JP5861023B2 - 装飾用シート - Google Patents

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Description

本発明は、被装飾体に模様を施すために使用する装飾用シートに関するものである。
近年では、ボディーペインティングやタトゥーシール等、一次的に肌に装飾を施すファッションが一般的になってきている。このように肌などの被装飾体に模様を施す技術として、例えば、金箔を使用した装飾具及び装飾方法が提案されている(特許文献1参照)。
これは、装飾用デザインの型が穿設された基材シートを被装飾体に貼付して、液状の接着剤を塗布し、塗布された接着剤の上から金箔等の装飾体を押し当てた上で、基材シートを被装飾体から剥離するものである。これにより、基材シートに型抜きされている孔の部分で、被装飾体に接着剤が塗布され、接着剤が塗布された部分のみに金箔等の装飾体が付着するため、型の形状に応じて被装飾体に模様を施すことができる。
しかしながら、上記の従来技術では、装飾を施す際に接着剤を塗布する作業を行う必要があり、面倒であった。
加えて、この従来技術では、金箔などの装飾体を、接着剤に付着した部分と付着していない部分との境界で、外力によって破断させることによって模様が形成される。そのため、繊細な模様は形成できないという問題があった。
一方、タトゥーシールとして、インクジェットプリンタで印刷した模様を肌に転写するシールも実施されている。しかしながら、そのようなシールで施された模様は色の濃さが不十分であり、もっと鮮明な模様を施したいという要請があった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、繊細かつ鮮明な模様を、極めて簡易に被装飾体に施すことができる装飾用シートの提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる装飾用シートは、「透水性及び可撓性を備える支持シートと、該支持シートにコーティングされた水溶性の分離用層と、該分離用層が形成された側の前記支持シートの表面に、透明な熱可塑性層を介して箔材が所定形状に箔押しされた装飾模様層と、該装飾模様層の上に積層された粘着剤層と、該粘着剤層の上から前記支持シートを被覆するセパレータフィルムとを具備し、前記装飾模様層は、前記支持シートに対して部分的に形成されていることにより、前記粘着剤層を介して被装飾体に付着した状態では前記装飾模様層の周囲に前記被装飾体の表面を視認させるものであり、前記熱可塑性層は、前記装飾模様層と同一形状であり、前記粘着剤層は、前記装飾模様層と同一形状、または前記装飾模様層の形状より0.5mm〜1mm大きい相似形であるものである。
「支持シート」は、透水性及び可撓性を兼ね備えるシートであり、紙を例示することができる。
「水溶性の分離用層」を形成する材料としては、デンプン、プルラン、デキストリン、ペクチン、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロースを例示することができる。
「装飾模様層」を形成する「箔材」としては、金属箔や顔料箔を挙げることができる。ここで、金属箔としては、金、銀、白金、アルミニウム、銅、チタン、マグネシウム等の金属の箔を使用することができる。また、金属箔は、プラスチック等のキャリアフィルムに、金属が真空蒸着・イオンプレーティング・スパッタリング等の物理蒸着(PVD)或いは化学蒸着(CVD)された箔材であっても、金属が打ち延ばされた箔材であっても良い。
一方、顔料箔としては、キャリアフィルム上に、合成無機顔料、天然鉱物顔料、または、有機顔料がコーティングされた箔材を使用することができる。
「熱可塑性層」は、箔材が箔押しされる際の加熱により軟化し、箔材を箔押し対象物に接着させる層である。この層は、箔材にコーティングされていても、箔材が箔押しされる支持シートの分離用層が形成された面に、装飾模様層と同一形状にコーティングされていても良い。熱可塑性層を形成する材料としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂を例示することができる。
「粘着剤層」は、装飾模様層を被装飾体に付着させるための層であり、粘着剤としては、ウレタン系粘着剤、シリコーンゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、天然ゴム系粘着剤を使用可能である。
「セパレータフィルム」としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート等のプラスチックフィルムや、上質紙、クラフト紙、グラシン紙等の紙を使用可能である。「セパレータフィルム」が透明であれば、使用者がセパレータフィルムを介して装飾模様層を視認できるため、望ましい。
また、「セパレータフィルム」には、粘着剤層を保護すると共に粘着剤層からの剥離を容易にするために、粘着剤層と接する面に剥離剤がコーティングされていることが望ましい。剥離剤としては、シリコーン系剥離剤など公知の剥離剤を使用することができる。
上記構成により、本発明の装飾用シートは次のように使用することができる。まず、セパレータフィルムを剥がした装飾用シートを、粘着剤層が被装飾体と接するように被装飾体に当てる。このとき、支持シートは可撓性を有しているので、被装飾体に凹凸があっても、装飾模様層の全体を被装飾体に密着させることができる。
次に、水分をつけた指先、或いは、水分を含ませたコットン、スポンジ、ティッシュペーパー等を支持シートに当てる。そうすると、水分は、透水性の支持シートを透過して分離用層に移行する。これにより、装飾模様層と支持シートとを接合していた分離用層が溶解し、装飾模様層と支持シートが分離する。その結果、それまで分離用層を介して支持シートに支持されていた装飾模様層が、被装飾体に転写される。なお、熱可塑性層は、被装飾体に転写された装飾模様層の上に残存するが、透明であるため、装飾模様層の発揮する装飾性を損なうことはない。
従って、上記構成の本発明によれば、装飾用シートを被装飾体に当てて水分で濡らすのみで、極めて簡易に、箔材で形成された模様を被装飾体に施すことができる。
加えて、装飾模様層は、箔材が箔押しされて形成された層であるため、箔押しに使用する型の形状がそのまま反映された、繊細な模様を有するものとすることが可能である。従って、本発明によれば、繊細な模様を被装飾体に施すことができる。
更に、箔材が箔押しされて形成された層である装飾模様層は、インキが塗布されて形成される層に比べると、厚さが大きく、構成する材料の密度も高い。従って、本発明によれば、輪郭がはっきりした鮮明な模様を被装飾体に施すことができる。そして、箔材が金属箔である場合は、金属光沢の強い豪華な模様を施すことができ、箔材が顔料箔である場合は、濃色で表わされた模様を施すことができる。
本発明にかかる装飾用シートは、上記構成において、「前記装飾模様層は、幅が0.05mm〜0.5mmの部分を含む」ものとすることができる。
上述のように、本発明の装飾模様層は、箔材が箔押しされて形成された層であるため、箔押しに使用する型の設定により、幅が0.05mm〜0.5mmという極めて細い部分を含むものとすることができる。例えば、線の太さ(幅)を変えながら湾曲する曲線や、複数の細い線が絡み合った複雑な模様を有する装飾模様層とすることができる。
本発明にかかる装飾用シートは、上記構成に加えて、「前記分離用層がコーティングされた面とは反対側の面で前記支持シートに当接している、前記支持シートより透水性及び可撓性が小さい保護シートを」具備するものとすることができる。
「保護シート」としては、例えば、厚紙、不織布を使用可能である。なお、透水性を備える基材にワックスやロウをコーティングする等の防水処理を施すことによって、保護シートが形成されていても良い。
上記構成では、支持シートより可撓性が小さい保護シートを備えているため、可撓性の支持シートに支持された装飾模様層が外力によって変形し、損傷するおそれが低減されている。
加えて、保護シートは支持シートより透水性が小さいため、装飾用シートの保存時に支持シートを水分が透過し、分離用層を溶解させてしまうおそれが低減されている。
また、保護シートは、支持シートに箔材を箔押しする際に、押し型の圧力を受けるシートを兼ねさせることが可能である。これにより、支持シートに箔材を箔押しする加工を、安定して行うことができる。なお、保護シートは、クッション性を備え加圧により凹み得る材料で形成すれば、箔材の箔押しの際に押し型の圧力が保護シートに吸収され、押し型の形状通りの模様が精緻に形成され易いため、好適である。或いは、保護シートを厚く硬い材料で形成すれば、箔押しの動作を素早く行うことができる。
本発明にかかる装飾用シートは、上記構成に加えて、「前記装飾模様層と前記分離用層との間に、前記装飾模様層と同一形状に積層された保護層を更に具備し、該保護層は、前記分離用層より水溶性が小さく、且つ、透明である」ものとすることができる。
「保護層」を形成する材料としては、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂を例示することができる。
「保護層」は、分離用層より水溶性が小さいため、上述のように支持シートを水で濡らして分離用層を溶解させる際、保護層は溶解しにくい。その結果、装飾模様層を被装飾体に転写した後、保護層を装飾模様層の上面に残存させることが可能である。従って、保護層の存在により、箔材で形成された装飾模様層が保護され、装飾模様層の耐摩耗性や防水性が高められるため、装飾模様層による装飾を長持ちさせることができる。
そして、「保護層」は透明であるため、装飾模様層の発揮する装飾性を損なうことなく、装飾模様層を保護することができる。
以上のように、本発明の効果として、繊細かつ鮮明な模様を、極めて簡易に被装飾体に施すことができる装飾用シートを、提供することができる。
本発明の第一実施形態の装飾用シートの分解斜視図である。 図1の装飾用シートの使用方法を説明する断面図である。 図1の装飾用シートによる被装飾体の装飾を例示する図である。 本発明の第二実施形態の装飾用シートの分解斜視図である。 図1の装飾用シートが切り込み線を備える場合の断面図である。
以下、本発明の第一実施形態である装飾用シート11について、図1乃至図3を用いて説明する。なお、図1及び図2は、各層やシートの厚さの関係を正確に図示したものではない。
装飾用シート11は、透水性及び可撓性を備える支持シート2と、支持シート2にコーティングされた水溶性の分離用層3と、分離用層3が形成された側の支持シート2の表面に、透明な熱可塑性層5bを介して箔材が所定形状に箔押しされた装飾模様層5と、装飾模様層5の上に積層された粘着剤層6と、粘着剤層6の上から支持シート2を被覆するセパレータフィルム8と、分離用層3がコーティングされた面とは反対側の面で支持シート2に当接している、支持シート2より透水性及び可撓性が小さい保護シート1とを具備している。また、セパレータフィルム8において粘着剤層6と接する側の面には、剥離剤がコーティングされて剥離剤層7が形成されている。
このような構成の装飾用シートは、次のように製造することができる。まず、保護シート1の上に支持シート2を重ね、支持シート2上に分離用層3を形成する。本実施形態では、保護シート1として、厚さ100μm〜500μmの厚紙を使用している。また、支持シート2として厚さ20μm〜30μmのグラシン紙を使用し、その片面にデンプンをコーティングすることにより分離用層3を形成する。
一方、セパレータフィルム8に剥離剤層7を形成する。本実施形態では、セパレータフィルム8としてポリエチレンテレフタレートのフィルムを使用し、この片面にシリコーン系の剥離剤をコーティングすることにより剥離剤層7を形成している。
装飾模様層5は、分離用層3を介して支持シート2に箔材を箔押しすることにより形成される。本実施形態では箔材として、プラスチックのキャリアフィルムに、純金が500Å〜1000Åの厚さに真空蒸着された金属箔を使用する場合を例示する。この金属箔の表面(キャリアフィルムとは反対側の面)には、箔押しに先立ち、透明な熱可塑性樹脂の接着剤をコーティングして、熱可塑性層5bを形成しておく。
保護シート1の上に重ねられた支持シート2の上に、熱可塑性層5bが分離用層3と対面するように金属箔を重ね、加熱された型を金属箔のキャリアフィルム側から押し当て、加圧する。これにより、型の形状をそのまま反映させて、金属箔がキャリアフィルムから剥離し、軟化した熱可塑性層5bを介して支持シート2に接着し、装飾模様層5が形成される。なお、図1では、熱可塑性層5bの図示を省略している。
金属箔を箔押しするにあたり、押圧面に微小な凹凸が施された型を使用すれば、装飾模様層5の表面に微小な凹凸が形成される。この微小な凹凸により光が多様な方向に反射し、また反射光どうしが干渉するため、色彩が角度によって変化するなど、装飾模様層5の模様がより装飾性に富んだものとなる。或いは、金属箔として、予め微小な凹凸が施されたホログラム箔を使用しても、同様に、装飾性に富んだ装飾模様層5が形成される。
次に、粘着剤層6を装飾模様層5の上に積層させる。このとき、粘着剤層6の形状は、装飾模様層5と同一形状、または装飾模様層5の形状より僅かに(例えば、0.5mm〜1mm程度)大きな相似形とすると良い。このような積層は、粘着剤をスクリーン印刷、グラビア印刷、オフセット印刷することにより行うことができる。本実施形態では、装飾模様層5の模様と同一形状の孔版を用いて、粘着剤をスクリーン印刷している。なお、粘着剤としては、本実施形態ではウレタン樹脂系粘着剤を使用している。
そして、粘着剤層6と剥離剤層7とが対面するように、セパレータフィルム8で支持シート2を被覆することにより、上記構成の装飾用シート11を得ることができる。
次に、装飾用シート11の使用方法について、図2を用いて説明する。装飾用シート11の保存時は、装飾模様層5及び装飾模様層5に積層された粘着剤層6を支持する支持シート2は、保護シート1とセパレータフィルム8によって、両側から保護されている(図2(a)参照)。
装飾用シート11を用いて装飾を行う場合は、まず、保護シート1及びセパレータフィルム8を剥がす(図2(b)参照)。この際、セパレータフィルム8には剥離剤層7が形成されているため、粘着剤層6及び粘着剤層6が積層された装飾模様層5を損傷させることなく、容易にセパレータフィルム8を剥がすことができる。
次に、被装飾体90の装飾したい部分に、粘着剤層6が被装飾体90と接する向きで支持シート2を押し当てる(図2(c)参照)。なお、支持シート2を被装飾体に押し当てる前に、装飾に使用したい装飾模様層5と他の部分との間で切り離しても良い。ここで、図2では、被装飾体90の表面が平面の場合を示しているが、支持シート2は可撓性であるため、被装飾体90の表面に凹凸が存在しても、その凹凸に沿って支持シート2を押し当てることができる。この支持シート2は非常に薄いため、分離用層3、熱可塑性層5b、装飾模様層5、及び、粘着剤層6が積層された状態でも十分な可撓性を有している。
この状態で、水分をつけた指先、或いは、水分を含ませたコットン、スポンジ、ティッシュペーパーなどで支持シート2の上面(装飾模様層5が形成された面とは反対側の面)を軽く押さえるようにして濡らす。そうすると、透水性の支持シート2を透過して水が分離用層3に移行する。分離用層3は水溶性であるため、移行してきた水により溶解し、熱可塑性層5bを伴った装飾模様層5と、支持シート2とが分離する(図2(d)参照)。これにより、装飾模様層5及び熱可塑性層5bが粘着剤層6を介して被装飾体90に付着した状態で残り、装飾模様層5で被装飾体90を装飾することができる。
例えば、図3に示すように、被装飾体90を人の肌として、デコルテ、腕、脚などに装飾を施すことができる。なお、被装飾体90は人の肌に限定されることなく、文房具、置物、携帯電話、電気製品、家具などの物体の表面を、装飾することが可能である。
次に、第二実施形態の装飾用シート12を、図4を用いて説明する。第一実施形態の装飾用シート11との相違は、装飾模様層5と分離用層3との間に、装飾模様層5と同一形状に積層された保護層4を具備する点である。この保護層4は、分離用層3より水溶性が小さく、且つ、透明である。なお、図4は、上記と同様に、各層の厚さを正確に図示したものではない。また、熱可塑性層5bの図示を省略している。
このような保護層4は、金属箔の箔押しに先立ち、支持シート2の分離用層3側の面に対して、装飾模様層5の模様と同一形状の孔版を用いて、保護剤をスクリーン印刷することにより形成することができる。なお、本実施形態では、保護剤としてアクリル系樹脂を原材料とする透明なスクリーン印刷用インキを使用している。
装飾用シート12も、上記の装飾用シート11と同様の方法で使用することができるが、保護層4は分離用層3より水溶性が小さいため、支持シート2を水で濡らして分離用層3を溶解させる際に溶解せず、熱可塑性層5bの上面に残存する。
以上のように、第一実施形態の装飾用シート11及び第二実施形態の装飾用シート12によれば、保護シート1及びセパレータフィルム8を剥がした上で装飾用シート11,12を被装飾体90に当て、水で濡らすのみの極めて簡易な作業で、金属箔により形成された豪華で煌びやかな模様を、被装飾体90に施すことができる。
そして、支持シート2は可撓性であるため、凹凸を有する面に沿わせることができ、表面に凹凸を有する被装飾体90であっても、問題なく装飾することができる。
加えて、装飾模様層5は、金属箔の箔押しにより形成されるため、箔押しの型の形状をそのまま反映した、繊細な模様を有するものとすることが可能である。従って、幅が0.05mm〜0.5mmという、非常に細い部分を有するような繊細な模様を施すことができる。
更に、金属箔の箔押しにより形成された装飾模様層5は、厚さが500Å〜1000Åでインキの層より厚く、かつ、金属粉末を含有するインキと比べて金属粒子の密度が高い。従って、輪郭がはっきりした鮮明な模様であって、金属光沢の強い模様を、被装飾体に施すことができる。
また、金属箔として、真空蒸着により形成された箔を使用しているため、金属を打ち延ばして形成された打ち箔に比べて金属の密度が高い。これにより、装飾模様層5の模様を、より繊細で精緻な模様とすることができる。また、金属の密度が高いために装飾模様層5の機械的強度が高く、耐摩耗性に優れている。
更に、支持シート2としてグラシン紙を使用しているが、グラシン紙は適度な透水性を備えつつ、密度が高い。紙に箔材を箔押しする場合、紙の密度が高い方が繊細で精緻な模様を形成することができる。そのため、上記の実施形態では、支持シート2の材質も、装飾模様層5の模様を繊細なものとすることに寄与している。
更に、第二実施形態の装飾用シート12では、保護層4の存在によって装飾模様層5の耐摩耗性が高められており、装飾模様層5の損傷を抑制して装飾を長持ちさせることができる。そして、被装飾体90を人の肌とする場合であっても、保護層4の存在によって、汗などの水分や化粧料から装飾模様層5が保護される。また、保護層4の存在により、入浴時や洗面時に石けん水に触れ、肌を洗う動作で擦られても、装飾模様層5が剥離しにくい。なお、被装飾体90の種類や用途に応じて、保護剤の種類を選択することにより、装飾を持続させ得る期間を調整し設計することができる。
なお、第一実施形態の装飾用シート11、及び、第二実施形態の装飾用シート12の何れにおいても、図5に示すように、分離用層3がコーティングされた支持シート2の装飾模様層5の周囲に、切り込み線9を入れることができる。図5では、第一実施形態の装飾用シート11に切り込み線9を設けた場合を例示している。ここで、切り込み線9は、トムソン刃型などを用いて設けることができるが、切り込み線9の深さは、分離用層3及び支持シート2を超えて、保護シート1の途中まで達する深さとすることが望ましい。保護シート1は厚さが大きいため、切断の際に切断刃を途中までにとどめ易い。このような切り込み線9を設けることにより、装飾に使用したい装飾模様層5と他の部分との間で、支持シート2を容易に分離することができる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、金属箔として純金箔を使用した場合を例示したが、これに限定されず、銀箔、プラチナ箔など、他の金属による箔を使用することができる。
更に、上記では、箔材として金属箔を使用した場合を例示したが、これに限定されず、黒色、赤色、青色、白色などの顔料で形成された顔料箔を使用することができる。顔料箔は厚さが500Å〜3000Åでインキの層より厚く、かつ、顔料を含有するインキと比べて顔料の密度が高い。従って、極めて濃色で、輪郭がはっきりした鮮明な模様を被装飾体に施すことができる。
また、保護層4は、透明であれば有色であっても良く、保護剤に着色剤を含有させることができる。例えば、金属箔により装飾模様層5を形成した場合、保護層4が着色剤を含有することにより、金属光沢を有しつつ金属箔の色とは異なる色を装飾模様層5が呈することとなり、より多様な模様で被装飾体を装飾することが可能となる。
更に、保護層4には、微細な金属箔、金属粉末、雲母粉末、魚鱗粉末などを含有させることができる。この場合は、装飾模様層5が真珠光沢を有するものとなり、より装飾性を高めることができる。
1 保護シート
2 支持シート
3 分離用層
4 保護層
5 装飾模様層
5b 熱可塑性層
6 粘着剤層
7 剥離剤層
8 セパレータフィルム
11,12 装飾用シート
特開2003−341298号公報

Claims (4)

  1. 透水性及び可撓性を備える支持シートと、
    該支持シートにコーティングされた水溶性の分離用層と、
    該分離用層が形成された側の前記支持シートの表面に、透明な熱可塑性層を介して箔材が所定形状に箔押しされた装飾模様層と、
    該装飾模様層の上に積層された粘着剤層と、
    該粘着剤層の上から前記支持シートを被覆するセパレータフィルムとを具備し、
    前記装飾模様層は、前記支持シートに対して部分的に形成されていることにより、前記粘着剤層を介して被装飾体に付着した状態では前記装飾模様層の周囲に前記被装飾体の表面を視認させるものであり、
    前記熱可塑性層は、前記装飾模様層と同一形状であり、
    前記粘着剤層は、前記装飾模様層と同一形状、または前記装飾模様層の形状より0.5mm〜1mm大きい相似形である
    ことを特徴とする装飾用シート。
  2. 前記装飾模様層は、幅が0.05mm〜0.5mmの部分を含む
    ことを特徴とする請求項1の装飾用シート。
  3. 前記分離用層がコーティングされた面とは反対側の面で前記支持シートに当接している保護シートを更に具備し、
    該保護シートは、厚さ100μm〜500μmの厚紙、または不織布である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の装飾用シート。
  4. 前記装飾模様層と前記分離用層との間に、前記装飾模様層と同一形状に積層された保護層を更に具備し、該保護層は、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、アクリルアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、及びポリウレタン系樹脂の何れかから形成されており、且つ、透明である
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載の装飾用シート。
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