族不飽和結合を含有しない炭素数1〜6のものなどが挙げられる。
また、一般式(2)中、R3の2価の有機基としては、例えば、窒素原子又は酸素原子を含有してもよく、また芳香族環を構造中に有してもよい、5〜10員環の2価の残基などの、炭素数3〜10、特には炭素数4〜8の2価炭化水素基などが挙げられ、具体的には、次に示す2価の有機基などが例示される。
Figure 0006354654
上記窒素原子含有有機ケイ素化合物としては、下記式(3)〜(6)で示されるもの(例えば、シラン化合物、シロキサン化合物、シルエチレン化合物等のシルアルキレン化合物、シルフェニレン化合物等のシルアリーレン化合物など)が挙げられ、これらの1種又は2種以上が用いられる。
Figure 0006354654
(式中、R4は同一又は異種の置換又は非置換1価炭化水素基、OYは上記一般式(1)又は(2)で示される基、aは0、1又は2、bは0〜10、特に1〜5の整数である。m、nはそれぞれ独立に1〜20の整数であり、且つm+nは3以上の整数である。R'はR4又はOYであり、qが0の場合はOYである。p、qはそれぞれ独立に0〜100の整数である。Qは炭素数1〜20の2価炭化水素基である。)
ここで、R4としては、上記Rとして例示したものと同様なアルキル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン化炭化水素基、シアノ炭化水素基等の炭素数1〜10、特に1〜8のものが挙げられる。また、Qとしては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基(メチルエチレン基、トリメチレン基)、テトラメチレン基等のアルキレン基、フェニレン基等のアリーレン基などの、炭素数1〜20、特には炭素数1〜10の2価炭化水素基を代表的なものとして挙げることができる。
上記(B)成分として具体的には、下記に示すものが挙げられる。
Figure 0006354654
Figure 0006354654
本発明組成物に使用される(B)成分の窒素原子含有有機ケイ素化合物は、(A)成分のオルガノポリシロキサンと硬化反応を起こす架橋剤であるため、上述した式(1)及び式(2)で示されるケイ素原子に結合した置換アミノキシ基から選ばれる基を分子中に平均2.01個以上、好ましくは2.05〜10個、より好ましくは2.1〜5個、更に好ましくは2.2〜4個程度有することが必要である。アミノキシ基がこれより少なくなると(即ち、分子中に該置換アミノキシ基を2個又はそれ以下の平均値で含有する窒素原子含有有機ケイ素化合物を使用した場合には)硬化反応が不十分となる。従って、この(B)成分として1分子中に該アミノキシ基を2個有するものを単独で使用する場合には、目的とする硬化反応が十分には起こらないが、このようなアミノキシ基を1分子中に2個有するものも、これを1分子中に該アミノキシ基を3個以上有するものと併用する場合には本発明で目的とする低硬度のシリコーンゲル硬化物が得られやすい。なお、この場合の平均値とは、(B)成分1分子中に含有される該置換アミノキシ基の数平均値を意味する。
この(B)成分の配合量は、(A)成分のオルガノポリシロキサン100部(質量部、以下同様)に対し0.1〜30部、特に1〜10部とすることが好ましい。0.1部より配合量が少ないと硬化が不十分となる場合があり、一方、30部を超えて配合すると硬化が遅くなる場合があるほか、一旦硬化したシリコーンゲル硬化物の物性低下を引き起こす場合がある。
(C)成分の塩化アルミニウム化合物は、本発明のシリコーンゲル組成物に深部硬化性と速硬化性を付与すると共に、硬化後のシリコーンゲル組成物の耐久性、耐熱性を向上する役割を担う必須成分であり、本発明の特徴となる成分である。塩化アルミニウム化合物には、無水塩化アルミニウム(塩化アルミニウム(III))、塩化アルミニウム6水和物、ポリ塩化アルミニウム及びこれら2種以上の混合物が例示される。
(C)成分は、本発明のシリコーンゲル組成物において、(A)成分と(B)成分が混合され反応することによって生じるヒドロキシルアミン化合物と反応して、シリコーンゲル組成物中の遊離ヒドロキシルアミン化合物の含有量を低減させることで、縮合、分解の平衡反応である反応系において縮合反応を促進する働きを担い、シリコーンゲル組成物に速硬化性を付与すると共に、特にヒドロキシルアミンが残存しやすいシリコーンゲル組成物の深部の硬化が遅延するのを防止することができる。更に、硬化後のシリコーンゲル組成物が残存した遊離ヒドロキシルアミン化合物の影響により物性低下することを防止する効果が得られる。
無水塩化アルミニウム(塩化アルミニウム(III))、塩化アルミニウム6水和物、ポリ塩化アルミニウムは市販されており、例えば、関東化学株式会社、大明化学工業株式会社、日本軽金属株式会社などから購入できる。
(C)成分の配合量は0.1〜10部が好ましく、0.5〜5部が更に好ましい。0.1部より少ないと、効果が殆ど得られなくなり、また、10部より多いと、過剰の塩化アルミニウム化合物が周囲に金属部材があるときに腐食の原因になることがある。
本発明の組成物には、必要に応じ充填剤を併用してもよく、このようなものとして例えば結晶性シリカ微粉末、非晶性シリカ微粉末、ガラスバルーン、樹脂バルーン、シリコーンゴムパウダー、シリカヒドロゲル、シリカエアロゲル、けいそう土、けい酸カルシウム、けい酸アルミニウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、フェライト、酸化鉄、カーボンブラック、グラファイト、マイカ、クレイ、ベントナイト等が挙げられる。
なお、本発明の組成物に、硬化触媒、顔料、耐熱性向上剤、難燃剤などの各種添加剤を配合することは本発明の目的が損なわれない限り任意とされる。
本発明の室温硬化性シリコーンゲル組成物は、未使用時の貯蔵安定性の点から使用前の包装形態が少なくとも(A)成分を含んでなるA剤、(B)成分を含んでなるB剤、及び(C)成分を含んでなるC剤の組合せを包含してなる3つ以上の包装に分けられていることが好ましく、使用時にこれらA、B、C剤を混合して用いることが好ましい。なお、(A)〜(C)成分以外の成分は、上記A、B、C剤のいずれかに適宜配合することができる。
また、本発明において、上記(A)〜(C)成分を混合した室温硬化性シリコーンゲル組成物の粘度が、25℃において100〜10,000mPa・s、より好ましくは500〜5,000mPa・sであることが好ましく、この粘度が低すぎると、硬化した際に所望の低硬度物性を得るのが困難となる場合があり、高すぎると、狭い隙間に流れ込む流動性に欠けてしまう場合がある。
本発明の室温硬化性シリコーンゲル組成物は、室温で大気中に暴露した際に、表面から深さ10cm以上の深部まで24時間以内、特には12時間以内に硬化し得、また硬化してJIS K 2220で規定される1/4コーン針入度が10〜200、特に15〜100であるシリコーンゲルを与えることができる。この場合、23℃で7日間養生した硬化物と23℃で7日間養生した後、更に70℃で7日間静置した硬化物のJIS K 2220で規定される1/4コーン針入度の差が±10以下(−10〜+10)であること、特に±7以下(−7〜+7)、とりわけ±3以下(−3〜+3)であることが好ましい。この差が大きいことは硬化後のシリコーンゲルが長期間に渡る物性の安定性に欠けることを示している。
本発明のシリコーンゲル組成物から得られたシリコーンゲルは、防振効果、免震効果を与えることから、本発明組成物は、封止した物品の防振性能及び/又は免震性能の向上を目的として使用される。具体的には、コンクリート構造物の損傷防止等に用いられる。この場合、防振又は免震される物品がシリコーンゲルによってその周囲の空隙を封止されるようにシリコーンゲルを使用することが有効である。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、以下の例において、部はいずれも質量部であり、粘度は25℃における回転粘度計による測定値である。
[流動性の評価方法]
23±2℃,50±5%RHに管理された恒温恒湿室にて、組成物を直径3cm、深さ3cmの円筒形のガラスシャーレに流し込んだのち、静置30分後のシリコーンゲル組成物の表面が目視で凹凸なく、平滑であった場合を「良好」、凹凸が確認された場合を「不可」とした。
[表面硬化性の評価方法]
JIS K 6249で規定されるタックフリータイム試験により、23±2℃,50±5%RHに管理された恒温恒湿室において測定された時間が3時間以内の場合を「良好」、3時間を超えて12時間以内の場合を「可」、12時間を超えた場合を「不可」と判定した。
[深部硬化性の評価方法]
23±2℃,50±5%RHに管理された恒温恒湿室にて、組成物を直径8〜9cm、深さ11cmの樹脂製カップに流し込み、12時間静置したのち、カップの中でシリコーンゲル組成物が硬化した体積割合を数字で記録した。100の場合を「良好」とし、それ以外の場合、即ち一部分でも液体状態の組成物の残存が確認された場合を「不可」とした。
[針入度の評価方法]
23±2℃,50±5%RHに管理された恒温恒湿室において、組成物を直径3cm、深さ3cmの円筒形のガラスシャーレに流し込み、7日間養生したのち、JIS K 2220で規定された針入度を測定した結果を初期の針入度として数値で記録した。初期の針入度が20以上であった場合を「良好」、20未満で10以上であった場合を「可」、10未満であった場合を「不可」と判定した。
[耐久性の評価方法]
23±2℃,50±5%RHに管理された恒温恒湿室において、組成物を直径3cm、深さ3cmの円筒形のガラスシャーレに流し込み、7日間養生したのち、更に70±2℃に管理された乾燥機の中に7日間静置してから取り出し、23±2℃,50±5%RHに管理された恒温恒湿室で1日静置したのち、JIS K 2220で規定された1/4コーンによる針入度を測定した結果を耐久後の針入度として数値で記録した。耐久後の針入度と初期の針入度の測定値の差が3未満であった場合を「良好」、3以上10未満であった場合を「可」、10以上であるか液状化し測定できない場合を「不可」と判定した。
[実施例1]
25℃で測定された粘度が1,500mPa・sの水酸基末端ジメチルポリシロキサン100質量部を「A剤−1」として用いた。
下記式(i)、(ii)で示される窒素原子含有有機ケイ素化合物を質量比で75:25になるよう混合し、均一な液体とし、これを「B剤−1」として用いた。なお、この「B剤−1」は窒素原子含有有機ケイ素化合物1分子当たりのジエチルアミノキシ基の数平均個数は2.23である。
25℃で測定された粘度が100mPa・sであるトリメチルシロキシ基末端ジメチルポリシロキサン50質量部に酸化チタン(「タイペークR−820」太陽興産株式会社製)32質量部、アセチレンブラック(「デンカブラックHS−100」、電気化学工業株式会社製)1質量部、塩化アルミニウム六水和物17質量部を添加し、三本ロールにより均一な液体とし、「C剤−1」として用いた。
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−1」5質量部を均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
Figure 0006354654
[実施例2]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−1」3質量部を均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[実施例3]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−1」1質量部を均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[比較例1]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部のみを均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[比較例2]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」10質量部のみを均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
Figure 0006354654
[実施例4]
25℃で測定された粘度が100mPa・sであるトリメチルシロキシ基末端ジメチルポリシロキサン50質量部に酸化チタン(「タイペークR−820」太陽興産株式会社製)32質量部、アセチレンブラック(「デンカブラックHS−100」、電気化学工業株式会社製)1質量部、塩化アルミニウム17質量部を添加し、三本ロールにより混練して均一な液体とし、「C剤−2」として用いた。
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−2」5質量部を均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[比較例3]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−3」として塩化アルミニウム17質量部に代えて水酸化アルミニウム粉末5質量部を用いた以外は同様にして均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[比較例4]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−4」として塩化アルミニウム17質量部に代えてアルミニウムトリイソプロポキサイド5質量部を用いた以外は同様にして均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[比較例5]
「A剤−1」100質量部、「B剤−1」2.2質量部、「C剤−5」として塩化アルミニウム17質量部に代えて塩化カルシウム5質量部を用いた以外は同様にして均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
Figure 0006354654
[実施例6]
25℃で測定された粘度が5,000mPa・sの水酸基末端ジメチルポリシロキサン100質量部を「A剤−2」として用いた。
「A剤−2」100質量部、「B剤−1」1.6質量部、「C剤−1」5質量部を均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
[比較例6]
メチルトリメトキシシランを「B剤−2」として用いた。
「A剤−2」100質量部、「B剤−2」1.6質量部、「C剤−1」5質量部を均一に混合して組成物を調製後、各評価を実施した。
Figure 0006354654

Claims (10)

  1. (A)分子鎖両末端が水酸基で封鎖されたジオルガノポリシロキサン100質量部、
    (B)ケイ素原子に結合した下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される置換アミノキシ基から選ばれる1種又は2種以上の基を1分子あたり平均2.01個以上有する窒素原子含有有機ケイ素化合物0.1〜30質量部、
    Figure 0006354654
    (式中、R1及びR2は互いに同一又は異種の1価炭化水素基である。R3は2価の有機基である。)
    (C)塩化アルミニウム化合物0.1〜10質量部
    を含有し、硬化してJIS K 6249によるゴム硬度値が0であり、かつJIS K 2220で規定される1/4コーン針入度が10以上200以下であるシリコーンゲルを与えるものであることを特徴とする室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  2. (B)成分が、下記式(3)〜(6)で示される有機ケイ素化合物から選ばれる1種又は2種以上である請求項1記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
    Figure 0006354654
    (式中、R4は同一又は異種の置換又は非置換1価炭化水素基、OYは上記一般式(1)又は(2)で示される基、aは0、1又は2、bは0〜10の整数である。
    m、nはそれぞれ独立に1〜20の整数であり、且つm+nは3以上の整数である。R'はR4又はOYであり、qが0の場合はOYである。p、qはそれぞれ独立に0〜100の整数である。Qは炭素数1〜20の2価炭化水素基である。)
  3. 3の2価の有機基が、下記式(i)〜(iv)から選ばれるものである請求項1又は2記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
    Figure 0006354654
  4. 塩化アルミニウム化合物が無水塩化アルミニウム(塩化アルミニウム(III))及び/又は塩化アルミニウム六水和物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  5. 使用前の包装形態が少なくとも(A)成分を含んでなる液状のA剤、(B)成分を含んでなる液状のB剤、及び(C)成分を含んでなる液状のC剤の組合せを包含してなる3液タイプであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  6. 25℃における粘度が100mPa・s〜10,000mPa・sの液体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  7. 室温で大気中に暴露した際に表面から深さ10cm以上の深部まで24時間以内に硬化するものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  8. 23℃で7日間養生した硬化物と23℃で7日間養生した後、更に70℃で7日間静置した硬化物のJIS K 2220で規定される1/4コーン針入度の差が±10以下であるシリコーンゲルを与えるものであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  9. 防振性及び/又は免震性付与用封止剤である請求項1〜のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物。
  10. 請求項1〜のいずれか1項記載の室温硬化性シリコーンゲル組成物を硬化してなるシリコーンゲルによって周囲の空隙を封止された物品。
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