JP6351002B2 - 中空繊維膜の製造方法 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
[発明の背景]
[0001]様々な流体をろ過するために中空繊維膜が使用される。しかしながら、高いスループット能力を実現する中空繊維膜が求められている。
[0002]本発明は、従来技術の欠点の内の少なくともいくつかに改善をもたらす。本発明のこれらの及びその他の利点は、下記に記載する説明から明らかになるだろう。
[発明の簡単な概要]
[0003]本発明のある実施形態は、(i)内表面、(ii)外表面、並びに(iii)内表面と外表面との間に配置された多孔質バルクであって、a)第1の制御された細孔径を有し且つ外縁を有する細孔の第1のセットと、b)細孔の第1のセットの外縁に連結している細孔の第2のセットであり、細孔の第1のセットの細孔径が細孔の第2のセットの細孔径よりも大きい、細孔の第2のセットと、c)細孔の第1のセットを支持しているポリマーマトリックスとを含む少なくとも第1の領域を含む多孔質バルクを含む中空繊維膜を提供する。
[0004]ある実施形態では、本発明は、(i)内表面、(ii)外表面、並びに(iii)内表面と外表面との間に配置された多孔質バルクであって、多孔質バルクが第1の領域及び第2の領域を含み、第1の領域が、a)外縁を有する細孔の第1のセットと、b)細孔の第1のセットの外縁に連結している細孔の第2のセットとを含み、細孔の第1のセットの細孔径が細孔の第2のセットの細孔径よりも大きく、第2の領域が、a)外縁を有する細孔の第3のセットと、b)細孔の第3のセットの外縁に連結している細孔の第4のセットであり、細孔の第3のセットの細孔径が細孔の第4のセットの細孔径よりも大きい、細孔の第4のセットと、c)細孔の第3のセットを支持しているポリマーマトリックスとを含む、多孔質バルクを含む中空繊維膜を提供する。
[0005]本発明のその他の実施形態によれば、膜を備えるフィルタ及びフィルタ装置、更に膜を製造する方法及び使用する方法が提供される。
本発明に係る中空繊維膜の少なくともいくつかの部分に存在する細孔及び空隙を示す図であり、連結している外縁を有する細孔の第1のセット(1つの細孔を破線で強調する)及び細孔の第1のセットの連結している外縁中に位置している細孔の第2のセット(1つの細孔を実線で強調する)を示す。 本発明のある実施形態に係る膜における細孔の第1のセット(粒子の溶解により形成される)の六方充填を示す図であり、六方充填は74体積パーセントである。図2はまた、細孔の第1のセットを支持しているマトリックス(「ポリマーにより形成された格子間物」)及び細孔の第1のセットの外縁に連結している細孔の第2のセットも示す。 実施例3で示した本発明のある実施形態に係る単一ゾーンPES中空繊維膜を表すSEMである。 図3Aで表した中空繊維膜のより高拡大のSEMである。 中空繊維膜の更に高拡大のSEMである。 実施例4に示す本発明のある実施形態に係る二重ゾーンのPES中空繊維膜を表すSEMである。 中空繊維膜のより高拡大のSEMであり、2つの多孔質ゾーンを示す。 実施例5に示す本発明のある実施形態に係る二重ゾーンのPES中空繊維膜を表すSEMである。 中空繊維膜のより高拡大のSEMであり、2つの多孔質ゾーンを示す。 中空繊維膜の更に高拡大のSEMである。
[発明の詳細な説明]
[0011]本発明のある実施形態は、(i)内表面、(ii)外表面、並びに(iii)内表面と外表面との間に配置された多孔質バルクであって、a)第1の制御された細孔径を有し且つ外縁を有する細孔の第1のセットと、b)細孔の第1のセットの外縁に連結している細孔の第2のセットであり、細孔の第1のセットの細孔径が細孔の第2のセットの細孔径よりも大きい、細孔の第2のセットと、c)細孔の第1のセットを支持しているポリマーマトリックスとを含む少なくとも第1の領域を含む多孔質バルクを含む中空繊維膜を提供する。
[0012]ある実施形態によれば、細孔の第1のセットの細孔径は約50nm〜約1000nmの範囲であり、例えば約160nm〜約630nmの範囲である。そのため、例えば、細孔の第1のセットの細孔径は約160nmである、約180nmである、約200nmである、約220nmである、約240nmである、約260nmである、約280nmである、約300nmである、約320nmである、約340nmである、約360nmである、約380nmである、約400nmである、約420nmである、約440nmである、約460nmである、約480nmである、約500nmである、約520nmである、約540nmである、約560nmである、約580nmである、約600nmである、又は約620nmである。
[0013]ある実施形態では、細孔の第2のセットの細孔径は、対応する細孔の第1のセットの細孔径の約0.2〜約0.4倍の範囲の割合である。
[0014]ある実施形態では、本発明は、(i)内表面、(ii)外表面、並びに(iii)内表面と外表面との間に配置された多孔質バルクであって、多孔質バルクが第1の領域及び第2の領域を含み、第1の領域が、a)外縁を有する細孔の第1のセットと、b)細孔の第1のセットの外縁に連結している細孔の第2のセットとを含み、細孔の第1のセットの細孔径が細孔の第2のセットの細孔径よりも大きく、第2の領域が、a)外縁を有する細孔の第3のセットと、b)細孔の第3のセットの外縁に連結している細孔の第4のセットであり、細孔の第3のセットの細孔径が細孔の第4のセットの細孔径よりも大きい、細孔の第4のセットと、c)細孔の第3のセットを支持しているポリマーマトリックスとを含む、多孔質バルク、を含む中空繊維膜を提供する。
[0015]ある実施形態では、細孔の第4のセットの細孔径は、細孔の第3のセットの細孔径の約0.2〜約0.4倍の範囲の割合である。
[0016]ある実施形態では、細孔の第3のセットの細孔径は細孔の第1のセットの細孔径と少なくとも10%異なり、例えば20%異なる、30%異なる、40%異なる、50%異なる、60%異なる、70%異なる、又は80%異なる。細孔の第3のセットの細孔径は細孔の第1のセットの細孔径よりも大きくなり得る、又は小さくなり得る。
[0017]本発明は、中空繊維膜を製造する方法であって、(a)溶媒、溶解性ナノ粒子、及び膜形成ポリマーを含む少なくとも1種のコーティング組成物を形成するステップ、(b)少なくとも1種のコーティング組成物をフィラメントにコーティングするステップ、(c)フィラメントにコーティングしたコーティング組成物又はコーティング組成物の相反転を実行するステップ、(d)溶解性ナノ粒子を溶解させ、及びコーティングしたフィラメントからフィラメントを除去して中空繊維膜を得るステップ、並びに任意選択で(e)(d)で得た中空繊維膜を洗浄するステップを含む方法を更に提供する。
[0018]ある実施形態では、1種又は複数種の膜形成ポリマー(典型的には、膜形成ポリマーを溶媒に溶解させる)中に溶解性ナノ粒子を導入し、ナノ粒子含有ポリマーの溶液(コーティング組成物)を流延し(ナノ粒子含有ポリマーの溶液をフィラメント又は繊維等の基材に流延し、基材が前処理剤又は剥離剤で前処理されていることが好ましく、溶液を流延する前に、薬剤を基材上で乾燥させていることがより好ましい)、ナノ粒子含有ポリマーの溶液の相反転を実行して膜を形成し、その後ナノ粒子を溶解させ、生じた膜を洗浄することにより、中空繊維膜を調製する。溶解性ナノ粒子がシリカナノ粒子、特に高表面積又は低密度を有するものを含むことが好ましい。
[0019]本発明に係る中空繊維膜は、市販の膜として一般に使用されているポリエーテルスルホン(PES)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)及びポリアクリロニトリル(PAN)等の予め形成したポリマーを使用して製造することができ、有利である。加えて、フッ化水素酸を使用することなくナノ粒子を溶解させることができ、例えば、アルカリ溶液等の、より安全で環境により優しい溶媒を使用してナノ粒子を溶解させることができる。
[0020]その他の実施形態では、フィルタ及びフィルタ装置が提供され、フィルタ及びフィルタ装置は少なくとも1枚の中空繊維膜を備える。
[0021]流体をろ過する方法も本発明の別の実施形態に従って提供され、上述したように、本方法は、流体を少なくとも1枚の膜又は少なくとも1枚の膜を備えるフィルタに通すステップを含む。
[0022]本発明のある実施形態によれば、膜を調製する方法は、(a)シリカナノ粒子含有ポリマーの溶液を含む組成物を形成するステップ、(b)組成物をフィラメント基材にコーティングするステップ、(c)コーティングしたナノ粒子含有コーティング組成物の相反転を実行して膜を形成するステップ、(d)ナノ粒子を溶解させ、ナノ粒子空乏膜を得るステップ、(e)フィラメント基材を除去して中空繊維膜を得るステップを含む。(b)が、溶液を、前処理剤又は剥離剤で前処理したフィラメント基材に流延するステップを含むことが好ましい。方法のいくつかの実施形態では、前処理した基材に溶液を流延する前に前処理剤又は剥離剤を基材上で乾燥させる。いくつかの実施形態では、(c)は、コーティングしたフィラメントを液体に浸漬して膜を得るステップを含む。代替として又は追加として、コーティングしたフィラメントを約1分〜約2時間の範囲の期間にわたり約40℃〜約80℃の範囲の温度に曝すことにより、コーティングしたフィラメントを相反転させることができる。
[0023]下記により詳細に記載され得るように、粒子の溶解により膜中に細孔の第1のセットが生じ、細孔の第1のセットは外縁を有し、外縁内に細孔の第2のセットが位置する。図1に示すように、破線は第1のセットにおける細孔の外縁を強調し、実線は第2のセットにおける細孔を強調する。細孔の第2のセットにより、1つの外縁内の空隙から別の外縁の空隙中への連絡(例えば流体の流れ)が可能になる。
[0024]様々な溶解性ナノ粒子が本発明の実施形態に係る膜の調製での使用に適している。ナノ粒子が、典型的には直径が約50nm〜約1000nmの範囲であるシリカを含むことが好ましい。ある実施形態によれば、シリカナノ粒子は約50nm〜約1000nmの直径及び約1.96g/cm以下の粒子密度を有する。
[0025]ある実施形態では、シリカナノ粒子は約1.93〜約1.96g/cmの粒子密度を有する。
[0026]シリカナノ粒子は1000nm未満の粒径、例えば直径を有することができ、特に約160nm〜約630nmの粒径を有することができる。そのため、例えば、ナノ粒子は、約160nmの、約180nmの、約200nmの、約220nmの、約240nmの、約260nmの、約280nmの、約300nmの、約320nmの、約340nmの、約360nmの、約380nmの、約400nmの、約420nmの、約440nmの、約460nmの、約480nmの、約500nmの、約520nmの、約540nmの、約560nmの、約580nmの、約600nmの又は約620nmの粒径を有する。
[0027](a)任意選択で水酸化アンモニウムと組み合わせて、第Ia族又は第IIa族の金属の塩の存在下で又はメタロイド化合物の存在下で、水媒体中でオルトケイ酸塩とアルコール又はアルコールの混合物とを反応させるステップ、(b)得られるナノ粒子を単離するステップ、及び(c)(b)からのナノ粒子を酸で処理するステップを含む方法により、シリカナノ粒子を調製することができる。
[0028]ある実施形態では、ナノ粒子を、酸処理(C)前にコーティング組成物に含めることができる。
[0029]ある実施形態では、ナノ粒子の調製で使用するオルトケイ酸塩はオルトケイ酸テトラアルキルである。オルトケイ酸テトラアルキルの例として、オルトケイ酸テトラメチル、オルトケイ酸テトラエチル、オルトケイ酸テトラプロピル、オルトケイ酸テトラブチル及びオルトケイ酸テトラペンチル。
[0030]任意の適切なアルコール又はアルコールの混合物をナノ粒子の調製で使用することができ、例えば、アルコール又はアルコールの混合物は、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール及びそれらの混合物から選択される。
[0031]ナノ粒子の調製で使用する金属の塩を、リチウム、ナトリウム、カリウム、セシウム、マグネシウム及びカルシウムの塩から選択することができる。ある実施形態では、金属の塩は、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウム、酢酸マグネシウム及び酢酸カルシウムから選択される。別の実施形態では、メタロイド化合物はホウ素の化合物であり、例えばホウ酸又はホウ酸アルキル等のホウ酸エステルである。ホウ酸アルキルは、ホウ酸トリメチル又はホウ酸トリエチル等のホウ酸トリアルキルであることができる。
[0032]上記方法の(c)で用いる酸は、鉱酸又は有機酸であることができる。鉱酸の例として塩酸、硫酸及び硝酸が挙げられ、好ましくは塩酸又は硫酸が挙げられる。有機酸の例として酢酸、ギ酸、トリフルオロ酢酸、トリクロル酢酸及びp−トルエンスルホン酸が挙げられ、好ましくはギ酸が挙げられる。(b)で単離したナノ粒子を1N〜2Nの酸で、例えば1NのHClで、約0.5時間〜約3時間の期間にわたり、好ましくは1時間〜2時間の期間にわたり処理することができる。例えば、ナノ粒子を酸槽中で上記の期間にわたり超音波処理することができる。酸処理に続いて、ナノ粒子を酸から単離して脱イオン水で洗浄し、真空下で乾燥させてシリカナノ粒子を得る。
[0033]例示的には、シリカナノ粒子を以下のように調製した。25℃で保持した6Lのジャケット付きのフラスコ中において、4.8gの酢酸リチウム二水和物(LiOAc・2HO)、2480mLの脱イオン水(DI−HO)、2.9Lの無水エタノール(EtOH)及び120mLの28重量/重量%NH水溶液を、PTFE羽根を備えるオーバーヘッドミキサーを使用して200rpmで30分にわたり撹拌した。乾燥条件(<10%の相対湿度)下で調製した、300mLのEtOHと200mLのオルトケイ酸テトラエチル(TEOS)との溶液を6Lのフラスコ中に速やかに注ぎ、混合を400rpmまで高め、乾燥空気(<1%の相対湿度)を5分にわたりパージした。混合を200rpmまで下げ、乾燥空気のパージを止め、フラスコを封止して反応を合計で1時間にわたり持続させた。3回の遠心分離及びEtOH中での再懸濁により、粒子を精製した。上記のように調製した粒子それ自体を、中空繊維膜の調製用のコーティング組成物の調製で使用することができる、又は代替として、上記のように調製した粒子を、コーティング組成物を調製する前にHClで処理することができる。
[0034]そのため、粒子を1NのHClで超音波処理し、DI水で洗浄し、40℃での真空下で乾燥させた。
[0035]溶解性ナノ粒子を含み、好ましくは精製された溶解性ナノ粒子を含む典型的なコーティング組成物(分散液)は、トリエタノールアミン(TEA)約0.001%〜約0.1%の範囲内でのジメチルホルムアミド(DMF)約30重量%〜約65重量%の範囲の濃度で分散しているナノ粒子を含む。
[0036]ポリマーを溶媒又は溶媒の混合物中に溶解させることにより、膜形成ポリマー溶液を調製する。様々なポリマーが本発明における膜形成ポリマーとしての使用に適しており、当業者に既知である。適切なポリマーは、例えばポリ芳香族;スルホン(例えば、例えばポリエーテルスルホン(PES)、ポリエーテルエーテルスルホン、ビスフェノールAポリスルホン、ポリアリルスルホン及びポリフェニルスルホン等の芳香族ポリスルホンを含むポリスルホン)、ポリアミド、ポリイミド、ポリハロゲン化ビニリデン(ポリフッ化ビニリデン(PVDF)を含む)、ポリプロピレン及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリアクリロニトリル((PAN)、ポリアルキルアクリロニトリルを含む)、セルロースポリマー(酢酸セルロール及び硝酸セルロール等)、フルオロポリマー並びにポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のポリマーを含むことができる。ポリマー溶液は、ポリマーの混合物、例えば疎水性ポリマー(例えばスルホンポリマー)及び親水性ポリマー(例えばポリビニルピロリドン(PVP))を含むことができる。
[0037]1種又は複数種のポリマーに加えて、典型的なポリマー溶液は少なくとも1種の溶媒を含み、少なくとも1種の非溶媒を更に含むことができる。適切な溶媒として、例えばジメチルホルムアミド(DMF);N,N−ジメチルアセトアミド(DMAC);N−メチルピロリドン(NMP);ジメチルスルホキシド(DMSO)、メチルスルホキシド、テトラメチル尿素;ジオキサン;コハク酸ジエチル;クロロホルム;及びテトラクロロエタン;並びにこれらの混合物が挙げられる。適切な非溶媒として、例えば水;様々なポリエチレングリコール(PEG;例えばPEG−200、PEG−300、PEG−400、PEG−1000);様々なポリプロピレングリコール;様々なアルコール、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール(IPA)、アミルアルコール、ヘキサノール、ヘプタノール及びオクタノール;ヘキサン、プロパン、ニトロプロパン、ヘプタン及びオクタン等のアルカン;並びにアセトン、ブチルエーテル、酢酸エチル及び酢酸アミル等のケトン、エーテル及びエステル;酢酸、クエン酸及び乳酸等の酸;並びに塩化カルシウム、塩化マグネシウム及び塩化リチウム等の様々な塩;並びにこれらの混合物が挙げられる。
[0038]必要に応じて、ポリマーを含む溶液は、例えば1種又は複数種の重合開始剤(例えば過酸化物、過硫酸アンモニウム、脂肪族アゾ化合物(例えば2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロリド(V50))及びこれらの組み合わせの内の任意の1種又は複数種)並びに/又は界面活性剤及び/若しくは剥離剤等の微量成分を更に含むことができる。
[0039]ポリマーを含む典型的なストック溶液(溶解性ナノ粒子を含む溶液を組み合わせる前)は、約10重量%〜約35重量%の範囲の樹脂(例えばPES、PVDF又はPAN)、約0〜約10重量%の範囲のPVP、約0〜約10重量%の範囲のPEG、約0〜約90重量%の範囲のNMP、約0〜約90重量%の範囲のDMF及び約0〜約90重量%の範囲のDMACを含む。
[0040]溶液の適切な構成成分は当技術分野で既知である。ポリマーを含む例示的な溶液、並びに例示的な溶媒及び非溶媒として、例えば米国特許第4,340,579号;米国特許第4,629,563号;米国特許第4,900,449号;米国特許第4,964,990号、米国特許第5,444,097号;米国特許第5,846,422号;米国特許第5,906,742号;米国特許第5,928,774号;米国特許第6,045,899号;米国特許第6,146,747号;及び米国特許第7,208,200号に記載のものが挙げられる。
[0041]本発明に従って様々なポリマー膜を製造することができるが、好ましい実施形態では、膜は、スルホン膜(ポリエーテルスルホン膜及び/又はポリアリルスルホン膜がより好ましい)、アクリル膜(例えば、(PAN、ポリアルキルアクリロニトリルを含む)又は準結晶膜(例えば、PVDF膜及び/若しくはポリアミド膜)である。
[0042]任意の適切な技術により、例えば浸漬コーティング又は噴霧コーティングにより、コーティング組成物をフィラメントにコーティングすることができる。
[0043]本発明の実施形態に係るコーティング組成物のコーティングに様々なフィラメントが適している。適切なフィラメントとして、例えばガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル;ポリプロピレン;ポリエチレン(ポリエチレンナフタレート(PEN);ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)を含む);ポリイミド;ポリフェニレンオキシド;ナイロン、特にポリカプロラクタム;及びアクリルが挙げられる。フィラメントが単一フィラメントであることが好ましい。フィラメントは、中空繊維膜の所望の内径に応じて任意の適切な厚さであることができる。フィラメントは、断面が典型的には円形であり、約0.1ミル〜約10ミル厚であり、例えば1ミル厚である、2ミル厚である、3ミル厚である、4ミル厚である、5ミル厚である、6ミル厚である、7ミル厚である、8ミル厚である、9ミル厚である、又は10ミル厚である。
[0044]いくつかの実施形態では、フィラメントは前処理剤で前処理されており、前処理したフィラメントに粒子含有ポリマーの溶液(コーティング組成物)を流延する前に薬剤を乾燥させることが好ましい。いかなる特定の理論にも拘束されることなく、いくつかのフィラメントに関して、前処理剤の使用により、フィラメントからの中空繊維膜の分離の効率が高められると考えられる。
[0045]前処理剤が、コーティング組成物で使用する溶媒中に溶解せず、膜処理温度に適合し、コーティングが層剥離しない熱処理中にコーティングに十分に接着し、膜の樹脂を溶解しない溶媒中に速やかに溶解する(その結果、膜がフィラメントから剥離され得る)ことが好ましい。適切な前処理剤の例として、ポリビニルアルコール(PVOH)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリ(アクリル酸)及びポリ(メタクリル酸)が挙げられる。
[0046]例示的には、脱イオン水中の約5重量%〜約15重量%のPVOHによりPVOHストック溶液を調製し、フィラメントを溶液中に浸漬して及びフィラメントを取り出して約1〜約10ミルの範囲の厚さを有するコーティングを形成することによりフィラメントに流延し、約1分〜約2時間の範囲の期間にわたり約40℃〜約80℃の範囲の温度でオーブン中において乾燥させることができる。
[0047]前処理したフィラメントをコーティング組成物でコーティングして所望のコーティング厚を実現することができる。
[0048]次いで、コーティングしたフィラメントを相反転させ、相反転プロセスは、コーティング含有樹脂(複数種可)、溶媒系及びナノ粒子を乾燥させて溶媒の一部又は全てを除去するステップを含む。例えば、コーティングしたフィラメントを1分〜約2時間の期間にわたり40〜80℃でオーブン中に置くことにより、コーティングしたフィラメントを乾燥させることができる。必要に応じて、第1のコーティング組成物が既にコーティングされて乾燥されているフィラメントに、1種又は複数種の追加のコーティング組成物を同様の方法でコーティングして乾燥させることができる。ある実施形態では、第1のコーティング組成物における膜形成ポリマーは第2のコーティング組成物における膜形成ポリマーと異なる。ある実施形態では、第1のコーティング組成物における溶媒は第2のコーティング組成物における溶媒と異なる。
[0049]ある実施形態では、第1のコーティング組成物における溶解性ナノ粒子の粒径は第2のコーティング組成物における溶解性ナノ粒子の粒径と異なる。そのため、第1のコーティング組成物における溶解性ナノ粒子は、第2のコーティング組成物における溶解性ナノ粒子の粒径よりも大きくなり得る、又は小さくなり得る。
[0050]次いで、上述したようにコーティングして乾燥させているフィラメントを適切な期間にわたり、例えば1分〜約1時間にわたり水中に浸漬し、それにより溶媒の除去プロセスを完了させる。
[0051]次いで、溶解性粒子を適切な溶媒に溶解させることにより、溶解性粒子を除去する。様々な手順が粒子の溶解に適している。上述したように、プロセスはフッ化水素酸の使用を避けるべきであり、正確に言うと、より安全で環境により優しい溶媒を使用してナノ粒子を溶解させることができる、及び溶解させるべきである。例えば、コーティングして相反転させているフィラメントを約1分〜約1時間の範囲の期間にわたり約0.1〜約2モル/Lの範囲の濃度で鉱酸(例えばHCl又はHSO)中に置き、続いて約30分〜約24時間の範囲の期間にわたり約0.1〜約4モル/Lの範囲の濃度でアルカリ溶液(例えばKOH又はNaOH)中に浸漬し、続いて約30分〜約4時間の範囲の期間にわたり水(例えばDI水)中で洗浄することができる。必要に応じて、その後、生じた膜を約30分〜約2時間の範囲の期間にわたり約40℃〜約80℃の範囲の温度で例えばオーブン中において乾燥させることができる。
[0052]次いで、フィラメントを適切な溶媒に溶解させることにより、上記膜からフィラメントを除去する。膜に悪影響を及ぼさない任意の適切な溶媒を利用することができる。例えば、ギ酸を使用して、ポリカプロラクタムで製造したフィラメントを溶解させることができる。次いで、生じる中空繊維膜を適切な期間にわたり、例えば30分〜約4時間にわたり水で洗浄し、次いで約30分〜約2時間の期間にわたり約40℃〜約80℃で例えばオーブン中において乾燥させる。
[0053]中空繊維膜は少なくとも小さな領域で所望の六方構造を有し、膜のバルクにおける細孔の第1のセットから生じる。図2(導入された粒子の溶解から生じる細孔の第1のセット及び最大の空隙率を示す六方構造を示す)に示すように、最大の空隙率は74体積パーセントであり、本発明の実施形態に係る膜は約66%〜約73%の範囲の空隙率を有する。
[0054]中空繊維膜の表面は、例えば5,000倍の又は20,000倍の倍率でのSEMから平均表面細孔径を算出することにより決定した、任意の適切な平均細孔径を有することができる。
[0055]典型的には、本発明の実施形態に係る中空繊維膜の肉厚は約0.5ミル〜約6.5ミルの範囲であり、好ましくは約1ミル〜約3ミルの範囲である。
[0056]膜は、任意の所望の臨界湿潤表面張力(CWST、例えば米国特許第4,925,572号で定義されている)を有することができる。当技術分野で既知であるように、例えば、例として米国特許第5,152,905号、米国特許第5,443,743号、米国特許第5,472,621号及び米国特許第6,074,869号に更に開示されているようにCWSTを選択することができる。典型的には、膜は約70ダイン/cm(約70×10−5N/cm)よりも高い、より典型的には約73ダイン/cm(約73×10−5N/cm)よりも高いCWSTを有し、約78ダイン/cm(約78×10−5N/cm)以上のCWSTを有することができる。いくつかの実施形態では、膜は、約82ダイン/cm(約82×10−5N/cm)以上のCWSTを有する。
[0057]湿式の若しくは乾式の酸化により、表面上にポリマーをコーティングする若しくは沈着させることにより、又はグラフト反応により、(例えば、CWSTに影響を及ぼすために、表面電荷、例えば正の若しくは負の電荷を含むために、及び/又は表面の極性若しくは親水性を変えるために)中空繊維膜の表面の特徴を改変することができる。改変として、例えば照射、極性モノマー若しくは荷電モノマー、荷電ポリマーによる表面のコーティング及び/又は硬化、並びに化学修飾を実行して表面上に官能基を付着させることが挙げられる。ガスプラズマ、蒸気プラズマ、コロナ放電、熱、ファンデグラフ型起電機、紫外線、電子ビーム等のエネルギー源への若しくは様々な他の形態の放射線への曝露により、又はプラズマ処理を使用する表面のエッチング若しくは沈着により、グラフト反応を活性化させることができる。
[0058]本発明の実施形態に従って様々な流体をろ過することができる。本発明の実施形態に係る中空繊維膜を、例えば診断的用途(例えば試料の調製及び/又は診断用の側方流動装置を含む)、インクジェット用途、医薬品産業用の流体のろ過、医学的用途用の流体のろ過(家庭での及び/又は患者の使用向け、例えば静脈内適用を含む、また、例えば血液等の体液のろ過(例えば白血球を除去するため)も含む)、エレクトロニクス産業用の流体のろ過(例えばマイクロエレクトロニクス産業におけるフォトレジスト流体のろ過)、飲食料品産業用の流体のろ過、清澄化、抗体含有流体及び/又はタンパク質含有流体のろ過、核酸含有流体のろ過、細胞検出(インサイチュを含む)、細胞採取、並びに/又は細胞培養流体のろ過を含む様々な用途で使用することができる。代替として又は追加として、本発明の実施形態に係る膜を、空気及び/若しくはガスをろ過するために使用することができる、並びに/又は通気用途(例えば液体ではなく空気及び/若しくはガスを通過させることを可能にする)に使用することができる。本発明の実施形態に係る膜を、例えば眼科用手術製品等の手術用の装置及び製品を含む様々な装置で使用することができる。
[0059]本発明の実施形態によれば、中空繊維膜を様々な構造で構成することができ、例えば中空繊維膜を束で配置することができ、場合により一端のみの封止束で配置することができる。
[0060]本発明の実施形態に係る中空繊維膜は典型的には、少なくとも1つの入口及び少なくとも1つの出口を備える並びに入口と出口との間に少なくとも1つの流体流路を規定する筐体内に配置され、少なくとも1枚の本発明の膜又は少なくとも1枚の本発明の膜を備えるフィルタは流体流路を横切ってフィルタ装置又はフィルタモジュールを実現する。ある実施形態では、入口及び第1の出口を備える並びに入口と第1の出口との間に第1の流体流路を規定する筐体、並びに少なくとも1枚の本発明の中空繊維膜又は少なくとも1枚の本発明の膜を備えるフィルタを備えるフィルタ装置が提供され、本発明の膜又は少なくとも1枚の本発明の膜を備えるフィルタは、第1の流体流路を横切って筐体内に配置される。
[0061]クロスフロー用途のために、少なくとも1枚の本発明の膜又は少なくとも1枚の本発明の膜を備えるフィルタは、少なくとも1つの入口及び少なくとも2つの出口を備える並びに入口と第1の出口との間に第1の流体流路を及び入口と第2の出口との間に第2の流体流路を少なくとも規定する筐体内に配置され、本発明の膜又は少なくとも1枚の本発明の膜を備えるフィルタは第1の流体流路を横切ってフィルタ装置又はフィルタモジュールを実現することが好ましい。例示的な実施形態では、フィルタ装置は、クロスフロー用フィルタモジュールと、入口、濃縮出口を備える第1の出口及び浸透出口を備える第2の出口を備える並びに入口及び第1の出口の間に第1の流体流路を並びに入口及び第2の出口の間に第2の流体流路を規定する筐体とを備え、少なくとも1枚の本発明の膜又は少なくとも1枚の本発明の膜を備えるフィルタが第1の流体流路を横切って配置される。
[0062]フィルタ装置又はフィルタモジュールは殺菌可能であることができる。入口及び1つ又は複数の出口をもたらす適切な形状の任意の筐体を用いることができる。
[0063]処理される流体に適合する、任意の不浸透性の熱可塑性プラスチック材料を含む任意の適切な硬質の不浸透性材料から筐体を製作することができる。例えば、ステンレス鋼等の金属から又はポリマー、例えばアクリル、ポリプロピレン、ポリスチレン若しくはポリカーボネート樹脂等の透明な若しくは半透明なポリマーから筐体を製作することができる。
[0064]以下の実施例は本発明を更に例示するが、当然のことながら、本発明の範囲を決して限定しないと解釈すべきである。

実施例1
[0065]本実施例は、処理済基材、樹脂ストック溶液及びナノ粒子ストック溶液を製造する方法を示す。
[0066]PVOHストック溶液(1):90℃で保持したジャケット付きケトル中において、10重量/重量%のPVOH(96%が加水分解されている、Scientific Polymer Products)と90%の脱イオン水とを組み合わせ、16時間にわたり200rpmで撹拌することにより、溶液を調製した。直径が1.5ミルであるポロカプロラクタム単フィラメントをPVOHストック溶液(1)中に浸漬し、2時間にわたり80℃でオーブン中に置いた。
[0067]樹脂ストック溶液(1):循環槽を使用して40℃で保持したジャケット付きケトル中において、30%(重量/重量)のPES樹脂(BASF、ウルトラソン(Ultrason)E 6020 P)、15%のN−メチルピロリドン及び55%のジメチルホルムアミドを、4時間にわたりオーバーヘッドミキサーを使用して800rpmで混合した。溶液を30分にわたり200mbarで真空下に置いて溶液を脱気した。
[0068]粒子ストック溶液(1):25℃で保持したジャケット付きフラスコ中において、1mol/Lのアンモニア、8.24mol/Lのエタノール、1mol/Lのメタノール、23.7mol/Lの水、0.15mol/Lのテトラエトキシシラン及び0.0078mol/Lのメタケイ酸ナトリウムから成る溶液を調製し、1時間にわたり200rpmで撹拌した。動的光散乱及びSEMは約570nmの粒子直径を示した。2回にわたり、粒子を遠心分離し、上清を移し、粒子をエタノール中で再懸濁させた。3回にわたり、粒子を遠心分離し、上清を移し、粒子を0.1%のトリエタノールアミンと共にジメチルホルムアミド中で再懸濁させた。ストック溶液は63%(重量/重量)の粒子の最終濃度を有した。
[0069]粒子ストック溶液(2):25℃で保持したジャケット付きフラスコ中において、0.9mol/Lのアンモニア、9.16mol/Lのエタノール、23.07mol/Lの水、0.15mol/Lのテトラエトキシシラン及び0.0078mol/Lの酢酸リチウムから成る溶液を調製し、1時間にわたり200rpmで撹拌した。動的光散乱及びSEMは約310nmの粒子直径を示す。2回にわたり、粒子を遠心分離し、上清を移し、粒子をエタノール中で再懸濁させた。3回にわたり、粒子を遠心分離し、上清を移し、粒子を0.1%のトリエタノールアミンと共にジメチルホルムアミド中で再懸濁させた。ストック溶液は55%(重量/重量)の粒子の最終濃度を有した。

実施例2
[0070]本実施例は、中空繊維膜の調製で使用するコーティング組成物の調製を示す。
[0071]コーティング組成物(1):樹脂ストック溶液(1)及び粒子ストック溶液(1)をPEG−1000及びPVP K90と共にフラスコ中で組み合わせ、40%(重量/重量)の粒子、11%のPES、0.5%のPEG−1000、0.5%のPVP K90、6%のNMP及び42%のDMFの最終濃度で2分にわたり30,000rpmで混合した。次いで、コーティング組成物(1)を30分にわたり200mbarで脱気した。
[0072]コーティング組成物(2):樹脂ストック溶液(1)及び粒子ストック溶液(2)をPEG−1000及びPVP K90と共にフラスコ中で組み合わせ、42%(重量/重量)の粒子、11%のPES、0.5%のPEG−1000、0.5%のPVP K90、5%のNMP及び41%のDMFの最終濃度で2分にわたり30,000rpmで混合した。次いで、コーティング組成物(2)を30分にわたり200mbarで脱気した。

実施例3
[0073]本実施例は、570nmである1種の粒子を鋳型としたゾーンを有するPES中空繊維を調製する方法を示す。
[0074]単フィラメントをコーティング組成物(1)中に浸し、60℃で15分にわたりオーブン中に置き、その後、1時間にわたり80℃で水中に浸漬した。コーティングしたフィラメントを30分にわたり1mol/LのHCl中に浸し、次いで18時間にわたり2mol/LのKOH中に浸し、フィラメントを18時間にわたり蟻酸中に浸すことにより除去した。次いで、中空繊維膜を2時間にわたり25℃で水により洗浄し、30分にわたり70℃で乾燥させた。断面のSEM像を図4に示す。細孔の第1のセットは直径が約570nmであり、細孔の第2のセットは直径が約171nmである。

実施例4
[0075]本実施例は、2種の粒子310nm、570nmを鋳型としたゾーンを有するPES中空繊維を調製する方法を示す。
[0076]単フィラメントをコーティング組成物(1)中に浸し、60℃で15分にわたりオーブン中に置き、その後コーティング組成物(2)中に浸し、60℃で15分にわたりオーブン中に置いた。次いで、コーティングしたフィラメントを1時間にわたり80℃で水中に浸漬し、30分にわたり1mol/LのHCl中に浸し、次いで18時間にわたり2mol/LのKOH中に浸した。フィラメントを18時間にわたり蟻酸中に浸すことにより除去した。次いで、中空繊維を2時間にわたり25℃で水により洗浄し、30分にわたり70℃で乾燥させた。断面のSEM像を図2に示す。内部領域における細孔の第1のセットは直径が約310nmであり、細孔の第2のセットは直径が約93nmである。外部領域における細孔の第1のセットは直径が約570nmであり、細孔の第2のセットは直径が約171nmである。

実施例5
[0077]本実施例は、2種の粒子570nm、310nmを鋳型としたゾーンを有するPES中空繊維を調製する方法を示す。
[0078]単フィラメントをコーティング組成物(2)中に浸し、60℃で15分にわたりオーブン中に置き、その後コーティング組成物(1)中に浸し、60℃で15分にわたりオーブン中に置いた。次いで、コーティングしたフィラメントを1時間にわたり80℃で水中に浸漬し、30分にわたり1mol/LのHCl中に浸し、次いで18時間にわたり2mol/LのKOH中に浸した。コアフィラメントを18時間にわたり蟻酸中に浸すことにより除去した。次いで、中空繊維を2時間にわたり25℃で水により洗浄し、30分にわたり70℃で乾燥させた。断面のSEM像を図3に示す。内部領域における細孔の第1のセットは直径が約570nmであり、細孔の第2のセットは直径が約171nmである。外部領域における細孔の第1のセットは直径が約310nmであり、細孔の第2のセットは直径が約93nmである。
[0079]本明細書で引用されている、出版物、特許出願及び特許を含む全ての参考文献は、それぞれの参考文献が参照により組み込まれることが個別に及び具体的に示された場合並びに本明細書に全体が記述された場合と同程度に、参照により本明細書に組み込まれる。
[0080]本発明を説明する文脈における(特に、以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「a」及び「an」並びに「the」並びに「少なくとも1つ」並びに同様の指示語の使用は、本明細書中に別段の指示がない又は文脈に明らかに矛盾しない限り、単数及び複数の両方を包含すると解釈すべきである。1つ又は複数の項目のリストに続いて用語「少なくとも1つの」の使用(例えば、「A及びBの内の少なくとも1つ」)は、本明細書に別段の指示がない又は文脈に明らかに矛盾しない限り、列挙した項目から選択される1項目(A若しくはB)又は列挙した項目の内の2つ以上の任意の組合せ(A及びB)を意味すると解釈すべきである。用語「含む(comprising)」、「有する」、「含む(including)」及び「含有する」は、別段の注記がない限りオープンエンド用語(即ち、「含むが限定されない」を意味する)として解釈すべきである。本明細書中における値の範囲の記述は、本明細書中に別段の指示がない限り、範囲内にあるそれぞれ別々の値に個別に言及する簡便な方法として役立つことを意図しているだけであり、それぞれ別々の値は、それらの値が本明細書中に個別に記述されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載した全ての方法を、本明細書に別段の指示がない又は文脈に明らかに矛盾しない限り任意の適切な順序で実施することができる。本明細書に示した任意の及び全ての例、又は例示的な言葉(例えば「等」)の使用は、本発明をより明らかにすることを意図しているだけであり、別段の主張がない限り本発明の範囲に制限を加えるものではない。本明細書中の言葉は、本発明の実施に不可欠な任意の非請求要素を示すと解釈すべきではない。
[0081]本発明を実施するための、本発明者らに既知である最良の形態を含む本発明の好ましい実施形態が本明細書に記載される。これらの好ましい実施形態の変形は、前述の記載を読むことにより当業者に明らかになることができる。本発明者らは、当業者が必要に応じてそのような変形を用いることを予期しており、本発明者らは、本発明が本明細書に具体的に記載したのとは別の方法で行なわれることを意図する。従って、本発明は、準拠法により許容されているように、本明細書に添付した特許請求の範囲に列挙された主題の全ての変形及び等価物を含む。更に、全ての可能な変形における前述した要素の任意の組み合わせは、本明細書に別段の指示がない又は文脈に明らかに矛盾しない限り本発明に包含される。

Claims (10)

  1. 中空繊維膜を製造する方法であって、
    (a)溶媒、溶解性シリカナノ粒子、及び膜形成ポリマーを含む少なくとも1種のコーティング組成物を形成するステップ、
    (b)前記少なくとも1種のコーティング組成物をフィラメントにコーティングするステップ、
    (c)前記フィラメントにコーティングした前記コーティング組成物又は前記コーティング組成物の相反転を実行するステップ、
    (d)前記溶解性シリカナノ粒子を溶解させ、及び前記コーティングしたフィラメントから前記フィラメントを除去して中空繊維膜を得るステップ、並び
    (e)(d)で得た前記中空繊維膜を洗浄するステップ
    を含み、
    前記溶解性シリカナノ粒子は、(1)水酸化アンモニウムと組み合わせて、第Ia族又は第IIa族の金属の塩の存在下で又はメタロイド化合物の存在下で、水媒体中でオルトケイ酸塩とアルコール又はアルコールの混合物とを反応させるステップ、及び(2)得られるナノ粒子を単離するステップを含む方法により調製され、1.93〜1.96g/cmの粒子密度を有する、
    方法。
  2. 第1のコーティング組成物及び第2のコーティング組成物であって、それぞれが(a)における溶媒、溶解性シリカナノ粒子のセット、及び膜形成ポリマーを含む第1のコーティング組成物及び第2のコーティング組成物を形成するステップ、並びに
    前記第1の及び第2のコーティング組成物を(b)における前記フィラメントにコーティングするステップ
    を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のコーティング組成物中における前記溶解性シリカナノ粒子の粒径が前記第2のコーティング組成物中における前記溶解性シリカナノ粒子の粒径と異なる、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1のコーティング組成物中における前記膜形成ポリマーが前記第2のコーティング組成物中における前記膜形成ポリマーと異なる、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記第1のコーティング組成物中における前記溶媒が前記第2のコーティング組成物中における前記溶媒と異なる、請求項2〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記フィラメントがポリマーフィラメントである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記ポリマーフィラメントを剥離剤で前処理している、請求項6に記載の方法。
  8. 前記少なくとも1種のコーティング組成物を浸漬コーティングによりコーティングする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記相反転を、前記コーティングしたフィラメントを加熱することにより実行する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 流体をろ過する方法であって、前記流体を請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法によって得られる中空繊維膜に通すステップを含む方法。
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