JP4083529B2 - フロントエンドパネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、冷却が必要な制御アンプを取付けるフロントエンドパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エンジンルームの前方には、熱交換器が前面に組み付けられ且つファン付きの開口部が形成されたファンシュラウドと、該ファンシュラウドの上端で車幅方向に沿うラジコアパネルとを合成樹脂で一体成形したフロントエンドパネルが設けられる。ファンは車速風が期待できない車両停止時等に空気を強制的に熱交換器に導いて放熱性能を高めるためのものである。
【0003】
そして、エンジンルーム内には、ファンシュラウドのファンや、ヘッドランプ等の電気機器を制御するための制御アンプが設置されており、この制御アンプも電子性能維持のために冷却する必要がある。この制御アンプの冷却は、熱交換器を通過した温度の高い空気でなく、熱交換器を通過しない温度の低い空気で冷却する必要がある。そのため、熱交換器上端部とラジコアパネルとの間に通気路を形成し、制御アンプをラジコアパネルに形成した開口に上側から取付けて、該制御アンプの下面に形成された放熱部を通気路内に臨ませている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−199364号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術にあっては、制御アンプがラジコアパネルの上面から突出した状態になるため、制御アンプの出っ張りにより、車体前部の上下寸法が大きくなり、周辺構造の設計的自由度が制限される。
【0006】
また、通気路内に臨まされた制御アンプの放熱面(下面)が、通気路内の空気の流れ方向に沿った状態のため、放熱面に対する空気流の当たりが弱く、放熱面を大きくしないと、十分な放熱効果が得られない。
【0007】
この発明は、このような従来の技術に着目してなされたものであり、制御アンプがラジコアパネルから上方へ突出せず、また制御アンプの放熱効果を高めることができるフロントエンドパネルを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、熱交換器が前面に組み付けられ且つファン用の開口部が形成されたファンシュラウドと、該ファンシュラウドの上端で車幅方向に沿うラジコアパネルとを有するフロントエンドパネルであって、前記熱交換器の上方に前後方向に沿う第1通気路を形成し、ラジコアパネルから熱交換器上端部の後方に位置する縦壁部を下向きに形成して、該縦壁部と熱交換器上端部との間に、上下方向に沿う第2通路を形成し、第1通気路の後端を閉塞し且つ第2通路の上端と連通した状態にすると共に、縦壁部に制御アンプの放熱部を第2通路内に臨ませた状態で取付けたことを特徴とする。
【0009】
請求項1に記載の発明によれば、制御アンプをラジコアパネルから下向きに形成した縦壁部に取付けたため、制御アンプがラジコアパネルの上方に突出しない。
【0010】
請求項2に記載の発明は、制御アンプの放熱部を、第1通気路の後端から第2通路に架かるコーナー部に配置したことを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、第1通気路内で後方へ流れる空気流の方向を、第2通路内で下方へ流れる空気流に変えることで、縦壁部に前向き状態で取付けられた制御アンプの放熱部に対する空気流の当たりが強くなり、制御アンプの放熱効果を高めることができる。
【0012】
請求項3に記載の発明は、ラジコアパネルの上方にカバーパネルを形成して、該ラジコアパネルとカバーパネルとの間に第1通気路を形成すると共に、該第1通気路の後端をカバーパネルとラジコアパネルとの連結部で閉塞し、ラジコアパネルに第1通気路と第2通路とを連通させる通気口を形成したことを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、ラジコアパネルの上方にカバーパネルが配され、そのラジコアパネルとカバーパネルとの間に第1通気路が形成される車体構造でも、ラジコアパネルに通気口を形成することにより、第1通気路と第2通路とを連通させることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、ラジコアパネルと熱交換器上端部との間に後方に開放した第1通気路を形成し、第1通気路の後端を縦壁部に取付けた制御アンプの放熱部で閉塞したことを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、ラジコアパネルと熱交換器上端部との間に形成された第1通気路の後端を、縦壁部に取付けた制御アンプの放熱部で閉塞したため、第1通気路内で後方に流れる空気流を、制御アンプの放熱部に対して直接且つ直角に当てることができ、制御アンプの放熱効果を更に高めることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明は、第2通路の下端を閉塞すると共に、ファンシュラウドにエンジン吸気ダクトと接続する筒状の接続口を形成し、該接続口を第2通路の下端と連通した状態にしたことを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、第2通路の下端と連通した状態の接続口が、エンジン吸気ダクトにより吸引されるため、第1通気路及び第2通路内に導入される空気量が増し、制御アンプの放熱効果を更に高めることができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、第2通路の下端を、ファンにより強制吸引されるファンシュラウドと熱交換器との間の負圧空間に連通させたことを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、第2通路の下端を、ファンシュラウドと熱交換器との間の負圧空間に連通させたため、空気をファンの力で強力に引くことができ、制御アンプの放熱効果を更に高めることができる。
【0020】
請求項7に記載の発明は、制御アンプの温度が所定値よりも高いか、消費電力が所定値よりも多い場合に、ファンの回転数を上げるようにしたことを特徴とする。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、ファンの回転数を制御アンプの温度や消費電力(発熱量)に応じて制御するため、熱交換器の冷却とは独立した制御アンプ独自の放熱制御を行うことができる。
【0022】
請求項8に記載の発明は、第1通気路に後端を閉塞しないエンジン吸気路を形成すると共に、該エンジン吸気路を開閉する第1切替ドアを設け、第2通路の下端をファンにより強制吸引されるファンシュラウドと熱交換器との間の負圧空間に連通させ、且つファンシュラウドに形成したエンジン吸気ダクトと接続する筒状の接続口を第2通路に連通させると共に、第2通路の下端と接続口との開閉を交互に切り替える第2切替ドアを設け、第2切替ドアで接続口を開放する場合は、第1切替ドアでエンジン吸気路を閉塞し、第2切替ドアで第2通路の下端を開放する場合は、第1切替ドアでエンジン吸気路を開放することを特徴とする。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、エンジン吸気とファン吸気を切り替えることができるため、エンジン吸気で制御アンプの冷却用空気量が不足する場合はファン吸気にすることができる。ファン吸気を行う場合も、エンジン吸気路は開放されるため、エンジン吸気ダクトへの空気の供給は確保される。また、エンジン吸気を行う場合は、第1通気路及び第2通路への吸気量を増やすため、エンジン吸気路側は閉塞される。
【0024】
請求項9に記載の発明は、ファンシュラウドが概略長方形を成し、その中の開口部が円形で、制御アンプがファンシュラウドの角部付近に取付けられることを特徴とする。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、ファンシュラウドの平面領域を広く確保できる角部に制御アンプを取付けるようにしたため、制御アンプを取付けるための切欠の形成が容易である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好ましい実施形態を図面に基づいて複数説明する。尚、各実施形態において、共通する部分には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0027】
図1〜図3は、この発明の第1実施形態を示す図である。熱交換器の一例であるラジエータ1は、エンジン冷却水を循環して冷却するもので、エンジンルームの前端に設置されている。ラジエータ1の前方には、エアコン用のコンデンサ2が設置されている。
【0028】
ラジエータ1は、合成樹脂一体成型品であるフロントエンドパネルPのファンシュラウド3の前面に組み付けられる。ファンシュラウド3は概略長方形で、左右に円形の開口部4が形成されている。開口部4にはステー5にて支持された電動のファン6が設けられている。従って、このファン6を回転させることで、ラジエータ1とファンシュラウド3との間を負圧空間Sにして、空気を強制的にコンデンサ2及びラジエータ1に通過させる。この空気の通過により、ラジエータ1及びコンデンサ2が放熱により冷却される。
【0029】
ラジエータ1の上端部には、上部タンク7が形成されている。フロントエンドパネルPにおけるファンシュラウド3の上端には、上部タンク7の上方で車幅方向に沿うラジコアパネル8が一体形成されている。ラジコアパネル8の右端には、その後端から下方へ曲折した縦壁部9が形成されている。縦壁部9は上部タンク7の後方に位置し、上部タンク7との間には所定の間隔が確保されている。
【0030】
縦壁部9には、上部が後述する第1通気路Aに臨むように切欠10(図3参照)が形成され、該切欠10内に制御アンプ11の放熱部12が後側から挿入されて取付けられている。ラジコアパネル8の上面部には、切欠10に連続する通気口13が形成されている。通気口13の前縁は、傾斜面14になっている。
【0031】
ラジコアパネル8の上方には、更に車幅方向に沿うカバーパネル15が所定間隔を介して一体成形されている。そして、ラジコアパネル8とカバーパネル15との間に前後方向に沿う第1通気路Aを形成している。この第1通気路Aの後端はラジコアパネル8とカバーパネル15との連結部16により閉塞されている。
【0032】
そして、上部タンク7と、制御アンプ11を取付けた縦壁部9との間には、上下方向に沿う第2通路Bが形成される。第1通気路Aと第2通路Bとは、ラジコアパネル8に形成された通気口13により連通している。縦壁部9に取付けられた制御アンプ11の放熱部12は、第1通気路Aの後端から第2通路Bに架けたコーナー部で縦壁部9の切欠10から第2通路Bの内部に臨まされた状態となる。
【0033】
ファンシュラウド3における切欠10の下方には、筒状の接続口18が形成されている。切欠10や接続口18の位置は、ファンシュラウド3において、円形の開口部4から離れた状態で、平面領域を広く確保できる角部に設定されているため、これらの切欠10や接続口18の形成が容易である。
【0034】
このように形成された接続口18は、第2通路Bの下端に連通しており、第2通路Bの下端は、上部タンク7に当接するシール部19により閉塞されている。接続口18には、エンジンに空気を供給するためのエンジン吸気ダクト20が接続される。
【0035】
車両走行時のラム圧及びエンジン吸気ダクト20からのエンジン吸気により、空気をまず第1通気路A内に後向きの流れとして導入し、それから第2通路Bを流れる下向きの流れに変え、更に第2通路Bの下端で再び後向きの流れに変えて、接続口18からエンジン吸気ダクト20へ空気を導入することができる。通気口13の前縁に傾斜面14が形成されているため、第1通気路Aから第2通路Bへの流れの変換がスムーズである。また、放熱部12は、空気流れに沿う方向に延びたフィン形状であれば、放熱部12に当たった流れをより一層下方へガイドすることができる。
【0036】
このように、第1通気路A内で後方へ流れる空気流の方向を、第2通路B内で下方へ流れる空気流に変えることで、縦壁部9に前向き状態で取付けられた制御アンプ11の放熱部12に対する空気流の当たりが強くなり、制御アンプ11の放熱効果が向上する。
【0037】
また、制御アンプ11をラジコアパネル8から下向きに形成した縦壁部9に取付けたため、制御アンプ11がラジコアパネル8の上方に大きく突出しない。そのため、車体前部の上下寸法が大きくならず、カバーパネル15を含めた周辺構造の設計的自由度に影響を与えない。
【0038】
更に、第2通路Bと、ファンシュラウド3内の負圧空間Sとは、接続口18の下部から延長したシール部19により区画されているため、接続口18からエンジン吸気ダクト20へ向かう空気が、ファン6による負圧空間S側へ吸い込まれることはない。
【0039】
図4は、この発明の第2実施形態を示す図である。この第2実施形態は、ラジコアパネル8の上方にカバーパネルが配されていないタイプの構造を示すものである。この第2実施形態では、第1通気路Aがラジコアパネル8と上部タンク7との間に形成される。そして、第2通路Bは上部タンク7と縦壁部9との間に形成される。図4では、縦壁部9に形成した切欠10部分を断面しているため、縦壁部9は点線で図示されている。
【0040】
縦壁部9の切欠10に制御アンプ11の放熱部12を取付けることにより、放熱部12を第2通路B内に臨ませた状態にすることができると共に、この放熱部12で第1通気路Aの後端を閉塞することができる。第2通路Bの下端は、ファンシュラウド21の接続口22に連通され、第2通路Bの下端は、シール部23により閉塞される。
【0041】
この第2実施形態によれば、ラジコアパネル8と上部タンク7との間に形成された第1通気路Aの後端を、縦壁部9に取付けた制御アンプ11の放熱部12で閉塞したため、第1通気路A内で後方に流れる空気流を、制御アンプ11の放熱部12に対して直接且つ直角に当てることができ、制御アンプ11の放熱効果を更に高めることができる。
【0042】
図5は、この発明の第3実施形態を示す図である。この第3実施形態は、ファンシュラウド24に接続口を形成せず、ファン6による吸気で空気を導入する構造を示すものである。
【0043】
第2通路Bの下端を閉塞するシール部25の一部に連通口26を形成して、第2通路Bを、ラジエータ1とファンシュラウド3との間に形成される負圧空間Sに連通させる。このようにすれば、空気をファン6の力で強力に引いて、制御アンプ11の放熱効果を更に高めることができる。
【0044】
また、通常、ファン6の回転数は、エンジン冷却水の温度やエアコン作動信号により制御され、エンジン冷却水が上昇したり、エアコンを作動させた時に、ファン6が高速回転となり、それ以外の時に低速回転になるようになっている。しかしながら、エンジン冷却等の面では、ファン6が低速回転で良いと判断しても、制御アンプ11の冷却の面では、ファン6の高速回転が必要な場合がある。
【0045】
そこで、この第3実施形態では、ファン6の回転数を、制御アンプ11の温度及び制御アンプ11の消費電力によっても制御している。すなわち、制御アンプ11の温度が所定値よりも高い場合と、消費電力が所定値よりも多くて制御アンプ11の発熱量が多い場合に、ファン6の回転数を上げるようにしている。従って、ラジエータ1等の冷却とは独立した制御アンプ11独自の放熱制御を行うことができる。
【0046】
図6は、この発明の第4実施形態を示す図である。第4実施形態は、ラジコアパネル8の上方にカバーパネルが配されていないタイプで、ファン6による吸気で空気を導入する構造を示すものである。
【0047】
このタイプの場合も、第2通路Bの下端を閉塞するシール部25の一部に連通口26を形成することにより、空気をファンシュラウド24に設けたファン6の力で強力に引いて、制御アンプ11の放熱効果を更に高めることができる。
【0048】
図7〜図12は、この発明の第5実施形態を示す図である。この第5実施形態に係るファンシュラウド27では、接続口28と一体のエンジン吸気路29を形成した。このエンジン吸気路29は、第1通気路Aの一部を閉塞せずに形成したものである。このエンジン吸気路29は前方に設けられた第1切替ドア30により開閉することができる。エンジン吸気ダクト31は、この一体化された接続口28及びエンジン吸気路29に見合う大きさを有し、該接続口28及びエンジン吸気路29に対して接続される。
【0049】
また、第2通路Bの下端は、ファンシュラウド27とラジエータ1との間の負圧空間Sに連通しており、ファンシュラウド27に形成された接続口28も第2通路Bに連通した状態になっている。そして、接続口28の下部には、第2通路Bの下端と接続口28との開閉を交互に切り替える第2切替ドア32が設けられている。
【0050】
これらの第1切替ドア30及び第2切替ドア32は互いに連動しており、制御アンプ11の温度や消費電力に連動して、自動で開閉動作するものである。
【0051】
第1切替ドア30及び第2切替ドア32の開閉動作を、図11及び図12の模式図に基づいて説明する。制御アンプ11の温度及び消費電力が低い場合には、空気量がそれほど多くなくても良いため、図11に示すように、第1切替ドア30でエンジン吸気路29を閉塞し、第2切替ドア32で第2通路Bの下端を閉塞する。そうすると、第1通気路A及び第2通路B内への空気の導入は、接続口28からのエンジン吸気により行われる。しかも、エンジン吸気路29は閉塞するため、エンジン吸気ダクト31による吸気力は、第1通気路A及び第2通路Bだけに作用し、空気を第1通気路A及び第2通路Bへ確実に導入することができる。従って、制御アンプ11の温度が低いような場合には、このようなエンジン吸気だけの空気量でも問題ない。
【0052】
次に、制御アンプ11の温度や消費電力が高くなった場合には、エンジン吸気による導入だけでは、空気量の不足を起こすため、図12に示すように、第1切替ドア30でエンジン吸気路29を開放し、第2切替ドア32で第2通路Bの下端を開放する。すると、空気の導入がファン6による強力な吸気に切り替えられるため、導入される空気量が増えて、制御アンプ11の放熱効果が高められる。尚、ファン6による吸気を行う場合も、エンジン吸気路29は開放されるため、エンジン吸気ダクト31への空気の供給は確保される。但し、エンジンの吸気量、ファンの風性能により、制御アンプの冷却能力が前述に対し逆転する場合は、前述とは反対の使用となる。
【0053】
【発明の効果】
この発明によれば、制御アンプをラジコアパネルから下向きに形成した縦壁部に取付けたため、制御アンプがラジコアパネルの上方に突出しない。また、第1通気路内で後方へ流れる空気流の方向を、第2通路内で下方へ流れる空気流に変えることで、縦壁部に前向き状態で取付けられた制御アンプの放熱部に対する空気流の当たりが強くなり、制御アンプの放熱効果を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るファンシュラウドを後側から見た斜視図。
【図2】図1中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図3】図2の制御アンプの取付部周辺を示す一部断面斜視図。
【図4】この発明の第2実施形態を示す図2相当断面図。
【図5】この発明の第3実施形態を示す図2相当断面図。
【図6】この発明の第4実施形態を示す図2相当断面図。
【図7】この発明の第5実施形態に係るファンシュラウドを後側から見た斜視図。
【図8】図7中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図9】図7中矢示SC−SC線に沿う第2通路開放状態の断面図。
【図10】図7中矢示SC−SC線に沿う接続口開放状態の断面図。
【図11】エンジン吸気による切替ドアの状態を示す模式図。
【図12】ファン吸気による切替ドアの状態を示す模式図。
【符号の説明】
P フロントエンドパネル
1 ラジエータ(熱交換器)
3、21、24、27 ファンシュラウド
4 開口部
6 ファン
8 ラジコアパネル
9 縦壁部
11 制御アンプ
12 放熱部
13 通気口
15 カバーパネル
16 連結部
18、22、28 接続口
20、31 エンジン吸気ダクト
29 エンジン吸気路
30 第1切替ドア
32 第2切替ドア
A 第1通気路
B 第2通路
S 負圧空間
Claims (9)
- 熱交換器が前面に組み付けられ且つファン用の開口部が形成されたファンシュラウドと、該ファンシュラウドの上端で車幅方向に沿うラジコアパネルとを有するフロントエンドパネルであって、
前記熱交換器の上方に前後方向に沿う第1通気路を形成し、
ラジコアパネルから熱交換器上端部の後方に位置する縦壁部を下向きに形成して、該縦壁部と熱交換器上端部との間に、上下方向に沿う第2通路を形成し、
第1通気路の後端を閉塞し且つ第2通路の上端と連通した状態にすると共に、縦壁部に制御アンプの放熱部を第2通路内に臨ませた状態で取付けたことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1に記載のフロントエンドパネルであって、
制御アンプの放熱部を、第1通気路の後端から第2通路に架かるコーナー部に配置したことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1に記載のフロントエンドパネルであって、
ラジコアパネルの上方にカバーパネルを形成して、該ラジコアパネルとカバーパネルとの間に第1通気路を形成すると共に、該第1通気路の後端をカバーパネルとラジコアパネルとの連結部で閉塞し、
ラジコアパネルに第1通気路と第2通路とを連通させる通気口を形成したことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1に記載のフロントエンドパネルであって、
ラジコアパネルと熱交換器上端部との間に後方に開放した第1通気路を形成し、第1通気路の後端を縦壁部に取付けた制御アンプの放熱部で閉塞したことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントエンドパネルであって、
第2通路の下端を閉塞すると共に、ファンシュラウドにエンジン吸気ダクトと接続する筒状の接続口を形成し、該接続口を第2通路の下端と連通した状態にしたことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントエンドパネルであって、
第2通路の下端を、ファンにより強制吸引されるファンシュラウドと熱交換器との間の負圧空間に連通させたことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項6に記載のフロントエンドパネルであって、
制御アンプの温度が所定値よりも高いか、消費電力が所定値よりも多い場合に、ファンの回転数を上げるようにしたことを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のフロントエンドパネルであって、
第1通気路に後端を閉塞しないエンジン吸気路を形成すると共に、該エンジン吸気路を開閉する第1切替ドアを設け、
第2通路の下端をファンにより強制吸引されるファンシュラウドと熱交換器との間の負圧空間に連通させ、且つファンシュラウドに形成したエンジン吸気ダクトと接続する筒状の接続口を第2通路に連通させると共に、第2通路の下端と接続口との開閉を交互に切り替える第2切替ドアを設け、
第2切替ドアで接続口を開放する場合は、第1切替ドアでエンジン吸気路を閉塞し、第2切替ドアで第2通路の下端を開放する場合は、第1切替ドアでエンジン吸気路を開放することを特徴とするフロントエンドパネル。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のフロントエンドパネルであって、
ファンシュラウドが概略長方形を成し、その中の開口部が円形で、制御アンプがファンシュラウドの角部付近に取付けられることを特徴とするフロントエンドパネル。
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