JP6349606B2 - スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法 - Google Patents

スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6349606B2
JP6349606B2 JP2013212082A JP2013212082A JP6349606B2 JP 6349606 B2 JP6349606 B2 JP 6349606B2 JP 2013212082 A JP2013212082 A JP 2013212082A JP 2013212082 A JP2013212082 A JP 2013212082A JP 6349606 B2 JP6349606 B2 JP 6349606B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
support layer
scratch
label
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013212082A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015074171A (ja
Inventor
晃 奥田
晃 奥田
二郎 宮川
二郎 宮川
Original Assignee
株式会社不二レーベル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社不二レーベル filed Critical 株式会社不二レーベル
Priority to JP2013212082A priority Critical patent/JP6349606B2/ja
Publication of JP2015074171A publication Critical patent/JP2015074171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6349606B2 publication Critical patent/JP6349606B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法に関する。
従来より、基材シート上に、印刷等により形成されたくじ結果や個人情報等の機密データ層、及び、機密データ層を隠蔽すると共にコインや爪等により削り取ることが可能(スクラッチにより除去可能)な隠蔽層を設けたスクラッチシートがある。
特許文献1には、転写支持体上に隠蔽層を積層した転写箔を製造した上で、転写箔の隠蔽層を加熱圧着によって基材シートに転写するスクラッチシートの製造方法が開示されている。
特開2007−015204号公報
しかしながら、上記従来のスクラッチシートの製造方法では、転写箔を製造した上で加熱圧着により隠蔽層を基材シートに転写するため、スクラッチシートの製造コストが高い、という問題がある。また、スクラッチシートの製造効率が低い、という問題もある。
また、基材シートの表面上に隠蔽層が加熱圧着されると、基材シートの表面が粗い場合に、スクラッチにより隠蔽層を除去する際にコインや爪等が基材シートの表面に引っ掛ってしまい、隠蔽層を削り取り難いという問題がある。なお、基材シートの表面を平坦化する処理を施すと、スクラッチシートの製造コストが高くなってしまう。
また、上記従来のスクラッチシートの製造方法では、転写箔において転写支持体と隠蔽層との間に離型剤が介在するため、基材シートに転写された隠蔽層上には離型剤が残ってしまう。このため、隠蔽層上に文字、模様等の印刷を施すことができず、スクラッチシートの外観意匠を向上させることもできない。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、スクラッチシートの製造コストを低く抑えると共にスクラッチシートを効率よく製造することが可能なスクラッチラベル及びその製造方法を提供することを第一の目的とする。また、本発明は、スクラッチシートにおいて隠蔽層を削り取りやすいスクラッチラベル及びその製造方法を提供することを第二の目的とする。さらに、本発明は、スクラッチシートの外観意匠を向上できるスクラッチラベル及びその製造方法を提供することを第三の目的とする。
この課題を解決するために、本発明のスクラッチラベルは、基材シート上に形成された機密データ層を、スクラッチにより除去可能な隠蔽層によって隠蔽するスクラッチラベルであって、透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な前記隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムと、前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を前記基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルと、を備えることを特徴とする。
また、本発明のスクラッチラベルは、透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムと、前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルと、を備え、前記透明ラベルが、前記第一支持層に対向する前記第二支持層の上面に形成される機密データ層を備えることを特徴とする。
また、本発明のスクラッチラベルの製造方法は、基材シート上に形成された機密データ層を、スクラッチにより除去可能な隠蔽層によって隠蔽するためのスクラッチラベルの製造方法であって、透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な前記隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムを用意するフィルム準備工程と、前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を前記基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルを用意するラベル準備工程と、前記フィルム準備工程及び前記ラベル準備工程の後に、前記第一支持層を前記第二支持層の上面に接着する接着工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明のスクラッチラベルの製造方法は、透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムを用意するフィルム準備工程と、前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルを用意するラベル準備工程と、前記第二支持層の上面に機密データ層を印刷によって形成するデータ形成工程と、前記フィルム準備工程、前記ラベル準備工程及びデータ形成工程の後に、前記第一支持層を前記第二支持層の上面に接着する接着工程と、を備えることを特徴とする。
本発明のスクラッチラベルは、上記した製造方法によって、安価かつ効率よく製造できる。すなわち、蒸着によって第一支持層上に隠蔽層を形成するだけで、スクラッチ用フィルムを安価かつ効率よく製造できる。さらに、このスクラッチ用フィルムを透明ラベルに接着するだけでスクラッチラベルを安価かつ効率よく製造することが可能である。そして、スクラッチシートを製造する際には、上記のように製造されたスクラッチラベルを基材シートに貼り付けるだけでよい。
以上のことから、上記スクラッチラベル及びその製造方法によれば、スクラッチシートの製造に際して、従来のように加熱圧着によって隠蔽層を基材シートに転写する高コストの工程が含まれないため、スクラッチシートの製造コストを低く抑えると共に、スクラッチシートを容易に製造することが可能となる。
さらに、本発明のスクラッチラベルによれば、基材シートの表面が粗くても、また、第一支持層が薄くても、第一支持層の下面に第一支持層よりも厚く剛性の高い第二支持層が接着されることで、第一支持層の上面の平坦化を図ることができる。したがって、コインや爪等により隠蔽層を削り取る(スクラッチにより除去する)際に、コインや爪等が第一支持層の上面に引っ掛ることを抑制できる。すなわち、隠蔽層を削り取りやすいという効果を奏する。また、基材シートの表面の平坦化処理が不要のため、スクラッチシートの製造コストを低く抑えることもできる。
また、本発明のスクラッチラベル及びその製造方法によれば、隠蔽層は蒸着によって第一支持層上に形成されるため、隠蔽層上には従来のような離型剤が存在しない。これにより、隠蔽層上に文字、模様等の印刷を施すことが可能となる。したがって、スクラッチシートの外観意匠向上(美粧性の向上)を図ることができる。
さらに、隠蔽層上に「削って下さい」等の文字や目立つ模様を印刷すれば、スクラッチシートにおいてスクラッチする領域を示唆できる。また、隠蔽層と共に削られることで香りを放つような香料を含む塗料を隠蔽層上に印刷することもできる。したがって、機能性に優れたスクラッチシートを提供することも可能となる。
また、上記スクラッチラベルにおいて、機密データ層が第二支持層の上面に形成される場合には、複数種類の機密データ層(例えば「当たり」「はずれ」の二種類の機密データ層)を有する複数種類のスクラッチラベルを製造しておけば、複数種類のスクラッチラベルを同一種類の基材シートに対して選択的に貼り付けるだけで、複数種類のスクラッチシートを容易に製造できる。すなわち、複数種類の機密データ層を基材シートに直接形成する場合と比較して、複数種類のスクラッチシートを容易かつ効率よく製造することが可能となる。
また、機密データ層がスクラッチラベルに含まれることで、スクラッチシート専用の基材シートを用意する必要がなく、シンプルなメッセージカードやはがき等からなる様々な種類の基材シートに上記スクラッチラベルを貼り付けるだけで、スクラッチシートを製造することが可能となる。すなわち、スクラッチラベルの汎用性向上を図ることができる。
そして、前記スクラッチラベルにおいては、前記第二支持層が、透明なシート状に形成されて積層される上側層及び下側層と、前記上側層及び前記下側層の間に介在する離型剤と、を備えるとよい。
上記スクラッチラベルによれば、機密データ層を外部から目視で確認するための方法として、前述したように隠蔽層をスクラッチにより除去する方法の他、隠蔽層を第二支持層の上側層と共に下側層から剥離する方法も選択することが可能となる。すなわち、スクラッチシートの取り扱い性が向上する。
また、上側層及び下側層の間には離型剤が介在しているため、上側層を下側層から剥離した後に、再び下側層に積層して貼り付けることはできない。したがって、スクラッチシートの不正使用を防ぐことも可能となる。
本発明によれば、スクラッチシートの製造コストを低く抑えると共にスクラッチシートを効率よく製造することが可能である。さらに、製造後のスクラッチシートにおいて隠蔽層を削り取りやすい、という効果も奏する。また、スクラッチシートの外観意匠向上を図ることもできる。
本発明の第一実施形態に係るスクラッチラベルを示す断面図である。 図1のスクラッチラベルの製造方法を示す断面図である。 図1のスクラッチラベルを用いて製造されるスクラッチシートを示す平面図である。 図3のスクラッチシートの基材シートを示す平面図である。 図3のスクラッチシートの断面図である。 本発明の第二実施形態に係るスクラッチラベルを示す断面図である。 図6のスクラッチラベルを用いて製造されるスクラッチシートを示す断面図である。 本発明の第三実施形態に係るスクラッチラベルを示す断面図である。 図8のスクラッチラベルを用いて製造されるスクラッチシートを示す断面図である。
[第一実施形態]
以下、図1〜5を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図3〜5に示すように、本実施形態に係るスクラッチラベル1は、基材シート101上に形成された機密データ層102を隠蔽層12により隠蔽するものである。図1に示すように、スクラッチラベル1は、スクラッチ用フィルム2と透明ラベル3とを備える。
スクラッチ用フィルム2は、第一支持層11と隠蔽層12とを備える。
第一支持層11は、光を透過可能な透明なシート状に形成されている。第一支持層11の材料としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)等が挙げられる。第一支持層11は、可撓性に富むように薄く形成される。第一支持層11の厚さ寸法は例えば12μmである。後述の隠蔽層12を形成する第一支持層11の上面11dには、離型処理が施されている。
隠蔽層12は、蒸着によって第一支持層11の上面11dに形成されている。隠蔽層12は、前述したように離型処理が施された第一支持層11の上面11dに形成されているため、スクラッチにより第一支持層11から除去可能となっている。
より具体的に説明すれば、隠蔽層12は、銀やアルミニウム、錫等の金属材料を蒸着によって付着させた金属箔である。金属箔の色や厚さは、光が隠蔽層12を透過しないように設定されれば、任意であってよい。金属箔の色は、例えば金属箔の材料自体の色(銀色や金色など)であってもよいし、顔料系のインキを塗工(印刷)したもの(例えば黒色など)でもよい。隠蔽層12の色が黒色の場合には、特に光が隠蔽層12を透過し難いため有効である。また、金属箔は例えばホログラム箔であってもよい。
透明ラベル3は、第二支持層13と粘着層14とを備える。
第二支持層13は、第一支持層11よりも厚い透明なシート状に形成されている。第二支持層13の材料は、例えば第一支持層11と同様のPET、PP等が挙げられる。第二支持層13の厚さ寸法は、例えば16μm以上50μm以下とされる。第二支持層13は、接着剤からなる接着層4を介して第一支持層11の下面11eに接着されている。接着層4は、少なくとも第一、第二支持層11,13を接着した状態で透明であり、例えば硬化型接着剤であるとよい。硬化型接着剤の具体例としては、ウレタン系湿気硬化型ホットメルト等のホットメルト接着剤が挙げられる。第二支持層13は、その上面13dが第一支持層11の下面11eに対向するように第一支持層11に接着される。
粘着層14は、第二支持層13を基材シート101の表面101d(図3〜5参照)に貼り付けるための層であり、第二支持層13の下面13eに形成されている。粘着層14は、少なくとも第二支持層13を基材シート101に貼り付けた状態で透明である。また、粘着層14の材質は、第二支持層13を基材シート101に対して強固に固定できるように、基材シート101の材質との相性を考慮して選択されるとよい。粘着層14の具体例としては、例えば強粘着再剥離タイプのエマルジョン系粘着剤が挙げられる。また、粘着層14の具体例としては、天然ゴム系や合成ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の公知の粘着剤、例えばポリエチレン樹脂やアクリル樹脂等も挙げられる。
また、本実施形態のスクラッチラベル1は、インキ等によって隠蔽層12の上面に印刷された印刷層5も備える。印刷層5は、図3に例示された「削ってください」等の文字の他、目立つ模様等として形成されるものである。
以上のように構成されるスクラッチラベル1は、基材シート101に貼り付けられる前の状態において粘着層14を保護する(粘着層14の粘着力低下を防ぐ)ために、剥離台紙6の表面に貼着される。剥離台紙6は、例えば上質紙やグラシン紙等からなるシート状の基材(不図示)上に、スクラッチラベル1の粘着層14を容易に剥離可能な剥離層(不図示)を形成して構成される。剥離台紙6は、上述したスクラッチラベル1よりも柔らかい(可撓性に富む)とよい。
次に、上記のように構成される本実施形態のスクラッチラベル1の製造方法について説明する。
スクラッチラベル1を製造する際には、図2に示すように、まず、第一支持層11及び隠蔽層12を有するスクラッチ用フィルム2を用意する(フィルム準備工程)。この工程では、第一支持層11の上面11dに離型処理を施した後に、銀やアルミニウム、錫等の金属材料を第一支持層11の上面11dに蒸着する。これにより、第一支持層11の上面11dに、金属箔からなる隠蔽層12が形成される。隠蔽層12を黒色等とするためには、例えば顔料系の黒色等のインキを用いればよい。
また、上記フィルム準備工程と同時あるいはフィルム準備工程の前後に、第二支持層13及び粘着層14を有する透明ラベル3を用意する(ラベル準備工程)。この工程では、第二支持層13の下面13eに粘着層14を設ける。具体的に説明すると、はじめに、前述した構成の剥離台紙6を用意する。次いで、剥離台紙6の表面(剥離層を形成した面)に粘着層14となる粘着剤を塗布する。次いで、粘着剤に乾燥、熱硬化等の処理を施す。その後、粘着剤を間に挟み込むように剥離台紙6の表面上に第二支持層13を貼り合わせる。これにより、第二支持層13の下面13e側に粘着層14が設けられる。
そして、上記したフィルム準備工程及びラベル準備工程の後に、第一支持層11を第二支持層13の上面13dに接着する(接着工程)ことで、図1に示すスクラッチラベル1が得られる。接着工程では、例えば図2に示すように、接着剤を第二支持層13の上面13dに塗布することで接着層4を形成した後に、第一支持層11の下面11eを接着層4に接着すればよい。
また、本実施形態のスクラッチラベル1の製造方法では、フィルム準備工程あるいは接着工程の後に、インキ等によって隠蔽層12の上面に印刷層5を形成する(印刷工程)。印刷層5は、従来周知の各種印刷技術によって形成することが可能である。
次に、上記のように製造される本実施形態のスクラッチラベル1を用いて、例えば図3〜5に示すスクラッチシート100を製造する際には、基材シート101の表面101d上の機密データ層102が隠蔽層12によって覆われるように、スクラッチラベル1を基材シート101の表面101dに貼り付ければよい。
基材シート101は、その厚さ方向に光が透過しないように構成されていることが好ましいが、基材シート101の厚さ寸法は特に限定されなくてよい。すなわち、基材シート101は可撓性を有してもよいし、例えば有しなくてもよい。また、図示例の基材シート101の表面101dは、平坦面となっているが、例えば湾曲した面であってもよい。基材シート101の具体例としては、紙や樹脂製シート、金属製シート等が挙げられる。
機密データ層102は、くじの結果や個人情報等の各種機密情報を表現するものであり、例えば文字や記号、絵柄等の形状に形成されている。本実施形態では、機密データ層102が印刷によって基材シート101の表面101dに形成されている。
上記のように製造されるスクラッチシート100では、スクラッチによって隠蔽層12を除去する(コインや爪等によって隠蔽層12を削り落とす)ことで、光が透過可能な第一支持層11、第二支持層13を介して、基材シート101上の機密データ層102を目視で確認することができる。また、スクラッチの際には、隠蔽層12上の印刷層5も同様に除去される。
以上説明したように、本実施形態のスクラッチラベル1及びその製造方法によれば、スクラッチシート100の製造コストを低く抑えると共にスクラッチシート100を効率よく製造することが可能である。
具体的に説明すれば、スクラッチラベル1のスクラッチ用フィルム2は、蒸着によって第一支持層11上に隠蔽層12を形成するだけで得られるため、安価かつ効率よく製造することが可能となる。さらに、このスクラッチ用フィルム2を透明ラベル3に接着するだけでスクラッチラベル1を安価かつ効率よく製造することが可能となる。そして、スクラッチシート100を製造する際には、スクラッチラベル1を基材シート101に貼り付けるだけでよい。以上のことから、本実施形態のスクラッチラベル1及びその製造方法によれば、スクラッチシート100の製造に際して、従来のように加熱圧着によって隠蔽層12を基材シート101に転写する高コストの工程が含まれないため、スクラッチシート100の低コスト化及び製造効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施形態のスクラッチラベル1によれば、基材シート101の表面が粗くても、また、第一支持層11が薄くても、第一支持層11よりも厚く剛性の高い第二支持層13が第一支持層11の下面11eに接着されることで、第一支持層11の上面11dの平坦化を図ることができる。したがって、コインや爪等により隠蔽層12を削り取る(スクラッチにより除去する)際に、コインや爪等が第一支持層11の上面11dに引っ掛ることを抑制できる。すなわち、隠蔽層12を削り取りやすいという効果を奏する。また、基材シート101の表面101dの平坦化処理が不要のため、スクラッチシート100の製造コストを低く抑えることもできる。
また、本実施形態のスクラッチラベル1及びその製造方法によれば、隠蔽層12は蒸着によって第一支持層11上に形成されるため、隠蔽層12上には従来のような離型剤が存在しない。これにより、隠蔽層12上に文字、模様等の印刷を施して印刷層5を形成することができる。したがって、スクラッチシート100の外観意匠向上(美粧性の向上)を図ることができる。
さらに、隠蔽層12上に「削って下さい」等の文字や目立つ模様の印刷層5を形成すれば、スクラッチシート100においてスクラッチする領域を示唆できる。また、隠蔽層12と共に削られることで香りを放つような香料を含む塗料を隠蔽層12上に印刷することもできる。したがって、機能性に優れたスクラッチシート100を提供することも可能となる。
また、本実施形態のスクラッチラベル1によれば、第一支持層11と第一支持層11よりも厚く剛性の高い第二支持層13を貼り合わせることで、スクラッチラベル1の剛性を高めることができるため、スクラッチラベル1をこれよりも柔らかい剥離台紙6から剥がしやすくなり、基材シート101に対するスクラッチラベル1の貼り付ける作業効率を向上できる。
さらに、本実施形態のスクラッチラベル1によれば、機密データ層102が第一、第二支持層11,13によって覆われるため、スクラッチの際に隠蔽層12と共に削り落とされることを防止できる。すなわち、機密データ層102の保護を図ることもできる。
また、本実施形態のスクラッチラベル1及びその製造方法によれば、同一種類のスクラッチ用フィルム2に対して、粘着層14の材質が異なる様々な種類の透明ラベル3を用意するだけで、様々な材質の基材シート101に対して強固に固定できる多種類のスクラッチラベル1を容易かつ低コストに製造することもできる。
〔第二実施形態〕
次に、本発明の第二実施形態について、図6,7を参照して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のスクラッチラベル1Aを構成する透明ラベル3Aの第二支持層13Aは、透明なシート状に形成されて積層される上側層21及び下側層22と、これらの間に介在する透明な離型剤23と、を備える。この構成では、第二支持層13Aの上面13dが上側層21からなり、第二支持層13Aの下面13eが下側層22からなる。
上側層21及び下側層22の材料としては、例えばPET、PP等が挙げられる。また、上側層21及び下側層22の厚さ寸法は、第二支持層13A全体の厚さ寸法が第一支持層11よりも大きくなるように設定されればよい。また、上側層21の厚さ寸法は、例えば下側層22と同等にされてもよいし、例えば下側層22よりも大きく設定されてもよい。例えば、下側層22の厚さ寸法が14μmに設定されると共に、上側層21の厚さ寸法が25μmに設定されてもよい。
本実施形態のスクラッチラベル1Aは、第一実施形態と同様の製造方法により製造することが可能である。ただし、ラベル準備工程では、下側層22と上側層21との間に離型剤23が介在するように下側層22及び上側層21を成形することで第二支持層13Aを得る。また、本実施形態のラベル準備工程では、上記のように第二支持層13Aを得た後に、第一実施形態の場合と同様に粘着層14を第二支持層13Aの下面13eに形成すればよい。
そして、本実施形態のスクラッチラベル1Aを用いれば、図7に示すように、第一実施形態の場合と同様に、機密データ層102が形成された基材シート101の表面101dにスクラッチラベル1Aを貼り付けるだけで、スクラッチシート100Aを製造することができる。
本実施形態のスクラッチラベル1A及びその製造方法によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態のスクラッチラベル1Aによれば、基材シート101の表面101dに形成された機密データ層102を外部から目視で確認するための方法として、隠蔽層12をスクラッチにより除去する方法の他、隠蔽層12を第二支持層13Aの上側層21と共に下側層22から剥離する方法も選択することが可能となる。すなわち、スクラッチシート100Aの取り扱い性が向上する。
また、上側層21及び下側層22の間には離型剤23が介在しているため、上側層21を下側層22から剥離した後に、再び下側層22に積層して貼り付けることはできない。したがって、スクラッチシート100Aの不正使用を防ぐことも可能となる。
〔第三実施形態〕
次に、本発明の第三実施形態について、図8,9を参照して、第一実施形態との相違点を中心に説明する。なお、第一実施形態と共通する構成については、同一符号を付し、その説明を省略する。
図8に示すように、本実施形態のスクラッチラベル1Bを構成する透明ラベル3Bは、第一実施形態と同様の第二支持層13、粘着層14の他に、機密データ層31も備える。機密データ層31は、第一実施形態の機密データ層102と同様のものであり、印刷によって第一支持層11に対向する第二支持層13の上面13dに形成されている。
本実施形態のスクラッチラベル1Bは、第一実施形態と同様の製造方法により製造することが可能である。ただし、本実施形態におけるスクラッチラベル1Bの製造方法は、接着工程の前に、第二支持層13の上面に機密データ層31を印刷によって形成するデータ形成工程を含む。このデータ形成工程は、ラベル準備工程後に実施されてもよいが、例えばラベル準備工程に含まれてもよい。すなわち、粘着層14を第二支持層13の下面13eに形成する前に、機密データ層31を第二支持層13の上面13dに形成してもよい。
そして、本実施形態のスクラッチラベル1Bを用いれば、図9に示すように、第一実施形態の場合と同様に、基材シート101の表面101dにスクラッチラベル1Bを貼り付けるだけで、スクラッチシート100Bを製造することができる。ただし、本実施形態のスクラッチラベル1Bは機密データ層31を備えるため、基材シート101の表面101dには第一実施形態のような機密データ層102が形成されなくてよい。
このスクラッチシート100Bでは、スクラッチによって隠蔽層12を除去することにより、光が透過可能な第一支持層11を介して、第二支持層13上の機密データ層31を目視で確認することができる。
本実施形態のスクラッチラベル1B及びその製造方法によれば、第一実施形態と同様の効果を奏する。
また、本実施形態のスクラッチラベル1Bによれば、複数種類の機密データ層31(例えば「当たり」「はずれ」の二種類の機密データ層31)を有する複数種類のスクラッチラベル1Bを製造しておけば、複数種類のスクラッチラベル1Bを同一種類の基材シート101に対して選択的に貼り付けるだけで、複数種類のスクラッチシート100Bを容易に製造できる。すなわち、複数種類の機密データ層31を基材シート101に直接形成する場合と比較して、複数種類のスクラッチシート100Bを容易かつ効率よく製造することが可能となる。
また、機密データ層31がスクラッチラベル1Bに含まれることで、スクラッチシート専用の基材シート101を用意する必要がなく、シンプルなメッセージカードやはがき等からなる任意の基材シート101に上記スクラッチラベル1Bを貼り付けるだけで、スクラッチシート100Bを製造することが可能となる。すなわち、スクラッチラベル1Bの汎用性向上を図ることができる。
なお、上記した第三実施形態の構成は、前述した第二実施形態のスクラッチラベル1Bにも適用可能である。すなわち、第二実施形態のスクラッチラベル1Bにおいては、例えば図6に示す第二支持層13Aの上面13dにも機密データ層31が形成されてよい。この場合には、基材シート101上の同一領域に二種類の機密データ層(第二支持層13上及び基材シート101上に形成された機密データ層31,102)を設け、同一の隠蔽層12によりこれら二種類の機密データ層31,102を隠蔽することができる。この構成では、スクラッチにより隠蔽層12を除去することで第二支持層13上に形成された機密データ層31を目視で確認することが可能となる。また、透明ラベル3Aの上側層21を除去することで、基材シート101上に形成された別の機密データ層102を目視で確認できる。
以上、本発明の詳細について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態の製造方法では、接着工程において接着剤を第二支持層13,13Aの上面13dに塗布するが、例えば第一支持層11の下面11eに塗布してもよい。
また、機密データ層は、上記実施形態のように、基材シート101の表面101dや第二支持層13の上面13dに形成されることに限らず、例えば第二支持層13の下面13eに形成されてもよい。この場合には、第三実施形態と同様の効果を奏する。
さらに、上記実施形態のスクラッチラベル1,1A,1Bにおいて、隠蔽層12を構成する金属箔が、例えば着色されないことで微小ながらも光を透過する特性を有する場合には、例えばフィルム準備工程において、金属箔上に光を透過しない着色層(例えば黒色の層)を塗工により形成し、これら金属箔及び着色層により隠蔽層12を構成してもよい。着色層としては、例えば黒色等の顔料を用いるとよい。
また、上記実施形態のスクラッチラベル1,1A,1Bは、例えば、隠蔽層12上に貼り付けられる粘着フィルムを備えてもよい。この構成では、粘着フィルムをスクラッチ用フィルム2から剥がすだけで、隠蔽層12を粘着フィルムと共に第一支持層11の上面11dから除去することができる。また、隠蔽層12を粘着フィルムによって保護することもできる。
さらに、スクラッチラベル1,1A,1Bを構成するスクラッチ用フィルム2は、上記実施形態のように新規に製造されてもよいが、金属箔を加熱圧着(ホットスタンプ)により対象面に転写する従来周知の転写用箔を流用してもよい。この場合には、スクラッチ用フィルム2の製造コストをさらに安価に抑え、スクラッチラベル,1A,1B及びスクラッチシート100,100A,100Bの低コスト化をさらに図ることができる。
1,1A,1B スクラッチラベル
2 スクラッチ用フィルム
3,3A,3B 透明ラベル
11 第一支持層
11d 上面
11e 下面
12 隠蔽層
13,13A 第二支持層
13d 上面
13e 下面
14 粘着層
21 上側層
22 下側層
23 離型剤
31,102 機密データ層
100,100A,100B スクラッチシート
101 基材シート

Claims (5)

  1. 基材シート上に形成された機密データ層を、スクラッチにより除去可能な隠蔽層によって隠蔽するスクラッチラベルであって、
    透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な前記隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムと、
    前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を前記基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルと、を備えることを特徴とするスクラッチラベル。
  2. 透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムと、
    前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルと、を備え、
    前記透明ラベルが、前記第一支持層に対向する前記第二支持層の上面に形成される機密データ層を備えることを特徴とするスクラッチラベル。
  3. 前記第二支持層が、透明なシート状に形成されて積層される上側層及び下側層と、前記上側層及び前記下側層の間に介在する離型剤と、を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスクラッチラベル。
  4. 基材シート上に形成された機密データ層を、スクラッチにより除去可能な隠蔽層によって隠蔽するためのスクラッチラベルの製造方法であって、
    透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な前記隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムを用意するフィルム準備工程と、
    前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を前記基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルを用意するラベル準備工程と、
    前記フィルム準備工程及び前記ラベル準備工程の後に、前記第一支持層を前記第二支持層の上面に接着する接着工程と、を備えることを特徴とするスクラッチラベルの製造方法。
  5. 透明なシート状に形成された第一支持層、及び、蒸着によって前記第一支持層の上面に形成され、スクラッチにより前記第一支持層から除去可能な隠蔽層を有するスクラッチ用フィルムを用意するフィルム準備工程と、
    前記第一支持層よりも厚い透明なシート状に形成され、前記第一支持層の下面に接着される第二支持層、及び、該第二支持層の下面に形成され、前記第二支持層を基材シートに貼り付けるための粘着層を有する透明ラベルを用意するラベル準備工程と、
    前記第二支持層の上面に機密データ層を印刷によって形成するデータ形成工程と、
    前記フィルム準備工程、前記ラベル準備工程及びデータ形成工程の後に、前記第一支持層を前記第二支持層の上面に接着する接着工程と、を備えることを特徴とするスクラッチラベルの製造方法。
JP2013212082A 2013-10-09 2013-10-09 スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法 Active JP6349606B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212082A JP6349606B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013212082A JP6349606B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015074171A JP2015074171A (ja) 2015-04-20
JP6349606B2 true JP6349606B2 (ja) 2018-07-04

Family

ID=52999410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013212082A Active JP6349606B2 (ja) 2013-10-09 2013-10-09 スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6349606B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08150796A (ja) * 1994-11-30 1996-06-11 Lintec Corp スクラッチ形隠蔽シート
JPH10227986A (ja) * 1997-02-17 1998-08-25 Hitachi Ltd 光スイッチとその製造方法及び光スイッチを用いた光通信機器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015074171A (ja) 2015-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5861023B2 (ja) 装飾用シート
JP5072586B2 (ja) 転写シート及びその製造方法
KR20190070224A (ko) 마찰 박리식 문양 표출이 가능한 전사필름 및 그 제조방법
JP6349606B2 (ja) スクラッチラベル及びスクラッチラベルの製造方法
JP2001042806A (ja) 一方向可視性印刷用部材
JP6011905B2 (ja) ラベルの製造方法
JP2005028836A (ja) 隠蔽カードとその製造方法
JP4920706B2 (ja) 伝票用シート
JP2008211169A (ja) シート状磁性体およびシート状磁性体の製造方法
JP3120639U (ja) 配送用伝票
JP3059175U (ja) 印刷で粘着部本体を形成した両面粘着体
JP4582280B2 (ja) 金属光沢を有する印刷物
CN205525711U (zh) 一种带信息码的瓶盖防伪装置
JP4417425B1 (ja) 伝票用シート
JP6386831B2 (ja) 転写シート及びその製造方法
JP3188895B2 (ja) 立体的金属色転写シールの製造方法
KR102036362B1 (ko) 마찰 박리식 문양 표출이 가능한 물건
JP2002366038A (ja) Ovdシールとその製造方法およびその貼り付け方法
JP2011121362A (ja) 配送伝票
CN201707838U (zh) 防伪全息标贴
JP3042183U (ja) スクリーン印刷手段によって作成されたステンシル
JP2005106943A (ja) ステッカー
JP4046849B2 (ja) 台紙
JP3132801U (ja) 用紙
WO2004098906A2 (en) Three-dimensional transfers/decals

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171003

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6349606

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250