JP3132801U - 用紙 - Google Patents

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政也 青野
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株式会社 ウイル・コーポレーション
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Abstract

【課題】良好な粘着性を持ちつつ、かつ剥離紙を剥がしても反りが生じず、さらに従来より低価格で製造できる、粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙を提供すること。
【解決手段】再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙1と、シリコンを剥離剤として塗布された紙2とを貼り合わせた用紙であって、シリコン3は塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、直径2.5mm〜4mmのドット状に全体に均等に配置されて塗布されていること。
【選択図】図1

Description

本考案は、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙に関する。
従来より、粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙が、伝票やハガキなど様々な用途に使用されている。
しかしながら、前記用紙を大量に製造する場合にはコスト面の負担が大きい。そのため、品質を保ちつつも効率よく製造可能な、粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙が望まれている。
そこで、そのような問題を考慮し、例えば粘着剤をドット状に塗布し粘着剤の材料費を削減する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−7906号公報
しかしながら、例えばハガキに使用する用紙にこの技術を使うと、完全接着を原則とする郵便法上疑義があり、適用に問題がある。また、粘着剤の価格が一般的に比較的低価格であることを考慮すると、材料費削減の効果も未だ十分ではない。
そこで、シリコンが粘着剤よりも高価格で負担額が大きいことに着目し、シリコンを筋状に塗布し、全体としての塗布量を減ずる手段を考案した。
しかしながら、シリコンを筋状に塗布すると、用紙を剥離した際にその剥離紙に反りが生じてしまった。剥がした剥離紙が反り返ってしまうことは消費者ニーズの観点から品質に問題があると捉えられる可能性及び使用しずらいという問題があり、製品として望ましくないものであった。
そこで、本考案は、良好な粘着性を持ちつつ、かつ剥離紙を剥がしても反りが生じず、さらに従来より低価格で製造できる、粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案の用紙は、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙であって、シリコンは塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、直径2.5mm〜4mmのドット状に全体に均等に配置されて塗布されていること、からなる。
また、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙であって、
シリコンは塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、2.5mm〜4mm四方の文字形状に全体に均等に配置されて塗布されていること、からなる。
また、前記用紙がハガキの一部を構成していることが好適である。
本考案に使用する粘着剤としては、良質な粘着性を持つため、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が最も好適である。シリコンは、一般的に剥離剤として使用されているものを適用することが可能である。
シリコンは塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、直径2.5mm〜4mmのドット状又は2.5mm〜4mm四方の文字形状に全体に均等に配置される。これにより、生産コストを抑えつつ粘着性の維持が可能であると同時に、剥離した際にも剥離紙に反りが生じないものである。即ち40%未満であると粘着剤との接着性が十分ではなく、60%より多いと生産コスト的削減の効果が十分ではないからである。シリコンの塗布形状は直径2.5mm〜4mmのドット状又は2.5mm〜4mm四方の文字形状であることで、全面に塗布された場合と同様の粘着性を維持しつつも剥離後に反りが生じないものとすることが可能となる。
剥離された用紙は反りが生じないために、顧客や需用者は剥離紙を捨てずに保存することが容易となり、様々な情報を記載しておくことが可能で利便性が大きく向上するものである。
本考案の用紙は特に、個人情報を記載するハガキにその一部として、個人情報記載部を秘匿する用紙として利用される場合に好適なものである。粘着剤が塗布された紙が個人情報を秘匿する用紙となり、剥がされた剥離紙は顧客や需要者が保存しやすいものであるからである。
本考案は以上の構成により、良好な粘着性を持ちつつも、剥離紙を剥がしても反りが生じず、かつ従来より低価格で製造できる、粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙を提供することが可能となるものである。
本考案の実施の形態の例を図面に基づいて説明する。
図1は、シリコンがドット状に塗布された本考案の用紙の構造を示す図である。
本考案の用紙は、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤4が全面に均等に塗布された紙1と、シリコン3が剥離剤として塗布された紙2とを貼り合わせて構成される。
そして、シリコン3は塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、直径2.5mm〜4mmのドット状に全体に均等に配置されて塗布されて構成される。シリコン3の塗布は、粘着剤の塗布と同様、公知の方法により塗布することができる。
図2は、シリコンが文字形状に塗布された本考案の用紙の構造を示す図である。
本考案の用紙は、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤4が全面に均等に塗布された紙1と、シリコン5を剥離剤として塗布された紙2とを貼り合わせて構成される。
そして、シリコン5は塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、2.5mm〜4mm四方の文字形状に全体に均等に配置されて塗布されて構成される。シリコン5の塗布は、粘着剤の塗布と同様、公知の方法により塗布することができる。
図3及び図4は、ハガキの一部として利用される本考案の用紙を示す図である。
図3では、ハガキの宛名面6と、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤4が全面に均等に塗布された紙1が繋がっている状態が示されている。一方、図4は、そのハガキを裏側から見たものであり、ハガキの情報記載面7と、シリコン3が剥離剤として塗布された紙2が繋がっている状態が示されている。繋がっている部分は折り目やミシン目などを入れることができる。
製造者はこのような、ハガキを有する用紙をダイレクトメールなどに同封する。受け取った消費者は、ハガキの情報記載面7に希望商品や個人情報など必要情報を記載する。その後、図4に示すようにシリコン3が剥離剤として塗布された紙2を剥がし、再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤4が全面に均等に塗布された紙1をハガキの情報記載面7に再接着する。これにより、個人情報等を秘匿して返信用ハガキとして利用できるものである。
シリコン3を剥離剤として塗布された紙2は剥離後に反りが生じないため、消費者が保存することが容易であり、製造者は連絡先など様々な情報を記載することができる。
シリコンがドット状に塗布された本考案の用紙の構造を示す図である。 シリコンが文字形状に塗布された本考案の用紙の構造を示す図である。 ハガキの一部として利用される本考案の用紙を示す図である。 ハガキの一部として利用される本考案の用紙を示す図である。
符号の説明
1 再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙
2 シリコンが剥離剤として塗布された紙
3 シリコン
4 再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤
5 シリコン
6 宛名面
7 情報記載面

Claims (3)

  1. 再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙であって、
    シリコンは塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、直径2.5mm〜4mmのドット状に全体に均等に配置されて塗布されていることを特徴とする用紙。
  2. 再接着可能な水性エマルジョン型粘着剤が全面に均等に塗布された紙と、シリコンを剥離剤として塗布された紙とを貼り合わせた用紙であって、
    シリコンは塗布された紙の全面に対し40%〜60%の面積で、2.5mm〜4mm四方の文字形状に全体に均等に配置されて塗布されていることを特徴とする用紙。
  3. 前記用紙がハガキの一部を構成していることを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙。
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