JP2002127761A - 電池モジュール - Google Patents

電池モジュール

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JP2002127761A
JP2002127761A JP2000323655A JP2000323655A JP2002127761A JP 2002127761 A JP2002127761 A JP 2002127761A JP 2000323655 A JP2000323655 A JP 2000323655A JP 2000323655 A JP2000323655 A JP 2000323655A JP 2002127761 A JP2002127761 A JP 2002127761A
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unit
battery module
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cooling air
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JP2000323655A
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Inventor
Kenji Nakai
賢治 中井
Kensuke Goto
健介 後藤
Toshiaki Konuki
利明 小貫
Tsunemi Aiba
恒美 相羽
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Resonac Corp
Original Assignee
Shin Kobe Electric Machinery Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)
  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大幅な重量増加を伴うことなく外装強度の大
きい電池モジュールを提供する。 【解決手段】 電池モジュール30は、フランジ部がネ
ジ止めされ密閉された箱状のモジュールケース12と箱
状のモジュールケース上蓋11とを備えている。モジュ
ールケース12の略中央部には一貫の窪み部が略コ字状
の隔壁12aより形成されており、隔壁12aで画成さ
れた第1電池室及び第2電池室内には複数個の単位電池
1が収納されている。隔壁12aは複数個の補強リブ2
5で補強されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池モジュールに係
り、特に、上下一対のケースで外装を構成する電池モジ
ュールに関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池は、高エネルギ
ー密度であるメリットを活かして、主にVTRカメラや
ノートパソコン、携帯電話等のポータブル機器用の電源
のみならず、電気自動車用電源としても注目されてい
る。すなわち、自動車産業界においては環境問題に対応
すべく、排出ガスのない、動力源を完全に電池のみとし
た電気自動車や、内燃機関エンジン及び電池の両方を動
力源とするハイブリッド(電気)自動車の開発が行われ
ており、リチウムイオン二次電池がその動力源として着
目されている。
【0003】車両を走行させるモーターには大きな電力
が必要なため、電気自動車やハイブリッド自動車には、
モーターに効率的に電力を供給することができるよう
に、複数個の単位電池を直列に接続して外装ケース内に
収納した電池モジュールが搭載されている。このような
電池モジュール内の単位電池は、たとえば、特開平第9
−86188号公報に開示されているように、樹脂製の
モジュールケース(外装ケース)の内側に接着などの方
法で固定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高電圧
電池システム向けの電池モジュールは多数の単位電池で
構成されるので、必然的に総重量が増加し、単位電池間
の接続箇所も増えてくる。特に、電池モジュールが車載
される場合には、長期間に亘って振動も加わることにな
る。このため、高電圧電池システム向けの電池モジュー
ルは、モジュールケース自体に耐振動性、耐温度衝撃性
等を含めた総合的な強度が要求される。
【0005】また、高電圧電池システム向け電池モジュ
ールに長期間振動が加わったり、不慮の車両事故に遭遇
して大きな衝撃を受けると、外観上電池モジュールの変
形・破損がなくても、多数の単位電池が直列に接続され
た電池間の接続が部分的に断線し、電池モジュール全体
が使用不能となる、という問題もある。
【0006】更に、電池モジュール内に収納された各単
位電池からは、モーターへ高出力を供給するために大電
流放電がなされ、逆に、発電モーターからの大きな回生
電力により各単位電池には大電流充電がなされる。これ
らの充放電は頻繁に繰り返されるので、単位電池内の内
部抵抗によるジュール発熱のために、単位電池の温度が
高くなり、単位電池が高温劣化し、早期寿命となってし
まう、という問題がある。この問題を未然に防ぐため
に、冷却風を強制的に導入、排出させ電池モジュール内
の単位電池の温度を下げることが提案されているが、効
率的な冷却方法を提案するには至っていない。
【0007】上記事案に鑑み、本発明の第1の課題は、
大幅な重量増加を伴うことなく外装強度の大きい電池モ
ジュールを提供することである。また、本発明の第2の
課題は、単位電池間の接続の信頼性を向上させた電池モ
ジュールを提供することである。そして、本発明の第3
の課題は、単位電池を効率的に冷却することができる電
池モジュールを提供することであり、ひいては、各単位
電池の充放電機能を永く持続させることにより長寿命の
電池モジュールを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記第1の課題を解決す
るために、本発明の第1の態様は、上下一対のケースで
外装を構成する電池モジュールにおいて、前記ケースの
うち一方のケースには一貫の窪み部が少なくとも1つ形
成されており、前記窪み部を形成する隔壁により前記一
方のケース内に複数個の単位電池又は前記単位電池を制
御するための制御装置を収納する収容室が複数個形成さ
れている。本態様によれば、隔壁が一方のケースを複数
個の収容室に画成して一方のケースの強度を補強するの
で、大幅な重量増加を伴うことなく耐振動性を含む電池
モジュール全体の機械的強度を向上させることができる
と共に、隔壁から熱放出可能でかつ隔壁は窪み部を形成
するため若干の熱変形が許容されることから耐温度衝撃
に対しても強度を高めることができる。本態様には、窪
み部を一方のケースの略中央部に形成し、隔壁により一
方のケース内に複数個の単位電池を収納する第1の収容
室と第2の収容室とを形成した電池モジュールが含まれ
る。また、窪み部に隔壁の強度を補強する複数個の補強
リブを配設するようにすれば、隔壁は複数個のリブで強
度が補強されるので、電池モジュール全体の機械的強度
を更に向上させることができる。
【0009】上記第2の課題を解決するために、本発明
の第2の態様は、上記第1の態様において、収容室に収
納された単位電池又は複数個の単位電池をユニット化し
た電池ユニットから導出されている端子同士が機械的か
つ電気的に接続固定されている。本態様によれば、単位
電池又は電池ユニットから導出されている端子同士が機
械的かつ電気的に接続固定されているので、長期間に亘
って振動が加えられても端子同士の接続が外れることが
なく、単位電池間の接続の信頼性を向上させることがで
きると共に、端子同士が機械的に接続されているので、
単位電池又は電池ユニットが固定され耐振動性を向上さ
せることができる。
【0010】そして、上記第3の課題を解決するため
に、本発明の第3の態様は、上記第1又は第2の態様に
おいて、単位電池が収納された収容室に単位電池を冷却
するための冷却風の導入口と排出口とがそれぞれ形成さ
れている。本態様によれば、収容室に冷却風の導入口と
排出口とがそれぞれ形成されているので、収容室間に導
入される冷却風の温度のバラツキをなくすことができる
と共に、冷却風の流通経路を短くすることができるの
で、収容室に収納された単位電池の冷却を効果的に行う
ことができる。このとき、冷却風の流通方向を、単位電
池の側面に対して垂直方向とすれば、単位電池の側面は
表面積が大きくかつ単位電池の全長に亘って冷却風で冷
却することができるので、単位電池の冷却を効率的に行
うことができる。また、収容室の底部内面と電池ユニッ
トとの間に、冷却風を流通させるための隙間を形成すれ
ば、冷却風は隙間を流通するので、収容室の底部内面側
近傍の単位電池の側面も冷却することができる。このよ
うな隙間を形成する一形態として、収容室の底部内面と
電池ユニットの底部との間に、隙間を形成するためのス
ペーサを介挿するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明が適用される電池モ
ジュールの実施の形態について説明する。
【0012】本実施形態の電池モジュールは、電池モジ
ュールの外装を形成する樹脂製のモジュールケース上蓋
と、同材質で形成された一方のケースとしてのモジュー
ルケースと、で構成されている。モジュールケースの略
中央部には、モジュールケースを一方向に貫通する一貫
の窪み部が形成されている。この窪み部は、モジュール
ケースと一体成形された略コ字状の隔壁によりモジュー
ルケース上蓋方向に溝(窪み)が形成された形状とされ
ている。モジュールケースは窪み部を画成する隔壁を一
側壁として、窪み部位置を中心として両側にモジュール
ケース自体の側壁(及び底板)とこれらの隔壁とにより
収容室としての第1電池室と第2電池室とが形成されて
いる。
【0013】これら電池室内には、直径40mm、高さ
100mmの複数個の円筒形リチウムイオン二次電池
(以下、単位電池という。)が収納されている。このよ
うな単位電池の収納形式としては、単位電池を単体で複
数個収納したものでも、又は、少数個(例えば、4個)
の単位電池を直列に接続しそれぞれの単位電池の遊動・
揺動を抑えた電池ユニットを収納したものであってもよ
い。単位電池が単体で電池室に収納される場合には、単
位電池間は電気的に直列に接続されると共に、電池室内
での単位電池の遊動・揺動を抑えるために、単位電池は
電池室に溶接固定され、単位電池の両端子は単位電池間
を直列に接続する、例えば、接続ブスバ等の所定厚の導
電部材にスポット溶接等の溶接により機械的に接続固定
される。一方、電池室に電池ユニットが収納される場合
には、電池ユニットから導出された両端子が電池ユニッ
トの遊動・揺動を抑えるように所定厚の導電部材に溶接
され機械的かつ電気的に接続固定される。従って、電池
室内では、個々の単位電池は遊動・揺動が抑えられ固定
された状態とされている。
【0014】窪み部には隔壁の強度を補強するための複
数個の補強リブがほぼ等間隔で配設されている。補強リ
ブの形状としては、例えば、窪み部断面の形状と同形状
で所定厚を有するものを用いることが最も簡易的である
が、隔壁を補強可能であればよいので、種々の変形形状
を採ることができる。これらの補強リブはモジュールケ
ースと一体形成しても、又は、モジュールケースとは別
体として例えば、接着剤で接着したり溶着することによ
り後付するようにしてもよい。
【0015】モジュールケースの側壁の一側には、電池
室に収納された単位電池を冷却する冷却風を導入するた
めの円筒状の冷却風導入口がモジュールケースから突出
するように電池室毎に形成されている。一方、冷却風導
入口が形成されたモジュールケースの一側とは反対側の
側壁には、窪み部が形成された方向とほぼ平行に電池室
内を流通した冷却風を排出するための円筒状の冷却風排
出口がモジュールケースから突出するように電池室毎に
形成されている。
【0016】電池室に収納された各単位電池は、冷却風
の流通方向がそれらの側面に対して同一方向又は垂直方
向となるように配置・固定されている。また、電池室に
電池ユニットが収納される場合には、電池室の底部内面
と電池ユニットとの間に、電池ユニットを構成し電池室
の底部内面側に配置される単位電池の(底部)側面を冷
却するために、冷却風が流通する隙間が形成されてい
る。この隙間は電池室の底部内面と電池ユニットとの間
に、例えば、ゴム製のスペーサを介在させることにより
適正な隙間幅を形成することができる。
【0017】モジュールケース及びモジュールケース上
蓋それぞれの周縁にはフランジ部が形成されている。こ
れらのフランジ部は当接係合し、フランジ部に形成され
た複数のネジ穴にボルトが挿通されナットと共に締結・
固定されることにより、モジュールケースはモジュール
ケース上蓋で封口され密閉状態が保持されている。
【0018】なお、本実施形態では、モジュールケース
の略中央部に一貫の窪み部を1つ形成し第1及び第2電
池室を形成する例を示したが、一貫の窪み部を複数形成
するようにしてもよい。このようにすれば、3以上の収
容室を形成することができるので、例えば、3個の収容
室を形成した場合には、中央の収容室に電池モジュール
を制御するための制御装置、単位電池の電圧・温度を監
視するための監視装置、及び/又は、補修・整備時に意
図的に電池モジュールからの出力を遮断するための電力
ブレーカ等の単位電池周辺制御装置を含むコントローラ
を収納するようにしてもよい。このようにすれば、コン
トローラは電池モジュールの中央の収容室に配置される
ので、電池モジュールに外部から圧力が加わっても、中
央に配置されたコントローラへの影響を小さくすること
ができる。
【0019】また、平板状の中板でモジュールケースの
上部開口を覆い、モジュールケース上蓋を一方が開口し
た箱状の形状とするようにしてもよい。このようにすれ
ば、中板とモジュールケース上蓋との間には上述したコ
ントローラを収容可能な制御装置室を形成することがで
き、モジュールケースと中板との間に単位電池(又は電
池ユニット)を収納することができるので、弱電と強電
との配線系統を上下に分けて行うことが可能となる。
【0020】更に、本実施形態では、強電端子(外部出
力端子)の位置については説明を省略したが、電池モジ
ュールの車両搭載位置に応じて任意の位置に配置するこ
とができ、強電端子の位置により本発明の効果が妨げら
れることはない。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照して、上記実施形態に従っ
て作製した実施例の電池モジュールについて説明する。
なお、比較のために作製した比較例の電池モジュールに
ついても併記する。
【0022】(実施例1)図1に示すように、本実施例
の電池モジュール10は、ポリプロピレン(以下、PP
という。)製で上部が開口した箱状のモジュールケース
12を備えている。モジュールケース12内には、単位
電池1が複数個収納されている。単位電池1間は、接続
ブスバ2にスポット溶接されることによって、他の単位
電池1と直列に電気的接続がなされている共に、機械的
にも接続されている。また、各単位電池1は、モジュー
ルケース12内に接着によって固定されている。
【0023】電池モジュール10の中央には、複数個の
単位電池1を覆うように平板状の中板13が配置されて
いる。中板13の周縁部は、モジュールケース12の内
側方向に張り出した周縁部12bにビス止めで固定され
ている。このモジュールケース12と中板13とで形成
された内部空間が単位電池1を収納する電池室となる。
【0024】また、電池モジュール10は、PP製で下
部が開口した箱状のモジュールケース上蓋11を備えて
いる。モジュールケース上蓋11の開口には外側に張り
出したフランジ部が形成されており、一方、モジュール
ケース12の開口にも外側に張り出したフランジ部が形
成されている。これらのフランジ部は当接係合してお
り、ボルト14、ナット15で締結され、モジュール電
池10内は外部から密閉されている。モジュールケース
上蓋11と中板13とで形成された内部空間16は、上
述したコントローラを収納するための制御装置室とされ
ている。
【0025】図2に示すように、モジュールケース12
の略中央部には、モジュールケース12を一方向に貫通
する(図2の紙面手前方向から奥方向まで貫通する)一
貫の窪み部19が、モジュールケース12と一体成形さ
れモジュールケース上蓋11側に立ち上がった略コ字状
の隔壁12aによって形成されている。このため、モジ
ュールケース12には、窪み部19を中心として両側に
モジュールケース12自体の側壁及び底部(底板)と隔
壁12aとにより第1電池室17と第2電池室18とが
形成されている。
【0026】(実施例2)本実施例は、実施例1の単位
電池が単体で電池室に収納されていることに代えて、単
位電池を少数個集合させた電池ユニットを用いたもので
ある。なお、本実施例において実施例1と同一部材には
同一の符号を付しその説明を省略し異なる箇所のみ説明
する。
【0027】図3(A)〜(C)に示すように、本実施
例の電池ユニットは、2×2、4本の単位電池1がPP
製ユニットケース3、5で挟まれて固定され、単位電池
1間には隙間が形成されている。ユニットケース3、5
には、単位電池1間を直列に電気的接続が可能なように
接続ブスバ4、6がインサート成形により埋設されてお
り、電池ユニット組み立て後、ユニットケース3に形成
された溶接孔(図3(C)参照)を介してスポット溶接
によって電気的に直列接続されている。これらの接続ブ
スバのうち、接続ブスバ4は、電池ユニットの直列両端
子とされており、単位電池1の端面から垂直に導出され
るようにL字形とされている。
【0028】図4及び図5に示すように、本実施例の電
池モジュール20は、複数個の電池ユニットを、直列両
端子が窪み部19側になるようにモジュールケース12
内に収納されている。これらの直列両端子は隔壁12a
の上面まで導出されており、直列両端子を接続するユニ
ット接続ブスバ21がこれらの上に載置され、直列両端
子とスポット溶接された後、ビス止めにより隔壁12a
に固定されている。従って、隣り合う電池ユニットの直
列端子同士は、ユニット接続ブスバ21との溶接及びビ
ス止めで機械的かつ電気的に接続固定されており、電池
モジュール10内の全単位電池1は直列に接続されてい
る。
【0029】(実施例3)本実施例は、電池モジュール
の窪み部19に補強リブを配設したものである。なお、
本実施例以下の実施例において実施例2と同一部材には
同一の符号を付してその説明を省略し、異なる箇所のみ
説明する。
【0030】図6に示すように、本実施例の電池モジュ
ール30には、窪み部19(図4参照)に、隔壁12a
の強度を補強するために、窪み部19の断面形状と同形
状で所定厚を有する複数個の補強リブ25がほぼ等間隔
に配設されている。
【0031】(実施例4)本実施例は、電池モジュール
のモジュールケースに冷却風を導入・排出する導入口及
び排出口を形成したものである。図7に示すように、本
実施例の電池モジュール40には、各電池室毎に、冷却
風を電池室内に導入するための冷却風導入口22cと冷
却風排出口22dとがモジュールケース22の底部22
aに形成されている。電池モジュール40では、電池ユ
ニットを構成する単位電池1の長手方向と冷却風の流通
方向とが一致する向きとなるように配置されている。な
お、本実施例では、実施例3と同様に窪み部19に補強
リブ25を配設した。
【0032】(実施例5)本実施例は、電池モジュール
のモジュールケースの側面に冷却風を導入・排出する導
入口及び排出口を形成したものである。図8に示すよう
に、本実施例の電池モジュール50には、各電池室毎
に、冷却風を電池室内に導入するための冷却風導入口3
2cと冷却風排出口32dとがモジュールケース32の
それぞれ側部32a、32bに形成されている。電池モ
ジュール50では、電池ユニットを構成する単位電池1
の長手方向と冷却風の流通方向とが垂直となるように配
置されている。なお、本実施例では、実施例3と同様に
窪み部19に補強リブ25を配設した。
【0033】(実施例6)本実施例は、電池モジュール
のモジュールケース内の冷却風の流通を促進し効率的に
単位電池の温度を低下させるものである。図9及び図1
0に示すように、本実施例の電池モジュール60には、
電池ユニットとモジュールケース42との間にEPDM
ゴム製スペーサ27が介挿されていると共に、電池ユニ
ットと中板13との間にEPDMゴム製スペーサ26が
介挿されており、電池ユニットを構成する単位電池1と
モジュールケース42との間及び単位電池1と中板13
との間に隙間が形成されている。なお、本実施例では、
実施例3と同様に窪み部19に補強リブ25を配設し
た。
【0034】(実施例7)図11に示すように、実施例
7の電池モジュールでは、モジュールケース52の一方
の電池室には、冷却風導入口52cが形成されている
が、冷却風排出口は設けられておらず、他方の電池室に
は、冷却風排出口52dが形成されているが、冷却風導
入口は設けられていない構造とした。従って、冷却風導
入口52cから導入された冷却風は、図11の矢印に示
す如く、冷却風導入口52cの反対側の側面で折り返
し、他方の電池室に入り込んで、冷却風排出口52dか
ら排出される。なお、実施例7では、実施例3と同様に
窪み部19に補強リブ25を配設した。
【0035】(比較例1)図12に示すように、比較例
1の電池モジュール110のモジュールケース112で
は、実施例1の電池モジュールのモジュールケースの窪
み部19(図2も参照)が形成されておらず(隔壁12
aを有しておらず)、単位電池1を収納する電池室を1
つとした点で実施例1の電池モジュールとは異なってい
る。
【0036】(試験・評価)以上のように作製した実施
例及び比較例の各電池モジュールについて、次の試験
(1)〜(4)を行って、評価した。
【0037】(1)−20°C、周波数10Hz、50
Hz、100Hzで、各48時間振動を加えた後の、モ
ジュールケースの外観を観察した。 (2)−35°C、1時間、70°C、1時間の熱衝撃
を加えながら、周波数10Hz、50Hz、100Hz
で、各48時間振動を加えた後の、モジュールケースの
外観を観察した。 (3)モジュールケース左右両側から、何れかの接続ブ
スバ又はユニット接続ブスバが外れるまで圧壊し、実施
例3の電池モジュールのユニット接続ブスバのスポット
溶接が外れたときに印加されていた力を100として他
のモジュールケースに印加されていた力を相対的に算出
した。 (4)25°Cの電池モジュール及び単位電池に50°
Cの温風を流し、すべての単位電池の表面温度が45°
C以上になるまでの時間(単位:分)を測定することに
より、電池モジュール内の単位電池の冷却性を測定し
た。この測定方法によれば、早く45°Cに達する方が
冷却性が高いことが明らかとなる。
【0038】上記試験(1)〜(4)の試験結果を下表
1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】表1に示すように、試験(1)の試験結
果、実施例の電池モジュールでは、試験後の外観にいず
れも異常が認められなかったのに対し、モジュールケー
ス中央部に窪み部19を形成しなかった比較例1のモジ
ュールでは、モジュールケースのケース割れが生じた。
従って、モジュールケース中央部に窪み部を形成するこ
とにより、強度が向上することが確認された。
【0041】試験(2)の試験結果、実施例2〜実施例
7の電池モジュールでは、外観に異常が認められなかっ
たが、比較例1及び実施例1の電池モジュールでは、接
続部の溶接外れが生じた。従って、強度が大きいと思わ
れるモジュールケース中央の窪み部に電気的接続部を配
置したことによる接続部の信頼性向上の効果があった。
【0042】また、試験(3)の試験結果、実施例3〜
実施例7の電池モジュールでは、ほぼ同じ力で接続部の
溶接がはがれたのに対し、比較例1、実施例1及び実施
例2の電池モジュールでは、より小さな圧壊力で接続溶
接のはがれが発生した。従って、窪み部に、補強リブを
配設することにより強度向上の効果が認められた。
【0043】更に、試験(4)の試験結果、実施例4〜
実施例6の電池モジュールでは、いずれも実施例7の電
池モジュールよりも温度の伝播が早く、冷却性に優れて
いることが判明した。中でも、電池モジュール内の冷却
風の流通方向が単位電池の長手方向に垂直になるように
配置した実施例5の電池モジュールは温度伝播が早く、
さらに、単位電池とモジュールケース、単位電池と中板
との間に隙間を設けた実施例6の電池モジュールの方が
より早く温度伝播がなされ、冷却性に優れることが判明
した。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
隔壁が一方のケースを複数個の収容室に画成して一方の
ケースの強度を補強するので、大幅な重量増加を伴うこ
となく耐振動性を含む電池モジュール全体の機械的強度
を向上させることができると共に、隔壁から熱放出可能
でかつ隔壁は窪み部を形成するため若干の熱変形が許容
されることから耐温度衝撃に対しても強度を高めること
ができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される実施例1の電池モジュール
の正断面図である。
【図2】実施例1の電池モジュールの側断面図である。
【図3】本発明が適用される実施例2の電池モジュール
に収容される電池ユニットを示す図であり、(A)は平
面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
【図4】実施例2の電池モジュールの側断面図である。
【図5】実施例2の電池モジュールのモジュールケース
上蓋及び中板を取り除いた状態での電池ユニット間の接
続を示す部分平面図である。
【図6】本発明が適用される実施例3の電池モジュール
の側断面図である。
【図7】本発明が適用される実施例4の電池モジュール
の正断面図である。
【図8】本発明が適用される実施例5の電池モジュール
の正断面図である。
【図9】本発明が適用される実施例6の電池モジュール
の正断面図である。
【図10】実施例6の電池モジュールの側断面図であ
る。
【図11】本発明が適用される実施例7の電池モジュー
ルのモジュールケース上蓋、中板及び電池ユニットを取
り除いた状態を示す平面図である。
【図12】比較例1の電池モジュールの側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 単位電池 2、4、6 接続ブスバ 3、5 ユニットケース 10、20、30、40、50、60 電池モジュール 11 モジュールケース上蓋(一対のケースの一部) 12、22、32、42、52 モジュールケース(一
対のケースの一部) 12a 隔壁 12b 周縁部 13 中板 16 制御装置室 17 第1電池室(収容室、第1の収容室) 18 第2電池室(収容室、第2の収容室) 19 窪み部 21 ユニット接続ブスバ 22a 底部 22c、32c、42c、52c 冷却風導入口(導入
口) 22d、32d、42d、52d 冷却風排出口(排出
口) 25 補強リブ 26、27 スペーサ 32a、32b 側部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小貫 利明 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 (72)発明者 相羽 恒美 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 Fターム(参考) 3D035 AA03 AA06 5H031 AA09 KK08 5H040 AA14 AA28 AA33 AS07 AT01 AY05 AY08 DD02 DD05 DD13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下一対のケースで外装を構成する電池
    モジュールにおいて、前記ケースのうち一方のケースに
    は一貫の窪み部が少なくとも1つ形成されており、前記
    窪み部を形成する隔壁により前記一方のケース内に複数
    個の単位電池又は前記単位電池を制御するための制御装
    置を収納する収容室が複数個形成されていることを特徴
    とする電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記窪み部は前記一方のケースの略中央
    部に形成されており、前記隔壁により前記一方のケース
    内に複数個の単位電池を収納する第1の収容室と第2の
    収容室とが形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の電池モジュール。
  3. 【請求項3】 前記窪み部に前記隔壁の強度を補強する
    複数個の補強リブが配設されたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記収容室に収納された単位電池又は複
    数個の単位電池をユニット化した電池ユニットから導出
    されている端子同士が機械的かつ電気的に接続固定され
    ていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1項に記載の電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記単位電池が収納された収容室には、
    前記単位電池を冷却するための冷却風の導入口と排出口
    とがそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1
    乃至請求項4のいずれか1項に記載の電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記冷却風の流通方向が、前記単位電池
    の側面に対して垂直方向であることを特徴とする請求項
    5に記載の電池モジュール。
  7. 【請求項7】 前記収容室の底部内面と前記電池ユニッ
    トとの間に、前記冷却風を流通させるための隙間が形成
    されたことを特徴とする請求項6に記載の電池モジュー
    ル。
  8. 【請求項8】 前記収容室の底部内面と前記電池ユニッ
    トの底部との間に、前記隙間を形成するためのスペーサ
    を介挿したことを特徴とする請求項7に記載の電池モジ
    ュール。
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