JP4123575B2 - 車両用電動ファン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ、冷凍サイクルの冷媒凝縮器等の被冷却機器に冷却空気(外気)を送風する車両用電動ファン装置に関するもので、特に、ファン駆動用電動モータへの電気配線構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車両用電動ファン装置においては、送風ファンと、この送風ファンに連結され、送風ファンを駆動する電動モータと、この電動モータを保持、固定するとともに送風ファンの外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウドとを備えており、このファンシュラウドをラジエータ等の被冷却機器に装着している。
【0003】
ところで、電動モータの作動断続および回転数制御のための電気回路部を電気配線するために、ファンシュラウドのデッドスペース部にリレー等の電気部品を収納する電気接続箱を配置することが知られている。
この従来技術は具体的には、ファンシュラウドの上方隅部、あるいは送風ファンを2個並列配置するタイプの場合には、2個の送風ファンの上方中間部位等のデッドスペース部に箱体部を樹脂製ファンシュラウドと一体成形し、この箱体部内にリレー等の電気部品を収納するものである。
【0004】
この従来技術によれば、ファンシュラウドのデッドスペースを利用して、リレー等の電気部品を配置することができるので、エンジンルーム等の他の部位に電気接続箱の配置スペースを特別に設定する必要がなくなり、省スペースを図ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術では、電気接続箱の箱体部を樹脂製ファンシュラウドに単に一体成形しているだけであって、電気配線の具体的取り回しの作業性等について配慮されたものではない。
すなわち、ファンシュラウドと一体成形の箱体部内に電気部品を収納する構成であっても、車両側の電気配線と電気接続するためには、箱体部の蓋部をその都度、一旦開けて、箱体部内の電気部品のコネクタ部に車両側の電気配線を接続し、その後に蓋部を閉じるという作業が必要であり、電気接続作業が面倒である。
【0006】
また、箱体部の蓋部の開閉作業を廃止するため、箱体部内の電気部品から予め箱体部外部へ電気配線を取り出しておき、この配線の先端部にコネクタ部を設けることが考えられるが、この場合は、箱体部内の電気部品から箱体部外部に取り出される電気配線およびその先端のコネクタ部が必要となり、部品コストが高くつく。
【0007】
また、ファン駆動用電動モータに電気配線を設け、このモータ側電気配線の先端を箱体部内の電気部品に電気接続しているので、この電気接続作業のためにやはり箱体部の蓋部を開閉する必要があり、電気接続作業が面倒であった。
本発明は上記点に鑑み、ファンシュラウドのデッドスペースを利用して、リレー等の電気部品を収納する電気接続箱を配置する車両用電動ファン装置において、電気接続作業の簡略化を図ることを目的とする。
【0008】
また、本発明は車両用電動ファン装置において、電気配線の部品コストを低減することを他の目的とする。
また、本発明は車両用電動ファン装置において、リレー等の電気部品の放熱効果を向上することを他の目的とする。
また、本発明は車両用電動ファン装置において、リレー等の電気部品の防水効果を向上することを他の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、ファン駆動用電動モータ(13、14)を保持、固定するとともに送風ファン(11、12)の外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウド(10)を備え、
このファンシュラウド(10)に、電動モータ(13、14)への通電を制御する電気部品(40、48)を収容する電気接続箱(30)を配置する車両用電動ファン装置において、
電気接続箱(30)の外面に、電気部品(40、48)と、車両側電気配線との間の接続を行うためのコネクタ(35A、36A)を水平方向に向くように形成し、
ファンシュラウド(10)は樹脂製であり、ファンシュラウド(10)に一体成形された本体ケース(31)と、電気部品(40、48)を有する回路部(32)と、本体ケース(31)の上方開口部を閉塞する上蓋部(33)とにより、電気接続箱(30)を構成し、
回路部(32)の電気部品として、電気絶縁材料からなる板材の表面に導体部(42)を固定している回路基板(40)と、導体部(42)に電気接続された電気部品(48)とを有しており、
回路部(32)は回路基板(40)を支持する支持板(34)を有し、この支持板(34)を本体ケース(31)に固定するとともに、この支持板(34)にコネクタ(35A、36A)を配置し、
本体ケース(31)の底面壁部(31d)のうち、支持板(34)に隣接する部位に開口部(31g)が形成されており、
電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を電気接続箱(30)の内部から開口部(31g)を通して外部へ取り出し、電気配線(50)を電動モータ(13、14)に接続するようにし、
さらに、支持板(34)に、開口部(31g)の上方を所定間隔開けて覆う防水壁(34a)が形成されていることを特徴としている。
【0010】
これによると、電気接続箱(30)の外面にコネクタ(35A、36A)が予め装備されているので、このコネクタ(35A、36A)に車両側電気配線を接続するのみで、電気接続箱(30)と車両側電気配線との電気接続を終えることができ、しかも、コネクタ(35A、36A)が水平方向に向いているから、車両エンジンルームのような狭隘なスペースでも、作業者は楽な姿勢で電気接続作業を容易に行うことができる。
【0011】
なお、上記コネクタ(35A、36A)の水平方向とは厳密な意味の水平方向だけに限定されるものではなく、水平方向から若干の角度傾けても電気接続作業の作業性に変わりはない。それ故、請求項1における「水平方向」という用語は厳密な意味の水平方向と水平方向から若干の角度傾いている略水平方向の両方を包含する用語として用いている。
【0012】
また、請求項1記載の発明では、電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を電気接続箱(30)の内部から外部へ取り出し、この電気配線(50)を電動モータ(13、14)に接続するようにしているから、電気接続箱(30)から予め取り出した電気配線(50)にて電動モータ(13、14)との電気接続を行うことができるので、接続作業時に電気接続箱(30)側の蓋部の開閉等を必要とせず、接続作業を極めて簡単に行うことができる。
しかも、請求項1記載の発明では、電気配線(50)を取り出すための開口部(31g)を底面壁部(31d)に形成しているから、開口部(31g)に排水口機能を兼務させることができる。
さらに、請求項1記載の発明では、支持板(34)に、開口部(31g)の上方を所定間隔開けて覆う防水壁(34a)を形成しているから、防水壁(34a)により開口部(31g)部分に迷路構造を形成して、開口部(31g)から電気接続箱(30)内部への水分侵入を良好に抑制できる。
請求項2記載の発明では、請求項1に記載の車両用電動ファン装置において、本体ケース(31)の背面壁部(31c)に、本体ケース(31)の内部を送風ファン(11、12)の吸込側に連通させる通気穴(53)を開けて、外部の空気を開口部(31g)から本体ケース(31)の内部に流入させ、さらに通気穴(53)から送風ファン(11、12)の吸込側に吸い込ませるようにしたことを特徴とする。
これによると、送風ファン(11、12)の作動に伴って電気接続箱(30)内部に強制的な空気流を形成することができ、そのため、この空気流により電気部品(40、48)からの発生熱を効果的に外部へ放出することができる。従って、電気部品(40、48)が異常高温となることを未然に防止して、電気部品(40、48)の機能を長期にわたって良好に維持できる。
請求項3記載の発明では、ファン駆動用電動モータ(13、14)を保持、固定するとともに送風ファン(11、12)の外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウド(10)を備え、
このファンシュラウド(10)に、電動モータ(13、14)への通電を制御する電気部品(40、48)を収容する電気接続箱(30)を配置する車両用電動ファン装置において、
電気接続箱(30)の外面に、電気部品(40、48)と車両側電気配線との間の接続を行うためのコネクタ(35A、36A)を水平方向に向くように形成し、
ファンシュラウド(10)は樹脂製であり、ファンシュラウド(10)に一体成形された本体ケース(31)と、電気部品(40、48)を有する回路部(32)と、本体ケース(31)の上方開口部を閉塞する上蓋部(33)とにより、電気接続箱(30)を構成し、
本体ケース(31)の底面壁部(31d)に開口部(31g)が形成されており、
電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を電気接続箱(30)の内部から開口部(31g)を通して外部へ取り出し、
電気配線(50)を電動モータ(13、14)に接続するようにし、
本体ケース(31)の背面壁部(31c)に、本体ケース(31)の内部を送風ファン(11、12)の吸込側に連通させる通気穴(53)を開けて、
外部の空気を開口部(31g)から本体ケース(31)の内部に流入させ、さらに通気穴(53)から送風ファン(11、12)の吸込側に吸い込ませるようにしたことを特徴としている。
これによると、請求項1と同様に、電気接続箱(30)の外面にコネクタ(35A、36A)が予め装備されているので、このコネクタ(35A、36A)に車両側電気配線を接続するのみで、電気接続箱(30)と車両側電気配線との電気接続を簡単に終えることができる。しかも、コネクタ(35A、36A)が水平方向に向いているから、車両エンジンルームのような狭隘なスペースでも、作業者は楽な姿勢で電気接続作業を容易に行う ことができる。
また、請求項3記載の発明では、請求項1と同様に、電気接続箱(30)から予め取り出した電気配線(50)にて電動モータ(13、14)との電気接続を行うことができるので、接続作業時に電気接続箱(30)側の蓋部の開閉等を必要とせず、接続作業を極めて簡単に行うことができる。
しかも、請求項3記載の発明では、電気配線(50)を取り出すための開口部(31g)を底面壁部(31d)に形成しているから、開口部(31g)に排水口機能を兼務させることができる。
さらに、請求項3記載の発明では、請求項2と同様に、外部の空気を開口部(31g)から本体ケース(31)の内部に流入させ、さらに通気穴(53)から送風ファン(11、12)の吸込側に吸い込ませるようにしているから、送風ファン(11、12)の作動に伴って電気接続箱(30)内部に強制的な空気流を形成することができる。
そのため、この空気流により電気部品(40、48)からの発生熱を効果的に外部へ放出することができ、これにより、電気部品(40、48)が異常高温となることを未然に防止して、電気部品(40、48)の機能を長期にわたって良好に維持できる。
そして、請求項4記載の発明のように、請求項3に記載の車両用電動ファン装置において、上記の回路部(32)の電気部品は、電気絶縁材料からなる板材の表面に導体部(42)を固定している回路基板(40)と、導体部(42)に電気接続された電気部品(48)であり、
さらに、回路部(32)は回路基板(40)を支持する支持板(34)を有し、この支持板(34)を本体ケース(31)に固定するとともに、この支持板(34)にコネクタ(35A、36A)を配置した構成とすることができる。
請求項5記載の発明のように、請求項4に記載の車両用電動ファン装置において、支持板(34)に、開口部(31g)の上方を所定間隔開けて覆う防水壁(34a)が形成されていることを特徴としている。
これによると、請求項1と同様に防水壁(34a)により開口部(31g)部分に迷路構造を形成して、開口部(31g)から電気接続箱(30)内部への水分侵入を良好に抑制できる。
【0013】
請求項6記載の発明では、請求項1、2、4、5のいずれか1つに記載の車両用電動ファン装置において、支持板(34)を樹脂製とし、この支持板(34)にコネクタハウジング(35、36)を一体に突出形成し、導体部(42)から一体に延出する端子(41)を、コネクタハウジング(35、36)内の端子挿入穴(38、39)に固定し、コネクタハウジング(35、36)と端子(41)とにより、コネクタ(35A、36A)を構成したことを特徴としている。
【0014】
これによると、樹脂製の支持板(34)と一体のコネクタハウジング(35、36)、および回路基板(40)の導体部(42)から一体に延出させた端子(41)によりコネクタ(35A、36A)を簡単に構成でき、コネクタ部を低コストで形成できる。
【0020】
請求項7記載の発明では、請求項2ないし5のいずれか1つに記載の車両用電動ファン装置において、本体ケース(31)の背面壁部(31c)に、通気穴(53)から本体ケース(31)の内部に流入する水分を下方へ案内する案内壁(54)を形成したことを特徴としている。
これによると、通気穴(53)部分にも迷路構造を形成して水分の侵入を抑制できる。また、通気穴(53)内に水分が侵入した場合は、その侵入水分を案内壁(54)により下方へ案内できるので、通気穴(53)からの侵入水分が電気部品(40、48)に直接当たることを確実に阻止できる。
【0021】
請求項8記載の発明では、請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用電動ファン装置において、ファンシュラウド(10)を被冷却機器(20)に取り付けるための取付部(10j)をファンシュラウド(10)に備えるとともに、この取付部(10j)を電気接続箱(30)の上蓋部(33)に対して車両搭載状態での空気上流側に配置し、この取付部(10j)の幅寸法を上蓋部(33)の幅寸法より大きくしたことを特徴としている。
【0022】
これによると、車両の雨天走行時に、走行動圧により車両前方から車両後方側へ向かう雨水が上蓋部(33)に直撃することを上記の取付部(10j)により防止できる。そのため、上蓋部(33)と本体ケース(31)の上方開口部との嵌合面からの水分侵入を抑制できる。しかも、ファンシュラウド(10)の取付部(10j)をそのまま利用しているから、構造も簡単ですむ。
請求項9記載の発明では、 送風ファン(11、12)と、
この送風ファン(11、12)を駆動する電動モータ(13、14)と、
この電動モータ(13、14)を保持、固定するとともに送風ファン(11、12)の外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウド(10)と、
このファンシュラウド(10)に配置され、電動モータ(13、14)への通電を制御する電気部品(40、48)を収容する電気接続箱(30)とを備える車両用電動ファン装置において、
電気接続箱(30)の外面に、電気部品(40、48)と、車両側電気配線との間の接続を行うためのコネクタ(35A、36A)を水平方向に向くように形成し、
ファンシュラウド(10)は樹脂製であり、ファンシュラウド(10)に一体成形された本体ケース(31)と、電気部品(40、48)を有する回路部(32)と、本体ケース(31)の上方開口部を閉塞する上蓋部(33)とにより、電気接続箱(30)を構成し、
ファンシュラウド(10)を被冷却機器(20)に取り付けるための取付部(10j)をファンシュラウド(10)に備えるとともに、
取付部(10j)を電気接続箱(30)の上蓋部(33)に対して車両搭載状態での空気上流側に配置し、
取付部(10j)の幅寸法を上蓋部(33)の幅寸法より大きくしたことを特徴としている。
これによると、請求項1、3と同様に、電気接続箱(30)の外面にコネクタ(35A、36A)が予め装備されているので、このコネクタ(35A、36A)に車両側電気配線を接続するのみで、電気接続箱(30)と車両側電気配線との電気接続を簡単に終えることができる。しかも、コネクタ(35A、36A)が水平方向に向いているから、車両エンジンルームのような狭隘なスペースでも、作業者は楽な姿勢で電気接続作業を容易に行うことができる。
さらに、請求項9記載の発明では、 請求項8と同様に、車両の雨天走行時に、走行動圧により車両前方から車両後方側へ向かう雨水が上蓋部(33)に直撃することを上記の取付部(10j)により防止できる。
そのため、上蓋部(33)と本体ケース(31)の上方開口部との嵌合面からの水分侵入を抑制できる。しかも、ファンシュラウド(10)の取付部(10j)をそのまま利用しているから、構造も簡単ですむ。
請求項10記載の発明では、請求項9に記載の車両用電動ファン装置において、電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を電気接続箱(30)の内部から外部へ取り出し、この電気配線(50)を電動モータ(13、14)に接続するようにしたことを特徴としている。
これによると、電気接続箱(30)から予め取り出した電気配線(50)にて電動モータ(13、14)との電気接続を行うことができるので、接続作業時に電気接続箱(30)側の蓋部の開閉等を必要とせず、接続作業を極めて簡単に行うことができる。
【0023】
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による車両用電動ファン装置の全体概要図であり、樹脂製のファンシュラウド10は、横長の長方形状を有する本体部10aを有し、この本体部10aにはその左右方向に並んで2つの円筒状の空気案内部10b、10cが成形されている。
【0025】
この空気案内部10b、10c内にそれぞれ送風ファン11、12を配置し、保持している。この送風ファン11、12は、エンジン冷却水を冷却するラジエータ20の前後方向Aに冷却空気(外気)を送風する軸流ファンからなり、電動モータ13、14により回転駆動される。この電動モータ13、14は、円筒状の空気案内部10b、10cの中心部に同心状に配置された円筒状保持部10d、10eの内側に配置され、電動モータ13、14のハウジング部はこの円筒状保持部10d、10eにネジ止め等の締結手段にて固定されている。
【0026】
円筒状の空気案内部10b、10cと円筒状保持部10d、10eとの間は放射状に配置された多数本の連結スポーク10f、10gにより一体に連結されている。本体部10aの上側の外縁部には取付部10h、10i、10jが形成されており、これらの取付部10h〜10jの取付穴に挿通するネジ手段(図示せず)により本体部10aの上側外縁部をラジエータ20の上部に締めつけ固定するようになっている。ファンシュラウド10における上記各部10a〜10jはすべて樹脂により一体成形(成形型による射出成形)されている。
【0027】
ファンシュラウド10の本体部10aの横長の長方形状において、左右方向に並んだ2つの円筒状の空気案内部10b、10cの中間部位の上方部には、概略逆三角形状の比較的広い面積の平板部10kが形成されている。そこで、この平板部10kの部位に電気接続箱30を配置して、電動モータ13、14の制御を行うための制御回路部を収納するようにしている。
【0028】
この電気接続箱30は、図2に拡大図示するように、ファンシュラウド10の本体部10aに一体成形される本体ケース31と、回路部32と、上蓋部33との3つの部分に大別される。本体ケース31には、上下方向に平行に延びる左右の側壁部31a、31bと、本体部10aの面に沿って上下方向に延びる背面壁部31cと、これらの壁部31a、31b、31cの底部に位置する底面壁部31dとが形成されている。そのため、本体ケース31はその前面部と上方部が開口する形状になっている。
【0029】
次に、回路部32は矩形状の支持板34を有し、この支持板34は樹脂製であり、その前面側には2つのコネクタハウジング35、36が左右方向に並んで一体に水平方向に突出成形されている。また、支持板34の左右の側縁部には嵌合片37が成形されており、この左右の嵌合片37が本体ケース31の前面開口部の左右の嵌合溝31eに嵌合することにより支持板34が本体ケース31に保持される。
【0030】
図3は回路部32の分解図であり、回路基板40は樹脂系の電気絶縁材料から成形されるもので、回路基板40の表裏両面にはそれぞれアルミニウム、銅等の導体により所定形状に成形された導体部(バスバー)42が圧入、熱かしめ等の適宜の固定手段により固定されている。なお、この回路基板40は図2、3では1段のみ図示しているが、複数段積層してもよい。
【0031】
回路基板40に固定された導体部42の端部を回路基板40の面に沿って水平方向に突出させることにより、複数(図3の例では7本)のタブ状の第1端子41が形成されている。コネクタハウジング35、36の背面部には、支持板34を貫通する複数の端子挿入穴38、39が開けてあり、この端子挿入穴38、39に回路基板40の第1端子41が圧入固定されるようになっている。
【0032】
ここで、回路基板40の第1端子41の先端部は図2に示すようにコネクタハウジング35、36の内側区間に突出して、車両側の電気配線(電源線および信号線)との電気接続を行うためのコネクタ35A、36Aを形成する。このコネクタ35A、36Aは支持板34の前側面から水平方向に突出している。
なお、本例では、この第1端子41を端子挿入穴38、39に圧入固定することにより、回路基板40が支持板34に連結、支持される。また、回路基板40の裏面部を、図2に示す本体ケース31の背面壁部31cの複数の支持柱31fの上端に載置することにより、回路基板40を支持柱31fによっても支持するようになっている。
【0033】
また、回路基板40の上側の導体部42には複数のタブ状の第2端子43が上側へ曲げ形成されている。また、回路基板40の下側の導体部42(図示せず)には、複数のタブ状の第3端子44が下側へ曲げ形成されている。回路基板40の上側には樹脂製の上カバー45が積層されて、回路基板40の上側を被覆するすようになっている。
【0034】
この上カバー45には、端子挿入穴46を有する端子接続部47が複数個(図3では3個)一体成形されている。この端子接続部47の端子挿入穴46内には導体で形成された中継端子(図示せず)が内蔵されている。3つのリレー48はファン駆動用電動モータ13、14の作動を制御するためのもので、それぞれ下側へ突出する複数のタブ状端子49を有している。
【0035】
上カバー45の端子挿入穴46内には下方から導体部42の第2端子43が挿入され、また、上方からはリレー48の端子49が挿入され、第2端子43とリレー48の端子49は端子挿入穴46内の中継端子を介して電気的に接続される。電気配線50は、図1に示すように回路部32を電動モータ13、14に電気接続するためのもので、その一端の端子51は回路基板40の下側の導体部42の第3端子44に差し込みにて電気的に接続されるようになっている。ここで、電気配線50の端子51を半田付け、溶接、かしめ等の他の手段により導体部42の第3端子44に接続することもできる。
【0036】
また、電気配線50の他端には電動モータ13、14に設けられたコネクタ13a、14aとの電気接続に用いるコネクタ52が設けてある。電気配線50の他端側は、本体ケース31の底面壁部31dに形成した開口部31g(図2、図4)から本体ケース31の下側へ取り出して電動モータ13、14側へ導くようにしてある。ここで、開口部31gは本体ケース31の底面壁部31dに設けてあるので、開口部31gに本体ケース31内から外部への排水口の役割を兼務させることができる。
【0037】
開口部31gは、底面壁部31dのうち、前面側、すなわち、支持板34に隣接した部位に配置されており、そして、回路部32の支持板34の背面側には防水壁34aが底面壁部31dと平行または略平行に形成してあり、この防水壁34aにより開口部31gの所定間隔上方を覆うようにしてある。これにより、開口部31g近傍に屈折した迷路構造(図4参照)を形成して開口部31gから本体ケース31内部への水の侵入を抑制する。
【0038】
次に、上蓋部33は本体ケース31の上方開口部を閉塞する防水用の樹脂部材であり、上蓋部33の端部嵌合面33aは、本体ケース31の頂部嵌合面31hおよび回路部32の支持板34の頂部嵌合面34bが嵌入される溝部を持つ形状に形成されている。また、上蓋部33には係止部33bが形成され、本体ケース31の側面壁部31bには係止部33bを係止する係止部31iが形成されている。
【0039】
次に、上記構成において本実施形態の組付および電気配線について説明すると、まず、回路部32の各部を図3の分解状態から前述の手段にて図2の状態に組付ける。次に、回路部32の回路基板40、上カバー45、リレー48等を本体ケース31内に収容するとともに電気配線50のコネクタ52側を開口部31gから外部へ取り出すようにして、支持板34の嵌合片37を本体ケース31の前面開口部の嵌合溝31eに嵌合する。これにより、回路部32を本体ケース31に脱着可能に組付けることができる。
【0040】
次に、上蓋部33の端部嵌合面33aの溝部と本体ケース31および回路部32の支持板34の頂部嵌合面31h、34bとを嵌合して、その後に、上蓋部33の係止部33bを本体ケース31の側面壁部31bの係止部31iに係止する。これにより、上蓋部33を本体ケース31の上方開口部に脱着可能に嵌合固定できる。以上により、電気接続箱30部分の組付を終了できる。
【0041】
そして、その後に電気配線50のコネクタ52を電動モータ13、14側のコネクタ13a、14aに電気接続することにより、電動モータ13、14側に電気配線を必要とすることなく、電気接続箱30と電動モータ13、14との間の電気接続を簡単に行うことができる。
また、回路部32の支持板34にはその前面側から水平方向に突出するコネクタ35A、36Aを形成してあるから、このコネクタ35A、36Aに車両側の図示しない電気配線(電源線および信号線)を直接接続できる。
【0042】
この際、コネクタ35A、36Aは支持板34の前面側から外方へ突出しているから、車両側電気配線の接続作業のために電気接続箱30部分の開閉作業を行う必要がない。また、電気接続箱30内部から電気配線50のような電気配線を特別に取り出して、この電気配線を用いて車両側電気配線との接続を行う必要もない。さらには、コネクタ35A、36Aが下方ではなく、支持板34の前面側から水平方向に突出しているので、作業者は通常の楽な姿勢で、コネクタ35A、36Aへの電気接続作業を簡単に行うことができ、作業性が非常によい。
【0043】
しかも、コネクタ35A、36Aの端子41は、回路基板40の導体部42から延出した部分をそのまま利用して形成しており、かつ、コネクタハウジング35、36も回路部32の支持板34に一体成形した部分で形成しているから、コネクタ35A、36Aを簡単に形成できる。
また、電気配線50を本体ケース31の外部へ取り出すための開口部31gを底面壁部31dに設けているから、開口部31gに本体ケース31内の水分の排水口機能を兼務させることができるとともに、防水壁34aによる迷路構造(図4)により開口部31gから本体ケース31内への水分侵入も良好に抑制できる。
【0044】
また、本実施形態では、ファンシュラウド10の本体部10aの上側の外縁部に取付部10h、10i、10jを一体成形するととにも、これら取付部のうち、左右方向の中央部に位置する取付部10jを図1、2に示すように電気接続箱30の上蓋部33の車両前方側に配置するとともに、この取付部10jの幅寸法(車両左右方向寸法)を上蓋部33の幅寸法より大きくしてある。そのため、雨天走行時に、車両走行動圧により車両前方側から後方側へ飛び込んでくる雨水を取付部10jにより受け止めて、雨水が上蓋部33に直撃することを阻止できる。
【0045】
(第2実施形態)
図5は第2実施形態であり、本体ケース31の背面壁部31c(すなわち、ファンシュラウド10の本体部10a)において、回路基板40より若干上方の部位に1つまたは複数の通気穴53を設けている。図5において、背面壁部31cの右側部位は、送風ファン11、12の送風流路の吸込側となる部位であるから、送風ファン11、12の作動時には負圧が発生する。
【0046】
従って、本体ケース31の内部空間に、矢印Bに示すように開口部31gから通気穴53へ向かう空気流が強制的に形成され、この空気流により本体ケース31の内部の熱を外部へ放出できる。その結果、送風ファン11、12の作動時にリレー48等の発生熱を効果的に放出でき、本体ケース31の内部空間が高温になることを抑制して、リレー48等の電気部品の機能を長期にわたって良好に維持できる。
【0047】
また、背面壁部31cの内側に、通気穴53からの侵入水分を下方へ案内する案内壁54を形成することにより、通気穴53部分に下方へ屈折した迷路構造を構成して、水分の侵入を抑制できる。また、通気穴53から矢印Cのように水分が侵入しても、その侵入水分を案内壁54により下方へ案内できるので、侵入水分が回路基板40等に直接当たることはない。
【0048】
(他の実施形態)
なお、上記の実施形態では、回路部32において、リレー48の端子49と、回路基板40の上方側の導体部42の端子43とを上カバー45の端子挿入穴46内にて中継端子を介して電気的に接続しているが、リレー48の端子49と、回路基板40の上方側の導体部42の端子43とを直接、差し込み、半田付け、溶接等により接続してもよい。
【0049】
また、上記の実施形態では、回路部32において、電気配線50の端子51を回路基板40の下側の導体部42の第3端子44に電気的に接続しているが、回路基板40に挿入穴を開けて、この挿入穴に電気配線50の端子51を挿入し、電気配線50の端子51を導体部42および中継端子を介することなくリレー48の端子49と直接接続してもよい。
【0050】
また、回路部32における組付構造についても前述の実施形態の説明によるものに限らず、種々変更可能である。例えば、前述の実施形態では、上カバー45の端子接続部47の端子挿入穴46内に中継端子(図示せず)を内蔵しておき、その後に、導体部42の第2端子43とリレー48のタブ状端子49を端子挿入穴46内に挿入して、第2端子43と端子49を端子挿入穴46内の中継端子を介して電気的に接続しているが、これとは接続順序を変えて、第2端子43にまず中継端子を差し込み、次に、この中継端子の差し込み部に上カバー45の端子接続部47の端子挿入穴46を被せ、その後に、リレー48のタブ状端子49を端子挿入穴46内に挿入することにより、第2端子43と端子49を中継端子を介して電気的に接続してもよい。
【0051】
また、図1に示す例では、横長のファンシュラウド10に2個の送風ファン11、12を左右方向に並列配置するものについて説明したが、ファンシュラウド10に1個の送風ファンを配置する電動ファン装置においても本発明を同様に実施できることはもちろんである。この場合は、ファンシュラウド10の上方の左右の隅部に電気接続箱30を配置すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の車両用電動ファン装置の概略斜視図である。
【図2】図1の電気接続箱部分の分解斜視図である。
【図3】図2の回路部の分解斜視図である。
【図4】図1の電気接続箱部分の要部断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態の電気接続箱部分の要部断面図である。
【符号の説明】
10…ファンシュラウド、11、12…送風ファン、
13、14…電動モータ、20…ラジエータ(被冷却機器)、
30…電気接続箱、31…本体ケース、32…回路部、33…上蓋部、
35A、36A…コネクタ、40…回路基板、41…端子、42…導体部、
48…リレー。
Claims (10)
- 送風ファン(11、12)と、
この送風ファン(11、12)を駆動する電動モータ(13、14)と、
この電動モータ(13、14)を保持、固定するとともに送風ファン(11、12)の外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウド(10)と、
このファンシュラウド(10)に配置され、前記電動モータ(13、14)への通電を制御する電気部品(40、48)を収容する電気接続箱(30)とを備える車両用電動ファン装置において、
前記電気接続箱(30)の外面に、前記電気部品(40、48)と車両側電気配線との間の接続を行うためのコネクタ(35A、36A)を水平方向に向くように形成し、
前記ファンシュラウド(10)は樹脂製であり、前記ファンシュラウド(10)に一体成形された本体ケース(31)と、前記電気部品(40、48)を有する回路部(32)と、前記本体ケース(31)の上方開口部を閉塞する上蓋部(33)とにより、前記電気接続箱(30)を構成し、
前記回路部(32)の前記電気部品として、電気絶縁材料からなる板材の表面に導体部(42)を固定している回路基板(40)と、前記導体部(42)に電気接続された電気部品(48)とを有しており、
前記回路部(32)は前記回路基板(40)を支持する支持板(34)を有し、この支持板(34)を前記本体ケース(31)に固定するとともに、この支持板(34)に前記コネクタ(35A、36A)を配置し、
前記本体ケース(31)の底面壁部(31d)のうち、前記支持板(34)に隣接する部位に開口部(31g)が形成されており、
前記電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を前記電気接続箱(30)の内部から前記開口部(31g)を通して外部へ取り出し、前記電気配線(50)を前記電動モータ(13、14)に接続するようにし、
さらに、前記支持板(34)に、前記開口部(31g)の上方を所定間隔開けて覆う防水壁(34a)が形成されていることを特徴とする車両用電動ファン装置。 - 前記本体ケース(31)の背面壁部(31c)に、前記本体ケース(31)の内部を前記送風ファン(11、12)の吸込側に連通させる通気穴(53)を開けて、
外部の空気を前記開口部(31g)から前記本体ケース(31)の内部に流入させ、さらに前記通気穴(53)から前記送風ファン(11、12)の吸込側に吸い込ませるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の車両用電動ファン装置。 - 送風ファン(11、12)と、
この送風ファン(11、12)を駆動する電動モータ(13、14)と、
この電動モータ(13、14)を保持、固定するとともに送風ファン(11、12)の外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウド(10)と、
このファンシュラウド(10)に配置され、前記電動モータ(13、14)への通電を制御する電気部品(40、48)を収容する電気接続箱(30)とを備える車両用電動ファン装置において、
前記電気接続箱(30)の外面に、前記電気部品(40、48)と車両側電気配線との間の接続を行うためのコネクタ(35A、36A)を水平方向に向くように形成し、
前記ファンシュラウド(10)は樹脂製であり、前記ファンシュラウド(10)に一体成形された本体ケース(31)と、前記電気部品(40、48)を有する回路部(32)と、前記本体ケース(31)の上方開口部を閉塞する上蓋部(33)とにより、前記電気接続箱(30)を構成し、
前記本体ケース(31)の底面壁部(31d)に開口部(31g)が形成されており、
前記電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を前記電気接続箱(30) の内部から前記開口部(31g)を通して外部へ取り出し、
前記電気配線(50)を前記電動モータ(13、14)に接続するようにし、
前記本体ケース(31)の背面壁部(31c)に、前記本体ケース(31)の内部を前記送風ファン(11、12)の吸込側に連通させる通気穴(53)を開けて、
外部の空気を前記開口部(31g)から前記本体ケース(31)の内部に流入させ、さらに前記通気穴(53)から前記送風ファン(11、12)の吸込側に吸い込ませるようにしたことを特徴とする車両用電動ファン装置。 - 前記回路部(32)の前記電気部品として、電気絶縁材料からなる板材の表面に導体部(42)を固定している回路基板(40)と、前記導体部(42)に電気接続された電気部品(48)とを有しており、
さらに、前記回路部(32)は前記回路基板(40)を支持する支持板(34)を有し、この支持板(34)を前記本体ケース(31)に固定するとともに、この支持板(34)に前記コネクタ(35A、36A)を配置したことを特徴とする請求項3に記載の車両用電動ファン装置。 - 前記支持板(34)に、前記開口部(31g)の上方を所定間隔開けて覆う防水壁(34a)が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の車両用電動ファン装置。
- 前記支持板(34)は樹脂製であり、
前記支持板(34)に一体に突出形成されたコネクタハウジング(35、36)と、前記導体部(42)から一体に延出するように形成され、前記コネクタハウジング(35、36)内の端子挿入穴(38、39)に固定された端子(41)とを有し、
前記コネクタハウジング(35、36)と前記端子(41)とにより、前記コネクタ(35A、36A)を構成したことを特徴とする請求項1、2、4、5のいずれか1つに記載の車両用電動ファン装置。 - 前記本体ケース(31)の背面壁部(31c)に、前記通気穴(53)から前記本体ケース(31)の内部に流入する水分を下方へ案内する案内壁(54)を形成したことを特徴とする請求項2ないし5のいずれか1つに記載の車両用電動ファン装置。
- 前記ファンシュラウド(10)を被冷却機器(20)に取り付けるための取付部(10j)を前記ファンシュラウド(10)に備えるとともに、前記取付部(10j)を前記電気接続箱(30)の前記上蓋部(33)に対して車両搭載状態での空気上流側に配置し、
前記取付部(10j)の幅寸法を前記上蓋部(33)の幅寸法より大きくしたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用電動ファン装置。 - 送風ファン(11、12)と、
この送風ファン(11、12)を駆動する電動モータ(13、14)と、
この電動モータ(13、14)を保持、固定するとともに送風ファン(11、12)の外周側を覆って送風空気を案内するファンシュラウド(10)と、
このファンシュラウド(10)に配置され、前記電動モータ(13、14)への通電を制御する電気部品(40、48)を収容する電気接続箱(30)とを備える車両用電動ファン装置において、
前記電気接続箱(30)の外面に、前記電気部品(40、48)と、車両側電気配線との間の接続を行うためのコネクタ(35A、36A)を水平方向に向くように形成し、
前記ファンシュラウド(10)は樹脂製であり、前記ファンシュラウド(10)に一体成形された本体ケース(31)と、前記電気部品(40、48)を有する回路部(32)と、前記本体ケース(31)の上方開口部を閉塞する上蓋部(33)とにより、前記電気接続箱(30)を構成し、
前記ファンシュラウド(10)を被冷却機器(20)に取り付けるための取付部(10j)を前記ファンシュラウド(10)に備えるとともに、
前記取付部(10j)を前記電気接続箱(30)の前記上蓋部(33)に対して車両搭載状態での空気上流側に配置し、
前記取付部(10j)の幅寸法を前記上蓋部(33)の幅寸法より大きくしたことを特徴とする車両用電動ファン装置。 - 前記電気部品(40、48)に接続された電気配線(50)を前記電気接続箱(30)の内部から外部へ取り出し、前記電気配線(50)を前記電動モータ(13、14)に接続するようにしたことを特徴とする請求項9に記載の車両用電動ファン装置。
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