JP6350240B2 - ファンシュラウド - Google Patents

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Description

本発明は、送風ファンへ空気を導くファンシュラウドの構造に関するものである。
従来、モータで回転駆動される電動送風機において、ファン回転数の制御用にレジスタ等の電気部品を使用する場合にはその電気部品を空冷するために、その電気部品はファンシュラウドに取り付けられる。そのため、ファンシュラウドにおいて空気が流れる経路途中に、電気部品を配置するためのボックス状のボックス空間が形成される必要がある。例えば、そのボックス空間は、空気をファンへ案内する導風部としての母線部に形成される。
しかし、ファンが回転駆動させられると空気がファンシュラウドの母線部に沿って流れてファンへ吸い込まれるが、ファンシュラウドの母線部にボックス空間が形成されている場合、その母線部に導かれて流れる空気に、ボックス空間の存在に起因した圧力変動が発生する。そして、その空気の圧力変動により、ファン騒音、特にそのファン騒音に含まれるファン回転数の一次成分が悪化するおそれがある。
このような電気部品の配置に起因したファン騒音の悪化を抑制する構造を備えたファンシュラウドが、例えば特許文献1に開示されている。その特許文献1のファンシュラウドは、熱交換器とモータ駆動のファンの周りとの間を塞ぎ、送風路を形成するように配置されている。また、ファンモータ制御用の電子部品がファンシュラウドの送風路外に設置されている。ファンシュラウドには、送風吐出孔と、その送風吐出孔の開口縁部に隣接しファンの外周縁部に向けて開口する導入口と、その導入口からファンの風の一部を導入して電子部品に吹き付ける導風路とが形成されている。
特許文献1のファンシュラウドは、このように構成されることで、車両前後方向のレイアウト性の悪化、放熱性能の悪化、及び、騒音の悪化を来すことなしに、例えばファンモータ制御用の電子部品等である発熱体を効率的に冷却することができるとされている。
特開2008−309121号公報
特許文献1のファンシュラウドは、電子部品等の電気部品を空冷する構造を、確かに備えている。しかしながら、電気部品へ空気を導くために導風路を余分に形成する必要があり、特許文献1のファンシュラウドは、ファンシュラウドの構造が複雑になり過ぎるという新たな課題を生じていた。例えば、ファンシュラウドの構造が特許文献1に開示されたように複雑になると、ファンシュラウドが射出成形で製作される場合にはその射出成形用の金型が複雑になり、その分、金型製作に要する工数および金型製作費用が嵩むことにつながる。或いは、ファンシュラウドを射出成形で製作することができないということも生じ得る。
本発明は上記点に鑑みて、構造の複雑化を抑えつつ、電気部品が配置されたことに起因した騒音の悪化を抑えることができるファンシュラウドを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載のファンシュラウドの発明では、ファン軸心(CLf)を中心として回転することでファン軸心の軸方向(DRa)における軸方向一方側から空気を吸い込むファン(14)を収容するファン収容孔(161a)が形成されたファン収容部(161)と、
ファン収容孔からファン軸心の径方向(DRr)の外側へ拡がるように形成され且つ空気がファンへ収束して吸い込まれるようにその空気を案内するダクト導風面(162a)を有し、そのダクト導風面の一部にてそのダクト導風面から窪み電気部品(17)が配置される凹空間(162j)が形成されたダクト部(162)とを備え、
凹空間はファン収容孔に隣接して設けられ、
ダクト部は、凹空間の底を形成する凹底面(162k)と、その凹底面に対して軸方向一方側へ突き出ており、凹空間とファン収容孔との間を区切るように配置されている区切り壁(162d)とを有し、
その区切り壁は、軸方向におけるその区切り壁の基端(162g)から先端(162h)までの壁高さ(Hw)がその区切り壁の基端からファン収容孔の軸方向一方側の一方端(161b)までの高さ(Hop)よりも低くなるように形成されていることを特徴とする。
上述の発明によれば、区切り壁は、軸方向におけるその区切り壁の壁高さがファン収容孔の高さよりも低くなるように形成され、電気部品が配置される凹空間とファン収容孔との間を区切るように配置されているので、その区切り壁が設けられていない構成と比較して、ファン作動時に空気が凹空間へ流れ込むことに起因して生じる空気の圧力変動を抑えることができる。そして、電気部品が配置されたことに起因した騒音はその空気の圧力変動が大きいほど大きくなるので、区切り壁がその圧力変動を抑えることで、その騒音の悪化を抑えることができる。
また、区切り壁は、凹空間の凹底面に対して軸方向一方側へ突き出ている壁であるので、例えば特許文献1のファンシュラウド構造が採用される場合と比較して、ファンシュラウド構造の複雑化を抑えることが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
本発明が適用されたファンシュラウド16を有する送風機10の斜視図である。 図1のII部分を拡大した拡大斜視図であって、ファンシュラウド16単体を示した図である。 図2のIII−III断面図である。 図2のIV矢視図である。 図4の実施形態に対する比較例において矢印IV方向からファンシュラウド16を見たIV矢視図であって、図4に相当する図である。 図4の実施形態と図5の比較例とのそれぞれでファン14の騒音を測定した結果を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、後述する他の実施形態を含む以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されたファンシュラウド16を有する送風機10の斜視図である。図1に示す送風機10は、ラジエータ12(図3参照)に外気すなわち空気を流す車両用の軸流送風機である。ラジエータ12は、車両の走行用エンジンの冷却水を外気と熱交換させることにより冷却する熱交換器である。
送風機10は、ラジエータ12に対し車両後方に配設されている。具体的に、送風機10は、ラジエータ12に対し、そのラジエータ12を通過する空気流れの下流側に設けられており、ラジエータ12を通過した空気を吸引して車両後方へ吹き出すものである。なお、ラジエータ12は、各図を見易く表示するために、図3にのみ二点鎖線で示されている。
図1に示す送風機10は、軸流式のファン14と、ファンシュラウド16と、ファン14を回転駆動する不図示の電動機と、レジスタ17とを備えている。例えばその電動機は、ステーすなわち支持部材でファンシュラウド16に固定されている。
ファン14は、ファン軸心CLfを中心として回転することで、ファン軸方向DRa(図3参照)における一方側すなわち軸方向一方側から空気を吸い込む。そのファン軸方向DRaとはファン軸心CLfの軸方向のことである。図1に示すように、ファン14は、電動機の回転軸に一体回転するように連結されているモータ取付部18と、モータ取付部18から放射状に延びる複数のブレード20と、外周リング22とを備えている。ファン14は、電動機によってファン軸心CLfまわりに回転させられ、それによりラジエータ12に通風する。ファン軸心CLfは、例えば車両の前後方向と平行になっている。
複数のブレード20はファン軸心CLfまわりに配置され、モータ取付部18から放射状に延びるように形成されている。複数のブレード20はそれぞれ翼形状を成している。
外周リング22は、ファン14の外周部分に設けられている。具体的には、外周リング22は、ブレード20の先端である外周端20aを相互に周方向に連結するものであり、ファン軸心CLfを中心とした円環状に形成されている。
ファンシュラウド16は、ラジエータ12(図3参照)に例えばボルト止め等により固定され接続されている。そして、ファンシュラウド16は、ラジエータ12を通過した空気をファン14へと導く。ファンシュラウド16は、例えば射出成形などによって成形され、ポリプロピレンなどの樹脂で構成されている。図1のファンシュラウド16には2つのファン14が取り付けられるが、図1の送風機10は、図1の中の右側のファン14が未装着の状態で図示されている。
ファンシュラウド16は、図1および図2に示すように、ファン収容部161とダクト部162とを備えている。図2は、図1のII部分を拡大した拡大図であって、ファンシュラウド16単体を示した図である。
ファン収容部161は、ファンシュラウド16のうちファン14が収容される部位であり、ファン収容部161の内側には、ファン軸心CLfを中心とするファン収容孔161aが形成されている。ファン軸心CLfに直交するファン収容孔161aの断面は円状を成しており、ファン収容孔161a内にはファン14が収容されている。
また、ファン収容部161は収容孔凸部163を有している。その収容孔凸部163は、図2および図3に示すように、ファン径方向DRrの隙間である径方向隙間をファン14の外周リング22との間に形成しつつ、ファン収容孔161aの内側へ向けてファン径方向DRrに張り出している。言い換えれば、収容孔凸部163は、ファン収容孔161aを形成する収容孔側面161cから径方向内側へ向けて張り出している。そして、収容孔凸部163は、ファン軸心CLfまわりの周方向すなわちファン周方向へ延びるように形成されている。従って、収容孔凸部163は、ファン軸心CLfを中心として略円環状に形成され、ファン14の外周リング22に対して径方向隙間を空けてその外周リング22を取り囲むように配置されている。なお、図3は、図2のIII−III断面図である。また、ファン径方向DRrとはファン軸心CLf(図1参照)の径方向である。
図3に示すように、ファン14はリング鍔部24を有している。そのリング鍔部24は、外周リング22の軸方向一方側の一方端221からファン径方向DRrの外側へ鍔状に張り出している。リング鍔部24は外周リング22の全周にわたって設けられており、円環形状を成している。リング鍔部24が有する軸方向一方側の一側面241は、ファン14における軸方向一方側の端面になっている。そして、ファン14は、リング鍔部24の一側面241がファン収容孔161aの軸方向一方側の一方端161bに対しファン軸方向DRaにおいて同じ位置になるように配置されている。
ファン収容部161の収容孔凸部163は軸方向一方側に一方端163aを有し、その収容孔凸部163の一方端163aは、軸方向一方側とは反対の軸方向他方側を向いたリング鍔部24の他側面242に対してファン軸方向DRaに間隙を形成している。なお、ラジエータ12には空気が図3の矢印FLinのように軸方向一方側から流入するので、その軸方向一方側を軸方向上流側と呼んでもよく、軸方向他方側を軸方向下流側と呼んでもよい。
また、収容孔凸部163はファン径方向DRrの内側を向いた内周面163bを有し、外周リング22はファン径方向DRrの外側を向いた外周面222を有している。その収容孔凸部163の内周面163bは、ファン径方向DRrにおいて、外周リング22の外周面222に対し間隙を形成すると共に相対向している。
ファンシュラウド16のダクト部162は、ラジエータ12を通過した空気をファン収容孔161aの空気流入口である一方端161bへ収束させつつ案内する。そのために、ダクト部162はダクト導風面162aを有している。そのダクト導風面162aは、図2および図3に示すように、ファン収容孔161aの一方端161bからファン径方向DRrの外側へ拡がるように形成されている。言い換えれば、ダクト導風面162aは、収容孔側面161cの一方端161dからファン径方向DRrの外側へ拡がるように形成されている。従って、ファン径方向DRrにおけるダクト導風面162aの内周端162bは、ファン収容孔161aの一方端161bの周縁を形成し、収容孔側面161cの一方端161dに一致している。すなわち、ファン軸方向DRaにおいてダクト導風面162aの内周端162bの軸方向位置は、ファン収容孔161aの一方端161bの軸方向位置、言い換えれば収容孔側面161cの一方端161dの軸方向位置と同じになっている。ダクト導風面162aは、例えば軸方向一方側を向いた平面または軸方向一方側から僅かにファン径方向DRrの内側を向いた錐面となっている。
この構成により、ファン14へ吸入される空気はダクト導風面162aに沿って流れる。すなわち、ダクト導風面162aは、ラジエータ12を通過してファン14へ吸入される空気がファン14へ収束して吸い込まれるようにその空気を案内する。
ダクト部162には、ダクト導風面162aの一部にてダクト導風面162aから軸方向他方側へ窪んだ凹空間162jが形成されている。この凹空間162jは、ファン収容孔161aに隣接して設けられている。詳細には、凹空間162jは、ファン収容孔161aに並んで、且つ、そのファン収容孔161aに対しファン径方向DRrの外側に配置されている。そのため、凹空間162jは、ファン径方向DRrにおいてファン収容孔161aへ連通している。
また、ダクト部162の凹空間162j内には、図3に示すように、レジスタ17が配置されている。レジスタ17は、通電される部品すなわち電気部品の一種であり、ファン14を回転駆動する電動機の回転数制御に用いられる部品である。このレジスタ17は、例えばダクト導風面162aから突き出ないように凹空間162j内に配置されている。
また、ダクト部162は、凹空間162jの底を形成する凹底面162kと、区切り壁162dとを有している。その凹底面162kは、ダクト導風面162aの構成部分から延設された延設部分162eと、その延設部分162eに形成された孔に嵌め込まれ延設部分162eと一体的に設けられたレジスタ支持板162fとによって形成されている。そのレジスタ支持板162fにはレジスタ17が固定され支持されている。
区切り壁162dは、凹底面162kに対して軸方向一方側へ突き出たリブ状の壁であり、凹空間162jとファン収容孔161aとの間を区切るように配置されている。すなわち、区切り壁162dは、凹空間162jとファン収容孔161aとの境目に設けられている。
また、図2および図3に示すように、ファン軸方向DRaにおける区切り壁162dの高さは、ファン収容孔161aよりも低くなっている。詳細に言うと、図3に示すように、区切り壁162dは、ファン軸方向DRaにおける区切り壁162dの基端162gから先端162hまでの壁高さHwが区切り壁162dの基端162gからファン収容孔161aの一方端161bまでの高さHopよりも低くなるように形成されている。従って、凹空間162jはファン収容孔161aに対してファン径方向DRrに連通しているものの、その連通している連通範囲が区切り壁162dによってファン軸方向DRaに狭められている。
また、図2および図3に示すように、区切り壁162dは、収容孔凸部163とファン周方向へ連続的に連なるように形成されており、その収容孔凸部163を含む円環形状の一部分を構成するように設けられている。詳細には、区切り壁162dの先端162hは、ファン軸方向DRaにおいて区切り壁162dの先端162hの位置が収容孔凸部163の一方端163aの位置に対して揃うように且つその一方端163aへ連続的に連なるように設けられている。その区切り壁162dの先端162hの位置が収容孔凸部163の一方端163aの位置に対して揃うこととは、それらの位置が互いに同じになることだけでなく略同じになることを含む意味である。本実施形態では例えば、ファン軸方向DRaにおいて区切り壁162dの先端162hの位置は収容孔凸部163の一方端163aの位置と同じになっている。
そして、区切り壁162dはファン径方向DRrの内側を向いた内周面162iを有し、その区切り壁162dの内周面162iは、収容孔凸部163の内周面163bへ連続的に連なるように形成されている。すなわち、区切り壁162dの内周面162iは、収容孔凸部163の内周面163bを含む円筒内面形状の一部分を構成している。
また、区切り壁162dとファン14との関係について見れば、図3に示すように、区切り壁162dは、その区切り壁162dの壁高さHwが区切り壁162dの基端162gから外周リング22の一方端221までのファン軸方向DRaの高さHrgよりも低くなるように形成されている。詳細には、区切り壁162dは、ファン14のリング鍔部24に対して軸方向他方側に配置されている。そして、区切り壁162dの先端162hは、リング鍔部24の他側面242に対してファン軸方向DRaに間隙を形成している。
このように構成された送風機10では、ファンシュラウド16のファン収容孔161aよりもファン径方向DRrの外側でラジエータ12から流出した空気は、図3の矢印FLaのようにダクト導風面162aに沿ってファン14へと流れる。そのダクト導風面162aに沿って流れる空気の一部は、矢印FLbのようにダクト部162の凹空間162jへ一旦流入してからファン14へと吸い込まれる。そして、その凹空間162jへ流れ込んだ空気によって凹空間162j内のレジスタ17が空冷される。
上述したように、本実施形態によれば、ファンシュラウド16の区切り壁162dは、区切り壁162dの壁高さHwがファン収容孔161aの高さHopよりも低くなるように形成され、レジスタ17が配置されている凹空間162jとファン収容孔161aとの間を区切るように配置されている。従って、その区切り壁162dが設けられていない構成と比較して、ファン作動時に空気が凹空間162jへ流れ込むことに起因して生じる空気の圧力変動を抑えることができる。そして、レジスタ17が配置されたことに起因した騒音はその空気の圧力変動が大きいほど大きくなるので、区切り壁162dがその圧力変動を抑えることで、その騒音の悪化を抑えることができる。
この騒音悪化の抑制に関して本実施形態と区切り壁162dが設けられていない比較例とを対比して説明する。本実施形態では、図2のIV矢視図である図4に示すように、区切り壁162dが設けられている。その一方で、本実施形態と対比される比較例では、図5に示すように、区切り壁162dが設けられておらず、ファン径方向DRrから見ると、ファンシュラウド16の凹空間162jは、本実施形態よりもファン収容孔161aへ大きく開放されている。図5は、上記比較例において矢印IV方向(図2参照)からファンシュラウド16を見たIV矢視図であって、図4に相当する図である。図4および図5では、ファンシュラウド16単体が表示されている。
本実施形態と比較例とのそれぞれでファン14の騒音を測定した結果が図6のグラフに示されている。その騒音測定では、ファン14を回転させる電動機を予め定められた一定回転数で回転させて、ファン14の騒音を測定した。その結果、図6に示すように、本実施形態では、比較例に対し、ファン14の回転数と同じ周波数であるファン1次周波数における音の強度(レベル)が矢印LVで示すように小さくなった。
この図6に示すように、本実施形態では、レジスタ17の冷却に必要な冷却風を確保した上で、ファン14の作動時における空気の圧力変動すなわち矢印FLb(図3参照)のようにダクト部162の凹空間162jへ流入する空気流れに起因した圧力変動を区切り壁162dによって抑えることで、ファン1次周波数(図6参照)における音の強度、すなわちファン騒音のファン1次周波数成分を低減することができる。そして、図1の送風機10に限らず、レジスタ17等の電気部品を搭載した一般的な電動送風機でもダクト部162の凹空間162jとファン収容孔161aとの間に区切り壁162dを設けることは容易であるので、一般的な電動送風機においても区切り壁162dを設けることで、同様の効果を得ることが可能である。
また、ファンシュラウド16の区切り壁162dは、ダクト部162の凹底面162kに対して単に軸方向一方側へ突き出ている壁であるので、例えば特許文献1のファンシュラウド構造が採用される場合と比較して、ファンシュラウド構造の複雑化を抑えることが可能である。そのようなファンシュラウド構造の複雑化の抑制により、例えば、ファンシュラウド16を射出成形するための金型が複雑になることを回避できると共に、その金型製作費用の低減を図ることが可能である。
また、本実施形態によれば、区切り壁162dは、ファン周方向へ収容孔凸部163と連続的に連なるように形成されているので、区切り壁162dと収容孔凸部163との境界における空気流れの乱れを抑え、その空気流れの乱れに起因した騒音発生を抑えることが可能である。
また、本実施形態によれば、区切り壁162dの先端162hは、ファン軸方向DRaにおいてその先端162hの位置が収容孔凸部163の一方端163aの位置に対して同じになるように且つその収容孔凸部163の一方端163aへ連続的に連なるように設けられている。このことによっても、区切り壁162dと収容孔凸部163との境界における空気流れの乱れを抑え、その空気流れの乱れに起因した騒音発生を抑えることが可能である。
また、本実施形態によれば、区切り壁162dの内周面162iは、収容孔凸部163の内周面163bへ連続的に連なるように形成されている。このことによっても、区切り壁162dと収容孔凸部163との境界における空気流れの乱れを抑え、その空気流れの乱れに起因した騒音発生を抑えることが可能である。
(他の実施形態)
(1)上述の実施形態において、送風機10は、ラジエータ12に空気を流通させるためのものであるが、例えば冷媒を凝縮させる凝縮器など、ラジエータ12以外の熱交換器に空気を流通させるものであっても差し支えない。更に言えば、送風機10は、熱交換器以外の装置に空気を流すものであっても差し支えない。
(2)上述の実施形態において、ファン14は軸流式ファンであるが、軸方向一方側から空気を吸い込むファンであればファン形式に限定はなく、例えばファン14は斜流式ファンであってもよい。
(3)上述の実施形態において、ファンシュラウド16の凹空間162j内にはレジスタ17が配置されているが、凹空間162j内に配置されるものは電気部品であれば特に限定はなく、例えばレジスタ17に替えて、PWM制御用の電気部品が凹空間162j内に配置されていても差し支えない。また、凹空間162j内の電気部品は1つである必要はなく、複数の電気部品が凹空間162j内に配置されていても差し支えない。
(4)上述の実施形態において、レジスタ17を空冷するためにレジスタ17は凹空間162j内に配置されているが、空冷する必要のない電気部品が凹空間162j内に配置されていても差し支えない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
14 ファン
16 ファンシュラウド
17 レジスタ(電気部品)
161 ファン収容部
161a ファン収容孔
162 ダクト部
162a ダクト導風面
162d 区切り壁
162j 凹空間
162k 凹底面

Claims (6)

  1. ファン軸心(CLf)を中心として回転することで前記ファン軸心の軸方向(DRa)における軸方向一方側から空気を吸い込むファン(14)を収容するファン収容孔(161a)が形成されたファン収容部(161)と、
    前記ファン収容孔から前記ファン軸心の径方向(DRr)の外側へ拡がるように形成され且つ前記空気が前記ファンへ収束して吸い込まれるように該空気を案内するダクト導風面(162a)を有し、該ダクト導風面の一部にて該ダクト導風面から窪み電気部品(17)が配置される凹空間(162j)が形成されたダクト部(162)とを備え、
    前記凹空間は前記ファン収容孔に隣接して設けられ、
    前記ダクト部は、前記凹空間の底を形成する凹底面(162k)と、該凹底面に対して前記軸方向一方側へ突き出ており、前記凹空間と前記ファン収容孔との間を区切るように配置されている区切り壁(162d)とを有し、
    該区切り壁は、前記軸方向における該区切り壁の基端(162g)から先端(162h)までの壁高さ(Hw)が該区切り壁の基端から前記ファン収容孔の前記軸方向一方側の一方端(161b)までの高さ(Hop)よりも低くなるように形成されていることを特徴とするファンシュラウド。
  2. 前記ファン収容部は、前記ファンとの間に径方向隙間を形成しつつ前記ファン収容孔の内側へ向けて前記径方向に張り出し前記ファン軸心まわりの周方向へ延びる収容孔凸部(163)を有し、
    前記区切り壁は、前記収容孔凸部と前記周方向へ連続的に連なるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載のファンシュラウド。
  3. 前記収容孔凸部は前記軸方向一方側に一方端(163a)を有し、
    前記区切り壁の先端は、前記軸方向において該区切り壁の先端の位置が前記収容孔凸部の一方端の位置に対して揃うように且つ前記収容孔凸部の一方端へ連続的に連なるように設けられていることを特徴とする請求項2に記載のファンシュラウド。
  4. 前記収容孔凸部は前記径方向の内側を向いた内周面(163b)を有すると共に、前記区切り壁も前記径方向の内側を向いた内周面(162i)を有し、
    前記区切り壁の内周面は、前記収容孔凸部の内周面へ連続的に連なるように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載のファンシュラウド。
  5. 前記ファンは、前記ファン軸心まわりに配置された複数のブレード(20)と、該複数のブレードの外周端(20a)を相互に連結する円環状の外周リング(22)とを有する軸流式ファンであり、
    前記区切り壁は、前記壁高さが前記区切り壁の基端から前記外周リングの前記軸方向一方側の一方端(221)までの前記軸方向の高さ(Hrg)よりも低くなるように形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のファンシュラウド。
  6. 前記ファンは、前記ファン軸心まわりに配置された複数のブレード(20)と、該複数のブレードの外周端(20a)を相互に連結する円環状の外周リング(22)と、前記外周リングの前記軸方向一方側の一方端(221)から前記径方向の外側へ鍔状に張り出したリング鍔部(24)とを有する軸流式ファンであり、
    前記区切り壁は、前記リング鍔部に対し前記軸方向における前記軸方向一方側とは反対の軸方向他方側に配置されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載のファンシュラウド。
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