JP6349673B2 - 筐体およびバッテリパック - Google Patents

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Description

本発明は、複数個の被収容物を収容して包覆する筐体およびバッテリパックに係るものであって、例えば多数のセルを積層したバッテリ群を被収容物として複数個収容可能なバッテリパックに関する。
複数個の長尺な被収容物を各被収容物間に直線状の空間部が構成されるように並列させて収容する有底筒状のケースを備えた筐体、例えば電気自動車の動力源となるバッテリパックにおいては、多数のセルから成るバッテリ群を被収容物とし、内部に複数個並列させて収容できるケース(後述するパックケース)を備えた構造が知られている(例えば、特許文献1)。バッテリパックにおいては、バッテリ群と共に、バッテリの充放電の制御を行うコントローラや各種センサなどを同時に収容できる構成が知られている。また、ケースの部品点数の削減や軽量化等が図られている。
特開2002−157984号公報
しかしながら、単にケースの部品点数の削減や軽量化を図ると、機械的強度が低下してケースが変形し易くなる、例えば空間部を狭めるようにケースが撓み変形(例えばケースの四方を囲む側壁のうち被収容部物の並列方向に位置する側壁の先端縁側が空間部に向かって変形する撓み変形など)を引き起こす虞がある。
そこで、本発明は、複数個の被収容物を収容することが可能なケースについて変形を抑制することが可能な筐体およびバッテリパックを提供することにある。
本発明の筐体およびバッテリパックにおいては、前記の課題に基づいてなされたものであり、筐体の一態様においては、複数個の長尺な被収容物を各被収容物間に直線状の空間部が構成されるように並列させて収容する有底筒状のケースを備えた筐体であって、ケース内に収容された各被収容物のうち少なくとも一つの上方側を並列方向に沿って延在する並列方向ブラケットを有し、並列方向ブラケットは、ケースの底壁の四方を囲む側壁のうち並列方向側の二方において対向して位置する一対の側壁と、ケースの底壁における空間部側と、の3箇所のうち少なくとも2箇所で支持されたことを特徴とする。
また、バッテリパックの一態様においては、前記の筐体を備えたバッテリパックであって、被収容物は、複数個の平板状のバッテリを積層したバッテリ群であることを特徴とする。
したがって、本発明によれば、複数個の被収容物を収容することが可能なケースの変形を抑制することが可能となる。
本実施形態のバッテリパックを備えた電気自動車の側面図。 図1の電気自動車の底面図。 バッテリパックの斜視図。 アッパケースを取り外してパックケース内部を示した平面図。 バッテリモジュールの斜視図。 一方のスタックにチャンネル部材を取り付けた状態を示す斜視図。 ロアケースに対するスタックの固定支持構造を示す概略断面図(固定支持前の分解図)。 ロアケースに対するスタックの固定支持構造を示す概略断面図(固定支持後の概略図)。 ハーネス支持構造の要部を示す斜視図。 スタック間のハーネス収容部分の概略断面図。 チャンネル部材の斜視図。 チャンネル部材の概略断面図。 並列方向ブラケットの一例の概略斜視図。
本発明の実施形態における筐体およびバッテリパックは、複数個の被収容物を各被収容物間に直線状の空間部が構成されるように並列させて収容する有底筒状のケースを備えたものであって、ケース内に収容された各被収容物のうち少なくとも一つの上方側を各被収容物の並列方向に沿って延在する並列方向ブラケットを有したものであり、この並列方向ブラケットが、ケースの底壁の四方を囲む側壁のうち並列方向側の二方において対向して位置する一対の側壁と、ケースの底壁における空間部側と、の3箇所のうち少なくとも2箇所で支持された構成である。
有底筒状のケースに対し、単に、複数個の被収容物をそれぞれ互いに距離を隔てて配置、すなわち各被収容物間に直線状の空間部が構成されるように並列させて収容する場合、空間部を狭めるようにケースが変形してしまう虞がある。一方、本実施形態のように、各被収容物の並列方向に沿って延在する並列方向ブラケットが、並列方向側の二方において対向して位置する一対の側壁と、ケースの底壁における空間部側と、の3箇所のうち少なくとも2箇所で支持された構造(以下、複数支持構造)によれば、たとえ各被収容物間の空間部を狭めるように応力が加わっても、並列方向ブラケットを支持する側壁と空間部との間の距離が保持される。これにより、ケースの変形を抑制することが可能となる。
本実施形態は、並列方向ブラケットが複数支持構造によって支持された形態によりケースの変形を抑制できるものであれば良く、筐体やバッテリパック等の分野の技術常識を適宜適用して設計変更することが可能であり、例えば以下に示す一例が挙げられる。
以下、この本実施形態の筐体およびバッテリパックを電気自動車用のバッテリパックに適用した一実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
<基本構成の概略>
図1および図2は、バッテリパック1が用いられる電気自動車2の一例の概略を示している。この電気自動車2は、車体3の前部に駆動モータユニット4が搭載され、前輪5を駆動する構成となっている。駆動モータユニット4のエネルギ源となるバッテリパック1は、全体としてほぼ矩形の箱状をなしており、後輪6よりも前方の位置において、車体フロア3aの下面に下側から取り付けられている。従って、バッテリパック1は、その下面(後述するロアケース11の底壁11aの外周側)が車両下面側に露出しているとともに、周囲の車体フロア3aに比較して下方へ突出した状態となっている。
図3は、バッテリパック1の外観を示す斜視図である。このバッテリパック1は、下側部分を構成するロアケース11と上側部分を構成するアッパケース12とからなる密閉されたパックケース10内に、後述するように多数のセルを収容したものである。ロアケース11においては、例えば図3(および後述の図4)に示すように有底筒状であり、矩形平板状の底壁11aの四方を囲むように底壁11aの周縁側から側壁13a,13b,13c,13dが立設した形状となっている。
ロアケース11およびアッパケース12は、例えばアルミニウム合金のダイキャストからなるものが挙げられ、周縁部において複数本のボルトにより互いに結合されている。両者の接合面には、その接合の際に、予めシール材として液体ガスケットが塗布されており、これによってパックケース10内が密閉空間となっている。従って、外部からの水分等の流入が防止され、バッテリモジュールの接続部等の腐食が抑制される。
図4は、パックケース10のアッパケース12を取り除き、バッテリパック1の内部の構成を示した図である。本実施形態においてセルの構成は発明の要部ではなく、特に限定されるものではないが、本実施形態では、例えばラミネートフィルムでシールされた平坦形状のリチウムイオンセルが用いられ、複数個(例えば4個)のセルを重ねて平坦な矩形の箱状の金属ケース内に収容することで、バッテリモジュール21が構成される。このバッテリモジュール21はさらに複数個(例えば24個)積層され、互いに固定されたスタック20として構成される。そして、最終的には、2つのスタック20(以下、一方を第1スタック20Aと称し、他方を第2スタック20Bと称す)が被収容物として構成され、各スタック20の間に直線状の空間部14が構成されるようにパックケース10内に並列して収容される。このように、合計で数十個のバッテリモジュール21がパックケース10内に収容されるとともに互いに直列に接続され、車両の駆動に必要な数百ボルトの電圧を得ている。
パックケース10は、図4上方が車両前方に、同図下方が車両後方に、それぞれ対応しており、平面視において、車両の幅方向に沿った寸法が車両前後方向に沿った寸法よりも長い長方形をなしている。そして、バッテリモジュール21の各々は、車両前後方向に沿った平面に沿って個々に配置されており、車両幅方向に多数積層されてスタック20となっている。第1スタック20Aはパックケース10内の車両前方寄りの領域内に配置され、第2スタック20Bはパックケース10内の車両後方寄りの領域内に配置されている。第1スタック20A、第2スタック20Bは、パックケース10の長手方向(つまり車両幅方向)に延びる中心線Mを挟んで、各スタック20間に直線状の空間部35が構成されるように並列し、基本的に対称に配置されており、それぞれロアケース11の底壁11aの空間部35側に固定されている。図4から明らかなように、パックケース10の内部空間の大部分は、バッテリモジュール21によって占められている。
<スタックの構成例>
図5は、バッテリモジュール21を示しており、一方の端部(詳しくは中心線M側となる端部)に複数の端子23が設けられている。そして、複数個のバッテリモジュール21の中の一部のバッテリモジュール21においては、端子23の上方および下方の位置に、それぞれパックケース10の底壁11a面と平行な方向に延びる一対のスタッドボルト33が設けられている。これらのスタッドボルト33は、バッテリモジュール21の金属ケースに溶接等で固定されたバッテリモジュールブラケット34に取り付けられている。残りのバッテリモジュール21は、スタッドボルト33やバッテリモジュールブラケット34は具備していない。例えば、各スタック20において、スタッドボルト33を具備するバッテリモジュール21とスタッドボルト33を具備しないバッテリモジュール21とを交互に配置した構成とする。
スタッドボルト33の中で、バッテリモジュール21の下側に位置するスタッドボルト33は、スタック20をロアケース11に固定するために用いられる。
図6〜図8に示すように、スタック20の下部側面には、断面略L字形のチャンネル状をなすスタック固定用ブラケット61が、複数のスタッドボルト33およびナット62によって固定される。そして、このスタック固定用ブラケット61が、複数のボルト63によってロアケース11の底壁11aの空間部35側に固定される。本実施形態においては、第1スタック20A、第2スタック20Bに設けられた各固定用ブラケット61の一端縁が互いに重なり合った状態で、底壁35の空間部35側の突出部35aに対して、各固定用ブラケット61が共通のボルト63によって共締めされている。
<バッテリコントローラ>
図4に示すように、パックケース10内の車両左側の端部の側壁13b側には、第1スタック20Aの一端部に隣接するような形で、偏平な矩形の箱状をなす第1バッテリコントローラ25が収容されている。なお、この車両左側の端部の側壁13bには、強電回路を遮断するためのサービスプラグ28が配置されている。またパックケース10内の車両右側の端部の側壁13d側には、ジャンクションボックス27が収容されている。なお、車両側の駆動モータユニット4への電力供給を行うためのメインプラグ(図示せず)が、車両右側の端部の側壁13dに配置されている。
第2スタック20Bの上面、詳しくはジャンクションボックス27寄りの位置には、図4に示したように、偏平な矩形の箱状をなす第2バッテリコントローラ26が配置されている。この第2バッテリコントローラ26は、スタック20(図4では第2スタック20B)の上方側でスタック20の並列方向に沿って延在する並列方向ブラケット30(詳細を後述する)の上に固設されている。従って、第2バッテリコントローラ26は、第2スタック20Bの多数のバッテリモジュール21の上端縁に沿う平面に対して、局部的に上方に突出した配置となる。この第2バッテリコントローラ26の配置に対応して、パックケース10のアッパケース12上面には、図3に示すように、部分的に高くなった膨出部12aが設けられている。
第1バッテリコントローラ25および第2バッテリコントローラ26は、基本的に同一の構成を有するものであって、冗長な制御系を構成している。
パックケース10内に設けられる第1,第2コントローラ25,26や各バッテリモジュール21に設けられた図示せぬサーミスタ等を互いに接続するために、パックケース10内には、複数のハーネスが設けられており、特に、空間部35に沿って(中心線Mに沿って)、信号ラインとなる2本のハーネス31,32がパックケース10の一端部から他端部へと亘って配置されている。ハーネス31,32は、例えば、複数本の電線を纏めて可撓性保護チューブで覆って構成されたものが適用され、図9に示すように、1本のハーネスが複数本のハーネスに分岐した構成や、逆に複数本のハーネスが1本もしくはいくつかのハーネスとして纏められた構成であっても良い。図9においては、ハーネス31,32の一端部から延びたコネクタ65は第1バッテリコントローラ25に接続され、ハーネス31,32の他端部から延びたコネクタ66は第2バッテリコントローラ26に接続された構成となっている。
<ハーネス支持構造>
図4に示したように、2つのスタック20、つまり第1スタック20Aおよび第2スタック20Bは、パックケース10の中心線Mを挟んで実質的に対称に配置されているが、このとき、両者間に適宜な直線状の空間部(例えば各スタック20間において数センチメートル程度の間隔を隔てることにより形成される空間部)35が構成されるように、両スタック20A,20Bが互いに離間して配置されている。各スタック20A,20Bは、多数のバッテリモジュール21が直線的に積み重ねられたものであるので、空間部35は、実質的に一定(バッテリモジュール21端面の凹凸を無視すれば)の幅でもって中心線Mに沿って直線状に延びており、下端がロアケース11底面に達し、かつ上端が開放された凹溝状をなす。そして、この空間部35を通して、ハーネス31,32がパックケース10の一端部から他端部へと延びている。
ハーネス31,32を支持するハーネス支持構造においては、図7〜図10に示すように、第1,第2スタック20A,20Bの側面(空間部35に臨む面)にそれぞれ固定される一対のチャンネル部材41(以下、必要に応じて、第1スタック20A側の部材を第1チャンネル部材41Aと呼び、第2スタック20B側の部材を第2チャンネル部材41Bと呼ぶ)と、これら一対のチャンネル部材41の間を橋渡しするように両チャンネル部材41の上に固定される平坦な帯状のプレート部材42と、両チャンネル部材41の間においてハーネス31,32を吊り下げるようにプレート部材42の複数箇所(例えば4箇所)にそれぞれ取り付けられたクリップ43と、を備えている。
チャンネル部材41は、例えば鋼板をプレス成形したものであって、図11,図12にも示すように、空間部35の長手方向に沿って(つまり中心線Mに沿って)直線状に延びた平坦な帯状のベース部45と、ベース部45の一方の側縁から略L字形に90度折れ曲がったハーネスガイドフランジ46と、ベース部45の他方の側縁からハーネスガイドフランジ46と同じ方向に90度折れ曲がった取付フランジ47と、を備えている。ベース部45には、プレート部材42を固定するための複数のスタッドボルト48が固定されている。
取付フランジ47は、チャンネル部材41の全長に亘って連続したものとしてもよいが、本実施形態では、複数個(例えば6個)のタブとして部分的に形成されており、各タブに取付孔47aが設けられている。同様に、ハーネスガイドフランジ46は、チャンネル部材41の全長に亘って連続したものとしてもよいが、本実施形態では、取付孔47aの位置での取付作業ならびにスタッドボルト33(特に上下一対のスタッドボルト33の中の上側のスタッドボルト33)との干渉回避のために、図11においては、ハーネスガイドフランジ46の数カ所が部分的に切り欠かれている。つまり、チャンネル部材41は、鋼板を略U字形に折り曲げた基本形状を有しているが、ハーネスガイドフランジ46および取付フランジ47の双方とも、一部が切り欠かれた形状をなしている。
取付フランジ47は、図6,図10に示すように、バッテリモジュール21端部のスタッドボルト33(上下一対のスタッドボルト33の中の上側のスタッドボルト33)を用いて、スタック20上部側面に固定される。すなわち、取付孔47aにスタッドボルト33が挿通され、かつナット49が締め付けられる。なお、上部のスタッドボルト33は、1つのスタック20に例えば計12本存在するが、その中の6本のスタッドボルト33でもって1つのチャンネル部材41が支持されている。
スタック20の側面に固定された取付フランジ47は、ロアケース11の底壁11aに対し直交した姿勢となり、従って、ベース部45は、ロアケース11の底壁11aに対し実質的に平行な姿勢となる。換言すれば、ベース部45は、各スタック20A,20Bから空間部35内に棚状に張り出している。そして、ベース部45の先端縁に設けられたハーネスガイドフランジ46は、図10に示すように、取付フランジ47と平行に延び、ロアケース11の底面に対し直交した姿勢となる。
図10の左側の第1スタック20Aに取り付けられた第1チャンネル部材41Aと、右側の第2スタック20Bに取り付けられた第2チャンネル部材41Bは、両スタック20A,20Bの高さ位置が等しいことから、互いに等しい高さに位置し、各々のハーネスガイドフランジ46が互いに対向した配置となる。より詳しくは、一対のハーネスガイドフランジ46が、ハーネス31,32の径よりも僅かに大きな間隔でもって互いに平行に配置されており、これにより、一対のハーネスガイドフランジ46の間に、ハーネス案内通路51が構成されている。
プレート部材42は、棚状に張り出した2つのベース部45の上に支持され、かつ各ベース部45における複数のスタッドボルト48にナット50を介して固定されている。スタッドボルト48は、ベース部45から上方へ向かって突出しており、従って、ナット50はプレート部材42の上面側から締め付けられる。図10に示すように、一部のスタッドボルト48およびナット50によって、並列方向ブラケット30が共締めされている。
プレート部材42は、鋼板からなり、図9に示すように、スタッドボルト48が貫通する複数のボルト貫通孔52を両側部に有するほか、ハーネス案内通路51に対応する中央に沿った複数箇所(例えば4箇所)に、クリップ43用の円形の取付孔53を有している。取付孔53には、それぞれクリップ43が下側(つまりハーネス案内通路51側)から装着されている。
クリップ43は、ハーネスやチューブ類を固定するために用いられる公知の樹脂クリップであって、図10に示すように、円盤状のクリップベース43aと、取付孔53に挿入されるクリップ頭部43bと、ハーネス31の周囲に巻回されるストラップ部43cと、ストラップ部43cの先端を保持するストッパ部43dと、が一体に成形されている。このクリップ43は、ストラップ部43cをハーネス31の周囲に巻き付け、かつストッパ部43dを通して引っ張ることで、ハーネス31に取り付けることができる。そして、クリップ頭部43bを取付孔53に挿入すれば、該クリップ頭部43bが取付孔53を貫通したときに径方向に拡がるため、クリップ頭部43bとクリップベース43aとの間でプレート部材42が挟持される。この取付状態において、クリップ43は、円形の取付孔53を中心として回転可能である。
このようにして、複数のクリップ43を介してハーネス31がプレート部材42から吊り下げられる。ハーネス31の下側に隣接して配置されるハーネス32は、長手方向の適宜な複数箇所において、合成樹脂等のテープ55(図9参照)によってハーネス31と一体に組み合わされている。従って、ハーネス32は、ハーネス31とともにクリップ43によって間接的にプレート部材42から吊り下げられている。
<並列方向ブラケット>
パックケース10内に並列して収容されるスタック20(図4では第2スタック20B)の上方側には、スタック20の並列方向に沿って延在する並列方向ブラケット30が設けられる。並列方向ブラケット30は、スタック20の並列方向側の二方において対向して位置するロアケース11の一対の側壁13a,13cと、底壁11aにおける空間部35側と、の3箇所のうち少なくとも2箇所で支持した構造であれば良く、種々の複数支持構造を適用することが可能である。例えば、ロアケース11の側壁13aと、底壁11aにおける空間部35側と、の2箇所で支持することが挙げられる。
具体例としては、例えば図4(特に図13)に示すように、第2スタック20Bの上方側でジャンクションボックス28寄りの位置から第2スタック20Bの長手方向に延在(図4の第2スタック20Bの上端縁面に沿って延在)する平板状の第1ブラケット71と、第1ブラケット71と側壁13aとの間における第2スタック20Bの外周側で第2スタック20Bの外周面(図4,図5では第2スタック20Bの側方端縁面と上端縁面)に沿って延在する略L字状の第2ブラケット72と、を備えた構成の並列方向ブラケット30を適用し、以下に示すような複数支持構造にすることが挙げられる。
図13に示す並列方向ブラケット30の場合、第1ブラケット71が、図13に示すように、第2スタック20Bの長手方向に延在する平板状のベース部71aと、ベース部71aの一方の側縁から略L字形に90度折れ曲がって底壁11a側に延在したフランジ部71b(図13では複数個のフランジ部71b)と、フランジ部71bの先端縁から空間部35を横断する方向に90度折れ曲がった取付部71c(図13では各フランジ部71bに設けられた取付部71c)と、を備えている。取付部71cにおいては、取付孔71dが穿設され、図10に示したようにスタッドボルト48およびナット50によってプレート部材42に対し共締め可能に構成されている。取付部71cとプレート部材42とが共締めにより固定されることにより、第1ブラケット71が、スタック20を底壁11aにおける空間部35側に支持するためのスタック固定用ブラケット61(本実施形態では、およびプレート部材42,バッテリモジュールブラケット34)を介して、底壁11aにおける空間部35側に支持されることになる。
第2ブラケット72は、図13に示すように、第1ブラケット71におけるベース部71aの他方の側縁(側壁13b側の側縁)から側壁13b側方向に延在し第1ブラケット71に対して例えばスタッドボルト72eを介して固定されたベース部72aと、ベース部72aの先端縁から略L字形に90度折れ曲がって側壁13aの先端縁面13e(すなわちロアケース11の開口縁面)まで延在したフランジ部72bと、フランジ部72bの先端縁から先端縁面13aの面方向に90度折れ曲がった取付部72c(図13では開口縁面13eの円周方向に沿って拡大された取付部72c)と、を備えている。取付部72cにおいては、取付孔72dが穿設され、図外の締付けボルト等を介して先端縁面13eに対し固定可能に構成されている。取付部72dが先端縁面13eに固定されることにより、第2ブラケット72が、側壁13aに支持されることになる。
図13の並列方向ブラケット30においては、第2ブラケット72を一つのみ用いた構成が示されているが、複数の第2ブラケット72を備えた構成であっても良く、複数の第2ブラケット72のうち少なくとも一つを側壁13cと空間部35との間で延在するように設けて側壁13cに支持させても良い。
また、図13に示すように、第1ブラケット71上に第2コントローラ26を支持固定するための固定支持ブラケット73a,73bを設け、第2コントローラ26の位置ズレの防止等を図った構成が挙げられる。また、第1ブラケット71の側壁13d側の側縁側に対し、第1ブラケット71を支持するための第3ブラケット74を設け、第3ブラケット74を側壁13dの先端縁面13eに対し図外のボルト等を介して固定することにより、支持する箇所を増やした構成であっても良い。
図13に示したように並列方向ブラケット30を複数支持構造で支持することにより、各支持点間の距離を保持することができ、例えばスタック20Bの自重により空間部35を狭めようにロアケース11を撓ませる応力が加わっても、ロアケース11の撓み変形を抑制することができる。図13の場合は、側壁13aと空間部35との間の距離が保持され、側壁13aがロアケース11内に向かって変形することが抑制される。
以上、この発明の実施形態により具体例を説明したが、本発明は具体例に限定されるものではなく、当業者には自明なように、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態の被収容物では、複数のバッテリ群として2つのスタック20を収容しているが、さらに多数の群に分割された構成のものであっても、各群の間に直線状の空間部35が構成されるように収容されれば良い。また、電気自動車用以外の用途のバッテリパックにおいても、本発明は同様に適用できる。
さらに、本実施形態のバッテリパック1は、基本的には、図1に示したように、ロアケース11が下側となった略水平の姿勢で使用され、従って、ハーネス31,32は、図7に示すようにプレート部材42から略垂直に吊り下げられた形となる。しかしながら、バッテリパック1は、このような基本的な姿勢以外の姿勢、例えばプレート部材42が垂直方向に沿うような姿勢(つまりバッテリパック1を立てた姿勢)、あるいはロアケース11が上側となるような姿勢(つまり裏返した姿勢)、などにおいても、使用することは可能であり、本発明は、このような態様をも含むものである。
本実施形態の並列方向ブラケット30においては、側壁13aと空間部35との間で延在する構成のものを説明したが、この並列方向ブラケット30を側壁13aと側壁13cとの間で各ユニット20の並列方向に延在するように長尺な構成にしたり、側壁13aと、側壁13cと、底壁11aにおける空間部側と、の3箇所のうち少なくとも2箇所で支持するように複数支持構造としても良い。また、並列方向ブラケット30の複数支持構造の各支持点においては、ロアケース11の形状に応じて適宜設定することができ、例えば図4のようなロアケース11において、側壁13a,13cのうち各中央部X,Yが最も空間部35側に撓み変形し易い場合(空間部35の中央部Z側に変形し易い場合)、XYZを結ぶ線に沿って延在する並列方向ブラケットを適用することにより、ロアケース11の撓み変形を効果的に抑制することも可能となる。
10…バッテリパック
11…ロアケース
11a…底壁
12…アッパケース
13a〜13d…側壁
30…並列方向ブラケット
35…空間部
71…第1ブラケット
72…第2ブラケット

Claims (4)

  1. 複数個の長尺な被収容物を各被収容物間に直線状の空間部が構成されるように並列させて収容する有底筒状のケースを備えた筐体であって、
    ケース内に収容された各被収容物のうち少なくとも一つの上方側を前記並列方向に沿って延在し当該ケースにおける複数箇所に支持される並列方向ブラケットと、空間部に配置されて各被収容物に固定されるプレート部材と、を有し、
    並列方向ブラケットは、各支持点間の距離を保持するように、ケースの底壁の四方を囲む側壁のうち前記並列方向側の二方において対向して位置する一対の側壁と、ケースの底壁における空間部側と、の3箇所のうち少なくとも2箇所で支持されると共に、プレート部材に固定され
    被収容物は、バッテリを備えてなることを特徴とする筐体。
  2. 前記並列方向ブラケットは、
    被収容物の上面に沿って延在し、ケースにおける空間部側に支持された平板状の第1ブラケットと、
    前記第1ブラケットと前記の一対の側壁のうち少なくとも何れか一方の側壁との間で延在した少なくとも一つの第2ブラケットと、を備え
    第2ブラケットは、第1ブラケットと、前記の一対の側壁のうち何れか一方の側壁と、に支持されたことを特徴とする請求項1記載の筐体。
  3. 前記並列方向ブラケットは、被収容物の空間部側に設けられ当該被収容物をケースの底壁に支持するための固定用ブラケットを介して、ケースの底壁に支持されたことを特徴とする請求項1または2記載の筐体。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の筐体を備えたバッテリパックであって、
    被収容物は、複数個の平板状のバッテリを積層したバッテリ群であることを特徴とするバッテリパック。
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