JP6398740B2 - 送風機 - Google Patents

送風機 Download PDF

Info

Publication number
JP6398740B2
JP6398740B2 JP2015007924A JP2015007924A JP6398740B2 JP 6398740 B2 JP6398740 B2 JP 6398740B2 JP 2015007924 A JP2015007924 A JP 2015007924A JP 2015007924 A JP2015007924 A JP 2015007924A JP 6398740 B2 JP6398740 B2 JP 6398740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fan
inner peripheral
outer peripheral
peripheral end
ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015007924A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016133046A (ja
Inventor
文庸 渡邉
文庸 渡邉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2015007924A priority Critical patent/JP6398740B2/ja
Publication of JP2016133046A publication Critical patent/JP2016133046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6398740B2 publication Critical patent/JP6398740B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

本発明は、ファンリングを有するファンとシュラウドとを備えた送風機の構造に関するものである。
従来、この種の送風機として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された送風機は軸流送風機であり、ファンとシュラウドとを備えている。そのファンは、中央部分のボス部と、そのボス部から放射状に延出する複数のブレード部と、そのブレード部の先端を連結するリング部と、そのリング部の外周面でファン負圧面側に寄った箇所からファン径方向に延出するフランジ部とを備えている。そして、ファンはシュラウド内に収容配置されている。
また、シュラウドは、ファンのフランジ部とリング部の外周面とに対向して断面L型の隙間を形成するように設けられた段部を備えている。更に、ファンは、シュラウドの段部に向けてファンのフランジ部からファン軸方向に延出する凸部を備えている。
特開2008−303830号公報
特許文献1の送風機では、ファンのフランジ部とシュラウドの段部との両方または一方に突起状の凸部が設けられることで、ファンのリング部およびフランジ部とシュラウドの段部との間のファン隙間にラビリンス構造が設けられている。このラビリンス構造によって、そのファン隙間を空気が逆流することが抑制されると共に騒音の低減が図られている。
しかしながら、ファン回転時におけるファンの振れを考慮すれば、ファン軸方向に突き出た凸部と、この突部に対向するファンまたはシュラウドとの間の間隔は、その凸部が無い送風機と同程度に確保される必要がある。従って、特許文献1の送風機では、凸部が設けられていることに起因して送風機の体格がファン軸方向に大きくなってしまうという課題があった。
本発明は上記点に鑑みて、送風機の体格がファン軸方向に大きくなることを防止しつつファン騒音を低減させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の送風機の発明では、ファン軸心(CLf)の周りに配置された複数の羽根(20)、および、その複数の羽根のそれぞれの外周端(20a)に連結されファン軸心を中心とした環形状を成すファンリング(22)を有し、ファン軸心を中心として回転することでそのファン軸心の軸方向(DRa)における軸方向一方側から空気を吸い込むファン(14)と、
ファン軸心を中心としてファンリングを取り囲むにように且つそのファンリングに対してファン隙間(32)を空けて形成されたリング外周部(161)、および、そのリング外周部からファン軸心の径方向(DRr)の外側へ拡がるように形成され且つ空気がファンへ収束して吸い込まれるようにその空気を案内するシュラウド導風面(162a)を形成する導風部(162)を有するシュラウド(16)とを備え、
ファンリングは、ファン軸心を中心とした筒形状を成す筒状部(221)と、その筒状部の軸方向一方側の一方端(221a)から径方向の外側へ鍔状に張り出した鍔部(222)とを含み、
その鍔部は、軸方向一方側に一方側側面(224)を有すると共に、その軸方向一方側とは反対の軸方向他方側に他方側側面(225)を有し、
リング外周部は、
鍔部の他方側側面に対向しその他方側側面との間に軸方向隙間(322)をファン隙間の一部として形成する鍔部対向面(167a)と、径方向の内側を向き軸方向隙間の外周端(322a)を形成すると共に、径方向において鍔部の外周端(226)よりも外側で且つ導風部の内周端(162b)よりも内側に配置された内周面(166a)とを有し、
径方向における鍔部の外周端から導風部の内周端までの範囲にわたって鍔部の一方側側面およびシュラウド導風面に対して凹んだ凹空間(16a)を形成しており、
更に、リング外周部は、内周面を形成する内周面形成部(166)を有し、
その内周面形成部は軸方向一方側に一方端(166b)を有し、その一方端の位置が軸方向において鍔部の他方側側面の位置に揃うように構成されていることを特徴とする。
ここで、上述したように上記ファン隙間を通って空気が逆流することが一般的に知られている。そして、このファン隙間を通る空気の逆流によってシュラウド導風面とファンリングとの境界付近に翼端渦が生じ、この翼端渦がシュラウドと干渉することに起因してファン騒音が悪化する。
これに対し、上述の発明によれば、シュラウドのリング外周部は、ファン軸心の径方向における鍔部の外周端から導風部の内周端までの範囲にわたって鍔部の一方側側面およびシュラウド導風面に対して凹んだ凹空間を形成しているので、上記翼端渦が生じる箇所にその凹空間が設けられ、翼端渦とシュラウドとの干渉を低減することができる。従って、その翼端渦に起因したファン騒音を低減することが可能である。更に、凹空間が形成されてもシュラウドとファンとの位置関係に差異は生じないので、送風機の体格がファン軸方向に大きくなることを防止しつつ上記ファン騒音を低減することが可能である。
なお、特許請求の範囲およびこの欄で記載した括弧内の各符号は、後述する実施形態に記載の具体的内容との対応関係を示す一例である。
第1実施形態において送風機10を空気流れ上流側から見た送風機10の正面図である。 第1実施形態において図1のII−II断面を示す図である。 第1実施形態と対比される比較例が第1実施形態の送風機10に対して異なる部分を示した図であって、図2に相当する断面図である。 第1実施形態において、所定の実験条件の下で実施されたファン騒音の比較試験の試験結果を示した図であって、第1実施形態の送風機10が駆動中に発するファン騒音の音圧レベルを図3の比較例を基準として示した図である。 第2実施形態において図1のII−II断面を示す図であって、第1実施形態の図2に相当する図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用された送風機10を空気流れ上流側から見た送風機10の正面図である。図1に示す送風機10は、例えばエンジンルーム内で車両前方に設置されエンジン冷却水から放熱させる不図示のラジエータに外気すなわち空気を流す車両用の軸流送風機である。
図1に示すように、送風機10は、軸流式のファン14と、ケーシングとしてのシュラウド16と、ファン14を回転駆動する不図示の電動機とを備えている。例えばその電動機は、支持部材を介してシュラウド16に固定されている。
ファン14は、ファン軸心CLfを中心として回転することで、ファン軸方向DRa(図2参照)における一方側すなわち軸方向一方側から矢印FLin(図2参照)のように空気を吸い込む。ファン軸心CLfは、ファン14の回転中心になる仮想直線である。また、ファン軸方向DRaとはファン軸心CLfの軸方向のことである。なお、以下の説明では、ファン軸心CLfの径方向をファン径方向DRr(図2参照)と呼び、ファン軸心CLfを中心とした周方向をファン周方向と呼ぶものとする。
図1に示すように、ファン14は、電動機の回転軸に一体回転するように連結されている電動機連結部18と、複数のファンブレード20と、ファンリング22とを備えている。ファン14は、電動機によってファン軸心CLfまわりに回転させられ、それにより上記ラジエータに通風する。ファン軸心CLfは、例えば車両の前後方向と平行になっている。
複数のファンブレード20はファン軸心CLfまわりに配置されており、電動機連結部18から放射状に延びるように形成されている。複数のファンブレード20はそれぞれファン14の羽根であり、翼形状を成している。
ファンリング22は、ファン14の外周部分を構成している。具体的には、ファンリング22は、ファン軸心CLfを中心とした円環形状を成している。そして、ファンリング22は、複数のファンブレード20のそれぞれの先端20aすなわち外周端20aに連結されている。
ファンリング22は、図2に示すように、筒状部221と鍔部222とを含んで構成されている。図2は、図1のII−II断面図である。図2は、見易い図示とするために、ファン軸方向DRaが図の縦方向になるように表示されている。
ファンリング22の筒状部221は、ファン軸心CLfを中心とした円筒形状を成しており、外周側に外周面223を有している。ファンリング22の鍔部222は、筒状部221の軸方向一方側の一方端221aからファン径方向DRrの外側へ鍔状に張り出している。
鍔部222はファンリング22の全周にわたって設けられており、円環形状を成している。また、鍔部222は、軸方向一方側に一方側側面224を有し、軸方向一方側とは反対の軸方向他方側に他方側側面225を有している。この一方側側面224は軸方向一方側を向いており、他方側側面225は軸方向他方側を向いている。
図1および図2に示すように、シュラウド16は、ファン14に対する空気流れ上流側の空気をファン14へと導く。シュラウド16は、例えば射出成形などによって成形され、ポリプロピレンなどの樹脂で構成されている。シュラウド16は、リング外周部161と導風部162とを備えている。
リング外周部161は、シュラウド16の中でファン軸心CLf(図1参照)まわりに円環状に形成されたシュラウドリング部である。リング外周部161は、シュラウド16のうちファン14が収容される部位であり、リング外周部161の内側には、ファン軸心CLfを中心とするファン収容孔161aが形成されている。ファン軸心CLfに直交するファン収容孔161aの断面は円形状を成しており、ファン収容孔161a内にはファン14が収容されている。すなわち、リング外周部161は、ファン軸心CLfを中心としてファンリング22を取り囲むにように形成されている。
そして、シュラウド16は非回転部材であるがファン14は回転するので、ファン14が回転する際にシュラウド16に干渉しないように、シュラウド16は、ファンリング22に対してファン隙間32を空けて形成されている。このファン隙間32はチップクリアランスとも呼ばれる。
シュラウド16の導風部162は、ファン14に対する空気流れ上流側(すなわち、軸方向一方側)の空気をファン収容孔161a内のファン14へと案内する。そのために、導風部162はシュラウド導風面162aを形成し、そのシュラウド導風面162aを軸方向一方側に有している。このシュラウド導風面162aは、図1および図2に示すように、リング外周部161からファン径方向DRrの外側へ拡がるように形成されており、空気がファン14へ収束しつつ吸い込まれるようにその空気を案内する。導風部162の内周端162bはシュラウド導風面162aの内周端を形成しており、リング外周部161の外周端であって最も軸方向一方側に位置する端縁に接続されている。シュラウド導風面162aは、例えば軸方向一方側を向いた平面または軸方向一方側から僅かにファン径方向DRrの内側を向いた錐面となっている。
詳細には図2に示すように、リング外周部161は、第1内周面165aを形成する第1内周面形成部165と、第2内周面166aを形成する第2内周面形成部166とを有している。この第1内周面165aおよび第2内周面166aは何れも、ファン軸心CLf(図1参照)を中心とした円環状を成しファン径方向DRrの内側を向いた湾曲面である。第2内周面166aは本発明の内周面に対応する。
また、第1内周面165aは、ファン径方向DRrにおいて第2内周面166aよりも内側に位置している。そして、第1内周面165aは、ファンリング22が有する筒状部221の外周面223に対向し、その外周面223との間に径方向隙間321を形成している。
ファン軸方向DRaについて見れば、第1内周面165aは第2内周面166aに対して軸方向他方側に位置し、第1内周面165aの軸方向一方側の一方端は、第2内周面166aの軸方向他方側の他方端と同じ軸方向位置になっている。この第1内周面165a一方端と第2内周面166aの他方端との間には、鍔部222の他方側側面225に対してファン軸方向DRaに対向する鍔部対向面167aが設けられている。言い換えれば、その第1内周面165a一方端は、鍔部対向面167aを介して第2内周面166aの他方端に接続されている。
この鍔部対向面167aは、リング外周部161が有する鍔部対向面形成部167によって形成され、鍔部222の他方側側面225との間に軸方向隙間322を形成している。この軸方向隙間322と上記の径方向隙間321とが、シュラウド16とファンリング22との間のファン隙間32を構成している。
また、第2内周面166aは上記の軸方向隙間322の外周端322aを形成し、ファン径方向DRrにおいて鍔部222の外周端226よりも外側で且つ導風部162の内周端162bよりも内側に配置されている。
リング外周部161は、ファン軸心CLf(図1参照)を含む断面における断面形状がL字状を成す導風接続部168を有している。この導風接続部168は、ファン軸心CLfを中心として円環状に形成されている。また、導風接続部168は、ファン径方向DRrにおいて第2内周面形成部166と導風部162との間に介装されている。すなわち、図2に示すように、第2内周面形成部166が軸方向一方側に有する一方端166bは、導風接続部168を介して導風部162の内周端162bへ接続されている。
また、導風接続部168は、軸方向一方側を向いた凹形成面168aを有し、その凹形成面168aは、ファン径方向DRrにおいて第2内周面形成部166の一方端166bの位置から導風部162の内周端162bの位置にまで及ぶように拡がっている。
ファン軸方向DRaにおいて凹形成面168aの位置は、第2内周面形成部166の一方端166bの位置と同じになっている。そして、第2内周面形成部166は、その第2内周面形成部166の一方端166bの位置がファン軸方向DRaにおいて鍔部222の他方側側面225の位置に揃うように構成されている。
このようにリング外周部161が構成されていることから、リング外周部161は、図2に示すように、鍔部222の一方側側面224およびシュラウド導風面162aの双方に対して凹んだ凹空間16aを形成している。この凹空間16aは、図2では点ハッチングで示されており、ファン径方向DRrにおける鍔部222の外周端226から導風部162の内周端162bまでの範囲にわたって形成されている。言い換えれば、凹空間16aは、その凹空間16aの内周側に内周端を有すると共に外周側に外周端を有し、その凹空間16aの内周端は鍔部222の外周端226によって形成され、凹空間16aの外周端は導風部162の内周端162bによって形成されている。
また、凹空間16aは、ファン径方向DRrにおいて第2内周面166aと導風部162の内周端162bとの間隔DS1が鍔部222の外周端226と第2内周面166aとの間隔DS2以上になるように形成されている。例えば、その第2内周面166aと導風部162の内周端162bとの間隔DS1は、10mm以上になっている。また、鍔部222の外周端226と第2内周面166aとの間隔DS2は、図2に示す径方向隙間321の径方向幅と同じになっている。
ここで、本実施形態の送風機10の効果を図3に示す比較例と対比しつつ説明する。図3は、比較例が本実施形態の送風機10に対して異なる部分を示した図であって、図2に相当する断面図である。比較例の送風機10ではシュラウド16のリング外周部161が図3に示すように本実施形態と異なっており、これ以外は本実施形態と同じである。すなわち、比較例の送風機10では、リング外周部161は導風接続部168を有しておらず、第2内周面形成部166の一方端166bが導風部162の内周端162bに直接接続している。そのため、本実施形態の凹空間16a(図2参照)は比較例の送風機10には設けられていない。
図3に示す比較例の送風機10では、ファン隙間32を通る空気の逆流によってシュラウド導風面162aとファンリング22との境界付近に翼端渦が生じ、この翼端渦がシュラウド16のうち導風部162の内周端162bおよびその近傍と干渉することに起因してファン騒音が悪化する。
これに対し本実施形態によれば、図2に示すように、シュラウド16のリング外周部161は、ファン径方向DRrにおける鍔部222の外周端226から導風部162の内周端162bまでの範囲にわたって鍔部222の一方側側面224およびシュラウド導風面162aに対して凹んだ凹空間16aを形成している。従って、本実施形態のシュラウド16は、図3の比較例と比較して、導風部162の内周端162bが径方向外側へ逃げた構成になるので、シュラウド16と翼端渦との干渉、特に導風部162の内周端162bおよびその近傍と翼端渦との干渉を低減することができる。その結果、その翼端渦に起因したファン騒音を低減することが可能である。
また、このファン騒音の低減効果が、具体的には図4に示されている。図4は、所定の実験条件の下で実施されたファン騒音の比較試験の試験結果を示した図であって、本実施形態の送風機10が駆動中に発するファン騒音の音圧レベルを図3の比較例を基準として示した図である。図4に示される音圧レベルは図3の比較例を0dBとして示され、マイナス値は本実施形態での音圧レベルが比較例よりも低いこと、すなわち、本実施形態でのファン騒音が小さいことを示す。
この図4に示すように、本実施形態の送風機10では、オーバーオール(O.A.)にて−1.3dBの効果があり、それと共に、ブレード通過周波数(BPF;blade passing frequency)の次数音も低減されている。特に、BPF2次およびBPF3次の次数音において騒音低減効果が大きい。これは、ファン14の回転に伴う翼端渦と第2内周面形成部166の一方端166bとの周期的な干渉が防止されるので、BPF2次およびBPF3次の次数音である狭帯域騒音を低減できるものと考えられる。
また、図4には表されていないが、本実施形態では図3の比較例に対し比騒音が−1.2dBであったことから、同一風量における騒音レベルの低減効果が認められる。
更に、図2に示す凹空間16aがあっても無くてもシュラウド16とファン14との位置関係に差異は生じないので、送風機10の体格がファン軸方向に大きくなることを防止しつつ上記ファン騒音を低減することが可能である。例えば特許文献1の送風機と対比して言えば、本実施形態では、ファンリング22とシュラウド16のリング外周部161との間に特許文献1の送風機のようなラビリンス構造を構成してはいないので、送風機10の体格拡大を回避しつつファン騒音を低減することが可能である。
また、特許文献1の送風機においてラビリンス構造はファンリングに突起等を設けることで実現されるのでファンバランスの悪化を生じやすいところ、本実施形態では上記ラビリンス構造を設ける必要はないので、ファン14のバランス悪化を招くおそれがないというメリットがある。
また、本実施形態によれば、凹空間16aは、ファン径方向DRrにおいて第2内周面166aと導風部162の内周端162bとの間隔DS1が鍔部222の外周端226と第2内周面166aとの間隔DS2以上になるように形成されている。従って、導風部162の内周端162bを上記翼端渦から径方向外側へ十分に離すことができるので、その翼端渦に起因したファン騒音を適切に低減することが可能である。
また、本実施形態によれば、シュラウド16の第2内周面形成部166は、その第2内周面形成部166の一方端166bの位置がファン軸方向DRaにおいて鍔部222の他方側側面225の位置に揃うように構成されている。従って、ファンリング22の鍔部222と第2内周面形成部166との間隔を拡大させないようにしつつ、第2内周面形成部166の一方端166bを鍔部222の一方側側面224から軸方向他方側へ逃がすことが可能である。そのため、ファン隙間32の拡大に起因した送風機10の送風低下を招かないようにファン騒音の低減を図ることが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、前述の第1実施形態と異なる点を主として説明し、第1実施形態と同一または均等な部分については省略または簡略化して説明する。
図5は、本実施形態における図1のII−II断面図であって、第1実施形態の図2に相当する図である。図5に示すように、本実施形態では導風接続部168が、第1実施形態と異なっている。
具体的に、第1実施形態では導風接続部168はその径方向内側において第2内周面形成部166の一方端166bに接続されているが、本実施形態の導風接続部168は、第2内周面形成部166が軸方向他方側に有する他方端166cに接続されている。そして、ファン軸方向DRaにおいて導風接続部168の凹形成面168aの位置は鍔部対向面167aの位置と同じになっている。従って、第2内周面形成部166は、凹形成面168aと鍔部対向面167aとから成る平面から軸方向一方側へ突き出て円筒形状を成すリブとして構成されている。
なお、凹空間16aは図5において、前述の図2と同様に点ハッチングで示されており、ファン径方向DRrにおける鍔部222の外周端226から導風部162の内周端162bまでの範囲にわたって形成されている。
本実施形態では、前述の第1実施形態と共通の構成から奏される効果を第1実施形態と同様に得ることができる。
(他の実施形態)
(1)上述の第1実施形態において、シュラウド16は、図2に示すように、リング外周部161から導風部162にかけて鍔部対向面167aと凹形成面168aとシュラウド導風面162aとがファン軸方向DRaに段階的に配置された3段構成となっているが、4段構成以上であっても差し支えない。
(2)上述の各実施形態において、送風機10は、ラジエータに空気を流通させるためのものであるが、例えば冷媒を凝縮させる凝縮器など、ラジエータ以外の熱交換器に空気を流通させるものであっても差し支えない。更に言えば、送風機10は、熱交換器以外の装置に空気を流すものであっても差し支えない。
(3)上述の各実施形態において、図2および図5に示す凹空間16aは、ファン軸心CLf(図1参照)まわりの全周にわたって形成されているが、ファン周方向において部分的に形成されていても差し支えない。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
14 ファン
16 シュラウド
16a 凹空間
20 ファンブレード(羽根)
22 ファンリング
161 リング外周部
162 導風部
166a 第2内周面(内周面)
221 ファンリング22の筒状部
222 ファンリング22の鍔部

Claims (4)

  1. ファン軸心(CLf)の周りに配置された複数の羽根(20)、および、該複数の羽根のそれぞれの外周端(20a)に連結され前記ファン軸心を中心とした環形状を成すファンリング(22)を有し、前記ファン軸心を中心として回転することで該ファン軸心の軸方向(DRa)における軸方向一方側から空気を吸い込むファン(14)と、
    前記ファン軸心を中心として前記ファンリングを取り囲むにように且つ該ファンリングに対してファン隙間(32)を空けて形成されたリング外周部(161)、および、該リング外周部から前記ファン軸心の径方向(DRr)の外側へ拡がるように形成され且つ前記空気が前記ファンへ収束して吸い込まれるように該空気を案内するシュラウド導風面(162a)を形成する導風部(162)を有するシュラウド(16)とを備え、
    前記ファンリングは、前記ファン軸心を中心とした筒形状を成す筒状部(221)と、該筒状部の前記軸方向一方側の一方端(221a)から前記径方向の外側へ鍔状に張り出した鍔部(222)とを含み、
    該鍔部は、前記軸方向一方側に一方側側面(224)を有すると共に、該軸方向一方側とは反対の軸方向他方側に他方側側面(225)を有し、
    前記リング外周部は、
    前記鍔部の他方側側面に対向し該他方側側面との間に軸方向隙間(322)を前記ファン隙間の一部として形成する鍔部対向面(167a)と、前記径方向の内側を向き前記軸方向隙間の外周端(322a)を形成すると共に、前記径方向において前記鍔部の外周端(226)よりも外側で且つ前記導風部の内周端(162b)よりも内側に配置された内周面(166a)とを有し、
    前記径方向における前記鍔部の外周端から前記導風部の内周端までの範囲にわたって前記鍔部の一方側側面および前記シュラウド導風面に対して凹んだ凹空間(16a)を形成しており、
    更に、前記リング外周部は、前記内周面を形成する内周面形成部(166)を有し、
    該内周面形成部は前記軸方向一方側に一方端(166b)を有し、該一方端の位置が前記軸方向において前記鍔部の他方側側面の位置に揃うように構成されていることを特徴とする送風機。
  2. 前記凹空間は、前記径方向において前記内周面と前記導風部の内周端との間隔(DS1)が前記鍔部の外周端と前記内周面との間隔(DS2)以上になるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の送風機。
  3. 前記ファンは軸流ファンであることを特徴とする請求項1または2に記載の送風機。
  4. 前記凹空間は、該凹空間の内周側に内周端を有すると共に外周側に外周端を有し、前記凹空間の内周端は前記鍔部の外周端によって形成され、前記凹空間の外周端は前記導風部の内周端によって形成されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の送風機。
JP2015007924A 2015-01-19 2015-01-19 送風機 Expired - Fee Related JP6398740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015007924A JP6398740B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 送風機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015007924A JP6398740B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 送風機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016133046A JP2016133046A (ja) 2016-07-25
JP6398740B2 true JP6398740B2 (ja) 2018-10-03

Family

ID=56437811

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015007924A Expired - Fee Related JP6398740B2 (ja) 2015-01-19 2015-01-19 送風機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6398740B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4592908B2 (ja) * 2000-09-28 2010-12-08 株式会社ティラド ファンのシール構造
JP4592907B2 (ja) * 2000-09-28 2010-12-08 株式会社ティラド ファンのシール構造
JP2002106721A (ja) * 2000-09-29 2002-04-10 Toyo Radiator Co Ltd ラビリンスシール構造
JP2008303830A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mitsuba Corp ファン装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016133046A (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5005181B2 (ja) 遠心ファン
JP6340819B2 (ja) 送風装置
JP4292417B2 (ja) 遠心ファンのインペラ
JP5945912B2 (ja) ファン
JP2019504960A (ja) 妨げられていない排気口を備えたエンジン冷却ファン筐体シュラウド
KR101263650B1 (ko) 팬 및 쉬라우드 조립체
JP4542479B2 (ja) モーターの強制熱放散構造
JPWO2017082224A1 (ja) 送風装置、および掃除機
JP2012140884A (ja) 多翼送風機
US11332052B2 (en) Centrifugal blower device
US20150337855A1 (en) Installation structure for drive motor of double suction blower
WO2024051358A1 (zh) 电机减震结构、电机及用电设备
JP2008232536A (ja) 空気調和機用室外機
WO2015125486A1 (ja) 送風装置
JP6224952B2 (ja) 送風装置
JP5682751B2 (ja) 多翼送風機
JP2010096084A (ja) プロペラファン
US9655278B2 (en) Slim fan structure
JP5024349B2 (ja) 送風機及びこれを用いた空気調和機並びに空気清浄機
JP6156061B2 (ja) 送風装置
JP6398740B2 (ja) 送風機
JP5772370B2 (ja) 多翼送風機
KR101973567B1 (ko) 팬쉬라우드 조립체
WO2015122134A1 (ja) 送風装置
JP7087841B2 (ja) 直列式軸流ファン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170419

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180807

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180820

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6398740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees